JP2006349771A - 電子マスク装置及び電子マスク装置システム - Google Patents

電子マスク装置及び電子マスク装置システム Download PDF

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Abstract

【課題】マーキングできない書面でも書面の一部の文字列等を仮想的に目隠しできる電子マスク装置及び電子マスク装置システムを提供する。
【解決手段】電子マスク装置10は、光透過型の電子ペーパー14とフイルム状スキャナ15とタッチパネル16と制御部17とからなる。書面11の上に電子マスク装置10を載置すると、スキャナ15がタイトル18及びページ番号19をドットパターンとして読み込み、このデータを制御部17内のCPUに送る。CPUはタイトル18及びページ番号19を認識して対応するマスクデータをメモリから検索する。マスクデータがメモリにある場合には、マスク部12,13が電子ペーパー14に表示される。マスクデータがメモリにない場合等には、スタイラスペンで所望の文字列を囲むことによりマスクデータを登録する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子マスク装置及び電子マスク装置システムに関し、更に詳しくは書面の一部の文字列等を目隠しする電子マスク装置及び電子マスク装置システムに関する。
学生が教科書や参考書等の書面に記載された文字列や図等(以下、文字列等という)を暗記する場合に、暗記したい文字列等を赤色のマーカーでマーキングした後、その書面の上に緑色の下敷きを重ねることにより、前記文字列等が仮想的に黒く塗りつぶされた状態にすることが従来から行われている。
一方、近年、電子ペーパー、シート状スキャナなど、可撓性を有する各種電子シートが開発されている。電子ペーパーは、電源を切っても表示が消えることのない性質(不揮発性)を有する表示装置であり、表示を変更する以外は電源を使用しないため、省電力の表示媒体として電子アルバムや広告等への使用が検討されている(特許文献1,2参照)。また、電子ペーパーの中には、光照射によって書き込みが行われる光書き込み型の電子ペーパーも知られている(特許文献3,4参照)。また、有機光ダイオードと有機トランジスタとが積層されてなり、曲がった紙面の文字や絵を読み取ることを可能とするシート状スキャナが知られている(特許文献5,6,非特許文献1参照)。
特開2002−055651号公報 特開2003−162245号公報 特開2005−011189号公報 特開平10−161161号公報 特開2003−332552号公報 特開2004−165978号公報 「日経マイクロデバイス」,日経BP社,2005年1月,p.5
上記緑色の下敷きを用いるには、教科書等の書面の一部に赤色でマーキングする必要があるから、マーキングができない書面については使用することができないという欠点がある。そこで、上記のような電子シートを用いて、暗記したい文字列等に仮想的な目隠しをする装置を作製することが考えられるが、そのような装置はこれまで実現されていなかった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、マーキングができない書面についても書面の一部の文字列等を仮想的に目隠しすることができる電子マスク装置及び電子マスク装置システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電子マスク装置は、可撓性を有し、書面の上に載置される光透過型の画像表示部と、この周端部の外側に一体的に設けられ、前記書面の周辺部に記載された書面の付随情報を読み取る透明で可撓性を有するシート状スキャナと、少なくとも前記画像表示部の上に積層され、指または専用のペンが触れた位置を検知して、前記書面の一部を目隠しするマスク部の領域を指定するタッチパネルと、前記マスク部の領域データを前記付随情報と対応付けて記憶する記憶装置と、前記シート状スキャナの側部に設けられ、前記画像表示部,シート状スキャナ,タッチパネル及び記憶装置の動作を制御し、前記シート状スキャナが読み取った書面の付随情報に対応するマスク部の領域データを記憶装置から読み出してマスク部を画像表示部に表示するとともに、前記タッチパネルで指定されたマスク部を画像表示部に表示する制御部とを備えたことを特徴とする。また、前記記憶装置は、前記書面をカバーするブックカバーに一体的に設けられ、前記制御部と有線で接続されていることを特徴とする。
