JP2007014126A - システム同定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間に定常状態にしてイナーシャ同定を開始できるようにし、同定中の負荷の一定速度移動を無くし、可動範囲の限定された負荷の付いたモータのイナーシャ同定を振動的トルク外乱の存在する環境下でも実施することができるシステム同定装置を提供する。
【解決手段】指令信号振幅と指令信号周波数と回転位置振幅と複数の一定信号を入力し、その入力信号の修正信号を出力する第1同定装置演算器102と、第1同定装置演算器102の出力に一定信号を加算した信号を入力し、その入力信号に指令信号周波数の2乗の逆数を乗算したイナーシャ同定値を出力する同定装置出力ゲイン103を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータのイナーシャを同定するシステム同定装置に関する。
従来技術によるシステム同定装置は、開ループで正弦指令に対するモータの速度を検出し、前記速度の振幅と周波数を基にモータのイナーシャを同定していた(例えば、特許文献1参照)。
図8は、従来技術を示すシステム同定装置の構成図である。
図8において、801は加算器、802は速度調節器、803は第1スイッチ、804はベクトル演算器、805は電力増幅器+ACR、806はブラシレスモータ、807は磁極センサ、808はエンコーダ、809は負荷、810は磁極検出部、811は第2スイッチ、812は司令部、813はパルス処理部、814は速度検出部、815は検出部、816は制御装置である。
以下、図8を用いて、従来技術によるシステム同定装置の構成について説明する。
第1スイッチ803および第2スイッチ811は、図8に示される接続状態ではイナーシャ推定モードとなり、運転モードの場合には図8の状態とは反対側に接続される。
運転モードにおいては、通常の閉ループ制御が実施される。加算器801は、速度指令から速度を減算した信号を出力する。速度調節器802は、加算器801の出力を入力し運転モードトルク電流指令値を出力する。イナーシャ推定モードにおいて、ベクトル演算器804は、トルク電流指令値と励磁周波数に対応する磁極位置信号を入力し、各相電流指令値を出力する。電力増幅器+ACR805は、前記各相電流指令値を入力し、電流を出力する。ブラシレスモータ806は、前記電流を入力し、その磁極位置は、磁極センサ807により検出され、その位置は、エンコーダ808により検出され、前記位置の分負荷809が回転される。磁極センサ807は、前記磁極位置を検出し磁極信号を出力する。エンコーダ808は、前記位置を検出し2相パルスA,Bを出力する。磁極検出部810は、前記磁極信号を入力し磁極位置を出力する。司令部812は、前記トルク電流指令値と前記励磁周波数に対応する磁極位置信号を出力する。パルス処理部813は、前記2相パルスA、Bを入力し、サンプリング周期内のエンコーダパルス数を出力する。速度検出部814は、前記サンプリング周期内のエンコーダパルス数を入力し、前記速度を出力する。検出部815は、前記速度を入力し、イナーシャの大きさを出力する。制御装置816は、加算器801、速度調節器802、第1スイッチ803、ベクトル演算器804、第2スイッチ811、司令部812、速度検出部814、検出部815を含む系である。
図9は、従来技術を示すシステム同定装置の検出部の詳細構成図である。
図9において901は振幅検出、902は除算器、903は乗算器である。
以下、図9を用いて、従来技術を示すシステム同定装置の検出部の詳細構成を説明する。
振幅検出901は、速度を入力し、速度振幅を出力する。除算器902は、電流と前記速度振幅を入力し、前記電流を前記速度振幅で除算した信号を出力する。乗算器903は、前記電流を速度振幅で除算した信号を入力し、その入力信号にゲインを乗算したイナーシャの大きさを出力する。
このように、従来技術によるシステム同定装置は、電流をブラシレスモータの速度振幅で除算し、ゲインを乗算することにより、前記ブラシレスモータのイナーシャを同定するのである。
