JP2006500276A - 飛行機内部の監視装置 - Google Patents

Abstract

【解決手段】 監視装置は、飛行機の少なくとも客室内の状況を監視し、例えばハイジャックやテロ行動を含む緊急事態を、コックピット内の乗務員に警告するようになっている。１つまたは複数のカメラを備える視覚アッセンブリは、客室内のイメージを選択的に写すように設けられ、写されたイメージを、乗務員に目視可能とさせる表示アッセンブリへ送る。監視装置は、１つまたは複数の携帯可能な無線型のトランスミッタと、視覚アッセンブリ及び表示アッセンブリに作動的に接続された少なくとも１つのレシーバとの制御動作により駆動される。

Description

本発明は、例えば、テロリストによるハイジャック等の緊急事態を乗務員に知らせるために、飛行機内部の所定の箇所を監視する装置に関する。

世界各地におけるテロ活動の増加により、特に、2001年9月11日のニューヨークでの惨劇により、安全性は高い関心事となっている。毎日数百万人を扱う旅行業界では、安全性は特に重要である。飛行機旅行に際しては、厳格な検査が行われており、上述したような数千人もの人が死亡するという悲惨な事態を防止するために、安全対策を大とすることが課題となっている。

世界中の主要な飛行場において、長年にわたって安全対策が取られてきた。しかし、事前に行われる安全対策の効果は、国によって異なり、また、機器や、商用飛行機での旅行の安全に対して責任のある職員及び当局者に、少なくとも部分的に依存している。近年、商用飛行機の乗客数及び貨物数は常に増加している。そのため、旅客機及び貨物機は、ますますテロ行為の標的となっている。公知の、または最近試みられている安全対策は、飛行機、飛行状態、及びルート上の飛行機の性能パラメータよりも、飛行機に搭載される乗客及び貨物に重点が置かれている。

より詳しく言うと、地球規模追跡装置により、離陸時から目的地での着陸時までの飛行機の飛行状態を監視するようになっている。また、レーダ及び飛行位置支持装置を、飛行機及び地上の追跡基地に通常設けることも、一般的である。

また、多くの商用飛行機に搭載することが義務づけられている電子モニタ及び診断装置を含む航空電子機器により、飛行機の乗務員及び地上の追跡職員に、飛行機の飛行状態に関する正確な最新の情報を提供するようになっている。さらに、従来、商用飛行機では、フライトレコーダを取り付けることが義務づけられており、各フライトの記録が保存されるようになっている。これにより、緊急事態における飛行機の不具合の原因を、容易に決定することができる。

商用飛行機の乗客及び貨物の安全性を大とする最近の試みとして、飛行機ばかりでなく、乗客や貨物を処理したり、飛行機を保管及び保守したり、連続するフライト間において飛行機を点検したりするために用いられる電子監視装置に関心が寄せられている。より高度なレベルでは、新しく開発された装置は、周囲の安全性、及び着陸中の飛行機の状態を監視するとともに、物理的、視覚的、及び聴覚的な監視を、一括して行うようになっている。

また、上述のような公知の安全対策では、飛行機の保管及び点検に関する不完全性、及びそのような期間または手順に伴う飛行機へのアクセスに対応するようになっている。例えば、着陸装置、エンジンハウジング、操縦部分、燃料部等のような飛行機の作動部材を含む多くの主要な部分は、露出したままとなっている。

しかし、ある重大なエリアが、長い間無視されてきた。このエリアとは、飛行機の客室エリアまたは貨物エリアであり、乗務員、客室乗務員、または機内にいるその他の職員が、そのエリアの状況を監視するようになっている。

