JP2007004721A - 対象物検出装置、及び対象物検出方法 - Google Patents

対象物検出装置、及び対象物検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 色彩に特徴がある対象物を好適に検出する。
【解決手段】 対象物検出装置1は、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像部10-10と、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像のそれぞれについてテンプレート特徴量を算出するテンプレート特徴算出部14-14と、事前に学習した識別関数情報を用いて、テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別器16-16と、第一識別器の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別器18と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像データを処理して、画像中に含まれる特定の対象物を検出する対象物検出装置、及び対象物検出方法に関するものである。
従来技術に係る対象物検出装置は、同種の識別器を直列的に接続して構成されており(非特許文献1)、各識別器により画像データを処理して、画像中に含まれる特定の対象物を検出している。ここで、対象物検出装置の各識別器は、第一領域(白領域)と第二領域(黒領域)を有するテンプレートを有しており、各領域の画素の輝度値の総和を求め、第一領域の画素値の総和と第二領域の画素の輝度値の総和の差分を求めることで、画像の特徴量を演算し、その特徴量に基づいて特定の対象物を検出する。
P.Viola andM.Jones Rapid object detection using a boosted cascade of simple Features, Proc.OfIEEE Conf. CVPR, pp.551-518 2001
しかしながら、従来技術に係る対象物検出装置では、テンプレートに規定される領域の画素の輝度値の総和を求めるのみであるため、色彩に特徴がある対象物(例えば、道路上の標識、車両など)を検出できない場合がある。即ち、色彩に特徴がある対象物を撮影した画像データでは、対象物の配色が変化する境界部分において、色差が大きいものの輝度差が小さい場合があり、対象物を検出することができない、という問題がある。
そこで、本発明は、色彩に特徴がある対象物を好適に検出することが可能な対象物検出装置、及び対象物検出方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る対象物検出装置は、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像部と、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像のそれぞれについてテンプレート特徴量を算出するテンプレート特徴算出部と、事前に学習した識別関数情報を用いて、テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別器と、第一識別器の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別器と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、撮像部が、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する。そして、テンプレート特徴算出部、第一識別器及び第二識別器が、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する。これによれば、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を処理して、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定するため、輝度差が小さく色差が大きい検出対象物を検出することができる。
上述した目的を達成するために、本発明に係る対象物検出装置は、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像部と、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出するテンプレート特徴ベクトル算出部と、事前に学習した識別関数情報を用いて、テンプレート特徴ベクトルの各要素のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別器と、テンプレート情報が共通する第一識別器の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別器と、第二識別器の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第三識別器と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、撮像部が、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する。そして、テンプレート特徴ベクトル算出部、第一識別器、第二識別器及び第三識別器が、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する。これによれば、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を処理して、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定するため、輝度差が小さく色差が大きい検出対象物を検出することができる。