特開平5−328778号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、従来技術によるシステム同定装置は、推定モードでは開ループとなっており、同定開始時モータが零でない速度を持っている場合は、同定中に負荷が一定速度で移動を続けるため、前記負荷の可動範囲が限定されている場合にはイナーシャの同定をすることができないという問題があった。また、前記負荷の減衰比が小さい場合には、過渡応答が長くなりイナーシャ同定が始められないといった問題があった。また、振動的トルク外乱によりイナーシャ同定精度が落ちるといった問題もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、システム同定装置を閉ループとするとともに、フィードバック制御器により減衰比を十分大きくし、短時間に定常状態にし、イナーシャ同定を開始することが出来、負荷の一定速度移動をなくし、可動範囲の限定された負荷の付いたモータのイナーシャ同定を実施することができ、一定トルク外乱および振動的トルク外乱の影響を抑制し、高い精度のイナーシャ同定ができるシステム同定装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、請求項1に記載の発明は、指令信号を出力する指令信号発生器と、前記指令信号からフィードバック信号を減算したトルク指令を入力し電流によりモータを駆動するトルク制御器と、回転位置検出器が検出した前記モータの回転位置を入力し前記フィードバック信号を出力する第1フィードバック制御器と、を備えるシステム同定装置において、前記回転位置を入力し回転位置振幅を出力する振幅検出器と、前記指令信号と前記回転位置振幅を入力しイナーシャ同定値を出力する第1イナーシャ同定装置を備え、前記第1イナーシャ同定装置は、前記指令信号を入力し指令信号振幅と指令信号周波数を出力する振幅周波数検出器と、演算器入力信号を出力する第1一定信号発生器と、前記演算器入力信号、前記指令信号振幅、前記指令信号周波数、前記回転位置振幅を入力しその入力信号の修正信号を出力する第1同定装置演算器と、一定信号を出力する第2一定信号発生器と、前記第1同定装置演算器の出力に前記第2一定信号発生器の一定信号出力を加算した信号を入力しその入力信号に前記指令信号周波数の2乗の逆数を乗算したイナーシャ同定値を出力する同定装置出力ゲインと、を備えることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、指令信号を出力する指令信号発生器と、前記指令信号から回転位置検出器が検出したモータの回転位置を減算した偏差信号を入力しトルク指令を出力する第2フィードバック制御器と、前記トルク指令を入力し電流により前記モータを駆動するトルク制御器と、を備えるシステム同定装置において、前記回転位置を入力し回転位置振幅を出力する振幅検出器と、前記指令信号と前記回転位置振幅を入力しイナーシャ同定値を出力する第2イナーシャ同定装置を備え、前記第2イナーシャ同定装置は、前記指令信号を入力し指令信号振幅と指令信号周波数を出力する振幅周波数検出器と、演算器第1入力信号を出力する第1一定信号発生器と、演算器第2入力信号を出力する第2一定信号発生器と、前記演算器第1入力信号、前記演算器第2入力信号、前記指令信号振幅、前記指令信号周波数、前記回転位置振幅、を入力しその入力信号の修正信号を出力する第2同定装置演算器と、前記第2同定装置演算器の出力に前記演算器第2入力信号を加算した信号を入力しその入力信号に前記指令信号周波数の2乗の逆数を乗算したイナーシャ同定値を出力する同定装置出力ゲインと、を備えることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のシステム同定装置において、前記第1フィードバック制御器を比例微分制御器とし、前記トルク制御器、前記モータ、前記回転位置検出器、前記第1フィードバック制御器を含む閉ループ系の固有振動数を前記指令信号の周波数よりも大きくするように前記第1フィードバック制御器の比例制御ゲインを設定することを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のシステム同定装置において、前記第2フィードバック制御器を比例微分制御器とし、前記トルク制御器、前記モータ、前記回転位置検出器、前記第2フィードバック制御器を含む閉ループ系の固有振動数を前記指令信号の周波数よりも大きくするように前記第2フィードバック制御器の比例制御ゲインを設定することを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のシステム同定装置において、前記第1フィードバック制御器を比例微分制御器とし、前記トルク制御器、前記モータ、前記回転位置検出器、前記第1フィードバック制御器を含む閉ループ系の固有振動数を前記指令信号の周波数よりも小さくするように前記第1フィードバック制御器の比例制御ゲインを設定することを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2に記載のシステム同定装置において、前記第2フィードバック制御器を比例微分制御器とし、前記トルク制御器、前記モータ、前記回転位置検出器、前記第2フィードバック制御器を含む閉ループ系の固有振動数を前記指令信号の周波数よりも小さくするように前記第2フィードバック制御器の比例制御ゲインを設定することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によると、短時間に定常状態にしイナーシャ同定を開始することが出来、負荷の一定速度移動をなくし、可動範囲の限定された負荷の付いたモータのイナーシャ同定を実施することができ、一定トルク外乱の影響を抑制し高い精度のイナーシャ同定が可能なシステム同定装置を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明によると、短時間に定常状態にしイナーシャ同定を開始することが出来、負荷の一定速度移動をなくし、可動範囲の限定された負荷の付いたモータのイナーシャ同定を実施することができ、一定トルク外乱および振動的トルク外乱の影響を抑制し高い精度のイナーシャ同定が可能なシステム同定装置を得ることができる。
また、請求項3、4、5、6に記載の発明によると、短時間に定常状態にしイナーシャ同定を開始することが出来、負荷の一定速度移動をなくし、可動範囲の限定された負荷の付いたモータのイナーシャ同定を実施することができ、モータに機械的負担をかけず、一定トルク外乱の影響を抑制し高い精度のイナーシャ同定が可能なシステム同定装置を得ることが出来る。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図2は、第1実施例を示すシステム同定装置の構成図である。
図2において、201は指令信号発生器、202はトルク制御器、203はモータ、204は回転位置検出器、205は第1フィードバック制御器、206は振幅検出器、207は第1イナーシャ同定装置である。
以下、図2を用いて、本実施例のシステム同定装置の構成を説明する。
指令信号発生器201は、指令信号を出力する。トルク制御器202は、前記指令信号からフィードバック信号を減算したトルク指令を入力し電流を出力する。モータ203は、前記電流を入力しその回転位置は回転位置検出器204により検出され出力される。第1フィードバック制御器205は、前記回転位置を入力し前記フィードバック信号を出力する。振幅検出器206は、前記回転位置を入力し回転位置振幅を出力する。第1イナーシャ同定装置207は、前記回転位置振幅と前記指令信号を入力しイナーシャ同定値を出力する。
図1は、第1実施例を示すシステム同定装置における第1イナーシャ同定装置の詳細構成図である。
図1において、101は振幅周波数検出器、102は第1同定装置演算器、103は同定装置出力ゲイン、104は第1一定信号発生器、105は第2一定信号発生器である。
本発明が従来技術である特許文献1と異なる点は、以下のとおりである。
すなわち、本発明は、指令信号を入力し指令信号振幅と指令信号周波数を出力する振幅周波数検出器101と、前記指令信号振幅と前記指令信号周波数と回転位置振幅と演算器入力信号を入力しその入力信号の修正信号を出力する第1同定装置演算器102と、第1同定装置演算器102の出力に第2一定信号発生器105の出力を加算した信号を入力し、その入力信号に前記指令信号周波数の2乗の逆数を乗算したイナーシャ同定値を出力する同定装置出力ゲイン103と、前記演算器入力信号を出力する第1一定信号発生器104と、一定信号を出力する第2一定信号発生器105とを備えるようにしている点である。
以下、第1同定装置演算器102の詳細および粘性摩擦および一定トルク外乱を抑制し高い精度のイナーシャ同定値が算出される仕組みについて示す。
モータ203のイナーシャをJ 、粘性係数をD とすると、トルク制御器202、モータ203、回転位置検出器204の伝達関数は次のように表される。
