JP2007027517A - 半導体レーザー装置及びそれを用いたホログラム装置。 - Google Patents

半導体レーザー装置及びそれを用いたホログラム装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な仕組みで波長安定化を図る。
【解決手段】レーザービームを発振出力する半導体レーザー素子を有した半導体レーザー装置において、前記半導体レーザー素子の温度調整を行う温度調整部と、前記半導体レーザー素子から発振出力されるレーザービームを互いに異なる光路を形成する第1ビーム及び第2ビームへと分離するレーザービーム分離部と、前記第1及び前記第2ビームを干渉させて得られる複数の縞を有した干渉縞の縞間隔を一定とすべく、前記温度調整部における操作量を定める温度調整制御部と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体レーザー装置及びそれを用いたホログラム装置に関する。
一般的に、半導体レーザー素子の発振波長は、温度によって大きく変動することが知られている。このため、半導体レーザー素子の発振波長を安定化させるべく、半導体レーザー素子の温度を一定化させる仕組みが提案されている。
図12は、発振波長の安定化を図る仕組みを設けた従来の半導体レーザー装置の構成を示す図である。
従来の半導体レーザー装置は、半導体レーザー素子100、半導体レーザー素子100の温度を調整すべく発熱を行うヒーター109と、半導体レーザー素子100の温度を検出するサーミスタ110と、が一体化された半導体レーザーユニット50と、半導体レーザー素子100に対して駆動電流を供給するレーザー駆動回路122と、サーミスタ110より検出された温度を一定とすべくヒーター109の発熱量を制御する温度制御回路600と、によって構成される。
なお、図12に示したような従来の半導体レーザー装置の仕組みとしては、例えば、以下に示す特許文献1に開示されるものである。
特開2003−31893号公報
ところで、図12に示したような従来の半導体レーザー装置の仕組みでは、半導体レーザー素子の温度を一定に保っているだけである。このため、半導体レーザー素子の発振波長が実際に安定化しているか否かを正確に把握することができない。また、半導体レーザー素子が、本来、理想的とするシングルモードで発振がなされているか否かについても把握することができない。よって、従来の仕組みでは、近年の半導体レーザー素子の発振波長の更なる安定化の要請に応じることが困難であった。
前述した課題を解決するための主たる本発明は、レーザービームを発振出力する半導体レーザー素子を有した半導体レーザー装置において、前記半導体レーザー素子の温度調整を行う温度調整部と、前記半導体レーザー素子から発振出力されるレーザービームを互いに異なる光路を形成する第1ビーム及び第2ビームへと分離するレーザービーム分離部と、前記第1及び前記第2ビームを干渉させて得られる複数の縞を有した干渉縞の縞間隔を一定とすべく、前記温度調整部における操作量を定める温度調整制御部と、を有することとする。
本発明によれば、簡易な仕組みで波長安定化を図った半導体レーザー装置及びそれを用いたホログラム装置を提供することができる。
===第1実施形態(温度調整制御部がアナログ回路構成の場合)===
<半導体レーザー装置の全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体レーザー装置300の全体構成を示す図である。なお、図12に示した従来の半導体レーザー装置500と同様の構成要素については同一の符号を付してある。
まず、半導体レーザーユニット50内の構成について説明する。
半導体レーザーユニット50は、半導体レーザー素子100、ヒーター109と、が一体化されたユニットである。なお、サーミスタ110については、後述する。
半導体レーザー素子100は、レーザー駆動回路122から供給された駆動電流(順方向電流)に基づいて駆動され、所定の発振波長のレーザービームを発振出力するものである。半導体レーザー素子100は、例えば、CD規格やDVD規格で用いられる赤色レーザーダイオード(CD規格:波長780nm、DVD規格:波長660nm)や、HDDVD規格等で用いられる青紫色レーザーダイオード(HDDVD規格:波長405nm)等である。なお、半導体レーザー素子100は、温度に対して発振波長が略比例関係(例えば、約0.1nm/℃)となる性質を有する。
ヒーター109は、本発明に係る『温度調整部』の一実施形態である。ヒーター109は、半導体レーザー素子100の温度を調整すべく、発熱を行うものである。なお、ヒーター109以外にも、例えば、ペルチェ素子等の冷却素子を採用できる。
つぎに、半導体レーザーユニット50の周辺回路について説明する。
パワーモニタ回路120は、半導体レーザー素子100の発光パワーをモニタするための回路である。詳述すると、パワーモニタ回路120は、フォトダイオード等の受光素子にて、半導体レーザー素子100から発振出力されたレーザービームの一部を受光する。よって、パワーモニタ回路120は、受光素子における受光レベル(電流量)によって、半導体レーザー素子100から発振出力されたレーザービームのパワーをモニタする。
APC(Automatic Power Control)回路121は、パワーモニタ回路120においてモニタされた半導体レーザー素子100の発光パワーを、予め定めておいた基準パワーに合わせ込むための制御を行う。詳述すると、APC回路121は、レーザー駆動回路122に対して、モニタされた発光パワーと基準パワーとの差分に応じた駆動電流を生成させるための制御量を供給する。
PBS(Polarization Beam Splitter)101、シェアプレート102は、本発明に係る『レーザービーム分離部』の一実施形態である。図2(a)には、PBS101、シェアプレート102等を用いた光学系の部位を抽出したものを示してある。なお、図2(a)は、レーザービームをフロント側(レーザービーム出射方向側)で分離させた場合である。
PBS101は、半導体レーザー素子100のフロント側に配設される。PBS101は、半導体レーザー素子100からレーザービームの出射方向に向けて出射されるレーザービームが入射されて、主ビーム及び副ビームへと分離させるものである。なお、主ビームは、当該半導体レーザー装置300が組み込まれたシステムにおいて、PBS101後段の光学系や制御系に用いられる。また、副ビームは、本発明に係る発振波長の安定化制御に用いられる。このため、主ビームを用いた後段の光学系や制御系に影響を与えることなく、本発明に係る発振波長の安定化制御を実施できる。
シェアプレート102は、略平行板の構成を呈するが、一方の面と当該一方の面とは逆の他方の面が夫々勾配を有して配設される。そして、シェアプレート102は、レーザービームを一方の面に入射させて得られる当該一方の面からの反射光を第1ビームとして出力する。また、一方の面を透過したレーザービームが他方の面に入射させて得られる当該他方の面からの反射光を第2ビームとして出力する。これらの第1ビーム及び第2ビームは、後述のラインCCD103において重ね合わされて、干渉縞を形成することとなる。このように、シェアプレート102を設けることで、副ビームを、簡易に第1及び第2ビームへと分離できる。なお、シェアプレート102以外にも、PBSやハーフミラー等の光学系を用いて、レーザービームを、最終的に重なり合う二つの光路を形成する第1ビーム及び第2ビームへと分離させてもよい。
また、図1に示した実施形態では、半導体レーザー素子100のフロント側において、半導体レーザー素子100から発振出力されるレーザービームを、最終的には、互いに異なる光路を形成する第1及び第2ビームへと分離したが、図2(b)に示すように、半導体レーザー素子100のバック側(レーザービーム出射方向の反対方向側)において実施してもよい。この場合、半導体レーザー素子100のフロント側の場合に用いたPBS101が不要となる。すなわち、半導体レーザー素子100のバック側に出射されるレーザービームから、シェアプレート102等を用いて、前述した第1及び前記第2ビームへと分離することとなる。