上述した目的を達成するために、本発明に係る対象物検出装置は、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像部と、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出するテンプレート特徴ベクトル算出部と、事前に学習した射影パラメータを用いて、テンプレート特徴ベクトルを射影変換して、テンプレート特徴量を算出する射影変換部と、事前に学習した識別関数情報を用いて、テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別器と、第一識別器の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別器と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、撮像部が、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する。そして、テンプレート特徴ベクトル算出部、射影変換部、第一識別器及び第二識別器が、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する。これによれば、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を処理して、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定するため、輝度差が小さく色差が大きい検出対象物を検出することができる。
また、上述した対象物検出装置において、第一識別器は、1つの入力値に基づいて画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定するものであり、その他の識別器は、複数の入力値に基づいて画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定するものであることが好ましい。
上述した目的を達成するために、本発明に係る対象物検出方法は、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像ステップと、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像のそれぞれについてテンプレート特徴量を算出するテンプレート特徴算出ステップと、事前に学習した識別関数情報を用いて、テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別ステップと、第一識別ステップにおける判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別ステップと、を含む。
上述した目的を達成するために、本発明に係る対象物検出方法は、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像ステップと、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出するテンプレート特徴ベクトル算出ステップと、事前に学習した識別関数情報を用いて、テンプレート特徴ベクトルの各要素のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別ステップと、第一識別ステップにおけるテンプレート情報が共通する判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別ステップと、第二識別ステップにおける判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第三識別ステップと、を含む。
上述した目的を達成するために、本発明に係る対象物検出方法は、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像ステップと、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出するテンプレート特徴ベクトル算出ステップと、事前に学習した射影パラメータを用いて、テンプレート特徴ベクトルを射影変換して、射影テンプレート特徴量を算出する射影変換ステップと、事前に学習した識別関数情報を用いて、射影テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別ステップと、第一識別ステップにおける判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別ステップと、を含む。
本発明によれば、色彩に特徴がある対象物を好適に検出することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係る対象物検出装置について説明する。
[1]第一の実施形態
[対象物検出装置]
図1には、第一の実施形態に係る対象物検出装置1の構成の概略が示されている。対象物検出装置1は、物理的には、撮像素子10〜10、ハードディスク等の大容量記憶装置12、CPU及びRAM13等で構成されている。また、対象物検出装置1は、機能的には、M個のフィルタ付き撮像素子10〜10と、学習結果データベース12と、T個のテンプレート特徴算出部14〜14と、T個の弱識別器(第一識別器)16〜16と、強識別器(第二識別器)18と、で構成されている。テンプレート特徴算出部14〜14、弱識別器16〜16及び強識別器18は、CPU及びRAM13が記憶装置12に記憶された情報に基づいて演算処理を行うことで実現される。
フィルタ付き撮像素子10〜10は、特定のスペクトルの電磁波のみを通過させるバンドパスフィルタ、例えばRGBカラーフィルタ、赤外線領域のみを通過させるフィルタなどを有する撮像素子である。フィルタ付き撮像素子10〜10は全部でM個設けられており、各フィルタ付き撮像素子10〜10が通過させる電磁波の周波数領域は互いに異なる。よって、各フィルタ付き撮像素子10〜10により生成される画像データにおいて、各画素データはフィルタを通過する電磁波に応じた輝度値を有するデータとなる。以下の説明では、フィルタ付き撮像素子10〜10により生成される特定のスペクトルの画像データを、スペクトル画像データと呼ぶ。なお、ベイヤー配列型のように部分的に画素データが欠損した画像データを得る撮像素子については、欠損した画素データについてNearest Neighbor法等の補間処理を行うことで、欠損のない画像データを得てもよい。
