JP2007039081A - ガスバリア性を有する容器 - Google Patents

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敦子 松崎
Koji Minamitani
広治 南谷
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Abstract

【課題】長期保存性および電子レンジ適正に優れしかも焼却廃棄も可能なようにし、加えて、食品内容物からの水分発生に対する防湿性と充分な剛性を具備せしめる。
【解決手段】ガスバリア性を有する容器Aは、紙60%と粉末状ポリプロピレン25%と粉末状ポリエチレン15%を混合してペレット化した成形材料により射出成形されかつ厚さ1mmを有するフランジ付き容体4と、その内外両表面をコロナ処理により粗面化してからシリカを混合した紫外線硬化型塗料により形成された厚さ500Åのガスバリア塗膜層5と、さらにその上に形成された耐熱性および透明性を有する厚さ10μのエポキシ樹脂系の上塗り塗膜層6とよりなるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、調理済み食品を収容するガスバリア性を有する容器に関する。
なお、この明細書を通じて%は重量%とする。
従来、容器の材料としては、紙、合成樹脂、アルミニウム箔層と合成樹脂層との積層材が一般的に知られている。
実公平6−047773号公報
紙製容器は、調理済み食品を加温するのに電子レンジを使用することができ、使用後は焼却廃棄できるので便利であるが、ガスバリア性がないため、長期保存ができなかった。また、合成樹脂製容器は、電子レンジ適正があるが、長期保存性は十分とはいえず、焼却廃棄は不可能であった。アルミニウム箔層と合成樹脂層との積層材製容器は、長期保存性はよいが、アルミニウム箔層の存在のため、焼却廃棄ができず、しかもスパークの問題や調理時間が長くなるため、電子レンジ適正はなかった。
そこで、本出願人は、先に長期保存性および電子レンジ適正に優れしかも焼却廃棄も可能であるガスバリア性を有する容器として、紙またはパルプ51〜70%と熱可塑性樹脂30〜49%を混合し、これをペレット化した成形材料より成形された容体の外表面に、厚さ50〜1000Åのガスバリア塗膜層が形成されている容器を提案した(特願2004−33009)。
しかしながら、これは紙主体の容器であるため、食品内容物からの水分発生に対する防湿性に難点が残っており、また、容器の成形に際し、紙に熱可塑性樹脂を混合させているため、紙単独のものに較べて成形性が向上するとともに剛性も向上するが、これより一層の剛性の増大が要求される場合がある。
本発明の目的は、長期保存性および電子レンジ適正に優れしかも焼却廃棄も可能であり、加えて、食品内容物からの水分発生に対する防湿性と充分な剛性を備えたガスバリア性を有する容器を提供するにある。
請求項1の発明によるガスバリア性を有する容器は、紙またはパルプ51〜70%とポリプロピレン5〜39%とポリエチレン10〜25%を混合し、これをペレット化した成形材料より成形された容体の内外両表面に、ガスバリア塗膜層が形成されているものである。
請求項2の発明は、請求項1記載のガスバリア性を有する容器において、ポリプロピレンおよびポリエチレンが、粉末状またはペレット状であるものである。
請求項3の発明は、請求項1記載のガスバリア性を有する容器において、成形が、射出成形、圧縮成形、真空成形、真空圧空成形および中空成形のいずれかであるものである。
請求項4の発明は、請求項1記載のガスバリア性を有する容器において、ガスバリア塗膜層の厚さが、それぞれ50から1000Åであるものである。
請求項5の発明は、請求項1記載のガスバリア性を有する容器において、ガスバリア塗膜層が、熱硬化型塗料、2液硬化型塗料および紫外線硬化型塗料のいずれかにガスバリア材としてシリカまたはアルミナが混合された塗料により形成せられたものである。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のうちのいずれか一項に記載のガスバリア性を有する容器において、さらに、ガスバリア塗膜層の上に耐熱性および透明性を有する1〜30μの上塗り塗膜層が形成されているものである。
請求項7の発明は、請求項6項に記載のガスバリア性を有する容器において、上塗り塗膜層が、熱硬化型塗料、2液硬化型塗料および紫外線硬化型塗料のいずれかにより形成せられたものでありかつ塗料がアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂または変性ポリオレフィン系樹脂のいずれかであるものである。
請求項1の発明において、紙またはパルプと、ポリプロピレンおよびポリエチレンよりなる熱可塑性樹脂との混合割合を前者51〜70%に対し後者を30〜49%に限定したのは、つぎの理由による。すなわち、リサイクル法上「紙容器」扱いとするためには、紙またはパルプの含有量が51%以上存在しなければならず、また紙またはパルプに熱可塑性樹脂を混合するのは、容器の剛性を大きくしかつ成形性を向上せしめるためであるが、熱可塑性樹脂の含有量が30%未満では、容器の剛性が保てずかつ成形性が悪いからである。熱可塑性樹脂のうちとくにポリプロピレンおよびポリエチレンよりなる熱可塑性樹脂に限定したのは、紙またはパルプとポリプロピレンよりなるペレット化した成形材料にポリエチレンを所定量加えると、さらに剛性が向上するからである。そして、成形材料のうちポリプロピレンの混合割合を5〜39%に限定したのは、5%未満では、容器の成形性が悪く、39%を超えると、ポリエチレンの添加効果が期待できず、容器の剛性が保てないからである。また、成形材料のうちポリエチレンの混合割合を10〜25%に限定したのは、10%未満では、容器の剛性向上効果が期待できず、25%を超えると、容器の成形性が悪いからである。
請求項2の発明において、成形材料としては、紙またはパルプとポリプロピレンとポリエチレンとを混合し、これをペレット化したものを使用するが、この際、ポリプロピレンとポリエチレンとを粉末状またはペレット状態で混合し、再ペレット化した成形材料により容体を成形する。ところで、ポリプロピレンおよびポリエチレンは、ペレット状態よりも粉体化したものを使用し、これらと紙またはパルプとを混合してペレット化した成形材料の方が成形性がよく好ましい。
請求項4の発明において、ガスバリア塗膜層の厚さをそれぞれ50〜1000Åに限定したのは、塗膜層の厚さが50Å未満ではガスバリア性が不充分であり、1000Åを超えてもガスバリア性は変わらず不経済であるからである。
容体の厚さは、0.5〜3mmが好ましい。0.5mm未満では容器の保形性を欠き、保形性上3mmを超える厚さは不必要である。ガスバリア塗膜層の容体に対する密着性をよくするためには、コロナ処理やフレーム処理により、容体の表面を塗装前あらかじめ粗面化しておくことが望ましい。
請求項5の発明において、ガスバリア塗膜層として、熱硬化型塗料、2液硬化型塗料および紫外線硬化型塗料のいずれかにガスバリア材としてシリカまたはアルミナが混合された塗料により形成されたものがガスバリア性上好ましいが、ポリビニールアルコールやポリ塩化ビニリデン樹脂を用いることも可能である。
請求項6の発明において、ガスバリア塗膜層の上に耐熱性および透明性を有する1〜30μの上塗り塗膜層を形成したのは、ガスバリア塗膜層だけではレトルト殺菌中または輸送途上において衝撃や摩擦により剥離するおそれがあるのでこれを防止するためであるが、上塗り塗膜層の厚さが1μ未満ではその防止が不完全であり、30μを超えても剥離防止作用は変わらず不経済であるからである。ガスバリア塗膜層および上塗り塗膜層のいずれの塗料も食品衛生法に適合したものから選定することが好ましい。
本発明のガスバリア性を有する容器は、調理済み食品の収容用以外に、長期保存性および焼却廃棄可能性を有するので、ヨーグルト、プリンのような食品の収容用としても使用することができる。
本発明のガスバリア性を有する容器は、容体の内外両表面にガスバリア塗膜層を有するので、食品内容物からの水分発生に対する防湿性を有し、長期保存性がよく、また、アルミニウム箔を含まないので電子レンジ適正を有し、しかも紙またはパルプを51〜70%を含むので焼却廃棄も可能であり、さらに成形材料中にポリプロピレン5〜39%とポリエチレン10〜25%を含むので、容器の成形性を損なうことなく、充分な剛性を具備する。
本発明をどのように実施するかを具体的に説明するために、以下に実施例を示す。
図1および図2に示す本発明のガスバリア性を有する容器Aは、ヨーグルト収容用であり、開口部に平滑なフランジ1を備えており、下面にシーラントよりなる熱封緘材層2を有するアルミニウム箔3製の蓋Bが、容器Aにヨーグルトを充填した後、フランジ1上面に加熱融着されている。
フランジ1付き容器Aは、紙60%と粉末状ポリプロピレン25と粉末状ポリエチレン15と%を混合してペレット化した成形材料により射出成形されかつ厚さ1mmを有するフランジ付き容体4と、その内外両表面をコロナ処理により粗面化してからシリカを混合した紫外線硬化型塗料により形成された厚さ500Åのガスバリア塗膜層5と、さらにその上に形成された耐熱性および透明性を有する厚さ10μのエポキシ系樹脂の上塗り塗膜層6とよりなるものである。
本発明のガスバリア性を有する容器が下面に熱封緘材層を有するアルミニウム箔製の蓋により密封された状態を示す斜視図である。 図1のII―II線にそう拡大断面図である。
符号の説明
4 容体
5 ガスバリア塗膜層
6 上塗り塗膜層
A 容器
B 蓋

