JP2006350452A - 撮影表示装置およびそのキャリブレーションデータ算出方法 - Google Patents

撮影表示装置およびそのキャリブレーションデータ算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 スクリーンへ画像表示を行うとともにスクリーンまたはスクリーン近傍の情報を含む画像を撮像して情報入力を可能とした撮影表示装置において、情報入力を正確かつ容易に行うことができるようにする。
【解決手段】 画像変調手段2と、スクリーン5と、撮像手段7と、導光手段4と、スクリーン5に表示される画像と撮像手段7により撮像される裏面透過光12による画像との間の画素位置を対応させるキャリブレーションデータを求める制御手段と、制御手段により求めたキャリブレーションデータを用いて、撮像手段7で撮像される裏面透過光12による画像の画像位置を、スクリーン5表示される画像に対する相対位置として算出する位置演算手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影表示装置およびそのキャリブレーションデータ算出方法に関する。例えば、スクリーンへ画像表示を行うとともにスクリーンまたはスクリーン近傍の画像を撮像して情報入力を可能とする撮影表示装置およびそのキャリブレーションデータ算出方法に関する。
従来、スクリーンへ画像表示を行うとともにスクリーンまたはスクリーン近傍の画像を撮像して情報入力を行うことができるようにした撮影表示装置が知られている。例えば、透過型スクリーンに画像を投影し、その投影画像上で、指し棒、ペンなどの入力手段により、ポインティングしたり、移動したりするとき、そのポインティング位置情報や移動軌跡の画像などを取得する装置が知られている。このような装置は、会議、プレゼンテーションなどに好適に用いることができる。
例えば、特許文献1には、プロジェクタが投影する画像とその画像上に照射された光学的ポインタの照射光をカメラで撮像し画像処理を施すことにより光学的ポインタの照射位置を認識できるようにするための、プレゼンテーションのポインタ位置認識と再投影の方法が記載されている。
特許文献2には、入力板を裏面から撮像するカメラにより、入力板表面に接触または接近するペンの移動軌跡を撮像し、座標演算部でペンの位置座標を算出し、投影画像に重ね合わせる入力システムおよび投射型表示システムが記載されている。この場合、投影画像の表示位置は、入力板と異なるスクリーンの場合と、入力板自体の場合とが記載されている。
特許文献3には、プロジェクタから投影された画像を平面導波路により導光して、導光方向に沿って面間距離が減少するようなテーパを設けた導波路に沿って伝搬させることで、テーパを設けた導波路の一方の面から出射させることにより、投影画像を表示する導波路ディスプレーが記載されている。
特許文献4には、特許文献3の導波路ディスプレーの出射面側にプリズムシートを配置し、プリズムシートを透過した光を導光し、カメラで撮像するフラットパネルカメラが記載されている。
特開2004−118807号公報(図1−3) 特開2000−148375号公報(図1−6) 特表2003−528356号公報(図1、2) 特表2004−515170号公報(図1、2)
しかしながら、上記のような従来の撮影表示装置は、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、スクリーンに画像を投影する照射系とポインタの画像を撮像する受光系との光路をスプリッタで分割し、それぞれに用いるレンズを共通使用している。そのため、スクリーン上の画像位置とポインタの位置とが対応するようになっているものの、照射系の投影する画像の表示面と受光系の撮像面の大きさを一致させる必要があるので、設計の自由度が制約され、製作コストが高価につくという問題がある。
照射系、受光系に相異なる光学系を採用して焦点距離や倍率などをデバイスごとに最適化することも考えられるが、その場合、照射系と受光系との位置関係や倍率のずれを調整する手間がかかるという問題がある。
特許文献2に記載の技術では、投影機とカメラとを別個に備えるため、スクリーンへの投影画面とスクリーン上の入力画面との間の、位置、倍率を調整する手間がかかる。また、ペンの位置を撮像した画像から座標演算部により画像処理して算出し、スクリーンに表示するので迅速な表示や入力処理を行うことができないという問題がある。
このような問題は、特許文献3、4に記載の技術を組み合わせて、撮影表示装置を構成した場合も同様である。すなわち、カメラやプロジェクタが別個の光学系を備えるため、位置関係の調整の手間がかかるという問題がある。
特にこの場合、テーパ上の導波路を用いて反射を繰り返して画像を拡大投射するので、カメラやプロジェクタの取付誤差などが微小であっても、顕著に拡大され倍率誤差が生じやすいので、調整が格段に難しくなるという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、スクリーンへ画像表示を行うとともにスクリーンまたはスクリーン近傍の情報を含む画像を撮像して情報入力を可能とした撮影表示装置において、情報入力を正確かつ容易に行うことができる撮影表示装置およびそのキャリブレーションデータ算出方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、入力される画像情報に応じて画像を変調して変調光として投影する画像変調手段と、前記変調光を透過して、該変調光による画像を観察可能に表示する透過型スクリーンと、該透過型スクリーンから前記変調光の透過方向と逆方向に出射されるスクリーン裏面光による画像を撮像する撮像手段と、前記画像変調手段から投影される前記変調光を導光して前記透過型スクリーンに向けて出射するとともに、前記スクリーン裏面光を導光して前記撮像手段に向けて出射する導光手段と、前記透過型スクリーンに表示される画像と、前記撮像手段により撮像される前記スクリーン裏面光による画像との間の画素位置を対応させるキャリブレーションデータを求める演算関数生成手段と、該演算関数生成手段により求めたキャリブレーションデータを用いて、前記撮像手段で撮像される前記スクリーン裏面光による画像の画像位置を、前記透過型スクリーンに表示される画像に対する相対位置として算出する位置演算手段とを備える構成とする。
この発明によれば、画像変調手段により、入力された画像情報に応じた画像を変調し、導光手段を通して透過型スクリーンに観察可能に表示できる。また、撮像手段によりスクリーン裏面光を撮像することができる。そして、演算関数生成手段により、透過型スクリーンに表示される画像(以下、スクリーン表示画像と称する)とスクリーン裏面光による画像(以下、スクリーン裏面光画像と称する)との間の画素位置を対応させるキャリブレーションデータを求めることができる。そして、位置演算手段により、このキャリブレーションデータを用いて、スクリーン裏面光画像の画像位置を、スクリーン表示画像に対する相対位置として算出することができる。そのため、スクリーン表示画像とスクリーン裏面光画像の位置関係や倍率などが異なっていても、スクリーン表示画像に対するスクリーン裏面光画像の相対的な位置関係を対応させることができる。
例えば、指、指し棒、ポインタなどの入力手段により、透過型スクリーン上の所定位置にスクリーン裏面光を発生させて情報入力を行う場合、スクリーン表示画像に対する相対位置を正確に取得することができる。
ここで、キャリブレーションデータは、画素位置(座標)の対応表のデータであってもよいが、画素位置の対応関係を演算関数で表したときの、演算関数を特定するデータであってもよい。演算関数を特定するデータは、例えば、演算関数が多項式で表される場合に、多項式の係数を表すデータ群を挙げることができる。
演算関数は、所定の精度を満足する範囲であれば、近似的に対応させるものであってもよい。その場合、個々の画素位置ではなく、画素が含まれる領域の変形や移動から、その領域内の画素の対応関係を求めることにより、演算関数を簡素化することができる。
また、キャリブレーションデータは、スクリーン裏面光画像の画像位置からスクリーン表示画像上の画素位置を算出できるデータとは限らず、スクリーン表示画像に区画領域が形成される場合、どの区画領域に属するかを判定する条件式を表すデータであってもよい。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の撮像表示装置において、前記導光手段が、導光路の両端に、前記画像変調手段から投影された前記変調光の入射部と、前記撮像手段への前記スクリーン裏面光の出射部とを兼ねる第1の端部と、前記透過型スクリーンへの前記変調光の出射部と、前記透過型スクリーンを透過した前記スクリーン裏面光の入射部とを兼ねる第2の端部を備える構成とする。
この発明によれば、画像変調手段から投影された変調光が第1の端部から導光手段の導光路に入射されて第2の端部から出射され、スクリーン裏面光が第2の端部から導光手段の導光路に入射されて第1の端部に出射されるから、1つの導光路を共有することができるので、簡素な構成とすることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の撮像表示装置において、前記導光手段の前記第1の端部と、前記画像変調手段および前記撮像手段との間に、前記第1の端部に入出射する前記変調光および前記スクリーン裏面光との光路を分岐する光分岐手段を設けた構成とする。
この発明によれば、光分岐手段により、第1の端部側の光路を分岐するので、画像変調手段と撮像手段とを相異なる位置に配置しても、第1の端部に対して同一の光路を通して入出射させることができる。そのため、導光手段の光路を共通化することができる。したがって、導光手段に起因する倍率誤差や画像歪みなどが共通となるので、演算関数生成手段によりキャリブレーションデータを精度よく求めることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の撮影表示装置において、前記導光手段が、前記画像変調手段により投影された前記変調光を、対向する平行反射面の間で内部反射させて導光する平行平板状の第1導光部と、対向する2平面が一端から他端に向けて対向する面間隔を狭めるテーパ状部材からなり、前記第1導光部により導光された前記変調光が前記テーパ部材の一端側から入射して、前記対向する2平面のうち、一方において内部反射され、他方において入射角に応じて内部反射または透過されることにより、前記対向する2平面の他方から、前記変調光の画像を投影できるようにした第2導光部とを備え、前記第2導光部の前記対向する2平面の他方を前記透過型スクリーンに対面して配置した構成とする。
この発明によれば、導光手段が第1導光部と第2導光部を備える板状に構成されるので、表示画面の大きさに比べて薄型のコンパクトな装置とすることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の撮影表示装置において、前記演算関数生成手段により求められたキャリブレーションデータを記憶する記憶手段を備え、前記位置演算手段が、前記記憶手段に記憶されたキャリブレーションデータを用いて、前記撮像手段で撮像される前記スクリーン裏面光による画像の画像位置を、前記透過型スクリーンに表示される画像に対する相対位置として算出できるようにした構成とする。
