JP2007027192A - レーザトリミング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 直線偏光のレーザビームを用いて薄膜抵抗体をレーザトリミングする場合において筋残りを発生させないようにすることができるレーザトリミング方法を提供する。
【解決手段】 ICチップ1内にある全てのレーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13についてトリミング方向を一方向のみとし、かつ、このトリミング方向を各レーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13で揃えておき、レーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13に対し直線偏光のレーザビームを筋残りが出ない方向にのみ走査してトリミングを行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザトリミング方法に関するものである。
薄膜抵抗体をトリミングするためにレーザトリミングが使われている(例えば、特許文献1)。具体的には、例えば、図10に示すように、ICチップにおいてシリコン基板200の上に絶縁膜201を介して薄膜抵抗体202が形成され、薄膜抵抗体202に対しレーザビームを照射してトリム跡203を形成してトリミングする。図10では、X方向に延びる第1の線分203aとY方向に延びる第2の線分203bからなるL字のトリム跡203を形成している(Lカットしている)。
特許番号第2618139号公報
ところが、直線偏光のレーザビームで薄膜抵抗体202のトリミングを行うと、図11に示すように、X,Y方向でレーザビームの切れ具合が異なり、1方向だけ筋状の切れ残りが出やすい。図11においては、X方向に比べY方向に筋状の切れ残り210が発生する。この筋状の切れ残り210が発生すると(筋状の切れ残り210が流出すると)、納入先や市場で筋210が切れて納入/市場不良になっていた。
一方、筋状の切れ残り210が出ないようにトリミングの際のレーザエネルギーの強さを上げると、今後は保護膜204(図10参照)がトリミングによる発熱エネルギーに耐えきれず損傷してしまい品質上問題がある。
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、直線偏光のレーザビームを用いて薄膜抵抗体をレーザトリミングする場合において筋残りを発生させないようにすることができるレーザトリミング方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、ICチップ内に複数のレーザトリミング用薄膜抵抗体を有する半導体装置におけるレーザトリミング方法であって、ICチップ内にある全てのレーザトリミング用薄膜抵抗体についてトリミング方向を一方向のみとし、かつ、このトリミング方向を各レーザトリミング用薄膜抵抗体で揃えておき、当該レーザトリミング用薄膜抵抗体に対し直線偏光のレーザビームを筋残りが出ない方向にのみ走査してトリミングを行うようにしたレーザトリミング方法をその要旨としている。
請求項1に記載の発明によれば、ICチップ内にある全てのレーザトリミング用薄膜抵抗体についてトリミング方向を一方向のみとし、かつ、このトリミング方向を各レーザトリミング用薄膜抵抗体で揃えておき、当該レーザトリミング用薄膜抵抗体に対し直線偏光のレーザビームを筋残りが出ない方向にのみ走査してトリミングを行うので、直線偏光のレーザビームを用いて薄膜抵抗体をレーザトリミングする場合において筋残りを発生させないようにすることができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載のレーザトリミング方法において、シリコン基板の上に絶縁膜を介して前記レーザトリミング用薄膜抵抗体を配置するとともに、少なくとも前記レーザトリミング用薄膜抵抗体の下方における前記絶縁膜とシリコン基板との間に、平面形状が長方形状のLOCOS酸化膜を前記トリミング方向に延びるように配置しておき、トリミングの際に、前記LOCOS酸化膜を含めた領域に直線偏光のレーザビームを照射すると、レーザトリミング用薄膜抵抗体および絶縁膜を透過したレーザビームについてLOCOS酸化膜とシリコン基板との界面においてレーザビームを反射させてレーザトリミング用薄膜抵抗体に向かわせることができる。これにより、レーザトリミング用薄膜抵抗体を溶断して直線偏光のレーザビームにおける筋残りが出ない方向にトリム跡を容易に形成することができる。
