JP2006351483A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Takao Watanabe
隆雄 渡邉
Shinichi Arai
真一 荒井
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Abstract

【課題】
液晶のバックライトとして使用するランプと、ランプを配置するためのホルダーとが、それぞれ別個の部材として組立工場などに搬入されていたため、これらの部材の梱包材についてのコストを削減できなかった。また、液晶テレビの組立工程では手作業などでランプを配置するために、迅速な組立処理を行うことができなかった。
【解決手段】
ランプ保持のための枠状体であるランプ保持枠と、前記ランプ保持枠の一辺から対向辺にブリッジ状に配置して保持される複数の管状ランプと、を備えた薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を提供することで、梱包材の部材費を削減でき、かつ、自動機による自動組立を実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体に関する。さらに詳しくは、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体及び薄型ディスプレイパネル構体に関する。
近年、液晶テレビなどの薄型ディスプレイパネル構体の生産が活発に行われている。液晶テレビに組立工程は、図14に示すように、液晶パネルの組立工程、バックライトの組立工程、そしてこれらをキャビネットに取り付ける取り付け工程などを経て行われる。このように液晶テレビなどの生産には、補強用部材を含め多数の部材が必要であり、また、各部材ごとの組立工程が必要となるため、如何に製造コストを削減するかが大きな問題となっている。
そこで、製造コストを削減する方法として、特許文献1には、フロントキャビネットとリアキャビネットとの間に反射板を挟持し、それぞれに設けられた円筒状の係合手段を介して位置決めをして主基板及び液晶パネルとともに一体にネジ結合することにより、部品点数の削減と組立作業性の向上を図ることのできる液晶テレビの組立構造についての発明が開示されている。また、特許文献2には、凹部の側壁を有している偏光板を当該側壁に結合するように突出したキャビネットに収納することで、組立性を向上させる発明が開示されている。
特開平5−103284号公報 特開2003−346536号公報
しかしながら、従来技術のように、単にフロントキャビネットとリアキャビネットとを円筒状の係合手段を利用してネジで結合したり、あるいは偏光板を加工したりするだけでは、十分なコスト削減の効果が得られないという課題がある。即ち、バックライトとして使用するランプと、ランプを配置するために必要となるホルダーとが、それぞれ別個の部材として組立工場などに搬入されていたため、これらの部材を梱包するための梱包材のコストを削減することができないという課題がある。また、組立工程を行う場合に手作業などでランプを配置するために、当該作業がボトルネックとなってしまい、迅速な組立処理を行うことができないという課題がある。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、バックライトとして使用するランプの梱包材を削減し、かつ、組立作業の単純化を可能にすることで、作業工数及び部材コストを削減して生産することが可能な薄型ディスプレイパネル構体及び薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を提供することを目的とする。
そこで、本発明においては、かかる課題を解決するために、ランプ保持のための枠状体であるランプ保持枠と、ランプ保持枠の一辺から対向辺にブリッジ状に配置して保持される複数の管状ランプと、を備えた薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を提供する。ランプ保持枠は、液晶基板の外縁にそって配置される枠状体である固定ホルダーの枠に重ねて自身を固定するために用いられる段差部を有していてもよい。また、ランプ保持枠は、その液晶基板配置側に、前記固定ホルダーの枠内に配置される光学シートを位置規制するための枠面である液晶基板側押さえ面を有していてもよい。また、前記液晶基板に代えて液晶基板と同等の機能を有する薄型ディスプレイ構体を利用してもよい。また、前記管状ランプは、コの字形状であり、配置される管状ランプの端部は、すべて前記ランプ保持枠のいずれか一辺に配置されていてもよい。また、ランプ保持枠は、枠本体部分から液晶基板配置側と反対側に突出した管状ランプを保持するための保持部を有していてもよい。また、前記管状ランプは、前記管状ランプのブリッジ部分略中央部に裏蓋側部材との熱絶縁のための熱絶縁部を有していてもよい。また、他の発明として、これらの薄型ディスプレイ用ランプ保持構造体と、固定ホルダーと、液晶基板と、を有する薄型ディスプレイパネル構体を提供する。
