JP2007054134A - メダル選別装置及びメダル加算判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロットマシンにおける不正行為(例えば、クレマン君)であるコイン不正払い出し被害を無くすことが可能なメダル選別装置を提供提供することにある。
【解決手段】メダルがメダル通路5を上流から下流に移動すると光センサ48a、光センサ48b、近接センサ49が順にONになり、その後同じ順序でOFFになる。主制御部100は、光センサ48bの立下りを検出したT5時点で4つのカウンタ値から1を減算し、光センサ48aの立上りカウンタ値が「0」又は「1」、光センサ48aの立上りカウンタ値が「0」、近接センサ49の立上りカウンタ値が「0」及び光センサ48aの立下りカウンタ値が「0」か否かを判断し、この条件を満たした場合、投入されたメダルの数「1」を加算して投入枚数LED4a又はメダル貯留枚数表示LED4bに表示する一方、満たさない場合、エラー処理を行ってエラー表示LED4eにその旨を表示する。
【選択図】図42

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に設けられ、メダル投入口に投入された物体のうち正規のメダルのみを受け入れるように選別するメダル選別装置の判定方法に関する。
また、本発明は当該方法を実現する為のステップ又は手順を、半導体メモリー、LD(レーザー・ディスク)、HD(ハード・ディスク)、FD(フレキシブル・ディスク)、MD(ミニ・ディスク)、CD(コンパクト・ディスク)又はDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク若しくはデジタル・ビデオ・ディスク)などの情報記憶媒体に記録したプログラムそのものにも関係する。
メダルを使用してゲームを行うスロットマシン(回胴式遊技機ともいう)は、適正な方法で投入された正規のメダルだけを受け入れるためのメダル選別装置を備えている。一般的なメダル選別装置は、メダルの投入口に続くメダル通路に沿って赤外線LEDを使用したメダル通過センサを設け、該センサがメダルを検出すると、該メダルを受け入れてゲーム開始可能な状態にするか、或いはメダルクレジット数を受け入れたメダル枚数分だけ増加するようになっている。
また、前記メダル通過センサをメダルの移動方向に所定の間隔をあけて配置された2組のセンサを組み合わせて構成し、これら2組のセンサがメダルを適正な時間間隔で順に検出した場合に正常と判定することにより、メダルが異常な動きをした場合にはメダルを受け入れないように構成したメダル選別装置もある(特許文献1)。
特開2001−17611号公報
上記のようなメダル選別装置を備えたスロットマシンにおいては、セルロイド板等を投入口から挿入し、メダル通過センサの光を遮って誤作動させることにより、メダルを使用せずにゲームを行う不正行為が従来から知られている。近年、この種の不正行為が高度化かつ精密化しており、メダルクレジット数を短時間のうちに限度枚数(50枚)まで上げることが可能になってきている。
最新の最も高度化した不正行為とは、例えば次のような方法である。具体的には、メダルに相当する遮蔽物と赤外線LEDとを組み合わせた棒状の器具をメダルの投入口から挿入し、手のひらに隠し持った制御装置から信号を発信させて、メダル通過センサに対応して位置させた赤外線LEDを点滅させることにより、メダルが通過したのと同じ状況を擬似的に作り出すというものである。この最新の不正行為に対しては、特許文献1に記載されているメダル選別装置でも防ぐことができない。具体的には、2組の赤外線LEDを取り付けた器具を使用し、この2組の赤外線LEDを所定のタイミングで順番に点滅させるのである。
本発明は、不正行為による遊技場の被害の減少を図るために、上記のようにスロットマシンにおける最新の不正行為の防止に有効なメダル選別装置を提供することを課題としている。
本発明は、上記の問題点を解決する為になされたものであり、図柄変動表示ゲームの回数と特別役物ゲームで演奏するBGMとを関連付けることにより、遊技性や趣向性を向上させることが可能なメダル選別装置の判定方法を提供することを目的とする。
なお、本願出願人は、同様の課題解決を目的に特願2004−136639を出願しており、既に特許第3649728号として権利化され特許掲載公報が発行されている。
請求項1に係る本発明のメダル選別装置の判定方法は、上記の目的を達成する為に、メダルの投入口に続くメダル通路に配置され、メダルの移動方向に間隔をあけて前記メダル通路の上流から順に配置された第1メダル検出センサ、第2メダル検出センサ及び第3メダル検出センサをメダルが通過したら、投入されたメダルの数を加算して表示部に表示するメダル選別装置の判定方法において、前記第1メダル検出センサの出力信号の立上りの数をカウントする第1立上カウントステップと、前記第1メダル検出センサの出力信号の立下りの数をカウントする第1立下カウントステップと、前記第2メダル検出センサの出力信号の立上りの数をカウントする第2立上カウントステップと、前記第3メダル検出センサの出力信号の立上りの数をカウントする第3立上カウントステップと、投入されたメダルの数を加算して表示部に表示する表示制御ステップとを含み、前記表示制御ステップは、前記第2メダル検出センサの出力信号の立下りを検出すると、前記第1立上カウントステップでカウントした立上りの数から1を減算し、前記第1立下カウントステップでカウントした立下りの数から1を減算し、前記第2立上カウントステップでカウントした立上りの数から1を減算し、及び前記第3立上カウントステップでカウントした立上りの数から1を減算した結果、前記第1立上カウントステップでカウントした立上りの数が0又は1、前記第1立下カウントステップでカウントした立下りの数が0、前記第2立上カウントステップでカウントした立上りの数が0、且つ前記第3立上カウントステップでカウントした立上りの数が0の場合、投入されたメダルの数を加算して表示部に表示することを特徴とする。
本発明に係るメダル選別装置の判定方法によれば、表示制御ステップは、前記第2メダル検出センサの出力信号の立下りを検出すると、前記第1立上カウントステップでカウントした立上りの数から1を減算し、前記第1立下カウントステップでカウントした立下りの数から1を減算し、前記第2立上カウントステップでカウントした立上りの数から1を減算し、及び前記第3立上カウントステップでカウントした立上りの数から1を減算した結果、前記第1立上カウントステップでカウントした立上りの数が0又は1、前記第1立下カウントステップでカウントした立下りの数が0、前記第2立上カウントステップでカウントした立上りの数が0、且つ前記第3立上カウントステップでカウントした立上りの数が0の場合、投入されたメダルの数を加算して表示部に表示する。つまり、投入されたメダルが3つのメダル検出センサの内、2つ目(真ん中)の第2メダル検出センサを通過した直後に、3つ全てのメダル検出センサからの信号の立上りと立下りのカウント数が論理的に正しいか否かを判断しているので、メダルに相当する遮蔽物と赤外線LEDとを組み合わせた器具を使用する不正行為を実質的に防止できる。また、受け入れるメダルの早期検出が可能となる。
また、本発明をメダル選別装置に適用するに際して、第3メダル検出センサとして近接センサを従来のメダル選別装置の制御基板に接続するだけでよいので、大幅な設計変更が不要となる。但し、第3メダル検出センサは、第1及び第2メダル検出センサと同様に、光センサでもよい。
まず、用語の意義又は意味を定義する。
「メダル検出センサの出力信号の立上り」とは、メダル未検出状態をOFF(通常、グランド)としメダル検出状態をON(通常、電源電圧5V)とした場合、OFFからONに移行した状態である。逆に、メダル未検出状態をON(通常、電源電圧5V)としメダル検出状態をOFF(通常、グランド)とした場合、ONからOFFに移行した状態である。
「メダル検出センサの出力信号の立下り」とは、メダル未検出状態をOFF(通常、グランド)としメダル検出状態をON(通常、電源電圧5V)とした場合、ONからOFFに移行した状態である。逆に、メダル未検出状態をON(通常、電源電圧5V)としメダル検出状態をOFF(通常、グランド)とした場合、OFFからONに移行した状態である。
以下、本発明に係るメダル選別装置の判定方法をパチスロ機(回胴式遊技機又はスロットマシン)に適用した場合の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回胴式遊技機の正面模式図であり、図2はその右側面図である。
1は、一般に「パチスロ機」と称される回胴式遊技機本体であり、回転ドラム(ドラム部2)を内蔵する筐体1a(図2参照)と前扉1bに大別される。
前扉1bは、回胴式遊技機の顔とも言うべき主要部であり、高級感の創出やデザイン性の要求で独特の金属感が求められており、通常のクロムめっき、ダーククロムめっき、本物の硬質金めっき、メタライジング(めっき)やサテン調(めっき)などを樹脂素材に付加し華やかさが演出される。なお、前扉1bの前面には、透明パネル21が取り付けられている。また、透明パネル21よりも内側の前扉1bには、デザインパネル22が取り付けられている。
このデザインパネル22は、ゲーム状況に応じて各種演出を行う表示演出装置11(又は映像装置)が固定して設けられる上面部22aと、図柄表示窓が形成された中面部22bと、発光表示装置が取り付けられる下面部22cとによって筐体1aの内部方向に折れ曲がった底面部22dを形成し、底面部22dを繋ぐ左側面部22e及び右側面部22f(図示せず。)とにより略箱型形状となって奥まった空間が形成され、底面部22d上には立体的に突出する装飾物23又はゲームの進行に応じて駆動される立体的な電動式駆動物24(例えば、内部当選役とは無関係で単なる演出に用いる電動式のおもちゃや開閉式の扉、又は大当たりや小当たりなど特定の条件が成立すると開き、多くの玉の払い出しにつながる役物で、大入賞口とも呼ばれる。羽根型、箱型、チューリップ型などさまざまな形がある。)が設けられている。
前扉1bやデザインパネル22は、樹脂素材を金型で一体成形されるのであるが、成形の方法としては一般に、射出成形、押出成形、発泡成形や真空成形などが用いられる。
その樹脂材料としては、汎用樹脂であるABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、エンプラのPA(ポリアミド[ナイロン])、PC(ポリカーボネート)、POM(ポリアセタール)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、スーパーエンプラのPPS(ポリフェニレンサルファイド)、LCP(液晶ポリマ)、PSF(ポリスルホン)、PES(ポリエーテルスルホン)、PAR(ポリアリレート)及び熱硬化性樹脂のフェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ユリア樹脂が用いられる。
なお、本願出願人は、既にスロットマシン装飾用シール(実用新案登録第3087041号:平成13年11月26日出願)として実用新案権を取得している。そこには「スロットマシン1の回転リール6L,6C,6Rが内蔵された前面パネル2の窓部2a周囲の枠体12に、窓枠状に形成された貼着シール13を枠体12の縁枠12aも含み前面パネル2の連続面となる態様で貼り付ける。貼着シール13には、前面パネル2、上部パネル10、下部パネル11に描かれたデザインと協調するデザインを施しておく。」と、要約に記載している通り、デザインパネル22の表面に装飾用シールを貼ることにより上面部22a、中面部22b及び下面部22cとによって底面部22dが明確に形成される。つまり、デザインパネル22の上面部22a、中面部22b及び下面部22cには、LEDやインジケータを取り付ける多数の抜き穴が設けられており、一見すると平面と言い難い形状ではあるが、装飾用シールが貼られた最終状態では略平面と言えるのである。
2は、筐体1aに内蔵されているドラム部であり、左ドラム2a、中ドラム2b及び右ドラム2cの3つのドラムで構成される。また、それぞれのドラム内部には、回胴部図柄表示LEDが設けられており、各種演出に応じて発光(点灯や点滅)又は消灯するようになっている。
3は、デザインパネル22の正面中央部に設けられた窓部であり、ドラム部2の外周に貼り付けられている図柄が透明パネル21を通して目視可能なようになっている。この窓部3には、横方向に延びる3本の有効ラインと斜め方向に交差する2本の有効ラインである合計5本の有効ラインが、左ドラム2aと中ドラム2b及び中ドラム2bと右ドラム2cを結ぶ線で目立つように表示されている。なお、この有効ラインの下側には、回胴部ライン表示LEDが埋め込まれており、入賞時に点灯又は点滅するようになっている。
4は、窓部3の下側で且つデザインパネル22の下面部に設けられた表示LEDブロックであり、後述するように投入枚数LED、メダル貯留枚数表示LED、メダル払出枚数表示LED及びナビゲーションLEDの表示LED群で構成される。
5は、遊技メダル投入口であり、ドラム部2(回転ドラム)を回転及び停止させる変動表示ゲームを開始させるための遊技メダル(遊技媒体であり、コインという場合もある)を投入するところである。なお、遊技メダル投入口5の両サイドにはメダル投入表示LED5a及び5bが設けられており、メダルが投入不能な場合には赤色(第一の色)で、一方メダルが投入可能であって遊技用に加算表示されるときには青色(第二の色)で、メダル貯留装置に加算表示されるときには緑色(第三の色)で点灯する。但し、メダルが投入不能な場合には、消灯としてもよい。
また、遊技メダル投入口5から投入されたメダルは、メダル選別装置(図示せず)によってカウントされ、正常に投入されたメダルの数を加算して表示LEDブロック4の投入枚数LED又はメダル貯留枚数表示LEDに表示するようになっている。
6は、精算ボタンであり、メダル貯留装置(図示せず)の起動と解除及び投入メダルと貯留メダルの精算に使用する。
7は、1ベットボタンであり、遊技を行うためにメダル貯留装置の貯留メダルを1枚投入するときに使用する。
8は、マックスベットボタンであり、遊技を行うためにメダル貯留装置の貯留メダルを最大数である3枚投入するときに使用する。なお、マックスベットボタン3の内部には、LEDが設けられており、マックスベットボタン3が操作可能な状態のときに点灯するようになっている。
