JP2006513207A - 行動障害の治療のためのイストラデフィリン(kw−6002)の使用 - Google Patents

行動障害の治療のためのイストラデフィリン(kw−6002)の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、(E)−8−(3,4−ジメトキシスチリル)−1,3−ジエチル−7−メチルキサンチンまたはその薬理学的に許容される塩の有効量を、それを必要とする患者に投与することを特徴とする、例えば注意欠陥多動性障害等の行動障害の治療方法を提供する。

Description

本発明は、例えば注意欠陥多動性障害等の行動障害の治療方法に関する。
注意欠陥多動性障害(“ADHD”)は、一般に小児期に診断され、世界中の全学齢期児童の2〜9.5%がかかっていると推定される行動障害である。これらの児童の1/2〜2/3は、成人期まで羅患したままである。この障害の中核的症状としては、注意力、集中力、活動、散漫性、および衝動性の発達上不適切な水準等があげられる。ADHDは、従って、異常に活発な運動行動、注意力持続時間減少、衝動ならびに各種の認識および知覚の問題により特徴付けられる。ADHDである児童は通常、家庭、学校、同輩関係等を含む複数の状況にわたって機能障害を有している。ADHDは、また、学業成績、職業上の成功、および社会的感情(social-emotional)の発達に対し長期の悪影響を有することが示されている。
ADHDの直接の近しい原因はまだ知られていない。神経学的な画像研究では、前頭葉前部の皮質、小脳の一部、および大脳基底核として総称されている脳深部の神経細胞クラスターのうちの少なくとも2つが関与していることが提唱されている。右前頭葉前部の皮質、尾状核および淡蒼球と称される2つの大脳基底核、ならびに小脳の虫部は、ADHDである児童においては正常よりも著しく小さいことが見出された(サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American),pp.66-71,1998年9月)。ADHDである児童において大きさが小さくなっている脳領域は、注意を調節するまさにその領域である。遺伝的性質はADHDの一因になり得る。一卵性双生児のうちの一人が障害をもっている児童が有するADHDのリスクは、ADHDである児童の非双生児である兄弟が有するリスクよりも11〜18倍大きい。前頭葉前部の皮質および大脳基底核において普通は非常に活動的であるいくつかの遺伝子における変異が、ADHDにおける脳領域の組織の収縮にある役割を果たすことが提唱されている。ドーパミントランスポーター遺伝子、DAT1、およびドーパミン受容体遺伝子D4における特有の変異が、ADHDである児童においてより高い確率で認められることがわかった(サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American),pp.66-71,1998年9月)。アデノシンA2A受容体多型も、ADHDにおいて報告されている[クリニカル・ジェネティックス(Clinical Genetics),58,pp.31-40(2000)]。
ADHDである児童および成人の評価、診断、および治療の進歩にもかかわらず、この疾患については議論が続いている。ADHDに関する主要な議論の1つは、症状を治療するための精神刺激剤の使用に関連する。アンフェタミン、メチルフェニデート、ペモリン等を含む精神刺激剤は非常に最も広く研究され、ADHDの治療に一般に処方される[ナショナル・インスティテューツ・オブ・ヘルス・コンセンサス・デベロップメント・コンファレンス・ステートメント(National Institutes of Health Consensus Development Conference Statement)1998年11月16-18日;16(2):1-37]。精神刺激剤はより容易に入手でき、より頻繁に処方されているので、それらの潜在的な過剰使用および乱用について関心が高まった。精神刺激剤、特にアンフェタミンの非常に高い用量は、中枢神経系の損傷、心臓血管の損傷、および高血圧症を引き起こすことがある。さらに、高用量は、強迫行動と関連付けられ、特定の過敏な人においては運動障害と関連付けられてきた。高用量で治療された児童および成人で幻覚誘発性の反応を有するものはごくわずかな比率である。精神刺激剤以外でADHD用に用いられる薬剤はそれら独自の副作用を有する。すなわち、三環系抗うつ薬は不整脈を引き起こすことがあり、高用量のブプロピオンは発作を引き起こすことがあり、ペモリンは肝障害と関連性がある[ナショナル・インスティテューツ・オブ・ヘルス・コンセンサス・デベロップメント・コンファレンス・ステートメント(National Institutes of Health Consensus Development Conference Statement)1998年11月16-18日;16(2):1-37]。従って、ADHDの有効でより安全な予防剤または治療剤が必要とされている。
