JP2006521652A - プリグルーブ変調を有する多層光ディスク - Google Patents

プリグルーブ変調を有する多層光ディスク Download PDF

Info

Publication number
JP2006521652A
JP2006521652A JP2006506689A JP2006506689A JP2006521652A JP 2006521652 A JP2006521652 A JP 2006521652A JP 2006506689 A JP2006506689 A JP 2006506689A JP 2006506689 A JP2006506689 A JP 2006506689A JP 2006521652 A JP2006521652 A JP 2006521652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
modulation
pregroove
track
record carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006506689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006521652A5 (ja
Inventor
ピエッレ エイチ ウォルレー
ウィルヘルムス アール コッペルス
ヒュベルト シー エフ マルテンス
デン オエテラール ロナルド ジェイ エイ ファン
ヨハンネス エイチ エム スプルイト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips Electronics NV
Publication of JP2006521652A publication Critical patent/JP2006521652A/ja
Publication of JP2006521652A5 publication Critical patent/JP2006521652A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2407Tracks or pits; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24073Tracks
    • G11B7/24082Meandering
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/19Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/19Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
    • G11B27/24Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by sensing features on the record carrier other than the transducing track ; sensing signals or marks recorded by another method than the main recording
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/007Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track
    • G11B7/00736Auxiliary data, e.g. lead-in, lead-out, Power Calibration Area [PCA], Burst Cutting Area [BCA], control information
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2407Tracks or pits; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24085Pits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2403Layers; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24035Recording layers
    • G11B7/24038Multiple laminated recording layers

Abstract

トラック中にマークを書き込むことにより、情報を記録する記録担体。この記録担体は、少なくとも第1の記録層(40)と第2の記録層(41)とを備えている。各層は、トラックの位置を示すプリグルーブ(14)を有し、このプリグルーブ(14)は、物理アドレス情報を表すように変調されたウォブルを呈している。加えて、プリグルーブは、補助制御情報をコード化するため、プリグルーブの形状に関連する物理パラメータの変動によって構成された、プリグルーブ変調(13)を有している。走査装置内では、プリグルーブ変調は、反射された放射の変動によって、主検出器信号中で検出される。

