JP2007023394A - Pollutant gas-removing paper - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、保存施設の収蔵庫等で病害虫や黴の駆除を目的として、燻蒸ガスで燻蒸処理した後の残留した燻蒸ガスや、建材等から発散する揮発性の有機化合物（以下、ＶＯＣと呼称する）、酸性やアルカリ性の大気汚染ガスを除去する紙に関するものである。詳しくは、燻蒸処理した後に庫内の空気を強制的に換気して安全な管理濃度に到達させた後で、庫内の収蔵品の種類や配置状態の違い、あるいは温湿度等の環境変化によって燻蒸ガスの脱着が起こり、庫内の燻蒸ガス濃度が管理濃度以上に再上昇することを防ぐためのものである。さらには新築やリフォーム直後の建材や家具から発散するＶＯＣ等を効率よく除去したり、大気汚染ガスを吸着除去したりするための汚染ガス除去紙に関するものである。 The present invention is intended to control pests and fumigation in storage facilities of storage facilities, etc., and the remaining fumigation gas after fumigation treatment with fumigation gas and volatile organic compounds emanating from building materials (hereinafter referred to as VOC). It is related to paper that removes acidic and alkaline air pollutant gases. Specifically, after fumigation treatment, the air in the cabinet is forcibly ventilated to reach a safe control concentration, and then depending on the type of stored items in the warehouse, the state of the arrangement, or environmental changes such as temperature and humidity This is intended to prevent the fumigation gas from being desorbed and the fumigation gas concentration in the warehouse from rising again above the control concentration. Furthermore, the present invention relates to a pollutant gas removing paper for efficiently removing VOCs and the like emanating from building materials and furniture immediately after a new construction or renovation, or for removing atmospheric pollutant gas by adsorption.
文化財に限らず検疫や農業分野において、病害虫や黴の駆除を目的として薬剤による燻蒸処理が行われてきたことは周知の事実である。我が国においては、臭化メチルがその優れた殺虫力、浸透性等の特徴を有することから文化財用の殺虫燻蒸剤として広範囲に使用されてきた。特に臭化メチルと酸化エチレンとの混合ガスによる燻蒸剤は効果的に殺虫・殺菌が行われるために、美術館、博物館、図書館、文書館等において資料や作品（以下、収蔵品と呼称する）の新規受け入れ時や、毎年、あるいは隔年毎に行われる収蔵品の定期的な燻蒸用薬品として使用されてきた。 It is a well-known fact that chemical fumigation has been carried out not only for cultural properties but also for quarantine and agriculture fields in order to control pests and insects. In Japan, methyl bromide has been widely used as an insecticidal fumigant for cultural properties because of its excellent insecticidal power and permeability. In particular, fumigants using a mixed gas of methyl bromide and ethylene oxide are effectively insecticidal and sterilized, so materials and works (hereinafter referred to as collections) in museums, museums, libraries, archives, etc. It has been used as a regular fumigant for new collections, and every year or every other year.
ところが、１９９７年の第９回モントリオール議定書締約国会議において、オゾン層の破壊と発癌性の恐れのある臭化メチル（オゾン破壊係数が０．２以上のものが規制の対象となるが、臭化メチルのオゾン破壊係数は０．６であり、規制の対象となっている）の生産と使用を２００５年までに全廃することが合意された。そこで臭化メチルの代替燻蒸剤としてヨウ化メチル（オゾン破壊係数＝０．０２）や酸化プロピレン（オゾン破壊係数＝０）による燻蒸処理と、その有効性や安全性を確認する検討が開始された。 However, at the 9th Montreal Protocol Conference of the Parties in 1997, methyl bromide (with ozone depletion coefficient of 0.2 or more is subject to regulation, which may cause ozone layer destruction and carcinogenicity. It has been agreed that the production and use of methyl (the ozone depletion factor of 0.6 is subject to regulation) will be abolished by 2005. Therefore, fumigation treatment with methyl iodide (ozone destruction coefficient = 0.02) or propylene oxide (ozone destruction coefficient = 0) as an alternative fumigation agent for methyl bromide, and studies to confirm its effectiveness and safety were started. .
一般的に日本で行われてきた従来の燻蒸作業は、収蔵庫内を１ｍ３あたり１００ｇ程度の燻蒸剤（臭化メチル８６％＋酸化エチレン１４％）で２４時間処理した後、数ｐｐｍ以下の安全な管理濃度に達するまで強制的に庫内空気の換気を数日間に渡り繰り返し行って終了する。しかしながら、収蔵品の種類と収蔵庫内の配置状態の違いや、温湿度等の環境変化によって収蔵品に吸着されていた燻蒸ガスの脱着が起こり、一旦は安全な管理濃度に達した収蔵庫内の燻蒸ガス濃度が、数十ｐｐｍにまで再上昇してしまうという問題点を抱えている。そのために収蔵庫内に残留した、あるいは収蔵品から脱着した低濃度の燻蒸ガスを効果的に除去する安価な材料が求められてきた。 In general, the conventional fumigation work that has been carried out in Japan is carried out for 24 hours with a fumigant (methyl bromide 86% + ethylene oxide 14%) of about 100 g / m 3 in the storage, and then several ppm or less. Forcibly ventilate the inside air for several days until a safe control concentration is reached. However, the desorption of the fumigation gas adsorbed to the stored product due to the difference in the type of stored product and the state of arrangement in the stored product and the environmental change such as temperature and humidity, etc. The problem is that the fumigation gas concentration rises to several tens of ppm. Therefore, there has been a demand for an inexpensive material that effectively removes low-concentration fumigation gas remaining in the storage or desorbed from the storage.
また、一方において、近年、新築やリフォームした入居者の「シックハウス症候群」が問題となっている。その原因の一部は、建材や家具から発散するホルムアルデヒド、キシレン、トルエンといったＶＯＣや、硫化水素、酢酸といった悪臭ガスに起因して発生すると考えられ、建築物の環境を一段と改善しようとする規制が導入されるようになった。また、アンモニア、亜硫酸ガス、硝酸ガス等のアルカリ性や酸性の大気汚染ガスも以前から問題とされており、文化財保存施設等においても収蔵品の汚染ガスによる変色や劣化を防ぐための対策が採られるようになってきている。このように人や物に対して安全な環境を提供するために、新築やリフォーム直後の建築空間の汚染ガスを効果的に除去できる材料も求められている。 On the other hand, in recent years, “sick house syndrome” of newly constructed or renovated residents has become a problem. Some of the causes are thought to be caused by VOCs such as formaldehyde, xylene, and toluene that emanate from building materials and furniture, and odorous gases such as hydrogen sulfide and acetic acid, and there are regulations to further improve the environment of buildings. Introduced. In addition, alkaline and acidic air pollutant gases such as ammonia, sulfurous acid gas, and nitric acid gas have been a problem for some time, and measures to prevent discoloration and deterioration due to polluted gas in the collection of cultural properties are also taken. It is getting to be. Thus, in order to provide a safe environment for people and things, there is a demand for a material that can effectively remove the pollutant gas in a building space immediately after a new construction or renovation.
本発明者等は、特許文献１において製紙用繊維を主体とした３層以上の多層抄き合わせ紙の中層にガス吸着性粉体を含有し、その中層の表裏に製紙用繊維を主体とした抄き合わせ紙を設けた汚染ガス除去紙を提案し、その中でガス吸着性粉体を疎水性ガス吸着性粉体である粉末活性炭の単独、若しくは親水性ガス吸着性粉体である含鉄アルミニウム水和物やアルミノケイ酸亜鉛系鉱物やシリカゲルとの混合物が好ましいとして紹介した。
The inventors of the present invention include a gas-adsorbing powder in the middle layer of three or more layers of multi-layered laminated paper mainly composed of papermaking fibers in
また、本発明者等は特許文献２において、製紙用繊維を主体とした基紙の少なくとも片面に、ガス吸着性粉体と接着剤を主体とする塗料層を全面、若しくは部分的に形成し、当該塗料層の表面に薄葉紙を積層化して一体化した汚染ガス除去紙を提案し、その中でガス吸着性粉体を疎水性ガス吸着性粉体である粉末活性炭の単独、若しくは親水性ガス吸着性粉体である含鉄アルミニウム水和物やアルミノケイ酸亜鉛系鉱物やシリカゲルとの混合物が好ましいとして紹介した。
In addition, in the
また、本発明者等は特許文献３において、疎水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙と、親水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙の２層抄き合わせ紙を設けた後、当該抄き合わせ紙の両面に製紙用繊維を主体とした薄葉紙を抄き合わせて４層抄き合わせ紙とし、これを乾燥して一体化したことを特徴とする汚染ガス除去紙、あるいは製紙用繊維を主体とした薄葉紙を中層として、片面に疎水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙を、反対側の片面に親水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙を設けた３層の抄き合わせ紙を設けた後、当該抄き合わせ紙の両面に製紙用繊維を主体とした薄葉紙を抄き合わせて５層抄き合わせ紙とし、これを乾燥して一体化したことを特徴とする汚染ガス除去紙を提案し、各種の疎水性ガス吸着性粉体と親水性ガス吸着性粉体とをそれぞれ単独で組み合わせて使用することで、各種の汚染ガスに対応できる汚染ガス除去紙を紹介した。
In addition, in
また、本発明者等は特許文献４において、製紙用繊維を主体とした基紙の片面に、疎水性ガス吸着性粉体と接着剤を主体とする塗料層を全面、若しくは部分的に形成した塗工紙を製造し、これと反対面に、親水性ガス吸着性粉体と接着剤を主体とする塗料層を全面、若しくは部分的に形成した塗工紙を製造し、続いて当該塗工紙の表裏面に、製紙用繊維を主体とした薄葉紙を積層して一体化したことを特徴とする汚染ガス除去紙、あるいは製紙用繊維を主体とした基紙の片面に、疎水性ガス吸着性粉体と接着剤を主体とする塗料層を全面、若しくは部分的に形成した塗工紙を製造し、続いて当該塗工紙の塗料塗工面に、製紙用繊維を主体とした薄葉紙を積層して一体化させ、別に用意した製紙用繊維を主体とした基紙の片面に、親水性ガス吸着性粉体と接着剤を主体とする塗料層を全面、若しくは部分的に形成した塗工紙を製造し、続いて当該塗工紙の塗料塗工面に、製紙用繊維を主体とした薄葉紙を積層して一体化させる。次に疎水性ガス吸着性粉体と接着剤を主体とする塗料層を有する塗工紙と、親水性ガス吸着性粉体と接着剤を主体とする塗料層を有する塗工紙の非塗工面同士を、接着剤層を介して貼合したことを特徴とする汚染ガス除去紙を提案し、各種の疎水性ガス吸着性粉体と親水性ガス吸着性粉体とをそれぞれ単独で組み合わせて使用することで、各種の汚染ガスに対応できる汚染ガス除去紙を紹介した。
In addition, in the
前記の特許文献１や特許文献２で提案された汚染ガス除去紙は、燻蒸ガスや各種のＶＯＣ、大気汚染ガスといった汚染ガスを除去する能力を有している。また、特許文献３や特許文献４で提案された汚染ガス除去紙は、これに加えて各種の異なる環境に的確に対応し、かつ高価なガス吸着性粉体を必要最小限の使用量で適用するといった細かい使用方法まで適応できるように改良されているが、これらの発明は、実際に使用する段階において適当な大きさや形状に断裁、あるいはカットした際に、その破断面から汚染ガス吸着性粉体がこぼれ落ち、周囲を汚してしまうという問題があった。本発明は、上記したような問題点を解決することを課題とし、具体的には下記の３点を課題とした。
（１）ガス吸着性粉体の脱落によって収蔵品を汚さないこと。
（２）使用目的にあった大きさに容易にカットできること。
（３）個々の収蔵品の形状に沿って、包帯状に巻くことができること。
The pollutant gas removal paper proposed in
(1) Do not pollute the stored items by dropping off the gas-adsorbing powder.
(2) It can be easily cut to a size suitable for the purpose of use.
(3) It can be wound in a bandage shape along the shape of each collection.
即ち、本発明の請求項１に係る発明は、疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体を単独若しくは混合して担じさせた混抄紙の両面に製紙用繊維を主体とした薄葉紙を抄き合わせて３層抄き合わせ紙とし、これを乾燥して一体化したことを特徴とする汚染ガス除去紙において、抄紙機の流れ方向の両端部に、疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体の単独または混合物を担持しない部分を設けたことを特徴とする汚染ガス除去紙である。
That is, the invention according to
本発明の請求項２に係る発明は、疎水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙（２）と、親水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙（３）の２層抄き合わせ紙を設けた後、当該抄き合わせ紙の両面に製紙用繊維を主体とした薄葉紙（１）を抄き合わせて４層抄き合わせ紙とし、これを乾燥して一体化したことを特徴とする汚染ガス除去紙において、抄紙機の流れ方向の両端部に、疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分（４）を設けたことを特徴とする汚染ガス除去紙である。
The invention according to
本発明の請求項３に係る発明は、製紙用繊維を主体とした薄葉紙（１）を中層として、片面に疎水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙（２）を、反対側の片面に親水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙（３）を設けた３層の抄き合わせ紙を設けた後、当該抄き合わせ紙の両面に製紙用繊維を主体とした薄葉紙（１）を抄き合わせて５層抄き合わせ紙とし、これを乾燥して一体化したことを特徴とする汚染ガス除去紙において、抄紙機の流れ方向の両端部に、疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分（４）を設けたことを特徴とする汚染ガス除去紙である。
In the invention according to
本発明の請求項４に係る発明は、疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体を設けない部分（４）を、抄紙機の流れ方向の両端部に加え、抄紙機の流れ方向に対して縦方向に１本以上設けたことを特徴とする請求項１乃至３に記載の汚染ガス除去紙である。
In the invention according to
本発明の請求項５に係る発明は、疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体を設けない部分（４）を、抄紙機の流れ方向の両端部に加え、抄紙機の流れ方向に対して横方向に１本以上設けたことを特徴とする請求項１乃至３に記載の汚染ガス除去紙である。
In the invention according to
本発明の請求項６に係る発明は、疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体を設けない部分（４）を、抄紙機の流れ方向の両端部に加え、抄紙機の流れ方向に対して斜め方向に１本以上設けたことを特徴とする請求項１乃至３に記載の汚染ガス除去紙である。
In the invention according to claim 6 of the present invention, the portion (4) where the hydrophobic and / or hydrophilic gas adsorbing powder is not provided is added to both ends of the flow direction of the paper machine, and the flow direction of the paper machine is increased. 4. The pollutant gas removing paper according to
本発明の請求項７に係る発明は、疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体を設けない部分（４）を、連続したパターン状に設けたことを特徴とする請求項１乃至３に記載の汚染ガス除去紙である。 The invention according to claim 7 of the present invention is characterized in that the portion (4) where the hydrophobic and / or hydrophilic gas adsorbing powder is not provided is provided in a continuous pattern. The pollutant gas removing paper described in 1.
