以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<実施形態の概要>
まず,本発明の理解を容易にするために,本実施形態の概要を説明する。本実施形態は,サンプルコンテンツを作成するコンテンツ作成装置と,サンプルコンテンツ作成時に使用される映像素材等を作成する情報処理装置とを含んで構成される。まず,コンテンツ作成装置について説明する。本実施形態では,例えばパーソナルコンピュータ等にコンテンツ作成装置を適用することができる。コンテンツ作成装置により作成されるコンテンツは,複数の映像シーンを連結して構成された映像データである。また,コンテンツ作成の計画段階において,撮影映像などを用いて作成される実コンテンツを容易にイメージ可能な実コンテンツのサンプルとして利用することが可能である。以降,ユーザの要求に応じて完成されたコンテンツを実コンテンツ,コンテンツ作成装置により作成されたコンテンツをサンプルコンテンツともいう。
上記コンテンツは,例えば,企業や商店などが業務に利用するために作成される。例えば,このコンテンツを利用して,企業や商店などが施設の宣伝や販売商品の宣伝を行ったり,旅行代理店が販促のために観光名所を紹介したり,学校の記念事業や会社の旅行などの記念映像を作成して販売したりする。
このように業務に利用するコンテンツを作成する場合には,販売促進や施設紹介などの目的を達成できる映像コンテンツを短時間でかつ低コストで作成する必要がある。本実施形態では,コンテンツ作成の計画段階において,実コンテンツのイメージに近い複数の映像シーンを含むサンプルコンテンツを作成して,作成後の実コンテンツの修正や再作成などの作業の手戻りを少なくすることができる。これにより,短時間で効率的に実コンテンツの作成を行うことが可能となる。
サンプルコンテンツを構成する映像シーンは,動画像であっても,静止画像であってもよい。例えば,ユーザの要求に応じて,1の映像シーンには静止画像を用い,他の映像シーンには動画像を用いるようにしてもよい。ユーザの要求に合った内容の動画像や静止画像を用いてサンプルコンテンツを作成することにより,ユーザが作成後の実コンテンツを容易にイメージし易く,効率よくコンテンツを作成することが可能となる。本実施形態では,上記動画像および静止画像を映像素材ともいう。
上記映像素材は,映像素材提供サーバなどから配布されたり,記憶媒体等に記憶されて販売されたりしている映像素材であってもよいし,コンテンツ作成者が自ら撮影して記憶媒体等に記憶した映像素材であってもよい。本実施形態では,記憶媒体に記憶された映像素材を既成映像素材ともいう。コンテンツ作成者により撮影された映像素材は,撮影映像を編集して記憶するようにしてもよい。コンテンツ作成者により撮影された映像を編集して映像素材を作成する方法については,後の情報処理装置402についての説明で詳細に述べる。
本実施形態では,上記映像素材を含む映像シーンを連結してサンプルコンテンツを作成することにより,コンテンツ作成の計画段階において,作成後の実コンテンツがユーザのコンテンツ利用目的に合うものであるか否かを判断することが容易となる。つまり,コンテンツ作成を依頼したユーザは,既成の映像素材を用いて作成されたサンプルコンテンツを確認してより詳細な要求をすることができ,コンテンツ作成を依頼されたコンテンツ作成者は,ユーザの要求に合った実コンテンツを作成することが可能となる。
また,サンプルコンテンツに用いる映像素材を,ユーザの要求に合ったものとすることにより,作成後の実コンテンツをイメージし易くし,作成後の実コンテンツの修正や再作成などの作業の手戻りを少なくすることができる。これにより,短期間で効率的に実コンテンツの作成を行うことが可能となる。
また,コンテンツ作成の計画段階において,サンプルコンテンツに用いる映像素材を差し換えて,サンプルコンテンツを再作成するようにしてもよい。ユーザの要求に合わせて映像素材を差し換えながらサンプルコンテンツを再作成して,ユーザの要求を即時に反映させたサンプルコンテンツを作成することができる。これにより,コンテンツ作成の打ち合わせ等,実コンテンツ作成計画にかかる時間を短縮することが可能となる。
以上,本実施形態の概要を説明した。次に,図1に基づいて,本実施形態にかかるコンテンツ作成装置の機能構成について説明する。
<コンテンツ作成装置の機能構成>
図1は,本実施形態にかかるコンテンツ作成装置の機能構成を示すブロック図である。図1に示したように,コンテンツ作成装置100は,入力部102と,属性情報表示部104と,分類部106と,属性情報選択部108と,映像素材取得部110と,コンテンツ作成部112と,映像素材記憶部114と,コンテンツ記憶部116と,シーン構成ひな形取得部118と,シーン構成ひな形記憶部120などを備える。
映像素材記憶部114は,ハードディスクドライブなどの記憶装置であって,映像素材と映像素材の属性情報とが関連付けられて記憶されている。上述したように,映像素材は,映像素材提供サーバなどから配布されたり,記憶媒体等に記憶されて販売されたりしている映像素材であってもよいし,コンテンツ作成者が自ら撮影して記憶媒体等に記憶した映像素材であってもよい。
属性情報は,映像素材の名称や特徴や内容などを表す情報である。コンテンツ作成者により撮影された映像素材であれば,映像素材が撮影された場所,時期,撮影環境などを属性情報としてもよい。例えば,「富士山」の映像素材であれば,その属性情報は,「山,富士山,河口湖,山梨県,高い山」などが属性情報となる。さらに,冬に撮影されたものであれば,「冬」を属性情報とすることもできる。
分類部106は,上記属性情報をコンテンツの作成目的別に分類して階層化する機能を有する。コンテンツの作成目的とは,ユーザがコンテンツを用いて達成可能な事項であって,例えば,企業による商品販売促進や,旅行代理店による観光案内などである。例えば,「魚,食物,贈答品」などの属性情報は,「商品販売促進」に分類することができる。また,「旅館,ホテル,寺」などの属性情報は「観光案内」に分類することができる。
さらに,分類部106は属性情報を,作成計画レベルに階層化する。作成計画レベルとは,実コンテンツの作成計画段階における計画の詳細度である。例えば,作成計画の初期計画レベルでは大まかな作成目的などを決定し,作成計画の詳細計画レベルでは実コンテンツの映像内容などの詳細情報を決定する。属性情報を作成計画レベルに階層化することにより,作成計画レベルに応じた属性情報をユーザに提供したり,ユーザが選択したりすることが可能となる。
例えば,実コンテンツを作成する際には,ユーザの要求が作成目的などの大まかな要求だけであっても,作成目的に合う属性情報の下位階層の属性情報を順に辿って行くことにより,詳細な内容の属性情報を決定することが可能となる。映像素材記憶部114に多数の映像素材が記憶されている場合には,すべての映像素材からユーザの要求に合う映像素材を即時に決定することは困難である。映像素材の属性情報を階層化して,階層化された属性情報を段階的にユーザに提供することにより,ユーザの要求に合う映像素材を効率よく検索して,映像素材の決定にかかる時間を短縮することができる。これにより,効率よく詳細なコンテンツ作成計画を行うことが可能となる。
初期計画レベルの属性情報に関連付けられた映像素材を用いてサンプルコンテンツを作成してもよいし,詳細計画レベルの属性情報に関連付けられた映像素材を用いてサンプルコンテンツを作成してもよい。これにより,作成計画レベルに応じたサンプルコンテンツを提供することが可能となり,実コンテンツの作成計画を効率的に行うことができる。
