JP2007004850A - 光記録媒体の記録再生方法、光記録媒体、及び光記録媒体の記録再生装置 - Google Patents

光記録媒体の記録再生方法、光記録媒体、及び光記録媒体の記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 個々の光記録媒体、記録再生装置の組合せにおいて、各トラックからの信号を分離するための信号分離式に含まれる定数を最適値に決定することにより、当該信号を正確に再生することが可能な光記録媒体の再生方法および記録再生装置を提供する。
【解決手段】 本発明の記録再生方法は、グルーブトラックに試し書きし、その再生信号から目標信号を生成して記憶する。次にランドトラックの再生信号を取得し、分離式によりRF1を定数Cを変化させながら演算し、目標値と再生信号とを比較して差が最小になる定数Cを最適値として決定する。決定した定数Cを光記録媒体と記録装置に記憶する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光記録媒体再生方法、光記録媒体、及び光記録媒体の記録再生装置に関し、さらに詳しくは、データ転送レートを高速化する光記録媒体再生方法、光記録媒体、及び光記録媒体の記録再生装置に関するものである。
光記録媒体の開発課題の一つとして、データ転送レートの高速化がある。データ転送レートを上げるためにCD、DVD等では、記録再生線速度を標準速度の数倍あるいはそれ以上にしている。しかしながら、光記録媒体を回転させるスピンドルモータには回転速度に限界があり、高速回転できるスピンドルモータを採用すると、モータが大きくなるため装置の小型化が困難になり、且つコストアップにつながる等の問題に直面する。
また、光記録媒体の基板には、高速回転に耐え得る機械特性が要求されるため、基板作製に従来よりも精度の高い製造技術が必要になり、その結果、記録媒体の製造コストも高くなるという問題がある。
また転送レートを向上する別の方法として、従来から読み取り光ビームを複数にしたマルチビーム方式がある。しかしこの方法では、光学素子が増えるため各光学素子間の調整が複雑になる。また光ビームの数だけ信号処理回路が必要になるため信号処理が複雑になる。即ち、この方法も再生装置のコストアップ、装置の小型化が困難になる等の問題が生じる。
従来技術として特許文献1には、記録媒体には、1つの光ビームにより同時に走査可能な複数のピットを1組とするピット列が形成されており、これらのピットは情報に基づいて配列することにより、光の回折限界を超える微小な情報ピットを形成したとしても、データの読み取り精度を向上できる光記録媒体および再生装置について開示されている。尚、ピットの配列の特定は、各検出領域で出力された信号を加算して得られた和信号と、互いに対角な位置関係にある2つの検出領域で出力された和から、残りの2つの検出領域から出力された和を減算して得られる差信号とに基づいて行うとしている。
また特許文献2には、3本のトラックTr1、Tr2、Tr3を同時にアクセスするにあたり、これらのうちTr2を冗長トラックとし、Tr2に冗長ビットを記録することによって、再生信号がTr1とTr3のいずれかに記録されているかを識別できるようにすることにより、複数のトラックが同時にアクセスされるようなトラックピッチで情報が記録された記録媒体から記録ドメインを別個に再生できる記録再生方法について開示されている。
特開2004−227627公報 特開10−79170号公報
特許文献1、2に開示されている従来技術は、何れも高記録密度に関するものであり、記録密度を高くすることによって転送レートも向上できるメリットがある。それは、あるトラックとその隣接トラックにある2個のマークを、または隣接する3トラックにある3個のマークを1組にして高密度記録を実現する技術である。したがって、2個または3個のマークが、それぞれ正確な位置に記録されていないと、情報を正確に再生することはできない。しかしながら、CD、DVDのような線速度一定のCLV記録方式では、半径方向にマーク位置を正確にそろえて記録することは困難になる。例えばCD−R、DVD−R等において、すでに記録されている情報の後に新たな情報を追記するとき、そのつなぎ目はある程度の重なりは許容されている。言い換えれば、つなぎ目を完全に一致させることは難しいということになる。ましてや、隣接トラック間においてマーク位置をそろえることは、安価な記録再生装置で実現するのは困難であり、実現するには高精度な制御機構が必要になるためコストアップになる。
また、半径方向に整列した複数のピットを1組として情報を記録した記録媒体は、特殊な記録方法であるため、この方法で記録された光記録媒体を、既存の記録再生装置では再生できないという互換性の不具合が生じる。
また従来から各トラックからの信号を分離するために、検出器の複数の検出領域からの信号を分離式に基づいて分離して検出するのが一般的であった。しかし、分離式に含まれる定数は分離後の信号に影響し、適切な値を設定しないと一方のトラックからの信号を除去しきれず、そのため正確に各トラックの情報を再生できないといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、個々の光記録媒体、記録再生装置の組合せにおいて、各トラックからの信号を分離するための信号分離式に含まれる定数を最適値に決定することにより、当該信号を正確に再生することが可能な光記録媒体の再生方法および記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射し、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出し、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、前記第1グルーブトラックに記録されている情報をRF1、前記第2グルーブトラックに記録されている情報をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C・PPにより計算することにより、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されている情報を検出する光記録媒体の記録再生方法であって、前記第1のグルーブトラックにテスト記録し、当該第1のグルーブトラックを再生して取得した和信号に基づいて目標信号を生成し、該目標信号を記憶する第1ステップと、前記テスト記録した第1のグルーブトラックに隣接する内周側のランドトラックを再生し、当該ランドトラックの和信号RFおよび差信号PPを取得し、当該和信号RFおよび差信号PPを記憶する第2ステップと、記憶した和信号RFおよび差信号PPを用いて前記RF1=RF+C・PPに基づいて前記第1のグルーブトラックに記録されている情報RF1を計算して第1のグルーブトラックから情報を取得する工程を、前記定数Cを逐次変化させて行う第3ステップと、前記定数Cに対応する前記RF1と目標信号との誤差を計算し、該誤差が最小になる定数Cを最適値と決定する第4ステップと、からなることを特徴とする。
本発明の記録再生方法は、グルーブトラックに試し書きし、その再生信号から目標信号を生成して記憶する。次にランドトラックの再生信号を取得し、分離式によりRF1を定数Cを変化させながら演算し、目標値と再生信号とを比較して差が最小になる定数Cを最適値として決定する。決定した定数Cを光記録媒体と記録装置に記憶する。
請求項2は、対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射し、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出し、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、C’、前記第1グルーブトラックに記録されている情報をRF1、前記第2グルーブトラックに記録されている情報をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C’・PPにより計算することにより、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されている情報を検出する光記録媒体の記録再生方法であって、前記第1のグルーブトラックにテスト記録し、当該第1のグルーブトラックを再生して取得した和信号に基づいて目標信号を生成し、該目標信号を記憶する第1ステップと、前記テスト記録した第1のグルーブトラックに隣接する内周側および外周側のランドトラックを再生し、前記内周側のランドトラックを再生したときの和信号RFi及び差信号PPiと、外周側のランドトラックを再生したときの和信号RFoおよび差信号PPoを取得する第2ステップと、取得した和信号RFi及び差信号PPiを用いて前記RF1=RF+C・PPからRF1を計算し、取得した和信号RFoおよび差信号PPoを用いて前記RF2=RF−C’・PPからRF2を計算する工程を、前記定数CおよびC’を逐次変化させて行う第3ステップと、前記定数C及びC’に対応するRF1及びRF2と目標信号との誤差を計算し、誤差が最小になる定数C及びC’を最適値として決定する第4ステップと、からなることを特徴とする。
本発明は、RF1の定数をC,RF2の定数をC’としてトラック毎に独立して最適な定数を決定するものである。
請求項3は、対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射し、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出し、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、C’、前記第1のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF1、前記第2のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C’・PPにより計算することにより、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されている情報を検出する光記録媒体の記録再生方法であって、前記第1のグルーブトラックにトラック1周だけテスト記録し、当該第1のグルーブトラックに隣接する内周側および外周側のランドトラックを再生し、前記内周側のランドトラックを再生したときの和信号RFi及び差信号PPiと、前記外周側のランドトラックを再生したときの和信号RFo及び差信号PPoを取得し、該和信号RFi及び差信号PPiと和信号RFo及び差信号PPoを記憶する第1ステップと、前記取得した和信号RFiおよび差信号PPiを用いてRF1=RF+C・PPからRF1を計算し、取得した和信号RFoおよび差信号PPoを用いてRF2=RF−C’・PPからRF2を計算し、RF1とRF2との誤差を計算し、該誤差を記憶する第2ステップと、前記第1ステップから第2ステップの工程を、前記対物レンズのラジアルチルト角を逐次変化させながら行う第3ステップと、計算した誤差が最小になるように前記対物レンズのラジアルチルト角を決定する第4ステップと、前記第1ステップから第4ステップの工程を、少なくとも記録媒体の内周、中周および外周の記録領域で行い、各領域において決定した対物レンズのラジアルチルト角を記録媒体に記憶する第5ステップと、からなることを特徴とする。
グルーブトラックに1周だけテストデータを記録し、隣接する内周側のランドトラックの再生信号を使って演算した分離後信号のデータ列RF1(t)と、外周側のランドトラックの再生信号を使って求めた分離後信号のデータ列RF2(t)は、理想的には等しくなる。しかし、記録媒体の基板に反りがある場合、入射ビームが基板に対して傾いて照射されるため、光検出面の中心と反射光スポットの中心にずれが生じる。その結果、RF1(t)とRF2(t)に誤差が発生する。そこで本発明では、この誤差の和をラジアルチルトエラーの指標値として、この信号に応じて対物レンズのラジアルチルト角を補正するようにして、基板の反りの影響を補正するものである。即ち、記録に先立って、この差が小さくなるように対物レンズの傾きを補正することで正確に再生できる。
