JP2007003274A - アナログセンサとこれを用いたセンサ装置、駆動装置及びロボット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 力又はトルク等の外力Fに対して一対一対応のアナログ出力Vを連続的に発生させるアナログセンサにおいて、外力Fがゼロの時にアナログ出力Vが最大となりかつ同外力Fが予め設定された最大外力の時にアナログ出力Vがゼロになるとともに、外力Fがゼロから最大外力に変動するまでの間にアナログ出力Vが漸減する連続的な出力特性を有するものとする。
【選択図】 図1
Description
また、上記した力・トルク制御の場合には、センサからの信号線が何らかの原因で切断した場合、コントローラはセンサからの信号がまったくないことから、人間との間にはまったく力が加わっていないと判断して過大な力を人間に加えてしまい、その結果、人間に大怪我をさせる可能性がある。このように、ロボットの制御における安全対策では、故障した場合に安全かどうかを考える必要がある。
例えば、ロボットでよく使用される6軸の力・トルクセンサのような多方向の力・トルク成分を測定する必要のある場合には、各アナログセンサに対応して上記タッチスイッチをそれぞれ設ける必要があるが、これではセンサ及びスイッチの取り付けや結線が複雑になり過ぎて殆ど実現することができない。
すなわち、本発明は、力又はトルク等の外力に対して一対一対応のアナログ出力を連続的に発生させるアナログセンサにおいて、
前記外力がゼロの時に前記アナログ出力が最大となりかつ同外力が予め設定された最大外力の時に前記アナログ出力がゼロになるとともに、前記外力がゼロから最大外力に変動するまでの間に前記アナログ出力が漸減する連続的な出力特性を有することを特徴とするものである。
他方、上記のセンサ装置において、アナログセンサのアナログ出力が所定の閾値未満の場合に出力がローとなり、かつ、そのアナログ出力が同閾値以上の場合に出力がハイとなるコンパレータを有する第二出力経路を備えている。このため、このコンパレータの出力がハイの場合には、閾値に対応する所定の外力(安全が保証される限界外力。以下、単に限界外力という。)以下の安全領域であり、ローの場合にはその閾値に対応する限界外力を超えた危険領域であると判断することができる。
このように、本発明のセンサ装置によれば、外力が大きくなるほどアナログ出力が低下する通常とは逆の傾きの出力特性を有するアナログセンサを使用し、このセンサのアナログ出力が閾値より大きいときに安全領域でかつ小さいときに危険領域であると判定するようにしているので、アナログセンサの故障や断線によってアナログ出力がゼロになった場合も危険領域であると判断することができ、フィートバック制御用のアナログセンサ自体にフェールセーフ機能を併有させることが可能となる。
そして、本発明のセンサ装置を利用した駆動装置は、より具体的には、上記センサ装置と、このセンサ装置の前記第一出力経路に接続されたデジタル制御のコントローラと、前記センサ装置の第二出力経路の出力がハイの場合にだけ前記コントローラの出力を通過させる判定回路と、この判定回路からの出力に基づいてフィードバック制御される駆動源と、から構成することができる。
図4は、フェールセーフ機能を有する本発明のアナログセンサを用いたロボットの回路構成の一例を示している。
このロボット1は、人間の傍らで人間と一緒に働く人間共存ロボットであり、複数のアーム部2を関節を介して接続してなる作業アーム3を備えている。この作業アーム3の先端部にはハンド部4が取り付けられており、このハンド部4とアーム部2との間にフェールセーフなアナログセンサである後述の力センサ5が設けられている。
この駆動装置7は、後述のセンサ装置8と、このセンサ装置8の一方の出力部に接続されたマイコン又はプロコン等よりなるデジタル制御のコントローラ9と、センサ装置8の他方の出力部の安全確認出力がハイ(安全)である場合にだけコントローラ9の出力を通過させるAND回路等よりなる判定回路10と、この判定回路10からの出力が入力されるモータドライバ11と、このモータドライバ11に接続されることでコントローラ9によってフィードバック制御されるサーボモータ等よりなる駆動源12とを備えている。
図4の(a)〜(c)は、上記センサ装置8の各接点a〜cにおける出力波形を示している。図4(a)に示すように、力センサ5は、力Fがゼロから最大外力に変動するまでの間に出力電圧Vが漸減する連続的な出力特性を有している。この力センサ5の出力電圧の閾値V1は、予め想定された限界外力F1に対応する出力電圧であり、この限界外力F1は、作業アーム3のハンド部4が人間に対して安全に接触し得るための限界の力として設定されている。
他方、第二出力経路14は、フェールセーフ用の安全確認出力のための経路であり、力センサ5の出力部に接続されたコンパレータ16を経路中に有している。すなわち、図4(c)に示すように、このコンパレータ16は、力センサ5からの出力電圧が所定の閾値V1未満の場合に出力がローとなり、かつ、その出力電圧が同閾値V1以上の場合にハイとなる機能を有している
図1に示すように、本実施形態の力センサ5は、固定プレート18に取り付けられたフックの法則に従う弾性変形自在なバネ部材19と、このバネ部材19の端部に取り付けられた光ファイバーよりなる発光部材20と、固定プレート18に固定された光ファイバーよりなる受光部材21とを備えている。なお、図示していないが、発光部材20にはLED等よりなる光源が接続され、受光部材21にはフォトトランジスタ又はフォトダイオード等よりなる光センサが接続されている(図1(c)参照)。
そして、受光部材21は、受圧プレート22に力が作用していない状態においては発光部材20の光軸に対して同軸心状となるように、固定プレート18に位置決めされている(図1(a)参照)。従って、このときに受光部材21の受光量が最大になり、光センサの出力電圧が最大となる。また、図1(b)に示すように、受圧プレート22に力が作用すると、受光部材21が発光部材20の光軸から次第にはずれて受光量が減少し、これによって光センサの出力電圧も減少する。
