JP2007052835A - 感光性記録媒体用カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 カートリッジ本体と遮光板との間の遮光効果を高めることができる感光性記録媒体用カートリッジを提供する。
【解決手段】 カートリッジ10は、略板状に形成された第1シェル25と、第1シェル25に重ね合わされるように接合される第2シェル26と、第1シェル25と第2シェル26とを組み合わせてなるカートリッジ本体11の外側に取り付けられる遮光板30と、カートリッジ本体11と遮光板30との間に組み込まれて、第1シェル25と第2シェル26とのうち少なくとも一方に設けられた開口21,22を閉じる閉じ位置と開口を開放する開き位置との間で移動自在に設けられたシャッタ15と、カートリッジ本体11にディスク状の感光性記録媒体14を回転自在に収容し、遮蔽板30には、第1シェル25及び第2シェル26に螺合するためのねじ81を挿通させるためのねじ穴35が、その周縁に複数形成され、ねじ穴35のそれぞれ周囲にカートリッジ本体11側に窪んだ凹部36が形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、感光性記録媒体を収容する感光性録媒体用カートリッジに関し、特に、カートリッジ本体に設けられた開口を開閉するシャッタと、該シャッタを外部から覆うようにカートリッジ本体に取り付けられる遮光板とを備えた感光性記録媒体用カートリッジの遮光機構の改良に関する。
データをホログラムによって記録するホログラム記録媒体が発明されている(例えば、特許文献1参照)。このホログラム記録媒体は、円板形状の支持体上に感光性材料からなるホログラム記録層が層設された感光性記録媒体であり、データをレーザ光の干渉縞として多層記録することにより、従来普及している記録媒体であるDVDよりも大きなデータ記録容量を得ることができる。このホログラム記録媒体は、ホログラム記録層が曝光され、または塵芥が付着することによりその性能に悪影響が及ぶため、遮光機能及び防塵機能を有するカートリッジに収容されて取り扱われている(例えば、特許文献2参照)。また、カートリッジが、カートリッジ筐体とシャッタ板と該シャッタ板の外側を覆うように取り付けられた遮光板とから構成されたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2004―029476号公報 特開2003―317422号公報 特開2003―317424号公報
シャッタを外部から遮光板で覆う構成のカートリッジでは、遮光板をカートリッジ本体にねじによって固定される。このようなカートリッジでは、遮光板の所定の位置にねじ穴を開口し、ねじ穴からねじを挿通してカートリッジ本体に螺合することで、遮光板がカートリッジ本体に固定される。しかし、遮光板をカートリッジ本体に取り付けた状態であっても、僅かな寸法誤差や外部からの衝撃によって、ねじとねじ穴との間に隙間が生じることが懸念され、この場合に隙間から外部の光が進入すると、遮光効果を低下させてしまう点で改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、カートリッジ本体と遮光板との間の遮光効果を高めることができる感光性記録媒体用カートリッジを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記カートリッジによって達成される。
(1) 略板状に形成された第1シェルと、前記第1シェルに重ね合わされるように接合される第2シェルと、前記第1シェルと前記第2シェルとを組み合わせてなるカートリッジ本体の外側に取り付けられる遮光板と、前記カートリッジ本体と前記遮光板との間に組み込まれて、前記第1シェルと前記第2シェルとのうち少なくとも一方に設けられた開口を閉じる閉じ位置と前記開口を開放する開き位置との間で移動自在に設けられたシャッタと、前記カートリッジ本体にディスク状の感光性記録媒体を回転自在に収容する感光性記録媒体用カートリッジであって、前記遮蔽板に、前記カートリッジ本体を構成する前記第1シェル及び前記第2シェルに螺合するためのねじを挿通させるためのねじ穴が、その周縁に複数形成され、前記ねじ穴のそれぞれ周囲に前記カートリッジ本体側に窪んだ凹部が形成されていることを特徴とする感光性記録媒体用カートリッジ。
