JP2007045214A - タイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法 - Google Patents

タイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007045214A
JP2007045214A JP2005229431A JP2005229431A JP2007045214A JP 2007045214 A JP2007045214 A JP 2007045214A JP 2005229431 A JP2005229431 A JP 2005229431A JP 2005229431 A JP2005229431 A JP 2005229431A JP 2007045214 A JP2007045214 A JP 2007045214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air pressure
unit
tire
measuring
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005229431A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Yamamoto
周二 山本
Yoshihiko Ohigata
祐彦 大日方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2005229431A priority Critical patent/JP2007045214A/ja
Publication of JP2007045214A publication Critical patent/JP2007045214A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

【課題】 不要な異常警報の除去を行ない、精度よく空気圧を測定できるタイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法を実現することにある。
【解決手段】 本発明は、タイヤの空気圧を測定するタイヤ空気圧測定システムに改良を加えたものである。本システムは、タイヤに設置され、タイヤの空気圧を測定し、送信するセンサユニットと、車内に設置され、センサユニットと無線で通信する車上ユニットと
を設けた。そして、車上ユニットは、タイヤのサスペンションの変位量を測定するサスペンション変位測定部と、加速度を測定する加速度測定部と、センサユニットからの空気圧を、サスペンション変位測定部および加速度測定部の測定結果で補正する補正部と、この補正部で補正された空気圧のデータをローパスのフィルタリングを行ない、空気圧の状態を判定する異常判定部とを設けたことを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車、自転車等のタイヤの空気圧を測定するタイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法に関するものであり、詳しくは、不要な異常警報の除去を行ない、精度よく空気圧を測定できるタイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法に関するものである。
従来、自動車、自転車等のタイヤの空気圧は、停止した状態でバルブ圧力計を接続して測定することが多く、タイヤ1本ごとに測定するため測定に時間がかかり煩雑であると共に、乗車中は測定できないという問題があった。
そこで、乗車中であってもタイヤの圧力値が正常か異常かを判断できるように、無線を用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。タイヤに設けた圧力センサの測定値を無線で送信し、受信側でタイヤの空気圧をチェックする。
特開平5−126666号公報 特開2004−237951号公報 特開2004−338600号公報
このように、無線を用いてセンサの測定値を送信することにより、乗車中であっても、タイヤの空気圧をチェックすることができる。
しかしながら、動状態(走行中)では路面状態、走行状態によって、間違って異常と判定されたり、測定精度が悪くなる場合が有るという問題があった。
そこで本発明の目的は、不要な異常警報の除去を行ない、精度よく空気圧を測定できるタイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法を実現することにある。
請求項1記載の発明は、
タイヤの空気圧を測定するタイヤ空気圧測定システムにおいて、
前記タイヤに設置され、タイヤの空気圧を測定し、送信するセンサユニットと、
車内に設置され、前記センサユニットと無線で通信する車上ユニットと
