JP2007014928A - 水処理装置並びに発電装置 - Google Patents

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勝 小泉
Shinnosuke Hayakawa
眞之介 早川
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Abstract

【課題】 被処理水に電解液などの処理液を混入させることなく、被処理水の浄化・殺菌及び冷却処理を高効率にかつ低コストで可能にする。
【解決手段】 空気供給源30の送風機31から任意静圧の空気を筒体20内にその内接方向に噴出することにより被処理水導入口25から導入される被処理水41をエアーレーションするとともに筒体20の内周面及び陽電極51と陰電極52の内周面に接触させながら筒体20の下端から上端に向け中心部分が中空となって竜巻状に旋回する旋回流70を生成し、この旋回流70の旋回液体70A中で陽電極51及び陰電極52の電極反応に伴う還元反応で水素を生成するとともに酸化反応で酸素を生成し、この水素及び酸素をエアーレーションで旋回流中に混入することで被処理水を浄化・殺菌・冷却し、さらに旋回気体70Bの気化熱を利用して浄化・殺菌された水を冷却して再生水を生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水処理装置並びに発電装置に関し、さらに詳しくは、プールや湖沼、川などの水またはトランジスタ工場などから排出される水の浄化・殺菌及び冷却を可能にするとともに、これら排水の浄化・殺菌及び冷却に使用された静圧空気により発生する排気渦流を利用して発電を可能にした水処理装置並びにこれを用いた発電装置に関する。
生活に必要な水または工場などで使用される水は種々な方法で殺菌・浄化及び必要に応じて冷却されるが、特に殺菌には塩素電解で製造された塩素の化合物が良く使われ、最近ではオゾンなどが使用されている。工場や生活用水として使用された大量の水、すなわち排水を処理して再利用することは、環境汚染の解消や省エネルギー・省資源の観点から重要なことである。
従来、例えばメッキ工場から排出されるメッキ廃液を処理するものには、電解槽内に陽電極及び陰電極を配置し、この両電極間に比較的高い電圧(12V)を印加した状態で電解槽の中に被処理液であるメッキ廃液を流し込みながら連続的に電解処理する電解処理装置がある。
また、家庭や食品工場から排出される排水を処理する装置には、電解槽内に有孔電極を4cm程度の極間距離をおいて配置し、この両有孔電極間に5〜10V程度の電圧を印加することにより、水の電解に伴い両電極から水素と酸素の微小気泡を発生させ、この微小気泡で電解槽中の溶液を攪拌し、固体粒子や油滴を気泡に付着させたまま電解槽の上部に浮上させ、分離除去する方法がある。この方法により、たんぱく質や油分を含む排水の処理、食品工場、鋼鉄圧延工場、製紙工場などの廃液の処理が可能になる。
しかし、上記のような従来の水処理装置において、排水を電解処理する場合は、排水の電解を促進させるアルカリまたは酸の希釈液を処理水中に混入しておく必要がある。このことは、排水の浄化処理に加えてアルカリまたは酸の希釈液の処理も必要となり、その処理能力も低いほか、処理された廃液の再利用は難しく、ほとんどの場合、河川等へ放流してしまうのが現状である。また、廃液の再利用が可能であるとしても、これを、例えば鋼鉄圧延工場や製紙工場などで再使用できる温度の水にしようとすると、クーリングタワーなどを用いて冷却する必要があり、水処理装置が大型化し、コスト高になるという問題がある。