入力部102は,ユーザの入力を受け付ける機能を有するインタフェースである。また,入力部102は,本発明の属性情報入力部の一例として機能し,ユーザの要求に応じて映像素材の属性情報の入力を受け付ける機能を有する。入力部102により入力された属性情報は,映像素材取得部110および属性情報表示部104に提供される。
属性情報表示部104は,入力部102より入力された属性情報の階層に属する1または2以上の属性情報を表示する機能を有する。また,表示された属性情報のうち,1の属性情報が選択された場合には,その属性情報の下位階層の属性情報を表示する機能を有する。例えば,初期計画レベルにおいて,ユーザによりコンテンツの作成目的が入力された場合には,初期計画レベルの階層に属する属性情報を表示してもよいし,入力された作成目的の下位階層に属する属性情報を表示するようにしてもよい。
属性情報選択部108は,入力部102からのユーザ入力に応じて,属性情報表示部104に表示された属性情報から少なくとも1の属性情報を選択する機能を有する。属性情報表示部104は,選択した属性情報を映像素材取得部110に提供する。
映像素材取得部110は,入力部102より入力された属性情報に関連付けられた映像素材を映像素材記憶部114から取得する機能を有する。また,属性情報選択部108により提供された属性情報に関連付けられた映像素材を映像素材記憶部114から取得するようにしてもよい。映像素材取得部110は,取得した映像素材をコンテンツ作成部112に提供する。
コンテンツ作成部112は,映像素材取得部110により取得された映像素材を含む映像シーンを連結してコンテンツを作成する機能を有する。コンテンツ作成部112により作成されるコンテンツは,上述したように,実際に撮影などを行って実コンテンツを作成する前の計画段階において,実コンテンツの完成イメージを容易にするために作成されるサンプルコンテンツである。コンテンツ作成部112は,作成したサンプルコンテンツをコンテンツ記憶部116に提供する。
コンテンツ記憶部116は,ハードディスクドライブなどの記憶装置であって,コンテンツ作成部112により提供されたサンプルコンテンツが記憶される。コンテンツ記憶部116に記憶されたサンプルコンテンツは,コンテンツの作成目的などで分類されて記憶するようにしてもよい。コンテンツ作成者は,コンテンツ記憶部116に記憶されたサンプルコンテンツを,コンテンツ作成依頼者であるユーザに提示して,コンテンツ作成の営業活動に利用したり,作成したサンプルコンテンツを販売したりすることができる。
シーン構成ひな形記憶部116は,ハードディスクドライブなどの記憶装置であって,映像情報が設定された複数の映像シーンからなるシーン構成のひな形を記憶する機能を有する。映像情報とは,映像の画質や長さなどの映像シーンの設定情報である。シーン構成のひな形は,コンテンツに含まれる映像シーンのシーン数や,コンテンツの長さ,各シーンの映像情報などが予め設定されているコンテンツの枠組みである。シーン構成ひな形の各シーンに適当な映像素材を埋め込んでおいてもよい。また,コンテンツの作成目的別に,作成目的に合う映像素材が埋め込まれたシーン構成のひな形を記憶してもよい。
シーン構成ひな形取得部120は,入力部102からのユーザの入力に応じて,シーン構成ひな形記憶部からシーン構成のひな形を取得する機能を有する。シーン構成ひな形取得部118により取得されたシーン構成のひな形は,コンテンツ作成部112に提供される。コンテンツ作成部112は,シーン構成のひな形の映像シーンを映像素材取得部110より提供された映像素材を含む映像シーンに代えてサンプルコンテンツを作成してもよい。
シーン構成のひな形を用いてサンプルコンテンツを作成することにより,コンテンツの長さや各映像シーンの画質や長さなどの設定をしなくとも,コンテンツの作成目的に合うサンプルコンテンツを容易にかつ効率的に作成することが可能となる。また,コンテンツ作成部112は,サンプルコンテンツに用いる映像素材を差し換えて,サンプルコンテンツを再作成するようにしてもよい。これにより,ユーザの要求に合わせて映像素材を差し換えながらサンプルコンテンツを再作成して,ユーザの要求を即時に反映したサンプルコンテンツを作成することが可能となる。これにより,コンテンツ作成の打ち合わせ等,実コンテンツの作成計画を効率的に行うことが可能となる。
以上,コンテンツ作成装置100の機能構成について説明した。次に,図2〜10に基づいて,コンテンツ作成にかかるユーザ入力画面および表示画面について説明する。
<ユーザ入力画面および表示画面>
図2は,コンテンツ作成の初期計画レベルにおけるユーザ入力画面の画面表示例である。図2の入力画面202に示したように,コンテンツ作成の初期計画レベルにおけるコンテンツ作成の基本要求事項として,目的,長さ,納期,画質,納品形態,希望予算などを例示することができる。各基本要求事項は,それぞれ複数の項目から1の基本要求事項を選択することができる。
例えば,入力画面204に示したように,基本要求の目的には,客寄せイベント,商品販売促進,施設紹介,観光案内,自己紹介,マニュアルなどがあり,ユーザにより1の基本要求目的が選択される。ユーザは,コンテンツの作成計画目的に応じて基本要求項目を選択する。
ユーザにより基本要求項目が選択されると,図3に示したシーン構成のひな形が表示される。上述したように,シーン構成のひな形には,コンテンツを構成する各映像シーンに画質や長さなどの映像情報が設定されている。図3に示したように,コンテンツを構成する映像シーンのねらい,映像,主要効果,長さ,画質,構成カット数,Part単価などの項目が表示され,シーン構成のひな形に設定された各項目の内容が表示される。
例えば,図3に示したシーン構成のひな形は,オープニング,序盤(起),中盤(承),中盤(展),終盤(結),エンディングの6の映像シーンから構成される。さらに,シーン1の映像は静止画画像,シーン2の映像は撮影画像などのように,各映像シーンに用いられる映像素材も設定されている。各映像シーンは複数の映像カットから構成され,各映像シーンに適したカット数が設定される。
図3に示したシーン構成のひな形は,ユーザにより変更することが可能である。図4に示した画面表示例のように,ユーザにより,映像シーンの「ねらい」の変更入力がされるようにしてもよい。
映像シーンごとに設定される映像シーンの長さや画質などの映像情報は,それぞれ,ユーザの入力に応じて選択される。図5は,複数種類の映像情報の選択項目を示す説明図である。例えば,ねらい210の選択項目210−1には,オープニング,序盤,中盤,盛り上がり,展開,終盤,エンディングなどがあり,シーン構成のひな形では「オープニング」に設定された映像シーンを「盛り上がり」に変更したりすることができる。
映像211の選択項目211−1には,無(単色),静止画,CG1,CG2,撮影,既成素材1,既成素材2,クロマキー合成,サンプル1,サンプル2,サンプル3などがあり,シーン構成のひな形では「静止画」に設定された映像シーンを「撮影」に変更することができる。同様に,主要効果212の選択項目212−1には,無,タイトル1,タイトル2,BGM,効果音,ナレーション,クロマキー合成,テロップなどがある。長さ213は,1秒〜30分の間の希望の長さを選択することができる。画質214の選択項目214−1には,コスト優先PD150,SD中画質DSR300,SD高画質DVW,HD低コストHDV,HDXDCAM−HD,HD高画質HDCAM−SRなどがある。構成カット数215は,1〜10ぐらいのシーン構成上必要なカット数を選択することができる。
