JP2006509773A - 持続性アレルギー性鼻炎の治療のためのレボセチリジンの使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、持続性アレルギー性鼻炎の治療のためのレボセチリジンの薬用に関する。

Description

本発明は、持続性アレルギー性鼻炎の治療に有効な薬物の調製のためのレボセチリジンの使用に関する。
国際特許出願第94/06429号に、季節性アレルギー性鼻炎及び持続性アレルギー性鼻炎の治療のためにレボセチリジンを利用する方法が記載されている。
驚くべきことに、今やレボセチリジンが、とりわけ持続性アレルギー性鼻炎の治療に有用性をもたらす治療特性を有することを発見した。このような活性はデキストロセチリジンでは認められない。
本発明の目的は、持続性アレルギー性鼻炎の治療に関する。
本発明は、レボセチリジン、又は薬剤として許容されるその塩を含む製薬組成物を患者に投与し、持続性アレルギー性鼻炎を治療するという予想されない認知に基づく。
本発明は、治療効果のある有効量のレボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩を患者に投与するステップを含む持続性アレルギー性鼻炎の治療方法を含む。
本発明は、持続性アレルギー性鼻炎の治療を目的とする薬剤の調製のためのレボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩の使用も含む。
本発明は、持続性アレルギー性鼻炎の症状を緩和させ、生活の質を改善させることを目的とする薬剤の調製のためのレボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩の使用に関する。
別の態様では、本発明は、有効量のレボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩を投与することにより、患者の持続性アレルギー性鼻炎を治療する方法に関する。
「セチリジン」という用語は、[2−[4−[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]エトキシ]−酢酸のラセミ体、及びセチリジン二塩酸塩でよく知られるその塩酸塩を指し、その左旋性及び右旋性エナンチオマーが、レボセチリジン及びデキストロセチリジンとして知られる。セチリジン、その個々の光学異性体又は薬剤として許容されるその塩を調製するプロセスは、欧州特許第0 058 146号、英国特許第2225320号、英国特許第2225321号、米国特許第5478941号、欧州特許出願第0 601 028号、欧州特許出願第0 801 064号及び国際特許出願第WO 97/37982号に記載されている。
「レボセチリジン」という用語は、本明細書で使用する場合、セチリジンの左旋性エナンチオマーを指す。もっと正確に言えば、活性物質が少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%のセチリジンの特定の光学異性体を含み、多くても10重量%、好ましくは多くても5重量%のセチリジンの他方の光学異性体を含むことを指す。それぞれの光学異性体は、従来の方法、すなわち該当するラセミ混合物の分解又は不斉合成で得られてもよい。それぞれの光学異性体は、英国特許出願第2225321号で開示されるような従来の方法を用いて、そのラセミ混合物から得られてもよい。さらに、それぞれの光学異性体を、米国特許第4800162号及び米国特許第5057427号で開示されるような酵素の生体触媒分解でラセミ混合物から調製することができる。
「薬剤として許容される塩」という用語は、本明細書で使用する場合、酢酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、アスコルビン酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、及びリン酸などの薬剤として許容される非毒性の有機酸及び無機酸の付加塩、並びにその他同種のものを指すだけではなく、その金属塩(例えばナトリウム塩又はカリウム塩)又はアンモニウム塩、アミン塩及びアミノ酸塩も指す。最も良好な結果は、レボセチリジン二塩酸塩を用いて得られた。
患者とは、子供、青年及び成人であると理解される。
「アレルギー性鼻炎」とは、鼻の粘膜がアレルゲンに暴露された後にIgE媒介性炎症によって引き起こされる鼻の症状疾患であると理解される。アレルギー性鼻炎の症状には、鼻漏、鼻閉塞、鼻のかゆみ、くしゃみ、眼のかゆみなどがある。「持続性アレルギー性鼻炎」という用語は、本明細書で使用する場合、4週間を超える間、週に4日より長く症状が続く際の疾患を指す。軽度及び中程度〜重度の鼻炎に細別される。通常の眠気があるか、又は通常の生活活動、運動、余暇、通常の作業及び学業に支障がなく、又は煩わしい症状がない場合、「軽度」と呼ばれる。異常な眠気、又は生活活動、運動、余暇の支障、又は仕事場若しくは学校で生じる問題、又は煩わしい症状がある場合、「中程度〜重度」と呼ばれる。
