JP2006526171A - 別個の可変焦点レンズの集合を製造する方法 - Google Patents
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Abstract
2つの電極(21、22)と、電圧の影響下においてその形状が可変なメニスカスによって分離された2つの流体で満たされた流体チャンバとを含む可変焦点レンズの集合を製造する方法は、複数の貫通孔(14、65)を有する電気絶縁体(60)を提供するステップと、これら電極(21、22)を得るために絶縁体の(60)の表面に電気導電材を塗布するステップと、得られた電極(21、22)の少なくとも1つを電気絶縁材の層で被覆するステップと、これら貫通孔(14)の一部の内側面を疎水性材で被覆するステップと、これら貫通孔(14)を部分的に密封するステップと、この部分的に密封された貫通孔(14)の内側にこれら流体を満たすステップと、これら貫通孔(14)を完全に密封するステップと、絶縁体(60)を、各部分が1つの完全なレンズを構成するようにn個の部分に分割するステップと、を含む。
Description
本発明は、n(n≧2)個の別個の可変焦点レンズの集合を製造する方法に関し、各可変焦点レンズは、以下のコンポーネント、
電気絶縁部材であって、この電気絶縁部材を通る光路を提供するために貫通孔が配置され、この貫通孔はこの光路内では光学的に透明なカバーを用いて密封される電気絶縁部材と、
この貫通孔の内側表面とこれらカバーとによって閉じられており、非混和性(non-miscible)で、かつメニスカス(meniscus)を通じて接触する第一の流体および第二の流体で満たされた流体チャンバと、
第一の電極および第二の電極であって、前記メニスカスの形状はこれら第一の電極と第二の電極との間に加えられた電圧の下で変化するような、第一の電極と第二の電極と、を含む。
電気絶縁部材であって、この電気絶縁部材を通る光路を提供するために貫通孔が配置され、この貫通孔はこの光路内では光学的に透明なカバーを用いて密封される電気絶縁部材と、
この貫通孔の内側表面とこれらカバーとによって閉じられており、非混和性(non-miscible)で、かつメニスカス(meniscus)を通じて接触する第一の流体および第二の流体で満たされた流体チャンバと、
第一の電極および第二の電極であって、前記メニスカスの形状はこれら第一の電極と第二の電極との間に加えられた電圧の下で変化するような、第一の電極と第二の電極と、を含む。
可変焦点レンズであって、光は2つの流体間のメニスカスによって屈折され、このメニスカスの形状は、電圧の影響下で変化するような可変焦点レンズが知られている。一般に、このような可変焦点レンズは、2つの端面と、これら端面間を延びる円周面とを含む。この電気絶縁部材は、これら2つの端面間を延びる貫通孔が設けられ、この貫通孔は光の通過を許す役割を果たす。この貫通孔は、両端の所で密封され、これによって、これら流体を収容する密封された流体チャンバが得られる。これら流体の一方は、第一の流体と呼ばれ、電気絶縁特性を有し、他方、これら流体のもう一方は、第二の流体と呼ばれ、電気導電特性を有する。これら流体は、非混和性であり、メニスカスによって分離された2つの流体機構を形成する傾向がある。機能的には、これら流体は、異なる屈折率を有する。
電圧を加える目的で、これら可変焦点レンズは、2つの電極を含む。第一の電極は第二の流体から分離されるが、他方、第二の電極は第二の流体と直接に接触するか、又は容量的に結合される。
国際公開第03/069380号パンフレットは、貫通孔の内側表面が疎水性流体コンタクト層(hydrophobic fluid contact layer)で被覆される可変焦点レンズを開示する。電圧が加えられていないときは、この流体コンタクト層の第一の流体に関するぬれ性(wettability)は、この流体コンタクト層の第二の流体に関するぬれ性と異なる。エレクロトウエッティング(electrowetting)と呼ばれる効果のために、この流体コンタクト層の第二の流体に関するぬれ性は、これら第一の電極と第二の電極との間に加えられる電圧の下で変化する。この流体コンタクト層のぬれ性の変化は、流体コンタクト層とこれら2つの流体との間の接触境界線でのメニスカスの接触角度の変化を引き起こし、これによって、このメニスカスの形状が調節される。こうして、このメニスカスの形状は、加えられた電圧に依存する。
従来の技術によると、上で説明されたタイプの可変焦点レンズは、個別に製造される。この製造過程の第一のステップの際に、電気絶縁部材が提供され、そして、続くステップの際に、この可変焦点レンズの他の要素が提供され、この電気絶縁部材に接続され、この電気絶縁部材には、これら2つの流体が提供される。
知られている可変焦点レンズは個別に製造されるという事実の1つの重大な欠点は、これが、個々のレンズは完全には同一でなく、このため、恐らくは、異なる特性を有するという危険を伴うことである。更に、可変焦点レンズを製造するこの方法は、とりわけこれらレンズの寸法が通常はミリメートルレンジであるという事実を考慮すると面倒である。
本発明の一つの目的は、1度に1つより多くの可変焦点レンズを製造するために適用することに適し、このため、再現性が向上され、製造コストが低減できるような方法を提供することである。この目的は、n(n≧2)個の別個の可変焦点レンズの集合を製造する方法であって、各可変焦点レンズは、以下のコンポーネント、すなわち
電気絶縁部材であって、この中にはこの電気絶縁部材を通る光路を提供するために貫通孔が配置され、この貫通孔はこの光路内では光学的に透明なカバーを用いて密封される電気絶縁部材と、
この貫通孔の内側表面とこれらカバーとによって囲まれており、非混和性でかつメニスカスを通じて接触する第一の流体および第二の流体で満たされた流体チャンバと、
第一の電極および第二の電極であって、このメニスカスの形状はこれら第一の電極と第二の電極との間に加えられた電圧の下で変化するような、第一の電極および第二の電極と、を含み、この方法は、
少なくともn個の貫通孔が設けられ、表面の少なくとも一部が電気導電材で被覆された電気絶縁体を提供するステップと、
この電気導電材の一部を電気絶縁材で被覆するステップと、
n個の貫通孔を部分的に密封するステップと、
これらn個の密封された貫通孔を第一の流体および第二の流体で満たすステップと、
これらn個の貫通孔を完全に密封するステップと、
この電気絶縁体をn個の部分に分割するステップと、を含むことによって達成される。
