JP2007033416A - プロトン受容型ガスセンサーの駆動方法、ガス検出方法、及びプロトン受容型ガスセンサー装置 - Google Patents

プロトン受容型ガスセンサーの駆動方法、ガス検出方法、及びプロトン受容型ガスセンサー装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来よりも高感度で水素ガス、酸ガス等を検出することが可能な、プロトン受容型ガスセンサーの駆動方法、ガス検出方法、及びプロトン受容型ガスセンサー装置を提供すること。
【解決手段】
プロトン受容型ガスセンサーを駆動する方法であって、プロトン受容型ガスセンサーは、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有するガス感応部、及び当該ガス感応部に接する一対の電極を有し、電極間に、極性が交互に反転する電圧を印加することを特徴とするプロトン受容型ガスセンサーの駆動方法。
【選択図】 図14

Description

本発明は、プロトン受容型ガスセンサーの駆動方法、ガス検出方法、及びプロトン受容型ガスセンサー装置に関する。
近年、化石燃料の枯渇が懸念されており、化石燃料に代わる各種エネルギー源が提案されている。例えば、水素ガスは、水を電気分解することにより容易に得られ、かつ、燃焼生成物としてCO、NO、SO等の公害物質ではなく水を生成するので、非常に優れた代替エネルギー源と考えられている。
水素ガスから電気エネルギーを取り出す方法として、水素と酸素の化学反応を使用する燃料電池が挙げられる。燃料電池は、電気エネルギーへの変換効率が約40%であり、かつ、熱エネルギーへの変換効率が約40%であるという、非常に高い変換効率を有する。しかしながら、水素ガスは最も軽くて小さな気体であるためシステムから漏れ易い。また、水素ガスは爆発性の高いガスであるため極めて危険な気体である。それゆえ、水素ガスを代替エネルギー源として普及させるためには、高感度の水素センサーを開発することが重要である。
水素センサーとして、ピリジン化ピロロピロール(DPPP)を用いたものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。ピリジン化ピロロピロール(DPPP)は、ピロロピロール(DPP)の2つのベンゼン環をピリジン環に置き換えた分子構造である。DPPPはプロトンに対する感受性が高く、プロトン付加に伴って室温で電気抵抗率、光伝導度、光学吸収帯等に大きな変化が現れる。
Figure 2007033416
ピリジン化ピロロピロール(DPPP)は水素センサーとして優れた材料であるが、上記水素ガスを代替エネルギー源としてさらに普及させる観点から、ピリジン化ピロロピロール(DPPP)を用いた水素センサーにおいて、従来に比べより高感度で水素ガスの検出を実現することが望まれている。
高橋宏雄、芋田智彦、水口仁著「ピロロピロール顔料を用いた高感度水素ガスセンサー−プロトン受容型センサー−」燃料電池 VOL.4 37−40頁
本発明は、従来よりも高感度で水素ガス、酸ガス等を検出することが可能な、プロトン受容型ガスセンサーの駆動方法、ガス検出方法、及びプロトン受容型ガスセンサー装置を提供することを目的とする。
本発明は、プロトン受容型ガスセンサーを駆動する方法であって、プロトン受容型ガスセンサーは、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有するガス感応部、及び当該ガス感応部に接する一対の電極を有し、電極間に、極性が交互に反転する電圧を印加することを特徴とするプロトン受容型ガスセンサーの駆動方法に関する。
また、本発明は、極性が交互に反転する電圧が、交流電圧である上記プロトン受容型ガスセンサーの駆動方法に関する。
また、本発明は、窒素原子を含む複素環がピリジン系の複素環である上記プロトン受容型ガスセンサーの駆動方法に関する。
また、本発明は、前記有機化合物が、有機顔料に窒素原子を含む複素環を導入した化合物である上記プロトン受容型ガスセンサーの駆動方法に関する。
また、本発明は、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有するガス感応部、及び当該ガス感応部に接する一対の電極を有するプロトン受容型ガスセンサーを用いるガス検出方法であって、電極間に、極性が交互に反転する電圧を印加し、ガス感応部にプロトンを生成し得るガスを接触させ、プロトン付加に伴う有機化合物の電気抵抗率の変化を検知することを特徴とするガス検出方法に関する。
また、本発明は、極性が交互に反転する電圧が、交流電圧である上記ガス検出方法に関する。
また、本発明は、窒素原子を含む複素環がピリジン系の複素環である上記ガス検出方法に関する。
また、本発明は、前記有機化合物が、有機顔料に窒素原子を含む複素環を導入した化合物である上記ガス検出方法に関する。
また、本発明は、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有するガス感応部を有するプロトン受容型ガスセンサーと、前記プロトン受容型ガスセンサーに正と負の電圧を交互に印加する交流電源と、前記プロトン受容型ガスセンサーに交流電圧を印加した状態で、プロトン付加に伴う前記有機化合物の電気抵抗率の変化を検出する検出部と、を備えることを特徴とするプロトン受容型ガスセンサー装置に関する。
また、本発明は、さらに、前記交流電源の出力波形を制御するとともに、前記検出部からの検出信号から水素量を算出する制御部を備える上記プロトン受容型ガスセンサー装置に関する。
本発明によれば、従来よりも高感度で水素ガス、酸ガス等を検出することが可能となる。
図1a及び1bは、本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーの一例を示す斜視図及び断面図である。プロトン受容型ガスセンサー1は、ガス感応部9、及び当該ガス感応部9に接する一対の電極5,5を有する。ガス感応部9は、少なくとも窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有する。
以下、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物として、ピリジン化ピロロピロール(DPPP)を用いた場合を例に、本発明のプロトン受容型ガスセンサーの駆動方法について説明する。
DPPPは、光や熱に対してきわめて安定であるが、プロトン(H)とは室温でも即座に反応、すなわち、DPPPのピリジン環の窒素原子にプロトンが付加する。本発明は、この現象を使用したプロトン受容型ガスセンサーの駆動方法を提供するものである。
