JP2006504490A - 過駆動ペーシングによって再発性心房細動を防止するデバイス - Google Patents

過駆動ペーシングによって再発性心房細動を防止するデバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2006504490A
JP2006504490A JP2004550231A JP2004550231A JP2006504490A JP 2006504490 A JP2006504490 A JP 2006504490A JP 2004550231 A JP2004550231 A JP 2004550231A JP 2004550231 A JP2004550231 A JP 2004550231A JP 2006504490 A JP2006504490 A JP 2006504490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
overdrive pacing
atrial fibrillation
pacing
episode
overdrive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004550231A
Other languages
English (en)
Inventor
ワーマン,エドワード・エヌ
ジーグラー,ポール・ディー
ヘトリック,ダグラス・エイ
ピュエルフェルネル,ヘルムト
ホルツェル,シュテファン
Original Assignee
メドトロニック・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メドトロニック・インコーポレーテッド filed Critical メドトロニック・インコーポレーテッド
Publication of JP2006504490A publication Critical patent/JP2006504490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/18Applying electric currents by contact electrodes
    • A61N1/32Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents
    • A61N1/38Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents for producing shock effects
    • A61N1/39Heart defibrillators
    • A61N1/3956Implantable devices for applying electric shocks to the heart, e.g. for cardioversion
    • A61N1/3962Implantable devices for applying electric shocks to the heart, e.g. for cardioversion in combination with another heart therapy
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/18Applying electric currents by contact electrodes
    • A61N1/32Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents
    • A61N1/38Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents for producing shock effects
    • A61N1/39Heart defibrillators
    • A61N1/3956Implantable devices for applying electric shocks to the heart, e.g. for cardioversion
    • A61N1/3962Implantable devices for applying electric shocks to the heart, e.g. for cardioversion in combination with another heart therapy
    • A61N1/39622Pacing therapy
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/18Applying electric currents by contact electrodes
    • A61N1/32Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents
    • A61N1/38Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents for producing shock effects
    • A61N1/39Heart defibrillators
    • A61N1/395Heart defibrillators for treating atrial fibrillation

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Electrotherapy Devices (AREA)

Abstract

本発明は、再発性AFエピソードを防止するために、AFエピソードの終了に続いて一方または両方の心房に過駆動ペーシングを適用する技法を対象とする。ペースメーカなどの埋め込み可能医療デバイスは、過駆動ペーシングパラメータに従って過駆動ペーシングを適用し、パラメータを、過駆動ペーシングに対する患者の反応に応じて設定する。過駆動ペーシングが効果的に適用されるが、適用され過ぎないように、パラメータを上方または下方へ調整することができる。

