JP2007022477A - 車両用バッテリ収納ケースの補強構造、補強パネル体及びその製造方法 - Google Patents

車両用バッテリ収納ケースの補強構造、補強パネル体及びその製造方法 Download PDF

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省司 武藤
Susumu Nishimoto
進 西本
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Abstract

【課題】 バッテリ収納ケースを効率よく合理的に補強することができとともに、バッテリの膨張を良好に吸収することができる車両用バッテリ収納ケースの補強構造と、その補強構造に用いる補強パネル体と、その補強パネル体を製造する製造方法を提供する。
【解決手段】 バッテリ収納ケース10内には、複数のバッテリ30が所定の隙間を隔てた状態で一方向に配列される。隣接するバッテリ30間の隙間には、補強パネル体40が、その両端部をバッテリ収納ケースの対向する側壁16の内面に接近又は当接させた状態で設置される。補強パネル体40は、高剛性のパネル構造体41と、そのパネル構造体41の少なくともバッテリ30に対向する両面を被覆しかつ弾性及び絶縁性を有する発泡層50と、を備えている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、車両用バッテリ収納ケースを補強するための補強構造と、その補強構造に用いる補強パネル体と、その補強パネル体を製造する製造方法に関する。
電動モータを駆動源とする電気自動車、あるいはエンジン及び電動モータを併用して駆動源とする自動車(ハイブリッド車と呼ばれている)においては複数のバッテリが必要となる。
また、複数のバッテリを保護して車両ボディの所定位置に搭載するために、バッテリ収納ケース内に複数のバッテリが収納された状態で車両ボディの所定位置に搭載されることが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−113959号公報
ところで、複数のバッテリを接近又は当接した状態で一方向に配列して収納するためにバッテリ収納ケースは一方向に長い箱形状をなして合成樹脂材によって形成される。
このようなバッテリ収納ケースは、その長手方向に交差(直交)する方向の衝撃荷重に対し変形しやすく、破損されやすい。
例えば、車両の前後方向に沿ってバッテリ収納ケースが縦置きに搭載された場合、車両側突時等の衝撃荷重がバッテリ収納ケースに作用すると、バッテリ収納ケースの長手方向の側壁や、そのバッテリ収納ケースに収納された複数のバッテリが損傷される場合がある。
また、バッテリの充電時等において、バッテリが発熱して膨張し、そのバッテリの膨張力によってバッテリ収納ケースが損傷される恐れがある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、バッテリ収納ケースを効率よく合理的に補強することができとともに、バッテリの膨張を良好に吸収することができる車両用バッテリ収納ケースの補強構造と、その補強構造に用いる補強パネル体と、その補強パネル体を製造する製造方法を提供することである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る車両用バッテリ収納ケースの補強構造は、車両の所定位置に設置され、かつ内部に複数のバッテリを収納する箱形状の車両用バッテリ収納ケースを補強するための補強構造であって、
前記バッテリ収納ケース内には、複数のバッテリが所定の隙間を隔てた状態で一方向に配列され、
前記隣接するバッテリ間の隙間には、補強パネル体が、その両端部を前記バッテリ収納ケースの対向する側壁の内面に接近又は当接させた状態で設置され、
前記補強パネル体は、高剛性のパネル構造体と、そのパネル構造体の少なくとも前記バッテリに対向する両面を被覆しかつ弾性及び絶縁性を有する発泡層と、を備えていることを特徴とする。
