JP2007010484A - ガス検出装置及び赤外線ガス分析計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガスの流れを検知して試料ガスを分析する例えば赤外線ガス分析計において、ノイズ要因である外部振動の影響を減少させ、高い精度で流量の変化を検出しうる検出器方式を提供する。【解決手段】 赤外線ガス分析計は、測定光線路に配置され、赤外線吸収を行う被分析ガスを含む試料ガス中を通過した測定光線が入射する測定室と、比較光線路に配置され、赤外線吸収を実質的に受けない比較光線が入射する比較室と、前記測定室及び比較室を連通するガス通路と、
前記ガス通路に対向流路を形成し、該対向流路の折り返し位置に支持部を軸にした翼からなるカンチレバーを配置し、前記測定室及び比較室内に前記被分析ガスと同種類のガスを充填すると共に、前記測定光線及び比較光線を周期的に断続して前記測定室及び比較室にそれぞれ入射させ、その際に生じる前記測定室及び比較室の圧力変動に基づく前記対向流路内のガスの流れ方向により前記翼を弾性変位させ、該翼の弾性変位を検出するガス検出手段と、を備えたことである。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ガス検出装置及び赤外線ガス分析計に関し、詳しくはノイズ要因である外部振動の影響を減少させ、高い精度でガス流量の変化を検出しうる検出器方式に関する。
従来技術における赤外線ガス分析計は、図6に示すように、赤外線を発生させるための駆動電源110と、赤外線を出射させる赤外線光源111と、この赤外線光源111から発せられる赤外線光束を周期的に同時に、若しくは交互に断続させるモータ120で回転駆動される回転セクタ121と、回転セクタ121で断続されている赤外線光束を分配する分配セル112と、分配セル112の一方側に接続され測定光源として案内して測定光線路を形成する測定セル114と、分配セル112の他方側に接続され比較光源として案内して比較光線路を形成する比較セル113と、測定セル114及び比較セル113の出力側に配置され、両者の光線を受け入れる測定室117及び比較室116を持つガスセル検出器115と、測定室117及び比較室116の連通した流通路118に備えたガスの流通を検出するサーマルフローセンサ119と、このサーマルフローセンサ119で検出した信号を増幅して濃度信号を生成する交流電圧増幅器122と、から大略構成されている。
このような構成からなる分析計において、先ず、駆動電源110により駆動する赤外線光源111から発せられた赤外線が分配セル112により2つに分割され、それぞれ比較セル113、測定セル114に入射する。比較セル113には不活性ガスなど測定対象成分を含まないガスが充填されている。また、測定セル114には測定試料が流通する。分配セル112で2つに分けられた赤外線は測定セル114でのみ測定対象成分による吸収を受けガスセル検出器115に到達する。
ガスセル検出器115は、比較セル113からの赤外光と測定セル114からの赤外光を受ける2室(比較室116、測定室117)からなっており、その2室が流通路118でつながる構造をしており、その流通路118にガスの行き来を検出するためのサーマルフローセンサ119が取り付けられている。このガスセル検出器115の比較室116及び測定室117内には測定対象と同じ成分を含むガスが充填されており、比較セル113、測定セル114からの赤外線が照射されると測定対象成分ガスが赤外線を吸収することで、その中でガスが熱膨張する。
測定セル114内の測定試料に測定対象成分が多く含まれると、赤外線はそこで多くが吸収されるため、ガスセル検出器115では比較室116に多くの赤外線が照射され、よりガスが膨張する。赤外線は回転セクタ121で遮断、照射を繰り返しており、遮断されたときは比較室116、測定室117とも赤外線が照射されないのでガスは膨張せず、赤外線が照射されるとガスセル検出器115の測定室117には測定セル114内の測定対象成分濃度に応じた赤外線が照射され、測定室117には試料中の測定対象成分濃度に応じた赤外線が照射されるため、試料中の測定対象成分の濃度に応じて両室の間に差圧が生じ、両室間の間に設けられた流通器118をガスが行き来することとなる。そのガスの挙動をサーマルフローセンサ119で検出し、交流電圧増幅器122で交流電圧増幅し、濃度信号として出力する。
