JP2007013918A - 電子式ビジュアル・ジョッキー機能を有するデジタル・カメラとそのためのファイル - Google Patents
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Abstract
【課題】専門化され、かつ高価な機器をプログラムし、使用する方法を学習するために多大な時間を費やすことを必要とせずにスナップ写真を見ることを望む熟練していない顧客のために安価でVJに類似した体験を提供すること。
【解決手段】カメラがテレビ受像機の画面上で見ることが可能なスライドショーを作成する。スライドショーはカメラに保存された画像のシーケンス、カメラに保存された音声を含む。このスライドショーはHDTV解像度のビデオ・ストリームとそれに付随するオーディオ・ストリームの形式でテレビ受像機へと供給される。ユーザはスライドショーに関して複数のシナリオのうちから1つを選択する。特定のシナリオは、特定された画像が提示される方法を決定する。カメラのボタンを使用して、ユーザはスライドショーを停止および開始することができ、かつテレビ受像機の画面上でポインタを移動させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】カメラがテレビ受像機の画面上で見ることが可能なスライドショーを作成する。スライドショーはカメラに保存された画像のシーケンス、カメラに保存された音声を含む。このスライドショーはHDTV解像度のビデオ・ストリームとそれに付随するオーディオ・ストリームの形式でテレビ受像機へと供給される。ユーザはスライドショーに関して複数のシナリオのうちから1つを選択する。特定のシナリオは、特定された画像が提示される方法を決定する。カメラのボタンを使用して、ユーザはスライドショーを停止および開始することができ、かつテレビ受像機の画面上でポインタを移動させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル画像を有するデジタル・カメラおよび/またはスライドショーに関する。
本出願は2005年2月20日に提出された「Digital Camera Having Electronic Video Jockey Capability」という表題の仮特許出願番号60/654,709号(その主題事項は本願明細書に参照で組み入れられる)の米国特許法(35U.S.C.)119章の恩典を権利主張するものである。本出願は、その内容を本願明細書に参照で組み入れる2005年6月30日に提出されたWatanabe他の「Electronic Visual Jockey File」という表題の米国特許出願番号 に関連する。
デジタル・カメラのユーザはしばしば多数のデジタル画像を集める。これは、これらのデジタル画像をスライドショーの形式で他者に見せたいという欲求を生じさせる。デジタル画像を見るための多くの視聴プログラムがスライドショーを提供する。デジタル画像は、通常ではそれらのデジタル画像がフォルダ内に格納される順序で一定の速度で一度に1つ表示される。スライドショーに付随する音声はない。それゆえにスライドショーは多くの視聴者にとってまったく退屈である。
デジタル・ステージと呼ばれ、日本の企業によって市販されている「フォトシネマ」と呼ばれる製品は、極めて洗練されたスライドショーを作成し、パーソナル・コンピュータのコンピュータ画面上で視聴することができる。パーソナル・コンピュータに格納されたデジタル画像は多様なシーケンスで提示され、シーケンスの中の個々の画像を拡大・縮小することが可能である。コンピュータ画面を横切って左から右へと動くように多数の画像の連鎖を作ることも可能である。コンピュータ画面を横切って上から下へと動くように多数の画像の連鎖を作ることもできる。スライドショーに付随するように音楽を選択することも可能である。しかしながらそのスライドショーはコンピュータ画面上である。パーソナル・コンピュータをスタートさせるためにしばしば大幅な起動時間があり、かつ多くの場合、コンピュータは十分楽しめるようなスライドショーを見せることができるであろう大画面を有さない。パーソナル・コンピュータは執務室または家庭内の邪魔にならない場所に置かれ、居間またはメディア室の快適な座席と照明がない。したがって、邪魔にならない部屋でパーソナル・コンピュータの小さい画面上にスライドショーを上演することはそれが与え得るほどの満足感を与えない。
Apple Computer社はアイポッド・フォトと呼ばれるMP3音楽プレーヤを発表した。アイポッドの(「アイポッド・フォト」と呼ばれる)いくつかのバージョンは内蔵型のマイクロハードディスク・ドライブ上に多数のデジタル画像を格納する能力を有する。アイポッド上に格納されたデジタル画像はアイポッドを直接テレビ受像機に連結することによってスライドショーを視聴することが可能である。この目的のために特別のAV(オーディオ/ビデオ)ケーブルが供給され、アイポッドはビデオ信号とオーディオ信号を直接テレビ受像機へと駆動する能力を有する。アイポッド上のタッチ・ボタンはテレビ受像機に表示される画像を選択するために使用可能である。アイポッドのこの態様は極めてよく知られており、アイポッドに格納されたデジタル画像を、快適な座席が概して利用可能である家庭内のテレビ受像機に表示することが可能である。しかしながら、デジタル画像は通常ではそれらの画像を見るためにアイポッドが使用可能になる前にアイポッド上にロードされる必要があるので、アイポッドを使用することは手間がかかる。この不便さや、画像をアイポッドにダウンロードするために要する時間は望ましくない。さらに、アイポッドによって作られるスライドショーは極めて単純で変化がない。変化のない時間当たりのスライド数の値である。長い時間そのようなスライドショーを見ることは概して退屈な経験である。
過去にディスコティックは客達のために興味をひく音楽ミックスを演じるディスク・ジョッキー(DJ)を有した。通常、音楽を付随する描写またはビデオはなかった。過去のディスク・ジョッキーはビデオまたはビジュアル・ジョッキー(VJ)と呼ばれるもので置き換えた。現在のダンス・クラブでは、音楽はしばしば豊富な多様性のスチル画像、ビデオ・クリップ、ライトショー、その他の描写、オーディオ/ビデオ効果を付随する。例えば、VJは多数のコンパクト・ディスク(CD)、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)プレーヤ、ミキサ機器の極めて高額の保管量を有する。クラブの客達の気分に合うように興味をひく様式で様々なCDプレーヤやDVDプレーヤの出力を組み合わせるためにVJはこの高額の機器を使用する。音楽が鳴っているときにクラブにあるスクリーンの一方の側から他方の側へ、または上から下へ、または下から上へとスクリーンを掃引してスチル画像を見ることができる。ビューのシーンが画像の一部にズームインされることもできる。ビューのシーンが画像の一部からズームバックさせることも可能である。画像のサイズをズームアップすることも可能であり、かつサイズをズームダウンすることも可能である。全員が満足感を体験し、かつ聴衆に対して望ましい衝撃を有するように音楽に合う複数の写真のコラージュとフローさらにはビデオを作成することは著しい芸術的手腕を必要とすることが多い。このクラブ体験を提供することは概して費用がかかり、著しい洗練度を必要とする。
仮特許出願番号60/654,709号
米国特許出願番号10/970,804号
Yuichi Horiらの「A Real−Time Multi Face Detection Technique Using Positive−Negative Lines−of−Face Template」という表題の論文
Yuichi Horiの「Using Genetic Algorithm As An Application of Wireless Interconnect Technologies for LSI Chip」という表題のスライド
専門化され、かつ高価な機器をプログラムし、使用する方法を学習するために多大な時間を費やすことを必要とせずにスナップ写真を見ることを望む熟練していない顧客のために安価でVJに類似した体験を提供することが望まれる。起動が遅く、かつ視聴される写真を有していない可能性が高い汎用コンピュータを使用することを必要とせずに可能な限り低コストでVJに類似した体験を提供することが望まれる。VJの芸術的なオーディオ/ビジュアル能力を有していない可能性の高いユーザにVJに類似した体験を提供することが望まれる。
デジタル・カメラはビデオ/オーディオ出力ポートを有し、ケーブルによってHDTVテレビ受像機へ接続可能である。ビデオ・ケーブルはYCrCb成分ビデオ・ケーブルが望ましい。オーディオ・ケーブルはAVケーブルでよく、そのオーディオ部分がオーディオをテレビ受像機へと伝えるために使用される。デジタル・カメラはテレビ受像機の画面上で視聴可能なスライドショーを作り出す。そのスライドショーはカメラに格納されたデジタル・スチル画像とカメラに格納されたオーディオのシーケンスを有する。そのスライドショーがビデオ・ストリームとそれに付随するオーディオ・ストリームの形式でテレビ受像機へと供給される。
ユーザはデジタル・カメラを使用してスライドショー(プレイリスト)の一部であるデジタル画像を選択する。例えば、ユーザはカメラに格納されたすべての画像ファイルのリストから特定の画像ファイル(例えばJPEG、BMP、TIFF、GIF様式のファイル)を選択することが可能である。そのリストを、デジタル・カメラのディスプレイ上に表示することが可能である。ユーザはカメラにあるボタンを使用してこのリストからファイルを選択することが可能である。
ユーザはまた、スライドショー(プレイリスト)の一部であろう1つまたは複数のオーディオ・セレクション(例えばMP3、MP4、WAV、AAC、Apple Losslessファイル、デジタル・カメラで捕捉されるオーディオの切り抜き)も選択する。例えば、ユーザはデジタル・カメラに格納されるオーディオ・セレクションのリストから特定のオーディオ・セレクションを選択することが可能である。例えば、ユーザはデジタル・カメラに格納される音声セレクションのリストから特定の音声セレクションを選ぶことが可能である。このリストはデジタル・カメラのディスプレイ上に表示される。ユーザはカメラにあるボタンを使用してリストからオーディオ・セレクションを特定する。
デジタル・カメラは無線トランシーバ・ポート(例えばFIR IRDAまたはBlueToothまたはUWB)を有し、かつケーブルまたはドッキング・ステーション(例えばUSB2.0)を受け容れるためのポートを有する。これらのポートは画像および/または音声をダウンロードしてスライドショーに含ませるために使用される。画像および/または音声を、画像と音声情報のいずれかの適切なリポジトリ(例えばパーソナル・コンピュータ、MP3プレーヤ、別のデジタル・カメラ、携帯電話器、あるいはパーソナル・デジタル・アシスタント)からダウンロードすることが可能である。これらの情報を、リムーバブル記憶メディア(例えばリムーバブル・フラッシュ・カード、メモリ・スティック、リムーバブル・ハードディスク・ドライブ、または光ディスク)を使用してデジタル・カメラへと移植することもやはり可能である。
