JP2007026250A - 保守システム、プログラム、保守システムの制御方法 - Google Patents

保守システム、プログラム、保守システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クライアント端末と、これを保守するサーバとから構成される保守システムにおいて、クライアント端末によるプログラムの実行に関わる詳細な情報をサーバ側で取得できるようにする。
【解決手段】クライアント端末20およびサーバ40から成る保守システムであって、サーバ40は、保守を行うための各種プログラムを記憶する記憶手段81と、端末に保守指令を行うジョブをプログラムに関連付けて生成するジョブ生成手段82と、を備え、端末20は、サーバ40からジョブを取得するジョブ取得手段111と、取得したジョブに関連付けられたプログラムを実行するプログラム実行手段112と、プログラムの実行と同期して、プログラムの実行から終了までの経過情報および実行結果を含む実行詳細情報を出力する実行詳細情報出力手段113と、出力した実行詳細情報をサーバに送信する実行詳細情報送信手段114と、を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、クライアント端末およびこれを保守するサーバから構成される保守システム、プログラム、保守システムの制御方法に関するものである。
従来、ある場所に設置されたクライアント端末を、これとネットワークを介して接続されたサーバによって保守を行う保守システムが広く知られている(例えば特許文献1参照)。この種のシステムでは、クライアント端末の不具合対応やソフトウェアのアップデート等、クライアント端末の保守を行うためのプログラムを、サーバからネットワークを介してクライアント端末に提供することができるので、システムの管理者がクライアント端末の設置場所に出向いてプログラムを実行する手間を省くことが可能となっている。
特開2003−233512号公報
ところで、上記のような従来の保守システムでは、クライアント端末側でプログラムが実行されると、その実行結果として「成功」あるいは「失敗」をコードで表したいわゆる戻り値をサーバに返している。サーバでは、クライアント端末から送信されたこの戻り値を参照することで、クライアント端末によるプログラムの実行結果を把握することができる。
しかし、この戻り値だけでは、実行したプログラムのバージョンや、プログラム実行に要した時間、また、プログラム実行時におけるクライアント端末内部の状況等、詳細な状況を把握することができず不便であるとともに、仮にプログラムの実行エラーが生じた場合、詳細な状況を把握できないがために、管理者がクライアント端末の設置場所に出向いてエラー要因を特定するといった非常に非効率的な作業が必要となる場合もある。
上記の問題に鑑み、本発明は、クライアント端末と、これを保守するサーバとから構成される保守システムにおいて、クライアント端末によるプログラムの実行に関わる詳細な情報をサーバ側で取得することができる保守システム、プログラム、保守システムの制御方法を提供することをその課題とする。
本発明の保守システムは、クライアント端末と、当該クライアント端末とネットワークを介して接続されるとともに、クライアント端末の保守を行うサーバと、から構成される保守システムであって、サーバは、クライアント端末の保守を行うための各種プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、クライアント端末に保守指令を行うジョブをプログラムに関連付けて生成するジョブ生成手段と、を備え、クライアント端末は、サーバからジョブを取得するジョブ取得手段と、取得したジョブに関連付けられたプログラムを実行するプログラム実行手段と、プログラムの実行と同期して、プログラムの実行から終了までの経過情報および実行結果を含む実行詳細情報を出力する実行詳細情報出力手段と、出力した実行詳細情報をサーバに送信する実行詳細情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
同様に、本発明の保守システムの制御方法は、クライアント端末と、当該クライアント端末とネットワークを介して接続されるとともに、クライアント端末の保守を行うサーバと、から構成される保守システムの制御方法であって、サーバが、クライアント端末の保守を行うための各種プログラムを記憶するプログラム記憶ステップと、クライアント端末に保守指令を行うジョブをプログラムに関連付けて生成するジョブ生成ステップと、を実行し、クライアント端末は、サーバからジョブを取得するジョブ取得ステップと、取得したジョブに関連付けられたプログラムを実行するプログラム実行ステップと、プログラムの実行と同期して、プログラムの実行から終了までの経過情報および実行結果を含む実行詳細情報を出力する実行詳細情報出力ステップと、出力した実行詳細情報をサーバに送信する実行詳細情報送信ステップと、を実行することを特徴とする。
これらの構成によれば、クライアント端末において、プログラムの実行から終了までの経過情報並びに実行結果を含む実行詳細情報を出力し、出力された実行詳細情報をサーバに送信するので、プログラム実行時における詳細な情報をサーバ側で取得することができる。従って、仮にプログラムの実行エラーが生じた場合でも、クライアント端末から取得した詳細な情報から、エラー要因の特定が容易となり、システムの管理者がクライアント端末の設置場所に出向くことなく、サーバ側で的確な対応を行うことが可能となる。すなわち、クライアント端末の保守に関わる手間やコストをより軽減させることができる。また、プログラム中に実行に伴う詳細な情報を画面出力する処理が含まれる場合には、出力された詳細な情報をそのままサーバへ送信すればよいので、プログラムに成功か失敗かといった戻り値を返させるための処理を省略できる。
この場合、クライアント端末は、実行詳細情報の送信に関する送信条件を設定する端末送信条件設定手段、をさらに備え、実行詳細情報送信手段は、設定された送信条件に基づいて実行詳細情報を送信することが好ましい。
この構成によれば、実行詳細情報の送信に関する送信条件をクライアント端末側で設定し、設定した送信条件に基づいて送信手段が実行詳細情報を送信することから、クライアント端末の使用(負荷)状況に応じて、実行詳細情報を送信するか否かを定めることができる。すなわち、クライアント端末の他の処理における処理速度が非常に重視されるような状態の場合は実行詳細情報を「送信しない」に設定するなど、柔軟な対応を図ることが可能となる。
また、この場合、サーバは、クライアント端末による実行詳細情報の送信に関する送信条件を設定するサーバ送信条件設定手段、をさらに備え、ジョブ生成手段は、設定された送信条件を含めてジョブを生成し、実行詳細情報送信手段は、取得したジョブに含まれる送信条件に基づいて実行詳細情報を送信することが好ましい。