本発明の請求項８に係る発明は、疎水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙（２）および／または親水性のガス吸着性粉体を担持させた混抄紙（３）において、疎水性のガス吸着性粉体および／または親水性のガス吸着性粉体の担持する割合が、それぞれ３０〜８０質量％であることを特徴とする請求項１乃至７のいずれか１項に記載の汚染ガス除去紙である。 The invention according to claim 8 of the present invention is a mixed paper (2) carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder and / or a mixed paper (3) carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. The proportion of the hydrophobic gas-adsorbing powder and / or the hydrophilic gas-adsorbing powder supported is 30 to 80% by mass, respectively. This is a pollutant gas removal paper.
本発明の請求項９に係る発明は、疎水性のガス吸着性粉体が、平均粒子径５０μｍ以下の粉末活性炭であることを特徴とする請求項１乃至８のいずれか１項に記載の汚染ガス除去紙である。
The invention according to
本発明の請求項１０に係る発明は、親水性のガス吸着性粉体が、含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物、シリカゲルおよびシリカアルミナ質ゲル状粘土の中から選択した任意の１種類であることを特徴とする請求項１乃至９のいずれか１項に記載の汚染ガス除去紙である。
The invention according to claim 10 of the present invention is that the hydrophilic gas-adsorbing powder is any one selected from iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral, silica gel and silica-alumina gel-like clay. The contaminated gas removing paper according to any one of
本発明の請求項１１に係る発明は、ガス吸着性粉体が、平均粒子径５０μｍ以下の粉末活性炭である疎水性ガス吸着性粉体および親水性ガス吸着性粉体である含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物、シリカゲルおよびシリカアルミナ質ゲル状粘土の中から選択した任意の１種類若しくは複数との混合物であることを特徴とする請求項１乃至８のいずれか１項に記載の汚染ガス除去紙である。
According to an eleventh aspect of the present invention, the gas-adsorbing powder is a hydrophobic gas-adsorbing powder that is powdered activated carbon having an average particle size of 50 μm or less, and an iron-containing aluminum hydrate that is a hydrophilic gas-adsorbing powder. The contamination according to any one of
本発明の請求項１２に係る発明は、親水性のガス吸着性粉体が、含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物、シリカゲルおよびシリカアルミナ質ゲル状粘土の中から選択した任意の２種類による混合物であることを特徴とする請求項１乃至９のいずれか１項に記載の汚染ガス除去紙である。
The invention according to claim 12 of the present invention is such that the hydrophilic gas-adsorbing powder is any two types selected from iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral, silica gel, and silica-alumina gel clay. The contaminated gas removing paper according to any one of
本発明の請求項１３に係る発明は、親水性のガス吸着性粉体が、含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物、シリカゲルおよびシリカアルミナ質ゲル状粘土の中から選択した任意の３種類による混合物であることを特徴とする請求項１乃至９のいずれか１項に記載の汚染ガス除去紙である。
The invention according to claim 13 of the present invention is that the hydrophilic gas-adsorbing powder is any three kinds selected from iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral, silica gel and silica-alumina gel-like clay. The contaminated gas removing paper according to any one of
本発明の請求項１４に係る発明は、親水性のガス吸着性粉体が、含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物、シリカゲルおよびシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物であることを特徴とする請求項１乃至９のいずれか１項に記載の汚染ガス除去紙である。
The invention according to claim 14 of the present invention is characterized in that the hydrophilic gas-adsorbing powder is a mixture of iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral, silica gel and silica-alumina gel clay. The contaminated gas removing paper according to any one of
本発明の請求項１５に係る発明は、疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体を設けない部分（４）の一部または全部にミシン目（５）を設けたことを特徴とする請求項１乃至１４のいずれか１項に記載の汚染ガス除去紙である。
The invention according to claim 15 of the present invention is characterized in that a perforation (5) is provided in part or all of the part (4) where the hydrophobic and / or hydrophilic gas adsorbing powder is not provided. The contaminated gas removing paper according to any one of
本発明によれば、燻蒸処理後の換気によって収蔵庫内空気の燻蒸ガス濃度を数ｐｐｍ以下の安全な管理濃度まで低下させてから、１ｍ３あたり０．０２５〜０．１ｍ２（使用量：気積率Ａ／Ｖ＝０．０２５〜０．１ｍ−１）の汚染ガス除去紙を数日間、天井から或いは壁に沿って吊したり、収蔵品や収納棚を被覆したりすることによって、残留や脱着した低濃度の燻蒸ガスを効果的に除去できるものである。また、前記と同様の方法で新築或いはリフォームされた建築空間において１週間〜数ヶ月使用してＶＯＣ等の汚染ガスを効果的に除去し、併せて大気汚染ガスをも吸着除去し、使用後は一般のゴミ処理として焼却廃棄できる安価な材料を提供することが出来る。さらには、使用にあたって任意の大きさに裁断する際、端部から汚染ガス吸着性粉体がこぼれ落ちて周囲を汚す恐れもなく、形状の異なる収蔵品を直接包帯状に巻くことも可能で、簡単かつ安全に使用することのできる汚染ガス除去紙を提供することができる。 According to the present invention, the fumigation gas concentration of the air in the storage is reduced to a safe management concentration of several ppm or less by ventilation after the fumigation treatment, and then 0.025 to 0.1 m 2 per 1 m 3 (amount used: By suspending the pollutant gas removing paper having a volume ratio A / V = 0.025 to 0.1 m −1 ) for several days from the ceiling or along the wall, or covering the storage items or storage shelves, Residual and desorbed low-concentration fumigation gas can be effectively removed. In addition, it effectively removes pollutant gases such as VOC by using it for one week to several months in a newly constructed or renovated building space in the same manner as described above, and also adsorbs and removes air pollutant gases. It is possible to provide an inexpensive material that can be incinerated and discarded as a general waste disposal. Furthermore, when cutting to any size for use, there is no risk of contaminating gas adsorbing powder spilling from the edge and contaminating the surroundings, and it is also possible to directly wrap collections with different shapes in bandages In addition, it is possible to provide a contaminated gas removing paper that can be used safely.
本発明者等は、前述した問題点を解決するために、臭化メチル代替燻蒸剤であるヨウ化メチルや酸化プロピレンに対して優れた吸着性能を有する粉体と、ＶＯＣや大気汚染ガス等の汚染ガスに対して優れた吸着性能を有する粉体を見出すための検討を行った。次いで製紙用繊維を主体とした３層以上の多層抄き合わせ紙の中層に一定量以上のガス吸着性粉体を担持させ、その中層の表裏に製紙用繊維を主体とした紙を抄き合わせ、ガス吸着性粉体の脱落を防止して収蔵品を汚さないような構成としたのである。また、担持させる材料として製紙用繊維を主体とした紙を使用することによって、一般のゴミ処理で焼却廃棄が可能な形態とした。 In order to solve the above-described problems, the present inventors have developed a powder having excellent adsorption performance for methyl iodide and propylene oxide, which are substitutes for methyl bromide, and VOC, air pollutant gas, etc. A study was conducted to find a powder with excellent adsorption performance against pollutant gases. Next, a certain amount or more of gas-adsorbing powder is supported on the middle layer of three or more layers of multi-layered paper mainly composed of paper-making fibers, and paper made mainly of paper-making fibers is laminated on the front and back of the middle layer. The gas adsorbing powder is prevented from falling off and the stored product is not soiled. In addition, by using paper mainly made of papermaking fibers as the material to be carried, it is possible to incinerate by general waste disposal.
本発明者等は、優れたガス吸着性能を有する粉体を見出すために、各種の粉体を以下に述べるような２つのグループに分けて検討を行った。また、ガス吸着性能評価として、ポリプロピレンに低融点のポリエチレンを被覆した複合繊維よりなる坪量４０ｇ／ｍ２の不織布で作られた１０×１０ｃｍの袋の中に、各種のガス吸着性粉体を０．５ｇ封入して評価用のサンプルとした。さらにブランクとして、木材パルプ単独よりなる坪量５０ｇ／ｍ２の紙を０．５ｇ用意した。これらのサンプルを温度２３℃、相対湿度５０％の条件下で２４時間放置して前処理し、次いでこのサンプルをテドラーバッグに入れて脱気し、既知の濃度に調製した各種のガス２リットルを注入して直ちに検知管（ガステック（株）製造）を使用して、その濃度を温度２３℃の条件下で測定し、これを初期濃度とした。次に温度を２３℃のまま５時間放置した後で再度テドラーバッグ内の残存ガス濃度を測定した。各サンプルのガス吸着性能は、初期濃度から残存ガス濃度を差し引きし、各ガス吸着性粉体１ｇあたりの吸着量（μｇ）として換算した。初期濃度は酸化プロピレンとヨウ化メチルが３００ｐｐｍ、酢酸、ホルムアルデヒド、硫化水素、キシレン、トルエン、アンモニア、亜硫酸ガス、硝酸ガスは１００ｐｐｍを基準とした。 In order to find a powder having excellent gas adsorption performance, the present inventors examined various types of powder in two groups as described below. For gas adsorption performance evaluation, various gas adsorbent powders were placed in a 10 × 10 cm bag made of a nonwoven fabric having a basis weight of 40 g / m 2 made of a composite fiber obtained by coating polypropylene with a low melting point polyethylene. 0.5 g was enclosed and used as a sample for evaluation. Furthermore, 0.5 g of paper having a basis weight of 50 g / m 2 made of wood pulp alone was prepared as a blank. These samples are pretreated for 24 hours under conditions of a temperature of 23 ° C. and a relative humidity of 50%, then the samples are put in a Tedlar bag, degassed, and injected with 2 liters of various gases prepared to known concentrations. Then, immediately using a detector tube (manufactured by Gastec Co., Ltd.), the concentration was measured under the condition of a temperature of 23 ° C., and this was taken as the initial concentration. Next, after leaving the temperature at 23 ° C. for 5 hours, the residual gas concentration in the Tedlar bag was measured again. The gas adsorption performance of each sample was calculated by subtracting the residual gas concentration from the initial concentration, and converting it as an adsorption amount (μg) per 1 g of each gas adsorbent powder. The initial concentrations were 300 ppm for propylene oxide and methyl iodide, and 100 ppm for acetic acid, formaldehyde, hydrogen sulfide, xylene, toluene, ammonia, sulfurous acid gas, and nitric acid gas.
ガス吸着性粉体の第１のグループは疎水性のガス吸着性粉体で、その代表が活性炭である。活性炭は、その形状から大別すると粒状活性炭と粉末活性炭の２つに分類できる。本発明においては抄紙法により粉体を紙に担持させるので、平均粒子径が５０μｍ以下の粉末活性炭を使用することが好ましい。一般的に活性炭の原料としては木炭、木材、椰子殻、石炭、亜炭、瀝青炭、ピート等が使用される。使用される原料の違いにより、ガスの吸着量に影響を及ぼす細孔径分布が大きく異なるので、各種ガスへの吸着性能に差が生じてくるのが特徴である。また、特定のガスを対象として吸着することを目的に、前記の粒状若しくは粉末活性炭を化学的に処理したり、銀等の金属類を添着させたりした特殊な機能性活性炭を使用しても良い。 The first group of gas-adsorbing powders are hydrophobic gas-adsorbing powders, typically represented by activated carbon. Activated carbon can be roughly classified into two types: granular activated carbon and powdered activated carbon. In the present invention, since the powder is supported on the paper by the papermaking method, it is preferable to use powdered activated carbon having an average particle diameter of 50 μm or less. Generally, charcoal, wood, coconut shell, coal, lignite, bituminous coal, peat, etc. are used as raw materials for activated carbon. Since the pore size distribution that affects the gas adsorption amount varies greatly depending on the difference in the raw materials used, it is characterized by differences in the adsorption performance to various gases. In addition, for the purpose of adsorbing a specific gas, a special functional activated carbon obtained by chemically treating the granular or powdered activated carbon or impregnating a metal such as silver may be used. .
