JP2006514574A - エアカーテン分離障壁の構築方法 - Google Patents

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Abstract

第1の状態の流体を有する第1の環境と第2の状態の流体を有する第2の環境との間の境界に分離障壁を構築する方法が、開示される。第1の流体流は第1の環境と第2の環境の間の第1の流路沿いに導かれ、第2の流体流は第1の流体流と第2の環境との間の第2の流路沿いに導かれる。所望のパラメータ関係を第1の流体流と第2の流体流との間に維持し、それによって第1と第2の環境のいずれか一方から第1と第2の環境の他方への流体の通過を低減する。

Description

本出願は、2003年1月7日に出願された同時係属出願第10/337,591号の一部継続出願である。本出願は、2003年2月26日に出願された同時係属出願第10/374,640号の一部継続出願でもある。
本発明は、概ね第2の環境から第1の環境を分離するエアカーテンに関する。本発明の方法は、都合よくはスーパーマーケットや小市場やコンビニエンス・ストアや他の商業店舗に使用する種の冷凍陳列棚に適用され、販売用の冷蔵或いは冷凍商品を陳列し販売促進するもので、エアカーテンが周囲の店舗環境から前部開口商品陳列領域を仕切っている。
一般に陳列ケースとも呼ばれ、前面が開口する陳列領域を有する冷凍陳列棚がスーパーマーケットや小市場やコンビニンス・ストアや他の商業店舗に使用され、販売用の冷蔵或いは冷凍商品を陳列し販売促進している。この種の陳列ケースの前面が開口する特徴により、消費者は商品に接するのに扉を開ける不便さを伴なうことなく、商品陳列領域内に簡単に手を延ばし購入商品を選択し取り出すことができる。通常、低温冷気のカーテンが陳列ケースの前部開口を横切って比較的高速で下方へ流れ、商品陳列領域と陳列ケース前方の店舗領域との間に目に見えない境界を形成する。このエアカーテンは、陳列ケースの商品陳列領域内に低温の冷気を貯留し,それによって陳列ケースの棚上の陳列商品の冷却に役立つだけでなく、商品陳列領域をある程度店舗内の外界空気から遮断するよう機能しもする。開放された商品陳列領域内に進入する外界空気は、陳列ケースに関連する冷凍装置に対する冷却要求を増やすことで容認できない増大したエネルギ消費を引き起こすことになる。さらに、この種の外界空気はまた、商品の品質に悪影響をもたらし得る商品温度の不要な上昇を招くのに十分な局所的な温度上昇を商品陳列領域内に引き起こすこともあり得る。
冷気カーテンが陳列ケースの商品陳列領域の前部開口を横切って下方へ流れるときに遭遇する問題は、エアカーテンを形成する冷気流へ外界空気が引き込まれることである。比較的高速のエアカーテンと陳列ケースの前部にある概ね静止した外界空気との間の境界に、乱流が存在する。この種の乱流の結果、まずいことに一部外界空気がエアカーテン内へ引き込まれる。複数のエアカーテン陳列ケースが、この引込みの問題に対処すべく従来技術にて開発されてきた。例えば、二つの隣接して平行ながら独立生成された冷気からなるエアカーテンを有する陳列ケースが業界では一般的である。通常、米国特許第4,633,677号にてマエハラ(Maehara)が開示する如く、最外側エアカーテンは最内側エアカーテンよりも若干高い温度を有しており、より冷えた最内側エアカーテンを外界空気の引込みの影響から保護している。しかしながら、この種の設計は冷却エアカーテン内への外界空気の侵入を完全に排除するものではない。
また、業界では店舗からの外界空気が冷却エアカーテン内へ引き込まれることを低減する手段として1又は2の冷却エアカーテンの外側に比較的高速の外界空気からなる第3のエアカーテンを構築することは良く知られている。アブラハム(Abraham)は、米国特許第4,267,706号において、最内側冷却エアカーテンの外側に外界エアカーテンを構築し、外側の外界エアカーテンを内側の冷却エアカーテンに平行に隣接させて下方へ案内することを開示している。ベックウィズ(Beckwith)その他が米国特許第3,648,482号や第3,850,003号にて、またマクマスター(MacMaster)その他が米国特許第3,827,254号にて、またロバーツ(Roberts)が米国特許第5,345,778号や米国特許第5,357,767号にて、それぞれ一対の冷却エアカーテン外側の外界エアカーテンの構築を開示している。