本発明に係るカートリッジは、遮光板に、該遮光板とカートリッジ本体とを固定するためのねじを挿通させるねじ穴が形成されている。そして、ねじ穴の周囲には凹部が形成されている。すると、ねじの端部に形成され、該ねじの他の部位より大径に形成されたねじ頭部が、ねじ穴の周囲に形成された凹部における窪んだ空間内に収容されるため、カートリッジ本体を構成する第1シェル及び第2シェルの表面からねじ頭部が突出することを防止できる。こうすれば、僅かな寸法誤差や外部からの衝撃によってねじとねじ穴との間に隙間が生じても、ねじ頭部とねじ穴の周囲の凹部との隙間が、ねじとねじ穴との隙間に直線状に連通しない、いわゆるラビリンス構造を構成するため、外部からの光の進入を防止することができる。また、本発明のカートリッジは、ねじ頭部がカートリッジ本体を構成する第1シェル及び第2シェルの表面から突出することがないため、美観が良好であり、使用者が取り扱う際に手指がねじ頭部に触れてしまうことがなく使いやすい。
(2) 前記カートリッジ本体を構成する第1シェル及び第2シェルには、前記遮光板の前記凹部が形成された位置において前記カートリッジ本体側に突出した凸部を逃がすために凹設された逃げ部が形成されていることを特徴とする上記(1)に記載の感光性記録媒体用カートリッジ。
上記構成の感光性記録媒体用カートリッジによれば、遮光板をカートリッジ本体に取り付けた状態で、遮光板において凹部を形成した部位に対応するカートリッジ本体側の凸部がカートリッジ本体の逃げ部と対向するように配置される。このため、凸部がカートリッジ本体に突き当たってしまうことが回避され、遮光板がカートリッジ本体表面から浮き上がった状態となることを防止できる。
(3) 前記ねじ穴が、前記遮光板の周縁に等間隔を置いて形成されていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のカートリッジ。
上記構成の感光性記録媒体用カートリッジによれば、ホログラム記録媒体を感光させることなく、且つ清浄な状態でカートリッジ本体内に保持することができる。
本発明によれば、その目的は、カートリッジ本体と遮光板との間の遮光効果を高めることができる感光性記録媒体用カートリッジを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1〜図3は、本発明の実施形態であるホログラム記録媒体用カートリッジ(以下、カートリッジと省略する)の外観形状を示す斜視図である。図1は、カートリッジの一方の面を上方にした状態を示す斜視図、図2は反対側の面を上方にした状態を示す斜視図、図3はシャッタが開き位置にあり、ディスク収容部に円板形状のホログラム記録媒体(以下、記録ディスクと称する)が回転自在に収容された状態を示す斜視図である。
図1から図3に示すように、カートリッジ10は、該カートリッジ10を取り扱うホログラム記録装置等に対し、矢印C方向から装填される。カートリッジ10の装填方向先端の両側面には、カートリッジ10が図示しないホログラム記録装置等の各種機器に装填された際に、各機器に設けられた位置決め部材が挿入される位置決め溝17,18が設けられている。
記録ディスク14は、中心部に穴をあけてディスク状にしたホログラム記録ディスクであり、両面にホログラム記録層が設けられている。このホログラム記録層には、例えば、緑色532nm〜青色405nmの波長域のレーザ光により、データがレーザ光の干渉縞として多層記録される。なお、記録ディスク14の穴部に補強材を付加してもよい。カートリッジ10は、記録ディスク14の両面の記録面に記録を行なうために、A面12またはB面13のいずれかを上にしてホログラム記録装置にセットされる。
カートリッジ10は、内部にディスク収容部16が形成されたカートリッジ本体11と、このカートリッジ本体11の外側を挟み込むようにして取り付けられる遮光板30と、カートリッジ本体11と遮光板30との間に組み込まれるシャッタ15とを備えている。遮光板30の上下面には、第2の開口である略長方形の外部開口31、33が形成されている。これらの外部開口31,33は、シャッタ13が閉じ位置にあるときに、シャッタ15によって閉じられている。
図3に示すように、シャッタ15が矢印D方向の開き位置に向けて移動すると、外部開口31,33と、外部開口31,33に対面するようにカートリッジ本体11に設けられている同形状の開口21,22とが開放される。これにより、ディスク収容部16内に収容されている記録ディスク14の中心部14aと、記録面14bとが外部に露呈される。