前記構成において、バッテリ収納ケースの長手方向の側壁に衝撃荷重が作用した場合、その衝撃荷重がバッテリ収納ケースの対向する側壁の内面に接近又は当接させた状態で設置された補強パネル体によって受けられるため、バッテリ収納ケースの側壁の破損や、同バッテリ収納ケース内の複数のバッテリの損傷が防止される。
また、バッテリの充電時等において、バッテリが発熱して膨張した場合、補強パネル体を構成するパネル構造体の少なくともバッテリに対向する両面を被覆を有する発泡層の弾性圧縮によってバッテリの膨張が良好に吸収されるため、バッテリの膨張が原因となるバッテリ収納ケースの損傷が防止される。
また、発泡層が有する絶縁性によって、バッテリと補強パネル体との絶縁が保たれるため、例えば、高剛性のパネル構造体が金属製であったとしても、バッテリの電流が高剛性のパネル構造体に不測に流れて短絡(ショート)する不具合を防止することができる。
この発明の請求項2に係る車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体は、車両の所定位置に設置され、かつ内部に複数のバッテリを所定の隙間を隔てた状態で一方向に配列して収納する箱形状の車両用バッテリ収納ケースを補強するための補強パネル体であって、
前記補強パネル体は、両端部が前記バッテリ収納ケースの対向する側壁の内面に接近又は当接する大きさでかつ前記隣接するバッテリ間の隙間に配置可能な板厚寸法を有するとともに、高剛性のパネル構造体と、そのパネル構造体の少なくとも前記バッテリに対向する両面を被覆しかつ弾性及び絶縁性を有する発泡層と、を備えていることを特徴とする。
したがって、請求項2に係る車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体は、請求項1に係る車両用バッテリ収納ケースの補強構造に好適に採用することができる。
この発明の請求項3に係る車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体は、請求項2に記載の車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体であって、
高剛性のパネル構造体は、隣接するバッテリにそれぞれ対向する両側壁パネル部と、これら両側壁パネル部を所定の間隔を保って結合しかつ複数の中空部を区画形成する横断面凹凸状の中間結合部と、を備えて中空パネル状に形成されていることを特徴とする。
前記構成において、両側壁パネル部及び凹凸状の中間結合部によって中空パネル状をなす高剛性のパネル構造体を形成することができ、軽量化を良好に図ることができる。
この発明の請求項4に係る車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体は、請求項3に記載の車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体であって、
高剛性のパネル構造体の複数の中空部の全て又は一部には発泡体が充填されていることを特徴とする。
前記構成において、高剛性のパネル構造体の複数の中空部の全て又は一部に充填される発泡体によって、高剛性のパネル構造体の強度を高めることができる。
この発明の請求項5に係る車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体の製造方法は、車両の所定位置に設置され、かつ内部に複数のバッテリを所定の隙間を隔てた状態で一方向に配列して収納する箱形状の車両用バッテリ収納ケースを補強するために、両端部が前記バッテリ収納ケースの対向する側壁の内面に接近又は当接する大きさでかつ前記隣接するバッテリ間の隙間に配置可能な板厚寸法を有するとともに、高剛性のパネル構造体と、そのパネル構造体の少なくとも前記バッテリに対向する両面を被覆しかつ弾性及び絶縁性を有する発泡層と、を備えた補強パネル体を製造する補強パネル体の製造方法であって、
隣接するバッテリにそれぞれ対向する両側壁パネル部の間に、複数の中空部を区画形成する横断面凹凸状の中間結合部が介在された状態で前記両側壁パネル部と前記中間結合部とが結合されることで形成される高剛性のパネル構造体を準備し、
