JP2007037894A - Body supporting tool - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、座席や椅子などのシート等に着座する際に使用する身体サポート具に関するものであり、特に身体サポート具を用いることに伴う段差を緩和して、良好なフィット感を得ることに好適な身体サポート具に関する。 The present invention relates to a body support device used when sitting on a seat such as a seat or a chair, and is particularly suitable for relaxing a step caused by using the body support device and obtaining a good fit. Related to the body support equipment.
座席や椅子などのシート、例えば、各種自動車のシートや事務用椅子、車椅子などは、平均的なユーザーに適合するように製作されているので、ユーザーによってはフィット感に欠けることがあった。 Seats such as seats and chairs, for example, various automobile seats, office chairs, wheelchairs, and the like are made to fit the average user, and thus some users may lack fit.
そこで、各種の身体保持具が提案されている。例えば、湿気硬化型ウレタンプレポリマーでコーティングした粒状体の所定量を粒状体の大きさよりも小さい開口を有する水透過性材料で包み、この粉状体を包んだ水透過性材料を湿分不透過性材料で密封し、湿気硬化型ウレタンプレポリマーと透湿性部材とは相互に非反応性で低接着性である成形体からなる身体サポート具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 Therefore, various body holders have been proposed. For example, a predetermined amount of granules coated with a moisture-curing urethane prepolymer is wrapped with a water-permeable material having an opening smaller than the size of the granules, and the water-permeable material wrapped with the powder is impermeable to moisture. There has been proposed a body support device made of a molded body that is hermetically sealed with an adhesive material, and the moisture-curable urethane prepolymer and the moisture-permeable member are non-reactive with each other and have low adhesion (see, for example, Patent Document 1).
また、弾性を有する所要量の粒状体と、硬化後も弾性を有する湿気硬化型樹脂を備え、該湿気硬化型樹脂は上記粒状体に対し硬化後において粒状体間を連結するのに十分な量で混合されており、硬化前は適用しようとする体位の形状に沿うように粒状体の相互移動が可能な纏まり体を形成している身体サポート具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。 Further, it comprises a required amount of granular material having elasticity and a moisture-curing resin having elasticity even after curing, and the moisture-curing resin is an amount sufficient to connect the particles after curing to the granular material. A body support device is proposed in which a granular body is formed in which the granular bodies can move together so as to follow the shape of the posture to be applied before curing (see, for example, Patent Document 2). ).
さらに、身体のサポートを確実に行なうことができるとともに体圧を分散させるようにして、ユーザーの体形に合わせた形状を保持し、ユーザー個人の体形に応じたフィット感を得ることのできる身体サポート具が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、上記特許文献1や2に係る従来技術による身体サポート具は、発泡ポリウレタンなどの粒状体が個々のユーザーの体形に応じて変形した後、湿気硬化型樹脂が硬化することにより、この変形した状態で粒状体が固定化して形状を保持するものであり、迅速かつ的確に個々のユーザーの体をサポートすることができ、製作手順も簡単で医療用などにおいて頭部などを保持するには好適なものであった。しかしながら、これらの身体サポート具は座席や椅子など設置面積の限られた用途におけるシート用としては以下のような問題を有するものであった。すなわち、これら従来の身体サポート具は、発泡ポリウレタンなどの粒状体が相互移動することにより身体にフィットするものであるが、このとき粒状体を包含するサポート部が体の圧力により扁平化しながらフィットするものであるためサポート部の面積が増大することになり、また、この扁平化に伴う面積の増大は個々のユーザーの体の圧力や体格により異なるためサポート部の形状も不規則となり、これらにより幅などの大きさが規定されている座席や椅子などのシート用としてはそのまま用いることはできないという問題があった。
However, the body support device according to the related art according to
また、上記特許文献3に係る従来技術による身体サポート具は、粒状体が充填される被覆部材内が全体として一つの領域から構成されるため、本来粒状体を必要としない部位に対しても少なからず粒状体が存在することとなり、身体サポート具の最小厚さが厚くなってしまうという問題があった。殊に身体サポート具を自動車の座席に適用する場合、背もたれの上半部には人体の肩後部が当接することになるので、身体サポート具として必要な厚さは極力薄い方が好ましい。しかし、従来技術による身体サポート具のように端部の最小厚さが厚いと、背もたれと身体サポート具との間に段差ができてしまい、背中の接触感覚が悪くなってしまうという問題があった。
In addition, the body support device according to the related art according to
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、身体サポート具を使用する際、身体サポート具として厚みが必要ない部分の厚さを極力抑制するとともに、身体サポート具として厚みが必要な部分との段差を緩和して、使用者に良好な接触感覚を与えることができる身体サポート具を提供することを課題とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and when using a body support device, the thickness of a portion that does not require thickness as a body support device is suppressed as much as possible, and thickness is required as a body support device. It is an object of the present invention to provide a body support device that can relieve a step from a portion and give a good contact feeling to a user.
請求項1記載の発明は、湿気硬化型樹脂をコーティングした多数の粒状体を含むサポート部を押圧変形可能な被覆部材で被覆し、前記被覆部材は透湿性を備える素材からなると共に身体部分を当接させて前記粒状体を相互移動させ、前記サポート部をその部分に合致した形状にして湿気硬化型樹脂を硬化させて使用する身体サポート具であって、前記被覆部材には前記粒状体を浸入させない領域を形成することを特徴とするものである。 According to the first aspect of the present invention, a support portion including a large number of granular bodies coated with a moisture curable resin is coated with a covering member that can be pressed and deformed, and the covering member is made of a material having moisture permeability and applies to a body part. It is a body support device that is used by contacting and moving the granular material to each other and curing the moisture-curing resin with the shape of the support portion matching the portion, and the granular material is infiltrated into the covering member A region that is not allowed to be formed is formed.
請求項2記載の発明は、請求項1記載の身体サポート具において、前記粒状体を浸入させない領域は前記身体サポート具の端部から内方に向かって連続的に形成されることを特徴とするものである。 According to a second aspect of the present invention, in the body support device according to the first aspect, the region where the granular material does not enter is continuously formed inward from an end portion of the body support device. Is.
請求項1記載の身体サポート具によれば、被覆部材に粒状体を浸入させない領域を形成したことから、身体サポート具を座席等に配設した際、乗員がサポート具と座席シートおよび背もたれ部に接した場合においても、身体サポート具と背もたれ部との境目に形成される段差は極めて小さなものとなる。その結果、身体サポート具が座席シートおよび背もたれと一体的に感じることができるので、乗員に対して良好なフィット感を与えることができる。
According to the body support device of
請求項2記載の身体サポート具によれば、前記請求項1記載の発明が有する効果を奏することができるとともに、粒状体を浸入させない領域は前記身体サポート具の端部から内方に向かって連続的に形成されることから、身体サポート具のうち粒状体が存在する部位と粒状体が存在しない部位との段差を緩和することができる。したがって、乗員に対してより一層良好なフィット感を与えることができる。 According to the body support device of the second aspect, the effect of the invention of the first aspect can be achieved, and the region where the granular material does not enter is continuous inward from the end portion of the body support device. Therefore, the level difference between the part where the granular material is present and the part where the granular material is not present can be reduced. Therefore, a better fit can be given to the occupant.
