JP2004178535A - ストレージコントローラー、ストレージカード、磁気ディスクドライブ - Google Patents
ストレージコントローラー、ストレージカード、磁気ディスクドライブ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることができるとともに、メモリ領域をRAM領域とROM領域に区画することができるハイブリッドストレージコントローラーの提供。
【解決手段】SDI/OハイブリッドストレージカードH10のSDI/OストレージコントローラーH20は、SDI/OインターフェースコントローラーH22と、SCSI/ATAPIインターフェースを有するSCSI/ATAPIホストコントローラーH24と、SCSI/ATAPIインターフェースを有するSCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26とを有することにより、SCSI/ATAPIブリッジ機能とLUN機能が付加される。
【選択図】 図4
【解決手段】SDI/OハイブリッドストレージカードH10のSDI/OストレージコントローラーH20は、SDI/OインターフェースコントローラーH22と、SCSI/ATAPIインターフェースを有するSCSI/ATAPIホストコントローラーH24と、SCSI/ATAPIインターフェースを有するSCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26とを有することにより、SCSI/ATAPIブリッジ機能とLUN機能が付加される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストレージコントローラー、ストレージカード、磁気ディスクドライブに係り、特にストレージカードのフラッシュメモリーや磁気ストレージディスクの制御に用いられるストレージコントローラー、及びそれを組み込んだストレージカード、磁気ディスクドライブに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PDAやデジタルカメラ等のデータを記憶するメモリーカードとして、小型で軽量であるフラッシュメモリーを用いたCFカード規格に準拠したCFメモリーカード、CFI/O(CF+)カードや、SDカード規格に準拠したSDI/Oカード等のメディアカードが広く使用されるに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記CFメモリカードや、SDメモリカードにおいては、IDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとする場合においては、前記CFI/OカードやSDI/Oカード規格に準拠したSCSIブリッジアダプターやATAPIブリッジアダプター、或いはその他の変換アダプタ類を別途接続する必要があるため、適宜それらを携帯する必要があり構成が複雑で大掛かりなものとなっていた。そのため、小型で軽量であり良好な携帯性を得ることができモバイル機器での使用に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことができない。
【0004】
また、前記CFメモリカードや、SDメモリカードにおいては、ロジカルユニットナンバー(Logical Unit Number、以下LUNと呼称する。)に対応していないため、記録媒体内をRAM領域とROM領域に区画して駆動制御することができなかった。
【0005】
この点に関して説明すると、先に本願出願人は、フラッシュメモリーをRAM領域とROM領域に区画して制御することが可能なコントローラーが組み込まれたハイブリッドストレージデバイスの提案を行っている(特許文献1参照。)。このUSB規格によるハイブリッドストレージデバイスによれば、コントローラーによってフラッシュメモリーをRAM領域とROM領域に区画して制御することが可能であるため、例えばROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができるとするものである。
【0006】
しかしながら、従来のSDメモリカード、CFメモリカードにおけるストレージコントローラーにおいては、ホストコントローラーがホスト側にしかないとともに、システムインターフェースとしてSCSIインターフェース或いはATAPIインターフェースを有するコントローラーを有していないため、LUNに対応することができず、RAM領域とROM領域を区画して、それぞれにLUNを作成し付与して制御することができなかった。そのため、前記ハイブリッド技術をそのまま転用してもハイブリッド化することができないものであった。
【0007】
本発明の目的は、この点に鑑みて、システムインターフェースとしてSCSIインターフェース或いはATAPIインターフェースを組み込むことにより、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることができ、小型で軽量であり良好な携帯性を得ることができモバイル機器での使用に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことができるとともに、SCSI規格或いはATAPI規格のLUN機能が使用可能となるため、メモリ領域をRAM領域とROM領域に区画して、それぞれにLUNを作成し付与して制御することを可能とすることによって、ハイブリッドストレージデバイス化を可能とすることである。
【0008】
また、同様に、ハードディスクドライブ又はフレキシブルディスクドライブ又はZIPドライブ又は光磁気ディスクドライブなどの磁気記録媒体においても、LUNを作成し付与して制御することによって、ひとつのハードディスクドライブや一枚のメディアのハイブリッドストレージデバイス化が可能となる。
【特許文献1】特願2002−155684号
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、フラッシュメモリーへのデータの読みだし及び書き込みをコントロールするストレージコントローラーであって、所定のカード規格に準拠したインターフェースコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するスレーブコントローラーとを有することを特徴とする。
【0010】
この第1の構成のストレージコントローラーにおいては、所定のカード規格に準拠したインターフェースコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するスレーブコントローラーとを有しているため、ホストコントローラーをスレーブ側にも配設するとともに、所定のカード規格と所定のデータ転送方式のシステムインターフェース間のブリッジ機能がストレージコントローラーに内蔵されることになり、メモリーカードに組み込まれた場合には、ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がないため、適宜それらを携帯する必要がなく簡略な構成となるため、CFメモリーカードやSDメモリーカードなどの小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適となる特徴を十分生かすことが可能となる。
【0011】
また、第2には、前記第1の構成のストレージコントローラーにおいて、前記ホストコントローラー及びスレーブコントローラーの所定のデータ転送方式のシステムインターフェースが、SCSIインターフェース又はATAPIインターフェースであることを特徴とする。
【0012】
この第2の構成のストレージコントローラーにおいては、前記ホストコントローラー及びスレーブコントローラーの所定のデータ転送方式のシステムインターフェースが、SCSIインターフェース又はATAPIインターフェースであるため、所定のカード規格とSCSIインターフェース又はATAPIインターフェース間のブリッジ機能がストレージコントローラーに内蔵されることになり、メモリーカードに組み込まれた場合には、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることができて、SCSI又はATAPIブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がなくなる。
【0013】
また、第3には、前記第1又は2の構成のストレージコントローラーにおいて、前記所定のカード規格がSDI/O規格であるとともに、インターフェースコントローラーがSDI/Oインターフェースコントローラーであることを特徴とする。
【0014】
この第3の構成のストレージコントローラーにおいては、前記所定のカード規格がSDI/O規格であるとともに、インターフェースコントローラーがSDI/Oインターフェースコントローラーであるため、SDI/Oに準拠したカードとしての前記構成1又は2に記載の効果を得ることができる。
【0015】
また、第4には、前記第1又は2の構成のストレージコントローラーにおいて、前記所定のカード規格がCF+規格であるとともに、インターフェースコントローラーがCFI/Oインターフェースコントローラーであることを特徴とする。
【0016】
この第4の構成のストレージコントローラーにおいては、前記所定のカード規格がCF+規格であるとともに、インターフェースコントローラーがCFI/Oインターフェースコントローラーであるため、CF+カード規格に準拠したカードとしての前記構成1又は2に記載の効果を得ることができる。
【0017】
また、第5には、前記第1又は2又は3又は4の構成のストレージコントローラーにおいて、前記フラッシュメモリー内をRAM領域とROM領域とに区画して制御することを特徴とする。
【0018】
また、第6には、前記第5の構成のストレージコントローラーにおいて、前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム又はHFSによって管理することを特徴とする。
【0019】
この第5又は6の構成のストレージコントローラーにおいては、SCSIやATAPIなどのロジカルユニットナンバー機能を有するデータ転送方式のシステムインターフェースとすることにより、前記フラッシュメモリー内をRAM領域とROM領域とに区画した際に、該RAM領域とROM領域それぞれにロジカルユニットナンバーを付与して制御することが可能になるため、前記フラッシュメモリーのハイブリッド化が可能となり、ROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスの提供が可能になる。
【0020】
また、第7には、ストレージカードであって、前記第1又は2又は3又は4又は5又は6の構成のストレージコントローラーを内蔵することを特徴とする。
【0021】
この第7の構成のストレージカードにおいては、前記第1又は2又は3又は4又は5又は6の構成のストレージコントローラーを内蔵するため、前記第1又は2又は3又は4又は5又は6の構成の効果を有するストレージカードとすることができる。
【0022】
また、第8には、前記第7の構成のストレージカードにおいて、特定のRAM領域又はROM領域へのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有することを特徴とする。
【0023】
この第8の構成のストレージカードにおいては、特定のRAM領域又はROM領域へのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有しているため、接続するホスト機器などに応じて、単純なデータ用CD−ROMとしてのみの使用や、リームーバブルディスクとしてのみの使用とすることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0024】
また、第9には、所定の磁気記録媒体へのデータの読みだし及び書き込みをコントロールするストレージコントローラーであって、所定の規格に準拠したインターフェースコントローラーと、ロジカルユニットナンバーに対応した所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーとを有しており、前記磁気記録媒体内をRAM領域とROM領域とに区画して制御することを特徴とする。
【0025】
この第9の構成のストレージコントローラーにおいては、ホストコントローラーをスレーブ側にも配設するとともに、SCSIやATAPIなどのロジカルユニットナンバー機能を有するデータ転送方式のシステムインターフェースとすることにより、前記磁気記録媒体内をRAM領域とROM領域とに区画した際に、該RAM領域とROM領域それぞれにロジカルユニットナンバーを付与して制御することが可能になるため、前記磁気記録媒体のハイブリッド化が可能となり、ROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができる磁気記録媒体の提供が可能になる。
【0026】
また、第10には、磁気ディスクドライブであって、前記第9の構成のストレージコントローラーを内蔵することを特徴とする。
【0027】
また、第11には、前記第10の構成の磁気ディスクドライブにおいて、前記磁気ディスクドライブが、ハードディスクドライブ又はフレキシブルディスクドライブ又はZIPディスクドライブ又は光磁気ディスクドライブのいずれかであることを特徴とする。
【0028】
この第10又は11の構成の磁気ディスクドライブにおいては、前記第9の構成のストレージコントローラーを内蔵するため、前記第9の構成の効果を有するものとすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を、図面を利用して以下に説明する。
【0030】
[第1実施例]
本発明の第1実施例に基づくSDI/Oストレージカード10は、SDカード規格にI/O機能を持たせたSDI/O規格に準拠したストレージカードであり、図1に示すように、SDI/Oストレージコントローラー20、フラッシュメモリー30を有している。
【0031】
また、前記SDI/Oストレージカード10は、ホスト機器100のスロットに挿入されて電気的に接続されることによって、ホスト機器100にデータを記憶するストレージカードとして外部記憶機能を付加する。なお、ここで、前記ホスト機器100としては、PDA、PC、デジタルカメラ、携帯電話等、多様な機器が想定される。
【0032】
また、前記SDI/Oストレージコントローラー20は、SDI/Oインターフェイスコントローラー22、SCSI/ATAPIホストコントローラー24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26を有している。なお、SDI/Oインターフェイスコントローラー22、SCSI/ATAPIホストコントローラー24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26は、全てSDI/Oストレージコントローラー20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0033】
前記SDI/Oインターフェイスコントローラー22は、SDカード規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、信号ピン、SDI/Oバスを介してホスト機器100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、SDI/Oストレージカード10とホスト機器100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0034】
前記SCSI/ATAPIホストコントローラー24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをスレーブ側であるSDI/Oストレージコントローラー20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器100からの各種指令、データの転送を制御してSCSI/ATAPIスレーブコントローラー26に与えるとともに、フラッシュメモリー30の状態を管理する。
【0035】
また、SCSI/ATAPIホストコントローラー24は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0036】
前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26は、前記SCSI/ATAPIホストコントローラー24と同じOS上で実行される制御プログラムに従って、フラッシュメモリー30を制御する。
【0037】
また、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0038】
前記フラッシュメモリー30は、記憶保持動作が不要な半導体メモリーであり、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26から送られてきたデータを指定されたアドレス位置に記憶する。また、指定されたアドレス位置のデータを取り出して、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26に送る。
【0039】
また、本第1実施例によるSDI/Oストレージカード10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。ここで、LUN(Logical Unit Number)機能とは、1つのSCSIデバイス或いはATAPIデバイスでありながら複数のアクセス可能な論理ユニット構成を持つ場合に、それらの識別を行うために付与されるアドレスであり、LUNを持たせることで例えば3連装のCD−ROMドライブでは、3台のドライブユニットとして駆動することが可能となる。
【0040】
このLUN機能により、本第1実施例によるSDI/Oストレージカード10は、前記フラッシュメモリー30内を複数のRAM領域に区画することが可能になる。つまり、図1に示すように、フラッシュメモリー30内をRAM領域30−1とRAM領域30−2とに区画した場合において、該RAM領域30−1とRAM領域30−2それぞれにLUN#1、LUN#2を作成し付与して制御することが可能になる。
【0041】
そのため、ホスト機器100側はSCSI−ID、及びLUN#1又は2の両方の指定を行って前記SDI/Oストレージカード10にアクセスし、図2に示すように、ホスト機器100がPCの場合であれば、前記SDI/Oストレージカード10はディスプレイ上に、2つのリムーバブルディスクドライブ(E)、及びリムーバブルディスクドライブ(F)として表示される。
