JP2007026005A - Usbストレージ機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 USBストレージ機器内のディレクトリの情報が記載されたメモリのクラスタ情報が破損した場合であっても、そのディレクトリ下位のディレクトリにアクセス可能とすることを目的とする。
【解決手段】 ROOTディレクトリの情報を格納するクラスタ以外のクラスタ情報を読み出すことのできるインターフェースを備え、そのインターフェースから任意のディレクトリの情報を格納するクラスタ情報を読み出すことにより、USBストレージ機器511内のディレクトリの情報が記載されたメモリのクラスタ情報が破損した場合であっても、そのディレクトリ下位のディレクトリにアクセス可能とすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディレクトリツリー構造によりデータを格納するメモリを有するUSBストレージ機器に関する。
近年、フラッシュメモリを内蔵あるいはSDカードリーダライタとして、携帯性にすぐれ、パソコンへの接続が容易であるUSB(Universal Serial Bus)接続のストレージ機器が普及している。
最近では、半導体メモリを内蔵した音楽再生機やボイスレコーダー、HDD記録型音楽プレーヤの普及がめざましいが、それら音楽録音・再生機器へ、音楽データを格納するあるいは取り出すにあたっては、USBインターフェースが用いられることが多く、USBストレージ機器は広く拡大していると言える。その中で、記憶容量もメガバイトオーダからギガバイトオーダへと増加している状況にある。
USBストレージ機器にデータを格納する際には、従来FAT(File Alocation Table)16フォーマットに則り、データが格納されてきた。メモリ容量の大容量化に伴って、FAT16フォーマットでは管理しきれないメモリ領域が出てきてしまうため、より大容量のデータを扱うために現在ではFAT32フォーマットが広く使われている。
一方、メモリ容量の大容量化に伴い、何らかの異常でデータが読めなくなってしまった場合の損失が大きくなってきており、データ保護の必要性が増加している。
例えば、USBストレージ機器のデータ保護技術として、物理的なメモリ領域を論理的に複数に分割し、消去可能な領域と消去不可能な領域に分けて、誤った操作によるデータの損失を防止する技術も確立されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−171536号公報
しかし、USB接続機器であるということは、簡易に着脱可能であり、利便性が高いというメリットがある反面、メモリへのアクセスが発生している最中にUSBケーブル脱落が発生するというデメリットが存在している。
メモリへのデータ書き込み中に、ケーブル脱落が発生した場合、メモリ書き込みの装置に特別な仕組みが組み込まれていない限りデータの破壊は避けられない。
対策のひとつとして、上記特許文献1で示される技術があるが、誤操作によるデータ破損を防止することができても、物理的なケーブル脱落によるデータの破損は避けることができない。
従来、図7の従来のUSBストレージ機器の構成を示す図に示すように、USBホスト機器101とUSBストレージ機器106がUSBバス105を介して接続されており、USBストレージ機器106は、USBバス105のインターフェース部となるUSB部102と、USBホストからのデータ読み込みや書き込み命令に応答するマスストレージクラス部103と、それら命令によって実際にデータが格納されるメモリ部104から構成されており、上で述べたように、メモリ部104に実際のデータがFAT32フォーマットに則り格納されている。
FAT32フォーマットで記録されているデータの構造では、上位ディレクトリの領域に下位ディレクトリの位置が記述されている。
もし、データの破損箇所が特定のディレクトリであった場合、当該ディレクトリの下位に位置するファイル及びディレクトリへの参照は不可能となってしまう。
このことを図8および図9ならびに図10を用いて説明する。
図8はFATフォーマットにおけるディレクトリツリー構造を例示する図、図9はFATフォーマットにおけるメモリ内のクラスタデータ構造を例示する図、図10はFATフォーマットにおけるメモリ構造を示す図である。
FATフォーマットのデータ構造において、例えば、図8のディレクトリツリーがメモリに格納されている場合、メモリ上にはディレクトリとファイルが図9の様に配置されている。
USBホスト機器は、図10中のBPB(Bios Parameter Block)702に記載されているROOTディレクトリ201のクラスタ番号を参照する。この番号が00000002だった場合には、図9に示すように、クラスタ番号00000002(301)を読み出し、ROOTディレクトリの下位ディレクトリにディレクトリMとディレクトリNが存在することを検知する。また、同時にそれぞれのディレクトリのクラスタ番号を参照し、ディレクトリM202の下位にディレクトリPとファイルAおよびファイルBが、ディレクトリN208の下位にファイルXおよびファイルYが格納されていることを確認する。
この時、仮に、ディレクトリM202にデータを書き込んでいる最中にUSBケーブルが脱落した場合には、ディレクトリM202の情報が記載されたクラスタが破損してしまう可能性がある。ディレクトリP205の位置を示す情報は、ディレクトリM202の情報が記載されたクラスタ内にしか存在していないため、ディレクトリM202の情報が記載されたクラスタが破損した場合は、ファイルC206およびファイルD207にアクセスできなくなってしまう問題があった。
本発明のUSBストレージ装置は、USBストレージ機器内のディレクトリの情報が記載されたメモリのクラスタ情報が破損した場合であっても、そのディレクトリ下位のディレクトリにアクセス可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のUSBストレージ機器は、USBバスを介してUSBホスト機器と格納されたデータの通信を行なうUSBストレージ機器であって、ROOTディレクトリへのアクセスの際には第1のインターフェースを介して転送を行ない、第2のインターフェースを介して前記ROOTディレクトリ以下へのディレクトリに直接アクセスすることを特徴とする。