陳列ケースの商品陳列領域に最も近いカーテンが最も冷やされ、その一方で中央のカーテンは最内側カーテンよりも若干温かい温度とされるが、最外側の外界エアカーテンよりも実質的に冷やされる。より温かな冷気の中央カーテンは、最外側の外界エアカーテンからの暖気が最内側のより冷たい冷却エアカーテンに侵入するのをくいとめる緩衝として役立つ。外界空気の最外側カーテンは中央エアカーテンに平行でかつ隣接し或いは中央エアカーテンへ向け若干内側のいずれかにほぼ垂直に下方へ案内され、中央及び最内側冷却エアカーテンからの冷気が陳列ケースの商品陳列領域から漏れ出さないようにしている。最外側の外界空気カーテン自体は、理想的には陳列ケースの基部近くの店舗内に漏れ出し、そこを通って冷却エアカーテンが蒸発器室へ戻る戻り流入口内に引き込まれないようにしてある。より冷たい最内側冷却エアカーテン内への外界空気の侵入を低減するのに概ね非常に効果的ではあるが、中央の冷気流への一部の侵入が発生してしまう。さらに、3個の独立した空気流を生成する3個の個別空気流を供給することが陳列ケースの複雑さと経費を増大させる。その結果、甚だしき出費を伴なわずに、陳列ケースとエアカーテン外部の暖気の相互作用が遭遇する課題に対処する冷凍装置に対する必要性が存在する。
概して、本発明は第1の状態の流体を有する第1の環境と第2の状態の流体を有する第2の環境との間の境界に分離障壁を構築する方法を提供するものである。本方法は、第1の環境と第2の環境の間の境界沿いに第1の流体流を案内するステップと、第1の流体流と第2の環境との間に第2の流体流を案内するステップと、第1の流体流と第2の流体流との間に所望のパラメータ関係(parametric relationship)を維持し、それによって第1と第2の環境のいずれか一方から第1と第2の環境の他方への流体の通過を低減するステップとを含むものである。
第1の流体流と第2の流体流との間に所望のパラメータ関係を維持し、それによって第1と第2の環境のいずれか一方から第1と第2の環境の他方への流体の通過を低減するステップには、都合よくは第2の流体流の速度を第1の流体流の速度の少なくとも約1.4倍の速度に、最も都合よくは第1の流体流の速度の約1.4〜約1.8倍に保つことで、第1の流体流の速度に対する第2の流体流の速度の比を所望範囲内に保つステップが含まれる。
第1の流体流と第2の流体流との間に所望のパラメータ関係を維持し、第1と第2の環境のいずれか一方から第1と第2の環境の他方への流体の通過を低減するステップには、第2の流体流の質量流量を第1の流体流の質量流量の少なくとも約1.4倍に保つことが含まれる。第1の流体流と第2の流体流との間に所望のパラメータ関係を維持するステップには、第1の流体流の質量流量に対する第2の流体流の質量流量の比を所望範囲に、都合よくは第1の流体流の速度に対する第2の流体流の速度の比を1.4〜約1.8の範囲内に保つステップもまた含まれる。
分離障壁はまた、第1の環境と第2の環境との間の第1の流路沿いに第1の流体流を案内し、第2の環境と第1の流体流との間の第2の流路沿いに第2の流体流を第1の流路に対し所定の分岐角度にて案内し、その一方で第1と第2の流路の間の分岐角度を所望範囲に保つことで構築することができる。都合よくは、分岐角度は約5度〜約50度の範囲に保たれ、最も都合よくは約35度〜約45度の範囲に保たれる。
さらに、第1の流体は第1の環境から引き込み、第2の流体は第1の環境から引き込むことができる。本発明の方法は、冷凍陳列用に特に効果的な二重エアカーテンを構築するのに用い、冷凍陳列ケースの商品陳列領域、すなわち第1の環境と陳列ケース前面の店舗の周囲領域、すなわち第2の環境との間に分離障壁をもたらすことができる。
本発明の様々な特徴及び効果は、添付図面を参照し現在の好適な実施形態の以下の詳細な説明から当業者には明らかとなろう。
冷凍陳列棚に対し内側にある冷凍商品陳列領域と冷凍陳列棚前面の周囲領域との間にエアカーテン障壁を構築する目的に合わせ、本発明の方法を冷凍陳列棚上の応用分野において後述することにする。しかしながら、本発明の方法がずっと広い応用分野を有することは理解されたい。概して、本発明は第1の状態の流体を有する第1の環境と第2の状態の流体を有する第2の環境との間の境界に分離障壁を構築する方法を提供するものである。例えば、限定ではなく例示目的に、本発明の方法は環境的に制御された室内と室外積載庫との間の倉庫扉や、温度制御された店舗室内と周囲の戸外環境との間の店舗入口における障壁維持に適用し得る。従って、冷凍陳列棚に適用した本発明の以下の説明は本発明の方法の範囲を限定する意図のないものであり、単にその特定の好都合な応用分野における本発明の方法を例示するものである。