カメラのディスプレイやプッシュ・ボタンを使用して、ユーザはスライドショーに関する複数の「シナリオ」のうちの1つを選択する。選択された特定のシナリオは、選択されたデジタル画像と選択された音声がスライドショーの中で提示されるであろう方法を決定する。シナリオは多数の「シーケンス・セット」を含む。シーケンス・セットは芸術的なVJ類似の様式で画像が操作される方法の予め決められた仕様である(操作は混合操作、パニング、チルティング、ズーム操作、回転操作を含む)。シーケンス・セットはまた、フェードイン、フェードアウト、音量、解読されて出力される音声ファイルの変更といった音声の態様も制御する。1つの新規的なビジネス方法の態様では、体験されるビジュアル・ジョッキーは高い芸術的品質を有する要素、シーケンス・セット、シナリオを開発するように相談を受ける。その後、これらの要素、シーケンス・セット、シナリオは通常の顧客による使用のためにデジタル・カメラの製造バージョンに供給される。
サブピクセルのズーム操作を実行し、デジタル・カメラの中でデジタル画像を捕捉するために使用する高性能のハードウェア・ズーム・エンジンをスライドショーの作成時に使用することで、ズーム操作、パニング、チルティングの操作といった操作を実行することもやはり可能である。高性能のハードウェア・ズーム・エンジンを含むデジタル・カメラの電子装置はスライドショーが進行するときにリアルタイムでこれらの操作を実行する。スライドショーを作るためにアイポッドを使用する状況とは異なり、画像を捕捉する目的のためにカメラに高性能ハードウェアが供給され、精巧なズーム・エンジンを供給することが顧客に追加のコストを要求することはない。
一実施態様では、ユーザはデジタル・カメラにあるボタンを使用してスライドショーを停止させ、開始させることが可能である。ユーザはまた、デジタル・カメラにあるボタンを使用して、テレビ受像機の画面上にポインタを出したり、テレビ受像機の画面の方々にポインタを移動させることもできる。
いくつかの実施態様では、ユーザはある一定の方式でシナリオをカスタム化ことが可能である。いったんカスタム化すると、その後のスライドショーにこのカスタム化されたシナリオが使用される。スライドショーをさらに興味あるものに見せ、VJに似せるためにカメラ内の自動顔検出部を使用する。例えば、顔の位置を使用して、画像のどの部分を強調するかを制御することができる。複数の画像のいずれの1つが他を超えて強調されるかを決定するために顔検出部を使用することもやはり可能である。顔の検出はスライドショー作成ソフトウェアへの入力として提供される。
いくつかの実施態様では、スライドショー内の画像のシーケンスに付随する音声のビートが検出される。ビートはスライドショー作成ソフトウェアへの入力として提供される。デジタル画像をシーケンスする処理をそれに付随する音声に同期させ、時期を選ぶことでスライドショーをさらに興味をひき、VJに類似したものにするためにそのビートを使用する。
別の新規的な態様では、単一のコンテナ・ファイルが、コンテンツ・ファイルの中のコンテンツをレンダリングしてスライドショーをシナリオに従ってレンダリングする方法に関するコンテンツ・ファイルと文字情報を含む。文字情報は、例えば、コンテナ・ファイル内に含まれるテキスト・ファイルの形式とすることができる。コンテンツ・ファイルは、例えば、JPEG画像ファイルとMP3音声ファイルを含む。付け加えると、単一のコンテナ・ファイルはスライドショーの間にレンダリングされるコンテンツ・ファイルのファイル名を識別する文字のプレイリスト・ファイルを含む。コンテナ・ファイルは新たな標準タイプのファイルに関して書式の必要条件に従う。このタイプのファイルをEVJファイルと呼ぶことができる。EVJは電子式ビジュアル・ジョッキーを意味する。EVJのファイル名は、それらがEVJファイルであることを示すために.EVJで終わることができる。
EVJファイルを読み取るため、文字情報を構文解析するため、およびコンテンツ・ファイルのコンテンツをレンダリングしてスライドショーを独自にカスタム化されたシナリオに従って再生するためにEVJレンダリング/オーサリング機能を有し、かつEVJ規格に適合するレンダリング・デバイスを使用することができる。再生されるスライドショーは、スライドショー作者によって別のレンダリング・デバイスを使用してオリジナルに創作されたスライドショーと実質的に同じに見える。レンダリング・デバイスは、例えばデジタル・カメラ、デスクトップ型パーソナル・コンピュータ、ラップトップ型パーソナル・コンピュータ、テレビ受像機、ケーブル式セットトップ・ボックスとディスプレイ・デバイスの組合せ、衛星式セットトップ・ボックスとディスプレイ・デバイスの組合せ、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)プレーヤとディスプレイ・デバイスの組合せ、ハンドヘルド型スライドショー視聴用デバイス、ハンドヘルド型スライドショー視聴用デバイスとディスプレイ・デバイスの組合せ、携帯電話器、MP3プレーヤ、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、家庭向け娯楽用の中央制御ユニットとテレビ受像機の組合せなどでよい。
ユーザは、スライドショーのための複数のコンテンツ・ファイルとシナリオを選択するために、EVJレンダリング/オーサリング機能を有するデジタル・カメラを使用することができる。そのとき、レンダリング・デバイスは適切なEVJ様式でEVJファイルを作成する。レンダリング・デバイス上でスライドショーを見るために、EVJレンダリング/オーサリング機能がEVJファイルにアクセスし、EVJファイル内のテキストを構文解析し、テキストからコンテンツ操作命令のシーケンスを作成する。このコンテンツ操作命令はレンダリング・デバイスによって実行され、それにより、再びスライドショーを再生するようにコンテンツがレンダリングされる。そのようなEVJファイルはEVJファイルの作者から第2の個人へと通信または移送される(例えばe−メールで送信されるかまたはフラッシュメモリ・カードで移送される)。その後、第2の個人はEVJレンダリング/オーサリング機能を有する第2のレンダリング・デバイスを使用して第1のレンダリング・デバイス上で作者によってEVJファイルがレンダリングされたのと同じ方式でスライドショーを第2のレンダリング・デバイス上でレンダリングすることができる。レンダリング・デバイスの中の機能は、改造されたEVJファイルがレンダリングされるとスライドショーが様変わりした形式で見られるように、EVJファイルを編集することができる。実行されることが可能な編集の例は画像の追加、画像の削除、画像がレンダリングされる順序の変更、スライドショーの中で表示されるであろう文字の追加、音声断片の追加、音声断片の削除、スライドショーの描写に付随する音楽の変更、EVJファイル内のシナリオの定義の編集を含む。
その他の実施態様および利点は下記の詳細な説明で述べられる。この概要は本発明を規定するように意味するものではない。本発明は特許請求項によって規定される。
類似した番号が類似した構成要素を示す添付の図面は本発明の実施形態を例示している。
ここで本発明のいくつかの実施形態に対して詳細に参照が為され、それらの例は添付の図面に例示されている。
図1は一実施形態によるスライドショー・システム1の透視図である。初期の工程(図示せず)で、デジタル・スチル画像を捕捉し、かつそのデジタル・スチル画像をファイル(例えばJPEGファイル)の形式でデジタル・カメラ3に格納するために、ユーザ2がデジタル・カメラ3を使用する。別のリポジトリのデジタル画像のファイル(例えばパーソナル・コンピュータ、PDA、携帯電話器、別のデジタル・カメラ、ポータブル・マイクロハードディスク・ドライブ、ポータブル・メモリ、光ディスク)からデジタル画像のファイルをデジタル・カメラ3へロードすることもできる。デジタル・カメラ3は音声情報の断片(例えばデジタル・スチル画像がデジタル・カメラで捕捉されるときに有る音声)を捕捉するマイクロフォンを有する。音声情報のこれらの断片はまた、個別ファイルとしてデジタル・カメラ3に格納される。デジタル形式の音楽(例えばMP3、WAV、MP4、AAC、Apple Lossless様式のファイル)も、同様に、デジタル情報のリポジトリ(例えばパーソナル・コンピュータ、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、MP3プレーヤ、PDA、携帯電話器、ポータブル・マイクロハードディスク・ドライブ、ポータブル・メモリ、光ディスク)からデジタル・カメラへロードすることができる。
いったんデジタル・スチル画像と音声の情報がデジタル・カメラ3に入ると、ユーザ2はデジタル・カメラ3を使用して興味をひくVJ類似のスライドショーで別の個人4にこのデジタル・スチル画像と音声の情報を示す。VJ類似のスライドショーの表示が図1に例示されている。スライドショーを提示するために、デジタル・カメラ3はケーブル5、21によって直接HDTV(高解像度テレビ受像機、1280×720)のテレビ受像機6に連結される。ケーブル5はビデオをテレビ受像機6へと伝えるために使用するYCRCB成分ビデオ・ケーブルである。ケーブル21はAV複合ケーブル21であり、そのケーブルのオーディオ部分を、音声をテレビ受像機6に送るのに使用する。デジタル・カメラ3はケーブル5を通るビデオ情報の流れの形でデジタル・スチル画像をHDTVテレビ受像機6へ出力する。それにより、テレビ受像機の画面上でスライドショーを見ることができる。デジタル・カメラ3はケーブル21を通して付随の音声(例えば音楽および/または音声の断片)をテレビ受像機へ出力し、テレビ受像機6のスピーカまたはテレビ受像機で使用されているその他のサウンド・システムで音声を聴くことができる。ユーザ2はデジタル・カメラのディスプレイ7を使用し、かつデジタル・カメラにあるボタン8〜14を使用してスライドショーを制御する。
