JP2007017030A - 多重燃料焚きボイラシステム、多重燃料焚きボイラ装置及びボイラ制御方法 - Google Patents

多重燃料焚きボイラシステム、多重燃料焚きボイラ装置及びボイラ制御方法 Download PDF

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Takahiro So
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太 増田
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Abstract

【課題】 燃料転換ボイラユニットに隣接する他のボイラユニットにおいて、BOGを焚けるようにすると共に、燃料転換ボイラユニットのように本体改造を必要とせずに、少ない設備投資でBOG大量の大気放出及び燃料転換ボイラユニットの運用面での制約を回避できるようにする。
【解決手段】 石炭又は/及びBOG+天然ガス6を燃焼して水を加熱し蒸気に交換する石炭ガス混焼ボイラ13と、BOG+天然ガス6を燃焼して水を加熱し蒸気に交換するガス専焼ボイラ14とを備え、石炭ガス混焼ボイラ13内に、石炭バーナーの他に、BOG+天然ガス6を供給する石炭ガス同軸バーナーを配置し、ガス専焼ボイラ14へのBOG+天然ガス6の供給量に応じて石炭ガス混焼ボイラ13内のガスバーナーへのBOG+天然ガス6の供給量を制御するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原油や重油、軽油、石炭等の燃料焚き火力発電所のボイラユニットをガス焚きに転換する場合に適用して好適な多重燃料焚きボイラシステム、多重燃料焚きボイラ装置及びボイラ制御方法に関する。
詳しくは、水を加熱し蒸気に交換するための、原油、重油、軽油又は/及び石炭焚き等の混焼焚きボイラユニットに設けられた、これらの燃料を供給する第1の燃料バーナーの他に、天然ガスを供給する第2の燃料バーナーを配置し、天然ガス専焼焚きボイラユニットへの天然ガスの供給量に応じて燃料混焼焚きボイラユニット内の第2の燃料バーナーへの天然ガスの供給量を制御して、液化天然ガス(Liquefied Natural Gas:以下LNGという)基地内で発生するボイルオフガス(Boil Of Gas:以下BOGという)及びLNGを気化した天然ガスを燃料混焼焚きボイラユニット内の第2の燃料バーナーに供給して燃焼できるようにしたものである。
従来から、石炭を燃焼して水を加熱し蒸気に交換するボイラユニットを備え、このボイラユニットから供給される蒸気でタービン発電機を駆動する火力発電所が運用されている。また、石炭の他に液体燃料として原油や、重油、軽油等を燃焼して水を加熱した蒸気をタービン発電機に供給する重油石炭混焼焚きボイラシステムを利用する場合も多くなった。
更に、石炭、重油の他に気体燃料としてLNGを気化して天然ガスにし、この天然ガスを燃焼して高温燃焼ガスを作成し、この高温燃焼ガスをガスタービン発電機に供給したり、この高温燃焼ガスで水を加熱した蒸気をタービン発電機に供給するガス専焼ボイラシステムを利用する場合も多くなってきた。
図11は、従来例に係るガス−石炭混在焚きボイラシステム10における石炭−ガス混焼制御例を示す概念図である。
図11に示すガス−石炭混在焚きボイラシステム10は、ガス供給系には、LNGタンク1、ポンプ2、気化器3、圧縮機4及びフレアスタック21が設けられる。LNGは、タンカーから陸揚げされた後、LNGタンク1に貯蔵される。LNGは天然ガスを−162℃に冷却して液化したものである。
LNGタンク1内では、低温液体状態のLNGが気化し、タンク内上部空間内には、気化したBOGが充満している。BOGとは、LNGタンク1への自然入熱等により液化天然ガスが気化した元の天然ガスをいう。
このようなLNGタンク(基地)1で発生するBOGは、当該BOGを再液化するか又は、天然ガス消費先にガス供給系統を接続して(販売して)処理する方法が一般的である。ガス供給系には、ガス専焼ボイラ14及び低圧系需要家15が接続される。石炭供給系30には、微粉炭機(ミル)及び燃料送風機(PAF)を有した燃焼装置#1’、#2〜#4が設けられる。
石炭−ガス混焼制御例によれば、ポンプ2や気化器3等が故障した場合、タービン発電機を点検する場合において、ガス専焼ボイラ14の停止が余儀なくされたとき、及び、ガス−石炭混在ボイラシステム10では、LNGタンク1で発生するBOG量が低圧系需要家へのガス消費量よりも上回った場合に、余剰になったBOGをフレアスタック21で大気に放出するようになされる。
この種のBOGの処理に関して特許文献1には、発電所用LNGの管理方法及び装置が開示されている。このBOG管理装置によれば、LNGタンクで発生したBOGを液化する再液化装置を備え、この再液化装置で液化したLNGを発電所用LNGに戻すようになされる。このBOG+LNGを高圧気化器で気化した後に天然ガスが得られ、このBOG+天然ガスを発電に使用するようになされる。このようにBOG管理装置を構成すると、BOGの蓄熱槽を用いることなく、LNGタンクで発生したBOGを液化できると共に、BOG利用のための発電設備を別途設けることなく、発電設備の簡素化及び発電効率を向上できるというものである。
また、特許文献2には、複合サイクル発電プラントシステムの負荷制御装置が開示されている。この負荷制御装置によれば、蒸気タービン発電機やガスタービン発電機を備えた発電プラントシステムにおいて、BOGの圧力を一定に制御する燃料圧力系を備え、燃料圧力系は、液化天然ガスを気化する気化器等が故障した場合に、LNGタンクで発生したBOGの圧力を蒸気タービン発電用に燃焼して一定に制御するようになされる。このように装置を構成すると、LNGタンクで発生したBOGを大気中に放出することなく、発電所で消費できるというものである。
特開平10−252996号公報(第2頁 図1) 特公平01−046682号公報(第2頁 図1)
ところで、従来例に係るガス−石炭混在焚きボイラシステム10によれば、以下のような問題がある。
i.LNGを燃料とするガス専焼火力発電所では、複数のガス焚きのボイラユニットを設置し、常時、BOG発生量以上の天然ガスを消費するように設計され、発電ユニットの1つが停止可能なようになされる。しかし、重油・原油・軽油や石炭焚きの火力発電所のボイラユニットをガス焚きに転換する場合に、複数ユニットを一度に転換すると、多額の費用が必要になったり、発電原価の上昇を招く要因となる。
ii.1ボイラユニットのみを燃料転換しようとする場合、燃料転換ボイラユニットが本体改造される場合が多い。しかし、燃料転換後において、ガス供給系のポンプ2や気化器3等が故障した場合、また、ガスタービン発電機を点検する場合等において、図11に示したようなガス専焼ボイラ14を停止しなければならない。従って、LNGタンク1で発生した余剰のBOGを大気に放出せざるを得なくなって、ガス専焼ボイラ14の停止が大きな制約となる。このような場合に、LNGタンク1の容量にもよるが、従来方式では、約6t/hでBOGを大気に放出する必要があった。
iii.なお、重油・原油・軽油や石炭焚きの火力発電所のボイラユニットをガス焚きに転換する場合であって、特許文献1に示すようなBOGの再液化装置を特許文献2に示されるような複合サイクル発電プラントシステムに組み合わせる方法が考えられる。