ここで、図1と図2を参照するに、冷凍陳列棚10は、外部筺体12とその境界内に前部開口商品陳列領域30を画成する内部筺体ライナ20とを含む。外部筺体は、基部13と、基部13の背面から上方へ延びる背面壁14と、背面壁から前方へ延びる上部壁15と、基部13から上部壁15へ垂直に延び背面壁13から前方へ延びる一対の側壁16とを有する。内部筺体ライナ20は、上部パネル28と背面パネル26と底部パネル22と対向する側面パネル24とを有し、それらが合わさって前部開口商品陳列領域30を境界付けている。筺体基部13と背面壁14と上部壁15と側壁16は、それぞれ従来慣例と同様、商品陳列領域30を含め筺体12の内部をそこを介する過度の熱伝導から熱的に絶縁している。
販売する生鮮食料品80は、商品陳列領域30内に配置した棚12上と底部パネル24の上面とに配置することができる。商品陳列領域30は、消費者に視認させるだけでなく、商品陳列領域30内に手を延ばして彼らが購入したい思う商品品目80を選択して取り出せるようにもする開口前部25を有する。商品陳列領域30は、従前の方法で所望の商品温度、通常はその中でどんな商品を販売するのかや商品を冷凍するのか非冷凍とするのかに応じて−10°F〜約40°F未満の温度へ冷却する。
冷凍陳列棚10はさらに、図1に示す如く基部13と底部パネル24との間の陳列筺体12の部分に通常配置される冷凍室40を含み、その中に冷凍装置の構成要素、通常はコイル管蒸発器50や空気移送器60、例えば1以上のファン等が収容されている。しかしながら、採用した特定種の空気移送器の使用が関係ないことは理解されたい。従来慣例と同じく、蒸発器40の管路を通って流れる冷媒が蒸発管の表面を流れる空気を冷却する。冷媒は、通常は店舗内の別の場所に配置した遠隔冷凍ユニットから供給される。しかしながら、本発明は低温の冷媒を供給するその固有の冷凍ユニットを含む独立型冷凍陳列棚上にも採用できることは理解されたい。
空気循環管路32が、外部筺体12の背面壁14および上部壁15と内部筺体ライナ20の背面パネル26および上部パネル28との間にそれぞれ形成してある。空気移送器60は、空気流入口42からの空気を室40を通り空気流入口42から蒸発器50を横断させ、そこで管路32を介して第1の空気流出口34へ案内するよう機能する。先に特記した如く、この再循環空気はそれが蒸発器50を横断する際に所望温度へ冷却される。第1の空気流出口34から、低温の冷気は第1の空気流出口34内に配設された羽根36を介して商品陳列領域の開口前部25を横切り空気流入口42へ戻るよう第1の流路45沿いに下方へ案内される。かくして、低温の冷気は再利用されて、室40と管路32を通って繰り返し再循環し、低温の冷気の冷却に費やされるエネルギを交換する。さらに、上記の冷凍装置を介し、低温のエアカーテン55が前部開口商品陳列領域30をその上部から底部まで横切って形成される。商品陳列領域30へさらに冷気を直接供給するため、複数の開口を背面パネル26内に配設し、このパネルを介して管路32を介して循環する低温の冷気の一部が商品陳列領域30内に直接流れるようにできる。この低温の冷気もまた空気流入口42を介して空気移送器により室40内に戻るように引き込まれ、再循環することになる。
第2の空気流出口70が、筺体12の上部前面に第1の空気流出口34の外方へ向け備わっている。この第2の空気流出口70は、店舗環境から引き込んだ比較的温かな空気を第2の流路75沿いに概ね下方へ案内するのに役立つ。図1に示した実施形態では、第2の流路75は低温の冷気が辿る第1の流路45から分岐させてある。図2に示した実施形態では、第2の流路75は第1の流路45に対しほぼ平行に横たわっている。
こうして、比較的温かな外側エアカーテン65が外側に形成され、すなわち比較的冷たい内側エアカーテン55の商品陳列領域30からさらに遠くに形成される。比較的温かな外側エアカーテン65が、比較的冷たいエアカーテン55と店舗外界環境との間の緩衝域として役立つ。さらに、比較的温かな外側エアカーテン65が比較的冷たい内側エアカーテン55から分岐するため各エアカーテンは通常下方に通過し、より冷たい内側エアカーテン55内への外側エアカーテン65から引き込まれる暖気の量は最小化される。さらに、外側エアカーテン65が陳列筺体12の基部領域に達すると、それは筺体13の基部領域の前端内の空気流入口42内ではなく店舗内へ外方へ流れる。その結果、比較的冷たい内側エアカーテン内へ引き込まれるとともに、続いて流入口42から室40内へ流れる暖気は最小化され、それによって再循環冷気の冷却におけるエネルギ消費が低減される。
