JP2007057902A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低転写消費電力で転写効率の良い定着装置を搭載する画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】中間転写体上のトナー画像を転写材に転写する2次転写部を備える画像形成装置において、前記2次転写部で転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ電界振動を付与しながら転写バイアスを印加することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】中間転写体上のトナー画像を転写材に転写する2次転写部を備える画像形成装置において、前記2次転写部で転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ電界振動を付与しながら転写バイアスを印加することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子写真、静電複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、中間転写体上のトナー画像を転写材に転写する2次転写部を備える画像形成装置に関する。
画像形成機構から転写材へトナーを効率良く転写するために、特開2003−29548号公報には、画像形成機構と被印刷材料との間の領域で直流電圧を用いることで、トナーを画像形成機構から被印刷材料へ転写する方法において、直流電圧に少なくとも一時的に交流電圧を重畳することを特徴とするトナーを転写する方法が開示されている。
特開2003−29548号公報
しかしながら、高湿度環境下では、転写材の抵抗は低くなる。画像領域では、高抵抗トナー層があるので高抵抗になるが、非画像領域ではトナー層がなく転写材のみであるので低抵抗となる。このため、従来技術の転写方法では、交流電圧のピーク電圧の時、大電流が転写材に流れるため、転写消費電力が増加するという問題を有する。
本発明は、前記課題を解決する、低転写消費電力で転写効率の良い定着装置を搭載する画像形成装置を提供することを目的とする。
本第1発明は、前記課題を解決するために、中間転写体上のトナー画像を転写材に転写する2次転写部を備える画像形成装置において、前記2次転写部で転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ電界振動を付与しながら転写バイアスを印加することを特徴とする。
本第2発明は、本第1発明の画像形成装置において、前記2次転写部において、前記中間転写体を中間転写ベルトとし、転写ヘッドを圧電トランスで形成し、前記転写ヘッドを前記中間ベルトの外側に配置し、前記転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ交流電圧重畳転写バイアスを印加することを特徴とする。
本第3発明は、本第2発明の画像形成装置において、前記圧電トランスを複数千鳥状に配置することを特徴とする。
本第4発明は、本第1発明の画像形成装置において、前記2次転写部において、前記中間転写体を中間転写ベルトとし、転写ヘッドを圧電トランスで形成し、前記転写ヘッドを前記中間転写ベルトの内側に配置し、前記転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ交流電圧重畳転写バイアスを印加し、前記中間転写ベルト及びトナーに同極性の電荷を注入し、前記転写ベルト上のトナーを静電反発により転写することを特徴とする。
本第5発明は、本第4発明の画像形成装置において、前記中間転写ベルトにモリブデン金属粒子を混入することを特徴とする。
本発明の中間転写体上のトナー画像を転写材に転写する2次転写部を備える画像形成装置において、前記2次転写部で画像情報に基づきトナー存在領域にのみ転写ヘッドから電界振動を付与しながら転写バイアスを印加する構成により、転写効率を向上することができ、且つ、非画像領域での転写消費電力を低減することができる。
2次転写部において、前記中間転写体を中間転写ベルトとし、転写ヘッドを圧電トランスで形成し、前記転写ヘッドを前記中間ベルトの外側に配置し、前記転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ交流電圧重畳転写バイアスを印加する構成により、転写効率を向上することができ、転写ヘッドへの供給電圧を低くでき、高湿度環境での非画像領域での転写電流の増加を防止でき、転写消費電力を低減することができる。
圧電トランスを複数千鳥状に配置する構成により、中間転写ベルトの画像領域の全てに交流電圧重畳転写バイアスを印加できる。
2次転写部において、前記中間転写体を中間転写ベルトとし、転写ヘッドを圧電トランスで形成し、前記転写ヘッドを前記中間転写ベルトの内側に配置し、前記転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ交流電圧重畳転写バイアスを印加し、前記中間転写ベルト及びトナーに同極性の電荷を注入し、前記中間転写ベルト上のトナーを静電反発により転写する構成により、中間転写ベルト上のトナーを静電反発により飛翔させることができるので、一層転写効率を向上でき、転写消費電力も低減できる。
