JP2006351273A - 光偏向素子及び光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 出射光分布が狭く、一次光源の光量の利用効率が高く、簡素化された構成で画像品位の向上が容易な光偏向素子および光源装置を提供する。
【解決手段】 一次光源から発せられた光が入射する光入射面を有し且つ入射した光を導光し且つ導光された光を出射する光出射面33を有する導光体3と、光偏向素子4とを用いて光源装置を構成する。光偏向素子4は、導光体3からの出射光を入射する入光面41とその反対側に位置し入射した光を出射する出光面42とを有する。入光面41には2つのプリズム面44,45から構成されるプリズム列が互いに並列に複数配列されている。プリズム列のそれぞれは、その延在方向と直交する断面において、一次光源から遠い側に配置されているプリズム面45が、プリズム頂部に近い第1部分46では凹状をなし且つプリズム頂部から遠い第2部分47では凸状をなしている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ノートパソコン、液晶テレビ、携帯電話、携帯情報端末等において表示部として使用される液晶表示装置等を構成するエッジライト方式の光源装置およびそれに使用される光偏向素子に関するものであり、特に光源装置の導光体の光出射面側に配置される光偏向素子の改良に関するものである。
近年、カラー液晶表示装置は、携帯用ノートパソコンやパソコン等のモニターとして、あるいは液晶テレビやビデオ一体型液晶テレビ、携帯電話、携帯情報端末等の表示部として、種々の分野で広く使用されてきている。また、情報処理量の増大化、ニーズの多様化、マルチメディア対応等に伴って、液晶表示装置の大画面化、高精細化が盛んに進められている。
液晶表示装置は、基本的にバックライト部と液晶表示素子部とから構成されている。バックライト部としては、液晶表示素子部の直下に一次光源を配置した直下方式のものや導光体の側端面に対向するように一次光源を配置したエッジライト方式のものがあり、液晶表示装置のコンパクト化の観点からエッジライト方式が多用されている。
ところで、近年、比較的小さな画面寸法の表示装置であって観察方向範囲の比較的狭い例えば携帯電話機の表示部として使用される液晶表示装置等では、消費電力の低減の観点から、エッジライト方式のバックライト部として、一次光源から発せられる光量を有効に利用するために、画面から出射する光束の広がり角度をできるだけ小さくして所要の角度範囲に集中して光を出射させるものが利用されてきている。
このように観察方向範囲が限定される表示装置であって、一次光源の光量の利用効率を高め消費電力を低減するために比較的狭い範囲に集中して光出射を行う光源装置として、特開2001−143515号公報[特許文献1]において、導光体の光出射面に隣接して両面にプリズム形成面を有するプリズムシートを使用することが提案されている。この両面プリズムシートでは、一方の面である入光面及び他方の面である出光面のそれぞれに、互いに平行な複数のプリズム列が形成されており、入光面と出光面とでプリズム列方向を合致させ且つプリズム列どうしを対応位置に配置している。これにより、導光体の光出射面から該光出射面に対して傾斜した方向に出射光のピークを持ち適宜の角度範囲に分布して出射する光を、プリズムシートの入光面の一方のプリズム面から入射させ他方のプリズム面で内面反射させ、更に出光面のプリズムでの屈折作用を受けさせて、比較的狭い所要方向へ光を集中出射させることができる。
しかし、このような光源装置によれば、狭い角度範囲の集中出射が可能であるが、光偏向素子として使用されるプリズムシートとして両面に互いに平行な複数のプリズム列を、入光面と出光面とでプリズム列方向を合致させ且つプリズム列どうしを対応位置に配置することが必要であり、この成形が複雑になる。
特開平10−254371号公報[特許文献2]では、プリズム列を構成する一方の面の傾斜角αを4.7〜5.7度、他方の面の傾斜角βを34.2〜35度とすることで法線方向の輝度向上を図っているが、他方の面を平面としているため充分な効果が得られていない。
特表平9−507584号公報(国際公開WO94/20871公報)[特許文献3]及び特開平9−105804号公報[特許文献4]には、プリズム列を構成する一方の面を凸または凹の曲面としたプリズムシートが開示されている。また、特開2002−197908号公報[特許文献5]には、プリズム列を構成する一方の面を複数の平面または1つの凸曲面から構成したプリズムシートが開示されている。しかしながら、これらの公報には、プリズム列を構成する一方の面に凸面部分と凹面部分との組み合わせを用いることでプリズムシートを用いた光源装置の性能向上をはかることについては、記載がない。
特開2001−143515号公報 特開平10−254371号公報 特表平9−507584号公報 特開平9−105804号公報 特開2002−197908号公報
本発明の目的は、出射光の分布が非常に狭くコントロールされ、一次光源の光量の利用効率の向上が可能となり(即ち、一次光源から発せられる光を所要の観察方向へ集中して出射させる効率が高くなり)、しかも簡素化された構成で画像品位の向上が容易な光偏向素子および光源装置を提供することにある。
本発明によれば、上記目的を達成するものとして、
