JP2006523283A - ダイバージングピストンを備えたピストン機構 - Google Patents

ダイバージングピストンを備えたピストン機構 Download PDF

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Abstract

ピストン機構は、クランクケース(4)と、3つのクランクピン(48,50,51)を備えたクランク軸(7)と、吸気開口部(14)および排気開口部(15)を有する作動チャンバ(10,11,12,13)を規定するダイバージングピストン(5,6)を有するシリンダ(1)と、2つの接続部材(27,28)を含み、接続部材のうち一方は中間のクランクピン(48)と協働し、他方は2つの外側クランクピン(50,51)と協働する。シリンダ(1)の本体には、案内チャネル(16、17)が設けられ、その中に連接棒(19,20)が、交互の順序で配置され、その基部で、一方(27)または他方(28)の接続部材に装着され、2つの同期群の連接棒を構成する。案内チャネル(16,17)は、シリンダのキャビティへの出口を備えたシリンダの作動表面の貫通切欠き(18)を備え、シリンダのキャビティに臨む同期群の連接棒の面(21)は、作動表面の可動部を形成する。ピストン(5,6)は、ピストンの周縁部によって一方(19)または他方(20)の同期群の連接棒の側面(21)に順に装着され、相互に離間し、相互に挿入された2つの可動剛体、すなわち、反対方向へ移動する、接続部材−同期群の連接棒−ピストンを形成する。この構成は、シリンダのキャビティにおいて、いくつかのダイバージングピストン(5,6)の配置を可能にし、ダイバージングピストン間に作動チャンバ(10,11,12,13)を形成し、作動チャンバ内で、異なる行程の独立した作動サイクルが同時に実施される。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、機械工業技術に関し、特に、作動流体(ガスまたはスチーム)のエネルギを機械エネルギに直接変換する、または機械エネルギを作動流体のエネルギに再変換するためのピストン機構に関し、機関、圧縮機、油圧バッファなどの組立ておよび製造に用いることができる。
ダイバージェントピストンを有する2行程機関が知られており、その発明者は、本出願の出願人であり、ピストン機構がシリンダを含み、シリンダ内に、ピストンが相互に対向して配置され、作動チャンバを形成し、ピストンは、反対方向に移動する2つの群において、2対のロッドによって結合される。一方の移動方向のピストンは、各対のロッド上に、相互に離間し、反対方向に移動するピストンと交互に強固に装着される。一方の群のピストンのロッドは、他方の群のピストンを通り抜け、その逆の場合も同様である。これらのロッドは、リンクを介してクランクシャフトの3つのクランクピンと協働する。一方の移動方向のピストン用の2つの外側ロッドは、2つの外側クランクピンと結合され、他方の移動方向のピストンのための2つの内側ロッドは、中間クランクピンと結合される(独国特許出願第3237858号明細書,Class F01B 3/00,F04B 27/00,1984r.参照)。
前記ピストン機構の利点は、各ピストンの両側から作動チャンバを設けることによって、有効能力を2倍増加させ、また、ロッドをクランク軸の3つのクランクピンと接続することによって、同方向のピストンを相互に同期化し平行に作動させて、作業の効率を高めることができることにある。
しかしながら、この設計の大きな欠点は、ロッドが反対方向に移動するピストンを通り抜ける領域でロッドを密封するという問題である。効果的な密封の欠如が、作動チャンバの漏れを生じさせ、全体として、ピストン機構の信頼性を低下させる。その上、この構成で行われるロッドとピストンとの擦れ違い運動は、シリンダ壁の摩耗を増加させ、ピストン移動の均一性を妨げ、このことはピストン機構の作動特性にとって不利である。
ダイバージェントピストンを有する2行程機関が、知られており、その発明者は、本発明の出願人と同じであり、2つの対向シリンダが共通軸に沿って配置されている。それぞれのシリンダのピストン機構は、動力要素(連接棒)によって共通のクランク軸に直接作用する2つのダイバージェントピストンを含む。クランク軸は、2つの基礎ピンと3つのクランクピンを含み、2つのピストンは中間クランクピンに作用するクランク軸に隣接し、2つのピストンは2つの外側クランクピンに作用するクランク軸から離間している。クランク軸に隣接する同じ移動方向のピストンは、中間のクランクピンに結合されたスライドバーを案内するヒンジによって相互に強固に装着されている。クランク軸から離間したピストンは、リンクによって、外側のクランクピンに結合される(独国特許第4135386号明細書,Class F02B75/28,75/32,1992r.参照)。
この技術的解決手段の利点は、動力要素、すなわち連接棒と、シリンダの作動キャビティの境界の外側でクランク軸に直接作用するスライドバーとによってロッドを置き換えることである。このようにして、それぞれのシリンダに第2のピストンを収容することが可能になる。一方の方向のピストンロッドを連接棒と置き換えることによって、シリンダ・ピストンシステムの接合部を密封することができる。提示された2行程機関は、小型化、低重量の構造、多重シリンダの使用が可能であること、および低い製造費によって特徴付けられる。
ダイバージェントピストンを有する前記2行程機関の欠点は、ヒンジの著しい摩擦であり、しばしば交換を必要とすることである。
ダイバージェントピストンを備えた2行程機関が知られているが、この機関は、吸気開口部と排気開口部とを有する段付き内部キャビティを備えた対向シリンダおよびそれぞれのシリンダにおいて相互に接触する2つのピストンを含むピストン機構と、3つのクランクピンを備えたクランク軸とを有する。外側クランクピンは両方とも、リンクによって摺動スリーブ(外側接続部材)と結合され、この摺動スリーブはガイドレール上でシリンダ本体などを通って摺動し、同期群の連接棒によって、クランク軸から離間したピストンと結合される。これらの連接棒は、シリンダ本体内で、その軸に平行に配置された案内チャネルにおいて前後に移動できるように配置される。中間クランクピンは、少なくとも1つのリンクと、内側接続部材を通じてクランク軸に隣接したピストンに結合される。内側接続部材は、シリンダのキャビティに配置され、クランク軸が通過し自由に移動するための開口部を備えたピストンと一体化される(独国特許第19503444号明細書,F02B 75/32,F02B 25/10,1998参照)。
前記既知のピストン機構の利点は、一方の移動方向のピストンロッドが、ある場合には、一方の接続部材とともに同時発生的に動く一群の連接棒によって置き換えられ、別の場合には、反対方向に移動するピストンの他方の接続部材との直接接続は、両方のシリンダにおけるピストンの直線状の同期運動を可能にすることである。接続部材とクランク軸とを連結することによって、接続ヒンジ機構および基礎ベアリングの摩耗は軽減する。いかなる位置でも、クランク軸は、異なる力の両方の合力、すなわち、クランク軸の内側および外側クランクピンにかかるガスの周期的活性力および質量がかかっているにすぎない。このプラス効果は、機関の回転数が増加するに従い増大する。
前記技術的解決手段の欠点は、異なる種類の外側および内側接続部材があることであり、このことは設計をより複雑にし、この機構の寸法および重量を増大させ、一方でピストンと接続部材との動的な接続が難しい。この構造物は非常に精密に製造されなければならない。1つのシリンダに2つよりも多いダイバージングピストンを設ける問題は今日まで依然未解決のままである。