を設け、
車上ユニットは、
前記タイヤのサスペンションの変位量を測定するサスペンション変位測定部と、
加速度を測定する加速度測定部と、
前記センサユニットからの空気圧を、前記サスペンション変位測定部および加速度測定部の測定結果で補正する補正部と、
この補正部で補正された空気圧のデータをローパスのフィルタリングを行ない、空気圧の状態を判定する異常判定部と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記タイヤが静状態か動状態かを判定し、前記車上ユニットに判定結果を送信する状態判定部を、前記センサユニットに設けたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
静状態と動状態とに応じて、空気圧の測定結果の有効桁数を変更する精度判定部を、前記車上ユニットに設けたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、
静状態における空気圧のデータから、動状態における空気圧のデータを補正する動状態補正部を、前記センサユニットに設けたことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
初回の空気圧の測定値と最新の空気圧の測定値とを記憶する不揮発性記憶部を、前記センサユニットに設けたことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、
表示部を有し、前記センサユニットと無線で通信し、前記センサユニットの不揮発性記憶部の測定値を表示する移動端末を設けたことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、
移動端末は、車のキーであることを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、
移動端末は指向性を持つアンテナを有することを特徴とするものである。
請求項9記載の発明は、請求項6〜8のいずれかに記載の発明において、
移動端末は、バッテリーまたはソーラーパネルを有することを特徴とするものである。
請求項10記載の発明は、請求項6〜9のいずれかに記載の発明において、
移動端末は、前記不揮発性記憶部に無線で識別子を書き込めることを特徴とするものである。
請求項11記載の発明は、
タイヤの空気圧を測定するタイヤ空気圧測定方法において、
前記タイヤに設けられたセンサユニットが、空気圧を測定し無線で送信するステップと、
車内に設けられた車上ユニットが、タイヤのサスペンションの変位量、加速度を測定し、前記センサユニットからの空気圧を変位量、加速度で補正するステップと、
補正したデータをローパスのフィルタリングを行ない、空気圧の状態を判定するステップと
を設けたことを特徴とするものである。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、
タイヤが回転していないときの静状態の空気圧を測定するステップと、
タイヤが回転しているときの動状態の空気圧を測定するステップと、
前記静状態の空気圧で、前記動状態の空気圧を補正するステップと
を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1〜10によれば、車上ユニットが、タイヤに設置されたセンサユニットから無線通信によって空気圧を受信する。そして、サスペンション変位測定部が測定したサスペンションの変位量と、加速度測定部が測定した加速度で、補正部が空気圧を補正する。さらに、異常判定部が、補正された空気圧のデータをローパスのフィルタリングを行なって空気圧が異常か正常かを判定するので、過渡的な圧力変動の影響を除去することができる。これにより、不要な異常警報の除去を行ない、精度よく空気圧を測定できる。
請求項11、12によれば、タイヤに設けられたセンサユニットが、空気圧を測定し無線で送信し、車内に設けられた車上ユニットが、タイヤのサスペンションの変位量、加速度を測定し、センサユニットからの空気圧を変位量、加速度で補正し、補正したデータをローパスのフィルタリングを行ない、空気圧の状態を判定するので、過渡的な圧力変動の影響を除去することができる。これにより、不要な異常警報の除去を行ない、精度よく空気圧を測定できる。
請求項12によれば、タイヤが回転していないときの静状態の空気圧を測定し、タイヤが回転しているときの動状態の空気圧を測定し、静状態の空気圧で、動状態の空気圧を補正するので、より精度よく空気圧を測定することができる。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例を示した構成図である。図1において、センサユニット10は、測定部11、補正部12、判定部13、メモリ14、送受信部15、バス16を有し、タイヤごとに設けられる。例えば、4輪の自動車であれば、前輪右側、前輪左側、後輪右側、後輪左側の計4箇所のホイールに設けられる。また、測定部11、補正部12、判定部13、メモリ14、送受信部15は、バス16で相互に接続される。