光を入射する入光面とその反対側に位置し入射した光を出射する出光面とを有しており、前記入光面には2つのプリズム面から構成されるプリズム列が互いに並列に複数配列されており、該プリズム列のそれぞれは、その延在方向と直交する断面において一方の前記プリズム面がプリズム頂部に近い第1部分では凹状をなし且つプリズム頂部から遠い第2部分では凸状をなしていることを特徴とする光偏向素子、
が提供される。
本発明の一態様においては、前記第1部分は前記プリズム列の配列方向の寸法が前記第2部分の1/5〜1/2である。本発明の一態様においては、前記プリズム列のそれぞれは、その前記断面において一方の前記プリズム面の第1部分が互いに傾斜角の異なる複数の直線から構成される。本発明の一態様においては、前記プリズム列のそれぞれは、その前記断面において一方の前記プリズム面の第1部分が曲線からなる。
本発明の一態様においては、前記プリズム列のそれぞれは、その前記断面において一方の前記プリズム面の第1部分は両端を結ぶ直線からの最大距離(d1)の前記プリズム列の配列ピッチ(P)に対する割合(d1/P)が0.1〜1%である。本発明の一態様においては、前記プリズム列のそれぞれは、その前記断面において一方の前記プリズム面の第2部分は両端を結ぶ直線からの最大距離(d2)の前記プリズム列の配列ピッチ(P)に対する割合(d2/P)が0.4〜5%である。
本発明の一態様においては、前記プリズム列のそれぞれは、他方の前記プリズム面が平面である。本発明の一態様においては、前記プリズム列のそれぞれは、一方の前記プリズム面の頂部振り分け角αが35°〜40°であり、他方の前記プリズム面の頂部振り分け角βが4°〜10°である。本発明の一態様においては、前記プリズム列は、その断面において、頂点の座標を原点とし、前記プリズム列のピッチPの長さを50と正規化したとき、点1(-5.51938,63.08698)、点2(0.0,0.0)、点3(4.0,5.30816)、点4(10.0,12.53522)、点5(28.0,36.9758)、点6(44.48062,63.08698)の6点またはその近傍点を繋いだ形状からなる。
また、本発明によれば、上記目的を達成するものとして、
一次光源と、該一次光源から発せられた光が入射する光入射面を有し且つ入射した光を導光し且つ導光された光を出射する光出射面を有する導光体と、該導光体の前記光出射面に対向して前記入光面が位置するように配置された請求項1〜9のいずれかに記載の光偏向素子とを備えていることを特徴とする光源装置、
が提供される。
本発明の一態様においては、前記光偏向素子は、前記プリズム列の他方の前記プリズム面が前記一次光源に近い側に配置され、前記プリズム列の一方の前記プリズム面が前記一次光源から遠い側に配置されている。本発明の一態様においては、前記一次光源が前記導光体のコーナー部に隣接して配置され、かつ前記光偏向素子のプリズム列が前記一次光源を略中心として略同心円状に配置されている。本発明の一態様においては、前記光偏向素子の出光面上に隣接配置された光拡散素子を備えており、該光拡散素子は平行光を入射したときの出射光分布の半値全幅が異方性を有している。
以上のような本発明の光偏向素子及び光源装置においては、入光面に互いに並列に配列された複数のプリズム列のそれぞれについて、2つのプリズム面のうちの一方がプリズム頂部に近い第1部分では凹状をなし且つプリズム頂部から遠い第2部分では凸状をなしているので、第1部分で反射した光と第2部分で反射した光とを互いに異なる様式にて所望方向へと偏向させることができ、これにより出射光の分布が非常に狭くコントロールされ、一次光源の光量の利用効率の向上が可能となり(即ち、一次光源から発せられる光を所要の観察方向へ集中して出射させる効率が高くなり)、しかも簡素化された構成で画像品位の向上が容易になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による面光源装置の一つの実施形態を示す模式的斜視図である。図1に示されているように、本実施形態の発明の面光源装置は、少なくとも一つの側端面を光入射面31とし、これと略直交する一つの表面を光出射面33とする導光体3と、この導光体3の光入射面31に対向して配置され光源リフレクタ2で覆われた線状または棒状の一次光源1と、導光体3の光出射面33上に配置された光偏向素子4およびその上に隣接配置された光拡散素子6と、導光体3の光出射面33とは反対側の裏面34に対向して配置された光反射素子5とから構成される。
導光体3は、XY面と平行に配置されており、全体として矩形板状をなしている。導光体3は4つの側端面を有しており、そのうちYZ面と平行な1対の側端面のうち、少なくとも一つの側端面を光入射面31とする。光入射面31は一次光源1と対向して配置されており、一次光源1から発せられた光は光入射面31に入射して導光体3内に導入される。本発明においては、例えば、光入射面31とは反対側の側端面32等の他の側端面にも一次光源を配置してもよい。
導光体3の光入射面31に略直交した2つの主面は、それぞれXY面と略平行に位置しており、いずれか一方の面(図では上面)が光出射面33となる。この光出射面33またはそれと反対側の裏面34のうちの少なくとも一方の面に粗面からなる指向性光出射機能部や、プリズム列、レンチキュラーレンズ列、V字状溝等の多数のレンズ列を光入射面31と略平行に並列形成したレンズ面からなる指向性光出射機能部を付与することによって、光入射面31から入射した光を導光体3中を導光させながら、光出射面33から光入射面31および光出射面33に直交する面(XZ面)内の出射光分布において指向性のある光を出射させる。このXZ面内分布における出射光分布のピークの方向が光出射面33となす角度をaとすると、この角度aは10〜40度とすることが好ましく、出射光分布の半値全幅は10〜40度とすることが好ましい。