図2により詳しく図示したように、第1の空気流出口34と第2の空気流出口70は陳列ケースの上部でかつ前部領域に位置し、第2の空気流出口70は第1の空気流出口34の外方、すなわち陳列筺体12の前部のより近くに位置する。先に特記したように、第1の空気流出口34は管路32に連通させてあり、空気移送器60が駆動する比較的冷たい空気を商品陳列領域30の前部開口を横切って流路45沿いに下方へ案内し、内側エアカーテン55を形成する。第2の空気流出口70は比較的温かな空気と連通しており、それに関連する第2の空気移送器72が駆動する比較的温かな空気を流路75沿いに下方へ案内し、内側エアカーテン55から分岐する外側エアカーテン65を形成する。
図1に図示した実施形態では、筺体12の上部壁15の前方舌部に高圧チャンバ72が配設してある。第2の空気流出口70と空気流入口74が、高圧チャンバ72内に開口している。軸流ファン等の空気移送器76が、流入口74に作動的に関連させて配設してある。動作時に、空気移送器74が店舗からの外界空気を高圧チャンバ72内へ引き込み、そこで第2の空気流出口70から流出させ、比較的温かな外側エアカーテン65を形成する。第2の空気流出口70は、図1に示す如く、第2の空気流出口34と同一平面内にある。この場合、第2の空気流出口70には、通過する比較的温かな空気を案内して流路75沿いに外側エアカーテン65を形成し、流路45に沿って流れる内側エアカーテン55から分岐させるよう配置した案内羽根78が配設してある。案内羽根78は、第1のエアカーテンから第2のエアカーテンが分岐する角度が所定角度範囲内で選択的に調整できるよう調整可能とし得る。さもなくば、第2の空気流出口70は第1の空気流出口34に対し所定角度で配置するとともに軸方向案内羽根78を配設し、外側エアカーテン65が内側エアカーテン55から離間分岐するよう自然に案内されるようにもできる。
本発明の方法の一つの態様によれば、比較的温かな空気の外側エアカーテンを約5度〜約55度の分岐角度Aにて、より都合よくは約25度〜約50度の分岐角度Aで、さらにもっと都合よくは約35度〜約45度の角度Aで下方へかつ内部空気カーテンから外方へ案内する。ここで図4を参照すると、その垂直軸が冷気内へ暖気が引き込まれる程度を質的に規定するよう編み出された引込み係数を表わす。引込み係数は、戻り空気流入口42を通過する戻り空気の測定温度と第1の空気流出口34を介して放出される冷気の測定温度との間の差分の、第2の空気流出口70を介して放出される暖気の測定温度と第1の空気流出口34を介して放出される冷気の測定温度との間の差分に対する比率である。引込み係数が小さくなればなるほど、戻り空気内へ暖気が引き込まれる程度は小さくなる。水平軸は分岐角度Aを表わし、エアカーテンはそれぞれ第1の空気流出口34と第2の空気流出口70から概ね下方へ流れる際に分岐するため、分岐角度Aは、内側エアカーテン55と外側エアカーテン65との間の角度である。図4に見られる如く、戻り空気流入口42へ進入する戻り空気流内へ引き込まれる比較的温かな空気は、内側と外側のエアカーテンとの間の分岐角度Aが約40度であったときに最小であった。しかしながら、幅広い範囲の分岐角度に対し引き込まれる流れの相当の低減が生じている。
図2に示す実施形態では、第2の空気流出口70には案内羽根78が配設してあり、そこを流れる比較的温かな空気を案内し、内側エアカーテン55が流れる流路45にほぼ平行な流路75に沿って外側エアカーテンが形成されるようにしてある。第2のエアカーテンは、第1のエアカーテン沿いに下方へ、ただしその外側を流れ、戻り空気流入口42を介して室40へ流入せずに店舗内に漏れ出るよう案内される。本発明の方法の別の態様によれば、外側エアカーテン65は内側エアカーテン55の放出速度の少なくとも1.4倍は大きな放出速度で下方へ案内される。この放出速度なる用語は、陳列ケース30上部のその個別空気流出口から放出される空気流の速度を指す。これ故に、内側エアカーテン55の放出速度は外部空気流出口34から放出される空気流の速度となり、外側エアカーテン65の放出速度は空気流出口70から放出される空気流の速度となる。
