JP2007034505A - 認証装置、認証方法、認証用プログラム、および、コンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

認証装置、認証方法、認証用プログラム、および、コンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 入力された画像に基づいて認証を行なう認証装置の、認証精度を向上させる。
【解決手段】 認証装置は、ユーザからスイープセンシング方式とエリアセンシング方式で入力された指紋データの両方の照合結果を利用して、当該ユーザの認証を行なう。スイープセンシング方式では、ユーザは、矩形のセンサ101Aに対してその長手方向と直角を構成するように指を当て、そして、センサ101A上で、指を、図中の矢印に示すように上から下(あるいは下から上)に当該センサ101Aの長手方向に直角に動かして、指紋データを読込ませる。また、エリアセンシング方式では、ユーザは、矩形のセンサ101Aに対してその長手方向と平行になるように指を当て、そして、センサ101A上で指を動かさずに、指紋データを読込ませる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、認証装置に関し、特に、スイープセンシング方式とエリアセンシング方式のそれぞれを利用して得られる入力画像情報を組み合わせて利用することのできる認証装置、認証方法、認証用プログラム、および、コンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
携帯電話をはじめとするモバイル機器において、ネットワークなどを利用した金融機関などとのアクセス、無線を利用した自動販売機での商品購入など、モバイル機器を利用した商取引が可能となっている。この商取引時の個人などの認証の方法として、指紋認証機能の活用が実用化されてきている。
従来、上記モバイル機器などに搭載されている指紋認証機能における指紋画像の入力方法として、エリアセンシング方式かスイープセンシング方式のいずれかが利用されている。図13は、エリアセンシング方式を説明するための図であり、図14は、スイープセンシング方式を説明するための図である。
図13を参照して、エリアセンシング方式は、一度にエリア全体でセンシングされた指紋情報が、照合用の装置等に入力される方式である(特許文献1参照)。
また、図14を参照して、スイープセンシング方式は、センサ上で指を動かしながら指紋をセンシングする方式である。
特開2003−323618号公報 特開平5−174133号公報
従来、人の指紋によって当該人の認証を行なう場合、上記したエリアセンシング方式かスイープセンシング方式のいずれかを利用することが考えられる。
なお、近年のキャッシュレス化やネットワーク技術の発達に伴い、上記したような指紋認証機能に対しては、その認証精度の向上が切望されている。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、認証装置において、認証機能の向上を図ることである。
本発明に従った認証装置は、センサを備え、前記センサと対象物との相対位置を固定した第1の方法と、前記センサと前記対象物との相対位置を変化させる第2の方法のいずれの入力方法でも前記対象物の画像を入力可能な画像入力手段と、前記画像入力手段を介して入力された入力画像と照合を行なうための参照画像を保持する参照画像保持手段と、前記画像入力手段を介して前記第1の方法で入力された第1の入力画像と前記参照画像とを照合する第1の照合手段と、前記画像入力手段を介して前記第2の方法で入力された第2の入力画像と前記参照画像とを照合する第2の照合手段と、前記第1の照合手段による照合結果および前記第2の照合手段による照合結果に基づいて、認証結果を出力する認証手段とを含むことを特徴とする。
また、本発明に従った認証装置では、前記第1の照合手段と前記第2の照合手段の少なくとも一方は、異なる態様で入力された入力画像のそれぞれについて前記照合画像との照合を行なうことが好ましい。
また、本発明に従った認証装置では、前記認証手段は、前記第1の照合手段による照合結果と前記第2の照合手段の照合結果とが同じである場合にのみ、これらの照合結果に基づいて認証結果を出力することが好ましい。
本発明に従った認証方法は、センサと対象物との相対位置が固定されて入力された第1の入力画像と参照画像とを照合するステップと、センサと対象物との相対位置が変化されながら入力された第2の入力画像と参照画像とを照合するステップと、前記第1の入力画像に基づいた照合結果および前記第2の入力画像に基づいた照合結果に基づいて、認証結果を出力するステップとを含むことを特徴とする。
本発明に従った認証用プログラムは、センサに入力された画像に基づいて認証を行なう認証用プログラムであって、コンピュータに、前記センサと対象物との相対位置が固定されて入力された第1の入力画像と参照画像とを照合するステップと、前記センサと対象物との相対位置が変化されながら入力された第2の入力画像と参照画像とを照合するステップと、前記第1の入力画像に基づいた照合結果および前記第2の入力画像に基づいた照合結果に基づいて、認証結果を出力するステップとを実行させることを特徴とする。
本発明に従ったコンピュータ読取り可能な記録媒体は、上記した認証用プログラムを記録していることを特徴とする。
本発明によれば、2つの異なる方法で入力された画像がそれぞれ参照画像と照合され、それらの結果の双方が利用されて、認証結果が出力される。
これにより、入力された画像の照合の精度を向上させることができ、したがって、認証の精度を向上させることができる。
また、複数の方法での画像の入力を必要とされるため、不正な手段で入手した画像が入力しにくくなる。これにより、他人の指の指紋が入力される等の、不正な画像が入力される事態をより確実に回避できる。そして、認証装置において認証精度が向上することにより、特に高額の取引等におけるリスクを可能な限り低減できる。
また、本発明によれば、照合に利用される画像を、1つの方法でも、入力態様を変えた複数の画像とすることができ、これにより、さらに照合および認証の精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、異なる方法で入力された画像に基づく照合の結果がすべて一致したときにのみ、認証手段が認証結果を出力するため、さらに認証の精度を向上させることができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態である認証装置1が搭載されるコンピュータの構成を示す図である。
図1を参照して、コンピュータは、画像入力部101、CRT(陰極線管)や液晶などからなるディスプレイ610、該コンピュータ自体を集中的に管理し制御するためのCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)622、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)を含んで構成されるメモリ624、固定ディスク626、FD(フレキシブルディスク)632が着脱自在に装着されて、装着されたFD632をアクセスするFD駆動装置630、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)642が着脱自在に装着されて、装着されたCD−ROM642をアクセスするCD−ROM駆動装置640、通信ネットワーク300と該コンピュータとを通信接続するための通信インタフェース680、ならびにキーボード650およびマウス660を有する入力部700を含んで構成される。そしてこれらの各部は、バスを介して通信接続される。また、外部装置であるプリンタ690に接続される。