電気絶縁部材であって、この中にはこの電気絶縁部材を通る光路を提供するために貫通孔が配置され、この貫通孔はこの光路内では光学的に透明なカバーを用いて密封される電気絶縁部材と、
この貫通孔の内側表面とこれらカバーとによって囲まれており、非混和性でかつメニスカスを通じて接触する第一の流体および第二の流体で満たされた流体チャンバと、
第一の電極および第二の電極であって、このメニスカスの形状はこれら第一の電極と第二の電極との間に加えられた電圧の下で変化するような、第一の電極および第二の電極と、を含み、この方法は、
少なくともn個の貫通孔が設けられ、表面の少なくとも一部が電気導電材で被覆された電気絶縁体を提供するステップと、
この電気導電材の一部を電気絶縁材で被覆するステップと、
n個の貫通孔を部分的に密封するステップと、
これらn個の密封された貫通孔を第一の流体および第二の流体で満たすステップと、
これらn個の貫通孔を完全に密封するステップと、
この電気絶縁体をn個の部分に分割するステップと、を含むことによって達成される。
本発明によるこの方法は、複数の可変焦点レンズを同時に製造することに向けられる。この目的のためには電気絶縁体が用いられ、この電気絶縁体は、少なくともその一部が、製造されるべき個々の可変焦点レンズの貫通孔を構成することを意図される複数の貫通孔を含む。この電気絶縁体の表面は、電気導電材で被覆され、この電気導電材は、製造されるべき個々の可変焦点レンズの第一の電極および第二の電極を構成するように成形及び配置される。この電気導電材の、少なくとも第一の電極を構成することになる部分は、完全に又は部分的に電気絶縁材で被覆される。
本発明によるこの方法は、更に、これら貫通孔を部分的に密封するステップを含むが、このステップは、電気絶縁材の層を塗布するステップの前に遂行しても、或いはこの後に遂行しても良い。これら貫通孔を部分的に密封することの結果として、これら流体を収容し、これらを収容するための部分的に密封された流体チャンバが形成される。本発明のこの方法の、その後のステップは、これら流体チャンバをこれら流体で満たすステップと、これら流体チャンバを完全に閉じるステップと、を含む。
この電気絶縁層を塗布するステップと、これら流体チャンバを形成するステップと、これら流体チャンバをこれら流体で満たすステップと、これら流体チャンバを完全に密封するステップと、が遂行された後は、この得られたこの電気絶縁体は、可変焦点レンズの配列と見なすことができ、それらレンズは、互いに結び付いている。別個の可変焦点レンズを得るために、本発明によるこの製造過程の最後のステップは、この電気絶縁体を部分に分割することを伴う。理解できるように、各部分は、2つの電極と、これら流体で満たされた流体チャンバとを含む、1つの完全な可変焦点レンズを構成する。
本発明の方法を適用することで製造される可変焦点レンズは、電気絶縁部材を含むが、これは、先の電気絶縁体の一部であると見なすことができる。通常は、この電気絶縁体の表面は、2つの端面を含み、これら2つの端面の間には、これら貫通孔が延びる。この結果として、個々の可変焦点レンズの電気絶縁部材も、2つの端面を有することとなる。更に、この電気絶縁部材は、これら2つの端面を相互接続する周辺面を含む。この製造過程の際に、この可変焦点レンズの完全な周辺面は、この電気絶縁体を分割するステップが遂行された後に、はじめて得られる。
本発明の底辺に横たわる洞察は、この電気絶縁部材の周辺面から、これら電極を電源に接続するために延びる突起は、必要とされないということである。代わりに、各電極は、例えば、この電気絶縁部材の一方の端面の所で接触される。従って、複数の可変焦点レンズを、1つの単一の電気絶縁体から製造することが可能となり、ここで、この製造過程の最後のステップにおいて、この電気絶縁体が分割される。
本発明の方法を遂行するための1つの好ましいやり方においては、この電気絶縁体は、n+z個の貫通孔を含み、ここで、z個の貫通孔の各々の内側面の少なくとも一部は、電気導電材で被覆され、これらz個の貫通孔は、この電気絶縁体をn個の部分に分割するステップが遂行されるとき、少なくとも2つの孔部分に分割される。
もしこの方法が前の段落において説明されたような方法で遂行された場合は、これらn個の貫通孔は、この電気絶縁体を分割するステップの際に、もとのままにとどまり、これらz個の貫通孔は、分割される。通常は、これらn個の貫通孔と同様に、これらz個の貫通孔もこの電気絶縁体のこれら2つの端面間を延びる。この結果として、この電気絶縁体をn個の部分に分割するステップが遂行された後に、この際にこれらz個の貫通孔も少なくとも2つの孔部分に分割され、これらの孔部分は、得られた可変焦点レンズの電気絶縁部材の周辺面の一部となる。
これらz個の貫通孔の内側面の電気導電材をこの電気導電材の残りの部分に、この電気絶縁体が分割された後に、1つの孔部分を被覆するこの電気導電材が1つの得られた電極の一部となる方法で接続することが可能である。好ましくは、このzの値と、これらz個の貫通孔の位置は、得られる各可変焦点レンズの周辺面が、2つの孔部分を含むように選択され、これら孔部分の一方のこの電気導電材は第一の電極の一部であり、これら孔部分のもう一方のこの電気導電材は第二の電極の一部である。この可変焦点レンズのこのような設計は、これら電極を、この周辺面の所で接触させる可能性を提供する。こうして、本発明によると、完全な周辺面は、この電気絶縁体を分割するステップが遂行された後に、はじめて得られるという事実にもかかわらず、これら電極がこの周辺面を部分的に被覆するようにすることが可能となる。
本発明による方法を遂行するためのもう1つの好ましい方法においては、これらn個の貫通孔を密封する目的でカバーが用いられるが、これらカバーは、少なくとも部分的にフレキシブルである。これによって、流体チャンバの容積が可変であるような可変焦点レンズを得ることが可能となる。これは、このような可変焦点レンズにおいては、この流体チャンバの容積の、これら流体の容積に対する調節が自動的に遂行され、このため、この流体チャンバ内の圧力が概ね同一レベルに保たれるために、非常に有利である。これら流体の容積の変動は、この可変焦点レンズの動作の際に、例えば、温度の影響下で起こり得る。もしこれら流体の容積の変動が補償されないときは、この可変焦点レンズの動作がこの変動によって影響を受けたり、カバーの破壊が発生し得る。
本発明による方法を遂行するための更にもう1つの好ましい方法においては、これら流体チャンバの内側表面は、とりわけこの電気絶縁層が疎水性層としても働く能力を有しないときは、疎水性材で被覆される。良好な疎水特性を有する流体コンタクト層を形成することで、この流体コンタクト層の、この第二の流体に関するぬれ性が、加えられた電圧下において可変となり、これら得られた可変焦点レンズが、予め定められたように機能できることが確保される。