前記高剛性のパネル構造体を加熱した状態で前記発泡層を形成するための発泡性材料を前記高剛性のパネル構造体の少なくとも両側壁パネル部の外面に溶融付着させた後、前記発泡性材料を外部加熱によって発泡膨張させることで発泡層を形成することを特徴とする。
したがって、請求項5に係る車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体の製造方法によると、高剛性のパネル構造体の少なくとも両側壁パネル部の外面に発泡層を容易に形成することができ、ひいては、補強パネル体を容易に製造することができる。
この発明の車両用バッテリ収納ケースの補強構造及び補強パネル体によれば、バッテリ収納ケースの対向する側壁の内面に接近又は当接させた状態で設置された補強パネル体によってバッテリ収納ケースを効率よく合理的に補強することができる。
また、バッテリの充電時等において、バッテリが発熱して膨張した場合、補強パネル体を構成するパネル構造体の少なくともバッテリに対向する両面を被覆を有する発泡層の弾性圧縮によってバッテリの膨張を良好に吸収することができるため、バッテリの膨張が原因となるバッテリ収納ケースの損傷を防止することができる。
また、発泡層が有する絶縁性によって、バッテリと補強パネル体とを絶縁状態で保つことができるため、バッテリの電流が高剛性のパネル構造体に不測に流れて短絡(ショート)する不具合を防止することができる。
また、この発明の車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体の製造方法によれば、補強パネル体を容易に製造することができる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例に係る電動モータを駆動源とする電気自動車、ハイブリッド車等の自動車に電源としての複数のバッテリが収納されたバッテリ収納ケースが搭載された状態を簡略化して示す説明図である。図2はバッテリ収納ケースの側断面図である。図3は図2のIII−III線に基づく平断面図である。図4は補強パネル体を破断して示す斜視図である。
図1と図2に示すように、電動モータを駆動源とする電気自動車、ハイブリッド車等の自動車1の所定位置、例えば、車室内のシート4の下方に位置するフロアパネル2の上面には、バッテリ収納ケース10が搭載さている。
図2と図3に示すように、バッテリ収納ケース10は、電源としての複数のバッテリ(この実施例では多数の薄型バッテリユニット31が上下方向に積層されて構成されている)30を収納して保護するためのものであり、ケース体11とカバー体20とを備えて構成されている。
ケース体11及びカバー体20は合成樹脂材によってそれぞれ形成され、ケース体11は、一方向(車両の前後方向)に長くかつ上方に開口する有底箱形状に形成されている。
そして、ケース体11の内部には、複数(図2では4つ)のバッテリ30が所定の隙間を隔てた状態で一方向(車両の前後方向)に配列されて収納されるようになっている。
さらに、ケース体11の長手方向の両端をなす端壁15の外側下部には取付片18が張り出し状に形成されている。
図2と図3に示すように、カバー体20は、ケース体11の略全体を覆う下方に開口する有蓋箱形状に形成されている。そして、カバー体20の端壁25の外側下部には、ケース体11の取付片18を覆うようにして取付片28が張り出し状に形成されている。
そして、ケース体11及びカバー体20の各取付片18、28が、ボルト5とナット6によってフロアパネル2に共締めされることでフロアパネル2上にバッテリ収納ケース10が搭載されるようになっている。
また、この実施例において、図3に示すように、ケース体11の長手方向の両側壁16の内壁面の上下方向には、次に詳述する複数の補強パネル体40の両端縁が嵌込まれる複数の嵌込み凹部17が長手方向に所定間隔を隔てて凹設されている。
図2〜図4に示すように、バッテリ収納ケース10を補強するための補強パネル体40は、両端部がバッテリ収納ケース10のケース体11の対向する側壁16の内面(この実施例では嵌込み凹部17の底面)に接近又は当接する大きさでかつ隣接するバッテリ30間の隙間に配置可能な板厚寸法に形成されている。
