JP2007042179A - エラー訂正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 DVD−ROMのC1パリティのように横方向にパリティを持たないCD−ROMなどのデータのECC訂正を行う場合、大容量メモリへのデータ格納と、ECC訂正のためのシンドローム演算とを平行処理することを可能にするエラー訂正装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 データをデータ格納大容量メモリ70へ転送する際に、同時にECC演算部50へも同データを転送し、データの着順にシンドローム演算を行い、その結果をECC演算部50に付随させた演算結果格納メモリ60へ格納する。演算結果格納メモリ60は、P方向の場合には少なくとも172バイト以上、Q方向の場合には少なくとも104バイト以上の演算結果格納メモリを用意する。この演算結果格納メモリを用いて、横方向のデータの着順に再帰的にシンドローム演算を行うことにより、ECC訂正およびデータ格納の並列処理を実現させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクのエラー訂正を行うエラー訂正装置に関するものであり、特に、ECC訂正に対するパリティの演算方向に斜め方向のものを有するCD−ROM等の光ディスクにおいても、データの蓄積とECC誤り訂正との同時実行を可能にしたものに関する。
従来のこの種のエラー訂正装置の技術について、図6,図7,図8の各図を参照して説明する。
図6は、従来の技術に係る、パリティを縦・横列にもつフォーマットのメモリ蓄積装置へのOTF(On The Fly)を示す概念図である。
このOTFとは、メモリ蓄積装置へのデータの蓄積と誤り訂正とを同時に実行する処理を言う。
図7は、CD(Compact Disc)−ROM(Read Only Memory)のECC(Error Check and Correct)であるPシーケンス,Qシーケンスを示す図である。
図8は、従来の技術に係る、CD−ROMのECC誤り訂正方法を示す一般的な構成図である。
図6において、たとえば、DVD(Digital Versatile Disk)−ROMのフォーマットのように、ECC訂正に対するパリティが、縦方向(C1パリティ)、横方向(C2パリティ)となっている場合、データ格納の方向が横方向であり、データが順次格納されてくれば、データ蓄積装置に格納する過程で、エラー訂正を行い、訂正済のデータをデータ蓄積装置に格納する処理を行うことが可能である。
即ち、図6に示すように、データの読み込みの流れは横方向であり、横方向に1行読み込めばその行の演算が可能である。このため、横方向1行分のデータを入力し(図6中の(1)参照)、ECC演算部によりECC演算を行い(図6中の(2)参照)、訂正したデータを大容量メモリに書き込みを行うことで(図6中の(3)参照)、OTF、即ち、メモリ蓄積装置へのデータの蓄積と誤り訂正とを同時に実行することが可能である。
このようなOTFを用いるメリットとしては、以下のことがあげられる。
1.データ格納時には、横方向の演算が完了している。
2.データ蓄積装置への読み出しを行わずに演算ができるので、データ蓄積装置へのアクセスが1回分少なくて済む。
これにより、システム全体として処理の高速化が可能である。
一方、図7に示す、CD−ROMなどのように、訂正の演算方向が、縦方向(P方向)、および、斜め方向(Q方向)となっている場合、データの格納方向が横方向であり、横方向から順次格納されるデータを一時バッファに格納する等の工夫を行わなければ、前述のOTFを行うことができないということが通説とされていた。
このため、図8に示すように、データ蓄積装置に、データを一旦格納した後から、データ蓄積装置よりデータを読み出し、演算を行い、訂正箇所を書き戻す、といった処理を行うことが必要となっていた。
即ち、入力されたデータ(図8中の(1)参照)はデータ転送制御部を介して大容量メモリのあるページ(例えばCDの1セクタ分のデータを格納するエリア)に格納され(図8中の(2)参照)、ECC演算のために、データ転送制御部により読み出され(図8中の(3)参照)、ECC演算回路に転送される(図8中の(4)参照)。ECC演算回路ではECC演算が終了すると(図8中の(5)参照)、データ転送制御部を介して上記ページに書き戻しが行われる(図8中の(6),(7)参照)。従って、P,Q訂正を行うごとに、データ蓄積装置との間でデータのやりとりが発生する。