中間転写ベルトにモリブデン金属粒子を混入する構成により、中間転写ベルトへの電荷注入効率を高めることができる。
2次転写部において、前記中間転写体を中間転写ベルトとし、転写ヘッドを圧電トランスで形成し、前記転写ヘッドを前記中間ベルトの外側に配置し、前記転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ交流電圧重畳転写バイアスを印加する構成により、転写効率を向上することができ、転写ヘッドへの供給電圧を低くでき、高湿度環境での非画像領域での転写電流の増加を防止でき、転写消費電力を低減することができる。
圧電トランスを複数千鳥状に配置する構成により、中間転写ベルトの画像領域の全てに交流電圧重畳転写バイアスを印加できる。
2次転写部において、前記中間転写体を中間転写ベルトとし、転写ヘッドを圧電トランスで形成し、前記転写ヘッドを前記中間転写ベルトの内側に配置し、前記転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ交流電圧重畳転写バイアスを印加し、前記中間転写ベルト及びトナーに同極性の電荷を注入し、前記中間転写ベルト上のトナーを静電反発により転写する構成により、中間転写ベルト上のトナーを静電反発により飛翔させることができるので、一層転写効率を向上でき、転写消費電力も低減できる。
中間転写ベルトにモリブデン金属粒子を混入する構成により、中間転写ベルトへの電荷注入効率を高めることができる。
本発明の実施の形態を図により説明する。図1は、本発明の転写装置を搭載した画像形成装置の概略図である。
図1に示されるように、画像形成装置には、画像形成ユニット30と、中間転写体ユニット31とが配備されている。画像形成ユニット30には、感光体ドラム11(矢印A方向に回転)の周囲に、感光体ドラム11をほぼ一様に帯電する帯電器12と、感光体ドラム11にレーザービームを照射して静電潜像を書き込むレーザービーム走査部13と、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナーを収容する現像器14Y、14M、14C、14Kとが備えられている。
中間転写体ユニット31には、駆動ロール17、アイドラロール18、19、20、1次転写ロール42によって張架された中間転写ベルト16が備えられており、中間転写ベルト16は駆動ロール17によって駆動され、矢印B方向に回転するようになっている。
画像形成装置本体1の下部には、転写材である用紙23を収容する給紙カセット21と
、この給紙カセット21から用紙23を一枚ずつ取り出して搬送する給送ロール22と、
用紙23を中間転写ベルト16との対向位置にタイミングを合わせて搬送するレジスト
ロール28が配置される。
、この給紙カセット21から用紙23を一枚ずつ取り出して搬送する給送ロール22と、
用紙23を中間転写ベルト16との対向位置にタイミングを合わせて搬送するレジスト
ロール28が配置される。
そして、中間転写ベルト16と転写材23とが対向する転写位置に、転写材23の裏面側に転写ヘッド24が配置されている。
さらに、用紙上に転写されたトナー像を定着する定着器26と、定着後の用紙を搬出するトレイ27とが配置されている。
コンピュータから送られたRGBの画像信号は画像信号処理され、ここでYMCK(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像信号に変換されると共に、必要に応じて画像信号処理部10の内部に設けられたメモリに一時記憶される。
感光体ドラム11は、帯電器12によって所定の負電位に一様に帯電された後、レーザ
ービーム走査部13によって静電潜像の形成が行われる。レーザービーム走査部13は、
画像信号処理部10から順次出力されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
、ブラック(Bk)の各色の画像データに応じたレーザービームを像担持体ドラム11上
に走査することにより、画像露光を行い、これにより感光体ドラム11上に静電潜像が
形成される。
ービーム走査部13によって静電潜像の形成が行われる。レーザービーム走査部13は、
画像信号処理部10から順次出力されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
、ブラック(Bk)の各色の画像データに応じたレーザービームを像担持体ドラム11上
に走査することにより、画像露光を行い、これにより感光体ドラム11上に静電潜像が
形成される。
感光体ドラム11上に形成された静電潜像は、現像器14Y、14M、14C、14K
で現像され、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk
)の各色のトナー像が形成される。各色のトナーは負に帯電しており、像担持体ドラム1
1上のレーザービームが照射された領域に付着する。なお、像担持体ドラム11が1回転
する毎に1色分のトナー像が形成され、4回転で4色分のトナー像が形成される。