導光体3の表面に形成する粗面やレンズ列は、ISO4287/1−1984による平均傾斜角θaが0.5〜15度の範囲のものとすることが、光出射面33内での輝度の均斉度を図る点から好ましい。平均傾斜角θaは、さらに好ましくは1〜12度の範囲であり、より好ましくは1.5〜11度の範囲である。この平均傾斜角θaは、導光体3の厚さ(t)と入射光が伝搬する方向の長さ(L)との比(L/t)によって最適範囲が設定されることが好ましい。すなわち、導光体3としてL/tが20を越え200以下程度のものを使用する場合は、平均傾斜角θaを0.5〜7.5度とすることが好ましく、さらに好ましくは1〜5度の範囲であり、より好ましくは1.5〜4度の範囲である。また、導光体3としてL/tが20以下程度のものを使用する場合は、平均傾斜角θaを7〜12度とすることが好ましく、さらに好ましくは8〜11度の範囲である。
導光体3に形成される粗面の平均傾斜角θaは、ISO4287/1−1984に従って、触針式表面粗さ計を用いて粗面形状を測定し、測定方向の座標をxとして、得られた傾斜関数f(x)から次の(1)式および(2)式を用いて求めることができる。ここで、Lは測定長さであり、Δaは平均傾斜角θaの正接である。
Δa=(1/L)∫0 L|(d/dx)f(x)|dx ・・・ (1)
θa=tan-1(Δa) ・・・ (2)
さらに、導光体3としては、その光出射率が0.5〜5%の範囲にあるものが好ましく、より好ましくは1〜3%の範囲である。これは、光出射率が0.5%より小さくなると導光体3から出射する光量が少なくなり十分な輝度が得られなくなる傾向にあり、光出射率が5%より大きくなると一次光源1の近傍で多量の光が出射して、光出射面33内でのX方向における光の減衰が著しくなり、光出射面33での輝度の均斉度が低下する傾向にあるためである。このように導光体3の光出射率を0.5〜5%とすることにより、光出射面から出射する光の出射光分布におけるピーク光の角度(ピーク角度)が光出射面の法線に対し50〜80度の範囲にあり、光入射面と光出射面との双方に垂直なXZ面における出射光分布の半値全幅が10〜40度であるような指向性の高い出射特性の光を導光体3から出射させることができ、その出射方向を光偏向素子4で効率的に偏向させることができ、高い輝度を有する面光源装置を提供することができる。
本発明において、導光体3からの光出射率は次のように定義される。光出射面33の光入射面31側の端縁での出射光の光強度(I0 )と光入射面31側の端縁から距離Lの位置での出射光強度(I)との関係は、導光体3の厚さ(Z方向寸法)をtとすると、次の(3)式のような関係を満足する。
I=I・[A/100](1−[A/100])L/t ・・・ (3)
ここで、定数Aが光出射率であり、光出射面33における光入射面31と直交するX方向での単位長さ(導光体厚さtに相当する長さ)当たりの導光体3から光が出射する割合(%)である。この光出射率Aは、縦軸に光出射面33からの出射光の光強度の対数をとり横軸に(L/t)をとり、これらの関係をプロットすることで、その勾配から求めることができる。
また、指向性光出射機能部が付与されていない他の主面には、導光体3からの出射光の一次光源1と平行な面(YZ面)での指向性を制御するために、光入射面31に対して略垂直の方向(X方向)に延びる多数のレンズ列を配列したレンズ面を形成することが好ましい。図1に示した実施形態においては、光出射面33に粗面を形成し、裏面34に光入射面31に対して略垂直方向(X方向)に延びる多数のレンズ列の配列からなるレンズ面を形成している。本発明においては、図1に示した形態とは逆に、光出射面33にレンズ面を形成し、裏面34を粗面とするものであってもよい。
図1に示したように、導光体3の裏面34あるいは光出射面33にレンズ列を形成する場合、そのレンズ列としては略X方向に延びたプリズム列、レンチキュラーレンズ列、V字状溝等が挙げられるが、YZ断面の形状が略三角形状のプリズム列とすることが好ましい。
このプリズム列を形成する場合には、その頂角を70〜150度の範囲とすることが好ましい。これは、頂角をこの範囲とすることによって導光体3からの出射光を十分集光させることができ、面光源装置としての輝度の十分な向上を図ることができるためである。すなわち、プリズム頂角をこの範囲内とすることによって、出射光分布におけるピーク光を含みXZ面に垂直な面において出射光分布の半値全幅が35〜65度である集光された出射光を出射させることができ、面光源素子としての輝度を向上させることができる。なお、プリズム列を光出射面33に形成する場合には、頂角は80〜100度の範囲とすることが好ましく、プリズム列を裏面34に形成する場合には、頂角は70〜80度または100〜150度の範囲とすることが好ましい。
なお、本発明では、上記のような光出射面33またはその裏面34に光出射機能部を形成する代わりにあるいはこれと併用して、導光体内部に光拡散性微粒子を混入分散することで指向性光出射機能を付与したものでもよい。また、導光体3としては、図1に示したような断面形状に限定されるものではなく、くさび状、船型状等の種々の断面形状を持つものが使用できる。