本発明が解決しようとする課題は、効果的で、信頼性よく作動し、製造が簡単で、かつ広範囲に亘る用途を有し、しかも金属をほとんど含まず、低コストである新規のピストン機構を創出することである。本発明の他の目的および利点は、本明細書および図面から明らかになるであろう。
この技術的成果は、1つのシリンダに複数のダイバージングピストンを配置することによってピストン機構の比容積を増加させ、それによって、ピストン間に作動チャンバを形成し、その中で、異なる行程の独立した作動サイクルが同時に実施される。
課題は、以下において解決される。すなわち、ダイバージェントピストンを備えたピストン機構には、クランク軸を備えたクランクケースと、吸気開口部および排気開口部と対向する方向に向けられた少なくとも2つのピストンとを備えたシリンダと、クランク軸の3つのクランクピンと協働する接続部材とを含み、接続部材の一方は、中間のクランクピンに結合され、他方の接続部材は2つの外側のクランクピンと結合され、少なくとも1つのピストンは連接棒に強固に装着され、連接棒の基部は接続部材の一方に強固に装着され、軸に平行なシリンダ本体に配置された案内チャネルに設けられ、前記接続部材に対応する移動の方向を有する同期群の連接棒を形成し、シリンダは、少なくとも1つの対向する方向に向けられたピストンに強固に装着される連接棒をさらに含み、連接棒の基部は他の接続部材に強固に装着され、連接棒は、既知の案内チャネルに平行なシリンダ本体に交互の順序に形成された追加の案内チャネルに位置し、他方の接続部材に相当する移動方向を有する他方の同期群の連接棒を形成し、全ての案内チャネルは、シリンダのキャビティに出口を備えたシリンダの作動表面における貫通切欠きを備えて配置され、シリンダのキャビティに臨む異なる方向の同期群の連接棒の側面がシリンダの作動表面の可動部を形成するようにし、ピストンは、ピストン間で作動チャンバを形成する異なる同期群の連接棒の側面でピストンの周縁部によって順次固定され、接続部材は、クランク軸とそれに隣接したピストン間に配置され、接続部材は、内側接続部材と、中央開口部を備えた外側接続部材との形状で設けられ、内側接続部材の輪郭が外側接続部材の中央開口部の輪郭と重なるように相互に自由に移動することができ、内側接続部材は、相互に装着した2つのプレートの形状であって、前記接続部材の同期群の連接棒のための、スタンドを備えた下部プレートと、周縁部に半径方向切欠きを備えた上部プレートとの、2つのプレートの形状で設けられ、これらはその基部によって下部プレートに装着され、両方のプレートの前記連接棒間に、他方の同期群の連接棒のための凹所を備え、外側接続部材は、中央開口部を有し、頂部で相互に装着された楕円形の形状を備える、2つの多面プレートの形状を有し、下部プレートは、2つの直径方向スタンドを備え、上部プレートは、前記接続部材の同期群の連接棒のための中央開口部の輪郭に従う半径方向切欠きを備え、2つのプレートはその基部によって下部プレートに装着されており、両方のプレートにおける前記連接棒間に、他方の同期群の連接棒のための凹所を備え、内側接続部材は、クランク軸の中間クランクピンに結合され、外側接続部材は、クランク軸の2つの外部クランクピンに結合され、内側接続部材は、中央クランクヒンジ枠を介してクランク軸の中間クランクピンに結合され、外側接続部材は、側方のクランクヒンジ枠を介して、クランク軸の2つの外側クランクピンに結合され、クランクヒンジ枠は、自由並進移動のための輪郭で配置されたスタンドとスライドバーを備えた、別々の長方形輪郭の形状でそれぞれ作られ、クランク軸の対応するクランクピンを保持し、中央クランクヒンジ枠のスタンドは、ピンを介して、内側接続部材のスタンドと結合され、側方クランクヒンジ枠のスタンドのそれぞれは、ピンを介して、外側接続部材の対応するスタンドと結合され、クランクヒンジ枠は、クランクケースに配置された案内板間に設けられ、内側接続部材は、中央リンクを介して、クランク軸の中間クランクピンに結合され、外側接続部材は、側方リンクを介してクランク軸の外側クランクピンに結合され、中央リンクは、ピンを介して、内側接続部材に結合され、側方リンクのそれぞれは、ピンを介して、外側接続部材の対応するスタンドに結合され、シリンダのキャビティに臨む内側接続部材の同期群の連接棒の側面上に、一方の移動方向のピストンを取り付けるための3つの突起部が形成され、シリンダのキャビティに臨む外側接続部材の同期群の連接棒の側面上に、反対方向に移動するピストンを装着するための2つの突起部が形成され、外側接続部材の同期群の連接棒上の突起部は、内側接続部材の同期群の連接棒上の突起部間に配置され、一方の同期群の連接棒上の突起部は、他方の同期群の連接棒上の突起部間の距離に等しい相互に等距離に配置され、両方の同期群の連接棒上の突起部は広くなり、その断面積は大きくなり、両方の同期群の連接棒の幅広面上で、シリンダ軸から最も遠く離れて配置された側面の側から、案内チャネルのための肩部があり、この肩部は連続して形成され、肩部は断続され、肩部を考慮に入れない場合、半径方向の両方の同期群の連接棒の幅広面の幅は、少なくとも2倍も連接棒の厚みを超え、連接棒の断面は、案内チャネルの断面に相当し、連接棒は、0.02mm未満の間隙を有し案内チャネル内に配置され、ピストンは同期群の連接棒の突起部のための環状係合溝を有し、ピストンはシールリングのための環状溝を有し、ピストンは短くされ、ピストンは、両方の同期群の連接棒の突起部にボルトによってさらに装着され、両方の同期群の連接棒のための案内チャネルは、作動シリンダの全長に亘り、同期群の連接棒のための案内チャネルは短くされ、案内チャネルは、T字形断面形状を有し、異なる同期群の連接棒のための案内チャネルは、1つの案内チャネルによって交互に配置され、異なる同期群の連接棒のための案内チャネルは、2つの案内チャネルによって交互に配置され、シリンダ本体内に、案内チャネルは相互に等距離に形成され、案内チャネル内の貫通切欠きはその全長を覆い、吸気開口部および排気開口部は、2つのダイバージングピストンによって形成された作動チャンバの中央断面に配置され、ダイバージングピストンによって形成された作動チャンバは、同じ高さを有し、一方の外側ピストンによって形成された作動チャンバは、ダイバージングピストンによって形成された作動チャンバよりも2倍小さい高さを有し、吸気開口部および排気開口部は、一方の外側ピストンによって形成された作動チャンバの上部に配置され、吸気開口部および排気開口部は、案内チャネル間の空間に設けられ、シリンダは、クランクケースに配置された調節蓋を有し、クランクケースは技術開口部を有し、シリンダは蓋を有し、シリンダは、作動チャンバ内に点火プラグを有する。
クレーム記載の発明は、最も関連のある先行技術とは、以下の点で異なる。シリンダは、反対方向に移動する少なくとも1つのピストンに強固に装着された連接棒をさらに含み、連接棒の基部は、他方の接続部材に装着され、交互の順序に既知の案内チャネルに平行なシリンダ本体に形成された追加の案内チャネルに配置され、他方の接続部材の連接棒の同期群を形成し、全ての案内チャネルは、シリンダのキャビティに臨む異なる方向の同期群の連接棒の側面が、シリンダの作動表面の可動部を形成するように、シリンダのキャビティへの出口を有するシリンダの作動表面に貫通切欠きを有し、ピストンは、ピストン間で作動チャンバを形成する異なる同期群の連接棒の側面に、ピストンの周縁部によって順次装着される。
これらの特徴のそれぞれは、本質的であり、これらを総合すれば、該当課題を解決するために充分である。
