JP2007024728A - 地盤調査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサの移動が規制されることに起因して、模型地盤に生じる変位から乖離した計測結果を得る虞れを低減することができる地盤調査装置を提供する。
【解決手段】地盤調査装置には、模型地盤に従って変形する弾性体31の中に地盤の変位を計測するセンサを収容した経時計測手段30と、実際の盛土(構造物)の大きさNに対して1/Nの大きさの盛土(模型構造物)、及び模型地盤を備える模型ユニットと、通常の重力場の重力加速度に比してN倍の加速度を回転によって模型ユニットに作用させる加速度付与ユニット(加速度付与手段)とを設けてある。
【選択図】 図4

Description

本発明は、模型地盤の変位を計測する地盤調査装置に関するものである。
近年、地盤の力学特性を評価する場合には、模型実験が利用されるときがある。模型実験を利用すれば、例えば構造物の1/Nの模型構造物を模型地盤の上に建て、模型構造物を建てたことによる模型地盤の変位を計測し、それによって、構造物を建てることによる実際の地盤の変位を予想することができる。
このような模型実験を利用する装置の中には、例えば複数のビーズを釣糸によってつないだ変位計測手段を備える地盤調査装置があった。この地盤調査装置は、上記複数のビーズを、重力による加速度が作用する方向に沿って一定の間隔で模型地盤の中に埋めてから、例えば模型地盤の表面に盛土(模型構造物)を形成した後、模型地盤の中に埋めてあるビーズを掘り出し、盛土を形成したことによって生じるビーズの変位を計測するものである。この地盤調査装置によれば、計測結果に基づき、実際に盛土を形成することによって、実際の地盤に生じる変位を予想することができる。
しかしながら、複数のビーズを釣糸でつないだものを用いて模型地盤の変位を計測する地盤調査装置では、模型地盤の中に埋めてあるビーズを掘り出して各ビーズの変位を計測しなければならないので、模型地盤の変位を複数回にわたって計測することができない問題があった。従って、上記地盤調査装置では、盛土の形成にともなう模型地盤の変位を経時的に計測することができなかった。
そこで、従来、盛土の形成にともなう模型地盤の変位を経時的に計測することができるよう、経時計測手段を備える地盤調査装置があった。経時計測手段は、図15に示すように、プラスチック製の板材1の上に加速度計2を取り付けたものを複数(図示例では7つ)用意し、板材1と板材1とを蝶番3によって連結したものである。この経時計測手段4は、上記複数の加速度計2を、重力による加速度が作用する方向に沿って一定の間隔で模型地盤の中に埋めてある。この地盤調査装置は、盛土を設けている最中、加速度計2によって加速度を出力し、その加速度に基づいて加速度計の変位を算出し、それにより、盛土を形成している最中の模型地盤の変位を複数回にわたって計測することができる(例えば、非特許文献1参照)。
関口宏二 磯田将 大野康年 小山忠雄 松尾淳 東畑郁生著,「薬液浸透注入によるタンク基礎地盤の液状化対策効果に関する3次元振動台実験」 第11回日本地震工学シンポジウム講演会講演集,p.1021−1026,2002年
ところで、上記経時計測手段4は、板材1の上に加速度計2を取り付けたものを複数用意し、板材1と板材1とを蝶番3によって連結し、上記複数の加速度計2を、重力加速度が作用する方向に沿って一定の間隔で模型地盤の中に埋めるものである。よって、盛土を設けることによって模型地盤が変位した際、蝶番3が回動することによって加速度計2が移動するものの、加速度計2の移動は蝶番3の回動方向によって規制されるので、模型地盤に生じる変位から乖離した計測結果が得られる虞れがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、センサの移動が規制されることに起因して、模型地盤に生じる変位から乖離した計測結果を得る虞れを低減することができる地盤調査装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、模型地盤の変位を計測する地盤調査装置において、模型地盤に従って変形する弾性体の中に変位を計測するセンサを収容した経時計測手段を設けたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる地盤調査装置は、上記請求項1において、実際の構造物の大きさNに対して1/Nの大きさの模型構造物、及び模型地盤を備える模型ユニットと、通常の重力場(重力加速度が9.81m/sec2である場)の重力加速度に比してN倍の加速度を回転によって模型ユニットに作用させる加速度付与手段とを設けたことを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、模型地盤に従って変形する弾性体の中に変位を計測するセンサを収容した経時計測手段を設けたので、センサの移動が蝶番の回動方向によって規制されることがない。よって、センサの移動が規制されることに起因して、模型地盤に生じる変位から乖離した計測結果を得る虞れを低減した地盤調査装置を提供することができる。
