JP2007017040A - 膨張機およびその膨張機を用いた冷凍サイクル装置 - Google Patents

膨張機およびその膨張機を用いた冷凍サイクル装置 Download PDF

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寛 長谷川
Masaru Matsui
大 松井
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Tomoichiro Tamura
朋一郎 田村
Yuji Ogata
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Abstract

【課題】膨張機での動力回収量の低減を少なくし、冷凍サイクル装置の運転効率を高くした膨張機およびその膨張機を用いた冷凍サイクル装置を得ること。
【解決手段】第1シリンダ27、第2シリンダ28、第3シリンダ29は、縦方向の高さを変えて容積の小さいものから順に配置されている。また、第1シリンダ27には冷媒を吸入する第1冷媒吸入管30、第2シリンダ28には第2冷媒吸入管31が、第3シリンダ29には冷媒を吐出する第1冷媒吐出管32が貫通している。そして、第2冷媒吸入管31には電磁開閉弁34が備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は複数のシリンダを備えた膨張機およびその膨張機を用いた冷凍サイクル装置に関する。
近年、冷凍サイクル装置のさらなる高効率化を図る手段として、その冷凍サイクル装置に膨張機を用い、冷媒が膨張する過程での圧力エネルギーを電力または動力の形で回収する動力回収システムが提案されている。このような動力回収システムの例として、圧縮機と膨張機とを同一軸で連結し、膨張機で回収した電力または動力を圧縮機への入力に利用して、圧縮機を駆動する入力量を減らす方法がある。
冷凍サイクル装置ではサイクル中のどのポイントにおいても、冷媒の質量流量は一定である。従って、膨張機に流入する冷媒の体積流量をVe、膨張機に流入する冷媒の密度をDe、圧縮機に流入する冷媒の体積流量をVc、圧縮機に流入する冷媒の密度をDcとすると、質量流量一定の条件から(数1)となる。
Figure 2007017040
これにより、(数2)を表すことができる。
Figure 2007017040
ここで、圧縮室および膨張室での冷媒の漏れが僅かであり、影響が無いと仮定すると、Vc、Veが表すものは以下の通りである。
Vc=圧縮機吸入容積×回転数
Ve=膨張機吸入容積×回転数
圧縮機と膨張機とは同一軸に連結されているため、回転数は等しい。従って、Vc/Veの値は、機器によって定まる定数となる。つまり、このような冷凍サイクル装置では、De/Dcの比(以降、「密度比」と呼ぶ)が一定値の運転となる。
ところが、冷凍サイクル装置ではこのような密度比が一定の下で、温度条件等の負荷状況が変化すると、冷凍サイクル装置の運転効率が低下する。
そこで、冷凍サイクル装置を高効率に運転できるようにするため、密度比が一定という制約条件をなくす方法が提案されている。これは、膨張機を通る冷媒の体積流量を可変にするバイパス管を設けることで、膨張機と圧縮機とを通る冷媒の質量流量一定の条件がなくなるため、密度比が一定という制約条件がなくなり、冷凍サイクル装置は運転効率の高い運転を選択できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−116371号公報
しかしながら、バイパス管を通る冷媒は膨張機を通らないため、当然ながらその冷媒の圧力エネルギーは動力として回収できない。そのため、バイパス管を通過させる冷媒量が大きくなるにしたがって、動力を十分に回収できなくなるという課題があった。
そこで本発明は、膨張機での動力回収量の低減を少なくし、冷凍サイクル装置の運転効率を高くした膨張機およびその膨張機を用いた冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明の膨張機は、3個以上の偏心部を有するシャフトと、偏心部それぞれに嵌合して偏心回転する3個以上のピストンと、内面が円筒形状であるとともに、内面の一部がピストンと接するように配設され、容積の小さいものから順に配置された3個以上のシリンダと、シリンダとピストンとにより形成される空間を冷媒を吸入する吸入部と冷媒を吐出する吐出部とに仕切る仕切部材とを備え、シャフトの長手方向に3個以上のシリンダを接続するとともに3個以上のシリンダのうち、容積の小さい側の少なくとも2個のシリンダの吸入部に冷媒の冷媒吸入経路を接続し、冷媒吸入経路を切り替えることにより冷媒を吸入するシリンダを切り替える吸入切替手段を備えている。
このような構成の膨張機とすれば、膨張機で冷媒を吸入するシリンダを選択できるため、膨張機へ吸入される冷媒の容積である膨張機吸入容積を可変にすることができ、吸入する冷媒の容積と吐出する冷媒の容積の比である膨張容積比も可変にして高い効率で運転できる膨張機を実現できる。
