JP2007019592A - 光加入者線終端装置、光加入者線端局装置および帯域要求方法 - Google Patents

光加入者線終端装置、光加入者線端局装置および帯域要求方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数キューステータスの算出方法を切替えて帯域使用効率を向上させた光加入者線終端装置を提供すること。
【解決手段】 第1の上りキュー制御部19は、上りキューメモリ18に保持される上りフレームに基づいて、複数の閾値に対応する複数のキューステータスを算出する。第2の上りキュー制御部20は、上りキューメモリ18に保持される上りフレームに基づいて、少なくとも1つの閾値に対応するキューステータスを時系列的に複数算出する。制御フレーム処理部21は、第1の上りキュー制御部19および第2の上りキュー制御部20を選択的に動作させ、算出された複数のキューステータスを含んだレポートを光加入者線端局装置に送信する。したがって、複数キューステータスの算出方法を切替えて帯域使用効率を向上させることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.3ahで規定されるGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)-PON(Passive Optical Network))に関し、特に、複数キューステータスの算出方法を切替えて帯域使用効率を向上させたONU(光加入者線終端装置)、OLT(光加入者線端局装置)および帯域要求方法に関する。
近年、ブロードバンドアクセスが可能なネットワークが広く普及しつつあり、その中でも高速通信が可能なGE−PONが注目されている。GE−PONは、複数の宅側装置が媒体を共有してデータの伝送を行なう媒体共有型通信であるため、IEEE802.3ahによって帯域を効率的に割当てるための仕組みが種々規定されている。その1つとして、レポートメッセージに複数のキューステータス(リクエスト)を記述する仕組みが規定されている。
また、非特許文献1に開示された動的帯域割当アルゴリズムにおいては、要求された複数の帯域のうち、最小の帯域を割当ててゆく一方で、最後尾の要求元に対しては、1周期の最大値を超えない範囲で最大の帯域を割当てるものである。
このようなキューに複数の閾値を設け、閾値以下でフレームの区切りにあったキュー長をキューステータスに反映し、複数の閾値に対応して複数のリクエストを1つのレポートメッセージに記述する方式を、以下複数閾値方式と呼ぶことにする。
また、特開2004−194263号公報に開示された光加入者線終端装置においては、レポートに含まれる送出要求量を参照してONUがアクティブであるか否かを判定し、アクティブと判定されたONUの数に応じて最大送出許可量を算出する。そして、グラントに最大送出許可量を含めることにより、ONUからのレポートに含まれる送出許可量を最大送出許可量以下とすることで割当ロスをなくすことを可能としたものである。この特許文献においても、複数閾値方式に基づくキューステータス算出方法が開示されている。
特開2004−194263号公報 信学技報NS2002-17、吉原他、「GE-PONに適した動的帯域割当アルゴリズム」
上述したように、IEEE802.3ahにおいては複数のキューステータスを記述する仕組みが規定されているが、複数キューステータスの使用法については規定されていない。したがって、複数閾値方式はIEEE802.3ahの規約に則っているが、他の使用法を排除するものではない。
したがって、複数のキューステータスの解釈として、時系列表記はIEEE802.3ahの規約に則ったものである。ここで、時系列表記とは、キューの閾値を単一のものとし、既にリクエストした送出要求は新たなリクエストの対象とせず、残りの部分に対して閾値以下でフレームの区切りにあったキュー長を1つのキューステータスとするものである。時系列的に発生する複数のキューステータスは、まとめて1つのレポートメッセージに記述される。
たとえば、複数閾値方式に基づくONUを、時系列表記方式に基づくOLTに接続した場合、OLTはONUのキューの状態を正確に認識できず、グラントの過不足が生じることになる。結果として、帯域割当の無駄による使用効率の低下、OLTが意図したQoS(Quality of Service)が実現されない、ユーザ間の不公平などが発生する原因となる。また、逆に複数閾値方式に基づくOLTを、時系列表記方式に基づくONUに接続した場合も同様の問題が発生する。