図2〜図4は、いずれも光偏向素子4におけるプリズム列の形状の説明図であり、光偏向素子4は主表面の一方を入光面41とし他方の面を出光面42とする。入光面41には多数のプリズム列が互いに並列に配列され、各プリズム列は光源側に位置する第1のプリズム面44と光源から遠い側に位置する第2のプリズム面45との2つのプリズム面から構成されている。図2〜図4に示した実施形態においては、第1のプリズム面44が平面である。また、第2のプリズム面45は、その延在方向と直交する断面において、プリズム頂部(最下端部)に近い第1部分46とプリズム頂部から遠い第2部分47とを有する。第1部分46は外方に向かって凹状をなしており、第2部分47は外方に向かって凸状をなしている。第1部分46は、プリズム列の配列方向(X方向)の寸法が、第2部分47の1/5〜1/2であるのが好ましい。その理由は、この寸法が1/5より小さくなると第1部分46の後述の機能が発揮されにくくなるからであり、この寸法が1/2より大きくなると第2部分47の後述の機能が発揮されにくくなるからである。
本実施形態では、プリズム列のそれぞれは、その断面において、第2のプリズム面45の第1部分46が2つの部分域461,462から構成されており且つ第2部分47が2つの部分域471,472から構成されている。部分域461,462は互いに傾斜角の異なる直線であり、部分域471,472は互いに傾斜角の異なる凸の円弧である。ここで、各部分域の傾斜角とは、プリズム列形成平面43に対する傾斜角度をいう。部分域が直線以外の円弧等の曲線からなる場合の傾斜角は、当該部分域の両端縁を結ぶ直線がプリズム列形成平面43の法線方向となす角をいう。
プリズム列のそれぞれは、プリズム面44の頂部振り分け角βが例えば4°〜10°であり、プリズム面45の頂部振り分け角αが例えば35°〜40°である。このようにすることで、高い集光効果を発揮させることができ、光源装置として高い輝度を得ることができる。ここで、頂部振り分け角α,βとは、プリズム列の頂角のプリズム列形成平面43の法線方向に対する右左の振り分け角であり、プリズム頂部近傍における第2のプリズム面45(部分域461)がプリズム列形成平面43の法線Nとなす角度をαとし、プリズム頂部近傍における第1のプリズム面44がプリズム列形成平面43の法線Nとなす角度をβとしている。尚、第1部分46の部分域462とプリズム列形成平面43の法線Nとのなす角度γは、例えば36°〜42°である。
光偏向素子4において、プリズム列のそれぞれについて、その断面においてプリズム面45の第1部分46は両端を結ぶ直線からの最大距離(d1)のプリズム列配列ピッチ(P)に対する割合(d1/P)が0.1〜1%であるのが好ましい。(d1/P)は、更に好ましくは0.3〜0.6%である。また、プリズム列のそれぞれは、その断面においてプリズム面45の第2部分47は両端を結ぶ直線からの最大距離(d2)の前記プリズム列の配列ピッチ(P)に対する割合(d2/P)が0.4〜5%であるのが好ましい。(d2/P)は、更に好ましくは0.7〜4%である。
第2のプリズム面45をこのような形状にすることにより、後述のように所望の集光特性を発揮でき輝度が向上する光偏向素子を得ることが容易になるとともに、一定の光学特性を有する光偏向素子を安定して製造することもできる。
具体的なプリズム列の断面形状としては、プリズム列の頂点の座標を原点としプリズム列の配列ピッチPの長さを50と正規化したとき、(x,z)座標表示で、点1(-5.51938,63.08698)、点2(0.0,0.0)、点3(4.0,5.30816)、点4(10.0,12.53522)、点5(28.0,36.9758)、点6(44.48062,63.08698)の6点またはその近傍点を繋いだ形状からなるものが挙げられる。ここで、点4と点5との間の部分域471の円弧形状の曲率半径は357.52326であり、点5と点6との間の部分域472の円弧形状の曲率半径は536.75469である。
次に、本発明の光偏向素子におけるプリズム列の2つのプリズム面44,45の機能について更に詳細に説明する。
図2に示される様に、導光体光出射面33からの光出射は、ピーク光が光出射面33に対して角度aをなすように分布してなされる。この光は、光偏向素子4のプリズム列のプリズム面44に入射し、プリズム面45により内面反射される。この内面反射により、ピーク光は反射光L1としてプリズム列形成平面43の大略法線方向へと偏向される。導光体光出射面33に対して角度aより大きな角度で出射して、光偏向素子4に入射し、ピーク光の内面反射位置より出光面42に近い位置において内面反射される光は、第2部分47の凸形状に基づき、反射光L2としてプリズム列形成平面43の大略法線方向へと偏向される。また、導光体光出射面33に対して角度aより小さな角度で出射して、光偏向素子4に入射し、ピーク光の内面反射位置より出光面42から遠い位置において内面反射される光の一部は、第1部分46の凹形状に基づき、反射光L3としてプリズム列形成平面43の大略法線方向へと偏向される。このようにして、主としてプリズム面45の形状及び更にはプリズム面44の形状に基づき、第1部分で内面反射した光と第2部分で内面反射した光とを互いに異なる様式にて偏向させることができ、プリズム列形成平面43の大略法線方向へと偏向される光の割合が高められるので、出射光の分布が非常に狭くコントロールされ、一次光源1の光量の利用効率の向上が可能となり、即ち一次光源1から発せられる光を所要の観察方向へ集中して出射させる効率を高めることができる。