ガス吸着性粉体の第２のグループは親水性のガス吸着性粉体で、例えば含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物、シリカゲル、シリカアルミナ質ゲル状粘土、ゼオライト、アルミナゲル等の活性炭以外の吸着剤である。これらの吸着剤は親水性であって、水のような極性分子を選択的に吸着するのが特徴である。本発明は、前述した残留燻蒸ガスの除去が主目的である。しかし、同時に収蔵庫内の亜硫酸ガス等の大気汚染物質も除去できれば更に有用なものとなる。また、新築した建物において、建材や家具等から発散するＶＯＣ等の汚染ガスも除去できれば、新築やリフォームされた住宅、あるいは保存施設にとって欠くべからざるものとなる。従って本発明においては、両方のグループのガス吸着性粉体を活かした汚染ガス除去紙の提供を目的としたものである。 The second group of gas-adsorbing powders are hydrophilic gas-adsorbing powders such as iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral, silica gel, silica-alumina gel-like clay, zeolite, alumina gel and other activated carbon. It is adsorbent other than. These adsorbents are hydrophilic and are characterized by selectively adsorbing polar molecules such as water. The main object of the present invention is to remove the residual fumigation gas described above. However, it will be more useful if air pollutants such as sulfurous acid gas in the storage can be removed at the same time. In addition, if a contaminated gas such as VOC emanating from building materials and furniture in a newly built building can be removed, it will be indispensable for a newly built or renovated house or storage facility. Accordingly, an object of the present invention is to provide a contaminated gas removing paper utilizing the gas adsorbing powders of both groups.
表１に前記した各種のガス吸着性粉体１ｇあたりのガス吸着量（μｇ）を測定して、以下のような４分類に区分して評価した結果を示した。汚染ガスの種類によって基準は異なるが、○以上を汚染ガスの吸着性能があるとして合格と判定した。
◎：汚染ガスを良く吸着する。
○：吸着する。
△：少し吸着する。
×：吸着しない。
酸化プロピレンについて：◎：７５００μｇ／ｇ以上
○：７５００μｇ／ｇ未満〜２０００μｇ／ｇ以上
△：２０００μｇ／ｇ未満〜５００μｇ／ｇ以上
×：５００μｇ／ｇ未満
ヨウ化メチルについて ：◎：１５００μｇ／ｇ以上
○：１５００μｇ／ｇ未満〜１０００μｇ／ｇ以上
△：１０００μｇ／ｇ未満〜５００μｇ／ｇ以上
×：５００μｇ／ｇ未満
酢酸、ホルムアルデヒド、硫化水素、キシレン、トルエン、アンモニア、亜硫酸ガス、硝酸ガスについて ：◎：１０００μｇ／ｇ以上
○：１０００μｇ／ｇ未満〜５００μｇ／ｇ以上
△：５００μｇ／ｇ未満〜２００μｇ／ｇ以上
×：２００μｇ／ｇ未満
Table 1 shows the results of evaluation by dividing the gas adsorption amount (μg) per 1 g of the various gas adsorbing powders described above into the following four categories. Although the standard differs depending on the type of pollutant gas, it was determined that the mark of “◯” or higher is acceptable because it has a pollutant gas adsorption performance.
A: Adsorbs polluting gas well.
○: Adsorbed.
Δ: Slightly adsorbed.
X: Not adsorbed.
About propylene oxide: A: 7500 μg / g or more
○: Less than 7500 μg / g to 2000 μg / g or more
Δ: Less than 2000 μg / g to 500 μg / g or more
×: Less than 500 μg / g of methyl iodide: A: 1500 μg / g or more
○: Less than 1500 μg / g to 1000 μg / g or more
Δ: Less than 1000 μg / g to 500 μg / g or more
×: Less than 500 μg / g Acetic acid, formaldehyde, hydrogen sulfide, xylene, toluene, ammonia, sulfurous acid gas, nitric acid gas: A: 1000 μg / g or more
○: Less than 1000 μg / g to 500 μg / g or more
Δ: Less than 500 μg / g to 200 μg / g or more
X: Less than 200 μg / g
〈表１〉
表１の結果から以下のことがわかった。
（１）ヨウ化メチルや酸化プロピレンを良く吸着する粉体は椰子殻活性炭であり、木質活性炭も両方のガスを吸着するが椰子殻活性炭と比較すると若干劣る。また、シリカゲルは酸化プロピレンを吸着する。
（２）含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物、シリカアルミナ質ゲル状粘土の親水性の吸着剤は、ヨウ化メチルや酸化プロピレンをほとんど吸着しない。
（３）椰子殻活性炭と木質活性炭はキシレンやトルエンを吸着する。含鉄アルミニウム水和物、アルミナケイ酸亜鉛系鉱物、シリカゲル、シリカアルミナ質ゲル状粘土はキシレンとトルエンを少ししか吸着しない。
（４）木質活性炭、椰子殻活性炭、シリカゲルは硫化水素を少ししか吸着しないが、含鉄アルミニウム水和物、アルミナケイ酸亜鉛系鉱物、シリカアルミナ質ゲル状粘土は硫化水素を吸着する。
（５）含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物、シリカゲル、シリカアルミナ質ゲル状粘土、木材パルプ紙は酢酸を吸着する。
以上のことから、ヨウ化メチルや酸化プロピレンといった残留燻蒸ガスを除去するには活性炭を単独で担持させた汚染ガス除去紙で良いことがわかる。しかしながら、前述したＶＯＣや大気汚染ガスをも吸着除去できるものにするには活性炭と親水性の吸着剤を併用する必要性がある。尚、本評価試験においては、暫定的に酢酸や硫化水素といった悪臭ガスは、ＶＯＣのカテゴリーとして分類した。
From the results in Table 1, the following was found.
(1) The powder that adsorbs methyl iodide and propylene oxide well is coconut shell activated carbon, and wood activated carbon also adsorbs both gases, but is slightly inferior to coconut shell activated carbon. Silica gel adsorbs propylene oxide.
(2) Hydrophilic adsorbents such as iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral, and silica-alumina gel-like clay hardly adsorb methyl iodide and propylene oxide.
(3) Coconut shell activated carbon and wood activated carbon adsorb xylene and toluene. Iron-containing aluminum hydrate, zinc-alumina silicate mineral, silica gel, and silica-alumina gel-like clay absorb little xylene and toluene.
(4) Wood activated carbon, coconut shell activated carbon, and silica gel absorb little hydrogen sulfide, but iron-containing aluminum hydrate, alumina zinc silicate mineral, and silica alumina gel-like clay adsorb hydrogen sulfide.
(5) Iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral, silica gel, silica-alumina gel clay, and wood pulp paper adsorb acetic acid.
From the above, it can be seen that a polluted gas removing paper carrying activated carbon alone is sufficient to remove residual fumigation gases such as methyl iodide and propylene oxide. However, it is necessary to use activated carbon and a hydrophilic adsorbent in combination in order to make it possible to adsorb and remove the VOC and air pollutant gas described above. In this evaluation test, malodorous gases such as acetic acid and hydrogen sulfide were temporarily classified as a VOC category.
本発明におけるガス吸着性粉体としては、疎水性のガス吸着性粉体と親水性のガス吸着性粉体とを混合して、あるいは組み合わせて使用する。 As the gas adsorbing powder in the present invention, a hydrophobic gas adsorbing powder and a hydrophilic gas adsorbing powder are mixed or used in combination.
疎水性のガス吸着性粉体である活性炭のガス吸着性能はその使用原料によって異なり、かつ細孔径と細孔分布に大きく影響される。平均細孔半径のピークが１．０ｎｍ付近に集中している椰子殻活性炭は、平均細孔半径が２．０〜３．５ｎｍに分布している木質活性炭より平均細孔半径が遙かに小さいために、燻蒸ガスやトルエン、キシレン等のＶＯＣに対する吸着性能が優れていることが前述の評価結果からも確認できた。従って本発明で使用する活性炭としては木質活性炭も使用できるが、椰子殻活性炭の方が好ましいものである。加えて、活性炭の平均粒子径は５０μｍ以下の粉末活性炭が好ましい。その理由は、抄紙する際の適性を考慮すると、これよりも平均粒子径が大きいと粒子の凹凸によって抄紙機が損傷しやすくなることと、活性炭の比表面積が小さくなるので汚染ガス吸着性能が低下してくる傾向があり好ましくないからである。また、平均粒子径が小さくなるほど比表面積が増大するのでガス吸着性能の向上効果としては好ましいが、小さくなるにつれてコストが高くなる傾向があるので、平均粒子径としては３〜５０μｍの範囲のものが好ましい。また、前記した機能性活性炭についても、平均粒子径や価格が適正なものであれば本発明に使用することは一向に差し支えない。 The gas adsorption performance of activated carbon, which is a hydrophobic gas adsorbent powder, varies depending on the raw materials used, and is greatly influenced by the pore diameter and pore distribution. The coconut shell activated carbon in which the peak of the average pore radius is concentrated in the vicinity of 1.0 nm has a much smaller average pore radius than the wood activated carbon in which the average pore radius is distributed in the range of 2.0 to 3.5 nm. Therefore, it has also been confirmed from the above-described evaluation results that the adsorption performance for the VOC such as fumigation gas, toluene and xylene is excellent. Accordingly, wood activated carbon can be used as the activated carbon used in the present invention, but coconut shell activated carbon is preferred. In addition, the activated carbon is preferably powdered activated carbon having an average particle size of 50 μm or less. The reason for this is that, considering the suitability for papermaking, if the average particle size is larger than this, the paper machine tends to be damaged by the irregularities of the particles, and the specific surface area of the activated carbon is reduced, so the pollutant gas adsorption performance is reduced. This is because there is a tendency to come. Moreover, since the specific surface area increases as the average particle size decreases, it is preferable as an effect of improving gas adsorption performance. However, since the cost tends to increase as the average particle size decreases, the average particle size is in the range of 3 to 50 μm. preferable. Also, the above-described functional activated carbon can be used in the present invention as long as the average particle size and price are appropriate.
前述した親水性のガス吸着性粉体としては、シリカゲル、アルミナゲル、シリカアルミナゲル、合成ゼオライト、含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物等の合成無機粉体や、シリカアルミナ質ゲル状粘土、珪藻土、珪藻頁岩、白土、活性白土、天然ゼオライト等の天然の無機粉体を挙げることが出来る。そしてこれらの単独、あるいは１種類以上を併用して使用することができる。しかしながら、それぞれのガス吸着性能を補填するために活性炭の他に数種類の粉体を使用しても一向に構わない。上記した粉体のうち、含鉄アルミニウム水和物とアルミノケイ酸亜鉛系鉱物は、水澤化学工業（株）からそれぞれ「アルフェマイトＦＰ」、「ミズカナイトＨＰ」の商品名で市販されている。また、シリカゲルは富士シリシア化学（株）から「シリカゲルＰＡ−２７０Ａ」の商品名で市販されている。また、シリカアルミナ質ゲル状粘土は、天然に存在する鉱石の一種でありアロフェン（Ａｌｌｏｐｈａｎｅ）と称されている物である。その性質は化学的に活性であり、吸着力と吸湿力が大きいのが特徴となっている。化学組成は一般に（１〜２）ＳｉＯ２・Ａｌ２Ｏ３・（４〜６）Ｈ２Ｏで表され、品川化成（株）から「セカードＴＳ−３５」の商品名で市販されている。表１に示したように含鉄アルミニウム水和物、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物、シリカアルミナ質ゲル状粘土は、特に硫化水素に対する吸着性能があり、酢酸、ホルムアルデヒド、アンモニア、亜硫酸ガスおよび硝酸ガスに対する吸着性能も良好であるので好適に使用できる。またシリカゲルは、アンモニア、酢酸、ホルムアルデヒド、硝酸ガスに対する吸着性能が優れており、好適に使用できる。 Examples of the hydrophilic gas-adsorbing powder include silica gel, alumina gel, silica alumina gel, synthetic zeolite, iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral, etc., silica alumina gel gel clay And natural inorganic powders such as diatomaceous earth, diatom shale, white clay, activated white clay, and natural zeolite. These can be used alone or in combination of one or more. However, in order to compensate for each gas adsorption performance, it is possible to use several kinds of powders in addition to activated carbon. Among the powders described above, iron-containing aluminum hydrate and zinc aluminosilicate mineral are commercially available from Mizusawa Chemical Industry Co., Ltd. under the trade names “Alphemite FP” and “Mizukanite HP”, respectively. Silica gel is commercially available from Fuji Silysia Chemical Ltd. under the trade name “Silica gel PA-270A”. Silica-alumina gel-like clay is a kind of ore that exists in nature, and is called allophane. Its properties are chemically active, and it is characterized by high adsorption and moisture absorption. The chemical composition is generally represented by (1-2) SiO 2 .Al 2 O 3. (4-6) H 2 O, and is commercially available from Shinagawa Kasei Co., Ltd. under the trade name “Secard TS-35”. As shown in Table 1, iron-containing aluminum hydrates, zinc aluminosilicate minerals, and silica-alumina gel-like clays have adsorption performance particularly for hydrogen sulfide, and adsorption performance for acetic acid, formaldehyde, ammonia, sulfurous acid gas and nitric acid gas. Can also be used favorably. Silica gel has excellent adsorption performance for ammonia, acetic acid, formaldehyde, and nitric acid gas, and can be suitably used.