しかしながら、上述した非特許文献1の技術および特許文献1に開示された発明を用いたとしても、このような問題点を解決することはできない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、複数キューステータスの算出方法を切替えて帯域使用効率を向上させた光加入者線終端装置を提供することである。
第2の目的は、光加入者線終端装置に回路データを送信することにより、帯域使用効率が向上するように光加入者線終端装置を制御する光加入者線端局装置を提供することである。
第3の目的は、帯域使用効率が向上するようにキューステータスを選択して、光加入者線終端装置が光加入者線端局装置に対して帯域を要求する帯域要求方法を提供することである。
本発明のある局面に従えば、キューステータスの算出方法を選択して光加入者線端局装置に帯域割当を要求する光加入者線終端装置であって、上りフレームを保持するための保持手段と、保持手段に保持される上りフレームに基づいて、複数の閾値に対応する複数のキューステータスを算出するための第1の算出手段と、保持手段に保持される上りフレームに基づいて、少なくとも1つの閾値に対応するキューステータスを時系列的に複数算出するための第2の算出手段と、第1の算出手段および第2の算出手段を選択的に動作させ、第1の算出手段または第2の算出手段によって算出された複数のキューステータスを含んだ要求を光加入者線端局装置に送信するための制御手段とを含む。
本発明の別の局面に従えば、キューステータスの算出方法を選択して光加入者線端局装置に帯域割当を要求する光加入者線終端装置であって、上りフレームを保持するための保持手段と、回路データを保持するための回路データ保持手段と、回路データ保持手段に保持される回路データをロードすることによって、保持手段に保持される上りフレームに基づいて、複数のキューステータスを算出する回路を再構成するための回路再構成手段と、回路データのロードを制御し、回路再構成手段によって算出された複数のキューステータスを含んだ要求を光加入者線端局装置に送信するための制御手段とを含む。
好ましくは、回路データ保持手段は、保持手段に保持される上りフレームに基づいて、複数の閾値に対応する複数のキューステータスを算出する機能を実現するための第1の回路データと、保持手段に保持される上りフレームに基づいて、少なくとも1つの閾値に対応するキューステータスを時系列的に複数算出する機能を実現するための第2の回路データとを保持し、制御手段は、第1の回路データおよび第2の回路データを選択的に回路再構成手段にロードさせる。
好ましくは、制御手段は、光加入者線端局装置から受信した回路データを回路データ保持手段に格納し、回路データを回路再構成手段にロードさせる。
好ましくは、光加入者線終端装置はさらに、ユーザからキューステータスの算出方法のいずれを選択するかの指示を入力するための入力手段を含み、制御手段は、入力手段によって入力された指示に応じてキューステータスの算出方法を選択する。
好ましくは、制御手段は、光加入者線端局装置から受信したグラントが、送信したキューステータスから想定される範囲を超える場合には、キューステータスの算出方法を変更して複数のキューステータスを算出する。
好ましくは、制御手段は、光加入者線端局装置から受信した指示に応じてキューステータスの算出方法を変更して複数のキューステータスを算出する。
本発明のさらに別の局面に従えば、キューステータスの算出方法を選択して光加入者線終端装置の帯域割当を行なう光加入者線端局装置であって、制御フレームの生成を制御し、制御フレームを送信するための制御手段と、複数のキューステータスを算出する回路を再構成させるための回路データを保持するための回路データ保持手段とを含み、制御手段は、回路データ保持手段に保持される回路データを含んだフレームを生成して光加入者線終端装置に送信する。
好ましくは、回路データは少なくとも、光加入者線終端装置がキューに保持する上りフレームに基づいて、複数の閾値に対応する複数のキューステータスを算出する機能を実現するための第1の回路データと、光加入者線終端装置がキューに保持する上りフレームに基づいて、少なくとも1つの閾値に対応するキューステータスを時系列的に複数算出する機能を実現するための第2の回路データとのいずれかを含む。
