JP2006508553A - 速度感応出力制御 - Google Patents

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Abstract

【課題】速度感応出力制御。
【解決手段】ワイアレス通信装置(WCD)(106)の速度が、推定される。この推定値に応じて、出力制御コマンドレートが決定される。WCD106は、出力制御コマンドレートにしたがって基地局(102)へ出力制御信号を送信する。出力制御コマンドレートは、速度範囲へ推定された速度をマッピングすることによって、そして出力制御コマンドレートとして速度範囲に対応するレートを選択することによって決定される可能性がある。速度は、マルチパス信号のレベル交差レートを測定することによって推定される。

Description

本発明は、一般にワイアレス通信装置に係る。特に、本発明は、モービル通信環境における使用に対する出力制御アルゴリズムに関係する。
ワイアレス電話のようなモービル通信装置は、乗り物若しくは比較的高い速度で移動する他の移動プラットフォームにおいてしばしば採用される。例えば、モービル通信装置は、時速数100キロメートルの速さで移動する自動車、列車、及び飛行機においてしばしば使用される。
ワイアレス通信環境において、信号は、フェーディングチャネルをわたって送信機と受信機との間でしばしば送信される。送信機と受信機が互いに相対速度を有する場合には、そのようなフェーディングチャネルから受信された信号は、強度及び位相においてゆらぎを示す。
多くのワイアレス通信システムは、出力制御アルゴリズムを採用して、高周波(RF)エネルギーの効率的な使用に努める。モービル通信環境において、出力制御アルゴリズムは、通信装置から基地局への出力制御コマンドの送信を含む。特定の装置が出力制御コマンドを送る場合に、その特定の装置に対して宛てられた送信の出力を調節することを基地局に指示する。このようにして、基地局は、出力増加を指示するコマンド若しくは出力減少を指示するコマンドを一般に受信する。
従来のワイアレス通信システムは、出力制御コマンドが、固定レートで送信されるアルゴリズムを採用する。運悪く、これらの固定コマンドレートシステムに対して、強度及び位相ゆらぎのレートが変化するので、これらのコマンドの有効性も変化する。
それゆえ、固定レートで出力制御コマンドの送信を採用する従来のシステムは、全ての速度範囲において出力レベルを最適に制御することができない。それゆえ、そのような固定レートシステムに対して、通信装置は、サービス要求の指定された品質を満足させるために必要なものより高い出力レベルを有する信号を受信する。その結果、固定レート出力制御コマンドを受信する基地局は、過剰な出力を有する信号を送信する。この過剰な出力は、そうでなければより多くの通信装置をサポートするために使用されるはずである。したがって、システム能力が無駄になる。
したがって、要求されるものは、装置の速度に応じて出力制御オペレーションをダイナミックに調節する方法及び装置である。
[サマリー]
本発明は、基地局から信号を受信するワイアレス通信装置(WCD)における速度感応出力制御を提供する方法及び装置に向けられる。この方法及び装置は、装置の速度を推定する;推定した速度に応じて出力制御コマンドレートを決定する;及び出力制御コマンドレートにしたがって基地局へ出力制御信号を送信する。
出力制御コマンドレートは、速度範囲へ推定した速度をマッピングすることによって、そして出力制御コマンドレートとして速度範囲に対応するレートを選択することによって決定される。
装置の速度は、マルチパス信号のレベル交差レートを測定することによって推定される。あるいは、この速度は、グローバルポジショニングシステム(GPS)のようなサービスを通して装置の位置の規則的なモニタリングを介して推定される可能性がある。
本発明は、利用可能な送信出力の効率的な使用を有利に促進し、そして基地局がサポートできる通信装置の数を最大にする。
本発明は、添付した図面を参照して説明される。図面では、同様の参照番号は、一般に同一の、機能的に同様な、及び/若しくは構造的に同様な構成要素を示す。その構成要素が最初に現れる図面は、参照番号の左端の(複数の)桁によって示される。
I.通信環境
詳細に本発明を説明する前に、発明が実行される可能性がある環境の一例を説明することは、役に立つ。本発明は、モービル通信環境において特に有効である。図1は、そのような環境を図示する。
図1は、イグゼンプラリなモービル通信環境100のブロック図である。通信環境100は、基地局102,システムコントローラ108,ワイアレス通信装置(WCD)106,及びモービルプラットフォーム110を含む。
基地局102は、システムコントローラ108に接続される。基地局102及びシステムコントローラ108はともに、ワイアレス通信システム(WCS)120の一部である。WCS120は、WCD106と情報を交換する。この情報交換は、セルラ電話のようなサービス、及びパーソナル通信システム(PSC)アプリケーションを提供する。
WCS120とWCD106との間の情報のこの交換は、種々の通信チャネルをわたって発生する。種々の通信チャネルの内で、パイロットチャネル114及びトラフィックチャネル116が図1に示される。これらのチャネルは、基地局102からWCD106への情報の転送を可能にする。
トラフィックチャネル116は、情報、例えばディジタルにエンコードされた音声及びデータ、を伝達するトラフィック信号を搬送する。パイロットチャネル114は、基地局102からWCD106へパイロット信号を搬送する。パイロット信号は、WCD106がトラフィックチャネル116をわたって送信されたトラフィック信号のタイミングを決定することを可能にする。このタイミング決定は、WCD106がトラフィック信号に含まれた情報を受信し、処理することを可能にする。
これらのトラフィック信号及びパイロット信号は、CDMA信号である。CDMA信号は、チャネライジング及びスプレッディングプロセスを通してシンボルシーケンスから発生される。スプレッディングは、シンボルシーケンスを拡散シーケンス、例えば、擬似ノイズ(PN)シーケンス、で増倍することを含む。チャネライジングは、直交チャネライジングコード、例えば、ウォルシュコード、の使用を含む。このようなコードは、干渉なしに高周波(RF)スペクトルの共有部分へ一斉に多元送信を可能にする。
イグゼンプラリなCDMA信号発生プロセスは、バイナリビットのストリームのようなシンボルシーケンスをウォルシュコードを使用してチャネライジングすること、そしてその後、PNシーケンスのカドラチャペアを使用して“チャネライズされた”シーケンスをスプレッディングすることを含む。このスプレッディング機能は、イン−フェーズ(I)CDMAシーケンス、及びカドラチャ(Q)CDMAシーケンスを生成する。これらのイン−フェーズ及びカドラチャシーケンス(図示せず)は、その後カドラチャ位相シフトキーイング(QPSK)を通して変調され、RF信号としてWCD106へ送信される。
上記したように、パイロットチャネル114をわたって送信されたパイロット信号は、トラフィックチャネル116をわたって送信されたトラフィック信号に対するタイミング参照を与える。これらのタイミング参照は、WCD106が自身のデモジュレータを基地局102によって実施されたスプレッディング及びチャネライゼーション機能に同期させることを可能にし、その結果、基地局102によって送信されたトラフィックシンボルがコヒーレントに復調されることができる。さらに、この位相参照は、WCD106が基地局102によって送信されたトラフィック信号をコヒーレントに復調することを可能にする。
トラフィックチャネル116をわたって送信されたトラフィック信号は、情報シーケンスを搬送する。上記のチャネライジング及びスプレッディングオペレーションを実施する前に、基地局102は、ここではフレームとして呼ばれるブロックに情報シーケンスをエンコードし、そしてインターリーブする。
逆方向出力制御チャネル118は、WCD106から基地局102へ情報を転送する。この情報は、出力制御アルゴリズムにしたがって発生された出力制御コマンドを含む。この出力制御アルゴリズムは、WCD106によってなされた信号−対−ノイズ比(SNR)計算によって導出される。これらのSNR計算は、WCD106がトラフィックチャネル116から受信する信号の品質を測定する。各出力制御コマンドは、基地局102がトラフィックチャネル116をわたって自身の送信の出力を調節することを管理する。
WCD106は、携帯電話のような通信装置である。図1に示されたように、WCD106は、モービルプラットフォーム110に取り付けられる。モービルプラットフォーム110は、速度ベクトル112によって規定される動きを有する。この動きは、WCD106が基地局102から受信するRF信号においてドップラー周波数シフトを引き起こす。モービルプラットフォーム110は、自動車、列車、飛行機、若しく任意の他のプラットフォームである可能性がある。他のプラットフォームは、チャネル114及び116を介して受信されるRF信号のフェーディング特性に影響を与える速度でWCD106を輸送することが可能である。
II.通信装置