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、被処理水に電解液などの処理液を混入させることなく、被処理水の浄化・殺菌及び冷却処理を高効率にかつ低コストで可能にするとともに、この被処理水の浄化・殺菌及び冷却に使用された静圧空気の旋回流を利用して発電を可能にした水処理装置並びにこれを用いた発電装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明の水処理装置は、下端に再生水流出口を有するとともに上端が開口され、かつ鉛直方向に延在する所望の径及び所望の長さを有する筒体と、前記筒体の下端部側壁に設けられ該筒体の内周面に内接する方向に空気を噴出させる空気噴出口と、前記空気噴出口に接続され該空気噴出口から前記筒体内に任意圧力の空気を供給する空気供給源と、前記空気噴出口より上方に位置して前記筒体の側壁に設けられ前記筒体内に被処理水を導入する被処理水導入口と、前記被処理水導入口より上方に位置する前記筒体の内周壁に該筒体の周方向に互いに離間して前記筒体の全周に亘り交互に多数配列したイオン化傾向の異なる酸素及び水素生成用の陽電極及び陰電極と、前記陽電極と陰電極とに直流電圧を供給して互いに隣接する陽電極と陰電極との間で電気分解を生じさせる直流電源とを備え、前記空気供給源から任意の静圧空気を前記空気噴出口を通して前記筒体内にその内接方向に噴出することにより前記被処理水導入口から導入される被処理水をエアーレーションするとともに前記筒体の内周面及び前記陽電極と陰電極の内周面に接触させながら前記筒体の下端から上端に向け中心部分が中空となって竜巻状に旋回する旋回流を生成し、前記旋回流は前記筒体の底面から前記陽電極及び陰電極が埋没されるレベルに達する旋回液体と前記旋回液体の上端から前記筒体の上端開口に向けて上昇する湿度の過飽和な旋回気体とからなり、前記旋回液体中での前記陽電極及び陰電極の電極反応に伴う還元反応で水素を生成するとともに酸化反応で酸素を生成し、前記水素及び酸素を前記エアーレーションで前記旋回流中に混入することにより前記被処理水を浄化・殺菌・冷却し、かつ前記旋回気体においてその旋回気体の気化熱により前記浄化・殺菌された水を冷却して再生水を生成するように構成したことを特徴とする。
また、本発明の発電装置は、下端に再生水流出口を有するとともに上端が開口され、かつ鉛直方向に延在する所望の径及び所望の長さを有する筒体と、前記筒体の下端部側壁に設けられ該筒体の内周面に内接する方向に空気を噴出させる空気噴出口と、前記空気噴出口に接続され該空気噴出口から前記筒体内に任意圧力の空気を供給する空気供給源と、前記空気噴出口より上方に位置して前記筒体の側壁に設けられ前記筒体内に被処理水を導入する被処理水導入口と、前記被処理水導入口より上方に位置する前記筒体の内周壁に該筒体の周方向に互いに離間して前記筒体の全周に亘り交互に多数配列したイオン化傾向の異なる酸素及び水素生成用の陽電極及び陰電極と、前記陽電極と陰電極とに直流電圧を供給して互いに隣接する陽電極と陰電極との間で電気分解を生じさせる直流電源と、前記筒体の上端開口に相対向して配設された回転翼と、前記回転翼の回転により駆動される発電機とを備え、前記空気供給源から任意の静圧空気を前記空気噴出口を通して前記筒体内にその内接方向に噴出することにより前記被処理水導入口から導入される被処理水をエアーレーションするとともに前記筒体の内周面及び前記陽電極と陰電極の内周面に接触させながら前記筒体の下端から上端に向け中心部分が中空となって竜巻状に旋回する旋回流を生成し、前記旋回流は前記筒体の底面から前記陽電極及び陰電極が埋没されるレベルに達する旋回液体と前記旋回液体の上端から前記筒体内を上昇して該筒体の上端開口から噴出する湿度の過飽和な旋回気体とからなり、前記上端開口から噴出する前記旋回気体により前記回転翼を回転して前記発電機を駆動するように構成したことを特徴とする。