上記の如く設定された映像シーンは,さらに複数の映像カットから構成され,各映像カットの映像情報を図6に示す。各映像カットにも,映像シーンと同様に,複数種類の映像情報が設定されている。上記映像シーンと同様に,図7に示した画面表示例のように,各映像カットに設定された映像情報もユーザにより変更することが可能である。
映像カットごとに設定される映像カットの長さや画質などの映像情報は,それぞれ,ユーザの入力に応じて選択される。図8は,映像情報の選択項目を示す説明図である。例えば,映像カットの映像情報には,内容250,映像251,主要効果252,カット長253,画質254,カットPart単価255などの種類がある。映像251の選択項目251−1には,無(単色),静止画,CG1,CG2,撮影,既成素材1,既成素材2,クロマキー合成,サンプル1,サンプル2,サンプル3などがある。主要効果252の選択項目252−1には,無,タイトル1,タイトル2,BGM,効果音,ナレーション,クロマキー合成,テロップなどがある。カット長253は,1秒〜30分の間の希望の長さを選択することができる。画質254の選択項目254−1には,コスト優先PD150,SD中画質DSR300,SD高画質DVW,HD低コストHDV,HDXDCAM−HD,HD高画質HDCAM−SRなどがある。
上記の如く,コンテンツの構成にかかる基本要求項目やコンテンツを構成する各映像シーンの映像情報が設定されると,図9に示したコンテンツ作成計画表が表示される。図9は,コンテンツ作成計画表の画面表示例である。図9に示したように,コンテンツ作成計画表により,各映像シーンにどのような映像素材が用いられるかを確認することができる。さらに,図10に示した各映像シーンを構成する映像カットの作成計画表も表示される。映像カットの計画表においても,各映像カットに用いられる映像素材を確認することができる。
上述したコンテンツ作成装置100のコンテンツ作成部112は,図9および図10において,作成された計画表に基づいて,サンプルコンテンツを作成する。
映像シーンや映像カットに用いられる映像素材は,コンテンツ作成の目的に合った映像素材が,上述した映像素材記憶部114から取得されて,映像シーンや映像カットに設定される。また,ユーザにより映像素材の属性情報が入力されて,入力された属性情報に関連付けられた映像素材が映像素材記憶部114から取得されて,映像シーンや映像カットに設定される。
以上,コンテンツ作成にかかるユーザ入力画面および表示画面について説明した。次に,図11および12に基づいて,コンテンツの作成計画レベルに応じた属性情報および映像情報について説明する。
<属性情報および映像情報の階層構造>
上述したように,属性情報はコンテンツ作成の目的別に分類され階層化されて映像素材記憶部114に記憶されている。図11は,映像素材記憶部114に記憶されている映像素材の階層構造を示した説明図である。
図11に示したように,属性情報は,上位階層である初期計画レベルである顧客(入門)階層301から下位階層である詳細計画レベル304に階層化されている。計画レベルには,顧客(入門)レベル301,顧客(詳細)レベル302,コンサルティングレベル303,詳細計画レベル304などがあり,属性情報は階層化されて各計画レベルに属している。
例えば,顧客(入門)301レベルでは,コンテンツの作成目的である記念,商品販売促進,施設紹介などの属性情報がユーザにより入力される。顧客(入門)301レベルの下位階層となる顧客(詳細)302レベルでは,個人のParty,公共行事,地域同好会などの属性情報がユーザにより入力される。顧客(入門)301レベルの下位階層であるコンサルティングレベル303では,自宅,野外施設,宴会場などの属性情報がユーザにより入力される。コンサルティングレベル303の下位階層である詳細計画レベル304では,家族,友人などの属性情報がユーザにより入力される。詳細計画レベル304では,さらに,家族や友人などの下位階層となる家族1や友人1などの属性情報がユーザにより入力される。
このように,ユーザは,計画レベル順に上位階層から下位階層の属性情報を辿っていくことにより,詳細な内容の属性情報を決定することが可能となる。上述したように,属性情報は,映像素材と関連付けられて記憶されているが,各属性情報に映像素材が関連付けられていてもよいし,下位階層の属性情報のみに映像素材が関連付けられていてもよい。また,上位階層の属性情報にはその属性情報を代表する映像素材が関連付けられていてもよい。
これにより,ユーザが計画レベルに応じた属性情報を入力するだけで,属性情報に関連付けられた映像素材を用いてサンプルコンテンツを作成することができる。例えば,顧客(入門)レベル301において入力された属性情報に基づいてサンプルコンテンツを作成するようにしてもよいし,コンサルティングレベル303において入力された属性情報に基づいてサンプルコンテンツを作成するようにしてもよい。これにより,コンテンツの作成計画レベルに応じたサンプルコンテンツを作成することができ,ユーザの要求を即時に反映したサンプルコンテンツが作成可能となる。
また,コンテンツの映像情報も,計画レベルに応じて選択されるようにしてもよい。図12は,計画レベルごとにユーザにより選択される映像情報の選択項目を示す説明図である。例えば,顧客(入門)レベル310では,映像シーンのねらい3101や映像3102の選択項目のみを選択し,顧客(詳細)レベル311では,ねらい3111,映像3112,主要効果3113,長さ3114を選択する。そして,コンサルティングレベル312では,すべての映像情報を選択する。さらに,詳細計画レベル313では,映像シーンを構成する映像カット314の映像情報を選択する。
このように,コンテンツの映像情報についても,計画レベルに応じて段階的な設定を行うことができる。顧客(入門)レベル310から詳細計画レベル313に計画レベルを移行して,作成されるサンプルコンテンツの映像情報を追加的に設定したり,変更したりしてもよい。これにより,ユーザの要求が反映されたサンプルコンテンツを容易にかつ効率的に作成することができる。
以上,コンテンツの作成計画レベルに応じた属性情報および映像情報について説明した。次に,図13に基づいて,コンテンツ作成装置100におけるコンテンツ作成方法について説明する。
<コンテンツ作成方法>
図13は,コンテンツ作成装置100におけるコンテンツ作成方法を示すフローチャートである。図13に示したように,まず,ユーザにより作成目的が入力される(S102)。ステップS102において入力された作成目的に合う属性情報が表示される(S104)。ステップS104において表示された属性情報から,ユーザにより1の属性情報が選択される(S106)。
ステップS106において選択された属性情報の下位階層の属性情報があるか否かを判定する(S108)。ステップS108において下位階層があると判定された場合には,下位階層の属性情報を表示する(S110)。ステップS108において下位階層の属性情報がないと判定された場合には,ステップS112の処理を行う。
次に,ユーザにより,表示された属性情報のうち1の属性情報が決定されたか否かを判定する(S112)。ステップS112においてユーザにより属性情報が決定されたと判定された場合には,ステップS112において決定された属性情報に関連付けられた映像素材があるか否かを判定する(S114)。ステップS112において,ユーザにより属性情報が決定されなかった場合には,ステップS108にもどって,S108〜112までの処理を繰り返す。