この発明によれば、記憶手段に、演算関数生成手段により求められたキャリブレーションデータを記憶して、それを用いて位置演算手段による位置算出を行うことができるので、製造時や、初期設定時などに、キャリブレーションデータを求めるだけで、以後、スクリーン表示画像とスクリーン裏面光画像との間の位置関係の対応をとることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1に記載の撮影表示装置において、前記入力される画像情報の少なくとも一部は、情報入力を行うキーボードを模擬したキーボード画像であり、前記位置演算手段により、前記撮像手段で撮像された前記スクリーン裏面光による画像と前記キャリブレーションデータとから、前記キーボード画像において操作されたキーを検出する構成とする。
この発明によれば、透過型スクリーンにスクリーン表示画像としてキーボード画像を表示し、操作者が、表示面の側に指などで適宜のキーの上に指を置くと、撮像手段により透過型スクリーンの表示面の裏面側から、その指の像を撮像することができる。そして、位置演算手段によりその指の画像位置を、キーボード画像との相対位置として算出することにより、操作されたキーを検出することができる。このとき、キーボード画像を移動しても、キャリブレーションデータによりキーボード画像に対する相対位置を算出するので、移動位置に応じて正確に対応させることができる。そのため、必要に応じて透過型スクリーン上の任意の位置にキーボードを出現させても、正確な情報入力を行うことができる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の撮影表示装置において、前記撮像手段が、撮像素子と、前記スクリーン裏面光による画像を前記撮像素子の撮像面上に結像する撮影光学手段とを備え、該撮影光学手段が、前記透過型スクリーンにおける前記変調光の表示面と前記撮像素子の撮像面とを共役な関係とするように設けられた構成とする。
この発明によれば、撮影光学手段により、変調光の表示面と撮像素子の撮像面とが共役な関係とされるので、スクリーン裏面光画像として、変調光の表示面上の画像を撮像することができる。
請求項8に記載の発明では、請求項1に記載の撮影表示装置において、前記画像変調手段が、前記変調光により前記透過型スクリーンの全面または一部への照明光を形成できるようにした構成とする。
この発明によれば、変調光により、透過型スクリーンへの照明光を形成することができるので、透過型スクリーン上に被写体が置かれたときに、その被写体の反射光をスクリーン裏面光として撮像することができる。そのため、特に照明光源を設けなくても、透過型スクリーン上の被写体を照明して、スクリーン裏面光画像の撮像を行うことができる。
このとき、照明光を透過型スクリーンを全面に照射するようにすると、透過型スクリーンのどの位置に被写体が置かれてもその画像位置を取得することができる。
また、照明光を透過型スクリーンの一部に照射するようにすると、例えば、被写体が、指や指し棒などの情報入力を行う手段であって、情報入力位置が所定の領域に限定される場合、所定領域のみを照明することにより、所定領域外の画像を誤検出してしまうことを防止できる。
また、変調光は、照明を行うタイミングと、照明を行わないタイミングとを時分割して交互に異なる変調を行うようにしてもよい。例えば、照明を行わないタイミングでは、スクリーン表示画像を変調し、照明を行うタイミングでは、所定領域内を高輝度に照射する、例えば白画像を変調してもよい。このタイミングの切替は、目視あるいは撮像において、ちらつき、フリッカが生じないような周期で行うようにすることが好ましい。
請求項9に記載の発明では、請求項8に記載の撮影表示装置において、前記画像変調手段により形成される前記照明光が、前記撮像手段により撮像が行われるタイミングと連動して形成されるようにした構成とする。
この発明によれば、画像変調手段により形成される照明光が、撮像が行われるタイミングと連動して形成されるので、撮像に必要なタイミングのみで照明を行うことができるので照明の効率が向上する。
請求項10に記載の発明では、請求項1に記載の撮影表示装置において、前記透過型スクリーン上もしくは前記透過型スクリーンの近傍に配置される被写体に照明光を照射することができる照明光源を備え、該照明光源により照射された照明光の反射光により前記スクリーン裏面光が形成できるように前記照明光源を設けた構成とする。
この発明によれば、透過型スクリーン上に被写体が置かれたときに、その被写体に照明光源から照明光を照射して、その反射光をスクリーン裏面光として撮像することができる。そのため、透過型スクリーン上の被写体を良好に撮像することができる。
請求項11に記載の発明では、請求項10に記載の撮影表示装置において、前記照明光源により形成された照明光が、前記撮像手段により撮像が行われるタイミングと連動して形成されるようにした構成とする。
この発明によれば、照明光源により形成される照明光が、像が行われるタイミングと連動して形成されるので、撮像に必要なタイミングのみで照明を行うことができるので照明の効率が向上する。
請求項12に記載の発明では、請求項10に記載の撮影表示装置において、前記照明光源が、赤外光を照明光として照射する構成とする。
この発明によれば、照明光が赤外光なので、照明されても観察されるスクリーン表示画像に影響しないので、良好な表示を行いつつスクリーン裏面光画像を撮像することができる。
請求項13に記載の発明では、請求項10に記載の撮影表示装置において、前記導光手段が、前記画像変調手段により投影された前記変調光を、対向する平行反射面の間で内部反射させて導光する平行平板状の第1導光部と、対向する2平面が一端から他端に向けて対向する面間隔を狭めるテーパ状部材からなり、前記第1導光部により導光された前記変調光が前記テーパ部材の一端側から入射して、前記対向する2平面のうち、一方において内部反射され、他方において入射角に応じて内部反射または透過されることにより、前記対向する2平面の他方から、前記変調光の画像を投影できるようにした第2導光部とを備え、前記照明光源が、前記照明光を、前記変調光による画像に重ね合わせるための重ね合わせ画像情報に応じて画像を変調した照明光として照射する照明光変調手段を備え、前記照明光源が、前記導光手段の前記第2導光部を挟んで前記透過型スクリーンに対向して配置され、前記照明光が、前記第2導光部の前記対向する2平面の一方から入射して、前記対向する2平面の他方から前記透過型スクリーンに向けて出射される構成とする。
この発明によれば、請求項4に記載の発明と同じ導光手段を有する構成となっているので、請求項4に記載の発明と同様の作用効果を備える。
さらに、照明光源が、第2導光部を挟んで透過型スクリーンに対向して配置されるから、第2導光部の対向する2平面の一方に浅い入射角で入射するため、照明光が第2導光部を透過して、透過型スクリーンに向けて出射される。そのため、照明光の光路が簡素となり、効率の高い照明を行うことができる。
照明光源は、適宜の構成を採用することができるが、導光手段、画像変調手段と同様の構成からなる、第2の導光手段、第2の画像変調手段を組み合わせた構成としてもよい。このような構成にすれば、照明光源を薄型のコンパクトな構成とすることができる。
また、それらに加えて、第2の導光手段からの出射光を集光して略平行光とするプリズムシートなどの光学部材を組み合わせた構成としてもよい。
請求項14に記載の発明では、請求項1に記載の撮影表示装置において、前記透過型スクリーンが、入射光を略一定方向に集光して視野角を広げるために拡散させて出射するプリズムシートである構成とする。
この発明によれば、プリズムシートにより透過型スクリーンを構成するので、光利用効率の高い透過型スクリーンとすることができる。
プリズムシートとしては、例えば、変調光の入射面側に同心円状に配置されたマイクロプリズムアレイが設けられ、出射面側に視野角を広げるための光拡散部が形成された構成を採用することができる。ただし、入射光を略一定方向に集光して視野角を広げるために拡散させて出射できる構成であれば、このような構成には限定されない。例えばリアプロジェクタ装置などに用いられる適宜のプリズムシートを採用することができる。
請求項15に記載の発明では、請求項1に記載の撮影表示装置において、前記キャリブレーションデータを求めるために前記透過型スクリーンに表示するテストパターン画像を記憶するパターン記憶手段を備え、前記画像変調手段が、前記パターン記憶手段に記憶されたテストパターン画像を前記画像情報として入力可能に構成され、前記画像変調手段が、前記テストパターン画像を投影し、前記導光手段により前記透過型スクリーンに出射して、前記透過型スクリーンに表示される画像を形成するとともに、前記撮像手段が、前記透過型スクリーンからの戻り光を前記スクリーン裏面光として撮像して、前記スクリーン裏面光による画像を形成し、前記演算関数生成手段が、これらの前記透過型スクリーンに表示される画像および前記スクリーン裏面光による画像を用いて、前記キャリブレーションデータを求めるようにした構成とする。
この発明によれば、パターン記憶手段に記憶されたテストパターン画像を画像情報として、画像変調手段により画像を変調し、その変調光を導光手段に導光させて、透過型スクリーンに投影し、そのときの透過型スクリーンからの戻り光をスクリーン裏面光として撮像手段により撮像し、演算関数生成手段によりそのスクリーン裏面光画像を用いてキャリブレーションデータを求めることができる。そのため、例えば、キャリブレーションを行うためのテストパターン画像が印刷されたテストチャートなどをセットしてキャリブレーション動作を行わなくてもよいので、キャリブレーションデータを求めることが容易となる。また、テストチャートの配置誤差や、経時劣化などによるキャリブレーション精度の悪化などを防止することができる。
請求項16に記載の発明では、請求項1に記載の撮影表示装置のキャリブレーションデータ算出方法であって、前記画像情報として、前記撮像手段が撮像する前記透過型スクリーン上の領域を検出するためのテストパターン画像を入力し、該テストパターン画像を前記画像変調手段で変調して前記透過型スクリーンに表示する第1のステップと、前記第1のステップで変調され、前記透過型スクリーンに表示されたテストパターン画像の戻り光を、前記スクリーン裏面光として前記撮像手段により撮像する第2のステップと、前記演算関数生成手段により、前記第2のステップで撮像したテストパターン画像の戻り光による画像の画像位置情報から、前記撮像手段が撮像する前記透過型スクリーンの領域を求め、前記第1のステップで入力したテストパターン画像の領域情報と比較演算することにより前記キャリブレーションデータを求める第3のステップとを備える方法とする。