Figure 2007033416
プロトン(H)がDPPPのピリジン環の窒素原子に付加することにより、電子(e)が生成し、これに伴いDPPPの電気抵抗率は5桁程度も低下する。本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーは、この電気抵抗率の変化を測定することにより、プロトンを検出することができる。具体的には、プロトン受容型ガスセンサーに接続した電流計にてプロトン受容型ガスセンサーに流れる電流値の変化を測定する。
一般に、金属(電極)と半導体層(DPPP層)との界面には、各々の材料のフェルミ準位(電気化学ポテンシャル)の差に起因したポテンシャル障壁(ショットキー障壁)が存在する。したがって、直流電圧を印加すると時間と共に電極近傍に電荷の集積(空間電荷)が起こりDPPPへのプロトン付加に起因する電子の通行を妨げ、その結果、得られる電流値が減少する。また、DPPP層中に存在するトラップに、DPPPへのプロトン付加に起因する電子が捕獲されることによっても、得られる電流値が減少することがある。したがって、直流電圧でプロトン受容型ガスセンサーを駆動した場合には、上述のように時間と共に電極近傍に電荷が集積し、また、電子がトラップに捕獲され、プロトン付加による実電流が減少することがある。
本発明の発明者らは、鋭意検討の結果、この従来の問題点を見出し本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明のプロトン受容型ガスセンサーの駆動方法は、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有するガス感応部、及び当該ガス感応部に接する一対の電極を有するプロトン受容型ガスセンサーを駆動する方法であって、電極間に、極性が交互に反転する電圧を印加することを特徴とする。
本発明によれば、電荷が集積する以前にプロトン受容型ガスセンサーに印加されている電圧の極性が反転するため、電荷の集積が回避される。さらに、極性の反転のために、外部電圧に内部の空間電荷の電位が加算されるので、電極間の実効的な電界が上昇し、大きな電流値が得られる。また、電圧の極性を反転することにより、トラップされた電子が開放されることも期待される。
電極間に、極性が交互に反転する電圧を印加する方法としては、例えば、交流電圧を印加する方法、パルス電圧を印加する方法等が挙げられる。本発明においては、交流電圧を印加する方法が好ましい。
交流電圧を印加する場合、波形は、正弦波、三角波、方形波、矩形波等いずれであってもよい。本発明においては、正弦波が好ましい。また、周波数、電圧の実効値等の条件は特に限定されず、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物の種類、膜厚、電極材料、電極間距離、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物がプロトン化されて電子が生じるまでの反応速度、電子の移動度等に応じて設定することができる。周波数として、好ましくは1〜1kHz、より好ましくは1〜100Hz、さらに好ましくは1〜10Hzである。交流電圧の実効値として、好ましくは5〜60Veff、より好ましくは5〜30Veff、さらに好ましくは10〜30Veffである。
パルス電圧を印加する場合、パルス幅、パルス間隔、電圧等の条件は特に限定されず、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物の種類、膜厚、電極材料、電極間距離、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物がプロトン化されて電子が生じるまでの反応速度、電子の移動度等に応じて設定することができる。パルス幅として、好ましくは3ms〜3s、より好ましくは30ms〜3s、さらに好ましくは300ms〜3sである。パルス間隔として、好ましくは6ms〜6s、より好ましくは60ms〜6s、さらに好ましくは600ms〜6sである。電圧として、好ましくは5〜60V、より好ましくは5〜30V、さらに好ましくは10〜30Vである。
また、本発明において、上述した通り、プロトン受容型ガスセンサー1は、ガス感応部9(DPPP層)、及びガス感応部9(DPPP層)に接する一対の電極5,5を有する(図1a、図1b)。つまり、プロトン受容型ガスセンサーは、言わばコンデンサーであり、交流電源につながれたコンデンサーは周期的に極性が反転する電圧のため、充電、放電を繰り返すので、結果として変位電流が流れる。したがって、プロトン受容型ガスセンサーに交流電圧を印加した場合、DPPP層へのプロトン付加に起因する実電流と、変位電流とが重畳した電流値が検出されることとなる。
ここで、プロトン受容型ガスセンサーに印加する交流電圧の周波数が高くなるとコンデンサーを素通りする変位電流は大きくなる。ある周波数を超えると、変位電流の影響が大きくなり、プロトンの濃度に応じた反応電流(実電流)値を得にくくなる傾向がある。
したがって、本発明において、プロトン受容型ガスセンサーに交流電圧を印加する場合、その周波数は、ガス感応部と電極との界面への電荷の蓄積を効果的に回避し得る周波数以上であり、かつ、変位電流の影響が大きくならない周波数以下であることが好ましい。
ガス感応部と電極との界面への電荷の蓄積を効果的に解消し得る周波数以上とは、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物の種類、膜厚、電極材料、電極間距離、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物がプロトン化されて電子が生じるまでの反応速度、電子の移動度等によるが、具体的には、1Hz以上であることが好ましく、5Hz以上であることがより好ましく、10Hz以上であることがさらに好ましい。変位電流の影響が大きくならない周波数以下とは、すなわち、プロトン受容型ガスセンサーに交流電圧を印加した状態で、有機化合物にプロトンを接触させた場合に得られる出力電圧と、有機化合物にプロトンを接触させない場合に得られる出力電圧との差が所定の値になる臨界周波数より低い周波数である。具体的には、実電流を測定することが可能な周波数であり、より好ましくは、変位電流を含まない実電流のみを測定できる周波数である。窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物の種類、膜厚、電極材料、電極間距離、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物がプロトン化されて電子が生じるまでの反応速度、電子の移動度等によるが、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物としてピリジン化したピロロピロール(DPPP)を用いる場合には、1kHz以下であることが好ましく、100Hz以下であることがより好ましく、10Hz以下であることがさらに好ましい。さらに、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物として後述するピリジン化したペリレン(PPP)を用いる場合には、5kHz以下であることが好ましく、500Hz以下であることがより好ましく、50Hz以下であることがさらに好ましく、ピリジン化した銅フタロシアニン(ピリジン化したCuPc)を用いる場合には、10kHz以下であることが好ましく、1kHz以下であることがより好ましく、100Hz以下であることがさらに好ましい。
本発明において、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物としては、有機顔料に窒素原子を含む複素環が導入された化合物であることが好ましく、例えば、本上記ピリジン化したDPPとその誘導体(化2)、ピリジン化したキナクリドンとその誘導体(化3)、ピリジン化したインジゴとその誘導体(化4)、ピリジン化したフタロシアニンとその誘導体(化5)、ピリジン化したアントラキノンとその誘導体(化6)、ピリジン化したインダンスロンとその誘導体(化7)、ピリジン化したアンスアンスロンとその誘導体(化8)、ピリジン化したペリレンとその誘導体(化9−1)、(化9−2)、ピリジン化したピラゾロンとその誘導体(化10)、ピリジン化したペリノンとその誘導体(化11−1)、(化11−2)、ピリジン化したイソインドリノンとその誘導体(化12)、ピリジン化したイソインドリンとその誘導体(化13)、ピリジン化したジオキサジン(化14)とその誘導体等同様な化合物でも可能である。
Figure 2007033416
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更に、本発明にて選択される有機化合物は上記のものに限定されるものではない。本発明にて選択される有機化合物は、窒素原子を含む複素環、好ましくはピリジン系の複素環を導入した有機化合物である。例えば、次のような窒素原子を含む六員環(本発明において、ピリジン系の複素環とも称す)(化15)を有する有機化合物であっても、或いはシンノリン(化16)、フタラジン(化17)、フェナジン(化18)等の窒素原子を含む縮合環を有する有機化合物であってもよい。
具体的には、上記の(化2)〜(化14)の化合物において、ピリジン環を(化15)〜(化18)に置き換えた化合物が挙げられる。
Figure 2007033416
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ピリジン環を有するDPPは、例えば、特許公報(B2) 特公平4−25273号に記載されている方法に従い、シアノピリジンと琥珀酸から合成することができる。さらに、他の窒素原子を有する有機化合物については、例えば、W. Herbst and K. Hunger, Industrial Organic Pigments -Production, Properties, Applications-, VCH Weinheim・New York・Basel・Cambridge (1993)に記載されている方法に従い合成することができる。
本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーは、ガス感応部及び当該ガス感応部に接する一対の電極を有する。電極材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、Al、ITO(Indium−Tin−Oxide:透明電極)、Au、Ag、Pd、Pt、Pd−Pt合金等が用いられる。また、電極形状としても、特に限定されるものではなく、櫛形、帯形、円形、四角形等、任意の形状とすることができる。また、電極とガス感応部は、直接接触していても、あるいは、任意の層、例えば、感度促進剤として任意の有機顔料を含む層等を介して間接的に接触していてもよい。
さらに、本発明において、ガス感応部は少なくとも有機化合物を含むものであるが、さらに触媒を含んでいてもよい。触媒としては、特に限定されるものではなく、Pt、Pd、Ni、又はこれらの二成分合金若しくは三成分合金等の触媒を用いることができる。
本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーは、例えば、図1a及び図1bに示す構造が挙げられ、基板3、電極5,5、ガス感応部9、及び必要に応じて触媒7を備えている。基板3はガラス、プラスチックなどの絶縁性部材からなる。基板の形状は特に限定されず、板状、フィルム状等の形状が挙げられる。基板に用いられるプラスチックとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、ポリアリレート、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミドなどが挙げられる。
櫛形の電極5,5は、酸化インジウム−スズ(ITO)又はアルミニウム(Al)からなり、基板3上に交互に配置される。触媒7は、パラジウム(Pd)又は白金(Pt)からなり、基板3及び電極5,5上で島状にスパッター蒸着(数Å程度)される。ここで島状とは、電極5,5間で電気的導通が生じない程度に、触媒7が基板3及び電極5,5上に点在している状態をいう。ガス感応部9は基板3,電極5,5及び触媒7上で膜状に真空蒸着(数〜数百Å程度)される。図1において、ガス感応部の形状は10mm×10mmの正方形であるが、本発明においてはこれに限定されず、正方形、長方形、円形、楕円形等が挙げられる。ガス感応部の形状が正方形又は長方形の場合、一辺の長さは、2〜50mmであることが好ましく、2〜10mmであることがより好ましく、2〜5mmであることがさらに好ましい。ガス感応部の厚さも特に限定されるものではなく、好ましくは300〜400Åである。
図2は、プロトン受容型ガスセンサーにおける電極の幅及び間隔の一例を説明する図である。図2において、電極5,5の幅xは100μmであり、電極5,5の間隔yは100μmであるが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、電極幅xは、好ましくは5〜100μm、より好ましくは5〜50μm、さらに好ましくは5〜10μmであり、電極間隔yは、好ましくは5〜100μm、より好ましくは5〜50μm、さらに好ましくは5〜10μmである。