9は、スタートレバー(回胴回転始動装置の一部)であり、遊技を行うために所定数の遊技メダルを投入後、ドラム部2を一斉に始動させるときに使用する。また、スタートレバー9は、出玉率の段階設定を行う場合、段階値1〜6の中から選択された所望の設定値を確定させるときに使用する。なお、このスタートレバー9は、上下左右の方向に操作できるように構成されており、後述するスタートSWセンサ及び操作方向センサから、それぞれスタート信号と4つの操作方向(上下、左右)を示す操作方向信号が出力される。即ち、スタートレバー9は、遊技者が所望の方向を入力する方向入力手段に、また、操作方向センサは、方向入力手段によって入力された方向を検出する入力方向検出手段に該当する。ただし、検出すべき操作方向は4つに限定されるものではなく、上下左右それぞれの間の斜め方向も加えることにより8方向検出や、360度の角度を厳密に検出するようにしてもよい。一方、十字キーを1ベットボタン7の左横スペースに別個に設け、スタートレバー9と同様に、上下左右の操作方向を入力する様にしてもよい。その結果、後述する操作方向センサ111は、十字キーに設けられることになる。なお、十字キーの中央部を押すと確定を意味するEnter信号が出力され、後述する副制御部の各種制御に用いられる。
10は、停止ボタン部であり、回転しているドラム部2を停止させるときに使用する。この停止ボタン部10には、左停止ボタン10a、中停止ボタン10b及び右停止ボタン10cの3つのボタンが設けられており、ドラム部2が回転中に操作することにより、それぞれのボタンに対応する左ドラム2a、中ドラム2b及び右ドラム2cを停止させることができる。なお、停止ボタン部が操作可能の場合には、停止ボタン10a、停止ボタン10b及び停止ボタン10cに内蔵されているLEDが点灯するようになっている。
11は、ブラウン管を利用したカラーディスプレイやLCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)又は有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)などのFPD(フラット・パネル・ディスプレイ)で実現される表示演出装置であり、回胴遊技に関する各種映像演出や所要の情報の告知等が行えるようになっている。なお、BBや大当り入賞が発生した後のBGM演奏に際して、表示演出装置11はROM161から読み出した映像データに基づいて、歌詞のテロップを表示するようになっている。
12は、スピーカ部であり、左上スピーカ12a、右上スピーカ12b、左下スピーカ12c及び右下スピーカ12dの4つのスピーカで構成され、各種演出に応じた効果音や段階設定値の変更中に警告音を発生する。なお、図示していないが、実際には左下スピーカ12c及び右下スピーカ12dの上面全体を覆うように保護用のスピーカグリルが取り付けられる。
13は、遊技状態表示LED部であり、表示演出装置11の上部に設けられた上部状態表示LED13a及び両側面に設けられた左上状態表示LED13bと右上状態表示LED13c、左中状態表示LED13dと右中状態表示LED13e、及び左下状態表示LED13f、右下状態表示LED13gと中下状態表示LED13hで構成され、各種の光演出を効果的に行うことができる。また、段階設定値の変更中には、警告表示として点滅を繰り返す。なお、遊技状態表示LED部13(13a〜13h)は、前扉1bの外周を略一周するように配置されているので、遊技者に対してカラフルな光が途切れなく外周をグルグル回るような光演出を効果的に行うことが可能となる。
14は、ドア鍵穴であり、ドアキーにより回胴式遊技機本体1の前扉1bを開けるときや、打ち止めの解除及びエラーによる遊技中止の解除の際に使用される。
15は、受け皿であり、メダル払出装置(図示せず)から払い出された遊技メダルがメダル払出口16より排出され、その数として数百枚程度まで受けることができる。
17は、ロゴパネル部であり、例えば出願人の名称である「NET」( Next Entertainment Trend )又は機種名など、各種商標表示を施すのに使用される。
19は、スペシャルボタンであり、表示演出装置11に表示される各種ゲームやその映像演出に応じて要求される情報(例えば、戦闘機の機銃操作や爆弾投下、登場人物の移動方向等の入力情報)を遊技者自身が入力する。なお、このスペシャルボタン19によって入力される情報は、後述する副基板(サブブロック)に与えられ、あくまで各種映像や音響演出にのみ用いられるものであるから、遊技結果に影響を及ぼすものではない。
20は、小物入れ部であり、紙幣類(例えば、千円札)やハンカチ、タバコ、ライターなど遊技者が必要とする物品を任意に置くために使用する。一方、ロゴパネル部17と同様に、この部分全体を覆うようにシール又はフィルムを貼着して、メーカや遊技機名称などの各種商標表示を施すのに使用される。
28は、投入メダル詰まり返却ボタン(単に、「返却ボタン」とも言う)であり、遊技メダル投入口5に続いて遊技メダルが通過する遊技メダルセレクター(図示せず)に詰まった遊技メダルを返却する時に使用する。
図3は、デザインパネルの斜視図である。
この図3(A)に示すデザインパネル22は、表示演出装置11を取り付ける表示演出装置取付部22jが形成された上面部22aと、図柄表示窓3が形成された中面部22bと、前述した表示LEDブロック4(発光表示装置)が取り付けられる下面部22cとによって底面部22dを形成しており、その上面に立体的に突出する装飾物又は立体的な電動式駆動物が設けられる。
また、底面部22dを繋ぐ左側面部22e及び右側面部22fとにより略箱型形状(又は略船型形状)となって内部に奥まった空間が形成され、その上部及び下部には前扉1bに取り付けるための複数の取付穴が形成された上部取付部22g及び下部取付部22hが設けられている。この底面部22d、左側面部22e及び右側面部22fからなる5つの内面に装飾用シールを貼ることにより、特に底面部22dでは3つの略平面を形成している。ただし、装飾物23や電動式駆動物24が設けられているので、凹凸があるのは当然である。
4aは、投入枚数LEDであり、遊技を行うために遊技メダル投入口5から又はマックスベットボタン8や1ベットボタン7によって投入された遊技メダルの枚数を表示する。
4bは、メダル貯留枚数表示LEDであり、遊技メダルの貯留枚数(クレジット数)を例えば所定最大数50枚の範囲で表示し、また、貯留メダルの精算時における払い出し演出表示を行う。
4cは、メダル払出枚数表示LEDであり、入賞時に払出メダルの枚数を表示し、また打止め中、出玉率の段階設定値及びエラー発生時のエラーコードを表示する。
4dは、ナビゲーションLEDであり、ゲーム状況に応じた各種演出表示を行う。例えば、登場人物のパワーレベルや戦闘機に配備されている機銃や爆弾の数又は破壊度や、効果音に対応した音量レベル表示(一般にはイコライザーとして知られている)を行う。なお、ナビゲーション用としては、小型の液晶表示装置でもよい。
図3(B)に示すデザインパネル22は、更に折れ曲がった面(淵)として最上面部22iが設けられている点で図3(A)のものと相違する。なお、この最上面部22iを設けることにより、取り付けた表示演出装置11を遊技者に見えやすくできる点と、デザインパネル自身が一層強固になる点で有利となる。
図4は、スタートレバー9を含む回胴回転始動装置の説明図であり、図4(A)は回胴式遊技機本体1に取付けた状態を示す側断面図、図4(B)はスタートレバー9と各検出センサ(スタートSWセンサ110及び操作方向センサ111)との位置関係を示す斜視図である。
スタートレバー9は、中空球状の透明プラスチックで形成され、開口に固着されたナット61を備える握り部としてのグリップ9a、及び、管状又は筒状の部材であって、その外面には必要に応じて鍔又は段が形成されたアーム部としてのシャフト9bにより構成される。
シャフト9bの先端部(外端部)には雄ネジが形成され、グリップ9aのナット61が螺合可能であって、シャフト9bの鍔62に押付けるようにグリップ9aが装着されている。また、シャフト9bには、スリーブ63と外球面を有する滑動体64が遊嵌されている。この滑動体64は、回胴式遊技機本体1のフレーム(図示せず)に螺合・固定された取付部材65の貫通孔に形成された球面受け座66に当接している。
圧縮ばね67は、取付部材65に固定されたばね座68と、シャフト9bに嵌着された止め輪69に当接して係止されている円板座70との間に装着され、シャフト9bに同図の右方向の力を付勢している。またシャフト9bは、この付勢力により右方向に押付けられ、この力が、鍔62、スリーブ63を介して滑動体64を球面受け座66に押付けるので、グリップ9aに力を作用させないときにも、スタートレバー9は水平の中立位置に弾性的に保持され、圧縮ばね67に抗してシャフト9bを引いたり、回動させたりすることができる。
シャフト9bの後端(内端部)には、スタートレバー9の操作態様を判別するスタートSWセンサ110及び操作方向センサ111(例えば、シャフト9bの後端の変位を光学的に検出して“ON”するフォトセンサ)が近接して設けられている。但し、シャフト9bの変位を検出するものであれば、磁気センサや機械センサなどでも構わない。
110は、スタートSWセンサであり、スタートレバー9が上下左右どの方向に操作されてもスタート信号を発生させ、主制御部100に出力する。
操作方向センサ111は、スタートレバー9が操作される上下左右の方向に対応する信号を出力する4つのセンサで構成されており、その出力信号は後述する副制御部160に直接入る一方、主制御部100には一切入力されないので、遊技結果に何ら影響するものではない。従って、本願発明の様に構成することは、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(最終改正:平成一五年五月三〇日法律第五五号)に違反するものではない。
111Uは、上方向センサであり、スタートレバー9が上方向へ操作されたことを検出するセンサである。
111Dは、下方向センサであり、スタートレバー9が下方向へ操作されたことを検出するセンサである。
111Rは、右方向センサであり、スタートレバー9が右方向へ操作されたことを検出するセンサである。
111Lは、左方向センサであり、スタートレバー9が左方向へ操作されたことを検出するセンサである。
図40は、本発明に係るメダル選別装置の要部正面図である。
このメダル選別装置41は、メインプレート42とその前側に適切な間隔を開けて設けられたサブプレート(図示せず)との間に、メダル投入口5に続くメダル通路43が形成されている。メダル通路43の底部にあるメダル案内用のレールは、前半部の第1レール44と後半部の第2レール45とからなり、第1レール44はメインプレート42と一体に設けられ、第2レール45は作動コイル(図示せず)により前後方向に移動可能に設けられている。
通常時(作動コイルが非導通状態)において、第2レール45は第1レール44の延長上にあり、メダルMが自重により第1レール44から第2レール45に案内されてメダル通路43を上流から下流方向(つまり、図の左から右方向)へ移動する。また、ゲーム中又はゲーム精算中、打ち止め時等には、作動コイルに通電することにより第2レール45が後方に移動し、メダル投入口5から投入されたメダルMが第2レール45から外れ落ちて、メダル受け皿15に返却されるようになっている。
第1レール44の上方には、正規のメダルMよりも大きいメダルの通過を規制するガイドスペーサ46が設けられている。このガイドスペーサ46と第1レール44との間でメダルMが詰った場合は、手動で返却ボタン28を操作することによりキャンセル用プレート47が詰ったメダルMを押し出し、該メダルが第1レール44から外れ落ちるようになっている。また、正規のメダルよりも小さいメダルは自重で後方に倒れ、第1レール44から外れ落ちる。そして、第1レール44から外れ落ちたメダルは、メダル受け皿15に返却される。
第2レール45の上方には、メダル等の物体の通過を検出するメダル通過センサ48と近接位置にある金属物体を検出する近接センサ49とがメダルの移動方向に沿って順に設けられている。
メダル通過センサ48は、例えばメダルの移動方向に所定の間隔をあけて配置された2組の光センサ48a(上流側の第1メダル検出センサ)及び光センサ48b(下流側の第2メダル検出センサ)を組み合わせてなる。これらの光センサ11a及び光センサ11bは、光透過型センサ及び光反射型センサのいずれでもよい。但し、メダル検出センサとしては、光センサに限定されるものではない。
近接センサ49は、近接位置にある金属物体を検出するセンサであり、例えば株式会社ミネルバ製カウントセンサ(型式:CS−P1A)を第3メダル検出センサとして採用している。但し、本発明のメダル選別装置の判定方法としては、金属物体を検出するセンサに限定されるものではなく、光センサであってもよいのであるが、ゴト対策上、実際にメダルが移動したことを検出する必要性から採用しているのである。
図5は、本発明に係る遊技機の制御回路系のブロック図であり、メインブロック(主基板:破線で囲っていない部分)とサブブロック(副基板:破線で囲った部分)とに大別される。なお、メインブロックは遊技結果に関する制御を、サブブロックは遊技経過や結果告知・表示の様々な演出に関する制御を司る。また、メインブロックからの信号はサブブロックに出力されるが、逆にサブブロックからメインブロックへは一切信号が受信できないようになっている。これはゴト対策のためであり、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律により規定されている。
主制御部100は、CPUを内蔵したマイクロプロセッサを搭載する一体型のワンチップマイコン(エルイーテック社製LE4280B−PA−G1)であり、所定のデータテーブル領域や装置全体の制御手順を記述した制御プログラムを記憶するROM101と、カウンタやレジスタ等が形成され制御に必要な情報を一時的に記憶するRAM102(RWM:リライタブルメモリともいう)とが設けられている。
主制御部100には、I/0ポート(図示せず)やデータバスを介して、スタートSWセンサ110(スタート・スイッチ・センサ110)、停止ボタンセンサ120、メダル検出センサ130、ベットボタンセンサ140及び段階設定部150が接続され、主制御部100はこれらからの入力信号を受信可能に構成されている。