乗務員にとって、搭乗している乗客が引き起こした異常事態または緊急事態を監視しうる能力を有することは、特に重要である。

緊急事態はしばしば発生する。例えば少数の乗客が通常のフライト中に騒ぎを起こすと、乗務員は緊急自体と判断する。このような状況は、テロリストばかりでなく、いらいらしていたり、過度に緊張している乗客によっても起こされる。また、このような機内での緊急事態は、乗務員が気付くことなく長時間にわたることがある。すなわち、このような事態を、客室乗務員や飛行機の操縦または安全に関係している乗務員に知らせる有効な手段がないのが実情である。

従って、例えば、客室のような飛行機の所定エリアの状況を監視する監視装置が必要である。このような装置により、機内で発生している異常または危険な状態を、乗員に即座に知らせることができるようになっているのが好ましい。また、飛行機における、このような異常な状況が監視されていることを知られることなく、コックピットにいる１人または複数の乗務員が、緊急事態を正確にかつ詳細に監視することができるように改良された監視装置が求められている。

従来の安全対策における欠点及び問題を解決するべく改良された本発明の監視装置は、飛行機の安全及び効率的動作のための主要な装置と干渉することのない構成及び作用を有するものとなっている。

本発明は、商用飛行機の少なくとも客室内の、またはその他のエリアの状況を監視する監視装置に関する。おおまかに言うと、本発明の監視装置は、異常で緊急の事態またはテロによる事態を、選択して乗務員へ知らせ、そのような事態を表示し、評価し、かつ搭乗している乗客及び乗務員の安全性を確保しつつ、引き続き飛行機を動作するものである。

後述するように、本発明の監視装置の構造的及び作動的な特徴は、種々の部材を個々に作動させることができるということである。そのため、飛行機の安全性の確保及び継続的な動作に必要な主要な飛行装置と干渉することはない。

より詳しく言うと、本発明の監視装置は、機内に設けられた少なくとも１つ、好ましくは２つのカメラを含む視覚アッセンブリを備え、客室の少なくとも大部分のイメージを写すことができる。また、視覚アッセンブリにおける１つまたは複数のカメラは、駆動されると、コックピット及びその周辺エリアを明確に写すことができるようになっている。また、乗客が使用する１つまたは複数の主要な入り口が、明瞭に示される。

視覚アッセンブリにおける１つまたは複数のカメラは、制御アッセンブリの少なくとも一部である電線/電線管により接続されて動作し、写されたイメージは、表示アッセンブリへ送られる。後述するように、制御アッセンブリは、本発明による監視装置の種々のアッセンブリ及びその他の部材を相互接続し、飛行機の動作と関連する主要な飛行装置と干渉しないように分離して動作させる。

表示アッセンブリは、一人または全ての乗務員がはっきりと目視できるように、コックピット内に配置された少なくとも１つのモニタを備えている。また、表示アッセンブリに、上述した制御アッセンブリにより、それぞれが同時にかつ独立して動作可能に接続された複数のモニタを設けてもよい。各モニタは、機長及び副操縦士のような特定の乗務員により、容易に目視されるように位置決めされる。複数のモニタを設けることにより、上述した乗務員以外も目視できるようになる。

本発明の他の特徴によると、監視装置は、好ましい実施例として、装置全体を選択的に動作させる駆動アッセンブリを備えている。より詳しく言うと、通常、視覚アッセンブリの１つまたは複数のカメラは、非動作モードである「準備」モードに設定されている。同様に、乗務員により目視される１つまたは複数の表示アッセンブリは、通常は継続的に動作せず、そのため、乗務員は、飛行装置以外の装置には気を配る必要がない。

しかし、客室乗務員や他の職員により、乗務員に即座に報告すべき事態が発生したと判断されると、駆動アッセンブリは、視覚アッセンブリの１つまたは複数のカメラを、即座に動作モードへ切り替え、客室のイメージが写される。

視覚アッセンブリが動作モードになったり、警告装置またはアッセンブリが動作すると、表示アッセンブリの１つまたは複数のモニタは、自動的に駆動される。上述した警告装置は、乗務員によりはっきりと目視されるように、コックピット内に設けられた信号燈のような警告装置を備えているのが好ましい。警告装置を、信号燈、音響装置、またはそれら両方としてもよい。