また、可撓性を有し、書面の上に載置される光透過型の画像表示部と、この周端部の外側に一体的に設けられ、前記書面の周辺部に記載された書面の付随情報を読み取る透明で可撓性を有するシート状スキャナと、少なくとも前記画像表示部の上に積層され、指または専用のペンが触れた位置を検知して、前記書面の一部を目隠しするマスク部を指定するタッチパネルと、前記マスク部の領域及び書面の付随情報の各データを電波信号に変換して外部の記憶装置と送受信する無線通信部と、前記シート状スキャナの側部に設けられ、前記画像表示部,シート状スキャナ,タッチパネル及び無線通信部の動作を制御し、前記書面の付随情報に対応するマスク部の領域データを外部の記憶装置から無線で読み出してマスク部を画像表示部に表示するとともに、前記タッチパネルで指定されたマスク部を画像表示部に表示する制御部とを備えたことを特徴とする。
また、前記制御部は、前記書面の付随情報の位置情報に基づいて、前記書面に対する画像表示部の載置位置のずれ量を算出し、前記マスク部の領域データを修正することを特徴とする。また、前記マスク部は、各マスク部毎に表示と非表示とが切り替えられることを特徴とする。また、前記付随情報は、少なくとも書面のページ番号を含むことを特徴とする。また、前記画像表示部は、画面表示に必要な電力が画面切り替えの時のみに発生する電子ペーパーであることを特徴とする。
また、本発明の電子マスク装置システムは、可撓性を有し、書面の上に載置される光透過型の画像表示部と、この周端部の外側に一体的に設けられ、前記書面の周辺部に記載された書面の付随情報をスキャンしてこのスキャニングデータを出力する透明で可撓性を有するシート状スキャナと、少なくとも前記画像表示部の上に積層され、指または専用のペンが触れた位置を検知して、この接触位置データを出力するタッチパネルと、前記スキャニングデータ,接触位置データを電波信号に変換して送信するとともに、前記スキャニングデータに対応して画像表示部に書面の一部を目隠しするマスク部を表示するマスク部の領域データを受信する第1無線通信部とを備えた電子マスク装置と、前記第1無線通信部から受信した電波信号をスキャニングデータ及び接触位置データに変換する第2無線通信部と、前記スキャニングデータに基づいて書面の付随情報を判別する付随情報判別部と、前記接触位置データに基づいて書面の一部を目隠しするマスク部を判別するマスク部判別部と、前記マスク部の領域データを書面の付随情報と対応付けて記憶する記憶部と、前記第2無線通信部がスキャニングデータのみを受信した際には、このスキャニングデータに基づいて判別された書面の付随情報に対応するマスク部の領域データを記憶部から検索する情報検索部と、この情報検索部によってマスク部の領域データが検出された場合には、第2無線通信部を用いてマスク部の領域データを送信する制御部とを備えたデータストレージ部とからなることを特徴とする。
また、前記制御部は、前記書面の付随情報の位置情報に基づいて、前記書面に対する画像表示部の載置位置のずれ量を算出し、これによってマスク部の領域データを修正することを特徴とする。また、前記画像表示部は、画面表示に必要な電力が画面切り替えの時のみに発生する電子ペーパーであることを特徴とする。
本発明の電子マスク装置によれば、シート状スキャナが読み取った書面の付随情報に対応するマスク部の領域データを記憶装置から読み出してマスク部を画像表示部に表示するとともに、タッチパネルで指定されたマスク部を画像表示部に表示するので、マーキングができない書面についても書面の一部の文字列等を仮想的に目隠しすることができる。また、制御部と有線で接続した記憶装置を書面のブックカバーに一体的に設けたので、電子マスク装置そのもののサイズや重さを変更することなく、記憶装置として大容量のハードディスク等を採用することができる。
また、書面の付随情報に対応するマスク部の領域データを外部の記憶装置から無線で読み出して画像表示部に表示するとともに、タッチパネルで指定されたマスク部を画像表示部に表示するので、マーキングができない書面についても書面の一部の文字列等を仮想的に目隠しすることができるとともに、記憶装置として大容量のハードディスク等を採用することができ、マスク部や付随情報等のデータを外部の記憶装置で一元管理できる。