で現像され、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk
)の各色のトナー像が形成される。各色のトナーは負に帯電しており、像担持体ドラム1
1上のレーザービームが照射された領域に付着する。なお、像担持体ドラム11が1回転
する毎に1色分のトナー像が形成され、4回転で4色分のトナー像が形成される。
感光体ドラム11が1回転する毎に形成された1色分のトナー像は、その都度、中間転
写体ベルト16上に転写され、これを4回繰り返すことにより中間転写ベルト16上に
4色分のトナー画像が重ね合わされる。
写体ベルト16上に転写され、これを4回繰り返すことにより中間転写ベルト16上に
4色分のトナー画像が重ね合わされる。
次に、転写材23が給紙カセット21より搬送され、2次転写部において転写ヘッド24により、中間転写ベルト16上のフルカラートナー画像が転写材23に転写される。最後に高温の定着装置26を通過し、最終画像を得る。
図2により、本発明の実施例1の2次転写部について説明する。本発明の実施例1の転写ヘッド24は、中間転写ベルト16の外側に配置される。転写ヘッド24は、基体100に圧電トランス120が取り付けられ、基体100は荷重FHで、中間転写ベルト16のアイドラロール19である対向部材に押圧される。矢印C方向に転写材23が搬送され、矢印B方向に回転移動してきた中間転写ベルト16上のトナー150が圧電トランス120による局所電界により転写される。
図3は、転写ヘッド24の下面図である。圧電トランス120が画像領域の全てを網羅できるように千鳥配置になっている。
図4は、圧電トランス120の詳細図である。圧電トランス120は、平板状の圧電素子121の半分側表裏を挟むように入力電極上側122と基準電極123を形成する。平板状の圧電素子121の他端に出力電極124を形成する。入力側(入力電極上側122と基準電極123間)に交流電圧を印加すると矢印PA方向(逆方向)に振動が励起される。それが、矢印PB方向(逆方向)の振動に変換され、振動に応じた交流高電圧が出力される(出力電極124と基準電極123間)。転写ヘッド24は、出力電極124を転写材23側に向けて配置する(矢印PP方向)。入力電極上側122と基準電極123を2組設けて、出力電圧/入力電圧の比を高める圧電トランスであってもよい。
転写ヘッド24に圧電トランス120を使用することにより下記の利点がある。
○転写ヘッド24へ供給する電圧を低くすることができ、複数の圧電トランス120用の電源装置と制御回路の低消費電力化が図れる。
○転写材23が高湿度環境で低抵抗化→転写ヘッド24からの転写電流の増加→圧電トランス120の入力抵抗増大→転写ヘッド24からの転写電流の増加が瞬時に抑えられる。(高電圧金属電極を転写ヘッドに用いると、転写電流の増加を抑えることが困難、また、電流リミッターを設けると電源回路が複雑になり消費電力が増加する。)
○巻き線タイプのトランスよりもかなり小型化できる。
○巻き線タイプのトランスよりも出力電圧/入力電圧の比を高く取れる。
○転写ヘッド24へ供給する電圧を低くすることができ、複数の圧電トランス120用の電源装置と制御回路の低消費電力化が図れる。
○転写材23が高湿度環境で低抵抗化→転写ヘッド24からの転写電流の増加→圧電トランス120の入力抵抗増大→転写ヘッド24からの転写電流の増加が瞬時に抑えられる。(高電圧金属電極を転写ヘッドに用いると、転写電流の増加を抑えることが困難、また、電流リミッターを設けると電源回路が複雑になり消費電力が増加する。)
○巻き線タイプのトランスよりもかなり小型化できる。
○巻き線タイプのトランスよりも出力電圧/入力電圧の比を高く取れる。
交流電圧重畳転写の利点は、転写効率が向上することであるが、交流電圧重畳転写の課題は、電圧ピーク時に多量の電流が転写材23に流入するため、消費電力が増加することである。そのため、本発明の実施例1の2次転写部では、トナーの存在している部分のみに局所的に交流電圧重畳バイアスをかけて、転写効率向上と低消費電力の両立を図る。
図5は、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像の一部である。トナー画像分割処理を行い、トナー150のある個所に対応する圧電トランス120にのみ転写バイアスを印加する。GOは中間転写ベルト16の進行方向である。トナー150で描いた画像が151、トナー不在の場所が152である。進行方向に時間分割、幅方向に圧電トランス120対応分割をする。圧電トランス番号は、図3の圧電トランス番号に対応している。
図6は、各圧電トランス120に交流電圧重畳転写バイアスを印加させるタイミングチャートである。点線が交流電圧重畳転写バイアスを印加する期間、実線は印加しない期間である。例えば、番号4の圧電トランス120は分割時間5(分割時間6)のときに、図5、圧電トランス番号4のところのトナー画像が存在する場所、時間分割番号5(時間分割番号6)が、図2のニップNAに来るので、このタイミングで交流電圧重畳転写バイアス印加、転写を行う。以上、説明したようにトナー画像のある場所だけ転写を行うので、印字デューティの少ない画像を転写する時は消費電力の削減が可能になる。
本発明の実施例1の仕様は次のとおりである。
圧電トランス120は、東光株式会社製の特注品。