Description

本発明は、トラック中にマークを書き込むことにより情報を記録する、書込可能型の記録担体に関するものである。
本発明はまた、記録担体を走査する装置、および記録担体を媒体として情報を提供する方法にも関するものである。
ある光記録担体が、国際公開WO00/43996号より知られている。この記録担体は、光読出可能なマークを記録することによりその中に予め規定された態様で情報が表されるべきトラックの位置を示す、案内溝(通常、プリグルーブと呼ばれる)を備えている。プリグルーブは、長手方向の走査方向と交差する方向へのトラックの周期的な変位(以下、ウォブルと呼ぶ)によって蛇行している。ウォブルはウォブル変調を含んでおり、このウォブル変調は、たとえば、物理アドレスまたは記録制御情報といった追加情報に従って、いくつかのウォブル周期を位相反転させることにより行われる。走査装置には、トラックを走査する放射ビームを発生させるためのヘッドが設けられている。走査される面の反射率の変動によって、その走査中においてマークが検出される。反射された放射の強度の変動は、主検出系によって検出される。走査装置はさらに、プリグルーブに基づいて、トラックに対するヘッドの空間的なずれを検出するためのトラッキングサーボ信号を発生させる、補助検出器も有する。トラッキングサーボ信号は、アクチュエータを制御して、ヘッドをトラック上に位置決めするために用いられる。ウォブル変調は、補助検出器によって検出され、復調されて、物理アドレス情報が取り出される。
上記の既知の記録担体および装置の1つの問題点は、制御情報のコード化に利用可能なウォブル変調のデータ容量が、限られている点である。
したがって、本発明の1つの目的は、より大きなデータ容量で、追加制御情報を収納するための記録担体および走査装置を提供することである。
本発明の第1の側面によれば、上記の目的は、当該記録担体の入射面から入射する放射ビームによって、記録層の記録可能な領域上のトラック中にマークを書き込むことにより情報を記録する、書込可能型の記録担体であって、上記のマークが、ビームによるトラックの走査中において、第1のタイプの放射の変動により検出可能なマークであり、当該記録担体が、少なくとも第1の記録層と第2の記録層とを備え、第1の記録層が、第2の記録層よりも上記の入射面に近い位置にあり、当該記録担体が、さらに記録層同士の間に配された少なくとも1つの透明スペーサー層を備え、各層が、トラックの位置を示すプリグルーブを含んでおり、プリグルーブが、トラックの長手方向と交差する方向へのそのプリグルーブの変位により構成されたウォブルを呈しており、そのウォブルが、トラックの開始点に対する物理アドレスの物理的な位置を示す物理アドレス情報を表すウォブル変調を呈しており、プリグルーブが、そのプリグルーブの形状に関連する物理パラメータの変動により構成されるプリグルーブ変調を呈しており、そのプリグルーブ変調が、補助制御情報を表すものであり、上記のウォブル変調が、走査中において、第2のタイプの放射の変動により検出可能なものであり、プリグルーブ変調が、走査中において、上記の第1のタイプのさらなる変動により検出可能なものである記録担体により達成される。
本発明の第2の側面によれば、上記の目的は、上記のような記録担体上のトラックを、放射ビームによって走査する装置であって、ビームを与えるヘッドと、第1のタイプの放射の変動に起因する走査信号の変動を検出することによりトラック中のマークを検出するための、走査信号を発生させるフロントエンドユニットと、第2のタイプの放射の変動を検出することにより、上記のウォブル変調から、物理アドレス情報を取り出すウォブル検出手段と、第1のタイプの放射の変動に起因する走査信号のさらなる変動を検出することにより、第1の記録層および第2の記録層上の上記のプリグルーブ変調から、補助制御情報を取り出すプリグルーブ復調手段とを含む装置により達成される。
これらの方策の効果は、ウォブル変調に加えて、プリグルーブの第2の異なる変調が、補助制御情報の収納に利用可能となることである。このことは、補助制御データを記憶するための比較的大きな容量(たとえば、各ウォブル周期につき約1ビット)が生成されるという利点を有する。ここで、たとえば国際公開WO00/43996号に記載されているような従来型のウォブル変調は、1ビットの追加制御情報を転写するのに、最大100ものウォブル周期を必要とし得る点に留意されたい。したがって、本発明に係る記録装置は、従来型のウォブル変調において収納される制御データを読み出すよりも、ずっと短い時間で必要な制御データを読み出す。これにより、記録担体を挿入した後の起動処理のスピードが速くなる。
本発明はまた、以下の認識にも基づいている。物理アドレス情報は、トラック中に記録された(記録されるべき)データのセクタを位置特定するために用いられるものであるので、物理アドレス情報には、ウォブル変調が適している。一方、ウォブル周期自体は、回転速度および/または記録処理の同期のために用いられる。従来から、ウォブル変調内にもいくらかの追加データを収納することができるが、最近の記録システムにおいては、補助制御情報の必要性が大幅に増しており、特に高密度の多層記録システムに関してその必要性が増している。本発明の発明者は、主検出器および走査信号により検出可能なプリグルーブ変調を適用することによって(特に両方の記録層を利用することによって)、データ容量を顕著に増大させることができると考えた。
本発明に係る記録担体の1つの実施形態では、プリグルーブ変調は、補助制御情報を表すプリグルーブマークのパターンを構成するため交互に配された、深さゼロのプリグルーブ・ランド領域と、予め規定された深さおよび幅を有するプリグルーブ・ピット領域とを含むものとされる。このことは、プリグルーブを生成するために既に用いられているのと同様の製造工程を用いて、記録担体の製造時に、上記のパターンが生成されるという利点を有する。
本発明に係る記録担体の1つの実施形態では、トラック中のマークは、チャネルビット長Tの整数個分に対応する長さを有し、最短のマークは、ビームによりトラック上に構成される有効径を有する走査スポットにより検出可能であるために、チャネルビット長Tの予め規定された最少個数分dの長さを有し、プリグルーブ変調は、長いプリグルーブマークのキャリアパターン(carrier pattern)により構成され、その長いプリグルーブマークは、上記の走査スポットの有効径よりも実質的に長くあるために、チャネルビット長Tの上記の予め規定された最少個数分dの少なくとも2倍の長さを有する。長いプリグルーブマークを用いることの効果は、走査信号の最大の振幅に基づいて、焦点オフセットが検出可能となることである。有利なことに、焦点の調整と補助制御情報の取出しとが、プリグルーブ変調を有する同一の領域に基づくこととなり、これにより、記録担体を挿入した後の装置の起動スピードが速くなる。驚くべきことに、そのようにして検出された焦点オフセットは、マークの読出時または記録時におけるエラーを低減させるための最適な焦点オフセットに、実質的に対応する。長いプリグルーブマークは、走査スポットの有効径よりも実質的に長いマークである。この走査スポットの有効径は、少なくとも予め規定された最小サイズからマークの読出しを行うのに有効であり、通常、放射強度がそのピーク値の50%に落ち込む個所の直径として定義される。有利なことに、オフセット調整中において振幅を最大とするために必要とされるのは、長いマークのキャリアパターンを有する焦点調整領域のみである。