本発明においては、製紙用繊維を主体とした３層以上の多層抄き合わせ紙の中層に疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体を単独若しくは混合して担持させた混抄紙を設けることを基本形とするものである。中層のガス吸着性粉体混抄紙は、単層若しくは２層抄き合わせ紙であっても良いし、製紙用繊維を主体とした薄葉紙を介在させた３層抄き合わせ紙であっても良い。一例を挙げて説明すれば、疎水性のガス吸着性粉体を担持せしめた混抄紙と、親水性のガス吸着性粉体を担持せしめた混抄紙を抄き合わせた２層の抄き合わせ紙、あるいはこの間に製紙用繊維を主体とした薄葉紙を挟んだ３層の抄き合わせ紙とし、この中層の表裏に収蔵品等の汚れを防止するため、製紙用繊維を主体とする薄葉紙を抄き合わせたことを特徴とするものである。製紙用繊維としては、針葉樹晒クラフトパルプ（ＮＢＫＰ）、針葉樹未晒クラフトパルプ（ＮＵＫＰ）、広葉樹晒クラフトパルプ（ＬＢＫＰ）、針葉樹晒サルファイトパルプ（ＮＢＳＰ）、サーモメカニカルパルプ（ＴＭＰ）等の木材パルプの単独、あるいは混合物を主体とし、これに麻、ケナフ等の非木材パルプ、レーヨン、ビニロン、ポリエチレン、合成パルプ、ポリプロピレン等の化学繊維や合成繊維を混合して使用することができる。また、ガス吸着性粉体の脱落や中層の層間剥離を防ぐため、ポリビニルアルコール繊維のような熱水溶解型繊維やポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の低融点の熱接着性繊維や複合繊維を併用することが出来る。しかしながら、表１で示したように木材パルプが本来具備している酢酸等に対するガス吸着性能を最大限に生かした使用方法が望ましい。 In the present invention, a mixed paper in which a hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder is carried alone or mixed is provided in the middle layer of three or more layers of laminated paper mainly composed of paper-making fibers. Is the basic form. The middle layer gas adsorbent powder mixed paper may be a single layer or two layer laminated paper, or may be a three layer laminated paper interposing a thin paper mainly composed of papermaking fibers. . For example, a two-layered paper made by combining a mixed paper carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder and a mixed paper carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. Or, make a three-layered laminated paper with a thin paper mainly composed of papermaking fiber in between, and make a thin paper mainly composed of papermaking fiber on the front and back of this middle layer to prevent soiling of stored items etc. It is characterized by being combined. Wood pulp such as softwood bleached kraft pulp (NBKP), softwood unbleached kraft pulp (NUKP), hardwood bleached kraft pulp (LBKP), softwood bleached sulfite pulp (NBSP), thermomechanical pulp (TMP), etc. These can be used alone or in a mixture, and non-wood pulp such as hemp and kenaf, and chemical fibers and synthetic fibers such as rayon, vinylon, polyethylene, synthetic pulp, and polypropylene can be mixed and used. Also, in order to prevent the gas-adsorbing powder from falling off or delamination of the middle layer, use hot water-soluble fibers such as polyvinyl alcohol fibers, and low-melting-point heat-adhesive fibers such as polypropylene, polyethylene, and polyester, and composite fibers. I can do it. However, as shown in Table 1, a method of using the gas adsorption performance with respect to acetic acid or the like originally included in the wood pulp is desirable.
本発明では、前記した中層の表裏に抄きあわせる薄葉紙としては、製紙用繊維１００質量部に対して、必要に応じて炭酸カルシウムやタルクのようなアルカリ性粉体を０．０２〜５．０質量部定着させ、冷水抽出ｐＨ値が６．５〜１０．０の範囲にあって、坪量が１０〜３０ｇ／ｍ２の中性紙とすることが好ましい。坪量が１０ｇ／ｍ２未満であるとガス吸着性粉体が脱落する危険性があり、坪量が３０ｇ／ｍ２以上になるとガス吸着速度が若干低下する傾向があるので好ましくない。さらに中層として使用されるガス吸着性粉体を担持させた混抄紙は、製紙用繊維とガス吸着性粉体の混合物１００質量％のうち、ガス吸着性粉体が３０〜８０質量％を含有する坪量４０〜７０ｇ／ｍ２の紙層とする。また、ガス吸着性粉体を担持させた混抄紙の間に抄き合わされる薄葉紙は特に規制を受けるものはないが、坪量が１０〜３０ｇ／ｍ２の薄葉紙が好ましい。坪量が１０ｇ／ｍ２未満であると紙層が形成しにくく、坪量が３０ｇ／ｍ２以上になるとガス吸着速度が若干低下する傾向があるので好ましくない。この様にして得られた３層の抄き合わせ紙は、全坪量が６０〜１３０ｇ／ｍ２となり、４層の場合には１００〜２００ｇ／ｍ２、５層の場合には１１０〜２３０ｇ／ｍ２の抄き合わせ紙となる。
In the present invention, as a thin paper to be combined on the front and back of the middle layer described above, an alkaline powder such as calcium carbonate or talc is added in an amount of 0.02 to 5.0 mass as necessary with respect to 100 mass parts of papermaking fibers. It is preferable to use a neutral paper having a cold water extraction pH value in the range of 6.5 to 10.0 and a basis weight of 10 to 30 g / m 2 . If the basis weight is less than 10 g / m 2 , there is a risk that the gas-adsorbing powder will fall off, and if the basis weight is 30 g / m 2 or more, the gas adsorption rate tends to decrease slightly, such being undesirable. Furthermore, the mixed paper carrying the gas-adsorbing powder used as the middle layer contains 30 to 80% by mass of the gas-adsorbing powder out of 100% by mass of the mixture of the fiber for papermaking and the gas-adsorbing powder. A paper layer having a basis weight of 40 to 70 g / m 2 is used. Further, there is no particular restriction on the thin paper that is made between the mixed papers carrying the gas-adsorbing powder, but a thin paper having a basis weight of 10 to 30 g / m 2 is preferable. If the basis weight is less than 10 g / m 2, it is difficult to form a paper layer, and if the basis weight is 30 g / m 2 or more, the gas adsorption rate tends to decrease slightly, which is not preferable. Combination papers of three layers obtained in this manner, total basis weight is 60~130g / m 2 in which case it 100 to 200
上記のようにして得られた抄き合わせ紙には、１２〜１１２ｇ／ｍ２のガス吸着性粉体が担持された紙になる。この場合、それぞれの混抄紙に担持される疎水性ガス吸着性粉体と親水性ガス吸着性粉体の担持量は１２〜５６ｇ／ｍ２となる。一般的に汚染ガスの吸着速度と吸着量は、紙表面に点在するガス吸着性粉体の充填密度（表面積）と充填量に深く関係している。疎水性、親水性それぞれのガス吸着性粉体が１２ｇ／ｍ２未満であると汚染ガスの吸着量が少なくなり、５６ｇ／ｍ２を越えると吸着速度と吸着量には問題ないが、充填量が多すぎて粉体の歩留まりが一層低下し、生産コストがアップしてしまうので好ましくない。そのために３層抄き合わせ紙の中に担持させる疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体の含有量は３０〜８０質量％の範囲であることが好ましい。 The laminated paper obtained as described above is a paper on which 12 to 112 g / m 2 of gas adsorbing powder is supported. In this case, the carrying amount of the hydrophobic gas adsorbing powder and the hydrophilic gas adsorbing powder carried on each mixed paper is 12 to 56 g / m 2 . In general, the adsorption speed and adsorption amount of polluted gas are closely related to the packing density (surface area) and the packing amount of gas adsorbing powder scattered on the paper surface. If the hydrophobic and hydrophilic gas adsorbent powders are less than 12 g / m 2 , the adsorbed amount of the pollutant gas decreases, and if it exceeds 56 g / m 2 , there is no problem in the adsorbing speed and adsorbed amount. This is not preferable because the powder yield is further reduced and the production cost is increased. Therefore, the content of the hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder to be carried in the three-layer laminated paper is preferably in the range of 30 to 80% by mass.
本発明においては、疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体を単独若しくは混合して担持させた混抄紙を組み合わせて使用する。この場合、主として残留した薫蒸ガスの除去が目的の場合には疎水性ガス吸着性粉体を担持した混抄紙の割合を高めたものとし、ＶＯＣや大気汚染ガスの除去と両用する目的の場合には疎水性ガス吸着性粉体と親水性ガス吸着性粉体を担持した混抄紙の割合を１：１とし、ＶＯＣや大気汚染ガスの除去が主目的の場合には、親水性ガス吸着性粉体を担持した混抄紙の割合を高めたものとしたものが好適に使用される。このように本発明においては、疎水性ガス吸着性粉体および／または親水性のガス吸着性粉体を単独若しくは混合して担持させた混抄紙の割合を任意に変化させることにより、さらにはガス吸着性粉体の種類を必要に応じて選択し、あるいは組み合わせることで各種の汚染ガスに対して、最適の組み合わせの汚染ガス除去紙を得ることができる。 In the present invention, a mixed paper carrying hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powders alone or mixed and used is used. In this case, if the purpose is mainly to remove the remaining fumigation gas, the ratio of the mixed paper carrying the hydrophobic gas-adsorbing powder is increased, and the purpose is to use both for removal of VOC and air pollutant gas. In the case where the ratio of mixed paper carrying hydrophobic gas-adsorbing powder and hydrophilic gas-adsorbing powder is 1: 1, and the main purpose is removal of VOC and air pollutant gas, hydrophilic gas adsorbing property What increased the ratio of the mixed paper which carry | supported powder is used suitably. As described above, in the present invention, the ratio of the mixed paper on which the hydrophobic gas-adsorbing powder and / or the hydrophilic gas-adsorbing powder is carried alone or mixed is arbitrarily changed. By selecting or combining the types of adsorbent powder as necessary, it is possible to obtain the optimum combination of pollutant gas removal papers for various pollutant gases.
本発明においては、上記したように疎水性および／または親水性のガス吸着性粉体を単独若しくは混合して担持させた混抄紙を組み合わせて使用するが、この際に、抄紙機の流れ方向の両端部に疎水性および親水性のガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分を帯状に設けることが必要である。このようにしないと、両端部から疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物がこぼれ落ち、周囲を汚染するという問題が発生する。 In the present invention, as described above, a mixed paper carrying a hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder alone or mixed and used is used. In this case, in the flow direction of the paper machine, It is necessary to provide a belt-like portion that does not carry a single or mixture of hydrophobic and hydrophilic gas-adsorbing powders at both ends. If this is not done, there will be a problem that the hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder alone or a mixture spills from both ends and contaminates the surroundings.
また、本発明による汚染ガス除去紙は、使用に際して各種の大きさや形状に加工されて使用される。そのために疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体を設けない部分は、抄紙機の流れ方向の両端部のみならず縦方向や横方向、さらには斜め方向にも設けることによって、加工の自由度が増加し、任意の形状や大きさに加工することが可能となるので好ましい。 Further, the pollutant gas removing paper according to the present invention is used after being processed into various sizes and shapes. For this reason, the parts that are not provided with hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder are provided not only at both ends in the flow direction of the paper machine, but also in the vertical direction, the horizontal direction, and also in the oblique direction. The degree increases, and it is possible to process into an arbitrary shape and size, which is preferable.
疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分の形状は、直線であっても、曲線であっても、あるいは連続的なパターンであっても構わないし、抄紙機の流れ方向に対して横方向に不連続のパターン状に設けても一向に差し支えない。 The shape of the portion that does not carry the hydrophobic and / or hydrophilic gas adsorbing powder alone or as a mixture may be a straight line, a curved line, or a continuous pattern. Even if it is provided in a discontinuous pattern shape in the transverse direction with respect to the flow direction, there is no problem.
本発明における疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分の幅については、疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物が外部にこぼれ落ちることのない強度を有していればどのような幅であっても構わないが、後で各種の大きさや形状に加工する際にハサミやカッターなどで切断し易い程度の幅を有していることが好ましく、通常は３〜１５ｍｍ程度であることが好ましい。３ｍｍ以下であると、後加工の際に疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物が含まれている部分を傷つけてしまう危険性があり好ましくない。また１５ｍｍ以上あると後加工の際の作業性には問題ないが、全面積当たりの疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を含有する面積が狭くなるので好ましくない。また、抄紙機の流れ方向の両端部においては、抄紙時の耳部分にもあたるために通常は巻き取りとして仕上げる際にカットされる部分でもあるため、５〜２５ｍｍであることが好ましい。 With respect to the width of the portion not supporting the hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder alone or in the mixture in the present invention, the hydrophobic or / and hydrophilic gas-adsorbing powder alone or the mixture may spill outside. Any width can be used as long as it has no strength, but it has a width that can be easily cut with scissors or a cutter when processing into various sizes and shapes later. In general, it is preferably about 3 to 15 mm. If it is 3 mm or less, there is a risk of damaging a part containing a hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder alone or in a mixture during post-processing, which is not preferable. On the other hand, when the thickness is 15 mm or more, there is no problem in workability during post-processing, but the area containing the hydrophobic or / and hydrophilic gas-adsorbing powder alone or mixture per total area is not preferable. Further, both ends in the flow direction of the paper machine are also cut portions when finishing as a take-up because they hit the ears at the time of paper making.
疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分を作成するには、透き入れ紙を製造する際の手法を適用することが可能であり、以下のような方法が考えられるが、これに限定されるものではない。 In order to create a portion that does not carry a hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder alone or as a mixture, it is possible to apply a technique for producing a transparent paper. Though conceivable, it is not limited to this.
