JP2006513310A - ポリマーブレンド - Google Patents

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Abstract

(A)少なくとも1種のジオールと少なくとも1種のジカルボン酸又はそのジアルキルエステルとの金属触媒の存在下における反応によって製造された少なくとも1種のポリエステル;(B)少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物;及び(C)少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤の混合物を含んでなるポリマーブレンドを開示する。このポリマーブレンドはポリエステル/ポリカーボネートブレンドの成分として用いる場合には特に、改良された色度を示す。

Description

本発明はフィルム、シート又は射出成形品に使用できる安定化ポリマーブレンドに関する。ポリマーブレンドの安定化は燐含有化合物及びヒンダードアミン光安定剤(HALS)を含む。安定化ポリマーブレンドは改良された加水分解安定性及び耐候性を示す。
ポリカーボネートとポリエステルとの間のエステル交換反応は、溶融ブレンドの間に行われることができるが、流動学的性質及び物理学的性質の低下並びに気体副生物、例えば二酸化炭素の発生を招く。更に、ポリカーボネートとポリエステルとの溶融ブレンドは、成分自体が最初は無色であるという事実にもかかわらず、不所望な色の増大を招くおそれがある。一般的に、溶融ブレンドの間におけるエステル交換及び発色は、ポリエステルの製造に使用された重縮合プロセスからの金属触媒残基によって促進されることが認められている。これらの問題は、実際には、金属触媒残基を不活性化する働きをする、当業界において触媒失活剤又は触媒クエンチャーとしばしば称される安定剤の添加によって克服されている。金属触媒残基を不活性化する燐含有化合物の使用は、特許文献1及び2に開示されている。触媒失活剤として適当な燐含有化合物の例としては、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(GE Specialty Chemicalsから入手可能なUltranox 626)、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト(GE Specialty Chemicalsから入手可能なWeston 619)及びビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(Dover Chemical Corporationから入手可能なDoverphos 9228)が挙げられる。燐含有化合物は部分加水分解して、徐々に及び押出加工の間に酸性種(acidic species)を発生することが知られている。加水分解は、有効な触媒失活の前提条件である(例えば非特許文献1〜3参照)。亜燐酸エステル化合物の金属塩のような無機亜燐酸エステル化合物もまた、触媒クエンチャーとして使用できるが、それらはブレンドを曇らせるか、ブレンドの透明度を低下させる可能性がある。燐含有化合物を用いたポリカーボネート−ポリエステルブレンドの安定化は、特許文献1及び3〜8に開示されている。
ポリカーボネート及びポリカーボネート−ポリエステルブレンドの加水分解安定性に対する燐含有触媒クエンチャーの悪影響は、特許文献9〜14に開示されている。燐含有化合物及びオキセタン基を含むシロキサンによって安定化されたポリカーボネートの改良された加水分解安定性は、特許文献9に開示されている。燐含有化合物及び分子当たり少なくとも1個のペンダント環状イミノエーテル基を含むオリゴマー又はポリマーで安定化されたポリカーボネートの改良された加水分解安定性は、特許文献14に開示されている。燐含有化合物及びエポキシ化合物によって安定化されたポリカーボネートの改良された加水分解安定性は、特許文献13に開示されている。燐含有化合物及びエポキシ官能基を有するポリエステルによって安定化されたポリカーボネート−ポリエステルブレンドの改良された加水分解安定性は、特許文献10に開示されている。燐含有化合物及びヘキサメチレンテトラミンによって安定化されたポリカーボネートの改良された加水分解安定性は、特許文献11に開示されている。具体的には、特許文献11は、加水分解に対してホスファイトを安定化させるためにアミンを添加すること、及びその結果としてポリカーボネート組成物の加水分解安定性を改良することを教示している。同様に、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)の添加によって改良された、いくつかの燐含有化合物の加水分解安定性は、特許文献12に開示されている。
米国特許第4,532,290号明細書 米国特許第4,401,804号明細書 米国特許第3,953,539号明細書 米国特許第4,088,709号明細書 米国特許第4,981,898号明細書 米国特許第5,441,997号明細書 米国特許第5,907,026号明細書 米国特許第6,221,556号明細書 米国特許第4,456,717号明細書 米国特許第5,354,791号明細書 米国特許第5,744,526号明細書 米国特許第6,103,796号明細書 米国特許第4,393,158号明細書 米国特許第6,107,375号明細書 Polym. Eng. Sci. 29(18)1226(1989) Polym. Bull. 21 327(1989) J. Appl. Polym. Sci. 40 977(1990)
ポリマー組成物の加水分解安定性も耐候性も損なうことなく、ポリカーボネート、ポリエステル及びポリエステル/ポリカーボネートブレンド中の金属触媒残基を不活性化するのに有用な化合物が当業界において必要とされている。
本発明は、
(A)ポリカーボネート及びポリエステルからなる群から選ばれた1種又はそれ以上のポリマー;
(B)1種又はそれ以上の燐含有化合物;並びに
(C)1種又はそれ以上のヒンダードアミン光安定剤
を含んでなるポリマーブレンドに関する。
本発明は、ポリマー組成物の加水分解安定性も耐候性も損なうことなく、ポリカーボネート、ポリエステル及びポリカーボネート−ポリエステルブレンド組成物中の金属触媒残基を不活性化するのに有用な安定剤ブレンドを提供する。より具体的には、本発明は、本明細書中に記載するように、燐含有触媒クエンチャー及びヒンダードアミン光安定剤(HALS)によって安定化されたポリカーネート−ポリエステルブレンドの加水分解性及び耐候性の、予想外の改良を提供する。
本発明は、ポリエステル、ポリカーボネート及びポリカーボネート−ポリエステルブレンドの加水分解性及び耐候性を改良する添加剤の組合せの使用を示す。本発明は、
(A)ポリカーボネート及びポリエステルからなる群から選ばれた1種又はそれ以上のポリマー;
(B)下記式:
Figure 2006513310
Figure 2006513310
[式中、R1、R2及びR3は、独立に、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
R’はハロゲン又はOR1から選ばれ;
R”、R4、R5、R6及びR7は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
各Q1、Q2及びQ3基は、独立に、基A(基Aは下記構造:
基A=
Figure 2006513310
を有する)である]
に一致する式を有する1種又はそれ以上の燐含有化合物;並びに
(C)下記式:
Figure 2006513310
Figure 2006513310
Figure 2006513310
Figure 2006513310
{式中、R8は水素、―OR6、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
9は水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール、−Y1−R4又は式:
Figure 2006513310
を有するスクシンイミド基から選ばれ;
10及びR11は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
10及びR11は、一緒になって、それらが結合する窒素原子と共に、環、例えばモルホリノ、ピペリジノなどを形成する二価の基を表すことができ;
1はC2〜C22−アルキレン;−(CH2CH2−Y11〜3−CH2CH2−;C3〜C8−シクロアルキレン;アリーレン;又は−CO−L2−OC−から選ばれた二価の連結基であり;
2はC1〜C22−アルキレン、アリーレン、−(CH2CH2−Y11-3−CH2CH2−及びC3〜C8−シクロアルキレンから選ばれ;
1は−OC(O)−、−NHC(O)−、−O−、−S−及び−N(R4)−から選ばれ;
2は−O−又は−N(R4)−から選ばれ;
Zは約20以下、好ましくは約6以下の正の整数であり;
m1は0〜約10から選ばれ;
n1は2〜約12から選ばれた正の整数であり;
12及びR13は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、ヘテロアリール及び基B[基Bは、下記構造:
Figure 2006513310
(*は、結合の位置を示す)から選ばれる]
から選ばれ、R12及びR13の少なくとも一方は基Bである}
に一致する式を有する1種又はそれ以上のヒンダードアミン光安定剤(HALS)
を含んでなるポリマーブレンドを提供する。
ポリマー組成物は、ポリマー組成物の総重量に基づき、約0.5重量%以下、好ましくは約0.15〜0.35重量%の燐含有種(phosphorus-containing species)及び約1.0重量%以下、好ましくは約0.1〜約0.75重量%のHALSを含むのが好ましい。
R基、L基、Y基、Z基、m基又はn基を本明細書中で定義する場合には、常に、個々の基の定義は、特に断らない限り、複数の式又は化合物の型に使用されるか否かにかかわらず、この説明全体において同一であり続ける。
用語「アリール」は、共役芳香環構造中に6、10又は14個の炭素原子を含む芳香族基並びにC1〜C6−アルキル;C1〜C6−アルコキシ;フェニル、及びC1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルコキシ、ハロゲンなどで置換されたフェニル;C3〜C8−シクロアルキル;ハロゲン;ヒドロキシ;シアノ;トリフルオロメチルなどから選ばれた1種又はそれ以上の基で置換されたこれらの基を示すのに用いる。典型的なアリール基の例としては、フェニル、ナフチル、フェニルナフチル、アントリル(アントラセニル)などが挙げられる。用語「ヘテロアリール」は、硫黄、酸素、窒素又はこれらの組合せから選ばれた少なくとも1個のヘテロ原子を2〜約10個の炭素原子と一緒に含む共役環状基、並びにアリール基上において考えられる置換基として前述した基で置換されたこれらのヘテロアリール基を記載するのに用いる。典型的なヘテロアリール基としては、2−及び3−フリル、2−及び3−チエニル、2−及び3−ピロリル、2−、3−及び4−ピリジル、ベンゾチオフェン−2−イル;ベンゾチアゾル−2−イル、ベンゾオキサゾル−2−イル、ベンゾイミダゾル−2−イル、1,3,4−オキサジアゾル−2−イル、1,3,4−チアジアゾル−2−イル、1,2,4−チアジアゾル−5−イル、イソチアゾル−5−イル、イミダゾル−2−イル、キノリルなどが挙げられる。
用語「C1〜C6−アルコキシ」及び「C2〜C6−アルカノイルオキシ」はそれぞれ、基−O−C1−C6−アルキル及び−OCOC1−C6−アルキルを表すのに用い、「C1〜C6−アルキル」は、炭素数1〜6の飽和炭化水素を示し、これは直鎖であっても分岐鎖であってもよく、ハロゲン、メトキシ、エトキシ、フェニル、ヒドロキシ、アセチルオキシ及びプロピオニルオキシから選ばれた1個又はそれ以上の基で更に置換されることができる。用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を表すのに用いるが、塩素及び臭素が好ましい。
用語「C2〜C22−アルキレン」は、2〜22個の炭素を含み、直鎖又は分岐鎖であることができ且つヒドロキシ、ハロゲン、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルカノイルオキシ及びアリールから選ばれた1個又はそれ以上の置換基で置換されることができる二価炭化水素基を示すのに用いる。用語「C3〜C8−シクロアルキレン」は、3〜8個の炭素原子を含む二価脂環式基を示すのに用い、これらは場合によっては、1個又はそれ以上のC1〜C6−アルキル基で置換される。用語「アリーレン」は、1,2−、1,3−及び1,4−フェニレン基、並びにC1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ及びハロゲンで置換された1,2−、1,3−及び1,4−フェニレン基を示すのに用いる。