請求項4は、前記第1ステップにおける目標信号は、前記第1のグルーブトラックに1周だけテスト記録し、当該第1のグルーブトラックを再生して取得した和信号RFをAC結合後、該和信号RFに1/2を乗じて生成することを特徴とする。
試し書きしたテストデータの再生信号を使って目標信号を生成する。RF1とRF2の振幅の和がRFの振幅になるから、AC結合したテストデータの再生信号に1/2を乗じた信号を目標信号とする。この目標信号を記録装置に記憶する。
請求項5は、前記第1ステップにおいて、光記録媒体のリードイン領域を再生し、前記定数C及びC’の更新日時からの経過時間に基づいて前記第2ステップ以降の工程を実行するか否かを判断し、前記第3ステップにおいて、前記定数C及びC’の初期値を前記リードイン領域を再生して取得し、前記第4ステップにおいて、前記リードイン領域に記録されている定数CおよびC’の最適値および更新日時を、テスト記録によって決定した最適値および更新日時に更新することを特徴とする。
リードイン領域に記録されている定数Cを、最適値に更新する。リードイン領域に定数Cおよびテスト記録を行った日時を記録更新できる領域を設けておく。次回記録するときに、更新日時から所定の日数が経過している場合はテスト記録行い、そうでない場合はテスト記録の工程をスキップするという判断ステップを設定すれば、記録する度に毎回定数Cの最適化は行わなくても済むので、ユーザデータを記録するまでの時間を短縮することができる。
請求項6は、記録するデータは多値データとして変調されており、当該多値データに基づいてマーク面積を変化させて記録することを特徴とする。
多値記録は円周方向の長さが一定である記録セルに、多値データに応じてマークの面積を変化させて行った。多値データを記録したディスクの再生信号レベルは、マーク面積に応じて信号レベルが変化するので、その信号レベルから多値データを判別することによって多値データを再生できる。
請求項7は、対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射し、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出し、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、前記第1グルーブトラックに記録されている情報をRF1、前記第2グルーブトラックに記録されている情報をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C・PPにより計算することによって、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されている情報が検出される光記録媒体であって、前記第1及び第2のグルーブトラックはトラックピッチTPにより螺旋状に形成されており、前記第1及び第2のグルーブトラックの溝幅Wが、TP/2<W<3TP/4の条件を満足することを特徴とする。
定数Cは、各グルーブ幅において最適化している。グルーブ幅が広くなると再生信号振幅が大きくなり、これに伴ってSN比が向上する。これにより、ノイズの影響を受けにくくなり、エラー率が改善されると考えられる。多値データを正確に判別するために必要なエラー率10-4以下となるグルーブ幅は、TP/2〜3TP/4が好ましいことがわかる。
請求項8は、前記ランドトラックには1トラックおきに同期信号を生成するためのプリピットが形成されていることを特徴とする。
記録媒体には、同期信号を生成するためのプリピットをランドトラック1トラックおきに形成してある。プリピットの再生信号から同期信号を生成し、テストデータおよびユーザデータの記録再生は、この同期信号に基づいて行う。1組のプリピット列で、これに隣接するグルーブトラックの同期信号を生成できるので、プリピット列はランドトラック1トラックおきに形成すればよい。
請求項9は、対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射する照射手段と、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出する領域検出手段と、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、C’、前記第1のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF1、前記第2のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C’・PPにより計算し、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されているピット列またはマーク列を検出するピット・マーク検出手段と、を備えた光記録媒体の記録再生装置において、前記第1のグルーブトラックにテスト記録し、当該第1のグルーブトラックを再生して取得した和信号RFに基づいて目標信号を生成し、該目標信号を記憶する目標信号記憶手段と、前記テスト記録した第1のグルーブトラックに隣接する内周側および外周側のランドトラックを再生し、前記内周側のランドトラックを再生したときの和信号RFi及び差信号PPiと、前記外周側のランドトラックを再生したときの和信号RFoおよび差信号PPoを取得し、該和信号RFi及び差信号PPiと和信号RFoおよび差信号PPoを記憶する信号記憶手段と、取得した和信号RFiおよび差信号PPiを用いて前記RF1=RF+C・PPからRF1を計算し、取得した和信号RFoおよび差信号PPoを用いてRF2=RF−C’・PPからRF2を計算する工程を、前記定数Cを逐次変化させて行う計算手段と、前記定数C及びC’に対応するRF1及びRF2と目標信号との誤差を計算し、当該誤差が最小になる定数C及びC’を最適値として決定する決定手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明は請求項1、2と同様の作用効果を奏する。