本発明の水処理装置によれば、陽電極と陰電極との間に直流電源を印加した状態で、空気供給源から任意静圧の空気を筒体内にその内接方向に噴出することにより被処理水導入口から導入される被処理水をエアーレーションするとともに筒体の内周面及び陽電極と陰電極の内周面に接触させながら筒体の下端から上端に向け中心部分が中空となって竜巻状に旋回する旋回流を生成し、この旋回流の旋回液体中で陽電極及び陰電極の電極反応に伴う還元反応で水素を生成するとともに酸化反応で酸素を生成し、この水素及び酸素をエアーレーションで旋回流中に混入することで被処理水を浄化・殺菌・冷却し、さらに旋回気体の気化熱を利用して浄化・殺菌された水を冷却して再生水を生成するようにしたので、被処理水に電解液などの処理液を混入させることなく、被処理水の浄化・殺菌及び冷却処理を高効率にかつ低コストで行うことができる。
また、本発明の発電装置によれば、陽電極と陰電極との間に直流電源を印加した状態で、空気供給源から任意静圧の空気を筒体内にその内接方向に噴出することにより被処理水導入口から導入される被処理水をエアーレーションするとともに筒体の内周面及び陽電極と陰電極の内周面に接触させながら筒体の下端から上端に向け中心部分が中空となって竜巻状に旋回する旋回流を生成し、筒体の上端開口から噴出する旋回流の旋回気体により回転翼を回転して発電機を駆動するようにしたので、被処理水の浄化・殺菌及び冷却処理に使用された静圧空気の旋回流を利用して発電を効率よく、かつ低コストで行うことができる。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態1における水処理装置並びにこれを用いた発電装置の一部を切り欠いて示す全体の構成図、図2は図1の2−2線に沿う断面図、図3は図1の3−3線に沿う断面図である。
(実施の形態1)
図1において、実施の形態1に示す水処理装置100は、貯水槽10、筒体20、空気供給源30、被処理水貯溜タンク40、陽電極51及び陰電極52を備え、また、発電装置200は、上記水処理装置100に加えて回転翼61及び発電機62を備えている。
前記貯水槽10は、再生水を貯溜するもので、基台11上に水平に設置され、そして、貯水槽10の底面には貯水槽10内に貯溜される再生水を食品工場や鋼鉄圧延工場またはプールなどの給水設備等へ戻すための排水管12が接続されている。
前記筒体20は、被処理水の再生処理及び発電用の旋回空気流を生成するもので、前記貯水槽10内の底面上に鉛直に立設され、そして、この筒体20は、水の再生処理と発電用の旋回空気流を生成するのに必要な所望の径(例えば300mm)と所望の長さ(例えば1500mm)を有している。また、貯水槽10の底面と接する下端縁には貯水槽内に連通する再生水流出口21が複数形成されている。また、被処理水中に混入されている固形分を静圧空気の旋回流により分離して筒体20の底部に収集するために、この筒体20の底面20Aは深さの浅い漏斗状を呈し、この底面20Aの中心には、収集された固形分を筒体20外に排出する排出管22が連結され、この排出管22には、所定の時間間隔で自動的に開及び閉動作される開閉弁23が設けられている。
前記筒体10の下端部側壁には、筒体10の内周面に斜め上方から内接する方向に空気を噴出させる空気噴出口24が形成されており、この空気噴出口24には供給管31を介して空気供給源30が接続されている。この空気供給源30は、外気または所定の温度に冷却された空気を、例えば210mAAg程度の静圧に加圧して空気噴出口24から筒体20内に供給する送風機32から構成され、この送風機32は基台33上に設置されている。
前記空気供給源30から供給される空気は、空気噴出口24から筒体20内にその内接方向に噴出することにより被処理水導入口25から導入される被処理水をエアーレーションするとともに筒体20の下端から上端に向け中心部分が中空となる竜巻状に旋回する旋回流70を生成するものである。