その垂直軸が負荷低減係数を表わす図3をここで参照するに、これは内側エアカーテンのみに関する負荷と比較された二重エアカーテンの冷凍負荷であり、水平軸は内側エアカーテンの速度に占める外側エアカーテンの速度の比を表わす。従って、負荷低減係数が低くなればなるほど、二重エアカーテンはより有効となる。図3に示す如く、エアカーテンを横切って通過する流れを減少させる二重カーテン流障壁の有効性は、内部カーテンの放出速度に対する外部カーテンの放出速度の比を約1.4〜約1.8の範囲内に保つことで最大化される。エアカーテン速度比をこの範囲内に保つことで、隣接エアカーテン間の境界の長さに沿う隣接エアカーテン間の速度勾配、すなわち剪断不安定性を最小化し、かくしてより低速のエアカーテン内へより高速のエアカーテンからより少ない空気が引き込まれる。それ故、外気流の放出速度を内気流の放出速度よりも約1.4〜約1.8倍のレベルに保つことで、第1と第2の流体の平行な流れの二重エアカーテンを介し、本発明の使用を通じて非常に効果的な分離障壁を二つの環境間に維持することができる。
本発明の方法は、スーパーマーケットや同様の店舗に見出されるのが通例である種の冷凍陳列棚に適用するものとして本願明細書に詳しく説明してきた。しかしながら、上記の説明は例示であって限定ではないことは理解されたい。より正確に言うならば、本発明の方法は、第1の状態の第1の流体を含む第1の環境と第2の状態の第2の流体を含む第2の環境との境界との間の流体の移動を制限することを望む他の用途に容易に適用することができる。
速度や分岐角度以外の他の様々なパラメータを、所望のパラメータ関係の定式化に用いることもできる。例えば、相対的な質量流量を用いることができる。すなわち、第1の流体流を第1の質量流量でもって境界沿いに導き、第1の流体流と第2の環境との間に第2の質量流量でもって第2の流れを導き、第1の流体流の質量流量に対する第2の流体流の質量流量の比を所望範囲内に保つことで、分離障壁を第1の環境と第2の環境の間に構築することができる。都合よくは、第2の流体流の質量流量は第1の流体流の質量流量の1.4倍であり、最も都合よくは第1の流体流のそれの1.4〜1.8倍の範囲内にある。
本発明の多くの改良と変更が、本発明の趣旨と範囲内に包含される上記の教示に照らし、当業者には認識できよう。本発明の好適な実施形態を、開示してきた。従って、添付の特許請求の範囲内で、本発明は具体的に説明した内容以外に実施することができる。この理由から、特許請求の範囲は本発明の真の範囲と内容を定めるべく詳細に検討すべきである。
分岐関係にてケースの商品陳列領域を横切って案内される外側エアカーテンと内側エアカーテンとを示す、前部開口陳列ケースを有する冷凍陳列棚の側面図である。 平行関係にてケースの商品陳列領域を横切って案内される外側エアカーテンと内側エアカーテンとを示す、前部開口陳列ケースを有する冷凍陳列棚の側面図である。 二つの平行なエアカーテンの相対速度が変化した際のエアカーテンの性能変化を示すグラフである。 二つの分岐エアカーテンの間の分岐角度が変化した際のエアカーテンの性能変化を示すグラフである。

Claims (15)

  1. 第1の状態の流体を有する第1の環境と第2の状態の流体を有する第2の環境との間の境界に分離障壁を構築する方法であって、
    前記第1の環境と前記第2の環境の間の前記境界沿いに第1の流体流を案内し、
    前記第1の流体流と前記第2の環境との間に第2の流体流を案内し、
    前記第1の流体流と前記第2の流体流との間に所望のパラメータ関係を維持し、前記第1と第2の環境のいずれか一方から該第1と第2の環境の他方への流体の通過を減少させることを含む、第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  2. 前記第1の流体流を前記境界沿いに第1の速度で案内し、
    前記第1の流体流と前記第2の環境の流体との間における前記第2の流れを第2の速度で案内し、
    前記第2の流体流の速度を前記第1の流体流の速度の少なくとも1.4倍に保つことをさらに含む、請求項1記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  3. 前記第1の流体流を前記境界沿いに第1の速度で案内し、
    前記第1の流体流と前記第2の環境の流体との間における前記第2の流れを第2の速度で案内し、