以下、本発明の身体サポート具1の実施例について、図1〜図9を参照しながら説明する。図1は本発明による身体サポート具1を自動車の座席に適用した場合を示すものである。身体サポート具1は乗員と背もたれ3との間にできる隙間を埋める(緩和)ために用いられるものであることから、身体の背中に相当する部位の表面と背もたれ3表面との間の空間を過不足なく埋め合わせることが要求される。その一方、過不足なく埋め合わせるべき空間は部位によって異なる複雑な形態となることから、身体サポート具1の各部において大きな段差があると身体へのフィット感が悪くなる恐れがある。
Hereinafter, the Example of the
図2は図1におけるA−A断面を示すものであり、身体サポート具1は身体における背中部分だけではなく、背中から両脇腹にかけての部位にも身体形状に沿った形状を有していることが要求される。このような要求を満たすため、本発明の身体サポート具1は被覆部材4,5の内部に湿気硬化型樹脂をコーティングした多数の粒状体6を充填している。また、サポート部を押圧変形可能な透湿性素材からなる被覆部材4,5で被覆し、該被覆部材4,5に身体部分を当接させて粒状体6を相互移動可能なようにしている。
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 1. The
図3〜図5は、本発明による身体サポート具1の湿気硬化型樹脂が硬化する前の初期状態を示しており、図3は身体側から見た正面図を、図4は平面図を、図5は右側面図を示している。正面図に示すように4箇所の隅部は大きな丸みを帯びており、全体として矩形の座布団に似た形状をしている。
3 to 5 show an initial state before the moisture curable resin of the
図6〜図9は、本発明に係る身体サポート具1の内部構造および製造方法を説明するための断面図であり、身体サポート具1の中央縦断面図を示している。図6は身体サポート具1を構成する部材のうち、湿気硬化型樹脂をコーティングした多数の粒状体6を除いた構成部材を示している。緩衝材としての機能を果たすスポンジ7を挟んで、身体側となる面には伸縮性の低い被覆部材4が用いられる。そして、伸縮性の低い被覆部材4に重ねて伸縮性の高い被覆部材5が配設される。一方、スポンジ7の反身体側面には不織布8が配設され、伸縮性の高い反身体側被覆部材5と伸縮性の低い身体側被覆部材4とスポンジ7と不織布8とが縫製される。すなわち、前記4つの部材は端部3aから5mm程度離れた位置をミシン糸9により縫製される。ミシン糸9による縫製は正面視矩形の四辺のうち、三辺3aについて行なわれる。残る一辺3bについては、スポンジ7と不織布8との端部を身体側被覆部材である伸縮性の低い被覆部材4によって折り返し代4aを設けて覆った後、ミシン糸9で縫製される。また、必要に応じて略背中が当接する部位を明確にする目的等のため、スポンジ7と不織布8と伸縮性の低い被覆部材4だけを適所において模様縫い10をすることができる。ここで、スポンジ7を配設するのは身体への接触感覚を良くするためである。また、不織布8を配設するのは、不織布8を設けないままスポンジ7をミシン糸9で縫製すると、スポンジ7が切れてしまうためである。
6-9 is sectional drawing for demonstrating the internal structure and manufacturing method of the
図7は、図6の工程が終了した段階で伸縮性の高い被覆部材5を裏返した状態を示している。すなわち、伸縮性の高い被覆部材5の縫製されていない一辺5aをつかんで反身体側に反転させたものである。ここで、反身体側被覆部材5は伸縮性が高い素材からなるので縫製後の反転を容易に行なうことができる。また、反身体側被覆部材5の端部のうち、先に縫製された三辺を除く残りの一辺5aには端末処理が施される。すなわち、端部5aは内側に折り返されてミシン糸9により縫製される。
FIG. 7 shows a state in which the highly stretchable covering
ここで、図3の正面図に示す中央上半部3cは乗員の肩後部が当接する部位であり、本来的に身体サポート具1としての厚さは必要ないものである。したがって、当該部位3cの厚さは極力薄いことが好ましい。そこで、本発明においては、被覆部材4,5に粒状体6が浸入しない領域3cを設けている。すなわち、乗員の肩後部が当接する部位3cには、スポンジ7と身体側被覆部材4と不織布8とともに、反身体側被覆部材5を一体としてミシン糸9により縫製している。しかも、このミシン糸9による縫製は身体サポート具1の端部3aから端部3aへと連続した線で構成されており、当該部位3cは他の部位3dと仕切られている。したがって、身体サポート具1の内部に多数の粒状体6が充填されていても、当該部位3cに粒状体6が浸入することがないようにされている。このように本発明による身体サポート具1には、粒状体6が浸入できない領域3cが設けられていることから、粒状体6を有する領域3dと有さない領域3cとの境目3eが連続的に滑らかに繋がることから乗員に良好なフィット感を与えることができる。