円網抄紙機における円網シリンダーの上網の一部を塞ぐ方法。例えば、疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分のパターンを、上網に針金、金属、樹脂、紙、プラスチック等で作成し、これを金属やプラスチックの細線で取り付ける方法、あるいはハンダ付けや接着剤を使用することで取り付ける方法がある。また上網に直接塗料や樹脂を塗工し疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分のパターンを描く方法がある。また感光性樹脂を使用しても良いし、抄紙網にヒートシールタイプなどのテープを貼り付ける方法もある。また、抄紙網にパターンを糸で形成する方法もある。 A method of closing a part of the upper net of a circular cylinder in a circular paper machine. For example, a pattern of a portion that does not carry a single or mixture of hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder is made of wire, metal, resin, paper, plastic, etc. on the upper net, and this is made of fine wires of metal or plastic There is a method of attaching, or a method of attaching by using soldering or an adhesive. Further, there is a method in which a coating or resin is directly applied to the upper net to draw a pattern of a portion not supporting a hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder alone or a mixture. In addition, a photosensitive resin may be used, and there is a method of sticking a heat seal type tape on a papermaking net. There is also a method of forming a pattern with a thread on a papermaking net.
その他の方法として、抄紙網自体にパターンに沿った凹凸を形成させる方法や、原料がのった抄紙網上にて連続的に水を滴下させ、あるいはスプレー装置などで水を散布することで疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分のパターンを形成させることが可能である。 Other methods include forming the unevenness along the pattern on the papermaking net itself, dropping water continuously on the papermaking net with the raw material, or spraying water with a spray device etc. It is possible to form a pattern of a portion that does not carry a single or mixture of hydrophilic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder.
また、疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分の一部、あるいは全部にミシン目を入れると、できあがった汚染ガス除去紙を各種の大きさや形状に加工する際にハサミやカッターを使用する手間が省け、容易に必要な大きさや形状の汚染ガス除去紙を得ることができるので好ましい。 In addition, when the perforation is made in a part or all of the part that does not carry the hydrophobic and / or hydrophilic gas adsorbing powder alone or in the mixture, the resulting contaminated gas removing paper is processed into various sizes and shapes. In this case, it is preferable because it eliminates the trouble of using scissors and a cutter, and can easily obtain a contaminated gas removing paper having a required size and shape.
ミシン目を作成するには、一般的なミシン目を作成する装置が自由に適用でき、抄紙機と連動したオンマシンでも、あるいは抄紙機とは別にオフマシンで加工しても一向に差し支えない。また、ミシン目の形状やピッチは、できあがった汚染ガス除去紙を任意の大きさや形状に加工することが可能であれば、どのようなものでもかまわない。 To create a perforation, a general perforation device can be freely applied, and it can be used either on-machine in conjunction with a paper machine or off-machine separately from the paper machine. The perforation shape and pitch may be any as long as the finished polluted gas removing paper can be processed into an arbitrary size and shape.
［疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１］
針葉樹晒クラフトパルプ（ＮＢＫＰ）２５質量部と、広葉樹晒クラフトパルプ（ＬＢＫＰ）１８質量部を４００ｍｌＣ．Ｓ．Ｆ．に叩解して得られたパルプスラリーに、ポリビニルアルコール繊維（商品名「ＶＰＢ１０７」、（株）クラレ製造）２質量部と椰子殻活性炭（商品名「太閤ＣＢ」、二村化学工業（株）製造）１４０質量部を混合し、８質量％濃度のスラリーに調製した。このスラリーの固形分質量に対して、紙力増強剤（商品名「ネオタックＬ−１」、日本食品加工（株）製造）を固形分換算で０．５質量％添加して分散し、さらに高分子アニオン性凝集剤（商品名「ハイホルダー３５１」、栗田工業（株）製造）を固形分換算で０．００６質量％添加し、中層用の原料（疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１）として調製した。
[Mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder]
400 ml C. of 25 parts by weight of softwood bleached kraft pulp (NBKP) and 18 parts by weight of hardwood bleached kraft pulp (LBKP). S. F. 2 parts by weight of polyvinyl alcohol fiber (trade name “VPB107”, manufactured by Kuraray Co., Ltd.) and coconut shell activated carbon (trade name “Taiko CB”, manufactured by Nimura Chemical Industry Co., Ltd.) 140 parts by mass was mixed to prepare a slurry having a concentration of 8% by mass. A paper strength enhancer (trade name “Neotack L-1” manufactured by Nippon Food Processing Co., Ltd.) is added and dispersed in an amount of 0.5% by mass in terms of solid content with respect to the solid content mass of the slurry. A molecular anionic flocculant (trade name “Hi-Holder 351” manufactured by Kurita Kogyo Co., Ltd.) was added in an amount of 0.006% by mass in terms of solid content, and the raw material for the middle layer (hydrophobic gas-adsorbing powder was supported. Prepared as mixed paper-1).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１］
針葉樹晒クラフトパルプ（ＮＢＫＰ）２５質量部と、広葉樹晒クラフトパルプ（ＬＢＫＰ）１８質量部を４００ｍｌＣ．Ｓ．Ｆ．に叩解して得られたパルプスラリーに、ポリビニルアルコール繊維（商品名「ＶＰＢ１０７」）２質量部と親水性ガス吸着性粉体として含鉄アルミニウム水和物（商品名「アルフェマイトＦＰ」、水澤化学工業（株）製造）１４０質量部を混合し、８質量％濃度のスラリーに調製した。このスラリーの固形分質量に対して、紙力増強剤（商品名「ネオタックＬ−１」）を固形分換算で０．５質量％添加して分散し、さらに高分子アニオン性凝集剤（商品名「ハイホルダー３５１」）を固形分換算で０．００６質量％添加し、中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１）として調製した。
[Mixed paper-1 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
400 ml C. of 25 parts by weight of softwood bleached kraft pulp (NBKP) and 18 parts by weight of hardwood bleached kraft pulp (LBKP). S. F. 2 parts by weight of polyvinyl alcohol fiber (trade name “VPB107”) and iron-containing aluminum hydrate (trade name “Alphemite FP”, Mizusawa Chemical Co., Ltd.) (Manufactured) 140 parts by mass was mixed to prepare an 8% by mass slurry. A paper strength enhancer (trade name “Neotack L-1”) is added in an amount of 0.5% by mass in terms of solid content and dispersed with respect to the solid content mass of the slurry. "High holder 351") was added in an amount of 0.006% by mass in terms of solid content, and prepared as a raw material for the middle layer (mixed paper-1 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−２］
親水性のガス吸着性粉体をアルミノケイ酸亜鉛系鉱物（商品名「ミズカナイトＨＰ」、水澤化学工業（株）製造）とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−２）として調製した。
[Mixed paper-2 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
A mixed paper-1 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder, except that the hydrophilic gas-adsorbing powder was a zinc aluminosilicate mineral (trade name “Mizukanite HP”, manufactured by Mizusawa Chemical Co., Ltd.) In the same manner as above, it was prepared as a raw material for middle layer (mixed paper-2 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−３］
親水性のガス吸着性粉体をシリカゲル（商品名「シリカゲルＰＡ−２７０Ａ」、富士シリシア化学（株）製造）とした他は親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−３）として調製した。
[Mixed paper-3 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
The hydrophilic gas-adsorbing powder was changed to silica gel (trade name “silica gel PA-270A”, manufactured by Fuji Silysia Chemical Co., Ltd.), and the same as mixed paper-1 carrying the hydrophilic gas-adsorbing powder. It was prepared as a raw material for the middle layer (mixed paper-3 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−４］
親水性のガス吸着性粉体を、シリカアルミナ質ゲル状粘土（商品名「セカードＴＳ−３５」、品川化成（株）製造）とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−４）として調製した。
[Mixed paper-4 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
The hydrophilic gas-adsorbing powder was made of silica-alumina gel clay (trade name “Secard TS-35” manufactured by Shinagawa Kasei Co., Ltd.). It was prepared as a raw material for the middle layer (mixed paper-4 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder) in the same manner as paper-1.
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−５］
親水性のガス吸着性粉体を含鉄アルミニウム水和物（商品名「アルフェマイトＦＰ」）７０質量部と、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物（商品名「ミズカナイトＨＰ」）７０質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−５）として調製した。
[Mixed paper with hydrophilic gas-adsorbing powder-5]
The hydrophilic gas-adsorbing powder was a mixture of 70 parts by mass of iron-containing aluminum hydrate (trade name “Alphemite FP”) and 70 parts by mass of zinc aluminosilicate mineral (trade name “Mizukanite HP”). In the same manner as mixed paper-1 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder, it was prepared as a raw material for middle layer (mixed paper-5 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−６］
親水性のガス吸着性粉体を含鉄アルミニウム水和物（商品名「アルフェマイトＦＰ」）７０質量部と、シリカゲル（商品名「シリカゲルＰＡ−２７０Ａ」）７０質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−６）として調製した。
[Mixed paper 6 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder-6]
The hydrophilic gas-adsorbing powder was a mixture of 70 parts by mass of iron-containing aluminum hydrate (trade name “Alphemite FP”) and 70 parts by mass of silica gel (trade name “silica gel PA-270A”). Was prepared as a raw material for the middle layer (mixed paper-6 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder) in the same manner as the mixed paper-1 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder.
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−７］
親水性のガス吸着性粉体を含鉄アルミニウム水和物（商品名「アルフェマイトＦＰ」）７０質量部と、シリカアルミナ質ゲル状粘土（商品名「セカードＴＳ−３５」）７０質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−７）として調製した。
[Mixed paper carrying hydrophilic gas-adsorbing powder-7]
A mixture of 70 parts by mass of iron-containing aluminum hydrate (trade name “Alphemite FP”) and 70 parts by mass of silica-alumina gel-like clay (trade name “Secard TS-35”), a hydrophilic gas-adsorbing powder, Other than the above, it was prepared as a raw material for the middle layer (mixed paper-7 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder) in the same manner as mixed paper-1 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder.
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−８］
親水性のガス吸着性粉体をアルミノケイ酸亜鉛系鉱物（商品名「ミズカナイトＨＰ」）７０質量部と、シリカゲル（商品名「シリカゲルＰＡ−２７０Ａ」）７０質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−８）として調製した。
[Mixed paper-8 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
The hydrophilic gas-adsorbing powder was a mixture of 70 parts by mass of a zinc aluminosilicate mineral (trade name “Mizukanite HP”) and 70 parts by mass of silica gel (trade name “silica gel PA-270A”). It was prepared as a raw material for the middle layer (mixed paper-8 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder) in the same manner as the mixed paper-1 carrying the gas-adsorbing powder.
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−９］
親水性のガス吸着性粉体をアルミノケイ酸亜鉛系鉱物（商品名「ミズカナイトＨＰ」）７０質量部と、シリカアルミナ質ゲル状粘土（商品名「セカードＴＳ−３５」）７０質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−９）として調製した。
[Mixed paper-9 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder-9]
The hydrophilic gas-adsorbing powder was a mixture of 70 parts by mass of zinc aluminosilicate mineral (trade name “Mizukanite HP”) and 70 parts by mass of silica-alumina gel clay (trade name “Secard TS-35”). Others were prepared as raw materials for the middle layer (mixed paper-9 loaded with hydrophilic gas-adsorbing powder) in the same manner as mixed paper-1 loaded with hydrophilic gas-adsorbing powder.
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１０］
親水性のガス吸着性粉体をシリカゲル（商品名「シリカゲルＰＡ−２７０Ａ」）７０質量部と、シリカアルミナ質ゲル状粘土（商品名「セカードＴＳ−３５」）７０質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１０）として調製した。
[Mixed paper-10 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
The hydrophilic gas-adsorbing powder was used as a mixture of 70 parts by mass of silica gel (trade name “silica gel PA-270A”) and 70 parts by mass of silica-alumina gel clay (trade name “Secard TS-35”). In the same manner as mixed paper-1 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, it was prepared as a raw material for middle layer (mixed paper-10 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１１］
親水性のガス吸着性粉体を含鉄アルミニウム水和物（商品名「アルフェマイトＦＰ」）５０質量部と、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物（商品名「ミズカナイトＨＰ」）５０質量部とシリカゲル（商品名「シリカゲルＰＡ−２７０Ａ」）５０質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１１）として調製した。
[Mixed paper-11 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
Hydrophilic gas-adsorbing powder containing 50 parts by mass of iron-containing aluminum hydrate (trade name “Alphemite FP”), 50 parts by weight of zinc aluminosilicate mineral (trade name “Mizukanite HP”) and silica gel (trade name “ Silica gel PA-270A ") The raw material for the middle layer (supporting the hydrophilic gas-adsorbing powder was supported in the same manner as the mixed paper-1 supporting the hydrophilic gas-adsorbing powder except that the mixture was 50 parts by mass. Prepared as mixed paper-11).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１２］
親水性のガス吸着性粉体を含鉄アルミニウム水和物（商品名「アルフェマイトＦＰ」）５０質量部と、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物（商品名「ミズカナイトＨＰ」）５０質量部とシリカアルミナ質ゲル状粘土（商品名「セカードＴＳ−３５」）５０質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１２）として調製した。
[Mixed paper carrying hydrophilic gas-adsorbing powder-12]
50 parts by weight of iron-containing aluminum hydrate (trade name “Alphemite FP”), 50 parts by weight of zinc aluminosilicate mineral (trade name “Mizukanite HP”) and silica-alumina gel The raw material for the middle layer (hydrophilic gas adsorption) is the same as the mixed paper-1 carrying the hydrophilic gas adsorbing powder except that the mixture is 50 parts by mass of clay (trade name “Secard TS-35”). Mixed paper carrying a conductive powder-12).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１３］
親水性のガス吸着性粉体をアルミノケイ酸亜鉛系鉱物（商品名「ミズカナイトＨＰ」）５０質量部と、シリカゲル（商品名「シリカゲルＰＡ−２７０Ａ」）５０質量部とシリカアルミナ質ゲル状粘土（商品名「セカードＴＳ−３５」）５０質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１３）として調製した。
[Mixed paper carrying hydrophilic gas-adsorbing powder-13]
Hydrophilic gas-adsorbing powder 50 parts by mass of zinc aluminosilicate mineral (trade name “Mizukanite HP”), 50 parts by mass of silica gel (trade name “silica gel PA-270A”) and silica-alumina gel clay (product) Name “Secard TS-35”) The raw material for the middle layer (hydrophilic gas-adsorbing powder) in the same manner as the mixed paper-1 carrying the hydrophilic gas-adsorbing powder except that the mixture was 50 parts by mass. Was prepared as mixed paper 13).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１４］
親水性のガス吸着性粉体を含鉄アルミニウム水和物（商品名「アルフェマイトＦＰ」）３５質量部と、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物（商品名「ミズカナイトＨＰ」）３５質量部とシリカゲル（商品名「シリカゲルＰＡ−２７０Ａ」）３５質量部とシリカアルミナ質ゲル状粘土（商品名「セカードＴＳ−３５」）３５質量部の混合物とした他は、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１４）として調製した。
[Mixed paper carrying hydrophilic gas-adsorbing powder-14]
35 parts by weight of iron-containing aluminum hydrate (trade name “Alphemite FP”), 35 parts by weight of zinc aluminosilicate mineral (trade name “Mizukanite HP”) and silica gel (trade name “ Silica PA-270A ”)) and 35 parts by mass of silica-alumina gel clay (trade name“ Secard TS-35 ”), and mixed paper carrying hydrophilic gas-adsorbing powder— 1 was prepared as a raw material for the middle layer (mixed paper-14 carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder).