特開2005−98778号公報(第5頁〜第6頁 第1図)
しかし、従来技術で説明した赤外線ガス分析計においては、回転セクタによる赤外線の断続により、ガスセル検出器の比較室と測定室に同期した断続赤外光が入射する。測定室側の光路上に測定セルがありガス吸収成分が存在すると、測定室側の赤外光量が減少し、その結果、ガスセル検出器の中でガス温度のアンバランスが生じ、その結果比較室側から測定室側に微小なガス移動が発生する。回転セクタが赤外光を全閉すると、ガスセル検出器中のアンバランスは解消され、元の状態に戻る。この微小なガスの移動は、ガスセル検出器内に設置されたサーマルフローセンサにより検知される。
ところで、この構成の赤外線ガス分析計の、ノイズ主要因は設置場所の外部振動であることが知られている。
即ち、図6に示すように、外部振動の方向(点線矢印方向)が、サーマルフローセンサが設置された流通路の方向(黒抜き矢印方向)と同じ方向成分を有すると、ガスセル検出器の振動によってもサーマルフローセンサはガス移動量を感じる。これはフローセンサ周りのガス慣性によるもので、ガス吸収信号の元となるガス移動に対しノイズ成分となる。
サーマルフローセンサの動作回路で説明すれば、図7に示すように、ガス流通路にブリッジを組んだ抵抗体のなかに第1サーマルフローセンサ119a、第2サーマルフローセンサ119bを組み込んだ構成のセンサであるときに、ガスの流れ方向が、本来の信号を生成するガス移動Usigと外部振動によるガス移動Uvibが同一方向であると、信号とノイズとなるガス移動Uvibを取り除くことが不可能であるために、信号とノイズが分離できないという問題がある。
このノイズについて、信号が発生しているときのノイズと、信号が発生していないときのノイズとでは同じように、分析計に加振動を加えることで発生する。
図8は、実際に赤外線ガス分析計に対して、外部振動を加えた時の信号波形の乱れ(ノイズ)を測定したものであり、信号を得たときに、外部振動を加えると、その信号ラインに重畳してノイズが発生する様子が理解できる。
図9は、赤外光の入射を止めた状態で、分析計に外部振動を印加した時のベースラインの乱れ(ノイズ)を測定したものであり、外部振動を加えると、そのベースラインに重畳してノイズが発生する様子が理解できる。
これらの図8及び図9に示した波形の乱れは、ほぼ同じ振幅、位相、接続時間を示しており、この乱れが同一原因により発生し、本来の信号波形とは独立のものであることを示している。
従って、ガスの流れを検知して試料ガスを分析する例えば赤外線ガス分析計において、ノイズ要因である外部振動の影響を減少させ、高い精度で流量の変化を検出しうる検出器方式を提供することに解決しなければならない課題を有する。
上記課題を解決するために、本願発明のガス検出装置及び赤外線ガス分析計は、次に示す構成にしたことである。
(1)ガス検出装置は、ガス通路中のガスの流れを検出するガス検出装置であって、前記ガス通路に対向流路を形成し、該対向流路の折り返し位置に支持部を軸にした翼からなるカンチレバーを配置し、前記対向流路を通過するガスの流れに基づく前記翼の弾性変位を検出するガス検出手段を備えたことである。
(2)前記対向流路の折り返し前後のそれぞれの流路にガスの動圧を検知する前記翼が配置され、これらの翼が一体型に連結されたカンチレバー構造であることを特徴とする(1)に記載のガス検出装置。
(3)前記翼の弾性変位を検出するガス検出手段は、容量変化、抵抗値変化、磁気量変化、光反射方向変化、光干渉効果の何れか又はその組み合わせで検知することを特徴とする(1)に記載のガス検出装置。
(4)前記カンチレバー及び前記対向流路構造が、半導体微細加工により一括形成されたものであることを特徴とする(1)に記載のガス検出装置。
(5)赤外線ガス分析計は、測定光線路に配置され、赤外線吸収を行う被分析ガスを含む試料ガス中を通過した測定光線が入射する測定室と、比較光線路に配置され、赤外線吸収を実質的に受けない比較光線が入射する比較室と、前記測定室及び比較室を連通するガス通路と、前記ガス通路に対向流路を形成し、該対向流路の折り返し位置に支持部を軸にした翼からなるカンチレバーを配置し、前記測定室及び比較室内に前記被分析ガスと同種類のガスを充填すると共に、前記測定光線及び比較光線を周期的に断続して前記測定室及び比較室にそれぞれ入射させ、その際に生じる前記測定室及び比較室の圧力変動に基づく前記対向流路内のガスの流れ方向により前記翼を弾性変位させ、該翼の弾性変位を検出するガス検出手段と、を備えたことである。