測定部11は、空気圧測定部11a、温度測定部11b、振動検出部11c、回転数測定部11dを有する。空気圧測定部11aは、圧力センサ等を用いて、タイヤの空気圧を測定する。温度測定部11bは、温度センサ等を用いてタイヤの温度を測定する。振動検出部11cは、振動センサ等を用いて振動の有無を検出する。回転数測定部11dは、タイヤの回転数を検出する。
補正部12は、温度補正部12a、動状態補正部12bを有し、空気圧測定部11aの空気圧の補正を行なう。温度補正部12aは、温度測定部11bの温度によって空気圧の補正を行なう。動状態補正部12bは、車の状態(走行中か否か)によって空気圧の補正を行なう。
判定部13は、状態判定部13a、異常判定部13bを有し、タイヤの空気圧が正常か異常かを判断する。状態判定部13aは、車の状態の判定を行なう。異常判定部13bは、タイヤの空気圧の状態を判定する。
メモリ14は、例えば、EEPROM等の不揮発性記憶部であり、各種のパラメータ(例えば、センサユニット10のID番号、判定基準等)、測定部11の検出結果や測定結果等が保存される。また、メモリ14は、現在の測定結果だけでなく、初回、前回、前々回と、時系列的な測定結果も記憶される。なお、初回の空気圧とは、タイヤの空気圧を調整した後(例えば、空気を充填後)に測定した空気圧である。
送受信部15は、アンテナ15aを有し、ID番号を含めたデータの通信を無線で行なう。アンテナ15aは、無線の利得が得がたい場合は、空気注入バルブを用いてホイール外に設けてもよい。
車上ユニット20は、例えば、自動車の車内に設けられ、測定部21、補正部22、判定部23、メモリ24、表示部25、送受信部26、バス27を有し、センサユニット10と無線によってデータの授受を行ない、タイヤの空気圧が正常か異常かの判定を行ない、タイヤの空気圧、判定結果、アラーム(警報)等を出力する。また、測定部21、補正部22、判定部23、メモリ24、表示部25、送受信部26は、バス27で相互に接続される。
測定部21は、サスペンション変位測定部21a、加速度測定部21bを有する。サスペンション変位測定部21aは、各タイヤのサスペンションの変位量を測定する。加速度測定部21bは、3軸の加速度計を用いて車の加速度を測定する。
補正部22は、変位補正部22a、加速度補正部22bを有し、タイヤの空気圧の補正を行なう。変位補正部22aは、変位測定部21aの測定結果によって空気圧の補正を行なう。加速度補正部22bは、加速度測定部21bの測定結果によって空気圧の補正を行なう。
判定部23は、精度補正部23a、異常判定部23bを有し、測定精度の判定や、タイヤの空気圧が正常か異常かを判定する。精度補正部23aは、車の状態によって測定精度の判定を行なう。異常判定部23bは、タイヤの空気圧の状態を判定する。
メモリ24は、各種のパラメータ(例えば、センサユニット10のID番号、判定基準等)、測定部21の検出結果や測定結果等が保存される。表示部25は、タイヤの空気圧、判定結果、アラーム等を表示する。送受信部26は、アンテナ26aを有し、タイヤごとに設けられたセンサユニット10の送受信部15それぞれと無線で通信を行なう。
このような装置の動作を説明する。
まず、センサユニット10の動作から説明する。図2は、センサユニット10の動作を示したフローチャートである。図3は、車体の状態による、振動、温度、空気圧の時間的な変動の状態の一例を示した図である。
図3において、車体の状態として、運転者が乗車して、運転し、降車するまでの一連を示し、駐車中A1、乗車中A2、走行中A3、停車中A4、降車中A5、駐車中A6を示している。ここで、タイヤが回転していない状態の駐車中A1、乗車中A2、停車中A4、降車中A5、駐車中A6を静状態とし、タイヤが回転している状態の走行中A3を動状態とする。
図3に示すように、空気圧の大きなゆっくりとした変動は、温度に依存するが、微小時間における空気圧の変動の振幅が大きくなるのは、振動が主な原因である。
駐車中A1の場合、センサユニット10が、測定部11の振動検出部11c、判定部13、送受信部15を除き、スリープモードで休止する。また、車上ユニット20が、送受信部26を除きスリープモードで休止する(S1)。そして、振動検出部11cが振動検出するまで、スリープモードで休止する(S2,S1)。
一方、ユーザが乗車中A2の場合、振動検出部11cが、ユーザの乗り込みやエンジン駆動による振動を検出する。さらに、状態判定部13aが、乗車中A2と判定し、センサユニット10全体をスリープモードから通常の状態に起動させ、空気圧測定部11a、温度測定部11b、回転数測定部11dが、測定を開始する。また、送受信部15を介して車上ユニット20も通常の状態に起動させる(S2、S3)。