前記空気噴出口24より上方に位置する筒体20の側壁には、被処理水41を筒体20内に導入する被処理水導入口25が形成されており、この被処理水導入口25には供給管42を介して被処理水貯溜タンク40が接続されている。また、被処理水貯溜タンク40は被処理水導入口25より上方に位置して基台43上に設置されている。これにより、筒体20内には、被処理水導入口25の位置から被処理水貯溜タンク40内の被処理水41の水面までの高さに相当する水頭圧で被処理水41が供給される。また、前記供給管42の途中には開閉弁44が設けられている。
前記陽電極51及び陰電極52は、主にエアーレーションされた被処理水を電気分解して多量の水素及び酸素を生成するもので、図1及び図2に示すように、陽電極51は、例えばニッケルメッキを施した鉄材を短冊状に加工したものから構成され、また、陰電極52は、例えば鉄材を短冊状に加工したものから構成される。これら陽電極51と陰電極52は、図1及び図2に示すように、被処理水導入口25より上方に位置する筒体20の内周壁にその全周に亘り設けた電気絶縁材53の内周面に、電気絶縁材53の周方向に互いに1〜2mm程度離間して交互にかつ電気絶縁材53の全周に亘り配列され、そして、これら各陽電極51と陰電極52は給電端子を兼ねたボルトナット51A,52Aにより電気絶縁材53に固定されている。また、ボルトナット51A,52Aの一部は筒体20の側壁を貫通して筒体20外に突出され、このボルトナット51A,52Aを介して直流電源54から電圧が供給されるように構成されている。
なお、前記陽電極51及び陰電極52を構成する材質は、上述した材質のものに限定されず、イオン化傾向の異なる導電性の金属材であればよい。
前記発電装置200を構成する回転翼61は、図1に示すように、筒体20の上端開口20Bに相対向して配設され、この回転翼61は発電機62の回転軸62Aに固定されている。
また、前記陽電極51及び陰電極52の上方に位置する筒体20の内壁面には、図3に示すように、旋回気体と接触する冷却片26がその内壁面の内周方向に沿って複数設けられている。この冷却片26は、その先端部分26Aが銅材から構成され、その他の部分はステンレス材で構成されている。また、筒体20の上端部側壁には、外気を吸い込んで旋回気体の竜巻状旋回エネルギーを増大させる空気吸入スリット27が筒体20の内周方向に沿って複数形成されている。
このような本実施の形態1における水処理装置100及び発電装置200の動作について説明する。
まず、各陽電極51を直流電源54の正極に並列に接続し、さらに各陰電極52直流電源54の負極に並列に接続して、両陽電極51と陰電極52に、例えば1〜2.5V程度の直流電圧を供給する。この時、隣接する陽電極51と陰電極52との間に流れる電流は5mmA〜10mmAである。
また、空気供給源30の送風機32を起動して、例えば210mAAg程度の静圧に加圧された空気を空気噴出口24から筒体20内に供給する。さらに、開閉弁44を開くことにより、被処理水貯溜タンク40内の被処理水41を供給管42を通して被処理水導入口25から筒体20内に流入する。
送風機32から圧送される静圧空気が空気噴出口24を通して筒体20内にその内接方向に噴出されると、この静圧空気は被処理水導入口25から導入される被処理水41を曝気状態にエアーレーションするとともに、筒体20内をその下端から上端に向け中心部分が中空となる竜巻状に旋回する旋回流70を生成する。この時の旋回流70は、筒体20の底面20Aから陽電極51及び陰電極52が埋没されるレベルに達する旋回液体70Aと、この旋回液体70Aの上端から筒体20の上端開口20Bに向けて上昇する湿度の過飽和な旋回気体70Bとからなる。また、この実施の形態1における旋回流70の旋回速度は、約1200rpmである。