図2は、WCD106の受信機部分200の図である。受信機部分200は、アンテナセグメント202、RFフロントエンド204、自動利得制御(AGC)モジュール206、複数のデモジュレーションフィンガ208aから208n、コンバイナ210、速度推定器212、デインターリーバ/エンコーダモジュール214、目標信号対ノイズ比(SNR)演算モジュール216、出力制御判断モジュール218、及びコンバイナ210内にあるSNR推定器219を含む。
アンテナセグメント202は、1若しくはそれ以上の基地局、例えば、基地局102から高周波(RF)送信を受信する。アンテナセグメント202は、RFフロントエンド204へ電子信号としてこれらの送信を転送する。
アンテナセグメント202によって受信されたRF送信は、それぞれパイロットチャネル114及びトラフィックチャネル116をわたって送信されたパイロット信号及びトラフィック信号を含む。これらの受信された信号の各々は、複数のマルチパス成分を含む合成信号である可能性がある。マルチパス成分は、同じRF送信機によって送られた個々のRFウェーブフロントであるが、受信アンテナに異なる経路で到達する。これらの異なる経路は、WCD106を取り巻く物理的な地域及び構造によって生じるウェーブフロント反射の結果であり、同様にRF送信環境における他の物理的な出来事の結果である。特定のRF信号のマルチパス成分は、はっきりとした時間シフト、出力レベル、及びキャリア位相を除いて、実質的に同一である。
図1に示された通信環境に関して、パイロットチャネル114及びトラフィックチャネル116をわたって送られたパイロット信号及びトラフィック信号は、各々が複数のマルチパス成分を有する可能性がある。これらのマルチパス成分は、信号ペアリングにグループ分けされる。信号ペアリングは、パイロット信号マルチパス成分及びトラフィック信号マルチパス成分を含む。これらのペアにされたマルチパス成分は、実質的に同一の伝播遅延及び出力属性を有するはずである。以下に述べられるように、WCD106は、ここではデモジュレーションフィンガとして呼ばれる機能的な成分中のこれらの信号ペアリングを認識し、そして処理する。これらの成分は、図3を参照してさらに詳細に以下に説明される。
1若しくはそれ以上の基地局からRF信号を受信することに加えて、アンテナセグメント202は、WCD106中の送信出力増幅器(図示せず)からワイアレス送信に関する電子信号を受信する可能性がある。さらに、アンテナセグメント202内の単一のアンテナを介してRF信号の同時送信及び受信を可能にするために、アンテナセグメント202は、ダイプレクサ(図示せず)も含む可能性がある。
RFフロントエンド204は、RF周波数バンド内でアンテナセグメント202から電子信号を受信する。RF周波数バンドの例は、800MHzに中心があるセルラ周波数バンド、及び1.9GHzに中心があるパーソナル通信サービス(PCS)通信バンドを含む。受信すると、RFフロントエンド204は、これらの電子信号をRF周波数バンドからベースバンドへダウンコンバートする。さらに、RFフロントエンド204は、所定のバンド幅にしたがってアンテナセグメント202から受信した電子信号をフィルタする可能性がある。
RFフロントエンド204は、増幅コンポーネント(図示せず)も含む。増幅コンポーネントは、アンテナセグメント202によって受信されたRF信号、例えば、パイロット及びトラフィック信号、の出力を増加する。イグゼンプラリな増幅コンポーネントは、アンテナセグメント202により受信するとともに信号を最初に増幅するためのローノイズ増幅器(LNA)、及び上記のダウンコンバージョンプロセスの間に中間周波数(IF)へミックスダウンされた後で、これらの信号を増幅するための可変利得増幅器(VGA)を含む。1若しくはそれ以上のこれらの増幅コンポーネントは、AGCモジュール206によって制御される可変利得を有する。
ベースバンドへダウンコンバージョンの後で、RFフロントエンド204はアナログ−ツー−ディジタルコンバータを経由してアナログベースバンド信号を渡して、アナログベースバンド信号をディジタルベースバンド信号セット220に変換する。ベースバンド信号セット220は、イン−フェーズ(I)信号成分222及びカドラチャ(Q)信号成分224を含む。AGCモジュール206は、RFフロントエンド204内で増幅コンポーネントの利得を調節する。これらの調節は、実質的に一定の出力レベルで信号セット220を維持する。AGCモジュール206は、信号セット220から受信したフィードバックに応じてこれらの調節を実施する。このフィードバックは、信号セット220のエネルギーを測定するために使用される。
AGCモジュール206によって実施されたこれらの調節は、RFフロントエンド204へ利得制御信号240を送ることを含む。利得制御信号240は、複数の成分信号を含む可能性がある。ここで、これらの成分信号の各々は、RFフロントエンド204内の固有の増幅コンポーネントに対応する。これらの制御信号は、アナログ若しくはディジタルである可能性があり、そして対応する増幅コンポーネントに対する利得セッティングを搬送する。
AGCモジュール206は、RFフロントエンド204から自身が受信する信号に対するイン−バンドエネルギーも決定する。そして、この決定した値をIo信号248としてSNR推定器219へ送る。
速度推定器212は、AGCモジュール206から電圧推定値244を受信し、デモジュレーションフィンガ208の中の1からベースバンドパイロットシーケンスセット246を受信する。電圧推定値244は、速度推定器212によって処理されて、速度推定信号242を与える。速度推定信号242は、出力制御判断モジュール218へ送られる。速度推定信号242は、速度ベクトル112の強度を示す。出力制御判断モジュール218は、この速度情報を利用して、出力制御コマンドが逆方向出力制御チャネル118をわたって基地局102へ送られるレートを制御する。速度推定器212の種々のインプリメンテーションは、図12及び13を参照して以下に説明される。
説明は、ここでベースバンド信号セット220へ戻る。アンテナセグメント202によって受信された入力RF信号のように、ベースバンド信号セット220は、複数の成分信号を含む。これらの成分信号は、1若しくはそれ以上のパイロットチャネル114及びトラフィックチャネル116に関連する複数のマルチパス送信成分を含む可能性がある。
RFフロントエンド204は、デモジュレーションフィンガ208a−nの各々にベースバンド信号セット220を渡す。順番に、各デモジュレーションフィンガ208は、ベースバンド信号セット220からはっきりとした信号ペアリングを識別し、そしてトラックする。上記したように、これらの信号ペアリングは、パイロット信号成分及び時間−配列されたトラフィック信号成分をそれぞれ含む。このようにして、デモジュレーションフィンガ208a−nは、同一のマルチパス遅延を共有するパイロット信号成分及びトラフィック信号成分を個々にトラックし、そして受信する可能性がある。
デモジュレーションフィンガ208は、時間のある期間にわたって受信したパイロット信号を統合することによってマルチパス成分をトラックして、全体の受信した出力から1つのマルチパス成分中の出力を分離する。この時間の期間は、RFフェーディング特性に基づく。
デモジュレーションフィンガ208の各々は、それぞれの信号ペアリングを処理し、そして対応するシンボルシーケンス230を出力する。これらのシンボルシーケンスは、コンバイナ210へ送られる。シンボルシーケンス230は、対応するシンボルシーケンスに適合する。このシンボルシーケンスは、拡散され、エンコードされ、変調され、基地局102によってトラフィックチャネル116をわたって送信される。
フィンガ208の各々から出力すると、シンボルシーケンス230は、コンバイナ210によって合計され、それによって、単一のシンボルシーケンス250を生成する。合計の前に、各個々のシーケンス230は、統合されたシンボルシーケンス250の品質を最適化する方法で重み付けられ及び/若しくは処理される可能性がある。これは、関連技術に知識のある者に明らかであるはずである。コンバイナ210は、統合されたシンボルシーケンス250をデインターリーバ/エンコーダモジュール214へ送る。
コンバイナ210は、SNR推定器219を含む。SNR推定器219は、トラフィックチャネル116を介して受信したトラフィック信号のSNRを推定する。この推定値は、トラフィックSNRインディケータ260として出力制御判断モジュール218へ送られる。トラフィックSNRインディケータ260を発生することにおいて、SNR推定器219は、種々のSNR推定技術を採用する可能性がある。イグゼンプラリなSNR推定技術が、以下に詳細に説明される。
デインターリーバ/エンコーダモジュール214は、コンバイナ210からシンボルシーケンス250を受信する。上記したように、情報シーケンスをトラフィック信号の形式でトラフィックチャネル116をわたって送信する前に、基地局102は、情報シーケンスをエンコードし、そしてインターリーブする。デインターリーバ/エンコーダモジュール214は、これらのインターリービング及びエンコーディングプロセスを逆に行う。はじめに、モジュール214は、シンボルシーケンス250をデインターリーブする。これによって、ここではフレームと呼ばれるブロックに組織化されたシンボルのシーケンスを発生する。
