JP2007013345A - 無線送信装置および無線送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送信ダイバシティを行なう際に伝搬路状態に基づいた送信信号の重み付け処理を行なうことによって、スループットの改善を図る。
【解決手段】 マルチキャリア伝送方式で無線送信を行なう無線送信機であって、複数の送信アンテナ(19a、19b)と、各送信アンテナを用いた送信ダイバシティにより無線信号を送信する送信部(18a、18b)と、送信相手先から取得した各サブキャリアの受信電力を含む伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させる重み付け制御部(16)と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の送信アンテナを用いた送信ダイバシティにより、マルチキャリア伝送方式で無線信号を送信する無線送信装置および無線送信方法に関する。
ダイバシティ技術は、通信性能を上げる技術として無線通信ではよく用いられている。その中でも送信ダイバシティ技術は、セルラーシステムなどのように送信側の基地局の設備が大きく、受信側のモバイル端末が小さく、ダイバシティ受信困難な場合などに用いられる技術である。
図8は、送信ダイバシティを行なう基地局の概略構成を示す図である。ここでは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:以下、「OFDM」と呼称する。)信号を送信することを想定している。送信信号は、符号化部81において符号化等の処理が施された後、サブキャリア変調部82でサブキャリア毎のシンボルについて変調が行なわれる。次に、マルチプレックス部83でパイロット信号を付加し、S/P変換部84でシリアル/パラレル変換をした後で、IFFT部86で時間波形に変換される。その後、GI挿入部86において、OFDM通信で必要になるガードインターバル(GI)を付加する。
アンテナを1本しか使わない場合には、このままアナログ送信部87aまたは87bで高周波信号に変換しアンテナ88aまたは88bを介して送信されるが、アンテナを2本以上使う場合には、通常、一方に重み付けを変える重み付け回路89を使用する。この目的は、指向性を変化させるためである。図9に示すように、重み付け回路89で片側の信号の位相や振幅を制御することで、アンテナの指向性を狭くし、ある程度のビーム角変化を実現させている。
一方、非特許文献1には、CDMA2000のセルラーシステムにおいて、フェージングで固定的に悪くなる端末があることから、2アンテナ素子の重み付けをランダムに変えることで、定常的に悪くなるのを防ぐ手法が開示されている。この手法は、端末から伝搬路情報を受け取って制御するのではなく、ランダムにフェージングを変動させることで、落ち込んでいる伝搬路特性を動かすことで端末における受信電力を平均的に上げようしている。
天野良晃、前山利幸、井上隆、武内良男 電子情報通信学会総合大会B−1−271「簡易ビーム制御アンテナの制御方法に関する検討」
上記のような従来の技術においては、伝搬路の状況によって、2つのアンテナから送信した信号は合成波として受信アンテナで受信されるが、図10(a)に示すようなマルチパス環境では、電波の位相や振幅の関係で、図10(b)に示すような周波数選択性フェージングが発生する。このような環境で、サブキャリア毎に適応変調をする場合、次のような問題がある。
図11は、マルチパス環境下でサブキャリア毎に適応変調を行なう場合の問題点を示す図である。図11(a)に示すマルチパス環境下では、適応変調を行なう場合、受信電力の高いサブキャリアでは高い変調方式(図11では64QAMまたは16QAM)が用いられるので高速な通信が可能であるが、受信電力の低いサブキャリアでは変調度の低い変調方式(図11ではQPSKまたはBPSK)が選ばれる。このため、図11(b)や(c)に示すように振幅の落ちているサブキャリアがある場合には、全体のスループットが落ちてしまう。このような変調方式、符号化率と所要C/N(搬送波対雑音電力比)については、図12に示すテーブルのような関係がある。
また、非特許文献1に記載された技術は、シングルキャリア方式であり、アンテナから出る信号そのものを、揺らぎをもって変化させているだけであり、受信電力が落ち込んだ場合は、揺らぎと共に周波数的に動くだけである。また、この技術では、伝搬路情報を使用した処理をしていないため、伝搬路の変動に基づいて対応することは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、送信ダイバシティを行なう際に伝搬路状態に基づいた送信信号の重み付け処理を行なうことによって、スループットの改善を図ることができる無線送信機および無線送信方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明に係る無線送信機は、マルチキャリア伝送方式で無線送信を行なう無線送信機であって、複数の送信アンテナと、前記各送信アンテナを用いた送信ダイバシティにより無線信号を送信する送信部と、送信相手先から取得した各サブキャリアの受信電力を含む伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの前記送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させる重み付け制御部と、を備えることを特徴としている。