本発明のさらに別の局面に従えば、光加入者線終端装置が光加入者線端局装置に対して帯域を要求する帯域要求方法であって、複数の閾値に対応する複数のキューステータス、および、少なくとも1つの閾値に対応する時系列的なキューステータスを含む選択肢からキューステータスを選択するステップと、選択されたキューステータスを光加入者線終端装置から光加入者線端局装置に対して送信することで帯域を要求するステップとを含む。
本発明のある局面によれば、制御手段が第1の算出手段および第2の算出手段を選択的に動作させ、第1の算出手段または第2の算出手段によって算出された複数のキューステータスを含んだ要求を光加入者線端局装置に送信するので、光加入者線端局装置が採用するキューステータスの算出方法と一致させることができ、帯域使用効率を向上させることが可能となる。
本発明の別の局面によれば、回路再構成手段が回路データ保持手段に保持される回路データをロードすることによって、保持手段に保持される上りフレームに基づいて、複数のキューステータスを算出する回路を再構成するので、様々なキューステータスの算出方法に対応した回路を構成することが可能となる。
また、制御手段が、第1の回路データおよび第2の回路データを選択的に回路再構成手段にロードさせるので、光加入者線端局装置が採用するキューステータスの算出方法と一致させることができ、帯域使用効率を向上させることが可能となる。
また、制御手段が、光加入者線端局装置から受信した回路データを回路データ保持手段に格納し、回路データを回路再構成手段にロードさせるので、確実に光加入者線端局装置が採用するキューステータスの算出方法と一致させることが可能となる。
また、制御手段が、入力手段によって入力された指示に応じてキューステータスの算出方法を選択するので、ユーザが適宜キューステータスの算出方法を設定することが可能となる。
また、制御手段は、光加入者線端局装置から受信したグラントが、送信したキューステータスから想定される範囲を超える場合には、キューステータスの算出方法を変更して複数のキューステータスを算出するので、自動的に最適なキューステータスの算出方法を決定することが可能となる。
また、制御手段が、光加入者線端局装置から受信した指示に応じてキューステータスの算出方法を変更して複数のキューステータスを算出するので、確実に光加入者線端局装置が採用するキューステータスの算出方法と一致させることが可能となる。
本発明のさらに別の局面によれば、回路データ保持手段が複数のキューステータスを算出する回路を再構成させるための回路データを保持し、制御手段が回路データ保持手段に保持される回路データを含んだフレームを生成して光加入者線終端装置に送信するので、光加入者線終端装置がその回路データを用いることによって、帯域使用効率が向上するように光加入者線終端装置を制御することが可能となる。
また、回路データは少なくとも、光加入者線終端装置がキューに保持する上りフレームに基づいて、複数の閾値に対応する複数のキューステータスを算出する機能を実現するための第1の回路データと、光加入者線終端装置がキューに保持する上りフレームに基づいて、少なくとも1つの閾値に対応するキューステータスを時系列的に複数算出する機能を実現するための第2の回路データとのいずれかを含むので、光加入者線端局装置は光加入者線終端装置のキューステータスの算出方法を制御することができ、帯域使用効率を向上させることが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるONUの概略構成を示すブロック図である。このONUは、PONを介してOLTに接続され、PONとの間のインタフェースを行なう光トランシーバ11と、PON側の物理層処理を行なう第1のPHY(PHYsical)部12と、PON側のMAC(Media Access