ビデオ・ストリームとオーディオ・ストリームを出力する能力をデジタル・カメラ3に与えるために必要なハードウェアの全部ではないが大部分は従来式のデジタル・カメラ(例えば、NuCORE Technology Inc.、Sunnyvale、CAによって製造される画像処理用集積回路を使用するデジタル・スチル・カメラ)に既に存在する。近い将来、多くの消費者はこのタイプのデジタル・カメラやHDTVテレビ受像機の両方を家庭に入れるであろう。したがって、個人4にVJ類似のスライドショーを見せるための追加の機能をユーザ2に提供することに伴う主な追加のハードウェアのコストはケーブル5、21である。デジタル・カメラ3が(例えばマイクロハードディスク・ドライブをカメラが有するせいで)大量の空き記憶容量を有するタイプである場合、膨大な量の高解像度デジタル・スチル画像をデジタル・カメラに格納することが可能であり、それにより、一部の消費者がデジタル・スチル写真を格納し、表示するためのアイポッドのような追加の高価なデバイスを購入する必要性をなくすることができる。デジタル・スチル画像を第1のデバイス(カメラ)で捕捉し、その後、この捕捉したデジタル・スチル画像を、消費者のデジタル写真全部を格納するための適切な記憶部を有する第2のデバイス(アイポッド)へロードする必要はない。デジタル・カメラ3はカメラの画像捕捉機能とアイポッドのデジタル画像格納/表示機能の両方を遂行する。
図2はデジタル・カメラ3の裏面のさらに詳細な図である。裏面はディスプレイ7(例えばLCDディスプレイ)、4方向のボタン8〜11、ポインタ操縦用ニップル12、MENU押しボタン13、ENTER押しボタン14、ファインダ15を有する。デジタル・カメラ3はビデオ出力ポート16も備えている。ビデオ出力ポート16が、ビデオ・ケーブル5を介してHDTVテレビ受像機6に直接連結されて示されている。デジタル・カメラ3はオーディオ出力ポート20も含む。オーディオ出力ポート20が、オーディオ・ケーブル21を介してHDTVテレビ受像機6に直接連結されて示されている。デジタル・カメラ3は無線トランシーバ・ポート17(例えば超広帯域(UWB)トランシーバ、FIR IRDA(赤外線データ連携)トランシーバ、またはBluetoothトランシーバ)も備えている。無線トランシーバ・ポート17は、例えばデジタル・スチル画像を他の無線装置から受信するため、またはデジタル音声情報を他の無線装置から受信するために使用可能であり、それにより、受信された画像および/または音声情報をVJ類似のスライドショーの中に組み入れることができる。デジタル・カメラ3は物理的コネクタに適合するポート18(例えばUSB2.0ポート)も有する。ポート18はUSBケーブルを介してパーソナル・コンピュータ19へと連結されて示されている。デジタル・カメラ3はパーソナル・コンピュータ19からデジタル・スチル画像および/またはデジタル音声情報を受け取ることができ、それにより、これらの画像および/または音声情報をVJ類似のスライドショーの中に組み入れることができる。
また、図2は、VJ類似のスライドショーを立ち上げるためにユーザ2がデジタル・カメラ3を使用するときに、ディスプレイ7に表示されるものも示している。複数のデジタル画像ファイルのインジケータ、複数のデジタル音声ファイルのインジケータ、複数のスライドショーのシナリオのインジケータが表示される。図2の例で、デジタル画像ファイルのインジケータは縦列で示されたファイル名(例えばPHOTO#1.JPG)である。図2の例で、デジタル音声ファイルのインジケータは縦列で示されたファイル名(例えばSONG#1.MP3)である。図2の例で、スライドショーのシナリオのインジケータは縦列で示されたテキスト名(例えばSCENARIO#1)である。各々のデジタル画像ファイルのインジケータはデジタル・カメラ3に格納された画像ファイルを表わし、各々のデジタル音声ファイルのインジケータはデジタル・カメラ3に格納された音声ファイルを表わす。
インジケータのうちの1つを特定するためにユーザ2は4つの方向ボタン8〜11を使用する。現在特定されているインジケータが強調されて見える。4つの方向ボタン8〜11を使用して、インジケータのリストの上下と、インジケータの縦列を左右に横切って、1つのインジケータから次へと強調を移動させることができる。ユーザ2が所望のインジケータ強調させたとき、ユーザ2はENTERボタン14を押してインジケータを選択する。いったん選択されると、たとえ特定されるインジケータを他のインジケータへと移すように方向ボタン8〜11が使用されてもインジケータは強調された状態を維持する。この方式で、ユーザ2はデジタル・カメラ3に格納されたデジタル・スチル画像に関して複数のインジケータを選択する。説明図の中では、3つのデジタル・スチル画像PHOTO#2.JPG、PHOTO#4.JPG、PHOTO#5.JPGのインジケータが選択されている。デジタル・スチル画像のインジケータのリストはスクロールすることができ、それにより、たとえ一度に7つしか表示されなくても7つよりも多数のインジケータが選択のために利用可能となる。
ユーザ2が複数のデジタル・スチル画像のインジケータを選択するのと同じ方式で、ユーザ2は1つまたは複数のデジタル音声インジケータ(このケースでは、選択された音声情報はデジタル・カメラにMP3の様式で格納された曲SONG#3である)を選択するために方向ボタン8〜11とENTARボタン14を使用する。
同様に、ユーザ2はリストアップされたスライドショーのシナリオのインジケータのうちの1つを選択する。あるシナリオはスムーズ・ジャズのようなイージーリスニングの最新の音楽と共に使用するのに適している。別のシナリオはクラシックの交響楽と共に使用するのにより適している。別のシナリオは高速のビートを伴なったダンスやクラブミュージックと共に使用するのにより適している。別のシナリオは大きいエネルギーのロックミュージックと共に使用するのにより適している。
この例ではSCENARIO#6が選択されている。この選択過程の中で、ディスプレイ7に表示される情報を、HDTVテレビ受像機6の画面上に表示することもやはり可能である。デジタル・カメラ2は、ディスプレイ7上に何が示されてもHDTVテレビ受像機の画面に表示する目的のために使用可能なオンスクリーン表示回路と画像混合能力を有する。
図3はデジタル・カメラ3の電子回路の単純化された図である。デジタル・カメラ3は光学系100、イメージ・センサ101、アナログ・フロントエンドとタイミング発生器の集積回路102、画像処理用集積回路103、画像情報をバッファ処理するためのある量のSDRAM104、ディスプレイ7、マイクロフォン105、スピーカ106、ビデオ出力ポート16、オーディオ出力ポート20、無線トランシーバ・ポート17、USBバス・ポート18、ある量の大容量記憶部(例えばリムーバブル・フラッシュメモリおよび/またはマイクロハードディスク・ドライブ)107、ボタン8〜14を含めたプッシュ・ボタン、マイクロコントローラ108を有する。マイクロコントローラ108は、複数の機能の中でも特に、ボタンを押す操作を検出するためのキー走査(ボタン走査)機能を遂行する。マイクロコントローラ108はシリアル・バスを通って画像処理用集積回路103と通信し、かつシリアル・インターフェース回路109を使用する。画像処理用集積回路103は、多くの部分の中でも特に、デジタル画像用情報ルート110、プロセッサ111、ズーム・エンジン112、HDTVのNTSC/PALコーデック113、音声のDAC/ADC(デジタル/アナログ変換器およびアナログ/デジタル変換器)115を有する。オンスクリーン表示(OSD)回路は、背景画像全体にわたって文字やアイコンを表示できるようにディスプレイ用のインターフェース回路114内に設けられる。
図4は、画像処理用集積回路103の中のプロセッサ111に対して実行するスライドショー作成用のソフトウェア200の構成を例示している。図中のブロックの最下段の列はハードウェア回路の個別ブロックを表わす。ハードウェア回路の各々のブロックはハードウェア・オブジェクト(ハードウェア・ドライバ)層201を使用してソフトウェアによって制御される。「motion primitive engine」と表記されている層202は複数のモーション・プリミティブAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を提示しており、さらに高いレベルのソフトウェアを利用可能にしている。モーション・プリミティブAPIの例は特定のJPEG画像の中の特定の場所にズームインさせるために呼び出すAPIである。所望のデジタル・スチル画像の中の特定の場所に連続的にズームインさせるためにそのようなモーション・プリミティブAPIを多数回使用することができる。
モーション・プリミティブAPIの別の例はデジタル画像のサイズをズームアップする(表示されるときのサイズを上げる)ために呼び出すAPIである。モーション・プリミティブAPIの別の例はデジタル画像のサイズをズームダウンする(表示されるときのサイズを下げる)ために呼び出すAPIである。
モーション・プリミティブAPIの別の例は背景画像に関して左へと特定の画像を移動させるために呼び出すAPIである。この操作は「パニング」と呼ばれる。背景画像を横切って特定の画像を左へと移動させるためにこのパニングAPIを連続して多数回呼び出すことができる。背景画像に関して右へのパニングのために別の同様のAPIがある。背景画像は別の捕捉画像でもよく、または場合によっては白一色のフレームまたは黒一色のフレームであることも可能である。
モーション・プリミティブAPIの別の例は背景画像に関して上方へと特定の画像を移動させるために呼び出すAPIである。この操作は「チルティング」と呼ばれる。そのようなチルティングモーション・プリミティブAPIを、背景画像を横切って特定の画像を上方へと移動させるために連続して多数回使用することができる。背景画像に関して下方へのチルティングのために別の同様のAPIがある。背景画像は別の捕捉画像であることができ、あるいは場合によっては白一色のフレームまたは黒一色のフレームであることも可能である。
モーション・プリミティブAPIの別の例は、特定の画像に対して「フィルタ処理」と呼ばれるものを実行するために呼び出すAPIである。この意味で、フィルタ処理はぼかし効果と混合する処理を含む。
ソフトウェアの層はモーション・プリミティブAPI層と呼ばれるが、モーション・プリミティブ用ではなくこの層によって提示されるAPIも存在する。例えば、音声のDAC/ADCやHDTVビデオのコーデックを制御するためのAPIが存在する。例えば、特定のファイルの音声情報の復号を開始するためにあるAPIを呼び出すことができる。プロセッサ111に対して実行するコーデックのソフトウェアは復号機能を遂行し、その結果を音声DACへ出力し、それが今度は他方でアナログ音声をオーディオ出力ポート20へ出力する。特定のファイルからデジタル・スチル画像をHDTVビデオのコーデックへ供給させ、それにより、このコーデックがビデオ・ストリームの形式でその情報をビデオ出力ポート16へ出力させるために別のAPIを呼び出すことができる。