しかし、このような組み合わせで、燃料転換ボイラユニットに隣接する他のボイラユニットでBOGを焚けるような構造とした場合であっても、再液化装置が故障した場合に、BOGを大気に放出せざるを得ない状態を招く。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、燃料転換ボイラユニットに隣接する他のボイラユニットにおいて、BOGを焚けるようにすると共に、燃料転換ボイラユニットのように本体改造を必要とせずに、少ない設備投資でBOG大量の大気放出及び燃料転換ボイラユニットの運用面での制約を回避できるようにした多重燃料焚きボイラシステム、多重燃料焚きボイラ装置及びボイラ制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する本発明に係る多重燃料焚きボイラシステムは、液体燃料又は/及び固体燃料を燃焼して所定の液体を加熱し蒸気体に交換する第1のボイラユニットと、気体燃料を燃焼して所定の液体を加熱し蒸気体に交換する第2のボイラユニットとを備え、第1のボイラユニット内に、液体燃料又は/及び固体燃料を供給する第1の燃料供給口の他に、気体燃料を供給する第2の燃料供給口を配置し、第2のボイラユニットへの気体燃料の供給量に応じて第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口への気体燃料の供給量を制御することを特徴とするものである。
本発明に係る多重燃料焚きボイラシステムによれば、第1のボイラユニット内に、液体燃料又は/及び固体燃料を供給する第1の燃料供給口の他に、気体燃料を供給する第2の燃料供給口が配置される。気体燃料は、例えば、LNG基地内で発生するBOG及び液化天然ガスを気化した天然ガスである。これを前提にして、当該システムでは、第2のボイラユニットへのBOGを含む天然ガスの供給量に応じて第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口への天然ガスの供給量を制御するようになされる。
例えば、当該システムでは、BOGを含む天然ガスの発生量及び当該天然ガスの消費量が監視され、第2のボイラユニットにおける天然ガスの消費量がBOGを含む天然ガスの発生量以下になったとき、第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口に、BOGを含む天然ガスを供給して燃焼するようになされる。
従って、第2のボイラユニット(燃料転換ボイラユニット)に隣接する第1のボイラユニットにおいて、BOGを焚きけるようになり、第2のボイラユニットのように本体改造を必要とせずに、少ない設備投資でBOG大量の大気放出と、第2のボイラユニットの運用面での制約を回避できるようになる。
本発明に係る第1の多重燃料焚きボイラ装置は、燃料を燃焼して熱を発生する燃焼室と、この燃焼室で発生された熱を所定の液体に加えて蒸気体に交換する熱交換器とを備え、燃焼室は、固体燃料を供給する第1の燃料供給口と、気体燃料を供給する第2の燃料供給口とを有することを特徴とするものである。
本発明に係る第1の多重燃料焚きボイラ装置によれば、燃料を燃焼して熱を発生する燃焼室には、気体燃料を供給する第2の燃料供給口が設けられるので、LNG基地内で発生するBOG及び天然ガスを第2の燃料供給口に供給して燃焼することができる。
本発明に係る第2の多重燃料焚きボイラ装置は、燃料を燃焼して熱を供給する燃焼室と、燃焼室から供給される熱を所定の液体に加えて蒸気体に交換する熱交換器とを備え、燃焼室は、液体燃料を供給する第1の燃料供給口と、気体燃料を供給する第2の燃料供給口とを有することを特徴とするものである。
本発明に係る第2の多重燃料焚きボイラ装置によれば、燃焼室には、気体燃料を供給する第2の燃料供給口が設けられるので、LNG基地内で発生するBOG及び天然ガスを第2の燃料供給口に供給して燃焼することができる。
本発明に係る第3の多重燃料焚きボイラ装置は、燃料を燃焼して熱を供給する燃焼室と、この燃焼室から供給される熱を所定の液体に加えて蒸気体に交換する熱交換器とを備え、燃焼室は、液体燃料を供給する第1の燃料供給口と、気体燃料を供給する第2の燃料供給口と、固体燃料を供給する第3の燃料供給口とを有することを特徴とするものである。
本発明に係る第3の多重燃料焚きボイラ装置によれば、燃焼室には、気体燃料を供給する第2の燃料供給口が設けられるので、LNG基地内で発生するBOG及び天然ガスを第2の燃料供給口に供給して燃焼することができる。
本発明に係るボイラ制御方法は、第1のボイラユニットで液体燃料又は/及び固体燃料を燃焼して所定の液体を加熱し蒸気体に交換し、かつ、第2のボイラユニットで気体燃料を燃焼して所定の液体を加熱し蒸気体に交換する多重燃料焚きボイラ制御方法において、第1のボイラユニット内に、液体燃料又は/及び固体燃料を供給する第1の燃料供給口の他に、気体燃料を供給する第2の燃料供給口を配置する工程と、第2のボイラユニットへの気体燃料の供給量に応じて第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口への気体燃料の供給量を制御する工程とを有することを特徴とするものである。
本発明に係るボイラ制御方法によれば、第2のボイラユニット(燃料転換ボイラユニット)に隣接する第1のボイラユニットにおいて、BOGを焚きけるようになり、第2のボイラユニットのように本体改造を必要とせずに、少ない設備投資でBOG大量の大気放出と、第2のボイラユニットの運用面での制約を回避できるようになる。
本発明に係る多重燃料焚きボイラシステム及びボイラ制御方法によれば、第1のボイラユニット内に、液体燃料又は/及び固体燃料を供給する第1の燃料供給口の他に、気体燃料を供給する第2の燃料供給口が配置され、第2のボイラユニットへの気体燃料の供給量に応じて第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口への気体燃料の供給量を制御するようになされる。
この構成によって、LNG基地内で発生するBOG及び液化天然ガスを気化した天然ガス等を第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口に供給して燃焼することができる。従って、第2のボイラユニット(燃料転換ボイラユニット)に隣接する第1のボイラユニットにおいて、BOGを焚けるようになり、第2のボイラユニットのように本体改造を必要とせずに、少ない設備投資でBOG大量の大気放出と、第2のボイラユニットの運用面での制約を回避できるようになる。
本発明に係る第1の多重燃料焚きボイラ装置によれば、燃焼室には、固体燃料を供給する第1の燃料供給口と、気体燃料を供給する第2の燃料供給口とが設けられるものである。
この構成によって、LNG基地内で発生するBOG及び天然ガスを第2の燃料供給口に供給して燃焼することができる。従って、石炭又は/及び天然ガスを燃焼して発生された熱を水に加えて蒸気に交換する多重燃料焚きボイラシステムに十分応用することができる。
本発明に係る第2の多重燃料焚きボイラ装置によれば、燃焼室には、液体燃料を供給する第1の燃料供給口と、気体燃料を供給する第2の燃料供給口とが設けられるものである。
この構成によって、LNG基地内で発生するBOG及び天然ガスを第2の燃料供給口に供給して燃焼することができる。従って、重油、原油又は/及び天然ガスを燃焼して発生された熱を水に加えて蒸気に交換する多重燃料焚きボイラシステムに十分応用することができる。