このように、伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が悪いサブキャリアであっても簡易な方法で伝搬路状態を向上させることが可能となる。すなわち、伝搬路状態が悪いサブキャリアは、少しの状態変化で伝搬路特性が向上する可能性が高い。このため、伝搬路状態が悪いサブキャリアに対して、送信時の合成ダイバシティの重み付けを変えることによって、伝搬路状態が向上させることが可能となる。その結果、全体のスループットを向上させることが可能となる。
(2)また、本発明に係る無線送信機は、前記重み付け制御部は、前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、受信電力が一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させることを特徴としている。
このように、受信電力が一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が落ち込んでいたサブキャリアの受信側での受信電力を向上させることが可能となる。
(3)また、本発明に係る無線送信機は、前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、複数の変調方式または符号化方式からいずれか一つの変調方式または符号化方式を適応的に選択する適応変調制御部と、前記選択された変調方式または符号化方式で送信データをサブキャリア毎に変調する変調部と、を備え、前記重み付け制御部は、前記適応変調制御部により選択された変調方式または符号化方式の変調多値数が一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させることを特徴としている。
このように、伝搬路状態に基づいて選択された変調方式または符号化方式の変調多値数が一定の閾値よりも小さい場合は、そのサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が落ち込んでいたサブキャリアの受信側での受信電力を向上させることが可能となる。
(4)また、本発明に係る基地局は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線送信機を備えることを特徴としている。
この基地局によれば、伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が悪いサブキャリアであっても簡易な方法で伝搬路状態を向上させることが可能となる。
(5)また、本発明に係る無線送信方法は、伝搬路状態に応じて、複数の変調方式または符号化方式からいずれか一つの変調方式または符号化方式を適応的に選択し、マルチキャリア伝送方式で無線送信を行なう無線送信方法であって、送信相手から各サブキャリアの受信電力を含む伝搬路状態を示す情報を取得する第1ステップと、前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、送信データをサブキャリア毎に変調または符号化し、複数の送信アンテナを用いた送信ダイバシティにより無線信号を送信する第2ステップと、送信相手から再度伝搬路状態を示す情報を取得し、その取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの前記送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させる第3ステップと、送信データをサブキャリア毎に前記第2ステップと同一の変調方式または符号化方式で変調または符号化し、前記第3ステップにおいて振幅または位相が変化した特定のサブキャリアおよびそれ以外のサブキャリアにより無線信号を送信する第4ステップと、前記第4ステップの後、送信相手から再度伝搬路状態を示す情報を取得する第5ステップと、第5ステップにおいて取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、送信データをサブキャリア毎に前記第2ステップとは異なる変調方式または符号化方式で変調または符号化し、前記第3ステップにおいて振幅または位相が変化した特定のサブキャリアおよびそれ以外のサブキャリアにより無線信号を送信する第6ステップと、を少なくとも含むことを特徴としている。
このように、伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が悪いサブキャリアであっても簡易な方法で伝搬路状態を向上させることが可能となる。すなわち、伝搬路状態が悪いサブキャリアは、少しの状態変化で伝搬路特性が向上する可能性が高い。このため、伝搬路状態が悪いサブキャリアに対して、送信時の合成ダイバシティの重み付けを変えることによって、伝搬路状態が向上させることが可能となる。その結果、全体のスループットを向上させることが可能となる。