(6)前記対向流路の折り返し前後のそれぞれの流路にガスの動圧を検知する前記翼が配置され、これらの翼が一体型に連結されたカンチレバー構造であることを特徴とする(5)に記載の赤外線ガス分析計。
(7)前記翼の弾性変位を検出するガス検出手段は、容量変化、抵抗値変化、磁気量変化、光反射方向変化、光干渉効果の何れか又はその組み合わせで検知することを特徴とする(5)に記載の赤外線ガス分析計。
(8)前記カンチレバー及び前記対向流路構造が、半導体微細加工により一括形成されたものであることを特徴とする(5)に記載の赤外線ガス分析計。
本発明によれば、
(1)設置環境で不可避的に発生する振動によるノイズの影響を、対称性の高いカンチレバー構造体の曲げ応力に変換することで、本質的に高いS/N比を有する検知方式が得られる。
(2)センサ構造体自体で、振動ノイズの影響を除去するため、センサ以降の回路系において補償回路を準備する必要がなく、構成が単純化され、コストもかからない。少ない部品でローコストで、大きなノイズ低減効果が得られる。
(3)半導体微細加工技術により、微小なカンチレバー及び変位検出センサを集約的に一括製作すれば、特性が均一でローコスト、高精度、耐ノイズの高いガス検出器を実現できる。
次に、本願発明に係るガス検出装置及び赤外線ガス分析計の実施形態について、図面を参照して説明する。
本願発明に係るガス検出装置は、ガス通路に対向流路を形成し、この対向流路の折り返し位置に支持部を軸にした翼からなるカンチレバーを配置し、対向流路を通過するガスの流れに基づく翼の弾性変位を検出するガス検出手段を備えた構成になっている。
図1は、本提案の検出器内部の構造を原理的に示したものである。ガス通路31は、断面が矩形或は円形などをなしており、検出部中央で180度正反対方向に折り返される形状の対向流路32を形成している。従って、図1において左より流入したガス(矢印P1)は、折り返し流路の左半分では図1で上方へ流れ(矢印P2)、右半分では図1で下方に流れ(矢印P3)、この部分に関しては対向流(矢印P2、P3)となり、入力した方向(矢印P1)と同方向(矢印P4)となりガス通路33から流れ出る。
対向流路32の折り返し部には、カンチレバー34が取り付けられている。
カンチレバー34は中央に支持部37を有し、この支持部37は折り返し流路の管路壁38に取り付けられている。カンチレバー34の両端には、ガス流による動圧を受けるように設計された風受け翼である第1及び第2翼35a、35bが形成されており、且つその面上に第1及び第2可動電極36a、36bが形成されている。
ガス流により、カンチレバー34の左側の第1翼35aは上方に力を受け、カンチレバー34の右側の第2翼35bは下方に力を受ける。従って、カンチレバー34はガス動圧により右回りのトルクを発生し、支持部37の弾性変形により、図1のようにカンチレバー34全体が右下がりの変位を起こす。
つまり、本提案のガス流検出装置は、ガス流をカンチレバーの回転量に変換している構造といえる。
第1及び第2可動電極36a、36bに対向する形で容量検出用の第1及び第2固定電極39a、39bが設置されており、ガス流による第1及び第2可動電極36a、36bの変位が容量変化として検出できる構造となっている。図1では差動型容量検出の構造を示しており、第1及び第2可動電極36a、36bの変位によりガス上流側では容量が増し、ガス下流側では容量が減少する。差動型の検出回路を用いれば、ガスの誘電率に依存せずに第1及び第2可動電極36a、36bの変位量を電位変化として検出することができる。
以上のように、本方式によればガス流をカンチレバー34の回転量として検出することができるのである。
実施例においては、第1及び第2翼35a、35bの弾性変位を検出するガス検出手段は、容量検出用の電極により容量変化として検出できる構造になっているが、これに限定されることなく、抵抗値変化、光反射方向変化、光干渉効果、磁気量変化を利用したものでもよく、又これらを組み合わせてもよい。