以下では、本発明が図面との関連でさらに詳細に説明されることとなるが、図面中、類似のパーツは類似の符号で示されている。
図1と図2は、本発明の第一の好ましい実施形態による可変焦点レンズ1を示す。図1においては、明快さのために、このレンズ1の四分の一は、切り取られている。図3と図4は、このレンズ1の一部である、電極21、22で被覆された電気絶縁部材10を示す。
この電気絶縁部材10は、第一の端面11と、反対側の第二の端面12と、これら第一の端面11と第二の端面12との間を延びる周辺面13と、を有する。この電気絶縁部材10には、これら第一の端面11と第二の端面12との間を延びる貫通孔14が設けられている。示される例では、この貫通孔14は、円形横断面を有する円筒として成形される。更に、この示される例では、周辺面13は、4つの長方形の平坦な面15と、2つの凹面16とを備え、ここで、各凹面16は、2つの平坦な面15の間を延びる。図1においては、たった1つの凹面16しか示されていないが、これは、他方の凹面16が切り取られている四分の一の部分であるためである。
レンズ1は、第一の電極21と第二の電極22とを含み、これらは両方とも、この電気絶縁部材22の表面に電気導電材、例えば金メッキされた銅を含む層として塗布される。
第一の電極21は、第一の表面11の一部と、電気絶縁部材10の、貫通孔14を規定する内側表面17と、第二の端面12の一部と、1つの凹面16と、を被覆する。この第一の電極21の、第一の端面11の上に配置される部分は、貫通孔14の第一の端を包囲する環として成形される。この第一の電極の、第二の端面12上に配置される部分は、4つのサブ部分31、32、33、34に更に分割しても良く、この場合、第一のサブ部分31は、貫通孔14の第二の端を包囲する環として成形され、第二のサブ部分32は、凹面16の下側を包囲する四分の一の環として成形され、第三のサブ部分33は、第一のサブ部分31と第二のサブ部分32とを相互接続する狭い直線パスとして成形され、第四のサブ部分34は、第一のサブ部分31の出っ張り(bulge)として成形される。
第二の電極22は、第一の端面11の一部と、これら凹面16の1つ、すなわち第一の電極21によって被覆されない凹面16とを被覆する。第一の電極21の、第二の端面12上に配置される部分と同様に、この第二の電極22の、第一の端面11上に配置される部分は、4つのサブ部分35、36、37、38にさらに分割しても良く、この場合、第一のサブ部分35は、第一の電極21を包囲する環として成形され、第二のサブ部分36は、凹面16の上側を包囲する四分の一の環として成形され、第三のサブ部分37は、第一のサブ部分35と第二のサブ部分36とを相互接続する狭い直線パスとして成形され、第四のサブ部分38は、第一のサブ部分35の出っ張りとして成形される。
理解できるように、これら第一の電極21と第二の電極22とは、この電気絶縁部材10上では互いに接触しない。このため、第一の端面11上では、第二の電極22は、第一の端面11の環として成形される部分39が被覆されずに残されるように、第一の電極21をある距離をおいて包囲する。
貫通孔14の第二の端は、光学的に透明な第二のカバープレート42によって被覆される。示される例では、この第二のカバープレート42は、長方形の形状を有し、この第二のカバープレート42の寸法は、第二の端面12を完全に被覆できるようなものである。この第二のカバープレート42は、例えば、ガラスを含んでいてもよい。
第一の端面11の側では、レンズ1は、光学的に透明な第一のカバープレート41と、スペーサ45とを含み、スペーサ45の頂部は、第一のカバープレート41に取り付けられ、スペーサ45の底部は、第二の電極22に取り付けられる。
示される実施形態では、このスペーサ45は、スペーサのフレキシブル性に寄与する、三次元構造又は階段構造を有するフレキシブルなホイルから構成される。好ましくは、このホイルは電気導電材を含み、スこのペーサ45と第二の電極22との間の接続は、結果として第二の電極22がスペーサ45を介して機能的に長くなるように、半田を用いて実現される。しかし、このホイルが別の材料を含むとともに、スペーサ45を第二の電極22に接続する目的のために、接着剤その他の代替物を用いることもできる。
更に、示される実施形態では、第一のカバープレート41は、長方形の形状を有し、第一のカバープレート41の寸法は、スペーサ45の開いたトップエンドが完全に密封されるようなものである。同様に、第二のカバープレート42と同様に、この第一のカバープレート41は、例えば、ガラスを含んでいても良い。
好ましくは、第一のカバープレート41と第二のカバープレート42とは、それぞれ、スペーサ45の頂部と、第一の電極の、第二の端面12上に配置された部分とに、例えば、半田を介して、取り付けられる。この目的に対して、第一のカバープレート41は、例えば、第一のカバープレート41とスペーサ45との間の接続手段として機能する金属環を含んでも良い。第二のカバープレート42も、第二のカバープレート42と第一の電極21との間の接続手段として機能する金属環を含んでも良い。図2には、半田の2つの環状部分46、47の断面が示されているが、ここで、半田の第一の部分46は、第一のカバープレート41とスペーサ45との間に存在し、半田の第二の部分47は、第二のカバープレート42と第一の電極21との間に存在する。更に、図2には、半田の環48の断面も示されているが、これは、半田の第二の部分47と第一の電極21との間に存在する。
好ましくは、レンズ1のこれらカバープレート41、42の少なくとも1つは、レンズとして成形される。すなわち、これらカバープレート41、42の少なくとも1つは、凸面又は凹面を含むようにされる。こうすることで、レンズ1のデフォルトフォーカス(default focus)が得られる。
以下においては、貫通孔14によって提供される空間であって、第一の端の所は、第一のカバープレート41とスペーサ45とを介して密封され、第二の端の所は、第二のカバープレート42を用いて密封される空間は、液体チャンバ(fluid chamber)50と呼ばれる。
図2によって示されるように、第一の電極21の、この流体チャンバ50内の部分と、スペーサ45の下側部分とは、パリレン(parylene)又は他の適当な絶縁材から構成される絶縁層25で完全に被覆される。更に、開示されているように、絶縁層25は、疎水性材(hydrophobic material)を含む流体コンタクト層28で完全に被覆されている。