また、書面の付随情報の位置情報に基づいて書面に対する画像表示部の載置位置のずれ量を算出してマスク部の領域データを修正するので、書面に対する載置位置がずれてもマスク部の表示位置を修正して所定の文字列等を正確に隠すことができる。また、マスク部は、各マスク部毎に表示と非表示とを切り替えられるようにすることが好ましい。また、付随情報は、少なくとも書面のページ番号を含むことが好ましい。また、前記画像表示部は、画面表示に必要な電力が画面切り替えの時のみに発生する電子ペーパーであるから、消費電力を極めて少なく抑えることができる。
また、本発明の電子マスク装置システムによれば、シート状スキャナによるスキャニングデータを電子マスク装置からデータストレージ部へ送信し、これを受信したデータストレージ部がスキャニングデータに基づいて判別した書面の付随情報に対応するマスク部の領域データを記憶部から検索し、マスク部の領域データがあればこれを電子マスク装置に送信し、なければ電子マスク装置から送られた接触位置データに基づいて書面の一部を目隠しするマスク部を判別し、このマスク部の領域データを書面の付随情報と対応付けて記憶するとともに電子マスク装置へ送信して画像表示部に表示するので、マーキングができない書面についても書面の一部の文字列等を仮想的に目隠しすることができるとともに、記憶装置として大容量のハードディスク等を採用することができ、マスク部や付随情報等のデータをデータストレージ部の記憶装置で一元管理できる。
また、データストレージ部では、書面の付随情報の位置情報に基づいて書面に対する画像表示部の載置位置のずれ量を算出してマスク部の領域データを修正し、電子マスク装置に送るので、書面に対する載置位置がずれてもマスク部の表示位置を修正して所定の文字列等を正確に隠すことができる。また、前記画像表示部は、画面表示に必要な電力が画面切り替えの時のみに発生する電子ペーパーであるから、消費電力を極めて少なく抑えることができる。
図1,図2及び図3において、本発明の第1実施形態である電子マスク装置10は、教科書等の書面11の上に載置してマスク部12,13を表示することにより所望の文字列、例えば「UVW」,「uvw」を目隠しするもので、マスク部12,13を表示する矩形状をした光透過型の電子ペーパー14と、この周縁部に連設して額縁状に設けられたフイルム状スキャナ(以下、単にスキャナという)15と、これらの上面を被うように層設されたタッチパネル16と、前記スキャナ15及びタッチパネル16の側部に設けられた制御部17とからなる。
前記電子ペーパー14,スキャナ15及びタッチパネル16は、いずれも数mm程度と薄く、可撓性を有し、かつ透明である。また、制御部17を除く電子マスク装置10の大きさ(教科書等の書面の上に載置される部分の大きさ)は、例えば教科書のサイズであるA5サイズになっている。
前記電子ペーパー14としては、電界によってコレステリック液晶を選択反射/透過状態にするもの(特開平7−287214号公報等)が使用できる。コレステリック液晶は、周知のように、画面の光を通す(フォーカルコニック)状態、特定の光だけ反射する(プレーナ)状態のいずれのときでも電力を加えずにそのまま安定する「双安定性」(メモリ性)を有する。
前記スキャナ15は、上記非特許文献1に開示されているように、有機光ダイオード(フォトダイオード)と有機トランジスタとを組み合わせたスキャナ素子を格子状に複数配設してなる周知の可撓性透明スキャナである。有機光ダイオードが書面11の周辺部に印刷されたタイトル18,ページ番号19(本実施形態ではP.25)を検出して光電変換し、各有機トランジスタをスイッチングすることで電気的なデータ(ドットパターン)として読み出される。
前記タッチパネル16は、周知のように、指や専用のペン(スタイラスペン)で画面に触れることで、この触れた位置を検知して画面上の位置を指定し、制御部17に指示を与える。図4(A)に示すように、スタイラスペン20で目隠ししたい文字列「UVW」を囲むように閉じた囲み線22を描くと、その内側の領域をマスク部12であると制御部17が認識してマスク部12の領域データをメモリ30(図5参照)に記憶する。また、同図(B)に示すように、線23がクロスする前にスタイラスペン20をタッチパネル16の表面から離すと、マスク部12は認識されない。