Description

本発明は包括的に、頻脈性不整脈を検出し処置するための、ペースメーカなどの埋め込み可能医療デバイス(IMD)に関し、より詳細には、再発性心房細動を監視し処置するための、IMDが採用する技法に関する。
心臓患者の中には、心房細動(AF)を含む心房頻脈性不整脈のエピソードを経験する者もいる。AFエピソードは、直ぐに生命にかかわらない場合があるが、AFエピソードは、極端な症状、生活の質の低下、および心拍出量の低下を伴う場合がある。
多腔(multi-chamber)ペースメーカを有する心臓患者の場合、AFエピソードは、ペースメーカが心室ペーシングを心房活動と整合させることができる点で、さらなる問題を提示する。AFエピソードが始まると、心室ペーシングが、心房活動に従ってタイミングを取られることは望ましくない。したがって、ペースメーカの中には、「モード切換え」機能を装備するものもある。モード切換えの主な目的は、心房が心房頻脈エピソードを経験する時に、ペーシングシステムが、心房活動に追随する心室ペースの送出を防止することである。心房レートが正常であると、ペースメーカは、心室ペーシングが心房活動に追随するDDD/DDDRなどの追随モードをとる。しかしながら、AFエピソードが発生すると、ペースメーカは、DDIRなどの非追随モードに切換わり、心房活動とは無関係に心室をペーシングする。
AFエピソードが発生すると、ペースメーカまたは別の医療デバイスは、AFエピソードを終了させるための治療を適用することができる。治療は、ショックまたは薬剤の適用を含んでもよい。心房頻脈のための別の治療は、過駆動ペーシングであり、過駆動ペーシングにおいて、ペースメーカは、一方または両方の心房を、その内因性調律より速いレートでペーシングする。過駆動ペーシングは、旋回(circus)不整脈を分裂させる時、および、AFエピソードを終了させる時に効果があることが多い。AFエピソードは、自発的に終了する場合もある。
第1のAFエピソードが終了した後の数秒または数分以内に第2のAFエピソードが発生する場合があることが確認されている。再発性AFエピソードが、先行するAFエピソードの終了後に必ず起こるわけではないが、患者は、AFエピソードが終了した直後に再発性AFエピソードのリスクが増加する場合があることが臨床的に実証されている。この現象は再発性心房細動と呼ばれる。
一般に、本発明は、再発性AFエピソードを防止するために、AFエピソードの終了に続いて一方または両方の心房に過駆動ペーシングを適用する技法を対象とする。特に、本発明は、AFエピソードの終了に続いて起こる再発性AFエピソードを防止するために過駆動ペーシングパラメータを設定または調整するための技法を対象とする。過駆動ペーシングパラメータは、過駆動ペーシングのレートおよび持続期間を含むことができる。過駆動ペーシングパラメータはまた、AFエピソードの終了と過駆動ペーシングの開始の間の待機期間の持続期間などの他のパラメータを含むことができる。
過駆動ペーシング治療は、AFエピソードを終了させるのに効果があることに加えて、再発性AFエピソードが発生することを防止するのに効果がある場合がある。しかしながら、AFが発生するのを防止するために、長い持続期間の間、過駆動ペーシングを行うことは一般的にうまいやり方ではない。それは、長い持続期間の過駆動ペーシングは、患者にとって不快であり、ペースメーカの電源を消耗する場合があるからである。同様に、高いペーシングレートでの過駆動ペーシングは、患者にとって不快である場合がある。したがって、患者は一般に、治療が再発性AFエピソードを防止する十分な可能性がある持続期間の間、過駆動ペーシングを適用するが、それ以上長くはせず、再発性AFエピソードを防止するのに十分に高いレートで過駆動ペーシングを適用するが、それ以上高いレートではしないのがよい。
本発明の技法は、過駆動ペーシングに対する患者の反応についての情報を収集することを含むことができる。本技法は、過駆動ペーシングパラメータを患者の反応に応じて設定することをさらに含むことができる。本技法がたとえばペースメーカによって適用されると、ペースメーカは、AFエピソードおよび再発性AFエピソードを監視し、過駆動ペーシングパラメータが、再発性AFエピソードを防止するのに効果があるかどうかを評価する。ペースメーカは、パラメータを上方または下方に調整することができ、患者の利益のために過駆動ペーシングパラメータを適合させる。
本発明の技法を、モード切換え機能を有するペースメーカによって適用することができる。モード切換え機能を有するペースメーカは、心房活動と無関係なレートで心室をペーシングするために、AFエピソード、すなわち、高い心房レートの検出に続いてモードを切換え、AFエピソードを終了させるために、ショックまたは過駆動ペーシングなどの治療を適用することができる。再発性心房細動の可能性があるために、ペースメーカが、AFエピソードの直後に追随モードを再開することは利益がない場合がある。
しかしながら、本発明の技法の一部は、モード切換え動作が有る状態で適用されても、無い状態で適用されてもよい。換言すれば、本発明の技法の一部は、ペースメーカがモードを切換えても切換えなくても、AFエピソードを検出し、AFエピソードの終了を検出するように構成されるペースメーカによって適用されることができる。ペースメーカは、たとえ、ペーシングモードを切換えないにしても、再発性AFエピソードを防止するために、過駆動ペーシングパラメータを設定するか、または、調整することができる。
一実施形態では、本発明は、心房細動のエピソードに続いて、過駆動ペーシングパラメータに従って心房に過駆動ペーシング治療を適用すること、再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視すること、および、過駆動ペーシングパラメータを監視に応じて設定することを含む方法を対象とする。過駆動ペーシングパラメータの例は、過駆動ペーシングレート、過駆動ペーシング持続期間、および過駆動ペーシング持続期間に先行する待機期間を含む。
再発性心房細動エピソードの検出は、過駆動ペーシングパラメータの設定方法に影響を与える場合がある。再発性心房細動エピソードが検出されると、過駆動ペーシングレートなどのパラメータを増加させる場合がある。しかしながら、再発性心房細動エピソードが検出されないこともまた、過駆動ペーシングパラメータの設定方法に影響を与える場合がある。過駆動ペーシングレートは、たとえば、再発性心房細動エピソードがほとんどまたは全く検出されないと、減少させられる場合がある。
本発明の一部の実施形態において、閾値駆動技法を使用して、過駆動ペーシングパラメータを設定することができる。一実施形態は、評価期間内に心房細動エピソードがあるかないかを監視すること、および、評価期間において検出された心房細動のエピソードのうち、心房細動の再発性エピソードが続いて検出されたエピソードの測度を計算することを含む方法を対象とする。方法はまた、測度を閾値と比較すること、および、過駆動ペーシングパラメータを比較に応じて設定することを含む。
さらなる実施形態において、本発明は、心臓の心房に近接して配設される少なくとも1つの電極と、心房細動のエピソードに続いて、過駆動ペーシングパラメータに従って電極を介して心房に過駆動ペーシング治療を送出するパルス発生器を制御するプロセッサを備える、埋め込み可能医療デバイスを対象とする。プロセッサはまた、心房細動の再発性エピソードがあるかどうかを監視し、過駆動ペーシングパラメータを比較に応じて設定する。
さらなる実施形態において、本デバイスは、心臓の心房細動を検出すること、心房にショック治療を送出すること、および、ショック治療を送出した直後に、心房に過駆動ペーシングを適用することを含む方法を対象とする。本方法はまた、再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視すること、および、過駆動ペーシングパラメータを監視に応じて設定することを含むことができる。
本発明は、過駆動ペーシングパラメータを患者の特定のニーズに自動的に適応させることなど、多くの利点を提供することができる。過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間は、たとえば、再発性AFエピソードの防止に効果があるレベルに設定されてもよい。本発明の技法はまた、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間が不必要に高くならないようにする。