(6)また、本発明に係る無線送信方法は、伝搬路状態に応じて、複数の変調方式または符号化方式からいずれか一つの変調方式または符号化方式を適応的に選択し、マルチキャリア伝送方式で無線送信を行なう無線送信方法であって、送信相手から各サブキャリアの受信電力を含む伝搬路状態を示す情報を取得する第1ステップと、前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、送信データをサブキャリア毎に変調または符号化し、複数の送信アンテナを用いた送信ダイバシティにより無線信号を送信する第2ステップと、送信相手から再度伝搬路状態を示す情報を取得し、その取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの前記送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させる第3ステップと、送信データをサブキャリア毎に前記第2ステップとは異なる変調方式または符号化方式で変調または符号化し、前記第3ステップにおいて振幅または位相が変化した特定のサブキャリアおよびそれ以外のサブキャリアにより無線信号を送信する第4ステップと、前記第4ステップの後、送信相手から再度伝搬路状態を示す情報を取得する第5ステップと、第5ステップにおいて取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、送信データをサブキャリア毎に前記第2ステップおよび第4ステップとは異なる変調方式または符号化方式で変調または符号化し、前記第3ステップにおいて振幅または位相が変化した特定のサブキャリアおよびそれ以外のサブキャリアにより無線信号を送信する第6ステップと、を少なくとも含むことを特徴としている。
このように、伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が悪いサブキャリアであっても簡易な方法で伝搬路状態を向上させることが可能となる。特に、第4ステップにおいて送信データをサブキャリア毎に第2ステップとは異なる変調方式または符号化方式で変調または符号化するので、第2ステップよりも変調多値数を高めることができ、送信効率を向上させることができる。さらに、第6ステップにおいて、第5ステップで取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、送信データをサブキャリア毎に前記第2ステップおよび第4ステップとは異なる変調方式または符号化方式で変調または符号化するので、第2および第4ステップよりも変調多値数を高めることができ、送信効率を向上させることができる。
(7)また、本発明に係る無線送信方法において、前記第3ステップでは、前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、受信電力が一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させることを特徴としている。
このように、受信電力が一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が落ち込んでいたサブキャリアの受信側での受信電力を向上させることが可能となる。
(8)また、本発明に係る無線送信方法において、前記第3ステップでは、前記伝搬路状態を示す情報に基づいて選択される変調方式または符号化方式の変調多値数が、一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させることを特徴としている。
このように、伝搬路状態に基づいて選択された変調方式または符号化方式の変調多値数が一定の閾値よりも小さい場合は、そのサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が落ち込んでいたサブキャリアの受信側での受信電力を向上させることが可能となる。
本発明によれば、伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が悪いサブキャリアであっても簡易な方法で伝搬路状態を向上させることが可能となる。その結果、全体のスループットを向上させることが可能となる。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係る無線送信機の概略構成を示すブロック図である。無線送信機1は、符号化部11で送信信号に対して符号化処理を行なう。次に、サブキャリア変調部12で、送信信号のサブキャリア毎の変調を行なう。マルチプレックス部13は、変調された送信信号に対してパイロット信号を付加し、S/P変換部14においてシリアル/パラレル変換を行なう。S/P変換部14で2つに分岐された送信信号の一方はそのままIFFT部15aでIFFT(逆高速フーリエ変換)され、もう一方は重みづけ回路16で重み付けがされた後、IFFT部15bでIFFTされる。なお、重み付け回路16はS/P変換部14の出力の片方のみならず両方にあっても良い。
重み付け回路16では、重み付けを制御する信号を入力することによって、一部のサブキャリアについて、信号の重み付けを行なう。次に、GI挿入部17a、17bにおいてGI(ガードインターバル)を挿入して、各々をアナログ送信部18a、18bで高周波信号に変換し、2つのアンテナ19a、19bから送信される。