Claims (7)

  1. 紙またはパルプ51〜70%とポリプロピレン5〜39%とポリエチレン10〜25%を混合し、これをペレット化した成形材料より成形された容体の内外両表面に、ガスバリア塗膜層が形成されているガスバリア性を有する容器。
  2. ポリプロピレンおよびポリエチレンが、粉末状またはペレット状である請求項1記載のガスバリア性を有する容器。
  3. 成形が、射出成形、圧縮成形、真空成形、真空圧空成形および中空成形のいずれかである請求項1記載のガスバリア性を有する容器。
  4. ガスバリア塗膜層の厚さが、それぞれ50から1000Åである請求項1記載のガスバリア性を有する容器。
  5. ガスバリア塗膜層が、熱硬化型塗料、2液硬化型塗料および紫外線硬化型塗料のいずれかにガスバリア材としてシリカまたはアルミナが混合された塗料により形成せられたものである請求項1記載のガスバリア性を有する容器。
  6. さらに、ガスバリア塗膜層の上に耐熱性および透明性を有する1〜30μの上塗り塗膜層が形成されている請求項1ないし5のうちのいずれか一項に記載のガスバリア性を有する容器。
  7. 上塗り塗膜層が、熱硬化型塗料、2液硬化型塗料および紫外線硬化型塗料のいずれかにより形成せられたものでありかつ塗料がアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂または変性ポリオレフィン系樹脂のいずれかである請求項6記載のガスバリア性を有する容器。

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