この発明によれば、第1のステップで、テストパターン画像を変調し、その画像を透過型スクリーンに表示する。そして、第2のステップで、透過型スクリーンに表示されたテストパターン画像の戻り光をスクリーン裏面光として撮像手段により撮像する。そして、第3のステップで、テストパターン画像に対応するスクリーン裏面光画像の画像位置情報から、スクリーン裏面光画像上における透過型スクリーンの領域を求め、テストパターン画像の領域情報と比較演算することにより、テストパターン画像のスクリーン裏面光画像上における位置、形状、倍率などの情報を求めることができる。そして、それらの情報をもとに、キャリブレーションデータを求める。そのため、キャリブレーションデータを、テストパターン画像の領域を、移動、変形する変換データとして求めることができる。
ここで、テストパターンの画像の領域は、単数でも複数でもよい。
本発明の撮影表示装置によれば、透過型スクリーンに表示するスクリーン表示画像と、スクリーンまたはスクリーン近傍の情報を含むスクリーン裏面光画像との位置関係や倍率などが異なっていても、キャリブレーションデータを求めることにより、スクリーン表示画像に対するスクリーン裏面光画像の相対的な位置関係を対応させることができるので、スクリーン表示画像によって情報入力が容易な入力画面を形成して正確な情報入力を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明のキャリブレーションデータ算出方法によれば、テストパターン画像の戻り光によるスクリーン裏面光画像を撮像して、その位置、形状、倍率などの情報を求め、キャリブレーションデータをテストパターン画像の領域を移動、変形する変換データとして求めるので、演算が簡素となるとともに、テストチャートなどをセットするといった手間を省くことができ、またテストチャートの配置誤差や経時劣化などの影響を受けることがなく正確なキャリブレーションデータの算出を行うことができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するための機能ブロック図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するための模式的な側面説明図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するために模式的な正面説明図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の画像処理手段の概略構成について説明するための機能ブロック図である。図5(a)、(b)、(c)は、本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置に用いるテストパターン画像の例について説明するための模式図である。
本実施形態の撮像表示装置100は、図1に示すように、画像データ200(画像情報)を入力して、表示光10(変調光)を透過型スクリーンに表示するとともに、透過型スクリーンから表示光10と逆方向に出射される裏面透過光12(スクリーン裏面光)を撮像し、表示光10が透過型スクリーン上に形成するスクリーン表示画像と、裏面透過光12を撮像した画像(スクリーン裏面光画像)との間の画素位置を対応させるキャリブレーションを可能としたものである。
それにより、スクリーン表示画像として、観察、鑑賞する画像の他に、例えばボタンやキーボードなどの情報入力部の画像を形成し、それらの情報入力部の表示位置に、例えば指し棒や指などで触れるなどして情報入力を行う光学的なタッチパネルのユーザインターフェースを備えるものである。
撮像表示装置100の概略構成は、画像変調手段2、投影レンズ3、導光手段4、スクリーン5(透過型スクリーン)、撮像手段7、および画像処理手段1からなる。
画像変調手段2は、画像処理手段1に入力された画像データ200に応じた画像信号201により変調された画像を表示し、表示光10として投影レンズ3に向けて投射するもので、略矩形状の表示面に光のON/OFF制御が可能な画素を格子状に配列した構成を採用することができる。画素数は、所望の解像度に応じて適宜数とすることができる。本実施形態では、例えば1078×768とした例で説明する。
画像変調手段2の具体的な構成は、特に図示しないが、本実施形態では、液晶ディスプレイ(以下、LCDと称する)と、LCDを背後から照明するバックライトの組合せを採用している。ただし、画像変調手段2の構成は、これに限定されるものではなく、例えば、光をマイクロミラーデバイスにより変調する反射型の変調デバイスなどを採用してもよい。
投影レンズ3は、表示光10を拡大投影して、導光手段4に入射させるための光学素子であり、適宜倍率の投影光学系を採用することができる。レンズの種類、構成は、特に限定されず、適宜のレンズまたはレンズ群を採用することができる。
導光手段4は、投影レンズ3から出射された表示光10をスクリーン5に導光する導光路と、スクリーン5から出射される裏面透過光12を撮像レンズ7に入射させる導光路とを備える。それぞれの導光路は、全部または一部が共通であってもよいし、それぞれ異なる導光路であってもよい。
導光路の光路長は、投影レンズ3の焦点距離や、撮像手段7の撮像距離などに応じてそれぞれ必要な長さとする。
導光手段4は、導光路を形成する導光部材のみで形成してもよいが、画像歪みや倍率を補正するための光学素子を備えることが好ましい。
本実施形態の導光手段4の具体的な構成について、図2、3を参照して説明する。ただし、図3は、見易さのため一部の構成を省略している。
導光手段4は、第1導光部4A、シリンドリカルレンズ4C、および第2導光部4Bからなる。
第1導光部4Aは、屈折率が1より大きい媒質で満たされた光透過性の平行平板からなり、略矩形状の平行面が対向し媒質内を進む光を対向面間で内部反射する内部反射面4b、4cを形成している。そして、平行平面の側面のうち投影レンズ3に対向して配置された入射面4a(第1の端部)に入射された表示光10を内部反射面4b、4c間で同一入射角の内部反射を繰り返して入射面4aに対向する側面である中間出射面4fに導光できるようになっている。他の側面である側面4d、4eの対向間隔は、表示光10が対向方向に反射しないように十分離されている。
内部反射面4b、4cは、表示光10が臨界角以上で入射するように画像変調手段2、投影レンズ3を配置することで、全反射させるようにしてもよいし、反射膜コーティングを施して内部反射するようにしてもよい。
本実施形態では、画像変調手段2、投影レンズ3は、投影レンズ3から出射された表示光10が入射面4aを通して内部反射面4c上に投影される位置関係に配置されている。
シリンドリカルレンズ4Cは、図2のA視方向に沿って同一断面を有し、中間出射面4fから出射された表示光10を図2のA視で光軸と直交する左右幅方向のみに集光して、略平行光とするためのパワーを備えた光学素子である。
第2導光部4Bは、屈折率が1より大きい媒質で満たされた光透過性の断面がテーパ状部材からなる。すなわち、図2のA視方向で略矩形状のテーパ面4h(対向する2平面の一方)と出射面4i(対向する2平面の他方)とが、シリンドリカルレンズ4Cに対向する側面である中間入射面4gから表示光10の伝播方向(図示上方向)に沿って対向間隔が減少するように対向して形成されている。本実施形態では、出射面4iは、内部反射面4cと平行に配置されている。
また、中間入射面4gに直交する側面である側面4j、4kは、それぞれ第1導光部4Aの側面4d、4eと略整列されている。
出射面4iは、第2導光部4Bの内部を伝播する表示光10のうち、入射角に応じて内部反射または透過させる面とされている。例えば、コーティングを施さずに、臨界角以上の入射光を全反射し、臨界角より小さい入射光を透過させる構成とすることができる。ただし、必要に応じて、適宜のコーティングを施してもよい。例えば、表示光10の出射位置による透過率の変化を補正するようなコーティングを施して、出射される表示光10の出射位置による輝度ムラを補正してもよい。
スクリーン5は、透過型スクリーンであれば、特に限定されないが、本実施形態では、導光手段4から出射される表示光10を入射位置に応じて屈折させ、略平行光として出射するために、同心円状に配置されたマイクロプリズム群と、略平行光にされた表示光10による画像が所定の視野角内で観察できるように拡散させる光拡散部を設けたプリズムシートを採用している。この場合、表示光10によるスクリーン表示画像の表示面は光拡散部の配置面となっている。
光拡散部は、光拡散部材が内部に分散された層状に形成してもよいし、スクリーン5の表面に微細な凹凸を設けて形成してもよい。
スクリーン5は、出射面4iに近接して、出射面4i全体を覆うように設けられており、表示光10を全面的に表示できるようになっている。
このようなプリズムシートとしては、このような構成の他にも、例えば、リアプロジェクション型プロジェクタなどに用いられている周知のプリズムシートを好適に採用することができる。
スクリーン5から出射される裏面透過光12(スクリーン裏面光)は種々の仕方で発生する。
例えば、スクリーン5上に被写体6が配置されていると、スクリーン5から出射される表示光10が被写体6に反射して被写体反射光11として、スクリーン5に戻り、反対方向に透過して裏面透過光12が形成される。
この場合、被写体6は、図示のようにスクリーン5から離間し、スクリーン5の近傍に配置されていてもよいし、スクリーン5上に当接して配置されていてもよい。また、被写体6は、図示のような板状の部材とは限らず、立体的な構造を有していてもよい。
特に、被写体6として反射板を採用し、スクリーン5上に当接して配置すれば、裏面透過光12を撮像することにより、スクリーン表示画像と同じ画像が撮像される。
また、被写体6が配置されていない場合でも、スクリーン5の各透過面を透過できない光が被写体6が配置されている場合と比較して微小であるが戻り光となることで裏面透過光12が形成される。
さらに、スクリーン5が被写体6により覆われていない場合、スクリーン5に入射する外部光も、裏面透過光12を形成する。
出射面4iは、透過型スクリーンへの変調光の出射部と透過型スクリーンを透過したスクリーン裏面光の入射部とを兼ねる第2の端部を構成している。
撮像手段7は、裏面透過光12による画像を撮像するためのものであり、撮像レンズ8(撮像光学手段)と撮像素子9とを備える。本実施形態では、内部反射面4bで内部反射されて入射面4aから出射される裏面透過光12を撮像できるように、画像変調手段2、投影レンズ3に図2のA視方向に略対向する位置に配置している。すなわち、図3に図示するとすれば、画像変調手段2、投影レンズ3と略重なり合う範囲に配置されている。
このように配置することにより、画像変調手段2、投影レンズ3と、撮像手段7とを、A視方向から見た光軸の位置を合わせつつ、図1の左右方向に位置をずらして配置することができる。そのため、例えば、それぞれを図1の奥行き方向に内部反射面4bまたは内部反射面4cの一方に向けて配置する場合に比べて、それぞれの配置が容易となり、それぞれの投影領域、撮像領域の範囲を図1の奥行き方向に合わせやすくなるという利点がある。
撮像レンズ8は、裏面透過光12を撮像素子9の撮像面に結像する適宜倍率の撮像光学系を採用することができる。
撮像レンズ8は、本実施形態では、スクリーン5の表示面と撮像素子9の撮像面とが共役な関係となるように設けられている。これにより、スクリーン5の表示面の近傍が被写界深度内となり、スクリーン5上またはその近傍に配置された被写体6を良好に撮像できるようになっている。