請求項10は、対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射する照射手段と、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出する領域検出手段と、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、前記第1のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF1、前記第2のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C・PPにより計算し、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されているピット列またはマーク列を検出するピット・マーク検出手段と、を備えた光記録媒体の記録再生装置において、前記第1のグルーブトラックにトラック1周だけテスト記録し、当該第1のグルーブトラックに隣接する内周側および外周側のランドトラックを再生し、前記内周側のランドトラックからの和信号RFi及び差信号PPiと、外周側のランドトラックからの和信号RFo及び差信号PPoを取得し、該和信号RFi及び差信号PPiと和信号RFo及び差信号PPoを記憶する信号記憶手段と、取得した和信号RFiおよび差信号PPiを前記RF1=RF+C・PPにしたがってRF1を計算し、取得した和信号RFoおよび差信号PPoを前記RF2=RF−C・PPにしたがってRF2を計算し、RF1とRF2との誤差を計算する誤差計算手段と、対物レンズの傾きを逐次変化させる傾き変化手段と、前記RF1とRF2との誤差が最小となる対物レンズの傾きを決定する傾き決定手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明は請求項3と同様の作用効果を奏する。
請求項1の発明によれば、試し書きによって分離式における定数Cを最適化するので、光記録媒体と記録装置との組合せによらず、各トラックの情報を正確に再生することができる。
また請求項2では、定数CをRF1、RF2独立に最適化するので、各トラックの情報を正確に再生することができる。
また請求項3では、テスト記録によって、ラジアルチルトに応じて変化する分離後信号RF1とRF2との誤差の和を検出するので、記録前のラジアルチルトを補正することができる。
また請求項4では、AC結合後の試し書きの再生信号に1/2をかけることによって目標信号を生成するので、容易に目標信号を生成することができる。
また請求項5では、リードイン領域の定数Cを最適値に更新し、次に記録再生を行う際、更新日時からの経過時間に応じてテスト記録を行うか否か判断するので、ユーザデータの記録再生までの時間を短縮できる。
また請求項6では、記録再生するデータは多値データであるので、記録容量のみならずデータ転送レートも向上することができる。
また請求項7では、十分な再生信号振幅が得られるグルーブ幅に限定しているので、それぞれのトラックの情報を正確に再生することができる。
また請求項8では、ランドトラックに1トラックおきに同期信号を生成するプリピットを形成しているので、所定のタイミングでデータの記録再生ができる。
また請求項9では、試し書きによって分離式における定数Cを最適化するので、光記録媒体と記録装置との組合せにかかわらず、各トラックの情報を正確に再生できる。
また請求項10では、テスト記録によって、ラジアルチルトに応じて変化する分離後信号RF1とRF2との誤差の和を検出するので、記録前のラジアルチルトを補正することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
まず本発明の主旨について説明する。本発明者らは、従来の課題を解決するために、再生線速度を上げずにデータの転送レートを向上することができる再生方法を発明した。それは、1つの光スポットを隣接する2本のトラックを含むように照射し、光記録媒体からの反射光を複数の検出領域をもつ光検出器で検出し、各検出領域の出力信号を演算処理することによって、各トラックに記録されている情報を再生する方法である。この再生方法によれば、同時に読み取られるピットまたはマークは、半径方向に整列していなくてもかまわない。したがって、記録時にピットまたはマークの半径方向の位置精度を考慮することなく、隣接する2本のトラックに記録された情報を分離して再生できる。そして各トラックからの信号に分離する方法は、次の式を用いる。
RF1=(IA+IB+IC+ID)+C・(IA+IB−IC−ID)・・・(1)
RF2=(IA+IB+IC+ID)−C・(IA+IB−IC−ID)・・・(2)
ここで、RF1はトラック1(以下、Tr1と記す)のピットからの信号、RF2はトラック2(以下、Tr2と記す)のピットからの信号、Cは定数、IA〜IDは検出器の各検出領域A〜Dからの信号である。
上記式(1)、(2)の定数Cは分離後の信号に影響し、適切な値を設定しないと一方のトラックからの信号を除去しきれず、そのため正確に各トラックの情報を再生できないことがわかった。しかしながら、この定数Cは、記録媒体のグルーブ形状や記録再生装置の光学系の特性に依存し、これらの組合せによってその最適値が異なる。従って、正確にデータを再生するためには、定数Cを最適化する必要がある。
そこで本発明の第1の実施形態に係る光記録媒体再生方法は、1つの光スポットを隣接する2本のトラックを含むように照射し、光記録媒体からの反射光を複数の検出領域をもつ光検出器で検出し、各検出領域の出力信号を演算処理することによって、各トラックに記録されている情報を再生する方法に適用される方法であり、演算処理における定数Cの最適値を、試し書きによって求める方法である。これにより、光記録媒体とその記録再生装置との組合せにおける最適な定数を決定できるので、各トラックの情報を正確に再生することができる。各トラックからの信号は、次の式を用いて分離する。