また、他の発明として、薄型ディスプレイパネル構体の製造方法であって、表示面側を略下側に向けて液晶基板を配置する液晶基板配置工程と、液晶基板が配置された後に、必要な部材がある場合には、その必要な部材を配置し、さらに固定ホルダーを配置する固定ホルダー配置工程と、固定ホルダーが配置された後に必要な部材がある場合には、その必要な部材を配置し、さらに、ランプ保持のための枠状体であるランプ保持枠と、前記ランプ保持枠の一辺から対向辺にブリッジ状に配置して保持される複数の管状ランプと、を備えた薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程と、を含む薄型ディスプレイパネル構体の製造方法を提供する。
本発明は、ランプ保持のための枠状体であるランプ保持枠を備えた薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を提供することにより、薄型ディスプレイパネル構体の組立工場などにランプを搬入する際の梱包材が不要となるため、部材費を削減することができる。また、ランプ保持枠を備えていることにより、自動機などによって積み重ねを行うことで、薄型ディスプレイパネル構体を製造することができ、作業工数の削減を実現することができる。
以下に、各発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。実施形態1は、主に請求項1などについて説明する。実施形態2は、主に請求項2などについて説明する。実施形態3は、主に請求項3、4などについて説明する。実施形態4は、主に請求項5などについて説明する。実施形態5は、主に請求項6などについて説明する。実施形態6は、主に請求項7などについて説明する。実施形態7は、主に請求項8などについて説明する。実施形態8は、主に請求項9、10、11などについて説明する。
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
本実施形態は、ランプ保持のための枠状体であるランプ保持枠を備えた薄型ディスプレイパネル用ランプ構造体に関するものである。ランプ保持枠を備えていることにより、組立工場などへのランプ搬入の際に梱包材が不要となり、コスト削減ができる。また、ランプと、ランプ保持枠とを一体化したことにより、上から積み重ねることでランプ部材を薄型ディスプレイパネル構体に組み込むことができるため、組立工程における自動化を実現することができる。
<実施形態1の構成>
図1は、本実施形態における薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体の一例を示す斜視図である。図1に示す「薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体」は、「ランプ保持枠」(0101)と、複数の「管状ランプ」(0102、0103、0104、0105、0106)と、を備えたものである。
<実施形態1の構成の説明>
「ランプ保持枠」(0101)は、ランプ保持のための枠状体である。「ランプ」の一例は、蛍光ランプが挙げられる。薄型ディスプレイパネルが液晶パネルである場合には、液晶自身は非発光の物質であるため、ランプなどの発光手段が必要になる。ランプ保持枠(0101)は、このようなランプなどの発光手段を保持するために用いるものである。「枠状体」とは、四辺によって取り囲まれる構造体のことである。また、「枠状」体であるため、必ずしも四辺が同じ形状である必要はない。例えば、ランプ保持枠(0101)は、後述する段差部や、保持部などを有していてもよく、「枠状」の形態を有しているものであれば、他の形態を含んでいてもよい。
複数の「管状ランプ」(0102、0103、0104、0105、0106)は、前記ランプ保持枠(0101)の一辺から対向辺にブリッジ状に配置して保持されるものである。「一辺」とは、ランプ保持枠(0101)のいずれの辺であってもよい。「ブリッジ状に配置」とは、一辺から他の辺に渡って配置することを示す。管状ランプをブリッジ状に配置することで、管状ランプを一定の状態で固定して保持することが可能となるため、管状ランプと、ランプ保持枠と、を一体化した一のランプ部材(ランプ保持構造体)として扱うことができる。このため、ランプを梱包するための梱包材が不要となるため、部材コストを削減することができる。また、管状ランプとランプ保持枠とを一体化した一のランプ部材として扱うことができるため、上から積み重ねるだけでランプ部材を薄型ディスプレイパネル構体に組み込むことができる。これらの詳細については後の実施形態のところで説明する。
なお、図1の例では、全ての管状ランプがランプ保持枠の一辺に電極となる端部を集約するためにコの字の形状となっているが、これに限られるものではない。例えば、図2で示すように、管状ランプはランプ保持枠の一辺から対向辺にブリッジ状に配置して保持されるものであれば、どのような管状ランプであってもよい。図2は、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体の一例を示す背面図である。図2の例においては、管状ランプA(0201)と、管状ランプB(0202)とは、それぞれ異なる辺から対向辺にブリッジ状に配置されている例であるが、このように、「一辺」とは、管状ランプに応じて異なる辺を示していてもよい。また、管状ランプA(0201)と、管状ランプB(0202)とは、それぞれ一辺に電極用の端部D(0205)が配置される形状となっているが、これに限られることはない。例えば、管状ランプC(0203)のように、電極用の端部E(0206)が「一辺」と「対向辺」とに分かれていてもよい。また、図2のように、複数の管状ランプがそれぞれ異なる形態を有していてもよい。なお、図1の例では、管状ランプを5本配置している例を基に説明を行い、図2の例では、管状ランプを6本配置している例を基に説明を行ったが、「複数の」管状ランプは、かかる例に限られることはない。例えば、管状ランプを単数配置している場合であっても、ここでいう「複数の管状ランプ」を配置しているとしてもよい。
「薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体」とは、このようにランプ保持枠と、管状ランプとを備えた構造体のことである。「薄型ディスプレイパネル」とは、例えば液晶パネルが挙げられる。液晶パネルとは、配向膜や液晶からなる液晶層や、TFT(thin film transistor)ディスプレイ駆動回路や、ガラス基板などから構成されるものである。薄型ディスプレイパネルを利用して、後の実施形態で説明する薄型ディスプレイパネル構体が構成される。
図3は、薄型ディスプレイパネル構体の一例を示す斜視図である。図3で示すように、薄型ディスプレイパネル構体は、フロントキャビネット体(0301)や、シールド枠(0302)や、液晶基板(0303)や、固定ホルダー(0304)や、光学シート(0305)や、本実施形態の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体(0306)や、バックライトシールド(0307)などから構成されていてもよい。これらについては、後の実施形態で説明する。
<実施形態1の効果>
本実施形態の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体は、ランプ保持のための枠状体であるランプ保持枠を備えていることにより、組立工場などへのランプ搬入の際に梱包材が不要となり、コスト削減ができる。また、ランプと、ランプ保持枠とを一体化したことにより、上から積み重ねることでランプ部材を薄型ディスプレイパネル構体に組み込むことができるため、組立工程の自動化を実現することができる。
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
本実施形態は、ランプ保持枠が段差部を有していることを特徴とする薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体に関するものである。段差部を有していることにより、位置決めを容易に行うことができるため、自動機などで積み重ねを行うだけで薄型ディスプレイパネル構体の組立作業を行うことができる。
<実施形態2の構成>
本実施形態における「薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体」は、「ランプ保持枠」と、複数の「管状ランプ」と、を備えたものである。「ランプ保持部」は、「段差部」を有する。「段差部」を除く各構成については実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
<実施形態2の構成の説明>
「段差部」は、液晶基板の外縁にそって配置される枠状体である固定ホルダーの枠に重ねて自身を固定するために用いられる。「液晶基板」とは、既に説明した液晶パネルのことである。「固定ホルダー」とは、液晶基板を他の部材と挟持するために使用されるものであってもよいし、あるいは、光学シートを配置するために使用されるものであってもよい。また、液晶基板は、ベゼルと呼ばれる従来液晶パネルの外周に取り付けられている額縁フレームを排除した、ベゼルレス液晶基板であってもよい。また、「自身」とは、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体のことである。
図4は、本実施形態の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を含む斜視図である。図4を用いて各部材の配置関係について説明を行う。図4の枠状体である固定ホルダー(0402)は、液晶基板(0401)の外縁にそって配置される。図4で示すように、固定ホルダー(0402)は、液晶基板(0401)に対してネジなどの止め具を用いて接合するものではなく、他の部材などからの外力などを利用して液晶基板を挟持するものである。また、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体(0403)に備えられたランプ保持枠(0404)は、固定ホルダー(0402)の枠に重ねて自身を固定するために用いられる段差部(0405)を有する。段差部(0405)は、図4の例では黒塗りで示す領域(0405)に相当する。