また、主制御部100には、I/0ポート(図示せず)やデータバスを介して、ドラム部2、メダル払出装置18及び表示LEDブロック4が接続されており、主制御部100はこれらの各装置を制御可能に構成されている。さらに、主制御部100には、I/0ポート(図示せず)を介して副制御部160が接続されており、サブブロックの各種制御に必要な制御データ(例えば、コイン投入データや当選状況データ、段階設定部のスイッチ操作状態を示すデータ、段階設定値)を副制御部160に出力する。なお、副制御部160は、内蔵RAM162に段階設定値の履歴情報も併せて記憶しており、履歴情報は電池でバックアップされているので主電源を切っても消えることはない。
この副制御部160は、主制御部100と同様に、CPUを内蔵したマイクロプロセッサを搭載する一体型のワンチップマイコンであり、サブブロック全体の制御手順を記述した制御プログラムを記憶するROM161と、カウンタ、タイマーやレジスタ等が形成され主制御部100から受信した制御に必要な情報を一時的に記憶するRAM162などが設けられている。なお、副制御部160は、段階設定部のスイッチ操作状態を示すデータに基づいてタイマーをスタートさせ、所定時間経過してもON又はOFFとならない場合には、音と光及び液晶表示で異常の発生を報知する。
特に、副制御部160は、RAM102に記憶する段階設定値が所定範囲になく、主制御部100が警告を発生させた後、店員の設定変更スイッチの操作に従って選択された段階設定値を送信してきた場合、RAM162に記憶する最新の段階設定値と送信されてきた段階設定値とが一致したとき、一致した旨を表示又は報知する。例えば、副制御部160は、表示演出装置11に「開店時の段階設定値と一致しました。」を表示し及びスピーカ部12からビープ音を発生させたり、音声で「開店時の段階設定値と一致しました。」の報知を繰り返す。その後、主制御部100は、副制御部160が一致した旨を表示又は報知している状態で、段階設定部150が操作された場合、送信した段階設定値を新たにRAM102に記憶させるとともに、新たに記憶した段階設定値を使用して変動表示ゲームの当落を決定する。
また、ROM161には複数のBGM(バック・グランド・ミュージック)データが記憶されており、特にビッグボーナスゲーム中において、遊技者の気持ちを高揚させる為に特別にアレンジされたBGMが選択及び演奏される。副制御部160は、大当り入賞が発生した後のBGM選択及び演奏に際して、主制御部100からゲームスタート信号を受け取って図柄変動表示ゲームの回数を計数するとともに、計数した図柄変動表示ゲームの回数が所定数(例えば、100ゲーム)を超える場合、楽曲のカラオケ伴奏としての第一楽曲を演奏する一方、所定数(例えば、100ゲーム)以下の場合、楽曲の歌詞の歌声及び伴奏を含む第二楽曲を演奏する。つまり、100ゲーム以内にBB又は大当りを獲得した場合には、歌手の歌声が入った楽曲が演奏される一方、101ゲーム以上では、歌手の歌声が入っていないカラオケのみが演奏される。その結果、歌声入りのBGMが流れた場合には、遊技者は少ないゲーム数でBB又は大当りを獲得したという達成感が味わえることに加え、そのBGMを聴いた他の遊技者もまた早期にBB又は大当りを獲得しようと発奮する、という効果がある。
この歌声入りBGMデータと歌声無しBGMデータの持ち方としては、例えばMIDI形式(MIDIファイル)で歌声無しBGMデータを1から7チャンネルまで使用して作成し、歌声データのみを8チャンネルに作成し、副制御部160は100ゲーム以内にBBを獲得した場合、1から8チャンネルまでを演奏する一方、101ゲーム以上では1から7チャンネルまでを演奏するというものである。
なお、MIDIファイルとは、シーケンサ・ソフトでディスクや半導体メモリ等に記録した時に作られるファイルである。一般的なプレーヤで再生できるのは、SMF(スタンダード・ミデイ・ファイル)で拡張子は「.mid」になり、SMFならほとんどのシーケンサ・ソフトで扱え、副制御部160も当該シーケンサ・ソフトの機能を有する。
SMFにはフォーマット0、1、2が有り、フォーマット2は現在ほとんど使われていない。SMFフォーマット0は、全部のMIDIチャンネルのデータを一本のトラックとして扱って記録してあり、MIDI音源にとって処理のしやすい形式であって副制御部160のシーケンサ・ソフト機能部で利用できる。SMFフォーマット1は、複数のトラックとして記録されるが、副制御部160は一つのチャンネルに対し複数のトラックを利用して打ち込んだデータ(例えば、ドラムなどを打ち込む時にスネアとハイハットを夫々別のトラックで編集して、トラックのMIDI出力チャンネルを共に10チャンネルにする等のやり方)でもうまく扱うことができる。
また、副制御部160には、表示演出装置11、スピーカ部12、遊技状態表示LED部13、入力SW部25(入力スイッチ部25)、計時部26、操作方向センサ111及びスペシャルボタンセンサ112が接続されており、副制御部160はこれら各装置からの入力信号を受け付けたり、必要なデータや信号を出力して各種制御を行うことが可能なように構成されている。
操作方向センサ111は、スタートレバー9が操作される上下左右の方向に対応する方向信号を出力し、副制御部160はこの方向信号を受信して、方向信号に応じた各種映像演出や当選告知等を表示演出装置11に表示し、更にスピーカ部12から効果音を発生させる。
スペシャルボタンセンサ112は、スペシャルボタン19が操作された時にON信号(例えば、HIGH信号)を出力し、副制御部160はこのON信号を受信したタイミングに応じて各種ゲーム及びその映像演出や当選告知等を表示演出装置11に表示し、更にスピーカ部12から爆弾投下や機銃操作などの効果音を発生させる。
メダル検出センサ130は、上述したメダル通過センサ48と近接センサ49で構成され、メダル投入口5から投入されたメダル数に応じた数のパルス信号を出力し、主制御部100はこのパルス信号を受信し、及びパルス信号の立上りや立下りのカウンター処理をして、表示LEDブロック4中の投入枚数LED4a又はメダル貯留枚数表示LED4bにパルス数に応じた数だけ増加した投入枚数又はクレジット数を表示させるように制御する。
ベットボタン検出センサ140は、1ベットボタン7又はマックスベットボタン8の操作に応じてパルス信号を出力し、主制御部100は得られたパルス信号に対応するように投入枚数LED4aの枚数表示を制御する。
また、遊技者が所定数のメダルを投入後、スタートレバー9を操作すると、スタートSWセンサ110はスタート信号を出力し、主制御部100はこのスタート信号の受信を契機として乱数抽選等を行って変動表示ゲームを開始するとともに、ドラム部2に駆動パルス信号を出力するようになっている。なお、この1回のスタートレバー9の操作によって行われる遊技が1ゲームの変動表示ゲームとなっており、遊技者はボーナスゲーム(ビッグボーナス又はレギュラーボーナス)を獲得してメダルを増やすことを目的に遊技を繰り返す。
そして、主制御部100は、変動表示ゲーム中に停止ボタン10a、10b及び10cが操作されると、回転ドラムの回転を停止させ、所定の役が成立(各回転ドラムの図柄が予め定めた所定の組み合わせで表示されると入賞)してメダルの払い出しを行う場合、その払出し数を表示LEDブロック4中のメダル払出枚数表示LED4cに表示し、これをクレジット数に加えてメダル貯留枚数表示LED4bに表示させる。なお、精算ボタン6によって払い出し操作が行われた場合やクレジット数が例えば最大数の50枚を超えた場合には、主制御部100はメダル払出装置18を駆動制御し、必要数のメダルをメダル払出口16から排出させて受け皿15に蓄積させる。
さらに、主制御部100は、小役が成立した場合や、特にボーナスゲームが内部当選した場合には、副制御部160に内部当選等に関する制御データを出力する。そして、副制御部160は、主制御部100から制御データを受け取ると、遊技状態表示LED部13の点灯制御、スピーカ部12から効果音を発生させる為の音声合成LSI(図示せず)の制御、及び表示演出装置11の表示画面内におけるキャラクタや背景映像の表示制御等の各種演出動作を行うように構成されている。
150は、段階設定部であり、後述する出玉率の段階設定操作を行うことにより、ホール側は、イベントや新装オープンでの放出や収益改善のための回収状況に応じて、段階値1〜6の中から所望の設定値を選択することができる。
25は、入力SW部(入力スイッチ部)であり、出玉率の段階設定操作が行われた場合の警告モードの設定や、警告を発生させる又は発生させない時間帯の設定を行う。この警告モードとしては、警告発生機能のオン状態又はオフ状態と、設定した時間帯のみ警告を発生させるタイマー状態の3つのモードがある。なお、入力SW部25は、サブブロックの初期化を行うための初期化スイッチとスピーカ部12の音量を切り替える際に使用する音量スイッチからなり、その両方を同時に押した場合に機能するようになっている。
26は、衛星などから絶対時間データを受け取り、正確な時間を刻む電波時計からなる計時部であり、計時した時間を副制御部160に出力する。
図41は、本発明に係るメダル選別装置の制御系ブロック図であり、図5の一部を抜き出して詳細に記載したものである。
メダル選別基板50には、メダル通過センサ48である光センサ48a、光センサ48bと近接センサ49及び作動コイル51が接続されている。さらに、メダル選別基板50には、主制御部100が接続され、主制御部100の出力側には投入枚数LED4a、メダル貯留枚数表示LED4b及びエラー表示LED4eが接続されている。
この主制御部100が内蔵するRAM102は、特にこの場合、各検出センサの出力信号の立上りの数や立下りの数をカウントする複数のカウンタとして機能する。
ここで、各センサの状態と複数のカウンタのカウント値の変化を示すタイムチャートに基づき、メダル選別装置の判定方法(判定制御)について詳細に説明する。
図42は、正規のメダルが適正に投入された場合のタイミングチャートである。
メダルがメダル通路5を上流から下流に移動するのに伴って光センサ48a、光センサ48b、近接センサ49が順にONになり、その後同じ順序でOFFになる(図42(A)参照)。
主制御部100は、まず初期状態である時間T0において、光センサ48aの立上りカウンタ、光センサ48bの立上りカウンタ、近接センサ49の立上りカウンタ及び光センサ48aの立下りカウンタの値を全て0にセットする(図42(B)参照)。
主制御部100は、時間T0〜T1の間に光センサ48aがOFF状態からON状態になると、その立上りを検出した時点で、光センサ48aの立上りカウンタの値に1を加える。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、光センサ48bの立上りカウンタ値は「0」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「0」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「0」となる。
主制御部100は、時間T1〜T2の間に光センサ48bがOFF状態からON状態になると、その立上りを検出した時点で、光センサ48bの立上りカウンタの値に1を加える。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、光センサ48bの立上りカウンタ値は「1」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「0」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「0」となる。
主制御部100は、時間T2〜T3の間に近接センサ49がOFF状態からON状態になると、その立上りを検出した時点で、近接センサ49の立上りカウンタの値に1を加える。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、光センサ48bの立上りカウンタ値は「1」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「1」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「0」となる。
主制御部100は、時間T3〜T4の間に光センサ48aがON状態からOFF状態になると、その立下りを検出した時点で、光センサ48aの立下りカウンタの値に1を加える。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「1」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「1」となる。
主制御部100は、光センサ48bがON状態からOFF状態になると、その立下りを検出した時間であるT5時点で、4つのカウンタ値からそれぞれ1を減算する。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「0」、光センサ48aの立上りカウンタ値は「0」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「0」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「0」となる。
そして、主制御部100は、光センサ48aの立上りカウンタ値が「0」又は「1」、光センサ48aの立上りカウンタ値が「0」、近接センサ49の立上りカウンタ値が「0」及び光センサ48aの立下りカウンタ値が「0」か否かを判断し、この条件を満たした場合には、投入されたメダルの数「1」を加算して投入枚数LED4a又はメダル貯留枚数表示LED4bに表示する一方、この条件を満たさない場合には、エラー処理を行ってエラー表示LED4eにその旨を表示する。
図43は、正規のメダルが適正に投入された場合のタイミングチャートである。
2枚のメダルがメダル通路5を上流から下流にほぼくっ付いた状態で移動するのに伴って光センサ48a、光センサ48b、近接センサ49が順にONになり、その後同じ順序でOFFになる(図43(A)参照)。なお、図42(A)との違いは、時間T4〜T5の間に再び光センサ48aがOFF状態からON状態になっていることである。