用語「燐含有化合物」としては、以下の商品名で販売されている化合物が挙げられるが、これらに限定するものではない。Irgafos TNPP(Ciba Specialty Chemicals, CAS#26523−78−4)、Irgafos 168(Ciba Specialty Chemicals, CAS#31570−04−4)、Ultranox 626(GE Specialty Chemicals, CAS#26741−53−7)、Mark PEP 36(旭電化工業株式会社,CAS#80693−00−1)、Mark HP−10(旭電化工業株式会社,CAS#140221−14−3)、Irgafos P-EPQ(Ciba Specialty Chemicals, CAS#38613−77−3)、Sandostab P-EPQ(Clariant Corp., CAS#119345−01−6)、Ethanox 398(Albemarle Corp., CAS#118337−09−0)、Weston 618(GE Specialty Chemicals, CAS#3806−34−6)、Irgafos 12(Ciba Specialty Chemicals, CAS#80410−33−9)、Irgafos 38(Ciba Specialty Chemicals, CAS#145650−60−8)、Ultranox 641(GE Specialty Chemicals, CAS#161717−32−4)、Doverphos S−9228(Dover Chemical Corp. CAS#154862−43−8)など。より好ましいのは、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(GE Specialty Chemicalsから入手可能なUltranox 626)、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト(GE Specialty Chemicalsから入手可能なWeston 619)及びビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(Dover Chemical Corporationから入手可能なDoverphos 9228)である。最も好ましいのは、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト(GE Specialty Chemicalsから入手可能なWeston 619)である。
用語「HALS」は、以下のものを含むがこれらに限定するものではない。Cyasorb UV−3346(Cytec Industries, CAS#90751−07−8)、Cyasorb UV−3529(Cytec Industries, CAS#193098−40−7)、Cyasorb UV−3641(Cytec Industries, CAS#106917−30−0)、Cyasorb UV−3581(Cytec Industries, CAS#79720−19−7)、Cyasorb UV−3853(Cytec Industries, CAS#167078−06−0)、Cyasorb UV−3853S(Cytec Industries, CAS#24860−22−8)、Tinuvin 622(Ciba Specialty Chemicals, CAS#65447−77−0)、Tinuvin 770(Ciba Specialty Chemicals, CAS#52829−07−9)、Tinuvin 144(Ciba Specialty Chemicals, CAS#63843−89−0)、Tinuvin 123(Ciba Specialty Chemicals, CAS#129757−67−1)、Chimassorb 944(Ciba Specialty Chemicals, CAS#71878−19−8)、Chimassorb 119(Ciba Specialty Chemicals, CAS#106990−43−6)、Chimassorb 2020(Ciba Specialty Chemicals, CAS#192268−64−7)、Lowilite 76(Great Lakes Chemical Corp., CAS#41556−26−7)、Lowilite 62(Great Lakes Chemical Corp., CAS#65447−77−0)、Lowilite 94(Great Lakes Chemicals Corp., CAS#71878−19−8)、Uvasil 299LM(Great Lakes Chemical Corp., CAS#182635−99−0)、及びUvasil 299HM(Great Lakes Chemical Corp., CAS#182635−99−0)、Dastib 1082(Vocht a.s., CAS#131290−28−3)、Uvinul 4049H(BASF Corp., CAS#109423−00−9)、Uvinul 4050H(BASF Corp., CAS#124172−53−8)、Uvinul 5050H(BASF Corp., CAS#199237−39−3)、Mark LA57(旭電化工業株式会社,CAS#64022−31−3)、Mark LA52(旭電化工業株式会社,CAS#91788−83−9)、Mark LA62(旭電化工業株式会社,CAS#107119−91−5)、Mark LA67(旭電化工業株式会社,CAS#100631−43−4)、Mark LA63(旭電化工業株式会社,CAS#115055−30−6)、Mark LA68(旭電化工業株式会社,CAS#100631−44−5)、Hostavin N20(Clariant Corp., CAS#95078−42−5)、Hostavin N24(Clariant Corp., CAS#85099−51−1,CAS#85099−50−9)、Hostavin N30(Clariant Corp., CAS#78276−66−1)、Diacetam−5(GTPZAB Gigiena Truda, USSR, CAS#76505−58−3)、Uvasorb-HA 88(3V Sigma, CAS#136504−96−6)、Goodrite UV−3034(BF Goodrich Chemical Co., CAS#71029−16−8)、Goodrite UV−3150(BF Goodrich Chemical Co., CAS#96204−36−3)、Goodrite UV−3159(BF Goodrich Chemical Co., CAS#130277−45−1)、Sanduvor 3050(Clariant Corp., CAS#85099−51−0)、Sanduvor PR−31(Clariant Corp., CAS#147783−69−5)、UV Check AM806(Ferro Corp., CAS#154636−12−1)、Sumisorb TM−061(住友化学工業株式会社,CAS#84214−94−8)、Sumisorb LS−060(住友化学工業株式会社,CAS#99473−08−2)、Uvasil 299LM(Great Lakes Chemical Corp., CAS#164648−93−5)、Uvasil 299HM(Great Lakes Chemical Corp., CAS#164648−93−5)、Nylostab S-EED(Clariant Corp., CAS#42774−15−2)。更なる好ましいヒンダードアミン光安定剤は、Plastic Additives Handbook 5 th Edition(Hanser Gardner Publications, Inc., Cincinnati, OH, USA, 2001)に記載されたものであることができる。
前記式(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)及び(19)を有するヒンダードアミン光安定剤は、好ましい塩基性化合物(basic compound)を表す。Chimassorb 944(Ciba Specialty Chemicals, CAS#71878−19−8)、Cyasorb UV−3529(Cytec Industries, CAS#193098−40−7)、Chimassorb 119(Ciba Specialty Chemicals, CAS#106990−43−6)及びTinuvin 770(Ciba Specialty Chemicals, CAS#52829−07−9)並びにそれらの等価物は、好ましい塩基性化合物の具体例である。より好ましい群の塩基性窒素化合物は、前記式(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)及び(19)[基R8は水素又はアルキルである]を有するヒンダードアミン光安定剤である。最も好ましいのは、置換ピペリジン環内には含まれないsp3−混成窒素原子を含むHALSである。これらのHALSは、典型的には、市販されているポリマー又はオリゴマーの高分子量HALS(分子量は約1000より大きい)、例えば、Cyasorb UV−3529(Cytec Industries, CAS#193098−40−7)である。最も好ましいHALSは、前記式(12)[式中、R4=R5=R6=R7=R8=メチル、(R10)(R11)N−は共同でモルホリノを表し;L1はヘキサメチレンであり;Zは1〜6である]に相当する。
成分(A)のポリエステルは、1種又はそれ以上のジオール及び1種又はそれ以上のジカルボン酸又はそのエステル形成性等価物、例えば、ジカルボン酸エステルから従来の重合法によって製造された線状非晶質又は結晶性熱可塑性ポリエステルを含む。ポリエステルは通常、成形用又は繊維用等級であり、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定した場合に約0.4〜約1.2dL/gのインヘレント粘度(I.V.)を有する。成分(A)の典型的なポリエステルは、
(1)少なくとも50モル%のテレフタル酸残基、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基又はそれらの混合物を含んでなる二酸残基;及び
(2)少なくとも50モル%のエチレングリコール残基、シクロヘキサンジメタノール残基又はそれらの混合物を含んでなるジオール残基
を含んでなる(二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である)。成分(A)のポリエステルは、典型的には、約200ppmwの金属触媒残基、例えば10〜200ppmwのTi、Co及び/又はMn残基を含む。
成分(A)のポリエステルのジオール残基は、1種又はそれ以上の、以下のジオールから得ることができる。2,6−デカヒドロナフタレンジメタノール、エチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−、1,3−及び1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]スルホン、1,4:3,6−ジアンヒドロ−ソルビトール、4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキサノール、Z−8−ビス(ヒドロキシメチル)−トリシクロ−[5.2.1.0]−デカン[Zは3、4又は5を表す];並びに鎖中に1個又はそれ以上の酸素原子を含むジオール、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールなど。一般に、これらのジオールは2〜18個、好ましくは2〜8個炭素原子を含む。脂環式ジオールはシス若しくはトランス配置又は両形態の混合物として使用できる。
成分(A)のポリエステルの二酸残基は、種々の脂肪族、脂環式及び芳香族ジカルボン酸から得ることができる。二酸残基を得ることができるジカルボン酸の例としては、2,6−デカヒドロナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられる。二酸残基は、ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体、例えばジカルボン酸のエステル、例えばジカルボン酸ジメチルエステル、酸ハロゲン化物及び場合によっては無水物から得ることができる。
1種又はそれ以上の分岐剤もまた、本発明に関連して形成されるポリエステルの製造において有用であることができる。必要ではないが、任意の分岐剤がポリエステル成分(A)中に5モル%未満の量で存在するのが好ましい(ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、ジオール成分の総モル%も100モル%である)。分岐剤は、ポリエステルの酸単位部分又はグリコール単位部分に分岐を生じることができ、あるいはそれは混成物であることもできる。これらの分岐剤のいくつかは既に本明細書中で記載してある。しかし、このような分岐剤の実例は多官能価酸、多官能価グリコール及び酸/グリコール混成物である。例としては、トリ−又はテトラ−カルボン酸、例えばトリメシン酸、ピロメリット酸及びそれらの低級アルキルエステルなど並びにテトラオール類、例えばペンタエリスリトールが挙げられる。また、トリオール類、例えばトリメチロールプロパン又はジヒドロキシカルボン酸及びヒドロキシジカルボン酸並びに誘導体、例えばジメチルヒドロキシテレフタレートなども本発明に関連して有用である。トリメリット酸無水物は好ましい分岐剤である。分岐剤はポリエステル自体を分岐させるため又は本発明のポリエステル/ポリカーボネートブレンドを分岐させるために使用できる。
