JP2006349110A - 変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンからの動力が伝えられる円板状に構成した変速プレートと、該変速プレートに対して直角に配置して変速プレートに対して直径方向に移動させて接触可能とる従動円板とを備える摩擦円板式変速装置において、従来では、変速プレートの回転軸心部分に空転部材を配置していたので、挿入するための穴を穿設したり、ベアリングを介装したりしなければならないために、製造コストがアップし、部品点数も増加していた。
【解決手段】変速プレート34を複数の層に構成し、表面に摩擦接触部材72を固定し、該摩擦接触部材72を固定した層を着脱可能に構成するとともに、該摩擦接触部材72を同心円で複数に分割し、各摩擦接触部材を変速域に合わせた特性の部材で構成し、前記摩擦接触部材の中心側を摩擦係数の大きい部材で構成し、外周側を耐摩耗性の優れた部材で構成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、摩擦円板式変速装置を変速するために摺動させる摩擦板(本実施例では従動円板)に当接させる回転円板型の変速プレートの表面に摩擦接触部材を固定し、該摩擦接触部材を同心円状に複数の特性の異なる部材より構成して、走行速度に合わせた変速性能を得られるようにするための技術に関する。
従来から、走行ミッションにおいて、摩擦円板式変速装置を用いた技術が知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この技術はエンジンからの動力をベルトやプーリー等を介して円板状に構成した変速プレートの中心に伝え、円板状の変速プレートを回転させる。一方、該変速プレートに対して直角方向に円板状の摩擦板を配置し、該摩擦板の中心に出力軸を配置し、前記変速プレートの中心に配置した入力軸に対して出力軸が直角方向となるように配置する。そして、摩擦板の外周を変速プレートの板面に摩擦接触させて、変速プレートの回転を摩擦板に伝えて動力を伝達するようにしている。そして、変速プレートに対して、変速プレートの中心から直径方向に摩擦板の接触位置を変更することにより、前進から後進まで無段で変速できるようにしている。
前記摩擦板は出力軸に対して左右に摺動可能、かつ、相対回転不能に支持するように配設され、摩擦板の外周面にゴム等の摩擦接触部材を貼設して、変速プレートの表面に接触させて回転力を伝えるようにしていた。
特開平10−68108号公報 特開2001−59558号公報
しかし、摩擦円板式の変速装置の摩擦板の接触部分はゴム板等の摩擦係数の大きい部材により構成しており、走行時には常時接触させているために、摩耗が激しく定期的に交換する必要があり、この交換作業には大変な手間がかかっていた。
また、特許文献1の技術では変速プレートの中心部分に空転部材を設けて、中立位置とした場合には、摩擦板との摩擦抵抗を減少し、摩擦板の接触部の摩耗を低減するようにしていたが、回転軸心部分に空転部材を挿入するための穴を穿設する必要があり、ベアリングを介装しなければならないために、製造コストがアップし、部品点数も増加していたのである。
そこで、本発明は摩擦板に貼設していたゴム等の摩擦接触部材を変速プレート側に設けて後側から脱着できるようにして、交換を容易にするとともに、同心円状に変速速度に合わせた特性の異なる接触部材を貼設することで、走行駆動力確実に伝達し、耐久性も向上しようとするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、原動機からの動力が伝えられる円板状に構成した変速プレートと、該変速プレートに対して直角に配置して変速プレートに対して直径方向に移動させて接触可能とする従動円板とを備える摩擦円板式変速装置において、前記変速プレートを複数の層に構成し、表面に摩擦接触部材を固定し、該摩擦接触部材を固定した層を着脱可能に構成したものである。
また、請求項2においては、原動機からの動力が伝えられる円板状に構成した変速プレートと、該変速プレートに対して直角に配置して変速プレートに対して直径方向に移動させて接触可能とする従動円板とを備える摩擦円板式変速装置において、前記変速プレートの表面に摩擦接触部材を固定するとともに、該摩擦接触部材を同心円で複数に分割し、各摩擦接触部材を変速域に合わせた特性の部材で構成したものである。