学習結果データベース12は、対象物を検出するのに有効なT個のテンプレート情報、弱識別関数ht、強識別関数h、及びそれらの対応関係が記憶されている。ここで、テンプレート情報とは、画像データの特徴量を演算するための情報であり、演算対象となる画像データに含まれる一部の領域を特定する情報と、その領域の画素データに対する演算方法の情報を含んでいる。図2及び図3を参照して、テンプレート情報の一例について説明する。図2に示されるテンプレート情報は、画像データPの第一領域(白領域)R1及び第二領域(黒領域)R2を演算対象の領域Rとして特定し、第一領域R1の画素データの輝度値の総和から第二領域R2の画素データの輝度値の総和を減算して差分を求める処理を演算方法として特定する。このテンプレート情報は、次の数式(1)により表される。なお、次の数式(1)において、Im,u,vは、スペクトルmの画像データにおける画素座標u,vの輝度値である。
Figure 2007004721
さらに図3に示すように、T個のテンプレート情報はそれぞれ、演算対象となる領域R〜Rの位置及び大きさが異なっており、車両、信号、道路標識などの対象物を検出するために用いられる。
テンプレート特徴算出部14〜14は、学習結果データベース12に記憶されたテンプレート情報に従って、フィルタ付き撮像素子10〜10により生成されたスペクトル画像データを処理することで、各スペクトル画像データのテンプレート特徴量を算出する。テンプレート特徴算出部14〜14は全部でT個設けられており、各テンプレート特徴算出部14〜14は互いに異なる処理を行ってテンプレート特徴量を算出する。
弱識別器16〜16は、学習結果データベース12に記憶された弱識別関数htに従って、テンプレート特徴算出部14〜14により算出されたテンプレート特徴量を処理することで、スペクトル画像データに検出対象物が含まれるか否かを判定する。弱識別器16〜16は、各テンプレート特徴算出部14〜14に対して一つずつ設けられており、各テンプレート特徴算出部14〜14により算出されたテンプレート特徴量について判定を行う。ここで、各弱識別器16〜16は、スペクトル画像データに検出対象物が含まれると判定した場合には1を出力し、スペクトル画像データに検出対象物が含まれないと判定した場合には0を出力する。なお、弱識別関数htとは、上述したとおり、スペクトル画像データに検出対象物が含まれるか否かを判定する条件であり、本実施形態ではテンプレート特徴量を閾値と比較して判定が行われる。
強識別器18は、次の数式(2)の強識別関数hにより、弱識別器16〜16の結果を統合して、フィルタ付き撮像素子10〜10により撮影された画像データに、検出対象物が含まれるか否かを判定する。ここで、強識別器18は、画像データに検出対象物が含まれると判定した場合には1を出力し、画像データに検出対象物が含まれないと判定した場合には0を出力する。
Figure 2007004721
本実施形態では、M個のフィルタ付き撮像素子10〜10により互いにスペクトルが異なる複数のスペクトル画像データが生成され、これらのスペクトル画像データを処理することで、画像データに検出対象物が含まれるか否かが判定される。従来技術のように、撮像素子にフィルタを設けないで画像データを得た場合には、車両、信号、標識などの検出対象物に対応する画素データとその周囲の画素データとで輝度値の差が小さいと、各検出対象物を検出できない。これに対して、本実施形態では、互いにスペクトルが異なる複数のスペクトル画像データを処理するため、検出対象物に対応する画素データとその周囲の画素データとで輝度値の差が小さい状況でも、色彩に特徴がある検出対象物を検出することができる。
次に、上述した対象物検出装置1による処理について説明する。図4には、対象物検出装置1による処理のフローチャートが示されている。先ず、対象物検出装置1は、フィルタ付き撮像素子10〜10により、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する(S401)。次に、対象物検出装置1は、テンプレート特徴算出部14〜14により、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像のそれぞれについてテンプレート特徴量を算出する(S402)。次に、対象物検出装置1は、弱識別器16〜16により、事前に学習した識別関数情報を用いて、テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する(S403)。次に、対象物検出装置1は、強識別器18により、弱識別器16〜16の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する(S404)。
[学習装置]
次に、上述した学習結果データベース12を得るための学習装置2について説明する。図5には、学習装置2の構成の概略が示されている。学習装置2は、物理的には、ハードディスク等の大容量記憶装置12,20,22、CPU及びRAM23等で構成されている。また、学習装置2は、機能的には、マルチスペクトル正解画像データベース20と、マルチスペクトル不正解画像データベース22と、それぞれN個のテンプレート特徴算出部26〜26を含むスペクトル1〜M用特徴算出部24〜24と、識別器学習部28と、学習結果データベース12と、で構成されている。
マルチスペクトル正解画像データベース20は、多数の検出対象物をフィルタ付き撮像素子10〜10により撮影して生成したスペクトル画像データを、マルチスペクトル正解画像データとして記憶しているものである。また、マルチスペクトル不正解画像データベース22は、対象物以外の物体をフィルタ付き撮像素子10〜10により撮影して生成したスペクトル画像データ、又はランダムな画素データからなる画像データを、マルチスペクトル不正解画像データとして記憶しているものである。マルチスペクトル画像データ及びマルチスペクトル不正解画像データは、1つの画素に対してM個のスペクトル成分の輝度値及び色情報を有している。