本発明に係る記録担体の1つの実施形態では、各記録層は、プリグルーブが上記のプリグルーブ変調を呈するディスク情報領域を含み、そのディスク情報領域は、記録層の記録可能な領域よりも実質的に小さく、特に、各記録層のディスク情報領域が、互いに対応する半径方向位置に配される。このことは、各記録層について個別にディスク情報が入手可能になるという利点を有する。有利なことに、互いに対応する位置に情報領域を配すると、層間の切換えの際に読出ヘッドが半径方向にジャンプする必要がなくなるので、補助制御情報の読出時間が減る。
本発明に従う記録担体および装置の他の好ましい実施形態は、さらに別の請求項に示されている。
本発明の上記およびその他の側面は、以下において図面を参照しながら例として説明する実施形態を参照することにより、さらに明らかとなる。図中において、前に述べた要素に対応する要素は、同一の参照番号を有する。
図1aは、トラック9と中心穴10とを有する、ディスク形状の記録担体11を示している。トラック9は、情報層上において実質的に平行なトラックを構成する、複数回転の螺旋パターンに従って配されている。この記録担体は、記録可能な情報層を有する光ディスクであってもよい。記録可能型のディスクの例としては、CD−R、CD−RW、およびDVD+RWが挙げられる。記録可能型の記録担体上のトラック9は、空の記録担体の製造時に付与された、予めエンボス形成されたトラック構造(たとえばプリグルーブ)により示されている。記録された情報は、トラックに沿って記録された光検出可能なマークにより、情報層上に表される。これらのマークは、第1の物理パラメータの変動により構成され、それにより周辺部分とは異なる光学的特性を有する。これらのマークは、反射ビームの変動(たとえば反射率の変動)によって検出可能である。
図1bは、記録可能型の記録担体11の、直線b−bに沿って得られた断面図である。図1bでは、透明基板15に、記録層16および保護層17が付与されている。トラック構造は、たとえば、走査時において読出/書込ヘッドがトラック9を辿ることを可能とする、プリグルーブ14により構成されている。プリグルーブ14は、凹状部として実装されても凸状部として実装されてもよいし、プリグルーブの材料とは異なる光学的特性を有する材料からなっていてもよい。プリグルーブは、走査時において、読出/書込ヘッドがトラック9を辿ることを可能とする。トラック構造はまた、周期的にサーボ信号を生じさせる、規則的に分配された複数のサブトラックにより形成されてもよい。記録担体は、たとえばビデオ情報やオーディオ情報といったリアルタイム情報を担持するよう意図されたものであってもよいし、コンピュータデータ等の他のデータを担持するよう意図されたものであってもよい。
図1cは、トラックのウォブルの一例を示した図である。この図は、トラックの交差方向位置の周期的な変動(これがウォブルとも呼ばれる)を示している。この変動は、補助検出器中(たとえば、走査装置のヘッド内の中心スポットにある分割検出器により発生させられるプッシュプルチャネル中)において、追加の信号が生じるようになす。ウォブルは、たとえば周波数変調されており、位置情報がその変調中にコード化されている。そのようにコード化されたディスク情報を含む、書込可能型のCDシステムにおける図1cに示したような従来技術のウォブルに関する包括的な説明が、米国特許第4,901,300号(整理番号PHN12.398)および第5,187,699号(整理番号PHQ88.002)に記載されている。
走査による読出時において、ウォブル変調は、第2のタイプの放射の変動によって検出可能である。この第2のタイプの放射の変動の例としては、トラッキングサーボ信号を発生させるための検出器セグメントまたは追加の検出器により検出可能な、反射ビームの断面強度の変動が挙げられる。トラッキングサーボシステムのためにウォブルを検出することは、上記のCD−RおよびCD−RWシステムより周知である。ウォブル変調は、たとえば図6に示されているように、物理アドレスをコード化するのに用いられる。一方、ウォブル復調は、図7に示されている。
ユーザーデータは、たとえばCDまたはDVDのチャネルコード化方式に従う、チャネルビットと呼ばれる単位を単位とする離散的な長さを有するマークにより、記録担体上への記録が可能である。各マークは、チャネルビット長Tの整数個分に対応する長さを有する。使用される最短のマークは、トラック上において有効径を有する走査スポットにより検出可能であるために、チャネルビット長Tの予め規定された最少個数分dの長さを有する。上記の有効径は、通常、最短のマークの長さにほぼ等しい。
本発明によれば、記録担体は、プリグルーブが補助制御情報をコード化するように変調された、補助制御領域12を有している。補助制御領域12内では、プリグルーブは、補助制御情報を表すため、プリグルーブの形状に関連する物理パラメータの変動により構成された、プリグルーブ変調を呈する。走査中において、プリグルーブ変調は、反射ビームの変動により検出可能なトラック中のマークに起因する変動に類似した反射ビームの変動、たとえば反射率のさらなる変動によって検出可能である。
ある実施形態では、補助制御領域12は、記録層上の予め規定された位置に配される。この予め規定された位置は、図中では長方形12によってトラック9の一部として模式的に示されているが、実際には、補助制御領域12は、補助制御情報のコード化を可能とするのに十分な長さ、たとえばトラックの数回のうねり分の長さを有する。特に、トラック内のアドレスを読み出す必要なしに光ヘッドの半径方向の位置決めに基づいて、装置が補助制御領域の位置を特定できるようにするため、上記の予め規定された位置は、予め規定された半径範囲をカバーしていてもよい。
ある実施形態では、補助制御領域12は、以下に説明するような最良の焦点オフセットを設定するための焦点調整処理を実行するために与えられた、焦点調整領域として構成されてもよい。このことは、ユーザーデータの読出信号における低いジッタを結果としてもたらす。焦点調整領域には、その記録担体の製造時において、長いマークのキャリアパターンが付与される。キャリアパターンは、走査スポットの有効径よりも実質的に長くあるため、ユーザーデータのコード化に用いられる最短のマークの長さに比べて長くされた、予め書き込まれたマークの連なりである。この長いプリグルーブマークは、とりわけ、チャネルビット長Tの予め規定された最少個数分dの少なくとも2倍の長さを有する。キャリアパターンは、単一の長さを有する複数の長いプリグルーブマークにより構成されてもよいし、数種類の長さを用いた予め規定されたパターンであってもよいし、補助制御情報をコード化するためにランダムに変動または変調されたパターンであってもよい。
本発明のある実施形態では、主情報を記録するための最短のマークは、チャネルビット長3個分の長さを有し、このことは通常d=3Tまたは3Iと表記される。たとえばDVDでは、チャネルコードは、最小長さ3Tと最大長さ11Tとを有するRLL(2,10)コードであり、一方、14Tのマークが同期のために用いられる。かかるシステムでは、長いマークは、少なくとも6Tまたは7Tの長さを有し、好ましくは少なくとも8Tの長さを有する。ある実用的な単調キャリアパターンは、たとえばピットと介在するランドとが11Tの長さを有するといったような、単一サイズの長いマークを有する。ここで、チャネルビット長の予め規定された個数分に対応するウォブルに対して、その予め規定された個数に適合するパターンを構成するように、適切なプリグルーブマーク長が選択される点に留意されたい。DVD+RWの場合のような32チャネルビットのウォブルに対しては、適切な長さは、8Tのプリグルーブ・ランドと交互に配された、8Tのプリグルーブ・ピットである。情報を長いマークにコード化するための適切な長さ範囲は、6Tから14T、または10Tから12Tの範囲である。