したがって、旋回液体70Aが、多数リング状に配列された陽電極51及び陰電極52の内周面に接触しながら旋回運動すると、陽電極51及び陰電極52と被処理水との界面では、陽電極51及び陰電極52内の電子と被処理水中のイオンとの間で電化の受け渡しをする電荷移動反応が進行する。すなわち、互いに隣接する陽電極51と陰電極52との間に電流が流れることにより、それぞれの陽電極51では、その電極反応に伴い被処理水が電子と反応する還元反応が行われ、これにより、水が分解して水素を多量に生成する。また、それぞれの陰電極52では、その電極反応に伴い電子が陰電極52から外部回路へ引き出される酸化反応が行われ、これにより、水が分解して酸素を多量に生成する。
前記生成された多量の水素及び酸素が前記エアーレーションで旋回流70の旋回液体70A及び旋回気体70B中に混入されると、これら水素及び酸素は旋回液体70A及び旋回気体70Bを浄化・殺菌・冷却される。さらに、旋回気体70Bの気化熱により周囲の気体を冷却するとともに浄化・殺菌し、その浄化・殺菌された水を冷却して再生水を生成する。そして、浄化・殺菌及び冷却された再生水は筒体20内を下降して、再生水流出口21から貯水槽10内に流出される。その後、排水管12を通して食品工場や鋼鉄圧延工場またはプールなどへ戻される。
また、上述の水処理が進行されるに伴い、筒体20の底面20Aに収集された固形分は水と共に排出管22から開閉弁23を通して筒体20外に自動的に排出される。
一方、筒体20内を旋回しながら上昇する旋回気体70Bの一部が冷却片26と接触すると、旋回気体70Bが冷却されるとともに旋回気体70B中の水分が部分的に液化される。そして、この冷却片26で液化された水は旋回流70の中心部分を通して降下され、貯水槽10内に流出する。
さらに、旋回気体70Bが筒体20内を旋回しながら上昇すると、空気吸入スリット27から外気を吸い込んで旋回気体70Bの竜巻状旋回エネルギーを増大させる。この旋回エネルギーの増大された旋回気体70Bが筒体20の上端開口20Bから噴出されると、この旋回気体によって回転翼61を回転させる。そして、回転翼61が回転されると発電機62が駆動されるため、発電することができる。
なお、エアーレーションされた旋回流70が陽電極51及び陰電極52の内周面に接触しながら旋回運動すると、旋回流70中の水及び空気が陽電極51及び陰電極52の内周面と摩擦されるため、その水と空気はイオン化され、帯電反応により、隣接する陽電極51と陰電極52との間には、電圧を印加しなくとも微小電流が流れることが認められた。このため、陽電極51と陰電極52間に印加される電圧がDC1〜2.5V程度でも効果的な電極反応が可能であるが、最も激しく反応のするのはDC1〜12Vの広い電圧が望ましい。
また、空気の噴き込みによる旋回流70の旋回速度を大きくすれば、陽電極51と陰電極52間に流れる電流は増大する。処理する水溶液の種類によって陽電極51及び陰電極52での電気分解が促進され、水素及び酸素の発生量を増大させることができるとともに被処理水の浄化及び冷却を促進できる。
このような本実施の形態1によれば、陽電極51と陰電極52との間に直流電源を印加した状態で、空気供給源30の送風機31から任意静圧の空気を筒体20内にその内接方向に噴出することにより被処理水導入口25から導入される被処理水41をエアーレーションするとともに筒体20の内周面及び陽電極51と陰電極52の内周面に接触させながら筒体20の下端から上端に向け中心部分が中空となって竜巻状に旋回する旋回流70を生成し、この旋回流70の旋回液体70A中で陽電極51及び陰電極52の電極反応に伴う還元反応で水素を生成するとともに酸化反応で酸素を生成し、この水素及び酸素をエアーレーションで旋回流中に混入することで被処理水を浄化・殺菌・冷却し、さらに旋回気体70Bの気化熱を利用して浄化・殺菌された水を冷却して再生水を生成するようにしたので、被処理水に電解液などの処理液を混入させることなく、被処理水の浄化・殺菌及び冷却処理を高効率にかつ低コストで行うことができる。
図4は、送風機31から筒体20内に噴き込まれる外気の温度を、38℃、35℃、28℃、26℃とし、これに対して被処理水貯溜タンク40から筒体20内に流入される被処理水41の温度を42℃とした場合の貯水槽10に貯溜される再生水の温度と、両者の温度差を表している。この値は実測によるものである。