請求項2記載のUSBストレージ機器は、ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、前記ROOTディレクトリ及び任意の前記ディレクトリに対応する複数のインターフェースを備えて前記インターフェースを介してコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部と、通信時に前記ROOTディレクトリに対応するインターフェースまたは前記ディレクトリに対応する複数のインターフェースのうちから1つのインターフェースを選択する制御を行なうディレクトリ選択手段と、USBバスを介して選択したインターフェースにより任意のディレクトリとUSBホスト機器との通信を行なうUSB部とを有し、選択したインターフェースにより対応するディレクトリに直接アクセスして通信することを特徴とする。
請求項3記載のUSBストレージ機器は、データの通信を2つのインターフェースから1つを選んで行なうUSBストレージ機器であって、USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、アクセス対象が前記インターフェースのうちどちらのインターフェースかを判断するインターフェース管理部と、前記ディレクトリのうち最後にアクセスのあったディレクトリのクラスタ番号を保持するアクセス時間判別部と、前記アクセス時間判別部が保持するクラスタ番号を通信時に格納するクラスタ番号切り替え部と、前記ROOTディレクトリに対応する第1のインターフェース及び任意の前記ディレクトリに対応する第2のインターフェースを備えて第1のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記ROOTディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行ない、第2のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記クラスタ番号切り替え部に保持されたクラスタ番号にアクセスして対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部とを有することを特徴とする。
請求項4記載のUSBストレージ機器は、データの通信を2つのインターフェースから1つを選んで行なうUSBストレージ機器であって、USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、アクセス対象が前記インターフェースのうちどちらのインターフェースかを判断するインターフェース管理部と、前記ディレクトリのうち最もアクセス頻度の高いのクラスタ番号を保持するアクセス頻度判別部と、前記アクセス頻度判別部が保持するクラスタ番号を通信時に格納するクラスタ番号切り替え部と、前記ROOTディレクトリに対応する第1のインターフェース及び任意の前記ディレクトリに対応する第2のインターフェースを備えて第1のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記ROOTディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行ない、第2のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記クラスタ番号切り替え部に保持されたクラスタ番号にアクセスして対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部とを有することを特徴とする。
請求項5記載のUSBストレージ機器は、データの通信を2つのインターフェースから1つを選んで行なうUSBストレージ機器であって、USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、アクセス対象が前記インターフェースのうちどちらのインターフェースかを判断するインターフェース管理部と、あらかじめ定めた任意のディレクトリを特定するキーワードを保持するキーワード判別部と、通信時に前記キーワードに特定されるディレクトリのクラスタ番号を保持するクラスタ番号切り替え部と、前記ROOTディレクトリに対応する第1のインターフェース及び任意の前記ディレクトリに対応する第2のインターフェースを備えて第1のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記ROOTディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行ない、第2のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記クラスタ番号切り替え部に保持されたクラスタ番号にアクセスして対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部とを有することを特徴とする。
請求項6記載のUSBストレージ機器は、USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、識別可能な複数の領域を備えそれぞれの領域にあらかじめ定めた任意のディレクトリのクラスタ番号を保持するクラスタ番号切り替え部と、前記USBホスト機器から入力されるLUNに対応するクラスタ番号切り替え部の領域を定義するLUN管理部と、前記LUNに対応する前記クラスタ番号切り替え部の領域に保持されたクラスタ番号にアクセスして対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部とを有することを特徴とする。
請求項7記載のUSBストレージ機器は、USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、前記各ディレクトリに対応するクラスタ番号を保持するクラスタ番号切り替え部と、各ディレクトリの表示制御情報及び表示とされたディレクトリと前記USBホスト機器から入力されるLUNとの対応を定義するディレクトリテーブルを保持するドライブ構成管理部と、前記ディレクトリテーブルを参照して入力されたLUNに対応するディレクトリの情報を確認するLUN管理部と、前記確認したディレクトリの情報に保持された対応するクラスタ番号を前記クラスタ番号切り替え部より取得して対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部とを有することを特徴とする。
請求項8記載のUSBストレージ機器は、USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、前記各ディレクトリに対応するクラスタ番号及び表示制御情報を定義するディレクトリテーブルを保持するクラスタ番号切り替え部と、前記ディレクトリテーブルを参照してアクセス対象となるディレクトリが表示であるかを確認するファイル検索部と、前記表示であると確認したディレクトリのクラスタ番号を前記クラスタ番号切り替え部より取得して対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部とを有することを特徴とする。