【0042】
以上の構成とすることによって、本第1実施例によるSDI/Oストレージカード10は、SDI/OとSCSI及びATAPI間のブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。そのため、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることが可能になる。そのため、別途ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを接続する必要がないため、小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことが可能となる。
【0043】
また、本第1実施例によるSDI/Oストレージカード10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPIホストコントローラー24をスレーブ側であるSDI/Oストレージコントローラー20内に組み込んでいるため、ホスト100側はSDI/Oストレージカード10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0044】
また、本発明の第1実施例に基づくSDI/Oストレージカード10は、SDI/O規格に準拠しているため、所謂「プラグアンドプレイ」を実現するためのドライバーやメモリー領域が定義されており、プラグアンドプレイが可能となっている。従って、従前の構成のように、ホスト機器100への取り外しや取り付け時毎に電源を切る必要がないため、使い勝手が大幅に向上する。
【0045】
[第2実施例]
本発明の第2実施例に基づくCFストレージカードC10は、カード規格として前記第1実施例におけるストレージカードがSDI/O規格に準拠したSDI/Oストレージカード10であったのに対して、カード規格がCFカードにI/O機能を持たせたCF+カード規格(TypeI、TypeII)であるとともに、インターフェースコントローラーがCFインターフェースコントローラーC22である点及びRAM領域の区分を行わない点が異なっている。従って、前記第1実施例におけるSDI/Oストレージカード10と重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0046】
本発明の第2実施例に基づくCFI/OストレージカードC10は、CF+規格に準拠したストレージカードであり、図3に示すように、CFI/OストレージコントローラーC20、フラッシュメモリーC30を有している。
【0047】
また、前記CFI/OストレージカードC10は、ホスト機器C100のスロットに挿入されて電気的に接続されることによって、ホスト機器C100にデータを記憶するストレージカードとして外部記憶機能を付加する。
【0048】
また、前記CFI/OストレージコントローラーC20は、CFI/OインターフェイスコントローラーC22、SCSI/ATAPIホストコントローラーC24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26を有している。なお、CFI/OインターフェイスコントローラーC22、SCSI/ATAPIホストコントローラーC24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26は、全てCFI/OストレージコントローラーC20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0049】
前記CFI/OインターフェイスコントローラーC22は、CFカード規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、信号ピン、CFI/Oバスを介してホスト機器C100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、CFI/OストレージカードC10とホスト機器C100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0050】
前記SCSI/ATAPIホストコントローラーC24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをスレーブ側であるCFI/OストレージコントローラーC20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器C100からの各種指令、データの転送を制御してSCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26に与えるとともに、フラッシュメモリーC30の状態を管理する。
【0051】
また、SCSI/ATAPIホストコントローラーC24は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0052】
前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26は、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーC24と同じOS上で実行される制御プログラムに従って、フラッシュメモリーC30を制御する。
【0053】
また、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0054】
また、本第2実施例によるCFI/OストレージカードC10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、ホスト機器C100側はSCSI−ID及びLUN#1の両方の指定を行って前記CFI/OストレージカードC10にアクセスする。
【0055】
以上の構成とすることによって、本第2実施例によるCFI/OストレージカードC10は、CF+カード規格とSCSI及びATAPI間のブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。そのため、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることが可能になる。そのため、別途ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がないため、小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことが可能となる。
【0056】
[第3実施例]
本発明の第3実施例に基づくSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、カード規格として前記第1実施例におけるストレージカードと同じSDI/Oカード規格に準拠したストレージカードであり、フラッシュメモリーH30がハイブリッド化されている点が異なっている。従って、前記第1実施例におけるSDI/Oストレージカード10と重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0057】
本発明の第3実施例に基づくSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、図4に示すように、SDI/OストレージコントローラーH20、フラッシュメモリーH30を有している。
【0058】
また、前記SDI/OハイブリッドストレージカードH10は、ホスト機器H100のスロットに挿入されて電気的に接続されることによって、ホスト機器H100にデータを記憶するストレージカードとして外部記憶機能を付加する。
【0059】
また、前記SDI/OストレージコントローラーH20は、SDI/OインターフェイスコントローラーH22、SCSI/ATAPIホストコントローラーH24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26を有している。なお、SDI/OインターフェイスコントローラーH22、SCSI/ATAPIホストコントローラーH24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26は、全てSDI/OストレージコントローラーH20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0060】
前記SDI/OインターフェイスコントローラーH22は、SDI/O規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、信号ピン、SDI/Oバスを介してホスト機器H100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、SDI/OハイブリッドストレージカードH10とホスト機器H100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0061】
前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをスレーブ側であるSDI/OストレージコントローラーH20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器H100からの各種指令、データの転送を制御してSCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26に与えるとともに、フラッシュメモリーH30の状態を管理する。
【0062】
また、SCSI/ATAPIホストコントローラーH24は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0063】
前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26は、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24と同じOS上で実行される制御プログラムに従って、フラッシュメモリーH30を制御する。
【0064】
また、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0065】
また、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPIホストコントローラーH24をスレーブ側であるSDI/OストレージコントローラーH20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、ホストH100側はSDI/OハイブリッドストレージカードH10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0066】
また、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、前記フラッシュメモリーH30内をRAM領域とROM領域とに区画することが可能になる。
【0067】
つまり、図4に示すように、フラッシュメモリーH30内をROM領域H30−1とRAM領域H30−2とに区画した場合において、該ROM領域H30−1とRAM領域H30−2それぞれにLUN#1、LUN#2を作成し付与して制御することが可能になるため、前記フラッシュメモリーH30のハイブリッド化を図ることが可能となる。
【0068】
また、前記フラッシュメモリーH30内のROM領域H30−1とRAM領域H30−2とは、異なるファイルシステムによって管理されている。具体的には、ROM領域H30−1はISO9660ファイルシステム又はHFSによって管理され、RAM領域H30−2はFATファイルシステムによって管理されている。ここで、ISO9660ファイルシステムは、主にデータ用CD−ROMに使用されるファイルシステムであり、FATファイルシステムは、主にMS−DOSにおけるブロックデバイス(フレキシブルディスク、ハードディスク等)上のファイルを管理するためのシステムであり、またHFS(Hierarchical File System)は、階層構造を使ってファイルを分類することにより、数多くのファイルがハードディスクにあってもフォルダでファイルを上手に整理できるとするものである。
【0069】
また、ROM領域H30−1がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、ホスト機器H100側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、ROM領域H30−1に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」をホスト機器H100に行わせることが可能となっている。
【0070】
また、以上のように、前記フラッシュメモリーH30内のROM領域H30−1とRAM領域H30−2とを、異なるファイルシステムによって管理することによって、書き込み/読み出し/削除が、異なる手段(ソフト)によるものとなるため、一方の領域には書き込み/読み出し/削除の何れかをできないようにすることができるとともに、一方の領域をユーザーから見えないようにすることも可能となる。
【0071】
以上のように、フラッシュメモリーH30内をROM領域H30−1とRAM領域H30−2とに区画することによって、ROM領域H30−1に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域H30−2には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスとすることができ、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0072】
例えば、SDI/OハイブリッドストレージカードH10にホスト機器H100の保守サービス機能を付加することが可能になる。具体的には、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1にホスト機器H100の設定情報を診断・出力するソフトウェアを記録し、出力結果をRAM領域H30−2に保存する。また、ROM領域H30−1にプログラムの自動アップデートプログラムを収録し、RAM領域H30−2にアップデートファイルを収録することで、ユーザーサポートや保守などに利用することが可能になる。
【0073】
また、SDI/OハイブリッドストレージカードH10をキーデバイスとして用いることも可能になる。具体的には、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1に暗号/復号ソフトを収録し、固有IDをセキュリティキーとして設定する。そして、機密情報は、ROM領域H30−1に収録された暗号/復号ソフトとセキュリティキーで暗号化した状態で保存する。
【0074】
このように構成すれば、前記SDI/OハイブリッドストレージカードH10が接続された状態でないと機密情報を復号化できないので、機密情報の流出を防ぐことが可能になるため、前記SDI/OハイブリッドストレージカードH10がキーデバイスとして機能する。また、会員限定で提供されるウェブコンテンツへのアクセスキーとしても利用することができる。
【0075】
また、SDI/OハイブリッドストレージカードH10をアプリケーションデバイスとして用いることも可能になる。具体的には、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1にアプリケーションプログラムを収録する。この場合、ROM領域H30−1に書き込まれたアプリケーションプログラムは、ユーザーが誤って消去してしまうことがないため適切に保護されるとともに、RAM領域H30−2にはアプリケーションプログラムのデータ等を自由に保存することができる。つまり、ROM領域H30−1に書き込まれたアプリケーションプログラムがゲームソフトである場合には、そのゲームの結果やスコアー、経過データなどをRAM領域H30−2に書き込むことができる。
【0076】
また、SDI/OハイブリッドストレージカードH10を広告宣伝用のノベルティデバイスとして用いることも可能になる。具体的には、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1にコマーシャル表示ソフトや広告宣伝が表示されるウェブページへのリンクアドレスを収録し、RAM領域H30−2の使用時毎に表示されるようにしてユーザーに配布する。ユーザーは、ROM領域H30−1を消去することができないため、RAM領域H30−2を使用する毎にコマーシャル画像や広告宣伝が表示されるウェブページへのリンクアドレスが表示されるため、好適に広告宣伝効果を得ることができる。
【0077】
なお、ROM領域H30−1へのデータの書き込みは、「CD−R書き込みソフト」のような専用ソフトを用いて行われ、別途該専用ソフトを用いることにより何回でも書き込み、書き換えを行うことは可能である。
【0078】
次に、このように構成された本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10の、各局面における適用制御例を説明する。なお、特に記載が無い場合、ホスト機器H100はPDAあり、SDI/OハイブリッドストレージカードH10をゲームソフトを組み込んだアプリケーションデバイスとして用いる例を示すものとする。
【0079】
まず、ゲームソフトを組み込んだアプリケーションデバイスであるSDI/OハイブリッドストレージカードH10を、ホスト機器H100のスロットに装着した場合のイニシャル処理ルーチンについて説明する。図5は、本第3実施例によるイニシャル処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0080】
ステップ10で、SDI/OハイブリッドストレージカードH10がホスト機器H100のスロットに挿入されると、ROM領域H30−1がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、ROM領域H30−1はホスト機器H100側にCD−ROMドライブとして仮想的に認識される。そのため、ステップ20で、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24によって、ROM領域H30−1に格納された実行ファイルが自動実行(オートラン)される。従って、ROM領域H30−1に格納されたゲームソフトのプログラムが実行されて、ゲームの初期状態の画面が表示され、ゲームの開始が可能となる。
【0081】