前記制御部17の上面には、電源ボタン24a,マスク部表示/非表示ボタン24b,モード切替ボタン24c、スタートボタン24d、及びストップボタン24eからなる操作部24が設けられている。前記電源ボタン24aは、押圧操作する毎に電子マスク装置10の電源をオン/オフする。また、マスク部表示/非表示ボタン24bは、押圧操作する毎にマスク部12の表示/非表示を交互に繰り返す。
また、モード切替ボタン24cは、マスク部12の領域データ(以下マスクデータという)をメモリに記憶する「マスクデータ登録モード」やマスクデータをメモリから削除する「マスクデータ削除モード」等の動作モードを切り替える際に押圧操作される。スタートボタン24dおよびストップボタン24eは、モード切替ボタン24cによって選択された動作モードを実行/停止させる際に押圧操作される。
電子マスク装置10の電気的構成を示す図5において、制御部17には、スキャナ15,タッチパネル16及び操作部24からの信号を受けて電子マスク装置10全体の制御を行うCPU26と、このCPU26が実行するプログラムや参照データが記憶されているフラッシュメモリ28,前記メモリ30と、電子マスク装置10の各部に電源を供給する薄型のリチウムイオン電池等の電源電池32と、電子ペーパー14のドライバ34とが設けられている。なお、電子ペーパー14は、画面表示に必要な電力が画面切り替えの時のみに発生するため、電源電池32の消耗を極めて少なくすることができる。
このように構成された電子マスク装置10の作用を図6に示すフローチャートに従って説明する。まず、電源ボタン24aを押圧操作して電子マスク装置10の電源をオンにする(st1)。図3(A)に示すような書面11の上に電子マスク装置10を載置する(st2)と、同図(B)に示すように、電子ペーパー14が文章40を覆うとともに、スキャナ15が文章40の周囲にあるタイトル18及びページ番号19を覆う。
スキャナ15は、タイトル18及びページ番号19をドットパターンとして読み込み、このデータをCPU26に送る。CPU26は、フラッシュメモリ28からパターン認識用のプログラムを読み出して実行し、タイトル18及びページ番号19を認識する(st3)。CPU26は、タイトル18及びページ番号19に対応するマスクデータをメモリ30から検索する(st4)。
マスクデータがメモリ30にある場合には、CPU26は、これを読み出してドライバ34を介して電子ペーパー14に表示する(st5)。マスクデータがメモリ30にない場合やタイトル18,ページ番号19を認識できない場合には、図7に示すように、マスクデータを登録するか否かを問う旨の表示44が電子ペーパー14に表示される(st6)。
マスクデータを登録しない場合には、電源ボタン24aを押圧操作して電子マスク装置10の電源をオフにする(st7)。マスクデータを登録する場合には、モード切替ボタン24cを押圧操作して電子ペーパー14に順次に表示されるモードから「マスクデータ登録モード」を選択してスタートボタン24dを押圧操作し、以後マスクデータ登録のシーケンスに従ってマスクデータの登録を行う(st8)。マスクデータの登録が完了すると(st9)、CPU26は、マスク部12を電子ペーパー14に表示する(st5)。
前記マスクデータ登録について、図8のフローチャートに従い、図3,図4を参照して説明する。スタイラスペン20を用いて目隠ししたい文字列「UVW」を囲み線22で囲むが、この時、スタイラスペン20がタッチパネル16に接触してから(st11)、スタイラスペン20の軌跡をメモリ30に記録する(st12)。
スタイラスペン20がタッチパネル16から離れた時点で(st13)、スタイラスペン20の軌跡が交差したか否かを判断する(st14)。軌跡が交差していれば、囲み線22は成立していると認められ、囲み線22の位置データに基づいてマスク部12の領域データがメモリ30に記憶される(st15)。軌跡が交差していない場合には、囲み線22は成立していないから、マスク部12は認識されず(st16)、軌跡のデータはメモリ30から消去される。
前記マスクデータ登録のシーケンスを繰り返すことにより、複数のマスク部12を登録することができる。また、登録してあるマスクデータを消去したい場合には、モード切替ボタン24cを押圧操作して電子ペーパー14に順次に表示されるモードから「マスクデータ消去モード」を選択してスタートボタン24dを押圧操作し、以後マスクデータ消去のシーケンスに従ってマスクデータの消去を行う。このマスクデータ消去モードでは、ページ毎に全てのマスク部を一斉に消去することができる他、個々のマスク部毎に指定して消去することもできる。