ポリエステル成分(A)は約30〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含んでなるのが好ましい(ポリエステルのジオール残基の総モル百分率は100モル%である)。この実施態様において、また、ポリエステル成分(A)は0〜約70モル%のエチレングリコール残基を含むのが好ましい。この実施態様に存在する二酸残基は任意の酸から得ることができるが、二酸残基はテレフタル酸、イソフタル酸及び/又は1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含むのが好ましい。テレフタル酸残基が存在する場合には、ポリエステル成分(A)は約65〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜35モル%のイソフタル酸残基を含む。
従って、1つの群の好ましいポリエステルは、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定した場合に、約0.4〜1.2dL/g、好ましくは0.4〜0.8dL/gのインヘレント粘度を有し、且つ
(1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含んでなる二酸残基;並びに
(2)約40〜100モル%、好ましくは55〜80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び0〜約60モル%、好ましくは約20〜45モル%のエチレングリコール残基を含んでなるジオール残基
を含んでなる(二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である)。
別の群の好ましいポリエステルは、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定した場合に、約0.4〜1.2dL/g、好ましくは約0.4〜0.8dL/gのインヘレント粘度を有し、且つ
(1)約65〜83モル%、好ましくは約70〜80モル%のテレフタル酸残基及び約35〜17モル%、好ましくは30〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
(2)約80〜100モル%、好ましくは90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜約20モル%、好ましくは0〜10モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
を含んでなる(二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である)。
更に別の群の好ましいポリエステルは、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定した場合に、約0.4〜1.2dL/g、好ましくは約0.4〜0.8dL/gのインヘレント粘度を有し、且つ
(1)約80〜100モル%、好ましくは90〜100モル%、より好ましくは100モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;並びに
(2)約80〜100モル%、好ましくは90〜100モル%、最も好ましくは100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜約20モル%、好ましくは0〜10モル%、最も好ましくは0モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
を含んでなる(二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である)。
更に別の好ましい実施態様において、ポリエステルは、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定した場合に、約0.4〜1.2dL/g、好ましくは約0.4〜0.8dL/gのインヘレント粘度を有し、且つ
(1)約80〜100モル%、好ましくは80〜99.9モル%、より好ましくは90〜100モル%、更に好ましくは90〜99.9モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%、好ましくは0.1〜20モル%、より好ましくは0〜10モル%、更に好ましくは0.1〜10モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
(2)約25〜37モル%、好ましくは約28〜34モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約75〜約63モル%、好ましくは約72〜約66モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
を含んでなる(二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である)。
更に別の群の好ましいポリエステルは、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定した場合に、約0.4〜1.2dL/g、好ましくは約0.5〜1.0dL/gのインヘレント粘度を有し、且つ
(1)0.01〜100モル%、好ましくは少なくとも40モル%、より好ましくは80〜100モル%、更に好ましくは90〜100モル%のテレフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
(2)約52〜75モル%、好ましくは52〜65モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約25〜48モル%、好ましくは35〜48モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
を含んでなる(二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である)。この実施態様において分岐剤を使用するのが好ましく、より好ましくは三官能価モノマーを0.05〜1.0モル%の量で使用する。
線状ポリエステルは、公知のポリエステル形成方法及び条件に従って製造できる。例えば1種又はそれ以上のジカルボン酸、好ましくは芳香族ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体と1種又はそれ以上のジオールとの混合物を、エステル化触媒及び/又はポリエステル化触媒の存在下で約150〜約300℃の範囲の温度及び大気圧〜約0.2トルの範囲の圧力において加熱することができる。通常、ジカルボン酸又はその誘導体を、大気圧及び所定範囲の下限の温度においてジオールでエステル化するか、又はジオールとエステル交換する。次いで、混合物から過剰のジオールを除去しながら、温度を上昇させ且つ圧力を低下させることによって、重縮合を行う。ポリエステル縮合に好ましい温度範囲は約260〜約300℃である。
ポリエステル縮合に典型的な触媒又は触媒系は公知である。例えば米国特許第4,025,492号;第4,136,089号;第4,176,224号;第4,238,593号;及び第4,208,527号(これらの特許を引用することによって本明細書中に組み入れる)に開示された触媒は、これに関して適当であると考えられる。更に、R. E. Wilfong, Journal of Polymer Science, 54 385(1961)は、ポリエステル縮合反応において有用な典型的触媒を記載している。最も好ましい触媒はチタン、マンガン及びコバルトの錯体である。金属触媒の他に燐含有分子を添加できることがわかっている。
本明細書中で使用する用語「ポリカーボネート」は、式:
Figure 2006513310
[式中、Yは式HO−Y−OHのジヒドロキシ芳香族化合物又はジヒドロキシ脂肪族化合物から得られた二価芳香族又は脂肪族基である]
の反復単位又は残基を含むポリカーボネートを包含する。典型的なジヒドロキシ芳香族化合物は、ビスフェノールAとしても知られる2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン;4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン;2,2−(3,5,3’,5’−テトラクロロ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−(3,5,3’、5’−テトラブロモ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)プロパン;3,3’−ジクロロ−3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニル)メタン;2,2’−ジヒドロキシフェニルスルホン及び2,2’−ジヒドロキシルフェニルスルフィドである。最も好ましくはHO−Y−OHは、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロピルであり、この場合、ポリカーボネートは「ビスフェノールAポリカーボネート」である。ジヒドロキシ脂肪族化合物の例としては、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,6−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、イソソルビド、4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキサノール、2,2,4,4−テトラメチルシクロブタン−1,2−ジオール、Z,8−ビス(ヒドロキシメチル)−トリシクロ−[5.2.1.0]−デカン[Zは3、4又は5を表す]及び鎖中に1個又はそれ以上の酸素原子を含むジオール、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールなどが挙げられる。一般に、これらのジオールは2〜18個、好ましくは2〜8個の炭素原子を含む。脂環式ジオールは、シス若しくはトランス配置で又は両形態の混合物として使用できる。分岐鎖ポリカーボネートも、本発明において有用である。
本発明の前記実施態様の成分(A)を含むポリカーボネートは、公知方法に従って、ジヒドロキシ芳香族化合物とカーボネート前駆体、例えばホスフェン、ハロ蟻酸又は炭酸エステル、分子量調整剤、酸受容体及び触媒とを反応させることによって製造できる。ポリカーボネートの製造方法は公知であり、例えば米国特許第4,452,933号に記載されている。この特許を引用することによって本明細書中に組み入れるものとする。
適当なカーボネート前駆体の例としては、臭化カルボニル、塩化カルボニル及びそれらの混合物;炭酸ジフェニル;ジ(ハロフェニル)カーボネート、例えばジ(トリクロロフェニル)カーボネート、ジ(トリブロモフェニル)カーボネートなど;ジ(アルキルフェニル)カーボネート、例えばジ(トリル)カーボネート;ジ(ナフチル)カーボネート;ジ(クロロナフチル)カーボネート又はそれらの混合物;及び二価フェノールのビス−ハロホルメートが挙げられる。
適当な分子量調整剤の例としては、フェノール、シクロヘキサノール、メタノール、アルキル化フェノール類、例えばオクチルフェノール、パラ−tert−ブチルフェノールなどが挙げられる。好ましい分子量調整剤はフェノール又はアルキル化フェノールである。
酸受容体は有機又は無機酸受容体であることができる。適当な有機酸受容体は第三アミンであり、その例としては、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、トリブチルアミンなどのような材料が挙げられる。無機酸受容体は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩又は燐酸塩であることができる。
使用できる触媒は典型的にはモノマーとホスゲンとの重合を助けるものである。適当な触媒としては、第三アミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、N,N−ジメチルアニリン、第四アンモニウム化合物、例えばテトラエチルアンモニウムブロミド、セチルトリエチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ヘプチルアンモニウムヨージド、テトラ−n−プロピルアンモニウムブロミド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド並びに第四ホスホニウム化合物、例えばn−ブチルトリフェニルホスホニウムブロミド及びメチルトリフェニルホスホニウムブロミドが挙げられる。
成分(A)のポリカーボネートはまた、コポリエステルカーボネート、例えば米国特許第3,169,121号;第3,207,814号;第4,194,038号;第4,156,069号;第4,430,484号;第4,465,820号;及び第4,981,898号に記載されたものであることができる。これらの特許全てを引用することによって本明細書中に組み入れるものとする。