視覚アッセンブリが駆動されたことを警告アッセンブリが警告すると、乗務員は、監視すべき事態または出来事が、客室内またはその他のエリアで発生していると気付く。視覚アッセンブリの１つまたは複数のカメラにより写されたイメージをはっきりと目視するために、１つまたは複数のモニタは、手動で駆動される。

後述する少なくとも１つの好ましい実施例においては、駆動アッセンブリは、少なくとも１つまたは複数のカメラを有する視覚アッセンブリに電気接続された少なくとも１つのレシーバを備えている。レシーバは、表示アッセンブリ及び警告アッセンブリに電気接続され、これらは、同時に動作モードに切り替えられる。

少なくとも１つの好ましい実施例における他の特徴によれば、本発明による監視装置は、少なくとも１つ、好ましくは複数のトランスミッタを有する駆動アッセンブリを備えている。１つまたは複数のトランスミッタは、小型、軽量、携帯可能であり、１人または複数の客室乗務員に、容易に取り付けうるような寸法、形状及び全体的構造となっている。

また、最近では、「航空警察官」が商用飛行機に搭乗している。この場合、携帯可能なトランスミッタの１つが、航空警察官やその他の職員に割り当てられる。１つまたは複数のトランスミッタの他の特徴は、レシーバと無線通信するようになっていることである。

また、このような無線通信は、低レベル周波数帯域、例えば３１２ＭＨｚでなされる。そのため、１つまたは複数のトランスミッタの作動範囲は、91.4m（300フィート）であり、最大級の商用飛行機の客室内でも有効である。１つまたは複数のトランスミッタの携帯性及び無線動作性の特徴により、トランスミッタは、客室乗務員や他の許可された職員に取り付けられて移動するので、レシーバに対して、機内の様々な箇所に位置するようになる。

従って、本発明の監視装置により、寸法、タイプ、モデル等に拘わらず、商用飛行機の少なくとも客室内での状況を、効率的及び効果的に監視することができるようになる。また、関連する作動部材は、飛行機の動作と関連する主要な飛行装置とは分離して作動するので、飛行装置と干渉しない構成となっている。

本発明のこれらの目的及びその他の目的、特徴及び利点は、図面を用いて行う説明から明らかになると思う。

本発明の特徴を、図面を用いて以下に詳述する。図面において、同様の部材には、同一符号を付してある。

本発明は、図面に示すように、商用またはその他の飛行機の所定エリアにおける状況を監視する監視装置に関し、図１において、飛行機を（１０）として示してある。また、図１には、乗務員席、制御パネル、その他の操縦機器を省略したフライトデッキエリアのコックピット（１２）の内部を示してある。

本発明の監視装置は、ＤＣ９型機、及びＭＤ８０型機の飛行機（１０）に関連している。しかし、この監視装置を、旅客用や貨物用、またはそれら両方の他の商用飛行機及び自家用飛行機に容易に適用することもできる。この監視装置により、乗務員は、コックピット（１２）を離れることなく、例えば、客室等の機内の所定エリアを、目視及び監視することができるようになる。

そのため、この監視装置は、少なくとも１つ、好ましくは複数のカメラを含む視覚アッセンブリ（１４）を備えている。図１及び図２に示すように、視覚アッセンブリ（１４）は、２つのカメラ（１６’）（１６”）を備えている。しかし、本発明の監視装置は、客室（１８）等の監視される機内エリアに設けた１つまたは２つ以上のカメラをもって動作することができる。

図１及び図２に示すように、カメラ（１６’）（１６”）は、客室（１８）の天井部分に固定されている。少なくとも一方のカメラ（１６’）は、コックピット（１２）への入り口（２０）の上方に設けられている。また、他方のカメラ（１６”）は、入り口（２０）と近接して、かつ、前方の調理室と隣接する客室（１８）の天井左側に設けられている。