スペクトル1〜M用特徴算出部24〜24はそれぞれ、マルチスペクトル正解画像データ又はマルチスペクトル不正解画像データから、自己の対応するスペクトル1〜Mの画像データのみを抽出して、テンプレート情報に従いテンプレート特徴量を算出する。スペクトル1〜M用特徴算出部24〜24はそれぞれ全ての種類のテンプレート1〜N特徴算出部26〜26を有しており、各テンプレート特徴算出部26〜26は互いに異なる処理を行ってテンプレート特徴量を算出する。
識別器学習部28は、算出されたテンプレート特徴量に基づいて学習を行い、画像データに検出対象物が含まれるか否かを判定するための弱識別関数h及び強識別関数hを決定する。本実施形態では、Adaboost法を用いて学習用のテンプレート特徴量を選択し、各識別関数h,hを決定する。以下、識別器学習部28の処理の詳細について説明する。
識別器学習部28は、先ず、各画像jに関するテンプレート特徴量の集合Fと、その画像jが正解又は不正解であることを示す正解情報yとを、学習用のデータとして取得する。ここで、正解情報yとは、画像jが検出対象物を含む正解データである場合に1となり、画像jが検出対象物を含まない不正解データである場合に0となる情報である。なお、次の数式(3)に示すように、テンプレート特徴量の集合Fは、テンプレート特徴ベクトルfの集合として表され、さらに、テンプレート特徴ベクトルfは、テンプレート特徴量fm,nの集合として表される。
Figure 2007004721
識別器学習部28は、次に、画像データのそれぞれに対して重みωt,jを付与する。ここで、画像データが正解データである場合には重みの初期値ω1,j=Q/2が付与され、画像データが不正解データである場合には重みの初期値ω1,j=P/2が付与される。なお、Pは正解データの総数であり、Qは不正解データの総数である。
これから説明する処理は、所定の回数T繰り返し行われる処理である。以降の説明では、繰り返し回数をtで表しており、この繰り返し回数tは1からTまで漸増する。
識別器学習部28は、重みωt,jを、次の数式(4)に従って正規化する。
Figure 2007004721
特徴ベクトルFの各要素fm,nに対して複数の識別関数hm,n,tを用意し、各識別関数hm,n,tについて、次の数式(5)で定義されるエラー値εm,n,tを算出する。
Figure 2007004721
各特徴ベクトルの各要素fm,nについて、エラー値が最小となる識別関数hを選択し、その識別関数hの重みαを次の数式(6)に従って算出する。
Figure 2007004721
識別器学習部28は、テンプレートn及びスペクトルmと関連付けて、識別関数hとその重みαを、識別パラメータとしてデータベースに記憶する。なお、この識別関数hが、対象物検出装置1の弱識別器16〜16となる。
次に、識別器学習部28は、次の数式(7)に従って、各画像データの重みωt,jを更新する。これにより、重みωt,jが大きくなった画像データが重点的に学習されることとなる。
Figure 2007004721
識別器学習部28は、繰り返し回数tをインクリメント(+1)し、上記の重みωt,jの正規化から重みωt,jの更新までの処理を繰り返す。但し、繰り返し回数tが所定の回数Tに至っている場合には、識別器学習部28は、以上の処理の結果から、T個のテンプレート情報、T個の弱識別関数hとその重みα、強識別関数hを取得して、学習結果データベース12に記憶する。なお、強識別器18用の識別関数hは、既述の数式(2)で表される。
[2]第二の実施形態
[対象物検出装置]
図6には、第二の実施形態に係る対象物検出装置3の構成の概略が示されている。対象物検出装置3は、物理的には、撮像素子30〜30、ハードディスク等の大容量記憶装置32、CPU及びRAM33等で構成されている。また、対象物検出装置3は、機能的には、M個のフィルタ付き撮像素子30〜30と、学習結果データベース32と、T個のテンプレート特徴ベクトル算出部34〜34と、それぞれM個のスペクトル弱識別器(第一識別器)361,1〜36M,Tを含むテンプレート1〜T用スペクトル弱識別器セット35〜35と、T個のテンプレート識別器(第二識別器)37〜37と、強識別器(第三識別器)38と、で構成されている。テンプレート特徴ベクトル算出部34〜34、スペクトル弱識別器361,1〜36M,T、テンプレート識別器37〜37及び強識別器38は、CPU及びRAM33が記憶装置32に記憶された情報に基づいて演算処理を行うことで実現される。
フィルタ付き撮像素子30〜30は、第一実施形態のフィルタ付き撮像素子10〜10と同じ構成である。また、学習結果データベース32は、対象物を検出するのに有効なT個のテンプレート情報、スペクトル弱識別関数h、テンプレート識別関数η、強識別関数η、及びそれらの対応関係が記憶されている。
テンプレート特徴ベクトル算出部34〜34のそれぞれは、学習結果データベース32に記憶されたテンプレート情報に従って、各フィルタ付き撮像素子30〜30により生成されたスペクトル画像データを処理することで、各スペクトル画像データのテンプレート特徴量からなるテンプレート特徴ベクトルを算出する。テンプレート特徴ベクトル算出部34〜34は全部でT個設けられており、各テンプレート特徴ベクトル算出部34〜34は互いに異なる処理を行ってテンプレート特徴ベクトルを算出する。
スペクトル弱識別器361,1〜36M,Tは、各テンプレート特徴ベクトル算出部34〜34に対してM個ずつ設けられている。スペクトル弱識別器361,1〜36M,Tのそれぞれは、学習結果データベース32に記憶された弱識別関数hに従って、テンプレート特徴ベクトル算出部34〜34により算出されたテンプレート特徴量を処理することで、スペクトル画像データに検出対象物が含まれるか否かを判定する。ここで、各スペクトル弱識別器361,1〜36M,Tは、スペクトル画像データに検出対象物が含まれると判定した場合には1を出力し、スペクトル画像データに検出対象物が含まれないと判定した場合には0を出力する。
テンプレート識別器37〜37のそれぞれは、次の数式(8)のテンプレート識別関数ηにより、テンプレート特徴ベクトル算出部34〜34が共通するスペクトル弱識別器361,1〜36M,1,361,t〜36M,t,361,T〜36M,Tの判定結果を統合して、フィルタ付き撮像素子30〜30により撮影された画像データに、検出対象物が含まれるか否かを判定する。ここで、テンプレート識別器37〜37は、画像データに検出対象物が含まれると判定した場合には1を出力し、画像データに検出対象物が含まれないと判定した場合には0を出力する。