クランク軸とそれに隣接するピストンとの間の接続部材の配置、すなわち、接続部材は、相互内で自由移動するための、内側接続部材および中央開口部を備える外部接続材として、内側接続部材の輪郭が、外側接続部材の中央開口部の輪郭と重なるように設けられ、内側接続部材は、相互に装着した2つのプレートの形態であって、前記接続部材の同期群の連接棒のための、スタンドを備えた下部プレートと、周縁部に半径方向切欠きを備えた上部プレートとの2つのプレートの形態で設けられ、それらはその基部によって下部プレートに装着され、両方のプレートのこれらの連接棒間に、他方の同期群の連接棒のための凹所を有し、外側接続部材は、頂点で楕円形に丸くされ、中央開口部と相互に装着された2つの多辺プレートの形態であって、直径方向の2つのスタンドを備えた下部プレートと、前記接続部材の同期群の連接棒のための中央開口部の輪郭に従う半径方向切欠きを備えた上部プレートであって、その基部によって下部プレートに装着され、両方のプレートの前記連接棒間に他方の同期群の連接棒のための凹所を有する上部プレートとの2つの多辺プレートの形態を有し、内側接続部材をクランク軸の中間クランクピンと接続し、外側接続部材をクランク軸の2つの外側クランクピンと接続し、内側接続部材を中央のクランクヒンジ枠を介してクランク軸の中間クランクピンと接続し、外側接続部材を側方のクランクヒンジ枠を介してクランク軸の外側クランクピンに接続し、クランクヒンジ枠は、それぞれ、別々の長方形輪郭の形状を有し、スタンドおよびスライドバーが、クランク軸の対応するクランクピンを保持する自由並進移動のための輪郭内に配置され、側方クランクヒンジ枠のスタンドのそれぞれをピンを介して外側接続部材の対応するスタンドと接続し、クランクケースに配置された案内板間にクランクヒンジ枠を設け、内側接続部材を中央リンクを介してクランク軸の中間クランクピンと接続し、外側接続部材を側方リンクを介してクランク軸の外側クランクピンと接続し、中央リンクをピンを介して内側接続部材のスタンドと接続し、側方リンクのそれぞれをピンを介して、外側接続部材の対応するスタンドと接続し、一方の移動方向のピストンを内側接続部材の同期群の連接棒に取り付けるための3つの突起部をシリンダのキャビティに臨む側面に配置して、反対方向に移動するピストンを外側接続部材の同期群の連接棒に装着するための2つの突起部をシリンダのキャビティに臨む側面に配置し、外側接続部材の同期群の連接棒上の突起部を内側接続部材の同期群の連接棒状の突起部間に配置し、一方の同期群の連接棒上の突起部を相互に等距離に、かつ、他方の同期群の連接棒上の突起間に等距離に配置し、両方の同期群の連接棒上の突起部を広げ、その断面積が大きくなるようにし、シリンダ軸から最も遠く離れた側面の側から幅広面上の両方の同期群に案内チャネルのための肩部を設け、肩部を連続にし、肩部を断続にし、半径方向の両方の同期群の連接棒の幅広面の幅は、肩部を考慮に入れない場合は、少なくとも2倍も連接棒の厚みより大きくなり、連接棒の断面は案内チャネルの断面に相当し、連接棒は、0.02mm未満の間隙で案内チャネル内に配置され、ピストンに同期群の連接棒の突起部のための環状係合溝を備え、ピストンにシールリングのための環状溝を備え、ピストンを短くし、ピストンを両方の同期群の連接棒の突起部にボルトによってさらに装着し、両方の同期群の連接棒のための案内チャネルを作動シリンダの全長に亘って配置し、同期群の連接棒のための案内チャネルを短くし、案内チャネルはT字形断面形状を有し、異なる同期群の連接棒のための案内チャネルは1つの案内チャネルによって交互に配置され、異なる同期群の連接棒のための案内チャネルは2つの案内チャネルによって交互に配置され、案内チャネルを相互に等距離にシリンダ本体内に形成し、貫通切欠きを案内チャネル内にその全長に沿って配置し、吸気開口部および排気開口部は、2つのダイバージングピストンによって形成された作動チャンバの中央部に配置し、ダイバージングピストンによって形成された作動チャンバは相互に関して同じ高さであり、一方の外側ピストンによって形成された作動チャンバは、ダイバージングピストンによって形成された作動チャンバより高さを2倍小さくし、吸気開口部および排気開口部を、一方の外側ピストンによって形成された作動チャンバの上部に配置し、吸気開口部および排気開口部を案内チャネル間の空間に配置し、シリンダに、クランクケース内に配置された調節蓋を備え、クランクケースに技術開口部を備え、シリンダに蓋を備え、シリンダに作動チャンバ内の点火プラグを備える、という以上に述べた配置は、特定の実施形態における本提案の発明を特徴づける特徴である。
少なくとも一方の反対方向のピストンに強固に装着され、他方の接続部材に連接棒の基部によって強固に装着された追加の連接棒の存在によって、反対方向に移動する連接棒の別の同期群を創出することができ、これは、既知の同期群の連接棒と同一であり、同等部品の使用およびそれらの製造の簡略化を可能にし、ピストンと接続部材との動的接続の可能性が増す。
シリンダ本体に配置された追加の案内チャネルに、交互に既知の案内チャネルに平行に、追加の連接棒を配置することは、既知の群の連接棒と全く同じような、反対方向に移動する連接棒の第2の同期群の配置を可能にし、シリンダの作動キャビティの荷重を軽減し、ピストン機構の設計の簡略化、寸法の短縮およびシリンダの作動キャビティのさらに効率的使用を可能にする。
全ての案内チャネルに、キャビティへの出口を有するシリンダの作動表面の貫通切欠きを備えることによって、案内チャネルに両方の同期群の連接棒を配置することができ、シリンダのキャビティに臨む側面は、反対方向に移動する作動表面の可動部を形成し、ピストンとシリンダの作動表面の可動部との周縁部による強固に装着を可能にする。両方の移動方向のピストンをその周縁部によってこのように装着することは、1つのシリンダにピストンを必要数配置することに関する制限事項を全て排除する。
異なる群の同期の連接棒上にピストンを順次配置することは、ダイバージングピストン間の1つのシリンダに作業チャンバを必要数配置することに関する制限を排除し、独立した作業サイクルの異なる行程を同時に実施する。
クレームされた全特徴は、比容積の増加、低重量、小型化、簡単な設計および構造、低製造費、信頼性の向上、長作動寿命、および、より広範囲の用途によって特徴付けられるピストン機構を得ることを可能にする。
本発明の本質的な特徴は、添付の図面を参照して、以下の説明から明らかになるであろう。
4行程内燃機関(ICE)の実施例のための、提案されたピストン機構の好ましい実施形態として、一実施形態が選択される。
ピストン機構(ICE)(図1参照)は、クランクケース4に設けられた着脱可能挿入部3上に装着された調節蓋2を備えたシリンダ1を含む。ピストン5,6は、シリンダ1に設けられ、クランクケース4には、クランク軸7が、ベアリング9上のベアリング組立体8に配置される。3つのピストン5と2つのピストン6は、作動チャンバ10,11,12,13を形成し、これらの間に、それぞれの断面において、吸気開口部14および排気開口部15(図2,図4参照)を備える。シリンダ1(図5参照)の本体には、2つの群の案内チャネル16,17が、各群に3つのチャネルを備え、シリンダの軸に平行な円形に均一に配置されている。案内チャネル16,17は交互に配置される。案内チャネル16,17は、シリンダ1の作動表面において、シリンダのキャビティへの出口を備えた貫通切欠き18を全長に亘って備えている。案内チャネル16,17は、T字形断面形状を有している。案内チャネル16には、並進移動のための連接棒19が配置され(図3参照)、案内チャネル17には、連接棒20が同じように配置されている。連接棒19,20のそれぞれは、シリンダ1の作動表面の形状を有する狭い側面21(図6,図7参照)によって、シリンダ1のキャビティに臨み、全ての連接棒19,20の側面21は、シリンダの作動表面の可動部を構成する。狭い連接棒19,20は、半径方向に充分な幅を有し、高い軸荷重に耐えることできる。狭い連接棒は、前後方向に充分な柔軟性を有し、作動チャンバの必要なシールを与える0.02mm未満の間隙を有して、長い案内チャネル16,17に配置されるようにできる。