そして、回転数測定部11dの測定結果によって、タイヤが回転するまでは、状態判定部13aが乗車中A2と判定し、送受信部15を介して車上ユニット20に送信する。そして、この判定結果に従って、測定部10が所定の周期で測定を行ない、補正部12の温度補正部12aが、空気圧測定部11a、温度測定部11bの測定結果から、空気圧の温度補正を行ない、補正データを空気圧の高信頼データPaとして、異常判定部13bが空気圧のチェックを行ない、測定結果、判定結果、警報等をメモリ14に格納したり送受信部15に送信させる(S4〜S7)。
一方、タイヤが回転すると、状態判定部13aが走行中A3と判定し、送受信部15を介して車上ユニット20に送信する。そして、この判定結果に従って、測定部10が測定を行ない、補正部12の温度補正部12aが、空気圧測定部11a、温度測定部11bの測定結果から、空気圧の温度補正を行なう。さらに、動状態補正部12bが、メモリ14の静状態中の補正データPa、Pb,Pdを適宜組み合わせて補正を行ない、補正データを空気圧の高信頼データPcとして、異常判定部13bが空気圧のチェックを行ない、測定結果、判定結果、警報等をメモリ14に格納したり送受信部15に送信させる(S8、S9、S7)。
また、回転数測定部11dの測定結果によって、タイヤが回転を停止するまでは、ステップS8、S9、S7の測定等を繰り返し行なう。
一方、タイヤが回転を停止すると、回転数測定部11dの測定結果によって、状態判定部13aが停車中A4または降車中A5と判定し、送受信部15を介して車上ユニット20に送信する。そして、この判定結果に従って、測定部10が測定を行ない、補正部12の温度補正部12aが、空気圧測定部11a、温度測定部11bの測定結果から、空気圧の温度補正を行ない、補正データを空気圧の高信頼データPdとして、異常判定部13bが空気圧のチェックを行ない、測定結果、判定結果、警報等をメモリ14に格納したり送受信部15に送信させる(S11、S12、S7)。
そして、再度タイヤが回転すると、回転数測定部11dの測定結果によって、状態判定部13aが走行中A3と判定し、送受信部15を介して車上ユニット20に送信する。そして、この判定結果に従って、ステップS8から同様の動作を行なう(S13、S7〜S12)。
一方、回転数測定部11dの測定結果よって、タイヤが停止したままであり、振動検出部11cの検出結果によって、一定時間無振動が継続されない場合、状態判定部13aが停車中A4または降車A5と判定し、送受信部15を介して車上ユニット20に送信する。そして、この判定結果に従って、ステップS11から同様の動作を行なう(S14、S7、S11〜S12)。
なお、回転数測定部11dの測定結果によって、タイヤが停止したままであり、振動検出部11cの検出結果によって、一定時間無振動が継続される場合、状態判定部13aが駐車中A6と判定し、送受信部15を介して車上ユニット20に送信する。そして、この判定結果に従って、測定部10が測定を行ない、補正部12の温度補正部12aが、空気圧測定部11a、温度測定部11bの測定結果から、空気圧の温度補正を行ない、補正データを空気圧の高信頼データPdとして、異常判定部13bが空気圧のチェックを行ない、測定結果、判定結果、警報等をメモリ14に格納したり送受信部15に送信させると共に、スリープモードに移行する(S14、S16、S7、S1)。
次に、補正部12が求める補正データPa〜Pdの具体例を説明をする。
なお、Tc(n)は、Tc(n)=T(n)/Ts×αであり、Tsは基準温度であり、T(n)は、温度測定部11bの測定結果であり、αは、補正関数または補正係数であり、nは、1〜6の自然数であり、それぞれAnに対応する。
補正部12の温度補正部12aが、ステップS6,S16,S9、S12のそれぞれにおいて、下記の式(1)〜式(4)で補正データを求める。なお、PA(n)は、空気圧測定部11aが求めた空気圧である。
Pa=Tc(2)×PA(2) …(1)
Pb=Tc(6)×PA(6) …(2)
Pc’=Tc(3)×PA(3) …(3)
Pd=Tc(4)×PA(4)またはTc(5)×PA(5) …(4)
さらに、走行中A3では、動状態補正部12bが、Pc’を下記の式(5)またはPbがメモリ14に格納されていない場合は式(6)で補正をし、補正データPcを求める。
Pc=Pc’/Pd×(Pa+Pb)/2 …(5)
Pc=Pc’/Pd×Pa …(6)
また、異常判定部13bが、ステップS7において、補正データPa〜Pdから判定を行なう場合、メモリ14に格納される上限値、下限値を参照し、所定の範囲から外れた場合に警報を出力する。