以上により、USBストレージ機器内のディレクトリの情報が記載されたメモリのクラスタ情報が破損した場合であっても、そのディレクトリ下位のディレクトリにアクセス可能とすることができる。
本発明によれば、ROOTディレクトリの情報を格納するクラスタ以外のクラスタ情報を読み出すことのできるインターフェースを備え、そのインターフェースから任意のディレクトリの情報を格納するクラスタ情報を読み出すことにより、USBストレージ機器内のディレクトリの情報が記載されたメモリのクラスタ情報が破損した場合であっても、そのディレクトリ下位のディレクトリにアクセス可能とすることができる。
本発明のUSBストレージ機器は、格納されたデータの通信を、USBバスを介してUSBホスト機器と行なうUSBストレージ機器であり、ROOTディレクトリへのアクセスの際には第1のインターフェースを介して転送を行ない、その他のインターフェースを介して前記ROOTディレクトリ以下のディレクトリに直接アクセスするものである。その基本構成は、USBバスを介してパソコン等のUSBホスト機器とデータの送受信による通信を行なうUSB部と、半導体メモリやハードディスク等より成りデータを格納するメモリ部と、複数のインターフェースを備え、コマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部と、転送に用いるインターフェースを選択するディレクトリ選択手段より成る。
メモリ部はクラスタにより領域が指示されており、ROOTディレクトリとして指定されたクラスタ領域にはROOTディレクトリ直下のディレクトリの情報が格納されたクラスタ領域のクラスタ番号が格納され、各ディレクトリの情報にはその直下のディレクトリの情報やファイルのデータが格納されたクラスタ領域のクラスタ番号が格納されている。
マスストレージクラス部において、インターフェースとして、ここでは仮想マスストレージクラス部と表現し、1つの仮想マスストレージクラス部はROOTディレクトリのクラスタ番号を読み出して転送処理を行ない、それ以外の仮想マスストレージクラス部は直接ディレクトリにアクセスできるように、任意のディレクトリに対応するクラスタ番号を読み出し、そのディレクトリにアクセスして転送を行なう。
ディレクトリ選択手段は、ROOTディレクトリにアクセスする仮想マスストレージクラス部、またはその他の仮想マスストレージクラス部のうち、いずれの仮想マスストレージクラス部から転送処理を行なうかを選択し、その他の仮想マスストレージクラス部を選択した場合には、あらかじめ設定した方法でクラスタ番号を設定することにより、任意のディレクトリに直接アクセスすることが可能となる。
以上の構成において、メモリ中のデータのうち、ROOTディレクトリ、またはアクセスしたいディレクトリに対して上位のディレクトリの情報を格納したクラスタのデータが破損した場合であっても、ディレクトリ選択手段にて、アクセスしたいディレクトリの情報を格納したクラスタのクラスタ番号およびアクセスする仮想マスストレージクラス部を選択し、選択した仮想マスストレージクラス部を介して、アクセスしたいディレクトリの情報を格納したクラスタのクラスタ番号を読み出して、直接アクセスしたいディレクトリにアクセスしてコマンド及びデータの転送処理を行なうことにより、そのディレクトリ下位のアクセスしたいディレクトリにアクセス可能とすることができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について図1、図5、図8、図9を用いて説明する。
本実施の形態1では、請求項1、請求項2、請求項3に記載の方法を実施する例を説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係わるUSBストレージ機器を示す構成図、図5はUSBストレージ機器の動作を説明するシーケンス図である。
図1において、USBストレージ機器511はUSB部502、インターフェース管理部503、2つの仮想マスストレージクラス部を備えるマスストレージクラス部504、メモリ部507、クラスタ番号切り替え部508、アクセス時間判別部509より構成される。以下、各ブロックについて説明する。
USB部502はUSBバス510を介してUSBホスト機器501とUSBプロトコルに則って通信を行なう。USBホスト機器501と接続した後、USBホスト機器501より機器情報の要求があった場合に、インターフェース管理部503がUSB部502を通して、当該機器が2つのインターフェースを持ち、各々がマスストレージクラスであるUSB機器であることを伝達する。USBホスト機器は、2つのマスストレージインターフェースを持つことから、当該機器が第一および第二ドライブを持つUSBストレージ機器と認識する。
このとき、仮想マスストレージクラスを3つ、4つと二つ以上の構成をとることで、USBホストにさらに第三ドライブ、第四ドライブを持つUSB機器として認識させることも可能である。本実施の形態では、ドライブが2つの構成として説明する。
インターフェース管理部503はUSBホスト機器501からのコマンドを受け取った際に、コマンドが送付されたエンドポイント番号を元に、どのマスストレージクラスインターフェースに対するコマンドか、言いかえれば、複数の仮想マスストレージクラス部のいずれに対するコマンドかを判断することができる。
マスストレージクラス部504はマスストレージクラスプロトコルに則ったコマンド及びデータ転送制御を行なう。インターフェース番号ごとにマスストレージクラス部が存在するため、本実施の形態では、ブロック図中に第1のドライブに対応する仮想マスストレージクラス部A505、第2のドライブに対応する仮想マスストレージクラス部B506を持つ構成とした。
メモリ部507は、例えば半導体メモリであり、USBホスト機器501から書き込まれたディレクトリやファイルがデータとして保存されている。本実施の形態では図8に示すディレクトリツリーが格納されていると仮定している。
クラスタ番号切り替え部508は、メモリ部507に格納されているディレクトリのうち任意のディレクトリ一つに対応するクラスタ番号を格納し、そのディレクトリに対応するドライブのアクセス要求であった場合には、ドライブのROOTディレクトリを示すクラスタ番号を当該ディレクトリのクラスタ番号を置き換える。
アクセス時間判別部509は、メモリ部507に格納されているディレクトリのうち、最後にアクセスのあったディレクトリのクラスタ番号を保持している。
上記構成における、USBストレージ機器の動作を図5に示すシーケンスを元に説明する。