チック/トゥーレット障害(Tic/Tourette’s disorder)は、精神障害に関する統計的診断基準(Diagnositic and Statistical Manual of Mental Disorders)(第四版-改訂版,1994年,米国精神医学協会発行,ワシントン,D.C.,U.S.A.,pp.100-105)に記載されている。チック/トゥーレット障害は、一般に小児期または青年期に診断され、10,000人あたり4〜5人がかかっていると推定される行動障害であり、この障害は、女性よりも男性においてより一般的で約1.5〜3倍であると報告されている。以下の4つの障害はチック/トゥーレット障害に含まれる。すなわち、トゥーレット障害、慢性の運動または音声チック障害、一過性チック障害、および他で特定されないチック障害である。
チックは、突発的で、急速で、反復的で、非律動的で常同的な運動または発声であり、症状は抑えがたいが、時間が経過した後には抑制し得る。チックのすべての形態は、ストレスにより悪化することや、何かに夢中になっている間は減じられることがある。
トゥーレット障害の本質的な特徴は、多様性の運動チックおよび1つ以上の音声チックである。これらの特徴は、同時または別々に出現することがある。
トゥーレット障害の発症年齢は、2歳というような早い時期であることがあり、通常は児童期または青年期早期の間であり、定義上は18歳以前である。運動チックを発症する中心年齢は7歳である。数週間から数年間継続する寛解期を生ずることがあるが、この障害の継続期間は通常一生である。ほとんどの場合、症状の重篤度、頻度、および変動は、青年期および成人期の間に減少する。その他の場合、症状は、通常成人期早期までに完全に消滅する。
トゥーレット障害としばしば同時にかかるADHDは、臨床人口内で20-90%の罹患率がある(カプラン&サドック・コンプレヘンシブ・テキストブック・オブ・サカイアトリー(Kaplan & Sadock’s Comprehensive Textbook of Psychiatry),第7版,2000年,リッピンコット(Lippincott),ウイリアムズ&ウイルキンス(Williams & Wilkins),フィラデルフィア)。
トゥーレット障害および関連障害に対するかかりやすさは、常染色体性優性パターンで伝えられる。
チック/トゥーレット障害の主な治療形態は、有効性の高い“代表的”な神経弛緩薬(チアプリド、ピモジド、ハロペリドール等)を基礎とし続けられており、これらの神経弛緩薬は、広範囲の潜在的に深刻な副作用を引き起こすことがある。
WO99/12546号公報は、ある種のキサンチン誘導体が神経変性抑制作用を有し、例えばアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、エイズ脳症、伝播性海綿状脳症、ハンチントン舞踊病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多系統萎縮症、脳虚血、注意欠陥多動性障害等の神経変性疾患の治療剤として有用であることを開示している。
本発明の目的は、例えば注意欠陥多動性障害等の行動障害の優れた治療方法を提供することである。
本発明は、以下の(1)〜(9)に関する。
(1) (E)−8−(3,4−ジメトキシスチリル)−1,3−ジエチル−7−メチルキサンチン[以下、化合物(I)と称する]またはその薬理学的に許容される塩の有効量を、それを必要とする患者に投与することを特徴とする行動障害の治療方法。
(2) 行動障害治療剤の製造のための化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(3) 化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を含む行動障害治療剤。
(4) 行動障害が注意欠陥多動性障害である上記(1)に記載の行動障害の治療方法。
(5) 行動障害が注意欠陥多動性障害である上記(2)に記載の使用。
(6) 行動障害が注意欠陥多動性障害である上記(3)に記載の行動障害治療剤。
(7) 行動障害がチック/トゥーレット障害である上記(1)に記載の行動障害の治療方法。