Control)層処理を行なう第1のMAC部13と、下りユーザフレームを一時的にバッファリングする下りキューメモリ14と、下りキューメモリ14の入出力の制御を行なう下りキュー制御部15と、ユーザネットワークを介してユーザ端末に接続され、ユーザネットワークとの間のインタフェースを行なうと共に、ユーザネットワーク側の物理層処理を行なう第2のPHY部16と、ユーザネットワーク側のMAC層処理を行なう第2のMAC部17と、上りユーザフレームを一時的にバッファリングする上りキューメモリ18と、上りキューメモリ18の入出力を制御するとともに、複数閾値方式に基づいてキューステータスを算出する第1の上りキュー制御部19と、上りキューメモリ18の入出力を制御するとともに、時系列表記方式に基づいてキューステータスを算出する第2の上りキュー制御部20と、OLTから送られるPON制御フレームを解釈し、それに応答してまたは自発的にPON制御フレームを生成する制御フレーム処理部21と、第1の上りキュー制御部19からの上りユーザフレームおよび第2の上りキュー制御部20からの上りユーザフレームを選択的に出力するセレクタ22と、制御フレーム処理部21からのPON制御フレームおよびセレクタ22からの上りユーザフレームを選択的に出力するセレクタ23と、ユーザによってキューステータスの算出方法が設定されるユーザインタフェース24とを含む。
制御フレーム処理部21は、OLTからレポートを要求するグラントフレームを受けると、第1の上りキュー制御部19または第2の上りキュー制御部20からキューステータスを受け、キューステータスを含んだレポートフレームを生成してセレクタ23に出力する。セレクタ23は、制御フレーム処理部21から受けたレポートフレームを上りユーザフレームの間に挿入してMAC部13に出力する。
図2は、第1の上りキュー制御部19におけるキューステータスを説明するための図である。この図は、キューが1つでキューステータスを2つ有する場合の一例である。キューは、図2の左端を先頭とし、可変長のフレームを順に保持する。第1の上りキュー制御部19は、キューステータスの数に対応した2つの閾値1および閾値2を有している。
図2に示すように、キューステータスを生成する時点において、キューにはフレームEを最後とするフレーム列が保持され、小さい方の閾値2はフレームMの途中にあるものとする。複数閾値方式に基づくキューステータスは、対応する閾値を超えない範囲でのフレーム区切りに合わせた最大のキュー長、またはそれに対応した量となる。したがって、第1の上りキュー制御部19は、最初のキューステータスとしてキュー先頭からフレームEの最後までの長さに対応した量、2番目のキューステータスとしてキュー先頭からフレームMの1つ前のフレームの最後までの長さに対応した量を制御フレーム処理部21に提示する。
図3は、第2の上りキュー制御部20におけるキューステータスを説明するための図である。図2と対比させるため、図3においてもキューが1つでキューステータスを2つ有する場合の一例を示している。キューは、図3の左端を先頭とし、可変長のフレームを順に保持する。第2の上り制御部20は、1つの閾値1のみを有している。
図3に示すように、キューステータスを生成する時点において、キューにはフレームEを最後とするフレーム列が保持され、キューの先頭から適用した閾値1はフレームMの途中にあるものとする。時系列表記方式に基づくキューステータスは、閾値を超えない範囲でのフレーム区切りに合わせた最大のキュー長、またはそれに対応した量となる点においては複数閾値方式の場合と同様である。
第2の上りキュー制御部20は、最初のキューステータスとしてキュー先頭からフレームMの1つ前のフレームの最後までの長さに対応した量を制御フレーム処理部21に提示する。次に、第2の上りキュー制御部20は、フレームMからフレームEまでを対象に再度閾値1を適用し、閾値1を超えない範囲でのフレーム区切りに合わせた最大のキュー長、またはそれに対応した量を2番目のキューステータスとして制御フレーム処理部21に提示する。図3においては、フレームMの先頭からフレームDの1つ前のフレームの最後までの長さに対応した量を制御フレーム処理部21に提示することになる。
制御フレーム処理部21は、自らの判断またはOLTからの指示によりキューステータスの算出方法を決め、複数閾値方式を用いる場合には第1の上りキュー制御部19を動作させ、時系列表記方式を用いる場合には第2の上りキュー制御部20を動作させる。そして、制御フレーム処理部21は、動作させた上りキュー制御部が提示する複数のキューステータスを一つのメッセージにまとめたレポートフレームを生成し、セレクタ23を介して第1のMAC部13に出力する。
制御フレーム処理部21は、いずれのキューステータスの算出方法を用いるかを適応的に判断する。キューステータスの算出方法がOLTとONUとで一致している場合であって、複数閾値方式を用いる場合には、OLTから送られるグラントは通常、以前にONUが送ったキューステータスのいずれかが反映される。また、時系列表記方式を用いる場合には、キューステータスが逐次的に反映されるようになる。