本発明によれば、プリグルーブは、以下に説明するような、プリグルーブの形状に関連する物理パラメータの変動により構成された、プリグルーブ変調を与えられる。プリグルーブ変調は、補助制御情報のような補助情報をコード化する。ここで、補助情報は、走査装置またはホストコンピュータにおいて処理される制御情報(たとえば、記録された情報にアクセスするためのコード、コピーコントロールを支援する識別子、著作権侵害防止情報、およびその他のアクセス機構)に用いることができる点に留意されたい。追加のデータチャネル中の制御情報は、不正なコピーを防止するための固有の識別コードまたは透かしを表すものであってもよい。ある実施形態では、追加情報が、ユーザーに対して利用可能とされる。追加情報は、たとえばオーディオまたはビデオ素材を処理、解凍、または編集するためのソフトウェアプログラムであってもよく、あるいは、かかるソフトウェアの機能をユーザーが試用するための、そのソフトウェアプログラムの「フリーウェア」版であってもよい。ある実施形態では、追加情報は、たとえば映画の予告編や何らかのオーディオのMP3版といったような、オーディオまたはビデオコンテンツ情報とされる。ユーザーは、その映画またはオーディオの完全版に興味を抱くかもしれない。プロバイダは、かかる完全版を、たとえばインターネットを介して入手可能としてもよく、その場合、その完全版を記録担体にダウンロードおよび記録することが可能となる。実際には、記録担体からの完全版の取得およびアクセスは、やはりプリグルーブ変調内に含まれている、アクセスコードによって管理される。たとえば、プロバイダは、数個(たとえば5個)の映画またはソフトウェアプログラムの予告編をユーザーに提示し、そのうちの1つのみをユーザーが記録することを許可してもよい。その場合、ユーザーは、記録可能なディスクを購入する際に、1つの映画に対する料金を支払う。こうして、コンテンツプロバイダは、コンテンツ情報の1つ以上のサンプルを伴う記録担体を販売し、それらサンプルの完全版を、とりわけインターネット等のネットワークを介して、ユーザーに対して入手可能とする。
図1dは、幅の変動によるプリグルーブ変調を有するウォブルを示している。この図は、プリグルーブ変調13を有する、ウォブル状とされたプリグルーブ14を示している。プリグルーブの形状、すなわちここでは局所的な断面形状が、コード化されるべき追加情報信号に従って変化させられている。かかる形状の変化は、走査中においてトラックから反射される放射に影響を与え、それにより検出が可能である。図に示されているように、ここではプリグルーブの幅が、デジタル変調パターンに従って変調される。
図1eは、深さの変動によるプリグルーブ変調を有するウォブルを示している。図に示されているように、予め規定された深さを有するプリグルーブ・ピット領域18と、深さゼロを有する(すなわちプリグルーブが存在しない)プリグルーブ・ランド領域19とを構成するために、深さがデジタル的に変動させられている。これに代えて、別の深さの変動態様を用いてもよい。
かかる記録担体の製造のためには、マスターディスクが作製される。マスタリング処理において、レーザービームレコーダーによってプリグルーブが書き込まれる。トラックの公称中心位置に交差方向の小さなオフセットを加えることによりウォブルが作製され、さらに、プリグルーブの形状変調を与えるために、マスタリング用レーザービームのレーザーパワーの強度が変調される。
トラックに沿ったプリグルーブ(幅、深さ)の変調は、追加のデータチャネルを生成するのに用いられる。その場合、未記録状態のディスク(R型またはRW型)は、追加のマスタリングされたデータ、たとえば記録制御データを含む。補助データは、主ユーザーデータのコード化に用いられるチャネルコードと、類似または同一のチャネルコードを用いてコード化されてもよい。このことは、追加データをデコードするのに何ら追加の回路構成が必要とされないという利点を有する。ある実施形態では、異なる変調が、すなわち主ユーザーデータのコード化に用いられるチャネルコードとは異なるチャネル変調コードが用いられる。このことは、情報をプリグルーブにコード化するのに、プリグルーブの他の特性を乱さないように最適化された任意の変調を用いることを可能とする。たとえば、パルスの位置によって追加データをコード化する、「一定長パルス」を有する変調を用いることができる。高周波データとも呼ばれる主ユーザーデータは、変調されたプリグルーブ上に重畳されてもよい。プリグルーブ内の追加データは、ランレングス変調、周波数変調、振幅変調、位相変調、または重畳された高周波の主ユーザーデータとその追加データとを区別するのに最良な他の任意の変調方式によって、変調され得る。
DVD+Rまたは+RW型の記録担体のある実施形態では、プリグルーブ変調は、リードイン領域内の保護領域またはバッファ領域に適用される(他の個所として、リードアウト領域や、二層DVD+Rまたは二層DVD+RWの中間領域等であってもよい)。連続的なプリグルーブに代えて、単調型または複調型のプリグルーブ・ピットおよびランドを用いてもよい。ここで、溝(グルーブ)から得られるADIP情報は、依然として存在しており読出可能である点に留意されたい。一例として、二層逆行トラックパスDVD+Rディスクが用いられ得る。この場合、プリグルーブ・ピットおよびランドは、L0層(レーザーに最も近い層)のリードイン領域の保護領域3内、およびL1層のリードアウト領域(L0層のリードイン領域の下)内に配される。
記録担体のある実施形態では、プリグルーブ変調を有するトラックのうねりは、プリグルーブ変調を有さない、または予め規定された別のプリグルーブ変調を有するトラックのうねりと、交互に配される。かかるパターンによれば、隣接する溝同士のいわゆるウォブルビートおよび/またはクロストークが最小とされる。
図2は、プリグルーブ復調を有する走査装置を示した図である。この装置には、記録担体11上のトラックを走査する手段が設けられており、この手段は、記録担体11を回転させる駆動ユニット21と、ヘッド22と、ヘッド22をトラック上に位置決めするためのサーボユニット25と、制御ユニット20とを含んでいる。ヘッド22は、放射ビーム24を発生させる既知のタイプの光学系を含んでおり、この放射ビーム24は、光学素子を介して導かれ、記録担体の情報層のトラック上の放射スポット23に合焦させられる。放射ビーム24は、たとえばレーザーダイオードといった放射源により発生させられる。ヘッドはさらに、放射ビーム24の焦点をビームの光軸に沿って移動させる焦点アクチュエータと、トラック中心の半径方向位置にスポット23を精度よく位置決めするためのトラッキングアクチュエータとを含んでいる(図示せず)。トラッキングアクチュエータは、光学素子を半径方向に移動させるコイルを含んでいてもよいし、あるいは反射素子の角度を変更するように構成されていてもよい。焦点アクチュエータおよびトラッキングアクチュエータは、サーボユニット25からのアクチュエータ信号によって駆動される。読出しの際には、情報層により反射された放射が、ヘッド22内にある通常のタイプの検出器(たとえば4分割ダイオード)によって検出され、フロントエンドユニット31に結合される検出器信号が発生させられ、このフロントエンドユニット31において、様々な走査信号が発生させられる。走査信号には、主走査信号33と、トラッキングおよび焦点調整用の誤差信号35とが含まれる。誤差信号35は、上記のトラッキングアクチュエータおよび焦点アクチュエータを制御するため、サーボユニット25に結合される。誤差信号35はまた、ウォブル変調から物理アドレスを取り出すため、ウォブル復調ユニット36にも結合されている。ウォブル検出の1つの詳細な実施形態が、図7に示されている。情報を取り出すため、主走査信号33は、復調器、デフォーマッタ、および出力ユニットを含む、通常のタイプの読出処理ユニット30によって処理される。