第1の画像を第2の画像と混合するためのAPIも存在する。API呼び出しの変数フィールドは、第1の画像である結果的に得られる画像の比を(パーセント数で)示す。例えばその比が30パーセントに設定されれば、第1の画像の各々の画素の値は30パーセントで掛け算され、第2の画像の各々の対応する画素の値が70パーセントで掛け算され、2つの積が合計されることで結果的に得られる画像に関する画素の値に到達するであろう。この実施形態では、この混合機能はプロセッサ111によって遂行される。
モーション・プリミティブエンジン層202の上の次のソフトウェア層は「シーケンス・セットAPI層」203である。図5は7つのシーケンス・セットを例示する単純化された図である。各々のシーケンス・セットは複数の要素のシーケンスである。例えば、シーケンス・セットSET_06は、複数の要素45FR_02(連続する要素45フレーム)、45_FR_04(連続する要素45フレーム)、15FR_02(連続する要素15フレーム)、FB90FR_10(連続する要素90フレーム)のシーケンスを定義している。したがってシーケンス・セットSET_06は195フレームの合計シーケンスを定義している。各々の要素は、付随するデジタル画像のセットがズーム、パン、チルト、回転、混合の操作をされる方法を規定する。一実施形態でシーケンス・セットやそれが引き起こす結果は下記でさらに詳しく述べられる。
シーケンス・セット層203の上の次のソフトウェア層(図4参照)はシナリオ層204である。例示された例では、N通りの考え得るスライドショーのシナリオがあり、そこからユーザは1つを選択することができる。これらのシナリオの各々は特定のシーケンス・セットのシーケンスを特定する。シナリオに付随するあるシーケンス・セットが完了されると、そのシナリオに付随する次のシーケンス・セットが開始される等々である。シナリオやそれが引き起こす結果は下記でさらに詳しく述べられる。
シナリオ層204の上の次のソフトウェア層はシナリオ制御層205である。この層は、選択されたシナリオに付随する特定のデジタル画像を決める。この層はまた、選択されたシナリオに付随する特定の音声情報も決める。
シナリオ制御層205の上のソフトウェアの最上層はユーザ・インターフェース(UI)ソフトウェア層06である。UI層のソフトウェアはスライドショーのセットアップ中にディスプレイ7上に表示されるものを制御する。UI層のソフトウェアはどのボタンが押されるかを検出し、ディスプレイ7上に表示されるものを変更し、スライドショーをセットアップする適切な措置をとる。
図2でユーザ2がSCENARIO#6を選択する例を続行すると、SCENARIO#6が選択されたことに起因してデジタル・カメラ3はシーケンス・セットSET_06、SET_02、SET_01がその順序でレンダリングされることを決定する。最初のシーケンス・セットSET_06(図5参照)から、最初の要素は要素45FR_02である。
図6は、この要素45FR_02を実行するために遂行されるべき措置の具体的例示となる図である。2つのデジタル画像PHOTO AとBLACKがこの要素に関連する。ユーザ2によって選択されたデジタル画像が上から下への順序で入れられる。したがって、(ディスプレイ7上に表示されるリストから)選択された最も上のデジタル画像PHOTO#2.JPGはPHOTO Aとなるように割り当てられる。デジタル画像BLACKはメモリに格納された実際のデジタル画像ではなく、一面黒い画素情報の領域である。図6で、時間は左から右への方向に延びる。図の上部を横切る番号0F、5F、10F等々はビデオのフレームの番号を表わす。「ZOOM RATIO」の値100(0FR)は、ゼロ番フレームの時間にPHOTO Aが原寸(すなわちズーム=100%)であることを示す。「ROTATION」の値0(0FR)は、PHOTO Aがゼロ度回転させられる(すなわちPHOTO Aの回転がない)ことを示す。「BLENDING」の値0(0FR)は、ゼロ番フレームの時間にPHOTO Aが他のデジタル画像(BLACKのデジタル画像)に対して0パーセントの強度であることを示す。したがって、混合操作の結果は完全に黒いデジタル画像である。
時間10Fでは、ズーム比と回転の値は同じ状態を維持しており、それゆえにPHOTO Aはサイズを拡大も縮小もされず、回転もさせられていない。しかしながら、混合の比はフレーム0の時間の0パーセントの値から10番フレームの時間に100パーセントの値へと進んでいる。これは10番フレームの時間にPHOTO Aが100パーセントの係数で混合され、黒い画像が0パーセントの係数で混合されることを示す。したがって、時間ゼロの黒い画像は時間10FにPHOTO Aが黒い画像によって影響されないで現れるまでPHOTO Aでもって徐々に混合から取り除かれる。
時間20Fに、ズーム比は115(20FR)である。したがって、PHOTO Aが時間20Fに開始時のサイズの115パーセントに見えるようにPHOTO Aはサイズが拡大されることが分かる。画像を捕捉することと、スライドショーの間のズーム機能を遂行することの両方に同じ高性能ズーム・エンジンが使用することに留意すべきである。
フレーム20Fの時間からフレーム30Fの時間まで変化は生じない。時間35Fに、ズーム比は40(35FR)である。したがって、時間30Fに始まって時間35Fに終了するまでPHOTO Aが縮小され、その開始時のサイズの40パーセントになる。
時間40Fに、時間ラインの下部に見える40FRと標示された左のブロックで示されるようにPHOTO Aの上方へのチルティングが開始される。PHOTO Aの40パーセントのサイズのバージョンの開始時の位置が画面の中央にあることに留意すべきである。上方を指す矢印はPHOTO Aの上方へのチルティングを示す。
時間44Fに、PHOTO Aの40パーセントのサイズのバージョンの上方へのチルティングは時間ラインの下で44FRと標示されたブロックで示される場所に達している。PHOTO Aがその通常のサイズの40パーセントを維持していることに留意すべきである。要素45FR_02は45番フレームの時間に終了する。
図6のシーケンス・セットによって示されたズーム操作、回転操作、混合操作、チルティングはモーション・プリミティブであり、それらの各々は対応するモーション・プリミティブAPIを呼び出すことによって遂行される。ここでは図示されていないが、音声がどのように出力されるかを制御するために、ある要素がAPI呼び出しを含んでいてもよい。ある音声ファイルが復号化されてテレビ受像機へ出力される過程を要素が開始させることができる。音量レベルを変える過程を要素が生じさせることもできる。要素が音声をフェードイン、フェードアウトさせることができる。要素が特定の音声ファイルの復号を止めることもできる。
図7はシナリオSCENARIO#6のシーケンス・セットSET_06内の次の要素(要素45FR_04)を例示している。2つのデジタル画像PHOTO AとWHITEがこの要素に関連する。要素45FR_02のBLACKフレームのケースのように、WHITEフレームはメモリに格納された実際のデジタル画像ではなく、一面白い画素情報の領域である。
フレーム0Fの時間に、ユーザ2によって選択されたデジタル・スチル画像(この例ではPHOTO#4.JPGで表わされるデジタル・スチル画像)の中の第2のデジタル画像はPHOTO Aである。「ZOOM RATIO」と標示されたラインの中に見える40(0FR)で示されるように、PHOTO Aはその当初のサイズの40パーセントへとズーム操作される。PHOTO Aの開始時の位置は時間ラインの下に見える0FRと標示された左端のブロックの中に例示されている。PHOTO Aは視野の外で始まり、チルティングが背景フレームに関して上方で始まる。
フレーム5Fの時間に、PHOTO Aの40パーセント・サイズのバージョンは、時間ラインの下に見える5FRと標示された右端のブロックで例示されるように、視野の中央に達している。
フレーム5Fの時間からフレーム10Fの時間まで変化は生じない。フレーム15Fの時間に、ズーム比は100パーセントである。したがって、時間10Fに始まって、PHOTO Aは時間15Fまでにその当初のサイズの100パーセントになるようにサイズを拡大される。
フレーム15Fの時間からフレーム25Fの時間まで変化は生じない。フレーム25Fの時間と45Fの時間の間で、混合のパーセンテージは時間25Fの100パーセントから時間44Fの0パーセントへと変化した。したがって、PHOTO Aの100パーセント・サイズのバージョンは時間44Fまでに一面白い背景へと混合から取り除かれることが分かる。要素は時間45Fで停止する。
図8は、シナリオSCENARIO#6のシーケンス・セットSET_06内の次の要素(要素15FR_02)を例示している。3つのフレーム、すなわち一面白い画像フレームと、(ユーザ2によって選択された次のデジタル・スチル画像である)PHOTO Aと、一面白い画像フレームがこの要素の中に含まれる。このケースではPHOTO AはPHOTO#5.JPGで表わされるデジタル・スチル画像である。
初期に、フレーム0Fの時間で、一面白いフレームが100パーセントのサイズでレンダリングされるが、しかしそれは0パーセントのパーセンテージで混合される。他方でPHOTO Aは0パーセントのパーセンテージで一面黒いフレームと混合される。全体の結果はフレーム0Fの時間での一面黒いフレーム出力である。
しかしながら、一面黒いフレームに対するPHOTO Aの混合のパーセンテージは時間0Fの0パーセントから時間7Fの100パーセントへと変化する。したがってPHOTO Aは黒い画面から浮かび上がるように見え、時間7Fまでに暗くない形で現れる。
一面白いフレームに関する混合のパーセンテージはフレーム0Fの時間からフレーム8Fの時間まで0パーセントを維持する。時間8Fから時間11Fまでで、一面白いフレームの混合は0パーセントから100パーセントへと変化する。時間0FでのPHOTO Aは100(0FR)で示されるようにゼロのズーム比であり、時間11Fでは107(11FR)で示されるように107のズーム比である。したがってPHOTO Aはフレーム11Fの時間にサイズ107であるが、しかし時間11Fに一面白いフレームと混合され、それゆえに結果は一面白いフレームである。
時間11Fから時間14Fで、一面白いフレームの混合の比が100パーセントから0パーセントへと移行し、PHOTO Aの混合は時間11Fでの黒いフレームとの100パーセントの混合から時間14Fでの0パーセントへと移行する。その結果は、時間11Fでのすべて白いフレームから時間14Fでのすべて黒いフレームへの段階的な変移である。
図9は、シナリオSCENARIO#6のシーケンス・セットSET_06内の次の要素(要素FB90FR_10)を例示している。この要素には図9のPHOTO A、PHOTO B、PHOTO C、PHOTO D、PHOTO E、PHOTO Fで指定された6つのフレームが含まれる。PHOTO Aはこのケースでは図2に示されたユーザ・インターフェースを使用してユーザによって選択されたデジタル・スチル画像であるが、しかし選択されたデジタル・スチル画像のファイル名は図2で強調されたファイル名のうちの1つではなく、画面には表示されていない画像ファイルのリストの一部である。