Figure 2007004721
強識別器38は、次の数式(9)の強識別関数ηにより、テンプレート識別器37〜37の結果を統合して、フィルタ付き撮像素子30〜30により撮影された画像データに、検出対象物が含まれるか否かを判定する。ここで、強識別器38は、画像データに検出対象物が含まれると判定した場合には1を出力し、画像データに検出対象物が含まれないと判定した場合には0を出力する。
Figure 2007004721
本実施形態では、M個のフィルタ付き撮像素子30〜30により互いにスペクトルが異なる複数のスペクトル画像データが生成され、これらのスペクトル画像データを処理することで、画像データに検出対象物が含まれるか否かが判定される。よって、本実施形態では、第一実施形態と同様に、互いにスペクトルが異なる複数のスペクトル画像データを処理するため、検出対象物に対応する画素データとその周囲の画素データとで輝度値の差が小さい状況でも、色彩に特徴がある検出対象物を検出することができる。
次に、上述した対象物検出装置3による処理について説明する。図7には、対象物検出装置3による処理のフローチャートが示されている。先ず、対象物検出装置3は、フィルタ付き撮像素子30〜30により、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する(S701)。次に、対象物検出装置3は、テンプレート特徴ベクトル算出部34〜34により、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出する(S702)。次に、対象物検出装置3は、スペクトル弱識別器361,1〜36M,Tにより、事前に学習した識別関数情報を用いて、テンプレート特徴ベクトルの各要素のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する(S703)。次に、対象物検出装置3は、テンプレート識別器37〜37により、テンプレート情報が共通するスペクトル弱識別器361,1〜36M,Tの判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する(S704)。次に、対象物検出装置3は、強識別器38により、テンプレート識別器37〜37の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する(S705)。
[学習装置]
次に、上述した学習結果データベース32を得るための学習装置4について説明する。図8には、学習装置4の構成の概略が示されている。学習装置4は、物理的には、ハードディスク等の大容量記憶装置32,40,42、CPU及びRAM43等で構成されている。また、学習装置4は、機能的には、マルチスペクトル正解画像データベース40と、マルチスペクトル不正解画像データベース42と、N個のテンプレート特徴ベクトル算出部44〜44と、識別器学習部48と、学習結果データベース32と、で構成されている。
マルチスペクトル正解画像データベース40、及びマルチスペクトル不正解画像データベース42は、第一実施形態と同様な構成である。
テンプレート特徴ベクトル算出部44〜44のそれぞれは、マルチスペクトル正解画像データ又はマルチスペクトル不正解画像データを、テンプレート情報に従って処理することで、各画像についてスペクトル数(M個)のテンプレート特徴量からなるテンプレート特徴ベクトルを算出する。テンプレート特徴ベクトル算出部44〜44のそれぞれは、互いに異なる処理を行ってテンプレート特徴ベクトルを算出する。
識別器学習部48は、算出されたテンプレート特徴ベクトルに基づいて学習を行い、画像データに検出対象物が含まれるか否かを判定するためのスペクトル弱識別関数h、テンプレート識別関数η及び強識別関数ηを決定する。本実施形態では、Adaboost法を用いて学習用のテンプレート特徴量を選択し、各識別関数h,η,ηを決定する。以下、識別器学習部48の処理の詳細について説明する。
(1)強識別器学習方法
強識別器を構成する強識別関数ηの学習方法について説明する。識別器学習部48は、第一実施形態と同様に、先ず、各画像jに関するテンプレート特徴ベクトルの集合Fと、その画像jが正解又は不正解であることを示す正解情報yと、を学習用のデータとして取得し、次に、画像データのそれぞれに対して重みω1,j=Q/2,P/2を付与する。
これから説明する処理は、所定の回数T繰り返し行われる処理である。以降の説明では、繰り返し回数をtで表しており、この繰り返し回数tは1からTまで漸増する。
識別器学習部48は、重みωt,jを、次の数式(10)に従って正規化する。
Figure 2007004721
複数のテンプレート識別関数ηn,tを用意し、各テンプレート識別関数ηn,tについて、次の数式(11)で定義されるエラー値εn,tを算出する。なお、テンプレート識別関数ηn,tのそれぞれは、弱識別関数hとその重みβによって構成される。
Figure 2007004721
エラー値が最小となるテンプレート識別関数ηn,tを選択し、そのテンプレート識別関数ηn,tの重みαを次の数式(12)に従って算出する。
Figure 2007004721
識別器学習部48は、テンプレートnと関連付けて、テンプレート識別関数ηn,tとその重みαを、識別パラメータとしてデータベースに記憶する。
次に、識別器学習部48は、次の数式(13)に従って、画像データの重みωt,jを更新する。これにより、重みωt,jが大きくなった画像データが重点的に学習されることとなる。
Figure 2007004721
識別器学習部48は、繰り返し回数tをインクリメント(+1)し、上記の重みωt,jの正規化から重みωt,jの更新までの処理を繰り返す。但し、繰り返し回数tが所定の回数Tに至っている場合には、識別器学習部48は、以上の処理の結果から、T個のテンプレート情報、テンプレート識別関数ηn,tとその重みα、強識別関数ηを取得して、学習結果データベース32に記憶する。なお、強識別関数ηは、既述の数式(9)で表される。
(2)テンプレート識別器学習方法