ラインCCD(Charge Coupled Device)103は、本発明に係る『縞間隔検出部』の位置実施形態である。ラインCCD103は、図3に示すように、第1及び第2ビームによる直線状の干渉縞の形成方向に対して垂直方向且つ一列に複数の受光素子112(例えば、フォトダイオード)を配設させたものである。すなわち、ラインCCD103は、第1及び第2ビームによる干渉縞を受光素子112にて受光する。そして、ラインCCD103は、クロック生成回路104から供給されるクロック信号に基づいて、各受光素子112の配設間隔に応じた周期を有し且つ各受光素子112の受光レベルを合成した検出信号CCDOUTを生成する。
なお、この検出信号CCDOUTは、図4に示すように、縞の位置に受光素子112の配設位置が合わさるとき、すなわち受光素子112の受光レベルが明点を示す光量の場合に一方のレベル(例えば、ピークレベル)を有する。また、縞と縞との間の位置に受光素子112の配設位置が合わさるとき、すなわち受光素子112の受光レベルが暗点を示す光量の場合に他方のレベル(例えば、ボトムレベル)を有する。よって、検出信号CCDOUTの隣り合う一方のレベルの間隔、すなわち検出信号CCDOUTの一定な周期が、干渉縞の縞間隔Λとなる。
このように、1次元センサであるラインCCD103を用いることで、縞の位置に受光素子112が対向する可能性が高く、受光素子112による縞の検出漏れを減じることができ、また、ラインCCD103であるがために、それに必要な受光素子112の数は必要最低限度に抑えることができる。なお、ラインCCD103以外にも、CMOSセンサ等のイメージセンサを採用してもよい。ただし、受光素子112の数を抑えるため、2次元センサよりも、ラインCCD103のような1次元センサを採用する方が好適である。
ここで、ラインCCD103の画素数、すなわちラインCCD103が有する受光素子112の数について詳述する。ラインCCD103の受光素子112の数は、ナイキスト条件を充足する必要があるため、最低限、干渉縞の1Λ分の縞を検出するための数が必要となる。なお、ナイキスト条件とは、一般的に、サンプリング周波数fsは、サンプリング波形の最高周波数fmの2倍以上でなければならない条件のことである。よって、干渉縞の1Λ分の縞を検出するため、ラインCCD103の受光素子112の最小の数は、2個である。なお、実際には、干渉縞の1Λ分の縞を検出するために適切なラインCCD103の分解能ΔΛとの兼ね合いで、受光素子112の数は、“1Λ÷分解能ΔΛ”で定められることになる。例えば、ラインCCD103の分解能ΔΛを“1Λ/1024”とした場合、干渉縞の1Λ分の縞を検出するために、1024個(=1Λ÷(1Λ/1024))の受光素子112が最低限必要となる。
ところで、ラインCCD103表面の法線方向を基準として、第1ビームの入射角をθrと表現し、第2ビームの入射角をθsと表現する。この場合、第1ビームは、式(1)の波動関数Rとして表現され、第2ビームは式(2)の波動関数Sとして表現される。
そして、干渉縞の縞間隔Λは、式(3)で表現されることとなる。なお、式(3)中のλは、第1及び第2ビームの波長、すなわち半導体レーザー素子100から発振出力されるレーザービームの波長を表現したものである。
式(3)により、干渉縞の縞間隔Λは、波長λが変化した場合には、線形的に変化することが分かる。このため、干渉縞の縞間隔Λを一定化させることによって、半導体レーザー素子100から発振出力されるレーザービームの波長の安定化につながることが分かる。
周波数電圧変換器105、差動増幅器106、基準電圧源107、ヒーター駆動回路108は、本発明に係る『温度調整制御部』の一実施形態である。すなわち、アナログ回路(105、106、107、108)は、干渉縞の縞間隔Λを一定とすべく、ヒーター109の発熱量(本発明に係る『操作量』)を制御するものである。さらに、詳述すると、アナログ回路(105、106、107、108)は、縞間隔Λにより定まるレーザービームの検出波長λdと、予め定めておいた目的とするレーザービームの基準波長λrと、の差分に応じて、ヒーター109の発熱量を制御するものである。
以下、アナログ回路(105、106、107、108)の各構成要素について詳述する。
周波数電圧変換器105は、ラインCCD103から供給された検出信号CCDOUTの周波数fdを電圧Vdへと変換するものである。
差動増幅器106は、非反転入力端子に周波数電圧変換器105において変換された電圧Vdが印加され、反転入力端子に基準電圧源107の基準電圧Vrが印加される。なお、この場合、基準電圧Vrは、目的とするレーザービームの基準波長λrに応じた基準周波数frによって定まる電圧である。そして、差動増幅器106は、電圧Vdと基準電圧Vrとの差分(Vd−Vr)を所定増幅率にて増幅する。
ヒーター駆動回路108は、差動増幅器106の出力電圧VCTLが印加されて、ヒーター109を駆動するものである。
詳述すると、電圧Vdが基準電圧Vrより高い場合とは、レーザービームの検出周波数fdが基準周波数frよりも高い場合であり、レーザービームの検出波長λdが基準波長λrよりも短い場合である。よって、この場合、出力電圧VCTLは正レベルとなり、レーザービームの波長を長くすべく、ヒーター109が加熱されることとなる。
一方、電圧Vdが基準電圧Vrより低い場合とは、レーザービームの検出周波数fdが基準周波数frよりも低い場合であり、レーザービームの検出波長λdが基準波長λrよりも長い場合である。よって、この場合、出力電圧VCTLは負レベルとなり、レーザービームの波長を短くすべく、ヒーター109が冷却されることとなる。
以上が、半導体レーザー装置300の主要な構成である。
ところで、従来方式では、図12に示したように、半導体レーザー素子100を加熱/冷却しつつその温度を検出して当該温度を一定に保つことで、レーザービームの波長の安定化を間接的に図ったものであった。一方、本発明では、半導体レーザー素子100より発振出力されるレーザービームを2つの第1ビーム及び第2ビームへと分離する。そして、当該第1及び第2ビームを干渉させて得られる干渉縞の縞間隔Λを一定とすべく、ヒーター109の発熱量を制御する。ここで、干渉縞の縞間隔Λは、レーザービームの波長と相関関係にある。よって、干渉縞の縞間隔Λを一定とさせることが、すなわち、レーザービームの波長を安定化させることへとつながる。本発明では、この性質を利用することで、従来方式と対比して、レーザービームの波長が安定しているか否かを、より直接的且つ簡易な仕組みで把握することが可能となる。
なお、前述した実施形態において、一般的に短波長であるレーザービームの波長を求めることは現実的に容易ではないため、まず、周波数電圧変換器105を用いて、現状のレーザービームの波長と相関関係にある、現状の干渉縞の縞間隔Λを反映した検出信号CCDOUTの周波数fdに応じた電圧vdを求めた。そして、差動増幅器106において、電圧Vdと基準電圧Vrの差分を増幅させた出力電圧VCTLに基づきヒーター109の発熱量を制御することとなる。すなわち、レーザービームの波長が、簡易な仕組みで安定化されたことになる。
また、前述した実施形態において、ラインCCD103ではなく、少なくとも2つの受光素子112を、第1及び第2ビームによる干渉縞の形成方向に対して垂直方向且つ縞の位置に対向して配設させる。この場合、受光素子112の配設間隔は、干渉縞の縞間隔Λと一致するものとなる。そこで、このような少なくとも2つの受光素子112の受光レベル(例えば、ピークレベル)を一致させることで、干渉縞の縞間隔Λを簡易に一定化させることもできる。
また、前述した実施形態において、半導体レーザー素子100は、理想的にはシングルモードで発振されるべきものであるが、環境条件の変化や素子自体の特性変化等によって、マルチモードで発振される可能性がある。マルチモードで発振される場合、ラインCCD103における検出信号CCDOUTの周波数fdは不適切なものとなる。そこで、図1に示すように、マルチモード対策のために、サーミスタ110、温度電圧変換器111、を更に設ける。