請求項3に記載の発明は、ICチップ内にレーザトリミング用薄膜抵抗体を有する半導体装置におけるレーザトリミング方法であって、前記レーザトリミング用薄膜抵抗体に対し直線偏光のレーザビームを連続して走査してトリミングするときにおいてレーザビームの走査方向の変更に伴い偏光子をレーザビームの光軸を中心に回動し、筋残りの出ない方向でのみレーザビームを走査してトリミングを行うようにしたレーザトリミング方法をその要旨としている。
請求項3に記載の発明によれば、レーザトリミング用薄膜抵抗体に対し直線偏光のレーザビームを連続して走査してトリミングするときにおいてレーザビームの走査方向の変更に伴い偏光子をレーザビームの光軸を中心に回動し、筋残りの出ない方向でのみレーザビームを走査してトリミングを行うことにより、直線偏光のレーザビームを用いて薄膜抵抗体をレーザトリミングする場合において筋残りを発生させないようにすることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態におけるICチップ1の平面図である。ICチップ1は、本実施形態のパターンレイアウトで配置された複数のレーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13を有する。図1において、直交する2軸方向をX,Y方向としている。
チップ1内の複数のレーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13のうちのレーザトリミング用薄膜抵抗体10について、図2には図1のA−A線での縦断面図を示す。
図2においてシリコン基板20の上面には絶縁膜(SiO膜等)21を介してレーザトリミング用薄膜抵抗体10が形成されている。レーザトリミング用薄膜抵抗体10はトリミング前においては長方形状をなしている。つまり、抵抗形状としては矩形形となっている。絶縁膜21の上においてレーザトリミング用薄膜抵抗体10の両端部にはバリアメタル層22a,22bを介してアルミ電極23,24が形成されている。さらに、レーザトリミング用薄膜抵抗体10は表面保護膜(SiO膜等)25により被覆されている。
図1において、レーザトリミング用薄膜抵抗体13は抵抗形状としてレーザトリミング用薄膜抵抗体10と同様に矩形形をなし、また、図1のレーザトリミング用薄膜抵抗体11およびレーザトリミング用薄膜抵抗体12は抵抗形状としてトップハット形をなしている。各レーザトリミング用薄膜抵抗体11,12,13もレーザトリミング用薄膜抵抗体10と同様に両端にアルミ電極23,24が形成されている。
図2においてウエハ(シリコン基板20)はXYテーブル29上にチャックされ、XYテーブル29が水平方向(前後左右)に移動してウエハを移動させることができるようになっている。また、XYテーブル29の上方、即ち、ウエハ(シリコン基板20)の上方においてレーザ装置26が配置されている。レーザ装置26にはレーザ発振器27に加えて直線偏光器28が備えられ、直線偏光器28はレーザ発振器27のレーザビームの光軸上に配置されている。そして、レーザ発振器27から出力されたレーザビームが偏光子としての直線偏光器28を通過する。このレーザビームLbが、矩形形のレーザトリミング用薄膜抵抗体10に照射される。このとき、レーザ装置26内においてXY方向にレーザビームLbが走査されてトリミングが行われるようになっている。より詳しくは、アルミ電極23に一体的に連結された第1のパッド(図示略)とアルミ電極24に一体的に連結された第2のパッド(図示略)にそれぞれプローブ針を当て、この状態で特性値を測定しながらトリミングが行われる(レーザビームの走査が行われる)。偏光子としての直線偏光器28として偏光板を挙げることができる。
図1において、各レーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13においてはトリミング方向が一方向のみとなっており、かつ、各薄膜抵抗体10,11,12,13でX方向に揃えられている。X方向は本実施形態での直線偏光のレーザビームLbを用いてトリミングする際に筋状の切れ残りが出ない方向である。