テンプレート識別器を構成するテンプレート識別関数ηの学習方法について説明する。識別器学習部48は、各画像jをテンプレート情報nで処理して得た特徴ベクトルfn,jと、その画像jが正解又は不正解であることを示す正解情報yと、を学習用のデータとして取得し、次に、画像データのそれぞれに対して重みΩ1,j=ωt,jを付与する。
これから説明する処理は、所定の回数L繰り返し行われる処理である。以降の説明では、繰り返し回数をlで表しており、この繰り返し回数lは1からLまで漸増する。
識別器学習部48は、重みΩ1,jを、次の数式(14)に従って正規化する。
Figure 2007004721
特徴ベクトルfの各要素fm,nに対して複数の弱識別関数hm,lを用意し、各弱識別関数hm,lについて、次の数式(15)で定義されるエラー値φm,lを算出する。
Figure 2007004721
エラー値が最小となる弱識別関数hm,lを選択し、その弱識別関数hm,lの重みβを次の数式(16)に従って算出する。
Figure 2007004721
識別器学習部48は、スペクトルmと関連付けて、スペクトル弱識別関数hm,lとその重みβを、識別パラメータとしてデータベースに記憶する。なお、この識別関数hが、対象物検出装置3のスペクトル弱識別器361,1〜36M,Tとなる。
次に、識別器学習部48は、次の数式(17)に従って、画像データの重みΩt,jを更新する。これにより、重みΩt,jが大きくなった画像データが重点的に学習されることとなる。
Figure 2007004721
識別器学習部48は、繰り返し回数lをインクリメント(+1)し、上記の重みΩt,jの正規化から重みΩt,jの更新までの処理を繰り返す。但し、繰り返し回数lが所定の回数Lに至っている場合には、識別器学習部48は、以上の処理の結果から、L個のスペクトル弱識別関数hとその重みβ、テンプレート識別関数ηを取得して、学習結果データベース32に記憶する。なお、テンプレート識別関数ηは、既述の数式(8)で表される。
[3]第三の実施形態
[対象物検出装置]
図9には、第三の実施形態に係る対象物検出装置5の構成の概略が示されている。対象物検出装置5は、物理的には、撮像素子50〜50、ハードディスク等の大容量記憶装置52、CPU及びRAM53等で構成されている。また、対象物検出装置5は、機能的には、M個のフィルタ付き撮像素子50〜50と、学習結果データベース52と、T個のテンプレート特徴ベクトル算出部54〜54と、T個の射影変換部55〜55と、T個の弱識別器(第一識別器)56〜56と、強識別器(第二識別器)58と、で構成されている。テンプレート特徴ベクトル算出部54〜54、射影変換部55〜55、弱識別器56〜56及び強識別器58は、CPU及びRAM53が記憶装置52に記憶された情報に基づいて演算処理を行うことで実現される。
フィルタ付き撮像素子50〜50は、第一実施形態のフィルタ付き撮像素子10〜10と同じ構成である。また、学習結果データベース52は、対象物を検出するのに有効なT個のテンプレート情報、射影変換に用いる射影パラメータa、弱識別関数h、強識別関数h、及びそれらの対応関係が記憶されている。
テンプレート特徴ベクトル算出部54〜54のそれぞれは、学習結果データベース52に記憶されたテンプレート情報に従って、各フィルタ付き撮像素子50〜50により生成されたスペクトル画像データを処理することで、各スペクトル画像データのテンプレート特徴量からなるテンプレート特徴ベクトルを算出する。テンプレート特徴ベクトル算出部54〜54は全部でT個設けられており、各テンプレート特徴ベクトル算出部54〜54は互いに異なる処理を行ってテンプレート特徴ベクトルを算出する。
射影変換部55〜55のそれぞれは、各テンプレートに対応する射影パラメータan,mを学習結果データベースより取得し、テンプレート特徴ベクトルfを射影変換し、射影変換後の射影テンプレート特徴量fm,n’を次の数式(18)により得る。このように、射影変換によりテンプレート特徴ベクトルfの次元数を累積寄与率等を基準として削減することで、1次元の射影テンプレート特徴量fm,n’を求める。これにより、後段の弱識別器56〜56において識別に要する計算時間を短くすることができる。
Figure 2007004721
弱識別器56〜56のそれぞれは、学習結果データベース52に記憶された弱識別関数hに従って、射影変換部55〜55により射影変換された射影テンプレート特徴量を処理することで、スペクトル画像データに検出対象物が含まれるか否かを判定する。弱識別器56〜56は、各射影変換部55〜55に対して一つずつ設けられており、射影変換部55〜55により射影変換された射影テンプレート特徴量について判定を行う。ここで、各弱識別器56〜56は、スペクトル画像データに検出対象物が含まれると判定した場合には1を出力し、スペクトル画像データに検出対象物が含まれないと判定した場合には0を出力する。
強識別器58は、次の数式(19)の強識別関数ηにより、弱識別器56〜56の結果を統合して、フィルタ付き撮像素子50〜50により撮影された画像データに、検出対象物が含まれるか否かを判定する。ここで、強識別器58は、画像データに検出対象物が含まれると判定した場合には1を出力し、画像データに検出対象物が含まれないと判定した場合には0を出力する。
Figure 2007004721
本実施形態では、M個のフィルタ付き撮像素子50〜50により互いにスペクトルが異なる複数のスペクトル画像データが生成され、これらのスペクトル画像データを処理することで、画像データに検出対象物が含まれるか否かが判定される。よって、本実施形態では、第一実施形態と同様に、互いにスペクトルが異なる複数のスペクトル画像データを処理するため、検出対象物に対応する画素データとその周囲の画素データとで輝度値の差が小さい状況でも、色彩に特徴がある検出対象物を検出することができる。
