JP2007031918A - 壁紙及び該壁紙の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 白色光により照明された空間と照明を絞った空間において、紫外線を照射して、良好な装飾性を発揮できる壁紙並びに該壁紙の製造方法の提供。
【解決手段】 一の面上に第1のデザインを施されるシート状の基材と、前記一の面上に配されるとともに受理剤により形成される透明な層と、前記受理剤から形成される透明な層上に第2のデザインを形成する印刷層からなり、前記印刷層が紫外線の照射により蛍光発色する蛍光性染顔料を含むことを特徴とする壁紙である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の内部空間を構成する壁面に貼着される壁紙及び該壁紙の製造方法に関し、より詳しくは、通常時には一のデザインが視認可能とされ、紫外線が照射されたときには他のデザインが視認可能とされる壁紙に関する。
建築物の内部空間を装飾するため、建築物の内部空間の壁面に貼着される壁紙表面には、染色やエンボス加工等により、様々なデザインが施されている。
このような従来の壁紙は、白色光の下で装飾効果を発揮するものであり、ディスコや居酒屋等のように照明を絞って内部の雰囲気を演出しているような場所では、壁紙に施されたデザインによる装飾効果が十分に発揮できないものであった。
このような暗い場所でも装飾効果を発揮できる壁紙として、表面を白色とした基材上に蛍光塗料で所望のデザインを施したものが存在している。このような壁紙は、基材表面の蛍光塗料を紫外線で発光させることが可能である。
しかしながら、このような従来の壁紙は紫外線照射時の装飾性には優れるものの通常の白色光下では無機質で殺風景な印象を与えるものであった。
特許文献1は、このような紫外線発光を利用した壁紙の一実施例を開示している。
特許文献1に開示される発明は、壁紙を、蛍光性染顔料を染色若しくは含浸した天然或いは合成パルプにより構成し、この壁紙に紫外線を照射することにより蛍光性染顔料を発光させ、装飾効果を得るものである。
この壁紙も、室内の照度を低くし、紫外線を照射することにより、蛍光性染顔料が発光して、装飾効果を得ることができる。
特開平6−93600号公報
しかしながら、特許文献にて開示される壁紙においてもやはり、蛍光性染顔料の発光による装飾効果を高めるためには、単一色の壁紙を用いることが好ましい。なぜなら、単一色以外の地色を有する壁紙を用いた場合には、壁紙の蛍光性染顔料の発光と壁紙の地色が干渉することとなるためである。例えば、黒と白のストライプ状の地色を備える壁紙に蛍光性染顔料を含有するインクを塗布し、蛍光性染顔料を発光させた場合に、黒色の壁紙部分に塗布された蛍光性染顔料による発光は、白色の壁紙部分に塗布された蛍光性染顔料の発光よりも暗く視認される。
このような事情から、従来は、壁紙の地色と蛍光性染顔料の発光との干渉を防止し、蛍光性染顔料からの光を十分に反射させるために白色の地色を有する壁紙基材が用いられるのが一般的であった。
上記したように、従来技術では、絵柄、模様或いは文字のデザインが施された壁紙基材を用いては、蛍光性染顔料による装飾効果を十分に得ることができないものである。したがって、白色光下での壁紙表面に施されたデザインによる空間装飾効果と紫外線照射による蛍光性染顔料の発光から得られる空間装飾効果をともに得ることができる壁紙は、従来存在しなかった。
本発明は上記実情を鑑みてなされたものであって、白色光により照明された空間と照明を絞った空間において、紫外線を照射して、良好な装飾性を発揮できる壁紙並びに該壁紙の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、一の面上に第1のデザインを施されるシート状の基材と、前記一の面上に配されるとともに受理剤により形成される透明な層と、前記受理剤から形成される透明な層上に第2のデザインを形成する印刷層からなり、前記印刷層が紫外線の照射により蛍光発色する蛍光性染顔料を含むことを特徴とする壁紙である。
請求項2記載の発明は、前記基材と前記受理剤により形成される層との間に、レベリング剤を含有するコート剤により形成されてなる透明な層が介在されることを特徴とする請求項1記載の壁紙である。
請求項3記載の発明は、前記印刷層上に樹脂からなる透明な保護層が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の壁紙である。