なお、異常判定部13bが、補正データPcに基づいて空気圧の判定を行なう場合、補正データPcの圧力値の変動に対してローパスのフィルタリング処理を行ない、段差乗り越えなどの過渡的な圧力変動の影響を除去したり、回転数測定部11dの回転数を参照し、回転数が急激に変化する場合には圧力変動を無視し、異常と判定しないようにするとよい。
さらに、乗車時の補正データPaに基づいて空気圧の判定を行なう場合、前回の運転後に降車したときの補正データPbと比較し、メモリ14に格納される所定の値よりも空気圧の減衰量が大きければ異常と判定し、警報を出力するとよい。または、初回の補正データPaと比較しても良い。
次に、車上ユニット20の動作を説明する。
まず、加速度を考慮した空気圧の判定を行なう動作から説明する。各タイヤに設けられたセンサユニット10からのデータ(空気圧、回転数等の測定結果、異常判定結果、警報、センサユニット10のID番号、状態判定部13aの状態判定結果等)を、送受信部26が、アンテナ26aを介して受信し、受信したデータをメモリ24に格納する(S20)。
一方、測定部21の加速度測定部21bが、所定の周期で加速度を測定し、メモリ24に格納する(S21)。
加速度補正部22bが、メモリ24の加速度データから、振動と遠心力及び前後方向の加減速を各方向について分析し、各センサユニット10で得られた各タイヤの空気圧データの補正を行なう。具体的には、加速中と判断すれば、前輪側空気圧を高めに補正し、後輪側空気圧を低めに補正する(S22、S23)。
そして、加速度補正部22bが、減速中と判断すれば、前輪側空気圧を低めに補正し、後輪側空気圧を高めに補正する(S24、S25)。
そして、加速度補正部22bが、コーナリング中と判断すれば、外輪側空気圧を低めに補正し、内輪側空気圧を高めに補正する(S26、S27)。
そして、加速度補正部22bが、縦方向振動が大きい判断し、かつセンサユニット10から警報があった場合でも、規定の振動超えていたならば異常無しと補正する(S28、S29)。
さらに、異常判定部23bが、メモリ24から判定基準を読み出し、加速度補正部22bによって補正された空気圧のチェック(S30)、またはセンサユニット10からの空気圧のチェックを行ない(S28、S30)、空気圧、判定結果、警報等をメモリ24に格納したり、表示部25に表示させる(S31)。
続いて、タイヤのサスペンションの伸縮を考慮した空気圧の判定を行なう動作を説明する。各タイヤに設けられたセンサユニット10からのデータ(空気圧、回転数等の測定結果、異常判定結果、警報、センサユニット10のID番号、状態判定部13aの状態判定結果等)を、送受信部26が、アンテナ26aを介して受信し、受信したデータをメモリ24に格納する(S40)。
一方、測定部21のサスペンション変位測定部21aが、所定の周期で各タイヤのサスペンションの変位量を測定し、メモリ24に格納する(S41)。
変位補正部22aが、メモリ24の変位量から、各タイヤのサスペンションの伸縮、振幅、周波数等を分析し、各センサユニット10で得られた各タイヤの空気圧データの補正を行なう。具体的には、変位補正部22aが、測定部21aの変位量からサスペンションが縮んでいると判断すれば、空気圧を低めに補正する(S42、S43)。
そして、変位補正部22aが、測定部21aの変位量からサスペンションが伸びていると判断すれば、空気圧を高めに補正する(S44、S45)。
さらに、異常判定部23bが、メモリ24から判定基準を読み出し、変位補正部22aによって補正された空気圧のチェック(S46)、またはセンサユニット10からの空気圧のチェックを行ない(S44、S46)、空気圧、判定結果、警報等をメモリ24に格納したり、表示部25に表示させる(S47)。
上記のサスペンションの伸縮による空気圧の補正は、動状態のみならず静状態、例えば、地面が傾いている場所に停止した場合にも補正を行なうとよい。例えば、予めサスペンションの変位量による空気圧への影響をパラメータとして求めてメモリ24に格納しておき、サスペンションの変位量から空気圧を補正する。
なお、異常判定部23bが、補正部22による分析結果(加速度、サスペンションの伸縮、振幅、周波数等)を元に、補正部22で補正された空気圧のデータをローパスのフィルタリングによって過渡的な圧力変動の影響を除去し、フィルタリング後の結果に基づいて、空気圧が異常か正常かの判定を行なう。
また、空気圧を表示部25に表示する際、精度判定部23aが、メモリ24のデータ(タイヤの回転、状態判定部13aの判定結果等)から、動状態(走行中)か静状態(停止中)かを判断し、測定精度に差があることを表示部25に表示するとよい。例えば、空気圧の小数点以下の桁数を、走行中は0桁、停止中は1桁にして表示する。または、小数点以下の有効桁数を、走行中は0桁、停止中は1桁のように数字やLEDの位置または色等によって表示する。
さらに、補正部22、判定部23は、メモリ24に記憶されるセンサユニット10のID番号より、どのタイヤに設けられたセンサユニット10かを判断する。