この流体チャンバ50の内側には、2つの流体51、52が存在するが、これらは、非混和性(non-miscible)であり、これらは、メニスカス(meniscus)53を通じて接触する。第一の流体51は、これは流体チャンバ50の下側部分の所に存在するが、シリコンオイル、アルカン(alkane)又は別の適当な電気絶縁流体である。第二の流体52は、流体チャンバ50の上側部分の所に存在するが、塩化ナトリウム溶液(salt solution)又は別の適当な電気導電流体を含む水である。機能的には、これら流体51、52は、異なる屈折率を有する。
好ましくは、これら2つの流体の密度は、レンズの動作がその方向(orientation)によって影響されないように、換言すれば、レンズ1の動作がこれら2つの流体51、52の間の引力の効果(gravitational effects)によって影響されないように、等しくされる。
この流体チャンバ50の上側部分では第二の流体52が存在するために、半田の第一の部分46はいかなる層によっても被覆されず、第二の電極22は、半田のこの部分46を通じて第二の流体52に間接的に作用するが、ここでこの第二の電極22と半田のこの部分46とは、スペーサ45を介して相互接続される。第一の電極21と第二の電極22との間に電圧が加えられてないときは、流体コンタクト層28の第一の流体51に対するぬれ性(wettability)は、流体コンタクト層28の第二の流体52に対するぬれ性と異なる。電気的ぬれ(electrowetting)と呼ばれる効果のために、流体コンタクト層28の、第二の流体52に対するぬれ性は、第一の電極21と第二の電極22との間に加えられる電圧の下で変化する。流体コンタクト層28のぬれ性が変化すると、メニスカス53の、流体コンタクト層28とこれら2つの流体51、52との間の接触の境界線での接触角度が変化し、これによってメニスカス53の形状が調節される。こうして、メニスカス53の形状は加えられた電圧に依存し、このレンズ1は、メニスカス53が光を屈折させる働きをするために、可変焦点レンズとして用いることもできる。
本発明による可変焦点レンズの一つの代替実施形態においては、この流体コンタクト層28は、例えば可変焦点レンズが正しく機能するために十分な疎水性特性(hydrophobic properties)を絶縁層25が有する場合は、省いても良い。更に、スペーサ45は、第二の流体52と直接接触しても良い。このため、スペーサ45の下側部分を、層25、28によって被覆する必要はなくなる。
図5は、レンズ1の製造過程の中間製品を構成する、電気絶縁体60の斜視上面図を示す。図面中、この電気絶縁体60は、電極21、22を形成するための電気導電材が既にその表面に塗布されている状態で示されている。
この電気絶縁体60は、2つの平行な本体表面61と、これら本体表面を相互接続する4つのサイド表面62とを有する長方形の薄片として成形される。以下においては、これら本体表面61の一方は、第一の端面11と呼ばれ、これら本体表面61の他方は、第二の端面12と呼ばれる。
示される例においては、この電気絶縁体60には、この絶縁体60から製造されるべき別個のレンズ1の貫通孔14を構成することを意図される16個の貫通孔14が設けられる。こうして、この電気絶縁体60を介して、16個のレンズ1を得ることが意図される。更に、この電気絶縁体60には、10個の貫通孔65が設けられ、これらの内の四分の一は、この絶縁体から製造されるべき別個のレンズ1の凹表面16を構成することを意図される。実際においては、図5に示されているそれに従うように、この電気絶縁体60の、レンズ1の貫通孔14を形成するための貫通孔14の直径は、この電気絶縁体60の、レンズ1の凹表面16を形成するための貫通孔65の直径よりも大きくされる。明快さのために、レンズ1の貫通孔14を形成するための貫通孔14は、以降は大きな貫通孔14と呼ばれ、他方、レンズ1の凹表面16を形成するための貫通孔65は、以降は小さな貫通孔65と呼ばれる。
電気絶縁体60内において、大きな貫通孔14と小さな貫通孔65は両方とも、絶縁体60の第一の端面11と第二の端面12との間を延び、これら貫通孔14、65の長軸は、これら端面11、12に対して実質的に垂直に延びる。
この電気絶縁体60は、有機及び無機材料を含めて、任意の適当なタイプの絶縁材を含んでもよい。好ましくは、この絶縁材は、この絶縁体が、通常印刷回路基板において用いられる絶縁体と類似するように、ポリマー樹脂を含む。こうして、この絶縁体と、これら電極は、印刷回路基板に対して利用される従来の製造技術を用いて製造しても良い。例えば、この電気絶縁体60に対する適当な材料として、通常、FR−4として知られている材料を用いることもできる。
以下では、この電気絶縁体60に基づいてレンズ1を製造するための好ましい方法について説明される。
上で説明されたように、この電気絶縁体60は、複数の貫通孔14、65を含み、2つのグループの貫通孔、すなわち、大きな貫通孔のグループ14と、小さな貫通孔のグループ65とが区別される。これら大きな貫通孔14と小さな貫通孔65とは、互いに、各大きな貫通孔14がちょうど2つの小さな貫通孔65によって取り巻かれるように配置される。
これら貫通孔14、65は、この電気絶縁体60内に、任意の適当な方法で、例えば、穿孔(drilling)を用いて配置してもよい。更に、この電気絶縁体60は、例えば、射出成形(injection moulding)を用いて設けることも可能であり、これら貫通孔14、65は、この射出成形過程の際に既に配置されており、このため、その後、この電気絶縁体60から材料を除去するための別個のプロセスを用いて配置する必要はない。
最初に、電気導電材がこの電気絶縁体60の表面に塗布される。この電気導電材の層は、電気導電材の部分の幾つかのタイプが区別できるように成形され、各タイプの部分は、自身の形状を有する。この電気導電材の各部分は、製造されるべき別個の可変焦点レンズの2つの電極21、22の部分を構成することを意図される。この電気導電材の第一のタイプの部分63は、これは第一の電極21の部分であることを意図されるが、電気絶縁体60上に、これら部分63の各々が、第一の端面11の一部と、大きな貫通孔14の表面17と、第二の端面12の一部とを、被覆するようにて塗布される。第一の端面11では、部分63は、大きな貫通孔14を包囲する環として成形される。第二の端面12では、部分63は、貫通孔14を包囲する環31として成形され、この環31の外周の所には、出っ張り34が設けられる。更に、この電気導電材の第二のタイプの部分64が、これは第二の電極22の部分であることを意図され、電気絶縁体60の上に、これら部分64の各々が、第一の端面61の一部を被覆するように塗布される。これら部分64は、第一のタイプの部分63の環を包囲する環35として成形され、ここでは、これら環35の外周の所には出っ張り38が設けられる。