また、本発明の膨張機は、容積の大きい側の少なくとも2個のシリンダの吐出部に、冷媒を吐出する冷媒吐出経路を接続し、冷媒吐出経路を切り替えることにより冷媒を吐出するシリンダを切り替える吐出切替手段を備えた構成としてもよい。
このような構成の膨張機とすれば、吸入するシリンダと吐出するシリンダの両方を選択できるため、膨張容積比を可変にする範囲がさらに広がり、より最適な膨張が可能な膨張機を実現できる。
また、本発明の膨張機の吸入切替手段または吐出切替手段は電磁開閉弁とすることが望ましく、応答性に優れ、他の電気制御と一括した制御を行うことができる。
また、本発明の冷凍サイクル装置は、冷媒が二酸化炭素であり、上記の膨張機と、膨張機で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発器で蒸発した冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮した冷媒を放熱する放熱器とを備えた構成である。
このような構成の冷凍サイクル装置とすれば、冷媒に二酸化炭素を用いるので膨張機前後での圧力差が大きくなり、動力回収量もより大きくなる。また、このような膨張機を用いると膨張機吸入容積を可変にできるため、膨張機で吸入する冷媒の密度と圧縮機で吸入する冷媒の密度の比、すなわち密度比が一定の下での運転という制約条件がなくなる。そのため、冷凍サイクル装置を高効率に運転する条件を選択できる。さらに、膨張容積比も可変にできるため、膨張機で過剰に膨張させたり、膨張不足による動力回収量が低減することもない。
また、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機が圧縮機を回転駆動するためのシャフトを有し、圧縮機のシャフトと膨張機のシャフトとを直結して駆動する構成としてもよい。
このような構成の冷凍サイクル装置とすれば、圧縮機と膨張機を直結しても密度比一定という制約条件をなくすことができるので、冷凍サイクル装置を高効率に運転することができる。
また、本発明の冷凍サイクル装置は、放熱器または蒸発器の冷媒温度を計測して膨張機で吐出する冷媒量と膨張機で吸入する冷媒量との比を計算し、吸入切替手段または吐出切替手段を制御する制御装置を備えた構成としてもよい。
このような構成の冷凍サイクル装置によれば、膨張機前後の冷媒状態から必要な冷媒量に合わせて適正な冷媒の膨張を行うことができるため、冷媒の膨張不足や過膨張による膨張損失が生じることなく、効率の高い冷凍サイクル装置を実現することができる。
本発明の膨張機およびその膨張機を用いた冷凍サイクル装置によれば、膨張機吸入容積および膨張容積比を可変にでき、より最適な膨張が可能な膨張機とそれを用いた効率の高い冷凍サイクル装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の膨張機であるロータリ型膨張機の断面図、図2は図1の要部拡大図、図3(a)〜図3(c)はそれぞれ図2のA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図、図4(a)、図4(b)はそれぞれ図2のD−D線断面図、E−E線断面図である。
図1に示すように、膨張機10は、密閉容器11内にシャフト12を中心として、膨張機構部13と、シャフト12を回転させる駆動手段として密閉容器11に固定された固定子14と、固定子14の内側に配置された回転子15とを備えた回転電動機16を備えている。そして、シャフト12は、上軸受17を備えた上軸受部材18と、下軸受19を備えた下軸受部材20とで支持されている。
膨張機構部13の詳細な構成を以下に説明する。シャフト12は第1偏心部21、第2偏心部22、第3偏心部23を備え、第1偏心部21には第1ピストン24、第2偏心部22には第2ピストン25、および第3偏心部23には第3ピストン26が嵌合されている。さらに、第1ピストン24を含むように第1シリンダ27、第2ピストン25を含むように第2シリンダ28、第3ピストン26を含むように第3シリンダ29が備えられている。すなわち、第1シリンダ27、第2シリンダ28、第3シリンダ29は、内面が円筒形状であるとともに、内面の一部がそれぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26の外側の面の一部と接するように配設されている。そして、第1シリンダ27、第2シリンダ28、第3シリンダ29は、図1、図2に示すように、シャフト12の長手方向の高さを変えて、容積の小さいものから順に配置されている。
また、容積の小さい側の第1シリンダ27、第2シリンダ28にはそれぞれ、冷媒を吸入する冷媒吸入経路となる第1冷媒吸入管30、第2冷媒吸入管31が、第3シリンダ29には冷媒を吐出する冷媒吐出経路となる第1冷媒吐出管32が貫通している。そして、第2冷媒吸入管31には、吸入切替手段として電磁開閉弁34が備えられている。この電磁開閉弁34は、応答性がよく、また、膨張機10に接続される発電機または電動機の電気制御と一括した制御を行え、制御が複雑になることはない。