本発明に係る第3の多重燃料焚きボイラ装置によれば、燃料を燃焼して熱を発生する燃焼室を備え、燃焼室には、液体燃料を供給する第1の燃料供給口と、気体燃料を供給する第2の燃料供給口と、固体燃料を供給する第3の燃料供給口とが設けられるものである。
この構成によって、LNG基地内で発生するBOG及び天然ガスを第2の燃料供給口に供給して燃焼することができる。従って、石炭、重油、原油又は/及び天然ガスを燃焼して発生された熱を水に加えて蒸気に交換する多重燃料焚きボイラシステムに十分応用することができる。
続いて、この発明に係る多重燃料焚きボイラシステム、多重燃料焚きボイラ装置及びボイラ制御方法について、図面を参照しながら説明をする。
図1は、本発明に係る第1の実施例としての石炭ガス混焼焚きボイラシステム100の構成例を示す図である。
この実施例では、水を加熱し蒸気に交換する石炭焚きボイラユニットに設けられた、微粉炭を供給する第1の燃料バーナーの他に、天然ガスを供給する第2の燃料バーナーを配置し、天然ガス専焼焚きのボイラユニットへの天然ガスの供給量に応じて石炭ガス混焼焚きボイラユニット内の第2の燃料バーナーへの天然ガスの供給量を制御して、LNG基地内で発生するBOG及び液化天然ガスを気化した天然ガス等を混焼焚きボイラユニット内の第2の燃料バーナーに供給して燃焼できるようになされる。
図1に示す石炭ガス混焼焚きボイラシステム100は、多重燃料焚きボイラシステムの一例であり、原油、重油、軽油又は/及び石炭燃料焚き火力発電所のボイラユニットをガス焚きに転換する場合に適用して好適である。石炭ガス混焼焚きボイラシステムは、LNG供給設備11、LNG保護設備12、石炭ガス混焼焚きボイラユニット(以下石炭ガス混焼ボイラ13という)、天然ガス専焼焚きボイラユニット(以下ガス専焼ボイラ14という)を有して構成される。
LNG供給設備11は、LNGタンク1、ポンプ2、気化器3、圧縮機4を有して構成される。LNGタンク1は、タンカーから陸揚げされた液化天然ガス(LNG)を貯蔵する設備である。LNGは天然ガスを−162℃に冷却して液化したものである。LNGタンク1の大きさは、直径30m乃至50m、高さ10m乃至20m程度である。
LNGタンク内の底部には、図示しない液化LNG取出管が接続されている。液化LNG取出管にはブーストポンプ2が接続され、LNGタンク1からのLNGを例えば、18kg/cm2、−156℃程度に昇圧する。ブーストポンプ2の下流側には、気化器3が接されている。気化器3では、ポンプアップされてくる液体状のLNGを気化して天然ガスとなされる。例えば、気化器3は最低、1.5t/hでLNGを気化して高圧天燃ガス(NG)を燃焼系へ供給するようになされる(LNG供給系統)。
また、LNGタンク1内では、低温液体状態のLNGが気化し、タンク内上部空間内には、気化したBOGが充満している。BOGとは、LNGタンク1への自然入熱等により液化天然ガスが気化した元の天然ガスをいう。BOGは、タンク内で、例えば、−115℃程度、0.1kg/cm2を有している。BOGはLNGタンクの貯蔵容量にもよるが、内槽寸法:内径77.8m、高さ49.7m程度のLNGタンク1の場合に、1時間当たり約6tの割合(6t/h)で発生する。
タンク内上部には、BOGを利用するための、図示しないBOG採取管が接続されている。BOG採取管は、圧縮機4に接続され、LNGタンク1で自然発生したBOGを例えば、25乃至30kg/cm2程度に圧縮昇圧して天然ガスとなされる。これにより、略常温の高圧天然ガスとなされる(BOG供給系統)。
LNG保護設備12は、フレアスタック21及びベントスタック22を有している。フレアスタック21は、BOG採取管と圧縮機4との間に接続され、従来方式では、約6t/hでBOGを燃やして大気に放出していた。本発明方式では、BOG採取管の分岐管からフレアスタック21に至る途中にガス休止弁が設けられる。この例では、ガス休止弁を閉じて、BOGの大気への放出が中止(廃止)される。ベントスタック(緊急放出弁)22は、LNG供給系統とBOG供給系統とが接続される合同管付近から引き出され、緊急時、天然ガスを大気に放出するようになされる。
LNG供給系統及びBOG供給系統には、石炭ガス混焼ボイラ13、ガス専焼ボイラ14及び低圧系需要家15が図示しないガス供給管を介して接続されている。石炭ガス混焼ボイラ13は、第1のボイラユニットの一例であり、石炭(固体燃料)5又は/及び天然ガス(気体燃料)を燃焼して所定の液体の一例となる水を加熱し蒸気(体)19に交換するものである。石炭ガス混焼ボイラ13には、多段燃焼方式が採用される。これは、ボイラの燃焼で発生するNOxを低く抑えるためである。
石炭ガス混焼ボイラ13は、LNG供給設備11の他に、石炭供給設備18に図示しない石炭供給手段を介して接続される。石炭ガス混焼ボイラ13は、発電用と他社への蒸気19を供給するように使用される。
ガス専焼ボイラ14は、第2のボイラユニットの一例であり、図示しないガス供給管を介してLNG供給設備11に接続されている。ガス専焼ボイラ14は、ガスタービン発電機及び蒸気タービン発電機を駆動するために、高圧天然ガスを燃焼して高温燃焼ガスを供給したり、高温燃焼ガスにより水を加熱して蒸気19に交換するものである。高圧天然ガスは、LNG供給系統及びBOG供給系統から供給される。ガス専焼ボイラ14は、例えば、ポンプ2や気化器3等の故障時、また、ガスタービン発電機の定期点検時等に停止するようになされる。
この例では、石炭ガス混焼ボイラ13及びガス専焼ボイラ14の排煙系統には、脱硝装置や、電気集塵装置、湿式排煙脱硫装置等が備えられる。脱硝装置では、ボイラ燃焼ガスにアンモニアを加えてNOxを無害なN2と水に分解するようになされる。電気集塵装置では、燃焼ガス中の灰や、すす等の煤塵を取り除くようになされる。湿式排煙脱硫装置では、燃焼ガス中の硫黄酸化物を石灰石溶液と反応させ、石こうとして取り除くようになされる。
なお、低圧系需要家15では、LNG供給系統及びBOG供給系統から天然ガスの供給を受けて、一般の需要家に販売され、BOG+LNGを消費するようになされる。LNG供給系統及びBOG供給系統は、発電所の負荷によって供給量が異なるため、その圧力及び温度の状態が時々刻々変化する。
図2は、石炭ガス混焼焚きボイラシステム100における石炭ガス混焼ボイラ13のバーナー配置例を示す概念図である。
この例では、従来方式の石炭専焼ボイラ内に、石炭5を供給する第1の燃料バーナーの他に、天然ガスを供給する第2の燃料バーナーを配置して石炭ガス混焼ボイラ13が構成される。つまり、石炭ガス混焼ボイラシステム100でBOGを有効利用できるように、石炭ガス混焼ボイラ13の第1段目の石炭専焼バーナーを改造(石炭ガス同軸バーナー)し、石炭専焼焚きボイラの一部燃料としてBOGを使用することにより、未使用のエネルギーを有効活用するようになされる。
また、石炭ガス混焼ボイラ13では、天然ガス専焼ボイラ14への天然ガスの供給量に応じて石炭ガス混焼ボイラ13内の第2の燃料バーナーへの天然ガスの供給量を制御するようになされる。このような石炭−ガス混焼により石炭5の燃焼改善、石炭ミルの停止による動力の低減により省エネルギーに寄与できるようにした。
図2に示す石炭ガス混焼ボイラ13は火炉(燃焼室)36を有している。火炉36には、熱交換器39が設けられ、水9に熱を加えて蒸気19を発生するようになされる。火炉36は、バーナー4段燃焼構造の場合、石炭ガス同軸バーナー51、石炭専焼バーナー52〜54を有して構成される。