次に、上述した対象物検出装置5による処理について説明する。図10には、対象物検出装置5による処理のフローチャートが示されている。先ず、対象物検出装置5は、フィルタ付き撮像素子50〜50により、撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する(S101)。次に、対象物検出装置5は、テンプレート特徴ベクトル算出部54〜54により、事前に学習したテンプレート情報を用いて、スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出する(S102)。次に、対象物検出装置5は、射影変換部55〜55により、事前に学習した射影パラメータを用いて、テンプレート特徴ベクトルを射影変換して、テンプレート特徴量を算出する(S103)。次に、対象物検出装置5は、弱識別器56〜56により、事前に学習した識別関数情報を用いて、テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する(S104)。次に、対象物検出装置5は、強識別器58により、弱識別器56〜56の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する(S105)。
[学習装置]
次に、上述した学習結果データベース52を得るための学習装置6について説明する。図11には、学習装置6の構成の概略が示されている。学習装置6は、物理的には、ハードディスク等の大容量記憶装置52,60,62、CPU及びRAM63等で構成されている。また、学習装置6は、機能的には、マルチスペクトル正解画像データベース60と、マルチスペクトル不正解画像データベース62と、N個のテンプレート特徴ベクトル算出部64〜64と、N個の射影パラメータ算出部65〜65と、N個の射影変換部66〜66と、識別器学習部68と、学習結果データベース52と、で構成されている。
マルチスペクトル正解画像データベース60、及びマルチスペクトル不正解画像データベース62は、第一実施形態と同様な構成である。
テンプレート特徴ベクトル算出部64〜64のそれぞれは、マルチスペクトル正解画像データ又はマルチスペクトル不正解画像データを、テンプレート情報に従って処理することで、各画像についてスペクトル数(M個)のテンプレート特徴量からなるテンプレート特徴ベクトルを算出する。テンプレート特徴ベクトル算出部64〜64のそれぞれは、互いに異なる処理を行ってテンプレート特徴ベクトルを算出する。
射影パラメータ算出部65〜65のそれぞれは、各画像について算出されたテンプレート特徴ベクトルを、所定の軸上に射影変換するための射影パラメータを算出する。ここで、射影変換の対象となる軸は、正解画像データと不正解画像データとの識別面を簡単に決定できる軸であることが好ましい。このような軸を求める方法としては、KL展開やフィッシャーの線形判別法などの次元圧縮方法がある。
射影変換部66〜66のそれぞれは、射影パラメータ算出部で算出された射影行列Aを用いて、次の数式(20)に従ってテンプレート特徴ベクトルfを射影変換し、射影変換後の特徴ベクトルf’を求める。このように、射影変換により特徴ベクトルfの次元数を累積寄与率等を基準として削減することで、1次元の射影テンプレート特徴量fm,n’を求める。これにより、後段の識別器学習部68で識別に要する計算時間を短くすることができる。
Figure 2007004721
識別器学習部68は、算出された射影テンプレート特徴量に基づいて学習を行い、画像データに検出対象物が含まれるか否かを判定するための射影パラメータan,m、弱識別関数h及び強識別関数hを決定する。本実施形態では、Adaboost法を用いて学習用のテンプレート特徴量を選択し、射影パラメータan,m及び各識別関数h,hを決定する。以下、識別器学習部68の処理の詳細について説明する。
識別器学習部68は、第一実施形態と同様に、先ず、各画像jに関する射影変換後の特徴ベクトルの集合Fと、その画像jが正解又は不正解であることを示す正解情報yと、を学習用のデータとして取得し、次に、画像データのそれぞれに対して重みω1,j=Q/2,P/2を付与する。
これから説明する処理は、所定の回数T繰り返し行われる処理である。以降の説明では、繰り返し回数をtで表しており、この繰り返し回数tは1からTまで漸増する。
識別器学習部68は、重みωt,jを、次の数式(21)に従って正規化する。
Figure 2007004721
複数の弱識別関数hm,n,tを用意し、各弱識別関数hm,n,tについて、次の数式(22)で定義されるエラー値εm,n,tを算出する。
Figure 2007004721
エラー値が最小となる弱識別関数hm,n,tを選択し、その弱識別関数hm,n,tの重みαを次の数式(23)に従って算出する。
Figure 2007004721
識別器学習部68は、テンプレートnと関連付けて、射影パラメータan,m、弱識別関数hとその重みαを、識別パラメータとしてデータベースに記憶する。なお、この識別関数hが、対象物検出装置5の弱識別器56〜56となる。
次に、識別器学習部68は、次の数式(24)に従って、画像データの重みωt,jを更新する。これにより、重みωt,jが大きくなった画像データが重点的に学習されることとなる。
Figure 2007004721
識別器学習部68は、繰り返し回数tをインクリメント(+1)し、上記の重みωt,jの正規化から重みωt,jの更新までの処理を繰り返す。但し、繰り返し回数tが所定の回数Tに至っている場合には、識別器学習部68は、以上の処理の結果から、T個のテンプレート情報、射影変換パラメータan,m、弱識別関数hとその重みα、強識別関数hを取得して、学習結果データベース52に記憶する。なお、強識別関数ηは、既述の数式(19)で表される。
なお、上述した第一〜第三の実施形態の対象物検出装置1,3,5では、強識別器の前段にあるテンプレート特徴算出部、弱識別器などの各構成を並列させたが、他の実施形態では、これらの構成を直列的に接続して、対象物検出装置を構成してもよい。
第一の実施形態に係る対象物検出装置を示す概略図である。 テンプレート情報を用いた処理を説明するための模式図である。 テンプレート情報を用いた処理の例を説明するための模式図である。 第一の実施形態に係る対象物検出装置による処理のフローチャートである。 第一の実施形態に係る学習装置を示す概略図である。 第二の実施形態に係る対象物検出装置を示す概略図である。 第二の実施形態に係る対象物検出装置による処理のフローチャートである。 第二の実施形態に係る学習装置を示す概略図である。 第三の実施形態に係る対象物検出装置を示す概略図である。 第三の実施形態に係る対象物検出装置による処理のフローチャートである。 第三の実施形態に係る学習装置を示す概略図である。
符号の説明