また、第1シリンダ27と第2シリンダ28との間には第1中間部材35が、第2シリンダ28と第3シリンダ29との間には第2中間部材36が備えられている。
図3(c)に示すように、第1シリンダ27と第1ピストン24とにより形成される空間を、冷媒を吸入する第1吸入部37と冷媒を吐出する第1吐出部38に仕切る仕切部材として、第1ベーン39を備えている。同様に、図3(b)に示すように、第2シリンダ28と第2ピストン25とにより形成される空間を、冷媒を吸入する第2吸入部40と冷媒を吐出する第2吐出部41に仕切る仕切部材として、第2ベーン42を備えている。同様に、図3(a)に示すように、第3シリンダ29と第3ピストン26とにより形成される空間を、冷媒を吸入する第3吸入部43と冷媒を吐出する第3吐出部44に仕切る仕切部材として、第3ベーン45を備えている。なお、本実施の形態では、図3に示すように、第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26がそれぞれ第1シリンダ27、第2シリンダ28、第3シリンダ29に接する位置は同じになるよう配置されている。
また、第1シリンダ27には第1ベーン39を第1ピストン24に押し付ける第1ベーンばね46が設けられている。同様に、第2シリンダ28には第2ベーン42を第2ピストン25に押し付ける第2ベーンばね47が設けられている。同様に、第3シリンダ29には第3ベーン45を第3ピストン26に押し付ける第3ベーンばね48が設けられている。さらに、第1シリンダ27と第2シリンダ28を連通させる第1連通路49、第2シリンダ28と第3シリンダ29を連通させる第2連通路50が設けられている。
図4(a)は第2中間部材36の断面図で、第2連通路50が貫通している。これは図3(a)、図3(b)に示すように、第3シリンダ29の第3吸入部43と、第2シリンダ28の第2吐出部41とを接続する。同様に、図4(b)は第1中間部材35の断面図で、第1連通路49が貫通している。これは図3(b)、図3(c)に示すように、第2シリンダ28の第2吸入部40と、第1シリンダ27の第1吐出部38とを接続する。
ここで一つの膨張室が、第1連通路49を介して第1吐出部38と第2吸入部40とで形成され、もう一つの膨張室が、第2連通路50を介して第2吐出部41と第3吸入部43とで形成される。
図5は、第1連通路49および第2連通路50の中心で切断し、斜め上方から見た膨張機構部13の斜視図である。図5では、第1吐出部38と第2吸入部40とは第1連通路49で、第2吐出部41と第3吸入部43とは第2連通路50で、それぞれ連通されている状態を示している。また図5に示すように、第1連通路49は第1中間部材35内で第1ベーン39と第2ベーン42とに対して斜め方向に、第2連通路50は第2中間部材36内で第2ベーン42と第3ベーン45とに対して斜め方向に設けられている。また、第1冷媒吸入管30が第1ベーン39近傍に、第2冷媒吸入管31が第2ベーン42近傍に、第1冷媒吐出管32が第3ベーン45近傍に設けられている。
以上のように構成された本実施の形態の膨張機の動作を説明する。まず、図1で電磁開閉弁34が閉じられている場合、すなわち冷媒が第1シリンダ27から吸入し、第3シリンダ29から吐出される場合について説明する。
図3(c)に示すように、高圧の冷媒は、第1冷媒吸入管30から第1シリンダ27の第1吸入部37に吸入される。図3(a)、図3(b)にも示すように、第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26は、それぞれ第1偏心部21、第2偏心部22、第3偏心部23に嵌合されてシャフト12を中心として偏心回転する。シャフト12の回転に伴い、冷媒は第1シリンダ27の第1吐出部38から第1連通路49を経由して第2シリンダ28の第2吸入部40に吐出・吸入される。その際冷媒は、第1吐出部38と第2吸入部40とで形成される膨張室の容積が増加することにより膨張し、その圧力を低下させる。さらに、冷媒は第2シリンダ28の第2吐出部41から第2連通路50を経由して第3シリンダ29の第3吸入部43に吐出・吸入される。そして冷媒は、第2吐出部41と第3吸入部43とで形成される膨張室の容積が増加することによりさらに膨張し、その圧力を低下させる。その後冷媒は、第3シリンダ29の第3吐出部44に接続された第1冷媒吐出管32から吐出される。
なお、第1冷媒吸入管30には必ずしも吸入切替手段を設ける必要はなく、電磁開閉弁34が開いているときに、一部の冷媒を第1冷媒吸入管30、第1シリンダ27を通り第2シリンダ28に吸入するようにしてもよい。第1シリンダ27の第1吸入部37には、第1冷媒吸入管30が接続されているため、第1吸入部37の圧力は第1冷媒吸入管30の圧力と等しい。また第1シリンダ27の第1吐出部38は、第1連通路49を介して第2シリンダ28の第2吸入部40と連通しているため、第1吐出部38の圧力は第2吸入部40の圧力と等しい。そのため、第2吸入部40の圧力は第2冷媒吸入管31の圧力、すなわち第1冷媒吸入管30の圧力と等しくなる。その結果、第1シリンダ27の第1吸入部37と第1吐出部38との圧力は等しくなり、第1シリンダ27は冷媒の経路となる。