抵抗値変化は、支持部37のせん断変形部分に、ピエゾ抵抗体を形成し、抵抗値変化で検出するものであり、光反射方向変化は、カンチレバー表面に形成した反射面を用いて、光反射軸の変位で検出するものであり、光干渉効果は、カンチレバー表面に形成した反射面を用いて、光干渉による変位を検出するものであり、磁気量変化は、永久磁石或はコイルにより発生する磁界を用いて変位を検出するもの或は磁気抵抗素子により変位を検出するものである。
さて、ここで、カンチレバー34を用いた検出手法が外乱振動に強いことの説明をする。
外部振動の影響により、ある瞬間にガス検出装置が図1の下方に移動したと仮定する。検出器を基準に見て相対的にガス流は図1に示すように、折り返し流路の左側も右側も、共に上方へ流れる(白抜き矢印P5、P6方向)成分が発生する。
振動によるカンチレバー34への影響は、ガス上流側の第1翼35aと下流側の第2翼35bで、共に上方への力を受ける。従って、本構造において振動の影響は、カンチレバー34全体への曲げ応力として現れる。
カンチレバー34の剛性は、振動等によるガス流動圧よりも十分大きく設計が可能で、曲げが無視しうる剛性を持たせることは容易である。従って、振動に起因した図1のガス流の影響を、検出部が全く受けないことが可能となる。
また、外部振動の影響により、図1の下方以外の方向に移動した場合も、同様にガス流の影響を検出部が全く受けないことが分かる。
以上のように、本方式は対向流路32とカンチレバー34の組み合わせにより、外部に補償回路等の付加要素なしに振動の影響を受けない新しい検出方法となるのである。
次に、カンチレバー構造を半導体微細加工技術により形成することについて、図2及び図3を参照して説明する。
先ず、シリコン基板41の中央位置に、対称なコ字型形状にくり抜いて、中央の繰り抜かない部分を支持部42とし、繰り抜いた左右の部分が第1及び第2翼43a、43bになる。
このようにして作成されたカンチレバーは、左上方向にガスが流れると、左の第1翼43aが上方向に変位し、その分右の第2翼43bが下方向に変位する。この変位を上記した容量検出等の検出手段により検出することでガス流の状態を検出することができるのである。
次に、このカンチレバーを採用した赤外線ガス分析計についての実施例について、図面を参照して説明する。
赤外線ガス分析計は、図4に示すように、赤外線を発生させるための駆動電源10と、赤外線を出射させる赤外線光源11と、この赤外線光源11から発せられる赤外線光束を周期的に同時に、若しくは交互に断続させるモータ20で回転駆動される回転セクタ21と、回転セクタ21で断続されている赤外線光束を分配する分配セル12と、分配セル12の一方側に接続され測定光源として案内して測定光線路を形成する測定セル14と、分配セル12の他方側に接続され比較光源として案内して比較光線路を形成する比較セル13と、測定セル14及び比較セル13の出力側に配置され、両者の光線を受け入れる測定室17及び比較室16を持つガスセル検出器15と、測定室17及び比較室16の連通した流通路18に対向流路32を形成し、この対向流路32の折り返し位置に支持部37を軸にした第1及び第2翼35a、35bからなるカンチレバー34を配置し、測定室17及び比較室16内及び流通路18も含めて被分析ガスと同種類のガスを充填すると共に、測定光線及び比較光線を周期的に断続して測定室17及び比較室16にそれぞれ入射させ、その際に生じる測定室17及び比較室16の圧力変動に基づく対向流路32内のガスの流れ方向により第1及び第2翼35a、35bを弾性変位させ、この第1及び第2翼35a、35bの弾性変位を検出するガス検出手段23と、を備えた構成になっている。
ガス検出手段23は、対向流路32におけるガス流を検出するもので、それは容量検出によるものであり、第1及び第2翼35a、35bに第1及び第2可動電極36a、36bを備え、その第1及び第2翼35a、35bに対向する位置に第1及び第2固定電極39a、39bを備えた構成になっている。