従って、カメラ（１６’）は、基本的に、客室（１８）全て、特に、入り口（２０）の前方付近を写す。カメラ（１６’）と協働して、カメラ（１６”）は、客室への出入り口（２１）と隣接するエリア、及び入り口（２０）の前方エリアを写す。

あらゆる飛行状態時に、容易に目視及び画像捕捉できるようにするために、各カメラ（１６’）（１６”）は、飛行機用に設計されている。すなわち、各カメラ（１６’）（１６”）は、光を検知し、ＬＥＤのような赤外線源を駆動させる光センサアッセンブリ（簡略化のために図示しない）を有している。赤外線源は、０．３ルクス以下の光源レベルで駆動される。そのため、全体的な光源レベルが０ルクスである暗闇においても、乗務員は、客室内または飛行機内の所定エリアの状況を、白黒で監視することができる。

しかし、０．３ルクスよりも明るい光源レベルの場合には、本発明の光センサアッセンブリは、コックピット（１２）内の乗務員にカラーの取り込み画像データを送るようになっている。

また、カメラ（１６’）（１６”）の動作特性は、７８°の視野を有するとともに、上述したように、91.4m（300フィート）の水平及び垂直方向の視野を、暗闇でも提供できるようになっている。１つまたは複数のカメラを、最大の「ワイドボディ」機体の所定位置に取り付けることできるので、本発明の監視装置をいかなる商用飛行機にも適用することができる。

監視装置は、全て、または特定の乗務員がはっきり見られるように、コックピット（１２）内に設けられた少なくとも１つの、好ましくは複数のモニタ（２４）（２６）を有する表示アッセンブリを備えている。

図３に示すように、モニタ（２４）は、機長またはパイロットと隣接して設けられ、快適な監視及びアクセスができるようになっている。モニタ（２６）は、副機長または副パイロットに関して同様となっている。コックピット（１２）の大きさや形状等により、また、乗務員数により、１つのモニタ、または２つ以上のモニタを、コックピット（１２）内に設けることができる。

図４に示すように、各モニタ（２４）（２６）は、上述したように、白黒及びカラーイメージを表示できるＬＣＤまたはその他の適切な構造であるスクリーン（２８）を有している。各モニタ（２４）（２６）は、３位置スイッチ（３０）、明るさ制御スイッチ（３２）、コントラスト制御スイッチ（３４）及びカラー制御スイッチ（３６）を含む制御部を備えている。モニタ（２４）（２６）を、スイッチ（３０）（３２）（３４）（３６）により必ずしも手動で調節する必要はなく、また、スイッチの数を増減させてもよい。

本発明の監視装置の他の特徴は、駆動アッセンブリを備えていることである。少なくとも１つの好ましい実施例における駆動アッセンブリは、客室または機内の他のエリアにいる１人またはそれ以上の乗務員や許可された職員により制御される。すなわち、駆動アッセンブリは、視覚アッセンブリの１つまたは複数のカメラを選択的に駆動することができるとともに、監視される客室（１８）内の緊急事態またはその他の状況を、コックピット（１２）内にいる乗務員に知らせることができる。

より詳しく言うと、本発明の駆動アッセンブリは、飛行機（１０）の複数の適切な箇所に、例えば、視覚アッセンブリのカメラ（１６’）（１６”）と隣接する箇所に設けられた少なくとも１つのレシーバ（４０）を備えている。

レシーバ（４０）は、図５に詳細に示す少なくとも１つの、好ましくは複数のトランスミッタ（４２）と無線通信するようになっている。１つまたは複数のトランスミッタ（４２）は、携帯可能なように軽く小型であり、従って、監視される客室（１８）のような機内にわたって持ち運びされる。そのため、１つまたは複数のトランスミッタ（４２）は、搭載または取り付けアッセンブリ（４４）を有しており、上述したように、乗務員やその他の許可された職員がトランスミッタ（４２）を持ち歩くことができる。