次に、シャフト12の回転に伴う第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26の動作を、冷媒の流れとともに詳細に説明する。図6〜図14は本発明の実施の形態1における膨張機の動作図で、それぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26を反時計方向に120°ずつ回転させた時の状態を示す。また、図6〜図14の各図(a)、(b)、(c)は、それぞれ第3ピストン26、第2ピストン25、第1ピストン24の動作を示す。なお、図6〜図14も電磁開閉弁34が閉じられている場合として説明する。
図6は、それぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26が第1シリンダ27の第1吸入部37に第1タイミングの冷媒51の吸入を始めてから、120°反時計方向に回転させたときの状態を示す。図6(c)に示すように、第1冷媒吸入管30から第1吸入部37に第1タイミングの冷媒51が吸入されている状態を示す。
図7は、図6よりそれぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26を反時計方向に120°回転させたときの状態を示す。図7(c)に示すように、第1吸入部37は、その容積を増加させ、第1タイミングの冷媒51が流入を続けている状態を示す。
図8は、図7よりそれぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26を反時計方向に120°回転させ、第1シリンダ27に第1タイミングの冷媒51の吸入を始めてから1回転、すなわち360°回転させたときの状態を示す。図8(c)に示すように、第1吐出部38の容積が最大になるとともに、第1タイミングの冷媒51は、第1連通路49より吐出を始める。また、第2タイミングの冷媒52が、第1冷媒吸入管30から第1吸入部37に吸入を始める。そして、図8(b)に示すように、第2シリンダ28の第2吸入部40に第1連通路49から第1タイミングの冷媒51の吸入が始まる。
図9は、図8よりそれぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26を反時計方向に120°回転させ、第1シリンダ27に第1タイミングの冷媒51の吸入を始めてから360°+120°、すなわち480°回転させたときの状態を示す。図9(c)、図9(b)に示すように、第1吐出部38の第1タイミングの冷媒51は第1ピストン24の回転とともに、第1連通路49から第2シリンダ28の第2吸入部40に吐出される。ここで第1吐出部38の容積は減少するが、第2吸入部40の容積は増加し、第1吐出部38と第2吸入部40とからなる膨張室の容積は増加する。これは、第2シリンダ28の容積は第1シリンダ27の容積より大きくしてあるため、第2吸入部40の容積の増加が、第1吐出部38の容積の減少を上回るからである。また、図9(c)に示すように、第1吸入部37に第2タイミングの冷媒52の吸入が引き続き行なわれている状態を示す。
図10は、図9よりそれぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26を反時計方向に120°回転させ、第1シリンダ27に冷媒の吸入を始めてから360°+240°、すなわち600°回転させたときの状態を示す。図10(c)、図10(b)に示すように、第1吐出部38の第1タイミングの冷媒51は、第2シリンダ28の第2吸入部40にさらに吐出・吸入を続け、膨張室の容積の増加に伴い膨張し、その圧力を低下させる。さらに、図10(c)に示すように第1吸入部37は、その容積を増加させ、第2タイミングの冷媒52は流入を続ける。
図11は、図10よりそれぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26を反時計方向に120°回転させ、第1シリンダ27に第1タイミングの冷媒51の吸入を始めてから2回転、すなわち720°回転させたときの状態を示す。図11(a)〜図11(c)に示すように、第1タイミングの冷媒51は、第2吐出部41から第2連通路50を介し、第3吸入部43への吐出が始まる。同様に、第2タイミングの冷媒52は、第1吐出部38から第1連通路49を介し、第2吸入部40への吐出が始まる。また、図11(c)に示すように、第1冷媒吸入管30から第3タイミングの冷媒53が第1シリンダ27の第1吸入部37に吸入を始める。