RF1=(IA+IB)+C・(IA−IB)・・・(3)
RF2=(IA+IB)−C・(IA−IB)・・・(4)
ここで、RF1はTr1のピット、マークからの信号、RF2はTr2のピット、マークからの信号、Cは定数、IA、IBは光検出器の分割された領域A、Bからの出力である。
図1は定数Cの最適値を決定する方法を説明するフローチャートである。尚、記録パワー、記録ストラテジ、記録線速度等に関する情報は、光記録媒体の内周領域にあるリードイン領域を再生することによって取得する。記録媒体には、図2に示す同期信号を生成するためのプリピット1をランドトラック1トラックおきに形成してある。プリピット1の再生信号から同期信号を生成し、テストデータおよびユーザデータの記録再生は、この同期信号に基づいて行う。1組のプリピット列で、これに隣接するグルーブトラック2の同期信号を生成できるので、プリピット列はランドトラック1トラックおきに形成すればよい。
グルーブトラックにテストデータをトラック1周分だけ記録後、このグルーブトラックを再生し、図3に示す分割領域をもつ光検出器10でその反射光強度を検出する。光検出器10の領域からの出力信号を、一定の間隔でサンプリングする。時刻tにおける検出領域A、Bからの出力信号をIA(t)、IB(t)とし、RF(t)=IA(t)+IB(t)を和信号、PP(t)=IA(t)−IB(t)を差信号とする。つぎに、試し書きしたテストデータの再生信号を使って目標信号を生成する。RF1とRF2の振幅の和がRFの振幅になるから、AC結合したテストデータの再生信号に1/2を乗じた信号を目標信号Ii(t)とする。このIi(t)を記録装置に記憶する(S1)。
試し書きしたグルーブトラックに隣接する内周側のランドトラックを再生し、和信号および差信号をサンプリングする(S2)。
S3〜S4:S2のサンプリング結果を、定数C=C0として式(3)にしたがって分離後の信号RF1(t)を演算する(S3)。図4に示すように、RF1(t)をAC結合した信号RF1ac(t)30と、目標信号Ii(t)とに誤差が生じる。両者の誤差の二乗和を、式(5)を用いて計算する。

E1|C=C0 = Σ {Ii(t)−RF1ac(t)}2 ・・・(5)
t=1
次に、定数CをC0+ΔCとして、RF1(t)の計算からE1の計算までを、Cが所定の値になるまで繰り返す。繰り返した結果のなかで、E1が最小になる定数Cを最適値として決定する(S4)。
S5:リードイン領域に記録されている定数Cを、最適値に更新する。リードイン領域に定数Cおよびテスト記録を行った日時を記録更新できる領域を設けておく。次回記録するときに、更新日時から所定の日数が経過している場合はテスト記録行い、そうでない場合はテスト記録の工程をスキップするという判断ステップを設定すれば、記録する度に毎回定数Cの最適化は行わなくても済むので、ユーザデータを記録するまでの時間を短縮することができる(S5)。
上の例では、式(3)および式(4)の定数は等しいとして設定したが、以下の方法によって、独立して設定することができる。即ち、テストデータを記録したグルーブトラックに隣接する内周および外周側のランドトラックを再生する。上と同様に、それぞれの和信号および差信号をサンプリングし、定数C=C0としてこのサンプリング結果を式(3)、(4)にしたがって分離後信号RF1(t)、RF2(t)を演算する。つぎに式(5)、(6)に従い、目標信号Ii(t)と分RF1(t)、RF2(t)のAC結合後の信号RF1ac(t)およびRF2ac(t)との誤差の二乗和E1およびE2を計算する。

E2|C=C0 = Σ {Ii(t)−RF2ac(t)}2 ・・・(6)
t=1
次に、定数CをC0+ΔCとして、RF1(t)、RF2(t)の計算からE1、E2の計算までをCが所定の値になるまで繰り返す。E1、E2が最小になる定数Cをそれぞれの最適値として決定する。この場合、内周側グルーブトラックの再生信号であるRF1と、外周側のグルーブトラックの再生信号であるRF2の定数Cを独立に設定することができるので、RF1だけで定数Cを最適化するより各トラックの情報を正確に再生できる。
次に本発明の実施例について説明する。光記録媒体には、波長405nm、対物レンズのNA0.65のレーザ光で記録が可能な相変化型光ディスクを用いた。基板は直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネートからなり、基板表面上には、射出成形によりグルーブがトラックピッチ0.44μmで連続したスパイラルとして形成されている。この基板上に、誘電体膜、Ge−Sb−Teを主成分とする相変化記録膜、誘電体膜、反射膜を順次積層して相変化型光ディスクを作製した。
この相変化型光ディスクに、4値からなる多値データを記録した。図2(1)は光記録媒体の平面拡大図である。図2(1)に示すように、多値記録は円周方向の長さが一定である記録セル3に、多値データに応じてマークの面積を変化させて行った。多値データを記録したディスクの再生信号レベルは、図2(2)に示すようにマーク面積に応じて信号レベルI0からI3まで変化するので、その信号レベルから多値データを判別することによって多値データを再生できる。
図1で説明したステップS1からS4まで実行し、定数Cと目標信号と再生信号との誤差およびエラー率との関係を図5に示す。図5より、C=1.4のとき目標信号との誤差が最小になり(ポイントP、Q)、このときエラー率も最小になる。この例ではC=1.4が最適値となる。多値記録によって記録線密度が向上するので、記録容量が増加するだけでなく、さらに転送レートを向上することができる。
図6に、RF1とRF2の定数を独立に設定したときの定数Cとエラー率との関係を示す。RF1ではC=1.4(ポイントP)、RF2ではC=1.8(ポイントQ)が最適値となる。最適値が異なるのは、 記録媒体の基板の反りや、記録再生装置の光軸ずれ等が考えられ、このような場合に、どちらか一方で定数Cを決定すると他方のエラー率が悪くなってしまうことになる。RF1、RF2でそれぞれ定数を最適化することによって、各トラックの情報をより正確に再生できる。