シャッタ15は、内蔵するシャッタバネによって閉じ位置に付勢され、かつロック機構によって閉じ位置でロックされている。ロック機構の解除は、位置決め溝17内に突出されている第2のロック部材64をカートリッジ本体11内に押し込み、その状態でカートリッジ本体11のA面12及びB面13の開口73,72から露呈されている第1のロック部材63をカートリッジ装填方向の後端側にスライドさせる。このように、シャッタ15は、2段階の操作を行なわなければ解除されないロック機構によって閉じ位置でロックされているため、シャッタ15が不用意に開放されることはない。
図4は、カートリッジ10の構成を示す分解斜視図である。
図4に示すように、カートリッジ本体11は、略板状の第1シェル25と、この第1シェル25に接合される第2シェル26と、第1シェル25と第2シェル26との間に組み込まれてシャッタ15のロックを行なうロック機構27とから構成されている。
第1シェル25と第2シェル26は、例えば、遮光性物質と滑剤とが添加された同一または類似の熱可塑性プラスチックを用いて、射出成形により形成されている。
図4に示すように、第1シェル25及び第2シェル26の外面には、遮光板30の形状より僅かに大きく、且つ遮光板30の厚み以上の深さの段差部を有し、内側にオフセットさせた遮光板取付面25a,26aが形成されている。
遮光板30の材質には、遮光性、耐食性、装飾性、加工性を得ることができ、かつ軽量で強度のあるものとして、例えばアルミニウム合金が用いられている。なお、遮光板30はプラスチックで形成してもよいが、遮光性と、シャッタ15の滑り性とを確保するために、遮光性物質と滑剤とが添加されたプラスチックを用いるとよい。図4に示すように、遮光板30は、アルミニウム合金の薄板に外部開口31,33と、シャッタ15の移動範囲を得るための切欠32とを形成し、断面が略コ字形状となるように屈曲させたものである。これにより、遮光板30には、外部開口31,33をそれぞれ有する第1の板部30a及び第2の板部30bと、切欠32を有し、第1の板部30aと第2の板部30bとを連設させる第3の板部30cとが設けられている。
遮光板30は、第1の板部30a及び第2の板部30bでカートリッジ本体11のB面13及びA面12とを挟み込み、かつ第3の板部30cでカートリッジ本体11の装填方向Cの先端を覆うようにして、カートリッジ本体11の遮光板取付面25a,26aに取り付けられる。遮光板取付面25a,26aは、遮光板30の厚み以上の深さで内側にオフセットされているので、カートリッジ本体11に取り付けられた遮光板30の外面は、カートリッジ本体11の表面から突出することはない。
図4に示すように、遮光板30の第1の板部30a及び第2の板部30bの外周には、略等間隔で小さなねじ穴35が形成されている。また、第1シェル25及び第2シェル26の遮光板取付面25a,26aには、遮光板30の穴35に対応する位置に、遮光板30の厚みよりも僅かに長いピン50が一体に形成されている。
なお、遮光板30のカートリッジ本体11への固着方法としては、これ以外に、接着剤や両面テープ、ねじ止め等を用いることができる。また、遮光板30をプラスチックで形成した場合には、各種溶着を用いることもできる。
図4に示すように、シャッタ15は、遮光性を有する薄板を略コ字形状となるように屈曲させたシャッタ部材55であって、このシャッタ部材55に取り付けられる細長い板状のスライド部材56とからなる。シャッタ部材55は、遮光板30と同様の理由により、例えば、アルミニウム合金で形成されている。なお、シャッタ部材55もプラスチックで形成してよいが、やはり、遮光性と滑り性とを確保するために、遮光性物質と滑剤とが添加されたプラスチックを用いるとよい。スライド部材56は、遮光性物質と滑剤とが添加されたプラスチックで形成されている。
シャッタ部材55は、第1シェル25の外面と遮光板30の第1の板部30aとの間に挿入される第1シャッタ15aと、第2シェル26の外面と遮光板30の第2の板部30bとの間に挿入される第2シャッタ15bと、これら第1シャッタ15aと第2シャッタ15bとを連設するとともに、スライド部材56が取り付けられる連設部15cとを備えている。