第1フィードバック制御器205の比例制御ゲインをKp 、微分制御ゲインをKd とすると、トルク制御器202、モータ203、回転位置検出器204、第1フィードバック制御器205を含む閉ループ系の伝達関数は
となる。回転位置をθ、指令信号をu とすると、式(2)より前記閉ループ系の運動方程式は
となる。前記指令信号を振幅がu0 周波数がωである正弦信号とするとu = u0ejωtと表すことが出来、この場合の式(3)の定常回転位置はθ = Aej(ωt+φ)と表すことが出来る。ここでA は回転位置振幅であり、φは回転位置位相である。前記回転位置振幅は
と求められる。式(4)をモータ203のイナーシャJ について解くと
ただし−の符号はKp > ω2Jの場合であり+の符号はその他の場合である。粘性係数はD<<1 であるため式(5)中平方根内の前記粘性係数の項は他と比べて微小であり無視できるので式(5)は
となる。式(6)の右辺の変数は全て分かっているのでこの式よりモータ203のイナーシャJ が同定できる。
図3、4は、本発明を示すシステム同定装置の比例制御ゲイン設定のフローチャートである。
以下、図3、4を用いて本発明のシステム同定装置の比例制御ゲイン設定手順(ステップ)、すなわち、第1フィードバック制御器205の比例制御ゲインKp の2つの設定法およびそれぞれの設定法を用いた場合に式(6)の平方根の前の符号の選択について説明する。
先ず、前記比例制御ゲインを十分に高い値に設定する(ステップST1)。次に前記比例制御ゲインを下げる(ステップST2)。前記回転位置振幅の変化により図2の前記閉ループ系の共振点が指令信号の周波数に近づいたかどうか調べる(ステップST3)。もし共振点が前記指令信号の周波数に近くなければそのまま前記比例制御ゲインを下げ、もし共振点が前記指令信号の周波数に近ければ前記比例制御ゲインを現在の値より少し高い値に設定する(ステップST4)。このように前記比例制御ゲインを設定することにより、モータ203に機械的負担を掛けることなく同時により高精度のイナーシャ同定を実施することが出来る。ここで前記比例制御ゲインは前記閉ループ系の共振点が指令信号の周波数よりも高くなるように設定されているので、Kp > ω2Jが成り立ち式(6)中−の符号が用いられる。
また、第1フィードバック制御器205の比例制御ゲインKp は次のように設定することも出来る。
先ず、前記比例制御ゲインを十分低い値に設定する(ステップST5)。次に前記比例制御ゲインを上げる(ステップST6)。前記回転位置振幅の変化により図2の前記閉ループ系の共振点が指令信号の周波数に近づいたかどうか調べる(ステップST7)。もし共振点が前記指令信号の周波数に近くなければそのまま前記比例制御ゲインを上げ、もし共振点が前記指令信号の周波数に近ければ前記比例制御ゲインを現在の値より少し低い値に設定する(ステップST8)。このように前記比例制御ゲインを設定することにより、モータ203に機械的負担を掛けることなく同時により高精度のイナーシャ同定を実施することが出来る。ここで前記比例制御ゲインは前記閉ループ系の共振点が指令信号の周波数よりも低くなるように設定されているので、Kp < ω2Jが成り立ち式(6)中+の符号が用いられる。
一定トルク外乱w が挿入される場合に前記定常回転位置は
となるが、本発明のシステム同定装置は回転位置振幅A のみを使用するので一定トルク外乱w はイナーシャ同定精度に全く影響しない。
図5は、第1実施例を示すシステム同定装置において粘性係数を変化させた場合のイナーシャ同定誤差のシミュレーション結果の説明図である。
以下、図5を用いて、モータ203のイナーシャJ および粘性係数D を変化させた場合のイナーシャ同定誤差のシミュレーション結果を説明する。本シミュレーションにおいて前記イナーシャおよび前記粘性係数の範囲を次のように設定した。
指令信号の周波数をω = 100(2π) rad/s、第1フィードバック制御器205の微分制御ゲインをKd= 1×10-3 N.m/radとし、第1フィードバック制御器205の比例制御ゲインを図2のトルク制御器202とモータ203と回転位置検出器204と第1フィードバック制御器205を含む閉ループ系の固有周波数が前記指令信号の周波数と一致する場合よりも10%高く設定し
とした。イナーシャ同定値をJe と表しイナーシャ同定誤差を次のように定義する。