Here, the central
図8は、不織布8と反身体側被覆部材5との間に湿気硬化型樹脂をコーティングした多数の粒状体6を充填するとともに、開口部11となる一辺に設けられた身体側被覆部材4の折り返し代4aに加熱溶融樹脂12を配設した状態を示している。反身体側被覆部材5は伸縮性が高く、不織布8と反身体側被覆部材5との間に湿気硬化型樹脂をコーティングした粒状体6を充填すると、その表面はなだらかな凸面となる。適正量の粒状体6を充填した後、開口部11の長さ方向に沿って加熱溶融樹脂12を配設する。その後、反身体側被覆部材5と身体側被覆部材4の折り返し代4aとを加熱溶融樹脂12を挟んで加熱することにより、溶着することができる。ここで、反身体側被覆部材5の折返し代5bは短くされており、加熱溶融樹脂12に当接する部位には折り返し代5bがないようにされている。そのため、加熱手段により反身体側被覆部材5の表面から加熱する際、加熱溶融樹脂12に熱が容易に伝わる。したがって、効率よく短時間で溶着作業を完了することができる。
FIG. 8 shows the filling of the body-
図9は、反身体側被覆部材5と身体側被覆部材4の折り返し代4aとを加熱溶融樹脂12を挟んで加熱溶着した後の状態を示している。身体サポート具1としての製作はこの段階で完了することになり、その後防湿性を有する袋等に詰めて保管される。ここで、身体側被覆部材4の折り返し代4aは、反身体側被覆部材5の折り返し代5bに較べて長くされている。その結果、身体側被覆部材4の折り返し代4aが加熱溶融樹脂12により反身体側被覆部材5の内側に溶着した後においては、身体側被覆部材4の折り返し代4aと不織布8との間に空間13が確保され、その空間13にも湿気硬化型樹脂をコーティングした粒状体6が入り込むことができる。また、反身体側被覆部材5に伸縮性の高い素材を用いたことから、身体サポート具1の端部においてもスポンジ7が二重に折り重なることがない。したがって、反身体側被覆部材5の表面全体がなだらかとなり、身体サポート具1の美観が向上する。
FIG. 9 shows a state after the non-body-
次に、本発明に係る身体サポート具1に用いられる各部材の材料について説明する。粒状体6としては、適度の弾性を有するもので、後述する湿気硬化型樹脂と未硬化の状態において非反応性又は非反応性に加工したものが好ましく、例えば、軟化剤や可塑剤で弾力性を付与したポリエチレン、ポリプロピレン及びこれらの共重合体等のオレフィン系粒状体、同様に弾力性を有する酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、ネオプレン、ポリブタジエン、シリコン、その他のゴム系の材料などで形成した粒状体がある。また、湿気硬化型樹脂と非反応性の弾性体やゲル状体のものも使用することができる。
Next, the material of each member used for the
この粒状体6としては、例えば、コスモゲル(商品名・株式会社コスモ計器製)、MNCS(商品名・株式会社ブリジストン製)、アルファーゲル(商品名・株式会社シーゲル製)、ペフ(商品名・株式会社東レ製)、ミツフクフォーム(商品名・三福工業株式会社製)、エクセシール(商品名・イノアック株式会社製)、カルソフト(商品名・タキロン株式会社製)、ネオプレンゴム(山本化学工業株式会社製)、CRゴム(大和紡績株式会社製、丸信化工株式会社製)、シリコーンスポンジ(千代田ゴム株式会社製、イノアック株式会社製、信越化学工業株式会社製)等を用いることができる。
As this
上述したような粒状体6は、球状、棒状、立方体、直方体、円柱状、円盤状その他の形状に形成することができ、好ましくは角のとれた形状、特に球状にするとよい。また、この粒状体は、特に得られる身体サポート具の弾力性の点で中実や中空に形成したり、発泡体にしたものが好ましい。発泡体の場合には、後述する湿気硬化型樹脂が粒状体中に浸み込んで行かないように独立気泡体とするのが好ましく、特に表面にスキン層を有するものが好ましい。
The