図4に示すように、補強パネル体40は、高剛性のパネル構造体41と、そのパネル構造体41の少なくともバッテリ30に対向する両面を被覆しかつ弾性及び絶縁性を有する発泡層50と、を備えて構成されている。
図4〜図6に示すように、補強パネル体40の高剛性のパネル構造体41は、隣接するバッテリ30にそれぞれ対向する両側壁パネル部42、45と、これら両側壁パネル部42、45を所定の間隔を保って結合しかつ複数の中空部を区画形成する横断面が凹凸状(波形状)をなして左右方向(車幅方向)に延びる凹凸状の中間結合部48と、を備えて中空パネル状に形成されている。
この実施例において、両側壁パネル部42、45及び凹凸状の中間結合部48は、金属板、例えば、板厚寸法が0.3mm〜0.5mmの薄板鋼板(SPCC)によって形成されている。
そして、両側壁パネル部42、45及び凹凸状の中間結合部48がスポット溶接によって一体に結合(溶接)されている。
また、両側壁パネル部42、45及び凹凸状の中間結合部48を溶接不良なく良好にスポット溶接するために、両側壁パネル部42、45のうち、一方の側壁パネル部42には、凹凸状の中間結合部48の各凹部と他方の側壁パネル部45とをスポット溶接するための電極棒80が差し込み可能な複数の貫通孔43が貫設され、他方の側壁パネル部45には、凹凸状の中間結合部48の各凸部と一方の側壁パネル部42とをスポット溶接するための電極棒81が差し込み可能な複数の貫通孔46が貫設され、これによって、両側壁パネル部42、45及び凹凸状の中間結合部48の計3枚の金属板が溶接不良なく確実に溶接されて一体化されている。
また、スポット溶接の間隔寸法(ピッチ)は25mm〜40mm程度が好ましく、30mm程度が最も好ましい。このように、スポット溶接の間隔寸法を設定することによって、両側壁パネル部42、45及び凹凸状の中間結合部48をスポット溶接によって強固に結合(溶接)することができる。
高剛性のパネル構造体41の少なくともバッテリ30に対向する両面、すなわち、両側壁パネル部42、45の外面を被覆しかつ弾性及び絶縁性を有する発泡層50は、オレフィン系樹脂又はオレフィンコポリマーを主成分とし、発泡剤、発泡促進剤、硬化材等が配合された樹脂系発泡性材料から形成される。
また、弾性及び絶縁性を有する発泡層50は、ウレタン等の熱硬化性樹脂材又はウレタンエラストマ等のゴム系材料を主成分とし発泡剤、発泡促進剤、架橋剤、硬化剤等が配合された樹脂発泡性材料からも形成することができる。
また、発泡層50の厚さ寸法は、2mm〜5mm程度が好ましく、3mm程度が最も好ましい。
そして、パネル構造体41と発泡層50とを備えて構成された補強パネル体40の厚さ寸法は、10mm〜20mm程度が好ましく、15mm程度が最も好ましい。
この実施例は上述したように構成される。
したがって、図2と図3に示すように、バッテリ収納ケース10のケース体11の内部に、複数(図4では4つ)のバッテリ30が所定の隙間を隔てた状態で一方向(車両の前後方向)に配列されて収納される。
また、図3に示すように、隣接するバッテリ30の間において、ケース体11の長手方向の両側壁16の内壁面の嵌込み凹部17に、補強パネル体40がその両端縁において取り外し可能に嵌込まれる。これによって、バッテリ収納ケース10が複数の補強パネル体40によって補強される。
例えば、自動車1の側突時等において、バッテリ収納ケース(ケース体11及びカバー体20)10の長手方向の側壁16、26に衝撃荷重が作用した場合、その衝撃荷重がケース体11の対向する側壁16の内面の嵌込み凹部17の底面に接近又は当接させた状態で設置された補強パネル体40によって受けられる。このため、バッテリ収納ケース(ケース体11及びカバー体20)10の側壁16、26が破損されたり、バッテリ収納ケース10内の複数のバッテリ30が損傷されることが防止される。
また、複数のバッテリ30の充電時等において、複数のバッテリ30が発熱して膨張した場合、補強パネル体40を構成する高剛性のパネル構造体41の少なくとも隣接するバッテリ30に対向する両面を被覆を有する発泡層50の弾性圧縮によって複数のバッテリ30の膨張を良好に吸収することができる。これによって、複数のバッテリ30の膨張が原因となるバッテリ収納ケース10の損傷を防止することができる。