［疎水性のガス吸着性粉体と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１］
針葉樹晒クラフトパルプ（ＮＢＫＰ）２５質量部と、広葉樹晒クラフトパルプ（ＬＢＫＰ）１８質量部を４００ｍｌＣ．Ｓ．Ｆ．に叩解して得られたパルプスラリーに、ポリビニルアルコール繊維（商品名「ＶＰＢ１０７」、（株）クラレ製造）２質量部と椰子殻活性炭（商品名「太閤ＣＢ」、二村化学工業（株）製造）７０質量部、含鉄アルミニウム水和物（商品名「アルフェマイトＦＰ」）７０質量部を混合し、８質量％濃度のスラリーに調製した。このスラリーの固形分質量に対して、紙力増強剤（商品名「ネオタックＬ−１」、日本食品加工（株）製造）を固形分で０．５質量％添加して分散し、さらに
高分子アニオン性凝集剤（商品名「ハイホルダー３５１」、栗田工業（株）製造）を固形分質量で０．００６質量％添加し、中層用の原料（疎水性のガス吸着性粉体と親水性ガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１５）として調製した。
[Mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder and hydrophilic gas-adsorbing powder]
400 ml C. of 25 parts by weight of softwood bleached kraft pulp (NBKP) and 18 parts by weight of hardwood bleached kraft pulp (LBKP). S. F. 2 parts by weight of polyvinyl alcohol fiber (trade name “VPB107”, manufactured by Kuraray Co., Ltd.) and coconut shell activated carbon (trade name “Taiko CB”, manufactured by Nimura Chemical Industry Co., Ltd.) 70 parts by mass and 70 parts by mass of iron-containing aluminum hydrate (trade name “Alphemite FP”) were mixed to prepare an 8% by mass slurry. A paper strength enhancer (trade name “Neotack L-1”, manufactured by Nippon Food Processing Co., Ltd.) is added and dispersed in the solid content of the slurry in an amount of 0.5% by mass. An anionic flocculant (trade name “Hi-Holder 351” manufactured by Kurita Kogyo Co., Ltd.) is added in an amount of 0.006% by mass in terms of solid content, and raw materials for the middle layer (hydrophobic gas-adsorbing powder and hydrophilic gas) It was prepared as mixed paper-15) carrying adsorbent powder.
［製紙用繊維を主体とした薄葉紙］
針葉樹晒クラフトパルプ（ＮＢＫＰ）６０質量部と、広葉樹晒クラフトパルプ（ＬＢＫＰ）４０質量部を４５０ｍｌＣ．Ｓ．Ｆ．に叩解して得られたパルプスラリーを５質量％濃度に調製した。このパルプスラリーの固形分に対して、炭酸カルシウム（商品名「炭カルＰライト１００」、白石工業（株）製造）０．０３質量部と湿潤紙力増強剤（商品名「ＷＳ４０４４」、星光ＰＭＣ（株）製造）を０．３質量部添加し、中層の表裏に抄き合わせたり、疎水性のガス吸着性粉体を担持せしめた混抄紙と親水性のガス吸着性粉体を担持せしめた混抄紙の中間に抄き合わせたりする、製紙用繊維を主体とした薄葉紙の原料として調製した。
[Thin paper mainly composed of fiber for paper]
60 ml of softwood bleached kraft pulp (NBKP) and 40 parts by weight of hardwood bleached kraft pulp (LBKP) are 450 ml C.I. S. F. The pulp slurry obtained by beating the powder was adjusted to a concentration of 5% by mass. 0.03 parts by mass of calcium carbonate (trade name “Charcoal Cal Plite 100” manufactured by Shiroishi Kogyo Co., Ltd.) and wet paper strength enhancer (trade name “WS4044”, Starlight PMC with respect to the solid content of this pulp slurry 0.3 parts by mass was added, and paper was made on the front and back of the middle layer, or mixed paper carrying hydrophobic gas-adsorbing powder and hydrophilic gas-adsorbing powder were carried. It was prepared as a raw material for thin paper mainly composed of paper-making fibers, which were made in the middle of mixed paper.
［実施例１］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１の抄紙用円網シリンダーの上網において、樹脂（商品名「アクメックスＥＲ−８６０３Ａ／Ｂ」、日本合成化工(株)製造）を使用して、抄紙機の流れ方向の両端部に幅１５ｍｍで、また抄紙機の縦方向に幅１０ｍｍ、５ｃｍ間隔で、横方向に幅１０ｍｍ、５ｃｍ間隔のパターンで網目を塞ぎ、疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分（４）を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．２であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８０％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．２ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物のワンパスリテンションは７８％で、含鉄アルミニウム水和物の含有量は１７．７ｇ／ｍ２であった。
[Example 1]
Three types and four layers of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-1 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layer laminated paper having a papermaking-1 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the upper screen of the papermaking circular mesh cylinder of the mixed paper-1 supporting the hydrophobic gas-adsorbing powder and the mixed paper-1 supporting the hydrophilic gas-adsorbing powder, the resin (trade name “ Acmex ER-8603A / B "(manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd.), the width of the paper machine in the flow direction is 15 mm wide, and the vertical direction of the paper machine is 10 mm wide and spaced at 5 cm intervals. The mesh was closed with a pattern having a width of 10 mm and an interval of 5 cm in the direction, and a portion (4) where hydrophobic and hydrophilic gas-adsorbing powder was not provided was created. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.2, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 80%, and the content of the coconut-shell activated carbon is 18.2 g / m 2. The one-pass retention of the hydrate was 78%, and the content of iron-containing aluminum hydrate was 17.7 g / m 2 .
［実施例２］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種５層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、中間層が１５ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の５層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．１であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８２％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．６ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物のワンパスリテンションは７９％で、含鉄アルミニウム水和物の含有量は１７．９ｇ／ｍ２であった。
[Example 2]
Three kinds of five-layer papermaking of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-1 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular net paper machine, surface layer 15 g / m 2 ,
［実施例３］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−２および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−２が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．０であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８１％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．４ｇ/ｍ２であり、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物のワンパスリテンションは７９％で、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物の含有量は１７．９ｇ／ｍ２であった。
[Example 3]
Three kinds of four-layer papermaking of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-2 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layered laminated paper having a papermaking-2 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.0, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 81%, and the coconut-shell activated carbon content is 18.4 g / m 2. The one-pass retention of the zinc-based mineral was 79%, and the content of the zinc aluminosilicate-based mineral was 17.9 g / m 2 .
［実施例４］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−３および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−３が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．３であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約７８％で、椰子殻活性炭の含有量は１７．７ｇ/ｍ２であり、シリカゲルのワンパスリテンションは８５％で、シリカゲルの含有量は１９．３ｇ／ｍ２であった。
[Example 4]
Three types and four layers of three raw materials, mixed paper-1 supporting hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-3 supporting hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layered laminated paper having a papermaking-3 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.3, the one-pass retention of the middle layer coconut shell activated carbon is about 78%, the content of the coconut shell activated carbon is 17.7 g / m 2 , The one-pass retention was 85% and the silica gel content was 19.3 g / m 2 .
［実施例５］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−４および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−４が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．１であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８１％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．４ｇ/ｍ２であり、シリカアルミナ質ゲル状粘土のワンパスリテンションは７９％で、シリカアルミナ質ゲル状粘土の含有量は１７．９ｇ／ｍ２であった。
[Example 5]
Three types of four-layer papermaking of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-4 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layer laminated paper having a papermaking-4 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.1, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 81%, and the content of the coconut-shell activated carbon is 18.4 g / m 2. The one-pass retention of the gel-like clay was 79%, and the content of the silica-alumina gel-like clay was 17.9 g / m 2 .
［実施例６］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−５および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−５が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．０であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８０％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．２ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物とアルミノケイ酸亜鉛系鉱物の混合物のワンパスリテンションは８２％で、含鉄アルミニウム水和物とアルミノケイ酸亜鉛系鉱物の混合物の含有量は１８．６ｇ／ｍ２であった。
[Example 6]
Three types and four layers of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-5 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layer laminated paper having a papermaking-5 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back laminated paper is 7.0, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 80%, and the content of the coconut shell activated carbon is 18.2 g / m 2. The one-pass retention of the mixture of the hydrate and the zinc aluminosilicate mineral was 82%, and the content of the mixture of the iron-containing aluminum hydrate and the zinc aluminosilicate mineral was 18.6 g / m 2 .
［実施例７］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−６および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つ原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−６が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．２であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８０％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．２ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物とシリカゲルの混合物のワンパスリテンションは８３％で、含鉄アルミニウム水和物とシリカゲルの混合物の含有量は１８．８ｇ／ｍ２であった。
[Example 7]
3 types and 4 layers of 3 types of raw papers, mainly mixed paper-1 supporting hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-6 supporting hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fiber. Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A 4-layer laminated paper having a papermaking-6 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.2, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 80%, and the content of the coconut-shell activated carbon is 18.2 g / m 2. The one-pass retention of the mixture of hydrate and silica gel was 83%, and the content of the mixture of iron-containing aluminum hydrate and silica gel was 18.8 g / m 2 .
［実施例８］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−７および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−７が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．１であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８１％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．４ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物とシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物のワンパスリテンションは８２％で、含鉄アルミニウム水和物とシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物の含有量は１８．６ｇ／ｍ２であった。
[Example 8]
Three types of four-layered paper, three types of papermaking paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-7 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fiber Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A 4-layer laminated paper having a papermaking-7 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.1, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 81%, and the content of the coconut-shell activated carbon is 18.4 g / m 2. The one-pass retention of the mixture of hydrate and silica-alumina gel clay was 82%, and the content of the mixture of iron-containing aluminum hydrate and silica-alumina gel clay was 18.6 g / m 2 .
［実施例９］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−８および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−８が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．３であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約７９％で、椰子殻活性炭の含有量は１７．９ｇ/ｍ２であり、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカゲルの混合物のワンパスリテンションは８３％で、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカゲルの混合物の含有量は１８．８ｇ／ｍ２であった。
[Example 9]
Three types and four layers of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-8 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layer laminated paper having a papermaking-8 of 30 g / m 2 and a backing layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back laminated paper is 7.3, the one-pass retention of the middle coconut shell activated carbon is about 79%, the content of the coconut shell activated carbon is 17.9 g / m 2 , and aluminosilicate The one-pass retention of the mixture of zinc-based mineral and silica gel was 83%, and the content of the mixture of zinc aluminosilicate mineral and silica gel was 18.8 g / m 2 .
［実施例１０］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−９および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−９が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．０であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８０％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．２ｇ/ｍ２であり、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物のワンパスリテンションは８２％で、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物の含有量は１８．６ｇ／ｍ２であった。
[Example 10]
Three types of four-layered papers of three types of paper-making
［実施例１１］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１０および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１０が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は６．９であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８１％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．４ｇ/ｍ２であり、シリカゲルとシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物のワンパスリテンションは８２％で、シリカゲルとシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物の含有量は１８．６ｇ／ｍ２であった。
[Example 11]
Three types of four-layer papermaking of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-10 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layered laminated paper having a papermaking-10 of 30 g / m 2 and a backing layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 6.9, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 81%, and the content of the coconut-shell activated carbon is 18.4 g / m 2. The one-pass retention of the mixture of silica-alumina gel clay was 82%, and the content of the mixture of silica gel and silica-alumina gel clay was 18.6 g / m 2 .
［実施例１２］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１１および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１１が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．１であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８３％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．８ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物とアルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカゲルの混合物のワンパスリテンションは７８％で、含鉄アルミニウム水和物とアルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカゲルの混合物の含有量は１７．７ｇ／ｍ２であった。
[Example 12]
Three types of four-layered paper, three types of mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-11 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A 4-layer laminated paper having a papermaking 11 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.1, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 83%, the content of the coconut shell activated carbon is 18.8 g / m 2 , and the iron-containing aluminum The one-pass retention of the mixture of hydrate, zinc aluminosilicate mineral and silica gel was 78%, and the content of the mixture of iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral and silica gel was 17.7 g / m 2 .