この粒状体6の大きさは、身体サポート具1として使用する部位や使用する粒状体6の材料や湿気硬化型樹脂の種類によっても異なるが、あまり大きすぎると高い通気性は確保されるものの、採形性や表面の平滑性が低下し身体サポート具1としてのフィット感に劣るためその大きさを約8cm3以下とするのが好ましく、特に0.125cm3以下とすることにより使用し易く表面の平滑な身体サポート具1とすることができる。このような粒状体6は、上述したような材質、形状、性質、大きさ等の異なった二種以上のものを併用してもよい。
The size of the
さらに、上記粒状体6を形成している素材の硬さは、クッション用軟質ウレタンフォームの硬さ試験(JIS K6401 5.4)によって、25%圧縮硬度約2kg/cm2以下、好ましくは約1.0kg/cm2以下にするとよい。また、この時の圧縮残留ひずみ(JIS K6401 5.5)は約15%以下、好ましくは約13%以下が好ましい。上記圧縮硬度が2kg/cm2を超えるか、あるいは残留ひずみが15%以上であると硬すぎ、使用中にひずみが起こり使用感が悪くなるため好ましくない。
Further, the hardness of the material forming the
次に、上述したような粒状体6にコーティングする湿気硬化型樹脂としては水を加えることによって樹脂を容易に硬化させることができることから、水硬性ウレタンプレポリマーを使用するのが好ましい。水硬化性ウレタンプレポリマーは、ポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られる端末にイソシアネート基を有するプレポリマーである。また、他の湿気硬化型樹脂、例えば湿気硬化型シリコン樹脂なども使用することができる。この湿気硬化型樹脂は、硬化後においても適度の弾性を有するものが好ましい。また、上記粒状体6は、湿気硬化型樹脂が水を加えることにより反応して硬化したときに、湿気硬化型樹脂と結合状態を形成するようなものであってもよいし、湿気硬化型樹脂と結合状態を形成することなく湿気硬化型樹脂に囲まれるようにして包まれた状態になって固定化されるものでもよい。また、上記湿気硬化型樹脂には硬化時間、貯蔵安定性、硬化時の脱泡促進、仕上がりの色調等を考慮して触媒、安定剤、消泡剤、酸化防止剤、着色剤、揺変性付与剤、充填剤等を適宜配合することができる。これらの添加剤は、上記湿気硬化型樹脂の成分に応じた公知の化合物を適宜選択して使用することができる。
Next, it is preferable to use a hydraulic urethane prepolymer as the moisture curable resin to be coated on the
また、湿気硬化型樹脂には硬化触媒として水硬化性ウレタンプレポリマーの場合、例えば、ビス(2,6ジメチルモルホリノ)ジエチルエーテル、トリエチレンジアミン、シクロヘキシルアミン、ジメチルエタノ−ルアミン、置換モルホリン、ジメチルピペラジン等を用いることができる。さらに、揺変性付与剤を用いると、湿気硬化型樹脂と粒状体6とが混合された状態で保存されている間に、湿気硬化型樹脂が偏在化することを防ぎ、両者が均一的に混ざり合った状態を保持することができる。こうした揺変性付与剤として水硬化性ウレタンプレポリマーの場合には、シリカ、酸化チタン、有機系のポリアルキレングリコールの末端水酸基を水酸基処理剤で処理したポリアルキレン変性化合物で一般にポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたはこれらの共重合体を塩化メチル、脂肪酸等で処理したものや、芳香族カルボン酸エステル類、D−ソルビトールと芳香族アルデヒドとのアセタール化反応により合成されたベンジリデンソルビトール、ジトリリデンソルビトール類等を使用することができる。使用量としては水硬化性ウレタンプレポリマーに対して約0.01〜6%程度、好ましくは約0.05〜3%程度である。
In the case of a moisture curable resin, a water curable urethane prepolymer as a curing catalyst, for example, bis (2,6 dimethylmorpholino) diethyl ether, triethylenediamine, cyclohexylamine, dimethylethanolamine, substituted morpholine, dimethylpiperazine, etc. Can be used. Further, when the thixotropic agent is used, the moisture curable resin is prevented from being unevenly distributed while the moisture curable resin and the