本発明においては、プリズム面45の第1部分46を単一の円弧または非円の弧あるいは互いに傾斜角の異なる複数の円弧または非円の弧からなるものとすることができる。また、プリズム面45の第2部分47を単一の円弧または非円の弧あるいは互いに傾斜角の異なる複数の直線からなるものとすることができる。非円の弧としては、楕円弧、放物線弧等が挙げられる。このような場合においても、上記実施形態と同様な機能が得られる。尚、本発明において、プリズム面45の第1部分46の部分域461が直線以外の円弧等の曲線からなる場合の頂部振り分け角は、当該部分域の両端縁を結ぶ直線がプリズム列形成平面43の法線方向となす角をいう。
光偏向素子4からの出射光のXZ面内での出射光分布の半値全幅は、5度以上25度以下であることが好ましく、より好ましくは10〜20度の範囲であり、さらに好ましくは11〜15度の範囲である。これは、この出射光分布の半値全幅を5度以上とすることによって極端な狭視野化による画像等の見づらさをなくすことができ、25度以下とすることによって高輝度化を図ることができるためである。
一次光源1はY方向に延在する線状の光源であり、該一次光源1としては例えば蛍光ランプや冷陰極管を用いることができる。なお、本発明においては、一次光源1は線状光源に限定されるものではなく、LED光源、ハロゲンランプ、メタハロランプ等のような点光源を使用することもできる。特に、携帯電話や携帯情報端末機等の比較的小さな画面寸法の表示装置に使用する場合には、LED等の小さな点光源を使用することが好ましい。また、一次光源1は、図1に示したように、導光体3の一方の側端面に設置する場合だけでなく、必要に応じて対向する他方の側端面にもさらに設置することもできる。
本発明においては、図1に示したように、一次光源1として線状の光源を使用する場合には、光偏向素子4に形成するプリズム列は一次光源1と略平行な方向に延びるように、あるいは一次光源1と20°以下の傾きを有する方向に延びるように形成するが、光偏向素子4に形成するプリズム列の配置は使用する光源によって、導光体3中を伝搬する光の伝搬方向によって変更することができる。例えば、図5に示すように一次光源1としてLED光源等の略点状光源を導光体3のコーナー等に配置して使用する場合には、導光体3に入射した光は光出射面33と同一の平面内において一次光源1を略中心とした放射状に導光体3中を伝搬し、光出射面33から出射する出射光も同様に一次光源1を中心とした放射状に出射する。このような放射状に出射する出射光を、その出射方向に関わらず効率よく所望の方向に偏向させるためには、光偏向素子4に形成するプリズム列を一次光源1を取り囲むように略弧状に並列して配置することが好ましい。このように、プリズム列を一次光源1を取り囲むように略弧状に並列して配置することにより、光出射面33から放射状に出射する光の殆どが光偏向素子4のプリズム列に対して略垂直に入射するため、導光体3の光出射面33の全領域で出射光を効率良く特定の方向に向けることができ、輝度の均一性を向上させることができる。光偏向素子4に形成する略弧状のプリズム列は、導光体3中を伝搬する光の分布に応じてその弧状の程度を選定し、光出射面33から放射状に出射する光の殆どが光偏向素子4のプリズム列に対して略垂直に入射するようにすることが好ましい。具体的には、LED等の点状光源を略中心とした略同心円状に略円弧の半径が少しずつ大きくなるように並列して配置されたものが挙げられ、プリズム列の半径の範囲は、面光源装置における点状光源の位置と、液晶表示エリアに相当する面光源の有効エリアとの位置関係や大きさによって決定される。
光源リフレクタ2は一次光源1の光をロスを少なく導光体3へ導くものである。材質としては、例えば表面に金属蒸着反射層有するプラスチックフィルムを用いることができる。図示されているように、光源リフレクタ2は、光反射素子5の端縁部外面から一次光源1の外面を経て光拡散素子6の出光面端縁部へと巻きつけられている。他方、光源リフレクタ2は、光拡散素子6及び光偏向素子4を避けて、光反射素子5の端縁部外面から一次光源1の外面を経て導光体3の光出射面端縁部へと巻きつけることも可能である。
このような光源リフレクタ2と同様な反射部材を、導光体3の側端面31以外の側端面に付することも可能である。
光反射素子5としては、例えば表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックシートを用いることができる。本発明においては、光反射素子5として反射シートに代えて、導光体3の裏面34に金属蒸着等により形成された光反射層等とすることも可能である。
本発明の導光体3及び光偏向素子4は、光透過率の高い合成樹脂から構成することができる。このような合成樹脂としては、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂が例示できる。特に、メタクリル樹脂が、光透過率の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性に優れており、最適である。このようなメタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチルが80重量%以上であるものが好ましい。導光体3及び光偏向素子4の粗面の表面構造やプリズム列等の表面構造を形成するに際しては、透明合成樹脂板を所望の表面構造を有する型部材を用いて熱プレスすることで形成してもよいし、スクリーン印刷、押出成形や射出成形等によって成形と同時に形状付与してもよい。また、熱あるいは光硬化性樹脂等を用いて構造面を形成することもできる。更に、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂等からなる透明フィルムあるいはシート等の透明基材上に、活性エネルギー線硬化型樹脂からなる粗面構造またレンズ列配列構造を表面に形成してもよいし、このようなシートを接着、融着等の方法によって別個の透明基材上に接合一体化させてもよい。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、多官能(メタ)アクリル化合物、ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル類、アリル化合物、(メタ)アクリル酸の金属塩等を使用することができる。