そして、このトリミング方向(X方向)でトリミングが行われて、X方向に延びるトリム跡30a,30b,30c、31、32、33a,33b,33cが形成されることになる。
図2で説明すると、直線偏光器28を通過したレーザビームLbが、矩形形のレーザトリミング用薄膜抵抗体10に照射されてレーザトリミングによりトリム跡30a,30b,30cが形成される。このとき、トリム跡30a,30b,30cは図1に示すように筋状の切れ残りが出ないX方向に延びるように形成され、サーペンタインカット(ジクザクカット)される。これにより、レーザトリミング後のトリム跡30a,30b,30cには筋状の切れ残りが出ない。
同様に、図1のトップハット形のレーザトリミング用薄膜抵抗体11についてもトリミング方向がX方向であり、トリミングによりX方向に延びるトリム跡31が形成され、シングルカットされる。また、トップハット形のレーザトリミング用薄膜抵抗体12についてもトリミング方向がX方向であり、トリミングによりX方向に延びるトリム跡32が形成され、シングルカットされる。さらに、矩形形のレーザトリミング用薄膜抵抗体13についてもトリミング方向がX方向であり、トリミングによりX方向に延びるトリム跡33a,33b,33cが形成され、サーペンタインカット(ジクザクカット)される。
なお、筋残りが出る方向と出ない方向に関しては、レーザ装置26において直線偏光器28のセットした角度により筋残りが出る方向が変わるため、直線偏光器28を配したレーザ装置26において直交するX,Y方向のうちの一方が筋残りが出る方向ならば他方が筋残りが出ない方向である。
一方、図3は、比較のためのICチップ100の平面図である。ICチップ100は、比較のためのパターンレイアウトで配置された複数のレーザトリミング用薄膜抵抗体110,111,112,113を有する。図3において、各レーザトリミング用薄膜抵抗体110,111,112,113には、X方向で示す筋残りの出ないトリミング方向と、Y方向で示す筋残りの出るトリミング方向とが混在している。
これに対し図1においては、各レーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13について、Y方向で示す筋残りの出る方向でのトリミングは行わず、X方向で示す筋残りの出ない方向でのみトリミングするように、パターンレイアウトとトリミング方向を考慮している。つまり、全てのトリミングがX方向のみでトリミングされるようになっており、トリミング方向が筋残り(筋状の切れ残り)の出ない方向で統一したICとなっている。
このようにして図1に示すごとく、ICチップ1内にある全てのレーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13について筋残りの出ない方向(図1のX方向)でのみレーザビームLbを走査してレーザトリミングを行うことにより、筋残りを発生させなくすることができる。つまり、図1においてレーザトリミング用薄膜抵抗体10,13では抵抗形状が矩形形、トリミング形状がサーペンタインカットであり、また、レーザトリミング用薄膜抵抗体11,12では抵抗形状がトップハット形、トリミング形状がシングルカットであり、図3でのLカットをなくして一方向に延びるカットのみ行うようにし、これにより、筋残りを発生させなくすることができる。
このようにトリミングする方向を筋残りが出ない方向で統一してレイアウトするのはトリミングの品質向上に極めて有効である。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
ICチップ1内に複数のレーザトリミング用薄膜抵抗体を有する半導体装置におけるレーザトリミング方法として、ICチップ1内にある全てのレーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13についてトリミング方向を一方向のみとし、かつ、このトリミング方向を各レーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13で揃えておき、当該レーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13に対し直線偏光のレーザビームLbを筋残りが出ないX方向にのみ走査してトリミングを行うようにした。よって、直線偏光のレーザビームLbを用いてレーザトリミング用薄膜抵抗体10,11,12,13をレーザトリミングする場合において筋残りを発生させないようにすることができる。