サーミスタ110は、本発明に係る『温度検出部』の一実施形態である。サーミスタ110は、半導体レーザー素子100の温度を検出するものである。なお、サーミスタ110以外にも、例えば、熱電対、測温抵抗体等を採用できる。
温度電圧変換器111は、サーミスタ110で検出された検出温度Tdをそれに応じた電圧VTへと変換するものである。なお、この電圧VTは、差動増幅器106の出力電圧Vdと加算されて、ヒーター駆動回路108へと印加される。
なお、この場合、差動増幅器106の反転入力端子に印加される基準電圧Vrは、目的とするレーザービームの基準波長λrに応じた前述の基準電圧Vrと、サーミスタ110における所定の基準温度に応じた電圧と、を加算したものとなる。
このように、マルチモードの場合にあっても、周波数電圧変換器105や差動増幅器106による制御を活かしたままで、本発明に係る波長安定化のための温度制御を実施させるのである。なぜなら、周波数電圧変換器105等のアナログ回路構成の場合、マルチモードであるか否かの検出や、周波数電圧変換器105等の動作を停止させる仕組みの実現は、現実的には困難を極めるからである。
===第2実施形態(温度調整制御部がデジタル回路構成の場合)===
図5は、本発明の第2実施形態に係る半導体レーザー装置400の全体構成を示す図である。なお、図1に示した本発明の第1実施形態に係る半導体レーザー装置300と同様の構成要素については同一の符号を付してある。
図5に示す半導体レーザー装置400は、図1に示す半導体レーザー装置300におけるアナログ回路構成の温度調整制御部を、DSP(Digital Signal Processor)200によるデジタル回路構成へと置き換えた点が大きく相違する。以下、DSP200及びその周辺回路について説明する。
ラインCCD103の受光素子112の数は、第1実施形態と同様に、最低限、干渉縞の1Λ分の縞を検出するために、最小2個必要となる。なお、実際には、レーザー波長の変動分を吸収するために、干渉縞の2Λ分の縞を検出することが最も効率的である。また、実際には、干渉縞の2Λ分の縞を検出するためのラインCCD103の分解能Δ2Λとの兼ね合いで、受光素子112の数は、高速フーリエ変換の場合、一般的な離散フーリエ変換のサンプリング数が1/2で済むことより、“2Λ÷分解能Δ2Λ÷2”で定められることになる。例えば、ラインCCD103の分解能Δ2Λを“2Λ/1024”とした場合、干渉縞の2Λ分の縞を検出するためには、512個(=2Λ÷(2Λ/1024)÷2)の受光素子112が最低限必要となる。
干渉縞の2Λ分の縞を検出することが最も効率的となる点について詳述する。すなわち、レーザー波長の変動分は実際上ごくわずかであるため、その変動分を吸収するためには数多くの干渉縞の縞を検出する必要性がない。また、後述のDSP200における高速フーリエ変換処理において、矩形波状の時間窓(サンプリングデータ取り込み区間)関数を採用してある。この場合、例えば、三角波状等のその他の時間窓関数を採用した場合と対比して、ラインCCD103の分解能は向上するが、その一方で、時間窓とサンプリング波形の1周期の非同期に伴うフーリエスペクトルの誤差(波形の不連続性)が発生する。ここで、矩形波状の時間窓関数は時間窓を整数倍にすることで、フーリエスペクトルの誤差を回避できるため、最低限度の時間窓を2倍に拡張すれば済む。ゆえに、干渉縞の2Λ分の縞を検出することが、最も効率的となる。
A/D変換器206は、ラインCCD103において生成されたアナログ量の検出信号CCDOUTを、デジタル量へと変換するものである。なお、A/D変換後の検出信号CCDOUTは、DSP200へと供給される。
DSP200は、本発明に係る『デジタル信号処理部』の一実施形態である。
DSP200は、本発明に係る波長安定化のための温度制御を実施するレーザー制御部201を有する。また、レーザー制御部201は、周波数検出部202と、発振モード検出部203と、を有する。なお、レーザー制御部201、周波数検出部202、発振モード検出部203における各処理は、DSP200の乗加算演算器を利用したソフトウェア処理となる。
周波数検出部202は、A/D変換後の検出信号CCDOUTに離散フーリエ変換処理(好ましくは高速フーリエ変換処理)を施して、フーリエスペクトルを取得するものである。さらに、周波数検出部202は、フーリエスペクトルのうち最大パワーのメインスペクトルの周波数F0を検出するものとする。
なお、図7に、高速フーリエ変換処理により得られるフーリエスペクトルの一例を示す。図7に示すように、フーリエスペクトルは、周波数(Hz)対パワー又はフーリエスペクトル密度(db)の分布である。また、フーリエスペクトルは、最大パワーとなる周波数F0のメインスペクトルを基準として、周波数Fk(k=0〜n)のサブスペクトルが左右対称に出現するものである。なお、高速フーリエ変換の場合、左右の一方のサブスペクトルが得られることになる。このように、周波数検出部202は、検出信号CCDOUTの周波数fdを、一般的な高速フーリエ変換処理によって得られるメインスペクトルの周波数F0として、簡易的に求める。
発振モード検出部203は、周波数検出部202において取得したフーリエスペクトルの各周波数成分の状態に応じて、半導体レーザー素子100の発振状態がシングルモード又はマルチモードのいずれに属するかを判定する。このように、シングルモード又はマルチモードの判定についても、一般的な高速フーリエ変換処理によって得られる周期性を有したフーリエスペクトルに基づいて、簡易に実施できる。
レーザー制御部201は、周波数検出部202において取得したフーリエスペクトルの基本周波数f0と、目的とするレーザービームの基準波長λrに応じた基準周波数frとを比較した結果に基づいて、ヒーター109の発熱量を制御するための制御信号TCTLを生成する。なお、この制御信号TCTLは、D/A変換器204においてD/A変換された後、ヒーター駆動回路108へと供給される。この結果、フーリエスペクトルの基本周波数f0とレーザービームの基準周波数frとが一致する、すなわち、レーザービームの波長を安定化すべく、半導体レーザー素子100の温度が安定化することとなる。
レーザー制御部201は、発振モード検出部203において、半導体レーザー素子100の発振状態がマルチモードであるものと判定された場合、レーザービームを無効化させる制御を行うための制御信号LCTLを生成する。なお、レーザービームを無効化させる制御としては、例えば、半導体レーザー素子100から出射されるレーザービームをデフォーカスさせるものである。この制御信号LTCLは、D/A変換器205においてD/A変換された後、半導体レーザーユニット50周辺のサーボ機構(不図示)へと供給される。この結果、半導体レーザー素子100の発振状態がマルチモードとなる場合に、不適切な半導体レーザー素子100の温度制御がなされなくなる。
ところで、半導体レーザー素子100の駆動を一旦停止させると、再び半導体レーザー素子100を駆動した場合にその発振出力を安定化させるのに多くの時間を必要とする。このため、半導体レーザー素子100は連続的に駆動させた方が好適である。よって、レーザー制御部201は、発振モード検出部203においてマルチモードであるもの判定された場合には、半導体レーザー素子100の駆動を停止させる制御を行うのではなく、レーザービームを無効化させる制御を行うこととした。
図6は、DSP200の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。
まず、DSP200は、A/D変換器206よりA/D変換後の正弦波状の検出信号CCDOUTを受信すると(S600)、その検出信号CCDOUTに対して高速フーリエ変換処理を施す(S601)。この結果、DSP200は、検出信号CCDOUTに関するフーリエスペクトルを得る。さらに、DSP200は、フーリエスペクトルのうち、最大パワーのメインスペクトルの周波数F0を識別する(S602)。