モジュール214は、その後、シンボルのフレームをビットにデコードし、フレーム中のビットのいずれかが誤って受信されたかを決定するために周期的な冗長性チェックを計算する。そのようなエラーがフレーム中に存在するのであれば、デインターリーバ/エンコーダモジュールは、フレームを削除箇所(すなわち、不良フレーム)として分類する。
目標SNR演算モジュール216は、目標SNRインディケータ254を発生する、これは、トラフィックチャネル116をわたって受信された不良フレーム(削除箇所)のレートを指定された限界より低く保つことに適応される。目標SNR演算モジュール216は、この不良フレームレートをフレームエラーレート(FER)として測定する。所定の時間間隔の間に、FERは、受信した不良フレームの数を受信した全フレーム数で割ることで計算される。
受信した不良フレームの数は、モジュール214によって分類されたフレーム削除箇所の数を数えることによって決定される。この数は、受信したフレームの数と同様に、フレームスタティックス信号252として目標SNR演算モジュール216へ送られる。
目標SNR演算モジュール216は、FERが変化するにつれて目標SNRインディケータ254を調節する。この調節は、FERが増加するにつれて目標SNRインディケータ254を増加すること、及びFERが減少するにつれて目標SNRインディケータ254を減少することを含む。
出力制御判断モジュール218は、目標SNR演算モジュール216から目標SNRインディケータ254を受信し、SNR推定器219からトラフィックSNRインディケータ260を受信する。インディケータ254及び260の値を比較することによって、出力制御判断モジュール218は、出力制御コマンドを発生する。出力制御コマンドは、コマンドストリーム270中の逆方向出力制御チャネル218をわたって送られる。
この出力制御コマンド発生は、インディケータ260がインディケータ254より小さい場合に出力増加コマンドを発生すること、及びインディケータ260がインディケータ254より大きい場合に出力減少コマンドを発生することを含む。
図3は、フィンガ208のインプリメンテーションを説明するブロック図である。このインプリメンテーションは、速度推定器212へ情報を提供する。図3に示されたように、フィンガ208は、PNシーケンス発生器302、PNデスプレッダ304、トラフィックチャネルデコーダ306、パイロットチャネルデコーダ308、ローパスフィルタ310及びデータデモジュレータ312を含む。
PNシーケンス発生器302は、PNデスプレッダ304へ送られるPNシーケンスセット320を発生する。PNシーケンスセット320は、I信号成分222に調整されたイン−フェーズ(I)PNシーケンス322、及びQ信号成分224に調整されたカドラチャ(Q)PNシーケンス324を含む。
PNデスプレッダ304は、ベースバンド信号セット220を受信し、そしてそれをPNシーケンスセット320を使用して処理して、デスプレッド信号セット326を生成する。デスプレッド信号セット326は、イン−フェーズ(I)デスプレッド信号328及びカドラチャ(Q)デスプレッド信号330を含む。PNデスプレッダ304は、デコーダ306及び308へデスプレッド信号セット326を送る。
デコーダ306は、1若しくはそれ以上のチャネライジングコードを使用してデスプレッド信号セット326を対応させて、ベースバンドトラフィックシーケンスセット332からアキュミュレートされたデカバされたデータシーケンス値を生成する。このデコーディングプロセスは、デカバリングとして知られる。トラフィック信号をデカバリングすることは、トラフィック信号をエンコードするために基地局102によって採用されたウォルシュコードのような直交チャネライジングコードの使用を含む。デコーダ306は、アキュムレーションプロセスを経由して適切なチャネライジングコードを決定する。アキュムレーションは、1若しくはそれ以上のチャネライジングコードとデスプレッド信号セット326を対応させることを含む。デコーダ306は、ベースバンドトラフィックシーケンスセット332を生成する。トラフィックシーケンスセット332は、イン−フェーズトラフィックシーケンス334及びカドラチャトラフィックシーケンス336を含む。
デコーダ308は、デコーダ306に関連して上記されたデカバリング及びアキュムレーション技術を介してデスプレッド信号セット326中に含まれたパイロット信号をデコードする。このデコーディングは、ベースバンドパイロットシーケンスセット338を生成する。パイロットシーケンスセット338は、イン−フェーズパイロットシーケンス340及びカドラチャパイロットシーケンス342を含む。
デコーダ306及び308は、ウォルシュコードのような直交チャネライジングコードの使用を含むデコーディングオペレーションを実施する。デコーダ306及び308によって採用されたチャネライジングコードは、基地局102内で機能性のエンコーディングによって採用されたチャネライジングコードに対応する。
パイロット信号は、トラフィック信号のデモジュレーションに対する位相参照として使用される。トラフィック信号をデモジュレートするWCD106の能力は、受信したパイロット信号のSNRによって直接影響される。パイロットフィルタ310は、ベースバンドシーケンスセット338をフィルタして、パイロットシーケンスセット338からノイズを削除する。これによって自身のSNRを増加する。
このフィルタリングプロセスは、データデモジュレータ312へ送られるフィルタされたパイロットシーケンスセット344を生成する。フィルタされたパイロットシーケンスセット344は、イン−フェーズ(I)フィルタされたパイロットシーケンス346及びカドラチャ(Q)フィルタされたパイロットシーケンス348を含む。
データデモジュレータ312は、シーケンスセット332及び344を受信する。データデモジュレータ312は、フィルタされたパイロットシーケンスセット344から位相参照を検索する。この位相参照は、データデモジュレータ312がベースバンドトラフィックシーケンスセット332をシンボルシーケンス230へコヒーレントに復調することを可能にする。出力信号230は、コンバイナ210へ送られる。
III.速度感応出力制御
WCD106の出力制御アルゴリズムは、装置の速度の関数としてダイナミックに調節される。このダイナミックな調節特質を通して、WCD106は、トラフィックチャネル116をわたりトラフィック信号を送信するために基地局102が過剰な出力を使用することを防止する。この特質は、利用可能な送信出力の効率的な使用を容易にし、そして基地局102がサポートできる通信装置の数を最大にする。
WCD106の出力制御アルゴリズムは、速度推定器212によって与えられる速度推定値に応じてダイナミックに調節される。これらの調節は、出力制御コマンドが基地局102へ送信されるレートを変更することを含む。
WCD106が移動している場合に、トラフィックチャネル116は、フェーディングチャネルとして特徴付けられる。フェーディングチャネルをわたって受信された信号は、強度及び位相においてゆらぎを示す。そのようなゆらぎはWCD106の速度に比例するレートを有する。
固定レート出力制御コマンドを採用する従来のシステムに関して、強度及び位相ゆらぎのレートが変動するので、これらのコマンドの有効性も変動する。例えば、固定コマンドレートを採用するワイアレス通信装置において、速度しきい値Vが存在する。WCD106の速度がVを超える場合に、固定コマンドレートは、基地局102が過剰な出力で送信することを引き起こす。それゆえ、基地局102は、自身の所望のサービスの品質(例えば、1パーセントのFER)を維持するために必要なものよりも高い平均出力レベルを使用する。上記したように、過剰な出力を有する信号の送信は、全体のシステム能力を浪費する。
図4及び5は、本発明の2つの速度感応出力制御インプリメンテーションに対する動作パラメータを説明する図である。これらの動作パラメータは、速度範囲及び対応する出力制御レートである。WCD106は、これらのパラメータにしたがって動作する可能性があり、トラフィックチャネル116にわたって効率的な電力利用を確実にする。
図4は、しきい値速度、V、によって分離された2つの速度範囲402及び404を示す。速度範囲404は、範囲402に含まれる速度より大きい速度を含む。WCD106が速度範囲402内の速度を有する場合に、レート、R、で基地局102へ出力制御コマンドを送信する。しかしながら、WCD106が速度範囲404内の速度を有する場合に、レート、R、で基地局102へ出力制御コマンドを送信する。図4に示されたように、RはRより大きい。
図4に示されたインプリメンテーションのように、図5のインプリメンテーションは、2つの出力制御レート、R及びR、を説明する。しかしながら、図4のインプリメンテーションとは異なって、このインプリメンテーションは、3つの速度範囲、502,504、及び506を採用する。1つの速度しきい値VT2が速度範囲504と506を区分する。速度範囲506は、範囲504に含まれる速度より大きい速度を含む。速度しきい値VT1は、速度範囲502と504を区分する。速度範囲504は、範囲502に含まれる速度より大きい速度を含む。