まず、ステップ901にて、USBホスト機器501とUSBストレージ機器511が接続され、USBストレージ機器が動作可能になった時点で、アクセス時間判別部509は、保持している最後にアクセスのあったディレクトリのクラスタ番号をクラスタ番号切り替え部508に格納する。動作中にROOTディレクトリのクラスタ番号が切り替わることを防ぐため、アクセス時間判別部は、動作開始時だけ働いてROOTディレクトリを決定し、クラスタ番号切り替え部は、ドライブへのアクセス発生のたびに動作する。
次に、ステップ902で、USBホスト機器501がUSB機器情報を要求してきた場合は、ステップ903で、USB部502はマスストレージクラスインターフェースを二つ所持する機器として応答を行なう。
ステップ904のマスストレージクラス情報要求の際は、インターフェース管理部503がマスストレージクラスインターフェースを特定し、仮想マスストレージクラス部A505または仮想マスストレージクラス部B506にマスストレージクラス情報要求コマンドを送付する。ステップ905で、マスストレージクラス情報要求コマンドを受領した仮想マスストレージクラス部A505および仮想マスストレージクラス部B506はそれぞれがコマンドの応答を行なう。
ステップ906にて、USBホスト機器501からBPBのデータ要求があった場合は、インターフェース管理部503が、コマンドを受け取ったエンドポイント番号から、仮想マスストレージクラス部A505に対するコマンドか、仮想マスストレージクラス部B506に対するコマンドかを判別する。仮想マスストレージクラス部A505に対するコマンドだった場合には、仮想マスストレージクラス部A505はメモリ部507からBPBを取得し、ステップ907にてUSBホスト機器501にBPBを伝達する。USBホスト機器501は第一のドライブのBPBを取得し、ROOTディレクトリのクラスタ番号を特定することができる。実施の形態1におけるROOTディレクトリのクラスタ番号が、00000002番とすると、図9より、第一のドライブにはディレクトリM202およびディレクトリN208が格納されているものとしてデータアクセスを行なうことが出来る。
一方、ステップ906にて受領したコマンドが、仮想マスストレージクラス部B506に対するものであった場合、仮想マスストレージクラス部B506はメモリ部507からBPBを取り出す、同時にクラスタ番号切り替え部508からクラスタ番号を取得する。そして、取り出したBPBのうち、ROOTディレクトリのクラスタ番号を示すパラメータをクラスタ番号切り替え部508から取得したクラスタ番号に置き換えて、ステップ907にて、USBホスト機器501にBPBを伝達する。USBホスト機器501は第二ドライブのBPBを取得し、第二のドライブに対するROOTディレクトリのクラスタ番号としてクラスタ番号切り替え部508から取得したクラスタ番号を特定することができる。実施の形態1においてクラスタ番号切り替え部508に格納されているクラスタ番号が00001100だったとすると、図9より、第二のドライブにはファイルX209およびファイルY210が格納されているものとして、直接ファイルX209およびファイルY210にデータアクセスを行なうことが出来る(ステップ908)。
このとき、仮にROOTディレクトリ201が破損、つまりクラスタ番号00000002のデータが破損してしまった場合は、第一のドライブからはディレクトリおよびファイルの一部ないし全部が見えない状態となり、データアクセスを行なうことができない。一方で、ディレクトリN208すなわちクラスタ番号00001100のデータは無事であるため、第二のドライブからはファイルX209およびファイルY210を参照することができる。これは第一のドライブから参照した場合のディレクトリN208の中身そのものである。
つまり、実施の形態1においては、ROOTディレクトリ201の破損に対し、少なくともディレクトリN208以下のデータアクセスが保証可能である。
なお、第二ドライブとしてディレクトリを選択する際には、上記でアクセス時間判別部509を設け、最後にアクセスのあったディレクトリを保持する手段を挙げているが、ディレクトリ選択手段としてはこれに限らない。
例えば、アクセス時間判別部の替わりに、キーワード判別部を設けてディレクトリN208の名前特定するキーワードをあらかじめ格納し、上記ステップ901にて、メモリ部507のディレクトリの中で、この特定のキーワードを含むディレクトリを探し出し、クラスタ番号切り替え部508に当該ディレクトリのクラスタ番号を格納することで、ディレクトリN208を第二ドライブ以降のディレクトリとして選択することにしてもよい。
また、同様に、アクセス頻度判別部を設け、通常使用中にメモリにアクセスが発生した場合に、ディレクトリ毎にアクセス回数をカウントしておき、最もアクセス頻度の高いディレクトリを保持しておく。上記ステップ901にて、最もアクセス頻度の高いディレクトリのクラスタ番号をクラスタ番号切り替え部に格納することで、最もアクセス頻度の高いディレクトリを第二ドライブ以降のディレクトリとして選択する手段をとってもよい。
以上のように、マスストレージクラス部に複数の仮想マスストレージクラス部を設け、アクセス時間判別部,キーワード判別部またはアクセス頻度判別部等を備えて、あらかじめ特定のディレクトリを選定し、そのディレクトリの情報を示すクラスタ番号をクラスタ番号切り替え部に格納しておき、ROOTディレクトリを示すクラスタ番号が破損する等してクラスタ番号切り替え部に格納しておいたディレクトリ以下のディレクトリにアクセスできなかった時には、対応する仮想マスストレージクラス部より、クラスタ番号切り替え部に格納したクラスタ番号をROOTディレクトリのクラスタ番号と置き換えることにより、USBストレージ機器内のディレクトリの情報が記載されたメモリのクラスタ情報が破損した場合であっても、そのディレクトリ下位のディレクトリにアクセス可能とすることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図2、図3、図5、図8および図9を用いて説明する。
本実施の形態2では、請求項1、請求項6に記載の方法を実施する例を説明する。
図2は本発明の実施の形態2に係わるUSBストレージ機器を示す構成図、図3は本発明の実施の形態2に係わるディレクトリツリー構造を例示する図である。
図2において、USBストレージ機器608はUSB部602、マスストレージクラス部603、LUN(Logical Unit Number)管理部604、メモリ部605、クラスタ番号切り替え部606より構成される。以下、各ブロックについて説明する。