治療効果のある有効量のレボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩を用いて、持続性アレルギー性鼻炎の影響を治療又は緩和する。その用量は、原則的に特定の投与方法及び治療の目的によって決まる。個々の薬量及び投与プログラムは、関連症例の個々の評価に基づいて最良に決定することができる。関連因子を決定するのに必要な方法は、当分野の技術者によく知られている。
好ましい1日用量は、レボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩について患者の体重1kgにつき約0.0005mgから約2mgである。とりわけ好ましい1日用量は、患者の体重1kgにつき約0.001mgから約2mgである。最も良好な結果は、患者の体重1kgにつき約0.005mgから1mgの1日用量を用いて得られた。この用量を、治療日につき1回投与しても、或いは少量に分けて、例えば1日に1〜4回、好ましくは1日に1〜3回投与してもよく、所与の全用量に達するのに約24時間を超えて投与してもよい。本発明の組成物の投与により得られた最も良好な結果は、子供に対して1日に2回、成人に対して5mgを1日に1回である。投与される本組成物における正確な用量は、当業者により決定されるように、使用タイプ、使用様式、患者の要件に従って変更することができる。病状の重症度、使用される特定の剤形及び併用してもよい他の薬物を考慮して、当業者が患者に対する正確な用量を具体的に適合させてもよい。
本発明で使用される製薬組成物を任意の従来の手段で投与してもよい。投与経路には、皮内、経皮、徐放投与、筋肉内、経口及び鼻腔内経路などがある。都合のよい任意の他の投与経路、例えば上皮層又は粘膜皮膚層からの吸収を利用することができる。
本発明による製薬剤形を、薬剤師により利用される従来の方法に従って調製してもよい。この剤形を、他の成分又は生物活性剤、薬剤として許容される界面活性剤、賦形剤、担体、希釈剤及び媒介物と共に投与することができる。
本発明の製薬組成物は、任意の一般的な治療上不活性である担体を含む。この製薬組成物は薬力学的に活性を有する添加物だけでなく不活性物も含むことができる。例えば、液体組成は水と混和可能な滅菌溶液の形態をとることができる。さらに、保存剤、安定化剤、保湿剤、及び乳化剤で一般的に使用される物質の他に、浸透圧の変更に関する塩などの物質、緩衝液などのpHの変更に関わる物質、及び他の添加物も含むことができる。必要に応じて、この製薬組成物が酸化防止剤を含むことができる。組成物に関して薬剤として許容される賦形剤又は担体には、生理食塩水、緩衝生理食塩水、デキストロース又は水などがある。組成物は、特定の安定化剤、例えばマンノース及びマンニトールなどの糖類を含んでもよい。担体物質及び希釈剤は、有機物質又は無機物質、例えば水、ゼラチン、乳糖、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、アラビアゴム、ポリアルキレングリコールなどであってもよい。必要条件は、この製薬組成物の製造で使用する全ての補助剤及び物質に毒性がないことである。
製薬組成物を噴霧吸入により投与することができる。噴霧吸入投与のための任意の従来の製薬組成物を使用してもよい。他の好ましい投与様式は、エアゾールによるものである。
本発明の製薬組成物を局所に適用させるために製剤することもできる。局所適用用の組成物は、水溶液、ローション若しくはゼリー、油性溶液若しくは懸濁液、又は脂肪性若しくは乳剤性軟膏の形態になり得る。
本発明の製薬組成物を、ポリマーマトリックス中の経皮治療系又は経口徐放に適した製剤を用いる持続的徐放に使用することもできる。
本発明による製薬組成物を、経口又は経直腸で投与してもよい。点鼻注入、エアゾール又は軟膏若しくはクリームの形態で投与してもよい。経口投与で使用することができる製薬組成物は、例えば素錠又はコーティング、丸薬、糖衣錠、ゼラチンカプセル、溶液、シロップ剤などの形態の固体又は液体であってよい。経直腸投与については、本発明の化合物を含む組成物を、一般的に坐剤の形態で使用する。
錠剤、ドロップ、坐薬などの製薬剤形は従来の製剤方法で調製される。本発明の化合物を、固体又は液体の、非毒性であり薬剤として許容される担体と混合し、場合により分散剤、崩壊剤、安定化剤などとも混合する。適切な場合、保存剤、甘味料、着色料などを添加することも可能である。
好ましくは、本発明の製薬組成物をフィルムコーティング、トローチ剤、糖衣錠及びシロップ剤などの経口液体調製剤などの従来の経口投与用の形態で投与する。
最も良好な結果は、経口投薬、とりわけ子供用のシロップ剤などの液体製剤及び成人用のフィルムコーティングを用いて得られた。例えば、患者に、1日につきレボセチリジン二塩酸塩10mg/mlの経口液剤を0.25mg/kgで2回(1日総用量:0.50mg/kg/日)投与することができる。この液剤の1mlは20滴を含み、レボセチリジン二塩酸塩液剤の1滴は0.5mgを含む。
本発明による組成物の実施例として好ましいのは、以下の製剤のフィルムコーティングである:レボセチリジン二塩酸塩、ステアリン酸マグネシウム、セルロース、ラクトース及び二酸化ケイ素。
本発明による組成物の実施例として好ましいのは、以下の製剤のシロップ剤である:レボセチリジン二塩酸塩、メチルパラベン及びプロピルパラベン、サッカリン、並びに精製水。