フレーム0Fの時間に、デジタル・スチル画像は図9の時間ラインの下の左端のブロック内の左の図に示された位置に現れる。矢印はパニングの方向を例示している。
フレーム10Fの時間に、デジタル・スチル画像は図9の時間ラインの下の右端のブロック内の右の図に示された位置に現れる。デジタル・スチル画像PHOTO Fは視野の外に移動しており、PHOTO Dが視野の中に入っている。デジタル・スチル画像PHOTO A〜PHOTO Fの各々は時間ラインで示されるように30%のサイズである。パニングはフレーム10Fの時間に停止する。これはPHOTO A〜PHOTO Fの時間ラインの位置の横列内でパニング停止インジケータ(図示せず)で示されることができる。
フレーム15Fの時間に始まって、視野の中央にあるデジタル・スチル画像のうちの1つ、PHOTO Bだけが30パーセントのサイズからフレーム19Fの時間での70パーセントのサイズへと大きくされ、フレーム30Fの時間まで70パーセントのサイズを維持し、その後、フレーム34Fの時間で30パーセントのサイズへとサイズを小さくされる。これはPHOTO Bを際立たせる。
この状況はパニングが再び始まるフレーム40Fの時間まで残る。パニングの再開は、PHOTO A〜PHOTO Fの時間ラインの位置の横列内でパニング開始インジケータ(図示せず)で示される。デジタル・スチル画像PHOTO A〜PHOTO Fの横列は時間40Fで視野を横切って右へとパンし始めるように見られる。デジタル・スチル画像PHOTO A〜PHOTO Fは図9の時間ラインの下の右端のブロック内の左の図に示された位置に現れる。矢印はパニングの方向を例示している。パニングはフレーム50FRの時間に停止する。フレーム50FRの時間に、デジタル・スチル画像PHOTO A〜PHOTO Fは図9の時間ラインの下の右端のブロック内の右の図に示された位置に現れる。フレーム50Fの時間からフレーム90Fの時間で、画像の位置は固定されて留まっている。
シーケンス・セットSET_06がレンダリングされた後、SCENARIO#6の次のシーケンス・セットであるシーケンス・セットSET_02がレンダリングされる。その後、このシナリオの最後のシーケンス・セットであるシーケンス・セットSET_01がレンダリングされる。これがスライドショーを完了させる。
スライドショーの中のいずれの時間でも、ユーザはENTERボタン14を押すことによってスライドショーを中断することができる。ENTERボタン14を再び押すと、スライドショーはシナリオの中でスライドショーが中断された時点から再スタートする。ENTERボタン14はこの停止/再スタートの機能のためのトグル・ボタンとして役割りを果たす。
デジタル・カメラ3は、スライドショーの間にテレビ受像機の画面6上にどのような画像が表示されていても上に重ねることができるポインタ・オーバレイを有する。このポインタ・オーバレイはスライドショーが進行中であるときに現れるようにされているが、前述したようなENTERボタン14の使用に起因してスライドショーが止められると現れるようにされることもやはり可能である。ポインタ・オーバレイを出現させるために、ユーザは方向ボタン8〜11のうちの1つを操作するか、あるいはポインタ操縦用ニップル12を操作する。マイクロコントローラ108がこれらのボタンのうちの1つの動きを検出し、シリアル・バスとシリアル・インターフェース回路109を介して画像処理用集積回路103に知らせる。画像処理用集積回路103の中のプロセッサ111は、コーデック113と協力してポインタをテレビ受像機の画面6上に表示されるデジタル画像に重ね合わせ、それにより、ポインタはオーバレイとして現れる。したがって、ポインタの情報はテレビ受像機6へと送られるビデオ・ストリーム内に内蔵され、それにより、ポインタはテレビ受像機6の画面上に現れる。ユーザは方向ボタンおよび/またはポインタ操縦用ニップルを操作することによってテレビ受像機6のテレビ画面の方々にポインタを移動させることができる。ポインタは、ユーザが適切な行動をとることによって、例えばポインタが表示されているときにENTERボタン14を押すことによって消えるようにされる。このケースでは、ENTERボタン14はスライドショーを停止または開始させるのではなく、テレビ受像機の画面からポインタを消す。
いくつかの実施形態では、選択されたシナリオによって管弦楽に編曲されたスライドショーをカスタム化することができる。一実施形態では、カスタム化が生じるべき時点にENTERボタン14を押すことによってユーザ2はスライドショーを停止させることができる。いったんスライドショーが止められると、ユーザ2はMENUボタン13を押し、カスタム化のオプションのメニューを出現させることができる。
図10はディスプレイ7上に現われるカスタム化のオプションの例を例示している。スライドショーが中断された時間にデジタル・スチル画像内のある場所がズームインされている(ズーム領域の中央にある)場合、ユーザはその場所を変更することができる。例えば場面が関心対象物と背景を含んでいる状況を考慮する。もしも背景の中の関心対象でない点にシナリオがズームインされている場合、ユーザはズームインされるている点を関心対象物上の点に変更することができる。同様に、もしも動作がズームアウトであり、かつズームアウトの中心として使用するデジタル画像内の点が関心対象物ではなく背景の中の無関心な点である場合、ユーザはこの点を関心対象物上の点に変更することができる。
図10のメニューで他のオプションは現在のデジタル画像を画像の順序で1画像後ろに移すことである。これを目的として、強調されるメニュー・オプションを「MOVE PICTURE LATER」オプションへと移すように方向ボタンが押される。ENTERボタンを押す操作が動作を遂行する。
他のオプションは現在のデジタル画像を画像の順序で1画像前に移すことである。これを目的として、強調されるメニュー・オプションを「MOVE PICTURE EARLIER」オプションへと移すように方向ボタンが押される。ENTERボタンを押す操作が動作を遂行する。
他のオプションはオーディオ・クリップを捕捉することである。これを目的として、強調されるメニュー・オプションを「CAPTURE AUDIO CLIP」オプションへと移すように方向ボタンが押される。マイクロフォン105からの音声捕捉をデジタル・カメラが開始する事象がENTERボタンを押す操作で生じる。この捕捉は、例えば、ある一定量の時間の後、あるいは記録される音声が予め決められた時間量に関してある一定の大きさの閾値よりも下に落ちると停止する。最後に捕捉されたオーディオ・クリップが、ADD AUDIO CLIPオプションを選んでENTERボタンを押すことによってスライドショーが中断された時間で始まるスライドショーの中に追加される。選択されたSONG#3.MP3ではなく追加されたオーディオ・クリップが、このオーディオ・クリップが終わりに到達し、SONG#3.MP3の再生が再開するまでテレビ受像機に出力される。スライドショーが中断された時間にオーディオ・クリップが再生されている場合、「DELETE AUDIO CLIP」を選択してENTERボタンを押すことによってスライドショーからオーディオ・クリップを消去することができる。
付随する音声の音量は、スライドショーを停止させ、図10のメニューの「VOLUME UP」または「VOLUME DOWN」を選択し、その後にENTERボタンを押すことによって変えることができる。
シナリオのカスタム化はデジタル・カメラに格納される。改造されたシナリオでスライドショーを再生するために、ユーザはMENUボタン13を押し、それが表示されるメニューを図2のメニューへと切り替える。その後、ユーザはPICTURE、MUSIC、またはSCENARIOのいずれの変更もせずにENTERボタンを押す。これが、最後に選択されたシナリオSCENARIO#6が再生される事象を生じさせる。シナリオが再生されるとき、それはユーザによってカスタム化された通りに再生される。図10のメニュー・オプションは、スライドショーのシナリオがユーザによって変更されるかまたはカスタム化される可能な方式のうちの単にいくつかである。図10のオプションは例として提示されている。スライドショーをカスタム化する他の方式が図10のメニューにリストアップされることは可能である。
一実施形態では、デジタル・カメラはデジタル・スチル画像の中の人間の顔を検出する能力を有し、その検出された顔の場所を使用して、スライドショーの中で、デジタル画像のズーム操作、パニング、チルティング、またはそれ以外の操作を制御する能力を有する。画像の中の顔の存在は、例えば、皮膚の色調の範囲にある画素の領域を識別するように画像を処理することによって検出される。その後、これらの領域の下端部が判定される。その後、この下端部が人間の顎のアーチ型、U字型のテンプレートと比較されて下端部のうちの1つがテンプレートと一致するかどうかを見る。下端部とテンプレートとの間の相関値が判定される。もしもこの相関値が閾値を超えていれば、この皮膚の色調の領域が顔であると判定される。どのようにして顔の検出を行うかに関する付加的な詳細については1)2004年10月21日に出願された「Template Matching Method And Target Image Area Extraction Appartus」という表題の米国特許出願番号10/970,804号(そのコンテンツは本願明細書に参照で組み入れられる)、2)Yuichi Horiらの「A Real−Time Multi Face Detection Technique Using Positive−Negative Lines−of−Face Template」という表題の論文、Proceedings of the International Conference of Pattern Recognition(ICPR‘04)、vol.1、no.1、pages765〜768(2004)、(そのコンテンツは、本願明細書に参照で組み入れられる仮特許出願60/654,709号に見出される)、および3)Yuichi Horiの「Using Genetic Algorithm As An Application of Wireless Interconnect Technologies for LSI Chip」という表題のスライド(そのコンテンツは、本願明細書に参照で組み入れられる仮特許出願60/654,709号に見出される)を参照されたい。