第1段目には、石炭ガス同軸バーナー51が設けられる。石炭ガス同軸バーナー51は、石炭バーナーを改造したものであり、石炭バーナーとガスバーナーとを組み合わせたものである。石炭ガス同軸バーナー51は、例えば、異口径の円柱状の石炭バーナーと、ガスバーナーの中心軸とが同軸に位置するような同軸バーナ構造を成している(図3参照)。石炭ガス同軸バーナー51には、従来方式に比べて、新たにLNG供給設備11からの図示しないガス供給管が布設配管され、BOGを含む天然ガス(以下でBOG+天然ガス6という)を供給するようになされる。
第2段目には、従来方式と同様にして、石炭専焼バーナー52が設けられ、第3段目には、石炭専焼バーナー53が設けられ、第4段目には、石炭専焼バーナー54が各々設けられる。最上段は、他のバーナーを設備可能となされるが、この実施例では空きとなされる。
この例で、石炭ガス混焼ボイラ13がバーナー4段燃焼構造の場合に、石炭供給設備18には、石炭供給系30、微粉炭機(以下ミルという)31〜34、制御装置35、微粉炭送風機(Primary Air Fan;以下PAFという)41〜44を有して構成される。
石炭供給系30は図示しない貯炭場及び石炭輸送コンベアを有して構成される。石炭供給系30には図示しない石炭輸送コンベアを介してミル31〜34が接続される。ミル31は、石炭供給系30から石炭輸送コンベアを介して供給される石炭5を石炭粉砕制御信号S31に基づいて粉砕し微粉炭5’にするようになされる。ミル32は、同様にして供給される石炭5を石炭粉砕制御信号S32に基づいて粉砕し微粉炭5’にするようになされる。ミル33は、石炭粉砕制御信号S33に基づいて石炭5を粉砕して微粉炭5’にするようになされる。
ミル34は、石炭粉砕制御信号S34に基づいて石炭5を粉砕して微粉炭5’にするようになされる。石炭粉砕制御信号S31〜S34は制御装置35から各々のミル31〜34へ供給される。制御装置35から石炭供給系30には、石炭制御信号S30が供給される。例えば、石炭供給系30では、石炭制御信号S30に基づいて石炭供給系30で管理する石炭5の消費量及び残量を計測して、制御装置35に石炭5の消費量及び残量を通知するようになされる。
ミル31にはPAF41が接続される。PAF41は石炭ガス混焼ボイラ13の石炭ガス同軸バーナー51に接続され、石炭供給制御信号S41に基づいて石炭ガス同軸バーナー51に微粉炭5’を供給するようになされる。ミル31及びPAF41は、石炭供給装置#1を構成し、BOG使用時、石炭供給制御信号S41に基づいて停止される。
ミル32にはPAF42が接続される。PAF42は石炭専焼バーナー52に接続され、石炭供給制御信号S42に基づいて当該石炭専焼バーナー52に微粉炭5’を供給するようになされる。ミル32及びPAF42は、石炭供給装置#2を構成する。ミル33にはPAF43が接続される。PAF43は石炭専焼バーナー53に接続され、石炭供給制御信号S43に基づいて当該石炭専焼バーナー53に微粉炭5’を供給するようになされる。ミル33及びPAF43は、石炭供給装置#3を構成する。
ミル34にはPAF44が接続される。PAF44は石炭専焼バーナー54接続され、石炭供給制御信号S44に基づいて当該石炭専焼バーナー54に微粉炭5’を供給するようになされる。ミル34及びPAF44は、石炭供給装置#4を構成する。石炭供給制御信号S41〜S44は、制御装置35から各々のPAF41〜44へ供給される。
この例でミル31〜34、PAF41〜44及びLNG供給設備(LNG供給系統及びBOG供給系統)11の図示しない端末装置には、制御装置35が接続される。制御装置35は、石炭−ガスを併用して、燃焼効率を向上するようになされる。例えば、制御装置35は、BOG+天然ガス6の発生量及び当該天然ガスの消費量を監視し、ガス専焼ボイラ14における天然ガスの消費量がBOG+天然ガス6の発生量以下になったとき、石炭ガス混焼ボイラ13内の石炭ガス同軸バーナー51に、BOG+天然ガス6を供給するように制御する。
[BOGの助燃運用方法]
制御装置35は、ガス供給制御信号S11に基づいてLNG供給設備11の端末装置を制御する。例えば、ガス専焼ボイラ14の停止時にLNGタンク1で発生した余剰ガスを石炭ガス混焼ボイラ13で燃焼するように構成される。制御装置35は、石炭ガス混焼ボイラ13の消費量=余剰ガスとなるように(1)式、すなわち、
余剰ガス=(BOG量+気化器最低流量)−低圧系需要家15への販売量
・・・・(1)
を計算するようになされる。制御装置35は、計算された余剰ガスに基づいて石炭ガス混焼ボイラ13の石炭ガス同軸バーナー51の燃焼制御を実行する。例えば、BOG+天然ガス使用時、ガス供給制御信号S11に基づいてLNG供給設備11から、石炭ガス同軸バーナー51にBOG+天然ガス6を供給する。ミル31及びPAF41は、石炭供給制御信号S41に基づいて停止される。
このように、石炭ガス混焼ボイラ13によれば、火炉36には石炭ガス同軸バーナー51が設けられるので、LNGタンク1内で発生したBOG及び天然ガスを石炭ガス同軸バーナー51に供給して燃焼することができる。従って、石炭5又は/及び天然ガスを燃焼して発生された熱を水に加えて蒸気19に交換する石炭ガス混焼焚きボイラシステム100に十分応用することができる。
しかも、BOG+天然ガス使用時、石炭供給制御信号S41に基づいてミル31及びPAF41が停止されるので、石炭5の燃焼性が向上できる。従来方式では、BOG大気放出が約6t/hであった。本発明では、BOGの発生量を7.5t/hとしたとき、石炭ガス混焼ボイラ13における燃焼時の改善効果が得られる。例えば、灰中未燃焼分量を約40%低減できる。NOx濃度が低下する。このときのアンモニア使用量を約10%程度低減できるようになる(予測値)。
図3は、石炭ガス同軸バーナー51の構成例を示す正面図である。図3に示す石炭ガス同軸バーナー51は、同軸バーナ構造を成しており、石炭バーナー51A、ガスバーナー51B及びガス供給口51Cを有している。
石炭ガス同軸バーナー51は、例えば、外径φ1の石炭バーナー51Aを取り囲むように、外径φ2(φ2>φ1)のガスバーナー51Bが設けられる。石炭ガス同軸バーナー51は、黄銅、鉄、鋳物、ステンレス等から製造される。石炭バーナー51Aの一端は開放されて第1の燃料供給(噴射)口511となされる。その他端はPAF41に接続される。
ガスバーナー51Bの一端は開放されて第2の燃料供給(噴射)口512となされる。その他端は、石炭バーナー51Aの外皮に気密性良く溶接等により接合されて閉じられている。ガスバーナー51Bにはガス供給口51Cが設けられる。ガス供給口51Cには、図示しないガス供給管が布設配管され、BOGを含む天然ガス(以下でBOG+天然ガス6という)を供給するようになされる。
図4A及びBは、図3に示した石炭ガス同軸バーナー51のX1−X1矢視断面図である。図4Aにおいて、石炭ガス同軸バーナー51を石炭専焼バーナーとして機能させる場合には、ガスバーナー51BへのBOG+天然ガス6の供給が停止され、石炭バーナー51のみに微粉炭5’が供給され、その燃料噴射口511から火炉36内に微粉炭5’を噴射するようになされる。
また、図4Bにおいて、石炭ガス同軸バーナー51をガス専焼バーナーとして機能させる場合には、石炭バーナー51Aへの微粉炭5’の供給が停止され、ガスバーナー51BへのBOG+天然ガス6が供給され、その燃料噴射口512から火炉36内にBOG+天然ガス6を噴射するようになされる。
図5は、石炭ガス混焼焚きボイラシステム100における石炭−ガス混焼制御例を示す概念図である。