この構成によれば、実行詳細情報の送信に関する送信条件を、サーバ側において生成したジョブ毎に付加することができるので、ジョブに関連付けられたプログラムの重要度に応じて実行詳細情報を送信するか否かを定めることができる。
また、これらの場合、送信条件が、「プログラムの実行結果に拘らず必ず送信する」、「プログラム実行失敗時のみ送信する」、「送信しない」のいずれかであることが好ましい。
この構成によれば、実行詳細情報の送信に関する送信条件を「必ず送信する」「プログラム実行失敗時のみ送信する」「送信しない」の中から何れかに設定することができる。
また、これらの場合、サーバは、受信した実行詳細情報を保存する実行詳細情報保存手段と、保存した実行詳細情報を表示する実行詳細情報表示手段と、をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、受信した実行詳細情報を保存し、保存した実行詳細情報を例えばディスプレイ等に表示することができるので、ユーザが容易に実行詳細情報を視認することができる。また、実行詳細情報を過去に遡って確認することも可能である。
さらに、これらの場合、クライアント端末が複数の場合に実行詳細情報保存手段は、受信した実行詳細情報を、クライアント端末毎に保存することが好ましい。
この構成によれば、実行詳細情報を送信元のクライアント端末毎に保存するので、任意のクライアント端末から取得した実行詳細情報のみを抽出するといった処理が容易となる。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記のいずれか1に記載の保守システムにおける各手段として実行させることを特徴とする。
この構成によれば、クライアント端末によるプログラムの実行に関わる詳細な情報をサーバ側で取得するためのプログラムを提供することが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の保守システム、プログラム、保守システムの制御方法について詳細に説明する。本発明の保守システム等は、所定の場所に設置されたクライアント端末と、このクライアント端末とネットワークを介して接続され、クライアント端末の保守を行うサーバと、から構成されるものである。そこで以下、各店舗に設置され決済処理を行うPOS端末、および各店舗を統括する本部に設置され上記POS端末の保守を行うサーバ、から構成される保守システムに適用して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る保守システム10のシステム構成図である。同図に示すように、保守システム10は、1台以上のPOS端末20(2台のみ図示)と、これらPOS端末20の保守を行うサーバ40と、によって構成されている。
サーバ40は、POS端末20の保守を目的とする各種の保守プログラムMPを記憶しており、必要に応じてこの保守プログラムMPをPOS端末20に提供する。なお、サーバ40から各POS端末20への各種の保守指令は、全てジョブという形で実現され、サーバ40から保守プログラムMPをPOS端末20に提供する場合、サーバ40は、ジョブを保守プログラムMPに関連付けて生成し、生成したジョブを対象となるPOS端末20へ送信する。なお、保守プログラムMPには、POS端末20が有する決済処理プログラムCPおよび端末保守プログラムTMPの不具合解消およびバージョンアップを目的とするプログラムや、POS端末20の入替え時等に必要となる、POS端末20のメモリ内部を読出すためのプログラム等が含まれる。また、本実施形態では、上述のジョブの生成やPOS端末20へのジョブの送信、並びに後述するPOS端末20の登録処理や登録削除処理を行うためのプログラムも「保守プログラム」と呼称する。
POS端末20は、例えば1時間に1回という具合に、周期的にサーバ40にアクセスし、自身宛のジョブが生成されていないかを確認する。そして、自身宛のジョブが生成されている場合には、サーバ40に対してジョブの送信を要求し、この要求に応じて送信されたジョブを取得すると、取得したジョブに関連付けられている保守プログラムMPを実行する。
さらに、保守システム10を構成するサーバ40およびPOS端末20の制御構成について説明する。図示するように、サーバ40は、キーボードやマウス等の入力デバイス41、入力データや処理結果等を表示するディスプレイ42、ハードディスク43(以下、「HD」と表記する)、LANやインターネット等のネットワーク60を介してデータの送受信を行う通信インターフェース44を備え、これらはそれぞれ入出力インターフェース45に接続されている。
HD43には、上述の保守プログラムMP、サーバ40の保守対象として登録されたPOS端末20に関するPOS端末情報PI(図3参照)やPOS端末20の初期設定を行うための設定情報54が記憶されている。設定情報54には、例えばレシートに印刷するための画像データや、POS端末20が有する決済処理プログラムCPおよび端末保守プログラムTMPの初期設定値等が含まれている。また、POS端末20から送信された、プログラムの経過情報や実行結果を含む実行詳細情報52(図11参照)およびPOS端末20のアクセス日時に関するアクセス情報53、がPOS端末20毎に記憶されている。さらにHD43には、これらの他、基本ソフトとなるオペレーティングシステムや、各種デバイスを制御するためのドライバ(いずれも図示省略)が組み込まれている。
また、サーバ40は、さらにCPU(Central Processing Unit)46、ROM(Read Only Memory)47およびRAM(Random Access Memory)48を備え、これらは内部バス49を介して入出力インターフェース45と接続されている。ROM47は、POS端末20の登録処理など、各種処理をCPU46で制御するための制御プログラムを記憶すると共に、各種制御データを記憶している。
入出力インターフェース45には、CPU46の機能を補うと共に各種周辺回路とのインターフェース信号を取り扱うための論理回路が組み込まれており、入力デバイス41からの入力データや制御データをそのまま或いは加工して内部バス49に取り込むと共に、CPU46と連動して、CPU46から内部バス49に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して各部に出力する。そして、CPU46は、上記の構成により、ROM47内の制御プログラムに従って、入出力インターフェース45を介してサーバ40内の各部から各種信号・データを入力すると共に、入力した各種信号・データに基づいてRAM48内の各種データを処理し、入出力インターフェース45を介してサーバ40内の各部に各種信号・データを出力することにより、各種処理の制御を行う。