さらに、各トランスミッタ（４２）は、内部素子と協働し、駆動信号を発生するプッシュプルボタンである駆動スイッチ（４６）を備えており、駆動信号は、無線通信によりレシーバ（４０）へ送出される。

後述するように、駆動アッセンブリ及び制御アッセンブリを含む全ての部材及びアッセンブリの構造的及び機能的特徴は、別々に作用するようになっていることである。すなわち、これらの駆動、作動等は、飛行機（１０）の作動及び性能と関連する主要な飛行装置の駆動や作動を妨害することがない。そのため、１つまたは複数のトランスミッタ（４２）とレシーバ（４０）との無線通信は、互いに独立しており、例えば３１２ＭＨｚの低レベル無線周波数帯域でなされる。

各トランスミッタ（４２）の携帯可能な特性により、客室乗務員は、レシーバ（４０）から様々に離れて、トランスミッタ（４２）を携帯できるとともに、カメラ（１６’）（１６”）、飛行機（１０）のコックピット（１２）内にあるモニタ（２４）（２６）及び警告アッセンブリ（４８）を、効率的に駆動できるようになっている。

また、警告アッセンブリ（４８）には、図１〜図３に示すように、信号燈装置やサウンド装置等の少なくとも１つの警告装置が取り付けられており、コックピット（１２）内の乗務員の少なくとも１人、好ましくは全員に知らせることができるようになっている。

動作中に、コックピット（１２）内の乗務員により監視されるべき緊急事態が発生すると、１人または複数の客室乗務員が、駆動スイッチ（４６）を押すことにより、本発明の監視装置が駆動される。駆動スイッチ（４６）を少なくとも１秒間押すことにより、駆動信号がレシーバ（４０）へ送られる。レシーバ（４０）は、制御アッセンブリにより、本発明の監視装置を構成する部材及びアッセンブリに接続されている。

より詳しく言うと、制御アッセンブリは、図２及び図３に示すように、好ましくは、飛行機（１０）の機体の見えない部分に取り付けられた電線管または適切な電気ハーネス（５０）（５１）（５２）（５３）（５４）（５５）を備えている。このように、制御アッセンブリは、上述した種々の部材、すなわち、視覚アッセンブリ、駆動アッセンブリ、警告アッセンブリを相互接続している。

上述したように、制御アッセンブリ、駆動アッセンブリ、及び本発明による監視装置の残りの部分と関連するその他の部材は、飛行機の主要な飛行装置とは分離して動作する構成となっており、飛行機の飛行中または動作中に、飛行装置と干渉しないようになっている。

本発明の好ましい実施例において、細部における多くの修正、変更及び代替が可能であるので、図面を用いた上述の説明は、単なる例示的なものであり、限定的なものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲により定義されるべきものである。

本発明による監視装置の特定部材を飛行機内に設けた場合の部分切り取り斜視図である。 本発明による監視装置の種々の部材、客室内部及びコックピットへの入り口を示す部分切り取り斜視図である。 コックピット内部及び本発明による監視装置の特定部材の位置を示す斜視図である。 本発明による監視装置のモニタの正面図である。 本発明による監視装置のトランスミッタの正面図である。

符号の説明

１０ 飛行機
１２ コックピット
１４ 視覚アッセンブリ
１６’、１６” カメラ
１８ 客室
２０ 入り口
２１ 出入り口
２４、２６ モニタ
２８ スクリーン
３０ ３位置スイッチ
３２ 明るさ制御スイッチ
３４ コントラスト制御スイッチ
３６ カラー制御スイッチ
４０ レシーバ
４２ トランスミッタ
４４ 取り付けアッセンブリ
４６ 駆動スイッチ
４８ 警告アッセンブリ
５１、５２、５３、５４、５５ 電気ハーネス

Claims (31)