ただし、被写体6の配置位置によっては、スクリーン5の表示面から離れた位置にピント調節されていてもよいし、ピント位置を調整可能に設けられていてもよい。例えば、スクリーン5は、光拡散部の摩耗や汚れを防ぐため、光拡散部の表面側に、保護板や保護層が設けられる場合がある。この場合、スクリーン5の外面が表示面とずれるので、スクリーン5の外面に密着された被写体6にピントを合わせておくと、被写体6を鮮明に撮像することができる。
撮像素子9は、撮像レンズ8により結像された裏面透過光12による画像を撮像し、画像信号202として、画像処理手段1に送出するものである。例えば、CCDやCMOS撮像素子などの適宜の撮像素子を採用することができる。
撮像素子9の画素構成は、画像変調手段2の画素構成と異なっていてもよいが、本実施形態では、同一の画素構成を備える。
画像処理手段1は、撮像表示装置100の画像に関係する信号処理や演算処理の全般を行うもので、少なくとも、入力された画像データ200を画像変調手段2に入力する変調信号である画像信号201を生成する信号処理、裏面透過光12を撮像手段7により撮像した画像の画像信号202からその画像の画像位置を算出する演算処理、および裏面透過光12がテストパターン画像であるときスクリーン裏面光画像とスクリーン表示画像との間の画素位置を対応させるキャリブレーションデータを生成する演算処理が可能とされている。
そして、これらの画像演算処理の結果、必要に応じて不図示の外部機器、例えばモニタやパソコンなどに向けて適宜の制御信号209を送出できるようになっている。
画像処理手段1の具体的な構成は、特に図示しないが、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース、外部記憶部などを備えたコンピュータを用いた構成や、適宜のハードウェアなどからなる構成を採用することができる。コンピュータを用いる場合、それぞれの信号処理、演算処理は対応する処理が記述されたプログラムを実行することにより実現される。
次に、画像処理手段1の主要部の機能ブロックの構成について、図4を参照して説明する。
画像処理手段1は、表示画像生成手段110、画像記憶手段118、モード選択手段116、制御手段115(演算関数生成手段)、演算関数記憶手段114(キャリブレーションデータを記憶する記憶手段)、ポインタ画像認識手段111、位置演算手段112、ポインタ指定ボタン決定手段113、およびパターン記憶手段117を備える。
表示画像生成手段110は、画像データに基づいて、スクリーン表示画像を形成する画像信号201を生成して、画像変調手段2に送出するものである。また、画像信号201に、情報入力に用いるための画像、例えばボタンやキーボードのキーなどの情報入力部の画像が含まれる場合、それらの入力領域の情報からなる表示画像領域情報206を生成し、ポインタ指定ボタン決定手段113に送出するものである。
画像データとしては、外部から入力された画像データ200と、後述する制御手段115で生成された付加画像データ208とを用いることができる。
画像記憶手段118は、画像信号202を一時記憶する手段であり、RAMや外部記憶部などにより構成される。
モード選択手段116は、撮像表示装置100が、スクリーン表示画像とスクリーン裏面光画像との間の画素位置のキャリブレーションを行うキャリブレーションモードであるか、通常の撮像、表示を行う通常動作モードであるかに応じて、撮像素子9から送出された画像信号202の処理を選択するものである。キャリブレーションモードであるか通常動作モードであるかは、不図示の操作入力部などから入力設定されるモード選択信号211に基づいて判定する。
キャリブレーションモードに設定された場合、画像信号202は制御手段115の演算関数生成部115Aに送出される。
通常動作モードに設定された場合、画像信号202はポインタ画像認識手段111に送出される。
制御手段115は、演算関数生成部115Aと処理部115Bとを備える。
演算関数生成部115Aは、パターン記憶手段117に記憶されたテストパターン画像データ212と、キャリブレーションモードで撮像されたスクリーン裏面光画像による画像信号202とから、キャリブレーションを行うためのキャリブレーションデータ203を形成し、演算関数記憶手段114に送出するものである。
処理部115Bは、通常動作モードで撮像されたスクリーン裏面光画像から被写体6の画像位置を算出した入力情報207に基づき、必要に応じてスクリーン表示画像を変更するための付加画像データ208を生成したり、不図示の外部機器に向けて制御信号209を送出したりするものである。
付加画像データ208は、例えば、被写体6の画像位置に出力するカーソルの画像データや、撮像された被写体6の像そのものなどを採用することができる。後者の場合、被写体6が、指し棒や指示ペンのペン先などの場合、それを連続して動かすことにより、それらの移動軌跡の画像を表示可能とするための画像データとなっている。
また、例えば、情報入力部がキーボードを模擬したキーボード画像であって、被写体6が、文字「Z」のキーに触れている場合、文字「Z」に対応する入力信号を制御信号209として送出できるようにする。そして、付加画像データ208としては、画面のいずれかに文字「Z」を表示したり、キー入力が行われたことを表すメッセージを表示したり、例えば画像反転やブリンクなどの画像効果を発生したり、文字「Z」のキートップの色を変えたりするなどの画像データを必要に応じて送出してもよい。
演算関数記憶手段114は、演算関数生成部115Aから送出されたキャリブレーションデータ203を記憶するもので、ROMまたは外部記憶部により構成される。
ポインタ画像認識手段111は、画像信号202から、被写体6の画像を抽出して、スクリーン裏面光画像上での画像位置を算出し、ポインタ撮像位置情報204として位置演算手段112に送出するものである。
例えば、情報入力を行う被写体6の特徴が決まっている場合に、画像信号202を画像処理して、被写体6の特徴抽出を行ったり、特に特徴が決まっていない場合には、その重心を求めたりするなどして、ポインタ撮像位置情報204を算出することができる。
例えば、スクリーン表示画像が線状の画像であり、被写体6が操作者の指である場合、細線除去処理を行ったり、一定の大きさ以上のエリアのエッジ抽出を行ったりすることで、被写体6の画像のみを取得できる。またスクリーン表示画像の戻り光が低輝度であり、被写体6の輝度が高輝度である場合、輝度に閾値を設けて2値化することで被写体6の画像のみを取得することができる。
位置演算手段112は、演算関数記憶手段114に記憶されたキャリブレーションデータ203を参照してポインタ撮像位置情報204をスクリーン表示画像上の位置情報に変換し、ポインタ表示位置情報205としてポインタ指定ボタン決定手段113に送出するものである。
ポインタ指定ボタン決定手段113は、表示画像領域情報206とポインタ表示位置情報205とを参照して、被写体6がスクリーン表示画像に表示された情報入力部のいずれを操作したものであるかを決定し、制御手段115に入力情報207として送出するものである。
スクリーン表示画像に情報入力部が含まれない場合には、ポインタ表示位置情報205をそのまま入力情報207として送出する。
パターン記憶手段117は、キャリブレーションモードにおいて、キャリブレーションデータを求めるためのテストパターン画像を表示するテストパターン画像データ212を記憶し、表示画像生成手段110およびテストパターン画像データ212に送出するものである。
テストパターン画像データ212としては、例えば図5(a)、(b)、(c)に示すようなテストパターン16、18、19を採用することができる。いずれの画像も、白ベタ画像の中の所定位置に所定サイズの黒レベルのドット17a、17b、17cを形成したパターンとしている。枠線は、画像の範囲を示す。
テストパターン16は、ドット17aが、図示左上の角部(点Q)近傍の所定位置に配置されている。テストパターン18は、ドット17bが、図示右上の角部近傍の所定位置に配置されている。テストパターン19は、ドット17cが、図示左下の角部(点P)近傍の所定位置に配置されている。
これらのテストパターン画像により、スクリーン5上で種々位置にドットの画像を表示することができる。そのため、その戻り光を撮像し、スクリーン裏面光画像上の位置を算出することにより、スクリーン表示画像とスクリーン裏面光画像との画素位置のキャリブレーションを行うことができる。
なお、これらのテストパターン画像は一例であって、例えば、演算関数生成部115Aが複数のドットを別個に位置検出する画像処理を行うようにすれば、複数のドットを含むテストパターン画像としてもよい。例えば、ドット17a、17b、17cの3ドットを備えたり、例えば、ドット17dを加えて4ドットとしたり、それ以上のドットを備えてもよい。また、画像はドットとは限らず、線や他の記号などを組み合わせた画像としてもよい。
また、これらのテストパターン画像は、テストチャートとして、スクリーン5上に配置する被写体6として作成して用いてもよい。その場合、テストパターン画像データ212は、スクリーン5に投影する必要はないが、テストチャートに印字されたドット17aなどの位置データを演算関数生成部115Aに受け渡すのみでよい。
次に、撮像表示装置100の動作についてキャリブレーションデータ算出方法に関する動作を中心に説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置のキャリブレーションデータ算出方法の工程フローについて概念的に説明するためのフローチャートである。図7は、本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置のキャリブレーションデータ算出方法の工程フローについて詳細に説明するためのフローチャートである。図8(a)、(b)は、被写体に対するそれぞれスクリーン表示画像とスクリーン裏面光画像との一例について示す模式図である。
本実施形態に係る撮像表示装置のキャリブレーションデータ算出方法は、テストパターン画像が形成されたテストチャートなどを被写体として撮像して行う方法と、テストパターン画像をスクリーン5に投影してその戻り光をスクリーン裏面光画像として撮像して行う方法とがあるが、後者の動作が理解されれば前者の理解は容易であるため、以下では、後者の例で説明する。
本実施形態のキャリブレーションデータ算出方法の概念的な工程フローを図6に示した。
ステップS1(第1のステップ)では、テストパターン画像を画像変調手段で変調して透過型スクリーンに表示する。
ステップS2(第2のステップ)では、テストパターン画像の透過型スクリーンからの戻り光を撮像手段により撮像する。
ステップS3(第3のステップ)では、ステップS2で撮像したスクリーン裏面光画像の画像位置情報から、撮像手段が撮像する透過型スクリーンの領域を求め、ステップS1で入力したテストパターン画像の領域情報と比較演算することによりキャリブレーションデータを求める。
以上は、概念的な工程フローであり、具体的には、例えば、図7に詳細に示したようなフローにしたがって、上記第1〜第3のステップが実行される。以下、図7を参照して、撮像表示装置100における動作の一例について説明する。