図5に示す石炭−ガス混焼制御例によれば、ガスタービン発電機の点検等において、ガス専焼ボイラ14を停止する場合に、石炭ガス混焼ボイラシステムでは、石炭ガス混焼ボイラ13の第1段目の石炭ガス同軸バーナー51の燃料供給系に関して、石炭供給装置#1からLNG供給設備11へ切換えられる。この例では、BOG+天然ガス使用時に、石炭供給装置#1が停止され、石炭供給装置#1からLNG供給設備11へ燃料供給制御が切換えられ、図4Bに示したように、ガスバーナー51BへのBOG+天然ガス6が供給される。ガスバーナー51Bの燃料噴射口512から火炉36内にBOG+天然ガス6を噴射するようになされる。
続いて、本発明に係る多重燃料焚きボイラ制御方法について、ガス専焼ボイラ14の制御例、BOG+天然ガス6の監視例及び石炭ガス同軸バーナー51の制御例の3つに分けて説明する。
この実施例では、石炭ガス混焼ボイラ13でBOGを含む天然ガス又は/及び石炭5を燃焼して水を加熱し蒸気19に交換し、かつ、ガス専焼ボイラ14でBOG+天然ガス6を燃焼して水を加熱し蒸気19に交換する場合を前提とする。
[ガス専焼ボイラの動作例]
図6は、ガス専焼ボイラ14の制御例を示すフローチャートである。この例では上述の前提条件に基づいて、まず、図6に示すフローチャートのステップA1で、ガス専焼ボイラ14は、稼働命令を待機する。稼働命令は、例えば、制御装置35に接続された図示しない操作パネルを通じて発行される。制御装置35から稼働命令が発行されると、ステップA2に移行して、制御装置35は、ガス専焼ボイラ14へのガス供給制御を実行する。
ステップA3でガス専焼ボイラ14は、制御装置35のガス供給制御を受け、低圧天然ガスを燃焼して高温燃焼ガスを発生する。このとき、BOG+天然ガス6は、図示しないガス供給管を介してLNG供給設備11からガス専焼ボイラ14へ供給される。高温燃焼ガスは、ガス専焼ボイラ14内で、水を加熱して蒸気19に交換する。蒸気19は蒸気タービン発電機を駆動するようになされる。
その後、ガス専焼ボイラ14は、ステップA4で制御装置35からの停止命令があるまで、ステップA2に戻ってガス供給制御を受け、上述した処理を繰り返すようになされる。なお、ガス専焼ボイラ14は、例えば、タービン発電機を定期的に点検する際に停止するようになされる。
[BOG+天然ガスの監視例]
図7は、制御装置35によるBOG+天然ガス6の監視例を示すフローチャートである。
この実施例では、ガス専焼ボイラ14への天然ガスの供給量に応じて石炭ガス混焼ボイラ13内の石炭ガス混焼バーナー51への天然ガスの供給量を制御する場合を例に挙げる。
この例では上述の制御条件に基づいて、まず、図7に示すフローチャートのステップB1で、制御装置35は、BOG+天然ガス6の監視命令を待機する。これらの監視命令は、例えば、制御装置35に接続された図示しない操作パネルを通じて発行される。監視命令が制御装置35に発行されると、ステップB2に移行して、制御装置35は、BOG+天然ガス6の監視処理を実行する。
そして、ステップB3で制御装置35は、ガス専焼ボイラ14のガス消費量=余剰ガスとなるように先に示した(1)式を計算するようになされる。制御装置35は、計算された余剰ガスに基づいて石炭ガス混焼ボイラ13の石炭ガス同軸バーナー51の燃焼制御を実行する。例えば、余剰ガス>(BOG量+気化器最低流量)−(低圧系需要家15への販売量)となる場合は、石炭5及びBOG+天然ガス6を混焼するような混焼命令フラグを立つようになされ、混焼命令フラグに基づいて石炭ガス混焼ボイラ13へのガス供給制御を実行する。なお、余剰ガス<(BOG量+気化器最低流量)−(低圧系需要家15への販売量)となる場合は、石炭ガス同軸バーナー51へのBOG+天然ガス6の供給を解除する解除フラグが立つようになされる。
上述の余剰ガス<(BOG量+気化器最低流量)−(低圧系需要家15への販売量)となる場合は、石炭ガス混焼ボイラ13へのガス供給制御を停止して、石炭ガス同軸バーナー51を石炭専焼バーナーとして機能させる。例えば、石炭バーナー51Aのみに微粉炭5’が供給され、その燃料噴射口511から火炉36内に微粉炭5’を噴射するようになされる。制御装置35では、BOG+天然ガス6の監視処理の解除命令があるまで、ステップB2に戻って上述したBOG+天然ガス6の監視処理を継続するようになされる。これは、LNGタンク1で常にBOGが発生するためである。
[石炭ガス同軸バーナーの制御例]
図8は、石炭ガス混焼ボイラ13の制御例を示すフローチャートである。この実施例で、石炭ガス混焼ボイラ13内には、石炭5の供給を受けて石炭5を燃焼する石炭専焼バーナー52〜54の他に、BOG+天然ガス6又は石炭5の供給を受けて石炭5又はBOG+天然ガス6を燃焼する石炭ガス混焼バーナー51が配置されている。
これを前提条件にして、まず、図8に示すフローチャートのステップC1で、制御装置35は、石炭ガス混焼ボイラ13の稼働命令を待機する。この稼働命令は、例えば、制御装置35に接続された図示しない操作パネルを通じて発行される。石炭ガス混焼ボイラ13の稼働命令が制御装置35に発行されると、ステップC2に移行して、制御装置35は、石炭供給処理を実行する。
例えば、ミル31は、石炭供給系30から石炭輸送コンベアを介して供給される石炭5を石炭粉砕制御信号S31に基づいて粉砕し微粉炭5’にするようになされる。同様にして、ミル32は、石炭粉砕制御信号S32に基づいて石炭5を粉砕し微粉炭5’にし、ミル33は、石炭粉砕制御信号S33に基づいて石炭5を粉砕して微粉炭5’にし、ミル34は、石炭粉砕制御信号S34に基づいて石炭5を粉砕して微粉炭5’にするようになされる。
ステップC3で石炭ガス同軸バーナー51の石炭バーナー51Aに微粉炭5’が供給される。このとき、PAF41は、石炭供給制御信号S41に基づいて石炭ガス同軸バーナー51の石炭バーナー51Aに微粉炭5’を供給するようになされる。PAF42は、石炭供給制御信号S42に基づいて石炭専焼バーナー52に微粉炭5’を供給し、PAF43は、石炭供給制御信号S43に基づいて石炭専焼バーナー53に微粉炭5’を供給し、PAF44は、石炭供給制御信号S44に基づいて石炭専焼バーナー54に微粉炭5’を供給するようになされる。
これにより、石炭ガス混焼ボイラ13は、石炭専焼ボイラとして稼働される。石炭ガス混焼ボイラ13は、石炭5を燃焼して水9を加熱し蒸気19に交換し、これの蒸気19で蒸気タービン発電機を駆動したり、他社へ蒸気19を供給するようになされる。
これらの石炭供給処理と並行して、制御装置35は、ステップC4で混焼命令の監視処理を実行する。混焼命令とは、石炭5の燃焼に併せてBOG+天然ガス6の燃焼を実行する命令をいう。例えば、図7に示したステップB3で、余剰ガス>(BOG量+気化器最低流量)−(低圧系需要家15への販売量)となった場合には、混焼命令フラグが立つので、制御装置35は、石炭ガス混焼ボイラ13へのガス供給制御を実行すべく、ステップC5に移行してバーナー切換処理を実行する。
例えば、図4Aに示した石炭専焼バーナーとして機能させた石炭ガス同軸バーナー51をガスバーナー51Bの機能に切換える。このとき、ミル31及びPAF41は、制御装置35からの石炭供給制御信号S41に基づいて停止される。この結果、石炭バーナー51Aへの微粉炭5’の供給が停止される。
その後、ステップC5バーナー切換処理に同調し,ステップC6に移行して、ガスバーナー51BにBOG+天然ガス6を供給する。例えば、LNG供給設備11は、制御装置35からのガス供給制御信号S11に基づいて石炭ガス同軸バーナー51のガスバーナー51BにBOG+天然ガス6を供給する。このBOG+天然ガス6の供給を受けて、ステップC7で石炭ガス同軸バーナー51はガス専焼処理を実行する。このとき、ガスバーナー51Bの燃料噴射口512から火炉36内にはBOG+天然ガス6が噴射され、BOG+天然ガス6が燃焼される。