より詳しくは、図10で示したようにレーザトリミングによりL字のトリム跡203を形成する場合、直線偏光のレーザビームで薄膜抵抗体202のトリミングを行うと、図11に示すように、X,Y方向でレーザビームの切れ具合が異なり、1方向だけ筋状の切れ残り210が出やすく、この筋状の切れ残り210が発生すると(筋状の切れ残り210が流出すると)、納入先や市場で筋210が切れて納入/市場不良になってしまう。これに対し、本実施形態においては、筋残りを発生させないようにすることができ、納入/市場不良の発生を未然に回避することができる。
また、図11の筋状の切れ残り210が出ないようにレーザエネルギーの強さを上げると、今後は保護膜204(図10参照)がトリミングによる発熱エネルギーに耐えきれず損傷してしまい品質上問題があるが、本実施形態においてはレーザエネルギーの強さを上げる必要がなく保護膜25(図2参照)をトリミング時に損傷させることなくトリミング後においても保護膜25により薄膜抵抗体を確実に保護することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図4は、トリミング前におけるICチップ内のレーザトリミング用薄膜抵抗体40の平面図である。図4のA−A線での縦断面図を図5に示す。
図5に示すように、シリコン基板20の上には絶縁膜21が形成され、絶縁膜21上にはレーザトリミング用薄膜抵抗体40が形成されている。図4に示すようにレーザトリミング用薄膜抵抗体40は平面形状が長方形状をなし、図4においてY方向に延設されている。図5においてレーザトリミング用薄膜抵抗体40の両端部においてレーザトリミング用薄膜抵抗体40上を含めた絶縁膜21の上にはバリアメタル層22a,22bを介してアルミ電極23,24が形成されている。レーザトリミング用薄膜抵抗体40は表面保護膜(SiO膜等)25により被覆されている。
さらに、少なくともレーザトリミング用薄膜抵抗体40の下方における絶縁膜21とシリコン基板20との間に、LOCOS酸化膜41a〜41fが配置されている。図4に示すように、LOCOS酸化膜41a〜41fは平面形状が長方形状をなし、直線偏光のレーザビームLbにおける筋残りが出ない方向(X)に延びるようにして配置されている。各LOCOS酸化膜41a〜41fはレーザトリミング用薄膜抵抗体40の延設方向であるY方向において距離W3だけ離間して並設されている。各LOCOS酸化膜41a〜41fの幅をW2としている。図5に示すように、各LOCOS酸化膜41a〜41fの底面においてはバーズビークによる凹面が形成され、この部位が集光用の凹面鏡として機能することになる。
即ち、LOCOS酸化膜41a〜41fをストライプ状に形成することで、LOCOS酸化膜41a〜41fの下面が円弧となっており、LOCOS酸化膜41a〜41fの下面とシリコン基板20との界面にて凹面鏡が形成される(レーザトリミング用薄膜抵抗体40については下地のシリコン表面に凹面鏡が設けられている)。
そして、図7に示すように直線偏光のレーザビームLbを照射して図6に示すように筋残りが出ないX方向に走査してトリミングを行ってトリム跡42を形成する。詳しくは、図7において、レーザ装置44にはレーザ発振器45と、レーザ発振器45のレーザビームの光軸上に配置された直線偏光器46が備えられている。よって、レーザ発振器45を出て、偏光子としての直線偏光器46を通過したレーザビームLbがウエハ(基板20)に照射される。このレーザビームLbの一部は表面保護膜(SiO膜等)25、薄膜抵抗体40および絶縁膜(SiO膜等)21を透過してLOCOS酸化膜41dにおけるLOCOS酸化膜(SiO)41dとシリコン基板(Si)20の界面において反射してLOCOS酸化膜41d上の薄膜抵抗体40に向かう。
レーザトリミングの際において、トリミングのウインドウ(良好に切れるトリミングエネルギーの幅)が狭い場合に、図7に示すように、LOCOS酸化膜41a〜41fの下面(凹面鏡)によりレーザビームLbに対してレンズ効果(集光効果)が与えられ、図6においてレーザビームLbが当たる全ての領域43ではなく特定のエリアだけが切れてトリム跡42が形成される。つまり、レーザビームLbが当たった全ての領域43がトリミングされるのではなく図7のストライプ状に形成したLOCOS酸化膜41dの直上の領域(42)のみがトリミングされる。