また、マスク部12,13,・・・が電子ペーパー14に表示されている状態でマスク部表示/非表示ボタン24bを押圧操作すると、マスク部12,13,・・・が一斉に非表示になる。また、この状態からマスク部表示/非表示ボタン24bを押圧操作すると、マスク部12,13,・・・が一斉に表示される。
また、マスク部12,13,・・・のうち一部のマスク部を非表示にしたい場合には、マスク部12,13,・・・が電子ペーパー14に表示されている状態で、非表示にしたいマスク部を指又はスタイラスペン20でタッチすると、タッチされたマスク部が非表示になる。また、非表示になっているマスク部の位置を指又はスタイラスペン20でタッチすると、そのタッチされた領域にマスクデータがあれば、該当するマスク部が表示される。
また、電子マスク装置10は、図9に示すように、書面50上に載置した際に、ずれて載置されることもあり得る。このような場合にも、マスク部12,13が対応する文字列「UVW」,「uvw」を正しく目隠しするように、マスク部12,13の表示位置を修正する。この修正を行うために、書面50の異なる場所、本実施形態では書面50の四隅のうち3つの隅部に、予め3個の星印46,47,48を印刷し、電子マスク装置10を書面50上にずれることなく正しく載置した時の星印46〜48の座標をメモリに記憶しておく。
そして、図10に示すように、例えば星印47の本来あるべき二点鎖線で示す位置47aから実際に検出された破線で示す星印47までのずれ量を計測すると、例えばX方向はa,Y方向はbと計測される。また同様に、星印46,48についてもX方向,Y方向のずれ量を計測し、これらの計測結果を総合して電子マスク装置10の本来あるべき位置からのずれ量を距離と角度の両面で算出する。そして、このずれ量に基づいてマスク部12,13の領域データを修正してマスク部12,13の表示位置を変更する。なお、星印46〜48の印刷が行えない書面では、タイトル18及びページ番号19の各位置のずれ量を用いる。
次に、本発明の第2実施形態である電子マスク装置システムについて説明する。なお、前記第1実施形態と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。電子マスク装置システム52は、図11に示すように、電子マスク装置54と、これと無線で各種のデータの遣り取りを行うデータストレージ部56とから構成される。前記電子マスク装置54の制御部58の側部には、データストレージ部56とデータの送受信を無線で行う無線通信部60が設けられている。
電子マスク装置54とデータストレージ部56の電気的構成を示す図12において、電子ペーパー14,スキャナ15,タッチパネル16及び無線通信部60はコントローラ61によって制御される。スキャナ15から出力されるページ番号等の読取データや、タッチパネル16から出力される指やスタイラスペン20による接触データは、無線通信部60に送られ、電波信号に変換されてデータストレージ部56へ送信される。
データストレージ部56には、無線通信部62,入力処理部64,コントローラ66,メモリ部68及び出力処理部70が設けられている。前記無線通信部62は、電子マスク装置54の無線通信部60と各種のデータを無線で送受信する。前記入力処理部64には、ページ判別部72とマスクデータ判別部74とが設けられている。前記ページ判別部72は、無線通信部62からページ番号のドットパターンを受け取ると、パターン認識にてページ番号を判別する。また、マスクデータ判別部74は、前記接触データを受け取ると、この接触データに基づいて、前記マスク部12の位置や大きさを特定する。
前記メモリ部68には、メモリ76と、メモリ76内のデータを検索する情報検索部78とが設けられている。また、出力処理部70には、書面50に対する電子マスク装置54のずれ量を検出するずれ量演算部80と、マスクデータを生成するマスクデータ生成部82とが設けられている。
このように構成された電子マスク装置システム52の作用を図13に示すフローチャートに従って説明する。電源ボタン24aを押圧操作して電子マスク装置54の電源をオンにして(st21)、書面50の上に電子マスク装置54を載置すると(st22)、コントローラ61の制御によりスキャナ15がタイトル18及びページ番号19をドットパターンとして読み込み(st23)、このデータを無線通信部60に送る。この無線通信部60は、タイトル18及びページ番号19のドットパターンを電波信号に変換してデータストレージ部56へ送信する(st24)。