入出力電圧は図7記載の通り。交流パルス周波数は、190kHz。
幅9.6(mm)、厚み0.6(mm)、高さ11(mm)を、図3のような千鳥状に500個並べて配置し、転写ヘッド24を形成。
転写ヘッド24への荷重FHは5kg
中間転写ベルト16は、PET材質にカーボンブラックを分散した表面抵抗1010(Ω/cm2)、厚み500um
アイドラロール19は、φ9シャフトに厚み8(mm)の導電性ウレタンフォーム(ウレタンフォームにカーボンブラック分散)を形成したもの、アースに接続している。
なお、各々の部材の有効長は340(mm)である。
圧電トランス120は、東光株式会社製の特注品。
入出力電圧は図7記載の通り。交流パルス周波数は、190kHz。
幅9.6(mm)、厚み0.6(mm)、高さ11(mm)を、図3のような千鳥状に500個並べて配置し、転写ヘッド24を形成。
転写ヘッド24への荷重FHは5kg
中間転写ベルト16は、PET材質にカーボンブラックを分散した表面抵抗1010(Ω/cm2)、厚み500um
アイドラロール19は、φ9シャフトに厚み8(mm)の導電性ウレタンフォーム(ウレタンフォームにカーボンブラック分散)を形成したもの、アースに接続している。
なお、各々の部材の有効長は340(mm)である。
図8に転写ヘッド24の制御回路を示す。コンピュータからの画像信号を図5で示したような、圧電トランス番号と時間分割番号で分割処理をする。それを制御回路と各圧電素子に接続された高周波電源群を通じ、図6に示したように個々の圧電トランスに所定タイミングで交流電圧重畳パルス印加を行う。
比較例は転写ヘッド24の代わりに、φ9シャフトに厚み8(mm)の導電性ウレタンフォーム(ウレタンフォームにカーボンブラック分散)を形成した転写ローラ25を使用。
図7の出力交流電圧重畳と同じ転写バイアスを印加した(直流1000V、交流ピーク間電圧(4000V)、周波数190kHz)。
また、転写ローラ25を転写材23を介してアイドラロール19に荷重FJ(6kg)で押圧した。
比較例は転写ヘッド24の代わりに、φ9シャフトに厚み8(mm)の導電性ウレタンフォーム(ウレタンフォームにカーボンブラック分散)を形成した転写ローラ25を使用。
図7の出力交流電圧重畳と同じ転写バイアスを印加した(直流1000V、交流ピーク間電圧(4000V)、周波数190kHz)。
また、転写ローラ25を転写材23を介してアイドラロール19に荷重FJ(6kg)で押圧した。
実施例1(比較例1)は、高周波電源群(高周波電源)に電力を供給するAC100V電源に電力計を接続して、電力を測定した。
図1に示した画像形成装置を用い、5%印字デューティの文字画像と全面写真画像の2種類で転写消費電力を測定した。
環境湿度は、10%と65%の2水準とった。
画像サイズはA4、通紙速度はA4横40ppmである。
表1に結果を示す。
図1に示した画像形成装置を用い、5%印字デューティの文字画像と全面写真画像の2種類で転写消費電力を測定した。
環境湿度は、10%と65%の2水準とった。
画像サイズはA4、通紙速度はA4横40ppmである。
表1に結果を示す。
表1より、本発明により印字デューティの少ない画像を転写する時は消費電力の削減ができた。さらに、高湿度のときはその効果が大きい。
図15により、本発明の実施例2の2次転写部の説明をする。本発明の実施例2における転写ヘッド24は、中間転写ベルト16の内側に配置される。転写ヘッド24は、基体100に圧電トランス120が取り付けられ、基体100は荷重FKで、対向部材に押圧される。矢印C方向に転写材23が搬送され、矢印B方向に回転移動してきた中間転写ベルト16と中間転写ベルト16上のトナー150が圧電トランス120による同極性の電荷注入を受け、静電反発力で転写材23に転写される。
先ず、トナー150の形成する電界につて説明する。図10は、中間転写ベルト16上に帯電したトナー粒子150がある状態である。図中151は、トナー鏡像電荷であり、PMは電界観測点である。トナー粒子150の電荷とトナー鏡像電荷151から成る双極子の作る電界を観測する。Rは、双極子と観測点PMの距離である。
図11に双極子の作る電界と距離の関係を示す。これは、一般の電磁気学の教科書から計算できる。例えば、「電気磁気学/電気学会通信教育会 著/第4版/昭和56年2月10日発行/株式会社 オーム社書店」の48ページに理論式がある。
図11より、距離が増加すると急激に電界が減少する。それは、トナー粒径が小さいほど著しい。これは、距離が離れるほど、トナー粒子150の電荷とトナー鏡像電荷151は、プラスマイナス相殺し、中間転写ベルト16上に帯電したトナー粒子150が乗っていないように見えることを示す。すなわち、トナー粒径の10倍以上厚みのある、中間転写ベルト16、または、転写材23を介して、トナー粒子150を中間転写ベルト16から引き剥がすには、かなり、高い転写バイアスが必要である。
図12は、転写ヘッド24より中間転写ベルト16に、矢印EP方向に電子152が電荷注入された模式図である。
図13は、さらにトナー150に矢印ET方向に電子152が電荷注入された模式図である。
図14は、トナー150中の電子152と中間転写ベルト16中の電子152が静電反発し、矢印FT方向に飛翔した模式図である。