    前記第1の流体流の速度に対する前記第2の流体流の速度の比を所望範囲に保つことをさらに含む、請求項1記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  4. 前記第1の流体の速度に対する前記第2の流体の速度の比を約1.4〜1.8の範囲に保つことをさらに含む、請求項3記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  5. 前記第1の流体流を前記境界沿いに第1の質量流量にて案内し、
    前記第1の流体流と前記第2の環境の流体との間における前記第2の流体流を第2の質量流量にて案内し、
    前記第1の流体の質量流量に対する前記第2の流体の質量流量の比を所望範囲に保つことをさらに含む、請求項1記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  6. 前記第1の流体の質量流量に対する前記第2の流体の質量流量の比を約1.4〜約1.8の範囲に保つことをさらに含む、請求項4記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  7. 前記第1の流体流を第1の流路に沿って案内し、
    前記第1の流体流と前記第2の環境の流体との間に位置し、かつ前記第1の流路に対し所定の分岐角度をなす第2の流路に沿って前記第2の流れを案内し、
    前記第1と第2の流路間の分岐角度を所望範囲に保つことをさらに含む、請求項1記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  8. 前記第1と第2の流路の間の前記分岐角度を約5度〜約50度の範囲に保つことをさらに含む、請求項6記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  9. 前記第1と第2の流路の間の前記分岐角度を約35度〜約45度の範囲に保つことをさらに含む、請求項6記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  10. 前記第1の環境から引き込んだ第1の流体流を前記第1の環境と前記第2の環境の間の第1の流路沿いに案内し、
    前記第2の環境から引き込んだ第2の流体流を前記第2の環境と前記第1の環境から引き込んだ前記第1の流体流との間の第2の流路沿いに案内し、
    前記第1の流体流と前記第2の流体流との間に所望のパラメータ関係を維持し、それによって前記第1と第2の環境のいずれか一方から該第1と第2の環境の他方への流体の通過を減少させることをさらに含む、請求項1記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  11. 前記第1の流体流を前記境界沿いに第1の速度にて案内し、
    前記第1の流体流と前記第2の環境の流体との間における第2の流れを第2の速度にて案内し、
    前記第1の流体流の速度に対する前記第2の流体流の速度の比を所望範囲に保つことをさらに含む、請求項9記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  12. 前記第1の流体流を前記境界沿いに所定の質量流量にて案内し、
    前記第1の流れの流体と前記第2の環境の流体との間における前記第2の流れを第2の質量流量にて案内し、
    前記第1の流体の質量流量に対する前記第2の流体の質量流量の比を所望範囲内に保つことをさらに含む、請求項9記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  13. 前記第1の流体流を第1の流路沿いに案内し、
    前記第1の流体流と前記第2の環境の流体との間において、前記第1の流路に対し所定の分岐角度をなす第2の流路に沿って前記第2の流れを案内し、
    前記第1と第2の流路の間の分岐角度を所望範囲に保つことをさらに含む、請求項9記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  14. 前記分岐角度は約5度〜約50度の範囲にある、請求項12記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
  15. 前記分岐角度は約35度〜約45度の範囲にある、請求項12記載の第1の環境と第2の環境の間に分離障壁を構築する方法。
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