請求項4記載の発明は、一の面上に第1のデザインを施されたシート状の基材を準備する基材準備工程と、前記一の面上に受理剤を塗布し、該受理剤からなる層を形成する工程と、前記受理剤からなる層上に第2のデザインを印刷し、印刷層を形成する印刷工程からなり、前記印刷層が紫外線の照射により蛍光発色する蛍光性染顔料を含むことを特徴とする壁紙の製造方法である。
請求項5記載の発明は、前記基材準備工程の後であって、前記受理剤からなる層を形成する工程の前に、前記一の面上にレベリング剤を含有するコート剤を塗布し、平滑な上面を備える透明な層を形成する工程が行われることを特徴とする請求項4記載の壁紙の製造方法である。
請求項6記載の発明は、前記受理剤からなる層を形成する工程が、ロール周面を覆う受理剤を基材上に転写する段階と、基材上に転写された受理剤に空気を吹き付ける段階と、基材上の受理剤を乾燥させる段階からなることを特徴とする請求項4記載の壁紙の製造方法である。
請求項7記載の発明は、ロール周面を覆う受理剤を基材上に転写する段階と、基材上に転写された受理剤に空気を吹き付ける段階と、基材上の受理剤を乾燥させる段階からなる工程が繰り返されることを特徴とする請求項6記載の壁紙の製造方法である。
請求項8記載の発明は、前記印刷層上に樹脂からなる透明な保護層を形成する保護層形成工程を更に備えることを特徴とする請求項4又は5記載の壁紙の製造方法である。
請求項1記載の発明によれば、蛍光性染顔料を含む第2のデザインをなす印刷層が直接基材に設けられず、基材上の透明な層上に設けられるので、照明を絞った状態において、紫外線が壁紙に照射されたときに、印刷層が紫外線を前面で受けることとなり、基材に施された第1のデザインに干渉されることなく、明瞭な絵柄、模様或いは文字を壁紙表面に浮き上がらせることが可能である。
また、白色光下では、印刷層は視認不能であるとともに、透明な層上に印刷層が設けられるので、基材に施された第1のデザインを視認可能となる。
請求項2記載の発明によれば、更に、レベリング剤を含有する層が基材上に設けられることにより、凹凸を有する基材を用いる場合であっても受理層が配設される面は平滑な面となり、均一な塗膜厚の受理剤からなる層を得ることができ、結果として、凹凸を有する基材であっても、印刷層の印刷特性を向上せしめることができる。
請求項3記載の発明によれば、印刷層の上に保護層が設けられるので、壁紙表面が擦られても、印刷層が損傷することがない。したがって、良好な装飾性を長期間にわたって保つことができる。
請求項4及び5記載の発明によれば、白色光の下では、第1のデザインが明瞭に視認可能とされ、照明を絞った状態において、紫外線が壁紙に照射されたときには、第2のデザインが明瞭に視認可能な壁紙を製造することができる。
請求項6記載の発明によれば、平滑な受理層を形成することが可能となる。
請求項7記載の発明によれば、基材の凹凸にかかわらず平滑な面を備える受理層を得ることができる。
請求項8記載の発明によれば、良好な装飾性を長期間にわたって保つことが可能な壁紙を製造することができる。
以下、本発明に係る壁紙及び該壁紙の製造方法の実施形態について、図を参照しつつ説明する。
図1は、壁紙の断面図である。
壁紙(1)は、基材(2)と、基材(2)上面に配される第1層(3)と、第1層(3)上面に配される第2層(4)と、第2層(4)上面に配される印刷層(5)から構成される。
基材(2)の材質は、可撓性であって壁紙として適用可能なものであれば特に限定されない。具体的には、可撓性のプラスチックフィルム、水酸化アルミ紙等の紙材、不織布やこれらの積層体が例示可能である。
基材(2)の少なくとも一面には、白色光下で視認可能な色彩による第1のデザインが施されている。第1のデザインを施す方法は特に限定されるものではなく、基材(2)の材質に適した方法が適宜採用可能である。
例えば、基材(2)が不織布からなるならば、不織布形成後、所望のデザインを塗料にて印刷し第1のデザインを施してもてもよいし、不織布を構成する繊維に異なる複数の色彩を設け、不織布を形成したときにランダムな色彩が基材(2)表面に現れるようにしてもよい。
また、デザイン形態も特に限定されず、所望の絵柄、模様或いは文字を基材(2)に付すことができる。
第1層(3)は、レベリング剤を含有するとともに水性エマルジョン樹脂を含有するコート剤を、基材(2)上に均一な塗膜厚となるように塗布し、塗布された水性エマルジョン樹脂を乾燥固化させることにより形成される。レベリング剤が、塗膜表面の表面張力を均一化させるので、第1層(3)の上面は平滑化される。レベリング剤の種類は特に限定されないが、アクリル系樹脂やシリコンが好適に使用可能である。