例えば、もしもスライドショーのシナリオが画像の特定の場所へのズームインを規定し、かつ画像が上述のような人間の顔を含むと判定される場合、ズームインされる場所は自動的に検出された顔の場所となることが自動的に設定される。同様に、もしもスライドショーのシナリオが画像の特定の場所からのズームアウトを規定し、かつ画像が上述のような人間の顔を含むと判定される場合、ズームアウトが生じる場所は自動的に検出された顔の場所となることが自動的に設定される。もし、別のモーション・プリミティブが遂行されるべきであり、そのモーション・プリミティブが画像の一部分を他よりも際立たせるように調節することができる場合、顔が検出された場所は人間の顔を含む画像のその部分を際立たせるために使用することができる。
一実施形態では、スライドショーに付随させるために図2で選択された音声情報は、音声情報の速さを検出するために前処理される。例えば、音声の大きさの包絡線が周波数領域で分析され、それにより、主周波数、例えばドラムのビートが検出される。音声のこのビートのタイミングは音声情報と共に格納される。そのシナリオが選択されてスライドショーが開始されると、スライドショーの中の画像の変化速度を制御するために前回の音声分析の結果を使用する。1つの例では、デジタル画像の出現と変化は検出された音声ビートと一致するようにタイミング調整される。
図1のデジタル・カメラ3によって作られるスライドショーを、アイポッドで作る従来式のスライドショーよりもより「VJ類似」に、より反復的でなく、かつより退屈でないものにするために上述の機能が組み合わさる。画像を捕捉するために使用するデジタル・カメラにスライドショー作成能力を供給することによって、消費者はテレビ受像機で視聴可能なスライドショーを作ることを単に可能にするためのアイポッドのような追加のコストのかかるデバイスを購入する必要がなくなる。デジタル・カメラ3が大きな記憶容量を有する場合、捕捉されたデジタル画像をカメラまたはパーソナル・コンピュータからさらに大きな記憶容量を有する(アイポッドのような)他のデバイスへ移す、面倒な作業は削減されるかまたは取り除かれる。デジタル・カメラ3はデジタル画像の大きな集合を格納することだけでなく、追加の電子デバイスなしでテレビ受像機で視聴でき、興味をひくVJ類似のスライドショーを作ることも可能である。
1つの代替例の実施形態では、図4の構造はモーション・プリミティブ・スクリプト層を有するように改造される。このモーション・プリミティブ・スクリプト層は図4の濃い水平方向の実線の上でかつシーケンス・セット層203の下に現れる。モーション・プリミティブ・エンジン202が設けらずに、ボックス202はモーション・プリミティブ・インタープリタである。モーション・プリミティブ・インタープリタは、モーション・プリミティブ・スクリプトを解釈し、結果としてスクリプト内に指定された適切なモーション・プリミティブを実行する方法を下位にあるハードウェア層に指示する。
複数の画像ファイルと文字のスライドショー定義を有する単一のファイル
図11は、スライドショーを定義し、かつスライドショーの中でレンダリングされるコンテンツを含む単一のコンテナ・ファイル300の図である。コンテナ・ファイル300は、例えば「EVJファイル」と呼ばれることができ、ここで「EVJ」は電子式ビジュアル・ジョッキーを意味する。コンテナ・ファイル300は、例えば「.EVJ」で終わるファイル名を有する。
図11は、スライドショーを定義し、かつスライドショーの中でレンダリングされるコンテンツを含む単一のコンテナ・ファイル300の図である。コンテナ・ファイル300は、例えば「EVJファイル」と呼ばれることができ、ここで「EVJ」は電子式ビジュアル・ジョッキーを意味する。コンテナ・ファイル300は、例えば「.EVJ」で終わるファイル名を有する。
コンテナ・ファイル300は複数のコンテンツ・ファイルと、スライドショーのシナリオを決めるある量のテキストを含む。例示された例では、6つのコンテンツ・ファイル301〜306が存在する。コンテンツ・ファイル301〜304はスチル画像情報のJPEGファイルである。コンテンツ・ファイル305、306はデジタルの音楽情報を含むMP3ファイルである。スライドショーを決めるテキストはテキスト・ファイル307の形式で存在する。テキスト・ファイル307は本明細書ではシナリオ・ファイルと称される。テキスト・ファイル307とコンテンツ・ファイル301〜306に加えて、コンテナ・ファイル300はプレイリスト・ファイルと呼ばれる別のテキスト・ファイル308も有することができる。プレイリスト・ファイル308はコンテンツ・ファイルのファイル名のリストを含んでおり、それらのコンテンツ・ファイルのコンテンツがスライドショーの間にレンダリングされてもよい。
図12は、EVJコンテナ・ファイル300が使用することが可能な環境の1つの例の図である。ある例では、デジタル・カメラ3が、シナリオと複数のコンテンツ・ファイルを選択するためにユーザによって使用される。その後、デジタル・カメラ3はその選択に従ってスライドショーをレンダリングし、同時にEVJコンテナ・ファイル300を作成する。EVJコンテナ・ファイル300はデジタル・カメラ3に連結されるリムーバブル・フラッシュメモリ・カード309に格納される。その後、ユーザはデジタル・カメラ3からフラッシュメモリ・カード309を取り外し、高解像度テレビ受像機(HDTV)311内の受け容れスロット310の中にメモリ・カード309を差し込む。HDTV311はEVJレンダリング/オーサリング機能312と標準的なテレビ受像電子機器313を有する。ユーザは通常の様式で遠隔制御デバイス314を使用してテレビ受像機を制御することができる。
この例では、ユーザがHDTV311のスロット310にメモリ・カード309を差し込むとその後に、ユーザは遠隔制御デバイス314を使用して、EVJファイル300にアクセスして読み取るEVJレンダリング/オーサリング機能312を開始する。
図13はスライドショーをレンダリングするためにEVJファイル300を使用する方法の単純化されたフロー・チャートである。EVJレンダリング/オーサリング機能312がEVJファイル300にアクセスする工程は図13では工程400である。
HDTV311のEVJレンダリング/オーサリング機能312はシナリオ・ファイル307内のテキストを構文解析する工程を開始する。例示された例では、シナリオ・ファイル307はデジタル・カメラ3のユーザによって前に選択されたシナリオを定義する。そのシナリオはシーケンス・セットのシーケンスであり、各々のシーケンス・セットは複数の要素のシーケンスとして定義される。EVJレンダリング/オーサリング機能312は文字のシナリオ・ファイル307のテキストを(図11の上から下の順序で)順番に読み取る。文字のシナリオ・ファイル307のテキストの最初のビットを構文解析するこの工程は図13では工程401である。
要素に関する符号315が、文字のシナリオ・ファイル307の中で、<MOTION>タグと</MOTION>タグとの間に見出される。この符号315は「15FR_03」である。EVJレンダリング/オーサリング機能312はテキストを通じて構文解析を行い、この符号を識別する(図13の工程402)。符号315は図5に例示された第1のシーケンス・セット(シーケンス・セットSET_01)内の最初の要素に関する符号である。
EVJレンダリング/オーサリング機能312は、シナリオ・ファイルに現れる可能性のある各々の要素の符号をそれに対応するコンテンツ操作命令のシーケンスへと翻訳する方法に関する情報を有する。コンテンツ操作命令は画像ファイルからの画像を混合するため、画像ファイルからの画像をズーム操作するため、画像ファイルからの画像をパニングするため、画像ファイルからの画像をチルティングするため、画像ファイルからの画像を反転するため、画像ファイルからの画像を回転させるため、音声ファイルからの音声の再生を開始するため、音声ファイルからの音声の再生を停止するため、演奏される音声の音量を変えるため、テキストを画面に表示するため、音声ファイルからの音声断片を別の音声ファイルからの音楽と混合する等々のための命令を有することができる。コンテンツはスチル画像情報、ビデオ情報、音声断片情報、音楽、テキスト情報などである。
例示された例では、EVJファイル300は15FR_03要素をレンダリングするためのコンテンツ操作命令のリストを含まない。しかしながら、この情報はEVJレンダリング/オーサリング機能312に知られている。EVJレンダリング/オーサリング機能312は符号315をコンテンツ操作命令の適切なシーケンスへと翻訳する(図13の工程403)。その後、コンテンツ操作命令は順番に、かつ適切な時間にEVJレンダリング/オーサリング機能312によって実行され、それにより、プレイリスト・ファイル308によって識別されたコンテンツを要素に従ってレンダリングする(図13の工程404)。EVJレンダリング/オーサリング機能312はこの処理を繰り返すことでシナリオ・ファイル307のテキスト全体を通して順番に構文解析を行う。要素のレンダリングが追加の画像を要求する場合、その追加の画像はプレイリスト・ファイル308内にリストアップされた次の画像ファイルに含まれる画像である。したがってスライドショーに現れる画像はプレイリスト・ファイル308に示された順序でレンダリングされる。同様に、要素のレンダリングが再生される音声の追加の量を要求する場合、その追加の音声はプレイリスト・ファイル308内にリストアップされた次の音声ファイルに含まれる音声である。
一実施形態では、シナリオ・ファイル307はシナリオの階層定義を含み、そこではシナリオ・ファイルのある部分はシナリオ・ファイルの別の部分を指し示す。シーケンス・セットは複数の要素のシーケンスであると定義され、それらの要素はレンダリング・デバイスのEVJレンダリング/オーサリング機能に知られている予め決められた要素のグループから取り入れられる。多数のそのようなシーケンス・セットがシナリオ・ファイルの中に定義される。シナリオは定義された複数のシーケンス・セットのうちの選択されたシーケンスであると定義される。いったんシーケンス・セットが定義されると、その定義はシナリオの定義の中で多数回にわたって参照される。
EVJファイルがEVJレンダリング・デバイスによって読み取られ、かつシナリオ・ファイルを含まないことを見つけられると、あるいはEVJレンダリング・デバイスがシナリオ・ファイルを判読することが不可能である場合、EVJレンダリング・デバイスはEVJファイルの中に見出されるコンテンツをレンダリングするために初期設定のシナリオを使用する。EVJレンダリング・デバイスは初期設定のシナリオに関する情報を記憶しており、それにより、初期設定のシナリオがEVJファイル内に含まれる必要はない。
図11に例示されたタグに加えて、EVJコンテナ・ファイル300は作者名領域、作成日付け領域、変更日付け領域、サイズ領域を識別するタグを有する。EVJコンテナ・ファイル300は符号を含む領域もやはり有し、そこでは符号はファイルを適切にレンダリングするために必要なベースラインのハードウェア能力を示す。例えば、その符号はファイル内に含まれるいずれの画像もある一定の解像度を超えないこと、あるいはそれらの画像がある一定の書式(例えば4:2:2)にあることを示すことができる。