一方、POS端末20も、構成要素はサーバ40とほぼ同様であり、入力デバイス21、ディスプレイ22、HD23、通信インターフェース24、入出力インターフェース25、内部バス26、CPU27、ROM28およびRAM29を備えている。特に入力デバイス21として、キーボード、バーコードリーダ、並びにカードリーダ等を備え、キーボードによる入力またはバーコードリーダおよびカードリーダによる読み取りによって、売上内容を取得し、商品名や売上金額等をディスプレイ22に表示する。また、HD23には、POS端末20自身に関する情報であるPOS端末情報PI(図3参照)が格納されている他、サーバ40からの保守指令に基づいてPOS端末20自身の保守を行う端末保守プログラムTMP、決済処理を行うための決済処理プログラムCP、等が記憶されており、CPU27はこの決済処理プログラム30並びに端末保守プログラムMPに基づいて決済処理や自身を保守するための処理を行う。
ここで、POS端末20のサーバ40への登録、並びにサーバ40に登録したPOS端末20の削除、に関連する処理について説明する。図2はこれらの処理における保守システム10の機能構成図である。
同図に示すように、POS端末20は、POS端末情報送信手段61および登録削除要求送信手段62を有している。POS端末情報送信手段61は、POS端末20をサーバ40に登録する際、登録に必要な情報としてPOS端末20に記憶されたPOS端末情報PI(図1および図3参照)をサーバ40へ送信する。また、登録削除要求送信手段62は、端末の入替え等によりPOS端末20の登録を削除する必要が生じた場合、自身の登録を削除することをサーバ40へ要求する。なお、POS端末情報送信手段61および登録削除要求送信手段62は、CPU27がROM28内の制御プログラムおよびHD23の端末保守プログラムTMP(何れも図1参照)に従って各種データを処理し、さらに通信インターフェース24等と協働することにより実現されるものである。
一方、サーバ40は、POS端末情報記憶手段65、POS端末登録手段66、優先順位指定手段67、分類情報更新手段68、設定情報記憶手段69、設定情報送信手段70、登録削除手段71、メンテナンス手段72、を備えている。POS端末情報記憶手段65は、POS端末20から受信したPOS端末情報PIをHD43に記憶する。また、POS端末登録手段66は、HD43内のPOS端末情報PIに基づいて、POS端末20をサーバ40に登録する処理を行う。なお、詳細は後述するがこのPOS端末登録手段66は、受信したPOS端末情報PIに基づいてPOS端末20を分類別にグループ分けして登録する。そして、このグループ分けはPOS端末情報PIに含まれる複数のカテゴリ情報CI(図3参照)に基づき階層化して行われ、優先順位指定手段67は、この階層化に関してカテゴリ情報CIの優先順位を指定するための手段である。
また、分類情報更新手段68は、特定のPOS端末20について、記憶しているPOS端末情報PIの分類情報GI(図3参照)と、受信したPOS端末情報PIに含まれる分類情報GIとが異なる場合、記憶している分類情報GIを受信した分類情報GIの内容に更新する。さらに、設定情報記憶手段69は、サーバ40が保守対象とするPOS端末20の初期設定に関する設定情報54(図1参照)を記憶しており、設定情報送信手段70は、POS端末情報PIの受信をトリガとして、記憶している設定情報54をPOS端末20へ送信する。また、登録削除手段71は、サーバ40に登録されたPOS端末20の登録を削除する。なお、登録削除手段71によるPOS端末20の登録削除処理は、POS端末20によるサーバ40への前回アクセス時からの経過時間が所定時間を超えた場合と、上述の登録削除要求送信手段62による登録削除要求を受信した場合に実行される(詳細は後述する)。
メンテナンス手段72は、上述のジョブを生成してPOS端末20に送信する等、サーバ40に登録されたPOS端末20の分類に応じて、POS端末20のメンテナンスに関連する各種の処理を実行する。なお、POS端末情報記憶手段65、設定情報記憶手段69は、例えばHD43(図1参照)によってその主要部が構成され、POS端末登録手段66、優先順位指定手段67、分類情報更新手段68、設定情報送信手段70、登録削除手段71、メンテナンス手段72は、CPU46がROM47内の制御プログラムおよびHD43の保守プログラムMP(何れも図1参照)に従って各種データを演算し、さらに入力デバイス41や通信インターフェース44と協働して処理を実行することにより実現されるものである。
さらに、POS端末登録手段66による、サーバ40の保守対象となるPOS端末20の登録手順について図3ないし図5を参照しながら具体的に説明する。最初に、POS端末20に記憶されているPOS端末情報PIについて説明する。
図3に示すように、POS端末情報PIには、POS端末20を一意に識別するための識別情報UIと、POS端末20の分類に関する情報である分類情報GIと、が含まれている。識別情報UIは、例えばPOS端末20のMACアドレスがそれに相当するものであり、分類情報GIには、例えばPOS端末20のコンピュータ名、機種名、設置場所の他、担当者名や導入日といった必要事項等を任意に入力できるコメント等、複数のカテゴリ情報CIが含まれ、この分類情報GIは、POS端末20においてユーザが所定の操作を行うことによりPOS端末20に入力される。この分類情報GIは、主にサーバ40がPOS端末20を分類して登録するための情報であり、「機種名」「設置場所」といった各カテゴリをサーバ40が識別可能に構成されている。また、POS端末情報PI(識別情報UI、分類情報GI)のうち、情報が変化する可能性がある項目(一般的には設置場所やコメント等)については、必要に応じて上書き可能に構成されている。そして、このPOS端末情報PIは、基本的にはPOS端末20の新規導入に際し、サーバ40への登録時に送信されるものであるが、設置場所の変更等、分類情報が変更された場合にも随時サーバ40へ送信される。
図4は、POS端末20をサーバ40に登録する流れを表すフローチャートである。同図に示すように、まずPOS端末20は、サーバ40へPOS端末情報PI(図3参照)を送信する(S01)。この送信処理は、POS端末20においてサーバ40への接続設定完了後に自動的に実行するようにしてもよいし、POS端末のユーザによる所定のキー操作をトリガとして実行する構成でもよい。そして、サーバ40がPOS端末20からPOS端末情報PIを受信すると(S02)、サーバ40は、記憶しているPOS端末情報PIの中から、受信したPOS端末情報PIに含まれる識別情報UIと同一の識別情報UIを検索する(S03)。