図7にグルーブ幅とエラー率との関係を示す。定数Cは、各グルーブ幅において最適化している。グルーブ幅が広くなると再生信号振幅が大きくなり、これに伴ってSN比が向上する。これにより、ノイズの影響を受けにくくなり、エラー率が改善されると考えられる。図7より、多値データを正確判別するために必要なエラー率10-4以下となるグルーブ幅は、TP/2〜3TP/4が好ましいことがわかる。
またテスト記録によってラジアルチルトを補正した後、ユーザデータを記録する方法である。テスト記録した再生信号から取得した分離後信号RF1とRF2との差を指標値として、ラジアルチルト補正を行う。即ち、グルーブトラックに1周だけテストデータを記録し、隣接する内周側のランドトラックの再生信号を使って演算した分離後信号のデータ列RF1(t)と、外周側のランドトラックの再生信号を使って求めた分離後信号のデータ列RF2(t)は、理想的には等しくなる。しかし、記録媒体の基板がラジアル方向に反っている場合、入射ビームが基板に対して傾いて照射されるため、光検出面の中心と反射光スポットの中心にずれが生じる。その結果、RF1(t)とRF2(t)に誤差が発生する。そこで、この誤差の和をラジアルチルトエラーの指標値として、この信号に応じて対物レンズのラジアルチルト角を補正すれば、基板の反りの影響を補正することができる。記録に先立って、この差が小さくなるように対物レンズのラジアルチルト角を補正することで正確に再生できる。
図8に、対物レンズをラジアル方向に傾けてテスト記録を行い、再生時は傾きをゼロにして再生したときのRF1(t)とRF2(t)の誤差の和を測定した結果を示す。定数CはRF1、RF2で等しい値であり、記録時のラジアルチルトがゼロのときに最適化した値をそれぞれの角度に適用した。ラジアルチルト角に対して誤差の和eが変化しており、この誤差の和に応じて対物レンズをラジアル方向に傾ければ、記録時のラジアルチルトを補正することができる。
また基板の反りは、一般に半径位置で異なるため、半径位置が異なる複数の記録領域でテスト記録を行うことが好ましい。例えば、テスト記録を記録媒体の内周、中周および外周の記録領域で行い、各記録領域における対物レンズの最適な傾き角度を決定し、これらの角度をリードイン領域に記録する。各領域を記録再生するときは、リードイン領域に記録された量だけ対物レンズを傾けて記録再生を行うことによって、基板の反りの影響を小さくすることができる。
図9は本発明の光記録媒体記録再生装置の一例を示すブロック図である。この記録再生装置100は、光記録媒体(光ディスク)12を支持して回転させるスピンドルモータ13を有しており、光記録媒体12に光ビームを照射して反射した光ビームを検出して光電変換する光ピックアップ14と、光ピックアップ14から反射光量を検出する光検出器10と、光検出器10からの出力信号を演算処理する信号制御部11と、信号処理結果を格納するメモリ18とを有している。尚、光ピックアップ14にはチルト補正を行なうチルト機構15と光ピックアップ14をトラック方向に移動する送りモータ16とレーザを駆動するレーザ駆動回路17とを備えて構成される。
信号制御部11は記録データに基づいた記録用信号をレーザ駆動回路17に出力し、レーザ駆動回路17はそれに応じて光ピックアップ14のレーザ光源を駆動し、データを記録する。チルト機構15は、信号制御部から出力されるエラー信号に応じて対物レンズを傾けて光記録媒体12の反り、光軸の傾き等を補正する。
以上のとおり本発明によれば、試し書きによって分離式における定数Cを最適化するので、光記録媒体と記録装置との組合せによらず、各トラックの情報を正確に再生することができる。
また、定数CをRF1、RF2独立に最適化するので、各トラックの情報を正確に再生することができる。
また、テスト記録によって、ラジアルチルトに応じて変化する分離後信号RF1とRF2との誤差の和を検出するので、記録前のラジアルチルトを補正することができる。
また、AC結合後の試し書きの再生信号に1/2をかけることによって目標信号を生成するので、容易に目標信号を生成することができる。
また、リードイン領域の定数Cを最適値に更新し、次に記録再生を行う際、更新日時からの経過時間に応じてテスト記録を行うか否か判断するので、ユーザデータの記録再生までの時間を短縮することができる。
また、記録再生するデータは多値データであるので、記録容量のみならずデータ転送レートも向上することができる。
また、十分な再生信号振幅が得られるグルーブ幅に限定しているので、それぞれのトラックの情報を正確に再生することができる。
また、ランドトラックに1トラックおきに同期信号を生成するプリピットを形成しているので、所定のタイミングでデータの記録再生ができる。
また、テスト記録によって、ラジアルチルトに応じて変化する分離後信号RF1とRF2との誤差の和を検出するので、記録前のラジアルチルトを補正することができる。
分離式における定数Cの最適値を決定する方法を説明するフローチャートである。 本発明の光記録媒体の平面拡大図と検出信号の図である。 分割領域をもつ光検出器の模式図である。 RF1(t)をAC結合した信号RF1ac(t)と、目標信号Ii(t)との誤差について説明する図である。 定数Cと目標信号と再生信号との誤差およびエラー率との関係を示す図である。 RF1とRF2の定数を独立に設定したときの定数Cとエラー率との関係を示す図である。 グルーブ幅とエラー率との関係を示す図である。 RF1(t)とRF2(t)の誤差の和を測定した結果を示す図である。 本発明の光記録媒体記録再生装置の一例を示すブロック図である。
符号の説明
10 光検出器、11 信号制御部、12 光記録媒体(光ディスク)、13 スピンドルモータ、14 光ピックアップ、15 チルト機構、16 送りモータ、17 レーザ駆動回路、18 メモリ、100 記録再生装置

Claims (10)

