JP2007001001A - 帯鋸盤によるワークの切断加工方法及び帯鋸盤 - Google Patents

帯鋸盤によるワークの切断加工方法及び帯鋸盤 Download PDF

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Abstract

【課題】帯鋸刃のビビリ振動による騒音を抑制してのワークの切断加工方法及び帯鋸盤を提供する。
【解決手段】駆動ホイール29と従動ホイール31とに掛回したエンドレス状の帯鋸刃13によってワークWの切断を行うとき、前記駆動ホイール29の回転方向への振動と従動ホイール31の回転方向への振動とがほぼ反転した位相を示すための強制振動を前記駆動ホイール29に付与してワークWの切断を行う。そして、前記駆動ホイール29を回転方向に振動するために、周波数が116Hz〜135Hzのパルス、望ましくは127Hzのパルスを前記駆動ホイール29を回転駆動するための駆動モータ37に印加するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯鋸刃を備えた帯鋸盤によるワークの切断加工方法及びその切断加工方法に使用する帯鋸盤に係り、さらに詳細には、帯鋸刃のビビリ振動を抑制してのワークの切断加工方法及びその帯鋸盤に関する。
帯鋸盤には竪型帯鋸盤と横型帯鋸盤とがあるが、理解を容易にするために、横型帯鋸盤を例示して全体的構成について概略的に説明すると、図12に概念的、概略的に示すように、横型帯鋸盤1は、ベース3を備えており、このベース3上には切断すべきワークWを固定自在のバイス装置5が装着してある。このバイス装置5は、ワークWを支持するバイスベッド7上に固定バイスジョー9Aと可動バイスジョー9Bとを対向して備えた構成であって、前記可動バイスジョー9Bを作動するための油圧シリンダ11を備えている。そして、前記ベース3上には、前記ワークWを切断するための帯鋸刃13を備えた鋸刃ハウジング15が前記ワークWに対して相対的に接近離反する方向、すなわち図示例では上下方向に移動自在に設けられている。
すなわち、この例においては、前記ベース3上に立設したガイドポスト17に、前記鋸刃ハウジング15に一体的に備えた昇降部材19が上下動自在に案内されている。そして、前記鋸刃ハウジング15をワークWに対して接近離反する方向、すなわち上下方向に移動するために、切込み作動装置の一例として昇降用油圧シリンダ21が設けられている。さらに、横型帯鋸盤1には、ワークWに対する帯鋸刃13の切込み位置を検出するために、前記鋸刃ハウジング15の上下動位置を検出してワークWに対する帯鋸刃13の切込み位置を検出するための切込み位置検出装置23が設けられている。
上記切込み位置検出装置23は、例えばガイドポスト17に設けた上下方向のリニアスケースと検出ヘッドの構成や、ラックに噛合したピニオンによってロータリーエンコーダを回転する構成等とすることができ、鋸刃ハウジング15が上下方向に揺動する形式においては鋸刃ハウジングのヒンジ部にロータリーエンコーダを設ける構成とすることができるものであり、種々の構成が採用されている。
前記鋸刃ハウジング15は左右方向に長いビーム部材25の左右両側部にホイールハウジング27A,27Bを備えた構成であって、一方のホイールハウジング27A内には駆動ホイール29を回転自在に備え、他方のホイールハウジング27B内には従動ホイール31を回転自在に備えた構成である。そして、前記駆動ホイール29と従動ホイール31とに前記帯鋸刃13を掛回した構成であって、前記両ホイールハウジング27A,27Bの間には、帯鋸刃13における歯先をワークWの方向に指向して帯鋸刃13を案内保持する帯鋸刃案内装置33が設けられている。
上述したごとき横型帯鋸盤1の構成は公知であるので、前記構成による作用の説明は省略する。
前記構成において、CNCなどのごとき制御装置35の制御の下に、ホイールハウジング27Aに装着したモータ37を回転駆動して駆動ホイール29を回転し、帯鋸刃13を回転走行した状態において鋸刃ハウジング15を下降することにより、帯鋸刃13によってワークWの切断加工が行われる。
前記帯鋸刃13は、当該帯鋸刃13の幅方向の一側に多数の鋸歯を適宜間隔に備えた構成であって、各鋸歯でもってワークWの切削を行うことによりワークの切断加工が行われるものである。この際、各鋸歯に作用する切削抵抗は、例えば各鋸歯の摩耗などによって一様ではなく、切削抵抗の変動により帯鋸刃13の走行方向(主分力方向)に振動(縦振動)を生じ易く、極端な騒音を伴うビビリ振動に発達することがある。
