JP2007020043A - マイクロホン - Google Patents

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充伸 神沼
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Abstract

【課題】 指向性を有するNAMマイクを提供する。
【解決手段】 複数の開口を有し、音の透過率が低い材質により形成される筐体と、筐体の中に設置され、音による振動を電気信号に変換して出力する振動検出素子とを備え、各開口から振動検出素子までの音の伝達経路に異なる媒質を充填する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、音を入力して電気信号に変換するマイクロホンに関する。
使用者の体に接触させて体内伝導音を収音するNAM(Non-Audible Murmur)マイクロホン(以下、単にNAMマイクという)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
このNAMマイクはソフトシリコーンによりエレクトレット膜を包み込むようにして構成され、接触型マイクとしての使用を推奨しているが、構造上は全指向特性をもつマイクロホンとして用いることも可能である。
一方、図5に示すように、エレクトレットコンデンサマイクを用い、機械的な構造を利用した指向性マイクも提案されている。図4において、マイクの振動検出素子は筒状の壁体内に収納され、振動検出素子の表面付近の壁体にはスリットが設けられている。音源1から出力された音は経路1および経路2を通ってマイクの振動検出素子の観測点に到達する。このとき、経路1を経由して到達する音波と、経路2を経由して到達する音波とが半波長ずれた場合には、それらの音波は互いに相殺され、観測点において音源1から到来する音の音圧は0になる。
しかしながら、音源2から出力された音は経路3を通って観測点に到来する。このときの音波は観測点において観測可能である。
このように、図5に示すような構造のマイクを用いて特定の方向からの音を抑圧し、特定の方向からの音だけを収音する指向性マイクが提案されている。この種の指向性マイクでは、特定の方向から到来する入射波を相殺するようにマイクの構造を設計する必要があるため、形状に制限がある。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
中島他「無音声認識(NAM認識)におけるセンシング方法の改善」日本音響学会講演論文集、3−10−4、pp589〜590、Mar.2004
上述したNAMマイクは、すべての方向から入射する音に対してほぼ等価な音圧の信号を出力する全指向性(無指向性)の特性を有しており、特定の方向から入射する音を収音する指向性はない。
複数の開口を有し、音の透過率が低い材質により形成される筐体と、筐体の中に設置され、音による振動を電気信号に変換して出力する振動検出素子とを備え、各開口から振動検出素子までの音の伝達経路に異なる媒質を充填する。
本発明によれば、指向性を有するNAMマイクを提供することができる。
《発明の第1の実施の形態》
図1は第1の実施の形態のマイクの断面を示す。第1の実施の形態のマイクは、円筒状の壁体12の中に2枚の振動検出素子11を対向させ、それらを一般的なエレクトレットコンデンサマイクの振動膜として用いる。そして、これらの振動検出素子11は2つの媒質1,2により包み込まれている。媒質1,2には例えばソフトシリコーンなどの柔らかい材質の材料を用い、NAMマイクを形成する。なお、壁体12の形状は円筒状に限定されず、筐体であればどのような断面形状であってもよい。
壁体12は音響的に不透過率が高い材質で形成されており、側面からの直接波が振動検出素子11に到達しない構造としている。側面からの音は回折して媒質1が充填されている側の面と、媒質2が充填されている側の面からそれぞれ入射する。振動検出素子11にはそれぞれ電極線13が接続され、振動検出素子11で収音した音の電気信号を取り出すことができる。
図2は一実施の形態のマイクの指向性を説明するための図である。音源から観測点に向かう方向をx軸方向にとると、x軸方向に伝搬している音波において、媒質1の体積弾性率をK1、密度をρ1、媒質2の体積弾性率をK2、密度をρ2としたとき、媒質1の音速c1および媒質2の音速c2は次のように表すことができる。