1. 飛行機内の状況を監視するための監視装置であって、
   ａ）機内に設けられ、少なくとも所定エリアを監視する視覚アッセンブリと、
   ｂ）前記視覚アッセンブリと隔離して、機内に設けられた表示アッセンブリと、
   ｃ）少なくとも一部が、前記視覚アッセンブリから、変更可能に離れており、機内の監視を開始させるように遠隔操作される駆動アッセンブリと、
   ｄ）前記視覚アッセンブリ、前記表示アッセンブリ及び前記駆動アッセンブリを相互に接続する制御アッセンブリとを備え、
   ｅ）前記制御アッセンブリ及び前記駆動アッセンブリは、飛行機における主要な飛行装置とは無関係に動作するようになっている監視装置。
2. 前記駆動アッセンブリは、前記視覚アッセンブリを選択的に駆動させるべく協働する、少なくとも１つのトランスミッタと、少なくとも１つのレシーバとを備えている、請求項１記載の監視装置。
3. 前記トランスミッタは、機内において、前記レシーバに対して様々に離れて位置することができるようになっている、請求項２記載の監視装置。
4. 前記トランスミッタは、前記レシーバと無線通信することができるようになっている、請求項３記載の監視装置。
5. 前記トランスミッタは、権限のある乗務員が取り外し可能に保持しうるように、携帯可能で軽量である、請求項３記載の監視装置。
6. 前記トランスミッタは、前記レシーバと低レベル無線周波数帯域で無線通信しうるようになっている、請求項５記載の監視装置。
7. 前記駆動アッセンブリは、前記レシーバとそれぞれ独立して通信しうる複数のトランスミッタを備えている、請求項２記載の監視装置。
8. 前記複数のトランスミッタの少なくともいくつかは、携帯型であって、前記レシーバと無線通信しうるようになっている、請求項７記載の監視装置。
9. 前記複数のトランスミッタは、前記レシーバと低レベル無線周波数帯域で無線通信することができ、かつ機内において、前記レシーバに対して異なる位置に位置することができるようになっている、請求項７記載の監視装置。
10. 前記視覚アッセンブリは、機内の客室の少なくとも大部分を監視しうるように取り付けられ、かつ構成された少なくとも１つのカメラを備えている、請求項１記載の監視装置。
11. 前記カメラは、駆動アッセンブリに反応して動作するようになっている、請求項１０記載の監視装置。
12. 前記視覚アッセンブリは、複数のカメラを備え、その少なくとも１つは、コックピットの入り口付近を監視しうるように取り付けられている、請求項２記載の監視装置。
13. 複数の前記カメラのそれぞれは、前記駆動アッセンブリに反応し、前記表示アッセンブリに異なる画像データを送りうるようになっている、請求項１２記載の監視装置。
14. 複数の前記カメラの少なくとも１つは、ほぼ０ルクスの光源レベルにおいて、画像を捕捉できるようにする光センサアッセンブリを備えている、請求項１３記載の監視装置。
15. 前記表示アッセンブリは、乗務員の視界範囲内に設けられた少なくとも１つのモニタを備え、前記モニタは、複数の前記各カメラから送られてくる画像を表示しうるようになっている、請求項１２記載の監視装置。
16. 飛行機内の状況を監視するための監視装置であって、
    ａ）機内の少なくとも所定のエリアを監視するように配置され構成された、少なくとも１つのカメラを備える視覚アッセンブリと、
    ｂ）乗務員により目視可能に設けられた少なくとも１つのモニタを備える表示アッセンブリと、
    ｃ）前記視覚アッセンブリを選択的に駆動するように、少なくとも１つのレシーバと少なくとも１つのトランスミッタとを有する駆動アッセンブリと、
    ｄ）前記視覚アッセンブリ、前記表示アッセンブリ及び前記駆動アッセンブリを、同期的に作動させるように相互接続する制御アッセンブリとを備え、