制御フレーム処理部21は、初期時にいずれかの方式を選択して運用する。このとき、制御フレーム処理部21は、過去に送ったキューステータスを元に、OLTから送られるグラントのとり得る値を想定することができる。この想定範囲を超えたグラントをOLTから頻繁に受けるようであれば、キューステータスの算出方法がOLTと一致していないと判断し、異なる方式に切替えて運用する。そうでなければ、キューステータスの算出方法がOLTと一致しているとして、その方式での運用を継続する。
また、使用する方式が固定的に設定されてもよいし、ユーザがユーザインタフェース24を介して制御フレーム処理部21に設定するようにしてもよい。また、OLTからの指示によってキューステータスの算出方法をONUに設定するようにしてもよい。
以上の説明においては、第1の上りキュー制御部19と第2の上りキュー制御部20とを別個に設ける場合について説明したが、これらはある時点においては一方のみしか動作しないので、1つの上りキュー制御部が複数閾値方式および時系列表記方式のいずれかに対応した動作を選択的に行なうようにしてもよい。
IEEE802.3ahには、1つのキューステータスに優先度の異なるキューの状態を列記してもよいことが規定されている。ONUに優先度別の複数の上りキューがある場合、それぞれのキューに対して個別に上述したキューステータスの算出方法を適用するようにしてもよい。この場合、閾値などのリソースの一部をキュー間で共有するようにしてもよい。
また、複数キューに対して別のキューステータスの算出方法を適用することも可能である。たとえば、ONUがキューステータスを生成する時点において、複数のキューを予め決められた優先順位に則って連結した1つのキューを想定し、この連結キューに対して上述したキューステータスの算出方法を適用するようにしてもよい。
複数閾値方式において、ONUが複数のキューステータスを含む先のレポートに対応するグラントを受けた時点で、どのキューステータスの算出方法が採用されたかを判断し、そのキューステータスを反映したフレームを各キューから取出す。その後、次のキューステータスを同様の手順によって求める。
ただし、複数閾値方式は元々1つの論理リンクに対して1つのキューを想定したものであるので、1つの論理リンクに複数キューを設ける場合にはその規定は曖昧である。優先度、QoSを差別化する場合には複数の論理リンクを設けることもある。したがって、複数のキューを設ける場合には上述した実施の形態に限定されるものではない。
また、時系列表記方式においては、1つのキューステータスを生成する時点において複数のキューを予め決められた優先順に則って連結した1つのキューを想定し、この連結キューに対して上述した方法によりキューステータスを求める。キューステータスを反映したフレームは連結キューの状態で別に管理し、優先度別のキューからそのフレームを取出すようにすればよい。優先度別のキューの残りの部分に対しては、次のキューステータスを同様の方法で求めればよい。時系列表記方式に基づくグラントの時系列はキューステータスの時系列と一致するので、ONUはグラントを受けた時点で別に管理されている連結キューから対応するフレームを取出す。これは、複数のキューステータスに相当する部分が1つのグラントにまとめられている場合も含む。
一般に通信システムにおいては、伝送誤りによるフレームの廃棄が発生する可能性がある。PONにおいては、レポートまたはグラントを収容したフレームが廃棄された場合、キューステータスとグラントとの対応が乱れることがある。したがって、ONUはこの乱れが続かないように回復手続を備えていることが望ましい。複数閾値方式においては方式自体に回復手続を包含しているが、時系列表記方式においては自発的な回復処理が必要になる。この回復処理の一例として、ONUが予期しないグラントを受けた場合、一旦正常な処理を中断し、キューステータスにダミーの値を格納したリクエストをOLTに送信し、対応するグラントがOLTから送られるまでダミーのキューステータスを送信し続ける。
ONUは対応したグラントを確認した後、本来のキューステータス処理に復帰する。また、ONUはグラント処理において、ダミーのグラントが尽きた時点から本来のグラント処理に復帰する。なお、この回復処理は例示的なものであって、これに限定されるものではない。