主制御部100は、まず初期状態である時間T0において、光センサ48aの立上りカウンタ、光センサ48bの立上りカウンタ、近接センサ49の立上りカウンタ及び光センサ48aの立下りカウンタの値を全て0にセットする(図43(B)参照)。
主制御部100は、時間T0〜T1の間に光センサ48aがOFF状態からON状態になると、その立上りを検出した時点で、光センサ48aの立上りカウンタの値に1を加える。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、光センサ48bの立上りカウンタ値は「0」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「0」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「0」となる。
主制御部100は、時間T1〜T2の間に光センサ48bがOFF状態からON状態になると、その立上りを検出した時点で、光センサ48bの立上りカウンタの値に1を加える。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、光センサ48bの立上りカウンタ値は「1」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「0」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「0」となる。
主制御部100は、時間T2〜T3の間に近接センサ49がOFF状態からON状態になると、その立上りを検出した時点で、近接センサ49の立上りカウンタの値に1を加える。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、光センサ48bの立上りカウンタ値は「1」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「1」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「0」となる。
主制御部100は、時間T3〜T4の間に光センサ48aがON状態からOFF状態になると、その立下りを検出した時点で、光センサ48aの立下りカウンタの値に1を加える。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「1」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「1」となる。
主制御部100は、時間T4〜T5の間に光センサ48aがOFF状態からON状態になると、その立上りを検出した時点で、光センサ48aの立上りカウンタの値に1を加える。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「2」、光センサ48bの立上りカウンタ値は「1」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「1」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「1」となる。
主制御部100は、光センサ48bがON状態からOFF状態になると、その立下りを検出した時間であるT5時点で、4つのカウンタ値からそれぞれ1を減算する。その結果、光センサ48aの立上りカウンタ値は「1」、光センサ48aの立上りカウンタ値は「0」、近接センサ49の立上りカウンタ値は「0」及び光センサ48aの立下りカウンタ値は「0」となる。
そして、主制御部100は、光センサ48aの立上りカウンタ値が「0」又は「1」、光センサ48aの立上りカウンタ値が「0」、近接センサ49の立上りカウンタ値が「0」及び光センサ48aの立下りカウンタ値が「0」か否かを判断し、この条件を満たした場合には、投入されたメダルの数「1」を加算して投入枚数LED4a又はメダル貯留枚数表示LED4bに表示する一方、この条件を満たさない場合には、エラー処理を行ってエラー表示LED4eにその旨を表示する。
なお、光センサ48bの立下りで正規メダルの通過状態を判断する理由は、できるだけ早く受け入れるメダルを検出せんが為である。例えば、クレジット最大数である50枚目のメダルを検出しクレジットが50枚貯留された状態で、次のメダルが連続して通過しようとする場合、50枚目のメダルを検出した直後に作動コイル51を駆動させるので、51枚目のメダルは通過不能となる。この光センサ48bの立下りで検出する点は、本願発明の進歩性のポイントともなっている。
図6は、ドラム部を制御する制御回路系のブロック図である。
ドラム部2は、左ドラム2a、中ドラム2b及び右ドラム2cの3つのドラムを回転制御するためのステップモータ30a、30b及び30cを備えており、主制御部100からの駆動パルス信号に応答して各ステップモータ30a、30b及び30cが駆動され、駆動パルス信号を3相に供給し続けると吸引力が発生して停止するようになっている。
このステップモータ30a、30b及び30cは、4相1−2励磁方式でステップ数が252ステップ/回転(1.42度/ステップ)であり、主制御部100が駆動パルス信号を504パルス入力すると丁度1回転し、各ドラムに1つだけ設けられたフォトインタラプタからなる回胴センサ31a、31b及び31cからそれぞれのインデックス信号(基準信号又は基準位置信号)が1パルス返ってくるので、主制御部100は各ドラムの位置を正確に把握することができる。つまり、入力パルスによる分解能は0.714(度/パルス)ということである。なお、更に分解能を上げる場合には、入力パルスから次の入力パルスまでの時間と回転速度を管理することにより回転位置を細かく把握できる。
図7は、ドラム部の構成ブロック図である。
ステップモータ30a(図示せず)、30b(図示せず)及び30cの各回転軸には、厚肉の円盤状回転体である左ドラム2a、中ドラム2b及び右ドラム2cの中心部がそれぞれ連結されており、図示した矢印の方向(即ち、上から下方向)に回転する。また、各ドラムの外周部には複数種類の図柄が描かれた左回胴帯32a、中回胴帯32b及び右回胴帯32cが貼り付けられており、変動表示ゲームにおいて同一図柄が有効ライン上に並んで窓部3に表示されれば入賞となる。なお、同図の星マーク、+マーク、プラムマーク(黒丸マーク)や三角マークは便宜的に示したものであり、実際とは異なっている。
図8は、ドラムの図柄配置表である。
左ドラム2a、中ドラム2b及び右ドラム2cのそれぞれには、図8に示すような左ドラム図柄、中ドラム図柄及び右ドラム図柄が描かれた回胴帯が、各ドラムの外周部において一周するように張り付けられている。
各回胴帯には、それぞれ異なった並びの図柄が21個描かれており、ビッグボーナス図柄の「赤7」や「青7」、ストックしているビッグボーナス又はレギュラーボーナス放出の契機となる十字架、低確率状態から高確率状態へモード移行させるための抽選の契機となるチェリー及びスイカ、逆の機能を有するベル及びリプレイがある。
図7のように、ステップモータ30a、30b及び30cそれぞれに対して回胴センサ31a、31b及び31c(図示せず)が設けられており、ステップモータの1回転に応じて各回胴センサからインデックス信号が1パルス返ってくるので、主制御部100は、インデックス信号と出力した駆動パルス信号の数により図柄番号と回転角度(24分割/図柄)を把握するとともに、図8に示す図柄配列を考慮して、各図柄がどの程度の時間経過で各ドラムの有効ライン上に到達するのかを常に認識可能となっている。
図9は、ドラム部の構成ブロック図であり、図9(A)及び図9(B)は右ドラム2cが引込制御される状態を時系列的に示している。
主制御部100は、変動表示ゲームのスタート信号を受信し、抽選結果が当選となって役が成立した場合には、有効ライン上にその役の図柄を揃えるように引き込むための引込制御を行う。
例えば、ビッグボーナス役が内部当選し、停止した左ドラム2aと中ドラム2bの右斜め下の有効ライン上に図柄「7、7」が揃っている状態において、この有効ラインから4コマ以内に図柄「7」が位置する状態で停止ボタン10cが操作されたとき(図9(A)参照)、主制御部100は、これを強制的に有効ライン上に揃えて「7、7、7」の組み合せとなるように引込制御を行う(図9(B)参照)。一方、抽選により内部当選して、いずれかの役が成立しているとしても、役に対応する所定の図柄が有効ライン上に表示されなければ遊技者に有利な状態とはならない。例えば、ビッグボーナスゲーム(BBゲーム)は、図9(B)のように表示されなければ開始されないようになっている。なお、この引込制御は、右ドラム2cだけではなく、左ドラム2aや中ドラム2bのいずれの図柄に対しても行うようになっている。
図9の例では、右ドラム2cの図柄「7」が丁度4コマだけ上にあり、引込制御の対象となって有効ライン上に並べられることになる。ただし、この引込制御は4コマに限定されるものではなく、設計仕様又は法規制に適応させるように引き込みコマ数をソフト制御で増減させることが可能である。
図10は、ドラム部の構成ブロック図であり、図10(A)及び図10(B)は右ドラム2cが回避制御(又は蹴飛ばし制御)される状態を時系列的に示している。
主制御部100は、変動表示ゲームのスタート信号を受信し、抽選結果がハズレとなって役が不成立の場合には、有効ライン上に当選役(ボーナスや小役)の図柄を揃えないための回避制御を行う。
例えば、ビッグボーナス役が内部当選しておらず、停止した左ドラム2aと中ドラム2bの右斜め下の有効ライン上に図柄「7、7」が揃っている場合(所謂、「リーチ状態」である。)において、遊技者が「目押し」により、この有効ラインから1コマ以内に図柄「7」が位置する状態で停止ボタン10cが操作されたとき(例えば、「ビタ押し」と呼ばれている。図10(A)参照)、主制御部100は、有効ライン上に「7、7、7」が揃わないように図柄「7」を一つ先まで移動させて強制的にハズレとする回避制御を行う(図10(B)参照)。なお、この回避制御は、右ドラム2cだけではなく、左ドラム2aや中ドラム2bのいずれの図柄に対しても行うようになっている。
図30は、インデックス信号、図柄位置データ(コマデータ)、駆動パルス信号及び停止ボタンセンサ信号との関係を示すタイミングチャートである。
図30(A)は、各回胴センサ31a、31b及び31cから出力されるインデックス信号を示しており、T1が0.751秒(つまり、79.9回転/分)で一定となるように主制御部100により制御される。
図30(B)は回転ドラムの図柄位置データ及び図30(C)は駆動パルス信号を示している。
図柄位置データは駆動パルス信号を分集することにより生成され、駆動パルス信号が24パルス毎にデータが1減算される。つまり、インデックス信号を基準とし、そこから駆動パルス信号が1パルス〜24パルスの範囲で図柄位置データは「21」、駆動パルス信号が25パルス〜48パルスの範囲で図柄位置データは「20」、駆動パルス信号が49パルス〜72パルスの範囲で図柄位置データは「19」、…、駆動パルス信号が481パルス〜504パルスの範囲で図柄位置データは「1」となり、図柄位置データは21〜1をターンアラウンドする。
駆動パルス信号は、回転ドラムを一定方向に回転させるためにモータコイルに入力される規定パターンの駆動パルスであり、図から分かるようにパターン0〜7の8つのパターン番号がある。この駆動パルス信号としてパターン番号0〜7をモータコイル1相〜4相に3度繰り返して加えると(つまり、24パルス入力すると)、1図柄(1コマ)分だけ回転ドラムが上から下へ回転する。
特に、ステップモータに入力した駆動パルスの入力パルス相データとは、回転ドラムを1コマ駆動させる0〜23の5ビットのデータであり、パターン番号0〜7はその下位3ビットの相データであって、パターン番号に対応する駆動パルスがモータコイル1相〜4相に実際に加わる。従って、ワークRAM(RAM102)にパターン番号のみを記憶した場合でも、入力パルス相データを記憶する相データ記憶手段に該当する。
図30(D)は、各停止ボタンが操作されたときに出力される停止ボタンセンサ信号を示している。この図の場合には、主制御部100は、停止ボタンセンサ信号の立ち上がり時点で、図柄位置データ「11」及び入力パルス相データ「10」(又は、パターン番号「2」)を認識する。
図31は、ドラム部に含まれる左ドラム2aの模式図である。
図31(A)に示す通り、この左ドラム2aは矢印の方向(上から下方向)へ回転しており、実線で示した3つの窓部3の上段、中段又は下段の何れかにチェリー図柄が停止すると入賞となって、所定数の遊技メダルが払い出される。なお、図31(A)は、窓部3の上段にチェリー図柄が停止した状態を示している。
主制御部100は、遊技者により変動表示ゲームの開始操作が行われると、内部抽選を行い、その結果、上段チェリー(チェリー1)が当選した場合には、停止ボタンが操作された位置(タイミング)により、チェリー図柄の引込制御(図9参照)又は回避制御(図10参照)を行う。
図31(B)は、引込制御の可能な範囲を示しており、主制御部100は、チェリー図柄が上段丁度の位置からその4コマ上の位置において停止ボタン10aが操作されると、窓部3の上段にチェリー図柄を停止させる。なお、実際には停止までに約36ms必要なのでその分だけ上に位置するが、説明の都合上このように記している。また、停止操作から190ms以内に停止することが規定されているので、4コマ滑らない場合もある。
一方、図31(C)及び図31(D)は回避制御等が行われる範囲を示しており、主制御部100は、上段チェリーが当選した場合であっても、チェリー図柄が上段位置から4コマより上の位置(つまり、図31(A)の4よりも上の位置)又は上段位置を少しでも過ぎた位置において停止ボタン10aが操作されると、上段位置の一つ上又は下段位置の一つ下にチェリー図柄を停止させハズレとする。つまり、中段チェリー(チェリー2)又は下段チェリー(チェリー3)が当選していないので、チェリー図柄を強制的に窓部3の外に停止させなければならないのである。
図32は、左ドラム2a、窓部3及び図柄位置データとの関係を示す模式図である。