上記湿気硬化型樹脂の物性としては、使用対象によって異なるが硬化時間が水に接触させてから約3分〜30分程度で体重負荷を掛けることができる程度の見かけ硬度が得られ、反応による体積の変化が少なく、人体に対して発熱や刺激等の悪影響の少ない物で、貯蔵安定性も高いことが望ましく、このような物性を有する水硬化性ウレタンプレポリマーを選択して用いるのが好ましい。 The physical properties of the moisture curable resin vary depending on the object of use, but the apparent hardness is such that the weight can be applied in about 3 to 30 minutes after the curing time is in contact with water. It is desirable that the storage stability is high and the storage stability is high, and it is preferable to select and use a water-curable urethane prepolymer having such physical properties.
上述したような湿気硬化型樹脂の混合量は、粒状体6の表面を濡らすことができる量であればよく、通常、粒状体の体積1リットル当たり約7.5g以上使用するとよく、好ましくは約45〜420g程度使用すればよい。この粒状体と湿気硬化型樹脂との混合は、好ましくは、20℃、相対湿度(RH)20%以下の環境下で、万能混合機、コンクリートミキサーその他の混合機を使用し、混合容器中に乾燥窒素ガスを満し、所定量の粒状体6を投入して攪拌しながら湿気硬化型樹脂を所定量加え、均一的になるまで混合することによって行うことができる。
The mixing amount of the moisture curable resin as described above may be an amount that can wet the surface of the
上記粒状体6と湿気硬化型樹脂が混合されたものは、粒状体6,6間を連結するのに十分な量で粒状体6の表面が湿気硬化型樹脂でコーティングされており、各粒状体6,6は上記未硬化の湿気硬化型樹脂によって粘結されて一纏まりになっているが、各粒状体6,6は相互に移動が可能な状態になっている。このように粒状体6と樹脂が混ぜられたものは、アルミ箔等を含む包装袋や箱、缶などの防湿性を有するものに収納すれば、硬化しないように保存することができる。
In the case where the
身体側被覆部材4に用いる伸縮性の低い生地としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリル、ポリウレタン、スチレン・イソプレン・スチレンコポリマー(SIS)、ポリアミドその他の合成繊維、レーヨン、綿、麻その他の再生繊維や天然繊維、ガラス繊維その他の無機繊維などが使用できるが、湿気硬化型樹脂との反応性があったり水分含有量の高いものは、予め表面を処理して非反応性にしたり、乾燥して水分を除去するとよい。水硬化性ウレタンプレポリマーの場合に好ましい素材としては、上記した未硬化のウレタンプレポリマーと反応しないポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、SISなどが挙げられる。特に、伸縮率が100%〜190%の範囲の特性を有する生地が好ましい。このような特性を有する素材としてポリエステル材料であるレカロ(レカロ社製)を挙げることができる。なお、ここでいう伸縮率100%とは、引張力を加える前の長さに対する引張力を加えた後の長さの比率を意味する。すなわち、伸縮率100%の材料とは引張力を加える前の長さに対する引張力を加えた後の長さが100%ということであり、伸びない材料を意味することになる。
Recycled polyester, polypropylene, polyethylene, polyacryl, polyurethane, styrene / isoprene / styrene copolymer (SIS), polyamide and other synthetic fibers, rayon, cotton, hemp and other materials used for the body
反身体側被覆部材5に用いる伸縮性の高い生地としては、ナイロンとポリウレタンの混紡生地が適している。特に、伸縮率が200%〜400%の範囲の特性を有する生地が好ましい。このような特性を有する素材として、ナイロン85%とポリウレタン15%の混紡生地であるLYCRA5100(デュポン社製)を挙げることができる。