ステップS114において,映像素材があると判定された場合には,映像素材を取得する(S120)。ステップS120において,映像素材がないと判定された場合には,ステップS112において決定された属性情報の上位階層の属性情報を選択する(S116)。そして,ステップS116において選択された映像素材があるか否かを判定する(S118)。ステップS118において映像素材があると判定された場合には,映像素材を取得する(S120)。ステップS118において映像素材がないと判定された場合には,ステップS116に戻り,ステップS116〜S118の処理を繰り返す。ステップS120において映像素材を取得した後,コンテンツを作成する(S122)。
以上,コンテンツ作成装置100におけるコンテンツ作成方法について説明した。上記発明によれば,映像素材の属性情報を階層化して,階層化された属性情報を段階的にユーザに提供することにより,ユーザの要求に合う映像素材を効率よく検索して,映像素材の決定にかかる時間を短縮することができる。また,ユーザの要求に合った内容の動画像や静止画像を用いてサンプルコンテンツを作成することにより,作成後の実コンテンツを容易にイメージし易くすることができる。これにより,無駄な撮影や,コンテンツ作成計画の練り直しなどが行われることなく,効率よくコンテンツ作成を行うことが可能となる。
<映像と属性情報の登録について>
以下に,映像素材とその属性情報とを作成する情報処理装置402について説明する。情報処理装置402は,作成した映像素材と属性情報とを,コンテンツ作成装置100に提供することができる。コンテンツ作成装置100は,情報処理装置402から提供された映像素材と属性情報とを映像素材記憶部114に格納し,上述のようにそれらをサンプルコンテンツの作成に用いることができる。
本実施形態にかかる情報処理装置402は,映像の編集,編集情報の生成,編集情報の蓄積,編集情報の出力を行うことができる。なお,本実施形態では,編集対象の画像の一例として,動画像を含む映像を採用しているが,本発明はかかる例には限定されず,静止画像であってもよいし,双方を含んでいてもよい。映像は,動画像のみから構成されてもよいし,音声を含んでもよい。また,本実施形態では,編集対象の画像は,ユーザが撮影装置によって撮影した映像であるが,本発明はかかる例には限定されず,例えば,インターネットからダウンロードした著作権フリーの映像などであってもよい。
まず,図14に基づいて,本実施形態にかかる情報処理装置402を用いて,ユーザが映像の撮影,編集を行う際の手順について説明する。まず,ユーザは,情報処理装置402を用いて,作成したいコンテンツの計画を立てる。本実施形態において,コンテンツとは,動画像を含む映像からなるコンテンツであって,例えば,商品のプロモーションや地域紹介等の様々な目的のために作成されるものである。コンテンツの計画を立てるために,具体的には,ユーザは,コンテンツの目的等に応じてシーン構成を決定し,その後シーンごとのカット構成を決定する。
カット構成を決定後,ユーザは,カット毎に,撮影場所や撮影時期,撮影時の天気などの撮影環境を含む撮影計画を決定する。そして,ユーザは,撮影装置404によって,撮影計画に従って映像を撮影する。撮影後,ユーザは撮影した映像を情報処理装置402に取り込み,映像をつなぎ合わせてコンテンツを作成する。以上の手順により,ユーザはコンテンツを作成することができる。
次に,ユーザは,上記で撮影した映像を様々に編集して,1つの撮影映像から,複数の編集後映像を作成する。そしてユーザは,撮影時の撮影環境,編集後の映像の仮想的な撮影環境,撮影映像,編集後の映像,および編集に用いた補正パラメータを含む編集情報を,情報処理装置402を用いて作成し,データベースに蓄積しておく。
そして,次回ユーザがコンテンツを作成する際に,データベースに蓄積されている編集情報を利用する。ユーザは,情報処理装置402を用いて,編集情報から撮影支援情報作成し,撮影支援情報を外部記録媒体406に出力して,撮影実行時に参照することにより,データベースに蓄積される編集情報を活用することができる。具体的には後述するが,今回の撮影計画に含まれる撮影環境に対応する情報を含む編集情報を利用することにより,ユーザは,撮影当日の撮影環境に応じて,目的の映像を撮影するためのカメラ設定と,撮影後の編集方法を,撮影支援情報から得ることができる。
なお,外部記録媒体406としては,例えば,撮影装置404に挿入され,内部に格納されている情報が撮影装置404に読み込まれて,撮影装置404の表示画面に表示されることが可能な,磁気記録媒体や光記録媒体等の外部メモリ406aや,編集情報を表示する表示画面を備えた携帯電話や携帯型コンピュータ等の携帯型表示機器106b,編集情報が印字された紙等の印刷媒体406cを挙げることができる。情報処理装置402における編集情報の生成および利用について,以下に詳細に説明する。
<情報処理装置のハードウェア構成>
まず,図15に基づいて,情報処理装置402のハードウェア構成について説明する。図15に示すように,情報処理装置402は,例えばCPU(Central Processing Unit)411と,ROM(Read Only Memory)412と,RAM(Random Access Memory)413と,ホストバス414と,ブリッジ415と,外部バス416と,インタフェース417と,入力装置418と,出力装置420と,ストレージ装置(HDD)421と,ドライブ422と,接続ポート424と,通信装置425などを備える。
CPU411は,演算処理装置および制御装置として機能し,ROM412またはHDD421に格納された各種プログラムに従って動作し,情報処理装置402内の各部を制御する。具体的な処理としては,例えば,編集情報を生成する処理や,検索条件に該当する編集情報を抽出する処理などを実行する。
ROM412は,CPU411が使用するプログラムや,演算パラメータ等を記憶する。RAM413は,CPU411による処理の実行において使用するプログラムや,その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。また,RAM413は,情報処理装置402に入力された映像や,編集後の映像などを一時的に保存するために利用することもできる。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス414により相互に接続されている。
ホストバス414は,ブリッジ415を介して,PCI(Peripheral Component Interconnect/interface)バスなどの外部バス416に接続されている。
入力装置418は,例えば,マウス,キーボード,タッチパネル,ボタン,スイッチ,レバー等の操作手段と,入力信号を生成してCPU411に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置402のユーザは,この入力装置418を操作することにより,情報処理装置402に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置420は,例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置,液晶ディスプレイ(LCD)装置,ランプ等の表示装置と,スピーカ等の音声出力装置などで構成される。この出力装置420は,例えば編集対象の映像を出力する。なお,出力装置420は,情報処理装置402の外部に設けられた,外部機器としての出力装置を制御する制御部として機能してもよい。
HDD421は,本実施形態にかかる情報処理装置402の記憶手段の一例として構成されたデータ格納用の装置である。このHDD421は,CPU411が実行するプログラムや各種データを格納する。また,このHDD411には,例えば,編集対象の映像などの各種データが格納されてもよい。