c1=√(K1/ρ1) ・・・(1)
c2=√(K2/ρ2) ・・・(2)
また、波動方程式により、2つの媒質1,2を通過する波長λの正弦波について、任意の時間tと場所xにおける音圧は次のように表すことができる。
P1(x,t)=A1・sin(2π/λ(x−c1・t)) ・・・(3)
P2(x,t)=A2・sin(2π/λ(x−c2・t)) ・・・(4)
(3)、(4)式において、A1、A2は振幅を表す。特定の方向から到来し、2つの媒質1,2を通過した後、時刻t0に観測点x1で観測された正弦波の音圧P(x1,t0)は次式で表される。
P(x1,t0)=P1(x1,t0)+P2(x1,t0) ・・・(5)
ところで、媒質1の音速c1と媒質2の音速c2に対し、c1>c2の関係が成立した場合、媒質2を通過する音は媒質1を通過する音よりも遅れる。この遅れが媒質1の音波に対しλ/2の場合は、
P1(x1,t0)=−P2(x1,t0)
∴P(x1,t0)=0 ・・・(6)
となって観測点における音圧Pが0になるため、特定の方向から到来した音については観測できないことがわかる。
このように、異なる体積弾性率Kおよび密度ρをもつ2つ以上の媒質を用いることによって、特定の方向から到来する音に対して任意の観測点における音圧を抑制することができる。この一実施の形態では、媒質1の音速c1と媒質2の音速c2の間にはc1>c2の関係があるものとする。
図1に示す第1実施の形態のマイクにおいて、媒質1が充填されている側を正面とし、媒質2が充填されている側を背面とする。背面方向に配置された音源2から2枚の振動検出素子11の中間点に到来する音は、経路2−1に示す直接波と経路2−2に示す回折波との重ね合わせになる。経路2−2を通過する回折波は、経路2−1を通過する直接波よりも到達距離が長いが、媒質1を通過する音速c1は媒質2を通過する音速c2よりも速いため、長い経路における時間遅れが相殺される。このとき、回折波は直接波と比較し、任意の周波数Xにおいて位相がπだけずれた状態となる。よって、2枚の振動検出素子11の中間点において観測される周波数Xの音の音圧レベルは小さくなる。
一方、正面方向に配置された音源1から2枚の振動検出素子11の中間点に到来する音は、経路1−1に示す直接波と経路1−2に示す回折波との重ね合わせになる。経路1−2を通過する回折波は、経路1−1を通過する直接波よりも到達距離が長く、媒質2を通過する音速c2も媒質1を通過する音速c1よりも遅いため、回折波の到達時間は直接波の到達時間よりも著しく長い。これは、特定の時間に到来する音を相殺するものではないため、正面からの音はほとんど変化しない。
このように、第1の実施の形態によれば、複数の開口を有し、音の透過率が低い材質により形成される壁体12と、壁体12の中に設置され、音による振動を電気信号に変換して出力する振動検出素子11とを備え、各開口から振動検出素子までの音の伝達経路に異なる媒質1と2を充填するようにしたので、指向性を有するNAMマイクを形成することができる。
また、第1の実施の形態によれば、特定の方向から到来する音が、一方の開口から媒質1を介して振動検出素子11へ至る伝達系路と、他方の開口から媒質1と異なる媒質2を介して振動検出素子11へ至る伝達系路とを通過し、振動検出素子11へ到達したときに2つの伝達系路を通過した音の位相が互いに反転して打ち消し合うように、媒質1と2の体積弾性率Kと密度ρを決定するようにしたので、任意の周波数の音を抑制でき、任意の周波数の音に対して指向性を持つNAMマイクを形成することができる。
《発明の第2の実施の形態》
複数の周波数の音を消すためには、媒質を細かく分割して配置する手法が考えられる。一般に、媒質を通過する音波は、特定の周波数において時間遅れを生じることが知られている。そこで、観測点に到達する音波の速度を制御するための媒質の長さ(厚さ)を変えて周波数ごとに観測点における音波の波面を合わせることを考える。
図3は第2の実施の形態のマイクの断面を示す。なお、図3において、図1に示す構成要素と同様な構成要素に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。マイクの側面には壁体12Aが配置されており、第2の実施の形態のマイクも、円筒状の壁体12Aの中に2枚の振動検出素子11を対向させ、それらを一般的なエレクトレットコンデンサマイクの振動膜として用いる。そして、これらの振動検出素子11の周りに例えばソフトシリコーンなどの媒質1を充填し、NAMマイクを形成する。