前記電波信号を受け取った無線通信部62は、電波信号をタイトル18及びページ番号19のドットパターンに変換して入力処理部64に入力する(st25)。ページ判別部72は、入力処理部64から入力されたドットパターンに基づいてパターン認識によりタイトル18及びページ番号19を判別する(st26)。コントローラ66は、情報検索部78を駆動してタイトル18及びページ番号19に対応するマスクデータをメモリ76から検索する(st27)。
前記タイトル18及びページ番号19に対応するマスクデータがメモリ76にある場合には(st28)、情報検索部78は、これを読み出して出力処理部70に送り、無線通信部62から無線で電子マスク装置54に送る(st29)。無線通信部60は、マスクデータを受け取ると(st30)、これを電子ペーパー14に送る。電子ペーパー14はマスクデータに基づいてマスク部12を表示する(st31)。マスクデータがメモリ76にない場合やタイトル18,ページ番号19を認識できない場合には、マスクデータを登録するか否かを問う旨の表示44が電子ペーパー14に表示される(図7参照)(st32)。
マスクデータを登録しない場合には、電源ボタン24aを押圧操作して電子マスク装置54の電源をオフにする(st35)。マスクデータを登録する場合には、モード切替ボタン24cを押圧操作して電子ペーパー14に順次に表示されるモードから「マスクデータ登録モード」を選択してスタートボタン24dを押圧操作する。マスクデータ登録モードにセットするコマンドは、コントローラ61から無線通信部60,62を介してコントローラ66に送られ、マスクデータ生成部82が駆動される(st33)。
マスクデータ生成部82は、図8に示すマスクデータ登録のシーケンスに従い、電子マスク装置54の無線通信部60からリアルタイムで送られてくるスタイラスペン20の軌跡データに基づいて、マスク部12の認識(st15)又は非認識(st16)を行い、マスク部12が認識された場合には、このマスク部12の領域データ(マスクデータ)をメモリ76に記憶するとともに(st34)、コントローラ66は無線通信部62によりマスクデータを電子マスク装置54に送る(st29)。無線通信部60で受信されたマスクデータは(st30)、電子ペーパー14に送られ、マスク部12が表示される(st31)。
また、ずれ量演算部80は、前記第1実施形態と同様に、前記星印46〜48のそれぞれについて、X方向,Y方向のずれ量を計測し、これらの計測結果を総合して電子マスク装置54の本来あるべき位置からのずれ量を距離と角度の両面で算出する。そして、このずれ量に基づいてマスク部12,13の各領域データを修正し、これらを無線通信部62を介して電子マスク装置54に送信する。電子マスク装置54の電子ペーパー14は、修正された領域データに基づいてマスク部12,13を表示する。
次に、本発明の第3実施形態を示す図14において、第1実施形態からメモリ30を除いた構成を有する電子マスク装置86に、メモリ30の代わりに、データケーブル87で小型のハードディスク88を接続し、このハードディスク88をブックカバー89に組み込んである。このブックカバー89を所望の書物に被せることにより、書物と電子マスク装置86とを一体的に携帯して電子マスク装置86を効率よく使用することができるとともに、メモリよりも大量にマスク部等のデータを蓄積することができる。なお、前記ハードディスク88としては、例えば6GBのマイクロドライブ(登録商標)が使用できる。
以上説明した第2実施形態の電子マスク装置は、電波信号にて通信するようにしたが、本発明はこれに限定されず、赤外線やブルートゥース(Bluetooth)によって通信するようにしてもよい。また、上記第2実施形態では、データストレージ部56側でページ判別やマスクデータ判別やマスクデータ生成等の処理を行うようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、前記処理は第1実施形態と同様に電子マスク装置54側で行い、マスクデータ等のデータのみをデータストレージ部56側のメモリやハードディスクに記憶させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、タイトルやページ番号をパターン認識にて認識するようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばOCR機能にて認識するようにしてもよい。また、上記実施形態では、マスク部を囲み線で囲まれた領域の形状そのままとしたが、本発明はこれに限定されることなく、囲み線で囲まれた領域内のグリッドをマスク部として認識することにより、マスク部を矩形状としてもよい。