また、ステップ30で、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24によってSCSI−ID及びLUNが、ホスト機器H100であるPDA側に認識される。そのため、ステップ40でホスト機器H100は、認識したSCSI−ID及びLUNによりフラッシュメモリーH30のROM領域H30−1側をCD−ROM領域と、RAM領域H30−2側をリムーバブル領域として認識する。それにより、ホスト機器H100であるPDAの液晶ディスプレイ上には、図6に示すように、システムホルダとしてCD−ROMドライブ(E)とリムーバブルディスクドライブ(F)の2つの表示が可能となる。
【0082】
次に、ゲームソフトを組み込んだアプリケーションデバイスであるSDI/OハイブリッドストレージカードH10がホスト機器H100であるPDAのスロットに装着された状態から、SDI/OハイブリッドストレージカードH10からデータを読み出す場合の読み出し処理ルーチンについて説明する。図7は、本第3実施例による読み出し処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0083】
ステップ100で、図6に示すPDAの液晶ディスプレイ上に表示されたCD−ROMドライブ(E)を開いてアプリケーションのアイコンをダブルクリックすると、ステップ110で前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26がフラッシュメモリーH30を制御して、ROM領域H30−1に書き込まれたアプリケーションプログラムを読み出し、ステップ120で前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24が前記SDI/OインターフェイスコントローラーH22を介してそのアプリケーションプログラムをホスト機器H100であるPDAに送信する。
【0084】
それにより、ステップ130でホスト機器H100であるPDAによって、アプリケーションプログラムが実行され、ゲームの初期画面が表示され、ゲームの実行が可能となる。
【0085】
一方、ステップ140で、図6に示すPDAの液晶ディスプレイ上に表示されたリムーバブルディスク(F)を開いてファイルのアイコンをダブルクリックすると、ステップ150で前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26がフラッシュメモリーH30を制御して、RAM領域H30−2に書き込まれたデータを読み出し、ステップ160で前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24が前記SDI/OインターフェイスコントローラーH22を介してそのデータをホスト機器H100であるPDAに送信する。それにより、ステップ170でホスト機器H100であるPDAによって、そのデータの使用、処理が可能となる。
【0086】
次に、ゲームソフトを組み込んだアプリケーションデバイスであるSDI/OハイブリッドストレージカードH10がホスト機器H100であるPDAのスロットに装着された状態から、SDI/OハイブリッドストレージカードH10に書き込み削除を行う場合の書き込み削除処理ルーチンについて説明する。図8は、本第3実施例による書き込み削除処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0087】
ステップ200で、図6に示すPDAの液晶ディスプレイ上に表示されたCD−ROMドライブ(E)を選択して書き込み或いは削除の要求が行われた場合、ステップ210でフラッシュメモリーH30のROM領域H30−1への当該書き込み或いは削除の要求は拒否される。これは、ホスト機器H100であるPDAは、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1側をCD−ROMドライブ(E)として仮想的に認識しているためである。そのため、ROM領域H30−1に格納されているアプリケーションプログラムの変更や削除は受付られずにエラー処理される。
【0088】
また、ステップ200及びステップ220で、図6に示すPDAの液晶ディスプレイ上に表示されたリムーバブルディスク(F)を選択して書き込み或いは削除の要求が行われた場合には、ステップ230で前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24がフラッシュメモリーH30のROM領域H30−1へのデータの書き込み或いは削除を許可し、そのデータをステップ240で前記SDI/OインターフェイスコントローラーH22を介してホスト機器H100であるPDAから受信する。
【0089】
それにより、ステップ250で前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26がフラッシュメモリーH30を制御して、RAM領域H30−2へのデータを書き込みを行う。
【0090】
以上の構成とすることによって、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、SDI/Oカード規格とSCSI及びATAPI間のブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。そのため、ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がないため、適宜それらを携帯する必要がなく簡略な構成となるため、小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことが可能となる。
【0091】
また、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPIホストコントローラーH24をスレーブ側であるSDI/OストレージコントローラーH20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができ、上述したように前記フラッシュメモリーH30内をRAM領域とROM領域とに区画することが可能になっている。そのため、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、上述したように、ホスト機器の保守サービス機能の付加、キーデバイス、アプリケーションデバイス、ノベルティデバイスなど今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0092】
[第4実施例]
本発明の第4実施例に基づくCFハイブリッドストレージカードR10は、カード規格として前記第2実施例におけるCFI/OストレージカードC10と同じCF+カード規格に準拠したストレージカードであり、フラッシュメモリーR30がハイブリッド化されている点が異なっている。また、同じくハイブリッド化されている前記第3実施例におけるSDI/OハイブリッドストレージカードH10とは、カード規格がCF+カード規格に準拠したストレージカードである点、フラッシュメモリーのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有する点、及びメモリの領域の変更が可能である点が異なっている。従って、前記第1〜第3実施例におけるストレージカードと重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0093】
本発明の第4実施例に基づくCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、図9に示すように、CFI/OストレージコントローラーR20、フラッシュメモリーR30を有している。
【0094】
また、前記CFI/OハイブリッドストレージカードR10は、ホスト機器R100のスロットに挿入されて電気的に接続されることによって、ホスト機器R100にデータを記憶するストレージカードとして外部記憶機能を付加する。
【0095】
また、前記CFI/OストレージコントローラーR20は、CFI/OインターフェイスコントローラーR22、SCSI/ATAPIホストコントローラーR24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26を有している。なお、CFI/OインターフェイスコントローラーR22、SCSI/ATAPIホストコントローラーR24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26は、全てCFI/OストレージコントローラーR20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0096】
前記CFI/OインターフェイスコントローラーR22は、CF+規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、信号ピン、CFI/Oバスを介してホスト機器R100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、CFバスを介してCFI/OハイブリッドストレージカードR10とホスト機器R100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0097】
前記SCSI/ATAPIホストコントローラーR24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをスレーブ側であるCFI/OストレージコントローラーR20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器R100からの各種指令、データの転送を制御してSCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26に与えるとともに、フラッシュメモリーR30の状態を管理する。
【0098】
また、SCSI/ATAPIホストコントローラーR24は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0099】
前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26は、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーR24と同じOS上で実行される制御プログラムに従って、フラッシュメモリーR30を制御する。
【0100】
また、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0101】
また、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPIホストコントローラーR24をスレーブ側であるCFI/OストレージコントローラーR20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、ホストR100側はCFI/OハイブリッドストレージカードR10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0102】
また、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、前記フラッシュメモリーR30内をRAM領域とROM領域とに区画することが可能になる。
【0103】
つまり、図9に示すように、フラッシュメモリーR30内をROM領域R30−1とRAM領域R30−2とに区画した場合において、該ROM領域R30−1とRAM領域R30−2それぞれにLUN#1、LUN#2を作成し付与して制御することが可能になるため、前記フラッシュメモリーR30のハイブリッド化を図ることが可能となる。
【0104】
また、前記フラッシュメモリーR30内のROM領域R30−1とRAM領域R30−2とは、異なるファイルシステムによって管理されている。具体的には、ROM領域R30−1はISO9660ファイルシステム又はHFSによって管理され、RAM領域R30−2はFATファイルシステムによって管理されている。
【0105】
以上のように、フラッシュメモリーR30内をROM領域R30−1とRAM領域R30−2とに区画することによって、ROM領域R30−1に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域R30−2には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスとすることができ、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0106】
また、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、特定のRAM領域又はROM領域へのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有している。
【0107】
具体的には、CFI/OストレージコントローラーR20内のアトリビュートメモリにコンフィグレーションレジスタを構築し、該コンフィグレーションレジスタのモードを切替えてコンフィグレーションを行うことにより、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1又はRAM領域R30−2へのアクセスの制限或いは制限の解除を可能とする。これにより、接続するホスト機器などに応じて、RAM領域R30−2へのアクセスを制限することによる単純なデータ用CD−ROMとしてのみの使用や、ROM領域R30−1へのアクセスを制限することによる単純なリームーバブルディスクとしてのみの使用など用途を限定して使用することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0108】
また、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1とRAM領域R30−2の大きさ、つまり領域サイズの変更が可能となっている。このROM領域R30−1とRAM領域R30−2の大きさの変更は、前記ホストR100側の特殊な専用ソフトによって行われる。該特殊な専用ソフトによるROM領域R30−1とRAM領域R30−2の領域サイズの変更を、図10に示す本第4実施例による領域サイズ変更処理ルーチンを示すフローチャートに基づいて説明する。
【0109】
ステップ300で、ホストR100の領域サイズ変更ソウトウェアが、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1とRAM領域R30−2の領域サイズの変更する指令を行うと、ステップ310で前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26が、アドレス範囲に関する情報を領域サイズ変更ソフトウェアから指令された情報に変更する。
【0110】
続いて、ステップ320で、各領域のファイルシステムが初期化されて、領域サイズの変更処理が終了する。
【0111】
このように、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1とRAM領域R30−2の領域サイズの変更が可能となっているため、何らかの事情によりフラッシュメモリーH30のROM領域R30−1とRAM領域R30−2の大きさを変更する必要が生じた際には、好適に領域サイズの変更を行うことができる。
【0112】
従って、例えば、フラッシュメモリーH30の容量が32MBである場合に、28MBが必要なソフトウェアを書き込む必要が生じた場合などにおいて、ROM領域R30−1を28MBと、RAM領域R30−2を4MBなどとすることができる。
【0113】
また、例えば、フラッシュメモリーH30の容量が32MBである場合に、ROM領域R30−1が28MBであるのに10MBしか使用されていない場合には、ROM領域R30−1を10MBと、RAM領域R30−2を22MBとして、RAM領域R30−2の容量を増やすなど、フラッシュメモリーH30の容量を最大限効率的に利用することができる。また、全領域をROM領域或いはRAM領域に設定することも可能である。
【0114】
[第5実施例]
本発明の第5実施例に基づくハイブリッドハードディスクJ10は、同じくハイブリッド化を行う前記第3実施例におけるSDI/OハイブリッドストレージカードH10とは、記憶媒体がフラッシュメモリーとハードディスクという大きな違いがあるが、ハイブリッド化の概念的には共通している。従って、前記第1〜第4実施例におけるストレージカードと重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0115】
本発明の第5実施例に基づく前記ハイブリッドハードディスクJ10は、図11に示すように、SCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20、磁気ディスクJ30を有している。
【0116】
また、前記ハイブリッドハードディスクJ10は、ホスト機器J100と電気的に接続されることによって、ホスト機器R100にデータを記憶するストレージディスクとして外部記憶機能を付加する。
【0117】
また、前記SCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20は、SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーJ22、SCSI/ATAホストコントローラーJ24を有している。なお、SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーJ22、及びSCSI/ATAホストコントローラーJ24は、SCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0118】
前記SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーJ22は、SCSI/ATA規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、ホスト機器J100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、SCSI/ATAPIバスを介してハイブリッドハードディスクJ10とホスト機器J100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0119】