ステップS30は、図6のステップS1、S2を順次行う工程である。
ステップS1に相当する工程では、パターン記憶手段117により、例えば、テストパターン16をテストパターン画像データ212として、表示画像生成手段110および演算関数生成部115Aに送出する。表示画像生成手段110は、テストパターン画像データ212を画像信号201に変換して、画像変調手段2に送出する。
また、画像処理手段1のモード選択手段116には、モード選択信号211により、キャリブレーションモードが選択されていることが通知される。
画像変調手段2では、画像変調手段2を画像信号201に応じてON/OFF制御して、テストパターン16の画像を表示光10として投影レンズ3に向けて投影する。
表示光10は、投影レンズ3により集光され、入射面4aから第1導光部4Aに入射される。そして、内部反射面4c上に画像変調手段2上のテストパターン16の画像が投影される。例えば、図5(a)の点P、Qが、図2の点P、Qに投影される。表示光10の内部反射面4cに対する入射角をそれぞれθP0、θQ0と表すと、θP0<θQ0となっている。
そして、それぞれ出射角θP0、θQ0で反射され、内部反射面4bに入射して再反射される。表示光10は、これらを繰り返して第1導光部4A内を導光され、中間出射面4fからシリンドリカルレンズ4Cに向けて出射される。
このとき、内部反射面4b、4cは平行なので、第1導光部4Aの厚さ方向の各光線の入出射角は保存される。そのため、表示光10は、投影レンズ3のパワーに応じて、第1導光部4Aを伝播するにつれて拡大投影されていく。
そして、シリンドリカルレンズ4Cを透過することにより、図3に示すように、幅方向(図3の左右方向)に集光され、光軸に沿う方向には略平行光とされる。
一方、テストパターン16の上下方向(線分PQが延びる方向)に相当する方向では、シリンドリカルレンズ4Cはパワーを有しないので、光束は発散を続ける。そして、第2導光部4Bに中間入射面4gから入射する。
第2導光部4Bでは、図2に示すように、表示光10は、テーパ面4hと出射面4iとの間で反射を繰り返して伝播する。ただし、テーパ面4hが出射面4i側に傾斜して、伝播方向に沿って面間距離が減少するように傾いているので、テーパ面4hで反射されるたびに、表示光10の発散角が狭まる方向に光路が屈曲されていく。そのため、出射面4iへの入射角が伝播方向に沿って減少していき、臨界角より小さい入射角となる位置で出射面4iから出射される。
例えば、点Pから入射された光線は、点Qから入射した光線に比べて少ない反射回数で出射面4iから出射される。そのため、テストパターン16の点Pから点Qまでの画像は、出射面4i上で、点Pから点Qまでの範囲に拡大された状態で出射され、スクリーン5に入射される。
スクリーン5に入射した表示光10は、マイクロプリズム群により、入射位置、入射角に応じて、略平行光として屈折される。そして、光拡散部により、所定範囲の立体角の範囲に拡散された状態で、スクリーン5から出射される。そのため、スクリーン5上にテストパターン16の画像がスクリーン表示画像として表示される。
すなわち、観察者が、図2のA方向を中心とした所定の視野角の範囲内で観察すると、スクリーン5の光拡散部(表示面)上の点Pから点Qの範囲に拡大されたテストパターン16の画像を観察することができる。
テストパターン16の表示光10は、スクリーン5上またはその近傍に被写体6があれば、被写体6で反射されて被写体反射光11として、スクリーン5に再入射する。例えば、被写体6として白色板やミラーを配置すれば、被写体反射光11として、テストパターン16の画像を反射し、投影された光路を逆進させることができる。
被写体6がない場合でも、スクリーン5を透過しなかった表示光10の成分が戻り光として第2導光部4B側に反射される。
いずれの場合でも、テストパターン16の画像が裏面透過光12として、導光手段4に再入射し、上記の逆の光路をたどって、第2導光部4B、シリンドリカルレンズ4C、第1導光部4A内で導光されていく。
次に、ステップS2に相当する工程では、入射面4aの近傍の内部反射面4bから反射された裏面透過光12を、撮像手段7により撮像する。すなわち、裏面透過光12が撮像レンズ8に入射して、撮像素子9の撮像面上に結像され、スクリーン5上のテストパターン16の画像が撮像され、画像信号202として、画像処理手段1に送出される。
画像処理手段1では、画像信号202をテストパターン16の種類の情報などとともに画像記憶手段118に記憶する。
以下のステップS31〜S35は、図6のステップS3に相当する工程である。
ステップS31では、テストパターン16に含まれるドット17aの画像位置を算出する。そのため、パターン記憶手段117からテストパターン16のテストパターン画像データ212を演算関数生成部115Aに呼び出し、演算関数生成部115Aにおいて、適宜の画像認識手法によりドット17aの画像位置を求める。例えば、重心検出を行う画像演算処理を行ってドット17aの画像位置の代表値として中心座標を求める。
例えば、図8(a)に示すように、テストパターン16が、M×Nの画像データにより表される場合、図5(a)の点Qを原点とするXY座標系を設定して、ドット17aの中心座標を(X,Y)のように求めることができる。
ステップS32では、スクリーン裏面光画像におけるテストパターンのドットの画像位置情報を検出し、ステップS31で求めたテストパターン画像上の画像位置と比較演算して関係情報を取得する。
すなわち、ステップS31が終了すると、モード選択手段116により、画像記憶手段118に記憶された画像信号202が、演算関数生成部115Aに送出される。
このとき、スクリーン裏面光画像は、撮像手段7の設置位置や撮像レンズ8の倍率などによりスクリーン表示画像とは異なった画像として撮像されている。例えば、図8(b)に示すように、撮像素子9の画素がm×nであるとして、図示左上を原点とするxy座標系を設定したときに、撮像素子9の有効画像域内の一部において撮像される。このため、テストパターン16の点Qに対応する点Qは、撮像素子9上の原点oから(Δx,Δy)だけオフセットしているものである。
このような画像から、ステップS31と同様の画像認識手法により、ドット17aの中心位置座標を求めると、例えば、(x,y)となる。すなわち、(X,Y)が、スクリーン裏面光画像の(x,y)に対応するという関係情報が得られる。
ステップS33では、テストパターン画像の撮像がすべて終了したがどうか判定する。本実施形態では、他にテストパターン18、19を用いるので、上記のテストパターン16、ドット17aを、テストパターン18、19およびドット17b、17cに代えて上記のステップS30〜S32を繰り返す。
そして、図8(a)、(b)に示すように、ドット17b、17cの画像比較により、(X,Y)が(x,y)に対応し、(X,Y)が(x、y)に対応するという関係情報が得られる。
ステップS34では、上記の関係情報から、演算関数生成部115Aによりキャリブレーションデータを算出する。
キャリブレーションデータは、例えば、(x,y)に対して(X,Y)を一対一に対応させる表データとして与えることもできるが、そのような表データと等価な演算関数fを求め、演算関数fを特徴づけるパラメータとして求めることが好ましい。つまり、
(X,Y)=f(x,y) ・・・(1)
のようなfを求めればよい。
例えば、fを線形多項式で表すと、
X=f11・x+f12・y+X ・・・(2)
Y=f21・x+f22・y+Y ・・・(3)
この場合、演算関数fは、f11、f12、f21、f22、X、Yの6つのパラメータにより特徴づけられる。
これらのパラメータは、上記のように互いに独立な3点の座標間の関係情報を、式(2)、(3)に代入して得られる6元連立方程式を解くことにより、決定することができる。
式(2)、(3)の演算関数fは、2次元平面での線形変換を行うものである。そのため、画像の2軸方向の一様な伸縮、回転移動、オフセット移動を組み合わせた変形、移動に対して厳密なキャリブレーションをとることができる。
例えば、図8(a)、(b)の例で、M=m=1078,N=n=768,Δx=60,Δy=50とし、ドット17a、17b、17cの座標データが、
(X,Y)=(112,84)
(X,Y)=(912,84)
(X,Y)=(912,684)
(x,y)=(116,106)
(x,y)=(516,106)
(x,y)=(516,106)
である場合、式(2)、(3)に代入して得られる6元連立方程式から、キャリブレーションデータとして、下記のような解が得られる。
(f11,f12,f21,f22,X,Y
=(2,0,2,0,−120,−100) (4)
すなわち、演算関数fが式(5)、(6)のように表される。
X=2・(x−60) (5)
Y=2・(y−50) (6)
本例では、ドット17a、17b、17cで決まる三角形領域の対応関係を基にキャリブレーションデータを求めていることになる。
ステップS35は、ステップS34で求められたキャリブレーションデータを演算関数記憶手段114に記憶する工程である。
以上により、ステップS3に相当する工程が終了し、キャリブレーションモードが終了する。
次に、通常動作モードの動作について簡単に説明する。
通常動作モードへのモード切替は、不図示の操作部により通常動作モードとするモード選択信号211が入力されるか、または、キャリブレーションモードが終了したことが検出されたときに自動的に、演算関数生成部115Aからにモード選択信号211が入力されることで行われる。
通常動作モードでは、まず、画像処理手段1に入力された画像データ200の画像表示を行う。その工程は、上記ステップS1で説明した工程において、テストパターン画像データ212を画像データ200と読み替えればよい。
例えば、画像データ200が、文字「4」であるとき、ステップS1と同様の工程をたどって、図3に示すように、スクリーン5上に表示画像15として拡大された「4」を表示することができる。
このとき、表示画像15の戻り光が上記のステップS2で説明した過程を経て、撮像手段7により撮像されている。ただし、表示画像15はテストパターン画像データ212のように、必ずしも撮像しなくてもよいので、表示に支障がなければ、その戻り光が確実に撮像できるような高輝度の画像でなくてもよい。
ここで、スクリーン5上またはその近傍に、例えば操作者の指や、指し棒などの被写体6があると、その反射光が、被写体反射光11としてスクリーン5に入射する。そして、裏面透過光12として、スクリーン5の戻り光と同様にして撮像手段7により撮像され、画像処理手段1に画像信号202として送出され、画像記憶手段118に一時記憶される。
モード選択手段116は、通常動作モードであることを認識すると、画像信号202を、ポインタ画像認識手段111に送出する。
ポインタ画像認識手段111では、画像信号202から、被写体6の画像を抽出して、スクリーン裏面光画像上での画像位置を算出し、ポインタ撮像位置情報204として位置演算手段112に送出する。
ポインタ撮像位置情報204は、図8(b)に示すxy座標系の座標値(x,y)で表される。