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細が、添付図面および以下の説明で述べられる。本発明の他の特徴、目的、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
図1は、本発明の技法を実施することができる埋め込み可能医療デバイス(「IMD」)10の一実施形態の概略図である。たとえば、IMD10は、再発性AFエピソードを防止するために、AFエピソードの終了に続いて、一方または両方の心房へ過駆動ペーシングを適用するように構成されることができる。特に、IMD10は、AFエピソードの終了に続いて起こる再発性AFエピソードを防止するために、過駆動ペーシングを設定するか、または、調整することができる。IMD10は、密封格納部18のコネクタモジュール16に取り付けられたペーシングおよび検知リード線12および14を備え、人または哺乳類の心臓20の近くに埋め込まれたペースメーカである。ペーシングおよび検知リード線12および14は、心臓20の脱分極および再分極に伴う電気信号を検知し、さらに、リード線の遠位端の近傍にある心臓組織の脱分極を引き起こすようにペーシングパルスを供給する。
心房ペーシングおよび検知リード線12は、コネクタモジュール16から、心臓20の右心房22に延びる。心房電極24および26は、心房リード線12の遠位端で、右心房22内に配設される。心室ペーシングおよび検知リード線14は、コネクタモジュール16から心臓20の右心室26に延びる。心室電極28および30は、心室リード線14の遠位端で、右心室26内に配設される。リード線12または14の遠位端に配設される電極は、単極電極であっても2極電極であってもよい。
IMD10は、電極28および30によって心室26をペーシングすることができる。IMD10は、心室ペーシングを、心房電極24および26を介して検知した心房活動と整合させることができる。心房電極24および26を使用して、AFなどの心房頻脈性不整脈を検知し、過駆動ペーシングなどの治療を施行することもできる。IMD10は、心房電極24および26を介して心房頻脈性不整脈を検知すると、ペーシングモードを切換えることが可能であってもよい。
心房電極24および26を介して施行される過駆動ペーシングは、進行中のAFエピソードを終了させるか、または、AFエピソードが再発するのを防止することができる。本発明は、過駆動ペーシング治療によって、再発性AFエピソードを防止する十分な可能性をIMD10に与えることになる過駆動ペーシングパラメータを設定することを対象とする。特に、IMD10は、過駆動ペーシングのレートおよび持続期間を調整し、過駆動ペーシングの他の面もまた調整することができる。
図2は、IMD10がマイクロプロセッサベースのアーキテクチャを有するペースメーカである、本発明の一実施形態による例示的なIMD10の構成部品を示すブロック図である。IMD10は、プログラム可能であり、外部プログラミングユニット(図では示さず)によってプログラムされることができる。
プログラマは、無線テレメトリを介して一連の符号化された信号をIMD10に供給することができる。入力/出力回路40は、アンテナ42に結合されて、RF送信機および受信機テレメトリユニット44を通してアップリンク/ダウンリンクテレメトリを可能にすることができる。プログラム用の命令を送信または受信することに加えて、テレメトリユニット44は、情報を送信または受信することができる。送信および受信される情報は、たとえば、本発明の技法を(以下に述べるマイクロプロセッサ58などの)プロセッサに実施させる命令を含むことができる。送信および受信される情報はまた、デフォルトの過駆動ペーシングパラメータ、または、以下で述べる1つまたは複数の過駆動ペーシング閾値、または、IMD10によって収集されるAFエピソードに関する履歴データを含むことができる。複数のプログラミングおよびテレメトリ方法のうちの任意の方法を使用して、IMD10に対して情報を送受信することができる。
心房リード線12および心室リード線14(図2には示さず)は入力/出力回路40に結合する。簡潔にするために、図2のIMD10は、心房リード線12が接続された状態で示されるが、図2に明示的に示されない同様な回路部品および接続が、心室リード線14に適用されてもよい。リード線12は、入力コンデンサ48を通してIMD10のノード46に結合される。入力/出力回路40はまた、以下でより詳細に述べられるように、ペーシング刺激を心房に送出することができる。
入力/出力回路40はさらに、格納部18(図1に示す)の内部に位置するハイブリッド回路に接合した圧電加速度計などの、活動センサすなわち加速度計50からの入力を受信することができる。活動センサ50は(必ずそうというわけではないが)通常、患者の代謝要件に関連して測定されるパラメータの関数として変動するセンサ出力を供給する。
IMD10はマイクロコンピュ−タ回路52を含む。マイクロコンピュ−タ回路52は、AFなどの不整脈を検出し応答する、ソフトウェア実施式のアルゴリズムを記憶し実行する。本発明の一部の実施形態において、IMD10を、種々のレート応答モードまたは非レート応答モードで動作するようにプログラムすることができる。さらに、マイクロコンピュ−タ回路52は、本発明の技法に従って過駆動ペーシングパラメータを管理し、過駆動ペーシングパラメータに従って過駆動ペーシング治療の送出を制御するソフトウェア実施式のアルゴリズムを記憶し実行することができる。
マイクロコンピュータ回路52は、オンボード回路54およびオフボード回路56を含んでもよい。オンボード回路54は、マイクロプロセッサ58、システムクロック回路60、およびオンボードランダムアクセスメモリ(RAM)62および読み出し専用メモリ(ROM)64を含む。オフボード回路56はRAM/ROMユニットを備える。オンボード回路54およびオフボード回路56はそれぞれ、データ通信バス66によってデジタル制御器/タイマ回路68に結合される。マイクロコンピュータ回路52は、標準RAM/ROM部品によって拡張された(augmented)専用集積回路デバイスを備えてもよい。メモリ56、62、および64は、過駆動ペーシングパラメータを記憶し、以下で述べるように、過駆動ペーシング治療の評価および効果に関するデータを記憶することができる。
図2に示す電気部品は、埋め込み可能電池電源70によって駆動される。明確にするために、IMD10の種々の部品に対する電池電源70の結合は図2に示されていない。VREFおよびバイアス回路72は、入力/出力回路40に含まれるアナログ回路用の安定した電圧基準およびバイアス電流を生成する。アナログ−デジタル変換器(ADC)およびマルチプレクサユニット74は、アナログ信号および電圧をデジタル処理のためにデジタル化する。
IMD10によって心臓20に送出される電気刺激のタイミングを制御する動作コマンドは、マイクロプロセッサ58からデータバス66を介してデジタル制御器/タイマ回路68に結合され、デジタル制御器/タイマ回路68において、デジタルタイマおよびカウンタが、心臓活動の検出および電気刺激の送出に使用される、種々の不応窓、ブランキング窓、および他のタイミング窓を確立する。
デジタル制御器/タイマ回路68に結合する検知回路部品は心臓活動を検出する。リード線12を介して検出される心臓信号は、検知回路部品によって処理され、検知回路部品は、センス増幅器76、ピーク検知およびしきい値測定ユニット78、および比較器/しきい値検出器80を含む。一般に、センス増幅器76、ピーク検知およびしきい値測定ユニット78、および比較器/しきい値検出器80は、連携して、心房活性化などの心臓事象の発生およびタイミングを検知する。センス増幅器76は、検知された電気心臓信号を増幅し、増幅された信号をピーク検知およびしきい値測定ユニット78に供給し、ピーク検知およびしきい値測定回路部品78は、次に、多導体信号経路82上のピーク検知された電圧および測定されたセンス増幅器しきい値電圧の示度を、デジタル制御器/タイマ回路68に供給する。増幅されたセンス増幅器信号はまた、比較器/しきい値検出器80に供給される。