前記SCSI/ATAホストコントローラーJ24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをSCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器J100からの各種指令、データの転送を制御して、磁気ディスクJ30の状態を管理する。
【0120】
また、SCSI/ATAホストコントローラーJ24は、SCSIインターフェース及びATAインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPコマンドへの対応が可能となっている。
【0121】
また、本第5実施例によるハイブリッドハードディスクJ10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPホストコントローラーJ24をスレーブ側であるSCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、ホストJ100側はハイブリッドハードディスクJ10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0122】
また、本第5実施例によるハイブリッドハードディスクJ10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、前記磁気ディスクJ30内をRAM領域とROM領域とに区画することが可能になる。
【0123】
つまり、図11に示すように、前記磁気ディスクJ30内をROM領域J30−1とRAM領域J30−2とに区画した場合において、該ROM領域J30−1とRAM領域J30−2それぞれにLUN#1、LUN#2を作成し付与して制御することが可能になるため、前記磁気ディスクJ30のハイブリッド化を図ることが可能となる。
【0124】
以上のように、磁気ディスクJ30内をROM領域J30−1とRAM領域J30−2とに区画することによって、ROM領域J30−1に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域J30−2には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスとすることができ、本第5実施例によるハイブリッドハードディスクJ10は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0125】
[第6実施例]
本発明の第6実施例に基づくハイブリッドZIPドライブZ10は、同じくハイブリッド化を行う前記第5実施例におけるハイブリッドハードディスクJ10とは、記憶媒体がZIPディスクとハードディスクという大きな違いがあるが、ハイブリッド化の概念的には共通している。従って、前記第1〜第5実施例におけるストレージカード、ストレージディスクと重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0126】
本発明の第6実施例に基づく前記ハイブリッドZIPドライブZ10は、図12に示すように、SCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20が内蔵されているとともに、ZIPディスクD10を挿入するためのスロットZ30が形成されている。そして、該スロットZ30にZIPディスクD10が装着され前記ハイブリッドZIPドライブZ10とホスト機器Z100が接続されることによって、ホスト機器Z100にデータを記憶するストレージディスクとして外部記憶機能を付加する。
【0127】
また、前記SCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20は、SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーZ22、SCSI/ATAホストコントローラーZ24を有している。なお、SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーZ22、及びSCSI/ATAホストコントローラーZ24は、SCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0128】
前記SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーZ22は、SCSI/ATA規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、ホスト機器Z100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、SCSIバスを介してハイブリッドZIPドライブZ10とホスト機器Z100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0129】
前記SCSI/ATAホストコントローラーZ24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをSCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器Z100からの各種指令、データの転送を制御して、ZIPディスクD10の状態を管理する。
【0130】
また、SCSI/ATAホストコントローラーZ24は、SCSIインターフェース及びATAインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAコマンドへの対応が可能となっている。
【0131】
また、本第6実施例によるハイブリッドZIPドライブZ10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPホストコントローラーZ24をスレーブ側であるSCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、ホストZ100側はハイブリッドZIPドライブZ10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0132】
また、本第6実施例によるハイブリッドZIPドライブZ10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、前記ZIPディスクD10の書き込み領域D20内を複数のRAM領域とROM領域とに区画することが可能になる。
【0133】
つまり、図12に示すように、前記ZIPディスクD10の書き込み領域D20内をROM領域D20−1、RAM領域D20−2、RAM領域D20−3と3つに区画した場合において、該ROM領域D20−1、RAM領域D20−2、RAM領域D20−3それぞれにLUN#1、LUN#2、LUN#3を作成し付与して制御することが可能になるため、前記ZIPディスクD10のハイブリッド化を図ることが可能となる。
【0134】
以上のように、前記ZIPディスクD10の書き込み領域D20内をROM領域D20−1、RAM領域D20−2、RAM領域D20−3と3つに区画することによって、ROM領域D20−1に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域D20−2、RAM領域D20−3には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスとすることができ、本第6実施例によるハイブリッドZIPドライブZ10は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0135】
以上述べたように、上記第1〜第6実施例によれば、システムインターフェースとしてSCSIインターフェース或いはATAPIインターフェースを組み込むことにより、LUNを作成し付与して制御することを可能とすることによって、ハイブリッドストレージデバイス化が可能となる。
【0136】
なお、本技術は、上記各実施例の構成のみに限定されるものではなく、多様な態様が可能である。例えば、上記各ストレージデバイスにデータを書き込む際に、そのデータを圧縮するようにしてもよい。そして、該ストレージデバイスからデータを読み込んだ際にそのデータを解凍するようにしてもよい。
【0137】
また、上記各実施例における上記各ストレージデバイスのROM領域或いはRAM領域を区画する区画数は任意でよく、また、区画した場合のROM領域或いはRAM領域の容量割合も任意でよい。
【0138】
また、上記第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10においては、CFI/OストレージコントローラーR20内のアトリビュートメモリにコンフィグレーションレジスタを構築し、該コンフィグレーションレジスタのモードを切替えてコンフィグレーションを行うことにより、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1又はRAM領域R30−2へのアクセスの制限或いは制限の解除を可能としているが、それのみに限定されるものではなく、別途物理的なハードの切替スイッチを設定し、該切替スイッチによってフラッシュメモリーH30のROM領域R30−1又はRAM領域R30−2へのアクセスの制限或いは制限の解除を行うようにしてもよい。
【0139】
また、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースとして、SCSIインターフェース又はATAPIインターフェースを例示しているが、それのみに限定されるものではなく、それに準じたインターフェース或いは今後開発されるようなインターフェースなど、同様にLUN機能を使用可能なものであれば全て含まれる。
【0140】
また、前記所定のカード規格として、SDI/O規格及びCF+規格を例示しているが、それのみに限定されるものではなく、それに準じた規格或いは今後開発されるようなカード規格など、セキュリティ機能などの問題があるものでなければ全て含まれる。
【0141】
また、本発明によるストレージコントローラーを搭載するものとして、メモリーカード規格に準拠したもの、ハードディスクドライブ、ZIPディスクドライブを例示しているが、それのみに限定されるものではなく、フレキシブルディスクドライブ、スーパーフレキシブルディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ(所謂「MOディスクドライブ」)、またはそれらに準じたデバイス或いは今後開発されるような記憶メディアなど全て含まれる。
【0142】
【発明の効果】
本発明に基づく請求項1に記載のストレージコントローラーによれば、所定のカード規格に準拠したインターフェースコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するスレーブコントローラーとを有しているため、ホストコントローラーをスレーブ側にも配設するとともに、所定のカード規格と所定のデータ転送方式のシステムインターフェース間のブリッジ機能がストレージコントローラーに内蔵されることになり、メモリーカードに組み込まれた場合には、ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がないため、適宜それらを携帯する必要がなく簡略な構成となるため、CFメモリーカードやSDメモリーカードなどの小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適となる特徴を十分生かすことが可能となる。
【0143】
また、特に、請求項2に記載のストレージコントローラーによれば、前記ホストコントローラー及びスレーブコントローラーの所定のデータ転送方式のシステムインターフェースが、SCSIインターフェース又はATAPIインターフェースであるため、所定のカード規格とSCSIインターフェース又はATAPIインターフェース間のブリッジ機能がストレージコントローラーに内蔵されることになり、メモリーカードに組み込まれた場合には、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることができて、SCSI又はATAPIブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がなくなる。
【0144】
また、特に、請求項3に記載のストレージコントローラーによれば、前記所定のカード規格がSDI/O規格であるとともに、インターフェースコントローラーがSDI/Oインターフェースコントローラーであるため、SDI/Oに準拠したカードとしての前記請求項1又は2に記載の効果を得ることができる。
【0145】
また、特に、請求項4に記載のストレージコントローラーによれば、前記所定のカード規格がCF+規格であるとともに、インターフェースコントローラーがCFI/Oインターフェースコントローラーであるため、CF+カード規格に準拠したカードとしての前記構成1又は2に記載の効果を得ることができる。
【0146】
また、特に、請求項5又は6に記載のストレージコントローラーによれば、SCSIやATAPIなどのロジカルユニットナンバー機能を有するデータ転送方式のシステムインターフェースとすることにより、前記フラッシュメモリー内をRAM領域とROM領域とに区画した際に、該RAM領域とROM領域それぞれにロジカルユニットナンバーを付与して制御することが可能になるため、前記フラッシュメモリーのハイブリッド化が可能となり、ROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスの提供が可能になる。
【0147】
また、特に、請求項7に記載のストレージカードによれば、前記請求項1又は2又は3又は4又は5又は6のストレージコントローラーを内蔵するため、前記請求項1又は2又は3又は4又は5又は6の効果を有するストレージカードとすることができる。
【0148】
また、特に、請求項8に記載のストレージカードによれば、特定のRAM領域又はROM領域へのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有しているため、接続するホスト機器などに応じて、単純なデータ用CD−ROMとしてのみの使用や、リームーバブルディスクとしてのみの使用とすることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0149】
また、特に、請求項9に記載のストレージコントローラーによれば、ホストコントローラーをスレーブ側にも配設するとともに、SCSIやATAPIなどのロジカルユニットナンバー機能を有するデータ転送方式のシステムインターフェースとすることにより、前記磁気記録媒体内をRAM領域とROM領域とに区画した際に、該RAM領域とROM領域それぞれにロジカルユニットナンバーを付与して制御することが可能になるため、前記磁気記録媒体のハイブリッド化が可能となり、ROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができる磁気記録媒体の提供が可能になる。
【0150】
また、特に、請求項10又は11に記載の磁気ディスクドライブによれば、前記請求項9のストレージコントローラーを内蔵するため、前記請求項9の効果を有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づくSDI/Oストレージカードの構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例によるSDI/OストレージカードのPCのディスプレイ上の表示例を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例に基づくCFストレージカードの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3実施例に基づくSDI/Oハイブリッドストレージカードの構成を示すブロック図である。
【図5】第3実施例によるイニシャル処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードのPDAの液晶ディスプレイ上の表示例を示す説明図である。
【図7】第3実施例による読み出し処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】第3実施例による書き込み処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4実施例に基づくCFI/Oハイブリッドストレージカードの構成を示すブロック図である。
【図10】第4実施例による領域サイズ変更処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第5実施例に基づくハイブリッドハードディスクドライブの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第6実施例に基づくハイブリッドZIPドライブの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、C10、H10、R10 ストレージカード
20、C20、H20、R20、J20、Z20 ストレージコントローラー
22、C22、H22、R22、J22、Z22 インターフェースコントローラー
24、C24、H24、R24、J24、Z24 ホストコントローラー
26、C26、H26、R26、Z26 スレーブコントローラー
30、C30、H30、R30 フラッシュメモリー
30−1、30−2、C30、H30−2、R30−2、J30−2、Z20−2、Z20−3 RAM領域
H30−1、R30−1、J30−1、Z20−1 ROM領域
J10 ハードディスクドライブ
Z10 ZIPディスクドライブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストレージコントローラー、ストレージカード、磁気ディスクドライブに係り、特にストレージカードのフラッシュメモリーや磁気ストレージディスクの制御に用いられるストレージコントローラー、及びそれを組み込んだストレージカード、磁気ディスクドライブに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PDAやデジタルカメラ等のデータを記憶するメモリーカードとして、小型で軽量であるフラッシュメモリーを用いたCFカード規格に準拠したCFメモリーカード、CFI/O(CF+)カードや、SDカード規格に準拠したSDI/Oカード等のメディアカードが広く使用されるに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記CFメモリカードや、SDメモリカードにおいては、IDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとする場合においては、前記CFI/OカードやSDI/Oカード規格に準拠したSCSIブリッジアダプターやATAPIブリッジアダプター、或いはその他の変換アダプタ類を別途接続する必要があるため、適宜それらを携帯する必要があり構成が複雑で大掛かりなものとなっていた。そのため、小型で軽量であり良好な携帯性を得ることができモバイル機器での使用に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことができない。