なお、被写体6が配置されていなくて、ポインタ画像認識手段111が、被写体6を認識できない場合、あるいは認識できたとしてもポインタ画像として登録されている指し棒や指などの物体の大きさ、輝度、色や形状の特徴などを有しない被写体6を認識した場合、ポインタ撮像位置情報204には、後述する処理部115Bの画像処理に影響を与えない適宜のダミーデータ、例えば、(0,0)や表示可能領域外の座標値などを与える。
位置演算手段112は、演算関数記憶手段114に記憶されたキャリブレーションデータ203を呼び出し、ポインタ撮像位置情報204の座標値(x,y)を、図8(a)に示すXY座標系の座標値(X,Y)に変換し、ポインタ表示位置情報205として、ポインタ指定ボタン決定手段113に送出する。
ポインタ指定ボタン決定手段113は、表示画像領域情報206を参照して、ポインタ表示位置情報205の位置が何かの情報入力部の操作と関係しているかどうか判断する。例えば、表示画像15が、操作ボタンやキーボード画像などの情報入力部の画像を含み、それらのうちの特定のボタンやキートップの表示領域に、ポインタ表示位置情報205が示す位置が含まれる場合、特定のボタンやキートップに対応する情報を付加した入力情報207を処理部115Bに送出する。
一方、表示画像15にそのような情報入力部の画像が含まれない場合、または含まれていてもボタンやキートップなどの表示領域外を指していると判定される場合、入力情報207としては、ポインタ表示位置情報205の座標値の情報に情報入力が発生していないことを表す情報とを付加して処理部115Bに送出する。
処理部115Bでは、入力情報207に基づき、必要に応じてスクリーン表示画像を変更するための付加画像データ208を生成したり、不図示の外部機器に向けて制御信号209を送出したりする。
例えば、情報入力がないことを表す情報が付加された入力情報207では、ポインタ表示位置情報205の位置に適宜のカーソル画像を表示するような付加画像データ208を生成し、表示画像生成手段110に送出する。
また、特定のボタンやキートップに対応する情報が付加されている場合には、それらに対応する制御信号209を外部に送出したり、特定のボタンやキートップが操作されたことが分かるような画像データを生成したりして、表示画像生成手段110に送出する。
いずれの場合でも、入力情報207が、キャリブレーションデータ203により、画像信号201のXY座標系に変換されているため、例えば、製造時の組立誤差などにより、画像変調手段2と、撮像手段7との位置関係が正確に調整されていなくても、スクリーン表示画像との関係で正確な情報入力を行うことができる。また、スクリーン表示画像上で、位置を正確に入力して、その位置をカーソルなどとして再表示したり、手書き入力を行ったりすることができる。
次に、本発明の第1の実施形態の変形例について説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態の変形例の撮像表示装置の概略構成について説明するための模式的な側面説明図である。図10は、本発明の第1の実施形態の変形例の撮像表示装置の概略構成について説明するために模式的な正面説明図である。ただし、図9、10は、見易さのため、それぞれにおいて一部の構成の図示を省略している。
本変形例の撮像表示装置101は、図9、10に示すように、上記実施形態の投影レンズ3、撮像レンズ8に代えて、投影撮像レンズ22を備え、ハーフミラー23(光分岐手段)を追加したものである。以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
投影撮像レンズ22は、画像変調手段2と第1導光部4Aとの間の光路中に配置され、画像変調手段2で変調された画像を第1導光部4Aの入射面4aを介して入射面4aの近傍の内部反射面4c上へ投影するとともに、内部反射面4cで内部反射されて入射面4aから出射される光を結像するための光学素子である。
ハーフミラー23は、投影撮像レンズ22と画像変調手段2との間に配置され、投影撮像レンズ22を通して画像変調手段2側に向かう光を反射する光路分岐手段である。撮像素子9は、ハーフミラー23で分岐された光の結像面と撮像面とが一致するように配置されている。すなわち、表示光10の表示面と撮像素子9の撮像面とが共役な関係に設けられている。ただし、被写体6の種類に応じて、表示面からデフォーカスした位置と共役な関係としてもよいことは上記の実施形態と同様である。
本変形例では、投影撮像レンズ22は、撮像光学手段を兼ねており、投影撮像レンズ22と撮像素子9とは、撮像手段を構成している。
本変形例の動作について簡単に説明する。
図11(a)は、スクリーン5の裏面側からみたスクリーン表示画像と被写体の位置関係を示す模式説明図である。図11(b)は、撮像素子9により撮像されたスクリーン裏面光画像から抽出された被写体の画像を示す模式説明図である。図12は、本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の表示および撮像のタイミングを示す模式的なタイミングチャートである。
本変形例では、ハーフミラー23により表示光10の光路と裏面透過光12の光路とを分岐して、それぞれの分岐光路上に画像変調手段2、撮像素子9を配置するので、ハーフミラー23による分岐方向を適宜調整することにより、画像変調手段2と撮像素子9とが干渉しないような位置に容易に配置することができるという利点がある。
また、本変形例では、投影撮像レンズ22が、表示光10を投影する光学素子と裏面透過光12を撮像する撮像光学手段とを兼ねるため、表示光10と裏面透過光12との分岐前の光路が共通となる。そのため倍率ずれなどが格段に低減される。その結果、キャリブレーションが容易となり、スクリーン5上からの情報入力の精度をより向上できるものである。
したがって、スクリーン5に表示する情報入力部の画像として、種々の情報入力領域に細かく区画された画像、例えばキーボード画像などを表示する場合により好適となる。
そこで、以下では、キーボード画像をスクリーン5上に表示して情報入力を行う場合の例で、撮像表示装置101の動作を説明する。
画像信号201は、図10に示すように、スクリーン表示画像として、表示画像20とキーボード画像21に対応する画像データを外部から画像処理手段1に入力し、表示画像生成手段110において、それぞれを合成して形成する。
表示画像20とキーボード画像21との合成は、図10のように、例えば上下に領域を分割して重なり合わないように合成してもよいし、それぞれが重ね合わされていてもよい。
キーボード画像21は、文字、記号などを表すキーに対応して、複数のキー領域21aが適宜配列され、パソコンのキーボードなどを模擬するようにした画像である。
それぞれのキー領域21aは、例えば、図示のような矩形状や、円形、楕円などの適宜形状に形成されている。そして、表示画像生成手段110により、各キー領域21aの内部と外部とを識別するための表示画像領域情報206が生成され、ポインタ指定ボタン決定手段113に必要に応じて送出される。
表示画像領域情報206は、例えば、キーボード画像21の表示位置が動的に変更されるたびに自動的に更新される。
画像信号201は、画像変調手段2により、変調された表示光10を形成する。表示光10は、ハーフミラー23を透過し、投影撮像レンズ22により集光されつつ、入射面4aを透過し、内部反射面4c上に投影される。このとき、例えば、表示画像20上の一点が点uに、またキーボード画像21のうち「Z」を表すキーのキー領域21a内の一点が点vに投影される。
表示光10は、第1導光部4A、シリンドリカルレンズ4C、第1導光部4A内を導光され、出射面4i上で、点uの画像が点uの位置から、点vの画像が点vの位置からそれぞれ出射され、スクリーン5上で、それぞれ点u、vの位置に表示される。
ここで、操作者が、スクリーン5上の「Z」キーのキー領域21aを指13で触れたとする。このとき、スクリーン5の裏面側から見ると、図11(a)に示すように、表示画像20、キーボード画像21の戻り光である裏面透過光12により形成される裏面画像20R、裏面画像21Rと、スクリーン5側から外部側に透過する光が指13に反射した被写体反射光11によるが裏面透過光12として戻って形成される裏面画像13Rとが重ね合わされた画像を見ることができる。
そして、その画像は、導光手段4内を逆に戻って、内部反射面4cから反射されて投影撮像レンズ22、ハーフミラー23を介して、撮像素子9の撮像面に結像され撮像される。
しかしながら、こうして撮像される画像は、指13による被写体反射光11が最も高輝度であり、スクリーン5の戻り光にすぎない表示画像20、キーボード画像21はより低輝度である。さらに指13で触れられた領域以外では、スクリーン5に入射する外部光による裏面透過光12が加わるため、表示画像20、キーボード画像21の画像情報のコントラストが少なくなる。
そのため、撮像された画像信号202は、実質的に、図11(b)に示すような、裏面画像13Rと、指13の範囲内の裏面画像21Rのみとなる。仮に裏面画像20Rなどが、わずかに残るとしても、2値化処理などの簡単な画像処理により、容易に除去することができるものである。
画像処理手段1では、上記実施形態で説明したのと同様に、画像信号202の処理を行い、裏面画像13Rの代表位置を算出し、ポインタ指定ボタン決定手段113により、表示画像領域情報206と比較して、指13が「Z」キーに触れていることを判定して、文字「Z」に対応した制御信号209を生成するなどの動作を行う。
ところで、図示のようにキー領域21aの大部分が高輝度であり、Zなどの文字や他のキーとの境界線が暗部となっている場合は、キーボード画像21の光量だけでも十分な被写体反射光11が得られるが、Zなどの文字表示の暗部がキーによって異なるため、裏面画像13Rの輝度がばらついたり、例えば画像の重心により代表位置を求める場合、重心位置に影響したりする場合がある。また、キーボード画像21のデザインの都合上、このような高輝度の画像とすることができない場合も考えられる。また、指13以外の物が触れた際、キー操作として処理しないようにするために、指13の画像認識をすることも可能であるが、その際、文字表示の暗部によって前記認識ミスを起こす恐れがある。
このような場合、スクリーン5の裏面側から照明光を暗部がない均一な状態で照射することが好ましい。
例えば、画像処理手段1は、キーボード画像21をちらつきが感じない程度に間欠表示(時分割駆動)し、その間に全面の白画像を表示して照明光とするとよい。この場合、画像変調手段2は、照明光の照明光源も兼ねている。
図12に、そのような照明光を表示する場合の模式的なタイミングチャートを示した。
図12において、折れ線30は、キーボード画像21の表示タイミングを示す。図示上側のレベルが表示ON状態であり、下側のレベルが表示OFF状態を表す。また、折れ線31は、全面白画像の照明光のタイミングを示す。折れ線32は、撮像素子9の撮像タイミングを示し、図示上側のレベルが撮像ON状態を示す。
このように、例えば時刻tでキーボード画像21をOFFするとともに、照明光をONし、時刻tで、キーボード画像21をOFFするとともに照明光をOFFする。そして、時刻tからtの間に撮像素子9による撮像を行う。そして、時分割駆動を目のちらつきが問題とならない程度、すなわち、目にとってキーボード画像21の残像が持続する程度の周期で繰り返す。
