JP2007050174A - 創外固定器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 骨折部に多方向から刺入するピンを平行に揃えなくとも容易にセットできる創外固定器を提供する。
【解決手段】 創外固定器1は、棒状部材2と、その両端に配設する一対の支持体3,4と、一方の支持体3に保持される2本の太径ピン5と他方の支持体4に保持される3本以上の細径ピン6を有する。支持体4は段付丸棒4dの先端より分枝する枝線4eとこれに装着するピン保持部材4fを有する。ピン保持部材4fは枝線4e及び細径ピン6を遊挿し、細径ピン6はかしめにより固定する。支持体4は、細径ピン6を保持するピン保持部材4f及び枝線4e、更には段付丸棒4dを含む範囲で重合前の柔らかい骨セメント7を包み込み、その後硬化させて全体を一体的に形成する。
【選択図】 図3
【解決手段】 創外固定器1は、棒状部材2と、その両端に配設する一対の支持体3,4と、一方の支持体3に保持される2本の太径ピン5と他方の支持体4に保持される3本以上の細径ピン6を有する。支持体4は段付丸棒4dの先端より分枝する枝線4eとこれに装着するピン保持部材4fを有する。ピン保持部材4fは枝線4e及び細径ピン6を遊挿し、細径ピン6はかしめにより固定する。支持体4は、細径ピン6を保持するピン保持部材4f及び枝線4e、更には段付丸棒4dを含む範囲で重合前の柔らかい骨セメント7を包み込み、その後硬化させて全体を一体的に形成する。
【選択図】 図3
Description
この発明は、骨折部の固定に用いる創外固定器に関する。
創外固定器は骨折部に沿って配設される棒状部材と、その両端に配設する一対の支持体と、この支持体に対して直角に一端が固定される複数本のピンを有し、ピンの他端を骨折部の骨に刺し込むことにより骨を固定している。従来、この創外固定器を例えば、手関節部骨折に対して適用する場合には、骨折部位をスクリューやワイヤー等にて固定し、関節面の整復を行った後、手関節を跨いで創外固定器を装着していた。
ピンを刺入しておく期間は患部が治癒するのに必要な数ヶ月間にも及ぶこともあるため、創外固定器を手関節部骨折に対して適用する場合には長期間に亘り手関節を動かすことが困難となり手指の運動機能が低下する問題点があった。又従来の創外固定器では直径3mm程度の太く硬いピンを用いていたため、刺入箇所が限定されると共にドリルガイドで厳密に刺入角度の設定をしないとクランプに保持できない欠点があった。
このため手関節部骨折に対して手関節を跨がずに装着でき、骨折部位をスクリューやワイヤーにて固定しなくとも関節面の再建ができる創外固定器として、例えば下記に示すような技術が提案されていた。
特開2002−172119号公報
この創外固定器は、細径ピンを弾性変形しながら保持するクランプを備えるもので、手関節部における撓骨や尺骨の骨幹端部が粉砕骨折した場合、粉砕した骨幹端部に細径ピンを多方向から刺入して固定し関節面の整復を行っていた。ピンが細径であるため骨片が小さい場合にも刺入可能であり、しかも多方向から打ち込んだ場合にも容易に弾性変形するのでクランプにセットしやすく、ドリルガイドで厳密な角度設定をしなくともクランプの保持ができる利点があった。
しかし、多方向から刺入した細径ピンをクランプで保持する場合、各細径ピンが平行となるまで弾性変形させる必要があるため、整復した骨折部に無理な曲げ荷重が作用する恐れがあった。又、複数本の細径ピンを同時に弾性変形させながら、その形を保持しつつ一度にクランプで挟持する手技は容易ではなかった。
この発明は、従来の創外固定器が有する上記の問題点を解消すべくなされたものであり、骨折部に多方向から刺入するピンを平行に揃えなくとも容易にセットできる創外固定器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、この発明の創外固定器は、棒状部材の両端に配設する一対の支持体と、この支持体に保持され骨に挿入するピンとを有する創外固定器において、少なくとも一方の前記支持体は、支持体基部先端より分枝して相互の取付角度が変更可能な枝線と、各枝線の任意の位置に装着し孔部に挿入するピンをかしめにより固定するピン保持部材と、骨折部位に刺入し前記ピン保持部材に止着するピン頭部と前記枝線を突出する支持体基部までを一体的に包み込む骨セメントを備えることを特徴とするものである。
枝線は細径で支持体基部の取付角度が容易に変形し得る軟質な線体を用い、例えば3本の線体夫々にピン保持部材を装着する。ピン保持部材は、例えば下部に穿設するガイド孔に線体を遊挿し、線体の長さの範囲で自由に移動可能とする。このため、線体の先端に折曲部を設けておくとピン保持部材の脱落を防止できる。
骨折部に刺入するピンは、ピン保持部材の孔部に挿入し得る径のものを用いる。ピン保持部材は孔部にピンを挿入した後、治具を用いてかしめるため、かしめ可能な軟質素材を用いる。
骨折部に対し多方向からピンを刺入する際には、各ピンの突出位置にあわせ枝線を曲げながらピン保持部材を移動し、ピンと連結する。その後、重合前の柔らかい骨セメントをピン、ピン保持部材、枝線及び支持体基部まで一体的に包み込む。骨セメントは数分で硬化するが、その間に自重で垂れ下がらないよう枝線の強度を適宜設定する。
棒状部材は伸縮可能で、少なくとも一方の支持体には自在継手により連結していることが望ましい。
この発明の創外固定器は、骨折部位に刺入しピン保持部材に止着するピン頭部と枝線を突出する支持体基部までを一体的に骨セメントで包み込む構成であるため、ピンを無理に曲げなくとも容易にセットでき、整復した骨折部に無理な曲げ荷重が作用する恐れがない。枝線の増加が比較的容易であり、ピン本数の増加に対応しやすい。
次にこの発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1はこの発明の創外固定器の平面図、図2は図1のII−II断面を示す断面図である。創外固定器1は、棒状部材2と、その両端に配設する一対の支持体3,4と、一方の支持体3に保持される2本の太径ピン5と他方の支持体4に保持される3本以上の細径ピン6を有する。