リード線12を介して検出される心臓信号を、電位図(EGM)増幅器84によって受信することもできる。一般に、EGM増幅器84によって供給される電位図信号は、心臓信号の形態を保持する。デジタル制御器/タイマ回路68は、EGM増幅器84によって供給される電位図信号を処理し、医師による観察および分析のために、電位図信号を外部プログラマへ送信することができる。
出力パルス発生器86は、デジタル制御器/タイマ回路68によって供給されるペーシングトリガ信号に応答して、結合コンデンサ88を通して増幅したペーシング刺激を心臓20に供給する。ペーシングトリガ信号の発生を誘発する条件は、患者ごとに変わる場合があり、心房ペーシングトリガ信号の発生を誘発することができる条件は、心室ペーシングトリガ信号の発生を誘発する条件と同じである必要はない。本発明の一実施形態において、デジタル制御器/タイマ回路68は、心房ペーシングトリガ信号を発生し、心房ペーシングトリガ信号によって、心房の過駆動ペーシングが、AFエピソードを終了させるか、または、再発性AFエピソードが発生するのを防止する。
本発明は、図1および図2に示すIMD10に関する用途に限定されない。本発明の技法を、たとえば、単腔ペースメーカ、あるいは、3腔または4腔ペースメーカによって実施することができる。本発明を、種々のペーシング、カーディバージョンおよびディフィブリレーション治療を供給するデバイスによって実施することができる。
心房の過駆動ペーシングを実施するデバイスは、「過駆動レート」と呼ぶレートで心房にペ−シング刺激を供給する。過駆動レートは、過駆動ペーシング中の、単位時間当たりに供給されるペーシング数として表すことができる。さらに、心房の過駆動ペーシングを実施するデバイスは、「過駆動持続期間」と呼ぶ持続期間の間に過駆動レートでペーシング刺激を供給する。過駆動レートおよび過駆動持続期間は、2つの重要な過駆動ペーシングパラメータであるが、過駆動ペーシングに関する唯一のパラメータではない。他の過駆動ペーシングパラメータは、以下で述べられるであろう。
図3は、いくつかの過駆動ペーシングパラメータおよび本発明によるパラメータの管理を示すタイミング図である。タイミング図は、グラフ100上に、内因性心房心拍(intrinsic atrial beats)(三角として表す)およびペーシングされた心房心拍(四角として表す)を示す。グラフ100の水平軸は時間を表し、垂直軸は、(内因性またはペーシングされた)心拍/分での心房レートを表す。
グラフ100の左側は、速い内因性心拍の集合によって特徴付けられるAFエピソード102を示す。基準ライン104で示すある時点で、AFエピソードが終了する。終了は自発性であったかもしれず、または、終了は、薬の投与、電気刺激の施行、または過駆動ペーシングの適用などの治療に応答したかもしれない。AFエピソードの終了104に続いて、患者は正常洞調律を示す場合がある(106)。
本発明の一部の実施形態において、ペースメーカは、過駆動ペーシング治療を適用する前の待機期間108内にAFエピソードの終了を検出する。ペースメーカは、AFエピソードの終了を検知する任意のアルゴリズムを使用することができる。ペースメーカは、AFエピソードが終了したことを確認するために、たとえば、6個の正常洞調律心拍を検知してもよい。本発明の他の実施形態において、ペースメーカは待機期間108を使用しない。ペースメーカは、たとえば、待機期間108無しで、AFエピソードを終了させることを意図したショックを送出し、ショックを送出した直後に過駆動ペーシングを開始してもよい。
AFエピソードの終了に続いて、患者は、再発性AFエピソードを経験する危険がある。「再発性」という用語は、本明細書では幅広く使用され、特定の期間または心拍数に限定されない。たとえば、ある医師は、心房細動エピソードは、エピソードが、前の心房細動エピソードの終了から1分以内に続いて起こる時に「再発性」であると考える場合がある。別の医師は、心房細動エピソードは、エピソードが、前のエピソードの終了から300心拍以内に続いて起こる時に「再発性」であると考える場合がある。3人目の医師は、「再発性」を使用して、前のエピソードの終了から10分または600心拍(いずれか長い方)以内に続いて起こる心房細動エピソードのことを言う場合がある。本発明は、「再発性」という言葉のこれらの用法全てを包含する。
患者が、再発性AFエピソードを経験する危険がある時、ペースメーカは、予定した心拍112の前にペーシングされた心拍110を送出することによって過駆動ペーシングを開始し、それによって、心房が、心房の内因性レートより速く拍動するようにさせることができる。典型的な用途において、ペースメーカは、過駆動ペーシングレートに突然切換わることはない。むしろ、ペースメーカは、移行期間114内に過駆動ペーシングレートに単調増加することができる。すなわち、ペーシングレートを過駆動ペーシングレートまで漸進的に増加させることができる。しかしながら、移行期間114は必要とされず、ペースメーカは、過駆動ペーシングレートでペーシングを突然開始する場合がある。
ペースメーカは、過駆動ペーシング持続期間118の間、過駆動ペーシングレート116で一方または両方の心房をペーシングする。グラフ100は、約90心拍(すなわち、ペース)/分の例としての過駆動ペーシングレートを示す。過駆動ペーシング持続期間118の終わりで、ペースメーカは、移行期間120に、過駆動ペーシングレートから単調減少することができる。ペースメーカは、過駆動ペーシングに続いて起こる監視期間122でAFがあるかどうかを監視し続けることができる。監視期間は任意の期間にわたってもよい。
ペースメーカが、AFエピソードの終了に続いて過駆動ペーシング治療を施行したとしても、それにもかかわらず、別のAFエピソードが再発する場合がある。過駆動ペーシング持続期間118中のAFエピソードの再発は、過駆動ペーシングレートが遅過ぎることを示唆する場合がある。監視期間122中のAFエピソードの再発は、過駆動ペーシング持続期間118が短か過ぎることを示唆する場合がある。本発明は、ペースメーカが、AFエピソードの早期の再発を防止するために、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間などの、過駆動ペーシングパラメータを調整する技法を対象とする。
図4は、AFエピソードの終了またはAF治療の送出(130)に続いて、過駆動ペーシングレート、または、過駆動ペーシング持続期間、または、その両方を設定するためにペースメーカが使用する技法を示すフロー図である。本明細書で使用される場合、過駆動ペーシングパラメータを「設定すること」は、幅広く規定され、パラメータについての新しい値を選択すること、および、パラメータの以前の値を調整することを含む。
AFエピソードの終了(130)後、ペースメーカは、過駆動ペーシングを開始する(134)前に待機期間を経る場合がある。しかしながら、待機期間(132)は本発明に必須ではない。一部の実施形態において、ペースメーカは、待機期間を使用して、AFエピソードが終了したことを検出する。しかしながら、本発明の一部の実施形態において、ペースメーカは、エピソードの終了の検出を待つことなく、過駆動ペーシングを開始する(134)ことができる。ペースメーカは、たとえば、AFエピソードを終了させることを意図したショック治療を送出し(130)、治療を送出した直後に過駆動ペーシングを開始する(134)ことができる。
過駆動ペーシングは、過駆動ペーシングレートで開始し、過駆動ペーシング持続期間の間続く(134)。ペースメーカは、図3に示すように、ペーシングレートを過駆動ペーシングレートまで単調増加させることができる。ペースメーカが過駆動ペーシング持続期間中にAFエピソードを検知する場合(136)、AFの再発は、過駆動ペーシングレートが遅過ぎるという証拠である。
本発明の一部の実施形態において、過駆動ペーシング持続期間中に1つのAFエピソードが観察されることによって、過駆動ペーシングレートの増加が許可されることを認識するように、ペースメーカをプログラムすることができる。しかしながら、本発明の他の実施形態において、単一のエピソードに基づいて過駆動ペーシングレートを増加させないようにペースメーカをプログラムすることができる。これらの実施形態において、AFの1回の再発は、過駆動ペーシングレートが遅過ぎることの証拠であるが、そのことだけでは過駆動ペーシングレートの変化を許可するのに不十分である場合がある。