以上のような一次光源1、光源リフレクタ2、導光体3、光偏向素子4および光反射素子5更には光拡散素子6からなる面光源装置の発光面(光偏向素子4の出光面42更には光拡散素子6の表面)上に、液晶表示素子を配置することにより液晶表示装置が構成される。液晶表示装置は、図1における上方から液晶表示素子を通して観察者により観察される。また、本発明においては、十分にコリメートされた狭い分布の光を面光源装置から液晶表示素子に入射させることができるため、液晶表示素子での階調反転等がなく明るさ、色相の均一性の良好な画像表示が得られるとともに、所望の方向に集中した光照射が得られ、この方向の照明に対する一次光源の発光光量の利用効率を高めることができる。
さらに、本発明においては、このように光偏向素子4によって狭視野化され高輝度化された光源装置において、輝度の低下をできる限り招くことなく、視野範囲を目的に応じて適度に制御するために、光偏向素子4の出光面上に光拡散素子6を隣接配置することができる。また、本発明においては、このように光拡散素子6を配置することによって、品位低下の原因となるぎらつきや輝度斑等を抑止し品位向上を図ることもできる。
光拡散素子6は、光偏向素子4の出光面側にて光偏向素子4と一体化させてもよいし、光拡散素子6を個別に光偏向素子4の出光面側に載置してもよいが、個別に光拡散素子6を配置するほうが好ましい。個別に光拡散素子6を載置する場合には、光拡散素子6の光偏向素子4に隣接する側の面には、光偏向素子4とのスティッキングを防止するため、凹凸構造を付与することが好ましい。同様に、光拡散素子6の出射面においても、その上に配置される液晶表示素子との間でのスティッキングを考慮する必要があり、光拡散素子6の出射面にも凹凸構造を付与することが好ましい。この凹凸構造は、スティッキング防止の目的のみに付与する場合には、平均傾斜角が0.7度以上となるような構造とすることが好ましく、さらに好ましくは1度以上であり、より好ましくは1.5度以上である。
本発明においては、輝度特性、視認性および品位等のバランスを考慮して光偏向素子4からの出射光を適度に拡散させる光拡散特性を有する光拡散素子6を使用することが必要である。すなわち、光拡散素子6の光拡散性が低い場合には、視野角を十分に広げることが困難となり視認性を低下させるとともに、品位改善効果が十分でなくなる傾向にあり、逆に光拡散性が高すぎる場合には光偏向素子4による狭視野化の効果が損なわれるとともに、全光線透過率も低くなり輝度が低下する傾向にある。そこで、本発明の光拡散素子6においては、平行光を入射したときの出射光分布の半値全幅が1〜13度の範囲であるものが使用される。光拡散素子6の半値全幅は、好ましくは3〜11度の範囲、さらに好ましくは4〜8.5度の範囲である。なお、本発明において光拡散素子6の出射光分布の半値全幅とは、図6に示すように、光拡散素子6に入射した平行光線が出射時にどの程度拡散して広がるかを示したもので、光拡散素子6を透過拡散した出射光の光度分布におけるピーク値に対する半値での広がり角の全幅の角度(Δθ)をいう。
このような光拡散特性は、光拡散素子6中に光拡散剤を混入したり、光拡散素子6の少なくとも一方の表面に凹凸構造を付与することによって付与することができる。表面に形成する凹凸構造は、光拡散素子6の一方の表面に形成する場合と両方の表面に形成する場合とでは、その程度が異なる。光拡散素子6の一方の表面に凹凸構造を形成する場合には、その平均傾斜角を0.8〜12度の範囲とすることが好ましく、さらに好ましくは3.5〜7度であり、より好ましくは4〜6.5度である。光拡散素子6の両方の表面に凹凸構造を形成する場合には、一方の表面に形成する凹凸構造の平均傾斜角を0.8〜6度の範囲とすることが好ましく、さらに好ましくは2〜4度であり、より好ましくは2.5〜4度である。この場合、光拡散素子6の全光線透過率の低下を抑止するためには、光拡散素子6の入射面側の平均傾斜角を出射面側の平均傾斜角よりも大きくすることが好ましい。また、光拡散素子6のヘイズ値としては8〜82%の範囲とすることが、輝度特性向上と視認性改良の観点から好ましく、さらに好ましくは30〜70%の範囲であり、より好ましくは40〜65%の範囲である。
本発明の光源装置においては、その発光面(光拡散素子6の出射面)の法線方向から観察した場合の表示エリア内における輝度が均一であることも要求される。この輝度の均一性は光源の表示エリアの大きさにも依存し、例えば、ノートパソコンやモニター等の表示エリアが大きい大型の光源装置では、比較的広い視野角特性が要求される場合があり、発光面から出射する出射光の分布をより広くすることが要求される。一方、携帯電話や携帯情報端末等の表示エリアが小さい小型の光源装置では、高輝度や表示品位向上が優先される場合があり、発光面からの出射する出射光分布は比較的狭くてもよい。このため、光拡散素子6としては、光源装置の表示エリアの大きさに応じて適切な光拡散特性を有するものを使用することが好ましい。