1,3,5…対象物検出装置、2,4,6…学習装置、10-10…フィルタ付き撮像素子、12…学習結果データベース、14-14…テンプレート特徴算出部、16-16…弱識別器、18…強識別器、20…マルチスペクトル正解画像データベース、22…マルチスペクトル不正解画像データベース、24-24…スペクトル1〜M用特徴算出部、26-26…テンプレート特徴算出部、28…識別器学習部。

Claims (7)

  1. 撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像部と、
    事前に学習したテンプレート情報を用いて、前記スペクトル画像のそれぞれについてテンプレート特徴量を算出するテンプレート特徴算出部と、
    事前に学習した識別関数情報を用いて、前記テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別器と、
    前記第一識別器の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別器と、
    を有することを特徴とする対象物検出装置。
  2. 撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像部と、
    事前に学習したテンプレート情報を用いて、前記スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出するテンプレート特徴ベクトル算出部と、
    事前に学習した識別関数情報を用いて、前記テンプレート特徴ベクトルの各要素のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別器と、
    前記テンプレート情報が共通する前記第一識別器の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別器と、
    前記第二識別器の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第三識別器と、
    を有することを特徴とする対象物検出装置。
  3. 撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像部と、
    事前に学習したテンプレート情報を用いて、前記スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出するテンプレート特徴ベクトル算出部と、
    事前に学習した射影パラメータを用いて、前記テンプレート特徴ベクトルを射影変換して、射影テンプレート特徴量を算出する射影変換部と、
    事前に学習した識別関数情報を用いて、前記射影テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別器と、
    前記第一識別器の判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別器と、
    を有することを特徴とする対象物検出装置。
  4. 前記第一識別器は、1つの入力値に基づいて画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定するものであり、
    その他の前記識別器は、複数の入力値に基づいて画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の対象物検出装置。
  5. 撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像ステップと、
    事前に学習したテンプレート情報を用いて、前記スペクトル画像のそれぞれについてテンプレート特徴量を算出するテンプレート特徴算出ステップと、
    事前に学習した識別関数情報を用いて、前記テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別ステップと、
    前記第一識別ステップにおける判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別ステップと、
    を含む対象物検出方法。
  6. 撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像ステップと、
    事前に学習したテンプレート情報を用いて、前記スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出するテンプレート特徴ベクトル算出ステップと、
    事前に学習した識別関数情報を用いて、前記テンプレート特徴ベクトルの各要素のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別ステップと、
    前記第一識別ステップにおける前記テンプレート情報が共通する判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別ステップと、
    前記第二識別ステップにおける判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第三識別ステップと、
    を含む対象物検出方法。
  7. 撮像領域を撮影して、互いに周波数領域が異なる複数のスペクトル画像を生成する撮像ステップと、
    事前に学習したテンプレート情報を用いて、前記スペクトル画像についてテンプレート特徴ベクトルを算出するテンプレート特徴ベクトル算出ステップと、
    事前に学習した射影パラメータを用いて、前記テンプレート特徴ベクトルを射影変換して、テンプレート特徴量を算出する射影変換ステップと、
    事前に学習した識別関数情報を用いて、前記テンプレート特徴量のそれぞれについて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第一識別ステップと、
    前記第一識別ステップにおける判定結果に基づいて、画像中に検出対象物が含まれるか否かを判定する第二識別ステップと、
    を含む対象物検出方法。
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