なお、この場合、撮像素子9の感度が十分であれば、撮像タイミングは、時刻tとtとの間で、時間(t−t)より短くてもよい。また、時間(t−t)の間で撮像ONのタイミングを複数回繰り返してもよい。
また、照明光は全面白画像であれば、変調しなくともよいので、画像変調手段2により変調して形成せず、別に光源を配置してもよい。例えば、光源からの照明光を投影撮像レンズ22の手前側で表示光10の光路に入射する構成とすることができる。
また、照明光は、被写体反射光11の輝度を高めるために用いるので、スクリーン5の全面に照射しなくてもよい。例えば、画像処理手段1により、キーボード画像21を照射する範囲のみ白画像となる領域を限定した白画像としてもよい。また、さらに、キーボード画像21のうち、入力可能キーの領域のみを照射するように画像処理手段1により照射領域を変調してもよい。例えば、所定のタイミングで、数字入力のみが想定されている場合に、数字キーのみを照明することで、文字キーが誤入力されても検出されないようにすることができる。
また、照明光は、全面または一部の白画像とは限らず、撮像素子9の感度が十分であれば、赤外光であってもよい。この場合、照明光が目には見えなくなるため、キーボード画像21に重ね合わせて、より長時間もしくは常時照射することができるという利点がある。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る撮像表示装置について説明する。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するための模式的な側面説明図である。図14は、本発明の第2の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するために模式的な正面説明図である。
本実施形態の撮像表示装置102は、図13に示すように、本発明の第1の実施形態の撮像表示装置101に照明光源部50を付加して構成されたものである。以下では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
照明光源部50(照明光源)は、スクリーン5を裏面から画像情報に応じて変調され、画像表示も可能とされた照明光を導光手段内で導光することなく照射することができるようにしたものであり、プロジェクタ35および画像処理手段39からなる。
プロジェクタ35は、光源36、画像変調手段37(照明光変調手段)、および投影レンズ38からなる。
光源36は、照明光44を形成するための光源であり、例えば高圧水銀ランプなどの少なくとも可視波長域を含む光源を採用することができる。
画像変調手段37は、画像変調手段2と同様な構成を採用することができる。ただし、画素数などは、照明光44の変調の仕方に応じて、画像変調手段2と異なる画素数を採用してもよい。すなわち、画像変調手段2と同等の精度でスクリーン表示画像を形成できるようにしてもよいし、照明領域の形状を変更する程度の粗い画素数としてもよい。
投影レンズ38は、画像変調手段37に表示された画像を第2導光部4Bのテーパ面4hに向けて投影するための光学素子である。
画像処理手段39は、照明光44を、スクリーン5上の全面または一部の照明領域に照明光を照射したり、表示光10による画像に重ね合わせるための照明用画像40を変調したりするための画像データである照明画像データ210(重ね合わせ画像情報)に応じて、画像変調手段37を変調制御するための照明光変調信号213を形成するものである。
このような構成により、例えば、図13に示すような表示画像41に対応する画像データ200(例えば文字「4」を表示する画像データ)が画像処理手段1に入力されたとき、斜め線の暗部が形成された照明用画像40に対応して照明画像データ210を画像処理手段39に入力する。
表示画像41は、第1の実施形態に説明した過程を経てスクリーン5に表示画像42(図14参照)として拡大表示される。
一方、照明用画像40は、照明画像データ210が画像処理手段39により照明光変調信号213に変換され、画像変調手段37により、光源36から照射する光を変調し、投影レンズ38により拡大投影されて照明光44として出射される。照明光44は、テーパ面4hから第2導光部4Bに入射し、出射面4iからスクリーン5に向けて出射される。そして、スクリーン5の表示面で、表示画像41が拡大された照明光表示画像43として表示される。
そのため、スクリーン5では、表示画像42と照明光表示画像43とが重ね合わされた画像が表示され、それらの戻り光を裏面透過光12として、撮像手段7により撮像することが可能となる。
このように、本実施形態では、スクリーン5に表示するスクリーン表示画像を表示光10と照明光44とに分けて形成することができる。そのため、画像処理手段39は図12に示したような撮像するタイミングに同期して画像変調手段37により白色画像が表示するよう制御すると、画像処理手段1で同様の制御をする必要がなく、構成を簡素なものとすることができる。
また、本実施形態では、照明光44を導光手段内で繰り返し反射させることなくスクリーン5に投影するので、位置合わせや倍率調整が容易となるという利点がある。
なお、上記の説明では、第1導光部が正面視矩形状の例で説明したが、表示光10、裏面透過光12の導光を妨げない範囲であれば適宜の形状とすることができる。例えば扇状としてもよい。
また、上記の説明では、被写体の接触を情報入力として用いるタッチパネル入力を行うことができるものとして説明したが、指や指し棒などの被写体の位置を連続的に撮像し、その移動軌跡を付加画像データとして、スクリーンに再表示したり、画像情報として出力したりすることにより、手書き入力を行う場合にも用いることができる。
また、上記の説明では、スクリーン表示画像の画像データの画素数と撮像手段の画素数とが同じ場合の例で説明したが、互いに異なるようにした場合、次のような利点がある。
例えば、撮像手段の画素数の方が多い場合、スクリーン表示画像と同じ解像度で撮像しても、スクリーン表示画像よりも広い範囲を撮像することができる。すなわち、スクリーン表示画像に対する解像度を保持しながら、透過型スクリーンに対する撮像手段の配置位置に余裕を持たせることができるので、製造組立が容易となる。
また、指し棒や指などの被写体の画像が一般にスクリーン表示画像の画素よりも十分大きいことに配慮して、撮像手段の画素数の方が少なくしてもよい。つまり、被写体の位置の解像度は低下するが、ポインティングであれ手書き入力であれ、情報入力には支障がない。この場合、ポインタ画像認識手段における画像処理を簡素かつ高速に行うことができるという利点がある。そして、付加画像データは、スクリーン表示画像と同じ解像度で形成することができるので、付加画像の再表示は、高品位に行うことができる。例えば、手書き入力の軌跡を表示する場合にも、軌跡の中心位置のデータが取得されるので、適宜の線幅などの付加画像データを生成することができる。
また、上記の説明では、説明の簡単のため、6つのパラメータによりキャリブレーションを行うことができる場合の演算関数、キャリブレーションデータについて説明したが、テストパターン画像から取得する位置データの数を増やせば、高次の補正項を追加して、画像の歪みや部分的な伸縮を除去するキャリブレーションを行うこともできる。
また、上記のキャリブレーション算出方法の説明では、1つのテストパターン画像からドットの位置の対応関係を算出して、これを複数繰り返してから、演算関数を生成する例で説明した。すなわち、第1のステップ、第2のステップと第3のステップの一部を行ってから、それをテストパターン画像の数だけ繰り返し、その後、第3のステップの残りを行うとして説明した。
これは、一例であって、例えば、第1、第2のステップをテストパターン画像の数だけ繰り返しから、第3のステップを行ってもよい。
例えば、各テストパターン画像を表示し、それぞれを撮像して、それぞれの画像信号202を画像記憶手段118にすべて記憶してから、それぞれの画像信号202ごとにドットの位置を算出し、それらにより演算関数を生成するようにしてもよい。
また、テストパターン画像が1画面で構成される場合には、第1、第2、第3のステップを順次行うことが可能である。
また、上記の第1の実施形態の変形例の説明では、光分岐手段としてハーフミラーを用いた例で説明したが、光分岐手段はこれに限定されない。例えば、ビームスプリッタプリズムなどでもよい。また、撮像手段により撮像する波長を限定できる場合には、撮像する周波数の光のみを分岐する波長特性を備えた光分岐手段を用いてもよい。
また、上記の第2の実施形態の説明では、照明光源部50として、照明光44を主に空間光として伝播させる例で説明したが、導光路を用いて構成してもよい。例えば、撮像表示装置100の構成において、撮像系の構成要素を除去した構成を用いてもよい。
また、上記の説明では、被写体がポインタである場合の例を中心として説明したが、本発明は、ポインタに限らず、透過型スクリーン上またはその近傍のすべての物体を撮像し、そのままスクリーン表示画像として再表示することができる。また、その物体の位置を算出したり、形状の特徴抽出をしたりといった画像処理を行うことができる。すなわちポインタ画像認識手段111、ポインタ指定ボタン決定手段113などの名称は、被写体をポインタのみに限定するものではない。
また、上記の説明では、スクリーン裏面光が被写体反射光である場合で説明したが、スクリーン裏面光は、透過型スクリーンを通して外部から透過した光でもよい。例えば、レーザポインタなどの高輝度、あるいは特定の色を有する光ビームが透過型スクリーン上で拡散して形成されるビームスポットの画像をポインタとして認識するようにしてもよい。
また、上記の実施形態および変形例の各構成要素は、本発明の技術的思想の範囲であり、かつ実現可能な組合せであれば、適宜組み合わせて実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するための機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するための模式的な側面説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するために模式的な正面説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の画像処理手段の概略構成について説明するための機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置に用いるテストパターン画像の例について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置のキャリブレーションデータ算出方法の工程フローについて概念的に説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置のキャリブレーションデータ算出方法の工程フローについて詳細に説明するためのフローチャートである。 被写体に対するそれぞれスクリーン表示画像とスクリーン裏面光画像との一例について示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の変形例の撮像表示装置の概略構成について説明するための模式的な側面説明図である。 本発明の第1の実施形態の変形例の撮像表示装置の概略構成について説明するために模式的な正面説明図である。 透過型スクリーン5裏面側からみたスクリーン表示画像と被写体の位置関係を示す模式説明図、および撮像手段により撮像されたスクリーン裏面光画像から抽出された被写体の画像を示す模式説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像表示装置の表示および撮像のタイミングを示す模式的なタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するための模式的な側面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る撮像表示装置の概略構成について説明するために模式的な正面説明図である。