なお、図1に示された構成は一般的なコンピュータの構成であって、本実施の形態にかかるコンピュータの構成は図1の構成に限定されない。たとえば、コンピュータには、カセット形式の磁気テープが着脱自在に装着されて磁気テープをアクセスする磁気テープ装置が設けられてもよい。
図2は、上記した認証装置1の機能構成を表わすブロック図である。
図2を参照して、認証装置1は、画像入力部101、メモリ102(図1中のメモリ624または固定ディスク626に対応)、バス103、登録データ記憶部202、および照合処理部11を含む。
照合処理部11は、画像補正部104、指紋入力および照合方式判別部1042、スナップショット画像間相対的位置関係計算部1045、最大一致度位置探索部105、移動ベクトルに基づく類似度計算部(以下、類似度計算部と呼ぶ)106、照合判定部107、認証部1077、および、制御部108を含む。照合処理部11の各部は対応のプログラムが実行されることによりその機能が実現される。
なお、本実施の形態では、画像入力部101によって画像入力手段が構成される。また、登録データ記憶部202によって参照画像保持手段が構成される。メモリ102によって照合手段選択情報保持手段が構成される。指紋入力および照合方式判別部1042によって、照合方式判別手段が構成される。最大一致位置探索部105、移動ベクトルに基づく類似度計算部106、および、照合判定部107によって静止画像照合手段が構成される。スナップショット画像間相対的位置関係計算部1045、最大一致位置探索部105、移動ベクトルに基づく類似度計算部106、および、照合判定部107によって、変化画像照合手段が構成される。そして、認証部1077によって、認証手段が構成される。さらに、メモリ102および制御部108は、各部の全般にかかる記憶領域や制御の機能を持つ。
画像入力部101は、指紋センサを含み、該指紋センサにより読込まれた指紋に対応する指紋画像データを出力する。指紋センサには光学式、圧力式および静電容量方式のいずれを適用してもよい。
画像入力部101に含まれる指紋センサは、上述のスイープセンシング方式(以下、スイープ方式と略する)とエリアセンシング方式(以下、エリア方式と略する)との両方法に対応しており、いずれの方法でセンシングされた指紋データをも読取ることができる。
つまり、画像入力部101に含まれる指紋センサにてスイープ方式で指紋データをセンシングする場合、ユーザは、図3(A)に示されるように、矩形のセンサ101Aに対してその長手方向と直角を構成するように指を当て、そして、センサ101A上で、指を、図中の矢印に示すように上から下(あるいは下から上)に、当該センサ101Aの長手方向に直角に動かして、指紋データを読込ませる。
一方、エリア方式で指紋データをセンシングする場合、ユーザは、図3(B)に示されるように、矩形のセンサ101Aに対してその長手方向と平行になるように指を当て、そして、センサ101A上で指を動かさずに指紋データを読込ませる。
画像入力部101に含まれる指紋センサのサイズは、エリア方式でセンシングできる必要最低限のサイズが必要となる。たとえば、センサの長手方向の長さである横幅は、指の幅の1.5倍程度(256画素)、センサの長手方向に直行する方向の長さである縦幅は指の幅の0.25倍程度(64画素)のサイズが必要となる。
なお、認証装置1では、エリア方式で指紋データをセンシングする場合、指の幅の0.25倍程度の縦幅であるサイズの指紋センサを用いるため照合の精度は高くないが、スイープ方式で照合する場合に比べて処理時間が短いため、簡易な指紋照合に利用できユーザの利便性が高い。一方、スイープ方式で指紋データをセンシングする場合、処理時間が長くなるが、照合の精度は高いため、機密性の高い指紋照合に利用できる。
メモリ102には、画像データや各種の計算結果などが格納される。バス103は各部間の制御信号やデータ信号を転送するために用いられる。画像補正部104は、画像入力部101から入力された指紋画像データについての濃淡補正を行なう。
最大一致度位置探索部105は、一方の指紋画像の複数の部分領域をテンプレートとし、該テンプレートと他方の指紋画像内とで最も一致度の高い位置を探索する、いわゆるテンプレートマッチングを行なう。そして、その検索結果である結果情報は、メモリ102に渡されて格納される。
類似度計算部106は、メモリ102に格納された最大一致度位置探索部105の結果情報を用いて、後述の移動ベクトルに基づく類似度を計算する。そして計算された類似度は、類似度判定部107に渡される。
類似度判定部107は、類似度計算部106が算出した類似度により一致・不一致を判定する。
認証部1077は、照合された画像の組み合わせに対応した個人などの認証を行なう。
制御部108は、照合処理部11の各部の処理を制御する。
登録データ記憶部202には、照合の対象となる上記した一組のスナップショット画像とは別に、照合に使用される画像データが、予め記憶される。
なお、本実施の形態では、画像補正部104、指紋入力および照合方式判別部1042、スナップショット画像間相対的位置関係計算部1043、最大一致度位置探索部105、類似度計算部106、照合判定部107、認証部1077、および、制御部108のすべてあるいは一部は、処理手順をプログラムとして記憶させたメモリ624(図1参照)などのROMとそれを実行するためのCPU622(図1参照)などを含む演算処理装置を用いて構成されてもよい。
次に、認証装置1において実行される画像照合処理の内容を、当該処理のフローチャートである図4を参照して説明する。
図4を参照して、まず、認証装置1は、認証される者の指がセンサに乗せられるまで待機する(ステップT1〜T4)。
具体的には、初めに、制御部108は、画像入力部101へ画像入力開始の信号を送り、その後、画像入力終了信号を受信するまで待機する。そして、指がセンサに乗せられると、画像入力部101は、照合の対象として指紋の画像を作成し(作成された画像を、以下、画像Aと呼ぶ)、バス103を通してメモリ102の所定アドレスへ格納する(ステップT1)。画像入力部101は、画像A1の格納(入力)が完了した後、制御部108に画像入力終了信号を送る。
次に、制御部108は、画像補正部104に画像補正開始信号を送り、その後、画像補正終了信号を受信するまで待機する。多くの場合、画像A1の画質は一定ではない。画像入力部101に入力される画像は、画像入力部101の特性や指紋自体の乾燥度合いや指を押し付ける圧力に対して各画素の濃淡値や全体の濃度分布が変化するからである。このことから、入力画像データをそのまま照合に用いることは適当ではないと考えられる。画像補正部104は、画像入力時の条件の変動を抑制するように、入力された画像の画質を補正する(ステップT2)。具体的には、画像補正部104は、メモリ102に格納された画像A1に対して、当該画像全体もしくは画像を分割した小領域ごとに、ヒストグラムの平坦化(「コンピュータ画像処理入門」、総研出版、P.98参照)や画像の二値化処理(「コンピュータ画像処理入門」、総研出版、P.66−69参照)などを施す。
画像補正部104は、画像A1に対する画像補正処理の終了後、制御部108に画像補正処理終了信号を送る。
認証装置1では、以上の処理が、新たな画像の入力があるまで繰り返される(ステップT3,T4)。
ステップT3の処理(入力の有無を判断する処理)を、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図5を参照して詳細に説明する。
図5を参照して、当該処理では、まず、画像入力部101において、センサに入力されたデータにおいて、画像の黒画素(指紋画像の嶺線に相当)の数の、背景となる白画素も含めた全体の画素数に対する割合である、Bratioが計算される(ステップSB001)。
そして、Bratioの値が、ある値(MINBratio)を越えていれば、画像入力部101は、入力ありと判断して「Y」を制御部108に返し、そうでなければ、入力なしと判断して「N」を制御部108に返す(ステップSB002〜SB004)。