USB部602はUSBバス607を介してUSBホスト機器601とUSBプロトコルに則って通信を行なう。USBホスト機器601と接続した後、USBホスト機器601より機器情報の要求があった場合に、単一のマスストレージクラスインターフェースで構成されたUSBストレージ機器であることを伝達する。
マスストレージクラス部603はマスストレージクラスプロトコルに則ったコマンド及びデータ転送制御を行なう。
LUN管理部604はマスストレージクラス部で定義されたLUNの数を保持する。LUNは番号に応じてアクセスするディレクトリを選択する。ここでは、LUN0の場合は、第一のドライブとしてROOTディレクトリを選択し、LUN1の場合は第二のドライブとしてクラスタ番号切り替え部606の一番目に格納されたクラスタ番号が示すディレクトリを、LUN2の場合は第三のドライブとしてクラスタ番号切り替え部606の二番目に格納されたクラスタ番号が示すディレクトリを、LUN3の場合は第四のドライブとしてクラスタ番号切り替え部606の三番目に格納されたクラスタ番号が示すディレクトリを選択する場合を例として説明する。
メモリ部605は例えば半導体メモリであり、USBホストから書き込まれたディレクトリやファイルがデータとして保存されている。本実施の形態では図8に示すディレクトリツリーが格納されており、FAT32規格に従って図9に示す通りにメモリに配置されていると仮定している。
クラスタ番号切り替え部606は、LUNに応じてROOTディレクトリを示すクラスタ番号を置き換えるため、LUNの数だけメモリ部605に格納されているディレクトリのクラスタ番号を保持している。
上記構成における、USBストレージ機器の動作を図5にて説明する。
ステップ902で、USBホスト機器601からのUSB機器情報要求に対し、ステップ903で、USB部602は単一のUSBストレージ機器として応答を行なう。
ステップ904で、マスストレージクラス情報要求に対し、ステップ905で、LUN情報を伝達する。本実施の形態2では、LUN数が4と応答する。
ステップ906にて、USBホスト機器601からBPBのデータ要求があった場合は、マスストレージクラス部603がLUN管理部604にデータ要求コマンドを受け渡し、LUNを識別する。LUN0に対する要求だった場合には、第一のドライブに対するコマンドであるため、マスストレージクラス部603はメモリ部605からBPBを取得し、ステップ907にてUSBホスト機器601にBPBを伝達する。USBホスト機器601は第一のドライブのBPBを取得し、ROOTディレクトリのクラスタ番号を特定することができる。実施の形態2における、ROOTディレクトリのクラスタ番号が00000002番とすると、図9より第一のドライブにはディレクトリM202およびディレクトリN208が格納されているものとしてデータアクセスを行なうことが出来る。
一方、ステップ906にて受領したコマンドが、LUN1に対するものであった場合、マスストレージクラス部603はメモリ部605からBPBを取り出すと同時に、クラスタ番号切り替え部606から一番目に格納されているクラスタ番号を取得する。取り出したBPBのうち、ROOTディレクトリのクラスタ番号を示すパラメータをクラスタ番号切り替え部606から取得したクラスタ番号に置き換えて、ステップ907にてUSBホスト機器601にBPBを伝達する。USBホスト機器601は第二ドライブのBPBとしてこのBPBを取得し、第二ドライブのROOTディレクトリのクラスタ番号として1番目に格納されているクラスタ番号を特定することができる。本実施の形態2においては、クラスタ番号が00001000とし、図3より、第二のドライブにはディレクトリPおよびファイルAおよびファイルBが格納されているものとして、データアクセスを行なうことが出来る。
さらに、ステップ906にて取得したコマンドがLUN2に対するものであった場合は、BPBのROOTクラスタ情報を置き換えるクラスタ番号は、同様に、クラスタ番号切り替え部606の二番目に格納されているクラスタ番号となり、ここでは、00001020とする。このようにして、USBホスト機器601は第三のドライブをファイルC206及びファイルD207が格納されているものとしてアクセスすることが出来る。
さらに、ステップ906にて取得したコマンドがLUN3に対するものであった場合は、BPBのROOTクラスタ情報を置き換えるクラスタ番号は、同様に、クラスタ番号切り替え部606の三番目に格納されているクラスタ番号となり、ここでは、00001100とする。このようにして、USBホスト機器601は第四のドライブをファイルX209及びファイルY210が格納されているものとしてアクセスすることが出来る。
USBホスト機器601から見たデータ構造は、図3に示す様になり、第一のドライブとするドライブE411下にある個別のディレクトリ全てが、それぞれ第二のドライブとするドライブF412、第四のドライブとするドライブG413、第三のドライブとするドライブH414としてアクセス可能となる。
このとき、仮にディレクトリM402のクラスタ番号00001000のデータが破損してしまった場合、ディレクトリM以下から参照するファイル、ディレクトリがアクセス不能となる。ドライブE411からはディレクトリM402以下が見えず、ドライブF412から何もファイルが見えなくなってしまう。つまり、ディレクトリP405も参照不可能となるため、ファイルA403,ファイルB404,ファイルC406およびファイルD407に対してアクセスを行なうことができなくなる。一方、BPBのクラスタ番号を切り替えて、ドライブH414を直接アクセスすることにより、ファイルC406およびファイルD407を参照することができる。また、BPBのクラスタ番号切り替えて、ドライブG413を直接アクセスすることにより、ファイルX409およびファイルY410を参照することができる。実施の形態2においては、ディレクトリデータの破損に対し、さらに下位のディレクトリに格納されたファイルのアクセスが可能である。
以上のように、あらかじめ、LUNに対応して下位ディレクトリを示すクラスタ番号を設定してクラスタ番号切り替え部に格納しておき、直接下位ディレクトリにアクセスしたい場合には、LUN番号を指定することにより、BPBのROOTディレクトリのクラスタ番号を置き換えて直接下位ディレクトリにアクセスすることができるため、USBストレージ機器内のディレクトリの情報が記載されたメモリのクラスタ情報が破損した場合であっても、そのディレクトリ下位のディレクトリにアクセス可能とすることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について図4、図5、図6、図8および図9を用いて説明する。