本発明において有用なコポリエステルカーボネートは市販されている。それらは典型的に、少なくとも1種のジヒドロキシ芳香族化合物と、ホスゲンと少なくとも1種のジカルボン酸塩化物、特に塩化イソフタロイル、塩化テレフタロイル又は両者との混合物とを反応させることによって得られる。
ポリエステル成分(A)対ポリカーボネート成分(A)の比は、本発明の重要な特徴ではなく、本発明の個々の実施者が決定することができる。典型的には、ポリエステル(A)対ポリカーボネート(A)の重量比は、約99:1〜約1:99、好ましくは約75:25〜約25:75、最も好ましくは約75:25〜約50:50の範囲とする。本発明の組成物はまた、(D)フェノール系酸化防止剤、(E)水、(F)着色剤及び顔料、例えば有機着色剤、無機着色剤及び/又は白色顔料、例えばTiO2、ZnO及びバリタ、(G)紫外線吸収剤、(H)添加剤、例えば耐衝撃性改良剤、可塑剤、ハロゲン化難燃剤、充填剤、非ハロゲン化難燃剤、相乗剤、加工助剤及び当業者に知られた他の安定剤並びに(I)再循還ポリマーを含むことができる。
本発明の別の実施態様は、
(A)ポリカーボネート及びポリエステルからなる群から選ばれた1種若しくはそれ以上のポリマー;
(B)1種若しくはそれ以上の燐含有化合物;及び/又は
(C)1種若しくはそれ以上のヒンダードアミン光安定剤
を含んでなるポリマーコンセントレートである。コンセントレートに有用なポリマー、燐含有化合物及びヒンダードアミン光安定剤は、本発明の他の実施態様に関して本明細書中において記載したのと同じである。燐化合物及びHALS化合物は、コンセントレート中に別々に存在できるが、好ましくは両方が存在する。しかし、燐含有化合物及びHALS化合物のそれぞれがコンセントレート中に一緒に存在しても又は単独で存在しても、それぞれはコンセントレート中に、コンセントレートの総重量に基づき、約10重量%以下、5〜10重量%の量で存在することができる。コンセントレートに関しては、好ましいポリエステルは、100モル%の二酸残基総モル%及び100モル%のジオール残基総モル%に基づき、100モル%のテレフタル酸残基、62モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び28モル%のエチレングリコール残基を有するものである。本発明のコンセントレートに好ましいホスファイトは、本明細書中で以下に詳述するWeston 619であり、本発明のコンセントレートに好ましいHALSは、本明細書中で詳述するCyasorb UV−3529である。
用語「紫外線(UV)吸収剤」は、250〜400nmの範囲の光を吸収し、400〜700nmに最小吸光度を有し、且つポリマーブレンドの耐候性を改良する1つの化合物又は化合物の混合物と定義する。好ましい例はトリアミン類、シアノアクリレート類、ベンゾトリアゾール類、ナフタレン類、ベンゾフェノン類及びベンゾオキサジン−4−オン類である。より好ましいのは、以下のような市販UV吸収剤である:Cyasorb UV−9(Cytec Industries, CAS#131−57−7)、Cyasorb UV−24(Cytec Industries, CAS#131−53−3)、Cyasorb UV−531(Cytec Industries, CAS#1843−05−6)、Cyasorb UV−2337(Cytec Industries, CAS#25973−55−1)、Cyasorb UV−5411(Cytec Industries, CAS#3147−75−9)、Cyasorb UV−5365(Cytec Industries, CAS#2440−22−4)、Cyasorb UV−1164(Cytec Industries, CAS#2725−22−6)、Cyasorb UV−3638(Cytec Industries, CAS#18600−59−4)、Tinuvin 213(Ciba Specialty Chemicals, CAS#104810−47−1)、Tinuvin 234(Ciba Specialty Chemicals, CAS#70321−86−7)、Tinuvin 320(Ciba Specialty Chemicals, CAS#3846−71−7)、Tinuvin 326(Ciba Specialty Chemicals, CAS#3896−11−5)、Tinuvin 327(Ciba Specialty Chemicals, CAS#3864−99−1)、Tinuvin 328(Ciba Specialty Chemicals, CAS#25973−55−1)、Tinuvin 329(Ciba Specialty Chemicals, CAS#3147−75−9)、Tinuvin 350(Ciba Specialty Chemicals, CAS#36437−37−3)、Tinuvin 360(Ciba Specialty Chemicals, CAS#103597−45−1)、Tinuvin 571(Ciba Specialty Chemicals, CAS#23328−53−2)及びTinuvin 1577(Ciba Specialty Chemicals, CAS#147315−50−2)。更なる適当なUV吸収剤は、Plastic Additives Handbook 5 th Edition(Hanser Gardner Publications, Inc., Cincinnati, OH、USA、2001)に記載されている。より好ましいのは、ベンゾトリアゾール類、トリアジン類及びベンゾオキサジン−4−オン類、例えば、Cyasorb UV−1164(Cytec Industries, CAS#2725−22−6)、Cyasorb UV−3638(Cytec Industries, CAS#18600−59−4)、Tinuvin 1577(Ciba Specialty Chemicals, CAS#147315−50−2)、Tinuvin 234(Ciba Specialty Chemicals, CAS#70321−86−7)及びTinuvin 328(Ciba Specialty Chemicals, CAS#25973−55−1)である。最も好ましいのは、Cyasorb UV−1164(Cytec Industries, CAS#2725−22−6)、Cyasorb UV−3638(Cytec Industries, CAS#18600−59−4)及びTinuvin 1577(Ciba Specialty Chemicals, CAS#147315−50−2)である。言うまでもなく、種々の商品名で販売されている同一分子は本発明の対象である。UV吸収剤の組合せも使用できることは言うまでもない。
用語「ハロゲン化難燃剤」は、ポリマー組成物の燃焼性を低下させるように作用する、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素のうち1種又はそれ以上を含むことができる化合物と定義する。より好ましいのは、臭素化ポリカーボネート、臭素化ポリスチレンなどのような臭素を含む化合物である。本発明が提供する組成物は、厚手シート、押出シート用のキャップ層、押出フィルム用のキャップ層、熱成形性シート製品、射出成形物、薄手フィルム、厚手フィルム、薄手フィルムを用いて製造された製品、厚手フィルムを用いて製造された製品、厚手シートを用いて製造された製品、多層フィルム、ツインウォールシート、トリプルウォールシートなどの加水分解安定性の改良に有用である。
本発明を、その好ましい実施態様に関する以下の例によって更に説明することができるが、これらの例は説明のためにのみ記載するのであって、特に断らない限り、本発明の範囲を限定することを目的としない。特に断らない限り、全ての重量百分率は、ポリマー組成物の総重量に基づき、全ての分子量は重量平均分子量である。また、全ての百分率は、特に断らない限り、重量に基づく。本明細書中でR基、L基、Y基、Z基、m基又はn基を定義する場合は必ず、個々の基の定義は、特に断らない限り、複数の式又は化合物の型に関して使用されるか否かにかかわらず、本発明の例を含む説明全体において同一のままである。
例中においては、以下の方法に従った。サンプルを20−milのフィルムから切り取り、次いで加水分解安定性を評価するために、70℃に設定された強制空気加熱オーブン中に配置された、少量の水を含む密閉ジャーの蒸気空間にフィルムをつるすことによって、70℃及び相対湿度(RH)100%に暴露した。その後、定期的に小サンプルを採取し、ポリエステル及びポリカーボネート部分に関する分子量分布を、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した。ポリカーボネート部分に関するGPC法は、最初にブレンドをテトラヒドロフラン中に浸漬して、ポリカーボネートを選択的に抽出することからなるものであった。ポリカーボネート部分の分析に使用したGPCシステムは、Perkin-Elmer LC−250ポンプ、Perkin-Elmer LC−600オートサンプラー及び265nmで操作されるPerkin-Elmer LC−235光ダイオード・アレーUV検出器から構成された。使用したカラムは、Plgel 5ミクロン・ガード、Mixed-C及びPolymer LaboratoriesからのOligoporeであった。分子量分布を、校正のための単分散ポリスチレン基準並びに文献から入手できるポリスチレン及びポリカーボネートに関するMark-Houwink定数を用いてコンピュータで計算した。ポリエステル部分に使用する溶媒は、70/30−v/vのヘキサフルオロイソプロパノール/塩化メチレン混合物であった。これはまた、ポリカーボネートに関しても良好な溶媒である。使用したGPCシステムは、Perkin-Elmer LC−250ポンプ、Perkin-Elmer ISS−200オートサンプラー及び285nmで操作されるPerkin-Elmer LC−95 UV/VIS検出器から構成された。テレフタレートを基材とするコポリエステルの285nmにおける吸光係数は、ポリカーボネートの吸光係数よりもかなり大きいので、この方法はポリエステルを選択的に検出する。使用したカラムはPlgel 5ミクロン・ガード及びPolymer LaboratoriesからのMixed-Cであった。分子量分布を、校正のための単分散ポリスチレン基準並びにこの溶媒中で測定されたポリスチレンに関するMark-Houwink定数を用いてコンピュータで計算した。光散乱測定によって特徴づけられる一連のポリエステルサンプルの正確な分子量値を得るために、ポリエステルに関する普遍校正定数を選択した。
サンプルをシートから切り取り、2.5インチ×5.5インチのサンプルを形成し、次いで、Atlas Devices, Inc. によって販売されているキセノン・アークWeather-Ometer中で、340nmにおける0.35W/m2の照射、内部及び外部硼珪酸ガラスフィルター、55%の相対湿度、63℃のブラックパネル温度及び照射2時間毎の18分間の散水を用いて暴露を行った。サンプルを定期的に取り出して、色度、曇り度及び衝撃強さの変化を評価した。
ポリマーフィルムの色度は、Hunter Associates Laboratory, Inc.(Reston, Virginia)製のHunterLab UltarScan Colorimeterを用いて常法で測定する。この計測器は、HunterLab Universal Software(バージョン3.8)を用いて操作する。この計測器の校正及び操作は、HunteraLab User Manualに従って行い、大部分はUniversal Softwareによって指示された。全ての比色計での結果を再現するために、計測器はその指示に従って運転し、以下の試験パラメーターを用いる:D65光源(日光,色温度6500°K)、反射モード、大エリアビュー、反射鏡内蔵、視角CIE 10°、出力 CIE L*,a*,b*。正のb*値の増加は、黄色度を示し、b*の数値の減少は黄色度の低下を示す。測色及びプラクティスは、Anni Berger-Schunn in Practical Color Measurement、Wiley, NY, 39〜56ページ及び91〜98ページ(1994年)により詳細に記載されている。
曇り度は、Hunter Associates Laboratory, Inc. から販売されているHunterLab UltraScan Colorimeter中で、以下の試験パラメーターを用いて測定した:D65光源、透過モード、大エリアビュー、及び視角CIE 10°。
衝撃強さは、幅0.5インチ×長さ2.5インチのバーを切り取り、それらを、試験片を標準Izod法に対して90°に向ける、即ち、ハンマーが縁ではなく試験片の0.5インチ幅の面を打つ以外はIzod試験に関するASTM D 256法に従って、切り取ったバーに衝撃を与えることによって測定した。前述のWeather-Ometer中で暴露されたサンプルの場合には、衝撃強さは、暴露面をハンマーで打つことによって実施した。
特に断らない限り、全ての百分率はポリマー組成物の総重量に基づき、全ての分子量は重量平均分子量である。また、全ての百分率は、特に断らない限り、重量に基づく。
例1〜10