ここで、図6において、各LOCOS酸化膜41a〜41fの幅W2と、各LOCOS酸化膜41a〜41fの間の距離(幅)W3と、レーザビーム照射の際の幅W1との関係において、W1>(2・W2+W3)とすることにより、レーザビームの位置ズレが発生してもレーザビームが照射される領域43(幅W1)の中に必ずLOCOS酸化膜41a〜41fのいずれかがW2の幅で完全に入ることができる。
このようにして、一つのレーザトリミング用薄膜抵抗体40について1方向のみにトリミングする場合において、トリミングのウインドウが狭かったりビーム幅が多少不安定であっても、LOCOS酸化膜41a〜41fのいずれかの直上の領域(42)のみを正確にカットすることができる(トリム跡を形成することができる)。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
シリコン基板20の上に絶縁膜21を介してレーザトリミング用薄膜抵抗体40および保護膜25を配置するとともに、少なくともレーザトリミング用薄膜抵抗体40の下方における絶縁膜21とシリコン基板20との間に、平面形状が長方形状のLOCOS酸化膜41a〜41fをトリミング方向に延びるように配置しておき、トリミングの際に、LOCOS酸化膜41a〜41fを含めた領域43に直線偏光のレーザビームLbを照射するようにした。よって、保護膜(SiO膜等)25、レーザトリミング用薄膜抵抗体40および絶縁膜(SiO膜等)21を透過したレーザビームLbについてLOCOS酸化膜41a〜41fのいずれかとシリコン基板20との界面においてレーザビームLbを反射させてレーザトリミング用薄膜抵抗体40に向かわせることができる。これにより、レーザトリミング用薄膜抵抗体40を溶断して直線偏光のレーザビームLbにおける筋残りが出ない方向にトリム跡42を容易に形成することができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態においては、図8に示すようにICチップ50内において平面形状が長方形状をなすレーザトリミング用薄膜抵抗体51がX方向に延びるように配置され、レーザトリミング用薄膜抵抗体51の両端にアルミ電極52,53が形成されている。
レーザ装置60にはレーザ発振器61と、レーザ発振器61のレーザビームの光軸上に配置された直線偏光器62が備えられている。レーザ発振器61を出て、偏光子としての直線偏光器62を通過したレーザビームLbが、ICチップ50内に形成したレーザトリミング用薄膜抵抗体51に照射される。レーザ装置60においてはレーザビームLbを水平方向(X,Y方向)に走査することができるようになっている。一方、ウエハを載せるテーブルはレーザトリミング時(レーザビーム走査時)においては動かない。さらに、レーザ装置60は、直線偏光器62がレーザビームの光軸を中心にして回動可能であり、かつ、所望の向きに変更できるようになっている。
アルミ電極52,53にはパッド(図示略)がそれぞれ一体的に連結されており、両パッドにプローブ針を当てた状態で特性値を測定しながらレーザトリミングを行う。このレーザトリミングの際には、直線偏光器62を通したレーザビームLbを、レーザトリミング用薄膜抵抗体51に対し、筋残りの出ない方向(図中のY方向)で走査してトリム跡54を形成して粗調を行い、図9に示すようにトリミングの方向を右に90°に変えてX方向で走査してトリム跡55を形成して微調トリミングを行う。つまり、図8は向きを変える直前の状態であり、図9は向きを変えてX方向でのトリミングを開始した直後の状態である。
このとき、Lカットを行うべく連続して走査するときにおいて、図8の状態から90°トリミングの方向を変える際に、偏光器62をレーザビームの光軸を中心に90°回動し(偏光器62の向きを90°変え)、その後にX方向にトリミングを行う。
偏光器62をトリミングする方向に合わせて90°回動することで(偏光器62の向きを90°変えることで)、X,Yいずれの方向にトリミングしても筋残りの出ないトリミングを行うことができる。
また、レーザ装置60側においてレーザビームLbを走査するのではなくウエハ側(テーブル側)を移動させて走査することとし、この走査時に走査方向を変更するときに偏光器62を回動させて筋残りが出ない方向での走査を行うようにしてもよい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