また、発泡層50が有する絶縁性によって、複数のバッテリ30と補強パネル体40とを絶縁状態に保ることができる。このため、例えば、高剛性のパネル構造体41が金属製であっても、バッテリ30の電流が高剛性のパネル構造体41に不測に流れて短絡(ショート)する不具合を防止することができる。
また、この実施例において、高剛性のパネル構造体41は、両側壁パネル部42、45及び凹凸状の中間結合部48によって中空パネル状をなすため、軽量化を良好に図ることができる。
また、図9に示すように、高剛性のパネル構造体41を形成する両側壁パネル部42、45の外周縁から内面の周縁部にわたって発泡層50の一部50aによって覆うことが好ましく、図10に示すように、高剛性のパネル構造体41を形成する両側壁パネル部42、45の外周縁を湾曲状に折り曲げてその折り曲げ部分42a、45aを発泡層50の一部50bによって覆うことが好ましい。
次に、前記実施例に係る補強パネル体の製造方法を図5〜図8にしたがって説明する。
図5は補強パネル体のパネル構造体を構成する2枚の側壁パネル部と凹凸状の中間結合部とがスポット溶接される前の分離状態を示す断面図である。図6は2枚の側壁パネル部と凹凸状の中間結合部とがスポット溶接されてパネル構造体が形成された状態を示す断面図である。図7はパネル構造体の両側壁パネル部の外面に発泡層を形成するための発泡性材料が溶融接着された状態を示す断面図である。図8はパネル構造体の両側壁パネル部の外面に発泡層が形成されて補強パネル体が製造された状態を示す断面図である。
図5に示すように、板厚寸法が0.3mm〜0.5mmの薄板鋼板(SPCC)を素材として所定大きさの2枚の側壁パネル部42、45を形成するとともに、これら両側壁パネル部42、45にスポット溶接の対の電極棒80、81に対する複数の貫通孔43、46を孔明け加工(例えば、プレスの打ち抜き加工)によって形成する。
一方、板厚寸法が0.3mm〜0.5mmの薄板鋼板(SPCC)を素材として横断面凹凸状をなす中間結合部48を形成する。
次に、図6に示すように、両側壁パネル部42、45の間に、複数の中空部を区画形成する凹凸状の中間結合部48が介在された状態で両側壁パネル部42、45と凹凸状の中間結合部48とをがスポット溶接によって結合されることで高剛性のパネル構造体41を形成する。
この際、両側壁パネル部42、45のうち、一方の側壁パネル部42の複数の貫通孔43に一方の電極棒80が差し込まれ、他方の側壁パネル部45の複数の貫通孔46に他方の電極棒81が差し込まれる。
これによって、凹凸状の中間結合部48の各凹部と他方の側壁パネル部45とが対をなす電極棒80、81によってスポット溶接されると同時に、凹凸状の中間結合部48の各凸部と一方の側壁パネル部42とが対をなす電極棒80、81によってスポット溶接される。
これによって、両側壁パネル部42、45及び凹凸状の中間結合部48の計3枚の金属板が溶接不良なく確実に溶接されて一体化され、高剛性のパネル構造体41が形成される。
次に、発泡層50を形成するための粒状又は紛状(又は平板状)の発泡性材料51が溶融付着可能な温度(例えば、粒状又は紛状の発泡性材料がPP樹脂を主成分とする場合には200℃程度の温度)となるように高剛性のパネル構造体41を加熱する。
そして、図に示すように、加熱された高剛性のパネル構造体41の少なくとも両側壁パネル部42、45の外面に粒状又は紛状の発泡性材料を吹き付けて溶融付着させる。
その後、粒状又は紛状の発泡性材料が溶融付着された高剛性のパネル構造体41を、160℃〜200℃程度の加熱炉(外部加熱)で10分〜20分の時間において加熱することで、発泡性材料を発泡膨張させて発泡層50を形成し、これによって補強パネル体40が製造される。
前記したような各工程を順に行うことによって、補強パネル体40を容易に製造することができる。
特に、高剛性のパネル構造体41の少なくとも両側壁パネル部42、45の外面に発泡層50を容易に形成することができ、ひいては、補強パネル体40を容易に製造することができる。