従って、OTFに比べて以下の点で劣ることが、従来からの問題であった。
1.データ格納後に演算を行うために、オーバーヘッドが大きくなる。
2.データ蓄積装置へのアクセスが少なくとも1回は多くなる。
ここで、この種の演算に対するオーバーヘッドを削減する手法として、例えば、下記の特許文献1に示されたエラー訂正符号の復号方法が既に開発されている。
このエラー訂正符号の復号方法は、CD−ROMのP方向、Q方向の演算を各々1行ずつ間隔を空けて行うようにするなどして、P、Qの夫々で半分ずつ訂正処理を行うことで、訂正処理の高速化を図っており、実質的にはP方向、Q方向を1回ずつしか演算していなくても訂正完了としている。
このような方法は、例えば、エラーレートが少ない場合であれば、演算に関するオーバーヘッドを半分で抑えられるために有効であると考えられる。
特開昭62−161223号公報(第3−5頁、図6)
しかしながら、この従来のオーバーヘッド削減手法では、1回の演算で訂正が終了しない場合には、再度演算が必要となる。また、データ蓄積装置へのアクセスに関しては、この方法を用いても、オーバーヘッドを削減することにはならないという課題を有していた。
本発明は、上記のような従来の問題点を鑑みてなされたもので、CD−ROMなどのように、斜め方向の訂正演算を行う場合においても、OTFのように、訂正演算を行いながらデータ蓄積装置へのデータの格納を行い、また、データ蓄積装置格納後に演算のためのデータ読み出しを行わなくて済むようにすることで、訂正に関わる演算とデータ蓄積装置へのアクセス向上を目的として、処理の高速化を図ったエラー訂正装置を提供することを目的としている。
前記従来の技術を解決するために、本発明の請求項1に係るエラー訂正装置は、光ディスクから再生されたデータに対し互いに直交しない第1および第2の方向にエラー訂正用の演算を行うようにデータのフォーマットが規定された光ディスクのエラー訂正装置において、前記光ディスクから再生されたデータを転送制御する転送制御部と、該転送制御部から転送された、前記光ディスクの再生データを格納する第1のメモリと、前記転送制御部から転送された、前記光ディスクの再生データにエラー訂正用の演算を施すエラー訂正用演算部と、該エラー訂正用演算部による訂正演算結果を格納する第2のメモリとを備え、前記再生データの前記第1のメモリへの格納と前記エラー訂正用の演算とを並行して行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に係るエラー訂正装置は、CD−ROMの再生データにECCエラー訂正のシンドローム演算を行う、光ディスクのエラー訂正装置において、前記CD−ROMから再生されたデータを転送制御する転送制御部と、該転送制御部から転送された、前記CD−ROMの再生データを格納する大容量メモリと、前記転送制御部から転送された、前記CD−ROMの再生データにECCエラー訂正演算を行うECC演算部と、該ECC演算部による演算結果を格納する演算結果格納メモリとを備え、前記再生データの前記大容量メモリへの格納と前記エラー訂正用の演算とを並行して行う、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に係るエラー訂正装置は、請求項2に記載のエラー訂正装置において、前記演算結果格納メモリとして、CD−ROM以外の光ディスクのECC演算部に付随する演算結果格納メモリを使用する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に係るエラー訂正装置は、請求項2に記載のエラー訂正装置において、前記演算結果格納メモリは少なくとも172バイトのメモリ容量が確保され、CD−ROMの再生データにおける縦方向(以下、P方向と称す)を訂正する場合、前記ECC演算部によるメインデータ26行のシンドローム演算時には、メインデータ1行あたりのシンドローム演算は、43列の入力データのシンドローム演算および結果を、1列につき、位置情報を1バイト、訂正情報を1バイトの計2バイトで管理し、奇数面および偶数面の2面でデータを取得する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に係るエラー訂正装置は、請求項2に記載のエラー訂正装置において、前記演算結果格納メモリのメモリ数が少なくとも104バイト確保され、CD−ROMの再生データにおける斜め方向(以下、Q方向と称す)を訂正する場合、前記ECC演算部によるメインデータ26行のシンドローム演算時には、メインデータ1行あたりのシンドローム演算は、位置情報を1バイト、訂正情報が1バイトの計2バイトで管理し、奇数面および偶数面の2面でデータを取得する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に係るエラー訂正装置は、請求項5に記載のエラー訂正装置において、本来のQ方向の演算順序の入力とならないデータが取得された時、その間の前記ECC演算部へのデータ入力値を0値とする、ことを特徴とするものである。
本発明による請求項1に記載のエラー訂正装置によれば、光ディスクから再生されたデータを転送制御する転送制御部により、光ディスクの再生データを第1のメモリに格納するとともに、エラー訂正用演算部に転送し、エラー訂正用演算部により光ディスクから再生されたデータにエラー訂正用の演算を施し、そのエラー訂正演算結果を第2のメモリに格納するようにしたので、互いに直交しない方向のエラー訂正方向が存在する光ディスクから再生されたデータの格納とエラー訂正用の演算とを並行して行うことが可能となる効果がある。
また、本発明による請求項2に記載のエラー訂正装置によれば、CD−ROMから再生されたデータを転送制御する転送制御部により、CD−ROMの再生データを大容量メモリに格納するとともに、ECCエラー訂正用演算部に転送し、ECCエラー訂正用演算部によりCD−ROMから再生されたデータにエラー訂正用の演算を施し、そのエラー訂正演算結果を演算結果格納メモリに格納するようにしたので、垂直方向と斜め方向のエラー訂正方向が存在するCD−ROMから再生されたデータの格納とエラー訂正用の演算とを並行して行うことが可能となる効果がある。
また、本発明による請求項3に記載のエラー訂正装置によれば、請求項2に記載のエラー訂正装置において、CD−ROM以外の光ディスクのECC演算部に付随する演算結果格納メモリを使用するようにしたので、CD−ROM以外のシンドローム演算を行う、他の光ディスクと演算器を共通化できるほか、DVD−ROMなどのC1パリティのように横方向パリティを持たなくても、大容量メモリに一旦格納後に再度データを読み出すことなく、OTFのように、データ格納と同時にシンドローム演算を行うことができ、処理の高速化が可能となる効果がある。
また、本発明による請求項4に記載のエラー訂正装置によれば、前記演算結果格納メモリのメモリ数が少なくとも172バイト確保され、CD−ROMにおけるP方向を訂正する場合、メインデータ26行のシンドローム演算時には、その1行あたりのシンドローム演算は、43列の入力データのシンドローム演算および結果を、1列につき、位置情報を1バイト、訂正情報を1バイトの計2バイトで管理し、奇数面および偶数面の2面でデータを取得するので、シンドローム演算器を共通化することによって、回路規模を削減でき、メモリ資源の有効利用の効果がある。
また、本発明による請求項5に記載のエラー訂正装置によれば、前記演算結果格納メモリのメモリ数が少なくとも104バイト確保され、CD−ROMにおけるQ方向を訂正する場合、メインデータ26行のシンドローム演算時には、その1行あたりのシンドローム演算は、位置情報を1バイト、訂正情報が1バイトの計2バイトで管理し、奇数面および偶数面の2面でデータを取得するので、シンドローム演算器を共通化することによって、回路規模を削減でき、メモリ資源の有効利用の効果がある。
また、本発明による請求項6に記載のエラー訂正装置によれば、本来のQ方向の演算順序の入力とならないデータが取得された時、その間のECC演算部へのデータ入力値を0値とするので、Q訂正についてもシンドローム演算器を共通化することによって、回路規模を削減でき、メモリ資源を有効に利用できる効果がある。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて詳しく説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るエラー訂正装置は、CD−ROMにおけるP方向の訂正を実現するものである。