本発明のプロトン受容型ガスセンサーによって検出されるガスは、プロトンを発生し得るガスであり、水素ガス、又は硝酸ガス、弗化水素ガス、塩化水素ガス等の酸ガスなどが挙げられる。本発明のプロトン受容型ガスセンサーは、水素ガスを検知する水素ガスセンサー、及び酸ガスを検知する酸センサーとして好ましく使用される。
例えば、水素ガスは、プロトン受容型ガスセンサーの表面でガス感応部に吸着すると、ガス感応部の内部に拡散する。この拡散過程において、水素ガスは触媒に接触し、水素分子は水素原子に解離してプロトンになる(H→H+H→2H+2e)。生成したプロトン(H)はガス感応部に含まれる有機化合物の窒素原子を含む複素環の窒素原子に付加する。また、例えば、硝酸ガスは、触媒が存在しない状態で容易にプロトン(H)を生成し、生成したプロトン(H)はガス感応部に含まれる有機化合物の窒素原子を含む複素環の窒素原子に付加する。なお、酸ガスは、触媒が存在する状態においても、当然、容易にプロトン(H)を生成し、生成したプロトン(H)はガス感応部に含まれる有機化合物の窒素原子を含む複素環の窒素原子に付加する。
したがって、本発明において、プロトン受容型ガスセンサーが触媒を含まない場合、検出されるガスは酸ガスであり、プロトン受容型ガスセンサーが触媒を含む場合、検出されるガスは水素ガス及び酸ガスの両方となる。本発明においては、プロトン受容型ガスセンサーとして、前述の水素分子をプロトン化(プロトンに解離)する触媒を含むセンサーと、含まないセンサーを併用することにより、検出ガスが水素ガスであるか、あるいは、酸ガスであるか判定することができる。なお、本発明のプロトン受容型ガスセンサーを用いて、BFに代表されるルイス酸を検出することも可能である。
さらに、本発明においては、感度を良好に保つために、プロトン受容型ガスセンサーに交流電圧を印加して保持することによりプロトン受容型ガスセンサーの活性化を図ることができる。印加する交流電圧の周波数として、好ましくは1〜1kHz、より好ましくは1〜100Hz、さらに好ましくは1〜10Hzである。電圧の実効値として、好ましくは5〜60Veff、より好ましくは5〜30Veff、さらに好ましくは10〜30Veffである。
また、同様に、感度を良好に保つために、プロトン受容型ガスセンサーを加熱して保持することができる。特に、空気中の水分等がプロトン受容型ガスセンサーの表面に吸着すると、水素分子のガス感応部内への浸透を妨げるので、加熱により水分を除去することが好ましい。また、加熱することにより、ガス感応部と電極との界面近傍に電荷が蓄積することを回避できるものと期待される。加熱温度は、40〜200℃が好ましく、60〜120℃がより好ましく、60〜80℃がさらに好ましい。
加熱方法としては、プロトン受容型ガスセンサーとは別に独立した加熱ヒータを用いることもできるが、プロトン受容型ガスセンサーに用いられる基板の裏面(ガス感応部とは反対の面)に真空蒸着法あるいはスクリーン印刷法でヒータ材を設けヒータとして使用することができる。真空蒸着法に用いられるヒータ材としては、Au、Al、Ag、Ni、Cr、Ni−Cr等の金属、ITO、ZnO等の金属酸化物などが挙げられる。スクリーン印刷法に用いられるヒータ材としては、Agペースト、Auペースト等の金属コロイドをポリマーに分散させたペーストなどが挙げられる。
さらに、本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーにおいては、一対の電極間の距離を狭くすることが好ましい。電極間の距離が狭いと、プロトン付加により生じた電子が、結晶欠陥等にトラップされる以前に、また、正孔と再結合する以前に、電子を電極に取り込むことができる。
上述した通り、水素ガス、酸ガス等のプロトンを発生し得るガスが、交流電圧を印加したガス感応部に接触することにより、有機化合物における複素環の窒素原子がプロトン付加され、プロトン受容型ガスセンサーの電気抵抗率の変化を検出することができる。したがって、本発明によれば、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有するガス感応部、及び当該ガス感応部に接する一対の電極を有するプロトン受容型ガスセンサーを用いるガス検出方法であって、電極間に、極性が交互に反転する電圧を印加し、ガス感応部にプロトンを生成し得るガスを接触させ、プロトン付加に伴う有機化合物の電気抵抗率の変化を検知することを特徴とするガス検出方法が提供される。
次に、本発明のプロトン受容型ガスセンサー装置について説明する。
図3は、本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーで生じる電気抵抗率変化を検出するプロトン受容型ガスセンサー装置のブロック図である。ガス感応部9の電気抵抗率は非常に高いが(10〜1011Ω)、プロトン付加によりガス感応部9の電気抵抗率変化は2〜5桁減少する。それゆえ、本実施形態では、電極5,5の間に電圧を印加することによって流れる微小電流に起因する電流を検出する。
プロトン受容型ガスセンサー装置11は、プロトン受容型ガスセンサー1、交流電源13及び検出部21を備える。プロトン受容型ガスセンサー1の電極5,5は交流電源13に接続される。検出部21は電極5,5と交流電源13で形成される閉回路に導入されて、DPPP層9の電気抵抗率変化に起因する出力電圧の変化を検出する。
図4は、本発明のプロトン受容型ガスセンサーで生じる電気抵抗率変化を検出する回路図である。プロトン受容型ガスセンサー1は、抵抗15とコンデンサー17を並列に接続した等価回路に近似できる。検出部21は、負荷抵抗23とオシロスコープ(波形モニタ)25からなる。負荷抵抗23は、プロトン受容型ガスセンサー1と交流電源13の間に配置される。オシロスコープ25は、負荷抵抗23の両端23a,23bに接続されて、負荷抵抗23から検出される電圧波形を提示する。
次に、プロトン受容型ガスセンサー1の動作機構を説明する。水素ガスは、プロトン受容型ガスセンサー1の表面でガス感応部に吸着すると、ガス感応部9の内部に拡散する。この拡散過程において、水素ガスは触媒7に接触すると、水素分子は水素原子に解離してプロトンになる(H→H+H→2H+2e)。生成したプロトン(H)はガス感応部に含まれる有機化合物の窒素原子を含む複素環の窒素原子に付加される。生成した電子(e)は電極5,5の正極に移動する。水素ガスによるプロトン付加によって、ガス感応部9の電気抵抗率は室温で2〜5桁減少する。