再度図4を参照して、制御部108は、ステップT4において、画像入力部101から「Y」を返された場合にはステップT5に処理を進め、「N」を返された場合にはステップT1に処理を戻す。
そして、制御部108は、入力画像を画像A1としてメモリ102の特定アドレスに格納し(ステップT5)、メモリ102上の特定アドレスにある変数をそれぞれ初期化する(ステップT6,T7)。
次に、制御部108は、メモリ102上の変数iを「1」加算更新する(ステップT8)。
次に、認証装置1では、ステップT1,T2と同様に、i番目の画像Aiが画像入力部101を介して入力され、そして、当該画像Aiの画像補正が行なわれる(ステップT9,T10)。
次に、認証装置1では、ステップT11で、1つ前に入力された画像Ai−1と、ステップT9で入力されステップT10で補正された画像Aiとの、移動ベクトルVi−1,iを計算する(スナップショット画像基準位置補正処理)。この処理の内容を、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図6を参照して説明する。
スナップショット画像基準位置補正処理では、制御部108は、スナップショット画像間相対的位置関係計算部1045に対してテンプレートマッチング開始信号を送り、テンプレートマッチング終了信号を受信するまで待機する。スナップショット画像間相対的位置関係計算部1045では、図6に、ステップS101からステップS108として示されるようなテンプレートマッチング処理が開始される。
テンプレートマッチング処理は、概略、スナップショット画像である画像Akと画像Ak+1の間で、画像Ak+1の複数の部分画像各々が画像Akのどの部分領域に最も一致するかの探索、つまり、最大一致度位置を探索する処理である。具体的には、例えば、図7を参照して、スナップショット画像A2の複数の部分画像Q1、Q2・・・の各々がスナップショット画像A1の部分画像M1、M2・・・の中で最も一致する位置を探索する。以下、その詳細を説明する。なお、図7(A)〜図7(C)では、画像A1〜A5は、指の指紋の一部分の画像であって、順に、対応する指の位置が下方向に移動したものとなっている。これらの画像は、センサに対して指が下から上に向けて動かされた際に、順に入力されたものである。
図6を参照して、制御部108は、ステップS101において、カウンタの変数kを1に初期化し、そして、ステップS102において、カウンタの変数iを1に初期化する。
次に、制御部108は、ステップS103において、画像Ak+1の上から4画素ライン分の領域を縦方向4画素×横方向4画素毎に分割した部分領域Qiとして規定される部分領域の画像をテンプレートマッチングに用いるテンプレートとして設定する。なお、本実施の形態では、部分領域Qiは計算を簡単にするために矩形状としているが、部分領域Qiの形状はこれに特定されない。
次に、制御部108は、ステップS104において、画像Akにおいて、ステップS103で設定したテンプレートと最も一致度の高い、つまり、画像Ak内のデータにおいて最も当該テンプレートと一致する場所を探索する。具体的には、たとえば、テンプレートとして用いる部分領域Qiの左上の角を基準とした座標(x,y)の画素濃度をQi(x,y)とし、画像Akの左上の角を基準とした座標(s、t)の画素濃度をAk(s,t)とし、部分領域Qiの幅をw,高さをhとし、また、画像QiとAkの各画素の取り得る最大濃度をV0とした場合に、画像Akにおける座標(s、t)での一致度Ci(s,t)をたとえば以下の(式01)に従って計算する。なお、この計算によれば、各画素の濃度差を元に、一致度が計算される。
Figure 2007034505
次に、制御部108は、ステップS105において、画像Ak内において座標(s、t)を順次更新して座標(s、t)における一致度C(s,t)を計算し、その中で最も大きい値を取る位置が最も一致度が高いとし、その位置での部分領域の画像を部分領域Miとして、その位置での一致度を最大一致度Cimaxとしてメモリ102の所定アドレスに記憶する。
ここで、上述のように、画像Ak+1に設定された位置Pに対応の部分領域Qiに基づいて、画像Ak内をスキャンして部分領域Qiと最も一致度が高い位置Mの部分領域Miが特定されたとき、位置Pから位置Mへの方向ベクトルを、移動ベクトルと呼ぶ。この移動ベクトルViを式(02)に示す。
(式02) Vi=(Vix,Viy)=(Mix−Rix,Miy−Riy)
(式02)では、変数QixとQiyは、部分領域Qiの基準位置のx座標とy座標であり、たとえば画像Ak内における部分領域Qiの左上角の座標に対応する。また、変数MixとMiyは、部分領域Miの探索結果である最大一致度Cimaxの位置でのx座標とy座標であり、たとえば画像Ak内におけるマッチングした位置での部分領域Miの左上角の座標に対応する。
制御部108は、ステップS106において、上記した移動ベクトルViを算出し、メモリ102の所定アドレスに記憶する。
次に、制御部108は、ステップS107において、カウンタ変数iが部分領域の個数n以下か否かを判定し、変数iの値が部分領域の個数n以下であれば処理をS108に進め、そうでなければ処理をS109に進める。
ステップS108では、制御部108は、変数iの値に1加える。以降、変数iの値が部分領域の個数n以下の間はステップS102からS107が繰返し行なわれる。つまり、すべての部分領域Qiに関してテンプレートマッチングが行なわれ、そして、それぞれの部分領域Riの最大一致度Cimaxと移動ベクトルViが計算される。
最大一致度位置探索部105は、上記のように順次計算されるすべての部分領域Qiに関する最大一致度Cimaxと移動ベクトルViとをメモリ102の所定アドレスに格納したのち、テンプレートマッチング終了信号を制御部108に送る。続いて、制御部108は、類似度計算部106に類似度計算開始信号を送り、そして、類似度計算終了信号を受信するまで待機する。
類似度計算部106は、メモリ102に格納されているテンプレートマッチングで得られた各部分領域Qiの移動ベクトルViや最大一致度Cimaxなどの情報を用いて、図5のステップS109からステップS124に示される処理を行なうことによって、類似度計算を行なう。
ここで、類似度計算処理とは、概略、上記テンプレートマッチング処理で求められた複数の部分画像各々に対応する最大一致度位置を用いて2つの画像AkとAk+1の類似度を計算する処理である。以降で、その詳細を説明する。なお、スナップショット画像間のデータは通常、同一の人物であるため、この類似度計算処理は、行なわなくてもよい。
ステップS109では、制御部108は、類似度P(Ak,Ak+1)を0に初期化する。ここで類似度P(Ak,Ak+1)とは、画像Akと画像Ak+1の類似度を格納する変数とする。
次に、制御部108は、ステップS110において、基準とする移動ベクトルViのインデックスiを1に初期化する。次に、制御部108は、ステップS111において、基準となる移動ベクトルViに関する類似度Piを0に初期化する。次に、制御部108は、ステップS112において、基準とする移動ベクトルVjのインデックスjを1に初期化する。
次に、ステップS113で、制御部108は、基準移動ベクトルViと移動ベクトルVjとのベクトル差dVijを以下の(式03)に従い計算する。
Figure 2007034505
ここで、変数VixとViyは移動ベクトルViのx方向成分とy方向成分を表し、また、変数VjxとVjyは移動ベクトルVjのx方向成分とy方向成分を表す。
次に、ステップS114では、制御部108は、移動ベクトルViとVjのベクトル差dVijを、所定の定数εと比較し、移動ベクトルViと移動ベクトルVjが実質的に同一の移動ベクトルとみなすことが可能かを判断する。具体的には、ベクトル差dVijが定数εより小さければ、移動ベクトルViと移動ベクトルVjが実質的に同一と見なして処理をステップS115に進め、逆に大きければ、実質的に同一とは見なせないとして処理をステップS116に進める。