過駆動ペーシングレートの増加を許可する基準を、任意の数の方法で規定することができる。あるペースメーカを、たとえば、再発性AFエピソードが、終了した連続する2つのAFエピソードに続いて検出された時に過駆動ペーシングレートを増加するようにプログラムすることができる。別のペースメーカを、以下で述べるように、閾値駆動式技法を使用して過駆動ペーシングレートを増加させるようにプログラムすることができる。本発明は、過駆動ペーシングレートの増加が許可されるかどうかを決定するための全ての基準を包含する。
過駆動ペーシングレートの増加が許可される(138)と、ペースメーカは過駆動ペーシングレートを増加させる(140)。増加量は、5心拍(すなわち、ペース)/分などの所定の値であってもよい。増加量はまた、現在の過駆動ペーシングレートを超える5%の増加など、他の方法で規定されてもよい。
過駆動ペーシングレートの増加はいつでも実施されてよい。本発明の典型的な用途において、過駆動ペーシングレートの増加は、進行中のAFエピソードの終了に続いて実施される。進行中のAFエピソードが終了する(130)と、過駆動ペーシングは、過駆動ペーシングレートが増加した状態で開始してもよい(134)。
過駆動ペーシング持続期間が終了すると、過駆動ペーシングが終わり、監視期間が開始する(142)。ペースメーカは、ペーシングレートを、図3に示す過駆動ペーシングレートから単調減少させることができる。ペースメーカが、以前に、追随モードから非追随モードへ切換わっている場合、ペースメーカは、過駆動ペーシング持続期間の終了によって追随モードに戻るように切換わることができるか、または、ペースメーカは、別の時点で追随モードに戻るように切換わることができる。
監視期間中にAFエピソードが検出される場合(144)、監視期間におけるAFの再発は、過駆動ペーシング持続期間が短か過ぎるという証拠である。ペースメーカは、監視期間におけるAFエピソードの証拠が、過駆動ペーシング持続期間の増加を許可するかどうかを判断することができる(146)。過駆動ペーシングレートに対する増加の場合と同様に、監視期間中に1回のAFエピソードが観察されることによって、過駆動ペーシング持続期間の増加が許可されるか、または、許可されない場合がある。ペースメーカを、たとえば、以下で述べるようにか、または、他の基準を使用して、閾値駆動式技法を使用して過駆動ペーシング持続期間を増加させるようにプログラムすることができる。本発明は、過駆動ペーシング持続期間の増加が許可されるかどうかを決定するための全ての基準を包含する。
駆動ペーシング持続期間の増加が許可されると(146)、ペースメーカは駆動ペーシング持続期間を増加させる(148)。増加量は、たとえば、5秒などの所定の値、または、現在の過駆動ペーシング持続期間を超えるある割合の増加であってよい。過駆動ペーシング持続期間の増加はいつでも実施されてよいが、典型的には、過駆動ペーシング持続期間の増加は、再発性AFエピソードの終了に続いて実施される。
患者の担当医は、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間などの過駆動ペーシングパラメータについてデフォルトの値を設定することができる。AFエピソードに続いて、ペースメーカは、再発性AFにより効果的に対処するよう、過駆動ペーシングパラメータを適応させることができる。過駆動ペーシング持続期間中および監視期間中にAFエピソードが検出されない場合、過駆動ペーシングは、成功したと考えることができる。いくつかのAFエピソードが終了し、再発性AFエピソードが、ほとんどまたは全く起こらない時、この結果は、過駆動ペーシングが、AFエピソードの再発を防止するのに効果があるという証拠である。
しかしながら、たとえ再発性AFエピソードが検出されない場合でも、必ずしもその過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間が、患者にとって最適であるというわけではない。たとえば、医師が、これらのパラメータについてのデフォルトの値を必要以上に高く設定しているという可能性がある。たとえ、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間を、上述した技法に従って増加させた場合でも、パラメータの増加が大き過ぎ、また、パラメータの値がより低くても、再発性AFを防止するのに同様に効果がある可能性もある。一般に、過駆動ペーシングは、患者が再発性AFエピソードを経験する危険がある時に使用されるべきであり、危険が去った時には使用されるべきでない。
患者の立場から、再発性AFを防止するのに十分に高いが、高過ぎない過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間を使用することが望ましい。過駆動ペーシングは患者にとって不快である可能性があり、睡眠不足および生活の楽しみの喪失などの症状を引き起こす。一般に、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間が増加するにつれて不快が増加する。AFもまた不快であり得るため、過駆動ペーシングを、再発性AFを防止するのに効果があるように適用するが、適用し過ぎないよう均衡をとることが望ましい。さらに、過駆動ペーシングを過剰に供給することによって、ペースメーカ用電源の消耗が引き起こされる。
したがって、図4に示す技法によって、ペースメーカが、過駆動ペーシングレート、過駆動ペーシング持続期間、またはその両方を減少させることも可能になる。ペースメーカは、監視期間に続いて(150)いずれかのパラメータを減少させることができる。ペースメーカは、過駆動ペーシングレートまたは過駆動ペーシング持続期間の減少が許可されるかどうかを判断する(152)。ペースメーカを、たとえば、一定数のAFエピソードと、その後、過駆動ペーシング持続期間内に再発性AFエピソードが無いことによって、過駆動ペーシングレートの減少が許可されるということを認識するようにプログラムすることができる。
許可されると、ペースメーカは、過駆動ペーシングレート、過駆動ペーシング持続期間、またはその両方を減少させる(154)。減少量は、増加量(140、148)と同じである必要はない。その後のAFエピソードが終了すると(130)、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間は、再び、効果があるかどうかを評価されることになり、再び増加または減少させられてもよい。典型的な用途において、パラメータが独立して設定される。たとえば、ペースメーカが過駆動ペーシングレートを増加させると、ペースメーカは、過駆動ペーシング持続期間を増加させるか、または、過駆動ペーシング持続期間を減少させるか、または、過駆動ペーシング持続期間を変えないままに保つことができる。
こうして、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間を増加または減少させることができる。結果として、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間は、再発性AFを防止し、また、過駆動ペーシング治療を適用し過ぎることなく再発性AFを防止するように適応することができる。
本発明の一実施形態において、ペースメーカは、いずれのパラメータについても最終的な値に落ち着くことなく、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間を徐々に増加および減少させることができる。しかしながら、本発明の別の実施形態において、パラメータが安定した値に落ち着くことが可能であってもよい。
図5は、過駆動ペーシングパラメータを設定する閾値駆動式技法を示すフロー図である。この技法に関して、ペースメーカが再発性AFエピソードについてのデータを収集する学習期間すなわち「評価期間」が存在する。評価期間中に、ペースメーカは、心房細動のエピソードがあるかどうかを監視し、引き続き起こる再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視する。データが収集された後、終了したAFエピソード当たりの再発性AFエピソードの測度が計算され、高い閾値および低い閾値と比較され、過駆動ペーシングパラメータが比較に応じて設定されることができる。