次に、プロトン受容型ガスセンサー装置11の動作方法を説明する。
プロトン受容型ガスセンサー1はコンデンサーの一種であるので(図4参照)、交流電源13でプロトン受容型ガスセンサー1を駆動すると変位電流がプロトン受容型ガスセンサー1の内部に生じる。それゆえ、プロトン受容型ガスセンサー1に交流電源を印加した場合、検出部21で検出される出力電圧の波形は、ガス感応部へのプロトン付加によって生成される実電流に起因した波形が、プロトン受容型ガスセンサー1に生じる変位電流に起因した波形に重畳した形をとる。この重畳波形から実電流に起因した波形を効率良く検出するためには、実電流に起因した波形と変位電流に起因した波形の振幅値の差が最大になる周波数でセンサーを駆動させればよい。
次に、プロトン受容型ガスセンサーを駆動して、水素雰囲気中の水素量を算出するプロトン受容型ガスセンサー装置を説明する。
図5はプロトン受容型ガスセンサー装置31のブロック図である。プロトン受容型ガスセンサー装置31は、プロトン受容型ガスセンサー1、交流電源13、検出部21’、制御部33を備えている。プロトン受容型ガスセンサー1の電極5,5は交流電源13に接続される。検出部21’は電極5,5と交流電源13で形成される閉回路に導入されて、ガス感応部9の電気抵抗率変化に起因する出力電圧の変化を検出する。なお、検出部21’は検出部21からオシロスコープ25を除いた構成をとる。制御部33は、制御本体35、AD変換器37、DA変換器39、PIO(Parallel Input/Output)41、SIO(Serial Input/Output)43及びバス45からなる。検出部21’は制御部33の入力側に接続されて、交流電源13は制御部33の出力側に接続される。
制御本体35は、制御と演算を行うCPUと、所定の制御手順と水素量算出表を書き込んだROMと、データを一時記憶するRAMと、制御時間を決定するCLK(クロック同期信号)を有する。AD変換器37は、検出部21’からの出力電圧値をデジタル値に変換する。DA変換器39は、デジタル値に変換された出力電圧値をアナログ出力する。PIO41は、交流電源13の印加電圧値と電圧波形を指示する。SIO43は、ROMに書き込まれた水素量算出表を参照して、AD変換器37からのデジタル値をCPUで適正補正演算して得られた演算値に基づいて、水素雰囲気中の水素量をデジタル出力する。AD変換器37、DA変換器39、PIO41及びSIO43は、バス45を介して、制御本体35に接続される。
図6は、プロトン受容型ガスセンサー装置31の制御方法を説明したフローチャートである。最初に、CPUは、AD変換器37、DA変換器39、PIO41及びSIO43に対して初期設定を行う(ステップS1)。次に、PIO41は、AC30V、100Hz、正弦波の電圧波形を交流電源13から出力させる(ステップS2)。プロトン受容型ガスセンサー1を水素雰囲気中に配置した状態において、AD変換器37は検出部21’からの出力電圧値をデジタル値に変換する(ステップS3)。次に、CPUは、RAM上でデジタル値に対して補正演算を行って演算値を算出する(ステップS4)。演算値が算出されると、演算値に基づいて、水素量算出表を参照して、DA変換器39はデジタル値に変換された出力電圧値をアナログ出力して(ステップS5)、SIO43は水素雰囲気中の水素量をデジタル出力する(ステップS6)。次に、CPUは、プロトン受容型ガスセンサー装置31の駆動を終了するか否かを判断して(ステップS7)、終了しない場合にはステップS3に戻る。
本発明に係るプロトン受容型ガスセンサー1の駆動方法の一例について主な特徴を説明する。
プロトン受容型ガスセンサー1は交流電源13で駆動されるので、電極とガス感応部の間の界面に蓄積せず、かつ、ガス感応部及び電極にトラップされない電子の割合は増加する。それゆえ、ガス感応部9へのプロトン付加に伴うプロトン受容型ガスセンサーの電気抵抗率変化を、検出部21での出力電圧の変化として正確に検出することができる。
プロトン受容型ガスセンサー1を臨界周波数より小さい周波数を有する交流電圧で駆動した場合、実電流に起因した波形と変位電流に起因した波形の差が大きくなる。それゆえ、ガス感応部9へのプロトン付加に伴うプロトン受容型ガスサンサーの電気抵抗率変化を、検出部21での出力電圧の変化として正確に検出することができる。
検出部21での出力電圧に関して、交流電源で駆動したときの出力電圧値は直流電源で駆動したときの出力電圧値よりも大きくなるので、水素ガスに対するプロトン受容型ガスセンサー1の感度は向上する。
次に、本実施形態の第1乃至4変形例を説明する。
(第1変形例)
第1変形例において、電極5,5の間隔は100μmから50μmに変更される。
電極5,5の間隔が狭くなると、次の現象が生じる:(1)解離過程で生成した電子は電極5,5に達しやすくなるので、臨界周波数は高周波領域に移動する;(2)ガス感応部9でトラップされる割合が低くなり、かつ、カウンター電荷と再結合する割合が低くなるので、出力電圧値は大きくなる。
臨界周波数に関して、電極の間隔が100μmである場合、約6kHzより高い周波数帯域では、水素ガスをプロトン受容型ガスセンサーに照射した前後において出力電圧の値はほぼ同一の値をとる。また、電極の間隔が50μmである場合、約10kHzより高い周波数帯域では、水素ガスをプロトン受容型ガスセンサーに照射した前後において出力電圧の値はほぼ同一の値をとる。それゆえ、電極の間隔が狭くなると、臨界周波数は高周波領域に移動することがわかる。
出力電圧値に関して、水素ガスをプロトン受容型ガスセンサーに照射する前において、電極の間隔が50μmのときの出力電圧は、電極の間隔が100μmのときの出力電圧よりも、全周波数領域において高くなる。同様に、水素ガスをプロトン受容型ガスセンサーに照射した後において、電極の間隔が50μmのときの出力電圧は、電極の間隔が100μmのときの出力電圧よりも、全周波数領域において高くなる。それゆえ、電極の間隔が狭くなると、出力電圧値は大きくなることがわかる。
(第2変形例)
第2変形例において、プロトン受容型ガスセンサーの活性状態を保つために、常に、交流電圧又はパルス電圧がプロトン受容型ガスセンサーに印加される。
電極とガス感応部の間の界面における電子の蓄積、及びガス感応部と電極における電子のトラップを防ぐための別の方法として、プロトン受容型ガスセンサーに、常に、交流電圧又はパルス電圧を印加することが挙げられる。この交流電圧又はパルス電圧印加により、電子はショットキー障壁を越えやすくなり、また、トラップに捕獲され難くなる。