可動部における、シリンダ1の作動表面の円筒形状を維持し、その可動部の非可動部への円滑な移行を与えるために、案内チャネル16,17の形状に対する、シリンダ1の軸から最も遠く離れた側面23の側から、連接棒19,20のそれぞれの幅広側面22上に、肩部24が形成され、前記連接棒の半径方向変位を防止する。肩部24を考慮に入れない連接棒19,20の側面22の幅は、その厚みの2倍以上も大きい。それぞれの連接棒19(図6参照)の側面21上に、連接棒の下端から異なる高さの3つの突起部25が、3つのピストン5をそれぞれその周縁部で、対応するレベルですべての連接棒19上に装着するために配置される。各連接棒20の側面21(図7参照)には、連接棒の下端から異なる高さの2つの突起部26が、2つのピストン6をそれぞれその周縁部で、対応するレベルですべての連接棒20上に装着するために配置される。各連接棒19,20の突起部25,26の間の距離は、相互に等しい。連接棒20の突起部26は、連接棒19の突起部25間に配置され、ピストン6が対応するピストン5間の中間位置にある(図2参照)ときには、突起部25間の中央位置を占める。
連接棒19の下部基部は、連接棒19の一方の同期群を形成する内側接続部材27(図15,図16参照)に強固に装着され、連接棒20の下部基部は、連接棒20の他方の同期群を形成する外側接続部材28(図17,図18参照)に強固に装着される。内側接続部材27および外側接続部材28(図3参照)は、外側接続部材28の内部輪郭が、内側接続部材の輪郭と重なるように、相互に自由な移動をするために配置されている。これらの接続部材は、シリンダ1とクランク軸7との間に配置される(図1,図2参照)。
内側接続部材27(図15,図16参照)は、相互に装着された2つのプレートの形態を有し、下部プレート29はスタンド30を備え、上部プレート31は連接棒19のための半径方向切欠き32を周縁部に備え、両方のプレートの連接棒間に連接棒20のための凹所33を備えている。連接棒19は、下部プレート29上にその基部で配置される。その固定グリップ34は、ボルト35によってプレート29,31間に係合される。
外側接続部材28(図17,18参照)は、頂点で楕円形に形成され、中央開口部36を備え相互に装着された、2つの多辺プレートの形態を有し、その下部プレート37は、2つの直径方向スタンド38を備え、上部プレート39は、この接続部材の同期群の連接棒20のための、中央開口部36の輪郭に従う半径方向切欠き40を備え、両方のプレートの連接棒間に、他方の同期群の連接棒19のための凹所41を備えている。連接棒20は、その基部で下部プレート37上に位置付けられる。その固定グリップ42は、ボルト43によって、プレート37,39間に係合される。
同一平面に接続部材27,28を配置する(図2の軸の右側参照)ときには、基本作動チャンバ10,11,12,13は、高さが相互に等しい。上部ピストン5は、シリンダ1の蓋44とともに追加のチャンバ45を形成し、その高さは、接続部材27,28が同一平面に取り付けられる場合は、同じ位置の接続部材27,28に対して基本作動チャンバ10,11,12,13の高さの半分である。
ピストン5,6(図13)の外側面の周縁部上に、環状係合溝46があり、この溝によってピストン5,6は、連接棒19,20に対応する突起部25,26に強固に圧着されている。3つの同期連接棒19または20への各ピストン5,6の、周縁部による装着は、その垂直位置を確実に安定させ、各連接棒にかかる荷重を3倍も減少させる。このような装着は、ピストンが加熱されたとき、ピストン5,6を半径方向に広げ、対応する突起部25,26に沿ってピストンを変位させ、冷却されたときには、ピストンを初期位置に戻すことを可能にする。ピストン5,6の側面上の、環状係合溝46の両側の周縁部には、シールリングのための環状溝47が形成される。
内側接続部材27は、中央クランクヒンジ枠49を介して、クランク軸7の中間クランクピン48(図1参照)と結合され、外側接続部材28は、側方クランクヒンジ枠52,53を介して、クランク軸7の外側クランクピン50,51と結合される。中央クランクヒンジ枠49は、側方クランクヒンジ枠52,53に類似であるが、中央クランクヒンジ枠49は2倍の荷重に対して設計されているので、その強化構造だけが、側方クランクヒンジ枠52とは異なる。クランクヒンジ枠49,52,53(図8,図9,図12参照)のそれぞれは、2つの軸継手ボルト57を用いて、2つの支持体56上に配置された2つのクロスバー55の形状で内部に配置されたそれぞれのスライドバー54を有する枠である。上部クロスバー55は、シリンダ1の側からその中間部分にスタンド58を有する。各スライドバー54は、クランク軸7のクランクピン48,50,51の一つのための中央開口部59を備えた厚肉の長方形の開口板である。各スライドバー54の両方の構造部60は、対応するクランクピン48,50,51で、ボルト62によって相互に前記構造部を固定するための突起部61を有する。
中央クランクヒンジ枠49のスタンド58は、ピン63(図2参照)によって、スタンド30に回動可能に結合され、このスタンド30は、内側接続部材27の下部プレート29の中間部分に設けられる。側方クランクヒンジ枠52,53のスタンド58は、外側接続部材28の下部プレート37上に2つの直径方向スタンドの1つに、ピン63によって、それぞれ回動可能に結合される。このようにして、クランク軸7の中間クランクピン48は、中央クランクヒンジ枠49によって、内側接続部材27に結合され、2つの外側クランクピン50,51は、側方クランクヒンジ枠52,53によって外側接続部材28に結合される。このような動的継手では、クランクヒンジ枠49,52,53は、どの位置のクランク軸7の対応するピン63の周りに自由に回転するステージを有する。これらの位置の安定性は、案内板64(図2参照)およびクランクケース4に配置された調整ボルト65によって得られる。作動チャンバ10,11,12,13の断面内のシリンダ1の壁上には、点火プラグ66が配置される。追加の作業チャンバ45内のシリンダ1の蓋44の下に、吸気開口部67および排気開口部68が設けられ、点火プラグ66が配置される(図2参照)。
本発明の提示されていない実施形態では、シリンダ1を対向して配置した変形例がある。この実施形態では、クランクヒンジ枠49、52、53は2つの対向して配置されたスタンド58を備えており、対向して配置されたシリンダ1の接続部材27,28に両側から結合される。対向して配置されたシリンダ1の数は、内燃機関の要求される容量に依存する。
ピストン機構の可能な実施形態においては、ピストン5,6の全数は、2以上であってもよい。
各群に2つ以上の同期連接棒19,20があってもよい。案内チャネル16,17の数は、連接棒19,20の数に従って規定される。
異なる同期群19,20の連接棒は、1つ以上の連接棒によって、交互に配置され得る。案内チャネル16,17は、対応する連接棒19,20のために設けられる。
連接棒19は、より大きな幅を有する幅広い突起部25(図10,図11,図14参照)を備え、突起部に高さに沿って、ならびに、突起部と連接棒19とを結ぶ線に沿って、より均一に力が分布される。連接棒20は類似の方法で設けられる。
案内チャネル16,17は、対応する連接棒19,20(図1参照)の移動を制限するために短くすることができる。
連接棒19は、断続した肩部24を備え、相当する柔軟性の増加を与えることができる。連接棒20は類似の方法で設けられる。
連接棒27,28はリンクによって、クランク軸7の対応するクランクピン48,50,51と結合することができる。
ピストン5,6は、ボルトによって、連接棒の突起部にさらに装着される。