図5のインプリメンテーションにしたがって、WCD106が速度範囲502内の速度を有する場合には、レート、R、で基地局102へ出力制御コマンドを送信する。しかしながら、WCD106が速度範囲504内の速度を有する場合には、レート、R、で基地局102へ出力制御コマンドを送信する。WCD106が速度範囲506内の速度を有する場合には、WCD106はコマンドレートRを採用する。
図4及び5のインプリメンテーションでは、RはRより大きい。しかしながら、他の定量的な関係が、採用される可能性がある。しかも、図5のインプリメンテーションが3つの速度範囲を有するので、WCD106は、2つの代わりに、3の別々の出力制御レートを使用する可能性がある。
多くの通信システムは、固定出力制御コマンドレートを使用することを強要される。これらの固定−レートシステムで動作する装置は、規則的に発生するタイムスロットで逆方向出力制御チャネル118をわたってコマンドを送信する。運悪く、これらの固定−レートシステムは、電力を効率的に利用しない。
本発明は、固定−レートシステム以外において複数の出力制御レートを発生することを可能にする技術を提供する。これらの技術は、固定コマンドレートより少ない1若しくはそれ以上の実効コマンドレートを発生することを含む。このようにして、電力は、固定−レートシステムにおけるよりさらに効果的に利用される。
これらの実効コマンドレートは、互いの効果を相殺するコマンドを発することによって達成される。これらのコマンド(ここではダミーコマンドとして呼ばれる)は、実際の出力制御コマンド(ここではアクティブコマンドとして呼ばれる)でインターリーブされて、固定コマンドレートより少ない実効出力制御コマンドレートを与える。
図6は、イグゼンプラリなコマンドパターンのセットを説明するチャートである。これらのパターンの各々は、固定コマンドレートより小さい実効出力制御レートを生成する。図6において、行601は、逆方向出力制御チャネル118をわたる送信ストリーム中の一連のタイムスロットをリストする。これらのタイムスロットは、左から右へ図示された連続的な方法で、コマンドを送信する。
列602には、レートRmaxを有する固定レートコマンドストリーム270が示される。このコマンドストリームは、複数のアクティブ出力制御コマンド、C,C,C等として表される、を含む。これらのアクティブコマンドは、出力増加コマンド若しくは出力減少コマンドのどちらかである。上記したように、アクティブコマンドは、目標SNR信号254とトラフィックSNR信号260との比較を通して出力制御判断モジュール218によって発生される。
列603,604、及び605は、Rmaxより小さい実効レートを有するコマンドストリーム270の例を与える。これらのコマンドストリームのそれぞれは、複数のダミーコマンドを有する規則的に発生する複数のダミーコマンドパターンを含む。これらのダミーコマンドは、U若しくはDのいずれかとして図6に示される。シンボルUは、出力増加コマンドを示し、一方シンボルDは、出力減少コマンドを示す。これらのダミーコマンドパターンは、互いにオフセットする交互の出力増加及び減少コマンドを含む。
列603−605のコマンドストリームのそれぞれに対して、対応する実効コマンドレートが示される。これらの実効コマンドレートは、Rmaxに関係して定量的に規定される。例えば、列603のストリームは、Rmaxの33%である実効出力制御レートを有し、列604のストリームは、Rmaxの50%である実効出力制御レートを有し、そして列605のストリームは、Rmaxの60%である実効出力制御レートを有する。図6は種々の実効コマンドレートを与えるイグゼンプラリなパターンのセットを示すことに注意することが重要である。他のコマンドレートは、同様のパターンを通して得られる可能性がある。
出力制御判断モジュール218は、固有の速度範囲を有する複数のコマンドストリームパターンのそれぞれ、例えば、図6を参照して上記したもの、と関係する可能性がある。このようにして、WCD106が一定の範囲内である速度を有する場合、所望のコマンドレートを達成するために対応するコマンドストリームパターンを採用する。
図7は、速度感応出力制御を含んでいる動作シーケンスを説明するフローチャートである。この動作シーケンスは、ステップ702で始まる。ここでは、WCD106が、自身の速度を推定する。このステップは、速度推定器212によって実施される。次に、ステップ704において、出力制御判断モジュール218は、ステップ702において推定された速度に応じて出力制御コマンドレートを決定する。
ステップ704において、出力制御判断モジュール218は、異なったストラテジ(strategy)にしたがって出力制御コマンドレートを決定する可能性がある。例えば、推定した速度が速度しきい値、V、を超える場合に、ステップ704は、第1のレートから第2のレートへ出力制御コマンドレートを減少することを具備する可能性がある。図4の例を参照して、そのような減少は、WCD106の速度が図示されたしきい値速度、V、を超える場合に、発生する。
さらに、ステップ704は、推定した速度が速度しきい値、V、を超える場合に、第1のレートから第2のレートへ出力制御コマンドレートを増加することを具備する可能性がある。図5の例を参照して、そのような増加は、WCD106の速度が図示されたしきい値速度、VT1、を超える場合に、発生する。
ステップ706において、WCD106は、ステップ704において決定された出力制御コマンドレートにしたがって基地局102へ出力制御信号を送信する。このステップは、ステップ704において決定されたコマンドレートにしたがってコマンドストリーム270を出力制御判断モジュール218が発生するステップを具備する。
WCD106が固定コマンドレート環境で動作する場合に、ステップ706は、1若しくはそれ以上のダミーパターン及び1若しくはそれ以上のコマンドパターンを有するコマンドストリームを発生することを具備する。このステップは、固定コマンドレートより小さい実効コマンドレートを生み出す。図6を参照して上記したように、ダミーパターンは、互いにオフセットしている交互の出力増加及び出力減少コマンドを具備する。
1若しくはそれ以上のダミーパターン及び1若しくはそれ以上のコマンドパターンを有するコマンドストリームを発生するステップは、ステップ704において決定された出力制御レートにしたがってルックアップテーブル(例えば、図6に示されテーブル)をアクセスするステップ、及びルックアップテーブルに記憶された対応するコマンドストリームを選択するステップを含む可能性がある。
ステップ702から706は、規則的に発生する時間増加において実施される可能性がある。このようにして、ステップ708において、WCD106は、オペレーションをステップ702に戻す前に、コマンドレート調節インターバルを待機する。
図8は、ステップ704をより詳細に説明するフローチャートである。この成果は、ステップ802で開始する。ここでは、出力制御判断モジュール218がステップ702において推定された速度を速度範囲にマップする。図4及び5は、そのような速度範囲の例を与える。
次に、ステップ804において、出力制御判断モジュール218は、出力制御コマンドレートに速度範囲を関連させるレートを選択する。
出力制御判断モジュール218は、ルックアップテーブル(図示せず)中にこれらの速度範囲及び対応するコマンドレートを記憶する可能性がある。
IV.SNR推定
上記したように、SNR推定器219は、トラフィックチャネル116から受信したトラフィック信号のSNRを推定する。このトラフィック信号SNRは、ここではトラフィックE/Nとしても呼ばれる。SNR推定器219は、以下の式(1)にしたがってトラフィックE/Nを計算する。
Figure 2006508553
式(1)において、fは特定のデモジュレーションフィンガ208を示すために使用された整数の指数であり(以降フィンガfとして呼ぶ)、Tは、フィンガfから受信したシンボルシーケンス230を統合することにおいてコンバイナ259により使用される加重係数であり、E(f)はフィンガfによって処理されたトラフィック信号成分のビットエネルギーであり、N(f)は、フィンガfによって処理されたトラフィック信号成分によって経験された干渉であり、そしてNは、WCD106によって採用されたデモジュレーションフィンガ208の数である。
コンバイナ210が最適な方法でシンボルシーケンス230の各々を統合する場合に、SNR推定器219は、トラフィックE/Nの計算を単純化する可能性がある。この単純化されたアプローチにしたがったトラフィックE/Nの計算は、デモジュレーションフィンガ208の各々に対してE(f)/N(f)を合計することを含む。
式(1)のアプローチを通して、若しくは単純化された合計アプローチのいずれかを通してトラフィックE/Nの計算は、デモジュレーションフィンガ208のそれぞれに対するE(f)及びN(f)の決定が必要である。これらの値を決定する技術が、以下に説明される。
(f)(すなわち、フィンガfにおけるトラフィック信号成分に対する干渉)は、熱的ノイズ、基地局102以外の基地局からの干渉、及び基地局102から受信された他のマルチパス信号成分からの干渉を含む。N(f)は、全インバンドエネルギーを測定して、そして同じ経路において与えられた干渉しないエネルギーを差し引くことによって計算される。この計算は、以下の式(2)で表される。