本実施の形態3では、請求項1、請求項6、請求項7、請求項8に記載の方法を実施する例を説明する。
図4は本発明の実施の形態3に係わるUSBストレージ機器を示す構成図、図6は本発明の実施の形態3に係わるディレクトリテーブルを示す図である。
図4において、USBストレージ機器809はUSB部802、マスストレージクラス部803、LUN管理部804、メモリ部805、ドライブ構成管理部806、クラスタ番号切り替え部807より構成される。以下、各ブロックを説明する。
USB部802はUSBバス808を介してUSBホスト機器801とUSBプロトコルに則って通信を行なう。USBホスト機器801と接続した後、USBホスト機器801より機器情報の要求があった場合に、単一のマスストレージクラスインターフェースで構成されたUSB機器であることを伝達する。
マスストレージクラス部803はマスストレージクラスプロトコルに則ったコマンド及びデータ転送制御を行なうと共に、ディレクトリテーブルを参照して仮想的に設定するいくつかのドライブで伝達するROOTディレクトリを決定する。ここで説明する例では、ディレクトリテーブルで表示とされたディレクトリをドライブとする。さらに、指定されたLUNに対応するディレクトリのクラスタ番号を取得する。
LUN管理部804はマスストレージクラス部803で定義されたLUNの数を保持する。
メモリ部805は、例えば半導体メモリであり、USBホスト機器801から書き込まれたディレクトリやファイルがデータとして保存されている。本実施の形態では図8に示すディレクトリツリーが格納されていると仮定している。
ドライブ構成管理部806は、クラスタ番号切り替え部807と連動し、USBホスト機器801に伝達するドライブの構成を示すディレクトリテーブルを保持している。本実施の形態では、ディレクトリ名とそれに対応して、そのディレクトリまたはファイルを表示するか非表示にするかを示す表示制御情報を格納し、図6に示すように、ROOTディレクトリ,ディレクトリMを隠匿し、ディレクトリN,ディレクトリPを表示することを示すディレクトリテーブルが格納されている。
クラスタ番号切り替え部807は、メモリ部805に格納されているディレクトリのクラスタ番号を保持する。
上記構成における、USBストレージ機器の動作を図5にて説明する。
まず、ステップ902で、USBホスト機器801からのUSB機器情報要求に対し、ステップ903では、USB部802はUSBストレージ機器として応答を行なう。
ステップ904で、マスストレージクラス情報要求に対し、ステップ905で、LUN管理部804はドライブ構成管理部806のテーブルを参照し、LUNの数を応答するホストはLUNに従い、第一ドライブをLUN0、第二ドライブLUN1として判断する。本実施の形態3では、LUNとしてディレクトリテーブルにて表示とされたディレクトリの数を定義し、図6のように、ディレクトリテーブルに表示するディレクトリが二つのみのため、LUNの数が2つであることを応答する。
ステップ906にて、USBホスト機器801からBPBのデータ要求があった場合は、マスストレージクラス部803がLUN管理部804にデータ要求コマンドを受け渡し、LUNを識別する。LUN0に対するコマンドだった場合には、第一ドライブに対するアクセスであるため、マスストレージクラス部803はメモリ部805からBPBを取得する。同時に、ドライブ構成管理部806のディレクトリテーブルを参照して第一番目のドライブで伝達するROOTディレクトリを決定する。本実施の形態では、ディレクトリテーブルを順に参照し、表示制御情報1007から第一番目のディレクトリ名が1003であることを確認し、ディレクトリNを伝達することが決定される。マスストレージクラス部803は、クラスタ番号切り替え部807からディレクトリN208のクラスタ番号を取得する。送付するBPBのうち、ROOTディレクトリのクラスタ番号を示すパラメータをクラスタ番号切り替え部807から取得したディレクトリN208のクラスタ番号に置き換えて、ステップ907にてUSBホスト機器801にBPBを伝達する。USBホスト機器801は第一ドライブのBPBを取得し、第一ドライブのROOTディレクトリのクラスタ番号としてディレクトリN208のクラスタ番号を特定することができる。本実施の形態3においては、クラスタ番号が00001100となる。図9より、第一のドライブにはファイルX209およびファイルY210が格納されているものとして、データアクセスを行なうことが出来る。
さらに、ステップ906にて取得したコマンドがLUN1に対するものであった場合は、マスストレージクラス部803はメモリ部805からBPB領域を取得する。同時に、クラスタ番号切り替え部807のディレクトリテーブルを参照して第二番目のドライブで伝達するROOTディレクトリを決定する。ディレクトリテーブルを順に参照し、表示制御情報1008から、第二番目のディレクトリ名が1004であることを確認し、ディレクトリPを伝達することが決定される。マスストレージクラス部803は、ドライブ構成管理部806からディレクトリP205のクラスタ番号を取得する。送付するBPBのうち、ROOTディレクトリのクラスタ番号を示すパラメータをドライブ構成管理部806から取得したディレクトリP205のクラスタ番号に置き換えて、ステップ907にて、USBホスト機器801にBPBを伝達する。USBホスト機器801は第二ドライブのBPBを取得し、ROOTディレクトリのクラスタ番号としてディレクトリP205のクラスタ番号を特定することができる。本実施の形態3においては、クラスタ番号が00001020となる。図9より、第二のドライブにはファイルC206およびファイルD207が格納されているものとして、データアクセスを行なうことが出来る。
本実施の形態においては、USBホスト機器からは、あらかじめ、アクセスできるディレクトリに関してディレクトリテーブルにて表示と設定することにより、非表示と設定されたそれ以外のディレクトリにはアクセスできず、結果としてディレクトリN208とディレクトリP205以下のファイルに関してのみ参照可能となる。
このとき、データ破損の可能性としては、参照可能であるディレクトリN208とディレクトリP205に格納されている4ファイルのみとなり、例えばファイルA203およびファイルB204に対しては、参照することができないので、破壊の危険もない。
また、ファイルに対するアクセス制限としても本実施の形態は応用することができ、例えばファイルA203に対するアクセス制限を考えた場合にも、本実施の形態では、ディレクトリテーブルにてディレクトリM202を非表示と設定することにより、ファイルA203およびファイルB204はアクセスすることができなくなる。