このように、車上ユニット20が、タイヤごとに設置されたセンサユニット10から無線通信によって空気圧を受信する。そして、サスペンション変位測定部21aが測定したサスペンションの変位量と、加速度測定部21bが測定した加速度で、補正部22が空気圧を補正する。さらに、異常判定部23bが、補正された空気圧のデータをローパスのフィルタリングを行なって空気圧が異常か正常かを判定するので、過渡的な圧力変動の影響を除去することができる。これにより、不要な異常警報の除去を行ない、走行中、停止中に関わらず、精度よく空気圧を測定できる。従って、運転の安全性の向上も図られる。
また、状態判定部13aが、タイヤが静状態か動状態かを判定し、車上ユニット20に判定結果を送信し、精度判定部23が、静状態と動状態とに応じて、空気圧の測定結果の有効桁数を変更するので、最適な精度で空気圧の表示を行なうことができる。これにより、精度よく空気圧を確認することができる。
また、状態判定部13aが、タイヤが静状態か動状態かを判定し、動状態補正部12bが、静状態における空気圧のデータから、動状態における空気圧のデータを補正するので、より精度よく空気圧を測定することができる。
さらに、メモリ14が、初回〜前回、最新の空気圧の測定値を記憶するので、空気圧の経時変化を把握できる。
図6は、本発明の第2の実施例を示した構成図である。図6において、キー30は、移動端末であり、把持部31、アンテナ32、ボタン33を有し、車のエンジンを始動したり、ドアを施錠する車のキーである。把持部31は、表面に表示部34を有する。アンテナ32は、シリンダーに差し込まれる挿入部分を兼ねており、狭い指向性を持っている。
このような装置の動作を説明する。
空気圧を確認するタイヤにアンテナ32を向け、ボタン33を押す。これにより、把持部31内の図示しない送受信部が、センサユニット10の送受信部15と無線で通信を行い、メモリ14に格納されるセンサユニット10のID番号、空気圧のデータ、測定中の空気圧のデータ等を取得する。
そして、把持部31内の図示しないCPUが、表示部34に取得した空気圧を表示する。この際、ID番号、初回の測定値、前回の測定値、最新の測定値等を順次表示する。
このように、キー30が、表示部34を有し、センサユニット10と無線で通信し、センサユニット10のメモリ14に格納される空気圧の測定値を表示するので、車外からでもタイヤの空気圧の状態を確認することができる。
また、表示部34に、初回、前回、最新の空気圧の測定値を表示するので、空気圧の経時変化を把握できる。
アンテナ32は、狭い指向性を持つので、キー30の持ち方で測定するタイヤを指定することができると共に、どのタイヤの空気圧を確認しているのかを把握することができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。
タイヤの空気圧を測定する構成を示したが、タイヤ内の気体圧力であれば、空気圧に限定されず、窒素や他の充填気体の圧力測定でもよい。
また、タイヤ内に設置されるセンサユニット10の電源は、電池式の他に、圧力変動、温度差、メカニカルな位置変動等を利用したもの、外部から供給される電波を利用したもの等でもよく、特定のものに限定されない。
また、キー30の電源は、バッテリを内蔵してもよく、または把持部31の表示部34以外の部分にソーラーパネルを設けてもよい。
また、センサユニット10に、外部から認識可能な位置にLED等の識別手段を設け、キー30と通信中は、LED等の識別手段を点灯させてもよい。これにより、測定中のタイヤを外部から容易に確認することができる。
また、キー30のボタン31を操作することによって、メモリ14に無線で識別子(例えば、ID番号)を書き込めるようにしてもよい。
また、移動端末に車のキー30を用いる構成を示したが、表示部34を有する把持部31に狭い指向性を持つアンテナ32、ボタン33が設けられたものならどのようなものでもよく、例えば、キーホルダーでもよい。
さらに、メモリ14は、最新、前回、前々回〜初回と時系列的な測定結果を記憶する構成を示したが、初回〜前回の測定結果のうち、必要な測定結果のみを記憶してもよい。
本発明の第1の実施例を示した構成図である。 センサユニット10の動作の一例を説明したフローチャートである。 車体の状態による振動、温度、空気圧の時間的な変動の状態の一例を示した図である。 車上ユニット20の動作の一例を説明したフローチャートである。 車上ユニット20の動作のその他の例を説明したフローチャートである。 本発明の第2の実施例を示した構成図である。
符号の説明
10 センサユニット
12b 動状態補正部
13a 状態判定部
14 メモリ
20 車上ユニット
21a サスペンション変位測定部
21b 加速度測定部
22 補正部
23a 精度判定部
23b 異常判定部