つぎに、DSP200は、フーリエスペクトルの出現周波数が、一定の周波数で安定するか(シングルモード)、若しくは、様々な不定の周波数として出現するか(マルチモード)を判定する(S603)。例えば、DSP200は、図7に示すように、フーリエスペクトルの周波数が、周波数F0のメインスペクトルを中心として左右対称且つ周期的に出現する場合、半導体レーザー素子100の発振状態はシングルモードであるものと判定する。一方、フーリエスペクトルの出現周波数が、周波数F0のメインスペクトルを中心として左右対称且つ周期的に出現しないとき、半導体レーザー素子100の発振状態はマルチモードであるものと判定する。
DSP200は、シングルモードではなくマルチモードと判定された場合(S603:マルチモード)、レーザービームを無効化させるための制御信号LCTLを生成する(S604)。この結果、マルチモードの場合、レーザービームは無効化される。一方、DSP200は、シングルモードと判定された場合(S603:シングルモード)、取得したメインスペクトルの周波数F0が、目的とするレーザービームの基準周波数frと略一致するか否かを判定する(S605)。
DSP200は、メインスペクトルの周波数F0と基準周波数frが略一致するものと判定された場合(S605:YES)、半導体レーザー素子100の波長が安定化されたものと見なす。一方、DSP200は、メインスペクトルの周波数F0と基準周波数frが略一致しないものと判定された場合(S605:NO)、メインスペクトルの周波数F0が基準周波数frよりも高いか否かを判定する(S606)。
DSP200は、メインスペクトルの周波数F0が基準周波数frよりも低いと判定した場合(S606:NO)、レーザービームの検出波長λdは目的とする基準波長λrよりも長いため、ヒーター109を冷却してその温度を降下させるための制御信号TCTLを生成する(S607)。この結果、ヒーター109の冷却によって、レーザービームの検出波長λdが短くなり、ひいては、メインスペクトルの周波数F0が高くなる。
一方、DSP200は、メインスペクトルの周波数F0が基準周波数frよりも高いと判定した場合(S606:YES)、レーザービームの検出波長λdは目的とする基準波長λrよりも短いため、ヒーター109を加熱してその温度を上昇させるための制御信号TCTLを生成する(S607)。この結果、ヒーター109の加熱によって、レーザービームの検出波長λdが長くなり、ひいては、メインスペクトルの周波数F0が低くなる。
そして、DSP200は、メインスペクトルの周波数F0が基準周波数frと略一致するまで(S605:YES)、S600からS608までの処理を繰り返し行うこととなる。
<その他の実施形態>
なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態において、ラインCCD103を採用するのではなく、少なくとも2つの受光素子112を、第1及び第2ビームによる干渉縞の縞に対向して配設させる。また、受光素子112の配設間隔は、干渉縞の縞間隔Λの整数倍の間隔と一致させる。ここで、少なくとも2つの受光素子112夫々が干渉縞の縞の位置と対向する場合、少なくとも2つの受光素子112夫々の受光レベルは概略一致する。また、少なくとも1つの受光素子112と対向する干渉縞の縞の位置がずれた場合、少なくとも2つの受光素子112夫々の受光レベルは不一致となる。よって、少なくとも2つの受光素子112夫々の受光レベル(例えば、ピークレベル)を一致させることで、干渉縞の縞間隔Λを簡易的に一定化させることもできる。
図11は、この場合の半導体レーザー装置の構成を示したものである。なお、図11に示した構成において、図1に示したラインCCD103を2つの受光素子112に置き換え、周波数電圧変換器105を差動増幅器130に置き換えたものである。
図11に示すように、2つの受光素子112の配設間隔を、例えば、干渉縞の縞間隔6Λの間隔とした。よって、2つの受光素子112夫々が干渉縞の縞の位置と対向する場合、2つの受光素子112の受光レベルは概略一致する。そこで、基準電圧源107の基準電圧Vrを、2つの受光素子1120の受光レベルが概略一致したときの差動増幅器130の出力電圧Vdに設定しておく。
そして、差動増幅器106は、非反転入力端子に印加される差動増幅器130の出力電圧Vdと、反転入力端子に印加される基準電圧源107の基準電圧Vrを差動増幅した出力電圧VCTLを生成し、この出力電圧VCTLをもとに、ヒーター駆動回路108を介してヒーター109が駆動される。この結果、半導体レーザー素子100の温度、ひいては、レーザービームの発振波長が調整され、干渉縞の縞間隔が変動する。
ゆえに、差動増幅器106の出力電圧VCTLのレベルが減少する、すなわち、2つの受光素子112の受光レベルが概略一致したとき、レーザービームの発振波長λは安定化することになる。
===ホログラム装置への適用===
半導体レーザー装置300、400のような本発明に係る半導体レーザー装置は、例えば、CD、DVD規格等の既存の光ディスクに対して赤色レーザービームを照射して情報の記録再生を行う既存の光ディスク装置や、BlueRayやHDDVD等の次世代光ディスクに対して青色レーザービームを照射して情報を記録再生するための次世代光ディスク装置に組み込むことができる。
さらに、本発明に係る半導体レーザー装置は、光感受性樹脂等の媒体に干渉縞として情報の記録再生を行うホログラム装置に組み込むこともできる。なお、光ディスク装置と同等もしくはそれ以上の高精度な制御が要求されるホログラム装置において、レーザービームの波長を安定化させることは非常に重要である。よって、以下では、本発明に係る半導体レーザー装置を組み込んだホログラム装置について説明する。
<ホログラム装置の概要>
デジタルデータがホログラムとして記録されるホログラム記録用媒体としては、例えばガラス基板で光感受性樹脂(例えば、フォトポリマー)を封止して設けられたものがある。ホログラム記録用媒体にデジタルデータをホログラムとして記録させる場合、まず、半導体レーザー装置からの可干渉性のレーザービームをPBS(Polarization Beam Splitter)にて2つのレーザービームに分離する。そして、一方のレーザービーム(以下、『参照ビーム』と称する。)と、デジタルデータが2次元濃淡画像パターンとして形成されたSLM(Spatial Light Modulator;空間光変調器)に他方のレーザービームを照射させることで当該2次元濃淡画像パターンの情報が反映されたレーザービーム(以下、『データビーム』と称する。)と、をホログラム記録用媒体に対して所定角度で入射させる。この結果、記録すべきデジタルデータがホログラム記録用媒体に記録される。
詳述すると、ホログラム記録用媒体を構成する光感受性樹脂は、有限数のモノマー(Monomer)を有し、参照ビームとデータビームとからなるレーザービーム(以下、レーザービームと略する)が照射されることにより、当該レーザービームの光量及び照射時間からなるエネルギーに応じてモノマーがポリマー(Polymer)に変化する。そして、このモノマーがポリマーに変化することにより、レーザービームのエネルギーに応じたポリマーからなる干渉縞が形成される。また、この干渉縞がホログラム記録用媒体中に形成されることで、デジタルデータがホログラムとして記録される。その後、残ったモノマーが、モノマーが消費された位置へ移動(拡散)し、さらに、レーザービームが照射されることによって、ポリマーへと変化する。なお、ホログラム記録用媒体中において、レーザービームのエネルギーに応じてモノマーがポリマーへと変化するときの様子を模式的に示した図を図8に示す。
また、ホログラム記録用媒体に記録させるデジタルデータが大量の場合、参照ビームのホログラム記録用媒体への入射角を変えることによって多数のホログラムを形成する、所謂角度多重記録を行うことが可能である。例えば、ホログラム記録用媒体へ形成された1つのホログラムをページと称し、多数のページからなる多重ホログラムをブックと称する。図9は、角度多重記録におけるブックとページを模式的に示した図である。図9に示すように、角度多重記録においては、1つのブックに対して、参照ビームの入射角を変えることによって、例えば10ページのホログラムが形成される。このように、角度多重記録によって、大量のデジタルデータを記録できる。