請求項2にかかる地盤調査装置によれば、実際の構造物の大きさNに対して1/Nの大きさの模型構造物、及び模型地盤を備える模型ユニットと、通常の重力場(重力加速度が9.81m/sec2である場)の重力加速度に比してN倍の加速度を回転によって模型ユニットに作用させる加速度付与手段とを設けたので、応力の相似則を満足する態様で模型実験を行うことができる。よって、模型地盤に加わる自重による応力が、実際の地盤に加わる自重による応力に比して小さいことに起因して、実際の地盤に生じる変位から乖離した計測結果を得ることはない。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる地盤調査装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態における地盤調査装置の概要を示したものである。この地盤調査装置は、加速度付与ユニット(加速度付与手段)10と、模型ユニット20とで構成してある。
加速度付与ユニット10は、回転軸10aを中心に回転可能なアーム11を備えている。加速度付与ユニット10は、アーム11の一方の端のユニット保持部13で模型ユニット20を保持しており、アーム11の他方の端に模型ユニット20とほぼ同じ重量の錘を取り付けてあり、バランスを取りながら模型ユニット20を回転することで、模型ユニット20に加速度を作用させるよう構成してある。
ユニット保持部13は、通常、載置台14に模型ユニット20を載置し、該模型ユニット20の下方向が重力の方向となる態様で模型ユニット20を保持するものであるが、アーム11が回転軸10aを中心として回転する場合には、模型ユニット20の上下方向と、回転によって生じる加速度が作用する方向とが合致する態様で模型ユニット20を保持するものである。
このような加速度付与ユニット10の回転速度は、予め設定されたものから適宜選択可能となっている。本実施の形態では、模型ユニット20が例えば1分間におよそ125回、回転する速度に設定されているものとする。
模型ユニット20は、試験容器21と経時計測手段30と模型地盤22と盛土形成手段40とを備えている。
試験容器21は、図2及び図3に示すように、上面が開口した直方体状の箱体であって、載置台14の上に載置してある。試験容器21の底には、矩形状の孔21aを設けてある。
経時計測手段30は、図4及び図5に示すように、模型地盤22に従って変形する弾性体31の中に複数(図示例では5つ)の加速度計(センサ)32a,32b,32c,32d,32eを設けたものである。弾性体31は、適度に柔らかい材料、例えばシリコンゴムを用い、平断面が上記試験容器21の孔21aに対応する矩形状を成す態様で柱状に形成してある。弾性体31の一つの側部31aには、長手方向に沿って、上記加速度計32の外形形状に対応した凹部Hを複数(図示例では5つ)設けてある。これらの凹部Hは、側部31aから、その側部31aに対向する側部31bに向けて形成してある。そして、その凹部Hに加速度計32をはめ込んである。このように加速度計32を凹部Hにはめ込むことにより、加速度計32a,32b,32c,32d,32eは、弾性体31の長手方向において、弾性体31の一方の端から所定距離、離れた位置に配置してあり、弾性体31の短手方向において、弾性体31の一つの側部31aと加速度計31の一つの側部Sとが同一の平面を形成するよう配置してある。加速度計32a,32b,32c,32d,32eには、例えば長手方向と直交する方向の加速度を計測するものを用いてある。
このような経時計測手段30には、弾性体31を補強する補強部材33を取り付けてある。より具体的には、弾性体31を補強するため、例えばアルミニウムを用い、上記弾性体31の短手方向の幅(側部31aの幅)とほぼ同じ幅を有する板材を用いて形成した補強部材33を弾性体31に取り付けてある。このように補強部材33を弾性体31に取り付けると、補強部材33と加速度計32a,32b,32c,32d,32eとがそれぞれ接触することとなる。