第1シェル25と第2シェル26との外面には、遮光板取付面25a,26aの内側に、シャッタ部材55の厚み以上の深さで内側にオフセットさせたシャッタ摺動面25b,26bが形成されている。これにより、シャッタ15はカートリッジ本体11と遮光板30との間をスムースに移動することができるため、移動による切屑等の発生を抑えることができる。なお、シャッタ摺動面25b,26bは、入射した光を拡散するために、粗面にしてもよい。同様に遮光板30の内面、及びシャッタ15の内面及び外面も粗面にしてもよい。
スライド部材56は、上面がカートリッジ本体11の装填方向先端面から露出されるように、第1シェル25と第2シェル26との間にスライド自在に組み込まれる。スライド部材56の上面端部には、シャッタ部材55の連設部55cの内面に取り付けられる取付面56aが設けられている。この取付面56aには、例えば2本のピン56bが一体に形成されており、連設部55cに設けられた二つの穴55dに挿入されて熱で先端が潰されることにより、シャッタ部材55とスライド部材56とを固着する。なお、この固着にも接着剤や両面テープ等を用いてもよいし、シャッタ部材55をプラスチックで形成する場合には、各種溶着を使用してもよい。また、ねじ止めを用いてもよい。
スライド部材56の上面端部には、シャッタ15を開く際に操作される被操作部56dが一体に形成されている。この被操作部56dは、シャッタ部材55に対し、スライド部材56をシャッタの閉じ方向に伸ばすように設けたことにより、遮光板30の第3の板部30cに隠れることなく外部に露出されている。遮光板30の第3の板部30cの切欠32は、シャッタ15が開き位置に移動した際に、被操作部56dとの干渉を避けるために設けられている(図3参照)。
シャッタ15は、シャッタバネ59により閉じ方向に付勢されている。シャッタバネ59は、例えば、捩じりコイルバネからなり、その両端は、スライド部材56と、第1シェル25の内面とに係止されている。
ロック機構27は、シャッタ13を閉じ位置でロックする第1のロック部材63と、この第1のロック部材63の移動をロックする第2のロック部材64と、第2のロック部材64を図中反時針方向、及び上方に向けて付勢するロックバネ65とから構成されている。
第1シェル25及び第2シェル26の遮光板取付面26aには、複数のねじ止め穴50が形成されている。複数のねじ止め穴50は、第1シェル25(又は第2シェル26)を平面視した状態で、該第1シェル25の、シャッタ摺動面26b(シャッタ摺動面25b)を囲う3辺において、各辺の長手方向に等間隔を置いて開口するように形成されている。
また、遮光板30の第1の板部30a及び第2の板部30bには、連設部15c側の周縁辺を除く他の3つの周縁に、複数のねじ穴35が形成されている。これら複数のねじ穴35は、遮光板30をカートリッジ本体11の外側(遮光板取付面25a,26a)に取り付けた状態で、カートリッジ本体11の第1シェル25及び第2シェル26に形成されたねじ止め穴50に連通する位置に形成されている。
ここで、遮光板30をカートリッジ本体11に固定するねじの構成の一例としては、図4の一部拡大図に示すように、ねじ穴35に挿通され、カートリッジ本体11のねじ止め穴50に螺合する螺合部81bと、前記螺合部81bに対して挿通する方向の反対側端部に該螺合部81bより大きい径で形成された頭部81aとを有している。
図5は、遮光板とカートリッジ本体とをねじで螺合した部分の図である。
図4及び図5に示すように、遮光板30のねじ穴35を区画する周囲の部分にカートリッジ本体11側に窪んだ凹部36が形成されている。ねじ81によって遮光板30の板部30a(30b)をカートリッジ本体11の第1シェル25及び第2シェル26に取り付けた状態で、ねじ81の頭部81aが凹部36の窪みによって区画された空間部分に収容される。
このように、本発明に係るカートリッジ10は、遮光板30に、該遮光板30とカートリッジ本体11とを固定するためのねじ81を挿通させるねじ穴35が形成されている。そして、ねじ穴35の周囲には凹部36が形成され、また、ねじ81の端部に形成され、該ねじ81の他の部位より大径に形成されたねじ頭部81aが、ねじ穴35の周囲に形成された凹部36における窪んだ空間内に収容される構成である。このため、カートリッジ本体11を構成する第1シェル25及び第2シェル26の表面からねじ頭部81aが突出することを防止できる。こうすれば、僅かな寸法誤差や外部からの衝撃によってねじとねじ穴35との間に隙間が生じても、ねじ頭部81aとねじ穴35の周囲の凹部との隙間が、ねじ81とねじ穴35との隙間に直線状に連通しない、いわゆるラビリンス構造を構成するため、外部からの光の進入を防止することができる。また、本発明のカートリッジ10は、ねじ頭部81aがカートリッジ本体11を構成する第1シェル25及び第2シェル26の表面から突出することがないため、美観が良好であり、使用者が取り扱う際に手指がねじ頭部81aに触れてしまうことがなく使いやすい。