また、本実施の形態1によれば、陽電極51と陰電極52との間に直流電源を印加した状態で、空気供給源30の送風機31から任意静圧の空気を筒体20内にその内接方向に噴出することにより被処理水導入口25から導入される被処理水をエアーレーションすると共に筒体20の内周面及び陽電極51と陰電極52の内周面に接触させながら筒体20の下端から上端に向け中心部分が中空となって竜巻状に旋回する旋回流70を生成し、筒体20の上端開口20Bから噴出する旋回流70の旋回気体70Bにより回転翼61を回転して発電機62を駆動するようにしたので、被処理水の浄化・殺菌及び冷却処理に使用された静圧空気の旋回流を利用して発電機を駆動し、効率のよく、かつ低コストの発電が可能になる。因みに、送風機31から筒体20に圧送される静圧空気の出力を0.4kWであるとすると、本実施の形態1に示す水処理装置を用いた発電機62の出力は約10kWであることが認められた。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。
本発明の実施の形態1における水処理装置並びにこれを用いた発電装置の一部を切り欠いて示す全体の構成図である。 図1の2−2線に沿う断面図である。 図1の3−3線に沿う断面図である。 本実施の形態1における外気温度と被処理水の温度と再生水の温度との測定結果を示す説明図である。
符号の説明
100 水処理装置
200 発電装置
10 貯水槽
20 筒体
21 再生水流出口
25 被処理水導入口
26 冷却片
27 空気吸入スリット
30 空気供給源
40 被処理水貯溜タンク
51 陽電極
52 陰電極
54 直流電源
61 回転翼
62 発電機

Claims (12)

  1. 下端に再生水流出口を有するとともに上端が開口され、かつ鉛直方向に延在する所望の径及び所望の長さを有する筒体と、前記筒体の下端部側壁に設けられ該筒体の内周面に内接する方向に空気を噴出させる空気噴出口と、前記空気噴出口に接続され該空気噴出口から前記筒体内に任意圧力の空気を供給する空気供給源と、前記空気噴出口より上方に位置して前記筒体の側壁に設けられ前記筒体内に被処理水を導入する被処理水導入口と、前記被処理水導入口より上方に位置する前記筒体の内周壁に該筒体の周方向に互いに離間して前記筒体の全周に亘り交互に多数配列したイオン化傾向の異なる酸素及び水素生成用の陽電極及び陰電極と、前記陽電極と陰電極とに直流電圧を供給して互いに隣接する陽電極と陰電極との間で電気分解を生じさせる直流電源とを備え、前記空気供給源から任意の静圧空気を前記空気噴出口を通して前記筒体内にその内接方向に噴出することにより前記被処理水導入口から導入される被処理水をエアーレーションするとともに前記筒体の内周面及び前記陽電極と陰電極の内周面に接触させながら前記筒体の下端から上端に向け中心部分が中空となって竜巻状に旋回する旋回流を生成し、前記旋回流は前記筒体の底面から前記陽電極及び陰電極が埋没されるレベルに達する旋回液体と前記旋回液体の上端から前記筒体の上端開口に向けて上昇する湿度の過飽和な旋回気体とからなり、前記旋回液体中での前記陽電極及び陰電極の電極反応に伴う還元反応により水素を生成するとともに酸化反応により酸素を生成し、前記水素及び酸素を前記エアーレーションで前記旋回流中に混入することにより前記被処理水を浄化・殺菌・冷却し、かつ前記旋回気体の気化熱により前記浄化・殺菌された水を冷却して再生水を生成するように構成したことを特徴とする水処理装置。
  2. 前記再生水流出口から流出される再生水を貯溜する貯水槽を備えることを特徴とする請求項1記載の水処理装置。
  3. 前記被処理水中に混入されている固形分を前記旋回流により分離して前記筒体の底部に収集し、該収集された固形分を前記筒体外に排出する排出口を前記筒体の底部に設け、前記排出口には開閉弁が連結されていることを特徴とする請求項1記載の水処理装置。