ただしJ をモータ203のイナーシャの真値とする。前記イナーシャの真値をJ = 2×0.116×10-4 kg.m2とし、式(9)に示された範囲で前記粘性係数を変化した場合、図5に示されるように、イナーシャ同定誤差は常に1% 以下となった。同様に、前記イナーシャの真値を式(8)に示された範囲で変化した場合、イナーシャ同定誤差は常に4% 以下となった。
このように、本実施例に係るシステム同定装置は、閉ループ系であり、回転位置を入力し回転位置振幅を出力する振幅検出器206と、指令信号と前記回転位置振幅を入力しイナーシャ同定値を出力する第1イナーシャ同定装置207を備え、第1イナーシャ同定装置207は前記指令信号を入力し指令信号振幅と指令信号周波数を出力する振幅周波数検出器101と、前記指令信号振幅と前記指令信号周波数と前記回転位置振幅と演算器入力信号を入力しその入力信号の修正信号を出力する第1同定装置演算器102と第1同定装置演算器102の出力に第2一定信号発生器105の出力を加算した信号を入力しその入力信号に前記指令信号周波数の2乗の逆数を乗算したイナーシャ同定値を出力する同定装置出力ゲイン103と前記演算器入力信号を出力する第1一定信号発生器104と一定信号を出力する第2一定信号発生器105を備える構成としているので、短時間に定常状態にしイナーシャ同定を開始できるようにし、同定中の負荷の一定速度移動を無くし、可動範囲の限定された負荷の付いたモータのイナーシャ同定を実施することができ、粘性摩擦および一定トルク外乱の影響を抑制し、高い精度のイナーシャ同定をすることができる。
図7は、第2実施例を示すシステム同定装置の構成図である。
図7において、201は指令信号発生器、202はトルク制御器、203はモータ、204は回転位置検出器、206は振幅検出器、701は第2フィードバック制御器、702は第2イナーシャ同定装置である。
以下、図7を用いて、本実施例のシステム同定装置の構成を説明する。
指令信号発生器201は、指令信号を出力する。第2フィードバック制御器701は、前記指令信号から回転位置を減算した偏差信号を入力しトルク指令を出力する。トルク制御器202は、前記トルク指令を入力し電流を出力する。モータ203は、前記電流を入力しその回転位置は回転位置検出器204により検出され出力される。振幅検出器206は、前記回転位置を入力し回転位置振幅を出力する。第2イナーシャ同定装置702は、前記回転位置振幅と前記指令信号を入力しイナーシャ同定値を出力する。
図6は、第2実施例を示すシステム同定装置における第2イナーシャ同定装置の詳細構成図である。
図6において、101は振幅周波数検出器、103は同定装置出力ゲイン、104は第1一定信号発生器、105は第2一定信号発生器、601は第2同定装置演算器である。
以下、図6を用いて、本実施例のシステム同定装置における第2イナーシャ同定装置の詳細構成を説明する。
振幅周波数検出器101は、指令信号を入力し指令信号振幅と指令信号周波数を出力する。第2同定装置演算器601は、前記指令信号振幅と前記指令信号周波数と回転位置振幅と演算器第1入力信号と演算器第2入力信号を入力しその入力信号の修正信号を出力する。同定装置出力ゲイン103は、第2同定装置演算器601の出力に前記演算器第2入力信号を加算した信号を入力しその入力信号に前記指令信号周波数の2乗の逆数を乗算したイナーシャ同定値を出力する。第1一定信号発生器104は、前記演算器第1入力信号を出力する。第2一定信号発生器105は、前記演算器第2入力信号を出力する。
以下、図6に示す第2同定装置演算器601の詳細および粘性摩擦と一定トルク外乱と振動的トルク外乱を抑制し高い精度のイナーシャ同定値が算出される仕組みについて示す。
実施例1の場合と同様に、モータ203のイナーシャをJ 、粘性係数をD 、第2フィードバック制御器701の比例制御ゲインをKp 、微分制御ゲインをKd 、指令信号をu 、回転位置をθとすると第2フィードバック制御器701、トルク制御器202、モータ203、回転位置検出器204を含む閉ループ系の運動方程式は
となる。実施例1と同様に前記指令信号を振幅u0 周波数ωの正弦信号とする場合の回転位置振幅A の式をモータ203のイナーシャJ について解くと
となり、実施例1と同様に粘性係数の項を無視すると
と表される。ただし−の符号はKp > ω2Jの場合であり+の符号はその他の場合である。式(14)によりモータ203のイナーシャが同定できる。ここで第2フィードバック制御器701の比例制御ゲインKp は実施例1と同様に設定することができ、その設定法に応じて式(14)の平方根の前の符号も決定される。