【0004】
また、前記CFメモリカードや、SDメモリカードにおいては、ロジカルユニットナンバー(Logical Unit Number、以下LUNと呼称する。)に対応していないため、記録媒体内をRAM領域とROM領域に区画して駆動制御することができなかった。
【0005】
この点に関して説明すると、先に本願出願人は、フラッシュメモリーをRAM領域とROM領域に区画して制御することが可能なコントローラーが組み込まれたハイブリッドストレージデバイスの提案を行っている(特許文献1参照。)。このUSB規格によるハイブリッドストレージデバイスによれば、コントローラーによってフラッシュメモリーをRAM領域とROM領域に区画して制御することが可能であるため、例えばROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができるとするものである。
【0006】
しかしながら、従来のSDメモリカード、CFメモリカードにおけるストレージコントローラーにおいては、ホストコントローラーがホスト側にしかないとともに、システムインターフェースとしてSCSIインターフェース或いはATAPIインターフェースを有するコントローラーを有していないため、LUNに対応することができず、RAM領域とROM領域を区画して、それぞれにLUNを作成し付与して制御することができなかった。そのため、前記ハイブリッド技術をそのまま転用してもハイブリッド化することができないものであった。
【0007】
本発明の目的は、この点に鑑みて、システムインターフェースとしてSCSIインターフェース或いはATAPIインターフェースを組み込むことにより、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることができ、小型で軽量であり良好な携帯性を得ることができモバイル機器での使用に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことができるとともに、SCSI規格或いはATAPI規格のLUN機能が使用可能となるため、メモリ領域をRAM領域とROM領域に区画して、それぞれにLUNを作成し付与して制御することを可能とすることによって、ハイブリッドストレージデバイス化を可能とすることである。
【0008】
また、同様に、ハードディスクドライブ又はフレキシブルディスクドライブ又はZIPドライブ又は光磁気ディスクドライブなどの磁気記録媒体においても、LUNを作成し付与して制御することによって、ひとつのハードディスクドライブや一枚のメディアのハイブリッドストレージデバイス化が可能となる。
【特許文献1】特願2002−155684号
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、フラッシュメモリーへのデータの読みだし及び書き込みをコントロールするストレージコントローラーであって、所定のカード規格に準拠したインターフェースコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するスレーブコントローラーとを有することを特徴とする。
【0010】
この第1の構成のストレージコントローラーにおいては、所定のカード規格に準拠したインターフェースコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するスレーブコントローラーとを有しているため、ホストコントローラーをスレーブ側にも配設するとともに、所定のカード規格と所定のデータ転送方式のシステムインターフェース間のブリッジ機能がストレージコントローラーに内蔵されることになり、メモリーカードに組み込まれた場合には、ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がないため、適宜それらを携帯する必要がなく簡略な構成となるため、CFメモリーカードやSDメモリーカードなどの小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適となる特徴を十分生かすことが可能となる。
【0011】
また、第2には、前記第1の構成のストレージコントローラーにおいて、前記ホストコントローラー及びスレーブコントローラーの所定のデータ転送方式のシステムインターフェースが、SCSIインターフェース又はATAPIインターフェースであることを特徴とする。
【0012】
この第2の構成のストレージコントローラーにおいては、前記ホストコントローラー及びスレーブコントローラーの所定のデータ転送方式のシステムインターフェースが、SCSIインターフェース又はATAPIインターフェースであるため、所定のカード規格とSCSIインターフェース又はATAPIインターフェース間のブリッジ機能がストレージコントローラーに内蔵されることになり、メモリーカードに組み込まれた場合には、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることができて、SCSI又はATAPIブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がなくなる。
【0013】
また、第3には、前記第1又は2の構成のストレージコントローラーにおいて、前記所定のカード規格がSDI/O規格であるとともに、インターフェースコントローラーがSDI/Oインターフェースコントローラーであることを特徴とする。
【0014】
この第3の構成のストレージコントローラーにおいては、前記所定のカード規格がSDI/O規格であるとともに、インターフェースコントローラーがSDI/Oインターフェースコントローラーであるため、SDI/Oに準拠したカードとしての前記構成1又は2に記載の効果を得ることができる。
【0015】
また、第4には、前記第1又は2の構成のストレージコントローラーにおいて、前記所定のカード規格がCF+規格であるとともに、インターフェースコントローラーがCFI/Oインターフェースコントローラーであることを特徴とする。
【0016】
この第4の構成のストレージコントローラーにおいては、前記所定のカード規格がCF+規格であるとともに、インターフェースコントローラーがCFI/Oインターフェースコントローラーであるため、CF+カード規格に準拠したカードとしての前記構成1又は2に記載の効果を得ることができる。
【0017】
また、第5には、前記第1又は2又は3又は4の構成のストレージコントローラーにおいて、前記フラッシュメモリー内をRAM領域とROM領域とに区画して制御することを特徴とする。
【0018】
また、第6には、前記第5の構成のストレージコントローラーにおいて、前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム又はHFSによって管理することを特徴とする。
【0019】
この第5又は6の構成のストレージコントローラーにおいては、SCSIやATAPIなどのロジカルユニットナンバー機能を有するデータ転送方式のシステムインターフェースとすることにより、前記フラッシュメモリー内をRAM領域とROM領域とに区画した際に、該RAM領域とROM領域それぞれにロジカルユニットナンバーを付与して制御することが可能になるため、前記フラッシュメモリーのハイブリッド化が可能となり、ROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスの提供が可能になる。
【0020】
また、第7には、ストレージカードであって、前記第1又は2又は3又は4又は5又は6の構成のストレージコントローラーを内蔵することを特徴とする。
【0021】
この第7の構成のストレージカードにおいては、前記第1又は2又は3又は4又は5又は6の構成のストレージコントローラーを内蔵するため、前記第1又は2又は3又は4又は5又は6の構成の効果を有するストレージカードとすることができる。
【0022】
また、第8には、前記第7の構成のストレージカードにおいて、特定のRAM領域又はROM領域へのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有することを特徴とする。
【0023】
この第8の構成のストレージカードにおいては、特定のRAM領域又はROM領域へのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有しているため、接続するホスト機器などに応じて、単純なデータ用CD−ROMとしてのみの使用や、リームーバブルディスクとしてのみの使用とすることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0024】
また、第9には、所定の磁気記録媒体へのデータの読みだし及び書き込みをコントロールするストレージコントローラーであって、所定の規格に準拠したインターフェースコントローラーと、ロジカルユニットナンバーに対応した所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーとを有しており、前記磁気記録媒体内をRAM領域とROM領域とに区画して制御することを特徴とする。
【0025】
この第9の構成のストレージコントローラーにおいては、ホストコントローラーをスレーブ側にも配設するとともに、SCSIやATAPIなどのロジカルユニットナンバー機能を有するデータ転送方式のシステムインターフェースとすることにより、前記磁気記録媒体内をRAM領域とROM領域とに区画した際に、該RAM領域とROM領域それぞれにロジカルユニットナンバーを付与して制御することが可能になるため、前記磁気記録媒体のハイブリッド化が可能となり、ROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができる磁気記録媒体の提供が可能になる。
【0026】
また、第10には、磁気ディスクドライブであって、前記第9の構成のストレージコントローラーを内蔵することを特徴とする。
【0027】
また、第11には、前記第10の構成の磁気ディスクドライブにおいて、前記磁気ディスクドライブが、ハードディスクドライブ又はフレキシブルディスクドライブ又はZIPディスクドライブ又は光磁気ディスクドライブのいずれかであることを特徴とする。
【0028】
この第10又は11の構成の磁気ディスクドライブにおいては、前記第9の構成のストレージコントローラーを内蔵するため、前記第9の構成の効果を有するものとすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を、図面を利用して以下に説明する。
【0030】
[第1実施例]
本発明の第1実施例に基づくSDI/Oストレージカード10は、SDカード規格にI/O機能を持たせたSDI/O規格に準拠したストレージカードであり、図1に示すように、SDI/Oストレージコントローラー20、フラッシュメモリー30を有している。
【0031】
また、前記SDI/Oストレージカード10は、ホスト機器100のスロットに挿入されて電気的に接続されることによって、ホスト機器100にデータを記憶するストレージカードとして外部記憶機能を付加する。なお、ここで、前記ホスト機器100としては、PDA、PC、デジタルカメラ、携帯電話等、多様な機器が想定される。
【0032】
また、前記SDI/Oストレージコントローラー20は、SDI/Oインターフェイスコントローラー22、SCSI/ATAPIホストコントローラー24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26を有している。なお、SDI/Oインターフェイスコントローラー22、SCSI/ATAPIホストコントローラー24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26は、全てSDI/Oストレージコントローラー20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0033】
前記SDI/Oインターフェイスコントローラー22は、SDカード規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、信号ピン、SDI/Oバスを介してホスト機器100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、SDI/Oストレージカード10とホスト機器100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0034】
前記SCSI/ATAPIホストコントローラー24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをスレーブ側であるSDI/Oストレージコントローラー20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器100からの各種指令、データの転送を制御してSCSI/ATAPIスレーブコントローラー26に与えるとともに、フラッシュメモリー30の状態を管理する。
【0035】
また、SCSI/ATAPIホストコントローラー24は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0036】
前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26は、前記SCSI/ATAPIホストコントローラー24と同じOS上で実行される制御プログラムに従って、フラッシュメモリー30を制御する。
【0037】
また、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0038】
前記フラッシュメモリー30は、記憶保持動作が不要な半導体メモリーであり、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26から送られてきたデータを指定されたアドレス位置に記憶する。また、指定されたアドレス位置のデータを取り出して、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラー26に送る。
【0039】
また、本第1実施例によるSDI/Oストレージカード10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。ここで、LUN(Logical Unit Number)機能とは、1つのSCSIデバイス或いはATAPIデバイスでありながら複数のアクセス可能な論理ユニット構成を持つ場合に、それらの識別を行うために付与されるアドレスであり、LUNを持たせることで例えば3連装のCD−ROMドライブでは、3台のドライブユニットとして駆動することが可能となる。
【0040】
このLUN機能により、本第1実施例によるSDI/Oストレージカード10は、前記フラッシュメモリー30内を複数のRAM領域に区画することが可能になる。つまり、図1に示すように、フラッシュメモリー30内をRAM領域30−1とRAM領域30−2とに区画した場合において、該RAM領域30−1とRAM領域30−2それぞれにLUN#1、LUN#2を作成し付与して制御することが可能になる。
【0041】
そのため、ホスト機器100側はSCSI−ID、及びLUN#1又は2の両方の指定を行って前記SDI/Oストレージカード10にアクセスし、図2に示すように、ホスト機器100がPCの場合であれば、前記SDI/Oストレージカード10はディスプレイ上に、2つのリムーバブルディスクドライブ(E)、及びリムーバブルディスクドライブ(F)として表示される。
【0042】
以上の構成とすることによって、本第1実施例によるSDI/Oストレージカード10は、SDI/OとSCSI及びATAPI間のブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。そのため、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることが可能になる。そのため、別途ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを接続する必要がないため、小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことが可能となる。
【0043】
また、本第1実施例によるSDI/Oストレージカード10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPIホストコントローラー24をスレーブ側であるSDI/Oストレージコントローラー20内に組み込んでいるため、ホスト100側はSDI/Oストレージカード10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0044】
また、本発明の第1実施例に基づくSDI/Oストレージカード10は、SDI/O規格に準拠しているため、所謂「プラグアンドプレイ」を実現するためのドライバーやメモリー領域が定義されており、プラグアンドプレイが可能となっている。従って、従前の構成のように、ホスト機器100への取り外しや取り付け時毎に電源を切る必要がないため、使い勝手が大幅に向上する。
【0045】
[第2実施例]
本発明の第2実施例に基づくCFストレージカードC10は、カード規格として前記第1実施例におけるストレージカードがSDI/O規格に準拠したSDI/Oストレージカード10であったのに対して、カード規格がCFカードにI/O機能を持たせたCF+カード規格(TypeI、TypeII)であるとともに、インターフェースコントローラーがCFインターフェースコントローラーC22である点及びRAM領域の区分を行わない点が異なっている。従って、前記第1実施例におけるSDI/Oストレージカード10と重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0046】