ICチップ50内にレーザトリミング用薄膜抵抗体51を有する半導体装置におけるレーザトリミング方法として、レーザトリミング用薄膜抵抗体51に対し直線偏光のレーザビームLbを連続して走査してトリミングするときにおいてレーザビームLbの走査方向の変更に伴い偏光子(62)をレーザビームの光軸を中心に回動し、筋残りの出ない方向でのみレーザビームLbを走査してトリミングを行うようにした。よって、ICチップ内のトリミング方向に合わせて偏光子(62)を機械的に回動することで直交する方向(X,Yの両方向)で筋残りの出ないトリミングを実現することができる。つまり、筋残りの出ない方向でのみトリミングを行うことができ、これにより、直線偏光のレーザビームLbを用いて薄膜抵抗体51をレーザトリミングする場合において筋残りを発生させないようにすることができる。
なお、偏光子(62)の回動角度に関して、Lカットについては90°回動させたが、このカット(角度)に限ることなく、筋残りの出ない方向でのみレーザビームLbを走査すべく走査方向の変更に伴い偏光子(62)を回動すればよい。
第1の実施形態におけるICチップの平面図。 図1のA−A線での縦断面図。 比較のためのICチップの平面図。 第2の実施形態におけるトリミング前におけるICチップ内のレーザトリミング用薄膜抵抗体の平面図。 図4のA−A線での縦断面図。 レーザトリミング時のICチップ内のレーザトリミング用薄膜抵抗体の平面図。 図6のA−A線に対応する、レーザトリミング時のICチップの縦断面図。 第3の実施形態におけるレーザトリミングを説明するための斜視図。 第3の実施形態におけるレーザトリミングを説明するための斜視図。 背景技術を説明するためのICチップの平面構造および縦断面構造を示す図。 ICチップの平面図。
符号の説明
1…ICチップ、10…レーザトリミング用薄膜抵抗体、11…レーザトリミング用薄膜抵抗体、12…レーザトリミング用薄膜抵抗体、13…レーザトリミング用薄膜抵抗体、20…シリコン基板、21…絶縁膜、28…直線偏光器、30a,30b,30c…トリム跡、31…トリム跡、32…トリム跡、33a,33b,33c…トリム跡、40…レーザトリミング用薄膜抵抗体、41a〜41f…LOCOS酸化膜、50…ICチップ、51…レーザトリミング用薄膜抵抗体、54,55…トリム跡、62…直線偏光器、Lb…レーザビーム。

Claims (3)

  1. ICチップ(1)内に複数のレーザトリミング用薄膜抵抗体を有する半導体装置におけるレーザトリミング方法であって、
    ICチップ(1)内にある全てのレーザトリミング用薄膜抵抗体(10,11,12,13)についてトリミング方向を一方向のみとし、かつ、このトリミング方向を各レーザトリミング用薄膜抵抗体(10,11,12,13)で揃えておき、当該レーザトリミング用薄膜抵抗体(10,11,12,13)に対し直線偏光のレーザビーム(Lb)を筋残りが出ない方向(X)にのみ走査してトリミングを行うようにしたことを特徴とするレーザトリミング方法。
  2. シリコン基板(20)の上に絶縁膜(21)を介して前記レーザトリミング用薄膜抵抗体(40)を配置するとともに、少なくとも前記レーザトリミング用薄膜抵抗体(40)の下方における前記絶縁膜(21)とシリコン基板(20)との間に、平面形状が長方形状のLOCOS酸化膜(41a〜41f)を前記トリミング方向に延びるように配置しておき、トリミングの際に、前記LOCOS酸化膜(41a〜41f)を含めた領域(43)に直線偏光のレーザビーム(Lb)を照射するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のレーザトリミング方法。
  3. ICチップ(50)内にレーザトリミング用薄膜抵抗体(51)を有する半導体装置におけるレーザトリミング方法であって、
    前記レーザトリミング用薄膜抵抗体(51)に対し直線偏光のレーザビーム(Lb)を連続して走査してトリミングするときにおいてレーザビーム(Lb)の走査方向の変更に伴い偏光子(62)をレーザビームの光軸を中心に回動し、筋残りの出ない方向でのみレーザビーム(Lb)を走査してトリミングを行うようにしたことを特徴とするレーザトリミング方法。
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