JP2007030120A - Screw assisting tool of screw type anchor, and method for fixing screw type anchor on stone substrate - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、ねじ込み式アンカーのねじ込み補助具、及びねじ込み式アンカーをコンクリート等の石質基材に固定する施工方法に関するものである。 The present invention relates to a screwing aid for a screw-type anchor and a construction method for fixing the screw-type anchor to a stone base material such as concrete.
例えばコンクリート構造物に各種の部材を固定する場合に、ねじ込み式のアンカーが使用されている。このねじ込み式アンカーは、コンクリートにねじ込まれる第1ねじ部と、コンクリートから露出した第2ねじ部とを備えており、第2ねじ部にねじ込んだナットでワークをコンクリートの表面(床面、壁面、天井面など)に固定するようになっている。 For example, when various members are fixed to a concrete structure, a screw-type anchor is used. The screw-type anchor includes a first screw portion screwed into the concrete and a second screw portion exposed from the concrete, and the workpiece is placed on the concrete surface (floor surface, wall surface, wall) with a nut screwed into the second screw portion. It is designed to be fixed to the ceiling surface.
そして、本願発明者は、ねじ込み式アンカーの改良発明として、特許文献1において、第1ねじ部と第2ねじ部との間に細幅のねじ無し部を形成すると共に、第2ねじ部のうちねじ無し部と反対側の端部に、第2ねじ部へのナットのねじ込みを阻害しない状態でドライバビットが相対回転不能に嵌まる係合部(駆動部)を一体に設けてなる構造を提案した。
特許文献1の構成によると、アンカーは専用のドライバビットによってコンクリートにねじ込み固定され、また、ワークを固定するためのナットの回転には別のドライバビットやレンチ類が使用されるが、アンカーをコンクリートにねじ込み固定するための専用のドライバビットを作業者が忘れたり紛失したりすることがあった。また、場合によっては、アンカーのねじ込みとワークの固定とを1種類のドライバビットで行いたいと希望する場合もあった。
According to the configuration of
更に、例えば特開2000−160699号に記載されているように第2ねじ部に専用の係合部(駆動部)を備えていないタイプのアンカーがあり、この場合は、第2ねじ部にナット状のドライバビットをねじ込むことによってアンカーをコンクリートにねじ込んでいるが、ドライバビットがアンカーに食い込むことにより、ナット状のドライバビットをねじ戻すとアンカーも連れ回転してコンクリートから抜け出る不具合があることから、専用の係合部を備えていないタイプのアンカーであっても簡易かつ確実にねじ込みできる方法が要請されていた。 Further, for example, as described in JP-A-2000-160699, there is an anchor of a type that does not have a dedicated engagement portion (drive portion) in the second screw portion. In this case, a nut is provided in the second screw portion. Since the anchor is screwed into the concrete by screwing the screw driver bit, there is a problem that when the driver bit digs into the anchor and the nut driver bit is screwed back, the anchor also rotates and pulls out of the concrete. There has been a demand for a method that allows simple and reliable screwing even for anchors that do not have a dedicated engaging portion.
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。 This invention makes it a subject to improve such a present condition.
本願発明はねじ込み補助具と施工方法とを含んでいる。請求項1の発明は、石質基材にねじ込まれる第1ねじ部と石質基材の外側に露出する第2ねじ部とを備えているねじ込み式アンカーを石質基材に固定するためのねじ込み補助具に係るもので、補助具は、前記アンカーの第2ねじ部にねじ込まれる高ナットと、高ナットにアンカーの第2ねじ部と反対側からねじ込まれた頭付きボルトとを備えており、高ナットを第2ねじ部にねじ込み切る前にボルトの先端がアンカーの端面に当たるように設定している。 The present invention includes a screwing aid and a construction method. According to a first aspect of the present invention, there is provided a screw-type anchor having a first screw portion screwed into a stone base material and a second screw portion exposed to the outside of the stone base material. The auxiliary tool includes a high nut screwed into the second screw portion of the anchor, and a headed bolt screwed into the high nut from the opposite side to the second screw portion of the anchor. The tip of the bolt is set so as to hit the end face of the anchor before the high nut is screwed into the second threaded portion.
他方、請求項2の発明は、石質基材にねじ込まれる第1ねじ部と石質基材の外側に露出する第2ねじ部とを備えているねじ込み式アンカーを基材に固定する施工方法に係るもので、この工法は、一端部から頭付きボルトがねじ込まれた高ナットをアンカーの第2ねじ部にねじ込んでおく工程と、前記頭付きボルトを動力ドライバのソケットビットで回転させることによってアンカーを石質基材の下穴にねじ込み工程と、アンカーを石質基材にねじ込み切ってから高ナットをねじ戻す工程とを含んでおり、前記ねじ込み工程において、頭付きボルトの先端がアンカーの端面に当たるように設定している。
On the other hand, the invention of
アンカーを基材にねじ込む工程において高ナットの雌ねじとアンカーの第2ねじ部との間に摩擦が生じており、従って、仮に高ナットのみを使用してアンカーを基材にねじ込むと、高ナットがアンカーに食い込んで、高ナットを逆回転させるとアンカーも連れ回転する現象が生じるが、本願発明では、高ナットはアンカーの第2ねじ部にねじ込み切らずに頭付きボルトの先端面がアンカーの端面に当たっているため、高ナットがアンカーの第2ねじ部に食い込む現象を生じさせることなく高ナットをアンカーから取外すことができる。 In the process of screwing the anchor into the base material, friction is generated between the female screw of the high nut and the second threaded portion of the anchor. Therefore, if the anchor is screwed into the base material using only the high nut, the high nut When the high nut is bitten into the anchor and reversely rotated, the anchor also rotates. However, in the present invention, the high nut is not screwed into the second threaded portion of the anchor and the head end face of the head bolt is the end face of the anchor. Therefore, the high nut can be removed from the anchor without causing a phenomenon that the high nut bites into the second threaded portion of the anchor.