このような構成からなる赤外線ガス分析計において、先ず、駆動電源10により駆動する赤外線光源11から発せられた赤外線が分配セル12により2つに分割され、それぞれ比較セル13、測定セル14に入射する。比較セル13には不活性ガスなど測定対象成分を含まないガスが充填されている。また、測定セル14には測定試料が流通する。分配セル12で2つに分けられた赤外線は測定セル14でのみ測定対象成分による吸収を受けガスセル検出器15に到達する。
ガスセル検出器15は、比較セル13からの赤外光と測定セル14からの赤外光を受ける2室(比較室16、測定室17)からなっており、その2室が流通路18でつながる構造をしており、その流通路18は対向流路32に形成され、カンチレバー34が備えられている。
このガスセル検出器15の比較室16及び測定室17内には測定対象と同じ成分を含むガスが充填されており、比較セル13、測定セル14からの赤外線が照射されると測定対象成分ガスが赤外線を吸収することで、その中でガスが熱膨張する。
測定セル14内の測定試料に測定対象成分が多く含まれると、赤外線はそこで多くが吸収されるため、ガスセル検出器15では比較室16に多くの赤外線が照射され、よりガスが膨張する。赤外線は回転セクタ21で遮断、照射を繰り返しており、遮断されたときは比較室16、測定室17とも赤外線が照射されないのでガスは膨張せず、赤外線が照射されるとガスセル検出器15の測定室17には測定セル14内の測定対象成分濃度に応じた赤外線が照射され、測定室17には試料中の測定対象成分濃度に応じた赤外線が照射されるため、試料中の測定対象成分の濃度に応じて両室16、17の間に差圧が生じ、両室16、17間の間に設けられた対向流路32をガスが行き来することとなる。そのガスの挙動を第1及び第2翼35a、35bが変位することで、第1及び第2可動電極36a、36bが第1及び第2固定電極39a、39b方向に遠近することで、その容量変化を検知する。
次に、対向流路にカンチレバーを備えた構造の赤外線ガス分析計の他の実施例について図面を参照にして説明する。
図5に示すものは、ガス流通路に設けた対向流路にカンチレバーを取り付けたガスセル検出器の構造を示し、其の他の測定セル等は実施例3で説明したものと同じであるため省略されている。
測定室17に赤外光を入射するための赤外入射窓25、比較室16に赤外光を入射するための赤外入射窓26を備え、これらの測定室17及び比較室16との間にガス通路31、33を備え、このガス通路31、33が対向流路32に形成されている。対向流路32の折り返す空間は幅広に形成され、その中間位置にカンチレバー34を配置する支軸27を備え、支軸27に支持部37を取り付け、支持部37を中心にして両側に第1及び第2翼35a、35bを設けた構成になっている。この第1及び第2翼35a、35bには第1及び第2可動電極36a、36bが設置され、この第1及び第2可動電極36a、36bに対向する位置に第1及び第2固定電極39a、39bがシール蓋28に固定されて配置されている。この電極は容量検出式のもので、第1及び第2翼35a、35bがガス流の変化に応じて変位したときにその第1及び第2可動電極36a、36bが第1及び第2固定電極39a、39b方向に遠近することでその静電容量の変化を検知することにより、ガス流の変化を検知する。
測定室と比較室からなるガスセル検出器において、測定室と比較室との間のガス流通路に対向流路を形成し、その折り返し位置にカンチレバーを配置することで、翼の変位具合からガス流を検知する構成のガス検出装置及びこの原理を備えた赤外線ガス分析計を提供する。
本願発明のガス検出装置の原理を示した説明図である。 カンチレバーを半導体微細加工技術で一体形成した様子を示した説明図である。 カンチレバーを半導体微細加工技術で一体形成した様子を示した説明図である。 本願発明のカンチレバーを備えた赤外線ガス分析計のブロック図である。 本願発明のカンチレバーを備えた他の例の赤外線ガス分析計のブロック図である。 従来技術における赤外線ガス分析計を略示的に示したブロック図である。 同、サーマルフローセンサーの構造を示した説明図である。 同、信号が存在するときの外部振動により発生するノイズ成分を示したグラフである。 同、信号が存在しないときの外部振動により発生するノイズ成分を示したグラフである。
符号の説明
10 駆動電源
11 赤外線光源
12 分配セル
13 比較セル
14 測定セル
15 ガスセル検出器