図7は、第2変形例における、プロトン受容型ガスセンサー装置31の制御方法を説明したフローチャートである。最初に、CPUは、AD変換器37、DA変換器39、PIO41及びSIO43に対して初期設定を行う(ステップS11)。次に、CPUは、測定又は加熱のどちらを実行するか判断する(ステップS12)。ステップS12において測定を実行する場合、PIO41は、AC30V、100Hz、正弦波の電圧波形を交流電源13から出力させる(ステップS13)。プロトン受容型ガスセンサー1を水素雰囲気中に配置した状態において、AD変換器37は検出部21’からの出力電圧値をデジタル値に変換する(ステップS14)。次に、CPUは、RAM上でデジタル値に対して補正演算を行って演算値を算出する(ステップS15)。演算値が算出されると、演算値に基づいて、水素量算出表を参照して、DA変換器39はデジタル値に変換された出力電圧値をアナログ出力して(ステップS16)、SIO43は水素雰囲気中の水素量をデジタル出力する(ステップS17)。ステップS12において加熱を実行する場合、PIO41は、AC50V、100Hz、矩形波の電圧波形を交流電源13から出力させる(ステップS18)。ステップS17又はステップS18の後、CPUは、プロトン受容型ガスセンサー装置31の駆動を終了するか否かを判断して(ステップS19)、終了しない場合にはステップS12に戻る。
ガス感応部には常に電圧が印加されるので、電子はショットキー障壁を越えやすくなり、かつ、トラップに捕獲され難くなる。それゆえ、プロトン受容型ガスセンサーの活性状態を保つことができ、かつ、プロトン受容型ガスセンサーの感度を向上させることができる。
(第3変形例)
第3変形例において、プロトン受容型ガスセンサーの活性状態を保つために、プロトン受容型ガスセンサーはヒータで加熱される。
電極とガス感応部の間の界面における電子の蓄積、及びガス感応部と電極における電子のトラップを防ぐための別の方法として、プロトン受容型ガスセンサーを加熱して、電子に熱エネルギーを与えることが挙げられる。この熱エネルギーにより、電子はショットキー障壁を越えやすくなり、また、トラップにも捕獲され難くなる。さらに、プロトン受容型ガスセンサーを加熱することによって、ガス感応部の表面に吸着した水分を除去することができる。ガス感応部の表面に水分が吸着すると、水素ガスによるガス感応部内の拡散が妨げられて、水素ガスに対するプロトン受容型ガスセンサーの感度は低下する。
図8は、第3変形例のプロトン受容型ガスセンサーの背面図である。プロトン受容型ガスセンサー51はプロトン受容型ガスセンサー1の背面にヒータ53を備える。真空蒸着によって、蛇腹状に折り曲げられた形状を有するヒータ53はプロトン受容型ガスセンサー1の背面に一体的に設けられる。ヒータ53はヒータ用電源に接続される。ヒータ53の電力は2W以上かつ5W以下の範囲内の値をとる。なお、プロトン受容型ガスセンサー1とは独立した様式でヒータ53をプロトン受容型ガスセンサー1に設けてもよく、また、ヒータ用電源は交流電源又は直流電源のどちらでもよい。
図9は、プロトン受容型ガスセンサー装置61のブロック図である。プロトン受容型ガスセンサー装置61は、プロトン受容型ガスセンサー51、交流電源13、検出部21’、ヒータ用電源55、制御部63を備えている。プロトン受容型ガスセンサー51の電極5,5は交流電源13に接続される。検出部21’は電極5,5と交流電源13で形成される閉回路に導入されて、ガス感応部9の電気抵抗率変化に起因する出力電圧の変化を検出する。なお、検出部21’は検出部21からオシロスコープ25を除いた構成をとる。制御部63は、制御本体35、AD変換器37、DA変換器39、第1PIO65、第2PIO67、SIO43及びバス45からなる。検出部21’は制御部63の入力側に接続されて、交流電源13及びヒータ用電源55は制御部63の出力側に接続される。
制御本体35は、制御と演算を行うCPUと、所定の制御手順と水素量算出表を書き込んだROMと、データを一時記憶するRAMと、制御時間を決定するCLKを有する。AD変換器37は、検出部21’からの出力電圧値をデジタル値に変換する。DA変換器39は、デジタル値に変換された出力電圧値をアナログ出力する。第1PIO65は、交流電源13の印加電圧値と電圧波形を指示する。第2PIO67は、ヒータ用電源55のオン/オフを指示する。SIO43は、ROMに書き込まれた水素量算出表を参照して、AD変換器37からのデジタル値をCPUで適正補正演算して得られた演算値に基づいて、水素雰囲気中の水素量をデジタル出力する。AD変換器37、DA変換器39、第1PIO65、第2PIO67及びSIO43は、バス45を介して、制御本体35に接続される。
図10は、第3変形例における、プロトン受容型ガスセンサー装置61の制御方法を説明したフローチャートである。最初に、CPUは、AD変換器37、DA変換器39、第1PIO65、第2PIO67及びSIO43に対して初期設定を行う(ステップS21)。次に、CPUは、測定又は温度制御のどちらを実行するか判断する(ステップS22)。ステップS22において測定を実行する場合、第1PIO65は、AC30V、100Hz、正弦波の電圧波形を交流電源13から出力させる(ステップS23)。プロトン受容型ガスセンサー51を水素雰囲気中に配置した状態において、AD変換器37は検出部21’からの出力電圧値をデジタル値に変換する(ステップS24)。次に、CPUは、RAM上でデジタル値に対して補正演算を行って演算値を算出する(ステップS25)。演算値が算出されると、演算値に基づいて、水素量算出表を参照して、DA変換器39はデジタル値に変換された出力電圧値をアナログ出力して(ステップS26)、SIO43は水素雰囲気中の水素量をデジタル出力する(ステップS27)。ステップS22において温度制御を実行する場合、第2PIO67は、ヒータ用電源55をオン又はオフにする(ステップS28)。ステップS27又はステップS28の後、CPUは、プロトン受容型ガスセンサー装置61の駆動を終了するか否かを判断して(ステップS29)、終了しない場合にはステップS22に戻る。
ガス感応部は常に加熱されるので、電子はショットキー障壁を越えやすくなり、また、トラップにも捕獲され難くなる。さらに、ガス感応部の表面に吸着した水分は除去される。それゆえ、プロトン受容型ガスセンサーの活性状態を保つことができ、かつ、プロトン受容型ガスセンサーの感度を向上させることができる。
(第4変形例)
第4変形例において、水素ガスと酸を区別するために、触媒を含むプロトン受容型ガスセンサーと触媒を含まないプロトン受容型ガスセンサーが同一基板上に配置される。