次に、以上のように構成された第1の実施形態に係る無線送信機の動作について説明する。図2は、無線送信機の動作を示すフローチャートである。ここでは、無線送信機として基地局、無線受信機として移動局を想定した説明を行なう。まず、移動局は、基地局から受信した信号に基づいて、各サブキャリアの電力を測定する(ステップS1)。そして、一定の受信電力の大きさとして定められた閾値と測定した電力値とを比較し、その閾値の大きさを下回る受信電力のサブキャリアを判別する(ステップS2)。次に、受信電力が閾値を下回ったサブキャリアの番号を基地局に通知する(ステップS3)。
基地局では、移動局から通知されたサブキャリア番号を受信し(ステップS4)、そのサブキャリアの振幅または位相(ここでは、振幅のみ)を変化させるために、重み付け制御信号として振幅の変更を指示する(ステップS5)。そして、重み付け回路16でそのサブキャリアの振幅を1/2にする制御を行なう(ステップS6)。
すなわち、図3に示すように、基地局30の1つのアンテナから送出された電波は、反射等を繰り返し、無数の合成波として移動局31のアンテナに入力される。もう一方のアンテナについても、同様に送出され、無数の波の合成波として入力される。受信信号はこの合成波ベクトルが2つベクトル加算されたものと同等と考えることができる。つまり、振幅が大きく落ち込んでいるサブキャリアは、これらの合成ベクトルの振幅、位相関係が悪く、合成した結果、非常に小さな振幅になっていることが考えられる。ここで、合成前の2つのベクトルが、そもそも2つとも小さい場合も考えられるが、その確率は少ないと想定されるものとする。
そこで、第1の実施形態では、2つの送信アンテナから送信する信号のどちらか一方の振幅を変化させたり、位相を回転させたりすることによって、合成ベクトルを大きくすることを可能としている。図4は、振幅または位相を変化させることによって受信側での合成ベクトルを大きくさせた様子を示す図である。図4において紙面に向かって左下に、位相はそのままで振幅を半分にした場合の受信側の合成ベクトルを示す。図4において紙面に向かって右下に、振幅は保ったまま位相を回転させた場合の受信側の合成ベクトルを示す。いずれの処理においても、受信側の合成ベクトルが回復していることがわかる。なお、振幅と位相とは、同時に変化させても良い。
図2に示したフローチャートでは、重み付け回路で振幅を半分にした例を示したが、その結果、図5に示すように、受信側で落ち込んでいたサブキャリアだけ振幅が変化し、受信側での伝搬路特性の改善を図ることができるようになる。
重み付け回路16における重み付けの方法としては、次のような態様が考えられる。
(1)電力を変える(半分程度・・・例えば、3dB程度)。
(2)位相を変える(最大180度)。
また、受信側(移動局)から送信側(基地局)に伝える信号としては、次のようなものが考えられる。
(1)各サブキャリアの受信信号。
(2)受信電力が低いサブキャリア番号。
また、制御方法としては、次のような方法が考えられる。
(1)変更するサブキャリアについては、一律に振幅または位相を制御する。
(2)変更するサブキャリアについて、多値度(変調多値数)に応じて振幅の変化を数レベル変える。
なお、適応変調システムでは、送信側(基地局)は、受信側(移動局)の受信電力に応じて変調度を制御していることから、受信側の受信電力を常に把握している。このため、適応変調システムでは、既に把握している受信側の受信電力を利用することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を適応変調システムに適用した場合の動作について説明する。図6は、第2の実施形態に係る適応変調の動作を示すシーケンスチャートである。まず、送信側(基地局)は、重み付けAで送信する(ステップT1)。例えば、両方のアンテナから同じレベルの信号(振幅1、位相0)を送信する。次に、受信側(移動局)では、重み付けA制御時の受信伝搬特性Aを送信側に伝送する(ステップT2)。送信側は、受信伝搬特性の悪いサブキャリアについて、特性改善をはかるため、重み付け制御をBに変更し送信する(ステップT3)。ただし、この場合、受信側で特性は改善すると見込まれるものの、具体的な受信電力は推定できないため、適応変調の変調パラメータは重み付けを変える前の変調パラメータAを用いる。
次に、受信側では、受信した信号に基づいて、重み付けB制御時の受信伝搬特性を送信側に伝送する(ステップT4)。送信側では、重み付け制御はBに保ったまま、実際の受信特性に応じた変調パラメータBに変更して送信を行なう(ステップT5)。この結果、受信に最適な変調パラメータでの通信が可能になる。
時間の経過と共に、伝搬特性が変化してくるので、伝搬特性Bが劣化してくると、同じ処理プロセスを経て、重み付けをCの制御にし、変調パラメータもCに変化させる(ステップT6〜ステップT9)。
なお、この場合、重み付けCに近づけるに当たり、前回調整した重み付けについては、基本的には解消する方向で制御することが有効である。つまり、下げた振幅は大きくし、回転した位相は少なくする方向に制御する。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る適応変調の動作を示すシーケンスチャートである。まず、送信側(基地局)は、重み付けAで送信する(ステップR1)。例えば、両方のアンテナから同じレベルの信号(振幅1、位相0)を送信する。受信側(移動局)では、重み付けA制御時の受信伝搬特性を送信側に伝送する(ステップR2)。次に、送信側は、受信伝搬特性の悪いサブキャリアについて、特性改善をはかるため、重み付け制御をBに変更し送信する(ステップR3)。この場合、受信側で特性は改善が見込まれるので、変調パラメータも少し向上させたものに変更する。例えばBPSKはQPSKに変更する等、レベルの改善を見込んでスループットを上げるパラメータにする。