更に、小さな貫通孔65の内側面66は、電気導電材で被覆され、これら小さな貫通孔65の電気導電材と、電気導電材の端面11、12上に存在する部分63、64との間には、接続33、37が配置される。
この電気導電材は、任意の適当な技法を用いて塗布することができる。このプロセスにおいて、最初に、電気絶縁体60の全表面を電気導電材で被覆することができ、この電気導電材の部分は、後の工程において、電気導電材の必要とされるパターンが得られるように除去される。
この製造プロセスの一つの更なるステップは、スペーサ45のかなりの部分を第二の電極22の表面に、好ましくは半田付けを用いて取り付けることが目標とされる。好ましくは、スペーサ45を個別に取り付けるという厄介な方法は回避される。代わりに、これらスペーサ45を運ぶキャリア(どの図面にも示されていない)を用いることも可能であり、この場合は、このキャリアとこれらスペーサ45の全体が、第二の電極22の表面に部分的に、スペーサ45を介して、取り付けされ、このキャリアは、その後、除去される。例えば、アルミニウムシートがキャリアとして用いられ、この場合、スペーサ45は、ニッケル/銅から構成される。アルミニウムシートとこれらニッケル/銅のスペーサ45の全体が、第二の電極22に、スペーサ45を介して、半田付けされる。この製造プロセスの後の工程において、アルミニウムが、例えば、エッチングを用いて除去される。
キャリアとこれらスペーサ45の全体は、当初は平坦なものとしても良く、この全体は、スペーサ45のフレキシブルに寄与する三次元構造又は階段構造をスペーサ45に設けるために鍛造ツール(forging tool)を用いて処理される。これらスペーサ45が意図される形状と見なされた後に、キャリアとこれらスペーサ45の全体は、電気絶縁体60に接続される準備が整う。この製造プロセスの1つの更なるステップの際に、電気絶縁層25が、少なくとも、第一の電極21の大きな貫通孔14の内側表面17を被覆する部分と、スペーサ45の上側部分とに塗布される。この電気絶縁層25は、電気絶縁材、例えば、パリレンなどの誘電体を含む。
この電気絶縁材を塗布するプロセスにおいて、この絶縁材で被覆されることを必要としない表面は、これら表面に電気絶縁材が塗布されることを回避するために、例えば、除去可能なテープを用いて一時的に遮蔽しても良い。もう一つのオプションとして、単純に電気絶縁材を電気絶縁体60に塗布するプロセスを遂行し、その後、得られた電気絶縁層25の一部を除去することもできる。
この製造プロセスのさらにもう1つのステップの際に、第二のカバープレート42が電気絶縁体60の第二の端面12に、好ましくは、既に上で述べたように、半田によって取り付けられる。
本発明の範囲内で、この製造プロセスの際に、電気絶縁体60の各々の大きな貫通孔14に、別個の第二のカバープレート42を設けることも可能であるが、しかし、第一の電極21に、1つのシートを取り付け、このシートを、電気絶縁体60が別個の部分に分割されるこの製造プロセスの最後のステップの際に、別個のカバープレートに分割することも可能である。
この製造プロセスのさらにもう1つのステップの際に、電気絶縁層25が、疎水性材で被覆され、これによって流体コンタクト層28が得られる。
この製造プロセスのさらにもう1つのステップの際に、第一のカバープレート41がスペーサ45の上側に取り付けられる。第二のカバープレート42と同様に、この第一のカバープレート41は、この第一のカバープレート41をスペーサ45に半田付けによって取り付けることができるように、金属環を含んでも良い。更に、電気絶縁体60の各々の大きな貫通孔14に別個の第一のカバープレートを設けることも可能であるが、しかし、スペーサ45に、1つのシートを取り付け、このシートを、電気絶縁体60が別個の部分に分割される製造プロセスの最後のステップの際に、別個のカバープレートに分割することも可能である。
両方のカバープレート41、42が取り付けられた後に、製造されるべきレンズ1の流体チャンバ50を構成する区画されたスペーサが得られる。この製造プロセスのさらにもう1つのステップの際に、これら流体チャンバ50は、流体51、52で満たされる。上で既に説明されたように、これらスペーサ45は、第二の電極22に単に部分的に取り付けられる。各スペーサ45と関連する第二の電極22との間の接続は、第二の電極22の出っ張り38の近傍において、流体が出っ張り38から流体チャンバ50内に自由に流れ込むことができるように中断される。こうして、これら流体51、52を出っ張り38上に注ぎ、これらが流体チャンバ50の内側に、スペーサ45と第二の電極22との間の接続内の開いた空間を通って流れ込ませることで、流体チャンバ50は、これら流体51、52で満たされる。
流体チャンバ50が完全に密封されるように、前の段落において説明された製造プロセスのステップに、スペーサ45と第二の電極22との間の接続が完成される際に、もう1つの更なるステップが続くことが理解され、流体チャンバ50からこれら流体51、52が流れ出ることは不可能となる。この接続を完結する目的に対しては、例えば、これ自体は知られている超音波接続技法を用いても良い。
流体チャンバ50を完全に密封するステップが完了した後は、この電気絶縁体60は、レンズ1の集合体と見なすことができ、これらレンズ1は、これらの円周面16に沿って互いに貼り付けられている。別個のレンズ1を得るためには、電気絶縁体60が分割される製造プロセスの最終ステップが遂行される。このプロセスにおいて、この電気絶縁体60は、分離の境界線に亘って別個のレンズ1に分割されるが、図5には、これら境界線の2つが、点線68を介して簡略的に示されている。これら分離のライン68は、小さな貫通孔65を通り抜けるように走り、互いに直角な2つの方向に延びる。この電気絶縁体60を別個のレンズ1の分割する目的に対しては、任意の適当な分離技法を用いてもよい。