先ず、本発明の実施の形態1に係るエラー訂正装置の構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るエラー訂正装置の構成を示すブロック図である。図において、本発明の実施の形態1に係るエラー訂正装置は、データ取得部30と、データ転送制御部40と、ECC演算部(エラー訂正用演算部,シンドローム演算器)50と、演算結果格納メモリ(第2のメモリ)60と、データ格納大容量メモリ(第1のメモリ)70とにより構成されている。
データ取得部30は、光ディスクからデータを読み出してくるブロックである。データ転送制御部40は、データ取得部30で取得したデータをデータ大容量メモリ70へ転送すると同時に、ECC演算部50へデータを転送し、また、ECC演算部50からのデータをデータ格納大容量メモリ70へ転送する。すなわち、このデータ転送制御部40により、データ格納大容量メモリ70へのデータ格納と、ECC演算部50へのデータ転送とを同時に行うことで、OTF的な処理の並列化を可能とする。演算結果格納メモリ60は、ECC演算部50でのシンドローム演算の結果を格納するメモリである。
次に、上記のように構成された本発明の実施の形態1に係るエラー訂正装置の動作について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係るP方向のシンドローム演算方法を示す概念図である。
図において、メインデータ26行のシンドローム演算を1回実行するにあたり、43列の入力データのシンドローム演算およびその演算結果に係る管理を、光ディスクからのデータ1列につき、位置情報を1バイト、訂正情報を1バイトの計2バイトで行う。そして、奇数面および偶数面の2面でのデータが取得可能なシステムの場合には、演算結果格納メモリ60のメモリ容量を、少なくとも43×2バイト×2面=172バイトとし、再帰的にP訂正のシンドローム演算を繰り返してそれらの演算結果を格納する。
即ち、データ転送制御部40から転送されてきた、第0行目の43個のアドレスのデータ(アドレス“0000”からアドレス“0042”までのデータ)を初期値として演算結果格納メモリ60に格納する。次に、ECC演算部50は演算結果格納メモリ60から読み出した初期値と、データ転送制御部40から転送されてきた、第1行目の43個のアドレスのデータ(アドレス“0043”からアドレス“0085”までのデータ)との間でシンドローム演算を行う。このシンドローム演算は同じ列同士のデータ(例えばアドレス“0000”とアドレス“0043”等)についてこれを行う。そして得られたECC演算結果を演算結果格納メモリ60に上書きする。以下、データ転送制御部40からデータが転送されてくる都度、同様の演算を繰り返す。そして、0〜25行目までのシンドローム演算の累積演算結果と26行目のデータとのシンドローム演算結果を演算結果格納メモリ60に格納する。
このように、本実施の形態1によるエラー訂正装置によれば、主にCD−ROMのECCエラー訂正のシンドローム演算を行う、光ディスクのエラー訂正装置において、前記エラー訂正装置には、CD−ROM再生時に使用しない光ディスクのECC演算部50が備えられ、前記CD−ROMから抽出したデータをデータ格納大容量メモリ70に格納する過程で、これと並行してECC演算部50に同データを転送して、シンドローム演算を行い、その結果をECC演算部50に付随する演算結果格納メモリ60に蓄積するので、最終的な訂正位置及び訂正値を得ることが可能となる。
また、演算結果格納メモリ60のメモリ容量が少なくとも172バイト確保され、CD−ROMにおけるP方向を訂正する場合、メインデータ26行のシンドローム演算時には、その1行あたりのシンドローム演算は、43列の入力データのシンドローム演算および結果を、1列につき、位置情報を1バイト、訂正情報を1バイトの計2バイトで管理し、奇数面および偶数面の2面でデータを取得するので、シンドローム演算を26回再帰的に行うだけで、従来よりもデータ格納大容量メモリ70へのアクセス数を1回分削減することが可能となる。また、演算とデータ格納とを並行的に実行することができるため、処理の高速化が可能となる。また、最終的な訂正位置及び訂正値を得ることが可能となる。
なお、演算結果格納メモリ60のメモリ数は、172バイトのサイズさえ確保していれば、他の光ディスクの訂正に用いるメモリと共用化してもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るエラー訂正装置は、CD−ROMにおけるQ方向の訂正を実現するものである。