  1. 対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射し、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出し、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、前記第1グルーブトラックに記録されている情報をRF1、前記第2グルーブトラックに記録されている情報をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C・PPにより計算することにより、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されている情報を検出する光記録媒体の記録再生方法であって、
    前記第1のグルーブトラックにテスト記録し、当該第1のグルーブトラックを再生して取得した和信号に基づいて目標信号を生成し、該目標信号を記憶する第1ステップと、
    前記テスト記録した第1のグルーブトラックに隣接する内周側のランドトラックを再生し、当該ランドトラックの和信号RFおよび差信号PPを取得し、当該和信号RFおよび差信号PPを記憶する第2ステップと、
    記憶した和信号RFおよび差信号PPを用いて前記RF1=RF+C・PPに基づいて前記第1のグルーブトラックに記録されている情報RF1を計算して第1のグルーブトラックから情報を取得する工程を、前記定数Cを逐次変化させて行う第3ステップと、
    前記定数Cに対応する前記RF1と目標信号との誤差を計算し、該誤差が最小になる定数Cを最適値と決定する第4ステップと、からなることを特徴とする光記録媒体の記録再生方法。
  2. 対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射し、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出し、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、C’、前記第1グルーブトラックに記録されている情報をRF1、前記第2グルーブトラックに記録されている情報をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C’・PPにより計算することにより、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されている情報を検出する光記録媒体の記録再生方法であって、
    前記第1のグルーブトラックにテスト記録し、当該第1のグルーブトラックを再生して取得した和信号に基づいて目標信号を生成し、該目標信号を記憶する第1ステップと、
    前記テスト記録した第1のグルーブトラックに隣接する内周側および外周側のランドトラックを再生し、前記内周側のランドトラックを再生したときの和信号RFi及び差信号PPiと、外周側のランドトラックを再生したときの和信号RFoおよび差信号PPoを取得する第2ステップと、
    取得した和信号RFi及び差信号PPiを用いて前記RF1=RF+C・PPからRF1を計算し、取得した和信号RFoおよび差信号PPoを用いて前記RF2=RF−C’・PPからRF2を計算する工程を、前記定数CおよびC’を逐次変化させて行う第3ステップと、
    前記定数C及びC’に対応するRF1及びRF2と目標信号との誤差を計算し、誤差が最小になる定数C及びC’を最適値として決定する第4ステップと、からなることを特徴とする光記録媒体の記録再生方法。
  3. 対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射し、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出し、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、C’、前記第1のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF1、前記第2のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C’・PPにより計算することにより、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されている情報を検出する光記録媒体の記録再生方法であって、
    前記第1のグルーブトラックにトラック1周だけテスト記録し、当該第1のグルーブトラックに隣接する内周側および外周側のランドトラックを再生し、
    前記内周側のランドトラックを再生したときの和信号RFi及び差信号PPiと、前記外周側のランドトラックを再生したときの和信号RFo及び差信号PPoを取得し、該和信号RFi及び差信号PPiと和信号RFo及び差信号PPoを記憶する第1ステップと、
    前記取得した和信号RFiおよび差信号PPiを用いてRF1=RF+C・PPからRF1を計算し、取得した和信号RFoおよび差信号PPoを用いてRF2=RF−C’・PPからRF2を計算し、RF1とRF2との誤差を計算し、該誤差を記憶する第2ステップと、
    前記第1ステップから第2ステップの工程を、前記対物レンズのラジアルチルト角を逐次変化させながら行う第3ステップと、
    計算した誤差が最小になるように前記対物レンズのラジアルチルト角を決定する第4ステップと、
    前記第1ステップから第4ステップの工程を、少なくとも記録媒体の内周、中周および外周の記録領域で行い、各領域において決定した対物レンズのラジアルチルト角を記録媒体に記憶する第5ステップと、からなることを特徴とする光記録媒体の記録再生方法。
  4. 前記第1ステップにおける目標信号は、前記第1のグルーブトラックに1周だけテスト記録し、当該第1のグルーブトラックを再生して取得した和信号RFをAC結合後、該和信号RFに1/2を乗じて生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の光記録媒体の記録再生方法。