本発明による方法を遂行するための上で説明された方法は、単に一例と見なされるべきであることを理解されるべきである。本発明は、示されるレンズ1のような可変焦点レンズ、すなわち、2つの電極21、22と、メニスカスで分離された2つの流体51、52で満たされた流体チャンバ50とを含み、このメニスカスの形状は電圧の影響下において可変であり、これらレンズは、個々のレンズの貫通孔14を構成するように意図された複数の貫通孔14を含む電気絶縁体60から製造されるレンズを製造するためプロセスであって、この電気絶縁体60は、これら電極21、22と少なくとも電気絶縁層25とが塗布され、これら貫通孔14が密封され、これら流体51、52で満たされた後に、分割されるような全てのプロセスを包含するものである。
この製造プロセスのこれらステップは、製造されるべきレンズの設計と関係する。例えば、本発明の範囲内で、このレンズは、2つのスペーサ45を含み、1つのスペーサ45は、第一のカバープレート41と第二の電極22との間に配置され、もう1つのスペーサ45は、第二のカバープレート42と第一の電極21との間に配置されることも可能である。当然、2つのスペーサ45を有するこのようなレンズを製造するためには、この製造プロセスは、上で説明された製造プロセスのように、スペーサ45を、電気絶縁体60の第一の端面11の側において、第二の電極22に取り付けるステップを含むだけでなく、更に、スペーサ45を、電気絶縁体60の第二の端面12の側において、第一の電極21に取り付けるステップも含む。
好ましくは、本発明による方法の際に、レンズ1の要素間の全ての接続は、ガス漏れがなく及び液体漏れがない接続を形成することに向けられた接続技法によって実現される。このような接続技法には、半田付け及び溶接技法が含まれる。もし、例えば、接着剤やOリングなどが接続を実現する目的で用いられるような他の接続技法が適用された場合は、得られる接続は、完全にガス漏れがなく或いは液体漏れがないとはならない。このため、長期的には、気泡が流体チャンバ50内に出現し、これは、レンズ1の動作に影響を及ぼす。
これらレンズ1は、携帯装置、例えば移動電話器や、デジタル録画装置内で用いるための光学走査デバイスに適用しても良い。
ズームレンズを形成するために、複数のレンズ1を、これらレンズ1の貫通孔14が互いに整合するように一列に配置しても良い。図6には、3つのレンズ1を含むレンズアセンブリ3が簡略的に示されているが、これは、ズーミング機能を遂行する能力を有する。この示される例においては、これら3つのレンズ1は、別個のキャリア基板6上に配置されている。しかし、これらレンズ1を互いに取り付けるための手段を、これらレンズ1の電気絶縁部材10の、第一の端面11か或いは第二の端面12の少なくとも一方の上に設けることで、自己サポート(self-supporting)レンズアセンブリ3を得てもよい。
ズームレンズと、これらがどのように機能するかについては、前もって公開されてない(non-prepublished)欧州特許出願第02079473.1号明細書と第02075649.0号明細書において更に詳しく説明されており、これらがここに参照として組み込まれている。
これらレンズ1は、通常は、カメラ内に適用されるが、このカメラは、更に、画像センサと相互接続ボディとを含み、この相互接続ボディは、この相互接続ボディの第一の表面と第二の表面上に設けられた電気導電トラック(tracks)を含み、これら電気導電トラックは、画像センサ及び可変焦点レンズ又はレンズアセンブリとの両方の間の、これらの電子機器を駆動するための接続、又はコンタクトパッドへの接続を確立できるように成形される。これとの関連で、注意すべき事項として、前以て公開されていない欧州特許出願第02078209.0号明細書には、発明の1つの可能な実施形態として、レンズと、画像センサと相互接続ボディとを有するカメラが開示されているが、これも、ここに参照として組み込まれるものである。
このカメラは、上述の携帯装置の部分であっても良く、これは、更に、入力手段と、情報処理手段と、ディスプレイ手段とを含んでも良い。
好ましくは、携帯装置への適用の目的に対しては、このレンズ1の寸法は、比較的小さい。例えば、第一の端面11と第二の端面12との間の距離に対する適切な値は2.5mmであり、貫通孔14の直径に対する適切な値は4.0 mmであり、2つの反対の平坦な表面15の間の距離に対する適切な値は6.5mmである。
本発明の範囲内で、この可変焦点レンズ1の設計の細部は、図1と2に示されているレンズ1との関連で上に開示された細部と変えても良い。
例えば、電極21、22の形状は異なっても良く、これら電極21、22の電気絶縁部材10上の位置も異なっても良い。例えば、これら電極21、22が電気絶縁部材11の第一の端面11と第二の端面12とを被覆する範囲は可変である。
本発明によるこの可変焦点レンズの第二の好ましい実施形態においては、この一部が図7に示されているが、この電気絶縁部材10の第一の端面11は、第二の電極22によってのみカバーされる。この実施形態においては、第一の電極21は、この電気絶縁部材10の、貫通孔14を規定する内側表面17と、第二の端面12の一部と、1つの凹面16のみを被覆する。
好ましくは、この第二の好ましい実施形態によるレンズの製造プロセスにおいては、ある1つの電気絶縁体60が用いられ、この絶縁体60の表面は、電気導電材で被覆され、この電気導電材の、端面11、12と、大きな貫通孔14の内側面17とを被覆する部分は、連続している。この製造プロセスの1つのステップにおいて、これら連続部分が、回転円錐ツール(rotating conical tool)を第一の端面11の側でこれら貫通孔14内に挿入することで中断され、この電気導電材は、内側表面17と第一の端面11との間の変わり目の位置から、電気導電材がこのツールに触れるやいなや除去される。こうして、これらレンズのこれら2つの別個の電極21、22が得られ、これら電極21、22は、電気絶縁体60の表面の、内側表面17と第一の端面11との変わり目の所に存在する、環として成形された被覆されていない部分39によって分離される。
本発明によるこの可変焦点レンズのこれら電極21、22は、これら電極21、22によって、第一の流体51と第二の流体52との間のメニスカス53の形状が変化するように電圧を加えることが可能な限り、任意の適当な形状で、かつ電気絶縁部材10上の任意の適当な位置に設けることができる。