ステップS115では、類似度Piを以下の式(04)〜(06)で増加させる。
(式04) Pi=Pi+α
(式05) α=1
(式06) α=Cjmax
なお、(式04)における変数αは、類似度Piを増加させる値である。(式05)のようにα=1とした場合には、類似度Piは、基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域の個数となる。また、(式06)のようにα=Cjmaxとした場合には、類似度Piは基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域に関するテンプレートマッチング時の最大一致度の総和となる。また、ベクトル差dVijの大きさに応じて変数αの値を小さくするなどしても構わない。
ステップS116では、制御部108は、インデックスjが部分領域の個数nより小さいかどうかを判定し、インデックスjが部分領域の個数nより小さい場合は処理をステップS117に進め、n以上である場合には処理をステップS118に進める。
ステップS117では、制御部108は、インデックスjの値を1増加させる。ステップS111からステップS117の処理により、基準とした移動ベクトルViに関して、同じ移動ベクトルを持つと判定される部分領域の情報を用いた類似度Piが計算される。
ステップS118では、制御部108は、移動ベクトルViを基準とした場合の類似度Piと変数P(Ak,Ak+1)を比較し、類似度Piが現在までの最大の類似度(変数P(Ak,Ak+1)の値)より大きければ処理をS119に進め、小さければ処理をS120に進める。
ステップS119では、制御部108は、変数P(Ak,Ak+1)に移動ベクトルViを基準とした場合の類似度Piの値を設定して、メモリ102の所定のアドレスに記憶する。ステップS118,S119の処理によると、移動ベクトルViを基準とした場合の類似度Piが、この時点までに計算された他の移動ベクトルを基準とした場合の類似度の最大値(変数P(Ak,Ak+1)の値)と比べ大きい場合には、基準としている移動ベクトルViが現在までのインデックスiの中で最も基準として正当であるとされることになる。
ステップS120では、基準とする移動ベクトルViのインデックスiの値と部分領域の個数(変数nの値)を比較する。インデックスiが部分領域の個数nより小さければ、ステップS121においてインデックスiを1増加させた後、処理をステップS111に戻す。
ステップS109からステップS121により、画像Akと画像Ak+1における類似度が変数P(Ak,Ak+1)の値として計算される。
一方、ステップS120において、インデックスiが部分領域の個数n以上であると判断されると、ステップS122に処理が進められる。
ステップS122では、類似度計算部106は、上記のように計算した変数P(Ak,Ak+1)の値をメモリ102の所定アドレスに格納し、領域移動ベクトルの平均値Vk,k+1を次の式(07)に基づいて計算する。
Figure 2007034505
ここで、領域移動ベクトルの平均値Vk,k+1の算出意図は、スナップショット画像Akとスナップショット画像Ak+1との間の相対的位置関係を、上記各スナップショット画像の各々の部分領域Qiの移動ベクトルViの組の平均値を元に算出することである。例えば、図7(A)〜図7(C)におけるスナップショット画像A1とスナップショット画像A2についての、領域移動ベクトルV1,V2・・・の平均ベクトルは、V12である。
再度図6を参照して、ステップS122で領域移動ベクトルの平均値が算出された後、ステップS123では、制御部108は、参照画像となっているスナップショット画像Akのインデックスkの値とスナップショット画像の個数(変数mの値)を比較する。そして、インデックスkがスナップショット画像の個数より小さければ、ステップS124でkを1加算更新した後で処理をステップS101に戻す。一方、インデックスkが、スナップショット画像の個数以上となったところで、制御部108は、スナップショット画像間相対的位置関係計算部1043に計算終了信号を送り、スナップショット画像基準位置補正処理を終了させて、処理を図4のステップT11にリターンさせる。
再度図4を参照して、スナップショット画像基準位置補正処理の後、制御部108は、メモリ102上の移動ベクトルを累積したベクトルVsumに、ステップT11で求めた移動ベクトルVi−1,iをベクトルとして足すことにより、新しいVsumを算出し、当該Vsumをメモリ102の所定のアドレスに記憶する(ステップT12)。
次に、指紋入力および照合方式を判別する(ステップT13)。
ここで、ステップT13における、指紋入力および照合方式の判別処理について、その内容を説明する。なお、図8に、当該処理のサブルーチンのフローチャートを示す。
図8を参照して、指紋入力および照合方式の判別処理では、既にこの処理が実行される時点でスイープ方式であると判別されている場合には、指紋の入力および照合の方式が「スイープ方式」とされ(ステップST001,ST004)、処理がステップT13に戻される。
一方、まだスイープ方式と判別されていない場合であって、メモリ102上の変数iがある値(たとえば、READTIME)未満であれば、制御部108は、指紋の入力および照合の方式を「未判別」として(ステップST002,ST006)、処理をステップT13に戻す。
さらに、スイープ方式と判別されておらず、かつ、上記の変数iがある値以上であれば、制御部108は、メモリ102上のベクトル変数Vsumの値を参照する。そして、制御部108は、その値の大きさ(|Vsum|)がある値(たとえば、AREAMAX)未満であれば、指紋の入力および照合の方式を「エリア方式」とし、そうでなければ「スイープ方式」として(ステップST003〜ST005)、処理をステップT13に戻す。
再度図4を参照して、ステップT13で、指紋の入力および照合の方式の判別を行なった後、制御部108は、ステップT14で、判別結果に応じて処理を進め方を決定する。具体的には、スイープ方式である場合にはステップT15へ、エリア方式である場合にはステップT16へ、そして、未判別である場合にはステップT8へ、それぞれ処理が進められる。
ステップT15では、制御部108は、スイープ方式での(画像入力部101における)画像の入力が、規定の枚数(NSWEEP枚)に達したか否かを判断する。そして、達したと判断するとステップT16へ処理を進め、まだ達していないと判断すると、ステップT8に処理を戻す。
ステップT16では、制御部108は、登録データ読出部207に対し、登録データ読出開始信号を送り、登録データ読出終了信号を受信するまで待機する。登録データ読出部207は、登録データ読出開始信号を受信すると、登録データ記憶部202に登録された画像(以下、画像Bとする)の部分領域Riのデータを読出して、メモリ102の所定アドレスへ格納する。
そして、制御部108は、ステップT17で、画像A,画像Bに対して、類似度の計算を行なった後、ステップT18で、照合および判定を行なう。
以下に、ステップT17における類似度の計算について、エリア方式が選択された場合と、スイープ方式が選択された場合とに分けて説明する。
まず、エリア方式を選択した場合の類似度の計算について、図9を参照して説明する。
図9を参照して、制御部108は、まず、最大一致度位置探索部105へテンプレートマッチング開始信号を送り、テンプレートマッチング終了信号を受信するまで待機する。これに応じて、最大一致度位置探索部105では、ステップS201からステップS207に示されるようなテンプレートマッチング処理が開始される。
具体的には、テンプレートマッチング処理では、まずステップS201において、カウンタの変数iが1に初期化される。