図12は、図11よりそれぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26を反時計方向に120°回転させ、第1シリンダ27に第1タイミングの冷媒51の吸入を始めてから720°+120°、すなわち840°回転させたときの状態を示す。図12(b)、図12(a)に示すように、第2吐出部41の第1タイミングの冷媒51は第2ピストン25の回転とともに、第2連通路50から第3シリンダ29の第3吸入部43に吐出される。ここで第3シリンダ29の容積は、第2シリンダ28の容積より大きくしてあるため、第2吐出部41と第3吸入部43とからなる膨張室の容積は増加するから、第1タイミングの冷媒51は膨張し、その圧力を低下させる。同様に、第1ピストン24の回転とともに、第1吐出部38と第2吸入部40とからなる膨張室の容積は増加するから、第2タイミングの冷媒52は膨張し、その圧力を低下させる。また、図12(c)に示すように、第1シリンダ27の第1吸入部37には第3タイミングの冷媒53の吸入が続いている。
図13は、図12よりそれぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26を反時計方向に120°回転させ、第1シリンダ27に第1タイミングの冷媒51の吸入を始めてから720°+240°、すなわち960°回転させたときの状態を示す。図13(a)〜図13(c)に示すように、第2吐出部41の第1タイミングの冷媒51はさらに吐出を続け、第3シリンダ29の第3吸入部43に、第1吐出部38の第2タイミングの冷媒52はさらに吐出を続け、第2シリンダ28の第2吸入部40に吐出・吸入される。このとき、第1タイミングの冷媒51と第2タイミングの冷媒52とは、それぞれ膨張し、その圧力を低下させる。また、図13(c)に示すように、第1シリンダ27の第1吸入部37には第3タイミングの冷媒53の吸入が続いている。
図14は、図13よりそれぞれ第1ピストン24、第2ピストン25、第3ピストン26を反時計方向に120°回転させ、第1シリンダ27に第1タイミングの冷媒51の吸入を始めてから3回転、すなわち1080°回転させたときの状態を示す。図14(a)〜図14(c)に示すように、第1タイミングの冷媒51は第3吐出部44から第1冷媒吐出管32へ、第2タイミングの冷媒52は第2吐出部41から第2連通路50を介して第3吸入部43へ、第3タイミングの冷媒53は第1吐出部38から第1連通路49を介して第2吸入部40への吐出が始まる。以降、このような冷媒の吸入・吐出を各シリンダで繰り返し、冷媒を膨張させる。
このように、電磁開閉弁34が閉じられている場合は、冷媒を吸入するシリンダとして、第1シリンダ27を選択した場合である。この時の膨張機吸入容積は第1シリンダ27の第1吸入部37の最大容積であり、第1吐出部38の容積がゼロの状態のときである。
また、電磁開閉弁34が開けられている場合の冷媒の動作は、第2シリンダ28の第2吸入部40に第1タイミングの冷媒51が流入した図9以降と同じである。この時は冷媒を吸入するシリンダとして、第2シリンダ28を選択した場合で、膨張機吸入容積は第2シリンダ28の第2吸入部40の最大容積であり、第2吐出部41の容積がゼロの状態のときである。
次に、本実施の形態の膨張機の冷媒を吸入するシリンダを、冷房時と暖房時とで切り替えることで、冷凍サイクルを冷房時も暖房時も高効率に運転できることを説明する。
図15は本発明の実施の形態1の膨張機を含む冷暖房用空気調和装置の構成図である。冷暖房用空気調和装置100は、冷媒として二酸化炭素(CO)が充填されていて、膨張機10と圧縮機101とが電動機102を介して同一軸103で直結されるとともに、室外側熱交換器104、室内側熱交換器105、四方弁106、107を備えている。
冷暖房用空気調和装置100を冷房装置として使用する場合は、COを圧縮機101で昇温・昇圧させ、四方弁106内の冷房経路108(破線)に流し、室外側熱交換器104で放熱させ、四方弁107内の冷房経路108(破線)に流す。そして、COは膨張機10で膨張させられて低圧となり、再び四方弁107内の冷房経路108(破線)に流され、室内側熱交換器105で蒸発し、四方弁106内の冷房経路108(破線)に流され、圧縮機101に戻される。この場合は、室外側熱交換器104を放熱器、室内側熱交換器105を蒸発器として使用する。
また、冷暖房用空気調和装置100を暖房装置として使用する場合は、COを四方弁106、107内の暖房経路109(実線)に流す。すなわち、COを圧縮機101で昇温・昇圧させ、四方弁106を通し、室内側熱交換器105で放熱させ、四方弁107を通す。そして、COを膨張機10で膨張させて低圧にし、再び四方弁107を通して室外側熱交換器104で蒸発させ、四方弁106を通し、圧縮機101に戻す。この場合は、室外側熱交換器104を蒸発器、室内側熱交換器105を放熱器として使用する。
冷暖房用空気調和装置100を冷房装置として使用する場合、例えば、COの圧縮機101での吸入圧力、吸入密度をそれぞれ4.5MPa、117kg/mとし、膨張機10での吸入圧力、吸入密度をそれぞれ10MPa、713kg/mとすると、膨張機10と圧縮機101とで吸入する冷媒の密度比は(数3)となる。
Figure 2007017040