図5は、段差部と固定ホルダーとの関係を説明するための部分断面図である。図5(a)で示すA−A´面の断面を図5(b)に示す。図5(b)で示すように、固定ホルダー(0501)の枠にランプ保持枠(0502)を重ねる場合に、ランプ保持枠(0502)が段差部(0503)を有していることにより、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を固定することができる。このように、段差部を有していることで、薄型ディスプレイパネル構体を製造する場合において、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体の位置規制を容易に行うことができる。
<実施形態2の効果>
本実施形態は、ランプ保持枠が段差部を有していることにより、薄型ディスプレイパネル構体を製造する際に、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体の位置規制を容易に行うことができる。このため、破損しやすいランプを組立てる場合であっても、自動機などを用いて積み重ねで薄型ディスプレイパネル構体を製造することが可能となるため、作業工数を大幅に削減することができる。
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
本実施形態は、ランプ保持枠が、固定ホルダーの枠内に配置される光学シートを位置規制するための枠面を有することを特徴とする薄型ディスプレイ用ランプ保持構造体に関するものである。光学シートを枠形状の四辺の面を用いて押さえることで、輝度ムラの発生を防止することができる。
<実施形態3の構成>
本実施形態における「薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体」は、「ランプ保持枠」と、複数の「管状ランプ」と、を備えたものである。「ランプ保持枠」は、「液晶基板側押さえ面」を有する。「液晶基板側押さえ面」を除く各構成については実施形態1又は2で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
<実施形態3の構成の説明>
「液晶基板側押さえ面」とは、前記固定ホルダーの枠内に配置される光学シートを位置規制するための枠面であり、ランプ保持枠がその液晶基板配置側に有しているものである。「光学シート」とは、光を散乱・拡散させる半透明な拡散シートであってもよいし、前方への集光効果を持たせたプリズムシートであってもよい。これらのシートはフィルム状のものであってもよいし、板状のものであってもよい。また、固定ホルダーの枠内に配置される光学シートは、単一でなくてもよく、複数の光学シートが収納されてもよい。図6及び図7を用いて説明する。
図6は、本実施形態における薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体の一例を含む斜視図である。図6の黒塗りで示す領域のように、液晶基板側押さえ面(0605)は、ランプ保持枠が液晶基板配置側に有しているものである。図7は、本実施形態の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体の一例を含む部分断面図である。図7(a)で示すB−B´面の断面を図7(b)に示す。図7(b)で示すように、固定ホルダー(0701)の枠内に光学シート(0705)が配置されている。そして、ランプ保持枠(0702)の液晶基板側押さえ面(0704)が光学シート(0705)を上から押さえつけることによって、光学シート(0705)の位置規制を行っている。また、ランプ保持枠は枠状体の形状であるため、ランプ保持枠が有している液晶基板側押さえ面が光学シートの四辺を隈なく押さえることができる。これにより、光学シートを均一に押さえることができるため、輝度ムラが発生することを防ぐことができる。また、固定ホルダーの枠内に光学シートを配置し、その上から本実施形態の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置することで、光学シートの位置規制を行うことも可能となるため、自動機で積み重ねることによって、これらの部材の組立を行うことができる。さらには他の部材も積み重ねで組立を行うことが可能である場合には、結果として、薄型ディスプレイパネル構体をも自動機などで製造することが可能となる。なお、液晶基板側押さえ面は、光学シートを均等に押さえられることが好ましいため、均一な面であることが望ましい。また、固定ホルダーの枠内に配置されやすいように、単純形状化した光学シートを利用してもよい。
なお、前記液晶基板に代えて液晶基板と同等の機能を有する薄型ディスプレイ構体を利用してもよい。「液晶基板と同等の機能」とは、ランプなどの外光を利用してディスプレイ表示を行うことができる機能である。ランプを利用する薄型ディスプレイ構体の場合には、本実施形態の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を利用することで、コストの削減などを実現することができる。
<実施形態3の効果>
本実施形態は、ランプ保持枠が固定ホルダーの枠内に配置される光学シートを位置規制するための枠面を有していることにより、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を、光学シートが収納された固定ホルダーに積み重ねるだけで、本部分に関する薄型ディスプレイパネル構体の組立工程を完結することができる。従って、自動機などで積み重ねを行うことで、作業工程を削減することができる。また、光学シートを四辺から押さえこむことが可能であるため、輝度ムラが生じることを防ぐことができる。