本発明の実施の形態2に係るエラー訂正装置の構成は、本発明の実施の形態1に係るエラー訂正装置の構成と同等のブロックを有するものである。但し実施の形態1と異なり、ECC演算部50は斜め方向(Q方向)のデータにシンドローム演算を行うものである。また、データ転送制御部40は、ECC演算部50に斜め方向のデータを供給する。
次に、本発明の実施の形態2に係るエラー訂正装置の動作について説明する。本発明の実施の形態2に係るエラー訂正装置の動作は、メインデータ26行のシンドローム演算を1行実行するにあたり、上記の実施の形態1と同様に、1列につき、位置情報、訂正情報をそれぞれ1バイトとした計2バイトで管理を行い、奇数面および偶数面の2面でデータが取得可能なシステムの場合には、演算結果格納メモリ60のメモリ数量を少なくとも26×2バイト×2面=104バイトとすることにより、再帰的にQ訂正のシンドローム演算を繰り返してそれらの演算結果を格納する。
即ち、この実施の形態2によれば、第0行目のアドレス“0000”および“0026”のデータを初期値として演算結果格納メモリ60に格納する。次に、ECC演算部50は演算結果格納メモリ60から読み出したアドレス“0000”および“0026”のデータとデータ転送制御部40から転送されてきた、第1行目の43個のアドレスのデータ中のアドレス“0044”および“0070”のデータとの間でシンドローム演算を行う。以下同様に、斜め方向に位置するデータとの間でシンドローム演算を累積的に行い、得られた演算結果を演算結果格納メモリ60に格納する。
このように、本実施の形態2によるエラー訂正装置によれば、演算結果格納メモリ60のメモリ数が少なくとも104バイト確保され、CD−ROMにおけるQ方向を訂正する場合、メインデータ26行のシンドローム演算時には、その1行あたりのシンドローム演算は、位置情報を1バイト、訂正情報が1バイトの計2バイトで管理し、奇数面および偶数面の2面でデータを取得するので、シンドローム演算を26回再帰的に行うだけで、従来よりもデータ格納大容量メモリ70へのアクセス数を1回分削減することが可能となる。また、演算とデータ格納とを並行的に実行することができるため、処理の高速化が可能となる。また、最終的な訂正位置及び訂正値を得ることが可能となる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係るエラー訂正装置は、データの一行分の転送で、同符号列のデータが二度入ってくる場合の、Q方向の訂正を実現するものである。
先ず、本発明の実施の形態3に係るエラー訂正装置の構成について説明する。図3(a)は、本発明の実施の形態3に係るエラー訂正装置の構成を示すブロック図である。図3(b)は、本発明の実施の形態3に係るQ方向のシンドローム演算方法を示す概念図である。図3(a)において、本発明の実施の形態3に係るエラー訂正装置の構成は、上述の実施の形態1に係るエラー訂正装置におけるECC演算部50に代えてシンドローム演算器10を、演算結果格納メモリ60に代えて演算結果格納メモリ20を、それぞれ設けたものである。
シンドローム演算器(ECC演算部)10はECC演算部50と、演算結果格納メモリ20は演算結果格納メモリ60とそれぞれ同等の機能を有するものである。従って、詳細な説明は省略する。
次に、上記のように構成された本発明の実施の形態3に係るエラー訂正装置の動作について、図3(b)を参照して説明する。Q方向の訂正のOTF処理をする場合、一行分の転送で同符号列のデータが二度入ってくる場合がある。その場合、Q方向の訂正の順番通りにデータが未取得となるので、その未取得となった部分を”0”にて補う、いわゆるガロア演算の特性を活かしたものである。
例えば、図3(b)のような場合の処理は、
0行目に、
1.シンドローム演算器10へAを入力する。
2.シンドローム演算器10へ0x00を25回入力する。
3.シンドローム演算器10へBを入力する。
1行目に、
1.シンドローム演算器10へ0x00を1回入力する。
2.シンドローム演算器10へCを入力する。
3.シンドローム演算器10へ0x00を25回入力する。
4.シンドローム演算器10へDを入力する。
なお、0x00は16進数表示でのNULデータであり、エラーのないデータを意味する。
そして、1行目終了後に、0行目と1行目をガロア演算で足し合わせる。Qパリティ領域はそのままが正しい転送順序なので、通常通りシンドローム演算を行い、演算結果格納メモリ20にその結果を格納して、以後、再帰的にQ訂正のシンドローム演算を繰り返してそれらの演算結果を格納する。