使用されるコート剤は、乾燥後、透明な層を形成可能なものであれば、特に限定されるものではないが、基材(2)の材質に合わせて高い剥離強度を発揮可能なものが好適に使用可能である。
また水性エマルジョン樹脂も特に限定されるものではないが、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂やオレフィン系樹脂が適宜使用可能であり、基材(2)の材質によって適宜好適なものを使用可能である。
第1層(3)は、基材(2)の第1のデザインが現れる面上に形成される。例えば、基材(2)が不織布から構成された場合に基材(2)表面には凹凸が生ずることとなるが、第1層(3)を配することにより、平滑な面を形成することができる。また基材(2)自身の耐湿性を向上させることも可能である。
第1層(3)の上面には、受理剤からなる第2層(4)が形成される。第2層(4)は塗布後において、透明となり、印刷層(5)との良好な密着性を得られることが必要である。このような第2層(4)の形成材料として、ポリカーボネート系又はポリエステル系ポリオールと脂肪族系イソシアネートを原料とする自己乳化タイプのウレタン樹脂とカチオン樹脂を含有する塗工剤が好適に使用可能である。このような塗工剤を用いると、ウレタン結合の高い極性のため印刷層(5)の発色性が高められるとともに、カチオン樹脂とウレタンとの混合により、嵩高な層を得ることができ、インクの吸収能力並びに水の脱離速度が増大し、印刷特性を向上させることが可能である。
その他の第2層(4)の形成材料として、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等を溶剤に溶解又は分散させた塗工液や、ポリビニルアセタール樹脂、充填剤、ポリアルキレンイミン及び溶剤を主成分とする塗工液や、熱可塑性微粒子を含有する多孔質ポリビニルブチラール樹脂を含有する塗工液が第2層(4)の形成に好適に使用可能である。このような塗工剤から形成される第2層(4)は、特に、溶剤型インクジェットプリンタで使用される溶剤型顔料インクからなる印刷層(5)に対して好適に使用可能である。
第2層(4)を設けることで、第2層(4)上に形成される印刷層(5)のインクに対するインク吸収性、インク定着性、インク乾燥性、ドット再現性などの印刷特性を向上させることができる。
印刷層(5)は、蛍光性染顔料を含有するインクにより構成される。このインクは、白色光下においては、視認不能であり、紫外線が照射されたときに蛍光性染顔料が発光し、この発光作用により、印刷層(5)により構成されるデザインが視認可能となる。
蛍光性染料としては、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導体、クマリン誘導体、トリアゾール誘導体、カルパゾール誘導体、ピリジン誘導体、ナフタル酸誘導体、イミダゾロン誘導体が例示可能である。
蛍光性顔料としては、CaS:Bl、SrS:Sm:Ce、ZnS:Cu、ZnS:Cu:Coからなる硫化物系、Sr(POCl:Eu、3(Ba,Mg)・8Al:Eu、ZnO:Zn、ZnSiO:Mn、ZnGeO:Mn、YVO:Eu、YS:Eu、0.5MgF・3.5MgO・GeO:Mnからなる酸素酸塩系のものが挙げられる。
尚、印刷層(5)が設けられた壁紙(1)の面を透明な樹脂層で被覆し、保護層を形成してもよい。このように保護層を設けることで、擦過による印刷層(5)の損傷を防止するとともに壁紙(1)の耐湿性を向上させることができ、長期間にわたって、良好な装飾効果を発揮可能な壁紙(1)を形成することができる。
尚、図1に示す例において、基材(2)上に第1層(3)を配したが、この構成は必須のものではない。基材(2)が樹脂フィルムである場合には、基材(2)表面は平滑であるためである。したがって、基材(2)が平滑な面を備えている場合には、第1層(3)を設けず、基材(2)上に直接第2層(4)を形成し、第2層(4)上に印刷層(5)を形成することができる。
図2は、壁紙(1)の製造工程のフローチャートである。
壁紙(1)の製造工程は、基材準備工程、第1層形成工程、第2層形成工程、印刷工程及び保護層形成工程を備える。
基材準備工程において、一の面に第1のデザインが施された基材(2)が用意される。