本発明の第2実施例に基づくCFI/OストレージカードC10は、CF+規格に準拠したストレージカードであり、図3に示すように、CFI/OストレージコントローラーC20、フラッシュメモリーC30を有している。
【0047】
また、前記CFI/OストレージカードC10は、ホスト機器C100のスロットに挿入されて電気的に接続されることによって、ホスト機器C100にデータを記憶するストレージカードとして外部記憶機能を付加する。
【0048】
また、前記CFI/OストレージコントローラーC20は、CFI/OインターフェイスコントローラーC22、SCSI/ATAPIホストコントローラーC24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26を有している。なお、CFI/OインターフェイスコントローラーC22、SCSI/ATAPIホストコントローラーC24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26は、全てCFI/OストレージコントローラーC20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0049】
前記CFI/OインターフェイスコントローラーC22は、CFカード規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、信号ピン、CFI/Oバスを介してホスト機器C100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、CFI/OストレージカードC10とホスト機器C100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0050】
前記SCSI/ATAPIホストコントローラーC24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをスレーブ側であるCFI/OストレージコントローラーC20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器C100からの各種指令、データの転送を制御してSCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26に与えるとともに、フラッシュメモリーC30の状態を管理する。
【0051】
また、SCSI/ATAPIホストコントローラーC24は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0052】
前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26は、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーC24と同じOS上で実行される制御プログラムに従って、フラッシュメモリーC30を制御する。
【0053】
また、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーC26は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0054】
また、本第2実施例によるCFI/OストレージカードC10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、ホスト機器C100側はSCSI−ID及びLUN#1の両方の指定を行って前記CFI/OストレージカードC10にアクセスする。
【0055】
以上の構成とすることによって、本第2実施例によるCFI/OストレージカードC10は、CF+カード規格とSCSI及びATAPI間のブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。そのため、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることが可能になる。そのため、別途ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がないため、小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことが可能となる。
【0056】
[第3実施例]
本発明の第3実施例に基づくSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、カード規格として前記第1実施例におけるストレージカードと同じSDI/Oカード規格に準拠したストレージカードであり、フラッシュメモリーH30がハイブリッド化されている点が異なっている。従って、前記第1実施例におけるSDI/Oストレージカード10と重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0057】
本発明の第3実施例に基づくSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、図4に示すように、SDI/OストレージコントローラーH20、フラッシュメモリーH30を有している。
【0058】
また、前記SDI/OハイブリッドストレージカードH10は、ホスト機器H100のスロットに挿入されて電気的に接続されることによって、ホスト機器H100にデータを記憶するストレージカードとして外部記憶機能を付加する。
【0059】
また、前記SDI/OストレージコントローラーH20は、SDI/OインターフェイスコントローラーH22、SCSI/ATAPIホストコントローラーH24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26を有している。なお、SDI/OインターフェイスコントローラーH22、SCSI/ATAPIホストコントローラーH24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26は、全てSDI/OストレージコントローラーH20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0060】
前記SDI/OインターフェイスコントローラーH22は、SDI/O規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、信号ピン、SDI/Oバスを介してホスト機器H100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、SDI/OハイブリッドストレージカードH10とホスト機器H100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0061】
前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをスレーブ側であるSDI/OストレージコントローラーH20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器H100からの各種指令、データの転送を制御してSCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26に与えるとともに、フラッシュメモリーH30の状態を管理する。
【0062】
また、SCSI/ATAPIホストコントローラーH24は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0063】
前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26は、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24と同じOS上で実行される制御プログラムに従って、フラッシュメモリーH30を制御する。
【0064】
また、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0065】
また、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPIホストコントローラーH24をスレーブ側であるSDI/OストレージコントローラーH20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、ホストH100側はSDI/OハイブリッドストレージカードH10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0066】
また、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、前記フラッシュメモリーH30内をRAM領域とROM領域とに区画することが可能になる。
【0067】
つまり、図4に示すように、フラッシュメモリーH30内をROM領域H30−1とRAM領域H30−2とに区画した場合において、該ROM領域H30−1とRAM領域H30−2それぞれにLUN#1、LUN#2を作成し付与して制御することが可能になるため、前記フラッシュメモリーH30のハイブリッド化を図ることが可能となる。
【0068】
また、前記フラッシュメモリーH30内のROM領域H30−1とRAM領域H30−2とは、異なるファイルシステムによって管理されている。具体的には、ROM領域H30−1はISO9660ファイルシステム又はHFSによって管理され、RAM領域H30−2はFATファイルシステムによって管理されている。ここで、ISO9660ファイルシステムは、主にデータ用CD−ROMに使用されるファイルシステムであり、FATファイルシステムは、主にMS−DOSにおけるブロックデバイス(フレキシブルディスク、ハードディスク等)上のファイルを管理するためのシステムであり、またHFS(Hierarchical File System)は、階層構造を使ってファイルを分類することにより、数多くのファイルがハードディスクにあってもフォルダでファイルを上手に整理できるとするものである。
【0069】
また、ROM領域H30−1がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、ホスト機器H100側にCD−ROMドライブとして認識させることができる。そのため、ROM領域H30−1に実行ファイルを書き込むことで、自動再生機能である所謂「オートラン(AUTO RUN)」をホスト機器H100に行わせることが可能となっている。
【0070】
また、以上のように、前記フラッシュメモリーH30内のROM領域H30−1とRAM領域H30−2とを、異なるファイルシステムによって管理することによって、書き込み/読み出し/削除が、異なる手段(ソフト)によるものとなるため、一方の領域には書き込み/読み出し/削除の何れかをできないようにすることができるとともに、一方の領域をユーザーから見えないようにすることも可能となる。
【0071】
以上のように、フラッシュメモリーH30内をROM領域H30−1とRAM領域H30−2とに区画することによって、ROM領域H30−1に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域H30−2には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスとすることができ、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0072】
例えば、SDI/OハイブリッドストレージカードH10にホスト機器H100の保守サービス機能を付加することが可能になる。具体的には、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1にホスト機器H100の設定情報を診断・出力するソフトウェアを記録し、出力結果をRAM領域H30−2に保存する。また、ROM領域H30−1にプログラムの自動アップデートプログラムを収録し、RAM領域H30−2にアップデートファイルを収録することで、ユーザーサポートや保守などに利用することが可能になる。
【0073】
また、SDI/OハイブリッドストレージカードH10をキーデバイスとして用いることも可能になる。具体的には、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1に暗号/復号ソフトを収録し、固有IDをセキュリティキーとして設定する。そして、機密情報は、ROM領域H30−1に収録された暗号/復号ソフトとセキュリティキーで暗号化した状態で保存する。
【0074】
このように構成すれば、前記SDI/OハイブリッドストレージカードH10が接続された状態でないと機密情報を復号化できないので、機密情報の流出を防ぐことが可能になるため、前記SDI/OハイブリッドストレージカードH10がキーデバイスとして機能する。また、会員限定で提供されるウェブコンテンツへのアクセスキーとしても利用することができる。
【0075】
また、SDI/OハイブリッドストレージカードH10をアプリケーションデバイスとして用いることも可能になる。具体的には、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1にアプリケーションプログラムを収録する。この場合、ROM領域H30−1に書き込まれたアプリケーションプログラムは、ユーザーが誤って消去してしまうことがないため適切に保護されるとともに、RAM領域H30−2にはアプリケーションプログラムのデータ等を自由に保存することができる。つまり、ROM領域H30−1に書き込まれたアプリケーションプログラムがゲームソフトである場合には、そのゲームの結果やスコアー、経過データなどをRAM領域H30−2に書き込むことができる。
【0076】
また、SDI/OハイブリッドストレージカードH10を広告宣伝用のノベルティデバイスとして用いることも可能になる。具体的には、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1にコマーシャル表示ソフトや広告宣伝が表示されるウェブページへのリンクアドレスを収録し、RAM領域H30−2の使用時毎に表示されるようにしてユーザーに配布する。ユーザーは、ROM領域H30−1を消去することができないため、RAM領域H30−2を使用する毎にコマーシャル画像や広告宣伝が表示されるウェブページへのリンクアドレスが表示されるため、好適に広告宣伝効果を得ることができる。
【0077】
なお、ROM領域H30−1へのデータの書き込みは、「CD−R書き込みソフト」のような専用ソフトを用いて行われ、別途該専用ソフトを用いることにより何回でも書き込み、書き換えを行うことは可能である。
【0078】
次に、このように構成された本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10の、各局面における適用制御例を説明する。なお、特に記載が無い場合、ホスト機器H100はPDAあり、SDI/OハイブリッドストレージカードH10をゲームソフトを組み込んだアプリケーションデバイスとして用いる例を示すものとする。
【0079】
まず、ゲームソフトを組み込んだアプリケーションデバイスであるSDI/OハイブリッドストレージカードH10を、ホスト機器H100のスロットに装着した場合のイニシャル処理ルーチンについて説明する。図5は、本第3実施例によるイニシャル処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0080】
ステップ10で、SDI/OハイブリッドストレージカードH10がホスト機器H100のスロットに挿入されると、ROM領域H30−1がISO9660ファイルシステムによって管理されているため、ROM領域H30−1はホスト機器H100側にCD−ROMドライブとして仮想的に認識される。そのため、ステップ20で、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24によって、ROM領域H30−1に格納された実行ファイルが自動実行(オートラン)される。従って、ROM領域H30−1に格納されたゲームソフトのプログラムが実行されて、ゲームの初期状態の画面が表示され、ゲームの開始が可能となる。
【0081】
また、ステップ30で、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24によってSCSI−ID及びLUNが、ホスト機器H100であるPDA側に認識される。そのため、ステップ40でホスト機器H100は、認識したSCSI−ID及びLUNによりフラッシュメモリーH30のROM領域H30−1側をCD−ROM領域と、RAM領域H30−2側をリムーバブル領域として認識する。それにより、ホスト機器H100であるPDAの液晶ディスプレイ上には、図6に示すように、システムホルダとしてCD−ROMドライブ(E)とリムーバブルディスクドライブ(F)の2つの表示が可能となる。
【0082】
次に、ゲームソフトを組み込んだアプリケーションデバイスであるSDI/OハイブリッドストレージカードH10がホスト機器H100であるPDAのスロットに装着された状態から、SDI/OハイブリッドストレージカードH10からデータを読み出す場合の読み出し処理ルーチンについて説明する。図7は、本第3実施例による読み出し処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0083】
ステップ100で、図6に示すPDAの液晶ディスプレイ上に表示されたCD−ROMドライブ(E)を開いてアプリケーションのアイコンをダブルクリックすると、ステップ110で前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26がフラッシュメモリーH30を制御して、ROM領域H30−1に書き込まれたアプリケーションプログラムを読み出し、ステップ120で前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24が前記SDI/OインターフェイスコントローラーH22を介してそのアプリケーションプログラムをホスト機器H100であるPDAに送信する。
【0084】
それにより、ステップ130でホスト機器H100であるPDAによって、アプリケーションプログラムが実行され、ゲームの初期画面が表示され、ゲームの実行が可能となる。
【0085】