制御ユニット20は、情報の走査および取出しを制御するものであり、ユーザーまたはホストコンピュータからコマンドを受け取るように構成されていてもよい。制御ユニット20は、制御ライン26(たとえばシステムバス)を介して、装置内の他のユニットに接続されている。制御ユニット20は、たとえば以下に述べる処理および機能を実行するためのマイクロプロセッサ、プログラムメモリ、およびインターフェースといった、制御回路構成を含んでいる。制御ユニット20はまた、論理回路内にステートマシンとして実装されていてもよい。ある実施形態では、制御ユニットは、読出処理ユニット30を介して、プリグルーブから追加情報を取り出す機能を実行する。
この装置は、以下のようにして走査信号中のプリグルーブ変調を検出する、プリグルーブ復調ユニット32を有している。主走査信号33が、フロントエンドユニット31から受信される。信号33中の主情報のマークに起因する成分が除去され、プリグルーブ変調のマークに起因する成分が分離される。ある実施形態では、復調ユニットは、長いマークに合わせて特に調整された低域通過作用または帯域通過作用を有する、フィルタユニット34を有している。補助制御情報は、プリグルーブ復調ユニット32によって、プリグルーブ変調から取り出される。補助信号のデータクロックを再構築するためのタイミングリカバリは、ウォブル周波数またはプリグルーブ変調自体に基づいたものであってもよい。ある実施形態では、タイミングリカバリは、主データ用に取得されたデータクロックに基づいたものとされる。補助データのデータビットを検出するために、同期検出が適用されてもよい。ある実施形態では、プリグルーブ変調に、ユーザーデータに用いられるチャネルコードとは異なるチャネルコードおよび/またはエラー訂正コードが与えられ、復調ユニット34に、専用のチャネルコード復調器および/またはエラー訂正ユニットが設けられる。
ある実施形態では、上記の装置には、書込可能型または書換可能型の記録担体上(たとえば、CD−R、CD−RW、DVD+RW、またはBD上)に情報を記録するための、記録手段が設けられる。この記録手段は、ヘッド22およびフロントエンドユニット31と協働して、書込用の放射ビームを発生させるものであり、入力情報を処理してヘッド22を駆動させる書込信号を発生させるための書込処理手段を含んでいる。この書込処理手段は、入力ユニット27、フォーマッタ28、および変調器29を含んでいる。情報を書き込むため、放射ビームは、光検出可能なマークを記録層内に生成するように制御される。マークは、光読出可能ないかなる形態のものであってもよく、たとえば、染料、合金、または相変化材料といった材料に記録を行う際に得られる、周辺部分と異なる反射係数を有する領域の形態であってもよいし、光磁気材料に記録を行う際に得られる、周辺部分と異なる分極方向を有する領域の形態であってもよい。
光ディスクへの記録およびフォーマット化のための情報の書込および読出技術、誤差修正技術、およびチャネルコード化の規則は、当該技術分野において(たとえばCDシステムやDVDシステムより)よく知られている。ある実施形態では、入力ユニット27は、アナログオーディオおよび/またはビデオ信号や圧縮されていないデジタルオーディオ/ビデオ信号といった入力信号のための、圧縮手段を含む。適当な圧縮手段は、ビデオ信号に関してはMPEGの規格に記載されている。ここで、MPEG−1はISO/IEC 11172において規定されたものであり、MPEG−2はISO/IEC 13818において規定されたものである。あるいは、入力信号は、そのような規格に従って既にコード化されているものであってもよい。
図3は、多層光ディスクを示した図である。L0は第1の記録層40であり、L1は第2の記録層41である。第1の透明層43が第1の記録層を覆っており、スペーサー層42が両記録層40と41とを隔てており、基板層44が第2の記録層41の下に示されている。第1の記録層40は、第2の記録層41よりも、記録担体の入射面47に近い位置に配されている。L0層上に合焦させられた第1の状態45のレーザービーム、およびL1層上に合焦させられた第2の状態46のレーザービームが示されている。各記録層は、補助制御情報をコード化したプリグルーブマークのパターンを有している。
多層ディスクは、DVD−ROMやDVD−ビデオといった、読出専用の予め記録されたディスクとして既に入手可能である。二層DVD+Rディスクも近年提案されており、これは好ましくは二層DVD−ROMの規格と互換性を有するべきものである。両層の反射レベルは、>18%である。L0層は、50から70%程度の透過率を有している。スペーサー層は、典型的には30から60μmの厚さで2つの層を隔てる。L1層は、高い反射率を有する層であり、極めて高感度である必要がある。書換可能型の二層ディスクも提案されている。L0層は、40から60%程度の透過率を有する。両層の実効反射率は、典型的には7%であるが、より低いまたはより高い値もあり得る(3%から18%程度)。三層以上の記録層を有する書込可能型および書換可能型の光記憶媒体も考えられる。
図4は、焦点誤差信号のS字曲線を示した図である。この図には、記録層より下の位置から記録層より上の位置まで変化させられた焦点に対する、焦点誤差信号48が示されている。たとえば、単層型の+RWまたはROMでは、焦点誤差をS字曲線のゼロ交差点49に保つことによって、最適な焦点オフセットが見出される。予め記録されたデータに対して最適化することにより、追加の微調整が行われてもよい(ROMディスクの場合)。二層DVD−ROM(DVD−9)では、焦点誤差をS字曲線のゼロ交差点に保ち、その後さらにジッタに対して最適化することによって、最適な焦点オフセットが見出される。ここで、最適な焦点オフセットは、焦点が合わせられていない他の層からの迷光、および/または焦点が合わせられている層の理想的でない深さに起因する光学収差を被るが、これは、ジッタに対して最適化することによって補償することができる。二層DVD+R/+RWには、ジッタ値を最適化するための予め記録されたデータが存在しない。