請求項3においては、前記摩擦接触部材の中心側を摩擦係数の大きい部材で構成し、外周側を耐摩耗性の優れた部材で構成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1の如く構成することにより、摩擦接触部材を円板の平面に固定する構成となるので、製作が容易にできるようになり、コスト低減化が図れる。また、摩擦接触部材を着脱できるので、摩擦接触部材が摩耗した場合には、容易に交換することができるようになり、摩擦接触部材と摩擦接触部材を固定した層を交換するので、従来の摩擦円板全体を交換するよりもコスト低減化が図れる。
請求項2の如く構成したので、摩擦接触部材を同一面上で複数の異なる材料で構成することが可能となり、変速域に合わせた特性の材料の摩擦接触部材を選択して取り付けることが可能となり、変速フィーリングが向上し、スリップが減少して動力伝達効率も向上する。
請求項3の如く構成したので、円板中心側の低速域では高トルクの動力伝達が可能となり、確実に動力を伝達して伝達効率を向上できる。また、摩擦接触部材を一種類で構成すると、円板外周側の高速域では、周速が速くなり摩耗が激しく部分的に偏摩耗が生じ、スリップし易くなり、他の部分が正常であっても交換する必要があるため、交換時期が早くなっていたが、本発明では耐摩耗性の部材を使用するので、従来よりも摩耗が減少し、交換回数が減少してメンテナンスが容易となり、コスト削減が可能となる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は摩擦円板式変速装置を装備した除雪機の全体側面図、図2は摩擦円板式変速装置の左側面図、図3は同じく平面図、図4は同じく分解斜視図、図5は変速プレートと従動円板部分の側面断面図、図6は変速プレートの後面図である。
まず、除雪機1の全体構成について図1を用いて説明する。
除雪機1は、機体前部に配設された除雪部2と、該除雪部2の後方に配設された駆動部3と、該駆動部3の下方に配設されたクローラ式走行装置4と、駆動部3の後方であって機体後部に配設された運転操作部5とで構成されている。
前記除雪部2には、機体フレーム(変速フレーム)6の前部に連設されたブロワハウジング7に内設されたブロワ8と、該ブロワハウジング7の前方に連設されたオーガハウジング9にその回転軸が左右方向となるように内設された掻込オーガ10と、該ブロワハウジング7の上方に水平旋回可能に立設された投雪シュータ11とが具備されている。
前記投雪シュータ11の上下中途部の後面には、運転操作部5近傍まで後方に延出されたハンドル12が取り付けられ、該ハンドル12を左右方向に回動することにより投雪シュータ11を旋回させて投雪方向を変更できるようになっている。さらに、投雪シュータ11上端にはキャップ11aが設けられ、該キャップ11aとハンドル12とがリンク等を介して連結されて、該ハンドル12の操作でキャップを上下回動可能とし、投雪距離を調節可能としている。
このように構成される除雪部2において、掻込オーガ10によりオーガハウジング9の左右略中央方向へ掻き込まれた雪は、ブロワ8に送り込まれ、ブロワ羽根の遠心力により上方へ跳ね飛ばされ、投雪シュータ11によってガイドされてその投雪方向が任意に変更されて排出される。
前記駆動部3では、機体フレーム6に後述する摩擦円板式の変速装置が内設され、該機体フレーム6の上部に原動機となるエンジン15が載置されている。エンジン15の動力は出力軸15aから出力され、除雪部2及び走行装置4に伝達される。除雪部2に伝達された動力は、ブロワ8及び掻込オーガ10を回転駆動する。また、走行装置4に伝達される動力は、変速装置において変速されたのち、駆動軸16に伝達され、駆動軸16に嵌装された駆動スプロケット17・17を回転駆動する。
前記機体フレーム6の下部には、駆動スプロケット17・17が嵌装された駆動軸16が回動可能に横架支承され、前記機体フレーム6の後部には、従動スプロケット18・18が嵌装された後車軸19が回動可能に横架支承されている。そして、駆動スプロケット17と従動スプロケット18とに無端クローラベルト20が巻回されてクローラが構成され、この左右一対のクローラによって、駆動軸16の回転駆動により走行駆動されるクローラ式走行装置4が構成されている。
前記運転操作部5では、前記機体フレーム6の両側後部より斜め後上方に操向ハンドル21が突出され、平面視U字状に構成した操向ハンドル21間に操作ボックス23が配設されている。該操作ボックス23には、変速装置による変速操作を行うための走行変速レバー26が配設されている。前記操向ハンドル21の両側には、エンジン15から走行部への動力を断接する走行クラッチレバー24と、エンジン15から除雪部2への伝動の入切操作を行うための除雪クラッチレバー25が配置されている。