そして、市販されている高ナットとボルトとを使用して現場で簡単に補助具と成すことができるため、専用のドライバビットを忘れたり紛失したりした場合でもアンカーの取付け作業を行うことが可能になる。また、前記した特開2000−160699号公報のように専用の係合部を備えていないアンカーや、特開平10−103323号公報に記載されているように係合部を第2ねじ部と第1ねじ部との間に形成しているアンカーもねじ込むことができ、このため、使用できるアンカーの範囲が著しく広がって使い勝手が良い。 And since it can be easily made as an auxiliary tool on the site using commercially available high nuts and bolts, it is possible to install the anchor even if the dedicated driver bit is forgotten or lost become. Further, as described in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-160699, the anchor does not have a dedicated engaging portion, and as described in Japanese Patent Laid-Open No. 10-103323, the engaging portion is connected to the second screw portion. An anchor formed between one screw portion can also be screwed in. Therefore, the range of usable anchors is remarkably widened, and the usability is good.
更に、一般に高ナットとボルトの頭とはワークを固定するナットと同じ大きさであるため、一々ドライバビットを動力ドライバに付け替えずにアンカーのねじ込みとワークの固定とを1種類のドライバビットで行うことも可能になり、このため、一々ドライバビットを付け替える手間を無くして作業性を向上できる。 Furthermore, since the high nut and the bolt head are generally the same size as the nut that fixes the workpiece, the screwing of the anchor and the workpiece are fixed with one type of driver bit without changing the driver bit to the power driver one by one. Therefore, it is possible to improve the workability by eliminating the trouble of changing the driver bits one by one.
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1(A)は本願発明の補助具及び施工方法を示す分離図で、本願発明の補助具1は六角の高ナット(高ナット)2とこれにねじ込まれる六角ボルト3とから成っており、六角ボルト3及び高ナット2は動力ドライバ(図示せず)に取り付くソケットビット4で回転駆動される。高ナット2及び六角ボルト3は市販のものであり、ねじ山はメートルねじになっている。
FIG. 1 (A) is an exploded view showing the assisting tool and construction method of the present invention, and the assisting
他方、アンカー5は、コンクリート6に開けられた下穴7にねじ込まれる第1ねじ部8と、コンクリート6の外側に露出する第2ねじ部9と、両者を区分する細幅のねじ無し部10とを備えており、第2ねじ部9の端面には専用ビット(図示せず)が嵌まる係合部11を形成している。第1ねじ部8の先端はフラットに形成されているが、尖り先にしても良い。
On the other hand, the
アンカー5の第1ねじ部8には、高さが高い主ねじ山12と高さの低い副ねじ山13との2条のねじ山が形成されており、両ねじ山12,13はピッチが外径の半分程度の大きなリード角になっている。他方、アンカー5における第2ねじ部9のねじ山はメートルねじになっており、この第2ねじ部9に高ナット2がねじ込まれる。
The first threaded
高ナット2及びボルト3とアンカー5との寸法の関係は、高ナット2の長さをL1、六角ボルト3の軸部の長さをL2、アンカー5における第2ねじ部9と係合部11との長さを足した長さをL3とすると、L3>(L1−L2)の関係に設定している。
The relationship between the dimensions of the
図1(B)はアンカー5の平面図であり、この図に示すように、アンカー5の係合部11は、円周方向に沿って等間隔で6本の係合溝11aが形成されている。いうまでもないが、係合部11の外径(正確には外接円の直径)は第2ねじ部9の谷径よりも小径になっている。
FIG. 1B is a plan view of the
図2ではコンクリート6にアンカー5を介してワーク14を固定する施工方法を示しており、施工においては、まず、前工程として六角ボルト3を高ナット2にねじ込んで補助具1と成しておく。そして、図2(A)に示すように、補助具1をアンカー5に取り付ける(取付け工程)。
FIG. 2 shows a construction method for fixing the
次いで、ソケットビット4を六角ボルト3の頭を嵌め入れて正転させることにより、アンカー5の第1ねじ部8をコンクリート6の下穴7にねじ込む(ねじ込み工程)。このねじ込み工程において、六角ボルト3の先端がアンカー5の係合部11に当たっているため、六角ボルト3の回転によってアンカー5はコンクリート6の下穴7にねじ込まれる。そして、ねじ無し部10がコンクリート6の下穴7に食い込むことにより、アンカー5はコンクリート6にしっかりと固定される。なお、六角ボルト3の頭と高ナット2との姿勢が揃っている場合は、ソケットビット4は高ナット2の端部にも嵌まり得る。
Next, by inserting the head of the hexagon bolt 3 into the
アンカー5をねじ込み切ったら、ソケットビット4を逆転させて補助具1をアンカー5から取外す(取外し工程)。この場合、六角ボルト3が先に高ナット2から抜け出て、次いで高ナット2をアンカー5から取り外す場合と、補助具1の全体が一体のままでアンカー5から取り外される場合とがあるが、高ナット2はねじ無し部10に食い込んではいないので、アンカー5の連れ回転現象を生じることはない(スパナで高ナット2を回転不能に保持して六角ボルト3を取外し、次いで高ナット2をアンカー5から取外すという方法を採用することも可能である)。
When the