30 キー
32 アンテナ
34 表示部

Claims (12)

  1. タイヤの空気圧を測定するタイヤ空気圧測定システムにおいて、
    前記タイヤに設置され、タイヤの空気圧を測定し、送信するセンサユニットと、
    車内に設置され、前記センサユニットと無線で通信する車上ユニットと
    を設け、
    車上ユニットは、
    前記タイヤのサスペンションの変位量を測定するサスペンション変位測定部と、
    加速度を測定する加速度測定部と、
    前記センサユニットからの空気圧を、前記サスペンション変位測定部および加速度測定部の測定結果で補正する補正部と、
    この補正部で補正された空気圧のデータをローパスのフィルタリングを行ない、空気圧の状態を判定する異常判定部と
    を設けたことを特徴とするタイヤ空気圧測定システム。
  2. 前記タイヤが静状態か動状態かを判定し、前記車上ユニットに判定結果を送信する状態判定部を、前記センサユニットに設けたことを特徴とする請求項1記載の空気圧測定システム。
  3. 静状態と動状態とに応じて、空気圧の測定結果の有効桁数を変更する精度判定部を、前記車上ユニットに設けたことを特徴とする請求項2記載の空気圧測定システム。
  4. 静状態における空気圧のデータから、動状態における空気圧のデータを補正する動状態補正部を、前記センサユニットに設けたことを特徴とする請求項2記載の空気圧測定システム。
  5. 初回の空気圧の測定値と最新の空気圧の測定値とを記憶する不揮発性記憶部を、前記センサユニットに設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気圧測定システム。
  6. 表示部を有し、前記センサユニットと無線で通信し、前記センサユニットの不揮発性記憶部の測定値を表示する移動端末を設けたことを特徴とする請求項5記載の空気圧測定システム。
  7. 移動端末は、車のキーであることを特徴とする請求項6記載の空気圧測定システム。
  8. 移動端末は指向性を持つアンテナを有することを特徴とする請求項7記載の空気圧測定システム。
  9. 移動端末は、バッテリーまたはソーラーパネルを有することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の空気圧測定システム。
  10. 移動端末は、前記不揮発性記憶部に無線で識別子を書き込めることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の空気圧測定システム。
  11. タイヤの空気圧を測定するタイヤ空気圧測定方法において、
    前記タイヤに設けられたセンサユニットが、空気圧を測定し無線で送信するステップと、
    車内に設けられた車上ユニットが、タイヤのサスペンションの変位量、加速度を測定し、前記センサユニットからの空気圧を変位量、加速度で補正するステップと、
    補正したデータをローパスのフィルタリングを行ない、空気圧の状態を判定するステップと
    を設けたことを特徴とするタイヤ空気圧測定方法。
  12. タイヤが回転していないときの静状態の空気圧を測定するステップと、
    タイヤが回転しているときの動状態の空気圧を測定するステップと、
    前記静状態の空気圧で、前記動状態の空気圧を補正するステップと
    を有することを特徴とする請求項11記載のタイヤ空気圧測定方法。
JP2005229431A 2005-08-08 2005-08-08 タイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法 Pending JP2007045214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005229431A JP2007045214A (ja) 2005-08-08 2005-08-08 タイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005229431A JP2007045214A (ja) 2005-08-08 2005-08-08 タイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007045214A true JP2007045214A (ja) 2007-02-22

Family

ID=37848427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005229431A Pending JP2007045214A (ja) 2005-08-08 2005-08-08 タイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007045214A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234858A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Denso Corp タイヤ空気圧監視装置