(8) 行動障害がチック/トゥーレット障害である上記(2)に記載の使用。
(9) 行動障害がチック/トゥーレット障害である上記(3)に記載の行動障害治療剤。
チック/トゥーレット障害としては、トゥーレット障害、慢性の運動または音声チック障害、一過性チック障害、他で特定されないチック障害等があげられる。
化合物(I)の薬理学的に許容される塩としては、薬理学的に許容される酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等があげられる。
化合物(I)の薬理学的に許容される酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸付加塩、例えば酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩等の有機酸付加塩等があげられ、薬理学的に許容される金属塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、例えばマグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等があげられ、薬理学的に許容されるアンモニウム塩としては、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等があげられ、薬理学的に許容される有機アミン付加塩としては、モルホリン、ピペリジンとの塩等があげられ、薬理学的に許容されるアミノ酸付加塩としては、リジン、グリシン、フェニルアラニンとの塩等があげられる。
化合物(I)は、特開平6−211856号公報、未審査の特開平6−16559号公報もしくはWO94/01114号公報に開示された方法、またはそれらの方法に準じて製造することができる。製造法における所望の化合物は、例えば濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶または各種クロマトグラフィー等の有機合成化学で常用される精製法により単離および精製することができる。
化合物(I)の塩が所望され、所望の塩の形で製造される場合には、そのまま精製すればよい。化合物(I)が遊離形で製造されて、その塩が所望される場合には、適当な溶媒中に溶解または懸濁し、次に酸または塩基を加えて塩を形成させればよい。
化合物(I)およびその薬理学的に許容される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物の形で存在することもあり、これらの付加物は、本発明の方法または使用において、あるいは治療剤として十分に用いることができる。
化合物(I)の物理化学的データを以下に記載する。
化合物1:
融点:190.4-191.3℃
元素分析:C20H24N4O4
計算値(%):C62.48,H6.29,N14.57
実測値(%):C62.52,H6.53,N14.56
IR(KBr)νmax(cm-1):1697,1655,1518
NMR(CDCl3,270MHz)δ(ppm):7.74(1H,d,J=15.5Hz),7.18(1H,dd,J=8.3,1.9Hz),7.08(1H,d,J=1.9Hz),6.89(1H,d,J=8.3Hz),6.77(1H,d,J=15.5Hz),4.21(2H,q,J=6.9Hz),4.09(2H,q,J=6.9Hz),4.06(3H,s),3.96(3H,s),3.93(3H,s),1.39(3H,t,J=6.9Hz),1.27(3H,t,J=6.9Hz)
ADHDの顕著な特徴は、刺激性薬物に対する異常な反応である。従って、ADHDである児童へのアンフェタミン投与は、結果として自発運動活性を急激に減少させる。アンフェタミンに対する通常の薬理学的反応は自発運動活性の増大なので、この反応は“逆説的”と呼ばれてきた。6−ヒドロキシドーパミン処置した仔ラットにおいて、メタンフェタミンの投与は多動性(hyperactivity)を減少させるが、これはADHDにおける薬剤に対する逆説的反応に相当する効果である。それゆえ、6−ヒドロキシドーパミン処置した仔ラットは、ヒトにおけるADHDのモデルとして許容される[ネーチャー(Nature),264,pp.153-155(1976)]。
化合物(I)の薬理作用を試験例において説明する。
試験例1:6−ヒドロキシドーパミン処置した新生仔ラットにおける運動活性に対する化合物(I)の効果:
方法:雌新生仔SDラットを実験に用いた。100μgの6−ヒドロキシドーパミン(6-HODA)を、0.1%アスコルビン酸生理食塩水溶液に溶解し、得られた溶液または0.1%アスコルビン酸生理食塩水溶液(コントロール)を、第1に生後3日目に該ラットの左側脳室に注入し、第2に生後6日目に該ラットの右側脳室に注入した。30日目から37日目にかけて、薬物投与の60分後にラットを透明アクリルボックス(50×50×50cm)中に置き、赤外センサーを備えたデジタルカウンター(Scanet MV-10MT;東洋産業株式会社,富山,日本)を用いて自発運動活性を測定した。
化合物(I)は0.3%トゥイーン80(Tween80)水溶液中に懸濁させ、6-HODA処置したラットに経口投与した。
結果:仔ラットへの6-HODAの脳室内投与は、溶剤(vehicle)処置コントロールと比較して、結果として自発運動活性を増加させた。化合物(I)は、6-HODA処置したラットに1.25mg/kgおよび5mg/kgで経口投与した場合には、自発運動活性を減少させたが、化合物(I)は、0.1%アスコルビン酸生理食塩水溶液、すなわち溶剤のみで処置したコントロールラットの自発運動活性を増加させた。
結果を図1に示す。
上記の結果は、化合物(I)がADHDの改善に有効であることを示している。
試験例2:6−ヒドロキシドーパミン治処置した青年ラットにおけるチック/トゥーレット様症状に対する化合物(I)の効果
方法:6-HODAをラットの左内側前脳束に注入してドーパミン作動性ニューロンの一側性損傷を引き起こし、その後、20mg/kgのL-DOPAを毎日2回、2週間反復経口投与することにより、チック様症状を有するラットモデルを作成した。
チック様の異常な不随意運動は、L-DOPAによる反復処置の間、3日目以後に観察された。不随意運動の2つのサブタイプは、身体中心部(傷害の反対側への頭部、首および体幹の側方稔転であり、頭部の揺動を含む)および前肢(傷害の反対側への異常な運動であり、前肢のキック運動を含む)として分類された。
これらの運動の重篤度に、各運動に対する0から4のスコアを以下のように割り当てた。
身体中心部
(スコア0) 頭部の偏位なし
(スコア1) 頭部の側方偏位:30°以下
(スコア2) 頭部の側方偏位:30°超、60°以下。
(スコア3) 頭部および上部体幹の捻転:60°超、90°以下
(スコア4) 頭部および体幹の捻転:90°超。
前肢
(スコア0) 遠位前肢および近位前肢双方の運動なし
(スコア1) 遠位前肢の小さい振動運動
(スコア2) 低振幅であるが遠位前肢および近位前肢双方の目に見える移動を引き起こす運動
(スコア3) 肩筋肉の目に見える収縮を伴う手足全体の移動
(スコア4) 最大振幅の激しい手足および肩の運動
6-HODA処置したラットに化合物(I)を1mg/kgで23日間繰り返し経口投与したところ、チック様の異常な不随意運動が3時間の間に10分ごとに観察され、毎回1分間であった。
ピークスコアは、前肢についてのピークスコアを身体中心部のピークスコアに加算して得た(データは、以下の表1において平均±標準偏差として表される)。ピーク時間は、ピークスコアが観察された場合の、最初の投与後の時間を意味する。
結果:化合物(I)の投与前と比較して、1mg/kgで経口投与した化合物(I)は、ピークスコアおよびピーク時間を減少させた。
結果を表1に示す。
Figure 2006513207
上記の結果は、チック/トゥーレット障害の改善に化合物(I)が有効であることを示している。
試験例3:青年ラットにおける遅延交代課題獲得に対する化合物(I)の効果
以下の実験は、ドラッグ・デベロップメント・リサーチ(Drug Dev. Res.),35,p.83-95(1996)に記載される方法に若干修正を加えて実行した。
方法: 雄Rj:ウィスター(Han)ラットを実験に用いた。試験前に、該ラットに標準飼料を毎日与えた。いくつかの45mg食餌ペレット(これらもまた、下記の遅延交代セッションにおいて用いた)もまた、この新規な餌に該ラットを慣らすために、該ラットに与えた。
この段階の目的は、単一の集中化された格納式レバーを提示して、そのレバーを押して食餌ペレット1個を受け取るようにラットを訓練することである。
定率(FR1)強化スケジュールに従って、実験箱中で10回のレバー押し獲得セッションをラットに受けさせた。強化は、各レバー押し後に与えられる食餌ペレット(45mg)から成る。毎日の各セッションは15分間続く。すべてのラットが、各セッションの30分前に、生理食塩水の腹腔内投与を受けた。最初の7回のセッションの間、実験パネルの右側または左側についての場所的な嗜好を回避するために、スキナー箱には、食餌容器の中心上方に設置された唯一の固定レバーが装備された。7回目のレバー押しセッションの後、ボックスには、食餌容器両側に設置された2つの引き込み可能レバーが装備された。次に、5秒ごとに左または右のレバーが擬似無作為的に提示される3回の連続セッションをラットに受けさせた。この段階の終わりには、ラットの80〜100%がレバー押し−反応を獲得した。学習に失敗したラットは、実験から除外した。もし安定したレバー押し行動を確立した状態に近いラットがいれば、それらのラットには、1群あたり少なくとも10匹のラットを獲得する目的で、追加の訓練を与えた。ラットは、それらの実績に基づいて適合する処置群に割り当てた。