ドライブ422は,記憶媒体用リーダ/ライタであり,情報処理装置402に内蔵,或いは外付けされる。このドライブ422は,情報処理装置402にローディングされた磁気ディスク(HD等),光ディスク(CD,DVD等)光磁気ディスク(MO等),または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に対してコンテンツなどの各種データを記録/再生する。
具体的には,ドライブ422は,リムーバル記憶媒体に記憶されているデータを読み出して,インタフェース417,外部バス416,ブリッジ415,およびホストバス414を介して接続されているRAM413に供給する。CPU411は,必要に応じて,これらのデータをHDD421などに格納する。一方ドライブ422は,ROM412またはHDD421などに格納されているデータや,新たに生成したデータ,外部装置から取得したデータをCPU411から受け取り,リムーバブル記憶媒体に書き込む。
接続ポート424は,例えば,情報処理装置402と撮影装置404などの外部機器とを接続するポートであり,USB,IEEE1394等の接続端子を有する。接続ポート424は,インタフェース417,および外部バス416,ブリッジ415,ホストバス414等を介してCPU411等に接続されている。かかる接続ポート424によって,情報処理装置402は,撮影装置404等と接続され,映像や各種のデータを通信可能となる。
通信装置425は,例えば,通信網408に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。この通信装置425は,外部機器との間で,通信網408を介して各種データを送受信する。以上,情報処理装置402のハードウェア構成について簡単に説明した。
<情報処理装置の機能構成>
次に,図16に基づいて,情報処理装置402の機能構成について説明する。情報処理装置402は,映像編集部502,映像一時記憶部504,映像入力部506,編集情報生成部508,編集対象映像属性入力部510,補正パラメータ取得部512,編集後映像属性取得部514,撮影計画情報取得部516,編集情報抽出部518,編集情報記憶部520,表示制御部522,ユーザ指示入力部524,撮影支援情報出力部526などを主に備える。
映像入力部506は,外部媒体530から撮影映像を入力する。外部媒体530は,例えば,撮影した映像が記録されている光ディスク,光磁気ディスク,磁気ディスク等の媒体である。または,映像入力部506は,撮影装置404から直接,撮影された映像を入力してもよい。映像入力部506は,入力した映像を,映像一時記憶部504に格納する。
映像一時記憶部504は,例えばRAM413を含んで構成され,映像入力部506から供給された映像を記憶する。また,映像編集部502によって編集された編集後の映像を映像編集部502から供給されて,編集後の映像も記憶する。
映像編集部502は,映像入力部506により入力され,映像一時記憶部504に記憶された映像の編集を行う。詳細には,ユーザ指示入力部524に入力されたユーザ534の指示に基づき,補正パラメータ取得部512がユーザ指示入力部524から取得した補正パラメータに基づいて,編集対象の映像を編集する。補正パラメータには,カメラ設定値と,効果補正値の2種類が含まれる。カメラ設定値は,撮影装置404の撮影時における設定値であり,例えば,露出,ホワイトバランス,γ補正,ブラックストレッチ,カラー調整などのカメラの各機能を設定する値を含む。効果補正値は,映像を補正する値であり,例えば,露出,ホワイトバランス,γ補正,3D効果,トリミング,ズーム,輝度など,映像の効果に関する属性を調整する値を含む。映像編集部502は,補正パラメータ取得部512から供給される上述の補正パラメータに従って,映像一時記憶部504に記憶されている映像を編集する。なお,ユーザ指示入力部524から補正パラメータを取得する補正パラメータ取得部512と,補正パラメータに基づいて映像を編集する映像編集部502とは,既存の映像編集アプリケーションによって代用することができる。
編集対象映像属性入力部510は,外部媒体530から,編集対象映像の属性情報を入力する。編集対象映像属性入力部510によって情報処理装置402に入力される編集対象映像の属性情報には,映像入力部506によって入力された編集対象の映像が撮影された際の,撮影地点における周囲の環境を示す撮影環境情報が含まれる。撮影環境情報には,場所情報,天気情報,季節情報,時間帯情報,視界状況情報の少なくともいずれかが含まれる。具体例を挙げると,「場所情報=富士山,天気情報=快晴,季節情報=春,時間帯情報=朝,視界状況情報=良好」などが,撮影環境情報に含まれる。この具体例によれば,映像入力部506により情報処理装置402に入力された映像は,「富士山を,春の快晴の朝に,視界状況が良好な状態で撮影した」映像であることを,撮影環境情報により示している。編集対象映像の属性情報は,撮影映像とともに外部媒体530に記録されていてもよく,編集対象映像属性入力部510は外部媒体530から属性情報を読み取ることによって入力してもよい。または,ユーザによって編集対象映像の属性情報が編集対象映像属性入力部510に入力されてもよい。
表示制御部522は,映像入力部506によって入力された映像を,表示装置532に表示させる。また,表示制御部522は,映像編集部502によって編集された編集後の映像を,表示装置532に表示させる。
ユーザ指示入力部524は,ユーザ534からの指示を入力される。詳細には,ユーザ指示入力部524は,キーボードやマウス等の入力装置418を含んで構成され,入力装置418を介してユーザ534からの指示を受け付ける。
補正パラメータ取得部512は,上述のように,ユーザ指示入力部524から,ユーザ534により入力された補正パラメータを取得する。
編集後映像属性取得部514は,ユーザ指示入力部524から,ユーザ534により入力された,編集後映像の属性情報を取得する。編集後映像の属性情報には,ユーザ指示入力部に入力された,編集後映像の仮想的な周囲の環境を示す仮想撮影環境情報が含まれる。仮想環境情報には,場所情報,天気情報,季節情報,時間帯情報,視界状況情報の少なくともいずれかが含まれる。編集後映像の仮想的な周囲の環境とは,編集後の映像が撮影されたものであると仮定した場合の,その撮影地点における周囲の環境であり,編集後の映像を見たユーザの判断に基づいて入力される。具体例を挙げると,上述の「場所情報=富士山,天気情報=快晴,季節情報=春,時間帯情報=朝,視界状況情報=良好」の撮影環境情報をもつ映像が,輝度を下げたり色を調節する編集がされることにより,元の映像よりも全体的に暗い映像になった場合,その映像を見たユーザによって,「場所情報=富士山,天気情報=曇,季節情報=春,時間帯情報=朝,視界状況情報=良好」という仮想撮影環境情報が入力される。つまり,編集後の映像は,その映像が撮影されたものであると仮定した場合,「富士山を,春の曇の朝に,視界状況が良好な状態で撮影した」映像であることを,仮想撮影環境情報により示している。
編集情報生成部508は,編集対象の映像の属性情報と,編集後の映像の属性情報と,補正パラメータと,を関連付けて編集情報を生成する。また,編集情報生成部508は,編集情報に,編集対象の映像と編集後の映像とを含ませてもよい。
編集情報記憶部520は,例えばHDD421を含んで構成され,編集情報生成部508により生成された編集情報を記憶する。ここで,図17を参照して,編集情報記憶部520に記憶される編集情報について,詳細に説明する。