図5は、過駆動ペーシングレートに関する技法を示すが、同様な技法を、他の過駆動ペーシングパラメータにも使用してもよい。評価期間中に、ペースメーカは、過駆動ペーシングレートに関するデータを収集する(160)。評価期間を、たとえば、14日などの日数として指定することができる。評価期間を、AFエピソードおよび再発性AFエピソードの数などの、エピソード数の関数として指定することもできる。
評価期間中に、ペースメーカは、検出されたAFエピソードの数を記録する。これらのAFエピソードの終了に続いて、ペースメーカは、過駆動ペーシング治療を適用してしまっている場合がある。ペースメーカはさらに、再発性心房細動エピソードがあるかどうかを監視する。ペースメーカは、検出された再発性心房細動のエピソードの数を記録する。
評価期間が終わったときに、検出されたAFエピソードの数が少な過ぎるために統計的に有意でない(162)可能性があり、その場合に、過駆動ペーシングレートは、変更されないままにされ、ペースメーカは、評価期間をリセットすることができる(164)。評価期間中に収集されたデータは、廃棄される(166)か、または、保持されることができる。図5の例において、データは保持され、新しい評価期間において収集されたデータが、以前に収集したデータに付加される。
ペースメーカが十分なデータを収集した(162)後、ペースメーカは、評価期間におけるAFエピソードであって、再発性エピソードが続いて起こったエピソードの測度を計算する(168)。再発性エピソードは、過駆動ペーシング持続期間中に再発してしまっている場合がある。この計算は、たとえば、全てのAFエピソード当たりの再発性エピソードの割合(図5では%ERAFとして示す)として表されてもよい。
測度は、最大閾値および最少閾値と比較される。%ERAFが最大閾値より大きい時(170)、過駆動ペーシングレートは低過ぎる場合がある。したがって、ペースメーカは、過駆動ペーシングレートを増加させる(172)。同様に、%ERAFが最小閾値より小さい時(174)、過駆動ペーシングレートは高過ぎる場合があり、ペースメーカは、過駆動ペーシングレートを減少させる(176)。ペースメーカは、データ収集をリセットし(166)、評価期間をリセットし(164)、新たに設定された過駆動ペーシングパラメータの下で新しいデータを収集し始めることができる。
図4に関連して上述した技法と同様に、増加量または減少量は、所定の値、または、現在の過駆動ペーシングレートのある割合、または、一定の他の増加または減少であってよい。減少量は増加量と同じである必要はない。
患者の担当医は、増加量または減少量を設定し、増加または減少が起こるかどうかを支配する閾値を設定することができる。医師はまた、パラメータについての最大値または最小値を設定することができる。たとえば、過駆動ペーシングレートが、130心拍/分を決して超えないように、また、70心拍/分より低くならないようにペースメーカをプログラムすることができる。
%ERAFの計算は、最大閾値および最少閾値と比較することができる測度の具体的な例であるが、それだけが、使用される可能性のある唯一の量ではない。本発明の一部の実施形態において、異なる計算を実施することができる。収集されたデータは、たとえば、AFエピソードの終了と再発性AFエピソードの間に経過した時間の関数としてのヒストグラムまたはデータ分布を作成する(prepare)ことによって解析されることができる。したがって、%ERAFを、単一の値ではなくデータ分布として具体化することができる。同様に、閾値は、1つの最大値または最小値ではなく、閾値のセットであってもよい。
さらに、図5に示す技法は、過駆動ペーシングレートを設定することに限定されない。ペースメーカは、同様なデータ収集および閾値比較技法を、過駆動ペーシング持続期間を設定することに適用することができる。特に、ペースメーカは、過駆動ペーシング持続期間に続いて起こる監視期間内に発生するエピソードの数について、評価期間中にデータを収集することができる。ペースメーカは、監視期間において発生する再発性AFエピソードの割合を計算し、割合を高い閾値および低い閾値と比較することができる。割合が高い閾値より大きい時、ペースメーカは過駆動ペーシング持続期間を増加させることができ、割合が低い閾値より小さい時、ペースメーカは過駆動ペーシング持続期間を減少させることができる。
さらに、図4および図5に示す技法を、過駆動ペーシングレートおよび過駆動ペーシング持続期間ではない、または、それらに追加されたパラメータに適用することができる。他の過駆動ペーシングパラメータは、たとえば、待機期間の持続期間を含んでもよい。待機期間を設定することは、AFエピソードの終了に続いてどれだけ速く過駆動ペーシング治療が開始するかに影響を与えることができる。図4および図5に示す技法はまた、単調増加移行期間114などの移行期間を停止するか、または、変更するのに適用されることができる。本発明はいくつかの利点を提供することができる。ペースメーカは、患者の特定のニーズに適応する過駆動ペーシングパラメータを設定することができる。ペースメーカは、レートおよび持続期間が不必要に高くならないようにしながら、再発性AFエピソードを防止するのに効果的なレートおよび持続期間で過駆動ペーシングを供給するように動作する。患者が、過駆動ペーシングパラメータの調整を必要とする時、ペースメーカは、医師による介入または再プログラム無しで、パラメータを効果的なレベルに自動的に設定する。
さらに、ペースメーカは、患者が、少ない治療で十分に必要が満たされているかどうかを監視し続ける。許可された時に過駆動ペーシングレートまたは過駆動ペーシング持続期間を減少させることによって、ペースメーカは、効果があって、かつ、患者にとってより快適な効果的な過駆動ペーシング治療を供給することができる。さらに、ペースメーカは、過駆動ペーシングパラメータを互いに独立して設定することができる。
本発明の種々の実施形態が述べられた。これらの実施形態は、本発明の実施を例示する。特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができる。たとえば、本発明は、ペースメーカの特定の物理的構造または任意の特定のリード線配置に限定されない。本発明は、任意の指定された不整脈検出または治療アルゴリズムと共に使用することにも限定されない。過駆動ペーシング治療を供給することが可能な任意の埋め込み可能デバイスは、本発明の実施形態を実施することができる。
さらに、本発明は、過駆動ペーシングパラメータを種々の方法で規定する技法を包含する。たとえば、本発明は、「過駆動ペーシングレート」が、「過駆動ペーシング間隔」、すなわち、連続するペース間の時間間隔によって規定される実施形態を包含する。本発明は、「過駆動ペーシング持続期間」が、ペースメーカが過駆動ペーシングレートで心房をペーシングする時間間隔を含むと規定される実施形態を包含し、本発明はまた、「過駆動ペーシング持続期間」が、図3の移行期間114および120などの1つまたは複数の移行期間を含むと規定される実施形態を包含する。さらに、図3は、監視期間122に含まれる移行期間120を示すが、本発明は、監視期間に移行期間を含まない実施形態を包含する。
本発明を、上述した技法を実行するデバイスとして具体化することができる。本発明は、図2に示すマイクロプロセッサ58またはデジタル制御器/タイマ回路68などのプロセッサにこれらの技法を実施させる命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体としても具体化することができる。「コンピュータ読み取り可能媒体」は、限定はしないが、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、および、磁気または光記憶媒体を含む。媒体は、プログラム可能プロセッサに、1つまたは複数の過駆動ペーシングパラメータを心房細動のエピソードに続いて起こる検知に応じて設定させる命令を含むことができる。これら実施形態および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内にある。
心臓と共に示す、本発明を実施することができる例示的な埋め込み可能医療デバイスの概略図である。 図1の埋め込み可能医療デバイスなどの埋め込み可能医療デバイスの構成部品を示すブロック図である。 本発明の技法に従って設定することができる過駆動ペーシングパラメータの一部を示すタイミング図である。 過駆動ペーシングパラメータを設定する技法を示すフロー図である。 閾値を使用して過駆動ペーシングパラメータを設定する技法を示すフロー図である。