次に、ステップS202において、画像Aから部分領域Riとして規定される部分領域の画像がテンプレートマッチングに用いるテンプレートとして設定される。ここでは、部分領域Riは計算を簡単にするために矩形状としているが、これに特定されない。
次に、ステップS203において、ステップS202で設定したテンプレートに対し、画像B内で最も一致度の高い、つまり画像内のデータが最も一致する場所が探索される。具体的には、テンプレートとして用いる部分領域Riの左上の角を基準とした座標(x,y)の画素濃度がRi(x,y)とされ、画像Bの左上の角を基準とした座標(s、t)の画素濃度がB(s,t)とされ、部分領域Riの幅がw,高さがhとされ、また、画像AとBの各画素の取りうる最大濃度がV0とされた場合、画像Bにおける座標(s、t)での一致度Ci(s,t)は、たとえば以下の(式08)に従って、各画素の濃度差を元に、計算される。
Figure 2007034505
画像B内において座標(s、t)を順次更新して座標(s、t)における一致度C(s,t)を計算し、その中で最も大きい値を取る位置が最も一致度が高いとし、その位置での部分領域の画像を部分領域Miとし、その位置での一致度を最大一致度Cimaxとする。
次に、ステップS204では、制御部108は、ステップS203において算出された部分領域Riの画像B内における最大一致度Cimaxをメモリ102の所定アドレスに記憶する。
次に、制御部108は、ステップS205では、移動ベクトルViを以下の(式09)に従って算出し、メモリ102の所定アドレスに記憶する。
(式09) Vi=(Vix,Viy)=(Mix−Rix,Miy−Riy)
ここで、上述のように、画像Aに設定された位置Pに対応の部分領域Riに基づいて、画像B内をスキャンして部分領域Riと最も一致度が高い位置Mの部分領域Miが特定されたとき、位置Pから位置Mへの方向ベクトルを、移動ベクトルと呼ぶ。これは、指紋センサにおける指の置かれ方は一様でないことから、一方の画像、たとえば画像Aを基準にすると他方の画像Bは移動したように見えることによる。
また、(式08)では、変数RixとRiyは、部分領域Riの基準位置のx座標とy座標であり、たとえば画像A内における部分領域Riの左上角の座標に対応する。さらに、変数MixとMiyは、部分領域Miの探索結果である最大一致度Cimaxの位置でのx座標とy座標であり、たとえば、画像B内におけるマッチングした位置での部分領域Miの左上角の座標に対応する。
次に、ステップS206では、制御部108は、カウンタ変数iが部分領域の個数n以下か否かを判断する。そして、変数iの値が部分領域の個数n以下であれば、処理をS207に進め、そうでなければ、処理をS208に進める。
ステップS207では、制御部108は、変数iの値に1を加えた後、ステップS202に処理を戻す。これにより、すべての部分領域Riに関して、テンプレートマッチングを行なわれ、それぞれの部分領域Riの最大一致度Cimaxと移動ベクトルViが計算されることになる。
最大一致度位置探索部105は、上記のように順次計算されるすべての部分領域Riに関する最大一致度Cimaxと移動ベクトルViとをメモリ102の所定アドレスに格納したのち、テンプレートマッチング終了信号を制御部108に送る。
続いて制御部108は、類似度計算部106に類似度計算開始信号を送り、類似度計算終了信号を受信するまで待機する。類似度計算部106は、メモリ102に格納されているテンプレートマッチングで得られた各部分領域Riの移動ベクトルViや最大一致度Cimaxなどの情報を用いて、ステップS208からステップS220に示される処理を行なうことによって類似度計算を行なう。
具体的には、ステップS208では、類似度P(A,B)が0に初期化される。ここで類似度P(A,B)とは、画像Aと画像Bの類似度を格納する変数とする。
次に、ステップS209では、基準とする移動ベクトルViのインデックスiが1に初期化される。
次に、ステップS210では、基準となる移動ベクトルViに関する類似度Piが0に初期化される。
次に、ステップS211では、移動ベクトルVjのインデックスjが1に初期化される。
次に、ステップS212では、基準移動ベクトルViと移動ベクトルVjのベクトル差dVijが、以下の(式10)に従って計算される。
Figure 2007034505
ここで、変数VixとViyは移動ベクトルViのx方向成分とy方向成分を表し、変数VjxとVjyは移動ベクトルVjのx方向成分とy方向成分を表す。
次に、ステップS213では、移動ベクトルViとVjのベクトル差dVijが所定の定数εと比較され、移動ベクトルViと移動ベクトルVjが実質的に同一の移動ベクトルとみなすことが可能かが判断される。そして、ベクトル差dVijが、定数εより小さいと判断されれば、移動ベクトルViと移動ベクトルVjが実質的に同一と見なされて処理がステップS214に進められる。逆に、大きければ、実質的に同一とは見なされず、処理あステップS215に進められる。
ステップS214では、類似度Piを以下の式(11)〜(13)で増加させる。
(式11) Pi=Pi+α
(式12) α=1
(式13) α=Cjmax
(式11)における変数αは類似度Piを増加させる値である。(式12)に示されるように、α=1とされた場合には、類似度Piは基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域の個数となる。また、(式13)に示されるように、α=Cjmaxとされた場合には、類似度Piは基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域に関するテンプレートマッチング時の最大一致度の総和となる。また、ベクトル差dVijの大きさに応じて変数αの値を小さくするなどしても構わない。
ステップS215では、インデックスjが部分領域の個数nより小さいかどうかが判定される。そして、インデックスjが、部分領域の個数nより小さい場合は処理がステップS216に進めら得る。一方、大きい場合には、処理がステップS217に進められる。
ステップS216では、インデックスjの値が1増加される。
以上説明したステップS210からステップS216の処理により、基準とした移動ベクトルViに関して、同じ移動ベクトルを持つと判定される部分領域の情報を用いた類似度Piが計算される。
ステップS217では、移動ベクトルViを基準とした場合の類似度Piと変数P(A,B)が比較され、類似度Piが現在までの最大の類似度(変数P(A,B)の値)より大きければ処理がS218に進められ、小さければ処理がS219に進められる。
ステップS218では、変数P(A,B)に移動ベクトルViを基準とした場合の類似度Piの値を設定する。ステップS217,S218では、移動ベクトルViを基準とした場合の類似度Piが、この時点までに計算された他の移動ベクトルを基準にした場合の類似度の最大値(変数P(A,B)の値)と比べ大きい場合には、基準としている移動ベクトルViが現在までのインデックスiの中で最も基準として正当であるとしている。
ステップS219では、基準とする移動ベクトルViのインデックスiの値と部分領域の個数(変数nの値)が比較される。そして、インデックスiが部分領域の個数より小さければ処理がステップS220に進められる。
ステップS220では、インデックスiが1増加された後、処理がステップS210に戻される。
以上説明したステップS208からステップS220により、画像Aと画像Bにおける類似度が、変数P(A,B)の値として計算される。類似度計算部106は、上記のように計算した変数P(A,B)の値をメモリ102の所定アドレスに格納し、制御部108へ類似度計算終了信号を送り、処理がステップT17にリターンされる。
次に、スイープ方式を選択した場合の類似度の計算について、図10を参照して説明する。