ある実施形態では、装置は、焦点サーボユニット25内に組み込まれた焦点調整機能を有している。まず、プリグルーブ変調を有するプリグルーブのある領域により構成された、焦点調整領域が検出される。続いて、焦点調整領域内のキャリアパターンを走査し、上記の長いマークに起因する走査信号の振幅をモニタリングすることにより、最良の焦点が検出される。特に、焦点オフセットを変化させることにより、最大の振幅が見出される。また、長いプリグルーブマークに起因する信号の振幅を検出するのに読出ユニット30内に利用可能に存在する読出回路構成を利用することとして、焦点調整ユニットが、ソフトウェア機能として制御ユニット20内に実装されてもよい。ある実施形態では、多層ディスクに対する焦点調整機能が、各層に対して個別に実行される。各層上の焦点調整領域の位置が特定され、第1の層について上記で示したような各工程がさらに実行される。正しい焦点オフセットを見出すことは、記録可能型および書換可能型のディスクに書込みを行う際に重要である。最適でない焦点オフセットを用いると、データが最適でない態様でディスク上に書き込まれてしまい、このことが、書込パワーおよびジッタ値の増大をもたらす(特に読出時において)。
図5は、変調されたウォブル、プリグルーブ変調、および読出信号を示した図である。x軸は時間を示しており、y軸は信号値を示している。上側の曲線51は、公称ゼロ位置から半径方向にずれる信号として、ウォブルを示している。ウォブルの位相は、位相反転52で示されるように、物理アドレスをコード化するように変調される。ウォブル変調は、トラックの開始点に対する各物理アドレスの物理的な位置を示す、物理アドレス情報を表している。ウォブル変調は、たとえばDV+RWより知られており、国際公開WO00/43966号に詳細に説明されている。本発明によれば、ウォブルを構成するプリグルーブは、プリグルーブ・ランド領域53とプリグルーブ・ピット領域54とを交互に配することにより変調される。下側の曲線56は、読出ヘッド内の検出器により発生させられる結果としての読出信号を示しており、これは通常、中央開口(central aperture;CA)信号と呼ばれる。この信号は、プリグルーブ・ピットの反射率(溝反射レベル)と、プリグルーブ・ランドの反射率(ミラー様反射レベル)との差により発生させられる。この信号は、ディスク上の溝とミラー領域との反射率の差に相当する(典型的には、反射レベルの10−15%)。これに代えて、たとえば半径方向および接線方向のプッシュプルといった、他の読出方法が採用されてもよい。ここで、ウォブル周期または変調をCA読出信号から検出することはできないが、プリグルーブ・ランド領域53がCA信号中にパルス55をもたらし、一方、中間信号部57は、プリグルーブ・ピットに起因するものと解釈される点に留意されたい。プリグルーブ変調に起因するプリグルーブ信号成分55、57を復調する処理は、比較的単純明快である。ある実施形態では、各プリグルーブ信号成分が、ウォブルPLLクロックと直接関連付けられる。サンプルフィルタリングおよび閾値検出を採用してもよい。ピットが大きい場合(>8T)は、記号間の干渉は無視できるものであり、信号の周波数および大きさは固定である。信号から復調されたチャネルビットは、チャネルコード化アルゴリズム(たとえば、CDシステムまたはDVDシステム内において主データ用に用いられるのと同一のチャネルコード化)に従って、補助情報へとデコードされる。ある実施形態では、プリグルーブ・ランド領域およびピット領域に補助情報をコード化するのに、専用のチャネルコード化アルゴリズムが用いられ、このアルゴリズムは、たとえば10から14チャネルビットのプリグルーブマーク長のみを使用するものとされる。
ある実施形態では、プリグルーブ変調は、ウォブル変調と位置合わせされる。図5に示すように、プリグルーブ・ピット領域およびランド領域は、ウォブルの正弦波形状と位置合わせされる。プリグルーブマークの長さは、プリグルーブ変調の各パターンがウォブル周期の長さ内に収まることを可能とするように選択される。あるいは、プリグルーブ変調は、位相反転52のような、ウォブル変調の重要な成分を構成するウォブル部分、とりわけプリグルーブ変調を含まない重要なウォブル部分と位置合わせされてもよい。
図6は、ウォブル変調内におけるADIP情報を示した図である。ウォブル変調は、DVD+RWシステムにおいてアドレス・イン・プリグルーブ(ADIP)と呼ばれる、追加情報をコード化する。各ADIPビット65は、ADIPビット同期(32チャネルビットに対応する1ウォブル周期64)と、それに続くADIPワード同期フィールド(3ウォブル周期)と、4ウォブル周期のADIPデータビットフィールドと、それに最後に続く85回の単調(すなわち変調されていない)ウォブル周期とにより構成されている。図6には、ワード同期フィールドが反転させられたウォブルを有し、データビットフィールドが変調されていないウォブルを有する、ADIPワード同期としてコード化された第1のウォブル61が示されている。第2のウォブル62は、データビット値0をコード化しており、第3のウォブル63は、値1のデータビットをコード化している。
図7は、ウォブル復調ユニットを示した図である。入力ユニット71は、トラックを走査するヘッドから導出されるプッシュプル信号を供給する。フィルタ72は、ウォブル周波数を分離してウォブル信号を発生させるために、高域通過フィルタおよび低域通過フィルタによって信号をフィルタリングする。位相ロックループ73は、ウォブル周波数にロックされており、32倍逓倍器75を介して、チャネルビットの単位でマークを記録するための同期書込クロックを発生させる。同期ウォブルユニット74は、やはりウォブル信号を受信する乗算器76に、ウォブルクロック周期を供給する。乗算器76の出力は、積分・ダンプユニット77内において積分され、その出力は、サンプリングスイッチを介して、同期閾値検出器78へとサンプリングされる。この同期閾値検出器78は、ADIPビット同期を検出するADIPビット同期装置に接続されている。第2の乗算器81には、2つの反転ウォブルおよび2つの非反転ウォブルを有する4ウォブル周期分の信号と、4ウォブル周期に亘る同期検出のための第2の入力部上のウォブル信号とが供給される。第2の積分・ダンプユニット82は、乗算器81の出力信号を積分する。一方、ビット値閾値検出器83は、コード化されたビットの値を検出するためのものである。
以上、本発明を、主として反射率の変化に基づく光ディスクを用いた実施形態によって説明してきたが、本発明は他の記録担体にも適している。それにはたとえば、矩形の光カード、光磁気ディスク、または書込可能な記録担体上に予め適用されたパターンを有するあらゆるタイプの情報記憶系が含まれる。ここで、この明細書、図面、および特許請求の範囲において、「含む」または「備える」との語は、列挙された以外の要素または工程の存在を排除するものではなく、また、ある要素の前に置かれた「1つの」との語は、かかる要素が複数存在することを排除するものではない点に留意されたい。また、いずれの参照番号も本発明の範囲を限定するものではなく、本発明はハードウェアとソフトウェアとの両方によって実装可能であり、また、いくつかの「手段」または「ユニット」がハードウェアまたはソフトウェアの同一の項目により実現されてもよい点にも留意されたい。さらに、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想は、上記に説明した各々すべての新規な特徴および特徴の組合せに内在する。
ディスク形状の記録担体の上面図 図1aの記録担体の断面図 トラックのウォブルの一例を示した図 幅の変動によるプリグルーブ変調を有するウォブルを示した図 深さの変動によるプリグルーブ変調を有するウォブルを示した図 プリグルーブ復調を有する走査装置を示した図 多層光ディスクを示した図 焦点誤差信号のS字曲線を示した図 変調されたウォブル、プリグルーブ変調、および読出信号を示した図 ウォブル変調内のADIP情報を示した図 ウォブル復調ユニットを示した図