Claims (44)

  1. 心房細動のエピソードに続いて、過駆動ペーシングパラメータに従って心房に過駆動ペーシング治療を適用することと、
    再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視することと、
    前記過駆動ペーシングパラメータを前記監視に応じて設定することとを含む方法。
  2. 前記過駆動ペーシングパラメータは、過駆動ペーシングレート、過駆動ペーシング持続期間、および該過駆動ペーシング持続期間に先行する待機期間のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記過駆動ペーシング治療を適用する前に前記心房細動の第1エピソードの終了を検出することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記心房細動の第1エピソードの終了と前記過駆動ペーシング治療の適用の間での待機期間の間待つことをさらに含む請求項3に記載の方法。
  5. 前記心房細動の第1エピソードの検出に続いて前記心房にショック治療を施行すること、および、
    前記ショック治療を施行した直後に前記過駆動ペーシング治療を適用することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記過駆動ペーシング治療を適用している間に、再発性心房細動のエピソードの発生があるかどうかを監視することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  7. 過駆動ペーシングレートで前記過駆動ペーシング治療を適用すること、
    前記過駆動ペーシング治療を適用している間に、再発性心房細動のエピソードを検出すること、および、
    前記過駆動ペーシングレートを増加させることをさらに含む請求項6に記載の方法。
  8. 前記過駆動ペーシング治療を適用した後の監視期間において、再発性心房細動のエピソードの発生があるかどうかを監視することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. 過駆動ペーシング持続期間の間、前記過駆動ペーシング治療を適用すること、
    前記監視期間において再発性心房細動のエピソードを検出すること、および、
    前記過駆動ペーシング持続期間を増加させることをさらに含む請求項8に記載の方法。
  10. 過駆動ペーシング持続期間の間、過駆動ペーシングレートで前記過駆動ペーシング治療を適用すること、および、
    前記過駆動ペーシングレートおよび前記過駆動ペーシング持続期間のうちの少なくとも一方を減少させることをさらに含む請求項1に記載の方法。
  11. 心房細動の第1エピソードに続いて、過駆動ペーシングパラメータに従って心房に過駆動ペーシング治療を適用すること、
    再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視すること、および、
    前記過駆動ペーシングパラメータを前記監視に応じて設定することを、プログラム可能プロセッサに行わせる命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体。
  12. 前記過駆動ペーシングパラメータは、過駆動ペーシングレート、過駆動ペーシング持続期間、および該過駆動ペーシング持続期間に先行する待機期間のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  13. 前記命令は、前記過駆動ペーシング治療を適用する前に前記心房細動の第1エピソードの終了を検出することを前記プロセッサにさらに行わせる請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  14. 前記命令は、前記心房細動の第1エピソードの終了と前記過駆動ペーシング治療の適用の間での待機期間の間待つことを前記プロセッサにさらに行わせる請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  15. 前記命令は、
    前記心房細動の第1エピソードの検出に続いて前記心房にショック治療を施行すること、および、
    前記ショック治療を施行した直後に前記過駆動ペーシング治療を適用することを前記プロセッサにさらに行わせる請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  16. 前記命令は、前記過駆動ペーシング治療を適用している間に、再発性心房細動のエピソードの発生があるかどうかを監視することを前記プロセッサにさらに行わせる請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  17. 前記命令は、
    過駆動ペーシングレートで前記過駆動ペーシング治療を適用すること、
    前記過駆動ペーシング治療を適用している間に、再発性心房細動のエピソードを検出すること、および、
    前記過駆動ペーシングレートを増加させることを前記プロセッサにさらに行わせる請求項16に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  18. 前記命令は、前記過駆動ペーシング治療を適用した後の監視期間において、再発性心房細動のエピソードの発生があるかどうかを監視することを前記プロセッサにさらに行わせる請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  19. 前記命令は、
    過駆動ペーシング持続期間の間、前記過駆動ペーシング治療を適用すること、
    前記監視期間において再発性心房細動のエピソードを検出すること、および、
    前記過駆動ペーシング持続期間を増加させることを前記プロセッサにさらに行わせる請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  20. 前記命令は、
    過駆動ペーシング持続期間の間、過駆動ペーシングレートで前記過駆動ペーシング治療を適用すること、および、
    前記過駆動ペーシングレートおよび前記過駆動ペーシング持続期間のうちの少なくとも一方を減少させることを前記プロセッサにさらに行わせる請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  21. 心臓の心房に近接して配設される少なくとも1つの電極と、
    該電極に結合するパルス発生器と、
    心房細動のエピソードに続いて、過駆動ペーシングパラメータに従って前記電極を介して前記心房に過駆動ペーシング治療を送出する前記パルス発生器を制御し、再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視し、かつ前記過駆動ペーシングパラメータを前記監視に応じて設定するプロセッサとを備える埋め込み可能医療デバイス。
  22. 前記心房細動のエピソードを検出し、かつ前記再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視する検知回路部品をさらに備える請求項21に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  23. 閾値を受信するテレメトリユニットをさらに備え、前記プロセッサは、評価期間における心房細動のエピソードであって、心房細動の再発性エピソードが続いて起こったエピソードの測度を計算し、該測度を閾値と比較し、かつ過駆動ペーシングパラメータを前記比較に応じて設定する請求項21に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  24. 複数のペーシングモードで動作し、ペーシングモードを検出された心房細動のエピソードに応じて選択する請求項21に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  25. 評価期間において心房細動のエピソードがあるかどうかを監視すること、
    前記評価期間において、検出された心房細動のエピソードであって心房細動の再発性エピソードが続いて検出されたエピソードの測度を計算すること、
    該測度を閾値と比較すること、および、
    過駆動ペーシングパラメータを前記比較に応じて設定することを含む方法。
  26. 前記過駆動ペーシングパラメータを設定することは、前記過駆動ペーシングレートを増加させることおよび減少させることのうちの一方を含む請求項25に記載の方法。
  27. 前記過駆動ペーシングパラメータを設定することは、前記過駆動ペーシング持続期間を増加させることおよび減少させることのうちの一方を含む請求項25に記載の方法。
  28. 前記閾値は最大閾値であり、前記過駆動ペーシングパラメータを設定することは、検出された再発性心房細動エピソードと検出された全ての心房細動エピソードとの比が前記最大閾値より大きい時に、前記過駆動ペーシングレートを増加させることを含む請求項25に記載の方法。
  29. 前記過駆動ペーシングパラメータを設定することは、前記過駆動ペーシング持続期間を増加させることおよび減少させることのうちの一方を含む請求項25に記載の方法。
  30. 評価期間において心房細動のエピソードがあるかどうかを監視すること、
    前記評価期間において、検出された心房細動のエピソードであって心房細動の再発性エピソードが続いて検出されたエピソードの測度を計算すること、
    該測度を閾値と比較すること、および、
    過駆動ペーシングパラメータを前記比較に応じて設定することをプログラム可能なプロセッサに行わせる命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体。
  31. 前記命令は、前記過駆動ペーシングレートを増加させることおよび減少させることのうちの一方を含む前記過駆動ペーシングパラメータを設定することを前記プロセッサに行わせる請求項30に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  32. 前記命令は、前記過駆動ペーシング持続期間を増加させることおよび減少させることのうちの一方を含む前記過駆動ペーシングパラメータを設定することを前記プロセッサに行わせる請求項30に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  33. 前記閾値は最大閾値であり、前記命令は、検出された再発性心房細動エピソードと検出された全ての心房細動エピソードとの比が前記最大閾値より大きい時に、前記過駆動ペーシングレートを増加させることによって前記過駆動ペーシングパラメータを設定することを前記プロセッサに行わせる請求項30に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  34. 前記命令は、前記過駆動ペーシング持続期間を増加させることおよび減少させることのうちの一方によって前記過駆動ペーシングパラメータを設定することを前記プロセッサに行わせる請求項30に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  35. 心臓の心房に近接して配設される少なくとも1つの電極と、
    該電極に結合するパルス発生器と、
    心房細動のエピソードに続いて、過駆動ペーシングパラメータに従って前記電極を介して前記心房に前記過駆動ペーシング治療を送出する前記パルス発生器を制御し、評価期間において心房細動のエピソードがあるかどうかを監視し、前記評価期間において検出された心房細動のエピソードであって心房細動の再発性エピソードが続いて検出されたエピソードの測度を計算し、該測度を閾値と比較し、かつ前記過駆動ペーシングパラメータを前記比較に応じて設定するプロセッサとを備える埋め込み可能医療デバイス。
  36. 少なくとも1つの心房細動のエピソードを検出し、該検出された心房細動のエピソ−ドに続く再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視する検知回路部品をさらに備える請求項35に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  37. 前記閾値を受信するテレメトリユニットをさらに備える請求項35に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  38. 複数のペーシングモードで動作し、検出された心房細動のエピソードに応じてペーシングモードを選択する請求項35に記載の埋め込み可能医療デバイス。
  39. 心臓の心房の細動を検出すること、
    前記心房にショック治療を送出すること、および、
    該ショック治療を送出した直後に、前記心房に過駆動ペーシングを適用することを含む方法。
  40. 過駆動ペーシングパラメータに従って前記過駆動ペーシング治療を適用すること、
    再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視すること、および、
    前記過駆動ペーシングパラメータを前記監視に応じて設定することをさらに含む請求項39に記載の方法。
  41. 心臓の心房の細動を検出すること、
    前記心房にショック治療を送出すること、および、
    該ショック治療を送出した直後に、前記心房に過駆動ペーシングを適用することをプログラム可能なプロセッサに行わせる命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体。
  42. 前記命令は、さらに、
    過駆動ペーシングパラメータに従って前記過駆動ペーシング治療を適用すること、
    再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視すること、および、
    前記過駆動ペーシングパラメータを前記監視に応じて設定することを、前記プロセッサに行わせる請求項41に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  43. 心臓の心房に近接して配設される少なくとも1つの電極と、
    該電極に結合するパルス発生器と、
    前記心房の細動を検出し、前記心房にショック治療を送出し、かつ該ショック治療を送出した直後に、前記心房に過駆動ペーシングを送出するように前記パルス発生器を制御するプロセッサとを備える埋め込み可能医療デバイス。
  44. 少なくとも1つの心房細動のエピソードを検出し、該検出された心房細動のエピソ−ドに続く再発性心房細動のエピソードがあるかどうかを監視する検知回路部品をさらに備える請求項43に記載の埋め込み可能医療デバイス。
JP2004550231A 2002-10-31 2003-10-30 過駆動ペーシングによって再発性心房細動を防止するデバイス Pending JP2006504490A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/284,873 US7127292B2 (en) 2002-10-31 2002-10-31 Addressing recurrent atrial fibrillation
PCT/US2003/034432 WO2004041355A1 (en) 2002-10-31 2003-10-30 Device for preventing recurrent atrial fibrillation by overdrive pacing