前記走行クラッチレバー24は操向ハンドル21を握りながら該レバー24を握れるように構成されており、該レバー24は操向ハンドル21とともに握っているとき作動し、放すと停止するデッドマンクラッチレバーとなっている。また、走行クラッチレバー24と除雪クラッチレバー25は、いずれも操向ハンドル21の近傍に設けられており、走行クラッチレバー24と除雪クラッチレバー25はいずれもクラッチOFF操作位置に付勢され、走行クラッチレバー24をONにした状態で除雪クラッチレバー25をONにすると、走行クラッチONの操作位置で除雪クラッチレバー25もONでロックすることができるものとされている。
次に、エンジン15からの動力伝動機構について説明する。
図2、図3において、前記エンジン15の出力軸15aに駆動プーリー27が固設されており、該駆動プーリー27は走行駆動プーリー27aと除雪駆動プーリー27bからなり、前側に配置した除雪駆動プーリー27bからベルトやプーリー等を介して除雪部2のブロア8や掻込オーガ10を駆動する伝動軸に伝えるようにしている。該駆動プーリー27の上部及び前部はカバーにより覆われている。前記除雪駆動プーリー27bと伝動軸上のプーリーとの間にはテンションプーリーが配置され、該テンションプーリーを支持するテンションアームはワイヤ等を介して前記除雪クラッチレバー25と接続されて、動力を断接可能としている。
また、走行駆動プーリー27aからベルト30を介して走行従動プーリー31に動力が伝達され、該走行従動プーリー31は機体に支持され、入力軸32が前後摺動可能にとりつけられている。該走行駆動プーリー27aと走行従動プーリー31の間には図示しないテンションプーリーが配置され、該テンションプーリーを支持するテンションアームはワイヤを介して前記走行クラッチレバー24と接続され、該走行クラッチレバー24の操作で動力の断接を可能としている。
前記入力軸32及び走行従動プーリー31を固定したボス体56が機体側の支持部材に前後方向に貫通されて前後中途部がベアリング等の軸受を介して回転自在に軸支されており、該入力軸32の後部上に円板状に構成した後述する本発明の変速プレート34が固定され、該変速プレート34と入力軸32は走行クラッチレバー24の操作により、前後動されて、「入」「切」できるようにしている。
前記変速プレート34の後方には、スプライン軸(または多角形軸)で構成された出力軸37が機体フレーム6に横設軸支されている。該出力軸37上には、円板状の従動円板35が該出力軸37の軸芯方向に摺動自在にスプライン嵌合されている。つまり、従動円板35は出力軸37上を左右方向に摺動自在、かつ、相対回転不能嵌合されている。該従動円板35の中心の左右一側にはボス部35aがボルト等により固設され、該ボス部35a上にベアリングを介して連結環36を回動自在に環設している。該連結環36には変速アーム43の一端を嵌合し、該変速アーム43にロッド等を介して前記走行変速レバー26と連動連結している。前記従動円板35の外周部を変速プレート34の表面に押接させることにより、変速プレート34の回転が従動円板35に伝えられ、出力軸37に動力を伝達するようにしている。
また、図2に示すように、機体フレーム6にはカウンター軸40と駆動軸16が出力軸37と平行に左右方向に横架され、出力軸37の前方位置にカウンター軸40が軸支され、該カウンター軸40の下方に駆動軸16が軸支されている。前記出力軸37の一端(本実施例では進行方向に向かって左端)は、機体フレーム6より外側に突設してギア38を固定している。該ギア38はカウンター軸40に固設した第一カウンターギア40aが噛合し、該第一カウンターギア40aと一体的に構成した第二カウンターギア40bが駆動軸16上に固設した駆動ギア41と噛合している。これらギア38、第一カウンターギア40a、第二カウンターギア40b、駆動ギア41が機体フレーム6の左外側面に設けたギアカバー39(図1)により覆われている。こうして、出力軸37の回転が駆動軸16に伝動される。
一方、図2、図3、図4に示すように、機体フレーム6内の出力軸37の上方位置に、前後方向に走行変速軸42が軸支され、該走行変速軸42の後部は、前記走行変速レバー26に連結されて、その操作に伴って回動するようにしている。該走行変速軸42の前部には後面視L字形の変速アーム43の一端が固設されて下方へ突設している。該変速アーム43の先端には略U字状の係合溝が形成され、該係合溝が前記連結環36より前後方向に突出した係合ピン36a・36aに係合させている。こうして、出力軸37上にスプライン嵌合したボス部35aに固定された従動円板35は出力軸37と共に回転するが、ボス部35a上の連結環36はベアリングを介装しているために回転することはなく、該連結環36の係合ピン36aに係合した変速アーム43の回動により出力軸37上を左右に摺動させることができ、該連結環36とともに従動円板35も左右に摺動される。