なお、USBホスト機器に公開あるいは隠蔽するディレクトリを選択する際に、上記ではドライブ構成管理部を設け、ディレクトリテーブルを保持する手段を挙げているが、ディレクトリ選択手段としてはこれに限らない。
例えば、ファイル検索部を設け、上記ステップ904にて、メモリ部805に格納されているファイルの中から、ディレクトリテーブル情報を含んだファイルを検索し、クラスタ番号切り替え部807に格納することで、ファイルに記載されているディレクトリテーブル情報の表示ディレクトリを参照し、公開あるいは隠蔽するディレクトリを選択する手段をとることも可能である。このとき、当該ファイルはホストからアクセス可能な様にしておくことで、ドライブをユーザの任意の構成にすることができる。
以上のように、ドライブ構成管理部に各ディレクトリのアクセス可否情報を示すディレクトリテーブルを格納し、入力されるLUNに対応してディレクトリテーブルでアクセス可能であると示されたディレクトリのうちのいずれかのディレクトリに直接アクセスすることができるため、USBストレージ機器内のディレクトリの情報が記載されたメモリのクラスタ情報が破損した場合であっても、そのディレクトリ下位のディレクトリにアクセス可能とすることができ、同時に、ディレクトリテーブルでアクセス不可であると表示することにより、ディレクトリのアクセス制限を行なうことができる。
本発明にかかるUSBストレージ機器は、USBストレージ機器内のディレクトリの情報が記載されたメモリのクラスタ情報が破損した場合であっても、そのディレクトリ下位のディレクトリにアクセス可能とすることができ、ディレクトリツリー構造によりデータを格納するメモリを有するUSBストレージ機器等に有用である。
本発明の実施の形態1に係わるUSBストレージ機器を示す構成図 本発明の実施の形態2に係わるUSBストレージ機器を示す構成図 本発明の実施の形態2に係わるディレクトリツリー構造を例示する図 本発明の実施の形態3に係わるUSBストレージ機器を示す構成図 USBストレージ機器の動作を説明するシーケンス図 本発明の実施の形態3に係わるディレクトリテーブルを示す図 従来のUSBストレージ機器の構成を示す図 FATフォーマットにおけるディレクトリツリー構造を例示する図 FATフォーマットにおけるメモリ内のクラスタデータ構造を例示する図 FATフォーマットにおけるメモリ構造を示す図
符号の説明
101 USBホスト機器
102 USB部
103 マスストレージクラス部
104 メモリ部
105 USBバス
106 USBストレージ機器
201 ROOTディレクトリ
202 ディレクトリ
205 ディレクトリ
206 ファイル
207 ファイル
208 ディレクトリ
209 ファイル
210 ファイル
301 クラスタ番号
402 ディレクトリ
405 ディレクトリ
406 ファイル
407 ファイル
411 ドライブ
412 ドライブ
413 ドライブ
414 ドライブ
501 USBホスト機器
502 USB部
503 インターフェース管理部
504 マスストレージクラス部
505 仮想マスストレージクラス部A
506 仮想マスストレージクラス部B
507 メモリ部
508 クラスタ番号切り替え部
509 アクセス時間判別部
601 USBストレージ機器
602 USB部
603 マスストレージクラス部
604 LUN管理部
605 メモリ部
606 クラスタ番号切り替え部
607 USBバス
608 USBストレージ機器
702 BPB
801 USBホスト機器
802 USB部
803 マスストレージクラス部
804 LUN管理部
805 メモリ部
806 ドライブ構成管理部
807 クラスタ番号切り替え部
1003 ディレクトリ名
1004 ディレクトリ名
1007 表示制御情報
1008 表示制御情報

Claims (8)

  1. USBバスを介してUSBホスト機器と格納されたデータの通信を行なうUSBストレージ機器であって、
    ROOTディレクトリへのアクセスの際には第1のインターフェースを介して転送を行ない、第2のインターフェースを介して前記ROOTディレクトリ以下へのディレクトリに直接アクセスすることを特徴とするUSBストレージ機器。
  2. ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、
    前記ROOTディレクトリ及び任意の前記ディレクトリに対応する複数のインターフェースを備えて前記インターフェースを介してコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部と、
    通信時に前記ROOTディレクトリに対応するインターフェースまたは前記ディレクトリに対応する複数のインターフェースのうちから1つのインターフェースを選択する制御を行なうディレクトリ選択手段と、
    USBバスを介して選択したインターフェースにより任意のディレクトリとUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と
    を有し、選択したインターフェースにより対応するディレクトリに直接アクセスして通信することを特徴とするUSBストレージ機器。
  3. データの通信を2つのインターフェースから1つを選んで行なうUSBストレージ機器であって、
    USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、
    ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、
    アクセス対象が前記インターフェースのうちどちらのインターフェースかを判断するインターフェース管理部と、
    前記ディレクトリのうち最後にアクセスのあったディレクトリのクラスタ番号を保持するアクセス時間判別部と、
    前記アクセス時間判別部が保持するクラスタ番号を通信時に格納するクラスタ番号切り替え部と、
    前記ROOTディレクトリに対応する第1のインターフェース及び任意の前記ディレクトリに対応する第2のインターフェースを備えて第1のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記ROOTディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行ない、第2のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記クラスタ番号切り替え部に保持されたクラスタ番号にアクセスして対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部と
    を有することを特徴とするUSBストレージ機器。