As the highly stretchable fabric used for the non-body
スポンジ7に用いる材料としては、伸縮率が120%〜150%の範囲の特性を有するものが好ましい。このような特性を有する素材として、例えばポリウレタン材料であるイノアックUEM35(イノアック社製)を挙げることができる。
The material used for the
スポンジ7を保護するために用いる不織布8としては、伸縮率が100%〜200%の範囲の特性を有するものが好ましい。このような特性を有する素材として、例えばポリエステル材料であるEW−50(日本バイリーン社製)を挙げることができる。
As the
次に、本実施例の身体サポート具1を自動車の座席等にセットして湿気硬化型樹脂を硬化する方法について説明する。身体サポート具1は、図示しない防湿性袋に密封収納して供給される。したがって、収納状態では粒状体6が湿気にさらされることがないため、確実に硬化することを防止でき、防湿性袋を開封して水を加えたり水分を含ませたり、さらに触媒液を噴霧したりするなど湿気にさらすことで粒状体6にコーティングした湿気硬化型樹脂が短時間で硬化するように構成されている。
Next, a method of setting the
身体サポート具1は、図1に示すように自動車等の座席に配置して使用されることが多い。具体的には座席シート2の後部から背もたれ3にかけて身体サポート具1が載置される。即ち、本実施例では、ユーザーの背中から腰部をサポートする身体サポート具1として機能するようにした使用状態を示している。
The
まず、防湿性袋(図示せず)から身体サポート具1を取り出す。この身体サポート具1の透湿性部材である被覆部材4,5を介して大気中の水分と反応することにより湿気硬化型樹脂が硬化を開始する。その後、身体サポート具1を座席シート2後部から背もたれ3にかけて設置し、必要に応じてカバーシートを被せる。
First, the
続いて、ユーザー(図示せず)が着座しながらこの身体サポート具1に体を押し付けると、伸縮性の高い反身体側被覆部材5が大きく伸長して、背もたれ3の表面形状に沿って反身体側被覆部材5が追従して変化する。一方、伸縮性の低い身体側被覆部材4は身体の形状に沿った程度の小さな変形は許容できるものの、あまり大きな変形はできないことから、身体表面形状に沿って緩やかに凹面状に変形する。このような被覆部材4,5の変形に伴ってサポート部14内の粒状体6,6が相互移動し、サポート部14内において粒状体6の密度は略均一化される。その結果、身体サポート具1全体としてユーザーの体形にフィットした形状に素早く変形し、短時間(3〜5分)で粒状体6の表面にコーティングされた湿気硬化型が硬化することで粒状体6が固定化してこの押圧変形した形がそのまま維持される。このとき、押圧された分だけ粒状体6は中央部で薄くなり、サポート部14の平面形状を変形させようとする。しかし、粒状体6は被覆部材4,5内に収納されていることから、結果的に図2に示すように身体サポート具1の左右の縁部が膨らんで左右から包み込むように身体をホールドすることになる。
Subsequently, when the user (not shown) presses the body against the
このようにして短時間で簡単にユーザー個人の着座形状の身体サポート具1に成形することができる。また、身体サポート具1の背もたれ3に接している部分は背もたれ3の表面形状に合った形状で滑らかに変形して固化するため、背もたれ3に対して位置ズレしにくい状態で設置できることになり安定性が向上する。しかもこの身体サポート具1は、前記粒状体6にコーティングした湿気硬化型樹脂が硬化して、その形状を保持するものであるが、各粒状体6,6自体が弾力性を有する上に、これら粒状体6,6間には間隙が形成されるので、硬いだけでなく適度な柔軟性が得られ、また通気性があるため長時間使用に際して身体がむれることなく、良好なホールド性と座り心地とが得られることになる。
In this way, it is possible to easily and easily form the
また、本実施例の身体サポート具1は、湿気硬化樹脂をコーティングした粒状体6を、伸縮性の異なる身体側被覆部材4と反身体側被覆部材5とスポンジ7と不織布8とを縫製した内部に充填しただけで構成できるため、量産性に優れ、安価に製品を提供することができる。さらに、この身体サポート具1は、防湿性袋に密封収納して保存するので、防湿性袋から取り出さない限り粒状体6,6が相互に接合してサポート部14が固化するのを確実に防止することができるため、運搬・流通・保管性に優れ取扱いも極めて容易である。