一方、ステップ140で、図6に示すPDAの液晶ディスプレイ上に表示されたリムーバブルディスク(F)を開いてファイルのアイコンをダブルクリックすると、ステップ150で前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26がフラッシュメモリーH30を制御して、RAM領域H30−2に書き込まれたデータを読み出し、ステップ160で前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24が前記SDI/OインターフェイスコントローラーH22を介してそのデータをホスト機器H100であるPDAに送信する。それにより、ステップ170でホスト機器H100であるPDAによって、そのデータの使用、処理が可能となる。
【0086】
次に、ゲームソフトを組み込んだアプリケーションデバイスであるSDI/OハイブリッドストレージカードH10がホスト機器H100であるPDAのスロットに装着された状態から、SDI/OハイブリッドストレージカードH10に書き込み削除を行う場合の書き込み削除処理ルーチンについて説明する。図8は、本第3実施例による書き込み削除処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0087】
ステップ200で、図6に示すPDAの液晶ディスプレイ上に表示されたCD−ROMドライブ(E)を選択して書き込み或いは削除の要求が行われた場合、ステップ210でフラッシュメモリーH30のROM領域H30−1への当該書き込み或いは削除の要求は拒否される。これは、ホスト機器H100であるPDAは、フラッシュメモリーH30のROM領域H30−1側をCD−ROMドライブ(E)として仮想的に認識しているためである。そのため、ROM領域H30−1に格納されているアプリケーションプログラムの変更や削除は受付られずにエラー処理される。
【0088】
また、ステップ200及びステップ220で、図6に示すPDAの液晶ディスプレイ上に表示されたリムーバブルディスク(F)を選択して書き込み或いは削除の要求が行われた場合には、ステップ230で前記SCSI/ATAPIホストコントローラーH24がフラッシュメモリーH30のROM領域H30−1へのデータの書き込み或いは削除を許可し、そのデータをステップ240で前記SDI/OインターフェイスコントローラーH22を介してホスト機器H100であるPDAから受信する。
【0089】
それにより、ステップ250で前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26がフラッシュメモリーH30を制御して、RAM領域H30−2へのデータを書き込みを行う。
【0090】
以上の構成とすることによって、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、SDI/Oカード規格とSCSI及びATAPI間のブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。そのため、ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がないため、適宜それらを携帯する必要がなく簡略な構成となるため、小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適であるという小型メモリーカードとしての特徴を十分生かすことが可能となる。
【0091】
また、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPIホストコントローラーH24をスレーブ側であるSDI/OストレージコントローラーH20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができ、上述したように前記フラッシュメモリーH30内をRAM領域とROM領域とに区画することが可能になっている。そのため、本第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードH10は、上述したように、ホスト機器の保守サービス機能の付加、キーデバイス、アプリケーションデバイス、ノベルティデバイスなど今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0092】
[第4実施例]
本発明の第4実施例に基づくCFハイブリッドストレージカードR10は、カード規格として前記第2実施例におけるCFI/OストレージカードC10と同じCF+カード規格に準拠したストレージカードであり、フラッシュメモリーR30がハイブリッド化されている点が異なっている。また、同じくハイブリッド化されている前記第3実施例におけるSDI/OハイブリッドストレージカードH10とは、カード規格がCF+カード規格に準拠したストレージカードである点、フラッシュメモリーのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有する点、及びメモリの領域の変更が可能である点が異なっている。従って、前記第1〜第3実施例におけるストレージカードと重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0093】
本発明の第4実施例に基づくCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、図9に示すように、CFI/OストレージコントローラーR20、フラッシュメモリーR30を有している。
【0094】
また、前記CFI/OハイブリッドストレージカードR10は、ホスト機器R100のスロットに挿入されて電気的に接続されることによって、ホスト機器R100にデータを記憶するストレージカードとして外部記憶機能を付加する。
【0095】
また、前記CFI/OストレージコントローラーR20は、CFI/OインターフェイスコントローラーR22、SCSI/ATAPIホストコントローラーR24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26を有している。なお、CFI/OインターフェイスコントローラーR22、SCSI/ATAPIホストコントローラーR24、SCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26は、全てCFI/OストレージコントローラーR20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0096】
前記CFI/OインターフェイスコントローラーR22は、CF+規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、信号ピン、CFI/Oバスを介してホスト機器R100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、CFバスを介してCFI/OハイブリッドストレージカードR10とホスト機器R100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0097】
前記SCSI/ATAPIホストコントローラーR24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをスレーブ側であるCFI/OストレージコントローラーR20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器R100からの各種指令、データの転送を制御してSCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26に与えるとともに、フラッシュメモリーR30の状態を管理する。
【0098】
また、SCSI/ATAPIホストコントローラーR24は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0099】
前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26は、前記SCSI/ATAPIホストコントローラーR24と同じOS上で実行される制御プログラムに従って、フラッシュメモリーR30を制御する。
【0100】
また、前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーR26は、SCSIインターフェース及びATAPIインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPIブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっている。
【0101】
また、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPIホストコントローラーR24をスレーブ側であるCFI/OストレージコントローラーR20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、ホストR100側はCFI/OハイブリッドストレージカードR10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0102】
また、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、前記フラッシュメモリーR30内をRAM領域とROM領域とに区画することが可能になる。
【0103】
つまり、図9に示すように、フラッシュメモリーR30内をROM領域R30−1とRAM領域R30−2とに区画した場合において、該ROM領域R30−1とRAM領域R30−2それぞれにLUN#1、LUN#2を作成し付与して制御することが可能になるため、前記フラッシュメモリーR30のハイブリッド化を図ることが可能となる。
【0104】
また、前記フラッシュメモリーR30内のROM領域R30−1とRAM領域R30−2とは、異なるファイルシステムによって管理されている。具体的には、ROM領域R30−1はISO9660ファイルシステム又はHFSによって管理され、RAM領域R30−2はFATファイルシステムによって管理されている。
【0105】
以上のように、フラッシュメモリーR30内をROM領域R30−1とRAM領域R30−2とに区画することによって、ROM領域R30−1に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域R30−2には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスとすることができ、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0106】
また、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、特定のRAM領域又はROM領域へのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有している。
【0107】
具体的には、CFI/OストレージコントローラーR20内のアトリビュートメモリにコンフィグレーションレジスタを構築し、該コンフィグレーションレジスタのモードを切替えてコンフィグレーションを行うことにより、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1又はRAM領域R30−2へのアクセスの制限或いは制限の解除を可能とする。これにより、接続するホスト機器などに応じて、RAM領域R30−2へのアクセスを制限することによる単純なデータ用CD−ROMとしてのみの使用や、ROM領域R30−1へのアクセスを制限することによる単純なリームーバブルディスクとしてのみの使用など用途を限定して使用することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0108】
また、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1とRAM領域R30−2の大きさ、つまり領域サイズの変更が可能となっている。このROM領域R30−1とRAM領域R30−2の大きさの変更は、前記ホストR100側の特殊な専用ソフトによって行われる。該特殊な専用ソフトによるROM領域R30−1とRAM領域R30−2の領域サイズの変更を、図10に示す本第4実施例による領域サイズ変更処理ルーチンを示すフローチャートに基づいて説明する。
【0109】
ステップ300で、ホストR100の領域サイズ変更ソウトウェアが、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1とRAM領域R30−2の領域サイズの変更する指令を行うと、ステップ310で前記SCSI/ATAPIスレーブコントローラーH26が、アドレス範囲に関する情報を領域サイズ変更ソフトウェアから指令された情報に変更する。
【0110】
続いて、ステップ320で、各領域のファイルシステムが初期化されて、領域サイズの変更処理が終了する。
【0111】
このように、本第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10は、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1とRAM領域R30−2の領域サイズの変更が可能となっているため、何らかの事情によりフラッシュメモリーH30のROM領域R30−1とRAM領域R30−2の大きさを変更する必要が生じた際には、好適に領域サイズの変更を行うことができる。
【0112】
従って、例えば、フラッシュメモリーH30の容量が32MBである場合に、28MBが必要なソフトウェアを書き込む必要が生じた場合などにおいて、ROM領域R30−1を28MBと、RAM領域R30−2を4MBなどとすることができる。
【0113】
また、例えば、フラッシュメモリーH30の容量が32MBである場合に、ROM領域R30−1が28MBであるのに10MBしか使用されていない場合には、ROM領域R30−1を10MBと、RAM領域R30−2を22MBとして、RAM領域R30−2の容量を増やすなど、フラッシュメモリーH30の容量を最大限効率的に利用することができる。また、全領域をROM領域或いはRAM領域に設定することも可能である。
【0114】
[第5実施例]
本発明の第5実施例に基づくハイブリッドハードディスクJ10は、同じくハイブリッド化を行う前記第3実施例におけるSDI/OハイブリッドストレージカードH10とは、記憶媒体がフラッシュメモリーとハードディスクという大きな違いがあるが、ハイブリッド化の概念的には共通している。従って、前記第1〜第4実施例におけるストレージカードと重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0115】
本発明の第5実施例に基づく前記ハイブリッドハードディスクJ10は、図11に示すように、SCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20、磁気ディスクJ30を有している。
【0116】
また、前記ハイブリッドハードディスクJ10は、ホスト機器J100と電気的に接続されることによって、ホスト機器R100にデータを記憶するストレージディスクとして外部記憶機能を付加する。
【0117】
また、前記SCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20は、SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーJ22、SCSI/ATAホストコントローラーJ24を有している。なお、SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーJ22、及びSCSI/ATAホストコントローラーJ24は、SCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0118】
前記SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーJ22は、SCSI/ATA規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、ホスト機器J100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、SCSI/ATAPIバスを介してハイブリッドハードディスクJ10とホスト機器J100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0119】
前記SCSI/ATAホストコントローラーJ24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをSCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器J100からの各種指令、データの転送を制御して、磁気ディスクJ30の状態を管理する。
【0120】
また、SCSI/ATAホストコントローラーJ24は、SCSIインターフェース及びATAインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAPブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAPコマンドへの対応が可能となっている。
【0121】
また、本第5実施例によるハイブリッドハードディスクJ10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPホストコントローラーJ24をスレーブ側であるSCSI/ATAPIストレージコントローラーJ20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、ホストJ100側はハイブリッドハードディスクJ10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0122】
また、本第5実施例によるハイブリッドハードディスクJ10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、前記磁気ディスクJ30内をRAM領域とROM領域とに区画することが可能になる。
【0123】
つまり、図11に示すように、前記磁気ディスクJ30内をROM領域J30−1とRAM領域J30−2とに区画した場合において、該ROM領域J30−1とRAM領域J30−2それぞれにLUN#1、LUN#2を作成し付与して制御することが可能になるため、前記磁気ディスクJ30のハイブリッド化を図ることが可能となる。
【0124】