16 比較室
17 測定室
18 流通路
20 モータ
21 回転セクタ
23 ガス検知手段
25 赤外入射窓
26 赤外入射窓
27 支軸
28 シール蓋
31 ガス通路
32 対向流路
33 ガス通路
34 カンチレバー
35a 第1翼
35b 第2翼
36a 第1可動電極
36b 第2可動電極
37 支持部
38 管路壁
39a 第1固定電極
39b 第2固定電極
41 シリコン基板
42 支持部
43a 第1翼
43b 第2翼。

Claims (8)

  1. ガス通路中のガスの流れを検出するガス検出装置であって、
    前記ガス通路に対向流路を形成し、該対向流路の折り返し位置に支持部を軸にした翼からなるカンチレバーを配置し、前記対向流路を通過するガスの流れに基づく前記翼の弾性変位を検出するガス検出手段を備えたことを特徴とするガス検出装置。
  2. 前記対向流路の折り返し前後のそれぞれの流路にガスの動圧を検知する前記翼が配置され、これらの翼が一体型に連結されたカンチレバー構造であることを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
  3. 前記翼の弾性変位を検出するガス検出手段は、容量変化、抵抗値変化、磁気量変化、光反射方向変化、光干渉効果の何れか又はその組み合わせで検知することを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
  4. 前記カンチレバー及び前記対向流路構造が、半導体微細加工により一括形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
  5. 測定光線路に配置され、赤外線吸収を行う被分析ガスを含む試料ガス中を通過した測定光線が入射する測定室と、
    比較光線路に配置され、赤外線吸収を実質的に受けない比較光線が入射する比較室と、
    前記測定室及び比較室を連通するガス通路と、
    前記ガス通路に対向流路を形成し、該対向流路の折り返し位置に支持部を軸にした翼からなるカンチレバーを配置し、前記測定室及び比較室内に前記被分析ガスと同種類のガスを充填すると共に、前記測定光線及び比較光線を周期的に断続して前記測定室及び比較室にそれぞれ入射させ、その際に生じる前記測定室及び比較室の圧力変動に基づく前記対向流路内のガスの流れ方向により前記翼を弾性変位させ、該翼の弾性変位を検出するガス検出手段と、
    を備えたことを特徴とする赤外線ガス分析計。
  6. 前記対向流路の折り返し前後のそれぞれの流路にガスの動圧を検知する前記翼が配置され、これらの翼が一体型に連結されたカンチレバー構造であることを特徴とする請求項5に記載の赤外線ガス分析計。
  7. 前記翼の弾性変位を検出するガス検出手段は、容量変化、抵抗値変化、磁気量変化、光反射方向変化、光干渉効果の何れか又はその組み合わせで検知することを特徴とする請求項5に記載の赤外線ガス分析計。
  8. 前記カンチレバー及び前記対向流路構造が、半導体微細加工により一括形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載の赤外線ガス分析計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013526834A (ja) * 2009-09-18 2013-06-27 スマート チップ マイクロエレクトロニック シーオー.リミテッド 電子スモーク
JP2015004647A (ja) * 2013-06-24 2015-01-08 株式会社フジクラ 流量センサ及び流量検出システム
US10420374B2 (en) 2009-09-18 2019-09-24 Altria Client Services Llc Electronic smoke apparatus
CN112118268A (zh) * 2020-09-28 2020-12-22 北京嘀嘀无限科技发展有限公司 一种网络流量判定方法和系统
JP7500480B2 (ja) 2021-03-15 2024-06-17 株式会社東芝 センサ

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