図11は、第4変形例の水素ガスと酸を区別するセンサー71の平面図である。センサー71は、触媒を含むプロトン受容型ガスセンサー74、基板73、及び触媒を含まないプロトン受容型ガスセンサー75を備えている。触媒を含むプロトン受容型ガスセンサー74と触媒を含まないプロトン受容型ガスセンサー75は基板73上に配置される。プロトン受容型ガスセンサー74は触媒7(Pd又はPt)を含み、プロトン受容型ガスセンサー75は触媒7を含まない。プロトン受容型ガスセンサー74とプロトン受容型ガスセンサー75の構成は、触媒7を除いて同一である。触媒を含むプロトン受容型ガスセンサー74と触媒を含まないプロトン受容型ガスセンサー75の両方が動作した場合には酸であると判定し、プロトン受容型ガスセンサー1のみが動作した場合には水素ガスであると判定される。
(第5変形例)
第5変形例において、ボルテージ・フォロワ及び反転増幅回路が検出部に導入される。
図12は、第5変形例に係るプロトン受容型ガスセンサーで生じる電気抵抗率変化を検出する回路図である。検出部21において、ボルテージ・フォロワ83と反転増幅回路85は、負荷抵抗23とオシロスコープ25の間に導入される。ボルテージ・フォロワ83は、高入力インピーダンスを低出力インピーダンスに変換する。反転増幅回路85は、負荷抵抗23からの出力電圧を増幅する。それゆえ、使用者は、ガス感応部9へのプロトン付加に伴うプロトン受容型ガスセンサーの電気抵抗率変化を、負荷抵抗23からの出力電圧の変化として簡易に検出できる。
(第6変形例)
第6変形例において、ボルテージ・フォロワ及び絶対値回路が検出部に導入される。
図13は、第6変形例に係るプロトン受容型ガスセンサーで生じる電気抵抗率変化を検出する回路図である。検出部21において、ボルテージ・フォロワ83と絶対値回路87は、負荷抵抗23とオシロスコープ25の間に導入される。ボルテージ・フォロワ83は、高入力インピーダンスを低出力インピーダンスに変換する。絶対値回路87は、負荷抵抗23からの出力電圧を整流する。それゆえ、使用者は、ガス感応部9へのプロトン付加に伴うプロトン受容型ガスセンサーの電気抵抗率変化を、負荷抵抗23からの出力電圧の変化として簡易に検出できる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ガラス基板(26mm×80mm)上に、真空蒸着(EG240型、株式会社東京真空製)により櫛形のITO電極(膜厚1000Å、電極幅100μm、電極間隔100μm)を交互に配置し、次いで、スパッター(E−1030イオンスパッター、株式会社日立製作所製)により触媒Pd(膜厚3Å)を島状に設けた。さらに、この上に真空蒸着(EG240型、株式会社東京真空製)によりDPPP(膜厚300Å)を積層し、図1に示すプロトン受容型ガスセンサー(1)を得た。
また、櫛形電極の電極幅を50μm、電極間隔を50μmに変えた他は、上記と同様にして、プロトン受容型ガスセンサー(2)を得た。
プロトン受容型ガスセンサー(1)及び(2)を、図3及び図4に従い交流電源及び検出部に接続し、プロトン受容型ガスセンサー(1)及び(2)に交流電圧(正弦波40Vp−p)を印加した状態で、水素ガス雰囲気下(水素ガス濃度100重量%)、検出部により出力電圧を測定した。また、同様に水素ガスが存在しない雰囲気下(水素ガス濃度0重量%)においても、検出部により出力電圧を測定した。これらの結果を図14に示す。
図14は、プロトン受容型ガスセンサーに正弦波の交流電場を印加して、水素ガスをプロトン受容型ガスセンサーにかけた前後における出力電圧−周波数のグラフである。図14に示すように、約6kHz(臨界周波数)より高い周波数帯域では、水素ガスをガスセンサーにかけた前後において出力電圧の値はほぼ同一の値をとる。すなわち、臨界周波数より高い周波数帯域では、DPPPへのプロトン付加によって生成した電子が交流電場の変化に追従できないので、検出部21において実電流に起因した波形は検出されず、重畳波形は変位電流に起因した波形として検出される。それゆえ、プロトン受容型ガスセンサー1に印加する交流波形は臨界周波数より低い周波数を有する正弦波であることが望ましい。なお、最適な周波数は100Hz近傍である。
(実施例2)
実施例1において得られたプロトン受容型ガスセンサー(電極幅100μm、電極間隔100μm)に、図3及び図4に従い交流電源及び検出部に接続し、プロトン受容型ガスセンサーに交流電圧(周波数100Hz、電圧実効値30Veff、60Veff)を印加した状態で水素ガスをかけた直後の出力電圧を測定した。また、比較例として、交流電源を直流電源に代え、プロトン受容型ガスセンサーに直流電圧(電圧30V、60V)を印加した状態で水素ガスをかけた直後の出力電流を測定した。
図15は、交流電源又は直流電源でプロトン受容型ガスセンサーを駆動して水素ガス照射を開始した直後における出力電流−時間のグラフである。出力電流の値は検出部で検出された値である。
図15に示すように、交流電源でプロトン受容型ガスセンサー1を駆動した場合のグラフと、直流電源でプロトン受容型ガスセンサー1を駆動した場合のグラフとを比較すると、出力電圧値に関して、交流駆動の出力電圧値は直流駆動の出力電圧値よりも大きい。より詳細には、直流電源の電圧値30V及び60Vは交流電源の電圧の実効値30Veff及び60Veffに等しいので、測定時間1s後には、30Veffの交流電源でプロトン受容型ガスセンサー1を駆動したときの出力電圧値は、30Vの直流電源でプロトン受容型ガスセンサー1を駆動したときの出力電圧値の約2倍になる。また、測定時間1s後には、60Veffの交流電源でプロトン受容型ガスセンサー1を駆動したときの出力電圧値は、60Vの直流電源でプロトン受容型ガスセンサー1を駆動したときの出力電圧値の約2倍になる。
(実施例3)
実施例1において、DPPPをPPPに代えた他は、実施例1と同様に出力電圧−周波数特性を評価した。結果を図16に示す。
(実施例4)
実施例2において、DPPPをPPPに代えた他は、実施例2と同様に出力電流−時間特性を評価した。結果を図17に示す。
(実施例5)
実施例1において、DPPPをピリジン化したCuPcに代えた他は、実施例1と同様に出力電圧−周波数特性を評価した。結果を図18に示す。
(実施例6)
実施例2において、DPPPをピリジン化したCuPcに代えた他は、実施例2と同様に出力電流−時間特性を評価した。結果を図19に示す。
(実施例7)
ガラス基板のDPPP層とは反対面に、図8に示すヒータ(ITO)を形成した他は、実施例1と同様にプロトン受容型ガスセンサーを作製した。ヒータ(駆動電力3W)によりプロトン受容型ガスセンサーを50℃に加熱し、40Vp−pの正弦波、30Hzで駆動し、水素ガス雰囲気下(水素ガス濃度100重量%)、検出部により出力電圧を測定した。ヒータによる加熱を行わない場合と比べ、1.2倍の電圧が検出された。