(f)=Io−I^or(f) (2)

式(2)において、Ioはインバンドエネルギー値であり、これは、周波数バンド内で受信された全エネルギーを表す。I^or(f)は、干渉しないエネルギー値である。
I^or(f)は、基地局102から発せられる信号の全エネルギー(他のWCDs106への送信を含む)を表すが、フィンガfがロックされた経路における到着を除く。CDMA通信システムにおいて、信号経路上に送信された信号は、互いに直交する。それゆえ、I^or(f)は、受信した信号の劣化に寄与しない干渉しないエネルギーの基準である。
(f)を計算する2つの技術が、ここに提供される。これらの技術の第1は、基地局102とWCD106との間で送られた特別のメッセージを利用する。これらの技術の第2は、基地局102がいかなる特別のメッセージを送信することを必要としない。
(f)を計算する第1の技術は、ここではパイロットフラクション(pilot fraction)方法として呼ばれる。この方法にしたがって、基地局102は、ここではパイロットフラクションとして呼ばれるシグナリングデータを送信する。特定のパイロット信号に対して、パイロットフラクションは、基地局102によって送信された全エネルギーに対するパイロット信号エネルギーの比を示す。下記の式(3)は、パイロットフラクションの式を与える。

Pilot Fraction=Pilot Ec/Ior (3)

式(3)において、Pilot Ecは、基地局102によって送信されたパイロット信号“チップ”におけるエネルギーを表し、そしてIorは、基地局102によって送信された信号の全エネルギーである。Iorは、WCD106の受信バンド幅によって規格化される。それゆえ、パイロットフラクションは、式(3)に表されたように、無次元である。
基地局102は、パイロットフラクションを含んでいるメッセージを発生し、そしてトラフィックチャネル116若しくは同期(sync)チャネル(図示せず)のようなチャネルをわたってこのメッセージをWCD106へ送信する。パイロットフラクションがトラフィックチャネル116をわたって送信される場合に、各デモジュレーションフィンガ208は、それぞれのシンボルシーケンス230中に含まれた情報としてコンバイナ210へパイロットフラクションを渡す。コンバイナ210は、各シンボルシーケンス230からパイロットフラクションメッセージを分離する。
パイロットフラクションを受信することに関連して、WCD106は、受信したパイロットチップのエネルギーを測定する。この測定されたエネルギーは、コンバイナ210のSNR推定器219へ渡される。
上記したように、基地局102は、パイロットチャネル114をわたってパイロット信号を送信する。各デモジュレーションフィンガ208は、パイロット信号成分を受信し処理して、対応するフィルタされたパイロットシーケンスセット344にする。受信したパイロットチップのエネルギーを測定するために、データデモジュレータ312は、シーケンスセット344内で個々のシーケンスに対する“二乗和”を計算する。例えば、QPSKインプリメンテーションでは、ここではシーケンスセット344は、イン−フェーズ(I)フィルタされたパイロットシーケンス346及びカドラチャ(Q)フィルタされたパイロットシーケンス348を含み、データデモジュレータ312は、式(4)で以下に表される計算を実施する。

Pilot E=I+Q (4)

式(4)において、Pilot Eは、フィルタされたパイロットシーケンスセット344のチップのエネルギー推定値を表し、Iは、イン−フェーズフィルタされたパイロットシーケンス346の値を表し、そしてQは、カドラチャフィルタされたパイロットシーケンス348の値を表す。データデモジュレータ312は、コンバイナ210内でSNR推定器219へPilot Eを送る。
上記に式(2)で示されたように、I^or(f)は、N(f)を計算する必要がある。ここで、fは、特定のデモジュレーションフィンガ208を示す。したがって、Pilot Eの受信とともに、SNR推定器219は、フィンガfによって受信されたI^or(f)の推定値を計算する。この計算は、下記の式(5)で表される。

I^or(f)=Pilot Fraction−1xPilot E (5)

式(2)の計算を完成させるために、自動利得制御(AGC)モジュール206は、Io値(すなわち、インバンドエネルギー)を決定し、そしてこの決定された値をIo信号248としてSNR推定器219へ送る。Io及びI^or(f)がフィンガfに対して決定された後で、コンバイナ210は、式(2)を実施することによってN(f)を計算する。
(f)を計算するパイロットフラクション方法に代わるものは、ここではパイロットスキャッタ(pilot scatter)方法として呼ばれる。この方法を用いると、WCD106は、パイロットフラクションを提供されない。その代わりに、WCD106は、受信したパイロット信号のエネルギーの変化に基づいて情報をコンパイルすることによってノイズN(f)を推定する。すなわち、WCD106は、式(6)にしたがってN(f)の推定値を計算する。
Figure 2006508553
式(6)において、X(i)は、イン−フェーズフィルタされたパイロットシーケンス346であり、X(i)は、カドラチャフィルタされたパイロットシーケンス348であり、そしてNは、N(f)を計算するために選択された所定のサンプル数である。Nのイグゼンプラリな数は、24である。
(f)を計算することに加えて、式(1)にしたがったE/Nの決定は、各デモジュレーションフィンガ208に対するトラフィックデータビットエネルギー(すなわち、E(f))の計算を必要とする。各デモジュレーションフィンガ208に対して、対応するデータデモジュレータ312は、この計算を実施する。
トラフィックデータビットエネルギー、E(f)は、トラフィックデータシンボルエネルギー、E(f)から導出される。データデモジュレータ312は、ベースバンドトラフィックシーケンスセット332を処理することによってE(f)を計算する。
受信したトラフィック信号のエネルギーを測定するために、データデモジュレータ312は、シーケンスセット332内で個々のシーケンスに対する“二乗和”を計算する。例えば、QPSKインプリメンテーションにおいて、ここではシーケンスセット332は、イン−フェーズトラフィックシーケンス334及びカドラチャトラフィックシーケンス336を含み、データデモジュレータ312は、以下に式(8)で表された計算を実施する。