本発明の製薬組成物は、持続性アレルギー性鼻炎を治療するのに有用である。この組成物は持続性アレルギー性鼻炎の影響を軽減することができる。
本発明の別の利点は、生活の質及び持続性アレルギー性鼻炎の全ての症状を改善するプロセス能力である。
本発明の方法は、とりわけ持続性アレルギー性鼻炎を患う感受性の高い患者に使用するのに適すると考えられる。
本発明の別の利点は、レボセチリジン二塩酸塩が鼻炎に対する効果を6カ月まで有することである。
レボセチリジン二塩酸塩が、生活の質に対する効果を6カ月まで有することが示される。
レボセチリジン二塩酸塩が、3カ月後に鼻詰まりに効果を有することが示される。その効果は3カ月持続する。
本発明は、以下の実施例を参照することによりさらに明確となる。
レボセチリジン二塩酸塩の臨床効果に対する本試験の目的は、治療の意図(ITT集団)に基づいて、6カ月のレボセチリジン二塩酸塩による治療がプラシーボに比べて持続性アレルギー性鼻炎を患う成人患者の生活の質及び臨床症状を改善することができるか否かを決定することである。臨床症状については、1点の減少で臨床的に関連性があるとみなされた。健康に関連する生活の質については、0.36点の減少で関連性があるとみなされた。効力の二次パラメーターには、様々な治療期間、様々な症状、様々な生活の質の質問票、アレルギー性鼻炎に関連する疑いのある併発疾患の発生率及び薬剤費変数などがある。レボセチリジン二塩酸塩によるこの長期治療の安全性も評価した。
この実施例の目標集団は、持続性アレルギー性鼻炎を患う18才を超える成人で構成された(アレルギー性鼻炎とその喘息に対する影響(ARIA)におけるWHOイニシアチブ(WHO Initiative on Allergic Rhinitis and its Impact on Asthma(ARIA))、2000、S147〜S149頁)。登録を受けるには、被験者は選択期間に十分な鼻炎症状を示す必要があった。初診前の2週間に、ENT又は眼の感染症を有した患者は排除した。
本試験は、レボセチリジン二塩酸塩を用いた前向き、無作為化、二重盲検、平行群、及びプラシーボ対照の試験であった。
臨床症状の重症度を、0から3の点数で評定されるT5SS(くしゃみ、鼻漏、鼻のかゆみ、眼のかゆみ及び鼻詰まり)で評価した。鼻結膜炎クオリティーオブライフ質問票(RQLQ)(E.JUNIPER及びG.H.GUYATTによる、鼻結膜炎における臨床試験のための健康状態の新たな指標の開発及び試験(Development and testing of a new measure of health status for clinical trials in rhinoconjunctivitis)、Clinical and Experimental Allergy 1991、21、77〜83頁、E.JUNIPERによる、鼻炎における健康関連クオリティーオブライフの評価(Measureing Health Related Quality of Life in rhinitis)、J.Allergy Clin.Immunol.1997、99、S742〜S749頁)を用いて、健康に関連する生活の質への影響を評価した。
試験治療は6カ月続けられた。治療期間後、患者に1週間のフォローアップを行った。
効力に関する一次指標(end−point)は、最初の4週間におけるT5SSの少なくとも点数1の減少であった。生活の質に関する一次指標は、4週間後RQLQの総点数の少なくとも0.36の減少であった。
効力の二次的なパラメーターには、試験の様々な時点におけるT5SS平均値、RQLQ及びSF−36質問票、並びに6カ月間のレスキュー投与の頻度及び期間などがある。
効力の予備的なパラメーターには、試験の様々な時点における各個人の鼻炎の点数、各RQLQ領域及びSF−36質問票のスケール、4週及び6カ月後の総合評価スケール(Global Evaluation Scale)、アレルギー性鼻炎に関連すると疑われる併存疾患の発生、並びに6カ月の薬剤費の直接的及び間接的なコストなどがある。
8回の診察のたびに日誌の記入(T5SS、RQLQ、SF−36、間接コストの薬剤費パラメーター、併用薬、通院患者の診察及び有害事象)を確認し、臨床記録票(Clinical Record Form)に書き写し、直接コストの薬剤費パラメーターを記録した。患者は、バイタルサイン測定などの身体診察を受けた。この試験の最初と最後に、女性の妊娠検査などの安全性試験も受け、4回目及び7回目の診察で、総合評価スケール(Global Evaluation Scale)に記入した。
患者が有害事象を日誌カードに記録し、診察のたびに調査者と話し合った。重篤有害事象は直ちに記録しなければならなかった。
外観、形状、味質の似ている、レボセチリジン二塩酸塩(5mg)の経口錠剤及び対応するプラシーボの経口錠剤を使用した。推奨試験用量は、1日につき1錠であった。
サンプルサイズは、RQLQ質問票においてプラシーボの基準値の0.9からの改善を仮定して、プラシーボの40%の相対的改善に基づいた。この質問票では、これはプラシーボに対して0.36の差に相当する。
人口統計データなど、この2つの治療群の基準値の特徴は類似していた。