［実施例１３］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１２および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１２が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．２であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８１％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．４ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物とアルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物のワンパスリテンションは８０％で、含鉄アルミニウム水和物とアルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物の含有量は１８．２ｇ／ｍ２であった。
[Example 13]
Three types and four layers of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-12 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layered laminated paper having a papermaking-12 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.2, the one-pass retention of the middle layer coconut shell activated carbon is about 81%, the content of the coconut shell activated carbon is 18.4 g / m 2 , and the iron-containing aluminum The one-pass retention of the mixture of hydrate, zinc aluminosilicate mineral and silica-alumina gel clay is 80%, and the content of iron-containing aluminum hydrate, zinc aluminosilicate mineral and silica-alumina gel clay is It was 18.2 g / m 2 .
［実施例１４］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１３および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１３が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．１であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８０％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．２ｇ/ｍ２であり、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカゲルとシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物のワンパスリテンションは７９％で、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカゲルとシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物の含有量は１７．９ｇ／ｍ２であった。
[Example 14]
Three types and four layers of three types of raw papers made of mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-13 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A 4-layer laminated paper having a papermaking 13 of 30 g / m 2 and a backing layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back laminated paper is 7.1, the one-pass retention of the coconut shell activated carbon in the middle layer is about 80%, the content of the coconut shell activated carbon is 18.2 g / m 2 , and aluminosilicate The one-pass retention of the mixture of zinc-based mineral, silica gel, and silica-alumina gel-like clay was 79%, and the content of the mixture of zinc aluminosilicate-based mineral, silica gel, and silica-alumina gel-like clay was 17.9 g / m 2. It was.
［実施例１５］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１４および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１４が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．０であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約７９％で、椰子殻活性炭の含有量は１７．９ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物とアルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカゲルとシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物のワンパスリテンションは８３％で、含鉄アルミニウム水和物とアルミノケイ酸亜鉛系鉱物とシリカゲルとシリカアルミナ質ゲル状粘土の混合物の含有量は１８．８ｇ／ｍ２であった。
[Example 15]
Three types of four-layered papers of three types of paper-making
［実施例１６］
疎水性のガス吸着性粉体と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の２つの原料を２種３層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、中層の疎水性ガス吸着性粉体と親水性ガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１５が６０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の３層抄き合わせ紙を得た。この際に実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．２であり、中層の椰子殻活性炭と含鉄アルミニウム水和物のワンパスリテンションはそれぞれ７２％と６８％で、椰子殻活性炭の含有量は２１．６ｇ／ｍ２、含鉄アルミニウム水和物の含有量は２０．４ｇ／ｍ２で、合計４２．０ｇ／ｍ２であった。
[Example 16]
A circular mesh paper machine that combines two types of raw materials, a mixed paper-1 carrying a hydrophobic gas-adsorptive powder and a hydrophilic gas-adsorptive powder, and a thin paper mainly composed of papermaking fibers. use surface layer 15 g / m 2, mixed paper -15 carrying hydrophobic gas adsorbing powder and the hydrophilic gas adsorbing powder middle is 60 g / m 2, 3 of the backing layer 15 g / m 2 So抄A bonded paper was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.2, the one-pass retention of the middle layer of coconut shell activated carbon and iron-containing aluminum hydrate is 72% and 68%, respectively, and the content of coconut shell activated carbon is 21. The content of 6 g / m 2 and iron-containing aluminum hydrate was 20.4 g / m 2 for a total of 42.0 g / m 2 .
［疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−２］
椰子殻活性炭を１５質量部とした他は、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−２）として調整した。
[Mixed paper-2 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder]
Raw material for middle layer (mixed paper carrying hydrophobic gas-adsorbing powder) in the same manner as mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder except that the amount of coconut shell activated carbon was 15 parts by mass Adjusted as 2).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１５］
含鉄アルミニウム水和物（商品名「アルフェマイトＦＰ」）を１５質量部とした他は親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１５）として調整した。
[Mixed paper-15 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
The raw material for the middle layer (hydrophilic gas) in the same manner as the mixed paper-1 carrying the hydrophilic gas-adsorbing powder except that the iron-containing aluminum hydrate (trade name “Alphemite FP”) was 15 parts by mass. It was prepared as mixed paper-15) carrying adsorbent powder.
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１６］
アルミノケイ酸亜鉛系鉱物（商品名「ミズカナイトＨＰ」）を１５質量部とした他は親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１６）として調整した。
[Mixed paper-16 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
Raw material for middle layer (hydrophilic gas adsorption) in the same manner as mixed paper-1 carrying hydrophilic gas adsorbing powder except that zinc aluminosilicate mineral (trade name “Mizukanite HP”) was 15 parts by mass As a mixed paper carrying a functional powder-16).
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１７］
シリカゲル（商品名「シリカゲルＰＡ−２７０Ａ」）を１５質量部とした他は親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１７）として調整した。
[Mixed paper -17 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
Raw material for the middle layer (hydrophilic gas-adsorbing powder) as in mixed paper-1 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder except that the silica gel (trade name “silica gel PA-270A”) was 15 parts by mass It adjusted as mixed paper-17) which carried | supported the body.
［親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１８］
シリカアルミナ質ゲル状粘土（商品名「セカードＴＳ−３５」）を１５質量部とした他は親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と同様にして中層用の原料（親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１８）として調整した。
[Mixed paper-18 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder]
The raw material for the middle layer (hydrophilic) as in the mixed paper-1 carrying the hydrophilic gas-adsorbing powder except that the silica-alumina gel clay (trade name “Secard TS-35”) was 15 parts by mass. A mixed paper-18) carrying a gas adsorbing powder was prepared.
［比較例１］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−２と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−２が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．１であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８１％で、椰子殻活性炭の含有量は６．１ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物のワンパスリテンションは７９％で、含鉄アルミニウム水和物の含有量は１７．９ｇ／ｍ２であった。
[Comparative Example 1]
Three types and four layers of three raw materials, mixed paper-2 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-1 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular net paper machine, 15 g / m 2 of surface layer, 30 g / m 2 of mixed paper-2 carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed with a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layer laminated paper having a papermaking-1 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.1, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 81%, the coconut shell activated carbon content is 6.1 g / m 2 , and the iron-containing aluminum The one-pass retention of the hydrate was 79%, and the content of iron-containing aluminum hydrate was 17.9 g / m 2 .
［比較例２］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１５および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１５が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は６．９であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８０％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．２ｇ/ｍ２であり、含鉄アルミニウム水和物のワンパスリテンションは７８％で含鉄アルミニウム水和物の含有量は５．９ｇ／ｍ２であった。
[Comparative Example 2]
Three types of four-layered papers are made of three raw materials: mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-15 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layered laminated paper having a papermaking-15 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back laminated paper is 6.9, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 80%, and the coconut-shell activated carbon content is 18.2 g / m 2. The one-pass retention of the hydrate was 78%, and the content of iron-containing aluminum hydrate was 5.9 g / m 2 .
［比較例３］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１６および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１６が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．２であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約７９％で、椰子殻活性炭の含有量は１７．９ｇ/ｍ２であり、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物のワンパスリテンションは８０％で、アルミノケイ酸亜鉛系鉱物の含有量は６．０ｇ／ｍ２であった。
[Comparative Example 3]
Three types of four-layer papermaking of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-16 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A 4-layer laminated paper having a papermaking 16 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.2, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 79%, and the coconut-shell activated carbon content is 17.9 g / m 2 , and the aluminosilicate The one-pass retention of the zinc-based mineral was 80%, and the content of the zinc aluminosilicate-based mineral was 6.0 g / m 2 .
［比較例４］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１７および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１７が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．０であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８１％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．４ｇ/ｍ２であり、シリカゲルのワンパスリテンションは８３％で、シリカゲルの含有量は６．２ｇ／ｍ２であった。
[Comparative Example 4]
Three types and four layers of three raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, mixed paper-17 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly composed of papermaking fibers. Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A 4-layer laminated paper having a papermaking 17 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.0, the one-pass retention of the middle layer coconut shell activated carbon is about 81%, the content of the coconut shell activated carbon is 18.4 g / m 2 , The one-pass retention was 83% and the silica gel content was 6.2 g / m 2 .
［比較例５］
疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１と親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１８および製紙用繊維を主体とした薄葉紙の三つの原料を３種４層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、疎水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１が３０ｇ／ｍ２、親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１８が３０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の４層抄き合わせ紙を得た。この際に、実施例１と同様にして疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．３であり、中層の椰子殻活性炭のワンパスリテンションは約８０％で、椰子殻活性炭の含有量は１８．２ｇ/ｍ２であり、シリカアルミナ質ゲル状粘土のワンパスリテンションは８３％で、シリカアルミナ質ゲル状粘土の含有量は６．２ｇ／ｍ２であった。
[Comparative Example 5]
Three types of four-layered papers of three types of paper-making paper-1 carrying hydrophobic gas-adsorbing powder, paper-making paper-18 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder, and thin paper mainly made of paper-making fiber Using a bonded circular mesh paper machine, mixed paper-1 having a surface layer of 15 g / m 2 , carrying a hydrophobic gas-adsorbing powder was 30 g / m 2 , and carrying a hydrophilic gas-adsorbing powder. A four-layered laminated paper having a papermaking-18 of 30 g / m 2 and a back layer of 15 g / m 2 was obtained. At this time, in the same manner as in Example 1, a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided was prepared. The cold-water extraction pH value of the front and back woven paper is 7.3, the one-pass retention of the middle-layer coconut shell activated carbon is about 80%, and the coconut-shell activated carbon content is 18.2 g / m 2. The one-pass retention of the gel-like clay was 83%, and the content of the silica-alumina gel-like clay was 6.2 g / m 2 .
［比較例６］
親水性のガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１および製紙用繊維を主体とした薄葉紙（１）の２つの原料を２種３層抄き合わせ円網抄紙機を使用して、表層１５ｇ／ｍ２、中層の疎水性ガス吸着性粉体と親水性ガス吸着性粉体を担持した混抄紙−１５が６０ｇ／ｍ２、裏層１５ｇ／ｍ２の３層抄き合わせ紙を得た。この際に実施例１と同様にして親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作成した。この表裏抄き合わせ紙の冷水抽出ｐＨ値は７．１であり、中層の含鉄アルミニウム水和物のワンパスリテンションはそれぞれ７０％で、含鉄アルミニウム水和物の含有量は４２．０ｇ／ｍ２であった。
[Comparative Example 6]
Using a circular net paper machine, the surface layer of 15 g is obtained by combining two raw materials, mixed paper-1 carrying hydrophilic gas-adsorbing powder and thin paper (1) mainly composed of papermaking fibers. / m 2, mixed paper -15 carrying hydrophobic gas adsorbing powder and the hydrophilic gas adsorbing powder middle is 60 g / m 2, to obtain a three-layered combination papers of backing layer 15 g / m 2 . At this time, a portion where no hydrophilic gas-adsorbing powder was provided was prepared in the same manner as in Example 1. The cold-water extraction pH value of the front and back laminated paper is 7.1, the one-pass retention of the iron-containing aluminum hydrate in the middle layer is 70%, and the iron-containing aluminum hydrate content is 42.0 g / m 2 . there were.
実施例１〜１６、比較例１〜６で得られた抄き合せ紙のガス吸着性能の良否を確認した結果を表２に示した。尚、表中の実１〜実１６は実施例１〜１６を、比１〜６は比較例１〜６を指す。評価は以下のようにして行った。評価用のサンプルとして、実施例１〜１６、および比較例１〜６の汚染ガス除去紙を５×５ｃｍ角に裁断したものを用意した。これらのサンプルを２３℃、相対湿度５０％の条件下で２４時間放置して前処理し、次いでこれらのサンプルをテドラーバックに入れて脱気し、既知の濃度に調整した各種のガスを２リットルづつ注入して、直ちに検知管（ガステック（株）製造）を使用してその濃度を温度２３℃の条件下で測定し、これを初期濃度とした。温度を２３℃のまま５時間放置した後で再度テドラーバック内の残存ガス濃度を測定した。各サンプルのガス吸着量は初期濃度から残存ガス濃度を差し引き、各サンプル１ｇあたりの吸着量（μｇ／ｇ）として換算した。初期濃度は酸化プロピレンとヨウ化メチルが３００ｐｐｍ、酢酸、ホルムアルデヒド、硫化水素、キシレン、トルエン、アンモニア、亜硫酸ガス、硝酸ガスは１００ｐｐｍを基準にした。尚、表中の◎（良く吸着する）、○（吸着する）、△（少し吸着する）、×（吸着しない）印の基準は、次に示した４分類に区分したものであり、ガスの種類によって印の基準は異なるが、◎と○印を吸着性能があると判定した。
◎：汚染ガスを良く吸着する。
○：吸着する。
△：少し吸着する。
×：吸着しない。
酸化プロピレンについて：◎：７５００μｇ／ｇ以上
○：７５００μｇ／ｇ未満〜２０００μｇ／ｇ以上
△：２０００μｇ／ｇ未満〜５００μｇ／ｇ以上
×：５００μｇ／ｇ未満
ヨウ化メチルについて ：◎：１５００μｇ／ｇ以上
○：１５００μｇ／ｇ未満〜１０００μｇ／ｇ以上
△：１０００μｇ／ｇ未満〜５００μｇ／ｇ以上
×：５００μｇ／ｇ未満
酢酸、ホルムアルデヒド、硫化水素、キシレン、トルエン、アンモニア、亜硫酸ガス、硝酸ガスについて ：◎：１０００μｇ／ｇ以上
○：１０００μｇ／ｇ未満〜５００μｇ／ｇ以上
△：５００μｇ／ｇ未満〜２００μｇ／ｇ以上
×：２００μｇ／ｇ未満
Table 2 shows the results of confirming the quality of the gas adsorption performance of the laminated paper obtained in Examples 1 to 16 and Comparative Examples 1 to 6. In the table, Examples 1 to 16 indicate Examples 1 to 16, and
A: Adsorbs polluting gas well.