図32(A)及び図32(B)に示す通り、左ドラム2a上のチェリー図柄はコマ番号8及びコマ番号19であるから(図8参照)、上段チェリーが内部当選している場合、窓部3の最下段位置を計測基準とすると、主制御部100は図柄位置データ「15」及び入力パルス相データ「0」〜図柄位置データ「11」及び入力パルス相データ「23」、又は、図柄位置データ「5」及び入力パルス相データ「0」〜図柄位置データ「1」及び入力パルス相データ「23」の範囲で停止ボタン10aが操作されるとチェリー図柄を上段に停止させて入賞とする。つまり、適当に停止ボタン10aを操作しても10/21の確率で入賞するだけではなく、当選告知を行うと熟練者であれば目押しを行って100%に近い確率で入賞させることができる。従って、図柄の停止に変化がなく、遊技性や趣向性に欠けるという問題がある。
図33は、図柄の組合せ表示判定図である。
主制御部100は、ドラムが3個すべて停止したときに、遊技メダルの投入枚数に応じた有効ライン上で入賞及び作動に係る図柄の組合せ表示判定を行う。例えば、2枚払い出しのチェリー図柄(左ドラム2a)が窓部3に表示された場合、上段であれば4枚(2枚×2ライン:第1ライン〜第7ライン)、中段であれば14枚(2枚×7ライン:第8ライン及び第9ライン)および下段であれば2枚(2枚×1ライン:第10ライン)の遊技メダルを払い出す。
図34は、左ドラム2aとチェリー図柄停止位置との関係を示す模式図である。
主制御部100は、図柄変動表示ゲームにおいてスタート信号を受信し、内部抽選結果が上段チェリー(チェリー1)、中段チェリー(チェリー2)及び下段チェリー(チェリー3)が同時に当選となって3つのフラグが立っている場合には、遊技者による左停止ボタン10aの操作にしたがって、有効ライン上にその役のいずれか1つの図柄を揃えるように引き込むための引込制御又はその逆の回避制御を行う。
図34(A)に示す左ドラム2aは、図31(A)と同様に上から下方向へ回転しており、実線で示した3つの窓部3の上段、中段又は下段の何れかにチェリー図柄が停止すると入賞となって、所定数の遊技メダルが払い出される。
図34(B)は、チェリー図柄を引き込めない状態を示している。
チェリー図柄の下端を停止操作の計測基準とすると、図32(B)では窓部3の上段より4コマ上のコマ位置で遊技者によって左停止ボタン10aが操作されており、主制御部100は190ms以内(最大4コマスベリ以内)に左ドラム2aを停止させるので、上段より1コマ上の破線で示した位置でチェリー図柄が停止してハズレとなる。なお、図31(C)と同じ状態を示している。
図34(C)は、チェリー図柄を上段に停止させる場合を示している。
主制御部100は、チェリー図柄の下端が図の2コマ〜3コマの位置で遊技者によって左停止ボタン10aが操作されると、チェリー図柄を上段で停止させ4枚の遊技メダルを払い出す。
図34(D)は、チェリー図柄を上段又は下段に停止させる場合を示している。
主制御部100は、チェリー図柄の下端が図の1コマの位置で遊技者によって左停止ボタン10aが操作されると、チェリー図柄を上段又は下段で停止させ4枚又は2枚の遊技メダルを払い出す。なお、引き込み制御の詳細は後述する。
図34(E)は、チェリー図柄を上段、中段又は下段に停止させる場合を示している。
主制御部100は、チェリー図柄の下端が図の上段の位置で遊技者によって左停止ボタン10aが操作されると、チェリー図柄を上段、中段又は下段で停止させ4枚、14枚又は2枚の遊技メダルを払い出す。なお、引き込み制御の詳細は後述する。
図34(F)は、チェリー図柄を下段に停止させる場合を示している。
主制御部100は、チェリー図柄の下端が図の中段の位置で遊技者によって左停止ボタン10aが操作されると、チェリー図柄を下段で停止させ2枚の遊技メダルを払い出す。
図34(G)は、チェリー図柄を引き込めない状態を示している。
主制御部100は、チェリー図柄の下端が図の窓枠外の位置で遊技者によって左停止ボタン10aが操作された場合には、既に通過しているので下段より1コマ下の破線で示した位置でチェリー図柄を停止させてハズレとする。
図35は、左ドラム2a、窓部3、図柄位置データ及び図柄停止位置記憶テーブルとの関係を示す模式図であり、図34(D)の引き込み制御の詳細説明図である。
図35(A)及び図35(B)に示す通り、左ドラム2a上のチェリー図柄はコマ番号8及びコマ番号19であるから(図8参照)、上段チェリー、中段チェリー及び下段チェリーが内部当選している場合、窓部3の最下段位置を計測基準とすると、主制御部100は、図柄位置データ「12」及び入力パルス相データ「0」〜「23」、又は、図柄位置データ「2」及び入力パルス相データ「0」〜「23」の範囲で停止ボタン10aが操作されると、図柄位置及び入力パルス相に関連付けて回転している図柄を停止させる位置を一つの図柄位置に対して少なくとも2つ以上記憶する図柄停止位置記憶テーブル(図35(C)又は図35(D)参照)に基づいて、回転ドラムの停止制御を行う。つまり、主制御部100は、変動表示ゲーム中に停止ボタンが操作されたタイミングで図柄位置データ記憶手段が記憶する図柄位置データ及び相データ記憶手段が記憶する入力パルス相データを認識するとともに、認識した図柄位置データ及び入力パルス相データに基づいて回転ドラムを停止させる制御を行って、図柄停止位置記憶手段が記憶する図柄を停止させる位置である上段又は下段に回転ドラムを停止させる。
停止位置が上下段同じ比率の図35(C)の図柄停止位置記憶テーブルと比較して、図35(D)の図柄停止位置記憶テーブルは上段と下段の比率が2対1と上段で停止しやすいので、遊技者はコマ番号19のチェリー図柄を目押しで狙うと、獲得できる遊技メダル数で有利となる。しかしながら、この様に停止位置が細かく分割されているので、熟練遊技者と雖も上段に常に停止させることができるわけではない。従って、図柄の停止に変化を付けることができるので、遊技性や趣向性が増す。
図36は、左ドラム2a、窓部3、図柄位置データ及び図柄停止位置記憶テーブルとの関係を示す模式図であり、図34(E)の引き込み制御の詳細説明図である。
図36(A)及び図36(B)に示す通り、左ドラム2a上のチェリー図柄はコマ番号8及びコマ番号19であるから(図8参照)、上段チェリー、中段チェリー及び下段チェリーが内部当選している場合、窓部3の最下段位置を計測基準とすると、主制御部100は、図柄位置データ「11」及び入力パルス相データ「0」〜「23」、又は、図柄位置データ「1」及び入力パルス相データ「0」〜「23」の範囲で停止ボタン10aが操作されると、図36(C)又は図36(D)の図柄停止位置記憶テーブルに基づいて、回転ドラムの停止制御を行う。
停止位置が上中下段同じ比率の図36(C)の図柄停止位置記憶テーブルと比較して、図36(D)の図柄停止位置記憶テーブルは上段、中段と下段の比率が1対2対1と中段で停止しやすいので、遊技者はコマ番号19のチェリー図柄を目押しで狙うと、獲得できる遊技メダル数で非常に有利となる。しかしながら、この様に停止位置が大変細かく分割されているので、熟練遊技者と雖も中段に常に停止させることができるわけではない。従って、図柄の停止に変化を付けることができるので、遊技性や趣向性が大幅に増す。
図37は、ドラム部と図柄停止位置との関係を示す模式図である。
主制御部100は、図柄変動表示ゲームにおいてスタート信号を受信し、内部抽選結果がビッグボーナスの赤7図柄及びベルが同時に当選となって2つのフラグが立っている場合には、左ドラム2a及び中ドラム2bを図37(A)に示す様に停止させ、ライン9でベル及びライン10で赤7図柄のダブルリーチ状態とする。
そして、主制御部100は、遊技者による右停止ボタン10cの操作にしたがって、有効ライン上にその役のいずれか1つの図柄を揃えるように引き込むための引込制御又はその逆の回避制御を行う。
図37(A)に示すダブルリーチ状態では、右ドラム2cだけが上から下方向へ回転しており、赤7図柄又はベルが下段で停止すると入賞となって、役物連続作動装置作動や所定数の遊技メダルが払い出される。
図37(A)は、ベル図柄(コマ番号3)が下段に停止した場合を示しており、ベル図柄(コマ番号3)の下端を停止操作の計測基準とすると、窓部3の上段より2コマ上のコマ位置で遊技者によって右停止ボタン10cが操作されているので、主制御部100は4コマ滑らせてライン9にベル図柄を揃え9枚の遊技メダルを払い出す。なお、右停止ボタン10cの操作位置が2コマ上〜下段までは同様に停止させる。
図37(B)は、赤7図柄又はベル図柄を下段に停止させる場合を示している。
主制御部100は、ベル図柄の下端が図の窓枠外1の位置で遊技者によって右停止ボタン10cが操作されると、赤7図柄又はベル図柄を下段で停止させ、役物連続作動装置作動又は9枚の遊技メダルを払い出す(図37(C)及び図37(D)参照)。なお、引き込み制御の詳細は後述する。
図37(E)は、ベル図柄の下端が図の窓枠外2の位置で遊技者によって右停止ボタン10cが操作された場合を示しており、主制御部100はベル図柄(コマ番号1)を下段に停止させ、ライン9にベル図柄を揃えて9枚の遊技メダルを払い出す。
図38は、ドラム部、図柄位置データ及び図柄停止位置記憶テーブルとの関係を示す模式図であり、図37(B)〜図37(D)の引き込み制御の詳細説明図である。
図38(A)に示す通り、右ドラム2c上の赤7図柄はコマ番号2であるから(図8参照)、ビッグボーナスの赤7図柄及びベルが内部当選し、ダブルリーチ状態となっている場合、窓部3の最下段位置を計測基準とすると、主制御部100は図柄位置データ「3」及び入力パルス相データ「0」〜「23」の範囲で停止ボタン10cが操作されると、図柄位置及び入力パルス相に関連付けて回転している図柄を停止させる位置を一つの図柄位置に対して少なくとも2つ以上記憶する図柄停止位置記憶テーブル(図38(B)参照)に基づいて、回転ドラムの停止制御を行う。つまり主制御部100は、変動表示ゲーム中に停止ボタンが操作されたタイミングで図柄位置データ記憶手段が記憶する図柄位置データ及び相データ記憶手段が記憶する入力パルス相データを認識するとともに、認識した図柄位置データ及び入力パルス相データに基づいて回転ドラムを停止させる制御を行って、図柄停止位置記憶手段が記憶する図柄(赤7図柄又はベル図柄)が下段に表示されるように回転ドラムを停止させる。
停止図柄の赤7図柄又はベル図柄が同じ比率の図38(B)の図柄停止位置記憶テーブルと比較して、図38(C)の図柄停止位置記憶テーブルは赤7図柄とベル図柄の比率が2対1と赤7図柄で停止しやすくなっており、停止確率はこの図柄の比率を任意に変更すればいいだけなので設計の自由度も高い。また、この様に停止位置が細かく分割されているので、熟練遊技者と雖も赤7図柄を常に下段に停止させることができるわけではない。従って、図柄の停止に変化を付けることができるので、遊技性や趣向性が増す。例えば、赤7図柄で停止させられない場合でも、フラグをクリアする(持ち越さない)ようにすれば、遊技者に緊迫感を与えることができる。
図39は、ドラム部、図柄位置データ及び図柄停止位置記憶テーブルとの関係を示す模式図であり、図38(A)がコマ番号1(ベル)、コマ番号2(赤7)、コマ番号3(ベル)に対して、コマ番号1(赤7)、コマ番号2(ベル)、コマ番号3(赤7)に変更している。
図39(A)に示す通り、右ドラム2c上のベル図柄はコマ番号2であるから、ビッグボーナスの赤7図柄及びベルが内部当選し、ダブルリーチ状態となっている場合、窓部3の最下段位置を計測基準とすると、主制御部100は図柄位置データ「3」及び入力パルス相データ「0」〜「23」の範囲で停止ボタン10cが操作されると、図柄位置及び入力パルス相に関連付けて回転している図柄を停止させる位置を一つの図柄位置に対して少なくとも2つ以上記憶する図柄停止位置記憶テーブル(図39(B)参照)に基づいて、回転ドラムの停止制御を行う。
停止図柄の赤7図柄又はベル図柄が同じ比率の図39(B)の図柄停止位置記憶テーブルと比較して、図39(C)の図柄停止位置記憶テーブルは赤7図柄とベル図柄の比率が5対1とベル図柄で停止しやすくなっており、その確率で赤7図柄又はベル図柄が下段に停止する。例えば、赤7図柄で停止させられない場合には、フラグをクリアしないようにして、更にその後ベル図柄が90%程度で当選するようにすれば、ビッグボーナスが作動するまでベル図柄が揃い続けるので、遊技者は多量の遊技メダルを獲得することができ、技量の差によって獲得枚数に差をつけることができる。従って、遊技性や趣向性が大幅に増大する。
図11は、表示演出装置の構成ブロック図である。
表示演出装置11は、コマンド受信部11a、表示演出制御部11b(ROM11c及びRAM11dを含む)及び表示パネル11eとを備えている。
図12は、ROM11cに格納されている演出パターンデータテーブルの記憶状態を示す概念図である。
演出コマンドは、1バイト長のモードデータと1バイト長のイベントデータからなり、演出内容である演出パターンとが対応付けて記憶されている。
副制御部160は、主制御部100から各種制御に必要な制御データを受信すると、制御データに応じた適切な演出コマンドを表示演出装置11側に送信し、コマンド受信部11aがこの演出コマンドを受信して表示演出制御部11bに渡す。
表示演出制御部11bは、演出コマンドを受け取ると、演出コマンドに対応する演出パターンをROM11cから読み出してRAM11dにデータ展開し、表示パネル11eに送信することにより、演出コマンドに応じた演出を表示画面上に表示するように構成されている。例えば、副制御部160が演出コマンドとして($Y0$00)を送信すると、表示パネル11eは「夜の演出パターン0」(第二状態にあることを主に示す第二表示ステージ)を表示するようになっている。一方、副制御部160が演出コマンドとして($Z0$00)を送信すると、表示パネル11eは「昼の演出パターン0」(第一状態にあることを主に示す第一表示ステージ)を表示するようになっている。従って、遊技者は、遊技中に高確率状態を主に示す昼ステージが表示されることを切望するのである。
図13は、抽選テーブルの概念図である。
抽選テーブルは、ROM101の所定のエリアに格納されており、低確率状態及び高確率状態における、入賞役と図柄抽選に使用する乱数値との関係を規定している。