また、上記実施形態では、制御部に各種の操作ボタンを設けたが、タッチパネルを利用して所定位置を指等でタッチすると、例えばマスク部の表示/非表示等の所定動作を行うようにしてもよい。また、上記実施形態では、電子マスク装置を載置する位置のずれ量を計測するための表示に星印を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば丸印等でもよい。また、上記実施形態では、画像表示部として電子ペーパーを用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、電力消費は大きくなるが、光透過型の液晶パネルを用いることもできる。
本発明の第1実施形態である電子マスク装置を示す外観斜視図である。 電子マスク装置の縦断面図である。 書面(A)と書面上に電子マスク装置を載置した状態(B)を示す説明図である。 マスク部の認識・非認識を示す説明図である。 第1実施形態の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態の主なシーケンスを示すフローチャートである。 マスクデータが見つからない際の警告表示を示す説明図である。 マスクデータの登録手順を示すフローチャートである。 電子マスク装置が書面上にずれて載置された状態を示す説明図である。 ずれ量の計測方法を示す説明図である。 第2実施形態の電子マスク装置システムを示す説明図である。 第2実施形態の電気的構成を示すブロック図である。 第2実施形態の主なシーケンスを示すフローチャートである。 第3実施形態のブックカバー付き電子マスク装置を示す説明図である。
符号の説明
10,54,86 電子マスク装置
11,50 書面
12,13 マスク部
14 電子ペーパー
15 フイルム状スキャナ
16 タッチパネル
17,58 制御部
18 タイトル
19 ページ番号
20 スタイラスペン
22 囲み線
24 操作部
26 CPU
30,76 メモリ
46〜48 星印
52 電子マスク装置システム
56 データストレージ部
60,62 無線通信部
61,66 コントローラ
68 メモリ部
72 ページ判別部
74 マスク部判別部
78 情報検索部
80 ずれ量演算部
82 マスクデータ生成部
89 ブックカバー
88 ハードディスク

Claims (10)

  1. 可撓性を有し、書面の上に載置される光透過型の画像表示部と、
    この周端部の外側に一体的に設けられ、前記書面の周辺部に記載された書面の付随情報を読み取る透明で可撓性を有するシート状スキャナと、
    少なくとも前記画像表示部の上に積層され、指または専用のペンが触れた位置を検知して、前記書面の一部を目隠しするマスク部の領域を指定するタッチパネルと、
    前記マスク部の領域データを前記付随情報と対応付けて記憶する記憶装置と、
    前記シート状スキャナの側部に設けられ、前記画像表示部,シート状スキャナ,タッチパネル及び記憶装置の動作を制御し、前記シート状スキャナが読み取った書面の付随情報に対応するマスク部の領域データを記憶装置から読み出してマスク部を画像表示部に表示するとともに、前記タッチパネルで指定されたマスク部を画像表示部に表示する制御部とを備えたことを特徴とする電子マスク装置。
  2. 前記記憶装置は、前記書面をカバーするブックカバーに一体的に設けられ、前記制御部と有線で接続されていることを特徴とする請求項1記載の電子マスク装置。
  3. 可撓性を有し、書面の上に載置される光透過型の画像表示部と、
    この周端部の外側に一体的に設けられ、前記書面の周辺部に記載された書面の付随情報を読み取る透明で可撓性を有するシート状スキャナと、
    少なくとも前記画像表示部の上に積層され、指または専用のペンが触れた位置を検知して、前記書面の一部を目隠しするマスク部を指定するタッチパネルと、
    前記マスク部の領域及び書面の付随情報の各データを電波信号に変換して外部の記憶装置と送受信する無線通信部と、