本発明においては、光偏向素子4を用いて導光体3からの出射光を法線方向等の特定な方向に出射させ、この出射光を異方拡散性を有する光拡散素子6を用いて所望の方向に出射させることもできる。この場合、光拡散素子6に異方拡散作用と光偏向作用の両方の機能を付与することもできる。例えば、凹凸構造としてレンチキュラーレンズ列やシリンドリカルレンズ形状体を用いたものでは、その断面形状を非対称形状にすることで、異方拡散作用と光偏向作用の両機能を付与することができる。
また、本発明においては、光源装置としての視野角を調整し、品位を向上させる目的で、光偏向素子4や光拡散素子6に光拡散材を含有させることもできる。このような光拡散材としては、光偏向素子4や光拡散素子6を構成する材料と屈折率が異なる透明な微粒子を使用することができ、例えば、シリコーンや、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、フッ素化メタクリレート等の単独重合体あるいは共重合体等が挙げられる。光拡散材としては、光偏向素子4による狭視野効果や光拡散素子6による適度な拡散効果を損なわないように、含有量、粒径、屈折率等を適宜選定する必要がある。例えば、光拡散材の屈折率は、光偏向素子4や光拡散素子6を構成する材料との屈折率差が小さすぎると拡散効果が小さく、大きすぎると過剰な散乱屈折作用が生じるため、屈折率差が0.01〜0.1の範囲とすることが好ましく、さらに好ましくは0.03〜0.08、より好ましくは0.03〜0.05の範囲である。また、光拡散材の粒径は、粒径が大きすぎると散乱が強くなりぎらつきや輝度の低下を引き起こし、小さすぎると着色が発生するため、平均粒径が0.5〜20μmの範囲とすることが好ましく、さらに好ましくは2〜15μm、より好ましくは2〜10μmの範囲である。
なお、本発明のような光偏向素子を用いた光源装置の出射光分布は、ピーク位置を境に、一次光源側での出射光分布がピ−ク光から遠くなるにつれ急激に輝度が低下し、一次光源から遠い側での出射光分布は比較的緩やかに輝度が低下する非対称な出射光分布を示す場合がある。例えば、このような出射光分布の光源装置を10インチ以上のノート型パソコン等の比較的広い視野角を必要とする液晶表示装置に用いる場合、比較的光拡散性の高い光拡散素子を光偏向素子の出光面上に配置し、出射光分布を広げて視野角を広げることが行われている。ヘイズ値が50%以上という光拡散性の強い光拡散素子を用いる場合には、出射光分布のピーク角度が1〜3度程度一次光源から遠い側に偏向される。このため、光偏向素子からの出射光分布のピーク角度がその出光面の法線方向に位置する場合、光拡散素子により出射光分布のピーク角度が、法線方向から1〜3度程度光源から遠い側に偏光され、結果として法線方向から観察した場合の輝度を極端に低下させることになる。これは、光拡散素子を使用することにより、光偏向素子から出射した出射光分布の非対称性は幾分緩和されるものの、比較的急激に輝度が低下する出射光分布の部位が法線方向位置するためである。このような輝度の極端な低下を避けるために、あらかじめ光偏向素子からの出射光分布のピーク角度を法線方向から光源側に1〜3度傾けておくことが好ましい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。なお、以下の実施例及び比較例における面光源装置の輝度分布の測定は次のようにして行った。
光源として冷陰極管を用い、インバータ(ハリソン社製HIU−742A)にDC12Vを印加して高周波点灯させた。輝度計の視野角度を0.1度にし、面光源装置の中央の面部分に位置するよう調整し、ゴニオ回転軸が回転するように調節した。それぞれの方向で回転軸を+80°〜−80°まで1°間隔で回転させながら、輝度計で出射光の輝度分布を測定した。角度は光源装置に対し法線方向を0°とし、一次光源側を負、それと反対側を正とした。
実施例
アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製アクリペットVH5#000)を用い射出成形することによって一方の面がマット(平均傾斜角1.1度)である導光体を作製した。該導光体は、216mm×290mm、厚さ2.0mm−0.7mmのクサビ板状をなしていた。この導光体の鏡面側に、導光体の長さ216mmの辺(短辺)と平行になるように、アクリル系紫外線硬化樹脂によってプリズム列のプリズム頂角100°、ピッチ50μmのプリズム列が並列に連設配列されたプリズム層を形成した。導光体の長さ290mmの辺(長辺)に対応する一方の側端面(厚さ2.0mmの側の端面)に沿って冷陰極管を光源リフレクタ(麗光社製銀反射フィルム)で覆い配置した。さらに、その他の側端面に光拡散反射フィルム(東レ社製E60)を貼付し、プリズム列配列面(裏面)に反射シートを配置した。以上の構成を枠体に組み込んだ。この導光体は、光入射面および光出射面の双方に垂直な面内での出射光光度分布の最大ピーク角度は光出射面法線方向に対して70度、半値全幅は22.5度であった。