受信側では、重み付けB制御時の受信特性を送信側に伝送する(ステップR4)。送信側では、重み付け制御はBに保ったまま、実際の受信特性に応じた変調パラメータBに変更して通信を行なう(ステップR5)。時間の経過と共に、伝搬特性が変化してくるので、伝搬特性Bが劣化してくると、上記と同じ処理プロセスを経て、重み付けをCの制御にし、変調パラメータを一旦B’に変えてから、変調パラメータもCに変化させる(ステップR6〜ステップR9)。
第3の実施形態では、第2の実施形態の制御方法に対して、変調パラメータとして、途中段階でAをモディファイしたA’、BをモディファイしたB’を用いることで、第2の実施形態よりもスループットの改善を期待できる。
以上説明した制御方法では、毎回、変調パラメータや伝搬特性をやり取りしている例を示しているが、必要なときのみ変調パラメータや伝搬特性を伝える方法でも良い。また、伝搬特性も、すべて伝える必要はなく、重み付けを変えてほしいキャリアに関する情報だけを送ったり、キャリア番号を知らせたりするだけでも良い。
また、実施形態では、移動局側の受信アンテナを1本としたが、受信ダイバシティを用いている場合においても、その受信特性を考慮した伝播特性を伝送することで本発明は同様に実施することが可能であり、一般性を失わない。また、実施形態ではサブキャリアごとの制御を示しているが、数本をまとめてブロック化した場合でも、本発明を実施することが可能である。また、実施形態においては、適応変調はサブキャリア単位で行なっているが、これが数本ごとのブロック単位や、全サブキャリア同一の変調方式であっても有効である。特に、全サブキャリアが同一の変調方式を用いる場合には、信号レベルの低いサブキャリアがある場合には、その特性が足を引っ張って、全体の誤り率が低下することが知られている。その場合、本発明を用いることで全体の誤り率特性を大幅に改善することができるようになる。
以上説明したように、本実施の形態に係る無線通信機によれば、伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させるので、伝搬路状態が悪いサブキャリアであっても簡易な方法で伝搬路状態を向上させることが可能となる。伝搬路状態が悪いサブキャリアは、少しの状態変化で伝搬路特性が向上する可能性が高いため、伝搬路状態が悪いサブキャリアに対して、送信時の合成ダイバシティの重み付けを変えることによって、伝搬路状態が向上させることが可能となる。その結果、全体のスループットを向上させることが可能となる。
第1の実施形態に係る無線送信機の概略構成を示すブロック図である。 無線送信機の動作を示すフローチャートである。 マルチパス環境下における受信側の合成ベクトルを示す図である。 伝搬路状態が悪いサブキャリアについて、いずれか一方の送信アンテナから送信するサブキャリアの振幅または位相を変化させた様子を示す図である。 伝搬路状態が悪いサブキャリアについて、左側の送信アンテナから送信するサブキャリアの振幅を変化させた様子を示す図である。 第2の実施形態に係る適応変調の動作を示すシーケンスチャートである。 第3の実施形態に係る適応変調の動作を示すシーケンスチャートである。 送信ダイバシティを行なう基地局の概略構成を示す図である。 送信ダイバシティにより指向性が変化した様子を示す図である。 マルチパス環境下における伝搬路状態を示す図である。 マルチパス環境下でサブキャリア毎に適応変調を行なう場合の問題点を示す図である。 変調方式、符号化率および所要C/N(搬送波対雑音電力比)を示すテーブルである。
符号の説明
1 無線送信機
11 符号化部
12 サブキャリア変調部
13 マルチプレックス部
14 S/P変換部
15a IFFT部
15b IFFT部
16 重み付け回路
17a GI挿入部
17b GI挿入部
18a アナログ送信部
18b アナログ送信部
19a アンテナ
19b アンテナ

Claims (8)

  1. マルチキャリア伝送方式で無線送信を行なう無線送信機であって、
    複数の送信アンテナと、
    前記各送信アンテナを用いた送信ダイバシティにより無線信号を送信する送信部と、
    送信相手先から取得した各サブキャリアの受信電力を含む伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの前記送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させる重み付け制御部と、を備えることを特徴とする無線送信機。
  2. 前記重み付け制御部は、前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、受信電力が一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させることを特徴とする請求項1記載の無線送信機。