上記ビビリ振動等による騒音を抑制するために、従来は、機械剛性を上げることや、帯鋸刃を防振ローラによって挟み込んだり、カバーでもって騒音が外部へ漏れるのを防止することなどの種々の対策が採られている。しかし、従来の構成においてはビビリ振動を抑制するには限界があった。
ところで、本発明に関係ある先行例として特許文献1がある。
特開2004−284006号公報
上記特許文献1に記載の構成においては、帯鋸刃を回動駆動するための制御モータにパルスを印加して帯鋸刃の走行速度を振動化してワークの切断加工を行うものである。このように、帯鋸刃の走行速度を振動化すると、ワークの切断加工が、従来の一般的な帯鋸盤による切断加工よりも良好に行われると共に、騒音発生が抑制されるものである。
すなわち、帯鋸刃の走行速度を振動化することにより、ワークの切断加工時の騒音発生の抑制効果は多少とも向上するものの、帯鋸刃のビビリ振動をより効果的に抑制することが望まれていた。
本発明は前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断を行うとき、前記駆動ホイールの回転方向への振動と従動ホイールの回転方向への振動とがほぼ反転した位相を示すための強制縦振動を前記駆動ホイール又は従動ホイールに付与してワークの切断を行うことを特徴とするものである。
また、前記切断加工方法において、前記駆動ホイールを回転方向に振動させるために、周波数が116Hz〜135Hzのパルス,望ましくは127Hzのパルスを前記駆動ホイールを回転駆動するための駆動モータに印加することを特徴とするものである。
また、前記帯鋸刃によるワークの切断加工方法において、前記駆動ホイール側での帯鋸刃の振幅と従動ホイール側での帯鋸刃の振幅との比率が約1になるように、前記駆動ホイール又は従動ホイールの一方を回転方向へ強制的に振動させて、前記帯鋸刃を主分力方向に振動させることを特徴とするものである。
また、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断加工を行うとき、前記駆動ホイール側での帯鋸刃の主分力方向の振動と従動ホイール側での帯鋸刃の主分力方向の振動とがほぼ反転した位相を示す強制縦振動を前記帯鋸刃に付与して、前記駆動ホイールと従動ホイールとの間に前記主分力方向の振動の節を形成し、この節の部分において摩擦形ビビリ振動を遮断して、ワークの切断加工時における摩擦形ビビリ振動を抑制することを特徴とするものである。
また、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断を行うとき、前記帯鋸刃へ付与した縦方向の強制縦振動の節を、前記ワークの切断幅のほぼ中央部に生じさせてワークの切断を行うことを特徴とするものである。
また、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃を備えた帯鋸盤であって、前記駆動ホイールを回転するためのモータと、前記駆動ホイールの回転方向への振動と従動ホイールの回転方向への振動とがほぼ反転した位相を示すための振動を前記駆動ホイールに付与するための強制振動付与手段を備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、駆動ホイール側での帯鋸刃の主分力方向の振動と従動ホイール側での帯鋸刃の主分力方向の振動とがほぼ反転した位相を示す振動としてあるので、帯鋸刃によるワークの切削領域付近では互いの振動を打ち消し合う節が生じ、ビビリ振動を効果的に抑制することができる。
以下、図面を用いて本発明に係る実施形態について説明するに、前述した従来の構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
図1を参照するに、図1に示す構成においては、前記駆動ホイール29側での帯鋸刃13の主分力方向の振動(すなわち帯鋸刃13の回転方向又は走行方向の振動であって縦振動である)と前記従動ホイール31側での帯鋸刃13の主分力方向の振動とがほぼ反転した位相を示す強制縦振動を前記帯鋸刃13に付与するための強制振動付与手段を備えている。すなわち、前記制御装置35に備えたパルス印加手段(図1には図示省略)により、前記モータ37に対して駆動ホイール29,従動ホイール31及び帯鋸刃13をも含めたシステムすなわち帯鋸刃支持系の固有振動数以上のパルス(上記固有振動数の周期よりも小さな周期のパルス)を前記モータ37に印加している。
上述のように、モータ37に立上り、立下りが急峻な矩形波パルスを印加して、モータ37の回転を回転方向へ瞬間的に増速し、また回転を減速することを交互に繰り返して振動を付与すると、駆動ホイール29の回転方向への増速、減速の繰り返しによる振動が帯鋸刃13を介して従動ホイール31へ伝達される。そして、印加する前記パルスが適正周波数のとき、記駆動ホイール29側での帯鋸刃13の主分力方向(回転方向)の振動と前記従動ホイール31側での帯鋸刃13の主分力方向の振動とがほぼ反転した位相となるものである。