4行程ICEの例としてのピストン機構の上述の実施形態の作用は、提示された発明の広範囲に亘る可能性を明らかに示している。4行程ICEのシステムにおいては、4行程の順序を含む独立した作動サイクルが、各作動チャンバ10,11,12,13において連続して繰り返される。第1行程は爆発行程であり、第2の行程は排気行程であり、第3の行程は吸気行程、第4の行程は所定の質量の作動流体(燃料混合物または燃焼生成物)に係わる圧縮行程である。作動チャンバ10,11,12,13(図1、軸の左側参照)の初期状態は、全てのチャンバが、以下の行程、すなわち作動チャンバ10の爆発行程、作動チャンバ11の圧縮行程、作動チャンバ12の吸気行程は、作動チャンバ13の排気行程が同時にチャンバ内で完了できるように準備されるような初期状態であり、これらの行程は対応する作動チャンバの独立した作動サイクルに関連し、示された順序で、作動チャンバあたり1行程毎に変位される。
初期状態において、作動チャンバ10は、圧縮燃料混合物で充填され、高電圧が前記チャンバ内に配置された点火プラグ66に印加されると、燃料混合物は燃焼する。燃料混合物の燃焼中、作動チャンバ内の圧力が増加した結果、ピストン5,6の反対方向への段階的移動が生じ、ピストンから、クランク軸7のクランクピン48,50,51に力を伝達する。この力は、対応する群の同期連接棒19,20、連続部材27,28、クランクヒンジ枠49,52,53およびスライドバー54を通じて伝達される。同期群の連接棒19,20は、案内チャネル16,17内で、反対方向に移動する。その結果、作動チャンバ10において、爆発行程は完了する。クランク軸7は半回転し、作動チャンバ10の全作動サイクルの第1行程(爆発行程)は完了する。同時に、作動チャンバ11,12,13において、それぞれ、以下の行程、すなわち前記チャンバのそれぞれの全作動サイクルの、作動チャンバ11の第4行程(圧縮)、作動チャンバ12の第3行程(吸気)、作動チャンバ13の第2行程(排気)が完了する。ピストン5,6(図1の軸の右側参照)は、作動シリンダ1内の対向位置にある。基本作動チャンバ10,11,12,13は、それぞれ、以下の行程、すなわち作動チャンバ10の排気(第2行程)、作動チャンバ11の爆発行程(第1行程)、作動チャンバ12の圧縮(第4行程)、作動チャンバ13の吸気(第3行程)の完了のために準備される。
この状況において、作動チャンバ11を圧縮燃料混合物で充填し、高電圧が前記チャンバに配置された点火プラグ66に印加され、燃料混合物の燃焼が類似の方法でチャンバ内で生じ、爆発行程が完了する。クランク軸7は、もう半回転し、チャンバ11の全作動サイクルの第1行程(爆発行程)が完了する。同時に作動チャンバ12,13,10において、それぞれ、以下の行程、すなわち前記チャンバのそれぞれの全作動サイクルの、作動チャンバ12の第4行程(圧縮)、作動チャンバ13の第3行程(吸気)、作動チャンバ10の第2行程(排気)が完了する。ピストン5,6(図1の軸の左側参照)は、作動シリンダ1の初期位置を占める。その結果、基本作動チャンバ10,11,12,13は、それぞれ、以下の行程、すなわち作動チャンバ10の吸気(第3行程)、作動チャンバ11の排気(第2行程)、作動チャンバ12の爆発行程(第1行程)、作動チャンバ13の圧縮(第4行程)の完了のために準備される。
この状況において、作動チャンバ12を圧縮燃料混合物で充填し、爆発行程は、もう半回転クランク軸7に相当する回転を与え、類似の方法でチャンバ内で完了する。作動チャンバ12の全作動サイクルの第1行程(爆発行程)は完了する。同時に、作動チャンバ13,10,11において、それぞれ、以下の行程、すなわち前記チャンバのそれぞれの全作動サイクルの、作動チャンバ13の第4行程(圧縮)、作動チャンバ10の第3行程(吸気)、作動チャンバ11の第2行程(排気)が完了する。ピストン5,6(図1の軸の右側参照)は、再び、シリンダ1の初期位置に対向する位置を占める。作動チャンバ10,11,12,13は、それぞれ、以下の行程、すなわち作動チャンバ10の圧縮(第4行程)、作動チャンバ11の吸気(第3行程)、作動チャンバ12の排気(第2行程)、作動チャンバ13の爆発行程(第1行程)の完了のために準備される。
この状況において、作動チャンバ13は、圧縮燃料混合物で充填される。もう半回転クランク軸7に相当する回転を与え、爆発行程を類似の方法でチャンバ内で完了した後、チャンバ13の全作動サイクルの第1行程(爆発行程)が完了する。同時に、作動チャンバ10,11,12において、それぞれ、以下の行程、すなわち前記チャンバのそれぞれの全作動サイクルの、作動チャンバ10の第4行程(圧縮)、作動チャンバ11の第3行程(吸気)、作動チャンバ12の第2行程(排気)が完了する。その結果、前記チャンバのそれぞれの全作動サイクルの、全作動チャンバ10,11,12,13における第1行程が順次完了した後、クランク軸は、全2回転を完了しており、ピストン5,6(図1の軸左側参照)は、ピストンは、一番当初の初期位置を占め、作動チャンバ10,11,12,13は、再び、それぞれ、以下の行程、すなわち作動チャンバ10の爆発行程(第1行程)、作動チャンバ11の圧縮(第4行程)、作動チャンバ12の吸気(第3行程)、作動チャンバ13の排気(第2行程)を完了するために準備される。この状況においては、作動チャンバ10は、第2以降の作動サイクルの、作動チャンバ11,12,13は、前のサイクルの完了のために備えられる。
作動チャンバ10,11,12,13への燃料混合物の供給は、吸気開口部14を介して吸気行程で行われる。作動チャンバ10,11,12,13からの排気ガスの除去は、排気開口部15を介して排気行程で行われる。爆発行程および圧縮行程モードでは、吸気開口部14および排気開口部15は閉じられる。
追加の作動チャンバ45が、1つのピストンによって形成される。その高さは、作動チャンバ10,11,12,13の高さよりも2倍小さい。この作動チャンバは、ある種のICEで用いられるピストン機構の出力容量を増加させるために同じように用いられる。追加の作動チャンバ45への燃料混合物の供給は、吸気開口部67を介して吸気行程で行われる。排気ガスの除去は、排気開口部68を介して排気行程で行われる。爆発行程および圧縮行程モードでは、吸気開口部67および出口開口部68は閉じられる。追加の作動チャンバ45の作動モードは作動チャンバ10,11,12,13のモードに連関せず、したがってその使用は、ICEの動的スキームにおける荷重対称性を幾分損なうことになる。追加の作動チャンバ45の容量は、作動チャンバ10,11,12,13のいずれの容量よりも2倍低いので、追加の作動チャンバ45は、ピストン機構の構成要素の寸法および強度特性にあまり大きな影響を及ぼさない。
提案されたピストン機構において、最下部は除き、全てのピストンの両側でシリンダのキャビティを効果的に使用するために、その有効作動容積およびそれに相応して容量が1.9倍増加され、追加の作動チャンバを考慮しなければ、この数字は1.8倍である。その作動サイクルは、隣接した作動チャンバにおいて段階あたり1行程ずつ、従って、クランク軸の回転ごとに半回転ずつ、変位され、爆発行程は、その1つで完了させられる。その結果、1つのシリンダにおける作動チャンバの数を4つにまで増加させることは、クランク軸への瞬間負荷を増加させない。したがって、1つのピストンの運転中、クランク軸が受ける力に対して設計された、3つのクランクピンを備えた短いクランク軸が用いられる。その結果として、類似の容量の既知の4気筒ピストン機構に比べて、クランクケースの寸法は、約3倍も減少する。その結果、シリンダのキャビティの効果的な使用のために、および作動チャンバでの、作動サイクルの各段階の変位のために、全容積、したがってピストン機構の重量も、2〜3倍減少する。