(f)=I+Q (8)

式(8)において、Iは、イン−フェーズトラフィックシーケンス334の値を表し、そしてQは、カドラチャトラフィックシーケンス336の値を表す。式(8)にしたがったE(f)の計算に加えて、データデモジュレータ312は、式(8)の結果をフィルタする可能性があり、これによって平滑化されたE(f)を生成する。
(f)の計算の後で、データデモジュレータ312は、以下に式(9)で表された関係にしたがってEを導出する。

(f)=E(f)・R/R (9)

式(9)において、Rは、ベースバンドトラフィックシーケンスセット332のシンボルレートを表し、そしてRは、ベースバンドトラフィックシーケンスセット332の実効ビットレートを表す。
式(9)の実施とともに、各データデモジュレータ312は、SNR推定器219へ対応するE(f)を渡す。このようにして、各デモジュレーションフィンガ208に対するN(f)及びE(f)の決定を使用して、SNR推定器219は、式(1)にしたがって若しくはE(f)/N(f)の各値を合計することを含む単純化したE/N計算技術にしたがってE/Nを計算する可能性がある。
V.速度推定器
図2を参照して上記したように、速度推定器212は、AGCモジュール206から制御信号244を受信し、デモジュレーションフィンガ208の1からベースバンドパイロットシーケンスセット246を受信する。これらの入力から、速度推定器212は、速度推定信号242を発生する。これは、出力制御判断モジュール218へ送られて、速度感応出力制御を提供する。
速度推定器212は、マルチパス送信のフェーディング特性を利用して、WCD106の速度を推定する。上記したように、WCD106を取り巻く物理的な地域及び構造は、基地局102からWCD106へ複数の信号経路を作り出す。各マルチパス成分は、スローフェーディング成分及びファーストフェーディング成分を有する合成信号としてモデル化できる。
図9Aは、WCD106によって受信された合成信号の例を与える。この信号は、図9Aに示されたように、スローフェード及びファーストフェード成分に起因する受信した信号出力の時間変化を表す。合成の受信した信号の対応するスローフェード成分が、図9Bに示される。合成の受信した信号の対応するファーストフェード、すなわち、レイリーフェード、成分が、図9Cに示される。AGCモジュール206は、そのようなスローフェーディングの効果のほとんど全てを相殺することができる。さらに、AGCモジュール206は、そのようなレイリーフェーディングの効果の部分に対しても相殺することができる。
速度推定器212は、時間にわたり単一のマルチパス成分における出力の測定を実施する。これらの推定は、マルチパス成分の出力が時間の所定期間内に自身のRMS出力レベルの1/2を横切る回数に基づく。この量は、ここではレベル交差レートとして呼ばれる。
特に、速度推定器212は、マルチパス信号成分のファーストフェード部分が時間の所定期間の間にRMS出力レベルしきい値の1/2を横切る回数に速度推定信号242の値を基づかせる。このしきい値は、速度推定に対して使用されるしきい値だけではない。任意の他の割合若しくは複数のRMS出力レベルが、しきい値レベルとして選択される可能性がある。しかしながら、しきい値としてRMS出力レベルの1/2を使用することは、所定の速度に対する最大のレベル交差レートに帰結する。
速度推定器212が1つのマルチパス成分の出力を推定するので、速度推定器は、分離されたマルチパスパイロット信号を表すデモジュレーションフィンガ208の1つからのベースバンドパイロットシーケンスセット246を処理する。
AGCモジュール206が実質的に一定の出力レベルで信号セット220を維持するので、速度推定器212に対して必要な情報を基本的に削除して、アンテナセグメント202を通して受信したように、マルチパス成分の出力を推定する。それゆえ、分離されたマルチパス成分の出力を測定するために、AGCモジュール206によって実施された利得調節は、削除されるはずである。
AGCモジュール206の利得調節効果は、AGCモジュール206によって制御された利得の逆による増幅された信号を調節するスケーリング特性によって削除される。図10は、そのようなスケーリング特性を与えるAGCモジュール206のインプリメンテーションを説明するブロック図である。
図10は、出力推定器1002、総和ノード1004、ローパスフィルタ1006、ディジタルツーアナログ変換器(DAC)1008、及びログツーリニア変換器1012を示す。反転ノード1010、及びログツーリニア変換器1012は、ともにスケーリングモジュール1014中に含まれる。
出力推定器1002は、ベースバンド信号セット220(すなわち、信号成分222及び224)を受信し、そしてその瞬間的な出力を推定する。出力推定器1002は、出力推定信号1020を出力し、これらは総和ノード1004に送られる。総和ノード1004において、出力推定信号1020は、所定のセットポイント1022から差し引かれる。所定のセットポイント1022は、RFフロントエンド204内で(複数の)アナログ−ツー−ディジタルコンバータ(ADCs)の上側境界近くの出力値を表すために選択される。これは、ベースバンド信号セット220を生成するために採用される。出力推定信号1020がセットポイント1022を超える場合に、総和ノード1004は、RFフロントエンド204内で(複数の)増幅コンポーネントの利得を減少する調節信号1024を生成する。しかしながら、出力推定信号1020がセットポイント1022より小さい場合に、調節信号1024は、そのような(複数の)増幅コンポーネントの利得を増加する。
調節信号1024は、ローパスフィルタ1006に送られ、これは、ディジタル制御信号1026を生成する。ディジタル制御信号1026は、(DAC)1008へ送られて、RFフロントエンド204へ送られる利得制御信号240を発生する。DAC1008は、ディジタル利得制御信号240を受信するRFフロントエンド204のインプリメンテーションに対して削除される可能性がある。上記したように、RFフロントエンド204内の(複数の)増幅コンポーネントは、利得制御信号240の値にしたがってそれらの利得を変化する。
ディジタル制御信号1026は、スケーリングコンポーネント1014へも送られる。そこでは、ディジタル制御信号1026は、反転ノード1010へ入力される。反転ノード1010は、−1の乗算係数を有する乗算器として示される。しかしながら、他の適切なインプリメンテーションが採用される可能性がある。反転ノード1010は、反転された制御信号1028を発生する。これは、ログツーリニア変換器1012へ送られる。ログツーリニア変換器1012は、変換関数にしたがって動作する。この変換関数は、利得制御信号240値とRFフロントエンド204の強度利得との間の関係を規定する関数の逆である。この変換関数の結果として、ログツーリニア変換器1012は、電圧推定値244を生成する。これは、アンテナセグメント202を通して受信されたように、成分信号の電圧の推定値である。
スケーリングモジュール1014は、十分な信号プロセシングを提供して、受信した信号のSNRが高い場合に、レベル交差レートの正確な決定を可能にする。これは、受信した信号中のノイズ成分が受信した信号出力に比べて重要でなく、そのためにレベル交差レートの決定に不利に寄与しないためである。しかしながら、ノイズ成分が受信した信号の全出力に重大な寄与を示す場合に、ノイズ成分は、単一のしきい値が使用される時にレベル交差レートの決定に不利に寄与する。
合成信号のファーストフェーディング成分の周波数は、受信機が経験する期待される速度範囲を使用して推定されることができる。パイロット統合時間は、レベル交差を信頼性良く検出するためにファーストフェードの期間より十分に小さくなければならない。時間のこの量はチャネルがフェーディングを示す場合に有限であるために、測定されたパイロット出力は、それに付随するある量のノイズを有する。このノイズの量は、SNR測定値として表される可能性がある。
統合されたパイロット信号の出力のSNRは、下記の式(10)に表された量に直接比例する。

Iorhat*(Ecp/Ior)/(Ioc+Nt) (10)