<<実施形態4>>
<実施形態4の概要>
本実施形態は、管状ランプがコの字形状であり、全ての管状ランプの端部がランプ保持枠のいずれか一辺に配置されていることを特徴とする薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体に関するものである。
<実施形態4の構成>
本実施形態における「薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体」は、実施形態1から3のいずれかで説明したものと同様の構成である。
<実施形態4の構成の説明及び効果>
図8は、本実施形態における薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体の一例を示す背面図である。本実施形態における管状ランプ(0802)は、コの字形状であり、配置される管状ランプ(0802)の端部(0803)は、すべて前記ランプ保持枠のいずれか一辺に配置されている。図8に示すように「コの字形状」とは、例えば端部が同一辺に配置され、対向辺にて折り返しを行っている形状のことをいう。図8の例では、管状ランプの端部(0803)は全てランプ保持枠の一辺に配置されている。このように、管状ランプの端部全てがランプ保持枠のいずれか一辺に配置されることにより、ランプを発光するための電極の端子を集約することができるため、より薄型のディスプレイパネルを構成することができる。
<<実施形態5>>
<実施形態5の概要>
本実施形態は、ランプ保持枠が管状ランプを保持するための保持部を有することを特徴とする薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体に関するものである。保持部を有することで、液晶基板とランプとの距離を一定に保つことができるため、ランプの熱によるひずみを解消することができる。
<実施形態5の構成>
本実施形態における「薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体」は、「ランプ保持枠」と、複数の「管状ランプ」と、を備えたものである。「ランプ保持枠」は、「保持部」を有する。「保持部」を除いた各構成については実施形態1から4で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
<実施形態5の構成の説明>
「保持部」は、枠本体部分から液晶基板配置側と反対側に突出した管状ランプを保持するためのものである。「液晶基板配置側と反対側」とは、例えば図3の例で説明すると、バックライトシールド(0307)側のことである。図9に保持部の一例を示す。図9は、本実施形態の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体の一例を示す斜視図である。図9の保持部(0903)は、実施形態4で説明したコの字形状の管状ランプ(0902)を保持している。図9で示すように、保持部(0903)が液晶基板配置側と反対側に突出しているために、管状ランプ(0902)と、図外の液晶基板との距離を適度に保つことができる。このため、熱膨張などによって液晶基板にひずみが生じることを防ぐことができる。また、図10(a)で示すように、保持部と同様に液晶基板配置側と反対側に突出した部分(1003)を設け、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体(1001)に、当該突出部分(1003)と接合する部分(1004)を設けた場合には、図10(b)で示すように薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体(1001)を積み重ねて収納することができるため、効率よく運搬することができ、コストの削減が期待できる。
<実施形態5の効果>
本実施形態は、管状ランプを保持するための保持部を有することにより、液晶基板との距離を適度に保つことができるため、熱膨張などのひずみを防ぐことができる。また、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を効率よく運搬することができ、コストを削減することができる。
<<実施形態6>>
<実施形態6の概要>
本実施形態は、管状ランプが熱絶縁部を有することを特徴とする薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体に関するものである。熱絶縁部を有することにより、裏蓋側の部材に対して熱を伝導することを防止することができる。
<実施形態6の構成>
本実施形態における「薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体」は、「ランプ保持枠」と、複数の「管状ランプ」と、を備えたものである。「管状ランプ」は、「熱絶縁部」を有する。「熱絶縁部」を除く各構成については実施形態1から5のいずれかで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