Further, the
上述したように本発明に係る身体サポート具1は、被覆部材4,5に粒状体6を浸入させない領域3cを形成したことから、身体サポート具1を座席に配設すると、身体サポート具1が存在しない部位の背もたれ3表面と身体サポート具1表面との段差は小さなものとなる。また、身体サポート具1の粒状体6を浸入させない領域3cと粒状体6が存在する領域3dとの境目3eを緩やかに変化させたことから、身体サポート具1の表面と背もたれ3の表面とが滑らかに形成される。その結果、身体サポート具1の表面と背もたれ3の表面とは一体的に感じることができるので、乗員に対して良好なフィット感を与えることができる。
As described above, the
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は種々の変形実施をすることができる。たとえば、上記実施例においては自動車の座席の背もたれ3に適用する場合について説明をしたが、座席シート2部だけに適用することもできる。その際、乗員の臀部のもっとも高い凸部が当接することになる身体サポート具1の位置に粒状体6を侵入させない領域を設けると、フィット感の良好な座席シート用身体サポート具1を得ることができる。
As mentioned above, although this invention was demonstrated based on the Example, this invention can carry out various deformation | transformation implementation. For example, in the above-described embodiment, the case where the present invention is applied to the
また、上記実施例においては被覆部材として、身体側被覆部材4と反身体側被覆部材5の伸縮性が異なる素材を使用したが、身体側被覆部材4と反身体側被覆部材5の伸縮性が同一の素材においても適用できる。
Moreover, in the said Example, although the raw material from which the elasticity of the body
1 身体サポート具
3c 粒状体を浸入させない領域
4 被覆部材(身体側被覆部材)
5 被覆部材(反身体側被覆部材)
6 粒状体
14 サポート部
1 Body support equipment
3c Area where granular material does not enter 4 Covering member (body side covering member)
5 Covering member (anti-body side covering member)
6 Granules
14 Support Department
Claims (2)
The body support device according to claim 1, wherein the region where the granular material does not enter is continuously formed inward from an end portion of the body support device.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005227809A JP2007037894A (en) | 2005-08-05 | 2005-08-05 | Body supporting tool |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2002017520A (en) * | 2000-07-06 | 2002-01-22 | Honda Access Corp | Human body supporting tool |
WO2003049578A1 (en) * | 2001-12-11 | 2003-06-19 | Honda Access Corporation | Body support device |
JP2004321583A (en) * | 2003-04-25 | 2004-11-18 | France Bed Co Ltd | Cushion device for chair |
-
2005
- 2005-08-05 JP JP2005227809A patent/JP2007037894A/en active Pending
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