また、ホログラム記録用媒体からデジタルデータを再生する場合、当該デジタルデータを示す干渉縞に、当該干渉縞が形成されたときと同じ入射角で参照ビームを入射し、当該干渉縞にて回折された参照ビーム(以下、再生ビームという)を、イメージセンサ等で受光する。イメージセンサ等で受光した再生ビームは、前述したデジタルデータを示す2次元濃淡画像パターンとなる。そして、2次元濃淡画像パターンからデジタルデータをデコーダ等で復号化することで、デジタルデータを再生できる。
<ホログラム装置の全体構成>
図10をもとに、本発明の一実施形態に係るホログラム装置の構成について説明する。なお、図10に示すホログラム装置は、ホログラム記録用媒体22に対してホログラム記録及びホログラム再生をともに実行可能なホログラム記録再生装置の場合である。勿論、ホログラム記録又はホログラム再生のいずれか一つを実行可能なホログラム装置としてもよい。
インタフェース3は、接続端子4を介して接続されるホスト機器(パーソナルコンピュータ、ワークステーション等)と、ホログラム装置と、の間のデータ授受を行う。
バッファ5は、ホログラム記録用媒体22に記録されているホログラムを再生するためのホスト機器からの再生指示データが記憶される。また、バッファ5は、ホスト機器からのビット列データをホログラム記録用媒体22に記録させるための記録指示データが記憶される。更に、バッファ5は、ホログラム記録用媒体22に記録させるビット列データが記憶される。
再生・記録判別部6は、バッファ5に再生指示信号又は記録指示信号が記録されているか否かを所定のタイミングで判別する。再生・記録判別部6は、バッファ5に再生指示データが記憶されていると判別すると、ホログラム装置にて再生処理を実行するための指示信号をCPU1に送信する。また、再生・記録判別部6は、バッファ5に記録指示データが記憶されていると判別すると、ホログラム装置にて記録処理を実行するための指示信号をCPU1に送信し、ホスト機器からのホログラム記録用媒体22に記憶させるデータをエンコーダ7に送信させる。さらに、再生・記録判別部6は、ホログラム記録用媒体22に記憶させるデータ量の情報をCPU1に送信する。
エンコーダ7は、まず、バッファ5から転送されたビット列データを、SRAMやDRAM等のエンコーダ7がアクセス可能なメモリ(不図示)へと記憶する。そして、エンコーダ7は、そのメモリに記憶されたビット列データに対して誤り訂正符号の付与等の符号化処理を施した後、マッピング処理部8へと供給する。ここで、符号化処理が施された単位ビット列データのことを、変調コードと称する。
マッピング処理部8は、エンコーダ7から供給された変調コードを、その配列パターンである変調画像データ(例えば、縦1280ビット×横1280ビット≒1.6メガビット)へと変換する。そして、マッピング処理部8は、その変調画像データをSLM9へと供給する。
SLM9は、エンコーダ7より供給された変調画像データに基づいた2次元濃淡画像パターンを形成する。ここで、2次元濃淡画像パターンとは、例えば、変調画像データを構成する各ビットの一方のビット値(例えば、“1”)を明点(濃)に、他方のビット値(例えば、“0”)を暗点(淡)に設定したものである。なお、当該明点を反映したデータビームはモノマーを消費させる光強度を有し、当該暗点を反映したデータビームはモノマーの消費には至らない光強度を有する。
ここで、SLM9は、例えば、約1.6メガビットの変調画像データを、縦1280ピクセル×横1280ピクセルのドットパターンとして表現する。また、SLM9は、レーザー装置10からのレーザービームが入射されるとフーリエ変換レンズ21へと反射する。この反射されたレーザービームは、SLM9にて形成された2次元濃淡画像パターンの情報が反映されたレーザービーム(以下、『データビーム』と称する。)となる。なお、図10に示すように、PBS13からの他方のレーザービームが直接的にSLM9に入射される場合に限定するものではない。例えば、第2シャッター14とSLM9との光路上にPBS(不図示)を設けて、そのPBSから分離したレーザービームがSLM9に入射される場合であってもよい。
レーザー装置10は、時間的コヒーレンス、空間的コヒーレンスに優れた可干渉性のレーザービームを第1シャッター11に出射する。レーザー装置10としては、ホログラムをホログラム記録用媒体22に形成すべく、例えば、ヘリウムネオンレーザー、アルゴンネオンレーザー、ヘリウムカドミウムレーザー、半導体レーザー、色素レーザー、ルビーレーザー等が用いられる。
CPU1は、ホログラム装置全体(システム)を統括制御するものである。まず、CPU1は、再生・記録判別部6からの記録指示データに基づく指示信号を受信すると、ホログラム記録用媒体22に形成されているピットからアドレス情報を読出す。そして、CPU1は、サーボレーザー装置19からのレーザービーム(以下、『サーボレーザービーム』と称する。)を、次のアドレス情報を示すホログラム記録用媒体22に設けられたピットに照射させるべく、ホログラム記録用媒体22を回転させるための指示信号をディスク制御部24に送信する。
また、CPU1は、ガルボミラー制御部17に対して、ガルボミラー16の傾き角を調整させるための指示信号を送信する。また、CPU1は、再生・記録判別部6からのデータ量の情報に基づいて、ホログラム記録用媒体22に形成させるホログラムの数(つまり、ページ数)を算出する。また、CPU1は、第1シャッター制御部12、第2シャッター制御部15に、第1シャッター11、第2シャッター14を夫々開状態とするための指示信号を送信する。この結果、ホログラム記録用媒体22へのホログラム記録が開始される。そして、CPU1は、記録指示データに基づく記録処理が終了した場合、第1シャッター制御部12と第2シャッター制御部15に対して、第1シャッター11と第2シャッター14を夫々閉状態とするための指示信号を送信する。この結果、ホログラム記録用媒体22へのホログラム記録が終了する。
一方、CPU1は、再生・記録判別部6からの再生指示データに基づく指示信号を受信すると、ホログラム記録用媒体22に形成されている当該再生指示信号に応じたアドレス情報を示すピットに対して、サーボレーザー装置19からのサーボレーザービームを照射させるべく、ホログラム記録用媒体22を回転させるための指示信号をディスク制御部24に送信する。
また、CPU1は、再生指示データに基づく指示信号を受信すると、第1シャッター制御部12に第1シャッター11を開状態とするための指示信号を送信するとともに、第2シャッター制御部15に第2シャッター14を閉状態とするための指示信号を送信する。また、CPU1は、ガルボミラー制御部17に対して、ガルボミラー16の傾き角を調整させるための指示信号を送信する。この結果、ホログラム記録用媒体22からのホログラム再生が開始される。そして、CPU1は、再生指示データに基づく再生処理において所定時間が経過したと判別すると、第1シャッター制御部12に第1シャッター11を閉状態とするための指示信号を送信する。この結果、ホログラム記録用媒体22からのホログラム再生が終了する。
第1シャッター制御部12は、CPU1からの指示信号に基づいて、第1シャッター11を開状態又は閉状態とするための制御を行う。また、第1シャッター制御部12は、イメージセンサ制御部28からの指示信号に基づいて、第1シャッター11を閉状態とするための制御を行う。第1シャッター制御部12は、第1シャッター11を開状態とするとき、第1シャッター11に開状態指示信号を送信する。また、第1シャッター制御部12は、第1シャッター11を閉状態とするとき、第1シャッター11に閉状態指示信号を送信する。
第1シャッター11は、第1シャッター制御部12からの開状態指示信号に基づいて開状態となる。あるいは、第1シャッター11は、第1シャッター制御部12からの閉状態指示信号に基づいて閉状態となる。第1シャッター11が閉状態となると、レーザー装置10からのレーザービームの1/2波長板31への入射が遮断されることとなる。