そして、第1層形成工程にて、基材(2)の第1のデザインが施された面上にコート剤が塗布され、第1層(3)が形成される。塗布方法は特に限定されないが、ローラコーティングによる塗布が好適に使用可能である。これにより、平滑な上面を有する第1層(3)が形成される。
第1層形成工程にて、第1層(3)が形成された後、第2層形成工程が行われる。第2層形成工程は、第1層(3)上に受理剤を塗布することにより行われ、塗布方法は特に限定されないが、ローラコーティングが好適に使用可能である。第1層形成工程にて、第1層(3)の上面が平滑化されているので、均一な塗膜圧の第2層(4)が形成される。
第2層形成工程にて、第2層(4)が形成された後、印刷工程が行われる。印刷工程は、上述の如く、第1層(3)及び第2層(4)が形成された基材(2)をインクジェットプリンタに供給し、インクジェットプリンタで所望の模様、絵柄或いは文字を第2層(4)上に印刷することにより行われる。上述の如く、第2層(4)が均一な塗膜圧で形成されるので、印刷の場所によらず、高い印刷特性を得ることができ、印刷層(5)の輪郭を際立たせ、にじみ等の印刷不良が生ずることがない。
印刷工程の後、保護層形成工程が行われる。印刷層(5)が形成された壁紙(1)の印刷層(5)側の面に、上記のコート剤をローラコーティングにより被覆することで、保護層が形成可能である。これにより、長期間にわたって、良好な装飾効果を発揮可能な壁紙(1)を形成することができる。
尚、図2に示す第1層形成工程は必須のものではない。基材(2)が樹脂フィルムである場合には、基材(2)表面は平滑であるためである。したがって、基材(2)が平滑な面を備えている場合には、第1層形成工程を行わず、第2層形成工程を行い、基材(2)上に直接第2層(4)を形成し、その後、印刷工程を行い、第2層(4)上に印刷層(5)を形成することができる。
図3は、第2層形成工程の好適な実施例を示す図である。図3に示す実施例によれば、凹凸を有する基材(2)を用いる場合であっても、第1層(3)を形成することなしに、平滑な上面を有する第2層を形成することが可能となる。
図3の第2層形成工程で用いられる装置(40)は、第2層(4)を形成するための塗工液を収容する容器(45)を備える。容器(45)内の塗工液は、通常の受理層を形成する際に用いられる塗工液よりも粘度が低くされている。
容器(45)は、上部が開口しており、容器(45)上方に第1ロール(41)が配され、第1ロール(41)の下部は、容器(45)内部の塗工液に浸かっている。第1ロール(41)の上方には、第2ロール(42)が第1ロール(41)に対して軸を平行にして配されている。また第2ロール(42)は、第1ロール(41)と接触している。
第1ロール(41)が回転すると、容器(45)内部の塗工液の一部が第1ロール(41)の表面に乗り移る。そして、第1ロール(41)周面上の塗工液は、第2ロール(42)へ移る。
第2ロール(42)上方には、バックアップロール(43)が配され、該バックアップロール(43)は第2ロール(42)に押付けられている。基材(2)は、バックアップロール(43)と第2ロール(42)の間を通過する。
バックアップロール(43)と第2ロール(42)との間に所定の圧力が生じているので、第2ロール(42)周面上に乗り移った塗工液は、基材(2)へ移ることとなる。
上記の第2ロール(42)による塗工液コーティング工程の下流側には、ターニングロール(44)が配され、基材(2)は方向を変えて、所定角度を以って上方に向かう。ターニングロール(44)上で、上方から下方に向けて、空気が吹付けられる。
上述の如く、塗工液の粘度は、比較的低く調整されているので、この空気の吹付けにより、基材(2)上で塗工液が流動し、平滑化され、一様な第2層(4)が形成されることとなる。その後、塗工液が塗布された面に蒸気が吹き付けられ、塗工液からなる層が乾燥される。
上記工程を複数回繰り返すことが好ましい。これにより、薄く均一な厚さを備える塗工液の層が積層されることとなり、基材(2)の凹凸にかかわらず平滑な面を備える第2層(4)を得ることが可能となる。
図4は、壁紙(1)の使用形態の一例を示す図である。
図4に示す例は、建築物内に形成された閉空間(10)に壁紙(1)を用いた形態である。閉空間(10)は、閉空間(10)の上面を形成する天板(11)と、閉空間の床面を形成する床板(12)と、天板(11)と床板(12)の間に立設する壁面(13)から構成され、外部から光が入り込まないように構成されている。
天板(11)には、白色光を照射し、閉空間(10)内を照明する第1光源(14)が据付けられ、床板(12)には壁面(13)に向けて紫外線を照射する第2光源(15)が載置されている。