レバー押し獲得セッションに続いて、すべてのラットを遅延交代セッションにかけた。試験は5日間行った。この段階の間、ボックスには食餌分配器の両側に2つの引き込み可能レバーを装備した。各セッションは、10秒ごとの35回の連続試験で構成された。各試験において、ラットには最初1つのレバー(左または右)を提示した。ラットがレバーを押した時、ラットには1粒の食餌ペレットが与えられ、レバーが引き込まれ、5秒後に、2つのレバーが提示された。ラットは、1粒の食餌ペレットを得るためには、前に提示されたレバーの反対側のレバーを押すことを学習しなければならなかった(非見本合わせ:non-matching sample)。ラットが20秒以内に1つまたは2つのレバーの提示に応答しなければ、該レバーは引き込まれ、10秒後に次の試験が開始された。
化合物(I)を、0.5%メチルセルロース蒸留水溶液中に懸濁させ、各セッションの60分前に経口投与した。
化合物(I)の効果は、それぞれの1つのレバーの提示に対する反応時間を意味する単純反応時間と、それぞれの2つのレバーの提示に対する反応時間を意味する選択反応時間とを測定することにより評価した。
結果:
(単純反応時間)
0.3mg/kgで経口投与した化合物(I)は、0.5%メチルセルロース、すなわち溶剤のみで治療したコントロールラットにおいて得られた単純反応時間と比較して、単純反応時間を有意に減少させた。
結果を表2−Aに示す。
Figure 2006513207
上記の結果は、ADHDの改善に化合物(I)が有効であることを示している。
(選択反応時間)
0.3mg/kgで経口投与した化合物(I)は、0.5%メチルセルロース、すなわち溶剤のみで治療したコントロールラットにおいて得られた選択反応時間と比較して、選択反応時間を有意に減少させた。
結果を表2−Bに示す。
Figure 2006513207
上記の結果は、ADHDの改善に化合物(I)が有効であることを示している。
試験例4:急性毒性試験
化合物(I)を、各群がマウス3匹で構成される体重20±1gのdd-strainマウスの群に経口または腹腔内投与した。投与7日後に、死亡率を観察して化合物(I)の最小致死量(MLD)を求めた。
化合物(I)のMLD値は、経口投与については1000mg/kg超であった。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、そのままでまたは種々の製薬組成物の形で用いることができる。本発明の製薬組成物は、活性成分としての有効量の化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を薬理学的に許容される坦体と均一に混合することにより調製できる。これらの製薬組成物は好ましくは、直腸投与、経口または非経口(皮下、静脈内および筋肉内投与を含む)投与等に適する単位服用形態である。
経口投与用の製薬組成物の調製については、何らかの有用な薬理学的に許容される担体が使用できる。例えば懸濁剤、シロップ剤等の経口投与用の液体製剤は、水、例えばスクロース、ソルビトール、フルクトース等の糖類、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、例えばゴマ油、オリーブ油、大豆油等の油類、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エステル等の防腐剤、例えばストロベリーフレーバー、ペパーミント等のフレーバー類等を用いて調製できる。粉剤、丸剤、カプセル剤および錠剤は、例えばラクトース、グルコース、スクロース、マンニトール等の賦形剤、例えば澱粉、アルギン酸ソーダ等の崩壊剤、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、例えばポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン等の結合剤、例えば脂肪酸エステル等の表面活性剤、例えばグリセリン等の可塑剤等を用いて調製できる。錠剤およびカプセル剤は、投与が容易であるという理由で、最も有用な経口単位投与剤である。錠剤およびカプセル剤の調製には、固体の製薬担体が用いられる。