Claims (13)

  1. 当該記録担体の入射面から入射する放射ビームによって、記録層の記録可能な領域上のトラック中にマークを書き込むことにより情報を記録する、書込可能型の記録担体であって、前記マークが、ビームによる前記トラックの走査中において、第1のタイプの放射の変動により検出可能なマークであり、当該記録担体が、
    − 少なくとも第1の記録層と第2の記録層とを備え、前記第1の記録層が、前記第2の記録層よりも前記入射面に近い位置にあり、
    − 前記記録層同士の間に配された少なくとも1つの透明スペーサー層を備え、
    − 各層が、前記トラックの位置を示すプリグルーブを含んでおり、該プリグルーブが、前記トラックの長手方向と交差する方向への該プリグルーブの変位により構成されたウォブルを呈しており、該ウォブルが、前記トラックの開始点に対する物理アドレスの物理的な位置を示す物理アドレス情報を表すウォブル変調を呈しており、前記プリグルーブが、該プリグルーブの形状に関連する物理パラメータの変動により構成されるプリグルーブ変調を呈しており、該プリグルーブ変調が、補助制御情報を表すものであり、前記ウォブル変調が、前記走査中において、第2のタイプの前記放射の変動により検出可能なものであり、前記プリグルーブ変調が、前記走査中において、前記第1のタイプのさらなる変動により検出可能なものであることを特徴とする記録担体。
  2. 前記第1のタイプの変動が、前記放射に対する前記トラックの反射レベルの変動であることを特徴とする請求項1記載の記録担体。
  3. 前記プリグルーブ変調が、前記プリグルーブの深さまたは幅の変動により構成されていることを特徴とする請求項1記載の記録担体。
  4. 前記プリグルーブ変調が、前記補助制御情報を表すプリグルーブマークのパターンを構成するため交互に配された、深さゼロのプリグルーブ・ランド領域と、予め規定された深さおよび幅を有するプリグルーブ・ピット領域とを含むことを特徴とする請求項3記載の記録担体。
  5. 前記トラック中の前記マークが、チャネルビット長Tの整数個分に対応する長さを有しており、最短のマークが、前記ビームにより前記トラック上に構成される有効径を有する走査スポットにより検出可能であるために、前記チャネルビット長Tの予め規定された最少個数分dの長さを有しており、前記プリグルーブ変調が、長いプリグルーブマークのキャリアパターンにより構成されており、前記長いプリグルーブマークが、前記走査スポットの前記有効径よりも実質的に長くあるために、前記チャネルビット長Tの前記予め規定された最少個数分dの少なくとも2倍の長さを有していることを特徴とする請求項1記載の記録担体。
  6. 前記予め規定された最少個数分dが、前記チャネルビット長Tの3個分であり(d=3T)、前記長いマークが、少なくとも6Tの長さ、とりわけ8Tから14Tの範囲内にある長さを有することを特徴とする請求項5記載の記録担体。
  7. 前記プリグルーブ変調が、予め規定されたチャネルコード化アルゴリズムに従って前記プリグルーブマークによりコード化された前記補助制御情報を表しており、前記予め規定されたチャネルコード化アルゴリズムが、前記トラック中の前記マークに前記情報をコード化するためのチャネルコード化アルゴリズムとは異なるアルゴリズムであることを特徴とする請求項4または5記載の記録担体。
  8. 前記プリグルーブ変調が、前記ウォブル変調と位置合わせされていることを特徴とする請求項1記載の記録担体。
  9. 各記録層が、前記プリグルーブが前記プリグルーブ変調を呈するディスク情報領域を含み、該ディスク情報領域が、前記記録層の前記記録可能な領域よりも実質的に小さく、かつ各記録層の前記ディスク情報領域が、実質的に対応する半径方向位置に配されていることを特徴とする請求項1または2記載の記録担体。
  10. 記録担体上の、記録層の記録可能な領域上のマークを含むトラックを、前記記録担体の入射面から入射し、前記トラック上において有効径を有する走査スポットを構成する放射ビームによって、走査する装置であって、
    前記記録担体が、
    − 少なくとも第1の記録層と第2の記録層とを備え、前記第1の記録層が、前記第2の記録層よりも前記入射面に近い位置にあり、
    − 前記記録層同士の間に配された少なくとも1つの透明スペーサー層を備え、
    − 各層が、前記トラックの位置を示すプリグルーブを含んでおり、該プリグルーブが、前記トラックの長手方向と交差する方向への該プリグルーブの変位により構成されたウォブルを呈しており、該ウォブルが、前記トラックの開始点に対する物理アドレスの物理的な位置を示す物理アドレス情報を表すウォブル変調を呈しており、前記プリグルーブが、該プリグルーブの形状に関連する物理パラメータの変動により構成されるプリグルーブ変調を呈しており、該プリグルーブ変調が、補助制御情報を表すものである記録担体であって、
    当該装置が、
    − 前記ビームを与えるヘッドと、
    − 第1のタイプの放射の変動に起因する走査信号の変動を検出することにより前記トラック中のマークを検出するための、走査信号を発生させるフロントエンドユニットと、
    − 第2のタイプの前記放射の変動を検出することにより、前記ウォブル変調から、前記物理アドレス情報を取り出すウォブル検出手段と、
    − 前記第1のタイプの前記放射の変動に起因する走査信号のさらなる変動を検出することにより、前記第1の記録層および前記第2の記録層上の前記プリグルーブ変調から、前記補助制御情報を取り出すプリグルーブ復調手段とを含むことを特徴とする装置。
  11. 前記記録担体上において、前記マークが、チャネルビット長Tの整数個分に対応する長さを有しており、最短のマークが、前記有効径を有する前記走査スポットにより検出可能であるために、前記チャネルビット長Tの予め規定された最少個数分dの長さを有しており、前記プリグルーブ変調が、長いプリグルーブマークのキャリアパターンにより構成されており、前記長いプリグルーブマークが、前記走査スポットの前記有効径よりも実質的に長くあるために、前記チャネルビット長Tの前記予め規定された最少個数分dの少なくとも2倍の長さを有しており、前記プリグルーブ復調手段が、前記長いプリグルーブマークに起因する前記走査信号の前記さらなる変動を検出するように構成されていることを特徴とする請求項10記載の装置。
  12. 前記プリグルーブ復調手段が、予め規定されたチャネルコード化アルゴリズムに従って前記プリグルーブ変調にコード化された、前記補助制御情報を取り出すように構成されており、前記予め規定されたチャネルコード化アルゴリズムが、前記トラック中の前記マークに情報をコード化するためのチャネルコード化アルゴリズムとは異なるアルゴリズムであることを特徴とする請求項10または11記載の装置。
  13. まず前記プリグルーブ復調手段を介して前記補助制御情報を取り出し、続いて前記記録担体の制御領域内に該補助制御情報を記録するための、制御ユニットを含むことを特徴とする請求項10から12いずれか1項記載の装置。
JP2006506689A 2003-03-24 2004-03-11 プリグルーブ変調を有する多層光ディスク Pending JP2006521652A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP03100749 2003-03-24
PCT/IB2004/050228 WO2004086381A1 (en) 2003-03-24 2004-03-11 Multilayer optical disc having pregroove modulation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006521652A true JP2006521652A (ja) 2006-09-21
JP2006521652A5 JP2006521652A5 (ja) 2007-05-10