すなわち、モータ37の回転による帯鋸刃13の駆動走行時に、上記モータ37に前記帯鋸刃支持系の固有振動数以上のパルスを印加して急激(瞬間的に)に加速すること、減速することを交互に繰り返すと、帯鋸刃13を回転伝達手段として従動回転する従動ホイール31は、従動ホイール31自体の慣性力と帯鋸刃13の延び等により、瞬間的に駆動ホイール29の回転に追従しない時間が発生する。
すなわち、駆動ホイール29を回転駆動するための前記モータ37の回転速度を瞬間的に加速し、減速することを繰り返すために、前記モータ37に矩形波パルスを印加して回転速度を瞬間的に加速すると、帯鋸刃13の下側(ワークWを切断する側)では瞬間的に引っ張られる傾向にあり、帯鋸刃13の上側では瞬間的に圧縮される傾向にある。そして、次の瞬間には、前記引っ張りや圧縮が解消されることになって、帯鋸刃13の走行方向(主分力方向、縦方向)の振動を生じる。そして、上記主分力方向の振動が従動ホイール31に伝達されて、従動ホイール31は回転方向に振動することになる。
そこで、前記固有振動数以上の振動数で加減速を行うべくパルスをモータ37に印加し、例えばロータリーパルスエンコーダ、タコゼネレータ等のごとき適宜の回転検出手段30Aによって空切削時(エアーカット時)の駆動ホイール29の回転速度を検出すると、波形Aに示すように、モータ37に印加されたパルスに対応した速度変化(モータ37にパルスを印加して、帯鋸刃13に強制的に付与した縦振動、すなわち強制縦振動による主分力方向の振動)が検出された。そして、駆動ホイール29とワークWとの間(駆動ホイール29側)での帯鋸刃13の回転速度を回転検出手段30Bによって検出すると、波形B1に示されるように、前記波形Aとほぼ同位相の波形(強制縦振動による主分力方向の振動)が検出された。
そして、回転検出手段30Cによって従動ホイール31の回転速度を検出すると、波形B2に示されるように、前記波形Aとほぼ逆位相(ほぼ180°反転した位相)の波形(強制縦振動による主分力方向の振動)が検出された。また、回転検出手段30Dによって従動ホイール31とワークWとの間(従動ホイール31側)での帯鋸刃13の回転速度を検出すると、波形B3に示されるように、前記波形Aとほぼ逆位相の波形(強制縦振動による主分力方向の振動)が検出された。
上述のように、駆動ホイール29側の強制縦振動による主分力方向の振動(波形B1)と従動ホイール31側の強制縦振動による主分力方向の振動(波形B3)はほぼ反転した位相を示す波形であるから、前記駆動ホイール29と従動ホイール31とのほぼ中間領域、すなわちワークWの切断領域の縦振動を検出すべく、回転検出手段30EによってワークWに近接した位置での帯鋸刃13の回転速度を検出すると、波形B4に示すように、前記波形B1と波形B3との打消し作用によって減衰した波形(強制縦振動による主分力方向の振動による波形)が検出された。
上記説明より理解されるように、帯鋸刃支持系の固有振動数以上のパルスをモータ37に付与し、上記モータ37の回転速度を瞬間的に加速、減速することを交互に繰り返して駆動ホイール29の回転方向(帯鋸刃の主分力方向)への振動を強制的に付与すると、帯鋸刃13を介して従動回転される従動ホイール31には、駆動ホイール29の回転方向の強制縦振動に対して約180°位相が反転した回転方向の振動(帯鋸刃の主分力方向の振動)を生じることになる。
そして、駆動ホイール29,従動ホイール31に掛回した帯鋸刃13は、駆動ホイール29の回転方向の振動及び従動ホイール31の回転方向の振動の影響を受けて、帯鋸刃13の駆動ホイール29側においては、駆動ホイール29の回転方向の振動にほぼ等しい位相の縦振動(主分力方向の振動)を生じ、帯鋸刃13の従動ホイール31側においては、従動ホイール31の回転方向の振動にほぼ等しい位相の縦振動(主分力方向の振動)を生じることになる。すなわち帯鋸刃13の駆動ホイール29側及び従動ホイール31側にはそれぞれ位相がほぼ反転した主分力方向の振動が発生する。
そして、帯鋸刃13の駆動ホイール29側の主分力方向の振動と従動ホイール31側の主分力方向の振動とが交差する位置(駆動ホイール29と従動ホイール31との中間位置)では相互の振動が打ち消し合って振動のない領域,すなわち節(ノード)ができた状態となる。このように、駆動ホイール29と従動ホイール31との間に、帯鋸刃13の主分力方向(回転方向)の振動の節が形成されると、駆動ホイール29と従動ホイール31との間で往復する傾向にある帯鋸刃13自体の縦振動を断ち切る形となり、摩擦形ビビリ振動を抑制することができるものである。