これらの例は、ポリカーボネート−ポリエステルブレンドの加水分解安定性に対する燐含有触媒クエンチャーの悪影響、及び(HALS)の添加によるブレンドの加水分解安定性の予想外の改良を示す。例1〜6において、ポリエステルAは、二酸残基合計100モル%及びジオール残基合計100モル%に基づき74モル%のテレフタル酸残基、26モル%のイソフタル酸残基及び100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基からなり、インヘレント粘度が約0.74dL/gであり、約100ppmwのチタン金属を含み、ポリカーボネートAはビスフェノールAポリカーボネート(Bayer Corporationから供給されるMakrolon 2608)である。例1〜6において、ポリエステルAとポリカーボネートAとのブレンド(重量比3:1)を、商品名Doverphos 9228(Dover Chemical Company製;ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトと考えられる)の燐含有安定剤(ホスファイト)とChimassorb 944(Ciba Specialty Chemicalsによって供給される)との組合せと一緒に溶融ブレンドする。Chimassorb 944は、式(12)[式中、R4=R5=R6=R7=メチル、R8=水素;L1=ヘキサメチレン;R10=水素;R11=分岐鎖オクチル基]に一致する式を有するポリマーHALSであると考えられる。19mm二軸スクリュー押出機を250℃、200RPMにおいて、5 lbs/時の速度で用いて、添加剤をポリエステルAと予備配合した。1”Killion一軸スクリュー押出機を275℃及び70RPMで用いて、このブレンドを20milの押出流延フィルムとして製造した。続いて、フィルムを70℃及び相対湿度100%において3週間以下の期間、状態調整し、ポリエステルA成分及びポリカーボネートA成分の分子量を前述のようにしてGPCによって測定した。結果を表Iに示す。ホスファイト安定剤を含むブレンドは、安定剤を用いなかったブレンド(例1)又はHALSを用いたブレンド(例6)に比較して著しく改良された色度(即ち、より低いb*によって示されるより低い黄色度)を示す。例2は、ブレンド、特にポリカーボネートA成分の加水分解安定性に対するホスファイト安定剤の悪影響を示す。ホスファイト安定剤及びHALSを共に含むブレンド(例3、4及び5)は、ホスファイトを含むブレンド(例2)に比較して著しく改良された加水分解安定性を示す。これらの例は、ホスファイト安定剤とHALSとの組合せを用いることによって、ポリカーボネート−ポリエステルブレンドの良好な色度及び改良された加水分解安定性が実現されることを示している。
Figure 2006513310
例7〜10において、ポリエステルBは、100モル%のテレフタル酸残基、62モル%のシクロヘキサンジメタノール及び38モル%のエチレングリコール残基からなり、インヘレント粘度が約0.7であり、ポリカーボネートBはビスフェノールAポリカーボネート(商品名Makrolon 1804;Bayer Corporationによって供給;約0.25重量%の紫外線吸収化合物及びブルートーナー着色剤を含むと考えられる)である。例7〜10において、ポリエステルBとポリカーボネートBとのブレンドをWeston 619(ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトと考えられる、General Electric Specialty Chemicalsから入手可能なとホスファイト安定剤)とCyasorb UV−3529(Cytec Industries Inc. によって供給されるポリマーHALS)又はCyasorb UV−3346(Cytec Industries Inc. によって供給されるポリマーHALS)との組合せと共に溶融ブレンドした。Cyasorb UV−3529は、式(12)[式中、R4=R5=R6=R7=R8=メチル;L1=ヘキサメチレン;(R10)(R11)N−は共同でモルホリノ基を表す]に一致する式を有するポリマーHALSであると考えられる。Cyasorb UV−3346は、式(12)[式中、R4=R5=R6=R7=メチル;R8=水素;L1=ヘキサメチレン;(R10)(R11)N−は共同でモルホリノ基を表す]に一致する式を有するポリマーHALSであると考えられる。19mm APV二軸スクリュー押出機を250℃、200RPMにおいて、5 lbs/時の速度で用いて、添加剤をポリエステルBと予備配合して、添加剤5%を含むコンセントレートを生成した。1”Killion一軸スクリュー押出機を275℃及び70RPMで用いて、このブレンドを20milの押出流延フィルムとして製造した。続いて、フィルムを70℃及び相対湿度100%において6週間以下の期間、状態調整し、ポリエステルB成分及びポリカーボネートB成分の分子量を前述のようにしてGPCによって測定した。結果を表IIに示す。結果は、ホスファイト安定剤を含むブレンドが安定剤を含まないブレンド(例7)に比較して改良された色度(即ち、より低いb*によって示されるより低い黄色度)を示すことを示している。また、結果は、ホスファイト安定剤及びHALSを含むブレンドが、ホスファイトを含むブレンド(例8)に比較して改良された加水分解安定性を示すことを示している。これらの例は、ホスファイト安定剤とHALSとの組合せを用いることによって、ポリカーボネート−ポリエステルブレンドの良好な色度及び改良された加水分解安定性が実現されることを示している。
Figure 2006513310
例11〜14
これらの例は、HALSの添加による加水分解安定性の改良が、HALSをブレンドに添加する方法とは無関係であることを示す。ポリエステルBとポリカーボネートBとのブレンド(重量比70:30)を、Weston 619(General Electric Specialty Chemicals)とCyasorb UV−3529(Cytec Industries, Inc. )との組合せと共に溶融ブレンドした。19mm APV二軸スクリュー押出機を250℃、200RPMにおいて、5 lbs/時の速度で用いて、添加剤をポリエステルBと予備配合して、以下のコンセントレートを生成した:95/5のポリエステルB/Weston 619からなるコンセントレートA;95/5のポリエステルB/Cyasorb UV−3529からなるコンセントレートB;及び84/5/11のポリエステルB/Weston 619/Cyasorb UV−3529からなるコンセントレートC。1”Killion一軸スクリュー押出機を250℃及び70RPMで用いて、このブレンドを20milの押出流延フィルムとして製造した。続いて、フィルムを70℃及び相対湿度100%において6週間以下の期間、状態調整し、ポリエステルB成分及びポリカーボネートB成分の分子量を前述のようにしてGPCによって測定した。結果を表IIIに示す。ホスファイト安定剤を含むブレンドは、安定剤と含まないブレンド(例11)に比較して改良された色度(即ち、より低いb*によって示されるより低い黄色度)を示す。ホスファイト安定剤及びHALSを含むブレンドは、ホスファイト及びHALSが別のコンセントレート(例13)によって又は単一のコンセントレート(例14)によってブレンドに加えられるかどうかとは無関係に、ホスファイトを含むブレンド(例12)に比較して改良された加水分解安定性を示す。
Figure 2006513310
例15〜17
これらの例は、ホスファイト触媒クエンチャー及びHALSを別のコンセントレートによってブレンドに添加することがブレンドの色度をより良くするのに好ましい場合があることを示す。ブレンドBとポリカーボネートBとのブレンド(重量比70:30)を、Weston 619(General Electric Specialty Chemicals)とTinuvin 770(Ciba Specialty Chemicalsから供給されるHALS)との組合せと共に溶融ブレンドした。Tinuvin 770は、式(9)[式中、R4=R5=R6=R7=メチル;R8=水素;Y2=L1=Y2=−OC(O)−(CH28−(O)CO−]に一致する式を有すると考えられる。30mm WP二軸スクリュー押出機を250℃、250RPMにおいて、40 lbs/時の速度で用いて添加剤をポリエステルBと予備配合して、以下のコンセントレートを生成した:95/5のポリエステルB/Weston 619からなるコンセントレートD;95/5のポリエステルB/Tinuvin 770からなるコンセントレートE;及び91.7/5/3.3のポリエステルB/Weston 619/Tinuvin 770からなるコンセントレートF。Toyo Ti−90G2成形機を275℃で用いて、このブレンドを厚さ100milの射出成形プラックとして製造した。Weston 619及びTinuvin 770の種々の組み合わせに用いたプラックの色度を表IVに示す。これらの例は、ホスファイト濃度の増加につれてブレンドの色度が改良される(即ち、b*が低下する)ことを示している。これらの例は、ホスファイト及びHALSについて別のコンセントレートを用いることがブレンドの色度をより良くする(即ち、より低いb*によって示されるより低い黄色度)のに好ましいことを示している。同じ効果が例13及び14においても観察されるが、フィルムがはるかにうすいため、測定された差はより小さい。これらの例は、燐含有触媒クエンチャーの加水分解が、有効な触媒不活性化とその結果としての溶融ブレンド時におけるブレンドの色度の改良の前提条件であるという、前に引用した文献と一致している。同じコンセントレート中でHALS及びホスファイトを組合せると、ホスファイトの加水分解が減少するので、触媒の不活性化及びブレンドの色度の改良にはそれほど有効ではなくなると考えられる。
Figure 2006513310
例18〜19
耐候性の改良
これらの例は、ホスファイト触媒クエンチャー及びHALSを両方含むポリカーボネート−ポリエステルブレンドに関する耐候性の相乗的改良を示す。ブレンドBとポリカーボネートBとのブレンド(重量比70:30)を、Weston 619(General Electric Specialty Chemicalsによって供給されるホスファイト)、Cyasorb UV−3529(Cytec Industries, Inc. によって供給されるHALS)及びCiba Specialty Chemicalsから商品名Tinuvin 1577として供給される紫外線吸収剤の組合せと共に溶融ブレンドした。30mm WP二軸スクリュー押出機を250℃、250RPMにおいて40 lbs/時の速度で用いて、添加剤をポリエステルBと予備配合して、コンセントレートを生成した。ブレンドを、1層のコア層及び2層の同時押出キャップ層から成るシートとして製造した。シートのコア層は、厚さが約114milであり、重量比3:1のポリエステルB:ポリカーネートB及び0.15%のWeston 619からなるものであった。コア層は、2.5インチMPM押出機を240℃及び30RPMで用いて押出した。キャップ層は、いずれも厚さ3milであり、コア層の各表面に同時押出され、重量比70:30のポリエステルB:ポリカーネートB及び以下に記載する添加剤濃度からなるものであった。キャップ層は、1.25インチKillion押出機を240℃及び30RPMで用いて押出した。シートサンプルを、前述のWeather-Ometer中で暴露することによって、耐候性に関して試験した。サンプルを、色度、曇り度及び衝撃強さについて前述のようにして定期的に試験した。結果を表Vに示す。HALSを含む組成物(例19)は、ホスファイト及び紫外線吸収剤を含む組成物(例18)に比較して著しく優れた、色度(即ち、b*のより少ない増加によって示されるより低い黄色度)、光透過率(即ち、より低い曇り度)及び衝撃強さの保持を示し、耐候性が改良されたことがわかる
Figure 2006513310
本発明を、特にその好ましい実施態様に関して詳述したが、本発明の精神及び範囲内において変形及び変更が可能なことは言うまでもない。

Claims (67)

  1. (A)少なくとも1種のジオールと少なくとも1種のジカルボン酸又はそのジアルキルエステルとの、金属触媒の存在下における、反応によって製造された少なくとも1種のポリエステル;
    (B)少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物;及び
    (C)少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤
    の混合物を含んでなるポリマーブレンド。
  2. 前記亜燐酸エステル化合物が式:
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    [式中、R1、R2及びR3は、独立に、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
    R’はハロゲン又はOR1から選ばれ;
    R”、R4、R5、R6及びR7は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
    各Q1、Q2及びQ3基は、独立に、基A(基Aは下記構造:
    基A=
    Figure 2006513310
    を有する)である]
    から選ばれる請求項1に記載のポリマーブレンド。
  3. 少なくとも1種のポリエステルが、
    (1)少なくとも50モル%のテレフタル酸残基、シクロヘキサンジカルボン酸残基又はそれらの混合物を含んでなる二酸残基;及び