Family

ID=33041034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006506689A Pending JP2006521652A (ja) 2003-03-24 2004-03-11 プリグルーブ変調を有する多層光ディスク

Country Status (14)

Country Link
US (1) US20060203702A1 (ja)
EP (1) EP1609137B1 (ja)
JP (1) JP2006521652A (ja)
CN (1) CN100383865C (ja)
AR (1) AR043765A1 (ja)
AT (1) ATE360871T1 (ja)
BR (1) BRPI0408628A (ja)
CA (1) CA2519916A1 (ja)
DE (1) DE602004006104T2 (ja)
MX (1) MXPA05010028A (ja)
RU (1) RU2005132592A (ja)
TW (1) TW200501098A (ja)
WO (1) WO2004086381A1 (ja)
ZA (1) ZA200507676B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004059623A1 (en) * 2002-12-30 2004-07-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. Additional data channel in pregroove
WO2007123083A1 (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Panasonic Corporation 光ディスク、およびその再生装置、記録装置、製造方法ならびに集積回路
JP5408851B2 (ja) * 2007-07-31 2014-02-05 太陽誘電株式会社 光情報記録媒体
JP2014149892A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Sony Corp 情報記録媒体、情報再生方法および情報再生装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5214635A (en) * 1987-02-27 1993-05-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Erasable optical disk and optical information recording/reproduction apparatus
US5187699A (en) * 1988-01-22 1993-02-16 U.S. Philips Corporation Method and apparatus for successively recording two EFM-modulated signals enabling detection of boundary condition for transitioning between signals
NL8800152A (nl) * 1988-01-22 1989-08-16 Philips Nv Optische uitleesbare registratiedrager van het beschrijfbare type, een inrichting voor het vervaardigen van een dergelijke registratiedrager, en inrichtingen voor het optekenen en/of uitlezen van informatie op/uit een dergelijke registratiedrager.
NL8800151A (nl) * 1988-01-22 1989-08-16 Philips Nv Werkwijze en inrichting voor het optekenen van een informatiesignaal.
US5982738A (en) * 1995-02-14 1999-11-09 Hitachi, Ltd. Optical recording medium having at least wobbled synchronous information shared between tracks
US5835478A (en) * 1995-06-15 1998-11-10 Sony Corporation Optical disc having address information for recording and reproducing data at correct positions
JP3669442B2 (ja) * 1995-06-26 2005-07-06 シャープ株式会社 ディスク状記録媒体及びディスク記録再生装置
US6044051A (en) * 1996-04-11 2000-03-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical information recording/reproducing device and method for recording, reproducing and erasing information on an optical information recording medium utilizing light beam radiation
CN1301382A (zh) * 1998-03-16 2001-06-27 皇家菲利浦电子有限公司 光记录载体和扫描装置
CN100452216C (zh) * 1999-01-25 2009-01-14 皇家菲利浦电子有限公司 记录载体和用于扫描记录载体的装置
JP2001209940A (ja) * 1999-11-16 2001-08-03 Victor Co Of Japan Ltd 光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法および光ディスク
KR100809973B1 (ko) * 2000-07-07 2008-03-07 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 기록매체, 재생장치 및 기록매체와 재생장치를 구비한정보 시스템
MXPA03001650A (es) * 2000-09-01 2003-06-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd Medio de disco optico, reproductor y grabador de disco optico.
JP2002260235A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Sony Corp 記録再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
TW583650B (en) * 2001-06-18 2004-04-11 Samsung Electronics Co Ltd Optical recording medium
MXPA05010077A (es) * 2003-03-24 2005-11-23 Koninkl Philips Electronics Nv Disco optico de capas multiples que cuenta con hendiduras de oscilacion.

Also Published As

Publication number Publication date
RU2005132592A (ru) 2006-03-10
MXPA05010028A (es) 2005-10-26
DE602004006104T2 (de) 2007-12-27
TW200501098A (en) 2005-01-01
AR043765A1 (es) 2005-08-10
EP1609137B1 (en) 2007-04-25
CA2519916A1 (en) 2004-10-07
CN1764952A (zh) 2006-04-26
ZA200507676B (en) 2007-03-28
ATE360871T1 (de) 2007-05-15
WO2004086381A1 (en) 2004-10-07
CN100383865C (zh) 2008-04-23
EP1609137A1 (en) 2005-12-28
US20060203702A1 (en) 2006-09-14
DE602004006104D1 (de) 2007-06-06
BRPI0408628A (pt) 2006-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007508645A (ja) 焦点オフセット領域を有する光ディスク
IL171010A (en) Multilayer optical disk with disk information
MXPA05010078A (es) Control de potencia optima para discos opticos de capas multiples.
EP1609137B1 (en) Multilayer optical disc having pregroove modulation
RU2449389C2 (ru) Многослойный оптический диск, имеющий указатель типа стека записи
US20080259759A1 (en) Optical Disc Having Combined Rom/R Area
ZA200507677B (en) Optical disc having focus offset area
JP2006521649A (ja) 層を示す指標を有する多層光ディスク
EP1581935B1 (en) Additional data channel in pregroove
US20060262684A1 (en) Multilayer optical disc having wobble pits
WO2004059621A1 (en) Additional data channel in between marks

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105