このように、本実施の形態3によれば、前記演算結果格納メモリ20のメモリ数が少なくとも104バイト確保され、CD−ROMにおけるQ方向を訂正する場合、メインデータ26行のシンドローム演算時には、その1行あたりのシンドローム演算は、位置情報を1バイト、訂正情報を1バイトの計2バイトで管理し、奇数面および偶数面の2面でデータを取得することにより、本来のQ方向の演算順序の入力とならないデータが取得された時、その間のシンドローム演算器10への入力値を0値とするので、シンドローム演算を26回再帰的に行うだけで、従来よりもデータ格納大容量メモリへのアクセス数を1回分削減することが可能となる。また、演算とデータ格納とを並行的に実行することができるため、処理の高速化が可能となる。また、Q方向の訂正順序によらずとも、正確にQ訂正の演算が可能となり、最終的な訂正位置及び訂正値を得ることが可能となる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4に係るエラー訂正装置について説明する。この実施の形態4は実施の形態3のエラー訂正装置の処理効率の改善を図ったものである。図4は、本発明の実施の形態4によるエラー訂正装置のブロック図である。図4に示す様に、本発明の実施の形態4に係るエラー訂正装置は、上述の本発明の実施の形態3に係るエラー訂正装置に、フィルター1 80,フィルター2 83およびセレクタ81,セレクタ84を増設することにより、その処理効率を改善したものである。シンドローム演算器82はシンドローム演算器10と、演算結果格納メモリ85は演算結果格納メモリ20と、それぞれ同等の機能を有するものである。
セレクタ81,セレクタ84は、データ転送制御部40の制御により、P方向にエラー訂正を行う時はスルーを、Q方向にエラー訂正を行う時はフィルター80,83をそれぞれ通すように切り替えられる。フィルター80は、1行目のときに0x00を1回入力し、2行目であれば、0x00を2回入力し、3行目(ただし、nは1以上の整数)ならば、0x00をn−1回入力する処理を行うフィルターである。例えば、図3(b)の例では、データCの前にデータ0x00を1個挿入する作業を行う。このフィルター80を設けておき、セレクタの切り替えで状況に合わせて0x00の演算ができるようにしておけば、処理速度を向上させることができる。
フィルター83は、0x00を25回計算する処理を行うフィルターである(ただし、図5(a)、図5(b)の各図中0≦j≦25の間のみ)。即ち、図3(b)の例ではデータA,Bの間にデータ0x00を25個挿入する作業を行う。データ0x00を25回入力する作業を毎回実施することは、演算回数および入力回数の無駄となる。このフィルター83を設けておくことで処理効率が改善される。
また、逆に、回路面積を削減したいのであれば、フィルターを通さずに0x00をその都度入力して演算する構成とすればよい。
なお、上記各実施の形態では、データ訂正装置として実現したものを示したが、CD−ROMから読み出したデータを大容量メモリに格納するとともに、別途行うエラー訂正処理によりエラー訂正を行うことにより、OTFを行うエラー訂正方法として実現してもよい。
また、このエラー訂正方法をプログラムにより実現したエラー訂正プログラム、さらにはこのエラー訂正プログラムを記録したエラー訂正プログラム記録媒体として実現してもよい。
また、上記各実施の形態では、光ディスクとしてCD−ROMを示したが、互いに直交しない第1および第2の方向にエラー訂正用の演算を行うように、記録データのフォーマットが規定されたものであれば、他の光ディスクのエラー訂正を行うものであってもよい。
以上のように、本発明に係るエラー訂正装置では、大容量メモリへのアクセス回数を低減できるので、大容量メモリへのアクセスが頻繁に行われるようなシステムに対して有効であり、また、大容量メモリへの格納とシンドローム演算を同時に行えることから、高速でデータを取得して、誤り訂正を行う必要があるシステムに対して有用である。また、例えば、CD−ROM以外にDVDなどのより大容量のデータ訂正を行う光ディスクの再生機能を持つシステムであれば、その光ディスク用のECC回路内のメモリを使用することで、本発明の演算結果格納メモリをCD−ROMの再生に流用することができ、資源を効率よく活用することができる。