  4. データの通信を2つのインターフェースから1つを選んで行なうUSBストレージ機器であって、
    USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、
    ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、
    アクセス対象が前記インターフェースのうちどちらのインターフェースかを判断するインターフェース管理部と、
    前記ディレクトリのうち最もアクセス頻度の高いのクラスタ番号を保持するアクセス頻度判別部と、
    前記アクセス頻度判別部が保持するクラスタ番号を通信時に格納するクラスタ番号切り替え部と、
    前記ROOTディレクトリに対応する第1のインターフェース及び任意の前記ディレクトリに対応する第2のインターフェースを備えて第1のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記ROOTディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行ない、第2のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記クラスタ番号切り替え部に保持されたクラスタ番号にアクセスして対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部と
    を有することを特徴とするUSBストレージ機器。
  5. データの通信を2つのインターフェースから1つを選んで行なうUSBストレージ機器であって、
    USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、
    ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、
    アクセス対象が前記インターフェースのうちどちらのインターフェースかを判断するインターフェース管理部と、
    あらかじめ定めた任意のディレクトリを特定するキーワードを保持するキーワード判別部と、
    通信時に前記キーワードに特定されるディレクトリのクラスタ番号を保持するクラスタ番号切り替え部と、
    前記ROOTディレクトリに対応する第1のインターフェース及び任意の前記ディレクトリに対応する第2のインターフェースを備えて第1のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記ROOTディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行ない、第2のインターフェースでのアクセスと判断された場合には前記クラスタ番号切り替え部に保持されたクラスタ番号にアクセスして対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部と
    を有することを特徴とするUSBストレージ機器。
  6. USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、
    ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、
    識別可能な複数の領域を備えそれぞれの領域にあらかじめ定めた任意のディレクトリのクラスタ番号を保持するクラスタ番号切り替え部と、
    前記USBホスト機器から入力されるLUNに対応するクラスタ番号切り替え部の領域を定義するLUN管理部と、
    前記LUNに対応する前記クラスタ番号切り替え部の領域に保持されたクラスタ番号にアクセスして対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部と
    を有することを特徴とするUSBストレージ機器。
  7. USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、
    ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、
    前記各ディレクトリに対応するクラスタ番号を保持するクラスタ番号切り替え部と、
    各ディレクトリの表示制御情報及び表示とされたディレクトリと前記USBホスト機器から入力されるLUNとの対応を定義するディレクトリテーブルを保持するドライブ構成管理部と、
    前記ディレクトリテーブルを参照して入力されたLUNに対応するディレクトリの情報を確認するLUN管理部と、
    前記確認したディレクトリの情報に保持された対応するクラスタ番号を前記クラスタ番号切り替え部より取得して対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部と
    を有することを特徴とするUSBストレージ機器。
  8. USBバスを介してUSBホスト機器との通信を行なうUSB部と、
    ROOTディレクトリを含むディレクトリ及びファイルのツリー構造情報、及び任意のクラスタ領域に格納された1または複数の前記ファイルのデータを格納するメモリ部と、
    前記各ディレクトリに対応するクラスタ番号及び表示制御情報を定義するディレクトリテーブルを保持するクラスタ番号切り替え部と、
    前記ディレクトリテーブルを参照してアクセス対象となるディレクトリが表示であるかを確認するファイル検索部と、
    前記表示であると確認したディレクトリのクラスタ番号を前記クラスタ番号切り替え部より取得して対応するディレクトリへのコマンド及びデータの転送制御を行なうマスストレージクラス部と
    を有することを特徴とするUSBストレージ機器。
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Cited By (3)

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KR101458149B1 (ko) * 2012-11-15 2014-11-04 김종환 숨김파일 백업을 통한 파일제어방법
KR101462659B1 (ko) * 2012-11-15 2014-12-04 김종환 숨김파일 속성부여를 통한 파일제어방법
JP2016040654A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 株式会社Nttドコモ データ復元装置及びデータ復元方法

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