一方、屈折率1.5064のアクリル系紫外線硬化性樹脂を用いて、断面が点1(-5.51938μm,63.08698μm)、点2(0.0μm,0.0μm)、点3(4.0μm,5.30816μm)、点4(10.0μm,12.53522μm)、点5(28.0μm,36.9758μm)、点6(44.48062μm,63.08698μm)の6点を繋いだ形状からなり、ピッチPが50μmである、図2〜4に示されるプリズム列が並列に連設されたプリズム列を、厚さ188μmのポリエステルフィルムの一方の表面に形成したプリズムシートを作製した。
このプリズムシートにおいて、頂部振り分け角αは37度であり、頂部振り分け角βは5度であり、角度γは39.7度であった。部分域461,462は直線であり、部分域471は円弧形状でその曲率半径は357.52326μmであり、部分域472は円弧形状でその曲率半径は536.75469μmであった。また、第1部分46はその両端を結ぶ直線からの最大距離(d1)のピッチPに対する割合(d1/P)が0.44%であり、第2部分47はその両端を結ぶ直線からの最大距離(d2)の前記プリズム列の配列ピッチ(P)に対する割合(d2/P)が2.2%であった。
得られたプリズムシートを、上記導光体の光出射面側にプリズム列形成面が向き、導光体の光入射面にプリズム稜線が平行でありプリズム面44(点1と点2とを結ぶ線に対応)が光源側となるように載置し、面光源装置を得た。この面光源装置の光入射面および光出射面の双方に垂直な面内での出射光輝度分布を求めたところ、図7の結果が得られた。図7において輝度スケールは相対値で示されている。
この面光源装置に液晶表示素子を配置して観察したところ、ぎらつき等のない高品位なものであった。
比較例
プリズムシートのプリズム列を、図8に示すように、断面が点1(-5.51938μm,63.08698μm)、点2(0.0μm,0.0μm)、点3(28.0μm,36.9758μm)、点4(44.48062μm,63.08698μm)の4点を繋いだ形状からなり、点2と点3とを結ぶ部分域は円弧形状でその曲率半径が601.30222μmであり、点3と点4とを結ぶ部分域は円弧形状でその曲率半径は536.75469μmで、ピッチPが50μmである形状にしたこと以外は、実施例と同様にして面光源装置を得た。この面光源装置の光入射面および光出射面の双方に垂直な面内での出射光輝度分布を求めたところ、図9の結果が得られた。図9の輝度スケールは図7のものと同一である。
本発明による光源装置を示す模式的斜視図である。 本発明の光偏向素子の入光面のプリズム列の形状の説明図である。 本発明の光偏向素子の入光面のプリズム列の形状の説明図である。 本発明の光偏向素子の入光面のプリズム列の形状の説明図である。 略点状光源を導光体のコーナー部に隣接配置した本発明による光源装置を示す斜視図である。 光拡散素子からの出射光分布の半値全幅の説明図である。 本発明の光源装置の輝度分布を示す図である。 比較例の光偏向素子の入光面のプリズム列の形状の説明図である。 比較例の光源装置の輝度分布を示す図である。
符号の説明
1 一次光源
2 光源リフレクタ
3 導光体
31 光入射面
32 側端面
33 光出射面
34 裏面
4 光偏向素子
41 入光面
42 出光面
43 プリズム列形成平面
44 第1のプリズム面
45 第2のプリズム面
46 第1部分
461,462 部分域
471,472 部分域
47 第2部分
5 光反射素子
6 光拡散素子

Claims (7)

  1. 光を入射する入光面とその反対側に位置し入射した光を出射する出光面とを有しており、前記入光面には2つのプリズム面から構成されるプリズム列が互いに並列に複数配列されており、該プリズム列のそれぞれは、その延在方向と直交する断面において一方の前記プリズム面がプリズム頂部に近い第1部分では凹状をなし且つプリズム頂部から遠い第2部分では凸状をなしていることを特徴とする光偏向素子。
  2. 前記第1部分は前記プリズム列の配列方向の寸法が前記第2部分の1/5〜1/2であることを特徴とする、請求項1に記載の光偏向素子。
  3. 前記プリズム列のそれぞれは、その前記断面において一方の前記プリズム面の第1部分が互いに傾斜角の異なる複数の直線から構成されることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の光偏向素子。
  4. 前記プリズム列のそれぞれは、その前記断面において一方の前記プリズム面の第1部分が曲線からなることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の光偏向素子。
  5. 前記プリズム列のそれぞれは、その前記断面において一方の前記プリズム面の第1部分は両端を結ぶ直線からの最大距離(d1)の前記プリズム列の配列ピッチ(P)に対する割合(d1/P)が0.1〜1%であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の光偏向素子。
  6. 一次光源と、該一次光源から発せられた光が入射する光入射面を有し且つ入射した光を導光し且つ導光された光を出射する光出射面を有する導光体と、該導光体の前記光出射面に対向して前記入光面が位置するように配置された請求項1〜5のいずれかに記載の光偏向素子とを備えていることを特徴とする光源装置。
  7. 前記光偏向素子は、前記プリズム列の他方の前記プリズム面が前記一次光源に近い側に配置され、前記プリズム列の一方の前記プリズム面が前記一次光源から遠い側に配置されていることを特徴とする、請求項6に記載の光源装置。
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