検索の結果、同一の識別情報UIが見つからなかった場合は(S04:No)、受信したPOS端末情報PIの識別情報UIと分類情報GIとを互いに関連付けて保存する(S05)。一方、同一の識別情報UIが見つかった場合(S04:Yes)、サーバ40は、その識別情報UIに関連付けて記憶されている分類情報GIを、受信した分類情報GIの内容で上書きして保存(更新)する(S06)。これらの処理を完了すると、最新のPOS端末情報PIに基づいて、サーバ40に登録しているPOS端末20全てを、POS端末一覧画面G1(図5参照)に分類別に表示する(S07)。また、送信元のPOS端末20に対して設定情報54(図1参照)および処理完了の通知を送信する(S08)。そしてPOS端末20は、受信した設定情報54を記憶するとともにサーバ40からの通知を受け処理を完了する(S09)。なお、サーバ40が設定情報54を分類別に記憶し、受信した分類情報GIに基づいて設定情報54を送信してもよい。また、「POS端末20をサーバ40に登録する」とは、これら一連の処理を行うことを意味している。
上述のように、サーバ40はPOS端末情報PI(分類情報GI)に基づいてPOS端末20をその分類毎にグループ分けして登録する。図5は、サーバ40に登録されたPOS端末20全ての一覧を表示するPOS端末一覧画面G1を表すものである。同図に示すように、POS端末一覧画面G1は大きく4つのブロックで構成されており、サーバ40に登録されているPOS端末20全てを分類毎に表示する一覧表示ブロック201と、一覧表示ブロック201において選択状態にあるPOS端末20の詳細について表示する詳細表示ブロック202と、各POS端末20に対して生成したジョブのリストを表示するジョブリストブロック203と、POS端末20の分類に関して、カテゴリ情報CI(図3参照)の優先順位を指定する優先順位指定ブロック204と、を有している。なお、図示は省略するが、優先順位指定ブロック204における指定に関する指定情報もサーバ40のHD43に格納されている。
最初に優先順位指定ブロック204について説明する。優先順位指定ブロック204には、一覧表示ブロック201におけるグループ分けに関して、優先順位が最上位となるカテゴリ情報CIおよび優先順位が第2位となるカテゴリ情報CIをそれぞれ指定するリストボックスL1が配置している。例えば、ユーザがリストボックスL1をクリックすると、分類情報GIに含まれる複数のカテゴリ情報CIが一覧表示され、その中から適宜1のカテゴリ情報CIを指定する。図示では、優先順位が最上位となる第1カテゴリには、「設置場所」カテゴリが、優先順位が第2位となる第2カテゴリには、「機種名」カテゴリが指定されている。
なお、カテゴリ情報CIとして他にも「担当者」や「CPUの種別」等を追加してもよい。また、カテゴリ情報CIの数に応じて第3位、第4位・・・といった下位層まで詳細に設定してもよい。また、優先順位の指定方法はこの例に限られるものではなく、他にもカテゴリ情報毎に優先順位として「1」や「2」を直接入力するといった構成でもよい。また、グループ分けの優先順位に加えて、一覧表示ブロック201の表示におけるソート条件(例えば登録日順に表示等)を指定可能に構成してもよい。
一覧表示ブロック201では、優先順位指定ブロック204での指定に基づいて、上位層から順にカテゴリ情報を表すフォルダがツリー表示(階層表示)されており、POS端末20はアイコンおよびコンピュータ名で表示され、自身が属する分類の最下位層にツリー表示される。すなわちサーバ40は、POS端末一覧画面G1を表示する際、HD43に記憶している指定情報に従い、まず優先順位が最上位に指定されたカテゴリ情報CIに基づいてPOS端末20を分類し、分類した各グループにおいて、優先順位が第2位に指定されたカテゴリ情報CIに基づいてPOS端末20をさらに分類する。図示では、「設置場所」カテゴリ情報CIに基づいて、まずPOS端末20が「東京」グループと「大阪」グループに分類され、さらに「機種名」カテゴリ情報CIに基づいて、「東京」グループおよび「大阪」グループそれぞれにおいて、「X−1」グループと「X−2」グループにさらに分類されている。また、POS端末20の登録後、オペレータ(管理者)が任意にフォルダを生成し、生成したフォルダにPOS端末20を移動することも可能である。
詳細表示ブロック202は、一覧表示ブロック201において選択状態にあるPOS端末20に関する詳細な情報を表示する画面であり、POS端末20のコンピュータ名やMACアドレス、決済処理プログラムCPや端末保守プログラムTMPのバージョン、CPU27の種別や速度といったPOS端末20に関する詳細な情報を表示する。なお、これらの情報は、図示を省略しているものもあるが全てPOS端末情報PI(図3参照)に含まれるものである。また、POS端末20の登録時に限らず、サーバ40からPOS端末情報PIを取得するためのジョブを生成することによって、任意のタイミングでサーバ40がPOS端末情報PIを取得することが可能となっている。
ジョブリストブロック203では、POS端末20に向けて生成したジョブの一覧として、ジョブの実行状況を示すステイタス、ジョブの実行対象となるPOS端末20のコンピュータ名、ジョブの名称、ジョブの生成日時、ジョブの実行日時、有効期限が、POS端末20毎に表示される。なお、サーバ40によるジョブの生成処理およびPOS端末20によるジョブの実行処理の詳細については後述する。また、POS端末一覧画面G1の上部には、「登録」「ジョブ」「バージョン」「終了」といったメニューMが配置している。「登録」メニューは、オペレータが手動でPOS端末20を登録するためのメニューであり、「ジョブ」メニューはジョブを生成するためのメニューである。そして、「終了」メニューは、POS端末一覧画面G1の表示を終了させるためのものである。さらにこれらメニューの下部には、ユーザの操作性を向上させるため、フォルダを新規に作成したり、POS端末20の登録を手動で削除するためのショートカットアイコンAが配置している。
なお、POS端末20の登録削除は手動で行う他、サーバ40が自動的に削除することも可能である。以下、サーバ40が自動的に行うPOS端末20の登録削除処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。サーバ40は、POS端末20がサーバ40にアクセスした日時に関するアクセス情報をPOS端末20毎にHD43に記憶しており、所定のタイミング(例えば1日に1回)で前回アクセス時からの経過時間をPOS端末20毎に計時する(S11)。そして、前回アクセス時からの経過時間が所定時間(例えば1ヶ月)を超えているPOS端末20があるか否かを判別する(S12)。所定時間を超えているPOS端末20がある場合(S12:Yes)、そのPOS端末20の登録を削除する(S13)。一方、所定時間を超えているPOS端末20がない場合は(S12:No)、そのまま処理を終了する。なお、「登録を削除する」とは、HD43に記憶している、削除対象となるPOS端末20のPOS端末情報PIを削除することである。また、前回アクセス時からの経過時間を計時する「所定のタイミング」並びに登録削除のための閾値となる「所定時間」については、オペレータ(管理者)が任意に設定可能に構成することが好ましい。なお、登録を削除した場合は、オペレータ(管理者)がその旨を確認できるように、削除履歴等を視認可能に表示することが好ましい。