<実施形態6の構成の説明>
図11は、本実施形態における薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体の一例を含む斜視図である。「熱絶縁部」(1103)は、裏蓋側部材との熱絶縁のためのものであり、前記管状ランプ(1102)のブリッジ部分略中央部に有するものである。図11の例では、熱絶縁部(1103)は、裏蓋側部材の一例であるバックライトシールド(1104)との熱絶縁をするためのものである。「裏蓋側部材」とは、裏蓋側の部材であればいずれの部材をも含むものである。例えば、裏蓋側部材は、ランプの光を反射するための反射シートであってもよいし、あるいは、図11に示すように、反射シートの役割を一体化した裏蓋であるバックライトシールドであってもよい。また、熱絶縁部(1103)は、管状ランプ(1102)のブリッジ部分略中央部に有するものである。「略中央部」とは、おおよそ中央の部分のことである。熱絶縁部をブリッジ部分の略中央に有していることにより、裏蓋側部材への熱伝導を抑制することができる。図12は、本実施形態の熱絶縁部を含む部分断面図の一例である。図12に示すように熱絶縁部(1202)が、管状ランプ(1201)と、裏蓋側部材(1203)との間に配置されることで、裏蓋側部材(1203)に対して熱を伝導せずに済む。
<実施形態6の効果>
本実施形態は、熱絶縁のための熱絶縁部を管状ランプが有していることにより、ランプの熱を裏蓋側部材に対して伝導せずに済む。このため、裏蓋側部材に反射材などの特殊な加工を施している場合などであっても、ランプの熱によるひずみを防ぐことができる。
<<実施形態7>>
<実施形態7の概要>
本実施形態は、実施形態1から6のいずれかで説明した薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を有する薄型ディスプレイパネル構体に関するものである。
<実施形態7の構成>
本実施形態の「薄型ディスプレイパネル構体」は、「薄型ディスプレイ用ランプ保持構造体」と、「固定ホルダー」と、「液晶基板」と、を有する。薄型ディスプレイ用ランプ保持構造体については、実施形態1から6のいずれかで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
<実施形態7の構成の説明>
図3の例を再び用いて説明する。「固定ホルダー」(0304)とは、実施形態2で説明したように、液晶基板(0303)の外縁にそって配置される枠状体のものが挙げられる。固定ホルダー(0304)は、光学シート(0305)を配置する領域を有していてもよく、実施形態3で説明したように、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体(0306)のランプ保持枠が有する液晶基板側押さえ面によって光学シート(0305)を位置規制してもよい。このように薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体(0306)は、自身や他の部材を位置規制するための工夫が施されているために、自動機などによる積み重ね工程によって薄型ディスプレイ構体を生産することができるようになり、組立工数のコストを削減することができる。また、例えば液晶基板(0303)が実施形態2のところで説明したようなベゼルレス液晶基板である場合には、ベゼルを取り付けるための液晶パネルの組立工程が不要になり自動機などによる積み重ね工程を行うことで薄型ディスプレイパネル構体の生産ができる。このため、ベゼルレス液晶基板と、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を利用することによって、より一層自動機などによる積み重ね工程によって薄型ディスプレイパネル構体を生産することが可能となるため、大幅なコスト削減効果が期待できる。
<実施形態7の効果>
本実施形態は、実施形態1から6のいずれかで説明した薄型ディスプレイ用ランプ保持構造体と、固定ホルダーと、液晶基板と、を有しているために、自動機などで積み重ねるだけで組立工程を完結することができる薄型ディスプレイパネル構体を提供することができるため、大幅なコスト削減効果が期待できる。
<<実施形態8>>
<実施形態8の概要>
本実施形態は、薄型ディスプレイパネル構体の製造方法に関するものである。実施形態1から7で説明したように薄型ディスプレイ用ランプ保持構造体は、自動機などによって積み重ねることで組立を可能にした構成を有しているために、本実施形態のように上から部材を積み重ねていくだけで、薄型ディスプレイパネル構体の製造が可能となる。
<実施形態8の構成>
図13に本実施形態における薄型ディスプレイパネル構体の製造方法の処理の流れの一例を示す。図13に示すように、本実施形態の薄型ディスプレイパネル構体の製造方法は、「液晶基板配置工程」(S1301)と、「固定ホルダー配置工程」(S1302)と、「薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程」(S1303)と、を含む。液晶基板や、固定ホルダーや、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体については実施形態1から7で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