従って、圧縮機体積効率=膨張機体積効率のときの冷房装置としては、膨張機10の膨張機吸入容積を圧縮機101の圧縮機吸入容積の1/6.1となるように、膨張機10の容積を選択する。
また、冷暖房用空気調和装置100を暖房装置として使用する場合、例えば、COの圧縮機101での吸入圧力、吸入密度をそれぞれ3.5MPa、87kg/mとし、膨張機10での吸入圧力、吸入密度をそれぞれ10MPa、856kg/mとすると、膨張機10と圧縮機101とで吸入する冷媒の密度比は(数4)となる。
Figure 2007017040
従って、圧縮機体積効率=膨張機体積効率のときの暖房装置としては、膨張機10の膨張機吸入容積を圧縮機101の圧縮機吸入容積1/9.8となるように、膨張機10の容積を選択する。
圧縮機101の圧縮機吸入容積は一定であるから、冷暖房用空気調和装置100を冷房装置として使用する場合は、膨張機10の膨張機吸入容積を圧縮機101の圧縮機吸入容積の1/6.1とした第2シリンダ28からCOを吸入させる。また、冷暖房用空気調和装置100を暖房装置として使用する場合は、膨張機10の膨張機吸入容積を圧縮機101の圧縮機吸入容積の1/9.8とした第1シリンダ27からCOを吸入させる。
このように、本発明の実施の形態1の膨張機を含む冷暖房用空気調和装置は、膨張機吸入容積を選択できるため、密度比一定の制約がなくなり、冷房運転条件と暖房運転条件とのそれぞれを、最適な運転条件とすることが可能となる。
なお、冷媒をCOとする冷凍サイクル装置では、膨張機を通過する冷媒の高低圧差が大きいため、動力回収量が大きくなり効果的である。
次に、本実施の形態の膨張機と圧縮機とを同一軸で直結しない冷凍サイクル装置を説明する。図16は、本発明の実施の形態1の膨張機を含む他の冷凍サイクル装置であるヒートポンプ式給湯器の構成図で、図15の冷暖房用空気調和装置と異なる点は、膨張機と圧縮機とを同一軸で直結することなく分離している点である。すなわち、ヒートポンプ式給湯器110では、膨張機10が発電機111と接続され、圧縮機101は電動機112と接続されている。また、冷媒としてCOが充填されていて、COは圧縮機101、放熱器113、膨張機10、蒸発器114を循環している。ここで、膨張機10で回収される圧力エネルギーは発電機111で電気エネルギーに変えられ、電動機112等の駆動エネルギーとして使われる。
このようなヒートポンプ式給湯器110では、COは蒸発器114で大気より熱を奪って蒸発し、放熱器113で放熱して給湯タンク115の水を加温する。ここで、膨張機10は一定の回転数で回転し、発電機111の周波数を一定に保持した方が発電機111の発電効率を高くできる。図17は発電効率と発電機周波数の関係を示すが、この図面に示すように、発電機111は60Hz前後の周波数帯で発電効率が高くなる。
本実施の形態の膨張機10を用いれば、ヒートポンプ式給湯器110で給湯負荷等の変動により、冷凍サイクルの冷媒の循環量が変動しても膨張機10で膨張機吸入容積を選択できるため、膨張機10をほぼ一定の回転数で回転させることができる。そのため、発電機111の周波数もほぼ一定に保たれ、発電機111の発電効率を低下させることはない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の膨張機は、容積の大きい側の少なくとも2個のシリンダの吐出部に、冷媒吐出経路である冷媒吐出管を備え、吐出切替手段として電磁開閉弁を設けたことを除いて、実施の形態1と同様な構成である。同一機能部品については同一符号を使用し、同一の構成および作用の説明は省くことにする。
図18は本発明の実施の形態2の膨張機60のシリンダの断面図、図19は図18のG−O−G線断面図である。図18、図19に示すように、第2シリンダ28を貫通して冷媒吐出経路となる第2冷媒吐出管61が第2吐出部41に、第3シリンダ29を貫通して冷媒吐出経路となる第1冷媒吐出管32が第3吐出部44にそれぞれ接続されている。また、第2冷媒吐出管61には吐出切替手段として電磁開閉弁64が設けられている。ここで第1冷媒吐出管32には、必ずしも吐出切替手段を設ける必要はなく、電磁開閉弁64が開いているときに、一部の冷媒を第3シリンダ29、第1冷媒吐出管32を通り吐出するようにしてもよい。
このような構成の膨張機60では、それぞれ冷媒吸入管と冷媒吐出管に備えられた電磁開閉弁64の開閉により、吸入する冷媒の容積と吐出する冷媒の容積の比である膨張容積比を可変にする範囲が広がる。すなわち、本実施の形態の膨張機では、吐出切替手段を備えることにより、吸入切替手段のみを備える場合に比べて膨張容積比のとりうる条件がさらに1条件増える。これは膨張機10のように、第1冷媒吐出管32が第3シリンダ29に接続され、吸入切替手段のみを備える場合、膨張容積比のとりうる条件は、第1シリンダ27から吸入し第3シリンダ29から吐出する、第2シリンダ28から吸入し第3シリンダ29から吐出する、の2条件であった。ところが、膨張機60のように吐出切替手段を備えることで、膨張容積比のとりうる条件はさらに、第1シリンダ27から吸入し第2シリンダ28から吐出する、の1条件が増える。そして、この膨張機60を用いた冷凍サイクル装置では、必要以上に冷媒を膨張させたり、膨張させるのに必要な冷媒量の不足による膨張損失で膨張機での動力回収量が低減するのを防止することができる。この具体的な例を以下に示す。