また、本実施の形態においては、上りキューメモリと下りキューメモリとを別々に設けるようにしたが、物理的に同じメモリに上りフレームと下りフレームとを格納するようにしてもよい。同様に、上りキュー制御部の処理と下りキュー制御部の処理とを同じ構成部分に行なわせるようにしてもよい。
また、ONUにおいては、第1のMAC部13と第2のMAC部17との間で追加的な処理を行なうものが知られている。たとえば、フィルタリングや、優先度フィールドを含むVLANタグの追加、削除、上書きなどである。本発明の実施の形態において、このような追加的な処理が行なわれてもよいことは言うまでもない。
以上説明したように、本実施の形態におけるONUによれば、キューステータスの算出方法を切替えてレポートフレームを生成してOLTに送信するようにしたので、OLTとONUとのキューステータスの算出方法を一致させることができ、帯域の使用効率を向上させることが可能となった。
また、制御フレーム処理部21は、OLTから不適切なグラントを頻繁に受ける場合にキューステータスの算出方法を切替えるようにしたので、キューステータスの算出方法を自動的に決定することができ、ユーザの操作性を向上させることが可能となった。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態におけるONUの概略構成を示すブロック図である。このONUは、光トランシーバ11と、第1のPHY部12と、第1のMAC部13と、下りキューメモリ14と、下りキュー制御部15と、第2のPHY部16と、第2のMAC部17と、上りキューメモリ18と、回路データをロードすることによって機能の変更を行なうことが可能なコンフィギュアブルデバイス31と、コンフィギュアブルデバイス31にロードされる回路データを保持する回路データメモリ32と、OLTから送られるPON制御フレームを解釈し、それに応答してまたは自発的にPON制御フレームを生成する制御フレーム処理部33と、制御フレーム処理部33からのPON制御フレームおよびコンフィギュアブルデバイス31からの上りユーザフレームを選択的に出力するセレクタ23とを含む。なお、第1の実施の形態におけるONUの構成と同じ機能を有する部分については同じ参照符号を付すものとする。
コンフィギュアブルデバイス31は、たとえばFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって構成され、機器製造後にもその機能を柔軟に変更することが可能である。本実施の形態においては、回路データメモリ32に第1の実施の形態において説明した第1の上りキュー制御部19に相当する機能を含んだ回路データ(以下、第1の回路データと呼ぶ。)および第2の上りキュー制御部20に相当する機能を含んだ回路データ(以下、第2の回路データと呼ぶ。)を保持する。
制御フレーム処理部33は、回路データメモリ32に保持される第1の回路データまたは第2の回路データを選択し、コンフィギュアブルデバイス31にロードすることによって、複数閾値方式に基づいて上りキューメモリ18の入出力を制御する機能と、時系列表記方式に基づいて上りキューメモリ18の入出力を制御する機能とを実現する。いずれの回路データをコンフィギュアブルデバイス31にロードするかは、制御フレーム制御部33が第1の実施の形態において説明した方法を用いるものとする。
以上説明したように、本実施の形態におけるONUによれば、キューステータスの算出方法に応じて回路データをコンフィギュアブルデバイス31にロードし、複数閾値方式および時系列表記方式の何れかの機能を実現するようにしたので、第1の実施の形態において説明した効果と同様の効果を奏することが可能となった。