  3. 前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、複数の変調方式または符号化方式からいずれか一つの変調方式または符号化方式を適応的に選択する適応変調制御部と、
    前記選択された変調方式または符号化方式で送信データをサブキャリア毎に変調する変調部と、を備え、
    前記重み付け制御部は、前記適応変調制御部により選択された変調方式または符号化方式の変調多値数が一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させることを特徴とする請求項1記載の無線送信機。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線送信機を備えることを特徴とする基地局装置。
  5. 伝搬路状態に応じて、複数の変調方式または符号化方式からいずれか一つの変調方式または符号化方式を適応的に選択し、マルチキャリア伝送方式で無線送信を行なう無線送信方法であって、
    送信相手から各サブキャリアの受信電力を含む伝搬路状態を示す情報を取得する第1ステップと、
    前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、送信データをサブキャリア毎に変調または符号化し、複数の送信アンテナを用いた送信ダイバシティにより無線信号を送信する第2ステップと、
    送信相手から再度伝搬路状態を示す情報を取得し、その取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの前記送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させる第3ステップと、
    送信データをサブキャリア毎に前記第2ステップと同一の変調方式または符号化方式で変調または符号化し、前記第3ステップにおいて振幅または位相が変化した特定のサブキャリアおよびそれ以外のサブキャリアにより無線信号を送信する第4ステップと、
    前記第4ステップの後、送信相手から再度伝搬路状態を示す情報を取得する第5ステップと、
    第5ステップにおいて取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、送信データをサブキャリア毎に前記第2ステップとは異なる変調方式または符号化方式で変調または符号化し、前記第3ステップにおいて振幅または位相が変化した特定のサブキャリアおよびそれ以外のサブキャリアにより無線信号を送信する第6ステップと、を少なくとも含むことを特徴とする無線送信方法。
  6. 伝搬路状態に応じて、複数の変調方式または符号化方式からいずれか一つの変調方式または符号化方式を適応的に選択し、マルチキャリア伝送方式で無線送信を行なう無線送信方法であって、
    送信相手から各サブキャリアの受信電力を含む伝搬路状態を示す情報を取得する第1ステップと、
    前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、送信データをサブキャリア毎に変調または符号化し、複数の送信アンテナを用いた送信ダイバシティにより無線信号を送信する第2ステップと、
    送信相手から再度伝搬路状態を示す情報を取得し、その取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、少なくとも一つの前記送信アンテナから送信する特定のサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させる第3ステップと、
    送信データをサブキャリア毎に前記第2ステップとは異なる変調方式または符号化方式で変調または符号化し、前記第3ステップにおいて振幅または位相が変化した特定のサブキャリアおよびそれ以外のサブキャリアにより無線信号を送信する第4ステップと、
    前記第4ステップの後、送信相手から再度伝搬路状態を示す情報を取得する第5ステップと、
    第5ステップにおいて取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、送信データをサブキャリア毎に前記第2ステップおよび第4ステップとは異なる変調方式または符号化方式で変調または符号化し、前記第3ステップにおいて振幅または位相が変化した特定のサブキャリアおよびそれ以外のサブキャリアにより無線信号を送信する第6ステップと、を少なくとも含むことを特徴とする無線送信方法。
  7. 前記第3ステップでは、前記取得した伝搬路状態を示す情報に基づいて、受信電力が一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の無線送信方法。
  8. 前記第3ステップでは、前記伝搬路状態を示す情報に基づいて選択される変調方式または符号化方式の変調多値数が、一定の閾値よりも小さいサブキャリアの振幅または位相の少なくとも一方を変化させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の無線送信方法。
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