    ｅ）少なくとも前記制御アッセンブリ及び前記駆動アッセンブリは、飛行機における主要な飛行装置と干渉しないように構成されている監視装置。
17. 乗務員に警告しうるようになっている警告アッセンブリをさらに備え、この警告アッセンブリは、前記駆動アッセンブリに反応して、前記視覚アッセンブリが駆動されたことを知らせるようになっている、請求項１６記載の監視装置。
18. 前記トランスミッタは、携帯型であり、前記レシーバと無線通信しうるようになっている、請求項１６記載の監視装置。
19. 複数の前記トランスミッタは、低レベル無線周波数帯域で前記レシーバと無線通信しうるようになっており、かつ機内において、前記レシーバに対して独立して位置しうるようになっている、請求項１８記載の監視装置。
20. 前記駆動アッセンブリは、機内において、前記レシーバに対して独立して様々な位置に位置することができる複数のトランスミッタを備えている、請求項１６記載の監視装置。
21. 複数の前記トランスミッタのいくつかは、携帯型であり、前記レシーバと無線通信しうるようになっている、請求項２０記載の監視装置。
22. 前記視覚アッセンブリは、前記駆動アッセンブリに反応して、前記表示アッセンブリに機内の異なる部分の画像を送りうる複数のカメラを備えている、請求項１６記載の監視装置。
23. 複数の前記カメラの少なくとも１つは、ほぼ０ルクスの光源レベルにおいて、画像を捕捉できる光センサアッセンブリを備えている、請求項２２記載の監視装置。
24. 前記表示アッセンブリは、乗務員の視界範囲内に設けられた複数のモニタを有し、これら複数のモニタは、前記複数のカメラのそれぞれから送られてきた画像を表示するようになっている、請求項１６記載の監視装置。
25. 飛行機内の状況を監視するための監視装置であって、
    ａ）機内の所定エリアを監視しうるように配置され、かつ構成された複数のカメラを含む視覚アッセンブリと、
    ｂ）乗務員が視認しうるようにして設けられた、少なくとも１つのモニタを含む表示アッセンブリと、
    ｃ）少なくとも１つのレシーバと複数のトランスミッタとを含み、前記視覚アッセンブリを選択的に駆動する駆動アッセンブリと、複数の前記トランスミッタは、機内において、前記レシーバに対して様々に離れて別個に位置することができるようになっており、
    ｄ）同期的に動作させるために、前記視覚アッセンブリ、前記表示アッセンブリ及び前記駆動アッセンブリを相互接続する制御アッセンブリとを備え、
    ｅ）前記駆動アッセンブリ及び前記制御アッセンブリは、飛行機の主要な飛行装置と干渉することなく動作しうるようになっている監視装置。
26. 複数の前記トランスミッタは、低レベル無線周波数帯域で、前記レシーバと無線通信しうるようになっている、請求項２５記載の監視装置。
27. 複数の前記カメラのそれぞれは、前記駆動アッセンブリに反応し、前記表示アッセンブリへ機内の異なる部分の画像を送るようになっている、請求項２５記載の監視装置。
28. 複数の前記カメラの少なくとも１つは、ほぼ０ルクスの光源レベルにおいて、画像を捕捉しうる光センサアッセンブリを備えている、請求項２７記載の監視装置。
29. 前記表示アッセンブリは、異なる乗務員の視界範囲内に配置された複数のモニタを備え、前記複数のモニタのそれぞれは、複数の前記カメラのそれぞれから送られた画像を表示するようになっている、請求項２５記載の監視装置。
30. さらに、乗務員に警告しうるようになっている警告アッセンブリを備え、かつこの警告アッセンブリは、前記駆動アッセンブリに反応して、前記視覚アッセンブリが駆動されたことを知らせるようになっている、請求項２５記載の監視装置。
31. 前記警告アッセンブリは、飛行機のコックピット内に設けられた信号燈を備えている、請求項３０記載の監視装置。

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