このように構成した経時計測手段30は、他方の端を試験容器21の孔21aに入れ、重力による加速度が作用する方向に沿って加速度計32a,32b,32c,32d,32eを並べるよう、試験容器21の底に取り付けてある。このように経時計測手段30を試験容器21に取り付けると、加速度計30は、重力が作用する方向と直交する方向の加速度を計測することとなる。
模型地盤22は、図2及び図3に示すように、経時計測手段30を埋める態様で試験容器21の内部に収容してある。より具体的には、模型地盤22は、弾性体31の一方の端側に配置した加速度計32aが地表に相当する位置となる態様で、経時計測手段30の他方の端側を埋めるよう試験容器21の内部に収容してある。このように模型地盤22を試験容器21に収容すると、模型地盤22の地表から加速度計32aまでの距離が0mとなり、地表から加速度計32bまでの距離が1.2mとなり、地表から加速度計32cまでの距離が3.6mとなり、地表から加速度計32dまでの距離が6.0mとなり、地表から加速度計32eまでの距離が8.4mとなる。模型地盤22を試験容器21に収容した後、補強部材33を弾性体31から取り外し、取り外した補強部材33を試験容器21の外部に出す。
盛土形成手段40は、後述するように、模型地盤22の上に盛土(模型構造物)を形成するものであって、図6に示すように、試験容器21の上方に、試験容器21の開口21bを覆う態様で配置してある。そのような盛土形成手段40は、取付板41とホッパー42と、切出手段43と、ホッパー移動手段45とを備えている。
取付板41は、試験容器21の開口21bよりも大きい矩形状に形成してあり、上記開口21bとほぼおなじ大きさの貫通孔41aを備えており、その貫通孔41aと開口21bとが一致する態様で試験容器21の上に配置してある。
ホッパー42は、内部に土42aを収容するものであって、上記貫通孔41aとほぼ同じ幅を有する直方体状に形成してある。そのようなホッパー42の下部には吐出口42bを設けてある一方、ホッパー42の内部には吐出口42bに土42aを導くよう傾斜板42cを設けてある。吐出口42bの長さは、取付板41の貫通孔41aの幅とほぼ同一である。
切出手段43は、第1駆動手段43aと第1駆動ベルト43bと切出ローラ43cとを備えている。第1駆動手段43aは、モータであって、駆動した場合に第1駆動ベルト43bを介して切出ローラ43cを回転するものである。切出ローラ43cは、上記吐出口42bの近傍であって、吐出口42bの上方に配置してある。この切出ローラ43cは、少なくとも上記貫通孔41aの幅よりも長く形成してあり、一方の端(図6中、手前側の端)に上記第1駆動ベルト43bをかけまわしてある。切出手段43は、第1駆動手段43aを駆動した場合、第1駆動ベルト43bを介して切出ローラ43cを回転することによって、吐出口42bを通してホッパー42の内部からホッパー42の外部に土42aを吐出するよう構成してある。
ホッパー移動手段45は、第2駆動手段45aと、第2駆動ベルト45bと、一対の回転ローラ45c,45dと、タイミングベルト45eと、レール45fとを備えている。
第2駆動手段45aは、モータであって、駆動した場合に第2駆動ベルト45b、回転ローラ45c,45d、タイミングベルト45eを介してホッパー42及び切出手段43を、図6中、左右方向へ移動するものである。
回転ローラ45c,45dは、2つで1組を構成してある。それらの回転ローラ45c,45dにおいて、一方の回転ローラ45cは、取付板41の一方の端の上部に取り付けてあり、他方の回転ローラ45dは、取付板41の他方の端の上部に取り付けてある。回転ローラ45cは、少なくとも上記貫通孔41aの幅よりも長く形成してあり、一方の端(図6中、手前側の端)に上記第2駆動ベルト43bをかけまわしてある。回転ローラ45dは、上記貫通孔41aの幅とほぼ同じ長さに形成してある。
タイミングベルト45eは、上記貫通孔41aの幅とほぼ同じ幅に形成してあって、一方の回転ローラ45cと他方の回転ローラ45dとに架け渡してある。このようなタイミングベルト45eの一部には、ホッパー42と切出手段43とを取り付けてある。
レール45fは、貫通孔41aの近傍であって、貫通孔41aに沿って配置してあり、ホッパー42の移動を案内するものである。
このように構成してある盛土形成手段40の作用を説明する。先ず、第1駆動手段43aを正駆動、又は逆駆動することによって、ホッパー42を所要の位置に移動する。その後、第1駆動手段43aを駆動しながら第2駆動手段45aを駆動することによって、開口42cから土42aを吐出しながら、ホッパー42を移動することで、例えば模型地盤22の表面に四角錘台状の盛土46を形成する。