また、カートリッジ本体11において、ねじ止め穴50の周りを囲むように、該ねじ止め穴50より大径な開孔である逃げ部51が形成されている。ねじをカートリッジ本体11の第1シェル25に螺合させた場合に、遮光板30の凹部36を形成した部位が凸部となってカートリッジ本体11側に突出する。このとき、逃げ部51が。凹部36に対応する凸部を収容できる位置に形成されている。つまり、感光性記録媒体用カートリッジ10によれば、遮光板30をカートリッジ本体11に取り付けた状態で、遮光板30において凹部36を形成した部位に対応するカートリッジ本体11側の凸部がカートリッジ本体11の逃げ部51と対向するように配置される。このため、凸部がカートリッジ本体11に突き当たってしまうことが回避され、遮光板30がカートリッジ本体11の表面から浮き上がった状態となることを防止できる。
上記第1シェル25及び第2シェル26を形成するプラスチックに添加する遮光性物質として様々な物質を添加することができるが、使用する遮光性物質に応じて、例えば、0.01〜5.00重量%を添加することが好ましい。また、上記遮光性物質として、例えば、カーボンブラックを用いることができる。このカーボンブラックの添加により遮光性を確保し、物理強度を向上させることができる。カーボンブラックの添加量としては、0.01〜2.00重量%が好ましい。添加量が0.01重量%を超えると、遮光性及び物理強度の向上という効果が表れるが、2.00重量%を超えると物理強度が低下するためである。
上記滑剤として、例えば、シリコ一ン系滑剤を用いることができる。このシリコーン系滑剤の添加により摩擦低抗が低減するため、シャッタ15の移動による削り屑の発生を少なくすることができる。また、輸送時の衝撃で記録ディスク14とカートリッジ本体11の内壁とが接触した場合の削り屑の発生も低減することができる。更に、機器への挿入性等の取り扱い性が向上する、また、流動性が向上するため、成形時の混練性、射出成形性等の加工性等も向上する。
なお、シリコーン系滑剤の添加量としては、0.1〜3.0重量%が好ましい。0.1重量%以下では効果が少なく、3.0重量%以上では、流動性がよくなりすぎて混練、成形時にスクリューと樹脂とに滑りが生じて加工性が悪化し、製品表面にブリードアウトして記録ディスク4や使用者の手などに付着し、取り扱い性、外観性で不具合を生じることがあるためである。なお、共重合シリコーンを使用する場合には、上記不具合は生じにくくなるため、5.0重量%まで添加することが可能である。
次に、本発明の実施例について説明する。
第1シェル及び第2シェルの成形に用いる熱可塑性プラスチックには、PC,PBT,ABS,POM,PS,PP,HDPE,PA,PET,PPS,SAN(スチレンーアクリロニトリル共重合)、PMMA,PC等を用いることができる。また、超音波溶着による誤溶着防止のために、第1シェル及び第2シェル以外の部品については、上記熱可塑性プラスチックの中から、第1シェル及び第2シェルに使用したものと異なるものを選択するとよい。
第1シェル及び第2シェルには、厚み0.2mmにおいて可視光線透過率が1.0%以下の遮光性を有するプラスチックを使用し、必要な物理的強度を得るために、その肉厚を0.2〜1.6mmの範囲で形成するのが好ましい。上記遮光特性を有するプラスチックを得るには、遮光性物質を添加するとよい。遮光性物質としては、種々のものを用いることができ、使用する遮光性物質に応じて0.01〜5.00重量%を添加するのが好ましい。遮光性物質としては、以下のようなものが考えられる。
(1)無機化合物
A、酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄(鉄黒)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊維等