注射剤は、例えば蒸留水、塩溶液、グルコース溶液、塩溶液とグルコース溶液との混合物等の担体を用いて調製できる。製剤は、常法に従い適当な助剤を用いて、溶液、懸濁液または分散液として調製し得る。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、上記の製薬形態で経口的にまたは注射剤として非経口的に投与できる。有効用量および投与計画は、投与形態、患者の年齢、体重、症状等によって決まる。しかしながら、一般に、化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、1〜900mg/60kg/日、好ましくは1〜200mg/60kg/日の用量で投与される。
本発明の特定の実施形態を、以下の例において説明する。
実施例1:錠剤
以下の組成を有する錠剤を常法により調製した。
化合物(1)(40g)を、ラクトース286.8gおよび馬鈴薯澱粉60gと混合し、続いてヒドロキシプロピルセルロース10%水溶液120gを加えた。得られた混合物を常法により混練、造粒し、次に乾燥させた。造粒物を整粒して、打錠用顆粒とした。顆粒をステアリン酸マグネシウム1.2gと混合し、径8mmの杵を有する打錠機(菊水社製RT-15型)を用いて、各々活性成分20mgを含有する錠剤に打錠した。
処方を表3に示す。
表 3
化合物(I) 20 mg
ラクトース 143.4mg
ジャガイモデンプン 30 mg
ヒドロキシプロピルセルロース 6 mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6mg
200 mg
実施例2:カプセル剤
以下の組成を有するカプセル剤を常法により調製した。
化合物(I)(200g)を、アビセル995gおよびステアリン酸マグネシウム5gと混合した。この混合物をカプセル充填機(Zanasi社製、LZ-64型)を用いて、各々が120mg容量を有するハードカプセル4号に充填して、各々が活性成分20mgを含有するカプセル剤を得た。
処方を表4に示す。
表 4
化合物(I) 20 mg
アビセル 99.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
120 mg
実施例3:注射剤
以下の組成を有する注射剤を常法により調製した。
化合物(1)(1g)を、精製ダイズ油100gに溶解させ、続いて精製卵黄レシチン12gおよび注射用グリセリン25gを加えた。得られた混合物を常法により、注射用蒸留水で1000mlとし、完全に混合し、乳化した。得られた分散液を、0.2μmディスポーザブル型メンブランフィルターを用いて無菌濾過にかけ、次にガラスバイアルに2mlずつ無菌充填して、1ハ゛イアルあたり活性成分2mgを含有する注射剤を得た。
処方を表5に示す。
表 5
化合物(I) 2 mg
精製大豆油 200 mg
精製卵黄レシチン 24 mg
注射用グリセリン 50 mg
注射用蒸留水 1.72ml
2.00ml
6−ヒドロキシドーパミン処置したラットまたは溶剤処置したラットにおける自発運動活性に対する化合物(I)の効果を示すグラフである。*は、溶剤処置したラットと比較してP<0.05であることを意味する。CIは、化合物(I)を意味する。

Claims (9)

  1. (E)−8−(3,4−ジメトキシスチリル)−1,3−ジエチル−7−メチルキサンチンまたはその薬理学的に許容される塩の有効量を、それを必要とする患者に投与することを特徴とする行動障害の治療方法。
  2. 行動障害治療剤の製造のための(E)−8−(3,4−ジメトキシスチリル)−1,3−ジエチル−7−メチルキサンチンまたはその薬理学的に許容される塩の使用。
  3. (E)−8−(3,4−ジメトキシスチリル)−1,3−ジエチル−7−メチルキサンチンまたはその薬理学的に許容される塩を含む行動障害治療剤。
  4. 行動障害が注意欠陥多動性障害である請求項1に記載の行動障害の治療方法。
  5. 行動障害が注意欠陥多動性障害である請求項2に記載の使用。
  6. 行動障害が注意欠陥多動性障害である請求項3に記載の行動障害治療剤。
  7. 行動障害がチック/トゥーレット障害(Tic/Tourette’s disorder)である請求項1に記載の行動障害の治療方法。
  8. 行動障害がチック/トゥーレット障害である請求項2に記載の使用。
  9. 行動障害がチック/トゥーレット障害である請求項3に記載の行動障害治療剤。
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