なお、力Fと出力電圧Vの対応関係は、図2に実線で示すように、コントローラ9による制御処理上は線形関係であることが好ましいが、フェールセーフという観点からは、図2に一点鎖線で示すような上に膨らんだ非線形関係であってもよく、また、図2に二点差線で示すような下に凹んだ非線形関係であってもよい。
また、図3(a)に示すように、光軸方向に同軸心状に並ぶ発光素子23と受光素子24の間に遮光板25を介在させた構造にしてもよいし、図3(b)に示すように、互いに平行に配置された発光素子23と受光素子24の発光側に反射板26を配置した構造にしてもよい。
更に、図2の出力特性を有する力センサ5としては、図示した光センサを利用したものだけではなく、差動トランス、ホール素子のような磁気センサ、超音波センサなどでも実施可能である。もっとも、測定精度や小型化の容易性等を考慮すると、光センサ方式が最も有効であると考えられる。
すなわち、前記センサ装置8の第一出力経路13にあるA/Dコンバータ15は力センサ5の出力電圧をデジタル化するので、このA/Dコンバータ15にフィードバック制御を行うプログラムが内蔵されたコントローラ9を接続することにより、当該第一出力経路13を利用して力センサ5の検出値に基づくフィートバック制御が行われる。
このように、本実施形態のセンサ装置8によれば、力Fが大きくなるほど出力電圧Vが低下する通常とは逆の傾きの出力特性を有する力センサ5を使用し、このセンサ5の出力電圧Vが閾値V1より大きいときに安全領域でかつ小さいときに危険領域であると判定するようにしたので、力センサ5の故障や断線によって出力電圧Vがゼロになった場合も危険領域であると判断することができ、フィートバック制御用の力センサ5自体にフェールセーフ機能を併有させることが可能となる。
なお、センサ装置8の第二出力経路14を直接コントローラ9に接続し、コントローラ9に対するプログラミングでフェールセーフ制御を行わせることもできるが、この場合には、コントローラ9が暴走したり故障したりすると、フェールセーフを担保できなくなる可能性がある。
例えば、本発明は力センサ5だけでなく、トルクセンサ等のその他のアナログセンサにも応用することができる。
2 アーム部
3 作業アーム
4 ハンド部
5 力センサ(アナログセンサ)
7 駆動装置
8 センサ装置
9 コントローラ
10 判定回路
11 モータドライバ
12 駆動源
13 第一出力経路
14 第二出力経路
15 A/Dコンバータ
16 コンパレータ
Claims (4)
- 力又はトルク等の外力に対して一対一対応のアナログ出力を連続的に発生させるアナログセンサにおいて、
前記外力がゼロの時に前記アナログ出力が最大となりかつ同外力が予め設定された最大外力の時に前記アナログ出力がゼロになるとともに、前記外力がゼロから最大外力に変動するまでの間に前記アナログ出力が漸減する連続的な出力特性を有することを特徴とするアナログセンサ。 - 請求項1に記載のアナログセンサと、
このアナログセンサの出力部に接続されたA/Dコンバータを有する第一出力経路と、
前記アナログセンサの出力部に接続されたコンパレータであって、そのアナログセンサのアナログ出力が所定の閾値未満の場合に出力がローとなりかつそのアナログ出力が同閾値以上の場合に出力がハイとなるコンパレータを有する第二出力経路と、
を備えているセンサ装置。 - 請求項2に記載のセンサ装置と、
このセンサ装置の前記第一出力経路に接続されたデジタル制御のコントローラと、
前記センサ装置の第二出力経路の出力がハイの場合にだけ前記コントローラの出力を通過させる判定回路と、
この判定回路からの出力に基づいてフィードバック制御される駆動源と、
を備えている駆動装置。 - 請求項3に記載の駆動装置によって駆動される作業アームを有するロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005181918A JP2007003274A (ja) | 2005-06-22 | 2005-06-22 | アナログセンサとこれを用いたセンサ装置、駆動装置及びロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005181918A JP2007003274A (ja) | 2005-06-22 | 2005-06-22 | アナログセンサとこれを用いたセンサ装置、駆動装置及びロボット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007003274A true JP2007003274A (ja) | 2007-01-11 |
Family
ID=37689063
Family Applications (1)
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JP2005181918A Pending JP2007003274A (ja) | 2005-06-22 | 2005-06-22 | アナログセンサとこれを用いたセンサ装置、駆動装置及びロボット |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007003274A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108132116A (zh) * | 2017-12-19 | 2018-06-08 | 西安诺伊传感技术有限公司 | 一种航天器天线模拟失重卸载力测量装置及其测量系统 |
Citations (4)
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JPS478891U (ja) * | 1971-03-03 | 1972-10-03 | ||
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-
2005
- 2005-06-22 JP JP2005181918A patent/JP2007003274A/ja active Pending
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