以上のような構成を有する地盤調査装置は、次のようにして、盛土を形成することで生じる模型地盤22の変位を計測する。
先ず、加速度付与ユニット10を駆動し、図7に示すように、アーム11を回転軸10aを中心として例えば時計回りに回転させ、それにより、アーム11の一方の端に取り付けた模型ユニット20も時計回りに回転させる。
アーム11を回転させると、ユニット保持部13は、回転による加速度が作用する方向と、模型ユニット20の上下方向とが合致する態様で模型ユニット20を保持する。
このときの模型ユニット20の回転速度は、模型ユニット20のスケール(実際の構造物の大きさと模型構造物の大きさとの比)に基づいて設定された速度に設定してある。この実施の形態では、後述するように、実際に形成しようとしている盛土の大きさに比して1/60の大きさの盛土46を設けるので、模型ユニット20に、通常の重力場(重力加速度が9.81m/sec2である場)の重力加速度に比して60倍の加速度(およそ60g(588.6m/sec2))が作用するよう、模型ユニット20を1分間に125回、回転する速度に設定してある。なお、模型ユニット20に作用させる設定加速度は、60gに限られず、模型ユニット20のスケールに対応し、予め設定されたものから適宜変更可能である。
模型ユニット20に回転による加速度が作用している状態で、図8に示すように、経時計測手段30が法尻部となるよう、盛土形成手段40によって模型地盤22の上に盛土46を形成する。このように形成する盛土46の大きさは、実際に形成しようと計画している盛土の大きさの1/60である。
また、盛土46の形成を開始すると、一定時間毎に、加速度計32a,32b,32c,32d,32eで加速度を検出する。
この地盤調査装置では、盛土46の形成によって、模型地盤22が変位した場合、模型地盤22に従って弾性体31が変形し、その変形により加速度計32a,32b,32c,32d,32eの位置が変わる。例えば、図9に2点鎖線で示すように、盛土46を形成する前、計測する加速度が0であった加速度計32eが、図9に実線で示すように、模型地盤22の変位によって経時計測手段30が変形すると、その変形により加速度計32eの位置が変わる。加速度計32eは、その変形に相当する加速度(この例では60g×sinθ)を計測する。そして、加速度計32e(32a,32b,32c,32d)で計測した加速度から、加速度計32e(32a,32b,32c,32d)の変位を算出する(設定加速度xと計測加速度aとを用い、θ=sin-1(a/x)によってθを算出する)。換言すれば、加速度計32a,32b,32c,32d,32eによって、加速度計32a,32b,32c,32d,32eの変位を計測する。
以上説明したように、本発明にかかる地盤調査装置によれば、模型地盤22に従って変形する弾性体31の中に変位を計測する加速度計32a,32b,32c,32d,32eを収容した経時計測手段30を設けたので、加速度計32a,32b,32c,32d,32eの移動が蝶番の回動方向によって規制されることがない。よって、加速度計32a,32b,32c,32d,32eの移動が規制されることに起因して、模型地盤22に生じる変位から乖離した計測結果を得る虞れを低減した地盤調査装置を提供することができる。
しかも、この地盤調査装置によれば、実際の盛土の大きさNに対して1/Nの大きさの盛土46、及び模型地盤22を備える模型ユニット20と、通常の重力場の加速度に比してN倍の加速度を回転によって模型ユニット20に作用させる加速度付与ユニット20とを設けたので、応力の相似則を満足する態様で模型実験を行うことができる。よって、模型地盤22に加わる自重による応力が、実際の地盤に加わる自重による応力に比して小さいことに起因して、実際の地盤に生じる変位から乖離した計測結果を得ることはない。
なお、上述した実施の形態には、加速度計32a,32b,32c,32d,32e
を5つ備える地盤調査装置で説明した。しかし、この発明はそれに限られず、例えば模型地盤22の深さ、又は計測間隔に対応して加速度計の数を変更させても良い。もちろん、加速度計の数は、単数でも良く、5つ以外の複数でも良い。
さらに、上述した実施の形態では、模型構造物として盛土46を形成するもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、ビル、橋等の模型構造物を形成しても良い。加えて、模型構造物を形成するものに限られず、基礎工事における掘削によって形成する孔に相当するものを模型地盤22に形成し、その孔を形成することによって生じる模型地盤22の変位を計測しても、同様の作用・効果を奏することができる。
