JP2006519406A5 - - Google Patents

Claims (17)

1. ａ）音響環境のインパルス応答が測定され、または連続音が多重マイクロフォン（一つの無指向性マイクロフォン（Ｗ）と複数の多重方向性または無指向性マイクロフォン）を使って、録音され、
   ｂ）マイクロフォン信号は、人間の聴覚の周波数分解能に従って周波数バンドに分解され、
   ｃ）マイクロフォン信号に基づいて、音の到着と任意の拡散性の方向は、それぞれの時刻におけるそれぞれの周波数において定められるマルチチャンネルリスニングにおける自然のまたは修正された空間印象を形成するための方法において、
   無指向性マイクロフォン信号のそれぞれの周波数チャンネルは、音の到着の見積もられた方向によって決められた方向への時刻の関数として、マルチチャンネルリスニングにおいて位置付けられることを特徴とする方法。
2. ゼロでない拡散性に相当する無指向性信号Ｗの周波数バンド及び時刻は、実在の音響空間に類似する空間印象を形成するために、２つ以上の方向に同時に位置付けられる請求項１に記載の方法。
3. 無指向性信号Ｗの２つ以上の非相関バージョンは、高い拡散性に相当する周波数バンド及び時刻における２つ以上の方向から同時に形成され、再生される請求項２に記載の方法。
4. それぞれのラウドスピーカチャンネルに適用される周波数バンドは、それぞれのラウドスピーカのためのインパルス応答またはサウンド信号を生成するために、結合される請求項１ないし３のいずれか１項に記載の方法。
5. 処理されたインパルス応答またはそれらの一部は、畳み込み演算処理によってまたは、デジタルフィルターでそれらをモデル化することによって、残響を生成するために使用される請求項１ないし４のいずれか１項に記載の方法。
6. 信号を得る方法であって、
   サウンド信号の無指向性応答を測定することと、
   サウンド信号の方向変更データとして、異なる周波数バンド内で音の到着の方向を時刻の関数として定めることを含む方法。
7. 各周波数バンドの音の拡散性を定めることをさらに含む請求項６に記載の方法。
8. 音の到着の方向を測定することが可能な一組のマイクロフォンによりサウンド信号を測定することをさらに含む請求項６に記載の方法。
9. 上記一組のマイクロフォンは、直交座標軸に沿って配列された３つの８の字マイクロフォン又はサウンドフィールド又はマイクロフローンシステムから成ることを特徴とする請求項８に記載の方法。
10. 上記一組のマイクロフォンにより測定されたサウンド信号はフィルター・バンク又は短時間フーリエ変換の使用によって濾過されることを特徴とする請求項８に記載の方法。
11. サウンド信号の無指向性応答と、異なる周波数バンド内で音の到着の方向を時刻の関数として示す方向変更データとを使い、既存の音響環境の空間印象を再生する方法であり、
    方向変更データにより示される方向に、聞き手に関する方向の、サウンド信号の無指向性応答の異なる周波数バンドを位置付けすることを含む方法。
12. 上記位置付けは振幅パニング、アンビソニックス、波動場統合、または両耳処理を含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
13. サウンド信号の無指向性応答の周波数バンドの推定された拡散性が高い場合、サウンド信号の無指向性応答の周波数バンドをいくつかの方向に同時にパンすることをさらに含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
14. サウンド信号の位相を異なった方向へ変えることを含むことを特徴とする請求項１３に記載の方法。
15. 信号を得る装置であって、
    サウンド信号の無指向性応答を測定するための無指向性マイクロフォンと、
    サウンド信号の到着方向を測定する一組のマイクロフォンと、
    サウンド信号の方向変更データとしての異なる周波数内で、音の到着の方向を時刻の関数として定める手段とを含む装置。
16. サウンド信号の無指向性応答と、異なる周波数バンド内で音の到着の方向を時刻の関数として示す方向変更データとを使い、既存の音響環境の空間印象を再生する装置であり、
    方向変更データにより示される方向に、聞き手に関する方向の、サウンド信号の無指向性応答の異なる周波数バンドを位置付けするサウンドポジショナーを備える装置。
17. コンピューター作動時に、請求項１又は６又は１１のいずれか１項に記載の方法を実行するコンピュータープログラム。