本発明の実施の形態1に係るエラー訂正装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るシンドローム演算方法を示す概念図である。 本発明の実施の形態3に係るエラー訂正装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るQ方向のシンドローム演算方法を示す概念図である。 本発明の実施の形態4に係るエラー訂正装置のブロック図である。 CD−ROMのデータ規格であり、奇数面の概念図である。 CD−ROMのデータ規格であり、偶数面の概念図である。 従来の技術に係る、パリティを縦・横列にもつフォーマットのメモリ蓄積装置へのOTFを示す概念図である。 従来の技術に係る、CD−ROMのECCであるPシーケンス、Qシーケンスを示す図である。 従来の技術に係る、CD−ROMのECC誤り訂正方法を示す一般的な構成図である。
符号の説明
10 シンドローム演算器
20 演算結果格納メモリ
30 データ取得部
40 データ転送制御部
50 ECC演算部
60 演算結果格納メモリ
70 データ格納大容量メモリ
80,83 フィルター
81,84 セレクタ
82 シンドローム演算器
85 演算結果格納メモリ

Claims (6)

  1. 光ディスクから再生されたデータに対し互いに直交しない第1および第2の方向にエラー訂正用の演算を行うようにデータのフォーマットが規定された光ディスクのエラー訂正装置において、
    前記光ディスクから再生されたデータを転送制御する転送制御部と、
    該転送制御部から転送された、前記光ディスクの再生データを格納する第1のメモリと、
    前記転送制御部から転送された、前記光ディスクの再生データにエラー訂正用の演算を施すエラー訂正用演算部と、
    該エラー訂正用演算部による訂正演算結果を格納する第2のメモリとを備え、
    前記再生データの前記第1のメモリへの格納と前記エラー訂正用の演算とを並行して行う、
    ことを特徴とするエラー訂正装置。
  2. CD−ROMの再生データにECCエラー訂正のシンドローム演算を行う、光ディスクのエラー訂正装置において、
    前記CD−ROMから再生されたデータを転送制御する転送制御部と、
    該転送制御部から転送された、前記CD−ROMの再生データを格納する大容量メモリと、
    前記転送制御部から転送された、前記CD−ROMの再生データにECCエラー訂正演算を行うECC演算部と、
    該ECC演算部による演算結果を格納する演算結果格納メモリとを備え、
    前記再生データの前記大容量メモリへの格納と前記エラー訂正用の演算とを並行して行う、
    ことを特徴とするエラー訂正装置。
  3. 請求項2に記載のエラー訂正装置において、
    前記演算結果格納メモリとして、
    CD−ROM以外の光ディスクのECC演算部に付随する演算結果格納メモリを使用する、
    ことを特徴とするエラー訂正装置。
  4. 請求項2に記載のエラー訂正装置において、
    前記演算結果格納メモリは少なくとも172バイトのメモリ容量が確保され、
    CD−ROMの再生データにおける縦方向(以下、P方向と称す)を訂正する場合、前記ECC演算部によるメインデータ26行のシンドローム演算時には、メインデータ1行あたりのシンドローム演算は、43列の入力データのシンドローム演算および結果を、1列につき、位置情報を1バイト、訂正情報を1バイトの計2バイトで管理し、奇数面および偶数面の2面でデータを取得する、
    ことを特徴とするエラー訂正装置。
  5. 請求項2に記載のエラー訂正装置において、
    前記演算結果格納メモリのメモリ数が少なくとも104バイト確保され、
    CD−ROMの再生データにおける斜め方向(以下、Q方向と称す)を訂正する場合、前記ECC演算部によるメインデータ26行のシンドローム演算時には、メインデータ1行あたりのシンドローム演算は、位置情報を1バイト、訂正情報が1バイトの計2バイトで管理し、奇数面および偶数面の2面でデータを取得する、
    ことを特徴とするエラー訂正装置。
  6. 請求項5に記載のエラー訂正装置において、
    本来のQ方向の演算順序の入力とならないデータが取得された時、その間の前記ECC演算部へのデータ入力値を0値とする、
    ことを特徴とするエラー訂正装置。
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