1/2波長板31は、レーザー装置10からのレーザービームがPBS13へ入射される角度を定めるために、所定の傾きで設けられる。なお、1/2波長板31の所定の傾きは、PBS13において2つのレーザービームに分離される割合を所望の割合とすべく、定められる。
PBS13は、1/2波長板31からのレーザービームを2つのレーザービームに分離する。PBS13にて分離された一方のレーザービームは、第2シャッター14に入射される。また、他方のレーザービーム(以下、『参照ビーム』と称する。)は、ガルボミラー16に入射される。
ガルボミラー16は、PBS13からの参照ビームをダイクロックミラー18へ反射する。
ガルボミラー制御部17は、CPU1からの指示信号に基づいて、ガルボミラー16にて反射された参照ビームが、ダイクロックミラー18やスキャナレンズ20を介してホログラム記録用媒体22に入射される角度を調整すべく、ガルボミラー16の傾き角を調整する。ホログラム記録時において、ガルボミラー制御部17によるガルボミラー16の傾き角調整は、ホログラム記録用媒体22に2次元濃淡画像パターンの情報をホログラムとして記録させるために行われる。
詳述すると、データビームと参照ビームがホログラム記録用媒体22内で干渉されることにより三次元の干渉縞(ホログラム)が形成される。つまり、このホログラム記録用媒体22にホログラムが形成されることによって、SLM9で設定された2次元濃淡画像パターンの情報が記録されることとなる。また、ガルボミラー制御部17は、ガルボミラー16の傾き角を調整、すなわち、参照ビームのホログラム記録用媒体22への入射角を調整することで、角度多重記録を可能としている。ここで、ホログラム記録用媒体22に形成された1つのホログラムをページと称し、角度多重記録にて多数のページが重なって成る多重記録ホログラムをブックと称する。
また、ホログラム再生時において、ガルボミラー制御部17は、ホログラム記録用媒体22に形成されたホログラムに参照ビームを入射させるべく、ガルボミラー16の傾き角を調整する。なお、ホログラム再生時のガルボミラー16の傾き角調整は、ホログラム記録時の参照ビームと同一入射角で当該参照ビームをホログラムに入射させるべく実行される。
サーボレーザー装置19は、ホログラム記録用媒体22に設けられたピットを照射することによって、当該ピットが示すアドレス情報に基づいて当該ホログラム記録用媒体22に形成されたホログラムの位置を検出すべく、サーボレーザービームをダイクロックミラー18に出射する。サーボレーザー装置19から出射されるサーボレーザービームは、ホログラム記録用媒体22に形成されたホログラムに影響ない所定波長のビームである。なお、本実施形態においては、レーザー装置10から出射されるレーザービームに青色レーザービームを使用し、当該青色レーザービームよりも長い波長である赤色レーザービームをサーボレーザービームとして使用するものとする。
サーボレーザー装置19からのサーボレーザービームの出射は、例えば、ホログラム装置が起動開始するとともにサーボレーザービームの出射を開始し、当該ホログラム装置が起動している間、サーボレーザービームを出射し続けるものである。しかし、サーボレーザー装置19はサーボレーザービームを出射し続けるものとしているが、これに限定するものではない。例えば、ホログラム装置によるホログラム記録用媒体22へのデータの記録時には、当該ホログラム記録用媒体22は停止状態となる。そのため、サーボレーザービームのピットへの照射が必ずしも必要とされない期間では、サーボレーザー装置19によるサーボレーザービームの照射を停止するようにしても良い。この結果、サーボレーザー装置19のサーボレーザービームの出射に係る負荷を減じることができる。
ダイクロックミラー18は、ガルボミラー16にて反射された参照ビームを透過してスキャナレンズ20へと入射させるものである。また、ダイクロックミラー18は、サーボレーザー装置19から出射されたサーボレーザービームを反射してスキャナレンズ20へと入射させるものである。
スキャナレンズ20は、ダイクロックミラー18を介して入射されるガルボミラー制御部17にて傾き角が調整されたガルボミラー16からの参照ビームを、ホログラム記録用媒体22に確実に照射させるべく当該参照ビームを屈折させる。また、スキャナレンズ20は、ダイクロックミラー18にて反射させたサーボレーザー装置19からのサーボレーザービームを、ホログラム記録用媒体22に入射させる。
第2シャッター制御部15は、CPU1からの指示信号に基づいて、第2シャッター14を開状態又は閉状態とするための制御を行う。第2シャッター制御部15は、第2シャッター14を開状態とするとき、第2シャッター14に開状態指示信号を送信する。また、第2シャッター制御部15は、第2シャッター14を閉状態とするとき、第2シャッター14に閉状態指示信号を送信する。
第2シャッター14は、第2シャッター制御部15からの開状態指示信号に基づいて開状態となる。或いは、第2シャッター14は、第2シャッター制御部15からの閉状態指示信号に基づいて閉状態となる。第2シャッター14が閉状態となると、PBS13にて分離された一方のレーザービームのSLM9への入射が遮断されることとなる。なお、第2シャッター14は、SLM9からフーリエ変換レンズ21を介してホログラム記録用媒体22へ入射されるデータビームの光路上に設けてもよい。
フーリエ変換レンズ21は、SLM9からのデータビームを集光しつつ、当該データビームに対してフーリエ変換処理を施した後にホログラム記録用媒体22に入射させるものである。
ホログラム記録用媒体22は、データをホログラムとして記憶可能な光感受性樹脂(例えば、フォトポリマー・銀塩乳剤・重クロム酸ゼラチン・フォトレジスト等)が用いられ、当該光感受性樹脂をガラス基板で封止して構成されている。ホログラム記録用媒体22には、フーリエ変換レンズ21からの2次元濃淡画像パターンを示すフーリエ変換されたデータビームと、スキャナレンズ20からの参照ビームとの干渉からホログラムが形成される。そして、ホログラム記録用媒体22は、ガルボミラー制御部17によるガルボミラー16の傾き角の調整が行われる。また、傾き角調整後のガルボミラー16からの参照ビームとデータビームとの干渉によって角度多重記録が行われて、ブックが形成される。
また、ホログラム記録用媒体22を構成するガラス基板には、例えば予めウォブル(Wobble)が形成されており、当該ホログラム記録用媒体22に形成されるホログラムの位置を定めるためのアドレス情報が、ピットとして当該ウォブルに予め形成されている。そして、スキャナレンズ20から入射されるサーボレーザー装置19からのサーボレーザービームがアドレス情報を示すピットに照射される。アドレス情報を示すピットを照射した後のサーボレーザービームは、ディテクタ23に入射される。
フーリエ変換レンズ26は、ホログラム再生時において、ホログラム記録用媒体22に対して参照ビームが入射された際に、ホログラム記録用媒体22に記録されたホログラムによって回折されたビーム(以下、再生ビームという)が入射される。なお、ホログラム再生時の参照ビームの入射角は、その再生対象となるホログラム記録時の参照ビームの入射角と同一であることが要求される。そして、フーリエ変換レンズ26は、逆フーリエ変換が施された再生ビームを、イメージセンサ27へと出射する。
イメージセンサ27は、フーリエ変換レンズ26より逆フーリエ変換された再生ビームが入射される。イメージセンサ27は、例えばCCDセンサやCMOSセンサから構成されており、当該再生ビームからSLM9において設定された2次元濃淡画像パターンを再現させる。ここで、再現された2次元濃淡画像パターンのことを、キャプチャ画像パターンと称する。イメージセンサ27は、イメージセンサ制御部28からの指示信号に基づいて、キャプチャ画像パターンの明暗(濃淡)レベルを電気信号の強弱レベルへと変換する。そして、キャプチャ画像パターンの明暗の光量に応じたアナログ量の変調画像データをフィルタ29へと供給する。なお、本実施形態において、イメージセンサ制御部28においてイメージセンサ27に所定の光量以上の再生ビームが照射された旨が判別された場合、イメージセンサ制御部28は、第1シャッター制御部12に第1シャッター11を閉状態とするための指示信号を送信することとする。