例えば、本発明の回胴式遊技機の場合には、乱数値は0〜65535の値をランダムにとり、低確率状態においてスタートレバー9が操作タイミングに合わせて図柄の抽選をしたとき、乱数値が0〜m1の範囲であればビッグボーナス(BB)図柄が当選となる。同様に、高確率状態において図柄の抽選をしたとき、乱数値が0〜n1の範囲であればビッグボーナス図柄が当選となるが、m1<n1の関係になっているので、高確率状態の方が低確率状態よりもビッグボーナス図柄が当選しやすくなっている。また、レギュラーボーナス図柄及びストックしているボーナスゲーム(乱数抽選により非常に高い確率で当選したボーナスゲームで、ストックする最大数は例えば255個である。)の放出契機となる十字架図柄が当選する確率も、m3<n2及びm5<n3の関係になっているので、高確率状態の方がボーナス図柄は当選しやすくなっている。なお、ボーナス図柄や十字架図柄が当選した場合には、RAM102のフラグエリアにフラグ1を立て、図柄が有効ライン上に揃うまでクリアしないので、遊技者は必ず所定の図柄を揃えてビッグボーナスゲームやドラキュラミッション(大当り前兆モード)等へ突入することができる。ただし、十字架図柄が有効ライン上に揃わなくても、所定ゲーム数が消化されると、ドラキュラミッションが自動的に開始される。
一方、高確率状態へモード移行させる抽選契機となるチェリー図柄及びスイカ図柄、逆の機能を有するベル図柄及びリプレイ図柄が当選する確率は、説明の都合上、高確率状態と低確率状態共に同一としている。
従って、確率状態とは無関係に、抽選した乱数値がm6〜m7の範囲であればチェリー図柄が、m8〜m9の範囲であればスイカ図柄が、m10〜m11の範囲であればベル図柄が、m12〜m13の範囲であればリプレイ図柄が当選となり、これ以外の乱数値であればストックボーナス当選又は純ハズレとなる。なお、ストックボーナスの数は8ビットの値で管理され、最大255個まで記憶することができるので、ストック切れを起こすことは皆無である。また、純ハズレとなった場合には、直ちにRB(レギュラーボーナス)を放出するようになっている。
通常、これらのm1〜m13及びn1〜n3の数値は、法規制やゲーム性を考慮して適宜設定されるが、BB当選確率は「1/300」程度、RB当選確率は「1/500」程度、十字架の当選確率は「1/100」程度、チェリー及びスイカの当選確率は「1/50」程度、ベル及びリプレイの当選確率は「1/7」程度となっている。
図14は、抽選テーブルの詳細概念図である。
抽選テーブルとしては、出玉率の段階設定値1〜6(この図では、設定1〜設定6と標記している。)及び投入メダル数に対応した6つの抽選テーブル1、抽選テーブル2…抽選テーブル6があり、主制御部は段階設定部150により設定された段階設定値及び投入メダル数に応じて抽選テーブルを選択し、変動表示ゲームにおいてボーナスゲームや複数の小役の内部抽選を実行する。なお、内部抽選でボーナスゲームが当選する期待値は、上記低確率状態及び高確率状態で説明した様に、抽選テーブル1<抽選テーブル2<…<抽選テーブル6となっているので、遊技者は高設定台を求めるのである。
図15は、一般遊技における図柄の組み合わせと獲得メダル枚数との関係を示した配当表である。
BB(ビッグボーナス)とは、「赤7」又は「青7」のBB図柄が有効ライン上に揃った場合の役名であり、これが揃うと15枚のメダルが獲得されるとともに、対応するフラグエリアにフラグ1を立ててビッグボーナスゲーム(BBゲーム:役物連続作動装置の作動)に突入する。
RB(レギュラーボーナス)とは、変則的ではあるが「赤7、赤7、十字架」又は「青7、青7、十字架」のRB図柄が有効ライン上に揃った場合の役名であり、これが揃うと15枚のメダルが獲得されるとともに、対応するフラグエリアにフラグ1を立ててレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム:第一種特別役物の作動)に突入する。
スイカ図柄又はチェリー図柄が有効ライン上に揃った場合には、それぞれ5枚又は2枚のメダルが獲得されるとともに、低確率状態にいる場合には、高確率状態へ移行させるための昇格抽選がおこなわれる。更に、低確率状態から高確率状態へ移行した場合、抽選で決定されたスイカ図柄又はチェリー図柄の一方で、夜画面(第二表示ステージ)から昼画面(第一表示ステージ)へ画面表示が切り替えられる。なお、低確率状態から高確率状態へ移行した場合でも、画面表示切り替えの抽選に当選した場合にのみ、第二表示ステージから第一表示ステージへ切り替えることもある。
ベル図柄が有効ライン上に揃った場合には、9枚のメダルが獲得されるとともに、高確率状態にいる場合には、低確率状態へ移行させるための降格抽選がおこなわれる。
リプレイとは、リプレイ図柄が有効ライン上に揃った場合の役名であり、これに対して通常はメダル獲得がされず、フラグエリアにフラグ1を立て、遊技者のスタートレバー9の操作によりリプレイ動作を行ってフラグを下げる(即ち、0とする)。つまり、次回のゲームはメダルを投入することなく行うことができる一方、高確率状態にいる場合には、低確率状態へ移行させるための降格抽選がおこなわれる。
更に、ベル図柄又はリプレイ図柄が揃って降格抽選した結果、高確率状態から低確率状態へ移行した場合、抽選で決定されたベル図柄又はリプレイ図柄の一方で、昼画面(第一表示ステージ)から夜画面(第二表示ステージ)へ画面表示が切り替えられる。なお、高確率状態から低確率状態へ移行した場合でも、画面表示切り替えの抽選に当選した場合にのみ、第一表示ステージから第二表示ステージへ切り替えることもある。
なお、この図には十字架図柄が記載されていないが、ストックボーナスを放出する抽選契機となる機能しかなく、十字架図柄が揃っても獲得メダル数は0だからである。
図16は、本発明に係る回胴式遊技機の内部正面模式図である。
回胴式遊技機本体1の中央部にドラム部2とその下にメダル払出装置18(メダルホッパー18)が配置されている。
170は、電源部であり、電源スイッチ170cをオン状態にすると、各回路ブロックに電源が供給され、初期チェックや初期設定の後、変動表示ゲームを行うことができるようになる。
170aは、設定用キースイッチ(設定変更許可スイッチともいう)であり、出玉率の段階設定や段階確認を行うときに使用する。操作キーを鍵穴170dに差し込んで回転させることにより、OFFからONの状態又は逆のONからOFFの状態にすることができる。
170bは、エラー解除スイッチであり、出玉率の段階設定を行う時やエラーによる遊技の中止を解除する時に使用する。
4cは、メダル払出枚数表示LEDであり、出玉率の段階設定値を表示しており、エラー解除スイッチ170bを押すたびに値が+1され、「6」表示の次には「1」に戻り、ターンアラウンド表示する。
次に、上述の様に構成された本発明に係る遊技機の動作について、フローチャート等を参照して詳細に説明する。
まず、回胴式遊技機が工場出荷された状態では、デフォルトとして警告モードは「オン状態」で、段階設定値は最低の「1」が設定されている。
遊技ホール側は、遊技者にプレイさせる前に、回胴式遊技機本体1の前扉を開けて電源スイッチ170cをオン状態にすると、各回路ブロックに電源が供給され、主制御部100は初期チェックや初期設定(例えば、ROM101が記憶する段階設定値「1」及び制御データの初期値をRAM102に書き込む)を実行し、副制御部160は警告モードを「オン状態」にセットし、前扉1bが閉められると変動表示ゲームを行うことができるようになる。なお、この遊技可能状態で、遊技ホール側が再び前扉1bを開けて、入力SW部25を操作(初期化スイッチと音量スイッチを同時に押す操作)したとしても、副制御部160は、主制御部100から出玉率の段階設定モードを意味する制御データを受信していないので、警告モードを「オン状態」から他の状態(「オフ状態」又は「タイマー状態」)へ変更しない。従って、ゴト師などが警告モードを容易に変更できないという特有の効果がある。
遊技ホール側は、この設定状態で、グランドオープン、新装開店やイベントの為に、出玉率の設定変更を行おうとしていると仮定する。
図17は、遊技機の主要動作処理手順を示すフローチャートである。
遊技ホールの従業員は、回胴式遊技機本体1の前扉を開けて電源スイッチ170cを一旦オフ状態にし、設定変更キーを設定用キースイッチ170aに差し込んで右に回してON状態(図16の設定用キースイッチ拡大図参照)にし、再び電源スイッチ170cをオン状態にすると、各回路ブロックに電源が供給され、初期設定や初期チェックが実行された後、主制御部100はステップS200で設定用キースイッチ170aがON状態であるか否かを判断する。
主制御部100は、ON状態であればステップS210で設定変更サブルーチンを呼び出した後にステップS211へ移行する一方、ON状態でなければそのままステップS211へ移行する。
図18は、設定変更サブルーチンを示すフローチャートである。
主制御部100は、設定変更サブルーチンを呼び出すと、ステップS500で副制御部160に段階設定モード開始を意味する制御データを送信し、ステップS510に移行して、内臓のRAM102から現在の段階設定値「1」を読み込み、メダル払出枚数表示LED4cに「1」を表示する(図16参照)。なお、警告動作については図19を用いて詳細に説明する。
主制御部100は、ステップS520で、エラー解除スイッチ170bによる段階設定変更操作を受け付けて、変更された段階設定をメダル払出枚数表示LED4cに表示し(図16参照)、ステップS530でスタートレバー9が操作されたか否かを判断する。
主制御部100は、ステップS530で、スタートレバー9が操作されていなければ、ステップS520に移行して段階設定変更操作を繰り返す一方、スタートレバー9が操作された場合、ステップS540に移行する。
主制御部100は、ステップS540で、選択された段階設定値(例えば、最高値の「6」)を書き込み、RAM102に記憶しているその他の制御データを初期化(ROM101が記憶する制御データの初期値をRAM102に書き込む)するとともに、書き込んだ段階設定値を副制御部160に出力して、ステップS550に移行する。なお、副制御部160は、電池でバックアップされた内蔵RAMに段階設定値及びその履歴情報も併せて記憶する。
主制御部100は、ステップS550で、再度段階設定変更操作が行われたか否かを判断し、操作が行われた場合、ステップS520に移行して段階設定変更操作を繰り返す一方、操作が行われていない場合、ステップS560に移行する。
主制御部100は、ステップS560で、設定用キースイッチ170aがOFF状態(図16の設定用キースイッチ拡大図参照)になったか否かを判断し、ON状態のままであればステップS550に移行する一方、OFF状態であれば、ステップS570に移行する。
主制御部100は、ステップS570で、副制御部160に段階設定モード終了を意味する制御データを送信して、このサブルーチンを終了する。
図19は、サブブロックで実行される警告処理サブルーチンを示すフローチャートである。
副制御部160は、主制御部100から段階設定モード開始を意味する制御データを受信すると、ステップS600で警告発生機能がオフ状態であるか否かを判断し、オフ状態であればステップS630に移行して警告動作を解除(停止)する一方、オフ状態でなければステップS610に移行する。
副制御部160は、ステップS610で、警告発生機能がタイマー状態であるか否かを判断し、タイマー状態であればステップS620に移行する一方、タイマー状態でなければ(即ち、オン状態である)ステップS640に移行して警告を発生する。例えば、副制御部160は、この警告として、大音響の音や言葉(例えば、「設定変更中です。」)をスピーカ部12から繰り返し発生させると共に、煌びやかな光演出を遊技状態表示LED部13にて行う。また、ドラム部2を回転させて振動させることもある。
副制御部160は、ステップS620(タイマーモード)で、計時部26が計時した時間がRAM内に記憶する所定時間(例えば、営業時間帯の午前10時から午後11時)内にあるか否かを判断し、所定時間内であればステップS640に移行して警告を発生する一方、所定時間内でなければステップS630に移行して警告動作を解除(停止)する。
副制御部160は、ステップS630又はステップS640のいずれかを処理した後、ステップS650に移行して警告モードの変更操作を受け付ける。例えば、現在警告モードがオン状態であるから、入力SW部25を操作するとオフ状態となり、次に入力SW部25を操作するとタイマー状態となり、最後にオン状態にターンアラウンドする。また、警告モードは、表示演出装置11に表示されるので、ホール側はその表示を見て確認することができる。この入力SW部25の操作としては、初期化スイッチと音量スイッチの両方を同時に押し、約10秒間長押しすると変更入力が受け付けられ、警告モードが変更される。なお、警告モードを変更するために2つのスイッチを設け、同時に長押しする操作仕様としたのは、ゴト師などが警告モードを容易に変更できない様にするためである。
タイマーモードで使用する所定時間の設定は、段階設定モードにおいて、例えば、別個に設けられた時間帯設定キーで、所定時間の開始時間と終了時間を入力するようになっている。ただし、わざわざ別個に設けるまでもなく、音量スイッチにより開始時間又は終了時間を入力し、初期化スイッチで決定入力するようにしてもよい。
次に、副制御部160は、ステップS660に移行して、主制御部100から段階設定モード終了を意味する制御データを受信したか否かを判断し、受信していなければステップS600に移行して同じ動作を繰り返す一方、受信していればステップS670に移行し、警告動作を解除して終了する。
ここで図17に戻り、本発明に係る遊技機の主要動作処理手順の説明を続行する。
上述した通り、遊技ホール側が、遊技者にプレイさせる前に出玉率の段階設定値「6」を入力し、スタートレバー9を一度叩き設定値を確定させて、設定用キースイッチ170aをOFF状態にすると、主制御部100は、ステップS211で設定値を「6」とするとともに、ハードウェアの異常チェックなどを実行する(初期設定)。なお、遊技上の重要なデータ(例えば、ストックボーナスのデータ)及びBBやRBなどのフラグをクリアしないようにしてもよく、その場合には、設定変更後においてもBBやRBはそのまま継続し、ストック切れを生じないようになる。
主制御部100は、同ステップで、段階設定値に応じてボーナスゲームを放出するまでのゲーム数(放出ゲーム数)及び確率状態を抽選して決定する。例えば、主制御部100は、放出ゲーム数を1〜1300ゲームまでの数字のいずれかに及び確率状態を高低どちらかに乱数抽選を行うのであるが、段階設定値(1〜6の値)により、遊技者にとって有利又は不利になる確率が振り分けられており、ここでは抽選の結果、放出ゲーム数が500ゲームで低確率状態になったと仮定する。