    前記シート状スキャナの側部に設けられ、前記画像表示部,シート状スキャナ,タッチパネル及び無線通信部の動作を制御し、前記書面の付随情報に対応するマスク部の領域データを外部の記憶装置から無線で読み出してマスク部を画像表示部に表示するとともに、前記タッチパネルで指定されたマスク部を画像表示部に表示する制御部とを備えたことを特徴とする電子マスク装置。
  4. 前記制御部は、前記書面の付随情報の位置情報に基づいて、前記書面に対する画像表示部の載置位置のずれ量を算出し、前記マスク部の領域データを修正することを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の電子マスク装置。
  5. 前記マスク部は、各マスク部毎に表示と非表示とが切り替えられることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の電子マスク装置。
  6. 前記付随情報は、少なくとも書面のページ番号を含むことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の電子マスク装置。
  7. 前記画像表示部は、画面表示に必要な電力が画面切り替えの時のみに発生する電子ペーパーであることを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の電子マスク装置。
  8. 可撓性を有し、書面の上に載置される光透過型の画像表示部と、この周端部の外側に一体的に設けられ、前記書面の周辺部に記載された書面の付随情報をスキャンしてこのスキャニングデータを出力する透明で可撓性を有するシート状スキャナと、少なくとも前記画像表示部の上に積層され、指または専用のペンが触れた位置を検知して、この接触位置データを出力するタッチパネルと、前記スキャニングデータ,接触位置データを電波信号に変換して送信するとともに、前記スキャニングデータに対応して画像表示部に書面の一部を目隠しするマスク部を表示するマスク部の領域データを受信する第1無線通信部とを備えた電子マスク装置と、
    前記第1無線通信部から受信した電波信号をスキャニングデータ及び接触位置データに変換する第2無線通信部と、前記スキャニングデータに基づいて書面の付随情報を判別する付随情報判別部と、前記接触位置データに基づいて書面の一部を目隠しするマスク部を判別するマスク部判別部と、前記マスク部の領域データを書面の付随情報と対応付けて記憶する記憶部と、前記第2無線通信部がスキャニングデータのみを受信した際には、このスキャニングデータに基づいて判別された書面の付随情報に対応するマスク部の領域データを記憶部から検索する情報検索部と、この情報検索部によってマスク部の領域データが検出された場合には、第2無線通信部を用いてマスク部の領域データを送信する制御部とを備えたデータストレージ部と
    からなることを特徴とする電子マスク装置システム。
  9. 前記制御部は、前記書面の付随情報の位置情報に基づいて、前記書面に対する画像表示部の載置位置のずれ量を算出し、これによってマスク部の領域データを修正することを特徴とする請求項8記載の電子マスク装置システム。
  10. 前記画像表示部は、画面表示に必要な電力が画面切り替えの時のみに発生する電子ペーパーであることを特徴とする請求項8または9記載の電子マスク装置システム。
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JP2011242452A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Isb Corp 表示装置及びプログラム
JP5021856B1 (ja) * 2011-10-04 2012-09-12 パナソニック株式会社 コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法、プログラム、および記録媒体
WO2013051077A1 (ja) * 2011-10-04 2013-04-11 パナソニック株式会社 コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法、プログラム、および記録媒体

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