  4. 前記空気供給源から前記筒体内に供給される空気は大気または所定の温度に冷却された空気であることを特徴とする請求項1記載の水処理装置。
  5. 前記旋回気体の旋回気体と接触する冷却片が前記陽電極及び陰電極の上方に位置する前記筒体の内壁面に該内壁面の内周方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の水処理装置。
  6. 下端に再生水流出口を有するとともに上端が開口され、かつ鉛直方向に延在する所望の径及び所望の長さを有する筒体と、前記筒体の下端部側壁に設けられ該筒体の内周面に内接する方向に空気を噴出させる空気噴出口と、前記空気噴出口に接続され該空気噴出口から前記筒体内に任意圧力の空気を供給する空気供給源と、前記空気噴出口より上方に位置して前記筒体の側壁に設けられ前記筒体内に被処理水を導入する被処理水導入口と、前記被処理水導入口より上方に位置する前記筒体の内周壁に該筒体の周方向に互いに離間して前記筒体の全周に亘り交互に多数配列したイオン化傾向の異なる酸素及び水素生成用の陽電極及び陰電極と、前記陽電極と陰電極とに直流電圧を供給して互いに隣接する陽電極と陰電極との間で電気分解を生じさせる直流電源と、前記筒体の上端開口に相対向して配設された回転翼と、前記回転翼の回転により駆動される発電機とを備え、前記空気供給源から任意の静圧空気を前記空気噴出口を通して前記筒体内にその内接方向に噴出することにより前記被処理水導入口から導入される被処理水をエアーレーションするとともに前記筒体の内周面及び前記陽電極と陰電極の内周面に接触させながら前記筒体の下端から上端に向け中心部分が中空となって竜巻状に旋回する旋回流を生成し、前記旋回流は前記筒体の底面から前記陽電極及び陰電極が埋没されるレベルに達する旋回液体と前記旋回液体の上端から前記筒体内を上昇して該筒体の上端開口から噴出する湿度の過飽和な旋回気体とからなり、前記上端開口から噴出する前記旋回気体により前記回転翼を回転して前記発電機を駆動するように構成したことを特徴とする発電装置。
  7. 前記旋回液体中での前記陽電極及び陰電極の電極反応に伴う還元反応により水素を生成するとともに酸化反応により酸素を生成し、前記水素及び酸素を前記エアーレーションで前記旋回流中に混入することにより前記被処理水を浄化・殺菌・冷却し、かつ前記旋回気体の気化熱により前記浄化・殺菌された水を冷却して再生水を生成するように構成したことを特徴とする請求項6記載の発電装置。
  8. 前記再生水流出口から流出される再生水を貯溜する貯水槽を備えることを特徴とする請求項6記載の発電装置。
  9. 前記被処理水中に混入されている固形分を前記旋回流により分離して前記筒体の底部に収集し、該収集された固形分を前記筒体外に排出する排出口を前記筒体の底部に設け、前記排出口には開閉弁が連結されていることを特徴とする請求項6記載の発電装置。
  10. 前記空気供給源から前記筒体内に供給される空気は大気または所定の温度に冷却された空気であることを特徴とする請求項6記載の発電装置。
  11. 前記旋回気体の旋回気体と接触する冷却片が前記陽電極及び陰電極の上方に位置する前記筒体の内壁面に該内壁面の内周方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項6記載の発電装置。
  12. 前記筒体の上端部側壁に、外気を吸い込んで前記旋回気体の竜巻状旋回エネルギーを増大させる空気吸入スリットを前記筒体の円周方向に沿って複数形成したことを特徴とする請求項6記載の発電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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