また、上りキュー制御部の機能がコンフィギュアブルデバイス31によって実現されるので、ロードする回路データを変更することによって新たなキューステータスの算出方法に対応した機能をONUに持たせることが可能となった。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態におけるOLTの概略構成を示すブロック図である。このOLTは、上位ネットワークに接続され、上位ネットワークとの間のインタフェースを行なうと共に、上位ネットワーク側の物理層処理を行なう第3のPHY部41と、上位ネットワーク側のMAC層処理を行なう第3のMAC部42と、下りユーザフレームを一時的にバッファリングする下りバッファ43と、PONを介してONUに接続され、PONとの間のインタフェースを行なう光トランシーバ44と、PON側の物理層処理を行なう第4のPHY部45と、PON側のMAC層処理を行なう第4のMAC部46と、上りユーザフレームを一時的にバッファリングする上りバッファ47と、ONUに送信する回路データを保持する回路データメモリ48と、ONUから送られるPON制御フレームを解釈し、それに応答してまたは自発的にPON制御フレームを生成する制御フレーム処理部49と、下りバッファ43からの下りユーザフレームおよび制御フレーム処理部49からのPON制御フレームを選択的に出力するセレクタ50とを含む。
制御フレーム処理部49は、回路データメモリ48に保持される回路データを制御フレームに格納してONUに送信する。この回路データは、OLTが採用するキューステータスの算出方法に対応する機能をONUに実現させるためのものである。
回路データメモリ48は、第1の実施の形態において説明した第1の上りキュー制御部19に相当する機能を含んだ第1の回路データと、第2の上りキュー制御部20に相当する機能を含んだ第2の回路データとのうち、OLTが採用するキューステータスの算出方法に対応する回路データのみを保持しており、制御フレーム処理部49がその回路データを制御フレームに格納してONUに送信する。この回路データは、図4に示す回路データメモリ32に格納され、コンフィギュアブルデバイス31にロードされる。
また、回路データメモリ48は、第1の回路データおよび第2の回路データの両方を保持しており、制御フレーム処理部49がこれらの回路データを制御フレームに格納してONUに送信するようにしてもよい。これらの回路データは、図4に示す回路データメモリ32に格納され、コンフィギュアブルデバイス31に選択的にロードされる。
本実施の形態におけるONUは、図4に示す第2の実施の形態におけるONUと同様の構成を有しており、OLTから受信した回路データを回路データメモリ32に格納する。そして、回路データメモリ32に格納された回路データをコンフィギュアブルデバイス31にロードすることによってキューステータスの算出方法に対応した上りキュー制御回路部を構成する。
以上説明したように、本実施の形態におけるOLTによれば、制御フレームに回路データを格納してONUに送信し、ONU側でその回路データをコンフィギュアブルデバイスにロードするようにしたので、OLTとONUとで同じキューステータスの算出方法を用いることができ、第1の実施の形態において説明した効果と同様の効果を奏することが可能となった。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態におけるONUの概略構成を示すブロック図である。 第1の上りキュー制御部19におけるキューステータスを説明するための図である。 第2の上りキュー制御部20におけるキューステータスを説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態におけるONUの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施に形態におけるOLTの概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
11、44 光トランシーバ、12 第1のPHY部、13 第1のMAC部、14 下りキューメモリ、15 下りキュー制御部、16 第2のPHY部、17 第2のMAC部、18 上りキューメモリ、19 第1の上りキュー制御部、20 第2の上りキュー制御部、21,33,49 制御フレーム処理部、22,23,50 セレクタ、24 ユーザインタフェース、31 コンフィギュアブルデバイス、32,48 回路データメモリ、41 第3のPHY部、42 第3のMAC部、43 下りバッファ、45 第4のPHY部、46 第4のMAC部、47 上りバッファ。

Claims (10)

  1. キューステータスの算出方法を選択して光加入者線端局装置に帯域割当を要求する光加入者線終端装置であって、
    上りフレームを保持するための保持手段と、
    前記保持手段に保持される上りフレームに基づいて、複数の閾値に対応する複数のキューステータスを算出するための第1の算出手段と、