本実施例においても、実施例1と同様の理由から、一定トルク外乱は同定誤差に影響を与えない。また振動的トルク外乱が存在する場合、定常状態での前記指令信号から前記回転位置までの感度関数は1であるのに対し、前記振動的トルク外乱から前記回転位置までの感度関数は 1/Kp であるため前記比例制御ゲインKp を十分大きく設定することにより振動的トルク外乱のイナーシャ同定精度に与える影響を抑制することができる。
このように、本実施例に係るシステム同定装置は、閉ループ系であり、回転位置を入力し回転位置振幅を出力する振幅検出器206と前記指令信号と前記回転位置振幅を入力しイナーシャ同定値を出力する第2イナーシャ同定装置702を備え、第2イナーシャ同定装置702は、前記指令信号を入力し指令信号振幅と指令信号周波数を出力する振幅周波数検出器101と、前記指令信号振幅、前記指令信号周波数、前記回転位置振幅、演算器第1入力信号、演算器第2入力信号を入力し、その入力信号の修正信号を出力する第2同定装置演算器601と、第2同定装置演算器601の出力に前記演算器第2入力信号を加算した信号を入力し、その入力信号に前記指令信号周波数の2乗の逆数を乗算したイナーシャ同定値を出力する同定装置出力ゲイン103と、前記演算器第1入力信号を出力する第1一定信号発生器104と、前記演算器第2入力信号を出力する第2一定信号発生器105を備える構成としているので、短時間に定常状態にし、イナーシャ同定を開始できるようにし、同定中の負荷の一定速度移動を無くし、可動範囲の限定された負荷の付いたモータのイナーシャ同定を実施することができ、粘性摩擦と一定トルク外乱と振動的トルク外乱の影響を抑制し、高い精度のイナーシャ同定をすることができる。
本発明は、サーボを用いた産業機械など、イナーシャ同定を要求される用途に広く適用が可能である。
第1実施例を示すシステム同定装置における第1イナーシャ同定装置の詳細構成図 第1実施例を示すシステム同定装置の構成図 本発明を示すシステム同定装置の比例制御ゲイン設定のフローチャート 本発明を示すシステム同定装置の比例制御ゲイン設定のフローチャート 第1実施例を示すシステム同定装置において粘性係数を変化させた場合のイナーシャ同定誤差のシミュレーション結果の説明図 第2実施例を示すシステム同定装置における第2イナーシャ同定装置の詳細構成図 第2実施例を示すシステム同定装置の構成図 従来技術を示すシステム同定装置の構成図 従来技術を示すシステム同定装置の検出部の詳細構成図
符号の説明
101 振幅周波数検出器
102 第1同定装置演算器
103 同定装置出力ゲイン
104 第1一定信号発生器
105 第2一定信号発生器
201 指令信号発生器
202 トルク制御器
203 モータ
204 回転位置検出器
205 第1フィードバック制御器
206 振幅検出器
207 第1イナーシャ同定装置
601 第2同定装置演算器
701 第2フィードバック制御器
702 第2イナーシャ同定装置
801 加算器
802 速度調節器
803 第1スイッチ
804 ベクトル演算器
805 電力増幅器+ACR
806 ブラシレスモータ
807 磁極センサ
808 エンコーダ
809 負荷
810 磁極検出部
811 第2スイッチ
812 司令部
813 パルス処理部
814 速度検出部
815 検出部
816 制御装置
901 振幅検出
902 除算器
903 乗算器

Claims (6)

  1. 指令信号を出力する指令信号発生器(201)と、
    前記指令信号からフィードバック信号を減算したトルク指令を入力し電流によりモータ(203)を駆動するトルク制御器(202)と、
    回転位置検出器(204)が検出した前記モータ(203)の回転位置を入力し前記フィードバック信号を出力する第1フィードバック制御器(205)と、を備えるシステム同定装置において、
    前記回転位置を入力し回転位置振幅を出力する振幅検出器(206)と、
    前記指令信号と前記回転位置振幅を入力しイナーシャ同定値を出力する第1イナーシャ同定装置(207)を備え、
    前記第1イナーシャ同定装置(207)は、
    前記指令信号を入力し指令信号振幅と指令信号周波数を出力する振幅周波数検出器(101)と、
    演算器入力信号を出力する第1一定信号発生器(104)と、