支持体3は太径ピン5を保持する上板3a、下板3bの挟持板及びこれらの締結ネジ3c、下板3bの飛出し部3dに対向して配設し、棒状部材2の一端に形成するボールジョイント2aを挟持する押え板3e及びその締結ネジ3fを有する。
棒状部材2は、先端にボールジョイント2aを設け後半に筒体2bを形成する後方シャフト2cと、この筒体2bに移動可能に挿入し他方の支持体4に先端のボールジョイント2dで連結する前方シャフト2eを有する。筒体2bには長孔2fを開設し、前方シャフト2eに螺着する固定ネジ2gをスライド可能に突設する。棒状部材2の全体長さを調整する場合は、固定ネジ2gを緩め長孔2fに沿って前方シャフト2eを移動し所定の位置で締め付ける。
支持体4は、ボールジョイント2dを挟持する上板4a、下板4bの挟持板及びこれらの締結ネジ4c、下板4bから突設する段付丸棒4d、この段付丸棒4dの先端より分枝する3本の枝線4e、各枝線4eに装着するピン保持部材4fを有する。
枝線4eは細径で段付丸棒4dとの取付角度が容易に変形し得る軟質な線体、例えばアルミニウム線を用いる。ピン保持部材4fは、下部にガイド孔4g、上部にピン孔4hを穿設し、夫々枝線4e又は細径ピン6を遊挿する。
ピン保持部材4fは、枝線4eの長さの範囲で自由に移動可能であるが、脱落防止のため、枝線4eの先端には折曲部4iを形成する。ピン孔4hに遊挿した細径ピン6はかしめにより固定する。
支持体4は、細径ピン6を保持するピン保持部材4f及び枝線4e、更には段付丸棒4dを含む範囲で重合前の柔らかい骨セメント7を包み込み、その後硬化させて全体を一体的に形成する。骨セメント7は所謂レジン創外固定法等で用いるアクリル製樹脂で、硬化時間は3〜5分程度である。
次に手関節部骨折に対しての創外固定器1の使用例を図3に基づき説明する。図3は創外固定器を装着する骨格の平面図である。腕の撓骨7の骨幹端部7a及び尺骨8の骨幹端部8aが粉砕骨折した場合には、粉砕した骨幹端部7a,8aに細径ピン6を多方向から刺入して固定し関節面の整復を行う。細径ピン6は直径略1.6mm〜2.0mm、長さ100mm〜150mmのチタン合金製のものを3〜6本使用する。
一方太径ピン5は撓骨遠位部に図示しないドリルガイドを用いて挿入し支持体3で固定する。細径ピン6は骨片に対しての刺入方向がバラバラとなるので各細径ピン6の突出位置にあわせて枝線4eを曲げながらピン保持部材4fを移動し、夫々細径ピン6と連結する。
その後、棒状部材2を適宜延伸し手関節部の矯正を行った後骨セメント7を包み込んで固定する。
この発明の創外固定器は手関節部のみならず、広く一般の骨折部位の治療に適用でき、骨セメントで固定するピンは細径ピンでなくとも、又両支持体にも適用可能である。
1 創外固定器
2 棒状部材
3 支持体
4 支持体
4d 段付丸棒
4e 枝線
4f ピン保持部材
4g ガイド孔
4h ピン孔
5 太径ピン
6 細径ピン
7 骨セメント
2 棒状部材
3 支持体
4 支持体
4d 段付丸棒
4e 枝線
4f ピン保持部材
4g ガイド孔
4h ピン孔
5 太径ピン
6 細径ピン
7 骨セメント
Claims (1)
- 棒状部材の両端に配設する一対の支持体と、この支持体に保持され骨に挿入するピンとを有する創外固定器において、少なくとも一方の前記支持体は、支持体基部先端より分枝して相互の取付角度が変更可能な枝線と、各枝線の任意の位置に装着し孔部に挿入するピンをかしめにより固定するピン保持部材と、骨折部位に刺入し前記ピン保持部材に止着するピン頭部と前記枝線を突出する支持体基部までを一体的に包み込む骨セメントを備えることを特徴とする創外固定器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005238766A JP2007050174A (ja) | 2005-08-19 | 2005-08-19 | 創外固定器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005238766A JP2007050174A (ja) | 2005-08-19 | 2005-08-19 | 創外固定器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007050174A true JP2007050174A (ja) | 2007-03-01 |
Family
ID=37915023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005238766A Pending JP2007050174A (ja) | 2005-08-19 | 2005-08-19 | 創外固定器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007050174A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107080580A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-08-22 | 徐永清 | 一种组合式髋关节外固定活动架 |
-
2005
- 2005-08-19 JP JP2005238766A patent/JP2007050174A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107080580A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-08-22 | 徐永清 | 一种组合式髋关节外固定活动架 |
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