また、主制御部100は、同ステップで、低確率状態から高確率状態への昇格抽選に用いる小役であるチェリー及びスイカの内、どちらを表示演出装置11の表示ステージを切り替えるための小役(第一抽選小役)とするかの抽選を実行する(昇格小役機能振り分け抽選)。なお、この抽選ではチェリーが第一抽選小役となる確率が90%となっており、チェリーが第一抽選小役でスイカが第二抽選小役になったと仮定する。
主制御部100は、同ステップで、高確率状態から低確率状態への降格抽選に用いる小役であるベル及びリプレイの内、どちらを表示演出装置11の表示ステージを切り替えるための小役(第三抽選小役)とするかの抽選を実行する(降格小役機能振り分け抽選)。なお、この抽選ではベルが第三抽選小役となる確率が90%となっており、ベルが第三抽選小役でリプレイが第四抽選小役になったと仮定する。但し、これらの小役機能振り分け抽選は、一つの変動表示ゲームが終了し、次の変動表示ゲームが開始されるまでの間に行うようにしてもよい。その効果としては、第一抽選小役と第二抽選小役、及び第三抽選小役と第四抽選小役が固定されないので、その分だけ遊技者に内部状態について想像力や推理力を発揮させることができ、回胴式遊技機のゲーム性が向上する。
そして、主制御部100は、同ステップで初期画面の表示設定を行うために、副制御部160に制御データを出力すると、前述した通り、大当り確率が低確率状態であるから、例えば、副制御部160が演出コマンドとして($Y0$01)を送信すると、表示演出装置11は、表示パネル11eに第二状態にあることを主に示す第二表示ステージであって、夜空に満月、ドラキュラ城と墓地の画面で構成される「夜の演出パターン1」を表示する(図20(A)「夜の通常画面」参照)。
次に、主制御部100は、ステップS212で設定用キースイッチ170a(2接点スイッチ)の2つの入力ポート(第一入力ポート及び第二入力ポート)の導通状態に異常があるか否かを判断し、異常がある場合には、ステップS220で異常処理サブルーチンを呼び出した後にステップS221へ移行する一方、異常がなければそのままステップS221へ移行する。
この異常処理サブルーチンにおいて、主制御部100は、ゲームが開始されていない状態で2つの設定用キースイッチ検出回路が共に非導通となった場合、コイン投入とスタートレバー操作を受け付けないようにする(遊技操作を不許可とする)と同時に、段階設定部のスイッチ操作状態を示すデータを副制御部160に送信する。
そして、副制御部160はデータを受信するとタイマーをスタートさせ、1〜3秒程度の所定時間が経過してもON又はOFFとならない場合、報知手段38により音と光及び液晶表示で異常の発生を報知し、店員の操作により異常を解除すると、異常報知を終了してステップS221へ移行する。つまり、ゴト師などが設定用キースイッチ170aを不正操作した場合には、常に警告報知を行うのである。
次に、主制御部100は、ステップS221で、メダル検出センサ130又はベットボタンセンサ140により、遊技者が遊技に必要な数量の遊技メダルを投入したか否かを確認し、所定数だけ投入した場合には、ステップS222に移行する一方、投入していなければステップS212を経由してステップS221に戻り、投入操作があるまで待機する(即ち、ステップS212とステップS221をループする)。
次に、主制御部100は、ステップS222において、遊技メダルが投入されたことを示す制御データを出力するか否かを判断し、1ゲームに1度だけ副制御部160に制御データを出力するようになっており、その後ステップS230へ移行する。
副制御部160は、この制御データを受信すると、ステップS223でスタートレバー9を操作すべき方向の表示演出をするか否かを判断し、表示するのであれば、方向表示処理サブルーチンを呼び出した後にステップS230へ移行する一方、表示しないのであればそのままステップS230へ移行する。
例えば、副制御部160は、このステップS223において、当選確率が5%〜10%程度の抽選を行い、当選すれば表示演出を行うと判断する。また、低確率状態では当選確率が1%〜2%程度で、高確率状態では当選確率が25%〜50%程度となるように、確率状態に応じ当選確率に差をつけて抽選を行うようにすれば(換言すると、低確率状態よりも高確率状態で表示演出が当選しやすくなるようにして抽選を行えば)、方向表示演出の頻度により高確率状態にあるのか又は低確率状態にあるのかを告知できるので、遊技者はその後の変動表示ゲームに対して非常に熱くなれるのである。
図21は、表示演出装置11が表示する演出画面の模式図であり、方向表示処理サブルーチンが実行され、方向表示演出が行われた状態を示している。
図21(A)は、図20(B)に示す「昼の通常画面」に左方向の矢印のみが追加表示された場合であり、スタートレバー9を左方向に操作すべきことを、遊技者にアピールしている。なお、左方向だけではなく、右方向や上下方向の矢印を適宜表示するようになっている。
また、既に抽選が終わりボーナスゲームが当選している場合(つまり、ボーナスフラグが立っている場合)には、図21(B)及び図21(C)に示しているように、通常の矢印とは異なる方向表示演出(例えば、方向表示の矢印に「BONUS」の文字を表示したり、プレミア・キャラクタのセーラ姫などが操作方向を示す演出)を行うようにすれば、遊技者に興奮と感動を与えることができる。
ここで図17に戻り説明を続行する。
次に、主制御部100は、ステップS230で、遊技者がスタートレバーを操作して、変動表示ゲームを開始させたか否か確認し、開始させた場合には、ステップS240に移行する一方、開始させていなければステップS212に戻り、開始操作があるまで待機する(即ち、ステップS212〜ステップS230をループする)。
次に、主制御部100は、ステップS240において、変動表示ゲームのメイン処理を実行する。例えば、遊技者が所定数のメダルを投入後、スタートレバー9を操作すると、スタートSWセンサ110からスタート信号が出力されるので、まずワークRAM領域に記憶している段階設定値のデータが0〜5(メダル払出枚数表示LED4cに表示される段階設定値は各々1〜6に対応する)の範囲内にあるか否かを確認する。
主制御部100は、段階設定値が所定の範囲内になければ、表示演出装置11、スピーカ部12及び遊技状態表示LED部13により警告(「EE」エラーの文字表示、発光及び警告音)を発生させてエラー処理を行わせる一方、所定の範囲内にあれば、以下で説明する乱数抽選を行って変動表示ゲームを続行する。
この「EE」エラーが発生した場合、パチンコホール等の店員は設定変更スイッチの操作を行って、段階設定値を所定範囲の中から1つ選択して新たにRAM102に記憶させると、その後主制御部100は、新たに記憶した段階設定値を使用して変動表示ゲームの当落を決定する。また、主制御部100は、段階設定値を新たにRAM102に記憶させる場合、段階設定値をメダル払出枚数表示LED4cに表示しない。その一方、段階設定値に応じた音や映像(例えば、段階設定値「1」の場合、「ピッ」という音又は1匹のコウモリが表示演出装置11に表示される。)により間接的に表示される。そして、RAM102に記憶している制御データは、ROM101が記憶する制御データの初期値に書き換えられてリセット(初期化)される。
他の実施例としては、「EE」エラーが発生した場合、パチンコホール等の店員が設定変更スイッチの操作を行って段階設定値を所定範囲の中から1つ選択したとき、副制御部160は主制御部100から受信した段階設定値と内蔵RAMに記憶する段階設定値とが一致した場合、一致した旨を表示又は報知する。例えば、副制御部160は、表示演出装置11に「開店時の段階設定値と一致しました。」を表示して、及びスピーカ部12からビープ音を発生させたり、音声で「開店時の段階設定値と一致しました。」の報知を繰り返す。その後、主制御部100は、副制御部160が一致した旨を表示又は報知している状態で、段階設定部150が操作された場合、送信した段階設定値を新たにRAM102に記憶させるとともに、新たに記憶した段階設定値を使用して変動表示ゲームの当落を決定する。この様にすることで、遊技者は安心して遊技を続行できる。
そして、主制御部100は、段階設定値が所定の範囲内にあれば、スタート信号の受信タイミングに合わせて乱数抽選を行い、乱数抽選した値と低確率状態の抽選テーブルとを比較して、入賞したか否かを判断する(図13の説明参照)。
次に、主制御部100は、副制御部160に抽選結果コマンドとゲームスタート信号を送信するとともに、ドラム部2を一斉に回転させて、左ドラム2a、中ドラム2b及び右ドラム2c上に表示された複数の図柄(本実施例の場合は、各ドラムには21個の図柄が表示されている)を変動させる変動表示ゲームを開始する。
副制御部160は、この抽選結果コマンド、ゲームスタート信号とスタートレバー9が操作された際に操作方向センサ111から出力される上下左右の方向信号に基づいて、表示演出装置11に乱数抽選結果と操作方向に応じた告知表示を行って、遊技者に注意を喚起するとともに、抽選結果コマンドが「BB当選」の場合には、受信したゲームスタート信号の累積数に基づいて、前回から今回の「BB当選」までに要した図柄変動表示ゲームの回数を計数し、RAM162に記憶する。
例えば、告知表示では、方向表示演出が行われていない状態で、ビッグボーナス又はレギュラーボーナスが当選した場合は、大当り前兆モードのドラキュラミッションをスタートさせて、ドラキュラ城の門を拡大表示し(図22(A)参照)、ドラキュラ城内部に侵入して閉まった扉を開けて(図22(B)及び図22(C)参照)、ドラキュラ城内の絢爛豪華な神殿を表示する(図22(D)参照)。また、他のプレミア告知表示としては、キャラクタの執事が「オリャー」という叫び声及び「ティロロロローン」という効果音と共に、画面中央の墓穴から「BONUS」の文字やプレミア・キャラクタの「セーラ姫」を掘り起こして登場する(図23(A)及び図23(B)参照)。
更に、レア小役と呼ばれるチェリーやスイカ、又はベルやレプレイの告知表示を行う場合、停止ボタン部10が操作される以前に、それぞれ赤色や緑色、又は黄色や銀色のコウモリが「バサッ、バサッ、バサッ」という効果音と共に、画面中央に表示されているドラキュラ城から飛んでくる様子を表示する一方(図24参照)、ハズレの場合は特別な告知表示を全く行わない。但し、ハズレの場合でも、遊技者に緊張感を持たせてゲーム性を向上させるために、ボーナスやレア小役告知と同様に、必要に応じてハズレを意味する黒色のコウモリを画面上に飛ばしたり、執事が墓穴からドクロを掘り起こして登場することもある。
一方、副制御部160は、遊技者が変動表示ゲームの開始操作を行うより前に方向表示演出を行った状態で、且つ抽選結果コマンド、ゲームスタート信号と方向信号を受信すると、内部抽選の結果に関連する複数の映像演出の中から、方向信号によって示された方向に従って、表示する映像演出を選択して、表示演出装置11に表示する。
例えば、副制御部160は、図21(A)の表示状態で、遊技者がスタートレバー9を左方向に操作した場合(即ち、入力されるべき方向を表示装置に表示し、且つ、入力方向検出手段によって検出された方向が表示装置に表示した方向と一致する場合)、検出された方向に表示画面をスクロールさせ、抽選結果コマンドに基づいて、当選小役のチェリーやスイカ、又はベルやレプレイ図柄を表示して遊技者に告知する。なお、抽選結果コマンドによりボーナスゲームが当選したときには、検出された方向とは異なる方向(即ち、左以外の方向)に表示画面をスクロールさせたり、又は、表示画面をスクロールさせることなく、ボーナスゲームが当選したことを示す映像演出を表示演出装置11に表示する。
逆に、図21(A)の表示状態で、遊技者がスタートレバー9を左方向以外に操作した場合(即ち、入力されるべき方向を表示装置に表示し、且つ、入力方向検出手段によって検出された方向が表示装置に表示した方向と一致しない場合)、表示画面をスクロールさせることなく、抽選結果コマンドに基づいて、当選小役のチェリーやスイカ、又はベルやレプレイ図柄を表示して遊技者に告知する。なお、抽選結果コマンドによりボーナスゲームが当選したときには、検出された方向又は入力されるべき方向(即ち、左方向)に表示画面をスクロールさせ、ボーナスゲームが当選したことを示す映像演出を表示演出装置11に表示する。
また、副制御部160は、図21(B)又は図21(C)の表示状態で、遊技者がスタートレバー9を左方向に操作した場合(即ち、入力されるべき方向を表示装置に表示し、且つ、入力方向検出手段によって検出された方向が表示装置に表示した方向と一致する場合)、検出された方向に表示画面をスクロールさせ、ボーナスゲームが当選したことを示す映像演出を表示演出装置11に表示する(図23(A)又は図23(B)参照)。その一方、ボーナスゲームが当選し、入力すべき方向を表示装置に表示したにも拘わらず、遊技者がスタートレバー9を他の方向に操作した場合には、ボーナスゲームの当選を無効にするようにしてもよい。こうすることにより、遊技者に緊張感を与えることができる。なお、一旦ボーナスゲームの当選無効を表示して、その後、ボーナスゲームを再度当選させるようにしてもよい。
なお、図25(A)乃至図25(C)に示すように、方向表示演出は1方向だけではなく、上下左右の4方向から複数選択して同時に表示するようにしてもよい(例えば、矢印は2つから4つということである)。
また、図26(A)乃至図26(C)に示すように、複数の矢印に抽選結果を表示し、遊技者に所望の結果を選択させるようにしてもよい。
この場合、左方向に操作すると「BONUS」、右方向に操作すると「NG」、上方向に操作すると「複数のQuestion Mark」、下方向に操作すると「PRESENT」であり、遊技者がそれぞれ矢印の方向に操作すると、抽選結果は「ボーナス」、「はずれ」、「不明」及び「何かが当る(例えば、高確率状態となる)」ことを意味している。
ここで図17に戻り説明を続行する。
主制御部100は、ステップS240において、図9及び図10で説明した通り、内部抽選の結果、当選となって役が成立した場合には、有効ライン上にその役の図柄を揃えるための引込制御や、逆にハズレとなって役が不成立の場合には、有効ライン上に当選役(ボーナスや小役)の図柄を揃えないための回避制御を行う。