この発明は前記実施例に限定されるものではない。
例えば、図11に示すように、高剛性のパネル構造体41の両側壁パネル部42、45のうち、一方の側壁パネル部42の一端部(図11に向かって右端部)を他方の側壁パネル部45の内面に向けて断面略L字状に折り返し、その折返し部の根元側の一辺よって端壁部44を形成し、折返し部の先端部44aをスポット溶接してもよい。
さらに、他方の側壁パネル部45の他端部(図11に向かって左端部)を一方の側壁パネル部42の内面に向けて断面略L字状に折り返し、その折返し部の根元側の一辺よって端壁部47を形成し、折返し部の先端部47aをスポット溶接してもよい。
また、図12に示すように、一枚の薄板鋼板によって両側壁パネル部42、45、両端壁部44、47及び凹凸状の中間結合部48を一体連続状に備えた高剛性のパネル構造体41を形成することもできる。
また、図13に示すように、高剛性のパネル構造体41の両側壁パネル部42、45の外面、内面の全表面及び凹凸状の中間結合部48の表裏両面の全表面を発泡層50によって被覆することで補強パネル体40を形成することも可能である。
また、図14に示すように、高剛性のパネル構造体41の両側壁パネル部42、45及び凹凸状の中間結合部48によって区画形成された複数の中空部のうちの一部の中空部、又は全ての中空部に発泡体60を充填して補強パネル体40を形成することも可能である。この場合、補強パネル体40の強度を高めることもできる。
また、中空部に充填される発泡体60を発泡層50よりも剛性の高い高剛性発泡体を用いることもできる。なお、高剛性発泡体は、例えば、エポキシ樹脂を主成分とし、発泡剤、発泡促進剤、硬化材等が配合された発泡性材料によって形成される。
また、図15に示すように、高剛性のパネル構造体141を両側壁パネル部142、145と横断面格子枠状をなす中間結合部148によって構成してもよい。
また、図16に示すように、高剛性のパネル構造体241を両側壁パネル部242、245と横断面斜め格子枠状をなす中間結合部248によって構成してもよい。
さらに、高剛性のパネル構造体141、241をアルミ合金等の金属材や合成樹脂材の押出成形によって一体に形成してもよく、金属材と合成樹脂材の組合せによって形成してもよい。
この発明の実施例に係る電動モータを駆動源とする電気自動車、ハイブリッド車等の自動車に電源としての複数のバッテリが収納されたバッテリ収納ケースが搭載された状態を簡略化して示す説明図である。 同じくバッテリ収納ケースの側断面図である。 同じく図2のIII−III線に基づく平断面図である。 同じく補強パネル体を破断して示す斜視図である。 この発明の実施例に係る補強パネル体の製造方法を示し、補強パネル体のパネル構造体を構成する2枚の側壁パネル部と凹凸状の中間結合部とがスポット溶接される前の分離状態を示す断面図である。 同じく2枚の側壁パネル部と凹凸状の中間結合部とがスポット溶接されてパネル構造体が形成された状態を示す断面図である。 同じくパネル構造体の両側壁パネル部の外面に発泡層を形成するための発泡性材料が溶融接着された状態を示す断面図である。 同じくパネル構造体の両側壁パネル部の外面に発泡層が形成されて補強パネル体が製造された状態を示す断面図である。 高剛性のパネル構造体を形成する両側壁パネル部の外面及びその外周縁から裏面の周縁部にわたって発泡層によって覆った実施態様を示す断面図である。 高剛性のパネル構造体を形成する両側壁パネル部の外周縁を湾曲状に折り曲げてその折り曲げ部分を発泡層によって覆った実施態様を示す断面図である。 高剛性のパネル構造体の両側壁パネル部の端部に端壁部を形成した実施態様を示す断面図である。 高剛性のパネル構造体を一枚の薄板鋼板によって形成した実施態様を示す断面図である。 高剛性のパネル構造体の両側壁パネル部の外面、内面の全表面及び凹凸状の中間結合部の表裏両面の全表面を発泡層によって被覆した実施態様を示す断面図である。 高剛性のパネル構造体の両側壁パネル部及び凹凸状の中間結合部によって区画形成された複数の中空部に発泡体が充填された実施態様を示す断面図である。 高剛性のパネル構造体が両側壁パネル部と横断面格子枠状をなす中間結合部によって構成された実施態様を示す断面図である。 高剛性のパネル構造体が両側壁パネル部と横断面斜め格子枠状をなす中間結合部によって構成された実施態様を示す断面図である。