図10を参照して、制御部108は、最大一致度位置探索部105へテンプレートマッチング開始信号を送り、テンプレートマッチング終了信号を受信するまで待機する。最大一致度位置探索部105では、ステップS301からステップS307に示されるようなテンプレートマッチング処理が開始される。
ここでのテンプレートマッチング処理は、上述のスナップショット画像間相対的位置関係計算部1045で算出された基準位置を反映した一組のスナップショット画像のそれぞれが、それら一組のスナップショット画像とは別の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である各々の最大一致度位置を探索する処理である。以降で、その詳細を説明する。
まず、ステップS301で、カウンタの変数kが1に初期化される。
次に、ステップS302では、テンプレートマッチングに用いるテンプレートが設定される。なお、当該テンプレートは、スナップショット画像Akの左上の角を基準とした座標に、領域移動ベクトルの平均値Vk,k+1の総和Pkを加えた、Aakとして規定される部分領域の画像である。ここで、Pkは、次の式(14)で規定される。
Figure 2007034505
次に、ステップS303において、ステップS302で設定されたテンプレートに対し、画像B内で最も一致度の高い、つまり画像内のデータが最も一致する場所が、探索される。具体的には、テンプレートとして用られる部分領域Aakの左上の角を基準とした座標(x,y)の画素濃度をAak(x,y)とし、画像Bの左上の角を基準とした座標(s,t)の画素濃度をB(s,t)とし、部分領域Aakの幅をw、高さをhとし、また、画像Aakおよび画像Bの各画素の取り得る最大濃度をV0とした場合、画像Bにおける座標(s,t)での一致度Ci(s,t)が、たとえば以下の式(15)に従い各画素の濃度差を基に計算される。
Figure 2007034505
そして、画像B内において座標(s,t)を順次更新して座標(s,t)における一致度C(s,t)が計算され、その中で、最も大きい値を取る位置が最も一致度が高いとされ、また、その位置での部分領域の画像が部分領域Rkとされ、そして、その位置での一致度が最大一致度Ckmaxとされる。
次に、ステップS304では、ステップS303で算出された部分領域Aakの画像B内における最大一致度Ckmaxがメモリ102の所定アドレスに記憶される。
次に、ステップS305では、移動ベクトルVkが以下の式(16)に従って計算されて、メモリ102の所定アドレスに記憶される。
Vk=(Vkx,Vky)=(Rkx−Aakx,Rky−Aaky)・・・式(16)
ここで、上述のように、部分領域Aakに基づいて、画像B内をスキャンして部分領域Aakと最も一致度が高い位置Rの部分領域Rkが特定されたとき、位置Aaから位置Rへの方向ベクトルを、移動ベクトルと呼ぶ。これは、指紋センサにおける指の置かれ方は一様でないことから、一方の画像、たとえば画像Aを基準にすると他方の画像Bは移動したように見えることによる。
なお、式(16)において、変数Aakxおよび変数Aakyはスナップショット画像Akの左上の角を基準とした座標に領域移動ベクトルの平均値Vk,k+1の総和Pnを加えた部分領域Aakの基準位置のx座標およびy座標である。
また、変数RkxおよびRkyは、部分領域Rkの探索結果である最大一致度Ckmaxの位置でのx座標およびy座標である。たとえば、座標(Rkx,Rky)は、画像B内におけるマッチングした位置での部分領域Rkの左上角の座標に対応する。
次に、ステップS306では、カウンタ変数kが部分領域の個数n以下か否かが判定される。そして、変数kの値が部分領域の個数n以下であれば(S306でYES)、処理がS307に進められ、そうでなければ(S306でNO)、処理がS308に進められる。すなわち、ステップS307では、変数kの値が1インクリメントされる。
以降、変数kの値が部分領域の個数n以下の間はステップS302〜S307の処理が繰返し実行され、すべての部分領域Aakに関しテンプレートマッチングが実行されてそれぞれの部分領域Aakの最大一致度Ckmaxと移動ベクトルVkとが計算される。
最大一致度位置探索部105は、上記のように順次計算されるすべての部分領域Aakに関する最大一致度Ckmaxと移動ベクトルVkとをメモリ102の所定アドレスに格納した後、テンプレートマッチング終了信号を制御部108に送る。
これに応じて、制御部108は、類似度計算部106に類似度計算開始信号を送り、類似度計算終了信号を受信するまで待機する。
類似度計算部106は、メモリ102に格納されているテンプレートマッチングで得られた各部分領域Aakの移動ベクトルVkや最大一致度Ckmaxなどの情報を用い、ステップS308〜S320に示される処理を行なうことによって、類似度を計算する。
ここでの類似度計算処理は、まず、上述のテンプレートマッチング処理においてスナップショット画像間相対的位置関係計算部1045で算出された基準位置を反映した一組のスナップショット画像のそれぞれについて、それら一組のスナップショット画像とは異なる他の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置が検索され、各々の最大一致度位置とされる。そして、上記の一組のスナップショット画像のそれぞれと、それぞれについて探索された最大一致度位置との位置関係を示す各々の位置関係量が、所定しきい値内に収まっているか否かに基づいて、類似度が判定される。以降で、その詳細を説明する。
ステップS308では、類似度P(Aa,B)が0に初期化される。ここで、類似度P(Aa,B)とは、画像Aaと画像Bとの類似度を格納する変数とする。
次に、ステップS309では、基準とする移動ベクトルVkのインデックスkが1に初期化される。
次に、ステップS310では、基準となる移動ベクトルVkに関する類似度Pkが0に初期化される。
次に、ステップS311では、移動ベクトルVjのインデックスjが1に初期化される。
次に、ステップS312では、基準移動ベクトルVkと移動ベクトルVjとのベクトル差dVkjが以下の式(17)に従って計算される。
Figure 2007034505
ここで、変数Vkxおよび変数Vkyは移動ベクトルVkのx方向成分およびy方向成分を表し、変数Vjxおよび変数Vjyは移動ベクトルVjのx方向成分およびy方向成分を表す。
次に、ステップS313では、移動ベクトルVkと移動ベクトルVjとのベクトル差dVkjが所定の定数εと比較され、移動ベクトルVkと移動ベクトルVjとが実質的に同一の移動ベクトルとみなすことが可能か否かが判断される。そして、ベクトル差dVkjが定数εより小さければ(S313でYES)、移動ベクトルVkと移動ベクトルVjとが実質的に同一と見なされて、処理がステップS314に進められ、逆に、定数εより大きければ(S313でNO)、移動ベクトルVkと移動ベクトルVjとが実質的に同一とは見なされず、(ステップS314をスキップして)処理がステップS315に進められる。
ステップS314では、類似度Pkを以下の式(18)〜式(20)を用いて増加させる。
Pk=Pk+α ・・・式(18)
α=1 ・・・式(19)
α=Ckmax ・・・式(20)
式(18)において、変数αは、類似度Pkを増加させる値である。そこで、変数αを式(19)に示されるようにα=1とした場合には、類似度Pkは基準とした移動ベクトルVkと同一の移動ベクトルを持つ部分領域の個数となる。また、変数αを式(20)に示されるようにα=Ckmaxとした場合には、類似度Pkは基準とした移動ベクトルVkと同一の移動ベクトルを持つ部分領域に関するテンプレートマッチング時の最大一致度の総和となる。なお、ベクトル差dVkjの大きさに応じて変数αの値を小さくするなどしても構わない。