上記説明により理解されるように、帯鋸刃13によってワークWの切削を行うときのビビリ振動を抑制するには、駆動ホイール29側の帯鋸刃13の主分力方向の振動と、従動ホイール31側の帯鋸刃13の主分力方向の振動とがほぼ逆位相(ほぼ180°反転した位相)となるように、帯鋸刃13に強制縦振動(走行方向(主分力方向)の振動)を付与すれば良いことになる。そこで、駆動モータ37を回転方向に瞬間的に加速することと減速することを交互に繰り返して振動して、ビビリ振動による騒音を抑制するために、駆動モータ37へ付与するパルスの適正周波数を確認するために実験を行った。
ところで、帯鋸刃13としては、鋸幅寸法27mm,厚さ寸法0.95mmの帯鋸刃から鋸幅寸法80mm,厚さ寸法1.6mmまでの帯鋸刃が一般的である。この種の帯鋸刃によってワークの切削を行うと、切削抵抗の変動を受けて走行方向に振動を生じ易いものである。この走行方向の振動によって摩擦形ビビリ振動を誘発し、帯鋸刃13における鋸歯先の摩耗に伴って極めて不快な騒音を発することが知られている。上記不快な騒音の周波数,すなわち摩擦形ビビリ振動による周波数は、帯鋸刃の数種によっても異なるが、経験的に700Hz〜20000Hz程度であることが知られている。
実験に当たっては、鋸幅寸法67mm,厚さ寸法1.6mmの帯鋸刃を用い、鋸速52m/minの条件で振動を測定(検出)した。そして、帯鋸刃の走行方向の速度変化(駆動ホイール29の回転方向の速度変化)が±8m/minとなるように、駆動モータ37にパルスを付与してパルス鋸速変動(±8m/minのこと)を行った。すなわち、駆動ホイール37の回転方向の振動によって帯鋸刃が瞬間的に加速、減速される速度は±8m/minである。
まず、ワークWの切削時とワークWの切削を行うことのない無負荷時の状態(エアーカット時)との比較を行うために、次の各箇所において帯鋸刃13の走行方向(主分力方向)の振動の検出を行った。すなわち、図2に示す位置X1は駆動ホイール29の位置、X2は、駆動ホイール側の帯鋸刃案内装置33と駆動ホイール29との間の位置,X3は上記帯鋸刃案内装置33と駆動ホイール29との間で前記帯鋸刃案内装置33に近接した位置である。X4は従動ホイール31側の帯鋸刃案内装置33とワークWとの間の位置、X5は従動ホイール31と従動ホイール31側の帯鋸刃案内装置33との間で、この帯鋸刃案内装置33に近接した位置である。さらに、X6は従動ホイール31と前記帯鋸刃案内装置33との間の位置で、X7は従動ホイール31の位置である。
実験にあたり、鋸速52m/minで一定回転(モータ37にパルスを付与することのない状態)したときの位置X1,X2,X3,X4,X5,X6及びX7での主分力方向の振動を測定し、位置X1における主分力方向の振動と各位置X2〜X7における主分力方向の振動とを対比すると、図2の表の一段目に示されるとおりであった。すなわち、モータ37が一定回転であることにより、位置X1〜X7においては雑音的に多少の振動はあるものの、大きく変化する振動が検出されることなく一定回転である。
次に、モータ37に回転方向(帯鋸刃の主分力方向)の振動を付与するために、モータ37に58Hzの矩形波パルスを印加すると、図2の表の2段目に示されるとおりであった。位置X1での位相と位置X2〜X7での位相はほぼ一致した振動であった。次に、共振点(固有振動数)である88Hzのパルスを駆動モータ37に付与して振動化すると、図2の表の3段目に示すとおりであった。すなわち、この場合、駆動ホイール29の位置X1においては見かけ上振動しておらず、一定回転の時とほぼ同一である。しかし、位置X2〜X7側へ位置が変わると次第に振幅が大きくなり、共振していることがわかる。
次に、固有振動数以上の振動を付与すべく、モータ37に102Hzのパルスを印加してモータ37の回転を振動化した場合は、図2の表の4段目に示すとおりである。この場合、位置X1での振動に対し、位置X2,X3(ワークWと駆動ホイール29との間の位置)での振動は抑制されており、位置X4〜X7において振動が次第に大きくなっている。そして、位置X1での振動と対比すると、表より明らかなように位相がほぼ反転していることがわかる。
次に、モータ37に116Hzのパルスを印加してモータ37の回転を振動化した場合は、図2の表の5段目に示されているとおりであった。この場合位置X1での振動と位置X2,X3での振動を対比すると、位相はほぼ一致している。そして、位置X4〜X7での振動の位相は位置X1での振動に対してほぼ反転した位相を示す振動であって、位置X4〜X7において振動は次第に大きくなっている。上記により、位置X3と位置X4との間において帯鋸刃の主分力方向の振動の節が生じていることがわかる。