    (2)少なくとも50モル%のエチレングリコール残基、シクロヘキサンジメタノール残基又はそれらの混合物を含んでなるジオール残基
    を含んでなり、二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である請求項2に記載のポリマーブレンド。
  4. 前記ポリエステルが約200ppmw以下のTi、Co及び/又はMn残基を含む請求項3に記載のポリマーブレンド。
  5. (A)二酸残基合計100モル%及びジオール残基合計100モル%に基づき、
    (1)1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸及びイソフタル酸又はそれらの混合物から選ばれた二酸の残基を少なくとも50モル%含む二酸残基;並びに
    (2)エチレングリコール残基、シクロヘキサンジメタノール残基又はそれらの混合物を少なくとも50モル%含むジオール残基
    を含む少なくとも1種のポリエステル;
    (B)ブレンドの合計重量に基づき、0.01〜0.5重量%の少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物;及び
    (C)ブレンドの総重量に基づき0.01〜1.0重量%の、下記式:
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    {式中、R1、R2及びR3は、独立に、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
    R’はハロゲン又はOR1から選ばれ;
    R”、R4、R5、R6及びR7は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
    8は水素、―OR6、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
    9は水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール、−Y1−R4又は式:
    Figure 2006513310
    を有するスクシンイミド基から選ばれ;
    10及びR11は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
    10及びR11は、一緒になって、それらが結合する窒素原子と共に環(例えば、モルホリノ、ピペリジノなど)を形成する二価の基を表すことができ;
    1はC2〜C22−アルキレン;−(CH2CH2−Y11〜3−CH2CH2−;C3〜C8−シクロアルキレン;アリーレン;又は−CO−L2−OC−から選ばれた二価の連結基であり;
    2はC1〜C22−アルキレン、アリーレン、−(CH2CH2−Y11〜3−CH2CH2−及びC3〜C8−シクロアルキレンから選ばれ;
    1は−OC(O)−、−NHC(O)−、−O−、−S−及び−N(R4)−から選ばれ;
    2は−O−又は−N(R4)−から選ばれ;
    Zは約20以下、好ましくは約6以下の正の整数であり;
    m1は0〜約10から選ばれ;
    n1は2〜約12から選ばれた正の整数であり;
    12及びR13は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、ヘテロアリール、アリール及び基B[基Bは、下記構造:
    Figure 2006513310
    (*は、結合の位置を示す)から選ばれる]
    から選ばれ、R12及びR13の少なくとも一方は基Bである}
    から選ばれた少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤
    を含んでなるポリマーブレンド。
  6. 8が水素又はアルキルである請求項5に記載のポリマーブレンド。
  7. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約40〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び0〜約60モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含み;成分(B)が、組成物の総重量に基づき、0.05〜0.5重量%の少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物を含み;且つ成分(C)が、組成物の総重量に基づき0.05〜1.0重量%の少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤を含む請求項6に記載のポリマーブレンド。
  8. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜0.8dL/gであり、且つ
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約55〜80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約20〜約45モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項7に記載のポリマーブレンド。
  9. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜0.8dL/gであり、且つ
    (1)約65〜83モル%のテレフタル酸残基及び約35〜17モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約80〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜約20モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項5に記載のポリマーブレンド。
  10. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約70〜80モル%のテレフタル酸残基及び約30〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び0〜約10モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項9に記載のポリマーブレンド。
  11. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)少なくとも約80モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)少なくとも約80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項5に記載のポリマーブレンド。
  12. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項11に記載のポリマーブレンド。
  13. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約100モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)約100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項12に記載のポリマーブレンド。
  14. (A)重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)少なくとも50モル%の、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸及びイソフタル酸又はそれらの混合物から選ばれた二酸の残基を含む二酸残基;並びに
    (2)少なくとも50モル%のエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール残基、又はそれらの混合物を含むジオール残基
    を含む少なくとも1種のポリエステル;
    (B)組成物の総重量に基づき約0.1〜0.5重量%の少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物;並びに
    (C)組成物の総重量に基づき約0.1〜1.0重量%の、式:
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    {式中、R4、R5、R6及びR7は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
    8は水素、―OR6、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
    10及びR11は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
    10及びR11は、一緒になって、それらが結合する窒素原子と共に環を形成する二価の基を表すことができ;
    1はC2〜C22−アルキレン;−(CH2CH2−Y11〜3−CH2CH2−;C3〜C8−シクロアルキレン;アリーレン;又は−CO−L2−OC−から選ばれた二価の連結基であり;
    2は−O−又は−N(R4)−から選ばれ;
    Zは約20以下、好ましくは約6以下の正の整数であり;
    m1は0〜約10から選ばれ;
    n1は2〜約12から選ばれた正の整数であり;
    12及びR13は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、ヘテロアリール、アリール及び基B[基Bは、下記構造:
    Figure 2006513310
    (*は、結合の位置を示す)から選ばれる]
    から選ばれ、R12及びR13の少なくとも一方は基Bである}
    を有する少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤
    の混合物を含んでなるポリマーブレンド。
  15. 前記ヒンダードアミン光安定剤について、R8が水素又はアルキルである請求項14に記載のポリマーブレンド。
  16. 少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤が置換ピペリジン環内に含まれないsp3−混成窒素原子を含む請求項14に記載のポリマーブレンド。
  17. 少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤が1000より大きい重量平均分子量を有する請求項14に記載のポリマーブレンド。
  18. 前記亜燐酸エステルがビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト及びビス−(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトからなる群から選ばれる請求項14に記載のポリマーブレンド。
  19. 前記亜燐酸エステル化合物がジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトである請求項18に記載のポリマーブレンド。
  20. ポリマーブレンドの総重量に基づき、約0.15〜0.35重量%の亜燐酸エステル化合物及び0.1〜約0.75重量%のヒンダードアミン光安定剤を含む請求項18に記載のポリマーブレンド。
  21. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜0.8dL/gであり、且つ
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約40〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜約60モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項14に記載のポリマーブレンド。
  22. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜0.8dL/gであり、且つ
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約55〜80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約20〜約45モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項14に記載のポリマーブレンド。
  23. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約65〜83モル%のテレフタル酸残基及び約35〜17モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約80〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜約20モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項14に記載のポリマーブレンド。