ステップS315では、インデックスjが部分領域の個数nより小さいかどうかが判定される。そして、インデックスjが部分領域の個数nより小さいと判定された場合は(S315でYES)、処理がステップS316に進められ、大きいと判定された場合(S315でNO)、処理がステップS317に進められる。ステップS316では、インデックスjの値が1インクリメントされて、処理がステップS317に進められる。
上述のステップS310〜S316の処理により、基準とした移動ベクトルVkに関して、同じ移動ベクトルを持つと判定される部分領域の情報を用いた類似度Pkが計算される。
そして、ステップS317では、移動ベクトルVkを基準とした場合に得られた類似度Pkと変数P(Aa,B)とが比較される。そして、類似度Pkが現在までの最大の類似度(変数P(Aa,B)の値)より大きければ(S317でYES)、処理がS318に進められ、小さければ(S317でNO)、(ステップS318をスキップして)処理がS319に進められる。ステップS318では、変数P(Aa,B)に移動ベクトルVkを基準とした場合に得られた類似度Pkの値が設定されて、処理がステップS319に進められる。
つまり、ステップS317,S318では、移動ベクトルVkを基準とした場合に得られた類似度Pkが、この時点までに計算された他の移動ベクトルを基準にした場合に得られた類似度の最大値(変数P(Aa,B)の値)と比べ大きい場合には、基準としている移動ベクトルVkが現在までのインデックスkの中で最も基準として正当であるとされることになる。
次に、ステップS319では、基準とする移動ベクトルVkのインデックスkの値と部分領域の個数(変数nの値)とが比較される。インデックスkが部分領域の個数nより小さければ(S319でYES)、処理がステップS320に進められ。ステップS320では、インデックスkが1インクリメントされて、ステップS310に処理が戻される。
上述のステップS308〜S320によれば、インデックスkが部分領域の個数nとなるまで繰返されることにより(S319でNO)、画像Aaと画像Bとの類似度が変数P(Aa,B)の値として計算される。類似度計算部106は、上記のように計算した変数P(Aa,B)の値を類似度としてメモリ102の所定アドレスに格納し、制御部108へ類似度計算終了信号を送る。このように類似度が格納されることによって、類似度計算処理が終了し、処理がT17へリターンされる。
再度図4を参照して、ステップT17で類似度を計算した後、制御部108は、照合判定部107に照合判定開始信号を送り、照合判定終了信号を受信するまで待機する。
これに応じて、照合判定部107は、画像入力部101に入力された画像と登録データ記憶部202に記憶された画像との照合を行ない、そして、それらが一致するか否かの判定を行なう(ステップT18)。
具体的には、メモリ102に格納された変数P(Aa,B)の値で示される類似度と予め定められた照合閾値Tとを比較する。そして、変数P(Aa,B)≧Tならば、画像Aaと画像Bは同一指紋から採取されたものと判定し、メモリ102の所定アドレスへ照合結果として‘一致’を示す値(たとえば‘1’)を書込む。一方、変数P(Aa,B)<Tならば、画像入力部101に入力された画像は異なる指紋から採取されたものと判定し、メモリ102の所定アドレスへ照合結果として‘不一致’を示す値(たとえば‘0’)を書込む。その後、制御部108へ照合判定終了信号を送り、ステップT18の処理を終了する。
なお、上記した定数εは、図7(D)中の円の半径に対応している。そして、ステップT18では、移動ベクトルの中の当該円の中にあるものに対して、変数P(Aa,B)にαが加算される。そして、ステップT18における判定では、変数P(Aa,B)とTとが比較されて、画像が一致するか否かが判断される。つまり、たとえば、αが‘1’である場合には、上記の円内にT本以上の移動ベクトルが集まれば、一致すると判断される。
そして、ステップT19において、認証部1077は、照合された画像の組み合わせに対応した個人などの認証を行なう。
なお、本実施の形態では、エリア方式の照合とスイープ方式の照合とが組み合わされて、認証が行なわれる。エリア方式の照合とは、画像入力部101のセンサにおいてエリア方式でセンシングした指紋データを利用した照合の態様である。また、スイープ方式の照合とは、画像入力部101のセンサにおいてスイープ方式でセンシングした指紋データを利用した照合の態様である。以下に、本実施の形態における認証の内容を、図11を参照して説明する。
本実施の形態における認証では、まず、図11(A)に示されるように、右手人差し指の下方向の移動によって入力された画像を利用したスイープ方式の照合が行なわれる。次に、図11(B)に示されるように、右手人差し指の画像に関するエリア方式の照合が行なわれる。そして、図11(C)に示されるように、右手人差し指の上方向の移動によって入力された画像を利用したスイープ方式の照合が行なわれる。
具体的には、まず、図4に示したステップT1〜T18において、スイープ方式で入力される画像と、あらかじめ登録されている下方向移動による右手人差し指の照合データとを利用した、照合が行なわれる。そして、その結果が、認証部1077内に有するレジスタに記憶される。
次に、エリア方式で入力される画像と、あらかじめ登録されている右手人差し指の照合データとを利用した、照合が行なわれる。そして、その結果が、認証部1077内に有するレジスタに記憶される。
次に、スイープ方式で入力される画像と、あらかじめ登録されている上方向移動による右手人差し指の照合データとを利用した、照合が行なわれる。そして、この照合の結果が、先に認証部1077内のレジスタに記憶されている照合結果と比較される。
そして、すべての照合結果(下方向のスイープ方式、エリア方式、および、上方向のスイープ方式の照合結果)が同じであれば、正しい照合が行なわれたとして、当該照合結果に基づいた認証結果が出力される。具体的には、照合結果が「一致」であれば、指紋を入力したユーザが認証される。また、照合結果が「不一致」であれば、指紋を入力したユーザの認証は行なわれない。
一方、すべての照合結果が同じではない場合、つまり、上記した例では、下方向のスイープ方式の照合結果、エリア方式の照合結果、および、上方向のスイープ方式の照合結果の中の少なくとも1つが異なれば、正しい照合が行なわれなかったとして、認証処理はユーザの認証が行なわれないまま終了する。具体的には、たとえば、認証処理が失敗した旨のメッセージと、画像入力部101に対する指紋の入力を再度行なうようにユーザに対してメッセージとを表示する等の処理が実行される。
なお、本実施の形態では、上記したように、各方式による照合での照合結果が、認証部1077内のレジスタに記憶される場合を記載しているが、本発明はこの構成に限定されない。照合結果は、たとえば、メモリ102に記憶されても良い。
また、本実施の形態では、指紋の照合として、図11(A)〜図11(C)を参照して説明したように、指の下方向の移動に基づくスイープ方式の照合、エリア方式の照合、指の上方向の移動に基づくスイープ方式の照合が順に実施されるが、本発明における照合は、エリア方式の照合とスイープ方式の照合とが含まれていれば、この通りの順序および組み合わせに限定されるものではない。
また、認証を行なうアプリケーション毎に、セキュリティレベルを変える目的などのために、照合の組み合わせを変えても良い。
本実施の形態のように、指紋の照合が、エリア方式の照合とスイープ方式の照合が組み合わされたものとされることにより、エリアセンシング方式かスイープセンシング方式のいずれかの照合のみで認証されていた従来と比して、誤認証やなりすましの低減が可能となる。
[第2の実施の形態]