その後、ステップC8に移行して、制御装置35は、石炭ガス同軸バーナー51へのBOG+天然ガス6の供給を解除する解除フラグを監視する。解除フラグは、余剰ガス<(BOG量+気化器最低流量)−(低圧系需要家15への販売量)となった場合に立つようになされる。この監視処理は、解除フラグが立つまで継続される。
この解除フラグが立った場合は、ステップC9に移行して、制御装置35は、石炭ガス混焼ボイラ13へのガス供給制御を停止すべく、バーナーを元の状態に切換えるようになされる。例えば、図4Aに示したガス専焼バーナーとして機能させた石炭ガス同軸バーナー51を石炭バーナー51Aの機能に切換える。このとき、ミル31及びPAF41は、制御装置35からの石炭供給制御信号S41に基づいて稼働される。この結果、石炭バーナー51Aへの微粉炭5’が供給され、その燃料噴射口511から火炉36内に微粉炭5’を噴射するようになされる。ガスバーナー51BへのBOG+天然ガス6の供給が停止される。
その後、ステップC10に移行して、制御装置35は、石炭ガス混焼ボイラ13の稼働終了命令を監視する。この稼働終了命令は、例えば、制御装置35に接続された図示しない操作パネルを通じて発行される。稼働終了命令が検出されない場合は、ステップC2及びC4に戻って上述した並列処理を繰り返すようになされる。稼働終了命令が検出された場合は、石炭ガス混焼ボイラ13の制御を終了する。
このように、第1の実施例としての石炭ガス混焼焚きボイラシステム100及びそのボイラ制御方法によれば、石炭ガス混焼ボイラ13内に、石炭5を供給する石炭専焼バーナー52〜54の他に、BOG+天然ガス6を供給する石炭ガス同軸バーナー51が配置される。これを前提にして、当該システム100では、ガス専焼ボイラ14へのBOG+天然ガス6の供給量に応じて石炭ガス混焼ボイラ13内の石炭ガス同軸バーナー51へのBOG+天然ガス6の供給量を制御するようになされる。
この例では、BOG+天然ガス6の発生量及び当該BOG+天然ガス6の消費量が監視され、ガス専焼ボイラ14におけるBOG+天然ガス6の消費量がBOG+天然ガス6の発生量以下になったとき、石炭ガス混焼ボイラ13内の石炭ガス同軸バーナー51に、BOG+天然ガス6を供給して燃焼するようになされる。
従って、ガス専焼ボイラ14(燃料転換ボイラユニット)に隣接する石炭ガス混焼ボイラ13において、BOGを焚けるようになり、ガス専焼ボイラ14のように本体構造の改造を必要とせずに、少ない設備投資でBOG大量の大気放出と、ガス専焼ボイラ14の運用面での制約を回避できるようになる。
図9は、第2の実施例としての重油ガス混焼ボイラシステム200の構成例を示すブロック図である。
図9に示す重油ガス混焼ボイラシステム200は、LNG供給設備11、重油ガス混焼ボイラ16及び重油供給設備28を有して構成される。重油ガス混焼ボイラ16は、重油又は/及びBOG+天然ガス6を燃焼して熱を供給する火炉36が備えられる。火炉36には、熱交換器39が設けられ、水9に熱を加えて蒸気19を発生するようになされる。
火炉36は、バーナー4段燃焼構造の場合、重油ガス同軸バーナー61、重油専焼バーナー62〜64を有して構成される。第1段目には、重油ガス同軸バーナー61が設けられる。重油ガス同軸バーナー61は、重油専焼バーナーを改造したものであり、ガスバーナーとを組み合わせたものである。重油ガス同軸バーナー61は、例えば、異口径の円柱状の重油バーナーと、ガスバーナーの中心軸とが同軸に位置するような同軸バーナ構造を成している(図3参照)。重油ガス同軸バーナー61には、従来方式に比べて、新たにLNG供給設備11からの図示しないガス供給管が布設配管され、BOG+天然ガス6を供給するようになされる。
第2段目には、従来方式と同様にして、重油専焼バーナー62が設けられ、第3段目には、重油専焼バーナー63が設けられ、第4段目には、重油専焼バーナー64が各々設けられる。最上段は、他のバーナーを設備可能となされるが、この実施例では空きとなされる。
この例で、重油ガス混焼ボイラ16がバーナー4段燃焼構造の場合に、重油供給設備28には、重油供給系40、重油供給機(以下単にポンプという)45〜48、制御装置65を有して構成される。
重油供給系40は、図示しない重油タンク及び油送管を有して構成される。重油供給系40には油送管を介してポンプ45〜48が接続される。ポンプ45の下流側には、重油ガス同軸バーナー61が接続される。ポンプ45は、重油供給系40から油送管を介して供給される重油7を油送制御信号S45に基づいて重油ガス同軸バーナー61に供給するようになされる。ポンプ45は、BOG使用時、油送制御信号S45に基づいて停止される。重油7は、液体燃料の一例である。液体燃料には重油7の他に軽油や、原油が使用される。燃焼単価は、石炭<LNG<重油である。
また、ポンプ46の下流側には、重油専焼バーナー62が接続される。ポンプ46は、同様にして供給される重油7を油送制御信号S46に基づいて重油専焼バーナー62に供給するようになされる。ポンプ47の下流側には、重油専焼バーナー63が接続される。ポンプ47は、同様にして供給される重油7を油送制御信号S47に基づいて重油専焼バーナー63に供給するようになされる。ポンプ48の下流側には、重油専焼バーナー64が接続される。ポンプ48は、同様にして供給される重油7を油送制御信号S48に基づいて重油専焼バーナー64に供給するようになされる。
油送制御信号S45〜S48は、制御装置65から各々のポンプ45〜48へ供給される。制御装置65から重油供給系40には、重油制御信号S40が供給される。例えば、重油供給系40では、重油制御信号S40に基づいて重油供給系40で管理する重油7の消費量及び残量を計測して、制御装置65に重油7の消費量及び残量を通知するようになされる。
この例でポンプ45〜48及びLNG供給設備(LNG供給系統及びBOG供給系統)11の図示しない端末装置には、制御装置65が接続される。制御装置65は、重油−ガスを併用して、燃焼効率を向上するようになされる。例えば、制御装置65は、BOG+天然ガス6の発生量及び当該BOG+天然ガス6の消費量を監視し、ガス専焼ボイラ14におけるBOG+天然ガス6の消費量がBOG+天然ガス6の発生量以下になったとき、重油ガス混焼ボイラ16内の重油ガス同軸バーナー61に、BOG+天然ガス6を供給するように制御する。
このように、第2の実施例としての重油ガス混焼焚きボイラシステム200及びそのボイラ制御方法によれば、重油ガス混焼ボイラ16内に、重油7を供給する重油専焼バーナー62〜64の他に、BOG+天然ガス6を供給する重油ガス同軸バーナー61が配置される。これを前提にして、当該システム200では、ガス専焼ボイラ14へのBOG+天然ガス6の供給量に応じて重油ガス混焼ボイラ16内の重油ガス同軸バーナー61へのBOG+天然ガス6の供給量を制御するようになされる。
この例では、BOG+天然ガス6の発生量及び当該BOG+天然ガス6の消費量が監視され、ガス専焼ボイラ14におけるBOG+天然ガス6の消費量がBOG+天然ガス6の発生量以下になったとき、重油ガス混焼ボイラ16内の重油ガス同軸バーナー61に、BOG+天然ガス6を供給して燃焼するようになされる。