B、水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム等
C、炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、ド一ソナイト等
D、(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等
E、ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等
F、炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素中空球等
G、その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミウム粉、硫化モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、アルミニウムペースト、タルク等
(2)有機化合物
木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、穀繊維(アーモンド、ピーナッツ、モミ穀など)、木綿、ジュート、紙細片、非木材繊維(ワラ、ケナフ、竹、エスパルト、パガス、モロヘイヤ、煙火など)、セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、デンプン(変性デンプン、表面処理デンプンも含む)、芳香族ポリアミド繊維など
これらの遮光性物質の中で、写真性に悪影響を及ぼすことが少なく、150℃以上でも熱に安定で不透明化する無機化合物が好ましく、特に、耐熱性、耐光性が優れ比較的不活性な物質である、光吸収性のカーボンブラックと窒化チタンとグラファイト及び鉄黒が好ましい。
遮光性物質としてカーボンブラックを使用する場合には、その添加量を0.01〜2.00重量%とするのが好ましい。上述したように、遮光性及び物理強度のバランスがよいプラスチックを得るためである。
カーボンブラックの原料による分類例をあげるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジタブルブラック等がある。
好ましいカーボンブラックの市販品の代表例としては、例えば、三菱化成製のカーボンブラック#20(b),#30(b),#33(b),#40(b),#41(b),#44(b),#45(b),#50,#100,#600,#950,#1000,#2200(b),#2400(b),MA8,MA11,MA100等が挙げられる。また、電気化学製のデンカブラック、東海カーボンのシースト、旭カーボンの旭#78、昭和キャボットのショウワブラック、新日鉄化学のニテロン、三菱化学のダイヤブラック等の各種グレードのものも用いることができる。
海外の製品としては、例えば、キャボット社のB1ack Pear1s 2,46,70,71、74,80,81,607等、Rega1300,330,400,660,991,SRF-S等、Vulcan3,6等、Ster1ing10,SO,V,S,FT-FF,MT-FF等が挙げられる。さらにアシュランドケミカル社のUnitedR,BB,15,102,3001,3004,3006,3007,3008,3009,3011,3012,XC-3016,XC-3017,3020等が挙げることができるが、本発明は、これらに限定されるものではない。
また、第1シェル及び第2シェルとに添加する滑剤としては、シリコ一ン系滑剤、特に各種グレードのジメチルポリロキサンを使用することができ、東レ、ダウコーニング、シリコーン、GE東芝シリコーン、旭化成ワッカーシリコーン、信越化学等から市販されている各種グレードのものを使用することができる。なお、マスターバッチ、練り込み品のどちらでも使用可能である。なお、シリコーン系滑剤の添加量としては、0.1〜5.0重量%が好ましい。上述したように、摩擦抵抗と、製造適正、製品品質のバランスのよいプラスチックを得るためである。
また、シェルに設ける粗面としては、表面粗さRa;5μm以下だと光拡散効果が薄く、20μm以上だと記録ディスクとの接触時に傷を発生させるおそれがある。そのため、表面粗さRa;5〜20μmのマット加工、またはシボ加工が好ましい。