符号の説明
1 画像処理手段
2 画像変調手段
3、38 投影レンズ
4 導光手段
4A 第1導光部
4B 第2導光部
4C シリンドリカルレンズ
4a 入射面(第1の端部)
4b、4c 内部反射面
4h テーパ面(対向する2平面の一方)
4i 出射面(対向する2平面の他方)
5 スクリーン(透過型スクリーン)
6 被写体
7 撮像手段
8 撮像レンズ(撮像光学手段)
9 撮像素子
10 表示光(変調光)
11 被写体反射光
12 裏面透過光(スクリーン裏面光)
13 指(被写体)
15、20、24、42 表示画像(スクリーン表示画像)
16、18、19 テストパターン(テストパターン画像)
17a、17b、17c、17d ドット
21 キーボード画像
21a キー領域
22 投影撮像レンズ(撮像光学手段)
23 ハーフミラー(光分岐手段)
35 プロジェクタ
36 光源
37 画像変調手段(照明光変調手段)
39 画像処理手段
43 照明光表示画像
44 照明光
50 照明光源部(照明光源)
100、101、102 撮像表示装置
110 表示画像生成手段
111 ポインタ画像認識手段
112 位置演算手段
113 ポインタ指定ボタン決定手段
114 演算関数記憶手段(キャリブレーションデータを記憶する記憶手段)
115 制御手段(演算関数生成手段)
115A 演算関数生成部
115B 処理部
116 モード選択手段
117 パターン記憶手段
118 画像記憶手段
211 モード選択信号
200 画像データ(画像情報)
201、202 画像信号
203 キャリブレーションデータ
204 ポインタ撮像位置情報
205 ポインタ表示位置情報
206 表示画像領域情報
207 入力情報
208 付加画像データ
209 制御信号
210 照明画像データ(重ね合わせ画像情報)
212 テストパターン画像データ(テストパターン画像)

Claims (16)

  1. 入力される画像情報に応じて画像を変調して変調光として投影する画像変調手段と、
    前記変調光を透過して、該変調光による画像を観察可能に表示する透過型スクリーンと、
    該透過型スクリーンから前記変調光の透過方向と逆方向に出射されるスクリーン裏面光による画像を撮像する撮像手段と、
    前記画像変調手段から投影される前記変調光を導光して前記透過型スクリーンに向けて出射するとともに、前記スクリーン裏面光を導光して前記撮像手段に向けて出射する導光手段と、
    前記透過型スクリーンに表示される画像と、前記撮像手段により撮像される前記スクリーン裏面光による画像との間の画素位置を対応させるキャリブレーションデータを求める演算関数生成手段と、
    該演算関数生成手段により求めたキャリブレーションデータを用いて、前記撮像手段で撮像される前記スクリーン裏面光による画像の画像位置を、前記透過型スクリーンに表示される画像に対する相対位置として算出する位置演算手段とを備えることを特徴とする撮影表示装置。
  2. 前記導光手段が、
    導光路の両端に、
    前記画像変調手段から投影された前記変調光の入射部と、前記撮像手段への前記スクリーン裏面光の出射部とを兼ねる第1の端部と、
    前記透過型スクリーンへの前記変調光の出射部と、前記透過型スクリーンを透過した前記スクリーン裏面光の入射部とを兼ねる第2の端部を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像表示装置。
  3. 前記導光手段の前記第1の端部と、前記画像変調手段および前記撮像手段との間に、前記第1の端部に入出射する前記変調光および前記スクリーン裏面光との光路を分岐する光分岐手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の撮像表示装置。
  4. 前記導光手段が、
    前記画像変調手段により投影された前記変調光を、対向する平行反射面の間で内部反射させて導光する平行平板状の第1導光部と、
    対向する2平面が一端から他端に向けて対向する面間隔を狭めるテーパ状部材からなり、前記第1導光部により導光された前記変調光が前記テーパ部材の一端側から入射して、前記対向する2平面のうち、一方において内部反射され、他方において入射角に応じて内部反射または透過されることにより、前記対向する2平面の他方から、前記変調光の画像を投影できるようにした第2導光部とを備え、
    前記第2導光部の前記対向する2平面の他方を前記透過型スクリーンに対面して配置したことを特徴とする請求項1に記載の撮影表示装置。
  5. 前記演算関数生成手段により求められたキャリブレーションデータを記憶する記憶手段を備え、
    前記位置演算手段が、前記記憶手段に記憶されたキャリブレーションデータを用いて、前記撮像手段で撮像される前記スクリーン裏面光による画像の画像位置を、前記透過型スクリーンに表示される画像に対する相対位置として算出できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の撮影表示装置。
  6. 前記入力される画像情報の少なくとも一部は、情報入力を行うキーボードを模擬したキーボード画像であり、
    前記位置演算手段により、前記撮像手段で撮像された前記スクリーン裏面光による画像と前記キャリブレーションデータとから、前記キーボード画像において操作されたキーを検出することを特徴とする請求項1に記載の撮影表示装置。
  7. 前記撮像手段が、撮像素子と、前記スクリーン裏面光による画像を前記撮像素子の撮像面上に結像する撮影光学手段とを備え、
    該撮影光学手段が、
    前記透過型スクリーンにおける前記変調光の表示面と前記撮像素子の撮像面とを共役な関係とするように設けられたことを特徴とする請求項6に記載の撮影表示装置。
  8. 前記画像変調手段が、
    前記変調光により前記透過型スクリーンの全面または一部への照明光を形成できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の撮影表示装置。
  9. 前記画像変調手段により形成される前記照明光が、
    前記撮像手段により撮像が行われるタイミングと連動して形成されるようにしたことを特徴とする請求項8に記載の撮影表示装置。
  10. 前記透過型スクリーン上もしくは前記透過型スクリーンの近傍に配置される被写体に照明光を照射することができる照明光源を備え、
    該照明光源により照射された照明光の反射光により前記スクリーン裏面光が形成できるように前記照明光源を設けたことを特徴とする請求項1に記載の撮影表示装置。
  11. 前記照明光源により形成された照明光が、
    前記撮像手段により撮像が行われるタイミングと連動して形成されるようにしたことを特徴とする請求項10に記載の撮影表示装置。
  12. 前記照明光源が、赤外光を照明光として照射することを特徴とする請求項10に記載の撮影表示装置。
  13. 前記導光手段が、
    前記画像変調手段により投影された前記変調光を、対向する平行反射面の間で内部反射させて導光する平行平板状の第1導光部と、
    対向する2平面が一端から他端に向けて対向する面間隔を狭めるテーパ状部材からなり、前記第1導光部により導光された前記変調光が前記テーパ部材の一端側から入射して、前記対向する2平面のうち、一方において内部反射され、他方において入射角に応じて内部反射または透過されることにより、前記対向する2平面の他方から、前記変調光の画像を投影できるようにした第2導光部とを備え、
    前記照明光源が、
    前記照明光を、前記変調光による画像に重ね合わせるための重ね合わせ画像情報に応じて画像を変調した照明光として照射する照明光変調手段を備え、
    前記照明光源が、前記導光手段の前記第2導光部を挟んで前記透過型スクリーンに対向して配置され、
    前記照明光が、前記第2導光部の前記対向する2平面の一方から入射して、前記対向する2平面の他方から前記透過型スクリーンに向けて出射される構成としたことを特徴とする請求項10に記載の撮影表示装置。
  14. 前記透過型スクリーンが、入射光を略一定方向に集光して視野角を広げるために拡散させて出射するプリズムシートであることを特徴とする請求項1に記載の撮影表示装置。
  15. 前記キャリブレーションデータを求めるために前記透過型スクリーンに表示するテストパターン画像を記憶するパターン記憶手段を備え、
    前記画像変調手段が、前記パターン記憶手段に記憶されたテストパターン画像を前記画像情報として入力可能に構成され、
    前記画像変調手段が、前記テストパターン画像を投影し、前記導光手段により前記透過型スクリーンに出射して、前記透過型スクリーンに表示される画像を形成するとともに、
    前記撮像手段が、前記透過型スクリーンからの戻り光を前記スクリーン裏面光として撮像して、前記スクリーン裏面光による画像を形成し、
    前記演算関数生成手段が、これらの前記透過型スクリーンに表示される画像および前記スクリーン裏面光による画像を用いて、前記キャリブレーションデータを求めるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の撮影表示装置。
  16. 請求項1に記載の撮影表示装置のキャリブレーションデータ算出方法であって、
    前記画像情報として、前記撮像手段が撮像する前記透過型スクリーン上の領域を検出するためのテストパターン画像を入力し、該テストパターン画像を前記画像変調手段で変調して前記透過型スクリーンに表示する第1のステップと、
    前記第1のステップで変調され、前記透過型スクリーンに表示されたテストパターン画像の戻り光を、前記スクリーン裏面光として前記撮像手段により撮像する第2のステップと、
    前記演算関数生成手段により、前記第2のステップで撮像したテストパターン画像の戻り光による画像の画像位置情報から、前記撮像手段が撮像する前記透過型スクリーンの領域を求め、前記第1のステップで入力したテストパターン画像の領域情報と比較演算することにより前記キャリブレーションデータを求める第3のステップとを備えることと特徴とするキャリブレーションデータ算出方法。
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