そして、主制御部100は、一般遊技の各変動表示ゲームにおいて、同一図柄が有効ライン上に並んで窓部3に表示されれば入賞とし、図15に示す配当表に従って、遊技メダルをメダル払出装置(一般に「メダルホッパー」と呼ばれている。)から払い出し、メダル払出口16より排出して、ステップS250に移行する。なお、赤7又は青7が3つ揃ったビッグボーナスゲーム(BBゲーム)においては、直ちに6ゲームで1セットのRBゲーム(ジャックゲーム又は第一種特別役物)が繰り返し作動され、獲得枚数が375枚を超えた時点でBBゲームモードを終了する。また、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)においては、6ゲームのジャックゲームを実行し、RBゲームモードを終了する。なお、副制御部160は、ROM161から読み出した映像データに基づいて、歌詞のテロップ及び背景映像(静止画又は動画のいずれでもよい)を表示演出装置11に表示するとともに、RAM162に記憶した「BB当選」までに要した図柄変動表示ゲームの回数が所定数を超える場合(例えば、101回以上の場合)、BGMとして歌手の歌声が入っていないカラオケ(第一楽曲)を演奏する一方、所定数以下の場合(例えば、100回以下の場合)、歌声入りのBGM(つまり、第二楽曲として歌手の歌声と当該カラオケ)を演奏する。当然ながら、通常のカラオケと同様に、この歌詞テロップの色替り表示とBGM演奏とは同期している。
次に、主制御部100は、ステップS250で内部抽選の結果、抽選小役が成立したか否かを判断し、成立の場合にはステップS260へ移行する一方、不成立の場合にはステップS212に戻って、同様の処理を繰り返す。
図27は、本発明に係る回胴式遊技機の昇格表示ステージ処理サブルーチンを示すフローチャートである。
主制御部100は、このサブルーチンに入ると、ステップS300で大当り確率が低確率状態で且つ成立した抽選小役が高確率状態へモード移行させるための抽選の契機となる昇格抽選小役(チェリー又はスイカ)か否かを判断し、低確率且つ昇格抽選小役でなければ、終了してこのサブルーチンを抜ける一方、昇格抽選小役であればステップS310へ移行する。
主制御部100は、ステップS310へ移行すると、低確率状態から高確率状態へのモード移行抽選を行い、ハズレであれば、終了してこのサブルーチンを抜ける一方(即ち、低確率状態を維持する)、当選であれば、ステップS320で高確率状態へモード移行させた後、ステップS330へ移行する。
主制御部100は、ステップS330へ移行すると、当該昇格抽選小役が表示装置の表示ステージを切り替えるための第一抽選小役(この場合、チェリー)か否かを判断し、第一抽選小役でなければ、終了してこのサブルーチンを抜ける一方、第一抽選小役であればステップS340へ移行する。
主制御部100は、ステップS340へ移行すると、夜ステージから昼ステージ(即ち、第二表示ステージから第一表示ステージ)への画面の表示切替抽選を行い、ハズレであれば、終了してこのサブルーチンを抜ける一方(即ち、夜ステージを維持する)、当選であれば、ステップS350で、画面一杯に時計を表示して、「カーン、カーン、カーン、ウォウォウォウォ」という効果音と共に時計の針を高速で回転させた後、昼ステージへ画面を切り替えて終了する(図20(B)「昼の通常画面」参照)。なお、このサブルーチンでは、画面の表示切替抽選を行うステップS340を設けているが、ステップS340を無くし表示切替抽選を実行することなくステップS350へ移行して、第一抽選小役のチェリーであれば全て画面表示を切り替るようにしてもよい。
最後に、主制御部100は、昇格表示ステージ処理サブルーチンを抜けると、図17のステップS270へ移行し、降格表示ステージ処理サブルーチンを呼び出す。
図28は、本発明に係る回胴式遊技機の降格表示ステージ処理サブルーチンを示すフローチャートである。
主制御部100は、このサブルーチンに入ると、ステップS400で大当り確率が高確率状態で且つ成立した抽選小役が低確率状態へモード移行させるための抽選の契機となる降格抽選小役(ベル又はリプレイ)か否かを判断し、高確率且つ降格抽選小役でなければ、終了してこのサブルーチンを抜ける一方、降格抽選小役であればステップS410へ移行する。
主制御部100は、ステップS410へ移行すると、高確率状態から低確率状態へのモード移行抽選を行い、ハズレであれば、終了してこのサブルーチンを抜ける一方(即ち、高確率状態を維持する)、当選であれば、ステップS420で低確率状態へモード移行させた後、ステップS430へ移行する。
主制御部100は、ステップS430へ移行すると、当該降格抽選小役が表示装置の表示ステージを切り替えるための第三抽選小役(この場合、ベル)か否かを判断し、第三抽選小役でなければ、終了してこのサブルーチンを抜ける一方、第三抽選小役であればステップS440へ移行する。
主制御部100は、ステップS440へ移行すると、昼ステージから夜ステージ(即ち、第一表示ステージから第二表示ステージ)への画面の表示切替抽選を行い、ハズレであれば、終了してこのサブルーチンを抜ける一方(即ち、昼ステージを維持する)、当選であれば、ステップS450で、画面一杯に時計を表示して、「カーン、カーン、カーン、ウォウォウォウォ」という効果音と共に時計の針を高速で回転させた後、夜ステージへ画面を切り替えて終了する。なお、このサブルーチンでは、画面の表示切替抽選を行うステップS440を設けているが、ステップS440を無くし表示切替抽選を実行することなくステップS450へ移行して、第三抽選小役のベルであれば全て画面表示を切り替るようにしてもよい。
第二実施例:
図29は、本発明に係る回胴式遊技機の模式図であり、図29(A)は正面模式図及び図29(B)は要部拡大図である。
図1で示したマックスベットボタン8の位置付近に、ジョイスティック9eを設けたものである。このジョイスティック9eは、図4に示したスタートレバー9とマックスベットボタン8の機能を有しており、スタートSWセンサ110及び操作方向センサ111を備えるスタートレバー9のグリップ9a頂部にマックスベットボタン8を取り付けた様な構造をしている。
変動表示ゲームを行うに際して、遊技者は、まず左手でジョイスティック9eを軽く握り、左手親指をマックスベットボタン8に添えるように乗せる。
この状態で、遊技者がマックスベットボタン8を押し込むと、貯留装置に貯留されている遊技媒体が所定数だけ投入され、ジョイスティック9eを上下左右(UP、DOWN、LEFT及びRIGHT)方向の何れかに操作すると、スタートSWセンサ110からスタート信号が発生し、操作方向センサ111からジョイスティックが操作された方向が検出されると共に、主制御部100はボーナスゲームや複数の小役を当選させる為の内部抽選を実行し、複数の回胴を回転させて、回胴上に表示された複数の図柄を変動させ、内部抽選結果に関連する映像演出を表示装置に表示するようになっている。
図4で説明した通り、操作方向センサ111は、スタートレバー9が操作される上下左右の方向に対応する信号を出力する4つのセンサで構成されており、その出力信号は副制御部160に直接入る一方、主制御部100には一切入力されない。また、マックスベットボタン8をジョイスティック9eの頂部に設けても、遊技結果に何ら影響するものではない。
従って、本願発明の様に構成することは、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(最終改正:平成一五年五月三〇日法律第五五号)に違反するものではない。
なお、その他の構成や動作については、図1乃至図28で説明した内容と同じであるので重複する説明を省略する。
回胴式遊技機の正面模式図である。 回胴式遊技機の側面図である。 デザインパネルの斜視図である。 回胴回転始動装置の説明図である。 遊技機の制御回路系のブロック図である。 ドラム部を制御する制御回路系のブロック図である。 ドラム部の構成ブロック図である。 ドラムの図柄配置表である。 ドラム部の構成ブロック図である。 ドラム部の構成ブロック図である。 表示演出装置の構成ブロック図である。 演出パターンデータテーブルの記憶状態を示す概念図である。 抽選テーブルの概念図である。 抽選テーブルの詳細概念図である。 配当表である。 回胴式遊技機の内部正面模式図である。 遊技機の主要動作処理手順を示すフローチャートである。 設定変更サブルーチンを示すフローチャートである。 警告処理サブルーチンを示すフローチャートである。 表示演出装置が表示する演出画面の模式図である。 表示演出装置が表示する演出画面の模式図である。 表示演出装置が表示する演出画面の模式図である。 表示演出装置が表示する演出画面の模式図である。 表示演出装置が表示する演出画面の模式図である。 表示演出装置が表示する演出画面の模式図である。 表示演出装置が表示する演出画面の模式図である。 昇格表示ステージ処理サブルーチンを示すフローチャートである。 降格表示ステージ処理サブルーチンを示すフローチャートである。 回胴式遊技機の模式図である。 インデックス信号、図柄位置データ(コマデータ)、駆動パルス信号及び停止ボタンセンサ信号との関係を示すタイミングチャートである。 ドラム部に含まれる左ドラム2aの模式図である。 左ドラム2a、窓部3及び図柄位置データとの関係を示す模式図である。 図柄の組合せ表示判定図である。 左ドラム2aとチェリー図柄停止位置との関係を示す模式図である。 左ドラム2a、窓部3、図柄位置データ及び図柄停止位置記憶テーブルとの関係を示す模式図である。 左ドラム2a、窓部3、図柄位置データ及び図柄停止位置記憶テーブルとの関係を示す模式図である。 ドラム部と図柄停止位置との関係を示す模式図である。 ドラム部、図柄位置データ及び図柄停止位置記憶テーブルとの関係を示す模式図である。 ドラム部、図柄位置データ及び図柄停止位置記憶テーブルとの関係を示す模式図である。 メダル選別装置の要部正面図である。 メダル選別装置の制御系ブロック図である。 正規のメダルが適正に投入された場合のタイミングチャートである。 正規のメダルが適正に投入された場合のタイミングチャートである。
符号の説明
1 回胴式遊技機本体
1a 筐体
1b 前扉
2 ドラム部
2a 左ドラム
2b 中ドラム
2c 右ドラム
3 窓部
4 表示LEDブロック
4a 投入枚数LED
4b メダル貯留枚数表示LED
4c メダル払出枚数表示LED
4d ナビゲーションLED
4e
5 メダル投入口
5a メダル投入表示LED
5b メダル投入表示LED
6 精算ボタン
7 1ベットボタン
8 マックスベットボタン
9 スタートレバー(回胴回転始動装置)
9a グリップ
9b シャフト
9e ジョイスティック
10 停止ボタン部
10a 左停止ボタン
10b 中停止ボタン
10c 右停止ボタン
11 表示演出装置
11a コマンド受信部
11b 表示演出制御部
11c ROM
11d RAM
11e 表示パネル
12 スピーカ部
12a 左上スピーカ
12b 右上スピーカ
12c 左下スピーカ
12d 右下スピーカ
13 遊技状態表示LED部
14 ドア鍵穴
15 受け皿
16 メダル払出口
17 ロゴパネル部
18 メダル払出装置
19 スペシャルボタン
20 小物入れ部
21 透明パネル
22 デザインパネル
23 装飾物
24 電動式駆動物
25 入力SW部
26 計時部
28 投入メダル詰まり返却ボタン
30a ステップモータ(左ドラム用)
30b ステップモータ(中ドラム用)
30c ステップモータ(右ドラム用)
31a 回胴センサ(左ドラム用)
31b 回胴センサ(中ドラム用)
31c 回胴センサ(右ドラム用)
32a 左回胴帯
32b 中回胴帯
32c 右回胴帯
41 メダル選別装置
42 メインプレート
43 メダル通路
44 第1レール
45 第2レール
46 ガイドスペーサ
47 キャンセル用プレート
48 メダル通過センサ
49 近接センサ
50 メダル選別基板
51 作動コイル
100 主制御部
101 ROM
102 RAM
110 スタートSWセンサ
111 操作方向センサ
111U 上方向センサ
111D 下方向センサ
111R 右方向センサ
111L 左方向センサ
112 スペシャルボタンセンサ
120 停止ボタンセンサ
130 メダル検出センサ
140 ベットボタンセンサ
150 段階設定部
160 副制御部
161 ROM
162 RAM
170 電源部
170a 設定用キースイッチ
170b エラー解除スイッチ
170c 電源スイッチ
170d 鍵穴

Claims (1)

  1. メダルの投入口に続くメダル通路に配置され、メダルの移動方向に間隔をあけて前記メダル通路の上流から順に配置された第1メダル検出センサ、第2メダル検出センサ及び第3メダル検出センサをメダルが通過したら、投入されたメダルの数を加算して表示部に表示するメダル選別装置の判定方法において、
    前記第1メダル検出センサの出力信号の立上りの数をカウントする第1立上カウントステップと、
    前記第1メダル検出センサの出力信号の立下りの数をカウントする第1立下カウントステップと、
    前記第2メダル検出センサの出力信号の立上りの数をカウントする第2立上カウントステップと、
    前記第3メダル検出センサの出力信号の立上りの数をカウントする第3立上カウントステップと、
    投入されたメダルの数を加算して表示部に表示する表示制御ステップとを含み、
    前記表示制御ステップは、前記第2メダル検出センサの出力信号の立下りを検出すると、前記第1立上カウントステップでカウントした立上りの数から1を減算し、前記第1立下カウントステップでカウントした立下りの数から1を減算し、前記第2立上カウントステップでカウントした立上りの数から1を減算し、及び前記第3立上カウントステップでカウントした立上りの数から1を減算した結果、前記第1立上カウントステップでカウントした立上りの数が0又は1、前記第1立下カウントステップでカウントした立下りの数が0、前記第2立上カウントステップでカウントした立上りの数が0、且つ前記第3立上カウントステップでカウントした立上りの数が0の場合、投入されたメダルの数を加算して表示部に表示すること、
    を特徴とするメダル選別装置の判定方法。
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