式(10)において、Iorhatは、経路0でWCD106において受信された信号出力の量を表し、(Ecp/Ior)は、基地局102において送信された全エネルギーに対するパイロット信号エネルギーの比を表し、そして(Ioc+Nt)は、隣接する基地局及び熱的ノイズに起因する全干渉を表す。
それゆえ、式(10)に示されたように、パイロット信号の全受信出力が低い場合、若しくはそれに付随した干渉及びノイズのレベルが高い場合に、パイロット信号の出力の測定は、ノイズが多い。このノイズは、パイロット信号の出力の推定値がレベル交差しきい値を複数回横切ることを引き起こす。対照的に、パイロット信号がノイズフリーシステムにおいて受信された場合、その出力は、レベル交差しきい値を1回だけ横切る。
そのレベル交差レートにおけるパイロット信号のSNRの効果を減少させるために、速度推定器212は、レベル交差ヒステリシスを採用する。このヒステリシスフィーチャ(feature)は、高いしきい値及び低いしきい値を採用する。このフィーチャにしたがって、信号の強度が下側ヒステリシスしきい値より低く開始して(NdBを採用されたしきい値レベルより低く設定する)、その後上側ヒステリシスしきい値を横切る(MdBを採用されたしきい値レベルより高く設定する)、若しくはこの逆以外では、信号の強度は、採用されたしきい値レベルを横切らないと考えられる。
特定の信号に対して、レベル交差の最大数に帰着するしきい値レベルは、信号のRMS信号出力の1/2である。しかしながら、RMS出力レベルに対して任意のレベルが使用される可能性がある。イグゼンプラリなインプリメンテーションにおいて、M及びNは、それぞれ3dBに設定される。しかしながら、これらの値は、異なる可能性がある。
それゆえ、速度推定器212によって採用されたヒステリシスフィーチャは、レベル交差レート計算において考慮された(N+M)dBより小さい信号強度の測定値における小さな変化を防止する。速度推定器212によって採用されたレベルヒステリシスアルゴリズムは、下記の擬似コードによって表されることができる。この擬似コードにおいて、s(n)は、時間nにおけるシンボル強度を表し、Tは、高ヒステリシスしきい値レベルを表し、そしてTは、低ヒステリシスしきい値レベルを表す。

(s(n)<T)ならば{
(thresholdFlag==0)ならば{
levelCrossingCounter++;

thresholdFlag=1;

さもなければ、(s(n)>T)ならば{
(thresholdFlag==1)ならば
levelCrossingCounter++;

thresholdFlag=0;


図11は、ノイズの多い環境において時間にわたってマルチパス1110へのレベルヒステリシスアルゴリズムのアプリケーションを示す図である。通常は、ファーストフェーディングは、図9Cに示されたもののような信号を生成する。しかしながら、ノイズ成分からの寄与は、マルチパス信号のノイズの多い推定値に結果としてなる。この高ヒステリシスしきい値は、Tとして示され、そして低ヒステリシスしきい値は、Tとして示される。レベル交差を決定するための所定のしきい値レベル(図示せず)は、ヒステリシスしきい値TとTとの間である出力レベルである。ヒステリシスアルゴリズムがこのノイズの多い信号推定に適用される場合、レベル交差は、図11に“X”によって示された点においてだけ発生すると考えられる。
図12は、速度推定器212の第1のインプリメンテーションを説明するブロック図である。これは上記したヒステリシスアルゴリズムを採用する。このインプリメンテーションは、乗算ノード1202a及び1202b、ローパスフィルタ1204、出力演算モジュール1206、シンボルキュー1208、RMS出力演算モジュール1210、しきい値演算モジュール1212、カウンタ1214、及びルックアップテーブル1216を含む。
電圧推定値244は、乗算ノード1202a及び1202bにおいてAGCモジュール206から受信される。これらのノードにおいて、電圧推定値244は、パイロットシーケンスセット338内の対応するシーケンスで掛け算される。
乗算ノード1202a及び1202bは、シーケンスセット1230を生成する。シーケンスセット1230は、AGCモジュール206の出力安定化効果が削除されたベースバンドシーケンスセット338を表す。シーケンスセット1230は、イン−フェーズシーケンス1232及びカドラチャシーケンス1234を含む。
シーケンスセット1230は、ローパスフィルタ1204へ送られる。ローパスフィルタ1204は、イン−フェーズシーケンス1235及びカドラチャシーケンス1236を含んでいるフィルタされたシーケンスセット1234を生成する。出力演算モジュール1206は、フィルタされたシーケンスセット1234を受信し、そしてその瞬間的な出力を計算する。
瞬間的な出力を計算するために、出力演算モジュール1206は、フィルタされたシーケンスセット1234中で各シーケンスの二乗和を計算し、そしてこの和の平方根を計算する。出力演算モジュール1206は、エネルギーシーケンス1237としてこの瞬間的な出力を出力する。出力信号1237は、キュー1208及びRMS出力演算モジュール1210へ送られる。
RMS出力演算モジュール1210は、所定の数のエネルギーシーケンス1237の連続的な値を使用してRMS出力シーケンス1238を計算する。RMS出力シーケンス値は、しきい値演算モジュール1212へ送られる。しきい値演算モジュール1212は、上側及び下側レベル交差しきい値1240及び1242を計算するために、上記したように、所定のヒステリシス値(M及びN)を使用する。
キュー1208は、先入れ先出し(FIFO)バッファである。キュー1208は、RMS出力演算モジュール1210によって実施された実行中の計算において使用されたシンボルの数に対応する深さを有する。そのようにして、シンボルキュー1208は、エネルギーシーケンス1237を遅らせて、そしてカウンタ1214へ遅延したエネルギーシーケンス1244を送る。
カウンタ1214は、しきい値1240及び1242を使用してエネルギーシーケンス1244のレベル交差の数をカウントして、カウンティングにおけるヒステリシスを与える。そのようなカウンティングを実施することで、カウンタ1214は、カウント1246を出力する。これは、ルックアップテーブル1216へ送られる。
ルックアップテーブル1216は、推定した速度に対する時間の所定の期間内に発生する(カウント1246によって示されるような)レベル交差の数をマップする。速度推定値は、速度推定値246として出力される。あるいは、速度推定器212は、ルックアップテーブル1216なしに実行される可能性がある。そのようなインプリメンテーションでは、カウント1246は、速度推定値として直接使用される。
速度推定器212の第2のインプリメンテーションが、図13に示される。このインプリメンテーションは、図12に示されたインプリメンテーションと同様である。実際に、両者のインプリメンテーションは、電圧推定値244の受信からエネルギーシーケンス1237の発生まで同一である。しかしながら、第2のインプリメンテーションは、異なる方式でレベル交差を計算する。
第2のインプリメンテーションでは、エネルギーシーケンス1237は、第1のインプリメンテーションの場合のように、キュー1208及びRMS出力演算モジュール1210へ送られる。しかしながら、第2のインプリメンテーションでは、RMS出力演算モジュール1210は、規格化係数モジュール1302へRMS出力シーケンス1238を送る。規格化係数モジュール1302は、2/xを計算し出力する。ここで、xは、RMS出力シーケンス1238を表し、そして2/xは、規格化係数1320である。
規格化係数1320は、乗算ノード1304へ送られる。乗算ノードも、キュー1208から遅延したエネルギーシーケンス1244を受信する。乗算ノード1304は、これらの入力を掛け算し、規格化されたシーケンス1322を発生する。規格化されたシーケンス1322は、RMS出力シーケンス1238の1/2によって規格化された遅延したエネルギーシーケンス1244を表す。
規格化されたシーケンス1322は、カウンタ1214に送られる。カウンタは、シーケンス1322のレベル交差の数をカウントする。しかしながら、カウンタ1214が変化しているヒステリシスしきい値を受信する図12のインプリメンテーションとは異なって、図13のインプリメンテーションでは、カウンタ1214は、一定値のままであるヒステリシスしきい値を受信する。これらの一定のしきい値は、高しきい値1324及び低しきい値1326として図13に示される。このインプリメンテーションは、シーケンス1322がRMS出力シーケンス1238に比例する値によって規格化されるため、一定のヒステリシス値を採用する可能性がある。
カウンタ1214は、カウント1328を出力する。これは、ルックアップテーブル1216へ送られて、速度推定値246を決定する。第2のインプリメンテーションにおいて、第1のインプリメンテーションのように、ルックアップテーブル1216は、オプションである。それゆえ、カウント1328は、直接使用される可能性がある、若しくは速度推定値246は、それから計算される可能性がある。
VI.結論
本発明の種々の実施形態が、上記されてきたが、これらは、例としてのみ説明されてきており、制限するものではないことが、理解されるはずである。それゆえ、本発明の精神及び範囲は、上記したイグゼンプラリな実施形態のいずれかによって制限されるべきではなく、請求範囲及びそれらと同等のものだけにしたがって規定されるべきである。
例えば、上記の説明は、イン−フェーズ及びカドラチャ成分を有する信号及びシンボルセットを含む。これらのセットは、QPSK変調に関連付けられる。しかしながら、本発明は、他の変調技術に関連付けられた他のタイプの信号セットを採用する可能性がある。これらのセットは、任意の数の成分を含む可能性がある。例えば、そのようなセットは、バイナリフェーズシフトキーイング(BPSK)に関連付けられる可能性があり、信号成分だけを含む可能性がある。
さらに、上記の速度推定器212のインプリメンテーションは、レベル交差測定値を使用して速度推定を実施するが、速度推定器212は、グローバルポジショニングシステム(GPS)のような、サービスを介して装置の位置の定期的なモニタリングを通してそのような推定を実施する可能性がある。
しかも、時間トラッキングループフィルタ318のインプリメンテーションは、複数のフィルタ経路を含む可能性がある。そこでは、各フィルタ経路は、WCD106の速度に依存する値を有する利得信号を受信する。
さらに、本発明の技術は、IS−95若しくはCDMAを含まない他の通信環境において採用される可能性がある。
図1は、イグゼンプラリなモービル通信環境のブロック図である。 図2は、ワイアレス通信装置の受信機部分の図である。 図3は、デモジュレーションフィンガのインプリメンテーションを説明するブロック図である。 図4は、速度感応出力制御インプリメンテーションに対する動作パラメータを説明する図である。 図5は、速度感応出力制御インプリメンテーションに対する他の動作パラメータを説明する図である。 図6は、イグゼンプラリなコマンドパターンのセットを説明するチャートである、ここで、各パターンは、実効出力制御レートを生成する。 図7は、速度感応出力制御を含む動作シーケンスを説明するフローチャートである。 図8は、説明するフローチャートである。 図9は、マルチパスフェーディング特性を説明するグラフである。 図10は、自動利得制御モジュールのインプリメンテーションを説明するブロック図である。 図11は、雑音の多い環境における信号の推定値を示すグラフである。 図12は、速度推定器インプリメンテーションを示すブロック図である。 図13は、速度推定器インプリメンテーションを示すブロック図である。
符号の説明
100…モービル通信環境,102…基地局,106…ワイアレス通信装置(WCD),110…モービルプラットフォーム,114…パイロットチャネル,116…トラフィックチャネル,118…逆方向出力制御チャネル,120…ワイアレス通信システム(WCS),202…アンテナセグメント。