また、上述の登録削除要求送信手段62(図2参照)によって、POS端末20が自身の登録削除を要求するための登録削除要求をサーバ40へ送信し、この要求を受けてサーバ40がPOS端末20の登録を削除することも可能である。この登録削除要求は、POS端末20のユーザによる所定の操作をトリガとして実行されるものである。
このように、本実施形態に係る保守システム10は、サーバ40が、POS端末20から端末を識別するための識別情報UIに加えて、端末の分類に関する分類情報GIを取得し、取得した分類情報GIに基づいて、POS端末20を分類別にグループ分けして登録するので、登録されたPOS端末20に関する詳細な情報をサーバ40側で把握することができ、効率よく各POS端末20を管理することが可能となる。
次に、サーバ40からPOS端末20への各種の保守指令を実行するためのジョブの生成、および生成したジョブのPOS端末20への送信、並びにPOS端末20によるジョブの実行、に関連する処理について説明する。図7はこれらの処理における保守システム10の機能構成図である。
同図に示すように、サーバ40は、POS端末20の保守を目的とする各種の保守プログラムMP(図1参照)を記憶するプログラム記憶手段81と、POS端末20に対して各種の保守指令を行うためのジョブを生成するジョブ生成手段82と、ジョブの実行を許可する許可日時に関する設定を行う許可日時設定手段83と、生成したジョブをPOS端末20へ送信するジョブ送信手段84と、を備えている。プログラム記憶手段81は、その主要部がHD43(図1参照)によって構成されるものである。許可日時設定手段83は、POS端末20によるジョブの実行を許可する許可日時に関する設定を行う。また、ジョブ生成手段82は、POS端末20に対して各種の保守指令を行うため、保守プログラムMPを関連付け、さらに設定された許可日時に関する実行許可情報を含めてジョブを生成する。
そして、ジョブ送信手段84は、生成されたジョブを対象となるPOS端末20へ送信する。なお、ジョブ生成手段82、許可日時設定手段83、ジョブ送信手段84は、CPU46がROM47(図1参照)内の制御プログラムおよびHD43の保守プログラムMP(図1参照)に従って各種データを演算し、さらに入力デバイス41や通信インターフェース44と協働して処理を実行することにより実現されるものである。
一方POS端末20は、ジョブ送信要求手段91、ジョブ取得手段92、ジョブ実行手段93、を有している。ジョブ送信要求手段91は、POS端末20がサーバ40にアクセスした際、自身宛のジョブが生成されている場合に、サーバ40に対してジョブの送信を要求する。また、ジョブ取得手段92は、サーバ40から送信されたジョブを取得する。そして、ジョブ実行手段93は、取得したジョブに基づいて各種の処理を実行する。なお、ジョブ送信要求手段91、ジョブ取得手段92、ジョブ実行手段93は、CPU27がROM28(図1参照)内の制御プログラムおよびHD23の端末保守プログラムTMP(図1参照)に従って各種データを演算し、さらに入力デバイス21や通信インターフェース24と協働して処理を実行することにより実現されるものである。
さらに、ジョブの生成および実行に関する処理について、図8および図9を参照して具体的に説明する。図8は、ジョブを生成するためのジョブ生成画面G2を表している。サーバ40のジョブ生成手段82は、ユーザによる所定の操作によってジョブの生成が指示されると、同図に示すジョブ生成画面G2を表示する。このジョブ生成画面G2は、ジョブの実行対象となるPOS端末20を指定するPOS端末指定ブロック211、関連付ける保守プログラムMPを指定するプログラム指定ブロック212、ジョブの実行開始日時を設定する実行開始日時設定ブロック213、ジョブの有効期限およびジョブの実行を許可する時間帯を設定する許可日時設定ブロック214を有している。
POS端末指定ブロック211では、サーバ40に登録されているPOS端末20が、POS端末一覧画面G1同様に分類別にグループ分けされてツリー表示(階層表示)され、POS端末20はアイコンおよびコンピュータ名で表される。さらに、各POS端末20のアイコンに隣接してチェックボックスC1が配置しており、このチェックボックスC1がチェック状態であるPOS端末20がジョブの実行対象として設定される。なお、チェックボックスC1は各分類を表すフォルダFにも隣接して配置し、フォルダFに隣接するチェックボックスC1をチェックすると、そのフォルダFが表す分類に属しているPOS端末20全てがジョブの実行対象として設定される。すなわち、ジョブをPOS端末20の分類別に生成することも容易に可能となっている。
プログラム指定ブロック212には、テキストボックスT1が配置しており、オペレータ(管理者)は、このテキストボックスT1にPOS端末20に提供する保守プログラムMPの格納場所をフルパスで入力する。なお、この入力はテキストボックスT1に隣接する参照ボタンRを使用することによって、保守プログラムMPの格納場所を直接入力しなくてもよい構成になっている。
実行開始日時設定ブロック213では、必要に応じてジョブの実行開始日時を設定できる。オペレータがジョブの実行開始日時を指定する場合には、「指定あり」を選択し、所望の開始日時を入力する。また、特にジョブの実行開始日時を指定する必要がない場合には、「即実行」を選択すればよい。なお、初期設定では「即実行」に設定されるが、図示では実行開始日時は「2005/2/1 0時0分」に設定されている。
また、許可日時設定ブロック214では、必要に応じてジョブの有効期限およびジョブの実行を許可する時間帯を設定できる。具体的には、ジョブの有効期限を設定する場合、有効期限を「あり」に設定し、期限となる日時を直接入力する。また、有効期限を特に設定する必要がない場合には、有効期限を「なし」に設定すればよい。また、実行を許可する時間帯を設定する場合には、許可時間帯の設定において「あり」に設定し、実行を許可する時間帯を直接入力する。このとき、複数の時間帯を入力することも可能である。図示では、0時0分から8時59分迄、および20時0分から0時0分迄が許可時間帯として設定されていることから、9時0分から19時59分迄の間はジョブの実行は禁止される。
また、許可する時間帯を特に設定する必要がない場合には、許可時間帯の設定において「なし」を設定すればよい。なお、初期設定では、有効期限および許可時間帯は「なし」が設定されている。また、実行を許可する時間帯に加え、実行を許可する月日の範囲を設定してもよい。さらに、実行を許可する時間帯に代えて、実行を禁止する時間帯を設定する構成でもよい。
このようにして、ジョブの生成に必要な各種の入力、設定を完了し、ユーザがOKボタン215を選択すると、ジョブ生成手段82は、入力および設定された情報を収集しジョブを生成する。生成されたジョブは、実行対象となるPOS端末20が判別可能な状態でHD43内の所定の場所に格納され、その後POS端末20の要求に応じてPOS端末20へ送信される。