ピストン機構の容積および重量のさらなる減少は、ピストンの高さの減少およびクランク軸のクランクピンの回転半径の相当する減少を伴うピストン動作、ならびに、ピストン、連接棒および接続部材にかかる荷重によってもたらされる。クランク軸のクランクピンの回転半径の減少は、回転を増加させる。作動シリンダを対向配置した結果、ピストン機構の容量を2倍にする。
ダイバージングピストンの使用は、ベアリング組立体にかかる全荷重の相互補償によって、クランク軸の対向するクランクピンに均一に仕事量を再分布することに繋がる。このことによって、ピストン機構の寿命が増加し、信頼性が向上する。ピストン機構の効率および作動信頼性の向上は、シールリングの本質的に減少した摩耗によってさらにもたらされる。シールリングは自身のピストン群の同期連接棒にさらに堅固に装着し、シリンダの作動表面の非可動部に対する走行、および対向して配置されたピストン群の同期連接棒によって形成された可動部に対する走行に依存して、シールリング自身の弾性のためにそれ自身にのみ全面的に依存している。この結果、シールリングの摩耗が減速され、したがって防止され、その弾性がほぼ全て維持される。ピストンにかかる荷重の軸対称性および環状溝におけるシールリングの位置の安定性によって、前記溝の側壁およびこれらの壁と接触する部位におけるシールリングの摩耗も防がれる。好ましくは、弾性を増加させたシールリングが使用される。
同期連接棒の温度状態は、シリンダ壁の温度状態と異ならない。このことは、0.02mm未満の間隙を備えた長尺の案内チャネルに連接棒の配置を可能にする一方、円滑な作動に関する所要の要求を維持し、作動チャンバの気密を確保する。説明された実施形態は、本発明の本質的特徴を示すためのもので、本発明の範囲を決して制限するものではなく、請求項によって定義され、他の実施形態で実施することができる。
ピストン機構の組み立ては、以下の順序で実施される。クランク軸7がピストン機構のクランクケース4内に配置される。その後、ベアリング9を備えたベアリング組立体8が取り付けられ、クランク軸7を支持する。クランク軸7のクランクピン48,50,51上に、対応するスライドバー54およびクランクヒンジ枠49,52,53の組み立てを引き続き実施する。シールリングは、ピストン5,6の環状溝47内に配置される。内側接続部材27は、内側接続部材の下部プレート29上のスタンド30によって、中央クランクヒンジ枠49のスタンド58上に水平に置かれる。スタンド30,58はピン63によって相互に結合される。連接棒19は、上部プレート31の切欠き32内に配置された垂直位置で、内側接続部材27の下部プレート29上に、固定グリップ34によって円形状に配置される。最初に、2つの連接棒19が配置される。その後、5つ全てのピストン5,6が、シールリングとともに、1つずつ必要な順序で底から上方に積み重ねられる。その後、第3の連接棒19は、所要位置に設けられる。組み立て中、連接棒19の固定グリップ34は、下部および上部プレート29,31間の安定性のためにそれぞれボルト35によって、殆ど力をかけずに取り付けられる。ピストン5は、環状係合溝46が連接棒19の対応する突起部25のレベルに配置されるように、挿入ゲージを用いて高さ別に分布される。ピストン6は、下部に配置されたピストン5上に設けられる。突起部25は、対応する連接棒19に所定の均一に分布された半径方向の力をかけることによって、これらの連接棒の順序で、各連接棒19に3つ一組になって、所要位置で相互固定するために、ピストン5の係合溝46中のある深さまで同時に挿入される。必要な場合には、ピストン5上の突起部25の仮位置決めを、ボルト35を弱締めして行う。ピストン5に仮固定された突起部25は、全ての連接棒19に、等しい、均一に分布された半径方向力を同時にかけることによって、ピストン5の環状係合溝46に深さ一杯まで、同期的にかつ加圧下で配置される。その後、内側接続部27上の連接棒19の固定グリップ34および突起部25上のピストン5の位置は、最大深さで作動シリンダ1を案内チャネルに仮取り付けすることによって、案内チャネル16中の連接棒19の実際の位置に従って修正される。連接棒19は、作動シリンダ1が案内チャネルに取り付けられると、ボルト35によって内側接続部材27に固定される。連接棒19の固定によって、作動シリンダ1が何度も前進後退するときに、連接棒に固定された他方の部材に対して連接棒の位置を修正することなく、案内チャネル16におけるその作動の円滑さを維持することができる。
ピストン機構とは別に、連接棒20に外側接続部材28の仮組み立てを行う。このためには、前記外側接続部材28は水平に位置決めされる。連接棒20は、ピストン5,6のためのチャネルが、連接棒の突起部26間に維持されるように、上部プレート39の切欠き40に設けられた、垂直位置にある固定グリップ42によって、下部プレート37上で円形状に配置される。連接棒20の固定グリップ42は、下部および上部プレート37,39間にそれぞれ、ボルト43で殆ど力をかけずに固定される。クランク軸7は、その外側クランクピン50,51が上部位置を占め、スライドバー54が配置された中間クランクピン48、内側接続部材27を備えた中央クランクヒンジ枠49、連接棒19およびピストン5,6は、下部位置を占める。作動シリンダ1は取り外される。連接棒20と組み立てられた外側接続部材28は、その下部プレート37上の直径方向スタンド38によって、側方クランクヒンジ枠52,53のスタンド58上で水平に位置決めされる。外側接続部材を配置する工程で、内側接続部材27は、その中央開口部36を通過する。相当するスタンド38および58は、ピン63によって相互に結合される。クランク軸7を1回転して、接続部材27,28があるレベルに配置される。相当する挿入ゲージを手配して、固定されていないピストン6は、その環状係合溝46が外側接続部材28の連接棒20の対応する突起部26のレベルに位置されるように、高さ別に分布される。連接棒19の突起部25と同じように、突起部26は、所要位置に固定するためにピストン6の環状係合溝46に、対応する連接棒20に所定の均一に分布された半径方向力をかけることによって、各連接棒の順に各連接棒20に2つ一組で、ある深さまで同時に挿入される。必要な場合には、ボルト43を弱締めして、ピストン6に突起部26の仮位置合わせを行う。ピストン6に仮固定された突起部26は、ピストン6の環状係合溝46に同期的に深さ一杯まで、かつ、全ての連接棒20に等しく均一に分布された半径方向力を同時にかけることによって加圧下で配置される。その後、連接棒20の固定グリップ42の外側接続部材28上での位置およびピストン6の突起部26上での位置は、最大深さで作動シリンダ1を案内チャネル17に仮取付けすることによって、案内チャネル17内の連接棒20の実際の位置に従って修正される。連接棒20は、作動シリンダ1が連接棒に取り付けられたとき、ボルト43によって外側接続部材28に固定される。連接棒20のこの固定によって、作動シリンダ1が何度も前進後退するときに、連接棒に固定された他の部材に対して連接棒19,20の位置を後で修正することなく、案内チャネル16における連接棒19の作動の円滑さを同時に維持しながら、案内チャネル17における作動の円滑さを維持することができる。
作動シリンダ1が取り外され、取り外し可能挿入部3が、適切な方法でクランクケース4に固定される。その後、作動シリンダ1が、所要深さで連接棒19,20に配置され、その調節蓋2によって、適切な方法で取り外し可能挿入部3に固定される。クランクヒンジ枠49,52,53の軸線方向の剛体変位は、これらの正しい配置のための調整ボルト65を用いて、対応する案内板64によって可能にされる。この調整は、クランク軸7の交換時に行われる。
ピストン機構が、取り外し可能挿入部3を備えていないときは、作動シリンダ1の調節蓋2は、クランクケース4に直接配置される。この実施形態では、1つ以上の技術開口部が、その組み立てのために、作動シリンダ1のクランクケース4に設けられる。