図17に示すように,編集情報記憶部520には,複数の編集情報600a〜600dが格納される。編集情報記憶部520には,編集情報として,編集対象映像602,編集対象映像属性情報604,編集後映像606,編集後映像属性情報608,および補正パラメータ610の各項目に対応する情報が格納される。
編集対象映像602には,編集対象の映像が格納される。編集対象映像602に格納される映像は,撮影映像であってもよいし,撮影映像に編集を加えた編集後映像であってもよい。つまり,一度編集を行った映像を,編集対象の映像としてもよい。
編集対象映像属性情報604には,編集対象映像属性入力部510により入力された,編集対象の映像の属性情報が格納される。図17では,属性情報に含まれる撮影環境情報が格納されている。編集後映像606には,編集対象映像602に格納されている編集対象の映像が,補正パラメータ610に格納されている補正パラメータに従って編集された後の,編集後の映像が格納される。編集後映像属性情報608には,編集後映像606に格納されている編集後の映像に対して,ユーザによって入力された,編集後の映像の属性情報が格納される。図17では,属性情報に含まれる,仮想撮影環境情報が格納されている。補正パラメータ610には,編集対象映像602に格納されている編集対象の映像が,編集後映像606に格納されている編集後の映像になるように映像編集部502が編集した際に用いられた,補正パラメータが格納される。
補正パラメータには,上述のように,カメラ設定値と,効果補正値の2種類が含まれる。補正パラメータのうち,効果補正値を,編集効果:E0〜Enで示し,カメラ設定値を,カメラ設定:C0〜Cnのように示した。編集効果Enは,露出,ホワイトバランス,γ補正,3D効果,トリミング,ズーム,輝度などの映像効果を調整する値の組み合わせで構成される。カメラ設定Cnは,露出,ホワイトバランス,γ補正,ブラックストレッチ,カラー調整などのカメラの各機能を設定する値の組み合わせで構成される。
図17の例によれば,「富士山を,春の快晴の日の昼に,視界状況が良好な状態で,順光で撮影した」映像が,編集情報600a〜600dに共通の編集対象の映像として格納されている。そして,その編集対象の映像が編集されて作成された4通りの編集後映像が,編集対象の映像および属性情報と関連付けられて格納されている。編集情報600aの編集後の映像は,編集対象の映像が,効果補正値=E0,カメラ設定値=C1の補正パラメータを用いて編集された映像であり,「富士山を,春の快晴の日の昼に,視界状況が良好な状態で,順光で撮影した」と仮定される映像である。なお,E0を,編集効果をかけない状態と設定し,C1をカメラ設定を変更しない状態と設定すれば,編集情報600aに含まれる編集後の映像は,実質的には編集対象の映像と同一のものとなる。つまり,編集対象の映像を,そのままの状態で編集後映像606に格納しておいてもよい。
編集情報600bの編集後の映像は,編集対象の映像が,効果補正値=E1,カメラ設定値=C1の補正パラメータを用いて編集された映像であり,「富士山を,春の曇の日の昼に,視界状況が良好な状態で,順光で撮影した」と仮定される映像である。編集情報600cの編集後の映像は,編集対象の映像を,効果補正値=E2,カメラ設定値=C1の補正パラメータを用いて編集された映像であり,「富士山を,春の雨の日の昼に,霧がかかった状態で,順光で撮影した」と仮定される映像である。編集情報600dの編集後の映像は,編集対象の映像を,効果補正値=E5,カメラ設定値=C1の補正パラメータを用いて編集された映像であり,「富士山を,春の快晴の日の夕方に,視界状況が良好な状態で,順光で撮影した」と仮定される映像である。
上記編集情報により,例えば,「富士山を,春の雨の日の昼に,霧がかかった状態で撮影する」という撮影計画に対して,撮影当日が快晴で視界状況が良好であった場合でも,カメラ設定値=C1で,「富士山を,春の快晴の日の昼に,視界状況が良好な状態で,順光で」撮影して,その映像を効果補正値=E2を用いて編集すれば,目的の映像が得られることがわかる。
図16に戻り,情報処理装置402の機能構成についての説明を続ける。撮影計画情報取得部516は,ユーザ指示入力部524から,撮影を行う地点の希望の周囲の環境を示す希望撮影環境情報を含む撮影計画情報を取得する。希望撮影環境情報には,場所情報,天気情報,季節情報,時間帯情報,視界状況情報の少なくともいずれかが含まれる。具体例を挙げると,上述のように,「富士山を,春の雨の日の昼に,霧がかかった状態で撮影する」というユーザの希望が,「場所情報=富士山,天気情報=雨,季節情報=春,時間帯情報=昼,視界状況情報=霧」という希望撮影環境情報として,情報処理装置402に入力される。撮影計画情報取得部516は,ユーザ指示入力部524から取得した希望撮影環境情報を,編集情報抽出部518に供給する。
編集情報抽出部518は,編集情報記憶部520に格納されている複数の編集情報の中から,編集後映像属性情報608に,希望撮影環境情報に対応する仮想撮影環境情報が含まれる編集情報を抽出する。詳細には,編集情報抽出部518は,希望撮影環境情報と仮想撮影環境情報とで,双方に含まれる場所情報,天気情報,季節情報,時間帯情報,視界状況情報の所定数以上が一致するレコードを編集情報記憶部520から検索し,該当するレコードを抽出する。そして,編集情報抽出部518は,抽出した編集情報を撮影支援情報出力部526に供給する。
撮影支援情報出力部526は,編集情報抽出部518から取得した編集情報中の,撮影環境情報と補正パラメータとの組み合わせを含む撮影支援情報を外部記録媒体406に出力する。なお,撮影支援情報出力部526は,編集情報に含まれる全ての情報を出力してもよい。
なお,ユーザ指示入力部524から補正パラメータを取得する補正パラメータ取得部512と,補正パラメータに基づいて映像を編集する映像編集部502とを,既存の映像編集アプリケーションによって代用した場合,映像編集アプリケーションに編集対象映像を提供する編集対象映像提供部と,アプリケーションから編集対象映像の編集に用いられた補正パラメータを取得する補正パラメータ取得部が情報処理装置402に備えられる。また,補正パラメータ取得部が映像編集アプリケーションから取得した補正パラメータを,映像編集アプリケーションの種類に応じて変化させる補正パラメータ調整部をさらに備えてもよい。その場合,編集情報記憶部520には,補正パラメータ調整部によって変化させられた後の補正パラメータが格納されてもよい。同じ補正パラメータを用いて映像を編集した場合でも,採用される映像編集アプリケーションが異なれば,編集後の映像に違いが生じる可能性がある。そこで,補正パラメータ調整部によって映像編集アプリケーションの種類に応じて補正パラメータを変化させる調整をした後に編集情報記憶部520に格納することで,映像編集アプリケーションの違いを吸収するようにしてもよい。以上,情報処理装置402の機能構成について説明した。
<撮影計画情報の作成について>
次に,図18に基づいて,本実施形態にかかる情報処理装置402を用いた撮影計画情報の作成方法について説明する。図18は,撮影計画情報を作成する際に情報処理装置402が表示装置532に表示させる画面の一例である。情報処置装置402は,まず,シーン映像検索画面620を表示装置532に表示させる。シーン映像検索画面620は,ユーザにシーン映像の属性を選択させる画面である。シーン映像検索画面620には,シーン映像の属性として,内容702,場所704,季節706,時間帯708,天気710,視界712の選択項目が表示される。ユーザは,撮影したいシーンの内容に応じて,各選択項目から所望の属性を選択する。図示の例では,ユーザは,「内容=近景,場所=山,季節=春,時間帯=朝,天気=快晴,視界=良好」を選択した。