符号の説明
10 バッテリ収納ケース
11 ケース体
30 バッテリ
40 補強パネル体
41 高剛性のパネル構造体
42、45 側壁パネル部
48 中間結合部
50 発泡層

Claims (5)

  1. 車両の所定位置に設置され、かつ内部に複数のバッテリを収納する箱形状の車両用バッテリ収納ケースを補強するための補強構造であって、
    前記バッテリ収納ケース内には、複数のバッテリが所定の隙間を隔てた状態で一方向に配列され、
    前記隣接するバッテリ間の隙間には、補強パネル体が、その両端部を前記バッテリ収納ケースの対向する側壁の内面に接近又は当接させた状態で設置され、
    前記補強パネル体は、高剛性のパネル構造体と、そのパネル構造体の少なくとも前記バッテリに対向する両面を被覆しかつ弾性及び絶縁性を有する発泡層と、を備えていることを特徴とする車両用バッテリ収納ケースの補強構造。
  2. 車両の所定位置に設置され、かつ内部に複数のバッテリを所定の隙間を隔てた状態で一方向に配列して収納する箱形状の車両用バッテリ収納ケースを補強するための補強パネル体であって、
    前記補強パネル体は、両端部が前記バッテリ収納ケースの対向する側壁の内面に接近又は当接する大きさでかつ前記隣接するバッテリ間の隙間に配置可能な板厚寸法を有するとともに、高剛性のパネル構造体と、そのパネル構造体の少なくとも前記バッテリに対向する両面を被覆しかつ弾性及び絶縁性を有する発泡層と、を備えていることを特徴とする車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体。
  3. 請求項2に記載の車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体であって、
    高剛性のパネル構造体は、隣接するバッテリにそれぞれ対向する両側壁パネル部と、これら両側壁パネル部を所定の間隔を保って結合しかつ複数の中空部を区画形成する横断面凹凸状の中間結合部と、を備えて中空パネル状に形成されていることを特徴とする車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体。
  4. 請求項3に記載の車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体であって、
    高剛性のパネル構造体の複数の中空部の全て又は一部には発泡体が充填されていることを特徴とする車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体。
  5. 車両の所定位置に設置され、かつ内部に複数のバッテリを所定の隙間を隔てた状態で一方向に配列して収納する箱形状の車両用バッテリ収納ケースを補強するために、両端部が前記バッテリ収納ケースの対向する側壁の内面に接近又は当接する大きさでかつ前記隣接するバッテリ間の隙間に配置可能な板厚寸法を有するとともに、高剛性のパネル構造体と、そのパネル構造体の少なくとも前記バッテリに対向する両面を被覆しかつ弾性及び絶縁性を有する発泡層と、を備えた補強パネル体を製造する補強パネル体の製造方法であって、
    隣接するバッテリにそれぞれ対向する両側壁パネル部の間に、複数の中空部を区画形成する横断面凹凸状の中間結合部が介在された状態で前記両側壁パネル部と前記中間結合部とが結合されることで形成される高剛性のパネル構造体を準備し、
    前記高剛性のパネル構造体を加熱した状態で前記発泡層を形成するための発泡性材料を前記高剛性のパネル構造体の少なくとも両側壁パネル部の外面に溶融付着させた後、前記発泡性材料を外部加熱によって発泡膨張させることで発泡層を形成することを特徴とする車両用バッテリ収納ケースの補強パネル体の製造方法。
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