従って、ガス専焼ボイラ14(燃料転換ボイラユニット)に隣接する重油ガス混焼ボイラ16において、BOGを焚けるようになり、ガス専焼ボイラ14のように本体構造の改造を必要とせずに、少ない設備投資でBOG大量の大気放出と、ガス専焼ボイラ14の運用面での制約を回避できるようになる。
また、ガス専焼ボイラ14及び重油ガス混焼ボイラ16の排煙系統には、脱硝装置や、電気集塵装置、湿式排煙脱硫装置等が備えられる。脱硝装置では、各々のボイラ燃焼ガスにアンモニアを加えてNOxを無害なN2と水に分解するようになされる。電気集塵装置では、燃焼ガス中の灰や、すす等の煤塵を取り除くようになされる。湿式排煙脱硫装置では、燃焼ガス中の硫黄酸化物を石灰石溶液と反応させ、石こうとして取り除くようになされる。
図10は、第3の実施例としての重油石炭ガス混焼焚きボイラシステム300の構成例を示すブロック図である。
図10に示す重油石炭ガス混焼焚きボイラシステム300は、LNG供給設備11、重油石炭ガス混焼ボイラ17及びその重油石炭供給設備38を有して構成される。重油石炭ガス混焼ボイラ17は、重油、石炭又は/及びBOG+天然ガス6を燃焼して熱を供給する火炉36が備えられる。火炉36には、熱交換器39が設けられ、水9に熱を加えて蒸気19を発生するようになされる。
火炉36は、バーナー5段燃焼構造の場合、石炭ガス同軸バーナー51、石炭専焼バーナー52〜54及び重油ガス同軸バーナー61を有して構成される。第1及び第2の実施例で空きであった最上段には、重油ガス同軸バーナー61が設けられる。重油ガス同軸バーナー61は、重油専焼バーナーを改造したものであり、ガスバーナーとを組み合わせたものである。重油ガス同軸バーナー61は、例えば、異口径の円柱状の重油バーナーと、ガスバーナーの中心軸とが同軸に位置するような同軸バーナ構造を成している(図3参照)。重油ガス同軸バーナー61には、LNG供給設備11から、図示しないガス供給管が布設配管され、BOG+天然ガス6を供給するようになされる。
第1段目には、第1の実施例と同様にして石炭ガス同軸バーナー51が設けられる。石炭ガス同軸バーナー51は、石炭専焼バーナーを改造したものであり、ガス専焼バーナーとを組み合わせたものである。石炭ガス同軸バーナー51は、例えば、異口径の円柱状の石炭バーナーと、ガスバーナーの中心軸とが同軸に位置するような同軸バーナ構造を成している(図3参照)。石炭ガス同軸バーナー51には、LNG供給設備11から、図示しないガス供給管が布設配管され、BOG+天然ガス6を供給するようになされる。第2段目には、石炭専焼バーナー52が設けられ、第3段目には、石炭専焼バーナー53が設けられ、第4段目には、石炭専焼バーナー54が各々設けられる。
この例で、重油石炭ガス混焼ボイラ17がバーナー5段燃焼構造の場合に、重油石炭供給設備38には、石炭供給系30、重油供給系40、ポンプ45、制御装置75を有して構成される。石炭供給系30には第1の実施例と同様な設備が使用され、重油供給系40及びポンプ45については、第2の実施例と同様な設備が使用されるので、その説明は省略する。
この例で、LNG供給設備11、石炭供給系30及び重油供給系40の図示しない各々の端末装置及びミル31〜34、PAF41〜44には、制御装置75が接続される。制御装置75は、重油−石炭−ガスを併用して、燃焼効率を向上するようになされる。例えば、制御装置75は、BOG+天然ガス6の発生量及び当該BOG+天然ガス6の消費量を監視し、ガス専焼ボイラ14におけるBOG+天然ガス6の消費量がBOG+天然ガス6の発生量以下になったとき、重油石炭ガス混焼ボイラ17内の石炭ガス同軸バーナー51に、BOG+天然ガス6を供給すると共に、重油石炭ガス同軸バーナー61に、BOG+天然ガス6を供給するように制御する。
[BOGの助燃運用方法]
制御装置75は、ガス供給制御信号S11に基づいてLNG供給設備11を制御する。例えば、ガス専焼ボイラ14の停止時にLNGタンク1で発生した余剰ガスを重油石炭ガス混焼ボイラ17で燃焼するようになされる。制御装置75は、ガス混焼ボイラ14の消費量=余剰ガスとなるように第1の実施例と同様にして(1)式を計算するようになされる。
制御装置75は、計算された余剰ガスに基づいて重油石炭ガス混焼ボイラ17の石炭ガス同軸バーナー51及び重油ガス同軸バーナー61の燃焼制御を実行する。例えば、BOG+天然ガス使用時、ガス供給制御信号S11に基づいてLNG供給設備11から、石炭ガス同軸バーナー51及び重油ガス同軸バーナー61の各々にBOG+天然ガス6を供給する。ミル31及びPAF41及び石炭供給制御信号S41に基づいて停止され、重油ガス同軸バーナー61の重油バーナーは油送制御信号S45に基づいて停止される。
このように、第3の実施例としての重油石炭ガス混焼焚きボイラシステム300及びそのボイラ制御方法によれば、重油石炭ガス混焼ボイラ17内に、石炭5又はBOG+天然ガス6を供給する石炭ガス同軸バーナー51、石炭5を供給する石炭専焼バーナー52〜54、重油7又はBOG+天然ガス6を供給する重油ガス同軸バーナー61が配置される。これを前提にして、当該システム300では、ガス専焼ボイラ14へのBOG+天然ガス6の供給量に応じて重油石炭ガス混焼ボイラ17内の石炭ガス同軸バーナー51及び重油ガス同軸バーナー61へのBOG+天然ガス6の供給量を制御するようになされる。
この例では、BOG+天然ガス6の発生量及び当該BOG+天然ガス6の消費量が監視され、ガス専焼ボイラ14におけるBOG+天然ガス6の消費量がBOG+天然ガス6の発生量以下になったとき、重油石炭ガス混焼ボイラ17内の石炭ガス同軸バーナー51及び重油ガス同軸バーナー61に、BOG+天然ガス6を供給して燃焼するようになされる。
従って、ガス専焼ボイラ14(燃料転換ボイラユニット)に隣接する石炭重油ガス混焼ボイラ17において、BOGを焚けるようになり、ガス専焼ボイラ14のように本体構造の改造を必要とせずに、少ない設備投資でBOG大量の大気放出と、ガス専焼ボイラ14の運用面での制約を回避できるようになる。
また、ガス専焼ボイラ14及び重油石炭ガス混焼ボイラ17の排煙系統には、脱硝装置や、電気集塵装置、湿式排煙脱硫装置等が備えられる。脱硝装置では、各々のボイラ燃焼ガスにアンモニアを加えてNOxを無害なN2と水に分解するようになされる。電気集塵装置では、燃焼ガス中の灰や、すす等の煤塵を取り除くようになされる。湿式排煙脱硫装置では、燃焼ガス中の硫黄酸化物を石灰石溶液と反応させ、石こうとして取り除くようになされる。
この発明は、原油や重油、軽油、石炭等の燃料焚き火力発電所のボイラユニットをガス焚きに転換する場合に適用して極めて好適である。
本発明に係る第1の実施例としての石炭ガス混焼焚きボイラシステム100の構成例を示す図である。 石炭ガス混焼焚きボイラシステム100における石炭ガス混焼ボイラ13のバーナー配置例を示す概念図である。 石炭ガス同軸バーナー51の構成例を示す正面図である。 (A)及び(B)は、図3に示した石炭ガス同軸バーナー51の機能例を示すX1−X1矢視断面図である。 石炭ガス混焼焚きボイラシステム100における石炭−ガス混焼制御例を示す概念図である。 ガス専焼ボイラ14の制御例を示すフローチャートである。 制御装置35によるBOG+天然ガスの監視例を示すフローチャートである。 石炭ガス混焼ボイラ13の制御例を示すフローチャートである。 第2の実施例としての重油ガス混焼ボイラシステム200の構成例を示すブロック図である。 第3の実施例としての重油石炭ガス混焼焚きボイラシステム300の構成例を示すブロック図である。 従来例に係るガス−石炭混在焚きボイラシステム10における石炭−ガス混焼制御例を示す概念図である。