<実施形態8の構成の説明>
「液晶基板配置工程」(S1301)は、表示面側を略下側に向けて液晶基板を配置する。「表示面側」とは、例えば液晶基板を駆動するためのドライバ回路が配置されている面と反対の面のことである。「略下側に向けて」とは、表示面側を真下に向けてもよいし、必ずしも真下ではなく、ほぼ下側に向けていればよいことを意味する。なお、液晶基板配置工程(S1301)を行う前に、例えばフロントキャビネット体を配置する工程を含めてもよいし、フロントキャビネット体にシールド枠を配置する工程を含めてもよい。さらにはシールド枠を配置する工程においてモルトやスペーサと呼ばれる位置規制部材を配置してもよい。
「固定ホルダー配置工程」(S1302)は、液晶基板配置工程(S1301)にて液晶基板が配置された後に、必要な部材がある場合には、その必要な部材を配置し、さらに固定ホルダーを配置する。「必要な部材」とは、例えば液晶基板を駆動するためのドライバ基板が挙げられる。また、ドライバ基板は、例えばフロントキャビネット体に配置されてもよい。このようにドライバ基板を配置した後に固定ホルダーを配置することで、ドライバ基板の位置固定が実現できる。
「薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程」(S1303)は、固定ホルダー配置工程(S1302)にて固定ホルダーが配置された後に必要な部材がある場合には、その必要な部材を配置し、さらに、ランプ保持のための枠状体であるランプ保持枠と、前記ランプ保持枠の一辺から対向辺にブリッジ状に配置して保持される複数の管状ランプと、を備えた薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する。薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程(S1303)にて事前に配置すべき「必要な部材」とは、光学シートであり、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程(S1303)にて配置される前記薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体のランプ保持枠は、その液晶基板配置側に、前記固定ホルダーの枠内に配置される光学シートを位置規制するための枠面である液晶基板側押さえ面を有してもよい。固定ホルダーを配置することによって、光学シートの収納領域ができるため、当該固定ホルダーの枠内に光学シートを配置することで、光学シートのXY面内の位置決めができる。そして、光学シートが配置された固定ホルダーに、さらに薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置することで、光学シートのZ方向の位置決めができる。また、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体のランプ保持枠が液晶基板側押さえ面を有している場合には、光学シートを四辺の枠を用いて均等に押さえることができるため、光学シートにひずみが生じなくなり、輝度ムラを防ぐことができる。薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程(S1303)にて配置される薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体のランプ保持枠は、液晶基板の外縁にそって配置される枠状体である固定ホルダーの枠に重ねて自身を固定するために用いられる段差部を有してもよい。段差部を有していることにより、組立時の位置決めを容易に行うことができる。なお、薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程(S1303)を行った後には、例えば反射シートを配置する工程や、あるいは反射シートを配置する工程に代えて、光反射材を裏面に塗布したバックライトシールドを配置する工程を行ってもよい。また、バックライトシールドを配置した後に、フロントキャビネット体と、バックライトシールドとを係合する工程を行ってもよい。
<実施形態8の効果>
本実施形態の薄型ディスプレイパネル構体の製造方法によれば、各部材の上から自動機などで順に積み重ねを行っていくだけで、薄型ディスプレイパネル構体の組立工程を実行することができるため、従来の部材ごとに組立工程を行っていた場合に比べて、補強用部材のコストを削減できるとともに、組立工程の作業工数を削減することができるため、大幅なコスト削減効果が期待できる。
実施形態1の構成の一例を説明するための斜視図 実施形態1の管状ランプの一例を説明するための背面図 薄型ディスプレイパネル構体の組立構造を説明するための斜視図 実施形態2の構成の一例を説明するための斜視図 実施形態2の構成の一例を説明するための部分断面図 実施形態3の構成を説明するための斜視図 実施形態3の構成を説明するための部分断面図 実施形態4の構成の一例を説明するための背面図 実施形態5の構成の一例を説明するための斜視図 実施形態5の構成の一例を説明するための部分断面図 実施形態6の構成の一例を説明するための斜視図 実施形態6の構成の一例を説明するための部分断面図 実施形態7の製造方法の流れを説明する図 従来の液晶テレビの組立工程の一例を示す図