    前記保持手段に保持される上りフレームに基づいて、少なくとも1つの閾値に対応するキューステータスを時系列的に複数算出するための第2の算出手段と、
    前記第1の算出手段および前記第2の算出手段を選択的に動作させ、前記第1の算出手段または前記第2の算出手段によって算出された複数のキューステータスを含んだ要求を前記光加入者線端局装置に送信するための制御手段とを含む、光加入者線終端装置。
  2. キューステータスの算出方法を選択して光加入者線端局装置に帯域割当を要求する光加入者線終端装置であって、
    上りフレームを保持するための保持手段と、
    回路データを保持するための回路データ保持手段と、
    前記回路データ保持手段に保持される回路データをロードすることによって、前記保持手段に保持される上りフレームに基づいて、複数のキューステータスを算出する回路を再構成するための回路再構成手段と、
    前記回路データのロードを制御し、前記回路再構成手段によって算出された複数のキューステータスを含んだ要求を前記光加入者線端局装置に送信するための制御手段とを含む、光加入者線終端装置。
  3. 前記回路データ保持手段は、前記保持手段に保持される上りフレームに基づいて、複数の閾値に対応する複数のキューステータスを算出する機能を実現するための第1の回路データと、
    前記保持手段に保持される上りフレームに基づいて、少なくとも1つの閾値に対応するキューステータスを時系列的に複数算出する機能を実現するための第2の回路データとを保持し、
    前記制御手段は、前記第1の回路データおよび前記第2の回路データを選択的に前記回路再構成手段にロードさせる、請求項2記載の光加入者線終端装置。
  4. 前記制御手段は、前記光加入者線端局装置から受信した回路データを前記回路データ保持手段に格納し、該回路データを前記回路再構成手段にロードさせる、請求項2記載の光加入者線終端装置。
  5. 前記光加入者線終端装置はさらに、ユーザからキューステータスの算出方法のいずれを選択するかの指示を入力するための入力手段を含み、
    前記制御手段は、前記入力手段によって入力された指示に応じてキューステータスの算出方法を選択する、請求項1または3記載の光加入者線終端装置。
  6. 前記制御手段は、前記光加入者線端局装置から受信したグラントが、送信したキューステータスから想定される範囲を超える場合には、キューステータスの算出方法を変更して複数のキューステータスを算出する、請求項1または3記載の光加入者線終端装置。
  7. 前記制御手段は、前記光加入者線端局装置から受信した指示に応じてキューステータスの算出方法を変更して複数のキューステータスを算出する、請求項1または3記載の光加入者線終端装置。
  8. キューステータスの算出方法を選択して光加入者線終端装置の帯域割当を行なう光加入者線端局装置であって、
    制御フレームの生成を制御し、該制御フレームを送信するための制御手段と、
    複数のキューステータスを算出する回路を再構成させるための回路データを保持するための回路データ保持手段とを含み、
    前記制御手段は、前記回路データ保持手段に保持される回路データを含んだフレームを生成して前記光加入者線終端装置に送信する、光加入者線端局装置。
  9. 前記回路データは少なくとも、前記光加入者線終端装置がキューに保持する上りフレームに基づいて、複数の閾値に対応する複数のキューステータスを算出する機能を実現するための第1の回路データと、
    前記光加入者線終端装置がキューに保持する上りフレームに基づいて、少なくとも1つの閾値に対応するキューステータスを時系列的に複数算出する機能を実現するための第2の回路データとのいずれかを含む、請求項8記載の光加入者線端局装置。
  10. 光加入者線終端装置が光加入者線端局装置に対して帯域を要求する帯域要求方法であって、
    複数の閾値に対応する複数のキューステータス、および、少なくとも1つの閾値に対応する時系列的なキューステータス、を含む選択肢からキューステータスを選択するステップと、
    前記選択されたキューステータスを前記光加入者線終端装置から前記光加入者線端局装置に対して送信することで帯域を要求するステップとを含む、帯域要求方法。
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