第一の電極21と、第二の電極22との両方が、電気絶縁部材10の外周面13まで延びることは必要とされない。しかし、本発明によるレンズの、電極21、22が外周面13まで、例えば、示されているように凹面16まで、延びるような実施形態においては、これら電極21、22を、外周面13の所に接触させることが可能となる。これが可能となることの1つの重要な長所は、製造プロセスの際に、単一のシートを電気絶縁体60に取り付けかつこのシートを製造プロセスの最後のステップの際に分割することでこれらカバープレート41、42が形成されることができるように、これら端面11、12がカバープレート41、42で完全に被覆されても良いことである。
これらカバープレート41、42は、完全に透明である必要はない。これらカバープレート41、42にとって重要なことは、光を貫通孔14を通過させることができることである。
これらカバープレート41、42は、ガラス以外の別の材料、例えば、ポリマー材を含んでも良い。これらカバープレート41、42は、複数の層を含んでも良く、各層は、異なる材料を含んでも良く、また、隣接する層と異なる寸法を有しても良い。
好ましくは、この貫通孔14は、円形の横断面を有する円筒に成形される。これは、この貫通孔14を形成するプロセスの観点からも、このレンズの光学特性の観点からも好ましい。しかし、これは、この貫通孔14は別の形状を有しても良いという事実を変えるものではない。更に、本発明によるレンズの外周も、別の形状を有しても良い。好ましくは、この外周は、これらレンズが、電気絶縁体60に基づいて、この絶縁体60を分離直線68に亘って分割することで形成することができるように、長方形とされる。しかし、この外周は、他の適当な形状を有しても良く、例えば、円形であっても良い。
この電気絶縁体60の小さな貫通孔65は、円形の横断面を有する円筒に成形しても良い。これは、必須ではなく、これら小さな貫通孔65は、別の適当な形状を有しても良い。
スペーサ45が電気導電材を含む必要はない。例えば、流体チャンバ50が部分的に第二の電極22によって区画され、第二の電極22がいかなる層25、28によっても被覆されないような設計においては、第二の電極22と第二の流体52との間の直接の接触を確立しても良く、このため、第二の電極22を機能的に長くする必要性はなくなる。
この製造プロセスの際に、流体チャンバ50は、上で説明されたそれとは異なる方法によって流体51、52で満たしても良い。換言すれば、これら流体51、52は、スペーサ45と第二の電極22との接続の間の開いた空間を通じて提供される必要はない。更に、第二の電極22は、第一の端面11の所に、説明された充填プロセスにおいて役割を演じる出っ張り38を含むことも必要とされない。
図8には、本発明によるレンズの電気絶縁部材10、並びに貫通孔14の内側に配置され、この電気絶縁部材10に取り付けられる中空挿入物(hollow insert)18が示されている。示されるこの例においては、この挿入物18の内側面19は、第一の端面11から第二の端面12に向かう方向に先細となっている。
挿入物18の使用は必須ではない。しかし、電気絶縁体60の使用された材料のために、電気絶縁体60の表面が比較的粗くなるような場合には、挿入物18を用いると便利である。この場合には、設けられるべき層を受け入れるための滑らかな表面が、この挿入物18によって得られる。これとの関連で、滑らかな表面は、この粗い表面に、第一の電極21の一部である電気導電層以外の適当な層を設けることによって得ることも可能であることに注意する。
この挿入物18の内側面19は、図8に示されるように、先細りとしても良いが、しかし、これは必須ではない。例えば、挿入物18の内径が一定であっても良く、または挿入物18の内側表面19が階段状の外観を有しても良い。電気絶縁部材10の、貫通孔14を規定する内側表面17も、とりわけ挿入物18が用いられないときは、先細りに又は階段状の外観を有するようにしても良いことに注意すべきである。挿入物18の内側表面19又は貫通孔14を規定する内側表面17が先細りに又は階段状にされるようなレンズにおいては、メニスカス53の形状は、このレンズの光学特性に有利に働くような影響を受ける。
当業者においては明らかなように、本発明の範囲は、上で説明された実施形態に制限されるものではなく、これらの幾つかの改善及び修正が添付のクレームに定義される本発明の範囲から逸脱することなく可能である。
以下では、本発明の幾つかの重要な態様が記載される。第一の重要な態様によると、この可変焦点レンズの製造プロセスの際に、複数のスペーサ45を運ぶキャリアが提供されるが、ここでは、このキャリアとこれらスペーサ45の全体が電気絶縁体60に、スペーサ45を介して、取り付けられ、その後、このキャリアは除去される。
第二の重要な態様によると、この可変焦点レンズの製造プロセスの際に、挿入物18が大きな貫通孔14の内側に配置され、電気絶縁体60に取り付けられ、これら挿入物18の表面は、電気導電材の部分で被覆される。
第三の重要な態様によると、電気絶縁体60内の、大きな貫通孔14と小さな貫通孔65を規定する内側表面17と66は、両方とも、少なくとも部分的に電気導電材で被覆され、電気導電材が第一の端面11と第二の端面12との両方の上に配置され、電気導電材の、第一の端面11上に設けられた、各部分の少なくとも一部35は大きな貫通孔14の第一の端を包囲し、一方において、この貫通孔14の電気導電材からは分離され、他方において、隣接する小さな貫通孔65の電気導電材とは接触され、電気導電材の、第二の端面12上に設けられた各部分は、大きな貫通孔14と隣接する小さな貫通孔65の両方の電気導電材と接触する。
第四の重要な態様によると、この電気絶縁体60内のこれら大きな貫通孔14は円形の横断面を有する円筒として成形される。
第五の重要な態様によると、この電気絶縁体60内のこれら小さな貫通孔65は円形の横断面を有する円筒として成形される。
第六の重要な態様によると、この電気絶縁体60はポリマー樹脂材から構成される。
第七の重要な態様によると、この可変焦点レンズ内の第一の電極21の部分は、電気絶縁部材10の第二の端面12上に配置される。
第八の重要な態様によると、この可変焦点レンズのこれらカバー41、42、45の少なくとも1つは、硬直なカバープレート41、42とフレキシブルなスペーサ45とを含み、スペーサ45は電気絶縁部材10に、好ましくは第二の電極22を介して接続され、このカバープレート41、42はスペーサ45に接続される。
第九の重要な態様によると、この可変焦点レンズ内のスペーサ45は、スペーサ45のフレキシブル性に寄与する三次元構造又は階段構造を有するホイルを含む。
第十の重要な実施形態によると、この可変焦点レンズ内の貫通孔14は、円形の横断面を有する円筒として成形される。
第十一の重要な態様によると、この可変焦点レンズ内の挿入物18の内側表面19は、この電気絶縁部材10の第一の端面11から第二の端面12に向かう方向に先細りとなる。