次に、駆動ホイール29側での帯鋸刃13の振幅と従動ホイール31側での帯鋸刃13の振幅の比率が1となるように、127Hzのパルスをモータ37に印加してモータ37の回転を振動化した場合は、図2の表の6段目に示すとおりであった。この場合、位置X1での振動と位置X2,X3での振動の位相はほぼ同位相であり、位置X1での振動と位置X5〜X7での振動の位相はほぼ反転している。そして位置X4での振動は抑制された状態にある。したがって、この場合には、位置X4に近接した位置でワーク側の位置に節が生じていることがわかる。
次に、前記振幅比率が0.78となる135Hzのパルスをモータ37に印加してモータ37の回転を振動化した場合は、図2の表の7段目に示すとおりである。この場合、位置X1での振動の位相に対して位置X2,X3での振動の位相はほぼ同一であり、位置X5〜X7での振動の位相は位置X1での振動の位相に対して反転した位相を示す振動である。そして、位置X4での振動は抑制された状態にあるが、位置X1での振動と位相がほぼ一致している。したがって、位置X4に近接した位置で従動ホイール31側の位置に節が生じていることがわかる。
以上のことにより、固有振動数以上のパルスをモータ37に印加してモータ37の回転を振動化し、駆動ホイールの回転を振動化すると、駆動ホイール29と従動ホイール31との間に、帯鋸刃の主分力方向の振動(縦振動)による節が発生し、モータ37へ印加するパルスの振動数を次第に大きくすると、節の発生位置を駆動ホイール29側から従動ホイール31側に次第に移動する。そして、駆動ホイール29側の帯鋸刃13の振幅と従動ホイール31側の振幅がほぼ等しい状態、すなわち振幅比率1となる127Hzのパルスをモータ37へ印加してモータ37の回転を振動化すると、駆動ホイール29と従動ホイール31とのほぼ中央位置に節を生じさせることができる。
したがって、バイス装置5によってワークWを挟持してワークWの切断を行うとき、図12に示すワークWの大小によってワークWの左右方向の中心位置が左右方向に変化した場合であっても、モータ37へ印加するパルスの周波数を適正に設定することにより、ワークWの中心位置(切断幅のほぼ中央)付近に前記節を生じさせることができる。よって、帯鋸刃13の縦振動が抑制された領域でもってワークWの切断を行うこととなり、ワークの切断精度をより向上させることができるものである。
前記駆動ホイール29と従動ホイール31とのほぼ中央位置は帯鋸刃13によってワークWを切断する領域にほぼ一致するものであるから、モータ37へ印加するパルスの周波数は127Hzを間にして116Hz〜135Hzであることが望ましいものである。
次に、図2に示した条件と同一条件の下に、ワークWとしてSUS304,直径400mmの丸棒を切削率60cm2 /minで実際に切削したときの測定結果は図3に示すとおりである。図3より明らかなように、ワークWの切削時に発生する摩擦形ビビリ振動は、図2に示した帯鋸刃13の主分力方向の振動(モータ37の回転を振動化して帯鋸刃13に強制的に付与した強制縦振動)に重畳した状態にある。そして、強制縦振動の節が、駆動ホイール29と従動ホイール31とのほぼ中央部に発生する状態、すなわち116Hzの周波数のパルスをモータ37へ付与してモータ37の回転を振動化すると、前記ビビリ振動が消滅していることがわかる。
すなわち、帯鋸刃13の駆動ホイール29と従動ホイール31とのほぼ中央部付近に、強制縦振動による節が生じると、帯鋸刃13に上記節が生じている付近においてワークWの切削を行うことになるので、ワークWを帯鋸刃13との摩擦によるビビリ振動が効果的に抑制されるものである。すなわち、ワークWの切削時に発生したビビリ振動は強制縦振動に重畳した状態にあるので、ビビリ振動が帯鋸刃13上を帯鋸刃13の長手方向へ伝達されるとき、前記節の位置において振動の伝達が断ち切られることとなってビビリ振動が抑制されるものである。したがって、帯鋸刃13に強制縦振動を付与して節を生じさせる位置は、重畳したビビリ振動が駆動ホイール29と従動ホイール31との間で往復することを断ち切ることのできる位置、すなわち駆動ホイール29と従動ホイール31との間であれば、ビビリ振動を抑制できることになる。
前述のごとく、モータ37の回転を振動化し、駆動ホイール29の回転を振動化して前記ワークWの切削を行ったときに測定した振動騒音値は、図4〜図6に示すとおりであった。なお、図4〜図6において、「overall:○○○dB(A)r」は全体(トータル)の音圧、「Mag」はMagnitudeを意味し、測定値の大小を表わす。また「Hann」はHanningウインドウという窓関数を意味する。さらに「X:○○○Hz」はピーク周波数、「Y:○○○dB(A)r」はピーク音圧を表す。