また、本実施形態においては、SLM9とイメージセンサ27は、同一画像サイズ(例えば、1280ピクセル×1280ピクセル)のパターンを形成可能とする。なお、本実施形態においては、SLM9とイメージセンサ27は、同一画像サイズのパターンを形成可能とするがこれに限るものではない。例えば、イメージセンサ27の画像サイズをSLM9の画像サイズより大きく設定してもよい。イメージセンサ27の画像サイズをSLM9の画像サイズより大きく設定することによって、フーリエ変換レンズ26からの再生ビームが、イメージセンサ27に確実に照射されることとなり、SLM9において設定された2次元濃淡画像パターンの再現を確実に行うことが可能となる。また、イメージセンサ制御部28によるイメージセンサ27の所定位置への移動処理が、高精度で要求されることを軽減することが可能となる。
フィルタ29は、デコーダ30による2値化処理の分離性を高めるべく、イメージセンサ27から供給されたアナログ量の変調画像データに対してフィルタ処理を行う。つまり、イメージセンサ27にて取り込まれたキャプチャ画像パターンは、データビームや再生ビーム等が受けるノイズなどにより、SLM9において設定された2次元濃淡画像パターンと比較して、明点と暗点の分離性が悪化する場合がある。この場合、アナログ量の変調画像データが、明点を示すレベルであるか、暗点を示すレベルであるかをデコーダ30にて適切に判別できず、2値化処理が適切に行われないこととなる。そこで、フィルタ29は、自身のフィルタ処理として、アナログ量の変調画像データのレベル補正を行う。
なお、本実施形態においては、フィルタ29とデコーダ30の間に2値化処理部(不図示)が設けられ、フィルタ29においてフィルタ処理が施された変調画像データの2値化処理が行われることとする。そして、2値化されたデジタル量の変調画像データが、デコーダ30へと供給されるものとする。
デコーダ30は、フィルタ29からの変調画像データに対して誤り訂正等の復号化処理を行う。
ディテクタ23は、サーボレーザー装置19からのサーボレーザービームが、ホログラム記録用媒体22に形成されたアドレス情報を示すピットを照射した後の当該サーボレーザービームが入射される。ディテクタ23は、例えば、4分割フォトダイオードから構成され、当該4分割フォトダイオードが検出するサーボレーザービームの光量情報をディスク制御部24に送信する。また、ディテクタ23は、アドレス情報を示すピットを照射したサーボレーザービームに基づいて、当該アドレス情報をCPU1に送信する。
ディスク制御部24は、ディテクタ23からのサーボレーザービームの光量情報に基づいて、ディスク駆動部25をサーボ制御する。また、ディスク制御部24は、再生又は記録時において、CPU1からの指示信号に基づいて、ホログラム記録用媒体22の所望のアドレス情報を示すピットにサーボレーザービームを照射させるべく、ホログラム記録用媒体22を回転させるための指示信号をディスク駆動部25に送信する。また、ディスク制御部24は、前述したブックがホログラム記録用媒体22に形成されたとき、ホログラム記録用媒体22のその他の位置にホログラムを形成させるべく、当該ホログラム記録用媒体22を回転させるための指示信号をディスク駆動部25に送信する。
メモリ2は、例えば、不揮発性メモリが採用され、CPU1が前述した処理を行うためのプログラムデータが予め記憶される。また、メモリ2は、ホログラム記録用媒体22に形成されているピットから読み出されたアドレス情報が記憶される。
ここで、ホログラム装置が有するレーザー装置10として、半導体レーザーを採用する場合、レーザー装置10は、図1に示した半導体レーザーユニット50や、図5に示した半導体レーザーユニット50に相当するものとなる。よって、レーザー装置10は、図1及び図5に示すように、半導体レーザー素子100と、ヒーター109と、また必要に応じてサーミスタ110と、を一体化したユニットとする。さらに、レーザー装置10の周辺回路として、本発明に係る温度調整制御部をアナログ回路構成とする場合には、図1に示した各構成要素(101、102、103、104、105、106、107、108)を設けることとする。また、レーザー装置10の周辺回路として、本発明に係る温度調整制御部をデジタル回路構成とする場合には、図5に示した各構成要素(101、102、103、104、108、200、204、205、206)を設けることとする。
このように、高精度な制御が要求されるホログラム装置において、レーザービームの波長安定化を簡易に実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態に係る半導体レーザー装置の構成を示す図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るレーザービームをフロント側で分離させるための光学系を示す図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係るレーザービームをバック側で分離させるための光学系を示す図である。 本発明の一実施形態に係るラインCCDと干渉縞との位置関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係るラインCCDの出力波形を示す図である。 本発明の一実施形態に係る半導体レーザー装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るDSPの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るフーリエスペクトルを示す図である。 ホログラム記録用媒体中においてモノマーがポリマーへと変化するときの様子を模式的に示した図である。 ホログラム記録用媒体の記録フォーマットを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る半導体レーザー装置を用いたホログラム装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る半導体レーザー装置の構成を示す図である。 従来の半導体レーザー装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 CPU 2 メモリ
3 インタフェース 4 接続端子
5 バッファ 6 再生・記録判別部
7 エンコーダ 8 マッピング処理部
9 SLM 10 レーザー装置
11 第1シャッター 12 第1シャッター制御部
13 PBS 14 第2シャッター
15 第2シャッター制御部 16 ガルボミラー
17 ガルボミラー制御部 18 ダイクロックミラー
19 サーボレーザー装置 20 スキャナレンズ
21、26 フーリエ変換レンズ
22 ホログラム記録用媒体 23 ディテクタ
24 ディスク制御部 25 ディスク駆動部
27 イメージセンサ 28 イメージセンサ制御部
29 フィルタ 30 デコーダ
31 1/2波長板 50 半導体レーザーユニット
100 半導体レーザー素子 101 PBS
102 シェアプレート 103 ラインCCD
104 クロック生成回路 105 周波数電圧変換器
106 差動増幅器 107 基準電圧源
108 ヒーター駆動回路 109 ヒーター
110 サーミスタ 111 温度電圧変換器
112 受光素子 120 パワーモニタ回路
121 APC回路 122 レーザー駆動回路
200 DSP 201 レーザー制御部
202 周波数検出部 203 発振モード検出部
204、205 D/A変換器 206 A/D変換器
300 半導体レーザー装置 400 半導体レーザー装置
500 半導体レーザー装置 600 温度制御回路