    前記演算器入力信号、前記指令信号振幅、前記指令信号周波数、前記回転位置振幅を入力しその入力信号の修正信号を出力する第1同定装置演算器(102)と、
    一定信号を出力する第2一定信号発生器(105)と、
    前記第1同定装置演算器(102)の出力に前記第2一定信号発生器(105)の一定信号出力を加算した信号を入力しその入力信号に前記指令信号周波数の2乗の逆数を乗算したイナーシャ同定値を出力する同定装置出力ゲイン(103)と、を備えることを特徴とするシステム同定装置。
  2. 指令信号を出力する指令信号発生器(201)と、
    前記指令信号から回転位置検出器(204)が検出したモータ(203)の回転位置を減算した偏差信号を入力しトルク指令を出力する第2フィードバック制御器(701)と、
    前記トルク指令を入力し電流により前記モータ(203)を駆動するトルク制御器(202)と、を備えるシステム同定装置において、
    前記回転位置を入力し回転位置振幅を出力する振幅検出器(206)と、
    前記指令信号と前記回転位置振幅を入力しイナーシャ同定値を出力する第2イナーシャ同定装置(702)を備え、
    前記第2イナーシャ同定装置(702)は、
    前記指令信号を入力し指令信号振幅と指令信号周波数を出力する振幅周波数検出器(101)と、
    演算器第1入力信号を出力する第1一定信号発生器(104)と、
    演算器第2入力信号を出力する第2一定信号発生器(105)と、
    前記演算器第1入力信号、前記演算器第2入力信号、前記指令信号振幅、前記指令信号周波数、前記回転位置振幅、を入力しその入力信号の修正信号を出力する第2同定装置演算器(601)と、
    前記第2同定装置演算器(601)の出力に前記演算器第2入力信号を加算した信号を入力しその入力信号に前記指令信号周波数の2乗の逆数を乗算したイナーシャ同定値を出力する同定装置出力ゲイン(103)と、を備えることを特徴とするシステム同定装置。
  3. 前記第1フィードバック制御器(205)を比例微分制御器とし、
    前記トルク制御器(202)、前記モータ(203)、前記回転位置検出器(204)、前記第1フィードバック制御器(205)を含む閉ループ系の固有振動数を前記指令信号の周波数よりも大きくするように前記第1フィードバック制御器(205)の比例制御ゲインを設定することを特徴とする請求項1記載のシステム同定装置。
  4. 前記第2フィードバック制御器(701)を比例微分制御器とし、
    前記トルク制御器(202)、前記モータ(203)、前記回転位置検出器(204)、前記第2フィードバック制御器(701)を含む閉ループ系の固有振動数を前記指令信号の周波数よりも大きくするように前記第2フィードバック制御器(701)の比例制御ゲインを設定することを特徴とする請求項2記載のシステム同定装置。
  5. 前記第1フィードバック制御器(205)を比例微分制御器とし、
    前記トルク制御器(202)、前記モータ(203)、前記回転位置検出器(204)、前記第1フィードバック制御器(205)を含む閉ループ系の固有振動数を前記指令信号の周波数よりも小さくするように前記第1フィードバック制御器(205)の比例制御ゲインを設定することを特徴とする請求項1記載のシステム同定装置。
  6. 前記第2フィードバック制御器(701)を比例微分制御器とし、
    前記トルク制御器(202)、前記モータ(203)、前記回転位置検出器(204)、前記第2フィードバック制御器(701)を含む閉ループ系の固有振動数を前記指令信号の周波数よりも小さくするように前記第2フィードバック制御器(701)の比例制御ゲインを設定することを特徴とする請求項2記載のシステム同定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106647339A (zh) * 2015-10-28 2017-05-10 株式会社安川电机 一种伺服系统和伺服控制器
US20210389344A1 (en) * 2020-06-10 2021-12-16 Seiko Epson Corporation Inertia Sensor Apparatus And Method For Manufacturing Inertia Sensor Apparatus

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