図4(A)は通常切削時(図3の表の1段目の切削時)の測定結果である。この場合、ピーク周波数875Hzにおいて騒音値は約97.1dB(A)であった。そして、図3の表の2段目に示すように58Hzのパルスをモータ37へ印加して、モータ37の回転を振動化したときに測定した騒音値は図4(B)に示すとおりであり、ピーク周波数は881.250Hzとなり、全体の騒音パワーは約96.6dB(A)となった。同様に、図3の表の3段目に示す88Hzのパルスをモータ37へ印加して振動化したときは、図4(C)に示すとおりであり、ピーク周波数は881.250Hzとなり、全体の騒音パワーは約96.3dB(A)となった。
また、図3の表の4段目に示す102Hzのパルスをモータ37に印加して振動化したときには、図5(A)に示すとおりであり、ピーク周波数は881.250Hzとなり、全体の騒音パワーは約93.8dB(A)となった。さらに、図3の表の5段目の116Hz,6段目の127Hz,7段目の135Hzのパルスをモータ37へ印加して振動化したときには、図5(B),図6(A),(B)に示すとおりであり、ピーク周波数は、それぞれ837.500Hz,125.000Hz,837.500Hzとなり、全体の騒音パワーは、それぞれ約78.4dB(A),約77dB(A)及び約77.9dB(A)となった。
以上のごとき結果をまとめると、図7(A)に示すように、固有振動数88Hzのパルスをモータ37に印加して駆動ホイール29の回転を振動化すると、駆動ホイール29側と従動ホイール31側において帯鋸刃13の主分力方向の振動の位相が、図7(A)の位相曲線で示すように反転する。そして、ビビリ振動による騒音値は、図7(C)に示すように、固有振動数以上の周波数のパルスをモータ37に印加してモータ37の回転を振動化すると、急激に減少する。上記騒音値は、駆動ホイール29側と従動ホイール31側の帯鋸刃13の振幅の比率が1となる127Hzのパルスをモータ37へ印加してモータ37の回転を振動化したときに最小になり、通常切削時の騒音値(約97.1dB(A))との差は約20.1dB(A)となるものである。
したがって、騒音値の測定結果から、モータ37の回転を振動化するために印加するパルスの周波数は116Hz〜135Hzであることが望ましく、127Hzが最も望ましいものである。
ところで、音圧(騒音値)(dB)は次式で表わされる。
Figure 2007001001
帯鋸刃13の主分力方向に強制縦振動を付与する構成としては、前述したごとく、モータ37に固有振動数以上のパルスを印加する構成に代えて、次のごとき構成とすることも可能である。すなわち、図8を参照するに、この図8に示し概念的に示した実施形態においては、駆動ホイール29を回転するためのモータ37と同様のモータ39が従動ホイール31に連動連結してある。そして前記制御装置35の制御の下にモータ37,39を同期回転している状態にあるとき、前記モータ37,39等にそれぞれ逆位相のパルスを印加するためのパルス印加手段を備えている。すなわち、強制振動付与手段としてのパルス発生手段41において発生した矩形波パルスを一方のモータ37(39)に印加し、かつ他方のモータ39(37)には、前記パルスを反転手段43により反転して印加する構成である。
上記構成により、同期回転している一方のモータ37(39)には正のパルスが印加され、他方のモータ39(37)には反転した負のパルスが印加される。したがって、例えば一方のモータ37が正パルスの印加によって一瞬的に強制的に増速されるのに対して他方のモータ39は負パルスの印加によって一瞬的に強制的に減速される。よって、一方のモータ37の回転によって帯鋸刃13は一瞬的に強制的に増速されることとなり、他方のモータ39の回転によって帯鋸刃13は一瞬的に強制的に減速されることになる。
したがって、一方のモータ37によって回転される駆動ホイール29によって帯鋸刃13に強制的に付与される帯鋸刃13の縦振動と、他方のモータ39によって回転される従動ホイール31によって帯鋸刃13に強制的に付与される縦振動とはほぼ180°反転した位相を示すことになる。上述のように位相が互いに逆の駆動ホイール29側の主分力方向の振動と従動ホイール31側の主分力方向の振動は、駆動ホイール29と従動ホイール31との間のワーク切断領域付近において互いに打ち消し合うこととなり、帯鋸刃13の主分力方向の振動が抑制されるものである。すなわち前述同様に、帯鋸刃13のビビリ振動が抑制されることとなり、騒音が解消されるものである。