Claims (18)

  1. レーザービームを発振出力する半導体レーザー素子を有した半導体レーザー装置において、
    前記半導体レーザー素子の温度調整を行う温度調整部と、
    前記半導体レーザー素子から発振出力されるレーザービームを互いに異なる光路を形成する第1ビーム及び第2ビームへと分離するレーザービーム分離部と、
    前記第1及び前記第2ビームを干渉させて得られる複数の縞を有した干渉縞の縞間隔を一定とすべく、前記温度調整部における操作量を定める温度調整制御部と、
    を有することを特徴とする半導体レーザー装置。
  2. 前記レーザービーム分離部は、
    前記半導体レーザー素子から前記レーザービームの出射方向に向けて出射される前記レーザービームが入射され、主ビーム及び副ビームへと分離させるビームスプリッタを有しており、前記副ビームから前記第1及び前記第2ビームへと分離すること、を特徴とする請求項1に記載の半導体レーザー装置。
  3. 前記レーザービーム分離部は、
    前記半導体レーザー素子から前記レーザービームの出射方向とは反対方向に向けて出射される前記レーザービームから、前記第1及び前記第2ビームへと分離すること、を特徴とする請求項1に記載の半導体レーザー装置。
  4. 前記レーザービーム分離部は、
    一方の面と当該一方の面とは逆の他方の面が夫々勾配を有して配設されるシェアプレートを有しており、前記レーザービームを前記一方の面に入射させて得られる当該一方の面からの反射光を前記第1ビームとし、前記一方の面を透過した前記レーザービームが前記他方の面に入射させて得られる当該他方の面からの反射光を前記第2ビームとすること、 を特徴とする請求項1に記載の半導体レーザー装置。
  5. 前記干渉縞の複数の縞のうち少なくとも2つの当該縞を検出すべく少なくとも2つの受光素子を配設しており、前記各受光素子の配設間隔に応じた周期を有し且つ前記各受光素子の受光レベルを合成した検出信号に基づいて前記縞間隔を検出する縞間隔検出部を有すること、を特徴とする請求項1に記載の半導体レーザー装置。
  6. 前記縞間隔検出部は、前記縞の形成方向に対して垂直方向且つ一列に前記受光素子を配設させたラインCCD(Charge Coupled Device)であり、前記ラインCCDは、前記第1及び前記第2ビームによる前記干渉縞を前記受光素子にて受光するとともに、所定のクロック信号が供給されて正弦波状の前記検出信号を生成すること、を特徴とする請求項5に記載の半導体レーザー装置。
  7. 前記ラインCCDが有する前記受光素子の数は、ナイキスト条件に適合すべく、少なくとも2つとしたこと、を特徴とする請求項6に記載の半導体レーザー装置。
  8. 前記ラインCCDが有する前記受光素子の数は、2倍の前記縞間隔を検出可能な個数とすること、を特徴とする請求項7に記載の半導体レーザー装置。
  9. 前記ラインCCDが有する前記受光素子の数は、前記2倍の縞間隔と当該2倍の縞間隔を検出するための前記ラインCCDの分解能とに基づき設定されること、を特徴とする請求項8に記載の半導体レーザー装置。
  10. 前記温度調整制御部は、
    前記縞に対向し且つ前記縞間隔の整数倍の間隔で配設された少なくとも2つの前記受光素子の受光レベルを一致させるべく、前記温度調整部における操作量を定めること、を特徴とする請求項5に記載の半導体レーザー装置。
  11. 前記温度調整制御部は、
    前記検出された縞間隔により定まる前記レーザービームの検出波長と、予め定めておいた前記レーザービームの基準波長と、の差分に応じて、前記温度調整部における操作量を定めること、を特徴とする請求項5に記載の半導体レーザー装置。
  12. 前記温度調整制御部は、
    前記検出信号の周波数を電圧へと変換する周波数電圧変換部と、
    前記変換された電圧と、前記基準波長に応じた基準周波数によって定まる基準電圧との差分を増幅する差動増幅器と、を有しており、
    前記差動増幅器の出力電圧に基づいて、前記温度調整部における操作量を定めること、を特徴とする請求項5に記載の半導体レーザー装置。
  13. 前記半導体レーザー素子の温度を検出する温度検出部を有しており、
    前記温度検出部の検出温度に応じた電圧と、前記差動増幅器の出力電圧とを加算したものに基づいて、前記温度調整部における操作量が定められ、
    前記基準電圧は、前記基準周波数によって定まる電圧と、前記温度検出部における所定の基準温度に応じた電圧と、を加算したものであること、を特徴とする請求項12に記載の半導体レーザー装置。
  14. 前記温度調整制御部は、
    前記縞間隔検出部より供給される前記検出信号をA/D変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換後の検出信号に離散フーリエ変換処理を施してフーリエスペクトルを取得し、前記取得したフーリエスペクトルの周波数と、前記レーザービームの基準波長に応じた基準周波数と、の比較結果に基づいて、前記温度調整部における操作量を定める、デジタル信号処理部と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体レーザー装置。
  15. 前記デジタル信号処理部は、
    前記取得したフーリエスペクトルの出現周波数が安定しているか否かを判定し、更に、前記出現周波数が安定である旨と判定した場合には前記半導体レーザー素子より発振出力される前記レーザービームがシングルモードであるものと判定し、前記出現周波数が不安定である旨を判定した場合には前記半導体レーザー素子より発振出力される前記レーザービームがマルチモードであるものと判定すること、を特徴とする請求項14に記載の半導体レーザー装置。
  16. 前記デジタル信号処理部は、
    前記半導体レーザー素子より発振出力される前記レーザービームがマルチモードであるとものと判定した場合、前記半導体レーザー素子より発振出力される前記レーザービームを無効化させる制御を行うこと、を特徴とする請求項15に記載の半導体レーザー装置。
  17. 可干渉性の記録用参照ビームと記録すべきデータを反映した可干渉性のデータビームとをホログラム記録用媒体へ入射させて干渉縞を形成すべくホログラム記録を行うホログラム装置において、
    前記記録用参照ビーム及び前記データビームの発振源である半導体レーザー素子を有した半導体レーザー装置を有しており、
    前記半導体レーザー装置は、
    前記半導体レーザー素子の温度調整を行う温度調整部と、
    前記半導体レーザー素子から発振出力されるレーザービームを互いに異なる光路を形成する第1ビーム及び第2ビームへと分離するレーザービーム分離部と、
    前記第1及び前記第2ビームを干渉させて得られる複数の縞を有した干渉縞の縞間隔を一定とすべく、前記温度調整部における操作量を定める温度調整制御部と、
    を有することを特徴とするホログラム装置。
  18. 可干渉性の記録用参照ビームと記録すべきデータを反映した可干渉性のデータビームとをホログラム記録用媒体へ入射させて形成された干渉縞としてのホログラムを、前記記録用参照ビームと同一の入射角とする可干渉性の再生用参照ビームを前記ホログラム記録用媒体へ入射させて得られる回折光に基づいて再生するホログラム装置において、
    前記再生用参照ビームの発振源である半導体レーザー素子を有した半導体レーザー装置を有しており、
    前記半導体レーザー装置は、
    前記半導体レーザー素子の温度調整を行う温度調整部と、
    前記半導体レーザー素子から発振出力されるレーザービームを互いに異なる光路を形成する第1ビーム及び第2ビームへと分離するレーザービーム分離部と、
    前記第1及び前記第2ビームを干渉させて得られる複数の縞を有した干渉縞の縞間隔を一定とすべく、前記温度調整部における操作量を定める温度調整制御部と、
    を有することを特徴とするホログラム装置。

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