以上説明した第1の実施の形態では、画像照合のための処理機能は、プログラムで実現される。本実施の形態では、このプログラムは、コンピュータで読取可能な記録媒体に格納される。そして、本実施の形態では、この記録媒体は、たとえばメモリ624のように図1に示されたコンピュータにおいて処理が行なわれるために必要なメモリそのもの(つまり、プログラムメディア)であっても良いし、また、該コンピュータに着脱可能であり、かつ、該コンピュータにおいて外部記憶装置を介して読取り可能な記録媒体であってもよい。このような外部記憶装置としては、磁気テープ装置(図示せず)、FD駆動装置630およびCD−ROM駆動装置640などが挙げられる。また、該記録媒体としては、磁気テープ(図示せず)、FD632およびCD−ROM642などが挙げられる。いずれの場合においても、各記録媒体に記録されているプログラムは、CPU622によってアクセスされることによって実行される構成であってもよいし、あるいは、記録媒体から一旦読出されコンピュータ内の所定のプログラム記憶エリア(たとえばメモリ624)にロードされた後でCPU624によって読出されて実行される構成であってもよい。このロード用のプログラムは、予め当該コンピュータに格納されているものとする。
ここで、上述の記録媒体はコンピュータ本体と分離可能に構成される。このような記録媒体としては、固定的にプログラムを担持する媒体が適用可能である。具体的には、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、FD632や固定ディスク626などの磁気ディスク、CD−ROM642/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、マスクROM、EPROM(Erasable and Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、フラッシュROMなどによる半導体メモリが適用可能である。
また、図1に示されたコンピュータは、インターネット等の通信ネットワーク300と通信接続可能な構成が採用されているから、通信ネットワーク300からプログラムがダウンロードされて流動的にプログラムを担持する記録媒体であってもよい。なお、通信ネットワーク300からプログラムがダウンロードされる場合には、ダウンロード用プログラムは予め当該コンピュータ本体に格納されていてもよく、あるいは別の記録媒体から予め当該コンピュータ本体にインストールされてもよい。
また、記録媒体に格納されている内容としては、プログラムに限定されず、データであってもよい。
また、以上説明した実施の形態では、指紋センサとして、図3(A)等に示されたような、横長の矩形のセンサ101Aが利用されていたが、本発明で利用されるセンサの形態はこのようなものに限定されない。
たとえば、図12(A)および図12(B)に示されるように、縦長のセンサ200であってもよい。センサ200が利用される場合、画像入力部101に含まれる指紋センサにてスイープ方式で指紋データをセンシングするときには、ユーザは、図12(A)に示されるように、矩形のセンサ200に対してその長手方向に沿わせるように指を当て、そして、センサ200上で、指を、図中の矢印に示すように左から右(あるいは右から左)に、当該センサ200の長手方向に直角に動かして、指紋データを読込ませる。また、エリア方式で指紋データをセンシングする場合、ユーザは、図12(B)に示されるように、矩形のセンサ200に対して指を当て、そして、センサ200上で指を動かさずに指紋データを読込ませる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態である認証装置が搭載されるコンピュータの構成を示す図である。 図1のコンピュータに搭載される認証装置の機能構成を表すブロック図である。 図2の認証装置における指紋のセンシングの態様を説明するための図である。 図2の認証装置において実行される画像照合処理のフローチャートである。 図4の入力の有無を判断する処理のサブルーチンのフローチャートである。 図4のスナップショット画像基準位置補正処理のサブルーチンのフローチャートである。 図6のスナップショット画像基準位置補正処理の処理内容を説明するための図である。 図4の指紋の入力および照合の方式を判別する処理のサブルーチンのフローチャートである。 図1の認証装置においてエリアセンシング方式が選択された場合の、図4の類似度計算処理のサブルーチンのフローチャートである。 図1の認証装置においてスイープセンシング方式が選択された場合の、図4の類似度計算処理のサブルーチンのフローチャートである。 図1の認証装置における認証の内容を説明するための図である。 図2の認証装置において利用されるセンサの変形例を示す図である。 従来の機器における、エリアセンシング方式の指紋認証を説明するための図である。 従来の機器における、スイープセンシング方式の指紋認証を説明するための図である。
符号の説明
1 認証装置、101 画像入力部、101A,200 センサ、102 メモリ、103 バス、104 画像補正部、105 最大一致度位置探索部、106 移動ベクトルに基づく類似度計算部、107 照合判定部、108 制御部、300 通信ネットワーク、610 ディスプレイ、622 CPU、624 メモリ、626 固定ディスク、630 FD駆動装置、632 FD、640 CD−ROM駆動装置、642 CD−ROM、650 キーボード、660 マウス、680 通信インタフェース、690 プリンタ、700 入力部、1042 指紋入力および照合方式判別部、1045 スナップショット画像間相対的位置関係計算部、1077 認証部。

Claims (6)

  1. センサを備え、前記センサと対象物との相対位置を固定した第1の方法と、前記センサと前記対象物との相対位置を変化させる第2の方法のいずれの入力方法でも前記対象物の画像を入力可能な画像入力手段と、
    前記画像入力手段を介して入力された入力画像と照合を行なうための参照画像を保持する参照画像保持手段と、
    前記画像入力手段を介して前記第1の方法で入力された第1の入力画像と前記参照画像とを照合する第1の照合手段と、
    前記画像入力手段を介して前記第2の方法で入力された第2の入力画像と前記参照画像とを照合する第2の照合手段と、
    前記第1の照合手段による照合結果および前記第2の照合手段による照合結果に基づいて、認証結果を出力する認証手段とを含む、認証装置。
  2. 前記第1の照合手段と前記第2の照合手段の少なくとも一方は、異なる方法で入力された入力画像のそれぞれについて前記照合画像との照合を行なう、請求項1に記載の認証装置。
  3. 前記認証手段は、前記第1の照合手段による照合結果と前記第2の照合手段の照合結果とが同じである場合にのみ、これらの照合結果に基づいて認証結果を出力する、請求項1または請求項2に記載の認証装置。
  4. センサと対象物との相対位置が固定されて入力された第1の入力画像と参照画像とを照合するステップと、
    センサと対象物との相対位置が変化されながら入力された第2の入力画像と参照画像とを照合するステップと、
    前記第1の入力画像に基づいた照合結果および前記第2の入力画像に基づいた照合結果に基づいて、認証結果を出力するステップとを含む、認証方法。
  5. センサに入力された画像に基づいて認証を行なう認証用プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記センサと対象物との相対位置が固定されて入力された第1の入力画像と参照画像とを照合するステップと、
    前記センサと対象物との相対位置が変化されながら入力された第2の入力画像と参照画像とを照合するステップと、
    前記第1の入力画像に基づいた照合結果および前記第2の入力画像に基づいた照合結果に基づいて、認証結果を出力するステップとを実行させる、認証用プログラム。
  6. 請求項5に記載された認証用プログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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