  24. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約70〜80モル%のテレフタル酸残基及び約30〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び0〜約10モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項23に記載のポリマーブレンド。
  25. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)少なくとも約80モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)少なくとも約80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項14に記載のポリマーブレンド。
  26. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項25に記載のポリマーブレンド。
  27. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約100モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)約100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項26に記載のポリマーブレンド。
  28. (A)重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)少なくとも50モル%の、テレフタル酸残基、シクロヘキサンジカルボン酸残基又はそれらの混合物を含む二酸残基;及び
    (2)少なくとも50モル%のエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール残基、又はそれらの混合物を含むジオール残基
    を含んでなり、二酸残基の総モル百分率は100モル%であり、ジオール残基の総モル百分率は100モル%である少なくとも1種のポリエステル;
    (B)ブレンドの総重量に基づき、0.1〜0.5重量%の、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト及びビス−(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトからなる群から選ばれた少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物;並びに
    (C)組成物の総重量に基づき、約0.1〜1.0重量%の、式:
    Figure 2006513310
    [式中、R4=R5=R6=R7=R8=メチル、(R10)(R11)N−は、一緒になって、モルホリノを表し;L1はC1〜C6アルキレンであり;Zは1〜6である]
    を有する少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤
    の混合物を含んでなるポリマーブレンド。
  29. ポリマーブレンドの総重量に基づき、約0.15〜0.35重量%の亜燐酸エステル化合物及び0.1〜約0.75重量%のヒンダードアミン光安定剤を含む請求項28に記載のポリマーブレンド。
  30. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約55〜80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約20〜45モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む(二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である)請求項28に記載のポリマーブレンド。
  31. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約70〜80モル%のテレフタル酸残基及び約30〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜約10モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含んでなり、二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である請求項28に記載のポリマーブレンド。
  32. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)少なくとも約90モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)少なくとも約90モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含み、二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である請求項28に記載のポリマーブレンド。
  33. 前記亜燐酸エステル化合物がジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトである請求項28に記載のポリマーブレンド。
  34. (A)少なくとも1種のジオールと少なくとも1種のジカルボン酸又はそのエステルとの金属触媒の存在下における反応によって製造される少なくとも1種のポリエステル;
    (B)少なくも1種の亜燐酸エステル化合物;
    (C)少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤;及び
    (D)少なくとも1種のポリカーボネート
    の混合物を含んでなるポリマーブレンド。
  35. 前記亜燐酸エステル化合物が式:
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    [式中、R1、R2及びR3は、独立に、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
    R’はハロゲン又はOR1から選ばれ;
    R”、R4、R5、R6及びR7は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
    各Q1、Q2及びQ3基は、独立に、基A(基Aは下記構造:
    基A=
    Figure 2006513310
    を有する)である]
    から選ばれる請求項34に記載のポリマーブレンド。
  36. 少なくとも1種のポリエステルが、
    (1)少なくとも50モル%のテレフタル酸残基、シクロヘキサンジカルボン酸残基又はそれらの混合物を含む二酸残基;及び
    (2)少なくとも50モル%のエチレングリコール残基、シクロヘキサンジメタノール残基又はそれらの混合物を含むジオール残基
    を含んでなり、二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である請求項35に記載のポリマーブレンド。
  37. 前記ポリエステルが約200ppmw以下のTi、Co及び/又はMn残基を含む請求項36に記載のポリマーブレンド。
  38. (A)二酸残基合計100モル%及びジオール残基合計100モル%に基づき、
    (3)少なくとも50モル%のテレフタル酸残基、シクロヘキサンジカルボン酸残基又はそれらの混合物を含んでなる二酸残基;及び
    (4)少なくとも50モル%のエチレングリコール残基、シクロヘキサンジメタノール残基又はそれらの混合物を含んでなるジオール残基
    を含んでなる少なくとも1種のポリエステル;
    (B)ブレンドの総重量に基づき、0.01〜0.5重量%の少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物;
    (C)ブレンドの総重量に基づき、0.01〜1.0重量%の下記式:
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    {式中、R4、R5、R6及びR7は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
    8は水素、−OR6、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
    9は水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール、−Y1−R4又は式:
    Figure 2006513310
    を有するスクシンイミド基から選ばれ;
    10及びR11は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
    10及びR11は、一緒になって、それらが結合する窒素原子と共に環(例えば、モルホリノ、ピペリジノなど)を形成する二価の基を表すことができ;
    1はC1〜C22−アルキレン;−(CH2CH2−Y11〜3−CH2CH2−;C3〜C8−シクロアルキレン;アリーレン;又は−CO−L2−OC−から選ばれた二価の連結基であり;
    2はC1〜C22−アルキレン、アリーレン、−(CH2CH2−Y11〜3−CH2CH2−及びC3−C8−シクロアルキレンから選ばれ;
    1は−OC(O)−、−NHC(O)−、−O−、−S−及び−N(R4)−から選ばれ;
    2は−O−又は−N(R4)−から選ばれ;
    Zは約20以下、好ましくは約6以下の正の整数であり;
    m1は0〜約10から選ばれ;
    n1は2〜約12から選ばれた正の整数であり;
    12及びR13は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、ヘテロアリール、アリール及び基B[基Bは、下記構造:
    Figure 2006513310
    (*は、結合の位置を示す)から選ばれる]
    から選ばれ、R12及びR13の少なくとも一方は基Bである}
    から選ばれた少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤;並びに
    (D)少なくとも1種のポリカーボネート
    を含んでなるポリマーブレンド。
  39. 少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤について、前記式のR8が水素又はアルキルである請求項38に記載のポリマーブレンド。
  40. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約40〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び0〜約60モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含み;成分(B)が、組成物の総重量に基づき、0.05〜0.5重量%の少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物を含み;且つ成分(C)が、組成物の総重量に基づき、0.05〜1.0重量%の少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤を含む請求項38に記載のポリマーブレンド。
  41. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜0.8dL/gであり、且つ
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約55〜80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約20〜約45モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項40に記載のポリマーブレンド。
  42. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜0.8dL/gであり、且つ
    (1)約65〜83モル%のテレフタル酸残基及び約35〜17モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約80〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜約20モル%のエチレングリコール残基を含んでなるジオール残基
    を含む請求項38に記載のポリマーブレンド。
  43. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約70〜80モル%のテレフタル酸残基及び約30〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び0〜約10モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項42に記載のポリマーブレンド。