次に、この実施の形態に係る地盤調査装置の加速度計32a,32b,32c,32d,32eによって計測した変位と、複数のビーズを釣糸によってつないだ変位計測手段50を備える地盤調査装置によって計測した変位とを比較する実験を行ってみた。
この実験は、図10および図11に示すように、上記経時計測手段30及び変位計測手段50を備える地盤調査装置を用い、それぞれの計測手段30,50によって計測した変位を比較したものである。この実験では、図11に示すように、盛土46を形成した場合に、盛土46から経時計測手段30の加速度計32までの距離Lcと、盛土46から変位計測手段50のビーズ51までの距離Ldとが同一となるよう、試験容器21の一方の端から加速度計32までの距離Laと、試験容器21の一方の端からビーズ51までの距離Lbとが同一となる態様で経時計測手段30および変位計測手段50を配置してある。さらに、この実験では、経時計測手段30によって、盛土46の形成を開始した時(t=0(sec))から、盛土46の形成を終了した時(t=16000(sec))までの変位を複数回にわたって計測する一方、変位計測手段50によって、盛土46の形成を終了した時(t=16000(sec))の変位を計測したものである。
なお、変位計測手段50は、図12に示すように、直径2mmのビーズ51を19個、釣糸52によってつないだものである。
経時計測手段30を備える地盤調査装置の計測結果を図13に示す。図13に示すように、上記経時計測手段30を備える地盤調査装置は、t=0,4000,8000,12000,16000(sec)におけるそれぞれの変位を計測できた。
一方、変位計測手段50を備える地盤調査装置の計測結果を図14に示す。変位計測手段50は、模型地盤22の中に埋めてあるビーズ51を掘り出して各ビーズ51の変位を計測しなければならないので、複数回にわたてって計測することができず、図14に示すように、一度(t=16000(sec))しか計測することができない。
変位計測手段50において計測したビーズ51の変位に対し、経時計測手段30において加速度計32a,32b,32c,32d,32eで計測した変位を比較すると、地表付近で20%程度過小評価し、深さ5m〜10m付近では最大で30%程度過大評価しているが、ほぼ同様の結果を得ることができた。
本発明の実施の形態における地盤調査装置の概要を示した平面図である。 図1における矢視Iからの側面図である。 図2における矢視IIからの平面図である。 地盤調査装置が備える経時計測手段を示す斜視図である。 図4における矢視IIIからの断面平面図である。 地盤調査装置が備える盛土形成手段の概要を示した側面図である。 地盤調査装置が備える模型ユニットを回転させている場合を示す説明図である。 模型ユニットを回転させながら盛土を形成している状態を示す説明図である。 地盤調査装置が備える経時計測手段が変形した場合に計測する加速度を示す説明図である。 この発明による地盤調査装置及び複数のビーズを釣糸によってつないだ変位計測手段を備える地盤調査装置によって地盤の変位を計測している場合を示す説明図である。 図10における矢視IVからの平面図である。 図11における矢視Vからの側面図である。 この発明による地盤調査装置によって計測した地盤の水平変位と深さとの関係を示したグラフである。 この発明による地盤調査装置によって計測した地盤の水平変位と深さとの関係を示すとともに、複数のビーズを釣糸によってつないだ変位計測手段を備える地盤調査装置によって計測した地盤の水平変位と深さとの関係を示したグラフである。 従来の地盤調査装置が備える経時計測手段を示す斜視図である。
符号の説明
10 加速度付与ユニット(加速度付与手段)
20 模型ユニット
21 加速度計(センサ)
22 模型地盤
30 経時計測手段
31 弾性体
46 盛土(模型構造物)

Claims (2)

  1. 模型地盤の変位を計測する地盤調査装置において、
    模型地盤に従って変形する弾性体の中に変位を計測するセンサを収容した経時計測手段を設けたことを特徴とする地盤調査装置。
  2. 実際の構造物の大きさNに対して1/Nの大きさの模型構造物、及び模型地盤を備える模型ユニットと、
    通常の重力場の重力加速度に比してN倍の加速度を回転によって模型ユニットに作用させる加速度付与手段と
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の地盤調査装置。
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