補助具1をアンカー5から取外したら、ワーク14をアンカー5の第2ねじ部9に嵌め入れて、第2ねじ部9に通常(一般には標準高さ)のナット15をねじ込むことにより、ワークWをコンクリート6に固定する。ナット15のねじ込みはアンカー5の固定に使用したソケットビット4を使用して行われる(勿論、他のスパナ(レンチ)で行うことも可能である)。
When the
図3では、第2ねじ部9の端面に係合部を備えていないタイプのアンカー5への適用例を示している。高ナット2がねじ無し部10に食い込むことを防止するには、高ナット2の長さと六角ボルト3の長さとの組み合わせを変えたり、図3(B)に示すように、六角ボルト3の頭と高ナット2との間に座金16を介在させたりしたら良い。
In FIG. 3, the example of application to the
本願発明は上記の実施形態の他にも具体化できる。例えば、高ナットは市販品を使用することには限らず、専用品として製造することも可能である。また、本願発明の補助具及び工法を適用できるアンカーの形態には限定はなく、更に、アンカーがねじ込まれる基材はコンクリートには限らず、煉瓦や自然石等の各種の石質材が含まれる。更に、軽量気泡コンクリートにねじ込む場合は下穴を必要としない場合もある。 The present invention can be embodied in addition to the above embodiments. For example, the high nut is not limited to a commercially available product, and can be manufactured as a dedicated product. Moreover, there is no limitation in the form of the anchor which can apply the auxiliary tool and construction method of this invention, Furthermore, the base material into which an anchor is screwed is not restricted to concrete, Various stone-like materials, such as a brick and a natural stone, are included. Further, when screwing into lightweight cellular concrete, a pilot hole may not be required.
1 補助具
2 高ナット
3 六角ボルト
4 ソケットビット
5 アンカー
8 アンカーの第1ねじ部
9 アンカーの第2ねじ部
10 ねじ無し部
11 係合部
14 ワーク
15 ワーク固定用ナット
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記アンカーの第2ねじ部にねじ込まれる高ナットと、高ナットにアンカーの第2ねじ部と反対側からねじ込まれた頭付きボルトとを備えており、高ナットを第2ねじ部にねじ込み切る前にボルトの先端がアンカーの端面に当たるように設定している、
ねじ込み式アンカーのねじ込み補助具。 A screwing aid for fixing a screw-type anchor having a first screw portion screwed into a stone base material and a second screw portion exposed to the outside of the stone base material to the stone base material,
A high nut screwed into the second screw portion of the anchor, and a headed bolt screwed into the high nut from the opposite side of the anchor second screw portion, before the high nut is screwed into the second screw portion. Is set so that the tip of the bolt hits the end face of the anchor,
Screw-in anchor screwing aid.
一端部から頭付きボルトがねじ込まれた高ナットをアンカーの第2ねじ部にねじ込んでおく工程と、前記頭付きボルトを動力ドライバのソケットビットで回転させることによってアンカーを石質基材の下穴にねじ込み工程と、アンカーを石質基材にねじ込み切ってから高ナットをねじ戻す工程とを含んでおり、前記ねじ込み工程において、頭付きボルトの先端がアンカーの端面に当たるように設定している、
ねじ込み式アンカーを石質基材に固定する施工方法。 A construction method for fixing a screw-type anchor having a first screw portion screwed into a stone base material and a second screw portion exposed to the outside of the stone base material to the base material,
A step of screwing a high nut into which the headed bolt is screwed from one end into the second threaded portion of the anchor, and rotating the headed bolt with a socket bit of a power driver to prepare the anchor with a pilot hole in the stone base material And screwing the anchor into the stone base material and then unscrewing the high nut, and in the screwing step, the tip of the headed bolt is set to hit the end surface of the anchor.
A construction method for fixing a screw-type anchor to a stone base material.
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---|---|---|---|---|
JP2007071217A (en) * | 2005-09-02 | 2007-03-22 | Central Japan Railway Co | Screw spike and nut |
JP2016113822A (en) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | エヌパット株式会社 | Anchor installation tool, and anchor installation method using the same |
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