(実施例8)
実施例7において作製したプロトン受容型ガスセンサーを常温で空気中に2ヶ月放置した。放置後、40Vp−pの正弦波、30Hzで駆動したところ、放置前と比べ10〜15%程度の感度の低下が認められた。ヒータ(駆動電力3W)によりプロトン受容型ガスセンサーを80℃に加熱し、50Vp−pの正弦波、100Hzで1時間エージングした。このエージング条件と同様の条件で、水素ガス雰囲気下(水素ガス濃度100重量%)、検出部により出力電圧を測定した。作製直後と同等の電圧値が得られた。
プロトン受容型ガスセンサーは、好ましくは交流電源で駆動されるので、解離過程で生成した電子は、電極とガス感応部の間の界面に蓄積せず、かつ、ガス感応部及び電極にトラップされない。それゆえ、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物へのプロトン付加に伴うプロトン受容型ガスセンサーの電気抵抗率変化を、検出部で出力電圧の変化として正確に検出することができる。本発明のプロトン受容型ガスセンサーは、水素センサー、酸センサーとして好適に用いられる。
(a)本発明の実施形態に係るプロトン受容型ガスセンサーの斜視図である。(b)本発明の実施形態に係るプロトン受容型ガスセンサーの断面図である。 本発明の実施形態に係るプロトン受容型ガスセンサーの電極の幅及び間隔を説明する図である。 本発明の実施形態に係るプロトン受容型ガスセンサーで生じる電気抵抗率変化を検出するブロック図である。 本発明の実施形態に係るプロトン受容型ガスセンサーで生じる電気抵抗率変化を検出する回路図である。 本発明の実施形態に係るプロトン受容型ガスセンサーを駆動して、水素雰囲気中の水素量を算出するブロック図である。 本発明の実施形態に係るプロトン受容型ガスセンサー装置の制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の第2変形例に係るプロトン受容型ガスセンサー装置の制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の第3変形例に係るプロトン受容型ガスセンサーの背面図である。 本発明の第3変形例に係るプロトン受容型ガスセンサーを駆動して、水素雰囲気中の水素量を算出するブロック図である。 本発明の第3変形例に係るプロトン受容型ガスセンサー装置の制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の第4変形例に係るプロトン受容型ガスセンサーの平面図である。 本発明の第5変形例に係るプロトン受容型ガスセンサーで生じる電気抵抗率変化を検出する回路図である。 本発明の第6変形例に係るプロトン受容型ガスセンサーで生じる電気抵抗率変化を検出する回路図である。 本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーの出力電圧−周波数特性を示すグラフの一例である。 本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーの出力電圧−時間特性を示すグラフの一例である。 本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーの出力電圧−周波数特性を示すグラフの一例である。 本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーの出力電圧−時間特性を示すグラフの一例である。 本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーの出力電圧−周波数特性を示すグラフの一例である。 本発明におけるプロトン受容型ガスセンサーの出力電圧−時間特性を示すグラフの一例である。
符号の説明
1 プロトン受容型ガスセンサー
3 基板
5,5 電極
7 触媒
9 ガス感応部
11 プロトン受容型ガスセンサー装置
13 交流電源
21,21’ 検出部
33 制御部
x 電極幅
y 電極間距離

Claims (10)

  1. プロトン受容型ガスセンサーを駆動する方法であって、
    プロトン受容型ガスセンサーは、窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有するガス感応部、及び当該ガス感応部に接する一対の電極を有し、
    電極間に、極性が交互に反転する電圧を印加することを特徴とするプロトン受容型ガスセンサーの駆動方法。
  2. 極性が交互に反転する電圧が、交流電圧である請求項1記載のプロトン受容型ガスセンサーの駆動方法。
  3. 窒素原子を含む複素環がピリジン系の複素環である請求項1又は2記載のプロトン受容型ガスセンサーの駆動方法。
  4. 有機化合物が、有機顔料に窒素原子を含む複素環を導入した化合物である請求項1〜3いずれか記載のプロトン受容型ガスセンサーの駆動方法。
  5. 窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有するガス感応部、及び当該ガス感応部に接する一対の電極を有するプロトン受容型ガスセンサーを用いるガス検出方法であって、
    電極間に、極性が交互に反転する電圧を印加し、
    ガス感応部にプロトンを生成し得るガスを接触させ、
    プロトン付加に伴う有機化合物の電気抵抗率の変化を検知することを特徴とするガス検出方法。
  6. 極性が交互に反転する電圧が、交流電圧である請求項5記載のガス検出方法。
  7. 窒素原子を含む複素環がピリジン系の複素環である請求項5又は6記載のガス検出方法。
  8. 有機化合物が、有機顔料に窒素原子を含む複素環を導入した化合物である請求項5〜7記いずれか記載のガス検出方法。
  9. 窒素原子を含む複素環を導入した有機化合物を含有するガス感応部を有するプロトン受容型ガスセンサーと、
    前記プロトン受容型ガスセンサーに正と負の電圧を交互に印加する交流電源と、
    前記プロトン受容型ガスセンサーに交流電圧を印加した状態で、プロトン付加に伴う前記有機化合物の電気抵抗率の変化を検出する検出部と、
    を備えることを特徴とするプロトン受容型ガスセンサー装置。
  10. さらに、前記交流電源の出力波形を制御するとともに、前記検出部からの検出信号から水素量を算出する制御部を備える請求項9記載のプロトン受容型ガスセンサー装置。

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