シーン映像検索画面620でシーン映像の属性に関する各選択項目が選択されると,情報処理装置402は,カット映像検索画面622を表示装置532に表示させる。カット映像検索画面622は,ユーザに,シーン映像を構成するカット映像の属性を選択させる画面である。カット映像検索画面622には,カット映像の属性として,シーン映像検索画面620と同様に,内容702,場所704,季節706,時間帯708,天気710,視界712の選択項目が表示される。カット映像選択画面622では,シーン映像検索画面620においてユーザに選択された属性に含まれる,より詳細な属性が表示される。図示の例では,網掛けにより示した部分に含まれる各属性が,シーン映像検索画面620においてユーザに選択された属性に含まれる,より詳細な属性であることを示す。例えば,シーン映像の属性として,春が選択されている場合には,カット映像検索画面622では,春に含まれるより詳細な属性として,初春,新緑などが表示される。つまり,カット映像選択画面622では,シーン映像選択画面620に比べて,より詳細な属性をユーザに決定させる。ユーザは,撮影したいカットの内容に応じて,各選択項目から所望の属性を選択する。図示の例では,ユーザは,「内容=アップ,場所=富士山1,季節=初春,時間帯=朝,天気=快晴,視界=良好」を選択した。
上記操作により,ユーザは,「富士山1を,初春の快晴の日の朝に,視界状況が良好な状態でアップで撮影する」という撮影計画情報を作成することができる。なお,富士山1,富士山2,…,とは,例えば,富士山1=河口湖側から見た富士山,富士山2=沼津側から見た富士山のようにすることができる。ユーザは,作成した撮影計画情報に基づいて,映像の撮影を行うことができる。
<編集情報の登録について>
次に,図19A,図19Bに基づいて,本実施形態にかかる情報処理装置402を用いて生成された編集後映像の属性情報について説明する。図19Aは,図18で作成された撮影計画情報に基づいて撮影された1つの撮影映像から生成された複数の編集後映像の仮想撮影環境情報と,編集に用いた補正パラメータとの組み合わせを示す。符号720は,撮影映像の属性情報であり,図18で作成された撮影計画の通りに撮影が行われたことを,内容702〜視界712の属性情報により示している。この場合,撮影された映像は,撮影計画通りの目的の映像であるため,ユーザは映像の編集を行わなくても,作成するコンテンツに撮影映像を使用することができる。そこで,編集効果714には,効果補正値による編集を行わないことを示すE0が格納され,カメラ設定716には,撮影時のカメラ設定値としてC1が格納される。なお,情報処理装置402は,上記の撮影時のカメラ設定値を,撮影を実行した撮影装置404から取得することができる。または,ユーザによりカメラ設定値が情報処理装置402に入力されてもよい。
情報処理装置402は,コンテンツの作成とは別に,ユーザに撮影映像および編集後映像の登録を行うことを推奨する。例えば,情報処理装置402は,撮影映像の編集画面を表示装置532に自動で表示させ,また,映像の編集と登録を促すメッセージを表示させることにより,ユーザに撮影映像および編集後映像の登録を行わせる。
符号722は,符号720に示した属性情報をもつ撮影映像を,カメラ設定値は撮影時と変えずに,効果補正値E1〜E5の各々による編集を行って作成した編集後映像の属性情報を示す。図示の例によれば,撮影映像を,効果補正値E1による編集を行うと,曇の時に撮影したような映像になり(符号722a),効果補正値E2による編集を行うと,夕方に撮影したような映像になり(符号722b),効果補正値E3による編集を行うと,曇の夕方に撮影したような映像になり(符号722c),効果補正値E4による編集を行うと,曇で霧の時に撮影したような映像になり(符号722d),効果補正値E5による編集を行うと,曇の夕方で霧の時に撮影したような映像になった(符号722e)ことがわかる。
情報処理装置402は,上述のように,撮影映像を編集対象の映像とするだけではなく,編集後の映像を編集対象の映像とすることもできる。図19Bは,図19Aの符号722で示した各編集後映像(符号722a〜722e)を編集対象の映像とした場合を示す。付号724は,編集対象の映像と,各編集対象の映像を編集する際に用いた補正パラメータ(効果補正値およびカメラ設定値)を示す。符号726は,符号724の編集対象映像を,各補正パラメータを用いて編集を行った結果,作成された編集後映像の属性を示す。
図19Bの例によれば,図19Aで,撮影映像に対して効果補正値E1による編集を行った編集後の映像(符号722a)を,編集前の属性をもつ映像に戻す(つまり,編集により曇のような映像にしたものを,再度編集を行って快晴の状態の映像に戻す)ためには,効果補正値E6およびカメラ設定値C2による編集を行わなくてはならないことがわかる。同様に,図19Aで,撮影映像に対して効果補正値E2による編集を行った編集後の映像(符号722b)を,編集前の属性をもつ映像に戻す(つまり,編集により夕方のような映像にしたものを,再度編集を行って朝の状態の映像に戻す)ためには,効果補正値E7およびカメラ設定値C3による編集を行わなくてはならない。また,図19Aで,撮影映像に対して効果補正値E3による編集を行った編集後の映像(符号722c)を,編集前の属性をもつ映像に戻す(つまり,編集により曇の夕方のような映像にしたものを,再度編集を行って快晴の朝の状態の映像に戻す)ためには,効果補正値E8およびカメラ設定値C4による編集を行わなくてはならない。また,図19Aで,撮影映像に対して効果補正値E4による編集を行った編集後の映像(符号722d)を,編集前の属性をもつ映像に戻す(つまり,編集により曇りで霧のような映像にしたものを,再度編集を行って快晴で視界良好の状態の映像に戻す)ためには,効果補正値E9およびカメラ設定値C5による編集を行わなくてはならない。また,図19Aで,撮影映像に対して効果補正値E5による編集を行った編集後の映像(符号722e)を,編集前の属性をもつ映像に戻す(つまり,編集により曇の夕方で霧のような映像にしたものを,再度編集を行って快晴の朝で視界良好の状態の映像に戻す)ためには,効果補正値E10およびカメラ設定値C6による編集を行わなくてはならない。
情報処理装置402は,上記情報を編集情報として格納しておくことにより,下記の撮影支援情報を出力することができる。
<撮影支援情報について>
次に,図20に基づいて,撮影支援情報について説明する。まず,ユーザは,情報処理装置402で,図18で説明した手順に従って撮影計画を作成する。そうすると,情報処理装置402は,ユーザの入力に従って,撮影計画情報802を生成する。情報処理装置402は,撮影計画情報802を生成した際に,サンプルコンテンツ804をプレビューとして表示装置532に表示させてもよい。具体的には例えば,図示のように撮影計画情報の場所704が羊蹄山である場合,羊蹄山の映像が編集情報記憶部520に記憶されていれば,情報処理装置402は,その映像をプレビューとして表示する。また,羊蹄山の映像が編集情報記憶部520に記憶されていない場合には,上位階層において羊蹄山と同じ「山」に属する富士山1の映像が編集情報記憶部520に記憶されていれば,その富士山1の映像をプレビューとして表示してもよい。