遮光板30及びシャッタ部材55に使用するアルミニウム合金としては、A1-Mg系合金が好ましく、例えば、JIS合金番号5052、5056等が好ましい。また、より強度を高める場合には、JIS合金番号5083、5086等がより好ましい。更に、強度を高める場合には、A1-Mg-Si系合金(例えば、JIS合金番号6063,6061)や、Al一Cu系合金(例えば、JIS合金番号2014、2017)、A1-Zn-Mg系合金(例えば、JIS合金番号7003、7N01、7075、7050)等を用いてもよい。軽量化、加工のしやすさから、遮光板30及びシャッタ部材55の厚みは1.0mm以下が好ましく、より好ましくは0.15〜0.5mmである。
また、遮光板30及びシャッタ部材55は、プラスチックで形成してもよい。使用するプラスチックとしては、例えばPOM等が適しており、上述した第1シェル等と同様に、遮光性物質や滑剤を添加するとよい。
シャッタバネやロックバネには、バネ定数、耐久性、加工性などの観点から、オーステナイト系バネ用ステンレス鋼の使用が好ましく、例えば、SUS300番台を用いることができる。また、好ましい線径としては、シャッタバネは0.2〜0.7mm、ロックバネには0.15〜0.4mmが好ましい。
また、第1シェルと第2シェルとの固着に超音波溶着を用いたが、その他の溶着方法及び固着方法を用いてもよい。例えば、ネジなどで固着する場合には、ネジ穴の周囲にも遮光構造を形成するのが好ましい。また、第2シェル及び第1シェルを1部品で構成したが、複数の部品を組み合わせて形成してもよい。例えば、シャッタ収納部を境にして2部品で構成すれば、金型の簡易化を図ることができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
例えば、両面に記録が可能な記録ディスクを収容するカートリッジを例に脱明したが、一方の面に記録される記録ディスクに対応させてもよい。この場合には、開口を一方の面にのみ形成し、シャッタでこの開口を開閉する。また、ホログラム記録媒体を収容するカートリッジを例に説明したが、その他の感光性を有する記録媒体を収容するカ一トリッジにも本発明を適用することができる。
本発明を実施したカートリッジの外観形状を示す斜視図である。 カートリッジの反対側の面を示す外観斜視図である。 カートリッジのシャッタ開放状態を示す外観斜視図である。 カートリッジの構成を示す分解斜視図である。 遮光板とカートリッジ本体とをねじで螺合した部分の図である。
符号の説明
10 カートリッジ(感光性記録媒体用カートリッジ)
11 カートリッジ本体
14 記録ディスク(感光性記録媒体、ホログラム記録媒体)
15 シャッタ
25 第1シェル
26 第2シェル
30 遮光板
35 ねじ穴
35 凹部
50 ねじ止め穴
51 逃げ部
81 ねじ

Claims (3)

  1. 略板状に形成された第1シェルと、前記第1シェルに重ね合わされるように接合される第2シェルと、前記第1シェルと前記第2シェルとを組み合わせてなるカートリッジ本体の外側に取り付けられる遮光板と、前記カートリッジ本体と前記遮光板との間に組み込まれて、前記第1シェルと前記第2シェルとのうち少なくとも一方に設けられた開口を閉じる閉じ位置と前記開口を開放する開き位置との間で移動自在に設けられたシャッタと、前記カートリッジ本体にディスク状の感光性記録媒体を回転自在に収容する感光性記録媒体用カートリッジであって、
    前記遮蔽板には、前記カートリッジ本体を構成する前記第1シェル及び前記第2シェルに螺合するためのねじを挿通させるためのねじ穴が、その周縁に複数形成され、前記ねじ穴のそれぞれ周囲に前記カートリッジ本体側に窪んだ凹部が形成されていることを特徴とする感光性記録媒体用カートリッジ。
  2. 前記カートリッジ本体を構成する第1シェル及び第2シェルには、前記遮光板の前記凹部が形成された位置において前記カートリッジ本体側に突出した凸部を逃がすために凹設された逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の感光性記録媒体用カートリッジ。
  3. 前記ねじ穴が、前記遮光板の周縁に等間隔を置いて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の感光性記録媒体用カートリッジ。
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