ところで、前記説明においては、駆動ホイール29を回転するモータ37と従動ホイール31を回転するモータ39とに180°位相を反転したパルス(逆位相のパルス)を印加して、モータ39を一瞬的に強制的に増速すること、減速することを交互に繰り返す場合について説明したが、前記モータ39に代えて、例えば制動装置43を採用した構成とすることも可能である。このように、制動装置43を採用した構成においては、前記パルス発生手段41において発生したパルスを、反転することなくそのまま印加すれば良いものである。
すなわち、上記構成においては、パルス発生手段41で発生したパルスをモータ37と制動装置43とに同時に印加すると、モータ37においては瞬間的に強制的に増速され、制動装置43は従動ホイール43の回転を瞬間的に強制的に制動し減速するので、瞬間的に増速することと減速することとが交互に繰り返されることとなり、前述同様の作用,効果を奏し得るものである。
さらに、帯鋸刃13に強制的に縦振動(主分力方向の振動)を付与する構成としては、図9に示すように、帯鋸刃13の一部に湾曲部を強制的に形成することを周期的に又はランダムに繰り返すピンチローラユニット32を複数備えた構成とすることも可能である。このように、ピンチローラユニット32を備えた構成においては、ピンチローラユニット32によって帯鋸刃13の湾曲を瞬間的に繰り返すことにより、帯鋸刃13に瞬間的な増速、減速を繰り返し付与して強制的に縦振動を付与することができ、前述同様にビビリ振動を抑制することができるものである。
前記説明より理解されるように、帯鋸刃13によってワークWの切断加工時に帯鋸刃13に生じた走行方向(主分力方向)のビビリ振動を抑制するには、帯鋸刃13を瞬間的に強制的に増速すること、減速することを繰り返して帯鋸刃13に主分力方向の振動を付与すれば良いものである。したがって、例えば図10に示すように、帯鋸盤の機体に備えた例えばソレノイドあるいは圧電アクチュエータ等のごとき適宜のアクチュエータ47の作動によって制動子49を駆動ホイール29又は従動ホイール31の適宜一方又は両方に同時に又は僅かにタイミングをずらして押圧して、瞬間的に制動して一瞬的に強制的に減速することを繰り返す構成を採用することも可能である。また、帯鋸刃13を一瞬的に強制的に減速する構成としては、図10に示すように、前記機体側の複数箇所に備えたアクチュエータ51のタイミングをずらして瞬間的に開閉動作されるクランプ53によって、走行している帯鋸刃13を一瞬的にクランプ、アンクランプすることを繰り返す構成とすることも可能である。
さらには、図11に示すように、駆動ホイール29及び/又は従動ホイール31と同軸に一体的に回転する回転ホイール55を備え、この回転ホイール55の周面に適宜間隔に多数備えた突出部(突起部)57と当接して出没自在なピン又はボールプランジャ59をスプリングなどのごとき弾性部材61によって突出する方向へ付勢して備えたプランジャ装置63を機体側に備えた構成とすることも可能である。
上記構成によれば、回転ホイール55に備えた突出部57がプランジャ装置63におけるプランジャ59に当接するごとに回転ホイール55の回転が瞬間的に減速される。そして、弾性部材61の付勢力に抗してプランジャ59を押圧し、このプランジャ59を突出部57が乗り越えると通常の回転速度に復帰される。したがって、前記回転ホイール55は瞬間的に増速すること、減速することを繰り返して回転されるものであるから、この回転ホイール55と一体的に回転する駆動ホイール29及び/又は従動ホイール31も回転ホイール55と同様の回転をすることとなり、掛回してある帯鋸刃13に強制的に縦振動を付与することができるものである。
なお、突出部57とプランジャ装置63とを設ける位置は相対的なものであり、回転ホイール55に多数のプランジャ装置63を備えて、機体側に突出部57を設ける構成とすることも可能である。さらに、前記構成において、回転ホイール55と回転ホイール55を支軸した回転軸との間にトーションスプリング等を介在すると共に上記回転軸に対して回転ホイール55を僅かに回動自在な構成とすることも可能である。このような構成とすることにより、前記突出部57がプランジャ59に当接したときに前記トーションスプリングが蓄勢され、突出部57がプランジャ59を乗り越えたときに前記トーションスプリングの蓄勢が瞬間的に解放されて回転ホイール55が回転方向へ強制的に増速される。したがって、この増速された回転時の回転ホイール55が駆動ホイール29又従動ホイール31の一部と当接して、駆動ホイール29又は従動ホイール31を一瞬的に強制的に増速することも可能である。
上記構成とすることにより、回転ホイール55によって帯鋸刃13に対して帯鋸刃13の走行方向に一瞬的に強制的に減速すること,増速することを繰り返して振動を付与できることとなるものであり、前述同様に帯鋸刃13のビビリ振動を抑制することができるものである。