以上のように、磁気ディスクJ30内をROM領域J30−1とRAM領域J30−2とに区画することによって、ROM領域J30−1に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域J30−2には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスとすることができ、本第5実施例によるハイブリッドハードディスクJ10は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0125】
[第6実施例]
本発明の第6実施例に基づくハイブリッドZIPドライブZ10は、同じくハイブリッド化を行う前記第5実施例におけるハイブリッドハードディスクJ10とは、記憶媒体がZIPディスクとハードディスクという大きな違いがあるが、ハイブリッド化の概念的には共通している。従って、前記第1〜第5実施例におけるストレージカード、ストレージディスクと重複する説明に関しては、一部説明を省略する。
【0126】
本発明の第6実施例に基づく前記ハイブリッドZIPドライブZ10は、図12に示すように、SCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20が内蔵されているとともに、ZIPディスクD10を挿入するためのスロットZ30が形成されている。そして、該スロットZ30にZIPディスクD10が装着され前記ハイブリッドZIPドライブZ10とホスト機器Z100が接続されることによって、ホスト機器Z100にデータを記憶するストレージディスクとして外部記憶機能を付加する。
【0127】
また、前記SCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20は、SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーZ22、SCSI/ATAホストコントローラーZ24を有している。なお、SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーZ22、及びSCSI/ATAホストコントローラーZ24は、SCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20内に一つの機能ブロックとして実装される。
【0128】
前記SCSI/ATAPIインターフェイスコントローラーZ22は、SCSI/ATA規格に準拠したインターフェースコントローラーであり、ホスト機器Z100と通信するためのインターフェイス機能を有しており、SCSIバスを介してハイブリッドZIPドライブZ10とホスト機器Z100とのデータやコマンドの送受信を制御する。
【0129】
前記SCSI/ATAホストコントローラーZ24は、通常ホスト側に配設されるホストコントローラーをSCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20内に組み込んだものであり、所定のオペレーティングシステム(OS)上で実行される制御プログラムに従って、ホスト機器Z100からの各種指令、データの転送を制御して、ZIPディスクD10の状態を管理する。
【0130】
また、SCSI/ATAホストコントローラーZ24は、SCSIインターフェース及びATAインターフェースを有しているため、SCSIブリッジ機能、ATAブリッジ機能を得ることができ、SCSIコマンド及びATAコマンドへの対応が可能となっている。
【0131】
また、本第6実施例によるハイブリッドZIPドライブZ10は、通常ホスト側に配設されるSCSI/ATAPホストコントローラーZ24をスレーブ側であるSCSI/ATAPIストレージコントローラーZ20内に組み込んでいるとともに、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、ホストZ100側はハイブリッドZIPドライブZ10との通信機能を有していれば、特別なソフトウェアを備える必要がない。そのため、多様な機器で使用することが可能となっている。
【0132】
また、本第6実施例によるハイブリッドZIPドライブZ10は、SCSIコマンド及びATAPIコマンドへの対応が可能となっているため、LUN機能を使用することができる。そのため、前記ZIPディスクD10の書き込み領域D20内を複数のRAM領域とROM領域とに区画することが可能になる。
【0133】
つまり、図12に示すように、前記ZIPディスクD10の書き込み領域D20内をROM領域D20−1、RAM領域D20−2、RAM領域D20−3と3つに区画した場合において、該ROM領域D20−1、RAM領域D20−2、RAM領域D20−3それぞれにLUN#1、LUN#2、LUN#3を作成し付与して制御することが可能になるため、前記ZIPディスクD10のハイブリッド化を図ることが可能となる。
【0134】
以上のように、前記ZIPディスクD10の書き込み領域D20内をROM領域D20−1、RAM領域D20−2、RAM領域D20−3と3つに区画することによって、ROM領域D20−1に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域D20−2、RAM領域D20−3には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスとすることができ、本第6実施例によるハイブリッドZIPドライブZ10は、今までに無い多様な実施態様、独特な効果を得ることが可能になる。
【0135】
以上述べたように、上記第1〜第6実施例によれば、システムインターフェースとしてSCSIインターフェース或いはATAPIインターフェースを組み込むことにより、LUNを作成し付与して制御することを可能とすることによって、ハイブリッドストレージデバイス化が可能となる。
【0136】
なお、本技術は、上記各実施例の構成のみに限定されるものではなく、多様な態様が可能である。例えば、上記各ストレージデバイスにデータを書き込む際に、そのデータを圧縮するようにしてもよい。そして、該ストレージデバイスからデータを読み込んだ際にそのデータを解凍するようにしてもよい。
【0137】
また、上記各実施例における上記各ストレージデバイスのROM領域或いはRAM領域を区画する区画数は任意でよく、また、区画した場合のROM領域或いはRAM領域の容量割合も任意でよい。
【0138】
また、上記第4実施例によるCFI/OハイブリッドストレージカードR10においては、CFI/OストレージコントローラーR20内のアトリビュートメモリにコンフィグレーションレジスタを構築し、該コンフィグレーションレジスタのモードを切替えてコンフィグレーションを行うことにより、フラッシュメモリーH30のROM領域R30−1又はRAM領域R30−2へのアクセスの制限或いは制限の解除を可能としているが、それのみに限定されるものではなく、別途物理的なハードの切替スイッチを設定し、該切替スイッチによってフラッシュメモリーH30のROM領域R30−1又はRAM領域R30−2へのアクセスの制限或いは制限の解除を行うようにしてもよい。
【0139】
また、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースとして、SCSIインターフェース又はATAPIインターフェースを例示しているが、それのみに限定されるものではなく、それに準じたインターフェース或いは今後開発されるようなインターフェースなど、同様にLUN機能を使用可能なものであれば全て含まれる。
【0140】
また、前記所定のカード規格として、SDI/O規格及びCF+規格を例示しているが、それのみに限定されるものではなく、それに準じた規格或いは今後開発されるようなカード規格など、セキュリティ機能などの問題があるものでなければ全て含まれる。
【0141】
また、本発明によるストレージコントローラーを搭載するものとして、メモリーカード規格に準拠したもの、ハードディスクドライブ、ZIPディスクドライブを例示しているが、それのみに限定されるものではなく、フレキシブルディスクドライブ、スーパーフレキシブルディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ(所謂「MOディスクドライブ」)、またはそれらに準じたデバイス或いは今後開発されるような記憶メディアなど全て含まれる。
【0142】
【発明の効果】
本発明に基づく請求項1に記載のストレージコントローラーによれば、所定のカード規格に準拠したインターフェースコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーと、所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するスレーブコントローラーとを有しているため、ホストコントローラーをスレーブ側にも配設するとともに、所定のカード規格と所定のデータ転送方式のシステムインターフェース間のブリッジ機能がストレージコントローラーに内蔵されることになり、メモリーカードに組み込まれた場合には、ブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がないため、適宜それらを携帯する必要がなく簡略な構成となるため、CFメモリーカードやSDメモリーカードなどの小型で軽量なストレージカード類において良好な携帯性を得ることができ、モバイル機器に利用した場合に最適となる特徴を十分生かすことが可能となる。
【0143】
また、特に、請求項2に記載のストレージコントローラーによれば、前記ホストコントローラー及びスレーブコントローラーの所定のデータ転送方式のシステムインターフェースが、SCSIインターフェース又はATAPIインターフェースであるため、所定のカード規格とSCSIインターフェース又はATAPIインターフェース間のブリッジ機能がストレージコントローラーに内蔵されることになり、メモリーカードに組み込まれた場合には、単体でIDE(ATA)ハードディスク互換のストレージとすることができて、SCSI又はATAPIブリッジアダプターやその他の変換アダプターを別途接続する必要がなくなる。
【0144】
また、特に、請求項3に記載のストレージコントローラーによれば、前記所定のカード規格がSDI/O規格であるとともに、インターフェースコントローラーがSDI/Oインターフェースコントローラーであるため、SDI/Oに準拠したカードとしての前記請求項1又は2に記載の効果を得ることができる。
【0145】
また、特に、請求項4に記載のストレージコントローラーによれば、前記所定のカード規格がCF+規格であるとともに、インターフェースコントローラーがCFI/Oインターフェースコントローラーであるため、CF+カード規格に準拠したカードとしての前記構成1又は2に記載の効果を得ることができる。
【0146】
また、特に、請求項5又は6に記載のストレージコントローラーによれば、SCSIやATAPIなどのロジカルユニットナンバー機能を有するデータ転送方式のシステムインターフェースとすることにより、前記フラッシュメモリー内をRAM領域とROM領域とに区画した際に、該RAM領域とROM領域それぞれにロジカルユニットナンバーを付与して制御することが可能になるため、前記フラッシュメモリーのハイブリッド化が可能となり、ROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができるストレージデバイスの提供が可能になる。
【0147】
また、特に、請求項7に記載のストレージカードによれば、前記請求項1又は2又は3又は4又は5又は6のストレージコントローラーを内蔵するため、前記請求項1又は2又は3又は4又は5又は6の効果を有するストレージカードとすることができる。
【0148】
また、特に、請求項8に記載のストレージカードによれば、特定のRAM領域又はROM領域へのアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有しているため、接続するホスト機器などに応じて、単純なデータ用CD−ROMとしてのみの使用や、リームーバブルディスクとしてのみの使用とすることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0149】
また、特に、請求項9に記載のストレージコントローラーによれば、ホストコントローラーをスレーブ側にも配設するとともに、SCSIやATAPIなどのロジカルユニットナンバー機能を有するデータ転送方式のシステムインターフェースとすることにより、前記磁気記録媒体内をRAM領域とROM領域とに区画した際に、該RAM領域とROM領域それぞれにロジカルユニットナンバーを付与して制御することが可能になるため、前記磁気記録媒体のハイブリッド化が可能となり、ROM領域に書き込まれたソフトウェアが誤って消去されてしまうことがないとともに、RAM領域には自由に書き込みを行うことができる磁気記録媒体の提供が可能になる。
【0150】
また、特に、請求項10又は11に記載の磁気ディスクドライブによれば、前記請求項9のストレージコントローラーを内蔵するため、前記請求項9の効果を有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づくSDI/Oストレージカードの構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例によるSDI/OストレージカードのPCのディスプレイ上の表示例を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例に基づくCFストレージカードの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3実施例に基づくSDI/Oハイブリッドストレージカードの構成を示すブロック図である。
【図5】第3実施例によるイニシャル処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】第3実施例によるSDI/OハイブリッドストレージカードのPDAの液晶ディスプレイ上の表示例を示す説明図である。
【図7】第3実施例による読み出し処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】第3実施例による書き込み処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4実施例に基づくCFI/Oハイブリッドストレージカードの構成を示すブロック図である。
【図10】第4実施例による領域サイズ変更処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第5実施例に基づくハイブリッドハードディスクドライブの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第6実施例に基づくハイブリッドZIPドライブの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、C10、H10、R10 ストレージカード
20、C20、H20、R20、J20、Z20 ストレージコントローラー
22、C22、H22、R22、J22、Z22 インターフェースコントローラー
24、C24、H24、R24、J24、Z24 ホストコントローラー
26、C26、H26、R26、Z26 スレーブコントローラー
30、C30、H30、R30 フラッシュメモリー
30−1、30−2、C30、H30−2、R30−2、J30−2、Z20−2、Z20−3 RAM領域
H30−1、R30−1、J30−1、Z20−1 ROM領域
J10 ハードディスクドライブ
Z10 ZIPディスクドライブ
Claims (11)
- フラッシュメモリーへのデータの読みだし及び書き込みをコントロールするストレージコントローラーであって、
所定のカード規格に準拠したインターフェースコントローラーと、
所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーと、
所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するスレーブコントローラーと
を有することを特徴とするストレージコントローラー。 - 前記ホストコントローラー及びスレーブコントローラーの所定のデータ転送方式のシステムインターフェースが、SCSIインターフェース又はATAPIインターフェースであることを特徴とする請求項1に記載のストレージコントローラー。
- 前記所定のカード規格がSDI/O規格であるとともに、インターフェースコントローラーがSDI/Oインターフェースコントローラーであることを特徴とする請求項1又は2に記載のストレージコントローラー。
- 前記所定のカード規格がCF+規格であるとともに、インターフェースコントローラーがCFI/Oインターフェースコントローラーであることを特徴とする請求項1又は2に記載のストレージコントローラー。
- 前記フラッシュメモリー内をRAM領域とROM領域とに区画して制御することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載のストレージコントローラー。
- 前記RAM領域をFATファイルシステムによって管理するとともに、前記ROM領域をISO9660ファイルシステム又はHFSによって管理することを特徴とする請求項5に記載のストレージコントローラー。
- 前記請求項1又は2又は3又は4又は5又は6に記載のストレージコントローラーを内蔵することを特徴とするストレージカード。
- 特定のRAM領域又はROM領域へのみアクセスを制限或いは制限の解除を可能とする切替機能を有することを特徴とする請求項7に記載のストレージカード。
- 所定の磁気記録媒体へのデータの読みだし及び書き込みをコントロールするストレージコントローラーであって、
所定の規格に準拠したインターフェースコントローラーと、ロジカルユニットナンバーに対応した所定のデータ転送方式のシステムインターフェースを有するホストコントローラーとを有しており、
前記磁気記録媒体内をRAM領域とROM領域とに区画して制御することを特徴とするストレージコントローラー。 - 前記請求項9に記載のストレージコントローラーを内蔵することを特徴とする磁気ディスクドライブ。
- 前記磁気ディスクドライブが、ハードディスクドライブ又はフレキシブルディスクドライブ又はZIPディスクドライブ又は光磁気ディスクドライブのいずれかであることを特徴とする請求項10に記載の磁気ディスクドライブ。
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-11-25 JP JP2002382705A patent/JP2004178535A/ja active Pending
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