符号の説明
0101 ランプ保持枠
0102 管状ランプ
0301 フロントキャビネット体
0302 シールド枠
0303 液晶基板
0304 固定ホルダー
0305 光学シート
0306 薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体
0307 バックライトシールド

Claims (11)

  1. ランプ保持のための枠状体であるランプ保持枠と、
    前記ランプ保持枠の一辺から対向辺にブリッジ状に配置して保持される複数の管状ランプと、
    を備えた薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体。
  2. ランプ保持枠は、液晶基板の外縁にそって配置される枠状体である固定ホルダーの枠に重ねて自身を固定するために用いられる段差部を有する請求項1に記載の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体。
  3. ランプ保持枠は、その液晶基板配置側に、前記固定ホルダーの枠内に配置される光学シートを位置規制するための枠面である液晶基板側押さえ面を有する請求項1又は2に記載の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体。
  4. 前記液晶基板に代えて液晶基板と同等の機能を有する薄型ディスプレイ構体を利用する請求項2又は3に記載の薄型ディスプレイ用ランプ保持構造体。
  5. 前記管状ランプは、コの字形状であり、配置される管状ランプの端部は、すべて前記ランプ保持枠のいずれか一辺に配置されている請求項1から4のいずれか一に記載の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体。
  6. ランプ保持枠は、枠本体部分から液晶基板配置側と反対側に突出した管状ランプを保持するための保持部を有する請求項1から5のいずれか一に記載の薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体。
  7. 前記管状ランプは、前記管状ランプのブリッジ部分略中央部に裏蓋側部材との熱絶縁のための熱絶縁部を有する請求項1から6のいずれか一に記載の薄型ディスプレイ用ランプ保持構造体。
  8. 請求項1から7のいずれか一に記載の薄型ディスプレイ用ランプ保持構造体と、固定ホルダーと、液晶基板と、を有する薄型ディスプレイパネル構体。
  9. 薄型ディスプレイパネル構体の製造方法であって、
    表示面側を略下側に向けて液晶基板を配置する液晶基板配置工程と、
    液晶基板配置工程にて液晶基板が配置された後に、必要な部材がある場合には、その必要な部材を配置し、さらに固定ホルダーを配置する固定ホルダー配置工程と、
    固定ホルダー配置工程にて固定ホルダーが配置された後に必要な部材がある場合には、その必要な部材を配置し、さらに、ランプ保持のための枠状体であるランプ保持枠と、前記ランプ保持枠の一辺から対向辺にブリッジ状に配置して保持される複数の管状ランプと、を備えた薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程と、
    を含む薄型ディスプレイパネル構体の製造方法。
  10. 前記薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程にて配置される前記薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体のランプ保持枠は、液晶基板の外縁にそって配置される枠状体である固定ホルダーの枠に重ねて自身を固定するために用いられる段差部を有する請求項9に記載の薄型ディスプレイパネル構体の製造方法。
  11. 前記薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程にて事前に配置すべき必要な部材とは、光学シートであり、
    前記薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体を配置する工程にて配置される前記薄型ディスプレイパネル用ランプ保持構造体のランプ保持枠は、その液晶基板配置側に、前記固定ホルダーの枠内に配置される光学シートを位置規制するための枠面である液晶基板側押さえ面を有する請求項9又は10に記載の薄型ディスプレイパネル構体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009259777A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Samsung Electronics Co Ltd バックライトアセンブリとその製造方法、及びこれを含む液晶表示装置

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