そして、壁面(13)には壁紙(1)が貼着されている。
尚、第2光源(15)から照射される紫外線は、200〜380nmの間の波長を有している。
また、壁紙(1)の基材(2)にはタツノオトシゴの絵が描かれており、印刷層(5)は虎の絵を模っている。
図4(a)は、第1光源(14)から白色光を照射し、第2光源(14)からは紫外線が照射されていない状態を示している。
この状態において、白色光下では不可視な印刷層(5)、透明な第2層(4)並びに第3層(3)を介して、基材(2)上に描かれたタツノオトシゴの絵が明瞭に視認される。
図4(b)は、第1光源(14)から白色光を照射せず、第2光源(14)から紫外線を照射した状態を示している。
この状態において、閉空間(10)内部は暗くなるが、印刷層(5)を構成する受理剤の蛍光性染顔料は、第2光源(14)からの紫外線を受けて発光し、虎の模様を浮き上がらせる。
印刷層(5)が受理剤からなる第2層(4)上に形成されているので、印刷層(5)の輪郭が際立ち、虎の模様は明瞭に現れる。
また印刷層(5)が基材(2)上に直接設けられるのではなく、基材(2)と印刷層(5)との間に、第1層(3)並びに第2層(4)が配されているので、タツノオトシゴの絵柄と虎の絵柄が交わる部分において、蛍光性染顔料の発光によってタツノオトシゴの絵柄の部分が現れることが防止され、虎の絵柄が明瞭に現れるものとなる。
以上の如く、本発明に係る発明の壁紙は、照射される光の種類に応じて、絵柄を変えることができ、且つ現れる絵柄が明瞭であり、非常に高い装飾効果を発揮することができる。
本発明は、ディスコや居酒屋などの娯楽施設の壁紙に好適に適用される。
本発明に係る壁紙の断面図である。 本発明に係る壁紙の製造方法のフローチャートである。 本発明に係る壁紙の第2層形成工程を示す図である。 本発明に係る壁紙の使用形態の一例を示す図である。
符号の説明
1・・・・・壁紙
2・・・・・基材
3・・・・・第1層
4・・・・・第2層
5・・・・・印刷層
10・・・・閉空間
11・・・・天板
12・・・・床板
13・・・・壁面
14・・・・第1光源
15・・・・第2光源

Claims (8)

  1. 一の面上に第1のデザインを施されるシート状の基材と、
    前記一の面上に配されるとともに受理剤により形成される透明な層と、
    前記受理剤から形成される透明な層上に第2のデザインを形成する印刷層からなり、
    前記印刷層が紫外線の照射により蛍光発色する蛍光性染顔料を含むことを特徴とする壁紙。
  2. 前記基材と前記受理剤により形成される層との間に、レベリング剤を含有するコート剤により形成されてなる透明な層が介在されることを特徴とする請求項1記載の壁紙。
  3. 前記印刷層上に樹脂からなる透明な保護層が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の壁紙。
  4. 一の面上に第1のデザインを施されたシート状の基材を準備する基材準備工程と、
    前記一の面上に受理剤を塗布し、該受理剤からなる層を形成する工程と、
    前記受理剤からなる層上に第2のデザインを印刷し、印刷層を形成する印刷工程からなり、
    前記印刷層が紫外線の照射により蛍光発色する蛍光性染顔料を含むことを特徴とする壁紙の製造方法。
  5. 前記基材準備工程の後であって、前記受理剤からなる層を形成する工程の前に、
    前記一の面上にレベリング剤を含有するコート剤を塗布し、平滑な上面を備える透明な層を形成する工程が行われることを特徴とする請求項4記載の壁紙の製造方法。
  6. 前記受理剤からなる層を形成する工程が、
    ロール周面を覆う受理剤を基材上に転写する段階と、
    基材上に転写された受理剤に空気を吹き付ける段階と、
    基材上の受理剤を乾燥させる段階からなることを特徴とする請求項4記載の壁紙の製造方法。
  7. ロール周面を覆う受理剤を基材上に転写する段階と、
    基材上に転写された受理剤に空気を吹き付ける段階と、
    基材上の受理剤を乾燥させる段階からなる工程が繰り返されることを特徴とする請求項6記載の壁紙の製造方法。
  8. 前記印刷層上に樹脂からなる透明な保護層を形成する保護層形成工程を更に備えることを特徴とする請求項4又は5記載の壁紙の製造方法。
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