JP2018085646A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 セゾン自動車火災保険株式会社 事故判断システム、事故判断方法、事故判断プログラム、通信端末および検知装置
JP2020054006A (ja) * 2019-12-26 2020-04-02 株式会社データ・テック 事故等判断方法、事故等判断システム、コンピュータプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234858A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Denso Corp タイヤ空気圧監視装置
JP2018085646A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 セゾン自動車火災保険株式会社 事故判断システム、事故判断方法、事故判断プログラム、通信端末および検知装置
JP2020054006A (ja) * 2019-12-26 2020-04-02 株式会社データ・テック 事故等判断方法、事故等判断システム、コンピュータプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106274308B (zh) 集成感测单元以及用于确定车辆车轮速度和轮胎压力的方法
US10290159B2 (en) Potential chassis damage identification, validation, and notification
JP4821714B2 (ja) タイヤ盗難検出装置
CN101878122B (zh) 识别车轮模块的位置的方法
EP2217459B1 (en) Method of identifying positions of wheel modules
US7271710B2 (en) Tire inflation pressure sensing apparatus supplied with electrical power via wireless communication
US20030058118A1 (en) Vehicle and vehicle tire monitoring system, apparatus and method
US7884708B2 (en) Monitoring system for vehicle wheels and wireless measurement module
US20070182531A1 (en) Method for measurement, storage and provision of key tire data of a motor vehicle
KR20130130878A (ko) 타이어 공기압 모니터 장치
US9061662B2 (en) Method and device for continuously determining wheel state variables of a wheel
JP2012531360A (ja) ホイールエレクトロニクスユニット、車両ホイール及び車両
JP2010066261A (ja) 車輪荷重を検出するための方法および測定システム
JP2005321958A (ja) タイヤ空気圧検出装置
CN110406331B (zh) 用于确定轮胎安装设备的取向的方法和装置
JP5380848B2 (ja) タイヤ空気圧監視装置
JP2007045214A (ja) タイヤ空気圧測定システムおよびタイヤ空気圧測定方法
US7116217B2 (en) Transmitter and receiver for tire condition monitoring apparatus
JP2012040925A (ja) センサユニット、及びタイヤ空気圧監視システムのセンサユニット登録方法
KR102219872B1 (ko) 타이어 상태 감시 시스템, 송신기 및 수신기
JP3912119B2 (ja) 自動車の空気圧警報装置におけるタイヤ識別情報登録方法及びその装置
WO2006085191A1 (en) Vehicle tyre monitoring devices
CN109195821A (zh) 用于车辆车轮的电子车轮单元
CN112351898B (zh) 用于检测传感器模块的错误布置的方法和轮胎监测系统
JP5897878B2 (ja) 車載信号処理装置および信号処理方法