符号の説明
1・・・LNGタンク、2・・・ポンプ、3・・・気化器、4・・・圧縮機、5・・・石炭、5’・・・微粉炭、6・・・BOG+天然ガス、7・・・重油、11・・・LNG供給設備、12・・・LNG保護設備、13・・・石炭ガス混焼ボイラ(多重燃料焚きボイラ装置)、14・・・ガス専焼ボイラ、16・・・重油ガス混焼ボイラ(多重燃料焚きボイラ装置)、17・・・重油石炭ガス混焼ボイラ、18・・・石炭供給設備、28・・・重油供給設備、30・・・石炭供給系、35,65,75・・・制御装置、36・・・火炉(燃焼室)、38・・・重油石炭供給設備、39・・・熱交換器、40・・・重油供給系、51・・・石炭ガス同軸バーナー、52〜54・・・石炭専焼バーナー、61・・・重油ガス同軸バーナー、62〜64・・・重油専焼バーナー、100・・・石炭ガス混焼焚きボイラシステム(多重燃料焚きボイラシステム)、200・・・重油ガス混焼焚きボイラシステム(多重燃料焚きボイラシステム)、 300・・・重油石炭ガス混焼焚きボイラシステム(多重燃料焚きボイラシステム)

Claims (17)

  1. 液体燃料又は/及び固体燃料を燃焼して所定の液体を加熱し蒸気体に交換する第1のボイラユニットと、気体燃料を燃焼して所定の液体を加熱し蒸気体に交換する第2のボイラユニットとを備え、
    前記第1のボイラユニット内に、液体燃料又は/及び固体燃料を供給する第1の燃料供給口の他に、前記気体燃料を供給する第2の燃料供給口を配置し、前記第2のボイラユニットへの気体燃料の供給量に応じて前記第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口への気体燃料の供給量を制御することを特徴とする多重燃料焚きボイラシステム。
  2. 前記気体燃料は、
    LNG基地内で発生するボイルオフガス及び液化天然ガスを気化した天然ガスであり、
    前記液体燃料は、原油、重油又は軽油であり、
    前記固体燃料は、石炭であることを特徴とする請求項1に記載の多重燃料焚きボイラシステム。
  3. 前記ボイルオフガスを含む天然ガスの発生量及び当該天然ガスの消費量を監視し、
    前記第2のボイラユニットにおける天然ガスの消費量がボイルオフガスを含む天然ガスの発生量以下になったとき、
    前記第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口に、前記ボイルオフガスを含む天然ガスを供給するように制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項2に記載の多重燃料焚きボイラシステム。
  4. 前記第1の燃料供給口が前記第1のボイラシステムの燃焼室内に多数段設けられ、
    前記燃焼室内に設けられた前記第1の燃料供給口の一つと前記第2の燃料供給口とが同軸バーナ構造を成していることを特徴とする請求項3に記載の多重燃料焚きボイラシステム。
  5. 燃料を燃焼して熱を発生する燃焼室と、
    前記燃焼室で発生された熱を所定の液体に加えて蒸気体に交換する熱交換器とを備え、
    前記燃焼室は、
    固体燃料を供給する第1の燃料供給口と、
    気体燃料を供給する第2の燃料供給口とを有することを特徴とする多重燃料焚きボイラ装置。
  6. 前記第1の燃料供給口が前記燃焼室内に多数段設けられ、
    前記燃焼室内に設けられた前記第1の燃料供給口の一つと前記第2の燃料供給口とが同軸バーナ構造を有していることを特徴とする請求項5に記載の多重燃料焚きボイラ装置。
  7. 前記気体燃料は、
    LNG基地内で発生するボイルオフガス及び液化天然ガスを気化したガスであり、
    前記固体燃料は、石炭であることを特徴とする請求項5に記載の多重燃料焚きボイラ装置。
  8. 燃料を燃焼して熱を供給する燃焼室と、
    前記燃焼室から供給される熱を所定の液体に加えて蒸気体に交換する熱交換器とを備え、
    前記燃焼室は、
    液体燃料を供給する第1の燃料供給口と、
    気体燃料を供給する第2の燃料供給口とを有することを特徴とする多重燃料焚きボイラ装置。
  9. 前記第1の燃料供給口が前記燃焼室内に多数段設けられ、
    前記燃焼室内に設けられた前記第1の燃料供給口の一つと前記第2の燃料供給口とが同軸バーナ構造を有していることを特徴とする請求項8に記載の多重燃料焚きボイラ装置。
  10. 前記気体燃料は、
    LNG基地内で発生するボイルオフガス及び液化天然ガスを気化したガスであり、
    前記液体燃料は、原油、重油又は軽油であることを特徴とする請求項8に記載の多重燃料焚きボイラ装置。
  11. 燃料を燃焼して熱を供給する燃焼室と、
    前記燃焼室から供給される熱を所定の液体に加えて蒸気体に交換する熱交換器とを備え、
    前記燃焼室は、
    液体燃料を供給する第1の燃料供給口と、
    気体燃料を供給する第2の燃料供給口と、
    固体燃料を供給する第3の燃料供給口とを有することを特徴とする多重燃料焚きボイラ装置。
  12. 前記第1の燃料供給口が前記燃焼室内に多数段設けられ、
    前記燃焼室内に設けられた前記第1の燃料供給口の一つと前記第2の燃料供給口とが同軸バーナ構造を成していることを特徴とする請求項11に記載の多重燃料焚きボイラ装置。
  13. 前記気体燃料は、
    LNG基地内で発生するボイルオフガス及び液化天然ガスを気化したガスであり、
    前記液体燃料は、原油、重油又は軽油であり、
    前記固体燃料は、石炭であることを特徴とする請求項11に記載の多重燃料焚きボイラ装置。
  14. 第1のボイラユニットで液体燃料又は/及び固体燃料を燃焼して所定の液体を加熱し蒸気体に交換し、かつ、第2のボイラユニットで気体燃料を燃焼して所定の液体を加熱し蒸気体に交換する多重燃料焚熱交換方法において、
    前記第1のボイラユニット内に、液体燃料又は/及び固体燃料を供給する第1の燃料供給口の他に、前記気体燃料を供給する第2の燃料供給口を配置する工程と、
    前記第2のボイラユニットへの気体燃料の供給量に応じて前記第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口への気体燃料の供給量を制御する工程とを有することを特徴とするボイラ制御方法。
  15. 前記気体燃料は、
    LNG基地内で発生するボイルオフガス及び液化天然ガスを気化した天然ガスであり、
    前記液体燃料は、原油、重油又は軽油であり、
    前記固体燃料は、石炭であることを特徴とする請求項14に記載のボイラ制御方法。
  16. 前記ボイルオフガスを含む天然ガスの発生量及び当該天然ガスの消費量を監視する工程と、
    前記第2のボイラユニットにおける天然ガスの消費量がボイルオフガスを含む天然ガスの発生量以下になったとき、前記第1のボイラユニット内の第2の燃料供給口に、前記ボイルオフガスを含む天然ガスを供給して燃焼する工程を有することを特徴とする請求項14に記載のボイラ制御方法。
  17. 前記第1の燃料供給口が前記第1のボイラシステムの燃焼室内に多数段設けられる場合であって、
    前記燃焼室内に設けられた前記第1の燃料供給口の一つと前記第2の燃料供給口とを同軸位置に配設する工程を有することを特徴とする請求項14に記載のボイラ制御方法。
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