また、帯鋸刃13のビビリ振動を抑制するために、帯鋸刃13に縦振動を強制的に付与する構成としては、駆動ホイール29及び/又は従動ホイール31の一方又は両方にハンマー等の打撃子によって回転方向の衝撃(打圧)を付与する構成とすることも可能である。すなわち、帯鋸刃13のビビリ振動を抑制するために、帯鋸刃13に縦振動を強制的に付与する構成としては種々の構成を採用することが可能である。
本発明の実施形態に係る帯鋸盤の主要な構成を概念的、概略的に示した構成説明図である。 モータに各周波数のパルスを印加してモータの回転を振動化して空切削を行ったときの各箇所の帯鋸刃の回転方向(主分力方向)の振動を示す測定結果の説明図である。 モータに各周波数のパルスを印加してモータの回転を振動化してワークの実切削を行ったときの各箇所の帯鋸刃の回転方向の振動を示す測定結果の説明図である。 ワークの実切削時の騒音値の測定結果の説明図である。 ワークの実切削時の騒音値の測定結果の説明図である。 ワークの実切削時の騒音値の測定結果の説明図である。 測定結果による位相曲線,共振曲線,騒音値の関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る帯鋸盤の主要な構成を概念的、概略的に示した構成説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る帯鋸盤の主要な構成を概念的、概略的に示した構成説明図である。 駆動ホイール又は従動ホイール或は帯鋸刃を一瞬的に制動し減速する場合の構成を示す説明図である。 駆動ホイール又は従動ホイール或は帯鋸刃を一瞬的に制動し減速する場合の構成を示す説明図である。 従来の横型帯鋸盤の全体的構成を概略的に示す説明図である。
符号の説明
13 帯鋸刃
15 鋸刃ハウジング
29 駆動ホイール
31 従動ホイール
37,39 モータ
41 パルス発生手段
43 制動装置
47 アクチュエータ
49 制動子
53 クランプ
55 回転ホイール
63 プランジャ装置

Claims (6)

  1. 駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断を行うとき、前記駆動ホイールの回転方向への振動と従動ホイールの回転方向への振動とがほぼ反転した位相を示すための強制縦振動を前記駆動ホイール又は従動ホイールに付与してワークの切断を行うことを特徴とする帯鋸刃によるワークの切断加工方法。
  2. 請求項1に記載のワークの切断加工方法において、前記駆動ホイールを回転方向に振動させるために、周波数が116Hz〜135Hzのパルス、望ましくは127Hzのパルスを前記駆動ホイールを回転駆動するための駆動モータに印加することを特徴とする帯鋸刃によるワークの切断加工方法。
  3. 請求項1に記載のワークの切断加工方法において、前記駆動ホイール側での帯鋸刃の振幅と従動ホイール側での帯鋸刃の振幅との比率が約1になるように、前記駆動ホイール又は従動ホイールの一方を回転方向へ強制的に振動させて、前記帯鋸刃を主分力方向に振動させることを特徴とする帯鋸刃によるワークの切断加工方法。
  4. 駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断加工を行うとき、前記駆動ホイール側での帯鋸刃の主分力方向の振動と従動ホイール側での帯鋸刃の主分力方向の振動とがほぼ反転した位相を示す強制縦振動を前記帯鋸刃に付与して、前記駆動ホイールと従動ホイールとの間に前記主分力方向の振動の節を形成し、この節の部分において摩擦形ビビリ振動を遮断して、ワークの切断加工時における摩擦形ビビリ振動を抑制することを特徴とする帯鋸刃によるワークの切断加工方法。
  5. 駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃によってワークの切断を行うとき、前記帯鋸刃へ付与した縦方向の強制縦振動の節を、前記ワークの切断幅のほぼ中央部に生じさせてワークの切断を行うことを特徴とする帯鋸刃によるワークの切断加工方法。
  6. 駆動ホイールと従動ホイールとに掛回したエンドレス状の帯鋸刃を備えた帯鋸盤であって、前記駆動ホイールを回転するためのモータと、前記駆動ホイールの回転方向への振動と従動ホイールの回転方向への振動とがほぼ反転した位相を示すための振動を前記駆動ホイールに付与するための強制振動付与手段を備えていることを特徴とする帯鋸盤。
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