壁体12Aには所々にスリットが開けられている。これらのスリットを通過する音の経路の内、経路1のスリットには媒質1が充填され、経路2〜4のスリットには媒質1と異なる媒質2の部材1〜3が装填されている。この第2の実施の形態では、媒質1を通過する音の速度c1は、媒質2を通過する音の速度c2より遅い。部材1〜3は互いに長さが異なり、経路2のスリットに装填された部材3の長さを1.0としたとき、経路3のスリットに装填される部材2の長さを1.5、経路4のスリットに装填される部材1の長さを2.0とする。
音源から出力された音は、経路1〜4を通って観測点まで到達する。経路4は最も距離が長いため、観測点に到達する時間は最も遅くなる。経路4から入射した音波は長さが最も長い媒質2を通過するので、媒質1の音速c1よりも速い音速c2の媒質2を最も長く通過して観測点に到達する。したがって、経路4のスリットに装填される媒質2の長さを適切に設定することによって、音源からの音波が観測点に到達するまでの時間を経路1を通る時間と同程度に制御することができる。同様に、経路2と経路3においても、それぞれ部材2、3の長さを適切に設定することによって、音源からの音波が観測点に到達するまでの時間を制御することが可能である。
これらの複数の経路1〜4を、制御したい周波数に対して適切に設定することによって、同時に複数の周波数において指向性を形成することができる。
図4は、異なる媒質を用いて複数の周波数の音に対して指向性を形成するマイクの断面構造を示す。このマイクでは、媒質2>媒質3>媒質4>媒質1の順に、媒質中を通過する音速を決定すればよい。
このように、第2の実施の形態によれば、複数の開口から前記振動検出素子へ至る複数の伝達経路に体積弾性率、密度および長さの異なる媒質を充填するようにしたので、複数の周波数の音を抑制でき、複数の周波数の音に対して指向性を持つNAMマイクを形成することができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、壁体12、12Aが筐体を、振動検出素子11が振動検出素子をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項との対応関係になんら限定も拘束もされない。
第1の実施の形態のマイクの断面構造を示す図である。 指向性を形成する原理を説明するための図である。 第2の実施の形態のマイクの断面構造を示す図である。 第2の実施の形態の変形例のマイクの断面構造を示す図である。 従来の指向性マイクの断面構造を示す図である。
符号の説明
1、2、3、4 媒質
11 振動検出素子
12、12A 壁体
13 電極線

Claims (3)

  1. 複数の開口を有し、音の透過率が低い材質により形成される筐体と、
    前記筐体の中に設置され、音による振動を電気信号に変換して出力する振動検出素子とを備えたマイクロホンであって、
    前記各開口から前記振動検出素子までの音の伝達経路に異なる媒質を充填することを特徴とするマイクロホン。
  2. 請求項1に記載のマイクロホンにおいて、
    特定の方向から到来する音が、第1の開口から第1の媒質を介して前記振動検出素子へ至る伝達系路と、第2の開口から第2の媒質を介して前記振動検出素子へ至る伝達系路とを通過し、前記振動検出素子へ到達したときに2つの伝達系路を通過した音の位相が互いに反転して打ち消し合うように、媒質の体積弾性率と密度を決定することを特徴とするマイクロホン。
  3. 請求項1または請求項2に記載のマイクロホンにおいて、
    前記複数の開口から前記振動検出素子へ至る複数の伝達経路に体積弾性率、密度および長さの異なる媒質を充填することを特徴とするマイクロホン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015518290A (ja) * 2012-01-09 2015-06-25 ヤン ル ペング フィードバック抑制を有するマイクロホンモジュールとフィードバック抑制方法

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