さらに、サーバ40がジョブを生成し、POS端末20がジョブを実行するまでの流れを図9のフローチャートを参照して説明する。同図に示すように、サーバ40は、上述の手順でジョブを生成した後(S21)、POS端末20がサーバ40にアクセスして自身宛のジョブが生成されているか否かをサーバ40に問い合わせる(S22)。サーバ40は、POS端末20からの問い合わせを受け、アクセスしてきたPOS端末20を実行対象とするジョブを検索し(S23)、検索結果をPOS端末20へ送信する(S24)。受信した検索結果が「ジョブあり」である場合(S25:Yes)、POS端末20はサーバ40に対してジョブの送信を要求する(S26)。なお、検索結果が「ジョブなし」である場合(S25:No)、POS端末20はこの時点で処理を終了する。
サーバ40は、POS端末20からジョブの送信要求を受信すると(S27)、要求元のPOS端末20を実行対象とするジョブに対して有効期限が設定されているかを確認する(S28)。そして、有効期限が設定されていない場合および設定された有効期限が超過していない場合(S29:No)のみ、POS端末20へジョブを送信する(S30)。一方、設定された有効期限が超過している場合(S29:Yes)、サーバ40は、POS端末20へジョブを送信することなく処理を終了する。なお、このときジョブが無効である旨のメッセージをPOS端末20へ返信してもよい。
POS端末20は、サーバ40からジョブを受信すると(S31)、受信したジョブに実行開始日時が設定されているかを確認し、実行開始日時が設定されている場合には、現在の日時が実行開始日時に到達しているかを判別する。そして、実行開始日時が設定されていない(「即実行」に設定されている)場合、および現在の日時が実行開始日時に到達している場合は(S32:No)、さらに現在の日時が許可日時に該当しているかを判別する。そして、現在の日時が許可日時に該当している場合(S33:Yes)、ジョブを実行する(S34)。なお、「現在の日時が許可日時に該当している」とは、現在の日時が、有効期限を超過しておらず且つ実行を許可する時間帯に該当しているときである。その後、ジョブの実行を完了すると、POS端末20は実行結果をサーバ40へ送信し、処理を終了する(S35)。そして、サーバ40は、POS端末20からの実行結果受信をもって処理を終了する(S36)。
なお、現在の日時が実行開始日時に到達していない場合(S32:Yes)には、到達するまでジョブの実行を保留する。また、現在の日時が許可日時に該当していない場合(S33:No)、すなわち現在の日時が有効期限を超過しているときにはジョブを廃棄し、現在の日時が許可時間帯に該当していないときには、許可時間帯に該当する時間帯になるまでジョブの実行を保留する。なお、サーバ40が有効期限を超過しているジョブをPOS端末20へ送信しないにも拘らず、POS端末20がさらにジョブの有効期限を確認する理由は、POS端末20がジョブを取得するタイミングと、ジョブを実行するタイミングに時差が生じる場合があるからである。また、ジョブが複数存在している場合には、全てのジョブを取得するまでこれらの処理が繰り返される。
また、上述したように、サーバ40に登録されたPOS端末20の一覧を表示するPOS端末一覧画面G1のジョブリストブロック203(図5参照)には、生成されたジョブの一覧が実行対象となるPOS端末20毎に表示され、その表示項目にはジョブのステイタスとして現在のジョブの実行状況が含まれている。このステイタスには、ジョブが生成された後POS端末20が未だジョブを取得していない状態を示す「受信待ち」、POS端末20がジョブを取得し、未だジョブを実行していない状態を示す「実行待ち」、POS端末20がジョブを実行している状態を示す「実行中」、ジョブを正常に完了したことを示す「成功」、ジョブが何らかの原因により正常に完了しなかったことを示す「エラー」、ジョブが実行されないまま有効期限切れになったことを示す「期限切れ」等がある。
すなわち、図9に示すフローチャートでは省略しているが、POS端末20はサーバ40からジョブを取得したりジョブの実行を開始したりする度に、その旨を表すメッセージをサーバ40へ送信し、サーバ40はPOS端末20からのメッセージに基づいてジョブのステイタスを管理している。従って、サーバ側においてPOS端末20によるジョブの実行状況を容易に把握することが可能となっている。なお、有効期限が切れたジョブについては、サーバ40が自動的に削除するようにしてもよい。
また、上述のジョブ生成画面G2(図8参照)において行ったジョブの実行を許可する許可時間帯の設定に代えて、POS端末20側において、ジョブの実行を禁止する禁止時間帯の設定を行ってもよい。すなわち、許可時間帯をジョブ毎に設定するのではなく、ジョブを実行する側となるPOS端末20側でジョブの実行を禁止する時間帯を設定してもよい。この構成によれば、各POS端末20の使用状況等に応じて禁止時間帯の設定を行うことが可能となる。
この場合、POS端末20は、例えば禁止時間帯の設定を行うための画面を表示するといった禁止時間帯設定手段と、設定された禁止時間帯を記憶する禁止時間帯記憶手段と、を備え(何れも図示省略)、POS端末20自身がジョブの実行を開始する際に、現在日時が記憶している禁止時間帯に該当するか否かを判別し、該当していない場合のみジョブを実行することになる。なお、実行を禁止する時間帯に加え、実行を禁止する月日を設定してもよい。さらに、サーバ40側で許可時間帯を設定するとともに、POS端末20側で禁止時間帯を設定する構成でもよい。また、POS端末20によるジョブの確認および送信要求を省略するようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る保守システム10は、サーバ40が、ジョブの実行を許可する許可日時に関する設定を行った後、設定した許可日時に関する実行許可情報を含めてジョブを生成し、さらにPOS端末20が、ジョブに含まれる実行許可情報に基づいてジョブを実行するので、ジョブは、実行許可情報において許可されている日時の範囲内で実行される。従って、POS端末20によるジョブ(プログラム)の実行を日時情報に基づいて禁止することができる。
ところで、POS端末20では、ジョブに関連付けられたプログラムの実行に同期して、プログラムの実行から終了までの経過情報並びに実行結果を含む実行詳細情報52(図11参照)を出力し、サーバ40に送信する処理を行う。以下、この処理について詳細に説明する。