  5. 前記第1ステップにおいて、光記録媒体のリードイン領域を再生し、前記定数C及びC’の更新日時からの経過時間に基づいて前記第2ステップ以降の工程を実行するか否かを判断し、前記第3ステップにおいて、前記定数C及びC’の初期値を前記リードイン領域を再生して取得し、前記第4ステップにおいて、前記リードイン領域に記録されている定数CおよびC’の最適値および更新日時をテスト記録によって決定した最適値および更新日時に更新することを特徴とする請求項1又は2に記載の光記録媒体の記録再生方法。
  6. 記録するデータは多値データとして変調されており、当該多値データに基づいてマーク面積を変化させて記録することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光記録媒体の記録再生方法。
  7. 対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射し、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出し、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、前記第1グルーブトラックに記録されている情報をRF1、前記第2グルーブトラックに記録されている情報をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C・PPにより計算することによって、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されている情報が検出される光記録媒体であって、
    前記第1及び第2のグルーブトラックはトラックピッチTPにより螺旋状に形成されており、前記第1及び第2のグルーブトラックの溝幅Wが、TP/2<W<3TP/4の条件を満足することを特徴とする光記録媒体。
  8. 前記ランドトラックには1トラックおきに同期信号を生成するためのプリピットが形成されていることを特徴とする請求項7に記載の光記録媒体。
  9. 対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射する照射手段と、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出する領域検出手段と、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、C’、前記第1のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF1、前記第2のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C’・PPにより計算し、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されているピット列またはマーク列を検出するピット・マーク検出手段と、を備えた光記録媒体の記録再生装置において、
    前記第1のグルーブトラックにテスト記録し、当該第1のグルーブトラックを再生して取得した和信号RFに基づいて目標信号を生成し、該目標信号を記憶する目標信号記憶手段と、
    前記テスト記録した第1のグルーブトラックに隣接する内周側および外周側のランドトラックを再生し、前記内周側のランドトラックを再生したときの和信号RFi及び差信号PPiと、前記外周側のランドトラックを再生したときの和信号RFoおよび差信号PPoを取得し、該和信号RFi及び差信号PPiと和信号RFoおよび差信号PPoを記憶する信号記憶手段と、
    取得した和信号RFiおよび差信号PPiを用いて前記RF1=RF+C・PPからRF1を計算し、取得した和信号RFoおよび差信号PPoを用いてRF2=RF−C’・PPからRF2を計算する工程を、前記定数Cを逐次変化させて行う計算手段と、
    前記定数C及びC’に対応するRF1及びRF2と目標信号との誤差を計算し、当該誤差が最小になる定数C及びC’を最適値として決定する決定手段と、を備えたことを特徴とする光記録媒体の記録再生装置。
  10. 対物レンズを介して出射される一つの光ビームにより光記録媒体のランドトラックと該ランドトラックに隣接する第1及び第2のグルーブトラックとを含むように照射する照射手段と、前記光記録媒体からの反射光量を少なくともトラック方向に2分割された検出領域を有する検出器により検出する領域検出手段と、前記各検出領域からの出力信号の和をRF、前記各検出領域からの出力信号の差をPP、定数をC、前記第1のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF1、前記第2のグルーブトラックに記録されているピットまたはマークからの信号をRF2とした場合、前記RF1をRF1=RF+C・PPにより計算し、前記RF2をRF2=RF−C・PPにより計算し、前記第1および第2のグルーブトラックに記録されているピット列またはマーク列を検出するピット・マーク検出手段と、を備えた光記録媒体の記録再生装置において、
    前記第1のグルーブトラックにトラック1周だけテスト記録し、当該第1のグルーブトラックに隣接する内周側および外周側のランドトラックを再生し、前記内周側のランドトラックからの和信号RFi及び差信号PPiと、外周側のランドトラックからの和信号RFo及び差信号PPoを取得し、該和信号RFi及び差信号PPiと和信号RFo及び差信号PPoを記憶する信号記憶手段と、
    取得した和信号RFiおよび差信号PPiを前記RF1=RF+C・PPにしたがってRF1を計算し、取得した和信号RFoおよび差信号PPoを前記RF2=RF−C・PPにしたがってRF2を計算し、RF1とRF2との誤差を計算する誤差計算手段と、
    対物レンズのラジアルチルト角を逐次変化させる傾き変化手段と、
    前記RF1とRF2との誤差が最小となる対物レンズのラジアルチルト角を決定する傾き決定手段と、を備えたことを特徴とする光記録媒体の記録再生装置。
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