Claims (23)

  1. 基地局(102)から信号を受信するワイアレス通信装置(WCD)(106)において速度感応出力制御を提供する方法であって、以下の工程を具備する:
    WCD(106)の速度を推定すること;
    推定した速度に応じて出力制御コマンドレートを決定すること;及び
    出力制御コマンドレートにしたがって基地局(102)へ出力制御信号を送信すること。
  2. 請求項1の方法、ここで、前記送信する工程は、1若しくはそれ以上のダミーパターン及び1若しくはそれ以上のコマンドパターンを有するコマンドストリームを発生する工程を具備する。
  3. 請求項2の方法、ここで、1若しくはそれ以上のダミーパターンの各々は、互いにオフセットする交互の出力増加及び出力減少コマンドを含む。
  4. 請求項1の方法、ここで、前記決定する工程は、以下の工程を具備する:
    速度範囲へ推定した速度をマッピングすること;及び
    出力制御コマンドレートとして速度範囲に対応するレートを選択すること。
  5. 請求項1の方法、ここで、前記決定する工程は、以下の工程を具備する:
    推定した速度が速度しきい値、V、を超える場合に第1のレートから第2のレートへ出力制御コマンドレートを減少すること。
  6. 請求項1の方法、ここで、前記決定する工程は、以下の工程を具備する:
    推定した速度が速度しきい値、V、を超える場合に第1のレートから第2のレートへ出力制御コマンドレートを増加すること。
  7. 請求項1の方法、ここで、前記推定する工程は、マルチパス信号のレベル交差レートを測定する工程を具備する。
  8. 請求項1の方法、ここで、前記推定する、決定する、及び送信する工程は、規則的に発生する時間増加において実施される。
  9. 基地局(102)から信号を受信するワイアレス通信装置(WCD)(106)において速度感応出力制御を提供するシステムであって、以下を具備する:
    WCD(106)の速度を推定する速度推定器(212);及び
    推定した速度に応じて出力制御コマンドレートを決定し、そして出力制御コマンドレートにしたがって基地局(102)へ出力制御信号を送信する出力制御判断モジュール(218)。
  10. 請求項9のシステム、ここで、前記出力制御判断モジュール(218)は、1若しくはそれ以上のダミーパターン及び1若しくはそれ以上のコマンドパターンを有するコマンドストリーム(270)を発生する。
  11. 請求項10のシステム、ここで、1若しくはそれ以上のダミーパターンの各々は、互いにオフセットする交互の出力増加及び出力減少コマンドを含む。
  12. 請求項9のシステム、ここで、前記出力制御判断モジュール(218)は、
    速度範囲へ推定した速度をマップし、そして出力制御コマンドレートとして速度範囲に対応するレートを選択する。
  13. 請求項9のシステム、ここで、出力制御判断モジュール(218)は、
    推定した速度が速度しきい値、V、を超える場合に第1のレートから第2のレートへ出力制御コマンドレートを減少する。
  14. 請求項9のシステム、ここで、出力制御判断モジュール(218)は、推定した速度が速度しきい値、V、を超える場合に第1のレートから第2のレートへ出力制御コマンドレートを増加する。
  15. 請求項9のシステム、ここで、速度推定器(212)は、推定した速度を発生するためにマルチパス信号のレベル交差レートを測定する。
  16. 基地局(102)から信号を受信するワイアレス通信装置(WCD)(106)において速度感応出力制御を提供する装置であって:
    WCD(106)の速度を推定する手段;
    推定した速度に応じて出力制御コマンドレートを決定する手段;及び
    出力制御コマンドレートにしたがって基地局(102)へ出力制御信号を送信する手段。
  17. 請求項16の装置、ここで、前記送信する手段は、1若しくはそれ以上のダミーパターン及び1若しくはそれ以上のコマンドパターンを有するコマンドストリームを発生する手段をさらに具備する。
  18. 請求項17の装置、ここで、前記送信する手段は、1若しくはそれ以上のダミーパターンの各々は、互いにオフセットする交互の出力増加及び出力減少コマンドを含む。
  19. 請求項16の装置、ここで、前記決定する手段は、以下をさらに具備する:
    速度範囲へ推定した速度をマッピングする手段;及び
    出力制御コマンドレートとして速度範囲に対応するレートを選択する手段。
  20. 請求項16の装置、ここで、前記決定する手段は、以下をさらに具備する:
    推定した速度が速度しきい値、V、を超える場合に第1のレートから第2のレートへ出力制御コマンドレートを減少する手段。
  21. 請求項16の装置、ここで、前記決定する手段は、以下をさらに具備する:
    推定した速度が速度しきい値、V、を超える場合に第1のレートから第2のレートへ出力制御コマンドレートを増加する手段。
  22. 請求項16の装置、ここで、前記推定する手段は、マルチパス信号のレベル交差レートを測定する手段をさらに具備する。
  23. 請求項16の装置、ここで、前記推定する、決定する、及び送信する手段は、規則的に発生する時間増加において動作する。
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