前記ピストン機構の利点は、必要数の逆方向のピストンが、1つのシリンダ本体に配置され、それに相当する数の作動チャンバを形成し、独立した作動サイクルの異なる行程が同時に完了されることである。
ピストン機構は、動的バランスが向上し、摩耗度合いが減少し、作動寿命が長くなる。組み立ておよび分解するにも、軽く、簡単でかつ速い。その重量は、2〜3倍も減少され、価格は、1.5〜2倍も減少される。提案された、ダイバージングピストンを備えたピストン機構を使用すると、少なくとも1.8倍も比容積が増加する。
発明「ダイバージングピストンを備えたピストン機構」の添付図面における参照符号のリスト
シリンダ 1
調節蓋 2
取り外し可能挿入部 3
クランクケース 4
ダイバージングピストン 5,6
クランク軸 7
ベアリング組立体 8
ベアリング 9
作動チャンバ 10,11,12,13
作動チャンバ10,11,12,13の吸気開口部 14
作動チャンバ10,11,12,13の排気開口部 15
案内チャネル 16,17
貫通切欠き 18
連接棒 19,20
シリンダのキャビティに臨む
連接棒19,20の狭い側面 21
連接棒19,20の幅広面 22
シリンダのキャビティから見て外方に臨む
連接棒19,20の狭い側面 23
肩部 24
連接棒19の突起部 25
連接棒20の突起部 26
内側接続部材 27
外側接続部材 28
内側接続部材27の下部プレート 29
下部プレート29のスタンド 30
内側接続部材27の上部プレート 31
上部プレート31上の半径方向切欠き 32
プレート29,31における凹所 33
連接棒19上の固定グリップ 34
接続部材27のボルト 35
外側接続部材28の中央開口部 36
外側接続部材28の下部プレート 37
下部プレート37の直径方向スタンド 38
外側接続部材28の上部プレート 39
上部プレート39における半径方向切欠き 40
外部接続部材28における凹所 41
連接棒20上の固定グリップ 42
接続部材28のボルト 43
シリンダの蓋 44
追加の作動チャンバ 45
環状係合溝 46
ピストン5,6上の環状溝 47
中間クランクピン 48
中央クランクヒンジ枠 49
外側クランクピン 50,51
側方クランクヒンジ枠 52,53
スライドバー 54
クロスバー 55
支持体 56
継手ボルト 57
枠49,50,51 58
スライドバーの中央開口部 59
スライドバーの構造部 60
スライドバーの突出部 61
スライドバーのボルト 62
ピン 63
案内板 64
調整ボルト 65
点火プラグ 66
作動チャンバ45の吸気開口部 67
作動チャンバ45の排気開口部 68
本発明に従う、ピストン機構の縦断面図であり、軸の左側には、反対方向に軸に沿って最大変位し相対する死点にある、連接棒の一方および他方の同期群のピストンと、軸の右側には、1行程後の同様のピストンを示す。 図1の面A−Aにおける、縦断面図であり、軸の左側には、図1における軸の左側のピストンに類似のピストン位置を示し、軸の右側には、1行程後のピストン位置を示す。 図1の面B−Bにおける断面図である。 調節蓋が取り外された図1の面C−Cにおける断面図であり、軸の左側では、連接棒、ピストンおよび外側接続部材を取外し、軸の右側では、内側接続部材を取り外した状態を示す。 ピストン機構のシリンダの断面図である。 内側接続部材に強固に装着された、同期群の連接棒のうち一連接棒の側面図である。 外側接続部材に強固に装着された、同期群の連接棒のうち一連接棒の側面図である。 縦断面での、軸の左側における組立状態の中間クランクヒンジ枠の正面図である。 横断面での、軸の左側における図8の面D−Dにおける図である。 内側接続部材に強固に装着された、同期群の連接棒のうち一連接棒であって、幅広の突起部および断続肩部を備えた連接棒の変形を示す側面図である。 図10の連接棒の正面図である。 軸の左側における、図8で示される矢符Eの方向の、クランクヒンジ枠の端部から長手方向に見た図である。 軸の左側における、縦断面でのピストンの側面図である。 図10の面F−Fにおける断面図である。 相当する同期群の連接棒と組立てた状態での、内側接続部材の側面図である。 図15における面G−Gでの断面図である。 相当する同期群の連接棒と組立てた状態における外側接続部材の側面図である。 図17の面H−Hにおける断面図である。

Claims (48)

  1. ダイバージングピストンを備えたピストン機構であって、クランク軸を備えたクランクケースと、吸気開口部および排気開口部と反対方向に移動する少なくとも2つのピストンとを備えたシリンダと、クランク軸の3つのクランクピンと相互作用する接続部材とを含み、接続部材の一方は中間のクランクピンに結合され、他方の接続部材は2つの外側クランクピンと結合され、少なくとも1つのピストンは連接棒に強固に装着され、連接棒は接続部材の一方に堅固に接続部材の基部によって固定され、シリンダ軸に平行にシリンダ本体に設けられた案内チャネルに配置され、前記接続部材に対応する移動の方向を有する同期群の連接棒を形成する、ピストン機構において、シリンダは、反対方向に移動する少なくとも1つのピストンに強固に装着される連接棒をさらに含み、該連接棒はその基部によって他方の接続部材に装着され、既知の案内チャネルに平行なシリンダ本体に交互の順序に形成された追加の案内チャネルに位置し、他方の接続部材に対応する移動方向を有する、連接棒の他方の同期群を形成し、全ての案内チャネルには、シリンダのキャビティへの出口を備えるシリンダの作動表面の貫通切欠きが設けられて、シリンダのキャビティに臨む異なる方向の同期群の連接棒の側面が、作動表面の可動部を形成し、ピストンは、異なる同期群の連接棒の側面にピストンの周縁部によって順に装着され、ピストン間に作動チャンバを形成することを特徴とするピストン機構。
  2. 接続部材が、クランク軸とクランク軸に隣接したピストンとの間に配置されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  3. 接続部材が、自由な移動のために内側接続部材と、中央開口部を有する外側接続部材とから形成され、内側接続部材の輪郭は、外側接続部材の中央開口部の輪郭と重なることを特徴とする請求項2記載のピストン機構。
  4. 内側接続部材は、相互に結合された2つプレートの形態であって、スタンドを備えた下部プレートと、この接続部材の連接棒の同期群のための、半径方向切欠きを周縁部を有する上部プレートであって、その基部によって下部プレートに装着され、両方のプレートの連接棒間に他方の同期群の連接棒のための凹所を備えた上部プレートとの、2つのプレートの形態を有することを特徴とする請求項3記載のピストン機構。
  5. 外側接続部材は、頂点で楕円形に丸くされ、中央開口部を備えて相互に装着された、2つの多面プレートの形態であって、2つの直径方向スタンドを有する下部プレートと、この接続部の連接棒の同期群のための、中央開口部の輪郭の周りに半径方向切欠きを有する上部プレートであって、そのプレートの基部によって下部プレートに装着され、両方のプレートの連接棒間に他方の同期群の連接棒のための凹所を備えた上部プレートとの、2つの多面プレートの形態を有することを特徴とする請求項3記載のピストン機構。
  6. 内側接続部材は、クランク軸の中間クランクピンと結合されることを特徴とする請求項4記載のピストン機構。
  7. 外側接続部材は、クランク軸の2つの外側クランクピンと結合されることを特徴とする請求項5記載のピストン機構。
  8. 内側接続部材は、中央クランクヒンジ枠を介して、クランク軸の中間クランクピンと結合されることを特徴とする請求項6記載のピストン機構。