この試験により、レボセチリジン二塩酸塩を用いた治療が持続性アレルギー性鼻炎の症状(最初の4週間のT5SSの差が1.14、p<0.001であり、この差は全試験期間で維持されている)及びQOL(最初の4週間におけるRQLQ総得点の基準値の変化が0.48、p<0.001であり、この差は全試験期間で維持されている)を改善することが示された。全ての時点において、くしゃみ、鼻漏、鼻のかゆみ及び眼のかゆみにも統計的に顕著な改善を認めている。さらに、鼻閉塞の改善が認められ、3カ月から統計的な差となっている(プラシーボに対する差が、0.15、p=0.009である)。さらに、レボセチリジンの長期投与は、特定の安全性の懸念を伴わなかった。
この試験は持続性アレルギー性鼻炎におけるレボセチリジンの活性の証拠を提供するものである。レボセチリジンが長期の治療(3カ月以上)後に鼻閉塞に活性を有することが示される。
Figure 2006509773
表Iにより、レボセチリジン二塩酸塩を用いた治療が持続性アレルギー性鼻炎の症状を改善することが示される。
Figure 2006509773
表IIにより、レボセチリジン二塩酸塩を用いた治療が生活の質を改善することが示される。
Figure 2006509773
表IIIにより、レボセチリジン二塩酸塩が長期治療後に鼻詰まりに活性を有することが示されることがわかる。
この実施例において以下の略語を使用した。
T5SS 5症状の総得点(Total 5 Symptoms Score)
ITT 治療の意図(Intention−to−Treat)
N 数(Number)
SD 標準偏差(Standard Deviation)
SE 平均値の標準誤差(Standard Error of the Mean)
Diff. 差(Difference)
vs. 対(versus)
CI 信頼区間(Confidence Interval)
P 観察された差が偶然に過ぎない確率
RQLQ 鼻結膜炎クオリティーオブライフ質問票(Rhinoconjunctivitis Quality of Life Questionnaire)
ANCOVA 共分散分析(Analysis of Covariance)
ENT 耳鼻咽喉(Ear−Nose−Throat)
SF−36 医学的転帰調査短票36(Medical Outcomes Survey Short Form 36)
Lctz レボセチリジン二塩酸塩(levocetirizine dihydrochloride)
長期の効果が認められる。この試験の有効性はタキフィラキシーがないことによる。すなわち6カ月間の投与計画の「調節」が不要である。この試験の間、推奨される用量が常に有効である。
この試験の間、生活の質(QoL)の改善が明瞭に示される。これはARIAにとって中心的なものである。これは、このような長期間に薬物が患者の生活の質を変化させることが可能となる初めてのことである。これは可能な限り「疾患改変」効果に近い。
試験の間に鼻詰まりを治療する。興味深いことに、鼻詰まりがこの試験の間に現われる症状緩和、すなわち影響の緩和であり、これはQoLが改善するという結果に一致する。
レボセチリジン二塩酸塩は、投与期間を通して持続性鼻炎を治療することができるが、短期試験で認められる従来の単なる症状緩和に留まらず、患者の日常活動も改善できることが示されている。

Claims (9)

  1. 持続性アレルギー性鼻炎の治療を目的とする薬剤の調製のための、レボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩の使用。
  2. 持続性アレルギー性鼻炎の症状を緩和させ、かつ生活の質を改善させることを目的とする薬剤の調製のための、レボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩の使用。
  3. 鼻漏の治療を目的とする薬剤の調製のための、レボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩の使用。
  4. 鼻閉塞の治療を目的とする薬剤の調製のための、レボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩の使用。
  5. 鼻のかゆみの治療を目的とする薬剤の調製のための、レボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩の使用。
  6. くしゃみの治療を目的とする薬剤の調製のための、レボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩の使用。
  7. 眼のかゆみ症の治療を目的とする薬剤の調製のための、レボセチリジン又は薬剤として許容されるその塩の使用。
  8. 前記塩がレボセチリジン二塩酸塩である、請求項1から7までのいずれか一項に記載の使用。
  9. 前記薬剤が、前記レボセチリジン又は薬剤として許容される前記のその塩を患者の体重1kgにつき約0.0005mgから約2mgの1日用量で投与するようになされている、請求項1から8までのいずれか一項に記載の使用。
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