第十二の重要な態様によると、この可変焦点レンズ内のレンズ1のこれらカバープレート41、42の少なくとも1つはレンズとして成形され、すなわち、これらカバープレート41、42の少なくとも1つは、凸又は凹の表面を含む。
Claims (19)
- n(n≧2)個の別個の可変焦点レンズの集合を製造する方法であって、各可変焦点レンズは以下のコンポーネント、
電気絶縁部材であって、この電気絶縁部材を通る光路を提供するために前記光路において光学的に透明なカバーを用いて密封される貫通孔が前記電気絶縁部材内に配置される電気絶縁部材と、
前記貫通孔の内側表面と前記カバーとによって囲まれ、非混和性でかつメニスカスを通じて接触する第一の流体と第二の流体で満たされた流体チャンバと、
第一の電極および第二の電極であって、前記メニスカスの形状がこれら第一の電極と第二の電極との間に加えられた電圧の下で変化する第一の電極と第二の電極と、を含み、前記方法は、
少なくともn個の貫通孔が設けられ、表面の少なくとも一部が電気導電材で被覆された電気絶縁体を提供するステップと、
前記電気導電材の一部を電気絶縁材で被覆するステップと、
前記n個の貫通孔を部分的に密封するステップと、
前記n個の部分的に密封された貫通孔を前記第一の流体と前記第二の流体で満たすステップと、
前記n個の貫通孔を完全に密封するステップと、
前記電気絶縁体をn個の部分に分割するステップと、
を含むことを特徴とする方法。 - 前記電気絶縁体は、n+z個の貫通孔を含み、
z個の貫通孔の各々の内側表面の少なくとも一部は、前記電気導電材で被覆され、
前記z個の貫通孔は、前記電気絶縁体をn個の部分に分割するステップが遂行されるとき、少なくとも2つの孔部分に分割される請求項1記載の方法。 - 前記カバーは、少なくとも部分的にフレキシブルである請求項1または2記載の方法。
- 前記n個の貫通孔の少なくとも内側表面は、疎水性材で被覆される請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
- 前記n個の貫通孔は、気体漏れがなく及び液体漏れのない仕方で密封される請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
- 前記絶縁体がn個の部分に分割される間のステップを除く、請求項1乃至5のいずれかに記載の方法のステップによって得られるn個の可変焦点レンズのアレイ。
- n(n≧2)個の別個の可変焦点レンズの集合を製造する方法において用いられる電気絶縁体であって、
第一の端面と、対向する第二の端面と、これら第一の端面と第二の端面との間に伸びる複数の貫通孔とを含み、
貫通孔の2つのグループが区別可能であり、
第一のグループに属する貫通孔の直径は、第二のグループに属する貫通孔の直径よりも大きく、
前記第一のグループに属する貫通孔と前記第二のグループに属する貫通孔とを規定する内側表面は、両方とも、少なくとも部分的に電気導電材で被覆され、
前記第二のグループに属する貫通孔を被覆する電気導電材は、前記第一のグループに属する隣接する貫通孔を被覆する電気導電材と接触する電気絶縁体。 - 可変焦点レンズであって、
電気絶縁部材であって、第一の端面と、対向する第二の端面と、これら第一の端面と第二の端面との間に伸びる周辺面とを有し、これら第一の端面と第二の端面との間に伸びる貫通孔が前記電気絶縁部材を通る光路を提供するために配置されている電気絶縁部材と、
前記貫通孔の両方の端を密封するカバーと、
これらカバーと前記電気絶縁部材の前記貫通孔を規定する内側表面とによって囲まれた流体チャンバ内に収容され、非混和性であり、かつメニスカスを通じて接触する電気絶縁流体および電気導電流体と、
第一の電極と、
前記第一の電極を前記電気導電流体から分離する電気絶縁層と、
前記電気導電流体と接触する第二の電極と、を含み、
前記メニスカスの形状は、前記第一の電極と前記第二の電極との間に加えられる電圧の下で可変であり、
前記第一の電極の少なくとも一部は、前記電気絶縁部材の内側表面上に配置され、
前記第二の電極の少なくとも一部は、前記電気絶縁部材の第一の端面上に配置される可変焦点レンズ。 - 前記第一の電極および前記第二の電極の少なくとも一方の一部は、前記電気絶縁部材の前記周辺面の一部上に配置される請求項8記載の可変焦点レンズ。
- 前記第一の電極と前記第二の電極の少なくとも1つの一部が配置される前記電気絶縁部材の前記周辺面の一部は、貫通孔を規定する表面の一部として成形される請求項9記載の可変焦点レンズ。
- 前記第一の電極および前記第二の電極の少なくとも一方の一部が配置される前記電気絶縁部材の前記周辺面の一部は、円形の横断面を有する円筒として成形される貫通孔を規定する表面の四分の一として成形される請求項9または10記載の可変焦点レンズ。
- 前記第一の電極の一部は、前記電気絶縁部材の前記第一の端面上に配置され、前記電気絶縁部材の前記第一の端面上に配置される前記第二の電極の部分は、前記電気絶縁部材の前記第一の端面上に配置される前記第一の電極の前記部分を取り囲む請求項8乃至11のいずれかに記載の可変焦点レンズ。
- 前記カバーは、部分的にフレキシブルである請求項8乃至12のいずれかに記載の可変焦点レンズ。
- 前記貫通孔の内側に置かれ、前記電気絶縁部材に取り付けられた中空の挿入物を更に含む請求項8乃至13のいずれかに記載の可変焦点レンズ。
- 請求項8乃至14のいずれかに記載の少なくとも2つの可変焦点レンズを含むズームレンズとして機能するレンズアセンブリであって、これら可変焦点レンズの前記貫通孔が互いに一列に並べられているレンズアセンブリ。
- 請求項8乃至14のいずれかに記載の可変焦点レンズ又は請求項15に記載のレンズアセンブリを含むカメラ。
- 画像センサと相互接続ボディとを更に含むカメラであって、前記相互接続ボディは、前記相互接続ボディの第一の表面および第二の表面上に配置された電気導電トラックを含み、これら電気導電トラックは、前記画像センサと前記可変焦点レンズ又はレンズアセンブリとの両方の間の、これらの電子機器を駆動するための接続、又はコンタクトパッドへの接続を確立できるように成形される請求項16記載のカメラ。
- 請求項16又は17記載のカメラを含み、入力手段と、情報処理手段と、ディスプレイ手段と、を更に含む携帯装置。
- 請求項8乃至4のいずれかに記載の可変焦点レンズを含む記録担体を走査するための光学走査デバイス。
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