  9. 外側接続部材は、側方クランクヒンジ枠を介して、クランク軸の外側クランクピンに結合されることを特徴とする請求項7記載のピストン機構。
  10. 中央および側方クランクヒンジ枠はそれぞれ、スタンドと、クランク軸の対応するクランクピンと係合する自由並進移動のための、輪郭内に設けられるスライドバーとの、分離可能な長方形状の輪郭の形態を有することを特徴とする請求項8または9記載のピストン機構。
  11. 中央クランクヒンジ枠のスタンドは、ピンを介して、内側接続部材のスタンドと結合されることを特徴とする請求項10記載のピストン機構。
  12. 側方クランクヒンジ枠のスタンドのそれぞれは、ピンを介して、外側接続部材の対応するスタンドと結合されることを特徴とする請求項10記載のピストン機構。
  13. 中央および側方のクランクヒンジ枠は、クランクケースに設けられた案内板間に配置されることを特徴とする請求項10記載のピストン機構。
  14. 内側接続部材は、中央リンクを介して、クランク軸の中間クランクピンと結合されることを特徴とする請求項6記載のピストン機構。
  15. 外側接続部材は、側方リンクを介して、クランク軸の外側クランクピンと結合されることを特徴とする請求項7記載のピストン機構。
  16. 中央リンクは、ピンを介して、内側接続部材のスタンドと結合されることを特徴とする請求項14記載のピストン機構。
  17. 中央リンクは、側方リンクのそれぞれは、ピンを介して、外側接続部材の対応するスタンドと結合されることを特徴とする請求項15記載のピストン機構。
  18. 一方の移動方向のピストンを取り付けるための3つの突起部は、シリンダのキャビティに臨む内側接続部材の同期群の連接棒の側面に形成されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  19. 反対方向に移動するピストンを装着するための2つの突起部は、シリンダのキャビティに臨む外側接続部材の同期群の連接棒の側面に形成されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  20. 外側接続部材の同期群の連接棒上の突起部は、内側接続部材の同期群の連接棒上の突起部間に配置されることを特徴とする請求項18または19記載のピストン機構。
  21. 一方の同期群の連接棒上の突起部は、他方の同期群の連接棒上の突起部間の距離に等しい相互に等距離で設けられることを特徴とする請求項18または19記載のピストン機構。
  22. 両方の同期群の連接棒上の突起部は広げられ、突起部の断面積を増加させることを特徴とする請求項18または19記載のピストン機構。
  23. 案内チャネルのための肩部が、両方の同期群の連接棒の幅広面上に、シリンダの軸から最も離隔した側面の側から配置されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  24. 肩部は連続的であることを特徴とする請求項23記載のピストン機構。
  25. 肩部は断続的であることを特徴とする請求項23記載のピストン機構。
  26. 両方の同期群の連接棒の幅広面の幅は、肩部を考慮に入れずに半径方向に2倍よりも大きい連接棒の厚みを超えることを特徴とする請求項23記載のピストン機構。
  27. 連接棒の断面は、案内チャネルの断面に相当することを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  28. 連接棒は、0.02mm未満の間隙を有して、案内チャネルに配置されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  29. ピストンには、同期群の連接棒の突起部のための環状係合溝が設けられることを特徴とする請求項18または19記載のピストン機構。
  30. ピストンには、シールリングのための環状溝が設けられることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  31. ピストンは、短くされることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  32. ピストンは、ボルトによって両方の同期群の連接棒の突起部にさらに取り付けられることを特徴とする請求項18または19記載のピストン機構。
  33. 両方の同期群の連接棒のための案内チャネルは、作動シリンダの全長に亘ることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  34. 同期群の連接棒のための案内チャネルは、短くされることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  35. 案内チャネルは、T字形断面形状を有することを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  36. 異なる同期群の連接棒のための案内チャネルは、1つのチャネルずつ交互に配置されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  37. 異なる同期群の連接棒のための案内チャネルは、2つのチャネルずつ交互に配置されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  38. シリンダ本体において、相互から等距離に、案内チャネルが形成されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  39. 案内チャネルにおける貫通切欠きは、案内チャネルの全長に亘ることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  40. 吸気開口部および排気開口部は、2つのダイバージングピストンによって形成された作動チャンバの中間部に位置することを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  41. 作動チャンバは、ダイバージングピストンによって形成され、高さが等しいことを特徴とする請求項40記載のピストン機構。
  42. 1つの外側ピストンによって形成される作動チャンバは、ダイバージングピストンによって形成された作動チャンバより高さが2倍小さいことを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  43. 吸気開口部および排気開口部は、一方の外側ピストンによって形成された作動チャンバの上部に配置されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  44. 吸気開口部および排気開口部は、案内チャネル間の空間に形成されることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  45. シリンダにはクランクケース上に配置される調節蓋が設けられることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  46. クランクケースは、技術開口部を含むことを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  47. シリンダには、蓋が設けられることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
  48. シリンダには、作動チャンバ内に点火プラグが設けられることを特徴とする請求項1記載のピストン機構。
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