一実施形態では、レンダリング・デバイスのEVJレンダリング/オーサリング機能はスライドショーを見るため、所望の時点に(例えば遠隔制御デバイス314を使用して)スライドショーを停止するため、スライドショーが止められたときのスライドショーの時間にレンダリングされているコンテンツを識別するため、識別されたコンテンツを含むファイル名を選択するため、コンテンツ・ファイルを抽出するために使用可能である。その後、例えばコンテンツ・ファイルのコピーがEVJファイルから分離したファイルとしてレンダリング・デバイスに格納される。このメカニズムを使用して、スライドショーを視聴する個人がスライドショーの中で見られる所望のスチル画像を含むファイルを抽出することができる。いったん抽出されてコピーされるとそのファイルを、デバイスからデバイスへといずれかの他のファイルとして移すことができる。
一実施形態では、ユーザはEVJファイルの中のテキストを見るため、テキストを編集するため、変更されたEVJファイルを格納するためにレンダリング・デバイスを使用することができる。EVJファイルがレンダリングされると現れる画像の順序は、プレイリスト308を見ること、プレイリストに現れるコンテンツ・ファイル名の順序を変えること、その後に変更されたEVJファイルのバージョンをセーブすることによって変えることができる。コンテンツ・ファイル名はこの様式でプレイリストから除去され、かつコンテンツ・ファイル名はこの様式でプレイリストに追加される。コンテンツ・ファイルのファイル名がプレイリストに追加される場合、同様に、レンダリング・デバイスを使用して、識別されたコンテンツ・ファイルをEVJファイルに追加することも可能である。これらの編集機能のすべてを、遠隔制御デバイス314を使用して制御できる。遠隔制御デバイス314を使用して、EVJファイルがレンダリングされ、切り換えられ、再びレンダリングされ、再び切り換えられる等々が可能であり、それにより、最終的なEVJファイルはユーザによって所望される様式にカスタム化される。EVJファイルの中のテキスト・ファイルを編集するために通常のテキスト・エディタ・プログラムを使用することができる。EVJファイルは、他のタイプのファイルを普通にコピーし、格納し、移送するようにコンピュータからコンピュータへとコピーし、格納し、移送することができる。スライドショー用のEVJファイルは、例えば、第1のレンダリング・デバイスを使用する第1の個人によって作成され、その後、結果的に得られるEVJファイルが第1の個人から第2の個人へとeメールで送られ、その後、スライドショーを再生するために第2の個人が第2のレンダリング・デバイスを使用してそのEVJファイルを読み取り、EVJファイルに含まれるコンテンツをレンダリングすることができる。
通常のパーソナル・コンピュータがレンダリング・デバイスである点を例示するために図12にパーソナル・デスクトップ・コンピュータ316が示されている。EVJレンダリング/オーサリング機能は、レンダリング・デバイスを導入するために標準的なパーソナル・コンピュータのハードウェア以外に特別のハードウェアが必要とされることがないようなソフトウェア実装である。図12の例で、あるレンダリング・デバイスから他のレンダリング・デバイスへとEVJファイルを移すのはフラッシュメモリ・カードだが、これは単に例として提示されているだけである。ある電子デバイスから他へとファイルを伝達するためのいずれのメカニズムをも使用することができる。
レンダリング・デバイスは標準的なDVD光ディスクのような光ディスクにスライドショーのビデオ・ストリームを格納する能力を有するる。その後、単純にDVDを(例えばDVDプレーヤとテレビ受像機を使用して)再生することによってスライドショーを見ることができる。
テレビ受像機311のEVJレンダリング/オーサリング機能312は、デジタル・カメラ3に使用する画像処理用集積回路103とまったく同じものを使用して実現させることができる。テレビ受像機のレンダリング・デバイスにデジタル・カメラに既に使用されている同じ集積回路を使用することによって、EVJ機能をテレビ受像機の中に構築することに付随する経常外技術費用が削減される。テレビ受像機とカメラに同じ集積回路を使用することに起因して量の増えた集積回路103が製造される場合、集積回路103を作製する単位当たりの原価は単にデジタル・カメラで使用するために集積回路103を作製するコストと比べると削減させることができる。
教示を目的として本発明はある特定の実施形態と結び付けて述べられてきたが、本発明はそれらに限定されるものではない。したがって、述べられた実施形態の様々な特徴の改造例、適応例、組合せ例が、特許請求項に述べられるような本発明の範囲から逸脱することなく実践されることができる。
1 スライドショー・システム、2 ユーザ、3 デジタル・カメラ、4 別の個人、5 TCRCB成分ビデオ・ケーブル、6 テレビ受像機、7 ディスプレイ、8、9、10、11 方向ボタン、12 ポインタ操縦用ニップル、13 MENUプッシュ・ボタン、14 ENTERプッシュ・ボタン、15 ファインダ、16 ビデオ出力ポート、17 無線トランシーバ・ポート、18 物理的コネクタ用ポート(例えばUSBバス・ポート)、19 パーソナル・コンピュータ、20 オーディオ出力ポート、21 AV複合ケーブル、100 光学系、101 イメージ・センサ、102 アナログ・フロントエンドとタイミング発生器の集積回路、103 画像処理用集積回路、104 SDRAM、105 マイクロフォン、106 スピーカ、107 大容量記憶装置、108 マイクロコントローラ、109 シリアル・インターフェース回路、110 デジタル画像化情報ルート、111 プロセッサ、112 ズーム・エンジン、113 HDTVのNTSC/PALコーデック、114 インターフェース回路、115 デジタル/アナログ変換器とアナログ/デジタル変換器
Claims (42)
- 複数のデジタル・スチル画像を格納し、かつ音声情報を格納するカメラが、複数のスライドショー・シナリオのうちの1つを選択する工程と、
前記選択されたスライドショー・シナリオをビデオ・ストリームと、それに付随するオーディオ・ストリームとして前記デジタル・カメラから出力する工程とを含む方法であって、前記ビデオ・ストリームが前記デジタル・スチル画像のシーケンスを含み、前記オーディオ・ストリームが前記音声情報を含み、前記選択されたスライドショー・シナリオが、前記ビデオ・ストリーム内の前記デジタル・スチル画像の各々がパニング、ズーム操作、チルティングされる方法を決定することを特徴とする方法。 - 前記デジタル・カメラが複数のシーケンス・セットを格納し、各々のシーケンス・セットがそれに付随する複数のデジタル・スチル画像をパニングし、ズーム操作し、チルティングする方法を決定し、前記複数のスライドショー・シナリオの各々が前記シーケンス・セットのうちの異なるサブセットの異なるシーケンスを含む請求項1に記載の方法。
- 前記ビデオ・ストリームが、前記デジタル・カメラからテレビ受像機へと伝達され、かつ前記テレビ受像機の画面上でスライドショーとして表示される高解像度テレビ受像機(HDTV)のビデオ・ストリームである請求項1に記載の方法。
- 前記デジタル・カメラが前記複数のデジタル・スチル画像に加えてデジタル・スチル画像を格納し、前記方法がさらに、
前記デジタル・カメラに格納された前記デジタル・スチル画像の指標であって、前記デジタル・カメラから前記ビデオ・ストリームに出力される指標を前記デジタル・カメラが受ける工程を含む請求項1に記載の方法。 - さらに、
前記デジタル・カメラの画面上に複数のデジタル画像ファイルのインジケータ、複数の音声ファイルのインジケータ、複数のシナリオのインジケータを表示する工程と、
前記表示されたデジタル画像ファイルのインジケータのうちの少なくとも1つの選択、前記音声ファイルのインジケータのうちの少なくとも1つの選択、1つのシナリオのインジケータの選択、を前記デジタル・カメラのユーザから受ける工程とを含み、前記選択されたデジタル画像ファイルのインジケータに付随するデジタル画像と前記選択された音声ファイルのインジケータに付随する音声情報が前記シナリオのインジケータによって特定されるシナリオに従って前記デジタル・カメラから出力される請求項1に記載の方法。 - 前記デジタル・カメラがボタンを有し、前記方法がさらに、
前記ボタンが初めて押されたことを検出し、それに応答して前記テレビ受像機の画面上に表示される前記スライドショーが中断するように前記ビデオ・ストリーム内の前記デジタル・スチル画像のシーケンスを停止させる工程と、
前記ボタンが2回押されたことを検出し、それに応答して前記テレビ受像機の画面上に表示される前記スライドショーが再開するように前記ビデオ・ストリーム内の前記デジタル・スチル画像のシーケンスを始動させる工程とを含む請求項3に記載の方法。 - さらに、
前記スライドショーが前記テレビ受像機の画面上に表示されているときに前記デジタル・カメラにユーザからポインタ操作入力を受ける工程と、
前記ポインタ操作入力の受信に応答して、ポインタが前記テレビ受像機の画面上に表示され、かつ前記ポインタが前記ユーザによって移動させられるようにポインタ情報を前記ビデオ・ストリームの中に埋め込む工程とを含む請求項3に記載の方法。 - さらに、
前記デジタル・カメラが前記デジタル・スチル画像のうちの1つの中で顔の場所を検出する工程と、
前記デジタル・スチル画像がズーム操作またはパニングまたはチルティングされる方法を制御するために前記デジタル・カメラが前記場所を使用する工程とを含む請求項1に記載の方法。 - さらに、
前記デジタル・カメラの中にユーザから入力を受け、それに応答して前記テレビ受像機の画面上に表示される前記スライドショーが中断し、かつ前記デジタル画像のうちの1つが前記テレビ受像機の画面上に現れるように前記ビデオ・ストリーム内の前記デジタル・スチル画像のシーケンスを停止させる工程と、
前記デジタル・カメラが前記選択されたスライドショー・シナリオで前記複数のデジタル・スチル画像を前記デジタル・カメラから連続した時間で出力するときのデジタル・スチル画像のシーケンスで前記デジタル画像が現れる方式をカスタム化するためにユーザから入力を受ける工程と、
前記選択されたスライドショー・シナリオで前記複数のデジタル・スチル画像を前記連続した時間で出力する工程とを含む請求項3に記載の方法。 - 前記ユーザが、ズーム・ポイントを変えることによって前記デジタル画像がズーム操作される前記方式をカスタム化する請求項9に記載の方法。
- さらに、
前記デジタル・カメラが前記音声情報内の周波数成分を検出する工程と、