このような構成において、走行変速レバー26を回動して変速操作を行うと、走行変速軸42が回動されて、変速アーム43が左右に揺動される。この揺動により従動円板35が出力軸37上を左右に摺動されて、変速プレート34との接触位置が変更され、変速が行われるのである。つまり、従動円板35が変速プレート34の中心位置と接触しているときは、従動円板35は回転されず中立位置となっている。そして、中心から外周方向に離れるほど周速は速くなるので、従動円板35には低速回転から高速回転まで伝えられることになる。また、中心から左右一方側へ摺動させると前進回転となり、他方側へ摺動させると後進回転とすることができるのである。
また、前記出力軸37の前下方には変速プレート34を前後へ摺動される摺動用アーム53の回動支点軸51が左右方向に機体フレーム6に対して横設軸支されている。該回動支点軸51にボス部材52が回転自在に外嵌され、該ボス部材52はパイプ状に構成して、該ボス部材52の左右一側上に摺動用アーム53・53が固設されて上方ヘ延設され、該摺動用アーム53・53の上部は上方を開放したコ字状の嵌合溝が構成されている。該嵌合溝には連結環55より左右に突出した係合ピン55a・55aが溝内を摺動自在に嵌合している。該連結環55は図5にも示すように、ベアリングを介して入力軸32上に嵌合され、該入力軸32の後端が変速プレート34の基板70の前面に固設されている。そして、該入力軸32の前部をスプライン軸とし、スプラインボス体56に摺動自在、かつ、相対回転不能にスプライン嵌合されている。該スプラインボス体56の前部には走行従動プーリー31が固設され、スプラインボス体56は軸受を介して機体フレームに回転自在に支持されている。
前記ボス部材52の左右他側上には、走行クラッチアーム54の基端が固設され、該走行クラッチアーム54の先端には図示しないワイヤを連結し、該ワイヤの他端を前記走行クラッチレバー24と連結している。
このような構成において、走行クラッチレバー24を「入」操作側へ回動操作してワイヤを引っ張ると、走行クラッチアーム54は後方に回動されてボス部材52を介して、摺動用アーム53が後方へ回動され、連結環55及び入力軸32が後方へ摺動し、同時に変速プレート34も一体状に後方へ摺動される。こうして従動円板35と変速プレート34とが接触し動力が伝達可能とされる。逆に、走行クラッチレバー24を反対方向の「切」側に回動すると従動円板35と変速プレート34が離間する。これにより、出力軸37への動力伝達が絶たれるのである。なお、走行クラッチアーム54は図示しないバネにより従動円板35と変速プレート34が離間する方向に付勢されている。
次に、本発明に係る前記変速プレート34の摩擦接触部材を容易に交換できるようにするための構成について説明する。
図5に示すように、入力軸32はスプライン軸または多角形軸で構成され、本実施例ではスプライン軸で構成して、機体に対して前後摺動自在とし、該入力軸32の後端が変速プレート34の前面中央に軸心を合わせて固定している。
変速プレート34は複数の層から構成されており、本実施例では基板70と取付板71と摩擦接触部材72の三層から構成されており、それぞれ円板状に構成されている。基板70と取付板71は鋼板等で構成して、基板70の中心位置に入力軸32の後端が溶接等により固設され、該基板70の外周近傍には適宜角度ごとに取付孔70aを貫通開口して、この取付孔70aの位置に合わせて取付板71にはネジ孔71aが穿設されている。なお、基板70と取付板71の位置決めを容易とするために、一方に凸部、他方に凹部を形成して嵌合できるように構成することもできる。
こうして基板70の一側面(後面)に取付板71を位置させて、ボルト(ネジ等)73・73・・・を取付孔70aに挿入してネジ孔71aに螺装して固定され、取付板71を交換する場合にはボルト73を外せばよいようにしている。つまり、取付板71は基板70に対して着脱可能としており、摩擦接触部材72が摩耗して交換しなければならない時には、機体フレーム6の下面を開放して、下側からレンチ等を用いてボルト73を外すことにより取付板71を基板70より簡単に外すことができ、新しい取付板71に容易に交換することができるのである。
また、前記基板70と反対側の取付板71の他面には、摩擦接触部材72が固定される。この摩擦接触部材72の固定方法は限定するものではなく、強固に固定できる構造であれば、溶着等であってもよく、また、取付板71を合成樹脂で形成した場合には一体的に形成することも可能であり、本実施例では接着剤等によって貼設している。摩擦接触部材72は図5、図6に示すように、同心円により複数に分割され、本実施例では、中央円板72aと、ドーナッツ(円環)状の中円板72bと外円板72cとにより重ならないように分割して構成されている。中央円板72aは変速域における中立位置に配置され、中円板72bは中低速域に配置され、外円板72cは高速域に配置されている。