図10は実行詳細情報の送信、およびこれに関連する処理における保守システム10の機能構成図である。サーバ40は、プログラム記憶手段81、ジョブ生成手段82、実行詳細情報保存手段101、並びに実行詳細情報表示手段102、を有している。なお、プログラム記憶手段81およびジョブ生成手段82については、図7を参照し前述したとおりであるので詳細な説明は省略する。実行詳細情報保存手段101は、POS端末20から受信した実行詳細情報52(図11参照)をPOS端末毎にHD43に保存する。また、実行詳細情報表示手段102は、保存した実行詳細情報52を例えばディスプレイ42(図1参照)等に、オペレータが視認可能に表示する。なお、実行詳細情報保存手段101および実行詳細情報表示手段102は、CPU46がROM47(図1参照)内の制御プログラムおよびHD43の保守プログラムMP(図1参照)に従って各種データを演算し、さらに入力デバイス41や通信インターフェース44と協働して処理を実行することにより実現されるものである。
一方POS端末20は、ジョブ取得手段111、プログラム実行手段112、実行詳細情報出力手段113、実行詳細情報送信手段114並びに送信条件設定手段115を有している。ジョブ取得手段111は上述の通りサーバ40から送信されたジョブを取得する。プログラム実行手段112は、取得したジョブに関連付けられたプログラムのロードや読取り、並びにプログラムの読取り結果に基づくデータ処理を行う。実行詳細情報出力手段113は、プログラムの実行に同期して、プログラムの実行から終了までの経過情報並びに実行結果を含む実行詳細情報52(図11参照)をテキストデータとしてファイル出力する。なお、プログラム中に、この実行詳細情報を例えば画面出力する処理が含まれる場合、実行詳細情報出力手段113は、プログラムから出力された実行詳細情報52を取得しファイルに出力する。
送信条件設定手段115は、出力した実行詳細情報52の送信に関する送信条件を設定する。そして、実行詳細情報送信手段114は、設定された送信条件に基づいて、実行詳細情報52をサーバ40へ送信する。なお、プログラム実行手段112、実行詳細情報送信手段114並びに送信条件設定手段115は、CPU27がROM28(図1参照)内の制御プログラムまたはHDの端末保守プログラムTMP(図1参照)に従って各種データを演算し、さらに入力デバイス21や通信インターフェース24と協働して処理を実行することにより実現されるものである。
続いて、実行詳細情報52について具体的に説明する。この実行詳細情報52は、上述したように主にプログラムの実行から終了までの経過情報および実行結果がテキストデータとしてファイル出力されたものである。図11に示す実行詳細情報52を一例として具体的に説明すると、実行詳細情報52は、先頭行から順にプログラム名称部221、ロード結果出力部222、並びに処理結果出力部223によって構成されている。
プログラム名称部221は、実行するプログラム名称がフルパスで出力される。また、ロード結果出力部222は、プログラムのロードに伴うロード結果と、例えばプログラムで使用するDLLのファイル名が出力され、図示ではプログラムおよびDLLファイルのロード処理が正常に行われたことを示している。さらに処理結果出力部223は、ロードしたファイル毎に出力され、ファイルの名称、ファイルの読込み状況および読込み結果、並びに処理の進捗状況および処理結果が出力される。また、読込みやその後の処理に何らかのエラーが発生した場合は、その旨も合わせて出力される。図示では2つのファイル(28key.X28およびmsr.xms)についてそれぞれ処理が行われた結果、どちらも正常に完了したことを示しているとともに、それぞれ1件の警告が発生したことを示している。
さらに、この実行詳細情報52の送信に関わる送信条件の設定処理について説明する。POS端末20では、送信条件設定手段115によって、出力した実行詳細情報52をサーバ40へ送信するか否かを定める送信条件を予め設定することが可能となっている。これは、実行詳細情報52の送信処理によるPOS端末20およびサーバ40への負荷が、POS端末20やサーバ40における他の処理に影響を及ぼすことを考慮したものであり、ユーザは端末の仕様や使用状況に応じて実行詳細情報52を送信するか否かを任意に設定することができる。
図12は送信条件を設定するための送信条件設定画面G3を示している。送信条件設定画面G3では、プログラムの実行結果に拘らず実行詳細情報52を必ず送信する「必ず送信する」、プログラムの実行失敗時のみ実行詳細情報52を送信する「失敗時のみ送信する」、プログラムの実行結果に拘らず実行詳細情報52を送信しない「送信しない」の選択肢から成る送信条件がリストボックスL2に表示され、ユーザは所望の送信条件を選択し、OKボタン231の選択によって設定を完了する。なお、POS端末20において実行する保守プログラムMPの種別毎に送信条件を設定してもよい。この構成によれば、プログラムの重要度に応じて送信条件を設定することが可能となる。
さらに、POS端末20による実行詳細情報52の出力から、サーバ40による実行詳細情報52の保存までの流れを、図13のフローチャートを参照して説明する。まず、POS端末20において、実行詳細情報出力手段113が実行詳細情報52を出力し(S41)、次に実行詳細情報送信手段114が実行詳細情報52を送信する(S42)。さらに、実行詳細情報52をサーバ40が受信すると(S43)、サーバ40は実行詳細情報52を全て正常に受信したかどうかを判別する(S44)。正常に受信していた場合(S44:Yes)、サーバ40の実行詳細情報保存手段101は、実行詳細情報52をHD43に保存する(S45)。なお、実行詳細情報52は、送信元のPOS端末20毎に保存される。
一方、実行詳細情報52を正常に受信できなかった場合(S44:No)、サーバ40は受信エラーをPOS端末20に送信する(S46)。そして、サーバ40は実行詳細情報52を正常に保存した旨の通知をPOS端末20へ送信するとともに(S47)、保存した実行詳細情報52をディスプレイ42に表示する(S48)。また、POS端末20は、サーバから実行詳細情報52の受信エラーを受信した場合(S49:Yes)、実行詳細情報52の送信を再度実行する。その後、サーバ40から実行詳細情報52を正常に保存した旨の通知を受信すると(S50)、この受信をもって処理を終了する。
なおサーバ40は、任意のタイミングで、保存した実行詳細情報52を過去に遡って表示することも可能である。また、実行詳細情報52は、送信元のPOS端末20別に保存されているので、例えばオペレータ(管理者)が任意のPOS端末20を指定し、指定したPOS端末20から受信した全ての実行詳細情報52を表示するといった処理も可能である。この場合、1のPOS端末20を指定するのではなく、例えば「設置場所が東京である端末」といったPOS端末20の分類を指定する構成でもよい。
また、POS端末20の送信条件設定手段115に代えて、サーバ40が送信条件設定手段(図示省略)を備えてもよい。すなわち、送信条件の設定をPOS端末20側に代えてサーバ40側でジョブ毎に設定してもよい。具体的には、上述のジョブ生成画面G2(図8参照)において図12に示すように送信条件を設定し、ジョブ生成手段84は、設定された送信条件を付加してジョブを生成する。この構成によれば、ジョブに関連付けられたプログラムの重要度に応じて送信条件を設定することが可能となる。また、送信条件を1のジョブ毎に設定するのではなく、プログラムの種別に応じて送信条件を設定する構成でもよい。これにより、ジョブを生成する度に送信条件を設定する手間を省くことができる。