前記デジタル・スチル画像のうちの一連のそれらが前記ビデオ・ストリームに現れるときを制御するために前記デジタル・カメラが前記周波数成分を使用する工程とを含む請求項1に記載の方法。 - さらに、
前記デジタル・カメラのマイクロフォンを介して第2の音声情報を前記デジタル・カメラの中に受ける工程と、
前記第2の音声情報を前記オーディオ・ストリームの中に組み入れる工程とを含む請求項1に記載の方法。 - 前記デジタル・カメラが無線トランシーバを有し、前記方法がさらに、
デジタル・スチル画像の情報が、無線装置の無線トランシーバから送信されて前記デジタル・カメラの前記無線トランシーバによって受信されるように、前記無線装置から前記デジタル・スチル画像の情報を前記デジタル・カメラが受ける工程と、
前記デジタル・スチル画像の情報を前記ビデオ・ストリームの中に前記デジタル・スチル画像の1つとして組み入れる工程とを含む請求項1に記載の方法。 - 前記デジタル・カメラがズーム・エンジンを有し、前記ズーム・エンジンがデジタル・スチル画像を捕捉するために使用され、前記デジタル・カメラから出力される前記ビデオ・ストリームを作るようにデジタル・スチル画像をズーム操作するために前記ズーム・エンジンが使用する請求項1に記載の方法。
- さらに、
複数のスライドショー・シナリオの指標を前記デジタル・カメラのディスプレイ上に表示する工程であって、前記選択が、前記表示される指標のうちの1つを選択するためにボタンを押す前記デジタル・カメラのユーザに応答して前記デジタル・カメラに受け取られる工程を含む請求項1に記載の方法。 - 前記ビデオ・ストリーム内の前記デジタル・スチル画像のうちのいくつかがパニングされず、ズーム操作されず、かつチルティングされない請求項1に記載の方法。
- 前記デジタル・カメラが、前記デジタル・カメラに格納された前記複数のデジタル・スチル画像からリアルタイムで前記ビデオ・ストリームを作り、前記デジタル・カメラが、前記デジタル・カメラに格納された前記音声情報からリアルタイムで前記オーディオ・ストリームを作る請求項1に記載の方法。
- さらに、
複数のビデオ・クリップのうちの1つの選択をデジタル・カメラに受ける工程と、
前記選択されたビデオ・クリップを前記ビデオ・ストリームの中に組み入れる工程であって、前記ビデオ・クリップを前記ビデオ・ストリームの中に組み入れる方法を前記選択されたスライドショー・シナリオが決定する工程を含む請求項1に記載の方法。 - さらに、
前記音声情報をコンピュータから前記デジタル・カメラの中にダウンロードする工程を含む請求項1に記載の方法。 - 集積回路であって、
複数のデジタル・スチル画像を格納する記憶デバイスに連結されたデータ・ポートと、
ビデオ出力ポートと、
デジタル画像化情報ルートと、
ズーム・エンジンと、
選択されたスライドショー・シナリオに応答して動作し、選択された前記デジタル・スチル画像が前記記憶デバイスから前記集積回路の中へと読み込まれるように前記ズーム・エンジンを制御するプロセッサと
を有し、前記選択されたデジタル・スチル画像がビデオ・ストリームとして前記ビデオ出力ポートから出力され、前記ビデオ・ストリームが前記第1のデジタル・スチル画像の連続的にズーム操作されるバージョンのシーケンスを含むように前記ズーム・エンジンによって第1の前記デジタル・スチル画像が稼動させられ、前記ビデオ・ストリームが前記第2のデジタル・スチル画像の連続的にパニングされるバージョンのシーケンスを含むように前記ズーム・エンジンによって第2の前記デジタル・スチル画像が稼動させられ、前記ビデオ・ストリームが前記第3のデジタル・スチル画像の連続的にチルティングされるバージョンのシーケンスを含むように前記ズーム・エンジンによって第3の前記デジタル・スチル画像が稼動させられる集積回路。 - 前記デジタル画像化情報ルートが画像処理を遂行し、前記記憶デバイスに格納されるデジタル・スチル画像を出力する請求項18に記載の集積回路。
- デジタル・カメラであって、
ズーム・エンジンと、
複数のスライドショー・シナリオを表示するディスプレイであって、前記スライドショー・シナリオの各々がモーション・プリミティブの複数のシーケンス・セットに付随し、前記モーション・プリミティブのうちの1つが前記ズーム・エンジンによって遂行されるズーム動作である、ディスプレイと、
前記スライドショー・シナリオのうちの1つを選択するため、前記デジタル・カメラに格納された複数のデジタル・スチル画像のサブセットを選択するために使用可能なボタンであって、前記デジタル・カメラに格納された音声情報を選択するために使用可能である、ボタンと、
デジタル・スチル画像の前記選択されたサブセットと前記選択された音声情報を前記選択されたスライドショー・シナリオに従って前記デジタル・カメラから出力するための手段とを有し、デジタル・スチル画像の前記選択されたサブセットがビデオ・ストリームとして出力され、前記選択された音声情報がオーディオ・ストリームとして出力され、前記ビデオ・ストリームが前記選択されたデジタル・スチル画像のうちの1つの連続的にズーム操作されたバージョンのシーケンスを含むデジタル・カメラ。 - コンピュータで読み取り可能な媒体に格納され、レンダリング・デバイスによって読み取り可能でありコンテナ・ファイルであって、前記レンダリング・デバイスが符号をそれに対応する画像操作命令のシーケンスに翻訳する能力を有し、ある画像操作命令が、前記レンダリング・デバイスが画像情報をレンダリングする方法に関して前記レンダリング・デバイスによって理解される命令であり、
前記画像情報を含む第1の画像ファイルと、
前記符号を含むテキスト・ファイルであって、画像操作命令の前記シーケンスのいずれの画像操作命令も含まないテキスト・ファイルと
を有するコンテナ・ファイル。 - 前記符号が要素の指標である請求項23に記載のコンテナ・ファイル。
- 画像情報を含む第2の画像ファイルをさらに有し、前記シーケンスの前記画像操作命令のうちの1つが前記第1の画像ファイルの画像情報を前記第2の画像ファイルの画像情報と混合するための命令である請求項23に記載のコンテナ・ファイル。
- 前記シーケンスの前記画像操作命令のうちの1つが前記第1の画像ファイルの画像情報をズーム操作するための命令である請求項23に記載のコンテナ・ファイル。
- 前記シーケンスの前記画像操作命令のうちの1つが前記第1の画像ファイルの画像情報をパニングするための命令である請求項23に記載のコンテナ・ファイル。
- 前記レンダリング・デバイスがデジタル・カメラ、デスクトップ型パーソナル・コンピュータ、ラップトップ型パーソナル・コンピュータ、テレビ受像機、ケーブル式セットトップ・ボックスとディスプレイ・デバイスの組合せ、衛星式セットトップ・ボックスとディスプレイ・デバイスの組合せ、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)プレーヤとディスプレイ・デバイスの組合せ、ハンドヘルド型スライドショー視聴用デバイス、ハンドヘルド型スライドショー視聴用デバイスとディスプレイ・デバイスの組合せ、携帯電話器、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、MP3プレーヤ、家庭向け娯楽用の中央制御ユニットとテレビ受像機の組合せで構成されるグループから取り入れられる請求項23に記載のコンテナ・ファイル。
- 前記第1のファイルがJPEGファイル、TIFFファイルで構成されるグループから取り入れられる請求項23に記載のコンテナ・ファイル。
- 前記テキスト・ファイルがシナリオを定義し、前記シナリオを決める前記テキスト・ファイルが複数のシーケンス・セットであり、前記複数のシーケンス・セットのうちの各々のシーケンス・セットを決める前記テキスト・ファイルが複数の要素のシーケンスであり、前記符号が前記複数の要素のうちの1つについての指標である請求項23に記載のコンテナ・ファイル。
- さらに音声ファイルを有する請求項23に記載のコンテナ・ファイル。
- 前記コンテナ・ファイルを作成した個人の指標を有する請求項23に記載のコンテナ・ファイル。
- レンダリング・デバイスのコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されたファイルであって、前記レンダリング・デバイスによって読み取り可能であり、
各々の画像ファイルが画像情報を含む複数の画像ファイルと、
音声ファイルと、
前記レンダリング・デバイスによって理解可能であり、前記画像ファイル内の前記画像情報がレンダリングされる方法を示すテキスト命令とを有するファイル。 - テキスト・ファイルを含み、前記テキスト命令が前記テキスト・ファイル中に含まれる請求項33に記載のファイル。
- 前記レンダリング・デバイスが、前記テキスト命令に従うことによって前記複数の画像ファイルからの画像情報の表示を含むスライドショーをレンダリングすることができ、前記レンダリング・デバイスが、スライドショー中の画像情報の表示中に前記音声ファイルから音声を出力する請求項33に記載のファイル。
- 前記テキスト命令がモーション・プリミティブ命令のストリームである請求項33に記載のファイル。
- 前記テキスト命令が前記レンダリング・デバイスによってモーション・プリミティブ命令のストリームへと変換される請求項33に記載のファイル。
- 前記モーション・プリミティブ命令がズーム命令、パン命令、チルト命令、混合命令を含む請求項35に記載のファイル。
- 複数の画像ファイルと複数のスライドショー・シナリオのうちの選択された1つを選ぶために第1のスライドショー・レンダリング・デバイスを使用する工程と、
前記複数の画像ファイルを含み、かつ前記選択されたスライドショー・シナリオを記述するテキスト量を含む単一のファイルを作成するために前記第1のスライドショー・レンダリング・デバイスを使用する工程と、
前記単一ファイルを前記第1のスライドショー・レンダリング・デバイスから第2のスライドショー・レンダリング・デバイスへと移す工程と、
前記単一ファイルを読み取るため、前記テキスト量を画像操作命令へと翻訳するために前記第2のスライドショー・レンダリング・デバイスを使用する工程と
を含む方法であって、前記画像ファイルに付随する画像が前記選択されたスライドショー・シナリオに従って表示されるように前記第2のスライドショー・レンダリング・デバイスによって前記画像操作命令が実行される方法。 - 前記テキストが前記第1のスライドショー・レンダリング・デバイスのディスプレイ上で視認可能であり、かつ前記テキストが前記第2のスライドショー・レンダリング・デバイスのディスプレイ上で視認可能である請求項39に記載の方法。
- 前記単一ファイルが前記画像操作命令を含まない請求項39に記載の方法。
- 前記移す工程がコンピュータ・ネットワークを横切る通信を含む請求項39に記載の方法。
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