図20は本発明の実施の形態2の膨張機を用いた冷凍サイクル装置である冷房装置の構成図である。図16のヒートポンプ式給湯装置と同じ機能を有する部品には同一符号を使用し、同一の構成および作用の説明は省くことにする。
冷房装置120は圧縮機101、室外熱交換器121、膨張機60、室内熱交換器122を主な構成部品としている。また、圧縮機101には電動機112が接続され、膨張機60には発電機111が接続されている。さらに、室内熱交換器122には冷媒温度を計測するサーミスタ温度計123が備えられている。そして、サーミスタ温度計123は制御装置124に接続され、制御装置124は膨張機60に接続されている。
ここで、室内熱交換器122を制御すべき温度は、冷房負荷によって変化する。例えば、外気温が高くなる等、冷房負荷を増加させる要因があって室内温度が上がると、室内熱交換器122の蒸発温度を下げなければならない。本実施の形態の膨張機60を用いた冷房装置では、室内熱交換器122の冷媒温度をサーミスタ温度計123で検知している。そして、サーミスタ温度計123で検知した温度信号は制御装置124に送られ、制御装置124は目標とする膨張容積比を計算する。上述の冷房負荷が増加した場合は、制御装置124は膨張機60に目標とする膨張容積比に上げる指示を出す。
例えば、冷房負荷が増加する前には、膨張機60は第2シリンダ28から冷媒を吸入し、第3シリンダ29から冷媒を吐出させていたとする。冷房負荷が増加すると、制御装置124は目標とする膨張容積比を計算し、その膨張容積比となる、例えば第1シリンダ27から冷媒を吸入し、第3シリンダ29から冷媒を吐出させるようにする。その結果、膨張させる冷媒を不足させることがなくなるため、膨張不足による膨張損失を生じることがない。また逆に、冷房負荷を減少させる要因があって室内温度が下がり、室内熱交換器122の温度を上げなければならないときは、制御装置124は膨張容積比を下げる指示を出す。その結果、膨張機60は必要以上に冷媒を膨張させる過膨張による膨張損失を生じることもない。
このように、本実施の形態の膨張機を用いると、膨張容積比を可変にする範囲が広がる。また、本実施の形態の膨張機を用いた冷房装置では、冷媒の膨張不足や過膨張による膨張損失が生じることはない。
なお、本実施の形態の膨張機を用いた冷房装置では、蒸発器である室内熱交換器の冷媒温度を計測して制御する方法を示したが、蒸発器の冷媒圧力を計測してもよい。また、目標とする容積膨張比を計算するための計測箇所は蒸発器のみに限定されるものでなく、膨張機に接続される放熱器の冷媒温度あるいは冷媒圧力も計測して目標とする容積膨張比を計算すれば、さらに精度の高い容積膨張比となる。また、冷媒の膨張不足や過膨張による膨張損失を防止できるのは、冷房装置に限定されることなく、このような容積膨張比を可変にできる膨張機を用いた冷凍サイクル装置に適用できる。
また、実施の形態1および実施の形態2ではロータリ式の膨張機で説明したが、仕切部材がブレードであるスイング式の膨張機であってもシリンダを切り替える吸入切替手段により、容易に膨張機の容積を変えることができ、冷凍サイクル装置で効率の高い運転条件で運転できる。
また、実施の形態1では、シリンダの容積を異ならせるために、シャフトの長手方向におけるシリンダの高さを異ならせたが、その内径を異ならせてもよい。
また、膨張機の冷媒を吸入するシリンダを切り替える吸入切替手段として、スプール弁を用いてもよい。スプール弁は弁前後の圧力差で駆動し、膨張機の吸入部に吸入した冷媒の圧力に応じて弁の開閉度合を制御することもできる。
また、実施の形態1および実施の形態2では冷媒吸入管をシリンダの吸入部に接続する構成を示したが、シリンダの吸入部と連通する連通路に冷媒吸入管を接続する構成としてもよい。
本発明にかかる膨張機は、膨張機吸入容積および膨張容積比を可変にできるため、膨張機での動力回収量を大きくすることができるとともに、冷凍サイクル装置を高効率な運転条件で運転でき、空気調和装置等として有用である。
本発明の実施の形態1の膨張機の断面図 図1の膨張機の要部拡大図 (a)図2の膨張機のA−A線断面図(b)図2の膨張機のB−B線断面図(c)図2の膨張機のC−C線断面図 (a)図2の膨張機のD−D線断面図(b)図2の膨張機のE−E線断面図 本発明の実施の形態1の膨張機の膨張機構部の斜視図 本発明の実施の形態1の膨張機の動作図 本発明の実施の形態1の膨張機の動作図 本発明の実施の形態1の膨張機の動作図 本発明の実施の形態1の膨張機の動作図 本発明の実施の形態1の膨張機の動作図 本発明の実施の形態1の膨張機の動作図 本発明の実施の形態1の膨張機の動作図 本発明の実施の形態1の膨張機の動作図 本発明の実施の形態1の膨張機の動作図 本発明の実施の形態1の膨張機を含む冷暖房用空気調和装置の構成図 本発明の実施の形態1の膨張機を含むヒートポンプ式給湯器の構成図 発電機の発電効率と発電機の周波数の関係を示す図 本発明の実施の形態2の膨張機のシリンダの断面図 図18の膨張機のG−O−G線断面図 本発明の実施の形態2の膨張機を含む冷房装置の構成図