そして、中央円板72aと中円板72bと外円板72cはそれぞれ特性の異なる材質で構成されている。ここで、特性とは、表面の摩擦係数や表面の凹凸や表面の粗さや耐摩耗性や硬度や耐熱性や耐衝撃性等をいう。
本実施例では、中央円板72aは変速装置が中立位置に配置されるので、摩擦係数の小さい材質で構成して、従動円板35と当接しても滑って動力が伝達されないようにする。但し、中央円板72aは取付板71と一体的に構成して、中円板板72bと外円板72cの厚さと同じ寸法の円柱状に突出する構成とし、表面を滑らかに研磨する等した構成とすることも可能である。
中円板72bは中低速域に配置されるので、摩擦係数が大きいゴムや合成樹脂等で構成され、従動円板35に対して滑りが少なく、中・低速域で大きなトルクで確実に動力を伝達できるようにしている。
外円板72cは高速域に配置されるので、耐摩耗性に優れた合成樹脂等で構成され、高速で回転されて従動円板35に動力が伝達されても摩擦に耐えられるようにして、メンテナンスの回数を減少できるようにしている。
但し、本実施例では摩擦接触部材72は三つに分割しているが、四つ以上に円環状に分割することも可能であり、変速段に合わせて分割することもできる。そして、その分割した変速段ごとに特性が異なる部材を適用するものである。つまり、変速段が低い(走行速度が遅い)ほど、摩擦係数は大きい部材を適用し、変速段が高い(走行速度が速い)ほど、耐摩耗性に優れた部材を適用するのである。
このように構成することにより、従動円板35が変速プレート34の中心に位置している時は、走行クラッチレバー24を「入」側に操作されても、従動円板35は中央円板72aに当接してもスリップして、従動円板35に動力が伝達されず走行することはなく中立を保持できる。そして、変速レバーを操作して前記従動円板35が変速プレート34の中心よりわずかに半径方向外側へ摺動させて、従動円板35と変速プレート34の中円板72bに接触させると、変速プレート34の回転を従動円板35に摩擦接触により伝えることができる。このとき、中円板72bは摩擦係数が大きい材質で構成されているため、滑りが殆どなく大きなトルクで動力を伝えることができる。
そして更に、変速レバーを高速側に操作して、前記従動円板35を変速プレート34の外周側へ摺動させて、従動円板35と変速プレート34の外円板72cに接触させると、変速プレート34の回転を従動円板35に摩擦接触により伝えることができる。このとき、外円板72cは耐摩耗性が優れた材質で構成されているため、高速回転にも耐えることができて高速で動力を伝えることができる。
こうして、摩擦円板式の変速装置は変速フィーリングが向上し、動力伝達効率も向上し、メンテナンス性も向上するのである。また、摩擦接触部材は、従来円環の最外端の周囲に貼設していたので、継ぎ目ができてしまい、曲面に貼設する作業であったので作業がやり難かったが、本発明では、円板の側面に貼設するために、接着面が平面となり、接着強度をアップすることができ、貼設作業も容易にできるのである。
摩擦円板式変速装置を装備した除雪機の全体側面図。 摩擦円板式変速装置の左側面図。 摩擦円板式変速装置の平面図。 摩擦円板式変速装置の分解斜視図。 変速プレートと従動円板部分の側面断面図。 変速プレートの後面図。
符号の説明
15 エンジン
34 変速プレート
35 従動円板
70 基板
71 取付板
72 摩擦接触部材
72a 中央円板
72b 中円板
72c 外円板

Claims (3)

  1. 原動機からの動力が伝えられる円板状に構成した変速プレートと、該変速プレートに対して直角に配置して変速プレートに対して直径方向に移動させて接触可能とする従動円板とを備える摩擦円板式変速装置において、前記変速プレートを複数の層に構成し、表面に摩擦接触部材を固定し、該摩擦接触部材を固定した層を着脱可能に構成したことを特徴とする変速装置。
  2. 原動機からの動力が伝えられる円板状に構成した変速プレートと、該変速プレートに対して直角に配置して変速プレートに対して直径方向に移動させて接触可能とする従動円板とを備える摩擦円板式変速装置において、前記変速プレートの表面に摩擦接触部材を固定するとともに、該摩擦接触部材を同心円で複数に分割し、各摩擦接触部材を変速域に合わせた特性の部材で構成したことを特徴とする変速装置。
  3. 前記摩擦接触部材の中心側を摩擦係数の大きい部材で構成し、外周側を耐摩耗性の優れた部材で構成したことを特徴とする請求項2に記載の変速装置。
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