トナー150中の電子152と、中間転写ベルト16中の電子152は非常に距離が小さいために、低電圧低電界でトナー150を飛翔転写することができる。よって、転写の消費電力の大幅な削減が可能になる。
本発明の実施例2の2次転写部は、図2と異なる点は、転写ヘッド24を中間転写ベルト16の内側に配置することであり、中間転写ベルト16を介し、転写ヘッド24と対向するように対向部材26を配置し、アースに接続する。転写ヘッド24は、転写材23を介して対向部材28に矢印FK方向に荷重5kgをかけている。さらに、中間転写ベルト16には、電荷注入効率を高めるためにモリブデン金属粒子が追加添加されている。
図16は、実施例2の入出力電圧である。トナー150と同極性電荷注入を行うため、直流成分はマイナスになっている。交流パルス周波数は190kHZ。
比較例2は実施例1と同一。
比較例2は実施例1と同一。
実施例2(比較例2)は高周波電源群に電力を供給するAC100V電源に電力計を接続して、電力を測定した。
図1に示した画像形成装置を用い、5%印字デューティの文字画像と全面写真画像の2種類で転写消費電力を測定した。
環境湿度は、10%と65%の2水準とった。
トナー粒径は6umと3umの2水準とった。
なお、比較例2では、トナー粒径が小さくなると転写効率が低下するため、図7で示す交流電圧重畳転写バイアスを30%増加させて、転写効率をトナー粒径は6um並に維持した。
画像サイズはA4、通紙速度はA4横40ppmである。
表2に結果を示す。
図1に示した画像形成装置を用い、5%印字デューティの文字画像と全面写真画像の2種類で転写消費電力を測定した。
環境湿度は、10%と65%の2水準とった。
トナー粒径は6umと3umの2水準とった。
なお、比較例2では、トナー粒径が小さくなると転写効率が低下するため、図7で示す交流電圧重畳転写バイアスを30%増加させて、転写効率をトナー粒径は6um並に維持した。
画像サイズはA4、通紙速度はA4横40ppmである。
表2に結果を示す。
発明の実施例2により、さらに、転写消費電力の削減ができた。
その効果は、トナー粒径が小さくなるほど大きい。
その効果は、トナー粒径が小さくなるほど大きい。
1:画像信号処理部、11:感光体ドラム、12:帯電器、13:レーザービーム走査部、14Y、14M、14C、14K:現像器、16:中間転写ベルト、17:駆動ロール、18,19、20:アイドラロール、21:給紙カセット、22:給紙ロール、23:転写材、24:転写ヘッド、26:定着器、27:トレイ、42:一次転写ロール、100:基体、120:圧電トランス、150:トナー、151:トナー鏡像電荷、152:電子
Claims (5)
- 中間転写体上のトナー画像を転写材に転写する2次転写部を備える画像形成装置において、前記2次転写部で画像情報に基づきトナー存在領域にのみ転写ヘッドから電界振動を付与しながら転写バイアスを印加することを特徴とする画像形成装置。
- 前記2次転写部において、前記中間転写体を中間転写ベルトとし、転写ヘッドを圧電トランスで形成し、前記転写ヘッドを前記中間ベルトの外側に配置し、前記転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ交流電圧重畳転写バイアスを印加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記圧電トランスを複数千鳥状に配置することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記2次転写部において、前記中間転写体を中間転写ベルトとし、転写ヘッドを圧電トランスで形成し、前記転写ヘッドを前記中間転写ベルトの内側に配置し、前記転写ヘッドから画像情報に基づきトナー存在領域にのみ交流電圧重畳転写バイアスを印加し、前記中間転写ベルト及びトナーに同極性の電荷を注入し、前記転写ベルト上のトナーを静電反発により転写することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写ベルトにモリブデン金属粒子を混入することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005244056A JP2007057902A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005244056A JP2007057902A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007057902A true JP2007057902A (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=37921460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005244056A Pending JP2007057902A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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