符号の説明
10,60 膨張機
11 密閉容器
12 シャフト
13 膨張機構部
14 固定子
15 回転子
16 回転電動機
17 上軸受
18 上軸受部材
19 下軸受
20 下軸受部材
21 第1偏心部
22 第2偏心部
23 第3偏心部
24 第1ピストン
25 第2ピストン
26 第3ピストン
27 第1シリンダ
28 第2シリンダ
29 第3シリンダ
30 第1冷媒吸入管
31 第2冷媒吸入管
32 第1冷媒吐出管
34,64 電磁開閉弁
35 第1中間部材
36 第2中間部材
37 第1吸入部
38 第1吐出部
39 第1ベーン
40 第2吸入部
41 第2吐出部
42 第2ベーン
43 第3吸入部
44 第3吐出部
45 第3ベーン
46 第1ベーンばね
47 第2ベーンばね
48 第3ベーンばね
49 第1連通路
50 第2連通路
51 第1タイミングの冷媒
52 第2タイミングの冷媒
53 第3タイミングの冷媒
61 第2冷媒吐出管
100 冷暖房用空気調和装置
101 圧縮機
102,112 電動機
103 同一軸
104 室外側熱交換器
105 室内側熱交換器
106,107 四方弁
108 冷房経路
109 暖房経路
110 ヒートポンプ式給湯器
111 発電機
113 放熱器
114 蒸発器
115 給湯タンク
120 冷房装置
121 室外熱交換器
122 室内熱交換器
123 サーミスタ温度計
124 制御装置

Claims (6)

  1. 3個以上の偏心部を有するシャフトと、
    前記偏心部それぞれに嵌合して偏心回転する3個以上のピストンと、
    内面が円筒形状であるとともに、前記内面の一部が前記ピストンと接するように配設され、容積の小さいものから順に配置された3個以上のシリンダと、
    前記シリンダと前記ピストンとにより形成される空間を冷媒を吸入する吸入部と前記冷媒を吐出する吐出部とに仕切る仕切部材とを備え、
    前記シャフトの長手方向に前記3個以上のシリンダを接続するとともに、前記3個以上のシリンダのうち、容積の小さい側の少なくとも2個のシリンダの吸入部に前記冷媒の冷媒吸入経路を接続し、前記冷媒吸入経路を切り替えることにより前記冷媒を吸入するシリンダを切り替える吸入切替手段を備えたことを特徴とする膨張機。
  2. 容積の大きい側の少なくとも2個のシリンダの吐出部に、前記冷媒を吐出する冷媒吐出経路を接続し、前記冷媒吐出経路を切り替えることにより前記冷媒を吐出するシリンダを切り替える吐出切替手段を備えたことを特徴とする、
    請求項1記載の膨張機。
  3. 前記吸入切替手段または前記吐出切替手段が電磁開閉弁であることを特徴とする、
    請求項2記載の膨張機。
  4. 前記冷媒が二酸化炭素である請求項1〜3のいずれかに記載の膨張機と、
    前記膨張機で膨張した前記冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器で蒸発した前記冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮した前記冷媒を放熱する放熱器と
    を備えた冷凍サイクル装置。
  5. 前記圧縮機は前記圧縮機を回転駆動するためのシャフトを有し、前記圧縮機のシャフトと前記膨張機のシャフトとを直結して駆動すること特徴とする、
    請求項4記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記放熱器または前記蒸発器の冷媒温度を計測して前記膨張機で吐出する冷媒量と前記膨張機で吸入する冷媒量との比を計算し、前記吸入切替手段または前記吐出切替手段を制御する制御装置を備えたことを特徴とする、
    請求項4記載の冷凍サイクル装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267719A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2009085189A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Panasonic Corp 容積型膨張機、膨張機一体型圧縮機、および冷凍サイクル装置
CN107806717A (zh) * 2017-11-24 2018-03-16 安徽美芝精密制造有限公司 制冷系统和具有其的空调器、热泵
CN113819637A (zh) * 2021-08-30 2021-12-21 青岛海尔空调器有限总公司 一种空调器全场景高效控制系统及其控制方法

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