情報処理装置402は,撮影計画情報802を生成した後,撮影支援情報806を出力する。撮影支援情報806の出力先は,図1で示したように,外部メモリ406a,携帯型表示装置406b,印刷媒体406cなどの外部記録媒体406である。撮影支援情報806は,複数の撮影指示情報808a〜808f(図示の例では,撮影指示1〜撮影指示6)を含む。各撮影指示情報は,撮影時の状況(照明700〜視界712)と,その状況に応じた補正パラメータ(編集効果714およびカメラ設定716)とを含む。図中の例を用いて具体的に説明する。「羊蹄山を,春の快晴の朝に,視界状況が良好な状態で,アップで撮影する」という撮影計画に対して,撮影当日が,「羊蹄山を,夏の快晴の朝に,視界が良好な状態で,順光のアップで」撮影する状態である場合には,ユーザは撮影指示1を参照することによって,その状態でカメラ設定値C1で撮影し,撮影した映像を,効果補正値E0で編集する(例えば,効果補正無し)ことにより,撮影計画通りの目的の映像を得られることがわかる。同様に,撮影当日が,「羊蹄山を,夏の小雨の昼に,霞がかかった状態で,順光のアップで」撮影する状態である場合には,ユーザは撮影指示6を参照することによって,その状態でカメラ設定値C6で撮影し,撮影した映像を,効果補正値E5で編集することにより,撮影計画通りの目的の映像を得られることがわかる。
上述のように,情報処理装置402により,撮影支援情報806が出力されることにより,ユーザは,撮影当日が,撮影計画と異なる撮影環境であっても,撮影支援情報806に含まれる撮影指示情報を参照し,その指示に従って撮影,編集を行うことにより,容易に目的の映像を得ることができる。
撮影された映像からは,複数の編集後映像が作成され,各編集後映像に伴って複数の編集情報が生成され,図21に示したように,次回の撮影計画時に活用できるように,編集情報記憶部520に登録される。
<コンテンツ作成手順>
次に,図22に基づいて,本実施形態にかかる情報処理装置402を用いたコンテンツ作成手順について説明する。ユーザは,まず作成したいコンテンツの内容に応じて,コンテンツ計画を立てる(S200)。この段階で,シーン構成やカット割りが決定される。次に,ユーザは撮影計画を立てる(S202)。この段階で,情報処理装置402により撮影計画情報が生成される。撮影計画を立てた後,ユーザは撮影計画に基づいて映像の撮影を行う(S204)。そして,ユーザは,撮影した映像を評価し(S206),その映像をコンテンツに使用できるか否かを判断する(S208)。例えばピントが外れていたり,映像がぶれているなどの要因により,使用できないとユーザが判断した場合には,再度撮影を行う。一方,使用可能であると判断した場合には,ユーザは撮影映像を使用してコンテンツを完成させる(S210)。
次に,ユーザは,情報処理装置402を用いて,シミュレーションを行う。具体的には,ユーザは,様々な補正パラメータを用いて撮影した映像を編集し(S212),その編集後映像に対応する状況設定を行う(S214)。状況設定とは,編集後の映像の属性,特に,仮想撮影環境情報を設定することを含む。そして,ユーザは,編集後の映像に対して,採用可否の判断を行う(S216)。詳細には,例えば,編集により暗くなりすぎた映像などは採用不可とする。そして,採用可能と判断した映像およびその属性情報と,採用不可と判断した映像およびその属性情報とを,異なるデータベースに格納する。採用可能と判断した映像およびその属性情報は,上述のように,編集情報記憶部520に格納される。そして,採用可能と判断された各情報は,次回のコンテンツ作成時に活用される。なお,採用不可と判断した映像をデータベースに保存しておくことにより,その映像をS208での使用可否判断に用いることができる。例えば,S204で撮影された映像が,採用不可情報が格納されるデータベースに保存されている映像と類似している場合には,ユーザは撮影された映像を使用不可と判断することができる。
<編集情報生成時の情報処理方法>
次に,図23に基づいて,情報処理装置402が編集情報を生成する際に行う情報処理方法について説明する。まず,編集対象の映像が情報処理装置402に入力される(S300)。続いて,編集対象映像に関する属性情報が情報処理装置402に入力される(S302)。情報処理装置402は,S300で入力された映像を表示装置532に表示させる(S304)。
そして,情報処理装置402は,第1のユーザ指示を受け付ける(S306)。第1のユーザ指示は,表示装置532に表示されている映像に対する編集指示である。第1のユーザ指示を受けて,情報処理装置402は,補正パラメータを取得する(S308)。補正パラメータを取得後,情報処理装置402は,取得した補正パラメータに基づいて,S300で入力された映像を編集する(S310)。次に,情報処理装置402は,第2のユーザ指示を受け付ける(S312)。第2のユーザ指示は,S310で編集された編集後映像に関する属性の入力である。第2のユーザ指示を受けて,情報処理装置402は,編集後映像の属性情報を取得する(S314)。
その後,情報処理装置402は,S300で入力された映像と,S302で入力された編集対象映像の属性情報と,S308で取得した補正パラメータと,S310で編集された編集後の映像と,S314で取得した編集後映像の属性情報とを用いて,編集情報を生成する(S316)。そして,情報処理装置402は,S316で生成した編集情報を編集情報記憶部520に格納する(S318)。その後,ユーザによる編集終了指示を受けるまで,情報処理装置402はS306からS318までの処理を繰り返す。上記処理方法により,情報処理装置402は,複数の編集情報を生成する。
<撮影支援情報出力時の情報処理方法>
次に,図24に基づいて,情報処理装置402が撮影支援情報を出力する際の情報処理方法について説明する。まず,情報処理装置402は,ユーザ指示を受け付ける(S400)。このユーザ指示は,撮影計画情報の入力である。ユーザ指示を受けて,情報処理装置402は,撮影計画情報を取得する(S402)。そして,情報処理装置402は,取得した撮影計画情報に基づいて,編集情報が格納されている編集情報記憶部520を検索し,該当する編集情報を抽出する(S404)。該当する編集情報を抽出後,情報処理装置402は,抽出した編集情報に基づいて,撮影支援情報を外部記録媒体に出力する(S406)。上記処理方法により,情報処理装置402は,撮影支援情報を出力する。
以上説明したように,本実施形態にかかる情報処理装置402は,1つの撮影映像から,複数の編集後映像を生成してデータベースに登録する。そのため,コンテンツ計画におけるサンプルコンテンツ作成時に利用可能な映像を,1回の撮影から複数作成することができる。また,各映像を,属性情報と関連付けてデータベースに登録することにより,属性を選択しながらのサンプルコンテンツ作成を可能にし,コンテンツの内容に沿った映像をサンプルコンテンツに盛り込むことができる。また,編集後の映像の属性情報と,編集対象の映像の属性情報と,編集に用いた補正パラメータとを関連付けてデータベースに登録することにより,撮影当日が撮影計画と異なる状況であっても,撮影時のカメラ設定と撮影映像の編集とによって目的の映像が得られるように,ユーザをガイドする撮影支援情報を出力することができる。従って,上記情報処理装置402は,映像の撮影・編集の経験不足の領域であっても,容易に目的の映像を得ることを可能にする。
なお,上記実施形態では,サンプルコンテンツを作成するコンテンツ作成装置100と,映像素材と属性情報とを作成する情報処理装置402とは,別々の装置として記載したが,1つの装置(コンピュータ)が,上記コンテンツ作成装置100の機能と情報処理装置402の機能の双方を兼ね備えていてもよい。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。