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006504490A true JP2006504490A (ja) 2006-02-09

Family

ID=32175004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004550231A Pending JP2006504490A (ja) 2002-10-31 2003-10-30 過駆動ペーシングによって再発性心房細動を防止するデバイス

Country Status (5)

Country Link
US (2) US7127292B2 (ja)
EP (1) EP1560626A1 (ja)
JP (1) JP2006504490A (ja)
CA (1) CA2501951A1 (ja)
WO (1) WO2004041355A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007275278A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Jms Co Ltd 心不全(hf)治療用デバイス
US7647107B2 (en) 2002-10-31 2010-01-12 Medtronic, Inc. Addressing recurrent atrial fibrillation
JP2015231531A (ja) * 2010-05-07 2015-12-24 ザ ワシントン ユニバーシティ 3段階の電気的心房除細動治療のための方法および装置
US9526907B2 (en) 2007-12-11 2016-12-27 Washington University Methods and devices for multi-stage ventricular therapy

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7321794B2 (en) * 2002-11-15 2008-01-22 Advanced Bionics Corporation Method and system for treating atrial fibrillation
US7079891B1 (en) * 2003-02-25 2006-07-18 Pacesetter System and method for providing cardioversion therapy and overdrive pacing using an implantable cardiac stimulation device
US7113822B1 (en) * 2003-02-25 2006-09-26 Pacesetter, Inc. System and method for providing cardioversion therapy and overdrive pacing using an implantable cardiac stimulation device
US7474921B1 (en) * 2004-06-14 2009-01-06 Pacesetter, Inc. Adjustable overdrive pacing
US8175702B2 (en) * 2004-11-04 2012-05-08 The Washington University Method for low-voltage termination of cardiac arrhythmias by effectively unpinning anatomical reentries
US8700155B2 (en) * 2005-03-31 2014-04-15 Medtronic, Inc. System and method for using atrial pacing to enhance function of stunned atrial myocardium following conversion to normal sinus rhythm
US7729763B2 (en) * 2006-05-18 2010-06-01 Medtronic, Inc. Post long pause overdrive pacing in response to atrial tachyarrythmia episode
US8437850B2 (en) * 2006-05-18 2013-05-07 Medtronic, Inc. Automatic enabling of post long pause overdrive pacing
CA2673971C (en) 2006-11-13 2016-07-19 Washington University Of St. Louis Cardiac pacing using the inferior nodal extension
US8989860B2 (en) 2007-03-03 2015-03-24 Max-Planck-Gesellschaft Zur Foerderung Der Wissenschaften E.V. Multisite heart pacing with adjustable number of pacing sites for terminating high frequency cardiac arrhythmias
CA2709287C (en) 2007-12-11 2018-04-24 Washington University Of St. Louis Method and device for low-energy termination of atrial tachyarrhythmias
US8986253B2 (en) 2008-01-25 2015-03-24 Tandem Diabetes Care, Inc. Two chamber pumps and related methods
US8408421B2 (en) 2008-09-16 2013-04-02 Tandem Diabetes Care, Inc. Flow regulating stopcocks and related methods
US8650937B2 (en) 2008-09-19 2014-02-18 Tandem Diabetes Care, Inc. Solute concentration measurement device and related methods
AU2010278894B2 (en) 2009-07-30 2014-01-30 Tandem Diabetes Care, Inc. Infusion pump system with disposable cartridge having pressure venting and pressure feedback
US8473051B1 (en) 2010-12-29 2013-06-25 Cardialen, Inc. Low-energy atrial cardioversion therapy with controllable pulse-shaped waveforms
US9180242B2 (en) 2012-05-17 2015-11-10 Tandem Diabetes Care, Inc. Methods and devices for multiple fluid transfer
US9555186B2 (en) 2012-06-05 2017-01-31 Tandem Diabetes Care, Inc. Infusion pump system with disposable cartridge having pressure venting and pressure feedback
US10905884B2 (en) 2012-07-20 2021-02-02 Cardialen, Inc. Multi-stage atrial cardioversion therapy leads
US8868178B2 (en) 2012-12-11 2014-10-21 Galvani, Ltd. Arrhythmia electrotherapy device and method with provisions for mitigating patient discomfort
US9173998B2 (en) 2013-03-14 2015-11-03 Tandem Diabetes Care, Inc. System and method for detecting occlusions in an infusion pump
CN105163930B (zh) 2013-03-15 2017-12-12 3D系统公司 用于激光烧结系统的滑道
US10368769B2 (en) 2016-07-27 2019-08-06 Medtronic, Inc. Automatic thresholds for atrial tachyarrhythmia detection in an implantable medical device
US10780288B2 (en) * 2017-12-19 2020-09-22 Pacesetter, Inc. Systems amd methods for suppressing and treating atrial fibrillation and atrial tachycardia

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5193536A (en) 1990-12-20 1993-03-16 Medtronic, Inc. Paced cardioversion
US5330513A (en) * 1992-05-01 1994-07-19 Medtronic, Inc. Diagnostic function data storage and telemetry out for rate responsive cardiac pacemaker
US5713929A (en) 1996-05-03 1998-02-03 Medtronic, Inc. Arrhythmia and fibrillation prevention pacemaker using ratchet up and decay modes of operation
DE69925493T2 (de) 1998-08-17 2006-01-26 Medtronic, Inc., Minneapolis Vorrichtung zur vorbeugung von vorhofstachyarrhythmien
US6829504B1 (en) * 2000-09-14 2004-12-07 Cardiac Pacemakers, Inc. System and method for preventing recurrence of atrial tachyarrhythmia
US20020099414A1 (en) 2000-12-04 2002-07-25 Xander Evers Method and system for preventing the recurrence of atrial fibrillation by an implantable medical device
US6477420B1 (en) * 2001-04-27 2002-11-05 Medtronic, Inc Control of pacing rate in mode switching implantable medical devices
US6813516B2 (en) * 2002-01-31 2004-11-02 Medtronic, Inc. Method and arrangement for using atrial pacing to prevent early recurrence of atrial fibrillation
US6922585B2 (en) * 2002-04-05 2005-07-26 Medtronic, Inc. Method and apparatus for predicting recurring ventricular arrhythmias
US7127292B2 (en) 2002-10-31 2006-10-24 Medtronic, Inc. Addressing recurrent atrial fibrillation

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7647107B2 (en) 2002-10-31 2010-01-12 Medtronic, Inc. Addressing recurrent atrial fibrillation
JP2007275278A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Jms Co Ltd 心不全(hf)治療用デバイス
US9526907B2 (en) 2007-12-11 2016-12-27 Washington University Methods and devices for multi-stage ventricular therapy
US9814895B2 (en) 2007-12-11 2017-11-14 The Washington University Method and device for three-stage atrial cardioversion therapy
US10099062B2 (en) 2007-12-11 2018-10-16 Washington University Methods and devices for multi-stage ventricular therapy
US10413741B2 (en) 2007-12-11 2019-09-17 The Washington University Methods and devices for multi-stage ventricular therapy
US10441805B2 (en) 2007-12-11 2019-10-15 The Washington University Method and device for three-stage atrial cardioversion therapy
US11083905B2 (en) 2007-12-11 2021-08-10 The Washington University Methods and devices for ventricular therapy
US11097120B2 (en) 2007-12-11 2021-08-24 The Washington University Method and device for atrial cardioversion therapy
JP2015231531A (ja) * 2010-05-07 2015-12-24 ザ ワシントン ユニバーシティ 3段階の電気的心房除細動治療のための方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1560626A1 (en) 2005-08-10
US20040088010A1 (en) 2004-05-06
US20070038258A1 (en) 2007-02-15
WO2004041355A1 (en) 2004-05-21
CA2501951A1 (en) 2004-05-21
US7127292B2 (en) 2006-10-24
US7647107B2 (en) 2010-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7647107B2 (en) Addressing recurrent atrial fibrillation
US7831303B2 (en) Cardiac pacing apparatus and method for continuous capture management
US5507782A (en) Method and apparatus for dual chamber cardiac pacing
US7269459B1 (en) Implantable cardiac device with selectable tiered sleep apnea therapies and method
US6510342B1 (en) Methods and apparatus for preventing atrial arrhythmias by overdrive pacing multiple heart tissue sites using an implantable cardiac stimulation device
US7062327B2 (en) Method and apparatus for providing atrial autocapture in a dynamic atrial overdrive pacing system for use in an implantable cardiac stimulation device
US20100114227A1 (en) Systems and Methds for Use by an Implantable Medical Device for Controlling Vagus Nerve Stimulation Based on Heart Rate Reduction Curves and Thresholds to Mitigate Heart Failure
US7006868B2 (en) Method and apparatus for using a rest mode indicator to automatically adjust control parameters of an implantable cardiac stimulation device
US7136705B1 (en) Method and apparatus for monitoring sensor performance during rate-responsive cardiac stimulation
US7421294B2 (en) System and method for preventing recurrence of atrial tachyarrhythmia
US6498950B1 (en) Implantable cardiac stimulation device having optimized AV/PV delays for improved atrial kick during automatic capture and threshold determinations
WO2005110534A1 (en) Cardiac activity sensing during pacing in implantable devices
EP1620175B1 (en) Apparatus for atrioventricular search
US6862476B2 (en) Implantable cardiac stimulation device having automatic sensitivity control and method
US8175708B1 (en) System and method for adjusting automatic sensitivity control parameters based on intracardiac electrogram signals
US7079891B1 (en) System and method for providing cardioversion therapy and overdrive pacing using an implantable cardiac stimulation device
JP2002521156A (ja) 心臓ペーシング・システムのペーシングの安全余裕度を自動的に検査するためのアルゴリズム
US7113822B1 (en) System and method for providing cardioversion therapy and overdrive pacing using an implantable cardiac stimulation device
US20050267541A1 (en) Chronotropic status monitor for implantable cardiac device
US7729763B2 (en) Post long pause overdrive pacing in response to atrial tachyarrythmia episode
US6941170B1 (en) Dynamic adjustment of overdrive pacing rate based on sensor indicated rate
US7181282B1 (en) Implantable cardiac device with PVC density monitoring, and therapy control and method
US8340765B2 (en) System and method for controlling ventricular pacing during AF based on underlying ventricular rates using an implantable medical device
US8457739B2 (en) Automatic enabling of post long pause overdrive pacing
US7373202B1 (en) Unipolar and bipolar lead cardiac pacemaker and method for inhibiting anode stimulation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081205

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090304

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090603

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091203