  44. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)少なくとも約80モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)少なくとも約80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項38に記載のポリマーブレンド。
  45. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項44に記載のポリマーブレンド。
  46. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約100モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)約100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項45に記載のポリマーブレンド。
  47. 前記ポリカーボネートがビスフェノールAから得られる請求項34に記載のポリマーブレンド。
  48. (A)重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)少なくとも50モル%の、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸及びイソフタル酸又はそれらの混合物から選ばれた二酸の残基を含む二酸残基;並びに
    (2)少なくとも50モル%のエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール残基、又はそれらの混合物を含むジオール残基
    を含む少なくとも1種のポリエステル;
    (B)組成物の総重量に基づき、約0.1〜0.5重量%のホスファイトからなる群から群から選ばれた少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物;
    (C)組成物の総重量に基づき、約0.1〜1.0重量%の、式:
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    Figure 2006513310
    {式中、R4、R5、R6及びR7は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換C3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール及びアリールから選ばれ;
    8は水素、―OR6、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
    10及びR11は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換C3〜C8−シクロアルキルから選ばれ;
    10及びR11は、一緒になって、それらが結合する窒素原子と共に環を形成する二価の基を表すことができ;
    1はC2〜C22−アルキレン;−(CH2CH2−Y11-3−CH2CH2−;C3〜C8−シクロアルキレン;アリーレン;又は−CO−L2−OC−から選ばれた二価の連結基であり;
    2は、−O−又は−N(R4)−から選ばれ;
    Zは約20以下、好ましくは約6以下の正の整数であり;
    m1は0〜約10から選ばれ;
    n1は2〜約12から選ばれた正の整数であり;
    12及びR13は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換C1〜C22−アルキル、ヘテロアリール、アリール及び基B[基Bは、下記構造:
    Figure 2006513310
    (*は、結合の位置を示す)から選ばれる]
    から選ばれ、R12及びR13の少なくとも一方は基Bである}
    を有する少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤;並びに
    (D)少なくとも1種のポリカーボネート
    の混合物を含んでなるポリマーブレンド。
  49. 前記ヒンダードアミン光安定剤について、R8が水素又はアルキルである請求項48に記載のポリマーブレンド。
  50. 少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤が置換ピペリジン環内に含まれないsp3−混成窒素原子を含む請求項48に記載のポリマーブレンド。
  51. 少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤が1000より大きい重量平均分子量を有数請求項48に記載のポリマーブレンド。
  52. 前記亜燐酸エステルがビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト及びビス−(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトからなる群から選ばれる請求項48に記載のポリマーブレンド。
  53. 前記亜燐酸エステル化合物がジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトである請求項52に記載のポリマーブレンド。
  54. ポリマーブレンドの総重量に基づき、約0.15〜0.35重量%の亜燐酸エステル化合物及び0.1〜約0.75重量%のヒンダードアミン光安定剤を含む請求項48に記載のポリマーブレンド。
  55. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜0.8dL/gであり、且つ
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約40〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜約60モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項48に記載のポリマーブレンド。
  56. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜0.8dL/gであり、且つ
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約55〜80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約20〜約45モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項48に記載のポリマーブレンド。
  57. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜0.8dL/gであり、且つ
    (1)約65〜83モル%のテレフタル酸残基及び約35〜17モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約80〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜約20モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項48に記載のポリマーブレンド。
  58. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約70〜80モル%のテレフタル酸残基及び約30〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び0〜約10モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含む請求項57に記載のポリマーブレンド。
  59. 成分(A)のポリエステルが、重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)少なくとも約80モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)少なくとも約80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項48に記載のポリマーブレンド。
  60. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項59に記載のポリマーブレンド。
  61. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約100モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)約100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含む請求項60に記載のポリマーブレンド。
  62. (A)重量比60/40のフェノール/テトラクロロエタン中で25℃において測定したインヘレント粘度が約0.4〜1.2dL/gであり、且つ
    (1)少なくとも50モル%の、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸及びイソフタル酸又はそれらの混合物から選ばれた二酸の残基を含む二酸残基;並びに
    (2)少なくとも50モル%のエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール残基、又はそれらの混合物を含むジオール残基
    を含んでなり、二酸残基の総モル百分率は100モル%であり、ジオール残基の総モル百分率は100モル%である、少なくとも1種のポリエステル;
    (B)ブレンドの総重量に基づき、約0.1〜0.5重量%の、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト及びビス−(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトからなる群から選ばれた少なくとも1種の亜燐酸エステル化合物;
    (C)組成物の総重量に基づき、約0.1〜1.0重量%の、式:
    Figure 2006513310
    [式中、R4=R5=R6=R7=R8=メチル、(R10)(R11)N−は共同でモルホリノを表し;L1はC1〜C6アルキレンであり;Zは1〜6である]
    を有する少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤;並びに
    (D)少なくとも1種のポリカーボネート
    の混合物を含んでなるポリマーブレンド。
  63. ポリマーブレンドの総重量に基づき、約0.15〜0.35重量%の亜燐酸エステル化合物及び0.1〜約0.75重量%のヒンダードアミン光安定剤を含む請求項62に記載のポリマーブレンド。
  64. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約80〜100モル%のテレフタル酸残基及び約0〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約55〜80モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約20〜約45モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含んでなり、二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である請求項62に記載のポリマーブレンド。
  65. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)約70〜80モル%のテレフタル酸残基及び約30〜20モル%のイソフタル酸残基を含む二酸残基;並びに
    (2)約90〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及び約0〜10モル%のエチレングリコール残基を含むジオール残基
    を含んでなり、二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である請求項62に記載のポリマーブレンド。
  66. 成分(A)のポリエステルが、
    (1)少なくとも約90モル%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基を含む二酸残基;及び
    (2)少なくとも約90モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含むジオール残基
    を含んでなり、二酸残基の合計は100モル%であり、ジオール残基の合計も100モル%である請求項62に記載のポリマーブレンド。
  67. 前記亜燐酸エステル化合物(phosphite ester compound)がジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトである請求項62に記載のポリマーブレンド。
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