このように、本実施形態に係る保守システム10では、POS端末20において、プログラムの実行から終了までの経過情報並びに実行結果を含む実行詳細情報52を出力し、出力された実行詳細情報52をサーバ40に送信するので、プログラム実行時における詳細な情報をサーバ側で取得することができる。従って、仮にプログラムの実行エラーが生じた場合でも、取得した実行詳細情報52からエラー要因の特定が容易となり、オペレータ(管理者)がPOS端末20の設置場所に出向くことなく、サーバ側で的確な対応を行うことが可能となる。
さらに、上記の例に示した、保守システム10の各部(各機能)をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記録媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述した実施例によらず、保守システム10の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
保守システムのシステム構成図である。 保守システムの端末登録処理における機能ブロック図である。 POS端末情報の一例を示す図である。 端末登録処理を示すフローチャートである。 POS端末一覧画面の一例を示す図である。 端末の登録削除処理を示すフローチャートである。 保守システムのジョブの送信および実行処理における機能ブロック図である。 ジョブ生成画面の一例を示す図である。 ジョブの送信および実行処理を示すフローチャートである。 保守システムの実行詳細情報送信処理における機能ブロック図である。 実行詳細情報の一例を示す図である。 送信条件設定画面の一例を示す図である。 実行詳細情報送信処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10・・・保守システム 20・・・POS端末 24・・・通信インターフェース(POS端末) 23・・・HD 40・・・サーバ 44・・・通信インターフェース(サーバ) 81・・・プログラム記憶手段 82・・・ジョブ生成手段 101・・・実行詳細情報保存手段 102・・・実行詳細情報表示手段 111・・・ジョブ取得手段 112・・・プログラム実行手段 113・・・実行詳細情報出力手段 114・・・実行詳細情報送信手段 115・・・送信条件設定手段

Claims (8)

  1. クライアント端末と、当該クライアント端末とネットワークを介して接続されるとともに、前記クライアント端末の保守を行うサーバと、から構成される保守システムであって、
    前記サーバは、
    前記クライアント端末の保守を行うための各種プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、
    前記クライアント端末に保守指令を行うジョブを前記プログラムに関連付けて生成するジョブ生成手段と、を備え、
    前記クライアント端末は、
    前記サーバから前記ジョブを取得するジョブ取得手段と、
    取得した前記ジョブに関連付けられたプログラムを実行するプログラム実行手段と、
    前記プログラムの実行と同期して、前記プログラムの実行から終了までの経過情報および実行結果を含む実行詳細情報を出力する実行詳細情報出力手段と、
    出力した前記実行詳細情報を前記サーバに送信する実行詳細情報送信手段と、を備えたことを特徴とする保守システム。
  2. 前記クライアント端末は、
    前記実行詳細情報の送信に関する送信条件を設定する端末送信条件設定手段、をさらに備え、
    前記実行詳細情報送信手段は、設定された前記送信条件に基づいて前記実行詳細情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の保守システム。
  3. 前記サーバは、
    前記クライアント端末による前記実行詳細情報の送信に関する送信条件を設定するサーバ送信条件設定手段、をさらに備え、
    前記ジョブ生成手段は、設定された前記送信条件を含めてジョブを生成し、
    前記実行詳細情報送信手段は、取得したジョブに含まれる前記送信条件に基づいて前記実行詳細情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の保守システム。
  4. 前記送信条件が、「プログラムの実行結果に拘らず必ず送信する」、「プログラム実行失敗時のみ送信する」、「送信しない」のいずれかであることを特徴とする請求項2または3に記載の保守システム。
  5. 前記サーバは、
    受信した前記実行詳細情報を保存する実行詳細情報保存手段と、
    保存した前記実行詳細情報を表示する実行詳細情報表示手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の保守システム。
  6. 前記クライアント端末が複数の場合、
    前記実行詳細情報保存手段は、
    受信した前記実行詳細情報を、前記クライアント端末毎に保存することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の保守システム。
  7. コンピュータを、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の保守システムにおける各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  8. クライアント端末と、当該クライアント端末とネットワークを介して接続されるとともに、前記クライアント端末の保守を行うサーバと、から構成される保守システムの制御方法であって、
    前記サーバが、
    前記クライアント端末の保守を行うための各種プログラムを記憶するプログラム記憶ステップと、
    前記クライアント端末に保守指令を行うジョブを前記プログラムに関連付けて生成するジョブ生成ステップと、を実行し、
    前記クライアント端末が、
    前記サーバから前記ジョブを取得するジョブ取得ステップと、
    取得した前記ジョブに関連付けられたプログラムを実行するプログラム実行ステップと、
    前記プログラムの実行と同期して、前記プログラムの実行から終了までの経過情報および実行結果を含む実行詳細情報を出力する実行詳細情報出力ステップと、
    出力した前記実行詳細情報を前記サーバに送信する実行詳細情報送信ステップと、を実行することを特徴とする保守システムの制御方法。
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