○: Adsorbed.
Δ: Slightly adsorbed.
X: Not adsorbed.
About propylene oxide: A: 7500 μg / g or more
○: Less than 7500 μg / g to 2000 μg / g or more
Δ: Less than 2000 μg / g to 500 μg / g or more
×: Less than 500 μg / g of methyl iodide: A: 1500 μg / g or more
○: Less than 1500 μg / g to 1000 μg / g or more
Δ: Less than 1000 μg / g to 500 μg / g or more
×: Less than 500 μg / g Acetic acid, formaldehyde, hydrogen sulfide, xylene, toluene, ammonia, sulfurous acid gas, nitric acid gas: A: 1000 μg / g or more
○: Less than 1000 μg / g to 500 μg / g or more
Δ: Less than 500 μg / g to 200 μg / g or more
X: Less than 200 μg / g
〈表２〉
表２から以下のことがわかる。
（１）実施例１〜１６は、各種の汚染ガスに対する吸着性能が認められる。
（２）比較例１は、活性炭量が不足しているため、燻蒸ガスである酸化プロピレンとヨウ化メチルに対する吸着性能が劣る。
（３）比較例２〜５は、親水性ガス吸着性粉体の量が不足しているために、ＶＯＣや大気汚染ガスに対する吸着性能が劣る。
（４）比較例６は、活性炭を含有していないため、燻蒸ガスである酸化プロピレンとヨウ化メチルに対する吸着性能が劣る。
以上の結果から、本発明の実施例１〜１６は、燻蒸ガスの残留ガスの除去紙およびＶＯＣや大気汚染ガス除去紙として兼用できるものであることがわかる。
Table 2 shows the following.
(1) In Examples 1 to 16, adsorption performance for various polluted gases is recognized.
(2) Since the amount of activated carbon is short in Comparative Example 1, the adsorption performance with respect to the fumigation gases propylene oxide and methyl iodide is inferior.
(3) Since Comparative Examples 2 to 5 lack the amount of the hydrophilic gas adsorbing powder, the adsorption performance for VOC and air polluted gas is inferior.
(4) Since the comparative example 6 does not contain activated carbon, the adsorption performance with respect to fumigation gas propylene oxide and methyl iodide is inferior.
From the above results, it can be seen that Examples 1 to 16 of the present invention can also be used as a residual gas removal paper for fumigation gas and a VOC or air pollution gas removal paper.
［実施例１７］
実施例１において、疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分の中央部分に２ｍｍの間隔で長さ３ｍｍのミシン目を設けた汚染ガス除去紙を得た。
[Example 17]
In Example 1, a contaminated gas-removal paper was obtained in which a perforation having a length of 3 mm was provided at a central portion of a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas adsorbing powder was provided.
［比較例７］
実施例１において、疎水性および親水性のガス吸着性粉体を設けない部分を作らない汚染ガス除去紙を得た。
[Comparative Example 7]
In Example 1, a contaminated gas-removal paper that does not form a portion where no hydrophobic and hydrophilic gas-adsorbing powder is provided was obtained.
［規定の大きさに加工する際の作業性の確認］
実施例１〜１６、比較例１〜６で得られた汚染ガス除去紙と実施例１７、比較例７で得られた汚染ガス除去紙において、５×５ｃｍの大きさにカットする際の作業性について比較した。その結果、実施例１７で得られたサンプルは、規定の大きさに加工する際にカッターやハサミを必要とせずミシン目から容易にカットできるので作業性の面で良好なものであった。
[Confirmation of workability when machining to specified size]
Workability when cutting to 5 × 5 cm in the contaminated gas removing paper obtained in Examples 1-16 and Comparative Examples 1-6 and the contaminated gas removing paper obtained in Example 17, Comparative Example 7 Compared. As a result, the sample obtained in Example 17 was good in terms of workability because it could be easily cut from the perforation without the need for a cutter or scissors when processing into a specified size.
［ガス吸着性粉体の粉落ちの確認］
実施例１〜１７および比較例１〜７で得られた汚染ガス除去紙を５×５ｃｍにカットした際に、カット面からこぼれ落ちるガス吸着性粉体を目視観察して評価した。評価は以下のように行い、○を合格とした。その結果、疎水性および親水性のガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分を設置した実施例１〜１７および比較例１〜６で得られた汚染ガス除去紙は全て○で合格であったが、この部分が設けられていない比較例７においては×判定であり、明らかな粉落ちの差が確認された。
○：ガス吸着性粉体の粉落ちが全く確認されない。
△：若干のガス吸着性粉体の粉落ちが確認される。
×：多量のガス吸着性粉体の粉落ちが確認される。
[Confirmation of falling off of gas-adsorbing powder]
When the contaminated gas removing paper obtained in Examples 1 to 17 and Comparative Examples 1 to 7 was cut to 5 × 5 cm, the gas adsorbing powder spilled from the cut surface was visually observed and evaluated. Evaluation was performed as follows, and ○ was regarded as acceptable. As a result, all the pollutant gas removal papers obtained in Examples 1 to 17 and Comparative Examples 1 to 6 in which the portions that do not carry the hydrophobic or hydrophilic gas-adsorbing powders alone or as a mixture are installed are ◯ and pass. However, in Comparative Example 7 in which this portion was not provided, the determination was x, and a clear powder fall difference was confirmed.
○: No powder falling off of the gas adsorbing powder was confirmed.
(Triangle | delta): Some powder fall of gas adsorbent powder is confirmed.
X: A large amount of gas-adsorbing powder is confirmed to fall off.
以下に代表的な使用例とその効果について述べる。
某美術館の収蔵庫（容積が４８０ｍ３）を酸化プロピレン（４８ｇ／ｍ３）とアルゴンの混合気体を使用して４８時間燻蒸した後、庫内空気の換気を強制的に４日間行い、換気が終了した時点での酸化プロピレン濃度を０ｐｐｍにした。次に、換気を行わないで２４時間放置した後で酸化プロピレンの濃度を再測定したところ、１０ｐｐｍに再上昇していた。そこで実施例１で得られた汚染ガス除去紙（坪量が９０ｇ／ｍ２）を庫内の壁面や収納棚に設置（使用量：Ａ／Ｖ＝０．１ｍ−１）して２４時間換気を行わずに放置した後で酸化プロピレンの濃度を測定したところ０ｐｐｍになっていた。さらに７２時間換気しないで放置したが、酸化プロピレン濃度が再上昇することはなく、燻蒸ガスに対して除去効果があることが確認された。
The following describes typical use examples and their effects.
The fumigation of the Sakai Art Museum warehouse (volume 480 m 3 ) was fumigated for 48 hours using a mixed gas of propylene oxide (48 g / m 3 ) and argon, and then the air in the warehouse was forcibly ventilated for 4 days. The propylene oxide concentration at the time of completion was set to 0 ppm. Next, after standing for 24 hours without ventilation, the concentration of propylene oxide was re-measured and found to rise again to 10 ppm. Therefore, the polluted gas removing paper (basis weight is 90 g / m 2 ) obtained in Example 1 is installed on the wall surface or storage shelf in the warehouse (use amount: A / V = 0.1 m −1 ) and ventilated for 24 hours. When the concentration of propylene oxide was measured after leaving without performing the process, it was 0 ppm. Further, it was left unventilated for 72 hours, but the propylene oxide concentration did not rise again, and it was confirmed that there was a removal effect on the fumigation gas.
某歴史館の特別収蔵庫（容積が３９４ｍ３）を、ヨウ化メチル（４０ｇ／ｍ３）の気体で２４時間燻蒸した後、庫内空気の換気を強制的に２４時間行い、換気が終了した時点でのヨウ化メチルの濃度を１ｐｐｍ以下にした。次いで３時間毎に換気の運転と停止を２４時間繰り返した後、ヨウ化メチルの濃度を測定したところ３０ｐｐｍに再上昇していた。そこで実施例５で得られた汚染ガス除去紙（坪量が９０ｇ／ｍ２）を庫内の壁面や収納棚に設置（使用量：Ａ／Ｖ＝０．１ｍ−１）して、再び３時間毎に換気運転と停止を２４時間繰り返した後、ヨウ化メチルの濃度を測定したところ、換気停止時のヨウ化メチル濃度が再上昇することがなく、明らかに燻蒸ガスに対する除去効果があることが確認された。 After the fumigation of a special warehouse (volume: 394 m 3 ) of the Sakai History Museum with fumigation of methyl iodide (40 g / m 3 ) for 24 hours, the air in the warehouse was forcibly ventilated for 24 hours, and the ventilation was completed. The concentration of methyl iodide at the time was 1 ppm or less. Then, after repeating the operation and stoppage of ventilation every 3 hours for 24 hours, the concentration of methyl iodide was measured and found to rise again to 30 ppm. Therefore, the polluted gas removing paper (basis weight is 90 g / m 2 ) obtained in Example 5 is installed on the wall surface or storage shelf in the warehouse (use amount: A / V = 0.1 m −1 ), and 3 again. After repeating the ventilation operation and stop every hour for 24 hours, the concentration of methyl iodide was measured, and the methyl iodide concentration at the time of ventilation stop did not rise again, and it clearly has a removal effect on fumigation gas Was confirmed.
某社の新築開館前の資料展示室を中央で間仕切りし、容積がそれぞれ５００ｍ３の展示室Ａ、Ｂとした。展示室Ａには実施例１で得られた汚染ガス除去紙（坪量が９０ｇ／ｍ２）を室内の天井や壁から吊したり、床に敷いたりした（使用量：Ａ／Ｖ＝０．１ｍ−１）が、展示室Ｂは空のままの状態として１ヶ月間それぞれの資料展示室を放置した。１ヶ月後の室内空気質調査結果を表３に示した。但し、汚染ガスの濃度単位はｐｐｂとし、表３中の−印は検出されなかったことを意味する。 The new construction opened before the material exhibition room of some corporation to partition in the middle, and the volume was to each exhibition room A of 500m 3, and B. In the exhibition room A, the polluted gas removing paper (basis weight is 90 g / m 2 ) obtained in Example 1 was hung from the ceiling or wall of the room or laid on the floor (amount used: A / V = 0). .1 m −1 ), however, the exhibition room B was left empty, and each material exhibition room was left unattended for one month. Table 3 shows the results of indoor air quality survey one month later. However, the concentration unit of the pollutant gas is ppb, and the-mark in Table 3 means that it was not detected.
〈表３〉
表３の結果から以下のことがわかる。
（１）展示室Ａの空気質は明らかに展示室Ｂよりも改善されており、外気並みの空気質になっていることがわかる。
（２）汚染ガス除去紙は、酸やアルカリ成分の大気汚染物質やＶＯＣ成分を吸着除去する性能を有していることがわかる。
The following can be understood from the results of Table 3.
(1) It can be seen that the air quality in the exhibition room A is clearly improved over that in the exhibition room B, and the air quality is as good as the outside air.
(2) It can be seen that the pollutant gas removal paper has the ability to adsorb and remove atmospheric pollutants and VOC components of acid and alkali components.
［産業上の利用可能性］
本発明による汚染ガス除去紙は、燻蒸処理後の低濃度の残留ガスや脱着ガスを吸着して、収蔵庫内の燻蒸ガス濃度が再上昇することを防ぐと共に、新築住宅やリフォーム後の保存施設における建材等から発散するＶＯＣや大気汚染ガス等の汚染ガスを吸着することができ、さらには任意の大きさや形状に容易に加工することが可能で、端部からの粉落ちの心配もなく安価で安全な汚染ガス除去紙として好適に利用できる。
[Industrial applicability]
The decontaminated gas removal paper according to the present invention adsorbs low-concentration residual gas and desorption gas after fumigation treatment, and prevents the fumigation gas concentration in the storage from rising again, and a new house or storage facility after renovation Can absorb pollutant gases such as VOCs and air pollutants emitted from building materials, etc., and can be easily processed into any size and shape, and is inexpensive without worrying about powder falling off the edges. And can be suitably used as a safe and decontaminated paper.
１ 製紙用繊維を主体とした薄葉紙である。
２ 疎水性ガス吸着性粉体を担持させた中層のガス吸着性粉体混抄紙である。
３ 親水性ガス吸着性粉体を担持させた中層のガス吸着性粉体混抄紙である。
４ 疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分である。
５ 疎水性および／または親水性ガス吸着性粉体の単独若しくは混合物を担持しない部分に設けたミシン目である。
1 Thin paper mainly composed of papermaking fibers.
2 This is a middle layer gas adsorbent powder mixed paper carrying a hydrophobic gas adsorbent powder.
3 This is a middle layer gas adsorbing powder mixed paper carrying a hydrophilic gas adsorbing powder.
4 A portion that does not carry a hydrophobic and / or hydrophilic gas-adsorbing powder alone or as a mixture.
5 A perforation provided in a portion that does not carry a single or mixture of hydrophobic and / or hydrophilic gas adsorbing powder.
Claims (15)
The perforation (5) is provided in part or all of the part (4) where the hydrophobic and / or hydrophilic gas adsorbing powder is not provided. Contaminated gas removal paper as described.
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